JPH11512312A - マニキュアなどの多少とも粘性の液体製品の塗布器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 多少とも粘性の液体製品を塗布するための器具は主にタンク（Ｒ）を含み、タンク（Ｒ）は、本体（１２）内にタンク（Ｒ）を押し込んだ位置で刷毛（１０）がタンク（Ｒ）内に入り、本体（１２）内でタンク（Ｒ）を緩めた位置で刷毛（１０）がタンク（Ｒ）から出る位置に来るように、タンク（Ｒ）および磁性部品（１）の間に配置されたばね（１３）の力に対して本体（１２）内を軸方向に移動するように取り付けられた押しボタンをそれ自体が形成する。この器具は、特にマニキュア塗布用に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 マニキュアなどの多少とも粘性の液体製品の塗布器 この発明は、たとえばマニキュアなどの多少とも粘性の液体製品の塗布器に関 する。 既に知られている上記の種類の器具は、刷毛を備えたタンクを収容する本体を 含み、タンクの内部で刷毛に結合する第一の磁性部品が、タンクの外部で本体内 を摺動するように収容される第二の磁性部品と協働するものである。 しかしながら、これらの器具は一般に機械的な構成が複雑で、すなわち部品数 が比較的多く、従って高価であった。 さらに従来の器具の操作は、たとえばグラフィックアート用などの、普通に用 いられている器具の操作と非常にかけ離れている。 従って本発明は、特にこれらの欠点を解消し、構造が極めて単純で、使用者に とっての取扱いおよび操作が非常にたやすく、ある意味では無意識的な塗布器を 安価に提供することを目的とする。 このため本発明は、たとえばマニキュアなどの多少とも粘性の液体製品の塗布 器を目的とし、刷毛または同等物を備えたタンクを収容する本体を含み、タンク の内部で刷毛または同等物に結合する第一の磁性部品が、タンクの外部で該本体 内を摺動するように収容される第二の磁性部品と協働する塗布器において、該タ ンクは、本体内にタンクを押し込んだ位置で刷毛がタンク内に入り、本体内でタ ンクを緩めた位置で刷毛がタンクから出る位置に来るように、該タンクおよび第 二の磁性部品の間に配置されたばねの力に対して該本体内を軸方向に移動するべ く取り付けられた押しボタンを、それ自体が形成することを特徴とする。 この器具の他の特徴によれば、該タンクは、本体内およびタンク上にそれぞれ 備えられた協働するショルダ、つめまたは同等物によって、本体内の休止または 緩めた位置に固定される。 特定の実施例によれば、押しボタンを形成する該タンクは、本体から引き抜け る着脱式のカートリッジを構成する。 この場合、本体は、リングまたは同等物が中で当たる内部ショルダを含み、リ ングまたは同等物の片側で該ばねが、反対側で該タンクが支持される。 さらに明確にすると、この場合にも同様に、タンク内に収容され、タンクから 出た位置では常に刷毛に作用を及ぼし、その復元力が該二個の磁性部品の協働に よって生じる復元磁力よりも小さい第二のばねを備える。 本発明の他の特徴ならびに長所は、実例としてのみ挙げた添付図面に関する下 記の詳細な説明により明らかになろう。 図１は、本発明による塗布器の一実施例の軸方向の断面図を概略的に示すもの であり、塗布器は使用準備位置で示されている。 図２は、図１と同様の図であるが、本体内にタンクを押し込んだ位置で塗布器 を示している。 図３は、図１と同様の図であるが、キャップで閉じた塗布器を示している。 図４は、本発明による塗布器の他の実施例の軸方向の断面図であり、塗布器は 使用位置で示されている。 図５は、塗布器本体から引き抜くことができるタンク部分を、この部分が含む 諸部品とともに示す軸方向の断面図である。 図６は、分解した塗布器本体ならびに本体を塞ぐことができるキャップの軸方 向の断面図である。 図７は、図４と同様の図であるが、塗布器は該キャップによって塞がれている 。 図１〜３に示された実施例によれば、本発明によるたとえばマニキュアの塗布 器は主に、支持体１１によって支持される刷毛１０を含み、この支持体は第一の 弾性部品４と結合し、塗布する製品を含むタンクＲ内を摺動するように収容され ている。 