JPH11508482A

JPH11508482A - 使用時に自己造形することが可能である呼吸可能な使い捨て吸収製品

Info

Publication number: JPH11508482A
Application number: JP9539290A
Authority: JP
Inventors: カルッチ、ジオバーニ; ジョルジーニ、ジェナーロ; コルツァーニ、イタロ; ディヴォ、ミヒャエル; マリネリ、ルイギ
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1996-04-29
Filing date: 1997-04-28
Publication date: 1999-07-27
Also published as: WO1997040803A1; CA2251898A1; EP0806195A1; AU2831297A; KR20000065119A

Abstract

(57)【要約】本発明は、縦中心線（Ｏ−Ｏ）およびそれと直角な横中心線（Ａ−Ａ）を有し、縦および横方向をそれぞれ規定する身体排出領域に隣接して着用するための使用に先立って実質的に平坦である呼吸可能な使い捨て吸収製品（２０）である。使い捨て吸収製品（２０）は、液体透過性トップシート（２４）、前記トッブシートに結合するバックシート（２６）、バックシートとトップシートの中間の吸収性コア（２８）を含む。吸収性コア（２８）は、使用者により着用されている間に製品を３次元構造に膨張させるための部材（４６）を含む。部材（４６）は体液により活性化される。吸収製品は、水蒸気透過性であり、好ましくは空気透過性であるバックシート（２６）を含む。吸収製品は任意に、体液を原因とする臭気を最小化するために１以上の臭気制御剤を含む臭気制御材料（６０）を含み得る。

Description

【発明の詳細な説明】使用時に自己造形することが可能である呼吸可能な使い捨て吸収製品発明の分野本発明は、呼吸可能な使い捨て吸収製品に関する。使い捨て吸収製品は、使用者により身体の外側に着用され、身体から排出される流体を受け入れることが企図された吸収デバイスであるとみなされる。特に、本発明は、使用者により着用される間に製品を３次元構造に膨張させるための手段を含む実質的に平坦な使い捨て吸収性生理用ナプキン、生理用品、失禁用挿入物、パンティライナーおよびおむつに関する。その手段は、体液により活性化され、使用の間に自己造形する能力を有する製品を提供する。製品は、水蒸気透過性、好ましくは空気透過性であるバックシートを含む。製品は、体液を原因とする臭気を最小化するために１以上の臭気制御剤を含む臭気制御材料を、任意に含みうる。発明の背景その基本的形態において、使い捨て吸収製品は、透過性身体接触要素（代わりに、トップシートまたはオーバーラップと称される）と液体不透過性防御バリヤ（代わりに、バックシートと称される）との間に挿入される吸収性コアを含む。吸収要素はもちろん、身体から排出される流体を受け入れ、含有することが意図される。身体接触要素は、流体が吸収要素にそれを通して自由に通過することを可能とする一方で、身体表面に快適で乾燥した感じのする接触を提供することが意図される。防御バリヤは、排出されたかまたは吸収要素から出て行く流体が使用者の着衣を汚すことを防止することが意図される。上記の３つの機能的要素に加えて、使い捨て吸収製品は一般的に、使用者が動いているときでさえその意図された機能を最も効果的に果たすことができるように、使用者の股間領域に隣接してデバイスを支持するための手段を備えている。典型的には、生理用ナプキンとしての吸収製品は、使用者の下着の内部クロッチ領域にデバイスを固定するための接着剤付着手段を備えている。その様な吸収製品の快適さと便利さにおける向上は、着用者の身体と吸収製品それ自体のより近接した接触による、より良い流体遮断に達する吸収製品の開発にある。使い捨て生理用ナプキンに関して、着用者との身体接触を向上させ、したがって排出の際に流体を吸収し、それにより解剖学的に与えられた形状を有する生理用ナプキンを提供することにより汚れを最小化させ、特に、着用されたとき外陰部領域に近いかまたは接触するような、上方にあげられたかまたはその中間部分において曲げられるものを含む幾つかの試みが当該技術においてなされた。女性使用者について、このタイプの生理用ナプキンは、経血が前庭部を離れるとき即座に経血に接触し、吸収することを試みる。解剖学的構造によりよく適合する利点を有する解剖学的に与えられた形状が着用時間の間に与えられる幾つかの製品もまた記載された。１９９６年４月２９日にともに出願された欧州特許出願ＥＰ９６１０６７２１．２、ＥＰ９６１０６７２３．８およびＥＰ９６１０６７２４．６において、使用者により着用されている間に製品を３次元構造に膨張させるための手段を含む吸収製品が記載される。ＥＰ９６１０６７２１．２においては、手段は、体液により活性化され、圧縮された再生セルローススポンジのシートを含む。