JPH11509583A - 伸張標識を有する布物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 伸張可能な布と、この布が所定の伸張度に達した時点を示すための標識とを備えた伸張可能な物品、そのような物品を形成するための方法及び、その物品を患者の患部に用いることを含んだ静脈疾患の処置方法についての開示がある。

Description

【発明の詳細な説明】 伸張標識を有する布物品 この発明は、伸張可能な物品、その物品を製造する方法及びその物品の伸張度 を評価する方法に関する。 多くの伸張可能な物品に対して、伸張が予め設定された程度に達した時点を評 価できることが望ましい。例えば、特定の材料が弾性限度に近い値にまで延ばさ れた時点を知ることが、前記限度を越えるのを避けるためには、望ましいだろう 。 医療の分野では、伸張可能な布がドレッシングや包帯にしばしば用いられるが 、それらが患者にあまりにきつく巻かれると、加えられた高い圧力により問題が 生じることになるだろう。極端なケースでは、血液の流れがひどく悪くなり、身 体の組織に被害を与えることになるだろう。 これは、包帯の分野では、よく知られ、多年にわたって存在してきた問題であ る。 織り上げまたは編み上げられた弾性包帯は、接着及び非接着の両形態とも、痛 めた筋肉の治療や種々の静脈状態の処置を手助けするために支持体を提供するの に使用される。弾性を有し、織り上げまたは編み上げられた従来の包帯は、天然 ゴムのようなエラストマー材料またはポリウレタンのような合成エラストマー材 料からなる１以上の縦糸を有する。これらの包帯は、その包帯に有効な大きさの 圧縮力を一定時間以上維持できるだけ の十分高い張力で用いられることが重要である。 米国特許第４，６５３，４９２号は、反発性のある弾性層と比較的反発性のな い弾性層とを有し、あまりにきつく巻かれないようにその弾性層の伸びを制限す る弾性包帯を開示している。 米国特許第４，３６６，８１４号は、引き裂かれることなく少なくとも３０％ の伸びを可能とする伸張可能な少なくとも５０重量％の布と、布中に含浸された 少なくとも１５％のエラストマーとからなる弾性包帯材料を開示している。その 包帯材料は接着テープやドレッシングの裏打ちとしての使用に特に適していると されている。 特許出願番号ＦＲ−Ａ−２，５４２，２０１の特許出願は、全方向に伸張可能 で液体に対して不透過性であるとされる外科用支持体(support)を開示しており 、その支持体は、ポリウレタンフィルムと、全方向に引っ張り可能でポリウレタ ンフィルムの厚さを通して浸透する不織布のエラストマー材料とからなり、その 不織布の材料の各繊維が６cm以上の長さを有することを特徴としている。外科用 支持体は創傷用ドレッシングの分野で有用である。それは、液体成分を含むポリ ウレタンを仮の支持体に付着させ、もとの位置に不織布材料を導入し、次いで乾 燥することによって作られる。 しかしながら、上で論じた公知の織り上げまたは編み上げ包帯に関連する欠点 は、使用中にあまり引っ張ると包帯下の圧縮力があまりに大きく、例えば血液の 供給の制限によって、被害を及ぼすかもしれないことである。 これらの問題を緩和するために、包帯がある程度まで引っ張られたときに確認 できる特別の同定可能な形状を採るマークを包帯に付けることが知られている。 そのような包帯は、米国特許第３，６１３，６７９号、並びに特許出願番号ＥＰ ０，４７５，８１１、ＤＥ３，６４０，９７９及びＤＥ２，３２９，３７１の特 許出願に開示されている。従って特定の形状に達すると、包帯を用いている人は 所望の伸張度に達したことを目で確かめることができる。例えば、平らな包帯が 所望の程度に引っ張られると正方形に見え、引っ張られない状態では細長い矩形 に見えるマークを有する圧縮包帯を提供することが知られている。 しかしながら、これらの包帯には所望伸張度がいつ達成されたかを評価するこ とがしばしば難しいという欠点があるのが悩みである。 これは、包帯が異なる使用者に異なる方法で用いられ、したがって使用者間に 包帯の層の重なり度や、包帯が本体部材に沿う長手軸に対して用いられる角度な どにかなりのばらつきがあるのが理由である。さらに四肢は不ぞろいな形状であ り、患者によってずいぶん異なる。 特許出願番号ＤＥ２，３２９，３７１の特許出願は、表面に接着剤で付けられ 、広げられたときに伸びる折目付の標識を備えた包帯を追加して開示している。 