JPH11511466A - 苦痛を管理しおよび薬物依存性を軽減するための、ケタミンの投与 - Google Patents

苦痛を管理しおよび薬物依存性を軽減するための、ケタミンの投与

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JPH11511466A JP9510636A JP51063697A JPH11511466A JP H11511466 A JPH11511466 A JP H11511466A JP 9510636 A JP9510636 A JP 9510636A JP 51063697 A JP51063697 A JP 51063697A JP H11511466 A JPH11511466 A JP H11511466A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、麻薬の投与を必要とせずに、あるいはその投与レベルの低下を可能とする、苦痛の管理、並びに外来患者における苦痛の自己−管理に関する。従って、本発明は、広義にはある対象における苦痛を処置する方法を意図し、該方法は経皮、経粘膜および経口投与経路で、苦痛に悩まされている対象に、苦痛を軽減するのに有効な用量のケタミンを投与する工程を含む。本発明は、更に対象中の苦痛を協力作用的に処置する方法にも関わり、該方法は進行中の苦痛軽減療法のレベルの低下を可能とし、または苦痛を軽減(苦痛緩和のレベルを改善)し、もしくはこれら両者を達成するのに効果的な用量のケタミンを、任意の投与経路で投与する工程を含む。ケタミンの経皮、経粘膜および経口投与は、患者による該薬物の自己−投与を有利に可能とし、この自己−投与は、外来患者ベースでの苦痛管理をもたらす。その上、経皮投与デバイス(坐剤、キャンディー、バッカルパッチ)でのケタミン投与は、一般的に社会的に許容される。特定の例において、難治性の膀胱痛に苦しむ患者は、単位用量当たり約16mg〜約32mgのケタミンの経粘膜(経鼻)投与によって、著しい苦痛を管理した。

Description

【発明の詳細な説明】 苦痛を管理しおよび薬物依存性を軽減するための、ケタミンの投与発明の属する分野 本発明は、麻薬(narcotics)の投与を必要とすることなしに、あるいは麻薬と の協力作用により、麻薬の有効投与量を減らして、慢性的な苦痛を管理すること に関する。本発明は、また外来患者における苦痛の自己−管理にも関する。発明の背景 一般に、ケタミン((2-(2-クロロフェニル)-2-(メチルアミノ)-シクロヘキサノ ン)は、麻酔科医、獣医および研究者によって利用されている麻酔薬である。通 常、ケタミンは麻酔性を誘発するために、筋肉内(i.m.)または静脈内(i.v.)投与 される。現在、注射用のケタミンのみが、投与の目的で入手可能である(フィジ シャンズデスクリファレンス(Physician's Desk Reference))。眼科的処置のた めに、および健康な子供の選択的外科手術の前に、一例においてはミダゾラムを 併用した、ケタミンの経鼻投与が報告されている(ルオン(Louon)等,1993,Br .J.Ophthalmol.,77:529-530; ウエクスラー(Weksler)等,1993,Can.J.Anes thesia,40:119-121)。 ケタミンは、また鎮痛性をももつことが知られており(ドミノ(Domino)等,196 5,Clin.Pharmacol.Ther.,6:279)、この鎮痛性は、麻酔剤としての投与量以 下の量で、ケタミンを投与することにより達成できる(ボビル(Bovill)等,1971 ,Br.J.Anaesth.,43:496;サドブ(Sadove)等,1971,Anesth.Analg.,50:462 -457)。この薬物はi.v.、i.m.、経尾、髄腔内および皮下(s.c.)投与を包含する 種々の経路によって投与できる。ケタミンの皮下投与は、外科手術に伴うおよび 末期癌に関連する痛みの処置のために使用されている(例えば、オオシマ(Oshim a)等,1990,Can.J.Anaesth.,37-385-386を参照のこと)。皮下カテーテルを 介して投与されたケタミン塩酸塩が、幻肢痛を上首尾で治療することが報告され た(スタナード&ポーター(Stannard & Porter),1993,Pain,54:227- 230)。 苦痛、および特に慢性的苦痛の管理は、複雑であり、かつしばしば不首尾に終 わる。治療の最初の方針は、通常μ−オビオイドアゴニスト、例えばモルヒネ等 の麻薬の投与を包含する(例えば、アンダーソン&ブリル(Anderson and Brill) ,1992,Semin.Anesth.,11:158-171を参照のこと)。しかしながら、積極的な 苦痛管理に関与している医師は稀である。苦痛の過少治療は、しばしば、投薬を 受ける前の許容限界まで、患者に苦痛を耐えさせしめる状況を導き、かつかかる 投薬は通常部分的にのみ有効であるに過ぎない。役立たない苦痛管理は、訓練の 欠如、および患者、医療関係者および一般的には社会の一部における、麻薬に対 する恐怖の結果である。子供は、当然のその寡黙性および発達半ばにある伝達能 力および「危険な」麻薬の過剰投与に対する恐怖のために、特に苦痛に対する過 少治療を受ける。 その上、麻薬に対する迅速な耐性および顕著な抵抗性が、しばしば発現し、か くしてこれら薬物を無効にする(例えば、アブラム(Abram),1993,Reg.Anesth. ,18(補遺):406-413を参照のこと)。ケタミンを包含する、非−競合性のN-メチ ル-D-アスパルテート(NMDA)レセプタアンタゴニストは、恐らくこのアンタゴニ ストの「副作用」というよりも寧ろ該NMDAの遮断を通して、モルヒネの鎮痛作用 に対する耐性の発現を妨害することが報告されている。