局所化された領域においてさえ高い程度の膨潤を有し、少量の流体による活性化の際のそれぞれに、体液を獲得し、移動させる向上した能力を有する膨張層を提供するために、手段は、ＥＰ９６１０６７２３．８においては開孔を具備し、ＥＰ９６１０６７２４．６においては切り込みを具備する膨張層である。これらの吸収製品は、吸収された体液による活性化の際の使用の間に達せられるより近接した身体接触のために解剖学的に与えられた形状を与えることが可能であり、着用者にとって快適であり、製造および包装にとって容易である。その性能は、呼吸性をそれらに提供することにより使用者にとっての快適さの点で改善され得る。呼吸性は、典型的に、吸収製品においていわゆる「呼吸可能なバックシート」の組み込みに集中してきた。呼吸可能なバックシートは、液体の漏れを防止するために液体不透過性であるが、呼吸可能なバックシートは水蒸気および好ましくは空気に対して透過性である。従って、それらは環境との気体交換を可能とし、それで、吸収製品内部の空気の循環を増加させ、コアにおいて吸収された流体の一部を蒸発させる。生理用ナプキン、パンティライナー、および失禁用パッドのような使い捨て吸収製品は、典型的に、下着のクロッチ領域において着用され、いわゆるパンティファスナー接着剤により下着に付着される。それらは日用の使用を意図され、それらに呼吸性を与えることは、その様な製品の着用者の快適さを高めるために望ましい。特に、その様な製品からの水蒸気の消失は、汗ばんだ、風通しの悪い、ぬるい感じを減少させ、このことは、使用の間極めて近接した身体接触に達する使い捨て吸収製品については特に正鵠を得ていると思われる。その特定の構造により、これらの製品は着用者の身体に極めて近接して位置することが可能であり、したがって、それらは、既知の吸収製品より急速かつ効果的に体液を獲得し、吸収することが可能である。従って、それらは、さらに、既知の吸収製品より呼吸可能なバックシートの組み込みをさえ利用し得る。長い年月研究下にあった吸収製品のもう１つの側面は、臭気制御のそれである。多くの体液は不快臭を有するか、または、長い期間にわたって空気および／または細菌と接触するときその様な臭気を発生させる。この文章は、おむつおよび生理用品のような製品における臭気制御に関する多くの参照文献を示す。呼吸性は、吸収製品からの水蒸気消失によりおよび好ましくは吸収製品と環境との間の空気の交換により、組み合わせられた熱と湿度による不快な感じを減少させることにより、使用の間のより近接した身体接触に達する解剖学的に形状を与えられた吸収製品の快適さを向上させ得るが、このことは、他方で、呼吸可能なバックシートを通して吸収製品からより容易に悪臭化合物を漏れ出させ得る。呼吸可能な、解剖学的に形態を与えられた吸収製品への臭気制御材料の添加は極めて好ましい。と言うのは、そのことは悪臭化合物の発生により作り出される問題を解決し、同時に、呼吸性および吸収製品により達せられる使用者の解剖学的構造とのより近接した接触を利用するからである。実際、より少ない臭気制御材料しか必要とされない。と言うのは、呼吸可能な環境のために悪臭化合物はより少なく発生するからである。水蒸気消失および場合に応じて空気の循環のために、呼吸性は、実際、吸収製品の中の状態をより温度と湿度が低い状態に保ち、このことは、今度は、汗ばみそれ自体を減少させ、同時に吸収された流体における細菌の増殖を減少させ得る。さらにその上、より近接した身体接触は、臭気制御材料それ自体の有効性を向上させる。従って、本発明の目的は、製造および包装することが簡単で、呼吸可能である一方で、吸収された体液による活性化の際の使用の間に達せられるより近接した身体接触のための解剖学的に形成された形状を有する吸収製品を提供することである。本発明のもう１つの目的は、吸収された体液と関連する不快臭の良好な制御と組み合わせられた使用の間に解剖学的に形成された形状に達することが可能である呼吸可能な吸収製品を提供することである。発明の概要本発明は、使用の前に実質的に平坦である、身体排出領域に隣接して着用するための呼吸可能な使い捨て吸収製品に関する。実質的に平坦な使い捨て吸収製品は、縦および横方向をそれぞれ定義する縦中心線およびそれに直角な横中心線、並びにそれらの両方に直角であるＺ−方向を有する。呼吸可能な使い捨て吸収製品は、液体透過性トップシート、前記トップシートに結合したバックシート、およびトップシートとバックシートの中間の吸収性コアを含む。ここで用いられるものとして、「実質的に平坦な」と言う術語は、造形されるのとは対称的に１つの平面においてその主な伸長を有する製品を称する。吸収性コアは、体液により活性化される、使用者により着用されている間に製品を３次元構造に膨張させるための手段を含む。バックシートは水蒸気透過性であり、好ましくは空気透過性である。吸収製品は、任意に、体液を原因とする臭気を最小化させるために１以上の臭気制御剤を含む臭気制御材料を含む。図面の簡単な説明明細書は、本発明を特に指摘し、権利請求する請求の範囲で終わるが、本発明は、以下の図面とともに以下の記載からよりよく理解されるであろうと信じる。