しかしながらそのような包帯の作製は多くのステップを組み合わせた非常に長 い工程を要する。加えてそのような包帯は柔 らかでなく、扱うのが容易ではない。 かくして、伸張可能な物品（例えば弾性包帯）が特定の程度まで伸ばされた時 点を決める、有効で、使いやすく、安価な方法を提供することが必要になる。 この発明によれば、伸張可能な布と、伸張標識とを備え、その標識が伸張可能 な布にからみ合わされて(interlaced)いる伸張可能な物品が提供される。 この伸張可能な物品は、編まれたり、織られたり、織られない、適切なすべて の材料であってもよい。好ましくは、その布は編まれる。 この伸張可能な布は弾性を有していてもよい。この布は弾性繊維からなるのが 都合よい。ここで用いられる用語「繊維」(fibre)は、より糸(threads)、単繊維 (filament)及び束糸(yarn)を含んでいる。 標識は、好ましくは可撓性のある細長い部材であり、最も好ましくはその幅の １０倍の長さを有しており、望ましくは、容易に見えるように布の表面の上方に 位置している。標識は複数のループを備えているのが都合よい。 標識は、所望の張力度があらかじめ決められている伸張した物品における張力 を評価するための手段をもたらす。 標識が布の伸張につれて次第に離れる少なくとも第１及び第２の点でその物品 にからみ合わされている伸張可能な物品が提供される。 用語「からみ合わされた」(interlaced)は、例えば織り込み、 編み込み、かがりまたは縫い付けなど、その標識を伸張可能な物品に結びつける ための適切な手段をすべて含んでいる。 布があらかじめ決められた程度まで伸張する際に、前記ループが、その布がそ のあらかじめ決められた伸張度よりも下にあるときに採る形態とは視覚的にはっ きりと識別できるある形態を採る伸張可能な物品がさらに提供される。 標識は、伸張可能な布があらかじめ決められた程度まで伸ばされたときに、い っそう低い伸張度では標識がゆるんでおり比較的不規則な形態を採ると思われる のに対し、この布伸張度ではちょうど標識がピンと張られると思われるので、直 線状形態を採るであろう。拘束手段を用いて前記の第１及び第２の取付点の間で 前記の細長い部材を拘束することで、ピンと張られたときに他の形態を採ること ができる。 この発明の他の実施例では、所望の配列で（例えばジグザグ配列で）布から形 成されまたはその布に取り付けられた標識のループに通されるであろう繊維を備 えたさらに別の標識手段が提供される。 好ましくは、その別の標識手段は伸張方向に実質的に連続している。 前記の細長い部材は、伸張可能な布があらかじめ決められた伸張度に到達する 前において比較的ゆるんだ状態にある必要はないということに気づくべきである 。このことは、伸張可能な布があらかじめ決められた程度まで伸ばされないとき にその細長い部材が特定の初期形態を採るようになる取り外し可能な固 定手段（例えば接着剤、かがり糸、テープなど）によって、その細長い部材はあ る張力以下に保持されるからである。あらかじめ決められた伸張度に到達したと きにだけ、その細長い部材は、前記初期形態をこわすために前記の取り外し可能 な固定手段から取り外される。 標識は、伸張可能な布の伸張を実質的に妨げることのないもの、すなわち、そ の布を決められた程度まで伸張させるのに要する力が標識の存在によって実質的 に増加することのないものであるのが望ましい。 標識はそれ自体、弾性を有するものであっても弾性を有しないものであっても よい。前者の場合、あらかじめ決められた伸張度にひとたび到達すると、標識は 、布の伸張度がさらに上がり標識がその破壊力に到達して破断する点まで弾性的 に伸びるであろう。この場合、標識の破断力は、伸張可能な布のそれよりも実質 的に低いものであるのが好ましい。 適切な標識を選択すると、布の伸張の目標範囲は、前記のあらかじめ決められ た伸張度とさらに別の伸張度との間の範囲で選ぶことができる。したがって、こ の範囲は単一の標識を用いて試験することができる。 布が伸張の望ましい範囲にある時点を決定する別の方法は、それぞれが異なる 布伸張度で形態の変化を受ける２以上の標識によってそれを提供することである 。 しかしながら、複数の標識を提供するための理由はこれだけではない。なぜな ら、布の異なった領域で伸びを評価するため に、１以上の標識を布の伸張方向に沿って互いに間隔をおいて異なる位置に配す ることができるからである。