JPH11511631A - 電子システムコンポーネント間での赤外線無線通信 - Google Patents
電子システムコンポーネント間での赤外線無線通信Info
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- JPH11511631A JPH11511631A JP9513369A JP51336997A JPH11511631A JP H11511631 A JPH11511631 A JP H11511631A JP 9513369 A JP9513369 A JP 9513369A JP 51336997 A JP51336997 A JP 51336997A JP H11511631 A JPH11511631 A JP H11511631A
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Abstract
(57)【要約】
電子構成要素を備える通信用無線赤外線パルス伝送システムである。このシステム用の受信機は電流(及び電力)値が大幅に減じられ、これによって電池電源受信機が送信機からの信号を待つ間もオンのままでいる事が可能になる。サブスレッショルド値領域で動作するいくつかのMOSFETトランジスタを使用する事で、電力を最小化する。低電力動作にも関わらず、帯域幅の要件も満たされる。増幅器の飽和とそれに伴う伝送プロセスを遅らせる回復時間の問題を取り除くため、あらかじめ定められた信号レベルに達すると、瞬時に信号の分路を作るクランプ回路が使用される。
Description
【発明の詳細な説明】
電子システムコンポーネント間での
赤外線無線通信発明の背景
この発明は、赤外線を、伝送媒体として使用する2方向無線通信に関する。こ
の発明は、比較的短距離での情報交換が必要とされるコンピュータ、周辺機器、
およびシリアル通信ポートの間でのインタラクションのため、電子システムにお
いて使用しても良い。情報は赤外線(IR)パルスによって運ばれる。この主な
利点は、シリアルIR(SIR)通信におけるものだが、パラレルIRも実現可
能である。
赤外線通信チャネルの使用が、短距離点間データ転送および通信を可能にする
。特にてのひらサイズおよびラップトップ型のコンピュータは、システムの大き
さ、重量、そしてもっとも重要な点では電力消費の増加なしに通信するこの能力
の恩恵を受けるだろう。さらには、無線IRを使用すると、かさだかなコネクタ
が不要になる。消費者用情報装置、たとえば、携帯電話、ポケットベル、時計、
遠隔ユニットデータダウンロード、コンピュータタブレット、バーコード読み出
し器、無線LAN、データロギング装置などの多くの他の応用分野にも無線IR
は可能性を有する。機械的コネクタでのインターフェイスが非実用的である、い
かなるデータ転送アプリケーションにも、無線IRの応用の可能性がある。
最近の開発によって、このような無線通信システムがまずコンピュータシステ
ムの携帯能力を高めるための手段として導入された。赤外線データ協会(infrare
d Data Association (IrDA))が、短距離点間通信用の規格を主唱してきた。こ
のような通信においては、狭フィールド赤外線が望ましいと考えられる。通信ネ
ットワーク内の各コンポーネントは、送信機および受信機を有する。
以下の関連する情報は、『電子工学時報(Electronic Engin
eering Times)』(1994年2月21日)の論文からの抜粋であ
る。
ユーザーモデルは、外からでも用の足せる点間接続モデルである。これは、デ
ス
クトップ型コンピュータ、プリンタ、システマイザ、そして後には電話を含む仕
事環境における固定装置と携帯装置との間の意識的な接続を行う事に関係する。
システムメーカによって動作範囲は0から1メートル、または、0から3メー
トルのいずれかの幅がある。この数が0となるのは実際には、システムドライバ
である。というのは、シリアルIRを使用した初期のシステムのメーカが、ユー
ザが所望の種の応答を得られないときダイオードを隣り合わせに置く傾向がある
事を見出したためである。この事実は、受信機のアナログ部内のダイナミックレ
ンジ要件を強調している。1または3メートルという数は、異なった会社のフォ
ーカスグループがユーザの所望とするものを何と考えるかに関係する。これらの
グループは、また、シリアルIRを実行するためには、(送信機と受信機との角
関係が)30°の円錐で十分である事も見出した。
IrDAの会員はすでにいくつかの鍵となる技術的パラメータに関して合意に
達している。第一に、支持されるべき最大ボーレートは、115.2キロビット
/秒である。これは、高速PCシリアルポートの最大ボーレートでもある。
IrDAは、将来的には、1メガビット/秒に移行する可能性も残す事を決定
した。このような飛躍的変化のためには、IrDA追従型装置の波長を、現在の
装置で使用されている950nmから、880nmに変える必要がある。しかし
、多くの880nm装置は、やはり、950nm装置と交信できるであろう。こ
れを超えると、シリアルIRは、半二重で動作し、非同期チャーターベースの汎
用非同期受信機/送信機(UART)インタフェースをとる。電力の最小化のた
め、送信機の時間はビット速度の3/16または、1.6マイクロ秒である。
シリアルIRの方策のハードウェア部においては、リンクデータはUARTか
ら来る。フォーマット送信機がこのデータを取り込み、ビット時間の3/16ま
たは1.6マイクロ秒である3/16パルスに変換する。言い換えると、フォー
マット送信機は、シフトレジスタとフリップ/フロップとの相互作用を通じて光
パルスのデューティサイクルを制限する。特定的には、シフトレジスタはデータ
の1/16を出力し、フリップ/フロップは閉じる前にそれを3/16まで出力
する。このステップに続いて、GaA1AsLEDが「データ」電流を「データ
」光子に変換する。
受信側では、レンズを備えた光ダイオード検出器が送信機からの「データ」光
子を受信し、再びこれを「データ」電流に変える。回復された電流を増幅し、デ
ジタル化し、そしてフォーマットデコーダに入力してデータを完全なビット時間
に再び引き伸ばす。
鍵となるトレードオフは、レンジ対電力、そして特にシステムがスリープモー
ドを必要とする場合には、電力消費対電池寿命に関わる。これらのいずれの達成
によっても、受信機の感度の向上および送信機電力の低減が可能になる。受信機
システムの感度が向上しないとしたら、3メートルへの移行のためだけでも、電
力を10倍にしなければならない。特に多くのPDAはAAまたはAAA電池で
動作する事を計画しているので、最良の解決法は、可能ならば、低電力動作を利
用できる事が必要であろう。
実現に関わらず、一つの課題が明らかである。つまり、完全なハードウェアシ
ステムは高価であってはならないという事である。多くのシステムメーカは、す