図１は、本発明による生理用ナプキンの１つの態様の上面平面図である。図２は、横中央線Ａ−Ａに対応する切断線に沿って取られた図１において示される生理用ナプキンの断面図である。図３は、着用の間の活性化後の３次元構造に膨張した生理用ナプキンを示す図２のそれと同様の断面図である。図４は、本発明による生理用ナプキンのもう１つの態様の断面図である。図５は、着用の間の活性化後の３次元構造に膨張した図４の生理用ナプキンを示す図２のそれと同様な断面図である。発明の詳細な説明本発明は、製造および包装が簡単であり、水蒸気透過性であり、好ましくは空気透過性であるバックシートを具備し、体液についての吸収性、汚れからの使用者の着衣の防御、使用者にとっての向上した物理的快適さを示す呼吸可能な使い捨て吸収製品に関する。使い捨て吸収製品は、生理用ナプキンまたは生理用品を参照して以下に記載される。ここで用いられるものとして、「生理用ナプキン」と言う術語は、外陰部領域に隣接して女性により着用され、身体から排出されるさまざまな体液（例えば、膣排出物、経血、および／または尿）を吸収し含有することが意図されており、１回の使用の後に廃棄されることが意図される製品を称する。使い捨て吸収製品は、使用の前に実質的に平坦である。ここで用いられるものとして、「実質的に平坦な」と言う術語は、造形されるのとは対称的な１つの平面においてその主な伸長を有する製品を称する。好ましい態様において、実質的に平坦な製品は、一定の厚さの吸収性コアを有するであろうし、または、少なくとも、吸収性コアそれ自体に対して直角である方向においては形成されない吸収性コアを有するであろう。このことは、吸収性コアの一般的湾曲を排除しない。どの程度まで製品は絶対的平坦形状から逸脱し得るかおよび本発明による造形から使用の間にいまだ利益を得られるかは当業者にとって明らかであろう。その吸収性コアが、吸収性コアそれ自体に対して直角である方向において使用の前に造形されないならば、場合に応じて弾性化され得る縦側カフを有する生理用ナプキンおよび穏当な湾曲を有する生理用ナプキンはしたがって、本発明の範囲の中にある。ここで用いられるものとして、「使用」と言う術語は、吸収製品が実際に使用者の解剖学的構造と接触しておかれるときに開始する時間を称する。ここで用いられるものとして、「結合した」または「取り付けられた」と言う術語は、第１の部材が直接第２の部材に接続される形状および第１の部材を中間部材に接続し、それが今度は第２の部材に接続される、第１の部材が間接的に第２の部材に接続される形状を包含する。着用者の前庭部の部分的に中におよび部分的に外に存在する陰唇間デバイスもまた本発明の範囲の中にある。ここで用いられるものとして、「外陰部の」と言う術語は、外的に可視的な女性生殖器を称し、大陰唇、小陰唇、クリトリス、および前庭部に限定される。幼児用おむつ、成人失禁製品、生理用ナプキンおよびパンティライナーのような使い捨て吸収製品は当該技術において周知である。これらの製品は、それを通して典型的に、着用者により排出される液体を吸収する身体に面する表面を有する。液体は、吸収構造において貯えられる。身体に面する表面の反対側の表面を通しての製品からの液体の漏れは、通常、その側面上に液体不透過性バックシートを組み込むことにより防止される。通常呼吸性と称される、環境と気体性流体（水蒸気および好ましくは空気）連通することが可能であるバックシートが極めて望ましいこともまた当該技術において良好に確立されている。呼吸性は、バックシートを透過する水蒸気および空気のような気体性流体の量とともに向上する。この量は、バックシートにおける開放面積（すべての開孔の面積の合計）と比例している。バックシートにおける明らかにあまりに多くの、および特にあまりに大きい開孔は、バックシートの主な機能である液漏れ防止との妥協に導く。いかに呼吸可能なバックシートを提供するかについての多くの示唆が当該技術において知られている。呼吸可能なバックシートのための要求を満足させる一方で、ある程度の液体不透過性を与えるために、呼吸可能なシートと液体透過性シートを組み合わせることが、例えば、米国特許第３，８８１，４８９号において示唆された。この開示において、呼吸可能なバックシートは、その中に開孔による表面変形を有する形成されたフィルム材料の外層および大きな空隙体積を有し、パラフィンワックスをそれに含浸することにより疎水性とされたペーパーティッシュの内層を限定することにより与えられる。２層以上を含む他の先行技術の呼吸可能なバックシートアセンブリは例えば、米国特許第４，３４１，２１６号、ＥＰ−Ａ−１０９１２６またはＥＰ−Ａ−２０３８２１において記載される。１層の呼吸可能なバックシートは例えば、ＧＢ−Ａ−２１８４３９１、ＧＢ− Ａ−２１８４３９０、ＧＢ−Ａ−２１８４３８９、米国特許第４，５９１，５２３号、米国特許第４，８３９，２１６号またはＥＰ１５６４７１から既知である。呼吸可能なバックシートは、分子サイズ開孔を有するポリマー性フィルムにより与えられる水蒸気および空気透過性層をもまた含み得る。