ここで、もし、布がその長さに沿って同程度まで伸 ばされることが望ましいのであれば、標識は同じ伸張度を示すであろうし、段階 的に強められた圧迫度を供給するために、もし、布がその長さに沿って異なった 程度まで伸ばされることが望ましいのであれば、標識は異なった伸張度を示すで あろう。 標識は、それがはっきりと見えるように、色で及び／またはデザインで弾性布 と区別されているのが好ましい。 標識は、中央に位置していてもよく、物品の端に沿っていてもよい。もし、２ 以上の標識が設けられると、それらの標識は、例えば包帯の形態の物品を患者に 用いるに際して可視性を高めるために、いっしょにまたは離れて位置するように される。好ましい標識は、１本の繊維であるかまたは複数の繊維からなる集まり である。ここで用いられる用語「繊維」（fibre）は、より糸(threads)、単繊維 (filament)及び束糸(yarn)を含んでいる。 標識は、好ましくは長さが少なくとも０．１ｃｍであり、長さが少なくとも５ ｃｍ（布の伸びに先立って標識の長さに沿って測定されたとき）であってもよい 。布があらかじめ決められた程度まで伸びると、第１及び第２取付点の間隔は、 例えば少なくとも１０％だけ、または５０，１００，２００％だけ増加する。 ここで先に述べたような、前記のさらに別の標識は布の全長 にあるのが都合よい。 伸張可能な物品は織り上げられた布の形態であってもよい。弾性は、ねじった 束糸、かさばらせた束糸またはエラストマーの束糸を用いることで獲得してもよ い。織り上げられた布は、弾性包帯を作るために従来から用いられるどのような 織りパターンを有していてもよい。織り上げられた布は縦糸と横糸を備えている 。弾性束糸は縦糸の中に存在することができるが、そこでは縦糸の一部が弾性束 糸である。したがって、物品に要求されるエラストマーのポリマーの重量によっ て、２番目、３番目、４番目、５番目……ごとの縦糸が弾性束糸にされるであろ う。この弾性束糸は引っ張った状態で布に織り込まれ、その織り込まれた材料は ゆるむことのできるものである。物品が再び伸張されて患部に巻いて用いられる と、それは要求された圧迫力をもたらす。 標識は、その束糸を異なる引上面まで引き上げることのできる離れたシャフト を通してその束糸がつなぎ合わされる、基盤の束糸への横糸挿入の頻度を変更す ることで、織り込み工程の一部として組み入れられる。これにより、その束糸は 基盤の束糸の上方に浮くようになり、物品がゆるんだときにはっきりと見えるル ープを形成する。このような縦糸は標識を形成するために何本用いられてもよい 。このような糸は、少なくとも１つ、物品を用いた際に重なって標識が見えなく なるのを防止するために好ましくは２つ、中央を離れて、物品の同じ面または反 対側の面にあってもよい。 物品が織られるときに張力を変更すること、したがって標識の長さを変更する ことで、その標識は、物品の長さに沿ったあらかじめ決められた異なる伸びにお いて物品の適用を助けるために用いられてもよい。 この物品は、衣料の物品であってもよく、包帯や創傷用ドレッシングなどの医 療ドレッシングであってもよい。好ましくは、この物品は圧迫包帯である。典型 的には、包帯は、きわめて長いが比較的狭い幅（通常、一定の）である細長い布 の形態である。その幅は通常、３０ｃｍよりも狭く、一般には２０ｃｍよりも狭 い。 包帯は、医療従事者が包帯の層を重ねで一定の厚さにするのを助けるために、 １以上の目印を付けて提供される。そのような目印は、従来技術で知られており 、典型的には、包帯の長さに沿って伸び、包帯の弾性布の一部を形成する、１以 上の色つき糸の形態にある。 包帯は、無菌の状態でかつ密封容器に入れられて提供されてもよい。 この発明のさらに別の特徴によれば、この発明に係る包帯または物品を患者の 患部に用いることを備えた、次の疾患、すなわち、静脈疾患、リンパ腺疾患のう ちの１つ以上の治療方法が提供される。 この発明はまた、あらかじめ決められた程度まで伸ばされた伸張可能な布を用 意することと、その布がそのあらかじめ決められた伸張度よりも下にあるときに 採る形態とは視覚的にはっ きりと識別できるある形態を採るために、標識を布にからみ合わせることとを備 えている、この発明に係る伸張可能な物品の形成方法をも提供する。 