タンクＲは、本体１２内を摺動するように取り付けられ、ばね１３の作用を受 ける。ばね１３は、片側で該タンクに作用を及ぼし、反対側で、タンクＲの外部 で本体１２内を摺動するように収容される第二の磁性部品１に作用を及ぼす。図 １〜３に示された実施例では、第二の磁性部品１は、本体１２の一端に備えられ た縁２０によって固定される。 より詳しくは、図からよく分かるように、本体１２は、タンクＲに備えられた 環状のショルダ２２と協働可能な内側ショルダ２１を含む。本発明の範囲を出る ことなく、ショルダ以外の他の適切な手段を用いることも勿論可能である。 かくして図１に示されているように、本発明の主な特徴によれば、タンクＲは 、休止または緩めた位置でショルダ２２によって本体１２のショルダ２１に押し 当たる押しボタンを形成し、これはばね１３の圧縮力の作用によるものである。 換言すれば、図１に示された休止位置で、刷毛１０はタンクＲから出た位置に あり、すなわち使用準備ができている。 図２において矢印Ｆで具体的に示すように、ばね１３の力に対してタンクＲの 底を押すと、磁性部品１および４が協働することから、刷毛１０の支持体１１が 第二の磁性部品１のほぼ正面の所定位置に保持されるため、該タンク内に刷毛１ ０が引き込まれる。すなわちタンク内に含まれる製品が刷毛１０にしみこむ。 この操作の後で、タンクＲの底を押すのを緩めると、ショルダ２１および２２ の協働によりタンクＲの後退が停止されることによって、タンクは図１に示した 位置すなわち使用準備位置を再び取る。 器具をもはや使用したくない場合は、図３に示すようなキャップ１４で器具を 閉める。キャップ１４はその部分２３により、ばね１３の力に対して第二の磁性 部品１の収縮を引き起こす。これによってまた、二個の磁性部品１、４の協働に より、タンクＲ内に刷毛１０が引っ込む。かくして刷毛は、タンク内に含まれる 製品またはこの製品の蒸気を吸い続けるので、乾くことがない。 さらにキャップ１４は、部分２３をキャップ１４の底２５に結合するばね２４ を内側に含んでおり、該部分２３および該底２５は摺動によって相対的に移動す るので、たとえキャップ１４が本体１２に完全にねじ止めされていなくても塗布 器を適切に塞ぐことができる。 このようにして機械的な構成が特に簡単な器具を実現した。タンクＲはそれ自 体が押しボタンを形成し、二つの機能すなわち製品を充填する機能および器具を 操作する機能を具備する。このような操作機能は、字を書いたり絵を描いたりす るために通常用いられる器具の機能に似ている。 図４〜７の実施例では、共通部品を示すために同じ参照番号を用いている。こ こではタンクＲは、それが含む部品すなわち主に刷毛１０の支持体１１と共に、 本体１２から引き出すことができるカートリッジを形成し、このカートリッジは 別のカートリッジに容易に代えられる。 塗布器の本体１２の内部にはショルダ２６が備えられ、リング２７は、該ショ ルダおよび第二の弾性部品１の間に配置されたばね１３の圧縮作用を受けてこの ショルダに押し当たり、ばね１３は常にリング２７に作用を及ぼして、ショルダ ２６にリング２７を押し当てる。 図６によりよく示されているように、本体１２は、いわばスリーブを形成する 後部２８からなり、後部２８は、リング２７と、ショルダ２６と、第二の磁性部 品１とリングおよび磁性部品の間に介在するばね１３とを含む前部２９にねじ止 めすることができる。 好適な実施例によれば、着脱式のカートリッジを形成するタンクＲは、本体１ ２の後部２８およびリング２７の間に配置可能な環状ショルダ３０を含む。従っ てショルダ３０は、後部２８の端２８ａおよびリング２７の間に配置される。 必ずしもそうというわけではないが、タンクＲ内にばね３１を備え、機能に関 して後述するように刷毛１０に常に作用を及ぼして刷毛１０をタンクＲから出た 位置に置くことができる。 しかしながら、ここで気づくのは、ばね３１が片側は刷毛１０の支持体１１に 、反対側はタンクＲに内側で結合するリングまたは同等物３２に支持されること である。このリング３２はまた図１〜３の実施例にも示されており、刷毛１０が タンクＲ内に引っ込んだ位置にあるとき刷毛１０の支持体１１に対して直接スト ッパの役割をする。 