フィルムは例えば、呼吸可能な衣料を提供する技術において周知であるゴアテックス（Ｇｏｒｅｔｅｘ）（商標）またはシンパテックス（Ｓｙｍｐａｔｅｘ）（商標）タイプの構造であり得る。また、ＥＰ−Ａ−２９３４８２によるフィルムは、本発明のコンテキストにおいて有用とみなされる。本発明にとってのバックシートとして有用な商業的に入手可能な水蒸気および気体透過性フィルムのもう１つの例は、アメリカ合衆国、ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニーのＸＭＰ−１００１と称される。吸収性コアにおいて吸収され含まれる滲出物が、パンツ、パジャマおよび下着のような生理用ナプキンと接触する製品をぬらすことを防止する一方で、更に呼吸性の有益さを有する製品を提供するために、使用者により着用される間に製品が３次元構造に膨張するための手段とともに、いずれか既知の呼吸可能なバックシートが本発明において用いられ得る。本発明の実施において用いられ得る呼吸可能なバックシートは、例えば、ＥＰ −Ａ−７０５５８４またはＥＰ−Ａ−７１０４７１において記載されるタイプの多層の呼吸可能なバックシートであり得る。図１および２において、本発明の生理用ナプキン２０の１つの好ましい態様が示される。図１は、構造の一部が生理用ナプキン２０の構造をより明確に示すために切欠され、着用者に面し、接触する生理用ナプキン２０の部分が見るものに向いている、使用の前の平坦に伸ばされた状態における本発明の生理用ナプキン２０の平面図である。図１および２において示される様に、生理用ナプキン２０は好ましくは、液体透過性トップシート２４、トップシート２４と結合した液体不透過性であるが水蒸気透過性であり、好ましくは空気透過性バックシート２６、およびトップシート２４とバックシート２６の中間の吸収性コア２８を含む。吸収性コア２８は、好ましくは膨張層４６である、使用者により着用されている間に生理用ナプキンを３次元構造に膨張させるための手段を含む。図１から３において例示された本発明の好ましい態様において、吸収性コア２８は膨張層４６および、互いに結合し、互いに対して対面関係にある分離した、実質的に非膨張性の吸収要素４４を含み、膨張層４６は、トップシート２４と吸収要素４４との間に位置する。吸収要素４４および膨張層４６は、吸収性コア２８を形成するいずれか適切な様式において関連し得る。適切な様式は、限定はされないが、スプレー糊付けによるかまたは間に接着剤の線または点を加えることによるかのような、接着剤で吸収要素４４と膨張層４６を結合することを含む。代わりに、または加えて、層間の結合は、繊維の絡まりによるかまたは複数の別々の溶融結合により達せられ得る。代わりに、膨張層４６は、吸収性コア２８全体を構成し得る。吸収性コア２８の吸収能力は、生理用ナプキン２０についての意図された体液負荷と両立すべきである。さらに、吸収性コア２８の全吸収能力は、体液の体積の予測された量において範囲を取る着用者に適合させて変化し得る。例えば、夜間の使用を意図したものと比較して昼間の使用を意図した生理用ナプキンについて、または、より年齢を加えた女性を意図したものと比較して十代の女性による使用を意図した生理用ナプキンについては、異なる吸収能力が利用され得る。生理用ナプキン２０は、身体に接触するまたは面する表面、および着衣に面するまたは接触する表面の２つの表面を有する。吸収性コア２８は対応する身体に面する表面と着衣に面する表面を有する。生理用ナプキン２０は、縦中心線Ｏ− Ｏおよびそれに直角な横中心線Ａ−Ａの２つの中心線を有する。ここで用いられるものとして、「縦の」と言う術語は、生理用ナプキン２０が着用されるとき立っている着用者を左と右の身体半分に両断する垂直平面に一般的に並ぶ(例えば、ほぼ平行である)生理用ナプキン２０の平面における線、軸または方向を称する。ここで用いられるものとして、「横断の（ｔｒａｎｓｖｅｒｓｅ）」または「横の（ｌａｔｅｒａｌ）」と言う術語は互換性があり、生理用ナプキン２０の平面の中に存在し、縦方向に一般的に直角である線、軸、または方向を称する。Ｚ− 方向は、縦中心線Ｏ−Ｏおよび横中心線Ａ−Ａにより規定され、生理用ナプキン２０の縦および横方向の両方に直角であり、生理用ナプキン２０の平面から外側に延びる。「縦に向いている」と言う術語は、生理用ナプキン２０の平面における縦方向の±４５度方向を称する。「横に向いている」と言う術語は、生理用ナプキン２０の平面におけるいずれか他の方向を同様に称する。縦中心線Ｏ−Ｏに並んでいる生理用ナプキン２０の長端部は、生理用ナプキン２０の縦側縁部（マージン）である。縦側縁部に結合する生理用ナプキン２０の末端は生理用ナプキン２０の横末端である。集合的に、生理用ナプキン２０の縦側縁部と横末端はその周辺部を規定する。同様に、生理用ナプキン２０の吸収性コア２８は、代わりに配置された縦側縁部と横末端により規定される周辺部を有する。生理用ナプキン２０の３次元構造は、使用者の解剖学的構造により近接して一致させるために、少なくとも部分的にＺ−方向において生理用ナプキン構造を膨張させるものである。