この発明はまた、引っ張った状態で布を織り上げることと、以上に述べたよう に、あらかじめ決められた箇所で横糸挿入の頻度を変更し、織り上げ工程の一部 として標識をからみ合わせることとを備えている、この発明に係る物品の形成方 法をも提供する。 さらに、この伸張可能な物品は、引っ張った状態で布を用意することと、標識 のループにかがることで標識をからみ合わせることとにより形成されてもよい。 このかがることは、包帯を用意する工程で同時に行われてもよい。 ループは材料の両側で互い違いにされてもよい。 さらに別の標識が、繊維をいっそう小さいループに通すことでからみ合わされ てもよい。このループは、長さが少なくとも０．１ｃｍのものであってもよく、 例えば直線状にまたはジグザクに配されて形成されてもよい。 この発明は、例示のためたけの目的で添付図面を参照するだけのして次に説明 される。 図１は、この発明に係る物品の一部の、伸張していない形態で示される織り上 げられた包帯の形態における平面図を示している。 図２は、図１において明らかにされた包帯の一部の、伸張している形態におけ る平面図を示している。 図３は、この発明に係る別の包帯の、伸張していない形態における平面図を示 している。 図４は、この発明に係る他の包帯の一部の、伸張していない形態で示される平 面図を示している。 図５は、図４において明らかにされた包帯の一部の、伸張している形態におけ る平面図を示している。 図６は、この発明に係るさらに別の包帯の、伸張していない形態における平面 図を示している。 これらの図は概略的なものであり、一定の縮尺で描かれたものではない。 さて、図１によれば、織り上げられた圧迫包帯１００の一部が、縦方向（矢印 ”Ｌ”で表されている）に沿った弾性繊維を有し、横方向（矢印”Ｔ”で表され ている）に沿った実質的に非伸張性の繊維を有する基材１１０を形成して示され ている。 したがって、包帯１００は縦には伸張するが横には伸張しない。図において、 包帯１００は伸張していない状態で平らに置かれて示されている。 包帯１００が縦に５０％伸びた時点を決めるのを容易にするために、ループ１ ２０が設けられている。包帯１００の縦伸張方向を決める線に沿っている包帯１ ００の点Ａ及びＢにおいて、ループ１２０は、基材１１０の中にからみ合わされ ることで、基材１１０に定着関係に保持されている。点Ａ及びＢの間におけるル ープ１２０に沿って測ったループ１２０の長さは、伸張していない基材１１０の 上面１２０に沿って測ったときの点Ａ 及びＢの間の距離よりも５０％大きい。 さて、図２において、図１に示す包帯１００の一部分は、長手方向に５０％伸 張した状態に示されている。ここで、ループ１２０は、基材１１０の上面１３０ に対して、ピンと張られていてかつ平らであり、また、点Ａ及びＢの間で直線状 形態を形成している。このことは、基材１１０から目立たせるためにループ１２ ０が色付けされているので、その包帯を用いる人に簡単にわかる。 ループ１２０は、この布の所定の伸び率に達する張力の直上の張力で破れる、 比較的伸びない材料（例えば、細い木綿糸）から形成されてもよい。これに代え て、ある一定限度のさらなる伸張が可能でがあってそのために包帯の伸張の範囲 を表示する弾性材料であってもよい。 図３によれば、図１に示されているのと同様の包帯３００の一部が示されてい る。ただし、ループ１２０は、基材１１０の両面（３３０，３５０）にループ３ ２０とループ３４０とを形成するかがり工程により、基材１１０にからみ合わさ れている。 さて、図４によれば、織り上げられた圧迫包帯２００の一部が、縦方向（矢印 ”Ｌ”で表されている）に沿った弾性繊維を有し、横方向（矢印”Ｔ”で表され ている）に沿った実質的に非伸張性の繊維を有する基材１１０から形成されたも のとして示されている。 したがって、包帯２００は縦には伸張するが横には伸張しない。図において、 包帯２００は伸張していない状態で平らに置 かれて示されている。 包帯２００が縦に必要量伸びた時点を決めるのを容易にするために、さらに別 の標識である糸２２０がループ１４０にからみ合わされている。包帯２００の縦 伸張方向を決める線に沿っている包帯２００の点Ａ及びＢにおいて、糸２２０は 基材１１０に定着関係に保持されている。 ループ１４０は、基材１１０に縫い付けられており、互いに間隔をおいた直線 関係にある。それらは、糸２２０が実質的に何にも妨げられないような方法で縦 方向に沿ってそれらを通って滑ることができるように、十分大きい。 