でに、システムの全要素についての彼らの目標価格が5ドルより安いと示唆して
いる。
以上の引用は、満足のいく無線IRシステムを提供する上でのいくつかの問題
点を特定している。
(1)送信機と受信機との間の距離が変動するので、広いダイナミックレンジ
が必須である。
(2)高速信号伝送が必要であり、伝送と伝送との間、および伝送中の遅延を
最小にしなければならない。
(3)電池使用を意図すると、大幅な電力の節約が必要である。
引用文献中で概括されているように、潜在的ユーザーの望みを満足させる受信
機を提供する事は、経験的に見て極めて困難である。事実、この発明以前には、
満足のいくような機能ができるSIR受信機は開発されていないと思われる。発明の概要
この発明はIrDAが特定した課題に対して満足のいく対処をする。しかし、
また、この発明はIrDAの分析を超える、洞察と解決法を提供するものでもあ
る。
実際的見地から見て重要な必要は、常に信号を受信する準備ができている、す
なわち、「アイドル」モードと呼ばれるような形で「オン」である、受信機を提
供する事である。この事の実際上の利点は、送信機が送信前に受信機をオンする
ために受信機と通信する必要がないことである。比較的低電力の電池の計画され
る使用と組み合わせると、この必要を満たすためには、受信機における徹底的な
電力の低減が必要である。この問題は、この発明以前には認識されていなかった
と思われる。
別の重要な必要は、明らかに以前は認識されていなかったものであるが、受信
機の入力の飽和によるシステムの「ダウン」タイムをなくす事である。このよう
な飽和には少なくとも2つの原因が存在する。
シリアルIR装置における大きなおそらくは第1の飽和の問題は、送信機と受
信機との間の距離が頻繁に変化するために必要とされる広いダイナミックレンジ
に起因する。送信機からの距離が変化するに伴い、受信機での信号の強度の大き
さは、少なくとも1オーダ変動するだろう。
飽和のもう一つの原因は、受信機と同一のパッケージ内に含まれる送信機、す
なわち、無線通信に関わるもう一つのユニットに応答信号を送る送信機の受信機
に対する近接である。受信機と送信機とが並んで搭載されると、この飽和の問題
を解決しない限り、送信機から送られるいかなる信号によっても、受信機が機能
できるようになる前に遅延が起こるだろう。
電池寿命の問題への対処において、この発明は、これまでに開発された受信機
と比較して必要な電力の大きさを1オーダ(またはそれ以上)減じる、無線2方
向接続のための受信機を提供する。同時に、大きさ、費用、ノイズを最小化する
。
受信機の動作における極低電力を達成するため、この回路は、サブスレッショ
ルド値(弱反転)領域において動作するMOSFETトランジスタを使用する。
このようなサブスレッショルド値トランジスタの動作が、より高い電力での動作
を必要とする、強反転で動作する他のトランジスタと組み合わされる。
サブスレッショルド値増幅の使用は、低入力電流値を必要とするので、高イン
ピーダンス値に関連し、そのため、ノイズの問題およびクロストークの問題を増
加させる傾向がある。また、適切な帯域幅も維持しなければならない。この発明
は、広範囲にわたる研究および試験努力に基づいて、これらの問題に対する解決
策を提供する。 可能性のある受信機増幅器の飽和によって起こる問題に対処す
るため、この発明は、ダウンタイムが一般に約10ミリ秒であった先行装置とま
ったく異なっている。言い換えると、いかなる理由による飽和も、続いての信号
の処理までに10ミリ秒の遅延を生ずるであろう。このような長い遅延の理由の
一つは、受信機入力増幅器における飽和制御概念としての自動利得制御(AGC
)の従来の使用である。
この発明は、飽和を防止する傾向があり、飽和の結果生じる回復期間をなくす
、「クランプ」回路と呼べるであろう、新規の回路を提供する。この発明を使用
すると、飽和回復時間が、信号転送遅延が発生しない程度まで減じられる。図面の簡単な説明
図1は、シリアルIR(SIR)動作回路の概略図である。
図2は、SIR装置の受信機部分の回路の概略図である。
図3は、SIR受信機の入力増幅器の構成要素の概略図である。
図4は、入力増幅器の飽和を防止する、クランプ回路の詳細の概略図である。
図5は、増幅器48の詳細の概略図である。
図6は、増幅器52の回路の詳細の図である。
図7は、比較器54の回路の詳細の図である。
図8は、出力バッファ58の回路の詳細の図である。
図9は、バイアスブロック60の回路の詳細の図である。好ましい実施例の詳細な説明
図1は、典型的なシリアルIR動作回路を示す。各ユニットは、汎用非同期受
信機/送信機(UART)インタフェースを有する。また、送信機22および受
信機24を有する。送信機22はパルス化された信号を他のUARTの受信機に
送る。そして受信機24はパルス化された信号を他のUARTの送信機から受信
する。たとえば、図1に示すような型の一つの動作回路を携帯用コンピュータに
搭載し、もう一つのこのような動作回路をプリンタに搭載しても良いだろう。信
号は2方向に送る事ができるが、同時に送る事はできない。
この発明は主に受信機回路に係る。送信機の信号はLED26から送られ、光
検出器(光ダイオード)28に受信されても良い。このシステムのもっとも重要
な部分は、ブロック30で表わされる受信機回路である。この回路は、別個の回
路構成要素を集めたものであるよりも、カスタム設計された集積回路(IC)チ
ップである事が好ましい。
図1に示すように、チップ30は8つ(または9つ以上)の接続ピンを有して
も良い。ピン1は、光ダイオード28のカソードおよびキャパシタ32(たとえ
ば10f)に接続される。ピン2は光ダイオード28のアノードに接続される。
ピン3はVssアナログと指定され、接地34に接続される。ピン4はVssデ
ジタルと指定され、接地34に接続される。
ピン5は出力であり、UART20または受信機フォーマットデコーダ論理に
接続される。ピン6は1メートル動作と3メートル動作との切換のために使用さ
れる。これは1メートル動作については36でVddに接続され、3メートル動
作についてはVssに接続されるか、または浮動したままにされる。ピン7は、
5ボルト動作と3ボルト動作との切換のために使用される。これは5ボルト電源
については、Vddに接続され、3ボルト動作については、Vssに接続される
か、または浮動したままにされる。ピン8は、電源36のプラス端子に接続され
る。
図2は、好ましくは単一のICチップに組み入れられる受信機30の回路の概
略図である。入来情報信号はパルス化され、最終的な受信機の出力もパルス化さ
れる。しかし、信号を後にデジタルモードで増幅する前に、アナログモードで増
幅する初期段が必要である。レンジの変動およびノイズの防止のために、このア
ナログモードでの増幅が重要である。
この発明以前には、SIR受信機回路は一般的に別個のコンポーネントを組合