前記膨張は、好ましくは、生理用ナプキン２０の着衣に面する表面から身体に面する表面に向かう方向において起こる。特に好ましいものは、限定はされないが、逆Ｕ字形または逆Ｖ字形を含む凸状に上向きの形状を有する３次元構造であり、ここで、「凸状に上向きの形状」とは、その身体に面する表面上に凸である生理用ナプキンの構造を意味する。これらの形状について、生理用ナプキンの中央部分の断面輪郭は、典型的な着用者の陰唇により近接して適合する。トップシート２４は、従順であり、柔軟な感触があり、着用者の皮膚に対して刺激がない。更に、トップシート２４は液体透過性であり、液体がその厚さを容易に貫通することが可能である。適切なトップシート２４は、製織および不織材料、開孔形成された熱可塑性フィルム、開孔されたプラスチックフィルム、および油圧形成された熱可塑性フィルムのようなポリマー性材料、多孔性発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、および熱可塑性スクリムのような広範な材料から製造され得る。適切な製織および不織材料は、天然繊維（例えば木材繊維または綿繊維）、合成繊維（例えばポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレン繊維のようなポリマー性繊維）、または天然および合成繊維の組み合わせから構成され得る。好ましいトップシートは開孔されて形成されたフィルムを含む。開孔されて形成されたフィルムはトップシートとして好ましい、と言うのは、それは、体液について透過性であり、さらに非吸収性であり、液体が逆流して通過し、着用者の皮膚を再湿潤することを許容する傾向が低いからである。従って、身体と接触する形成されたフィルムの表面は乾いたままであり、それにより身体の汚れを減少させ、着用者にとってより快適な感触を作り出す。適切な形成されたフィルムは、１９７５年１２月３０日にトンプソン（Ｔｈｏｍｐｓｏｎ）に発行された米国特許第３，９２９，１３５号、１９８２年４月１３日にミュレーン（Ｍｕｌｌａｎｅ）らに発行された米国特許第４，３２４，２４６号、１９８２年８月３日にレーデル（Ｒａｄｅｌ）らに発行された米国特許第４，３４２，３１４号、１９８４年７月３１日にアー（Ａｈｒ）らに発行された米国特許第４，４６３，０４５号、および１９９１年４月９日にベアード（Ｂａｉｒｄ）に発行された米国特許第５，００６，３９４号において記載される。本発明の生理用ナプキン２０についての好ましいトップシートは、１以上の上記特許において記載される形成されたフィルムであり、「ドライウィーブ（ＤＲＩ −ＷＥＡＶＥ）」としてオハイオ州シンシナチのザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーにより生理用ナプキン上で販売されている。本発明の好ましい態様において、経血が吸収性コアに流れ込み、それにより吸収されるよりもむしろトップシートを流れ出るであろうようなことをなくするように、もし身体側表面が親水性でない場合よりも速く液体がトップシートを通過することを助けるように形成されたフィルムトップシートの身体側すなわち暴露された表面は親水性である。本発明のトップシートは、好ましくは、生理用ナプキン２０が体液の吸収の際に３次元構造に膨張するときに膨張することが可能である。このことは、トップシートが膨張層４６により及ぼされる力の下で本質的に伸長する材料で作られるときに達成され得る。図１および２において例示される好ましい態様において、トップシート２４は、縦中心線Ｏ−Ｏの両側に対称的に位置し、それに実質的に平行である２つのひだまたは折り畳み５２を備えている。図２において示される様に、それぞれのひだまたは折りたたみ５２においてトップシート２４は、生理用ナプキン２０の縦側縁部に向かってそれ自体２回折りたたまれている。１回折りのひだまたは折りたたみ、またはあるいは、３以上の折り畳みもまた、本発明の範囲から逸脱することなくトップシート２４において含まれ得る。ひだまたは折りたたみは一般的に縦または横に配向され得る。本発明の生理用ナプキン２０において組み込まれるバックシート２６は呼吸可能である、すなわち、それは水蒸気および気体透過性である一方で液体不透過性である。図２および３において例示されている本発明の態様において、呼吸可能なバックシート２６は、特許出願ＥＰ−Ａ−７０５５８４およびＥＰ−Ａ−７１０４７１において記載されるタイプの１つの多層の呼吸可能なバックシートであり得る。好ましくは、呼吸可能なバックシート２６は、内層２５が外層２７より吸収性コア２８に近接している内層２５および外層２７を含む。外層２７は、吸収製品の技術において周知のポリマー性不織布のようなポリマー性繊維から構成される疎水性、空気透過性繊維性布帛層を含む。内層２５は、微視的開孔を有する微小多孔性フィルムまたは巨視的開孔を有する巨視的に拡張されたポリマー性フィルムのような疎水性空気透過性ポリマー性フィルムを含む。もし内層２５が疎水性で、水蒸気および気体透過性の微視的または巨視的な開孔されたポリマー性フィルムを具備するならば、それは、方向性のある液体輸送能力を有することが好ましい。