というのは、これらアン タゴニストが、耐性を逆転することは知られていなかったからである(ツルージ ロ&エイキル(Trujillo & Akil),1994,Brain Res.,633:178-188)。 しばしば、苦痛管理は薬物例えば麻薬、アゴニスト−アンタゴニスト薬物、ブ トルファノール、ベンゾジアゼピン、GABA、刺激剤、バルビツール酸塩、バルビ ツール酸塩−様薬物等の、ピルまたは液状処方物の経口、あるいはi.v.またはi. m.注射による過度の投与を包含する。オピオイドアゴニストおよびアンタゴニス トを組み合わせることも可能である。かくして、薬物の組み合わせも、相殺作用 をもち得る。より問題となるのは、悪い副作用、特に経口投与に伴う胃窮迫また は注射が誘発するかもしれない恐怖の可能性である。 しばしば、慢性的な苦痛に襲われている患者には、薬物の経口投与の結果とし ての、腹部およびその他の胃の問題を調節するための、投薬が必要とされるであ ろう。慢性的苦痛の治療のための、多くの鎮痛および鎮静薬による薬物処置の目 的での、その他の患者自身による経口投与は、一般的でなく、厄介なものであり (例えば、i.v.またはs.c.投与は、カテーテルまたは針の使用を必要とする)、 また一般的医療上の訓練を必要とする。 米国特許第4,671,953号は鎮静、鎮痛またはキャンディーマトリックス中の鎮 静薬物の投与法を記載し、該薬物が口内の粘膜を通して血流中に入ることを記載 している。しかしながら、この方法は鎮静化された患者が、該キャンディーをそ の口内に残したまま睡眠状態に入る可能性があり、これは窒息を生ずる恐れがあ る。更に、該キャンディー中の該薬物の全用量は、所定の用量を越えるので、該 キャンディーの投与は、医学的に管理する必要がある。最後に、該キャンディー は、従業者またはビジネスに携わる人々にとって、ロリポップをすすることは見 苦しいことであるから、該キャンディーは毎日の使用にとっては不適当であるに 過ぎない。 更に、投与が、苦痛に悩まされている患者自身の管理下にある場合、即ち外来 患者に投与される場合には、特に麻薬に関して、過剰投与または乱用の可能性が ある。 かくして、非−オピオイド系薬物を使用した、苦痛の自己−管理に対する当分 野における要求が存在する。 標準的な治療養生にとって手に負えない顕著な苦痛を緩和もしくは排除するた めの迅速な方法に対する、当分野における更なる要求がある。 また、当分野においては、苦痛の薬物処置に関して、注射による投与を回避す ることが要求されている。 当分野においては、苦痛を管理または制御するための、薬物処置のための、迅 速で、便利な、かつ社会的に許容される、患者による自己−投与法に対する要求 もある。 更に、当分野においては、自己投与される薬物の過剰投与およびその乱用を回 避し、かつ苦痛の薬物処置、特に麻薬による苦痛の薬物処置の有効性を高めるこ とに対する要求が存在する。 当分野におけるこれらのおよびその他の要求は、本発明によって処理され、本 発明は、驚いたことに、ケタミンを、他の苦痛管理養生と共にまたはこれらとは 独立に経鼻投与することにより、安全にかつ効果的に苦痛を緩和できるという、 本発明者等による発見に基づく。 本特許出願におけるあらゆる参考文献の引用および同定は、かかる文献が、本 発明の公知技術として利用できることを承認するものではないと、理解すべきで ある。 発明の概要 本発明は、広義には、対象中の苦痛を治療する方法を意図し、該方法は、苦痛 に悩まされた患者に、苦痛を緩和するのに効果的なケタミンの所定用量を、経粘 膜経路を介して投与することを含む。特定の態様において、ケタミンの投与は、 経口腔、舌下、経膣、および経直腸経路であり得る。また、本発明の苦痛−軽減 効果は、経口投与(経口−咽頭粘膜というよりも寧ろ、胃腸管を介する投与)に より達成することも可能である。更に別の態様においては、本発明は吸入により ケタミンを肺に投与するものとすることも可能である。特定の局面において、本 発明は経皮等によって、ケタミンの有効な苦痛−軽減用量を提供する。ケタミン の鎮痛剤としての用量での投与は、この薬物の患者自身の自己管理による投与が 可能であり、これは外来患者に対する苦痛の管理法を与える。更に、経粘膜およ び経皮放出によるケタミンの投与は、一般的に社会的に許容される。 ケタミンの経粘膜投与は即効性であり、該薬物の迅速作用を可能とする。その 上、経粘膜および経皮投与両者は、医学的に訓練されていない患者によって容易 に実施される。事実、本発明は、高レベルの鎮痛性が、少い用量のケタミン、特 に経粘膜経路(例えば、経口腔、舌下、経膣、および経直腸経路)または経皮経 路により投与されたケタミンによって、達成し得るという発見に基づいている。 更に、効果的な苦痛処置が、少い用量での経皮または経粘膜放出の確立により達 成され、かつこれらの投与経路が、i.v.またはi.m.投与により放出されるケタミ ンの丸塊用量と関連する副作用を回避することをも見出した。更に、ケタミンの 少い経粘膜または経皮投与量は、より高頻度で投与することができ、これにより 該対象の必要に応じて変えることのできる、該薬物の実際上の定常状態レベルが 達成される。 本発明は、更に該薬物のi.v.またはi.m.丸塊投与による治療では、これら処置 に対する医療的介入の必要性の故に、不可能である、偶発的なおよび顕著な(bre akthrough)苦痛状態をもつ外来患者を有利に治療する方法を提供する。 もう一つの態様において、本発明は、伝統的な苦痛軽減薬物処置、好ましくは 麻薬苦痛緩和剤による処置と同時に、ケタミンを使用することを意図する。好ま しくは、ケタミンは、単独で使用した場合の状態について示されるであろうより も、低用量での第二の苦痛軽減薬物、好ましくは麻薬との組み合わせで投与する ことができる。