せることによって提供されていたが、この戦略はコストの低減を目標としていた
。この発明は、完全に新しく設計し直された、好ましくは単一のICチップに組
み
入れられる受信機回路を提供する。
前述のように、この発明は必要とされる受信機の電力の大きさを少なくとも1
オーダ減じる。これは、常時利用可能性を備えた、すなわちオンオフ切換の必要
を取除いた低ゼロ入力電流において「オン」に維持される、初めての受信機と考
えられる。
電池、特に(たとえばAAまたはAAAサイズの)小さな電池を使用すると、
信号入力に対して受信機を継続的に待機状態に維持するため必要とされる利用可
能な電力が制限される。100マイクロアンペア(A)程度で流れるゼロ入力電
流が受信機待機SIRにおいて使用可能な最大電力レベルであることが一般に確
立されている。この電流レベルを超えると、電池の寿命が短くなり過ぎるかまた
は電池かあまりにも大きく重くなるために、ユーザの要求を満たすことができな
い。
この受信機は、ゼロ入力受信機待機電流を11マイクロアンペアの低さに減ず
ることに成功した。しかしながら、これは従来の知見に反することによって達成
された。この「反する」というのは、通常の強い反転領域とは区別される、サブ
スレッショルド値(弱い反転)領域において動作するMOSFETトランジスタ
の広範な使用に関する。強い反転とは、「二乗領域」として言及される。弱い反
転とは、「対数領域」として言及される。
この発明は、SIR受信機内でサブスレッショルド値MOSFET領域におい
て動作するトランジスタを初めて使用する。このためには、実現上の困難が生じ
たため、完全にかつ繰返し再設計および試験を行なう必要があった。MOSFE
Tのサブスレッショルド値動作の利用可能性は知られていたが、MOSFET設
計の一般的モデルはデジタル産業が決定しており、低電力は主要な目標ではなか
った。MOSFETトランジスタのアナログ設計は軽視されてきた。
サブスレッショルド値MOSFET動作に関する固有のトレードオフがある。
電力が低減されるとき、電圧もまた低減されない限り、帯域幅が減じられるであ
ろう。電圧の変動は、サブスレッショルド値動作の使用によって抑えられる。電
圧が低減されると、信号対雑音比が減じられるので、ノイズが大きな問題になる
。
以下に説明する受信機回路は、受信機における機能上の問題を生み出すことな
く、低電力という目標を満たすため設計された。
図2を参照し、ピン2はIR検出器ダイオード28から受信機回路への入力信
号である。入力増幅器40はトランスインピーダンス増幅器であって、検出器2
8からのライン42上の電流を出力44において電圧に変換する。増幅器40は
、検出器ダイオードに逆バイアスをかけ、変動する検出器ゼロ入力電流レベルに
よって入力増幅器を安定させる独特の回路構成で設計される。検出器の電流が増
幅器40の線形動作範囲を超えると、クランプ回路46が入力42から接地へと
電流をそらすであろう。これによって、増幅器40により検出器に与えられる低
インピーダンスが保持され、これによって増幅器の信号帯域幅が維持される。信
号は増幅器48により増幅および帯域フィルタリングされ、50で出力される。
入来信号はパルス化された信号であって、比較器において付加的なAC結合段
を加えることができない。したがって、DC補償回路は、増幅器48の出力オフ
セット効果を除去しなければならない。増幅器52は増幅器48に一致させられ
ているので、増幅器52のDC出力電圧は増幅器48のそれと等しい。これは、
続く段へのDC補償回路として使用される。増幅器48からのアナログ信号は比
較器54によりデジタル論理レベルに変換される。比較器54からのデジタル出
力はバッファ増幅器58によって出力ライン56へとバッファリングされる。ブ
ロック60において図示されるバイアス回路は、すべての回路ブロックに対し適
切なバイアスおよび電圧基準を提供する。
VDおよびVDGは、デジタル電源電圧である。C1およびC2は、ウェル抵
抗のプロセス変動を補償するためのトリム制御である。CGは利得制御である。
V5Eは電源選択制御であり、5ボルト動作に対してはハイ、3ボルト動作に対
してはローである。TOは試験出力である。VDDIはバイパスされた電源ピン
であって、10Fキャパシタが接続される。トランジスタ62は保護ダイオード
である。
検出器の電流増幅、ノイズの除去、適切な帯域幅および低ゼロ入力電流という
設計要件を達成するため最小回路アーキテクチャから始めることによって、受信
機回路の低電力動作が達成された。電源電圧を選択するために使用されるV5E
制御は、3−5V範囲内で動作するよう設計されたICが電源選択ラインを典型
的には有さないという意味で独特である。この制御ピンを取除くことによって、
ICはより小さなフットプリントおよび試験時間を有することができ、それによ
って価格が減じられるであろうから、制御ピンの除去は通常望ましいであろう。
しかし、この設計においては、3V動作から5V動作に切換えるときに低電力領
域における回路のバイアスを維持するため選択が必要である。電源選択を自動的
に調節するためのオンチップ回路は加えられなかったが、これは、このような回
路がそれ自身電流を必要とするであろうため、全体としてのチップの電力を増加
させるからである。
低電力を達成するため使用されたもう1つの回路における妥協は、基準電圧V
Rの共有である(ブロック60を参照)。この電圧は、バイアスブロック60内
のすべての回路電流レベルを設定するため使用され、クランプブロック46内の
クランプレベルを設定するためにも使用される。このように、単一の基準電圧を
共有することによって、入力がクランプされるとき切換トランジェントの寄生フ
ィードバックを介してバイアス電流を毀損するクランプ回路46からのノイズの
可能性が出るが、それと引換えに、2つの基準電圧を別個に発生させたならば必
要とされるであろうIC電流を減じる。増幅器40の入力へのトランジェントの
寄生フィードバックは、この高利得増幅器設計においては大きな問題であり、注
意深い回路設計および物理的なレイアウトによってのみ防止されてきた。
この設計全体を通じて、さらに電力節約設計考慮がなされており、その詳細は
以下のブロックの説明に含まれるであろう。増幅器内のトランジスタは、ノイズ
を低くするのにちょうどの大きさの電流によって、かつ、回路動作の要件を満た
すのに十分な高い利得によってバイアスをかけられる。バイアス電圧発生器およ
び過剰なゼロ入力電流を取除くために特別な通常とは異なる回路構成が使用され
る。
この回路のもう1つの独特かつ重要な特徴は、入力増幅器40の周辺のクラン
プ回路46である。受信機回路は、半二重モードで動作し、受信される信号は3
00nAもの低さであってもよく、二重化されるときそれ自身の送信機クロスト
ークからの3mAレンジ内の信号が続く。入力回路は、効率的な有効データ速度