図４〜７に戻ると、使用位置（図４）では、リング２７がストッパ２６に支持 される位置にあり、タンクＲは、リング２７およびタンクＲの後部２８の端２８ ａの間でショルダ３０によって固定されている。 矢印Ｆに従ってタンクの底を押すと、該タンクは、その環状ショルダ３０によ り、ばね１３の圧縮力に対してリング２７を押し、刷毛１０の支持体１１が、ま さに図２に示されているようにタンク内に引っ込む。これは、磁性部品１，４が 協働するためである。 タンクＲは、ここでもまたそれ自体が押しボタンを構成し、タンクＲの底への 圧力を緩めると、図４の使用準備位置に戻る。 しかし、タンクＲを押し込んで取り付け、本体１２内で分解できなかった図１ 〜３の実施例とは異なり、図４〜７の実施例では、図５に示されているタンクＲ を本体１２から引き抜いて、たとえば異なる製品を含む別のタンクＲに代えるこ ともできる。 このような引き抜きを行うためには、本体１２の後部２８のねじを緩めるだけ でよく、その結果としてタンクＲは解放され、後部２８および前部２９からなる 本体１２から引き抜くことができる。 前の実施例の場合と同様に、図７に示すように塗布器はキャップ１４によって 閉じることができる。 ここでもまたばね３１が復元力を得るが、この復元力は、二個の磁性部品１， ４の協働によって生じる復元磁力よりも小さくなくてはならない。 かくしてばね３１の存在により、タンクＲが構成するカートリッジが、本体１ ２の外にあって漏れをおこしやすい様々な位置をとり得る場合でも、タンク内に 含まれる製品が漏れる恐れをなくすことができる。 以上のように本発明によれば、タンク自体によって器具の操作および機能が可 能になることから、構造が極めて単純で非常に使いやすいマニキュアまたは多少 とも粘性の他の製品の塗布器を構成した。 記載かつ図示した実施例は実例としてのみ挙げられたのであって、もちろん本 発明はこれらの実施例に制限されるものではない。 反対に本発明は、以下の請求の範囲内において、記載された手段のあらゆる技 術的な同等物ならびにそれらの組み合わせを含む。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．たとえばマニキュアなどの多少とも粘性の液体製品の塗布器であって、刷毛 または同等物（１０）を備えたタンク（Ｒ）を収容する本体（１２）を含み、タ ンク（Ｒ）の内部で刷毛または同等物に結合する第一の磁性部品（４）が、タン ク（Ｒ）の外部で前記本体（１２）内を摺動するように収容される第二の磁性部 品（１）と協働する塗布器において、前記タンク（Ｒ）は、本体（１２）内にタ ンク（Ｒ）を押し込んだ位置で刷毛（１０）がタンク（Ｒ）内に入り、本体（１ ２）内でタンク（Ｒ）を緩めた位置で刷毛（１０）がタンク（Ｒ）から出る位置 に来るように、前記タンク（Ｒ）および第二の磁性部品（１）の間に配置された ばね（１３）の力に対して本体（１２）内を軸方向に移動するように取り付けら れた押しボタンを、それ自体が形成することを特徴とする塗布器。 ２．前記タンク（Ｒ）は、本体（１２）内およびタンク（Ｒ）上にそれぞれ備え られた協働するショルダ、つめまたは同等物（２１，２２）によって、本体（１ ２）内の休止または緩めた位置に固定されることを特徴とする請求項１に記載の 塗布器。 ３．前記タンク（Ｒ）は、本体（１２）から引き抜ける着脱式のカートリッジを 構成することを特徴とする請求項１に記載の塗布器。 ４．前記本体（１２）は、リングまたは同等物（２７）が中で当たる内部ショル ダ（２６）を含み、リングまたは同等物の片側で前記ばね（１３）が、反対側で 前記タンク（Ｒ）が支持されることを特徴とする請求項３に記載の塗布器。 ５．タンク（Ｒ）内に収容され、タンクから出た位置で常に刷毛（１０）に作用 を及ぼし、その復元力が該二個の磁性部品（１，４）の協働によって生じる復元 磁力よりも小さい第二のばね（３１）を特徴とする請求項３または４に記載の塗 布器。 ６．本体（１２）を構成するスリーブ形の後部（２８）は、第二の磁性部品（１ ）を受容する前部（２９）内にねじ止めされ、一端（２８ａ）によって前記本体 内にタンク（Ｒ）を固定することを特徴とする請求項３〜５のいずれか一項に記 載の塗布器。