上記のように、本発明は、ケタミンを経粘膜、より好ましくは経 鼻投与することを意図する。更なる態様において、本発明は、吸入によりケタミ ンを肺に投与することを意図する。患者の状態がケタミンの経鼻投与を妨げる場 合には、例えばケタミン点眼剤を使用した点眼投与に変えることができる。本発 明は、経皮投与をも意図する。ケタミンの経粘膜投与、例えば経鼻、経口腔、舌 下、経膣、および経直腸経路による投与に加えて、本発明は、経口投与(経口− 経咽頭粘膜というよりも寧ろ、胃腸管を介する投与)、および非−経口投与、例 えば静脈内、動脈内、腹腔内、皮内、筋肉内、または皮下投与をも意図する。各 場合において、該第二の苦痛軽減薬物は、ケタミンと同様の経路を通して投与す ることができ、適当な場合には、異なる経路、例えば経口投与し、一方でケタミ ンを経皮または経口腔投与する。 本発明の内容において、他の薬物、特に麻薬による処置を包含する継続中の苦 痛管理養生に加えて、ケタミンを投与することは、他の鎮痛薬、特に麻薬性の鎮 痛剤の所要時間を更に減ずることを可能とする。一般的に、経験によれば、異な る鎮痛剤の効果は加算性であり、付随的な鎮痛剤を投薬養生に加えて、例えば最 初の鎮痛剤に対する耐性が患者に樹立された場合に、これを補充すべきことが示 されている。 この点に関連して、ケタミン投与は、苦痛状態にある個体の薬物依存性、特に 麻薬依存性を軽減するという付随的な利点をもたらす。換言すれば、本発明は、 (例えば、薬物の乱用というよりも)薬物治療の結果として生じた、薬物依存症 の治療のための有利な手段を提供する。 有利には、外来患者に対する苦痛緩和療法は、病院の任務に関する要求を減ら し、治療コストの実質的な節減をもたらし、かつ該患者により正常な生活並びに 仕事環境を提供し、かくして治療の結果に積極的な影響を与えることができる。 同様に、他の苦痛軽減薬物、特に麻薬に対する依存性の軽減は、医療上の介入の 必要性並びに治療コストを減じることを可能とする。 本発明のもう一つの利点は、本発明が慢性的な苦痛の治療用の麻薬性の薬剤の 投与の必要性を回避し、もしくは減じることにある。効果的な鎮痛、麻酔剤は、 耐性または抵抗性のためにその有効性を喪失する可能性がある。麻薬は、また著 しく習慣性である。更に、麻薬は副作用、例えば投与量に依存して、吐き気、便 秘、目眩等を誘発する。従って、本発明のもう一つの利点は、本発明が麻薬の投 与による悪い副作用の回避を補助することである。 本発明の更に別の利点は、ケタミンが安価であり、容易に入手できる薬物であ り、特に少い用量で経粘膜、経皮または経口投与した場合に、最小の有害な副作 用しかもたないことにある。かくして、本発明では、該過重の健康管理システム に対して、付随的な節減をもたらすことを意図する。 一局面において、ケタミンの苦痛−軽減用量は、約0.01〜約1mg/kg体重なる範 囲にある。より好ましい局面においては、ケタミンの用量は、約0.05〜約0.7mg/ kg体重なる範囲にある。もう一つの態様においては、経鼻投与当たりの、ケタミ ンの全投与量は、約1〜約30mgの範囲内にある。 本発明の一特定の局面においては、ケタミンの上記用量は、慢性的な苦痛状態 にある患者の著しい苦痛を軽減するのに有効である。本発明のもう一つの特定の 局面においては、ケタミンの該用量は陣痛、特に過渡期の陣痛に関連する著しい 痛みを軽減するのに有効である。 臨床的に上首尾であることが立証されている、もう一つの態様においては、ケ タミンの経鼻投与は、偏頭痛の治療のために効果的である。 特定の一局面においては、ケタミンの投与は、1種以上の上記した如き麻薬、 鎮痛剤、および鎮静剤の投与を包含する、苦痛管理養生における補助的な療法で あり得る。 本発明の更なる利点の一つは、不快感または幻覚誘発と関連するレベルよりも 十分に少ない、鎮痛剤としての用量のみを与えることによって、ケタミンの不快 感を伴うまたは幻覚を誘発する量での患者への投薬を回避することにある。従っ て、不快感−抑制薬物、例えばベンゾジアゼピンの投与の必要性を排除する。 更に別の態様において、本発明は、苦痛を軽減するために単独で投与した際に 有効であると考えられる用量よりも低い用量での、麻薬性鎮痛剤の、ケタミンと 組み合わせた投与をも意図する。好ましくは、該麻薬性鎮痛剤は、該ケタミンと 共に経粘膜または経皮経路で投与される。 従って、本発明は、ケタミンの患者による自己−投与用の種々の製薬上の担体 を提供する。このような担体の例は、坐剤、ガム、キャンディーまたはロゼンジ を包含するが、これらに制限されず、またその他の担体の例は経口腔パッチおよ び経皮パッチを包含する。 かくして、本発明の目的の一つは、外来患者の苦痛の治療用の、安全な、非− 麻薬性の自己−投与手段を提供することにある。 更に別の本発明の目的は、病院または医療オフィス外で、ケタミンの経鼻自己 投与のために、医療関係者以外による使用が可能なデバイスを提供することにあ る。 本発明のこれらのおよびその他の目的は、以下の詳細な説明を参照することに より、より一層明らかとなろう。 発明の詳細な説明 本発明の一局面では、苦痛の治療のために、ケタミンを経粘膜、経皮または経 口投与する手段を提供する。より好ましい局面において、本発明は、苦痛の管理 のために、患者自身がケタミンを自己投与するための方法並びにデバイスを提供 することにある。 本発明は、ショック;肢切断;重度の化学的または熱的な火傷;捻挫、靱帯裂 傷、骨折、創傷および他の組織傷害;歯科手術、処置および疾患;陣痛および出 産;偏頭痛;理学的療法中;手術後の痛み;放射線被爆;癌;後天性免疫不全症 候群(AIDS);硬膜外(または硬膜周囲の)線維症;失敗した外科手術および失敗 したラミネクトミー;座骨神経痛;苦痛を伴う鎌状赤血球症;関節炎;自己免疫 疾患;難治性の膀胱痛;等の多くの原因に基づく苦痛(これらに制限されない) を軽減することができる。