を維持するため、典型的な動作におけるもののように、大きな入力トランジェン
トから回復せねばならない。大きなダイナミックレンジDC動作を扱うための一
方策は、この応用例においては使用していないが、入力段において自動利得制御
(AGC)を使用するものであろう。AGC回路は典型的には、大きな信号を検
出した後10msレンジの回復時間を有する。この結果、低レベル信号を検出で
きるようになる前に、送信の後10ms待機せねばならず、そのため利用可能な
送信デューティサイクルおよび有効データ速度が減じられる。採用されるこれと
は異なる方策は、高速回復時間を有するクランプ回路の使用であり、その詳細は
以下に説明する。
図3は、この図中に示すように、検出器電流入力を電圧出力に44において変
換するため使用されるトランスインピーダンス増幅器である、増幅器40の詳細
の概略図である。この増幅器に関するいくつかの設計パラメータがある。
1.70pF検出器キャパシタンスで、信号の帯域幅116kHzを維持する
ため、入力インピーダンスは20キロオームより低い。
2.広いパルス電流ダイナミックレンジは100nAから80mAにわたり、
ゼロ入力電流のレンジは0から30Aにわたる。
3.4nAの低入力参照ノイズ電流が、ビットエラー速度要件を満たすために
必要である。
概略図に続いて、この増幅器回路の動作を説明する。MOSFETトランジス
タ80と抵抗器82、84、86および88の直列組合せとが共通ゲート増幅器
を形成する。プロセスの変動を補償するため、抵抗器の直列組合せをトリミング
するため使用される、MOSFETスイッチ89、91、93および95を制御
入力90および92が制御する。VBPは、参照カレントミラーからきて、MO
SFETトランジスタ80への263nAゼロ入力電流源として、MOSFET
トランジスタ96にバイアスをかける。この電源がなければ、入力トランジスタ
80は100nAしかない電流で、すべての設計要件を満たさなければならない
だろう。100nAでのチャネルの熱ノイズは設計要件を満たすものではないだ
ろう。トランジスタ80の相互コンダクタンスも低ゼロ入力電流での所望の20
キロオームの入力インピーダンスを満たすには低すぎる。
低ゼロ入力電流動作条件において入力インピーダンスを減じるため、トランジ
スタ80のソースからゲートへのフィードバックが使用される。このフィードバ
ック増幅器は、入力トランジスタ100とトランジスタ102および104の直
列組合せからなる負荷とを組合せる。トランジスタ106、108および110
ならびにキャパシタ90の組合せがフィードバック増幅器にバイアスをかけるた
めの電流源を形成する。トランジスタ80、100、102および104のゲー
ト・ソース間電圧(Vgs)値は、トランスインピーダンス入力増幅器40の適
切な機能を生じるような態様で、相互に関連させなければならない。前述のよう
に、この増幅器は光検出器電流を出力電圧に変換する。帯域幅は増幅器のインピ
ーダンスが増加するに伴い減じ、増幅器のインピーダンスが減ずるに伴い増加す
るので、検出器の帯域幅を増加させるためには、増幅器は検出器に対し低インピ
ーダンスを与えなければならない。
もし増幅器40の設計が従来のものであるならば、トランジスタ100、10
2、104、106、108および110は、比較的狭い帯域幅を有する高利得
増幅器を形成するであろう。無線IRシステムにおいては約200kHzの帯域
幅が必要なので、入力増幅器のインピーダンスは約16キロオームまたはそれ以
下に減じられなければならない。
この発明は、低電力という目標を犠牲にすることなく、最低数の付加的トラン
ジスタで、帯域幅を改良するための手段を提供する。高電流または電力を使用す
ることなく、16キロオームという低入力インピーダンスを満たすため、増幅器
の利得は、約10という制御された値をとる。
検出器28の逆バイアスは、トランジスタ102および104の比とトランジ
スタ80および100の比とによって達成される。また、前述のように、トラン
ジスタ96は極めて低い検出器電流において、トランジスタ80を通常より長い
間オンに維持するバイアス電流源を提供し、これによって、所望の帯域幅が達成
される。言い換えると、検出器がすべての電流を供給する必要はない。
トランジスタ102および104の付加によって、および、低入力電流におい
てはトランジスタ104のVgsとトランジスタ102のVgsとを足したもの
がトランジスタ80のVgsとトランジスタ100のVgsとを足したものに等
しくなるようにトランジスタ比を設定することによって、増幅器のループ利得は
信号レベルに依存しないようにされている。
図3のトランジスタの幅対長さ比は以下のとおりである。トランジスタ80で
は74.4/1.2ミクロン、トランジスタ96では10.2/10.2ミクロ
ン、トランジスタ100では30.0/1.8ミクロン、トランジスタ102で
は10.8/1.8ミクロン、トランジスタ104では198.0/1.2ミク
ロン、トランジスタ106では49.2/10.2ミクロン、トランジスタ10
8では12.6/10.2ミクロン、そしてトランジスタ110では10.2/
10.2ミクロンである。
低電流したがって低電力を強調しているので、図中に示される矢印を参照して
すべての電流値を示す。矢印120では266nA、矢印122では263.5
nA、矢印124では558nA、矢印126では623nA、矢印128では
64.9nA、矢印130では65nA、そして矢印132では276.5nA
である。増幅器40における総電流は、約1.1kと極めて低い値である。
トランジスタ89、91、93および95は、入力90および92に制御され
スイッチとして動作する。これらの入力は、5から0ボルトまたは3から0ボル
トである。このトランジスタスイッチは製造中に設定される。これらは出力と接
地(VSS)との間の経路内に抵抗器82、84、86および88のいずれを挿
入するかを選択する。これらのトランジスタにかかる電圧は0または約0である
ので、これらのトランジスタは電力を消費しない。
入力増幅器40は、検出器電流約30Aまでで設計要件を満たすよう設計され
る。このレベルを超えると、信号レベルが大きいので、ノイズ性能および線形動
作は重要ではない。抵抗器82、84、86および88の値は、回路のノイズ性
能を劣化させることなく線形動作レンジ約30Aを与えるよう選択される。
この回路においては、トランスコンダクタ80のゲートソース間経路内の増幅
を簡素化することが、電力節約の主な源となる。この機能のためには、通常より
多くのトランジスタを備える完全演算増幅器および電圧基準発生器を備えるバイ
アス経路が使用される。たとえ増幅を簡素化したとしても、トランジスタ106
内のゼロ入力電流を、低ノイズで所望の帯域幅を提供するべく、注意深く設計し
なければならない。トランジスタ80における最小ゼロ入力電流を設定するトラ