ループ１４０は、糸２２０を基材１１０にきわめて近接した状態に保持するこ とを助け、したがって、糸２２０がもしも点Ａ及びＢの間で拘束されないような ことが起きたときに、もつれるのを避けることを助ける。 さて、図５によれば、図４で示された包帯２００の一部は、必要量だけ縦に伸 びている状態で示されている。ここで、糸２２０はピンと張られており、基材１ １０の上面２３０に対して平らであり、点Ａ及びＢの間で直線形態を形成してい る。このことは、基材１１０から目立たせるために糸２２０が色付けされている ので、その包帯を用いる人に簡単にわかる。 糸２２０は、この布の所定の伸び率に達する張力の直上の張力で破れる、比較 的伸びない材料（例えば、細い木綿糸）から形成されてもよい。これに代えて、 ある一定限度のさらなる伸張が可能であってそのために包帯の伸張の範囲を表示 する弾性 材料であってもよい。 さて、図６によれば、ループ４２０で取り外し可能に保持された木綿糸４１０ である、さらに別の標識が示されている。基材１１０をあらかじめ決められた程 度まで伸ばすと、ループ４２０が切れて糸４１０を解放し、それによって糸１１ ０の形態に特有の変化が生じる。 布１１０にいっそう大きい伸びが与えられると、糸４１０は点Ａ及びＢの間で 直線を形成し、それによって形態にいっそう特有の変化が生じる。 上で言及した形態の２つの変化は、破断力が適度である、適切に配されたルー プ４２０とともに適切な長さの糸４１０を用いることで、あらかじめ決められた ２つの布伸張度と相関関係をつけることができる。したがって、包帯４００の使 用者は、それが与えられた伸びの範囲内にある時点を決定することができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年３月１２日 【補正内容】 これらの問題を緩和するために、包帯がある程度まで引っ張られたときに確認 できる特別の同定可能な形状を採るマークを包帯に付けることが知られている。 そのような包帯は、米国特許第３，６１３，６７９号、並びに特許出願番号ＥＰ ０，４７５，８１１、ＤＥ３，６４０，９７９及びＤＥ２，３２９，３７１の特 許出願に開示されている。従って特定の形状に達すると、包帯を用いている人は 所望の伸張度に達したことを目で確かめることができる。例えば、平らな包帯が 所望の程度に引っ張られると正方形に見え、引っ張られない状態では細長い矩形 に見えるマークを有する圧縮包帯を提供することが知られている。 しかしなが ら、これらの包帯には所望伸張度がいつ達成されたかを評価することがしばしば 難しいという欠点があるのが悩みである。 これは、包帯が異なる使用者に異なる方法で用いられ、したがって使用者間に 包帯の層の重なり度や、包帯が本体部材に沿う長手軸に対して用いられる角度な どにかなりのばらつきがあるのが理由である。さらに四肢は不ぞろいな形状であ り、患者によってずいぶん異なる。 特許出願番号ＷＯ９４／１２１３３の特許出願は、幾何学的な像がその包帯中 に編み込まれ、引っ張られると像の形状が変化する包帯を開示する。 特許出願番号ＤＥ２，３２９，３７１の特許出願は、表面に接着剤で付けられ 、広げられたときに伸びる折目付の標識を備えた包帯を追加して開示している。 しかしながらそのような包帯の作製は多くのステップを組み合わせた非常に長 い工程を要する。加えてそのような包帯は柔 補正された請求の範囲 １．伸張可能な布(110)と、伸張標識(120)とを備え、その標識(120)が、その布 の表面の上方に配された可撓性のある細長い部材であり、 伸張可能な布にからみ 合わされていることを特徴とする伸張可能な物品(100)。 ２．伸張可能な布(110)が弾性を有している請求項１記載の伸張可能な物品(100) 。 ３．伸張可能な布(110)が織られている請求項１記載の伸張可能な物品(100)。 ４．伸張可能な布(110)が弾性繊維を備えている請求項１記載の伸張可能な物品( 100) 。５ ．可撓性のある細長い部材(120)が幅の少なくとも１０倍の長ざを有している 請求項１記載の伸張可能な物品(100)。６ ．標識(120)が複数のループを備えている請求項１記載の伸張可能な物品(100) 。７ ．ループ(120)は、布(110)があらかじめ決められた程度まで伸張する際に、そ の布(110)がそのあらかじめ決められた伸張度よりも下にあるときに採る形態と は視覚的にはっきりと識別できるある形態を採る請求項６記載の伸張可能な物品(100) 。