ケタミンの経粘膜投与は、また収容施設での使用、特 に癌およびAIDS患者の手当てのための、専門化された収容施設での使用も可能で ある。本発明は、原因の如何によらず、難治性の苦痛の治療のために特に効果的 である。 一態様において、ケタミンの経皮、経粘膜または経口投与は、慢性的な苦痛状 態において生ずる可能性のある、急性の著しい苦痛のエピソードを軽減または緩 和することを可能とする。更なる態様において、任意の経路を介するケタミンの 投与は、慢性的苦痛状態に対する公知の治療養生に対する、付加的療法として利 用して、著しい苦痛を軽減することを可能とする。以下に示す特定の一態様にお いて、ケタミンの経鼻(経粘膜)投与は、難治性の膀胱痛の治療のために有効で ある。 陣痛および出産時の苦痛の軽減に関する、本発明の特別な利点の一つは、低用 量でのケタミンが、胎児に対して著しい悪影響をもつことが知られていないこと である。 関連する態様において、経皮、経粘膜または経口投与は、急性喘息の発作の治 療に対する付加的療法としてまたは直接的治療として使用できる。無関係の苦痛 状態が、喘息を誘発するので、本発明は、有利には、苦痛を軽減する手段を提供 し、かくして該発作の原因を遮断する。更に、(麻薬性の苦痛薬物処置とは対照 的に)ケタミンは気管支拡張薬である。 更に他の関連性のある態様においては、ケタミンの経皮、経粘膜または経口投 与は、急性の吐き気の治療において使用可能である。経直腸または経皮ケタミン 投与は、この状態に対して特に適している。というのは、吐き気は経口薬物処置 の利用を排除するからである。特に、経直腸または経皮ケタミン投与は、むかつ きを刺激することなく、あるいは口や鼻の通過を伴うことなく、該吐き気を生じ る可能性のある苦痛を軽減でき、また頻繁に重度の吐き気を伴う腹部の苦痛を緩 和できる。 更に他の関連性ある態様においては、ケタミンの経皮、経粘膜または経口投与 は、アルコールまたは薬物中毒者により示される、あるいは警官に捕縛された状 態の者により示される、急性激越の治療に使用できる。 同様に、ケタミンの経皮、経粘膜または経口投与は、重度の傷害により生ずる ショックの治療においても有用であり得る。従って、患者が重度のショックのた めに苦痛を感じて、卒倒した場合でさえ、重度の傷害に関連した極度の苦痛が、 ショックに寄与する。 本発明は、ケタミンの経粘膜投与が慢性的苦痛の症状を軽減できるという驚く べき、予想外の発見に基づいている。かくして、以下に示される特定の実施例で は、難治性の膀胱痛をもち、苦痛を緩和するために、(不首尾に終わった)種々 の麻薬、鎮痛剤および鎮静剤の摂取により治療した患者は、約0.2-0.6mg/kg体重 に相当する、16-32mgのケタミンの経鼻投与により、より満足な苦痛管理を達成 できた。(以下に述べる特定の例においては、16-32mgの投与量は、0.27-0.53mg/ kg体重に相当する)。この投与量は苦痛を軽減する上で、約15分乃至約1時間有 効であった。この患者は、胃の窮迫を生じた、経口による苦痛軽減薬物の量を減 ずることができた。 更に、難治性の苦痛、偏頭痛、慢性疲労症候群、または他の苦痛関連疾患に罹 った12名の患者が、本発明の該方法並びにデバイスによる利益を享受したことが 分かっている。 従って、本発明は、ケタミンの経皮、経粘膜または経口投与により、外来患者 に対する、慢性的なまたは著しい苦痛を軽減するための方法、並びにケタミンの 経皮、経粘膜または経口投与のために、医療関係者以外のものにより使用できる デバイスに関する。 ケタミンは、経皮、経粘膜または経口投与に適した、処方物または薬理組成物 として調製できる。適当な処方物を、以下に詳細に説明する。更なる態様におい ては、ケタミンを、粘膜または皮膚浸透増強剤と共に処方して、該薬物を放出し 易くすることができる。この処方物は、また溶解度、薬物の安定性、粘膜または 皮膚を介する吸収性にとって最適化されたpHをもつように、並びにその他の点を 斟酌して調製できる。 本発明は治療上有効な用量、即ち苦痛を軽減し、あるいは他の苦痛緩和剤、特 に麻薬性の薬物に対する依存性の低下を容易にする用量、のケタミンを投与する 手段を提供する。実際の用量は、患者の体重、苦痛の酷さ、投与経路、同時に投 与される薬物の性質、1日当たりに投与される投与回数、および薬物の投与に際 して関連する医師により一般的に考慮されるその他の因子に依存して変動するで あろう。特定の態様において、慢性的苦痛に苦しんでいる患者に投与されるケタ ミンの量は、麻酔誘発で使用される量の約10%〜約20%である。もう一つの特定の 態様においては、該ケタミンの用量は、体重1kg当たり約0.01mg(0.01mg/kg)〜 約1mg/kg、好ましくは約0.05mg/kg〜約0.7mg/kgである。更に別の態様において は、該用量は約1mg〜約30mgの範囲内にある。好ましくは、該有効投与量は、医 師または医療保護提供者の監督下で決定され、従って特定の用途に対する最適の 用量が正確に決定される。かくして、本発明は各患者各々にとって適した用量を 与える。 一旦投与量の範囲が決定されると、本発明のもう一つの利点は、患者が必要に 応じて、用量−効果の関係を基準として、ケタミンを服用できることにある。従 って、投与の頻度は、患者の管理下にある。しかしながら、各投与における比較 的低い用量は、乱用の可能性を減ずるであろう。 本発明の更に特定の利点は、ケタミンの経皮、経粘膜または経口投与が、非− 侵襲的であり、かつ殆どi.v.投与と同程度に迅速な血流中への薬物の導入をもた らすことである。 より重要なことに、患者自身が、該苦痛緩和剤の投与を管理できる。