ンジスタ96の電流は、安定した動作を維持しつつ可能な限り低くされ、これに
よって回路の発振を防止する。負荷抵抗はノイズ性能を劣化させることなく可能
な限り大きくされ、これによって、続く段におけるより大きい信号利得の要件を
減じる。トランジスタ80、100、102、104、106および108はサ
ブスレッショルド値領域において動作し、したがって、受信機の低電力動作に貢
献する。
増幅器40のもう1つの特徴は、低検出器電流においては、増幅器の利得がそ
のピーク値にあるということである。しかし、検出器電流が増加するとき、トラ
ンジスタ100およびトランジスタ102を通じて流れる電流の比が増幅器の利
得を減じる傾向があり、これに伴って入力インピーダンスが減じられる。この正
味の結果は、入力電流に依存せず、帯域幅が本質的に一定にとどまる傾向である
。このことには2つの利点がある。第1に、入力のノイズ帯域幅が一定であり、
より良好な信号対雑音性能が提供される。第2には、一定のループ利得で安定す
る、トランジスタ80周囲のフィードバックループ内に増幅器があることである
。
図4は、本質的に飽和を防止するクランプ回路46の詳細の概略図である。大
きなAC信号レベルにおいては増幅器40は飽和するであろうし、それによって
、信号の帯域幅性能に深刻な劣化をもたらしかねない長い回復時間が必要となる
。クランプ回路46は、増幅器40の出力44において信号レベルを感知し、も
し44での出力がある予め定められた値、この場合には約1ボルトを超えていれ
ば、検出器入力から過剰電流をVSSに逸らせるよう配置される。したがって、
入力増幅器40は線形動作領域内にとどまり、信号の帯域幅が維持される。
クランプ回路46において、トランジスタ150、152、154、156お
よび158が差動増幅器入力段を形成する。正入力ライン160がトランジスタ
150のゲートに接続され、負入力ライン162がトランジスタ152のゲート
に接続される。ライン160およびトランジスタ150において、約1ボルトの
基準電圧が維持される。増幅器40の出力はライン162およびトランジスタ1
52に接続される。トランジスタ150での電圧レベルは、増幅器の飽和を防止
するよう選択される。
クランプ回路の出力段は、開放ドレイントランジスタ164および補償キャパ
シタ166を有する。抵抗器168は、開放ドルイントランジスタ164と直列
の電流限定抵抗器である。
ライン162上の増幅器40からの出力がライン160上の基準電圧よりも小
さいときは、ノード170はローでありトランジスタ164はオフする。この条
件下では、クランプ回路は検出器入力信号から全く電流を引き出さない。トラン
ジスタ152での電圧レベルがトランジスタ150での基準レベルに等しいとき
は、ドレイントランジスタ164がオンし、それによって増幅器40に流れ込む
電流のレベルを維持する。ここで選択される電流のレベルは約30Aであり、こ
れによって増幅器40の飽和が防止されるであろう。クランプ回路46は、増幅
器40周辺の線形領域において動作し、回路の安定性を維持するため、キャパシ
タ166により補償が行なわれる。
増幅器の飽和を防止することによって、システムのターンアラウンドタイムが
除去される。飽和の防止は特に増幅器40において重要である。これはまた、受
信機のこれに続くコンポーネント、たとえば増幅器48および比較器54におい
ても重要である。
検出器からの電流が約3mAよりも大きいときには、クランプ回路はもはや検
出器から電流を引き出す事はできず、検出器は、それが自身に順バイアスをかけ
るとき自身のクレームダイオードとなる。クランプ回路はRC受動回路とは異な
り、能動的に検出器から電流を引き出すので、やはり、これらの過負荷から回路
を回復させる。
クランプ回路の消費電力は、増幅器の利得および帯域幅に関しての注意深い回
路設計により最小にされた。クランプ回路が活性化し始める時、これは増幅器の
周辺のフィードバック回路の1部であるため、利得の安定性が設計の考慮におい
て重要である。過剰な利得および帯域幅は、より大きい電流を要するが、設計を
極めて安定にする。クランプ回路への入力段は、補償キャパシタ166およびト
ランジスタ164を駆動するためにちょうど十分な相互コンダクタンスで、サブ
スレッショルド値領域で動作する。クランプが活性化されていないときは、クラ
ンプ回路全体では約269nA、または、1.35Wを消費する。
クランプ回路のトランジスタの幅対長さ比は、トランジスタ150および15
2では、各々50.4/6.0ミクロン、トランジスタ154および156では
、各々50.4/10.2ミクロン、トランジスタ158では、10.2/10
.2ミクロン、トランジスタ164では、199.2/1.2ミクロンである。
「アイドリング」での適切な電流レベルは以下のとおりである。矢印176、
178および180の各々では、電流は269nA、矢印182では、0、矢印
184では29pA、そして、矢印186では、0.4pAである。
クランプ回路46では、増幅器40の入力で、過剰電流が引き出される。この
信号は、増幅器の出力に限定する事もできるが、図示する配置例が好ましいと考
えられる。パルス化された信号が伝送されるという事実のため、クランピングが
より有効になる。クランピングの効果は個別のパルス各々に瞬間的に作用する。
言い換えると、クランプ回路は信号を継続的にモニタし、過剰電流を逸らせるか
どうかを瞬時に判断する。
クランプ回路46、および増幅器48と比較器54とに与えられるクランプが
、飽和を防止するための手段を構成する。増幅器が飽和しない事を保証するため
、これらが、絶対信号レベルを制御する。これは、増幅器の入力または増幅器の
出力において達成できる。
もしも、より高い電力レベルを使用するならば、クランピングがより容易にな
るだろう。この発明においては、電流が増幅器に達する前に電流の分路を作られ
るため、クランピングがより有効である。選択された値30Aを上回ると、この
システムは非線型動作範囲にはいる。
図5は、増幅器40からの出力信号をライン44上で入力信号として受け取る
、増幅器48の詳細を概略的に示す。増幅器40からの出力は信頼可能に検出さ
れるためにはフィルタリングおよび増幅されねばならない。増幅器48は、増幅
器として機能すると同時に帯域フィルタとしても機能する。ライン44上の信号
は、IPピンで増幅器49に入力され、キャパシタ200、抵抗器202、20
4、206、208および210を含むハイパスRCフィルタに送られる。プロ
セスの変動に対して抵抗を補償するため、C1およびC2入力により制御される
MOSFETトランジスタスイッチ212、214、216および218が使用
される。差動増幅器の入力段はMOSFETトランジスタ220、222、22
4、
226および228を含む。通常動作間はトランジスタ230はオフである。
増幅器の出力段は、利得トランジスタ232と、補償キャパシタ236を備え