フィルムは、互いに反対側である第１および第２の液体輸送方向を有する。第１の液体輸送方向は外層２７から吸収性コア２８に向かう。開孔されたフィルムを横断しての同一の圧力降下の下で測定されるとき、第１の方向における液体輸送は、第２の方向における液体輸送より大きい。外層２７の繊維性布帛層は好ましくは、１０から１００ｇ／ｍ²、より好ましくは１５から５０ｇ／ｍ²の坪量を有する。繊維は、繊維性布帛層を作る技術において通常のものであるいずれの疎水性ポリマー性材料からも作られ得る。最終的な使用の環境および呼吸可能な生理用ナプキン２０の製造に応じて、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアセテートまたはそれらの組み合わせ（繊維内および繊維間の組み合わせ）の繊維が有用であることが見出された。繊維は、紡糸結合されるか、カーディングされるかまたは溶融ブローされることが好ましい。布帛層は、溶融ブローされた繊維で片側または両側の上を覆われた紡糸結合された繊維のマトリックスを含むことが好ましいが、当該技術において用いられるいずれか他の典型的な技術によってもまた与えられ得る。内層２５において含まれる開孔されたフィルムは、当該技術において周知であるもののいずれでもあり得る。限定はされないが、これは特に、米国特許第３，９２９，１３５号、米国特許第４，１５１，２４０号、米国特許第４，３１９，８６８号、米国特許第４，３２４，４２６号、米国特許第４，３４２，３１４号、米国特許第４，５９１，５２３号、米国特許第４，６０９，５１８号、米国特許第４，６２９，６４３号、米国特許第５，１５８，８１９号、米国特許第４，７７２，４４４号において開示されるフィルムを含む。呼吸可能なバックシート２６の内層２５において含まれる好ましい開孔されたフィルムは、例えば、巨視的開孔についての米国特許第３，９２９，１３５号または微視的開孔についての米国特許第４，６２９，６４３号において記載されるものと同様の漏斗型開孔を有する。開孔は円形または非円形であり得るが、しかし、漏斗の他方の末端における開口より広い漏斗の一方の末端における断面寸法を有する。より大きな漏斗の開口からより小さな開口に向かう方向は、もちろん、第１の液体輸送方向に平行である。開孔されたフィルムは当該技術において典型的ないずれの材料からも作られ得るが、しかし、好ましくは、外層２７の繊維性布帛層について用いられたものと同様のポリマーで作られる。内層２５のポリマー性フィルムにおける開孔の最小水力直径は、いまだ十分な水蒸気透過性を与える一方で、可能な限り小さくあるべきである。微視的開孔については２００μｍ以下、好ましくは１００μｍ以下および巨視的開孔については２００μｍを超え、好ましくは３００μｍないし７００μｍの水力直径は、本発明のコンテキストにおいて可能であることが見出された。非円形開孔についての水力直径は、同じ断面積を有する円形開孔が有するであろう直径である。直径は、常に、開孔の最も小さな断面積の平面において決定される。本発明の特に好ましい態様において、呼吸可能なバックシート２６の層は、吸収性コア２８と同一の広がりを持つ全面積未満にわたって互いに結合する。特に、面積の半分にわたって、最も好ましくは吸収性コア２８と同一の広がりを持つ全面積にわたって付着していない内層２５および外層２７は、呼吸性の減少なしに漏れ防止に有益であることが見出された。もちろん、バックシート２６の外層２７および内層２５は、本発明の呼吸可能なバックシートの組み合わせを作り出すためにどこかで結合される必要がある。この結合は、例えば、吸収性コア２８と同一の広がりを持つ領域の外の周辺部においてかまたは、パターンが有意な面積それ自体を覆わずに、吸収性コア２８と同一の広がりを有する全領域にわたる線または点のパターンにおいて与えられる。特に、内層および外層２５、２７は、一体性の理由のためにわずかにいくつかの点において互いに熱的に積層されるかまたは糊付けされうるがしかし、吸収性コアと同一の広がりを有する領域の少なくとも５０％にわたって付着されずに残っている。例えば、繊維性布帛層の代わりに微小多孔性フィルムと組み合わせられた巨視的に拡張されたポリマー性フィルムである異なる層の組み合わせを具備する他の多層の呼吸可能なバックシートもまた可能である。図１および２において例示されている本発明の好ましい態様において、呼吸可能なバックシート２６は、内層２５として、耐圧縮性６角形穴形状を有する低密度および高密度ＰＥの混合物から作られた巨視的に拡張されたポリマー性フィルム（製造コードＡＳ２２５ＨＤ２５の下で、トレデガー・フィルム・プロダクツ（ＴｒｅｄｅｇａｒＦｉｌｍＰｒｏｄｕｃｔｓ）Ｂ．Ｖ．ホランド（Ｈｏｌｌａｎｄ）により供給される）を含む。外層２７は、１４ｇ／ｍ²紡糸結合−２０ｇ／ｍ²溶融ブロー−１４ｇ／ｍ²紡糸結合の坪量を有する３層からなる不織積層体（商品名ＭＤ３００５の下でドイツにおいてコロビン（Ｃｏｒｏｖｉｎ）ＧｍｂＨにより製造される）である。