というの は、経皮、経粘膜または経口投与は、1日を通しての活性並びに苦痛レベルにお ける変動を補償するのに使用される投与量および該薬物の効果を、正確に管理す る手段を与えるからである。ケタミンの経皮、経粘膜または経口投与は、該薬物 の用量−効果による投与を最適にする。 かくして、本発明によれば、該患者は、本発明による処方物の投与量および投 与頻度を管理することにより、苦痛を軽減するのに有効な薬物の量を安全に服用 できる。苦痛緩和剤の安全な患者により調節された管理は、苦痛が主観的状態で あることから、重大な利点を与える。この利点はここでは2倍のものとなる。と いうのは、該患者が効果的に苦痛を軽減でき、かつ該苦痛を軽減する能力が大き な心理的利点をもつであろうからである。積極的な心理状態は、治療養生の経過 と結果を大幅に改善し、しかもその全体の過程を、患者にとってより一層耐え得 るものとする。 同様に、常用性のものではないケタミンは、驚いたことに他の苦痛緩和療法、 特に苦痛緩和剤および特に麻薬による緩和法と協力的に作用する。従って、ケタ ミンの投与は、他の苦痛緩和剤、特に麻薬のレベルを減ずることを可能とし、し かもコストを節減し、かつ常用性を防止する。 本明細書を通して種々の用語を使用するが、これらを以下に定義する。 当業者には容易に理解されるように、用語「ケタミン」とは、ケタミン[(2-o- クロロフェニル)-2-(メチルアミノ)-シクロヘキサノン〕、その製薬上許容され る塩、およびその生物学的に等価な誘導体および類似体、例えばケタミンアスパ ルテート、ケタミンサクシネート等を意味する。特定の態様においては、ケタミ ンとは、ケタミン塩酸塩を意味する。ケタミンについてのその他の名称はケタジ ェクト(ketaject)、ケタラール(ketalar)、ケタネスト(ketanest)、ケタセット( ketaset)、ケタラール(ketalar)、カリポス(calypos)、およびファルデロス(fal deross)を包含する。当業者が推定するであろう、「ケタミン」の範囲内に含ま れるその他の例は、鎮痛性をもつことが立証されている、例えば高い有効性また は低い副作用もしくはその両者をもつ、その異性体およびエナンショマーである 。 用語「粘膜(の)」とは、粘膜を含む組織、例えば鼻粘膜、肺粘膜、口腔−咽 頭粘膜、胃腸粘膜、大腸粘膜および膣粘膜等を意味する。 用語「経粘膜」および全てのその文法上の派生語は、ある薬物の全身的放出の ために、粘膜を介して血流中に該薬物を投与することを意味する。 用語「経皮」および全てのその文法上の派生語は、ある薬物の全身的放出のた めに、皮膚を介して血流中に該薬物を投与することを意味する。 「経口」なる用語は、ある薬物を口を通して、胃または腸もしくはその両者に 投与することを意味する。 薬物放出のための経皮、経粘膜および経口投与の利点は、これらがシリンジと 針とを使用した注射を必要とせず、薬物のi.m.投与に伴う恐れのある壊死の問題 を回避し、またこれら3種共に、自己投与にとって著しく許容度の高い投与経路 であることにある。 「粘膜浸透増強剤」とは、ケタミンの経粘膜浸透率をあるいは該浸透の容易性 を高める試薬を意味し、例えば胆汁酸塩、脂肪酸、界面活性剤またはアルコール を包含するが、これらに制限されない。特定の態様においては、浸透増強剤はコ ール酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、タ ウロデオキシコール酸塩、グリココール酸ナトリウム、ジメチルスルホキシドま たはエタノールであり得る。適当な浸透増強剤は、またグリシルリチン酸(コワ ルスキー(Kowarski)の米国特許第5,112,804号)およびポリソルベート-80(これ は好ましくは非−イオン性界面活性剤、例えばノンオキシノール(nonoxynol)-9 、ラウレス(laureth)-9、ポロキサマー(poloxamer)-124、オクトキシノール(oct oxynol)-9およびラウラミド(lauramide)-DEA(ストルツ(Stoltz)による欧州特許E P 0 242 643 B1)との組み合わせである)であり得る。 ある薬物の「治療上有効な量」とは、該薬物の所定の活性を達成するのに効果 的な量を意味する。本発明によれば、一態様において、ケタミンの治療上有効な 量は患者の苦痛を軽減、即ちこれを顕著に低下するのに有効な量である。もう一 つの態様において、治療上有効な量とは、他の苦痛治療、例えば麻薬等の苦痛緩 和剤の使用と、協力作用的に作用するのに有効な量である。好ましくは、ケタミ ン同時投与の協力作用的活性は、該他の苦痛緩和剤、特に麻薬性の鎮痛剤での治 療に対する依存性を、その苦痛軽減特性を低下することなく、好ましくは該特性 を改善しつつ、低下することによって反映される。 本明細書で使用する用語「製薬上許容される」とは、インビボ使用に対して生 物学的にまたは薬理的に適合性であることを意味し、また好ましくは動物および より具体的にはヒトでの使用に関して、連邦または州政府もしくは米国薬局方ま たはその他の一般的に認められた薬局方に掲載された取締り機関によって承認さ れたことを意味する。 用語「著しい苦痛(breakthrough pain)」は、本明細書では、苦痛治療における 通常の意味で使用する。例えば、著しい苦痛は、苦痛に対する治療を受けている が、通常の治療養生によっては対処できないレベルの苦痛を経験したものを除く 対象の経験する苦痛を意味し得る。「スパイクペイン(Spike pain)」とは、著し い苦痛の急性型である。慢性的な苦痛に対する通常の薬物処置または治療は、著 しい苦痛の十分な軽減を与えない。というのは、発現した薬物処置に対する耐性 のために、これら養生の最大の苦痛軽減効果に達してしまったか、あるいは治療 が十分に迅速でないからである。 