る電流源234とを含む。抵抗器238、キャパシタ240および抵抗器242
を含むフィードバックネットワークによって、増幅器の利得が設定される。この
フィードバックは、VSSに接続された抵抗器238で構成されるため、信号接
地および関連する構成要素は不要である。VSSは、低ノイズのノードでもある
。増幅器の利得はトランジスタ244をオンする事でより高くプログラミングす
る事ができ、これによって、フィードバックネットワークの入力抵抗値が下がる
。
ノード246での増幅器の入力のDCバイアスは、抵抗器210を通じて電流
源トランジスタ248によってセットされる。増幅器の出力オフセットは、増幅
器のDC利得に入力電圧をかけたものである。この増幅器では、入力段に低電流
を流す事によって電力が節約される。出力段のゼロ入力電流は、主に、抵抗器2
42をDC動作点まで駆動する。この電流は、出力250で検出可能信号を得る
事がちょうどできるだけの大きさである。信号がより大きいと、増幅器が飽和し
、結果として得られる信号が増幅器によってクリッピングされるだろう。トラン
ジスタ252は、試験目的で使用されるソースホロワである。出力250は検出
のため比較器回路に送られる。
増幅器48の電力を低減するため多くの設計上のトレードオフが行われた。入
力フィルタは受動RCハイパス段である。多段能動フィルタを使用するとより大
きいフィルタリングを達成できるだろう。電力を考慮するとこのようなフィルタ
は禁じられる。増幅器周辺の抵抗性フィードバックネットワークへの基準電圧は
、接地に参照される。典型的には、低インピーダンス電圧基準が発生され、より
高い回路電流を生む。増幅器の正入力にバイアスをかけ約10mVにする事によ
って、出力DCのレベルは、接地を上回るようあけられる。これは、抵抗器24
8から抵抗器210を通じて小電流(192nA)を流す事によって達成され、
結果として得られる250でのDC出力レベルは157mVとなる。出力段の電
流源234は、2.1Aの電流しか供給しない。このため、典型的な増幅器の完
全な電源出力レンジをはるかに下回る、約1ボルトの最大出力駆動電圧が与えら
れる。また、この増幅器の飽和のために、低入力レベルでの信号のクリッピング
が
生じる。このクリッピング効果のため、この増幅器を比較器回路に接続するとい
う特別な要件が生じる。さらに、この増幅器自体は、入力ノイズおよび利得帯域
幅要件をぴったり満足する低電流設計である。サブスレッショルド値領域で動作
するトランジスタが、220、222、224および226であり、これらは増
幅器の入力段である。
増幅器48は、飽和を防止するため信号を限定する組み込まれたクランピング
の特徴を有する。トランジスタ230は通常はオフであるが、信号が大きくなり
すぎる傾向があるときは過剰電圧の分路を作り、それによって出力信号の変動を
低く、すなわち1ボルトよりも低く維持する。この点を言い換えると、トランジ
スタ230は電圧クランピングトランジスタとして作用するので、もし入力信号
があらかじめ定められた電圧値を超えても、出力の変動が最小化され、それによ
って、消費電力が最小化され、利得帯域幅が保存され、飽和が防止される。
増幅器48のトランジスタの幅対長さ比は、トランジスタ212、214、2
16および218では、各々3.6/1.2ミクロン、トランジスタ220およ
び222では、各々50.4/2.4ミクロン、トランジスタ224および22
6では、各々25.2/3.6ミクロン、トランジスタ228では、16.2/
10.2ミクロン、トランジスタ230では45.0/2.4ミクロン、トラン
ジスタ232では、201.6/1.8ミクロン、トランジスタ234では20
.4/10.2ミクロン、トランジスタ244では、10.2/1.2ミクロン
、トランジスタ248では、9.0/10.2ミクロン、そして、トランジスタ
252では、99.6/1.2ミクロンである。
「アイドリング」でのおよその電流レベルは以下のとおりである。矢印260
では電流は192nA、矢印262では717nA、矢印264および266で
は各々359nA、矢印268では309nA、矢印270および272では各
々359nA、矢印274では2.14A、矢印276では1.83A、そして
矢印278では0である。増幅器48での総ゼロ入力電流は、約3Aである。
図6は、DCオフセット補償回路として使用される増幅器52の詳細の概略図
である。増幅器52は増幅器48と同一であるか、AC入力は有さない。従って
その出力280でのDCレベルは、AC信号が存在しないときには、増幅器48
のそれと同一になろう。比較器54は、増幅器52の出力レベルを増幅器48の
出力レベルから除し、ゼロ参照AC信号を比較器に与える。増幅器52の回路に
ついての説明は、増幅器48の回路の説明と同一である。図6中の番号は、図5
中の番号と同一であるが、各番号に文字「a」を付している。
この増幅器52回路の電流節約特徴は、増幅器48回路のそれと同一である。
各矢印での電流値は、矢印274aで1.1Aであり、276aで1.0Aであ
る事を除いては、同一である。増幅器52での総ゼロ入力電流は、約2Aである
。
図7は比較器54の詳細の概略図である。差動入力段は、トランジスタ300
、302、304、306および308を含む。比較器の第2の段は、トランジ
スタ310、312および314を含み、比較器にいくらかのヒステリシスを与
える。トランジスタ316は、飽和からの迅速な回復のためノード318をクラ
ンプするよう作用する。トランジスタ320、322、324および326は、
2つのCMOS反転バッファを形成し、ノイズ分離のためデジタル電源VD及び
VDGがこれに電力を供給する。IN入力はDC補償回路増幅器52から来る。
並列抵抗器ネットワーク330および332はINを比較器入力装置302に接
続する。検出しきい値は抵抗器ネットワークを通じてカレントミラートランジス
タ336から電流を流す事によって発生される。
比較器へそしてトランジスタ300への正入力IPは、増幅器48の出力から
来る。IPでの電圧が検出しきい値よりも大きいとき、比較器は切換を行い、出
力340はローになるだろう(IPが正出力であると考えるならば、340は反
転された出力である)。トランジスタ342および344はバイアス電流を増幅
器のバイアス回路から分離するカレントミラーバイアス回路である。
比較器の入力段のトランジスタ、すなわち、トランジスタ300、302、3
04および306は、電力節約のため、サブスレッショルド値領域において最小
電流レベルで動作する。信号が存在しないと、トランジスタ310はオフし、そ
れによって出力段電流がゼロに減じられる。低電力CMOSインバータ段はデジ
タル出力信号をバッファリングする。
トランジスタの幅対長さ比は、トランジスタ300および302では各々50
.4/1.8ミクロン、トランジスタ304および306では各々25.2/3
.