８ ．ループ(140)がさらに別の標識手段(220)とともに設けられている請求項６記 載の伸張可能な物品(100)。９ ．さらに別の標識(220)が伸張方向に実質的に連続している請求項８記載の伸 張可能な物品(100)。10 ．布のあらかじめ決められた少なくとも２つの伸張度を許容するために少なく とも２つの標識を備えている請求項１記載の伸張可能な物品(100)。11 ．あらかじめ決められた程度まで伸ばされた伸張可能な布(110)を用意するこ とと、その布(110)がそのあらかじめ決められた伸張度よりも下にあるときに採 る形態とは視覚的にはっきりと識別できるある形態を採るために標識(120)をそ の布にからみ合わせることとを備えている請求項１記載の伸張可能な物品(100) の形成方法。12 ．引っ張った状態で布(110)を織ることと、あらかじめ決められた箇所で横糸 挿入の頻度を変更し、織り工程の一部として標識(120)をからみ合わせることと を備えている請求項11記載の伸張可能な物品(100)の形成方法。13 ．引っ張った状態で布(110)を用意することと、標識のループ(120)にかがるこ とで標識をからみ合わせることとを備えている請求項11記載の伸張可能な物品(1 00) の形成方法。14 ．ループ(320,340)が布(110)の両側で互い違いになる請求項13記載の伸張可能 な物品(100)の形成方法。15 ．さらに別の標識(220)をループ(140)を通してからみ合わせることを備えてい る請求項13記載の伸張可能な物品(100)の形成方法。16 ．包帯の製造における請求項１記載の物品(100)の使用。17 ．物品が包帯である請求項１記載の伸張可能な物品(100)。18 ．請求項１記載の物品(100)を患者の患部に用いることを備 えた、次の疾患、すなわち、静脈疾患、リンパ腺疾患のうちの１つ以上の治療方 法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．伸張可能な布と、伸張標識とを備え、その標識が伸張可能な布にからみ合わ されていることを特徴とする伸張可能な物品。 ２．伸張可能な布が弾性を有している請求項１記載の伸張可能な物品。 ３．伸張可能な布が織られている請求項１記載の伸張可能な物品。 ４．伸張可能な布が弾性繊維を備えている請求項１記載の伸張可能な物品。 ５．標識が可撓性のある細長い部材である請求項１記載の伸張可能な物品。 ６．可撓性のある細長い部材が幅の少なくとも１０倍の長さを有している請求項 ５記載の伸張可能な物品。 ７．標識が複数のループを備えている請求項１記載の伸張可能な物品。 ８．ループは、布があらかじめ決められた程度まで伸張する際に、その布がその あらかじめ決められた伸張度よりも下にあるときに採る形態とは視覚的にはっき りと識別できるある形態を採る請求項７記載の伸張可能な物品。 ９．ループがさらに別の標識手段とともに設けられている請求項７記載の伸張可 能な物品。 10．さらに別の標識が伸張方向に実質的に連続している請求項１記載の伸張可能 な物品。 11．布のあらかじめ決められた少なくとも２つの伸張度を許容するために少なく とも２つの標識を備えている請求項１記載の伸張可能な物品。 12．あらかじめ決められた程度まで伸ばされた伸張可能な布を用意することと、 その布がそのあらかじめ決められた伸張度よりも下にあるときに採る形態とは視 覚的にはっきりと識別できるある形態を採るために標識をその布にからみ合わせ ることとを備えている請求項１記載の伸張可能な物品の形成方法。 13．引っ張った状態で布を織ることと、あらかじめ決められた箇所で横糸挿入の 頻度を変更し、織り工程の一部として標識をからみ合わせることとを備えている 請求項12記載の伸張可能な物品の形成方法。 14．引っ張った状態で布を用意することと、標識のループにかがることで標識を からみ合わせることとを備えている請求項12記載の伸張可能な物品の形成方法。 15．ループが布の両側で互い違いになる請求項14記載の伸張可能な物品の形成方 法。 16．さらに別の標識をループを通してからみ合わせることを備えている請求項13 記載の伸張可能な物品の形成方法。 17．包帯の製造における請求項１記載の物品の使用。 18．物品が包帯である請求項１記載の伸張可能な物品。 19．請求項１記載の物品を患者の患部に用いることを備えた、次の疾患、すなわ ち、静脈疾患、リンパ腺疾患のうちの１つ以上の治療方法。