ケタミンの投与が、苦痛の管理のためにまたは他の苦痛緩和療法との協力作用 の達成のために、有効な治療養生である対象は、好ましくはヒトであるが、任意 の動物であり得る。かくして、当業者には容易に理解されるであろうように、本 発明の方法並びにデバイスは、任意の動物、特に哺乳動物、例えば飼い馴らされ たネコまたはイヌ等(これらに限定されない)の動物、家畜例えばウシ、ウマ、 ヤギ、ヒツジおよびブタ等(これらに制限されない)の対象、野性動物(野外で あれ、動物園内であれ)、研究用動物、例えばマウス、ラット、ウサギ、山羊、 ヒツジ、ブタ、イヌ、ネコ等、即ち獣医学的用途用の動物に、ケタミンを投与す るのに適している。獣医学的用途に対しては、経大腸または経皮経路での投与が 有利であり、かつ該動物の苛立ちまたは刺激を最小にすることを可能とする。 ケタミンの経粘膜投与 上記のように、本発明は、特にケタミンの経粘膜投与を意図する。初期の研究 は、鼻粘膜または肺吸入および肺粘膜を介する吸収の何れかによる、ケタミンの 経鼻投与が、苦痛の治療にとって高度に有効であることを明らかにした。その後 に、上記の如く、ケタミンの経粘膜投与の他の経路も、苦痛の治療にとって有効 であることが見出された。特に、驚いたことに、ケタミンの経粘膜投与が、低用 量の該薬物を用いた効果的な薬物動態を可能とし、結果として丸塊のi.v.または i.m.投与と関連した、不快感またはその他の副作用の回避を可能とすることが分 かった。ケタミンの経粘膜投与は、例えば上でより詳細に説明したような著しい 苦痛、即ちスパイクペインの治療に対して提示される。 本発明によれば、経口、経膣、経口腔等(これらに限定されない)を包含する 任意の経粘膜的投与経路を利用できる。本発明では、特に以下のような経粘膜投 与経路を意図している。これら経粘膜投与経路の何れもが、例えば上記した如き 粘膜浸透性増強剤の使用によって増強し得ることが、容易に理解される。特定の 粘膜浸透性増強剤の選択は、特定の粘膜の特性に依存する可能性がある。これら の因子は、以下でより詳しく扱う。 体孔を介する投与 もう一つの局面において、ケタミンは大腸(または膣)への挿入、即ち体孔へ の挿入に適したマトリックス中で処方される。本発明は、如何なる特定の坐剤処 方に限定されない。事実、多くの坐剤処方は当分野で公知であり、例えばレミン トンズファーマシューティカルサイエンスズ,フィジシャンズデスクリファレン ス(Remington's Pharmaceutical Sciences,Physician's Desk Reference)およ びU.S.薬局方に記載されている。 体孔を介する投与は、幾つかの状況、例えば慣習、習慣により好まれる状況、 あるいは経鼻投与が許容できないと思われる場合には、好ましい投与経路であり 得る。 バッカルパッチによる投与 本発明によれば、ケタミンは頬の内側を介して投与するための、バッカルパッ チとして処方することができる。バッカルパッチが経粘膜投与のもう一つの態様 を構成することが理解されよう。バッカルパッチを調製する技術は、当分野で公 知であって、例えば上記したレミントンズファーマシューティカルサイエンスズ に記載されている。 経口−経咽頭投与 更に別の態様において、ケタミンは、舌下および経口腔投与を含む、経口−経 咽頭投与に適するように処方できる。例えば、ケタミンは「キャンディー」マト リックス、例えば米国特許第4,671,953号に記載されている如きもの、ガムベー ス、またはロゼンジ中に配合できる。もう一つの態様において、ケタミンは舌下 に配置するための、カプセルまたはピルとして処方することも可能である。 本発明では、特に経口−経咽頭投与用のケタミンが、臭い封鎖剤または被覆を もつように処方できる。経口投与される薬物と共に使用される多くの臭い封鎖剤 が当分野で公知であり、本発明と共に使用すべく選択することができる。 経口投与 更に別の態様において、ケタミンは、経口投与され、胃および腸粘膜を介して 吸収されるように処方できる。経口投与に関連して、ケタミンは胃(酸性環境) または腸、もしくはその両者において、薬物放出するように設計された担体中に 含めたものとして投与できる。薬物の経口投与用の多くのカプセル、ピルおよび マトリックスが当分野において公知であり、ケタミンとの相容性および薬物放出 の所定の時点および放出速度に基づいて、熟練した医師がこれを選択することが できる。ケタミンの経口投与は、肝臓による初期の代謝作用を回避するために、 他の投与経路よりも高い投与量を必要とする可能性がある。 経皮投与 上記のように、更なる態様においては、本発明はケタミンの経皮投与を意図す る。ケタミンの経皮投与は、上述の如く、経粘膜投与が有効であるのと同様な多 くの理由から、苦痛の処置のために有効である。特に、驚いたことに、ケタミン の経皮投与が、低濃度の該薬物による効果的な薬物動態を可能とし、かくして丸 塊のi.v.またはi.m.投与と関連する不快感またはその他の副作用を回避できるこ とが分かっている。ケタミンの経皮投与は、特に上でより詳細に説明した如き、 著しい苦痛およびスパイクペインの処置のために必要とされる。 経皮パッチ等による薬物の経皮投与のための、種々の多岐に渡る方法が当分野 において知られている。薬物の投与の速度および量を管理するために、これらの 方法並びに関連するデバイスが提供され、またその幾つかは薬物放出の連続的な 調節を可能とする。