6ミクロン、トランジスタ308では16.2/10.2ミクロン、トランジス
タ310では50.4/1.2ミクロン、トランジスタ312では16.2/1
0.2ミクロン、トランジスタ314では6.0/1.8ミクロン、トランジス
タ316では7.2/1.2ミクロン、トランジスタ320では6.0/1.2
ミクロン、トランジスタ322では10.2/1.2ミクロン、トランジスタ3
24では12.0/1.2ミクロン、トランジスタ326では20.4/1.2
ミクロン、トランジスタ336では10.2/10.2ミクロン、トランジスタ
342では12.0/10.2ミクロン、そして、トランジスタ344では10
.2/10.2ミクロンである。
「アイドリング」でのおおよその電流レベルは以下のとおりである。矢印36
0では電流は265nA、矢印362では286nA、矢印364では1.42
A、矢印366および368では各々850nA、矢印370および372では
各々573nA、矢印374では3.4pA、矢印376では0.3nA、矢印
378、380、382および384では0である。比較器54内の総ゼロ入力
電流は約1.94Aである。ゼロ入力電流の問題は、送信機の信号が受信機に送
られるときにのみ発生するデジタル出力信号には当てはまらない。
図8は、受信機の出力56にCMOSドライバを設ける出力バッファ58の回
路を示す。この回路はトランジスタ390、392、394および396を含む
2つのCMOSインバータからなる。送信機信号が存在しないときには電力は消
費されない。
図9は、ブロック60の回路を示す。バイアス回路は、必要とされるバイアス
電流と基準電圧とをすべての他の回路ブロックに分配する。バイアス回路は、動
作電圧選択ピンV5Eを特徴とする。このピンが、5ボルトまたは3ボルトに等
しい、VDDでの低電流条件での電流の動作を可能にする。
トランジスタ400、402および404は、V5EがローのときはVDD/
2で、V5EがハイのときはVDD/3で、VRとともに電圧分割器を形成する
。C1は、VR上のノイズを減じるためのフィルタである。VRは、トランジス
タ408、410、412、414、416および418を含む電圧ホロワ増幅
器によって抵抗器ネットワーク406にまたがって位置付けられる。プロセスの
変
動を補償するため、抵抗器ネットワークを、C1およびC2により制御されるM
OSスイッチ素子420、422、424および426によってトリミングでき
る。抵抗器ネットワーク406を通る電流は、トランジスタ418を通り、トラ
ンジスタ428および430を含むカレントミラーに流れる。トランジスタ42
8でのゲート電圧も増幅器40内のカレントミラー素子を駆動する。トランジス
タ430からの電流は他のカレントミラー、すなわち、トランジスタ432およ
び434に流れる。トランジスタ432のゲート電圧は、また、比較器54回路
内のカレントミラーを駆動する。トランジスタ434からの電流は他のカレント
ミラー、トランジスタ46へ流れ、このゲート電圧は、増幅器52回路および増
幅器48回路内のカレントミラーを駆動する。回路内のすべてのキャパシタは、
電源および回路ノイズをフィルタリングする。
基準ミラー内の小電流を使用して、バイアス回路内の電力が最小化される。入
力トランジスタ408および410は、サブスレッショルド値領域で動作する。
電流設定抵抗器も電力を低減するため大きくされる。V5E電源選択はまた、電
源電圧が3ボルト動作から5ボルト動作に引き上げられたとき、バイアス電流を
低く保つようバイアス電流を調節する。
このバイアス回路の独特な利点は、広範囲の電圧にわたってほぼ一定の電流値
を維持する事ができるという点である。電圧の低減には通常、電流の増加が必要
であるが、この問題が回避される。この設計は、帯域幅の損失を防ぐ。
トランジスタの幅対長さ比は、トランジスタ400、402および404では
各々8.4/81.6ミクロン、トランジスタ408および410では各々25
.2/2.4ミクロン、トランジスタ412および414では各々20.4/1
0.2ミクロン、トランジスタ416では4.2/210.0ミクロン、トラン
ジスタ418では100.8/1.2ミクロン、トランジスタ420、422、
424および426では各々3.6/1.2ミクロン、トランジスタ428およ
び430では各々10.2/10.2ミクロン、トランジスタ432および43
4では各々12.6/10.2ミクロン、そしてトランジスタ436では10.
2/10.2ミクロンである。
およその電流レベルは以下のとおりである。矢印440では0、矢印442、
444および446では各々210nA、矢印448、450、452および4
54では各々160nA、矢印456では320nA、矢印458および460
では各々528nA、矢印462および464では各々266nA、そして矢印
466および468では各々277nAである。ブロック60内の総電流は約1
.6Aである。
開示された受信機の低電力局面を詳細に説明した。受信機内の電流をすべて合
計すると、これらは「アイドリング」またはゼロ入力状態で機能するので、合計
は、約11マイクロアンペアである。5ボルトで動作するときには、電力は約5
5マイクロワットであり、3ボルトで動作するときには電力は約33マイクロワ
ットである。
この11Aという電流は、現在利用可能な受信機の電流の大きさをほぼ2桁の
オーダで下回っている。このため、送信機信号が発生した場合常に送信機信号を
受信できる待機状態に受信機を維持する事が実現可能である。導入説明で、受信
機の待機を可能にする電流の定量化された上限として100Aの値が使用された
。100Aという数は実は任意であるが、電流値を高くした場合、電池の動作と
受信機の待機とを組み合わせる事が可能かどうかは、疑わしい。
前述のように、この発明の受信機は、大幅な電流低減を達成すると同時に、十
分な帯域幅およびノイズの除去を維持する事に成功した。
主に入力増幅器において、しかしまた、帯域フィルタ増幅器および比較器にお
いてもクランプ回路が存在する事で、動作速度に多大な利益がもたらされ、たと
えば、先行の装置と比較して約1000倍の速度改良がもたらされる。
この受信機はその動作の「アナログ」部内の電圧の変動を最小にする。個々の
電圧の変動は数マイクロボルト、または数ミリボルト単位である。送信機と受信
機との間の距離が1から2フィートよりも長いと、電圧の変動が小さいという事
は重要である。
一致した増幅器48および54の組み合わせが、増幅器48の非理想的特徴を
相殺するきわめて厳密な配置を構成する。これによって、比較器の2つの入力の
間のDCオフセットの固定的トラッキングを維持しつつ、比較器においてしきい
値の正規化を達成するための手段が提供される。
ここまでの説明から、この出願において開示される装置および方法が、この明
細書の導入部で概括した重要な機能上の利点を提供する事が明らかであろう。
添付した請求の範囲は、開示された特定の実施例をカバーするだけでなく、先
行技術により認められる、最大の範囲と包括性をもって、ここに説明した発明の
着想をカバーするものと意図される。
【手続補正書】
【提出日】1998年3月30日
【補正内容】
請求の範囲
1.送信機を有する無線赤外線パルス伝送装置における、電池電源受信機であっ
て、
送信機から入力パルスを受け取る光検出器と、
前記検出器からの電流信号を受け取り、電圧信号を出力する入力増幅器と、
回復を待つ間の信号伝送時間の損失を回避するため、入力増幅器での信号飽和
を防止するための手段と、
入力増幅器からのパルスとして入力信号を受け取り、パルス化された信号を出
力する、帯域フィルタリング増幅器と、
フィルタリング増幅器から出力信号を受け取り、デジタル通信情報を出力する
比較器とを含む、電池電源受信機。
2.受信機は、送信機からの入力に対し継続的に待機するため、オンモードで維
持される、請求項1に記載の電池電源受信機。