本発明の好ましい態様において、要素間または層間結合接着剤は、それが吸収製品の有効な呼吸性に対して有し得るいずれの影響も減少させるように選択され適用され得る。多くの通常利用される接着剤は水蒸気透過性でないので、吸収製品の透過性（呼吸性）に対するその影響を最小化するために生理用ナプキン２０の層／要素を結合させるために用いられる接着剤の量を最小化することが極めて好ましい。このことに達する１つの手段は、一般的な接続の領域は接着剤がなく、一方、２つの隣接する層または要素の付着／結合の要求されるレベルは維持する開放接着剤適用技術のような特定の接着剤適用方法を用いることである。特に、螺旋スプレー法は好ましい。層および要素は、生理用ナプキン２０が構造的一体性を維持するが、しかしそれだけのことのために、その様な様式において結合されるべきである。この方法は、バックシート層の層間結合およびバックシート２６と吸収性コア２８との結合について特定の適用を見出す。代わりに、水蒸気透過性である接着剤を用い得る。好ましくは４０％を超えず、より好ましくは２０％未満であり、最も好ましくは１０％未満の２つの隣接層または要素の共通接続部分が結合される。さらにその上、接着剤の密度は減少すべきであり、接着剤の薄い適用が好ましい。本発明の好ましい態様において、明確さのために図においては示されていないが、生理用ナプキン２０は、下着に生理用ナプキン２０を付着させるための手段を提供するパンティファスナー手段をもまた備える。パンティファスナー手段は、その様な目的のために当該技術において用いられるいずれの接着剤またはのりをも含み得るし、ここでは感圧接着剤が好ましい。例えば、パンティファスナー手段は、ベルクロ（ＶＥＬＣＲＯ）の商品名の下で販売されているスナップまたはホルダーのようなフック・アンド・ループ・ファスナーのような機械的ファスナーを含み得る。代わりに、生理用ナプキン２０は、バックシート２６の着衣に面する表面上に被覆されるパンティファスナー接着剤により下着に固定される。パンティファスナー接着剤は、パンティに生理用ナプキン２０を固定するための手段および好ましくは便利な使い捨てのために汚れたとき折り畳みおよび包装パッケージに製品を固定するための手段を提供する。典型的には、バックシート２６の着衣に面する表面の少なくとも一部はパンティファスナー接着剤を形成するために接着剤で覆われている。その様な目的のために当該技術において用いられるいずれかの接着剤はここでのパンティファスナー接着剤として用いられ得る。感圧接着剤は最も好ましい。適切な接着剤には、オハイオ州カランバス（Ｃｏｌｕｍｂｕｓ）のセンチュリー・アドヒーシブズ・コーポレーションにより製造されるセンチュリーＡ−３０５−ＩＶ、ニュージャージー州ブリッジウォーター（Ｂｒｌｄｇｅｗａｔｅｒ）のナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニーにより製造されるインスタントＬＯＫ３４−２８２３、３シグマにより製造される３シグマ３１５３およびＨ．Ｂ．ファラー（Ｆｕｌｌｅｒ）社により製造されるファラーＨ−２２３８ＺＰが含まれる。パンティファスナー接着剤は、典型的には、スロットコーティングによりバックシート２６に適用される。バックシートの呼吸性に対する影響を減少させるために、したがって全体として製品について、バックシートの表面の少なくとも５０％は接着剤がないように接着剤が適用されることが好ましい。接着剤の薄いストリップ、不連続ストリップ、断続的な点、ランダムパターン、螺旋のような特定の分布を用いることにより、減少した表面被覆を用いるときでさえ、要求される接着性はいまだ達成され得る。接着剤が乾ききってしまうかまたは使用の前にパンティ以外の別の表面に接着してしまうことを防ぐために、パンティファスナー接着剤は、典型的に除去可能なリリースペーパーまたはリリースフィルムで覆われる。いずれの商業的に入手可能なリリースペーパーまたはリリースフィルムが用いられ得る。適切な例には、アクロシル・コーポレーション（ＡｋｒｏｓｉｌＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）から入手可能なＢＬ３０ＭＧ−Ａサイロックス（ＳＩＬＯＸ）ＥＩ／ＯおよびＢＬ３０ＭＧ−Ａサイロックス４Ｐ／Ｏが含まれる。もし存在するならば、図１から３において例示されている様に、吸収性コア２８の実質的に非膨張性の吸収要素４４は、一般的に圧縮可能であり、弾力性があり、着用者の皮膚に対して刺激がなく、体液を吸収し含有することが可能であるいずれかの吸収手段を含み得る。吸収要素４４は、使い捨て生理用ナプキンおよび他の使い捨て吸収製品において一般的に用いられる広範な液体吸収材料から製造され得る。