経皮パッチは、例えばローランド(Rolando)等に1995年4月1 8日付けで与えられた米国特許第5,407,713号、ファロン(Fallon)等に1004年10月 4日付けで与えられた米国特許第5,352,456号、ダンジェロ(D'Angelo)等に1994 年8月9日付けで与えられた米国特許第5,332,213号、シバリス(Sibalis)に1994 年8月9日付けで与えられた米国特許第5,338,168号、フェレドレ(Ferhedleh)等 に1994年3月1日付けで与えられた米国特許第5,290,561号、タ ッカー(Tucker)等に1993年10月19日付けで与えられた米国特許第5,254,346号、 ベルガー(Berger)等に1992年11月17日付けで与えられた米国特許第5,164,189号 、シバリスに1992年11月17日付けで与えられた米国特許第5,163,899号、シバリ スに1992年2月18日付けで与えられた米国特許第5,088,977号および同第5,087,2 40号、ベナックス(Benacks)等に1991年4月16日付けで与えられた米国特許第5,0 08,110号、およびシバリスに1990年5月1日付けで与えられた米国特許第4,921, 475号に記載されており、各特許の開示内容の全体を本発明の参考とする。 投与の経皮経路が、皮膚透過増強剤、例えば米国特許第5,164,189号(上記し た)、米国特許第5,008,110号(上記した)、およびアルガ(Aruga)等に1989年11 月7日付けで与えられた米国特許第4,879,119号に記載されている増強剤の使用 により増強されることは、容易に理解されよう。各特許の開示内容の全体を本発 明の参考とする。 他の苦痛緩和療法との協力作用のためのケタミンの投与 突発性の苦痛またはスパイクペイン状態にたいして特に有効な、経皮、経粘膜 および経口経路により投与されたケタミン単独の効果に加えて、本発明は経皮、 経粘膜および経口投与以外に、非経口投与をも包含する任意の経路による、ケタ ミンの投与をも意図する。かくして、本発明は他の苦痛緩和療法、特に薬物投与 による、および最も特定的には麻薬性の鎮痛剤を使用した療法との協力作用を達 成するための、ケタミンの任意の特定の投与モードまたは経路に制限されない。 従って、医学的な必要性または優先性が指定する場合には、ケタミンの非経口投 与を実施して、苦痛を、他の苦痛緩和療法と共に、協力作用的に処置することが できる。 別の苦痛緩和療法は非−薬理的処置、例えばカイロプラクティック医術、刺鍼 術、バイオフィードバック、およびその他の代わりとなる療法を包含するが、こ れらに限定されない。 好ましくは、ケタミン投与の協力作用は、低い他の苦痛緩和療法に対する依存 性により、あるいは経験する苦痛のレベルの低下、またはこれら両者により反映 される。本発明のこの局面は、ケタミンが麻薬性の鎮痛剤の投与回数を減じ得る という驚くべき発見に基づいている。このような投与回数の減少は、苦痛処置の 通常の経過とは逆である。即ち、通常の経過では、耐性を凌駕するために、段階 的に多量の鎮痛剤特に麻薬性の鎮痛剤の用量が必要とされる。 通常苦痛の薬物処置の組み合わせは、最良でも加算的もしくは補足的結果を与 えるに過ぎない。従って、苦痛緩和のレベルを低下することなく、苦痛緩和薬物 の用量の低下を可能とすることは、本発明の顕著な利点の一つである。 非経口投与は、一般的に静脈内注射を意味し、また動脈内、筋肉内、皮内、皮 下、腹腔内、心室内および頭蓋内投与を包含するが、これらに制限されない。 もう一つの態様においては、ケタミンは小嚢、特にリポソーム内に放出できる (ランガー(Langer),1990,Science,249:1527-1533; トリート(Treat)等,19 89,「感染性疾患および癌の治療におけるリポソーム(Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer)」,ロペツ−ベルンシュタイン&フィドラ ー(Lopez-Bernstein and Fidler)(編),Liss: N.Y.,pp.353-365; ロペツ−ベ ルンシュタイン,同上,pp.317-327;一般的には後者を参照のこと)。全身的な その副作用を減じるために、これはケタミンを導入するための好ましい方法であ り得る。 更に別の態様においては、ケタミンは制御された放出系により放出できる。例 えば、ケタミンは静脈内注入、移植可能な浸透圧ポンプ、経皮パッチ、リポソー ム、または徐放性投与のその他のモードを利用して投与することができる。一態 様においては、ポンプを使用することができる(ランガーの上記文献; セフトン (Sefton),1987,CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.,14:201;ブッフワルド(Buchwal d)等,1980,Surgery,88:507;ソーデック(Saudek)等,1989,N.Engl.J.Med. ,321:574)。もう一つの態様においては、ポリマー材料を使用することができ る(制御放出の医学的用途(Medical Applications of Controlled Release),ラ ンガー&ワイズ(Langer and Wise)(編),フロリダ州、ボカラトンのCRCプレス刊( 1974); コントロールドドラッグバイオアベイラビリティー,ドラッグプローダ クトデザイン&パーフォーマンス(Controlled Drug Bioavailability,Drug Pro duct Design and Performance),スモーレン&ボール(Smolen and Ball)(編),ウ イリー,N.Y.(1984);ランガー&ペパス(Ranger and Peppas),1983,J. Macromol.Sci.Rev.Macromol.Chem.,23:61;レビー(Levy)等,1985,Science ,228:190;(During)等,1989,Ann.Neurol.,25:351; ハワード(Howard)等, 1989,J.Neurosurg.,71:105を参照のこと)。 その他の制御放出系は、ランガー(Langer)(1990,Science,249:1527-1533)に よる評論中で論じられている。 