3.飽和を防止するための手段は、入力増幅器での信号の瞬時限定を行うクラン
プ回路である、請求項1に記載の電池電源受信機。
4.クランプ回路は、入力増幅器の出力電圧によって制御され、出力電圧があら
かじめ定められた値に達するとき、すぐに入力増幅器に入る電流の分路を作る、
請求項3に記載の電池電源受信機。
5.前記増幅器における信号飽和を防止するための、帯域フィルタリングと関連
する手段と、
比較器での信号飽和を防止するための、比較器と関連する手段とをさらに含む
、請求項1に記載の電池電源受信機。
6.受信機は、受信機の構成要素内のパルスによる電圧の変動を最小化するため
の手段を含む、請求項1に記載の電池電源受信機。
7.いかなる受信機構成要素内の電圧の最大の変動も1ボルトよりも小さい、請
求項6に記載の電池電源受信機。
8.受信機構成要素は、MOSFETトランジスタを組み入れ、相当数のMOS
FETトランジスタが、サブスレッショルド値領域で動作する、請求項1に記載
の電池電源受信機。
9.受信機内の総電流は、100マイクロアンペア以下である、請求項1に記載
の電池電源受信機。
10.受信機が送信機からの信号を待っている時の受信機内の総電流は、20マ
イクロアンペアよりも少ない、請求項9に記載の電池電源受信機。
11.帯域フィルタリング増幅器に一致し、比較器にゼロ参照AC信号を与える
、付加的な増幅器をさらに含む、請求項1に記載の電池電源受信機。
12.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ
アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら
に含む、請求項1に記載の電池電源受信機。
13.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ
アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら
に含む、請求項8に記載の電池電源受信機。
14.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ
アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら
に含む、請求項9に記載の電池電源受信機。
15.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ
アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら
に含む、請求項10に記載の電池電源受信機。
16.送信機を有する無線赤外線パルス伝送装置における、電池電源受信機であ
って、
送信機からの入力パルスを受け取る光検出器と、
検出器からの電流信号を受け取り、電圧信号を出力する入力増幅器と、
入力増幅器からのパルスとして入力信号を受け取り、パルス化された信号を出
力するフィルタと、
フィルタからの出力信号を受け取り、デジタル通信情報を出力する比較器とを
含み、
前記電池電源受信機は、100マイクロアンペア以下のゼロ入力総プレデジタ
ル電流で、送信される情報に対し、継続的に待機し、入力増幅器、フィルタ、お
よび比較器は、多くのMOSFETトランジスタを含み、かなりの割合のMOS
FETトランジスタが、サブスレッショルド値領域で動作する、電池電源受信機
。
17.ゼロ入力総プレデジタル電流は、約20マイクロアンペア以下である、請
求項16に記載の電池電源受信機。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ミーディング,デイル
アメリカ合衆国、92629 カリフォルニア
州、ダナ・ポイント、ナンシー・ジェイ
ン・コート、33501
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.送信機を有する無線赤外線パルス伝送装置における、電池電源受信機であっ て、 送信機から入力パルスを受け取る光検出器と、 前記検出器からの電流信号を受け取り、電圧信号を出力する入力増幅器と、 回復を待つ間の信号伝送時間の損失を回避するため、入力増幅器での信号飽和 を防止するための手段と、 入力増幅器からのパルスとして入力信号を受け取り、パルス化された信号を出 力する、帯域フィルタリング増幅器と、 フィルタリング増幅器から出力信号を受け取り、デジタル通信情報を出力する 比較器とを含む、電池電源受信機。 2.受信機は、送信機からの入力に対し継続的に待機するため、オンモードで維 持される、請求項1に記載の電池電源受信機。 3.飽和を防止するための手段は、入力増幅器での信号の瞬時限定を行うクラン プ回路である、請求項1に記載の電池電源受信機。 4.クランプ回路は、入力増幅器の出力電圧によって制御され、出力電圧があら かじめ定められた値に達するとき、すぐに入力増幅器に入る電流の分路を作る、 請求項3に記載の電池電源受信機。 5.前記増幅器における信号飽和を防止するための、帯域フィルタリングと関連 する手段と、 比較器での信号飽和を防止するための、比較器と関連する手段とをさらに含む 、請求項1に記載の電池電源受信機。 6.受信機は、受信機の構成要素内のパルスによる電圧の変動を最小化するため の手段を含む、請求項1に記載の電池電源受信機。 7.いかなる受信機構成要素内の電圧の最大の変動も1ボルトよりも小さい、請 求項6に記載の電池電源受信機。 8.受信機構成要素は、MOSFETトランジスタを組み入れ、相当数のMOS FETトランジスタが、サブスレッショルド値領域で動作する、請求項1に記載 の電池電源受信機。 9.受信機内の総電流は、100マイクロアンペア以下である、請求項1に記載 の電池電源受信機。 10.受信機が送信機からの信号を待っている時の受信機内の総電流は、20マ イクロアンペアよりも少ない、請求項9に記載の電池電源受信機。 11.帯域フィルタリング増幅器に一致し、比較器にゼロ参照AC信号を与える 、付加的な増幅器をさらに含む、請求項1に記載の電池電源受信機。 12.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら に含む、請求項1に記載の電池電源受信機。 13.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら に含む、請求項8に記載の電池電源受信機。 14.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら に含む、請求項9に記載の電池電源受信機。 15.比較的長距離の情報伝送の間、検出器により供給される電流に加えてバイ アス電流を供給する事によって入力増幅器での帯域幅を高めるための手段をさら に含む、請求項10に記載の電池電源受信機。 16.送信機を有する無線赤外線パルス伝送装置における、電池電源受信機であ って、 送信機からの入力パルスを受け取る光検出器と、 検出器からの電流信号を受け取り、電圧信号を出力する入力増幅器と、 入力増幅器からのパルスとして入力信号を受け取り、パルス化された信号を出 力するフィルタと、 フィルタからの出力信号を受け取り、デジタル通信情報を出力する比較器とを 含み、 前記電池電源受信機は、100マイクロアンペア以下のゼロ入力総プレデジタ ル電流で、送信される情報に対し、継続的に待機する、電池電源受信機。 17.入力増幅器、フィルタ、および比較器は、多くのMOSFETトランジ スタを含み、かなりの割合のMOSFETトランジスタが、サブスレッショルド 値領域で動作する、請求項16に記載の電池電源受信機。 18.ゼロ入力総プレデジタル電流は、約20マイクロアンペア以下である、請 求項17に記載の電池電源受信機。
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