本発明は、以下の実施例を参照することによりより一層理解できよう。以下の 実施例は、単に例示の目的で与えられたものであり、本発明を限定するためのも のではない。 実施例 年齢40、体重約60kgの女性の患者は、難治性の膀胱痛(介在性のセプティティ ス(ceptitis))をもつことが示された。これは4〜5カ月前に診断された。この 患者の苦痛管理は、3時間毎の100mgのデモーラル(Demoral);4時間毎の2-4mgの ヒドロモルホン(Dilaudid); 1日当たり30mgのダルマン(Dalmane; 塩酸フルラゼ パム);ジュラルジェシック(Duralgesic)パッチ(フェンタニール経皮パッチ);尿 道鎮痛剤としての、ピリジウム(Pyridium;フェナゾピリジンHCl)による膀胱洗浄 ;およびベラドンナおよび阿片剤坐剤投与からなっていた。該苦痛緩和処置に加 えて、該患者はザナックス(Zanax)およびタガメット(Tagamet)を摂取して、胃窮 迫を緩和し、かつ吐き気防止のためにコンパジン(Compazine)(制吐剤)の投与も 受けていた。この患者における窮迫および吐き気は、上記の苦痛緩和処置に起因 するものであった。 この患者により使用された苦痛緩和処置の投与量および範囲にも拘らず、十分 な苦痛緩和は達成されなかった。 この患者について、診断的仙骨前部または腸骨下腹部の神経遮断を実施して、 該苦痛を緩和した。不幸にも、この遮断の効果は一次的なものであり、またこの 遮断は大幅な運動性の低下を伴った。該遮断がなくなった後に、この患者は、殆 どの世俗的活動度の消耗に伴って、機能不能となると述べた。 ケタミンの全体的用量40mgにて、1時間に渡り、i.v.経路で、ケタミン(10mg/ cc)を点滴により投与した。その結果、該患者による主観的な評価として、2倍 (#20から約#10-12)の、苦痛レベルにおける減少を生じた。ケタミン注入の停 止の約1時間後に、該患者は、苦痛のレベルが約#15まで増大し、その後急速に その前のレベルまで増大したことを報告した。この患者は、効果無しに、該他の 苦痛緩和処置を継続した。 ケタミンi.v.投与の4日後に、100mg/mlのケタミン溶液を含有する5mlのボト ルを調製した。このボトルからの単一回の噴霧は、約1/6mlの溶液、即ち16mgの ケタミンを放出した。該患者は、重度の苦痛に対して、該ボトルからの1-2回の 噴霧により自己−投与するように管理された。この経鼻噴霧ボトルは、外来患者 に対する、持続性ある苦痛緩和処置を提供するように、調製された。 この患者はケタミンの経鼻投与によって、顕著に苦痛管理されることが明らか となった。経鼻ケタミン投与は著しい苦痛の管理に対して特に有効であった。こ の患者は、該他の苦痛緩和薬物の量を減じた。 これまで、難治性の痛みに悩まされている対象を含む、偏頭痛、慢性疲労症候 群、およびその他の苦痛を伴う悩みをもつ12名の患者が、これらの難点に対処す るために、ケタミンの経鼻投与を利用して、成功している。 本発明の範囲は、本明細書に記載した特定の態様により、何等制限されない。 実際に、これら本明細書の記載以外に、本発明の種々の変更が、上記説明および 添付図面から、当業者には明らかとなろう。このような変更は本発明の添付した 請求の範囲内に含まれる。 種々の刊行物を、本明細書において引用したが、その開示内容全体を、本発明 の参考とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.苦痛に悩まされる対象に、苦痛を軽減するのに有効な用量のケタミンを、経 粘膜経路で投与する工程を含む、対象における苦痛を処置する方法。 2.該投与の経粘膜経路が経口腔、経直腸、経膣および経口−経咽頭からなる群 から選ばれる、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.苦痛に悩まされる対象に、苦痛を軽減するのに有効な用量のケタミンを、経 皮経路で投与する工程を含む、対象における苦痛を処置する方法。 4.苦痛に悩まされる対象に、苦痛を軽減するのに有効な用量のケタミンを、経 口経路で投与する工程を含む、対象における苦痛を処置する方法。 5.該ケタミンの用量が約0.01〜約1mg/kg体重である、請求の範囲1、3または 4項に記載の方法。 6.該ケタミンの用量が約0.05〜約0.7mg/kg体重である、請求の範囲5項に記載 の方法。 7.該苦痛が著しい苦痛である、請求の範囲1、3または4項に記載の方法。 8.該苦痛が、苦痛である、請求の範囲1、3または4項に記載の方法。 9.苦痛に対する処置を受けている対象に、苦痛を軽減するのに有効な用量のケ タミンを投与する工程を含む、対象における苦痛を、協力作用的に処置するため の方法。 10.該ケタミンを、経粘膜経路で投与する、請求の範囲第9項に記載の方法。 11.該投与の経粘膜経路を、経口腔、経直腸、経膣、および経口−経咽頭からな る群から選ぶ、請求の範囲第10項に記載の方法。 12.該ケタミンを、経皮経路で投与する、請求の範囲第9項に記載の方法。 13.該ケタミンを、経口経路で投与する、請求の範囲第9項に記載の方法。 14.該ケタミンを、非経口経路で投与する、請求の範囲第9項に記載の方法。 15.該非経口投与を、静脈内、動脈内、腹腔内、皮内、筋肉内、心室内、および 皮下投与からなる群から選ぶ、請求の範囲第14項に記載の方法。 16.該苦痛に対する処置が、麻薬性鎮痛剤の投与を含む、請求の範囲第9項に記 載の方法。 17.該苦痛の処置の有効性を減ずることなしに、該麻薬性鎮痛剤の用量を低減す る、請求の範囲第16項に記載の方法。
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