適切な吸収材料の例には、細砕された木材パルプ（一般的にエアフェルトと称される）、しわ形成されたセルロースの詰め物、改変された架橋されたセルロース繊維（１９９３年６月８日にヤング（Ｙｏｕｎｇ）らに発行された米国特許第５，２１７，４４５号において記載されるもののような）、毛管チャンネル繊維（すなわち、１９９３年４月６日にトンプソン（Ｔｈｏｍｐｓｏｎ）らに発行された米国特許第５，２００，２４８号において記載されるもののような繊維内毛管チャンネルを有する繊維）、吸収性発泡体（１９９３年１１月９日にデズマレーズ（ＤｅｓＭａｒａｉｓ）らに発行された米国特許第５，２６０，３４５号および１９９３年１２月７日にデズマレーズらに発行された米国特許第５，２６８，２４４号において記載されるもののような）、熱的に結合された空気載置材料（１９９３年１０月２１日にリチャーズ（Ｒｉｃｈａｒｄｓ）らの名義で出願された「経血の改善された取り扱いのための熱的に結合された層を有する生理用吸収構造および改善された適合性および快適さを有する生理用パッドにおけるその使用（ＣａｔａｍｅｎｉａｌＡｂｓｏｒｂｅｎｔＳｔｒｕｃｔｕｒｅｓＨａｖｉｎｇＴｈｅｒｍａｌｌｙＢｏｎｄｅｄＬａｙｅｒｓＦｏｒＩｍｐｒｏｖｅｄＨａｎｄｌｉｎｇｏｆＭｅｎｓｔｒｕａｌＦｌｕｉｄｓａｎｄＴｈｅｉｒＵｓｅＩｎＣａｔａｍｅｎｉａｌＰａｄｓＨａｖｉｎｇＩｍｐｒｏｖｅｄＦｉｔａｎｄＣｏｍｆｏｒｔ）」と言う表題の米国特許出願シリアル番号第０８／１４１，１５６号において記載される材料のような）、吸収性スポンジ、合成ステープル繊維、ポリマー性繊維、ヒドロゲル形成ポリマーゲル化剤、ピートモス、またはいずれか等価の材料または材料の組み合わせが含まれる。発泡体を含む適切な吸収性コアは、欧州特許出願第０５９８８３３号、第０５９８８２３号および第０５９８８３４号において記載される。図１から３において例示される態様において、吸収性コア２８の実質的に非膨張性の吸収要素４４は、それ自体縦に２回折りたたまれた熱的に結合された空気載置材料から作られ、明確さのために示されてはいないが、その間に吸収性ゲル化材料の粒子を含む吸収性層３０を含む。図１および２において示される様に、吸収性コア２８は、生理用ナプキン２０が着用されている間に生理用ナプキン２０を所望の３次元構造に膨張させるための膨張層４６を含む。図１から３において例示される態様において、３次元構造への生理用ナプキン２０の膨張および最終造形は、実質的にＺ−方向における、膨張層４６を構成し、体液の吸収により着用の間に活性化される材料の膨潤により与えられる。膨張層４６は、生理用ナプキン２０を所望の３次元構造に造形するために、その様な膨潤が可能であるいずれの材料も含み得る。体液の吸収およびそれに続く膨潤の後に、膨張層４６の材料は、柔軟で、従順で、快適で、弾力性がなければならない。それは、標準的な使用の間に被る比較的小さな力の下で変形するであろう様に圧縮可能でなければならない。圧縮可能であることに加えて、膨張層４６の材料は、膨潤後可撓性および順応性がなければならず、それで、着用時間の間に３次元構造が形成されるとき、着用者の陰唇および会陰の中に及びまわりにトップシート２４にわたって改善された適合を提供し得る。解剖学的構造のトポグラフィーに従う能力は、女性使用者の暴露された生殖器との近接した接触を提供するであろう。このことは、使用者から膨張層４６へのより優れた流体移動を与えることを助ける。膨張層４６のこれらの特性は改善された適合を考慮するが、それはまた、製品が着用者にとって柔軟で快適であることの両方であるようにさせる。膨張層４６は、吸収性コア２８の身体に面する表面の少なくとも一部を形成することが好ましい。図１および２において例示される態様において、膨張層４６は、吸収要素４４の上に、それと対面関係で位置する。図１において例示される様に、それは長方形であり、好ましくは吸収要素４４より狭く短く、縦および横中心線Ｏ−ＯおよびＡ−Ａの両方について中央に置かれる。代わりとして、例えば砂時計形のような異なる形態もまた膨張層４６として可能である。吸収性コア２８の膨張層４６は身体に面する表面および着衣に面する表面を有し、さらに、その身体に面する表面またはその着衣に面する表面の少なくとも一方において、両出願が１９９６年４月２９日に出願された、欧州特許出願ＥＰ９６１０６７２４．６において記載される切り込み、または欧州特許出願ＥＰ９６１０６７２３．８において記載される開孔、またはそのいずれの組み合わせも含み得る。本発明の好ましい態様において、膨張層４６は圧縮された再生セルローススポンジのシートを含む。膨張層４６を好ましく構成する再生セルローススポンジは、当該技術において既知である材料である。適切な材料の例は、米国特許第３，９５４，４９３号、フランス特許出願ＦＲ−Ａ−２，２０３，８２７、および欧州特許ＥＰ−Ｂ−０２９３２０８において記載される。再生セルローススポンジは、セルロース骨格を含む材料のスポンジである。その様なスポンジの例には、セルロースそれ自体からなるスポンジに加えて、ビスコース、セルロースエーテルおよびセルロースエステルのようなセルロース誘導体からなるスポンジ、およびそれらの材料の混合物からなるスポンジが含まれる。単に例として、再生セルローススポンジは、補強繊維および、例えば、硫酸ナトリウム１０水和物または高含有量の結晶水を有する別のアルカリ金属塩の結晶のような多孔発生化合物（ｐｏｒｏｇｅｎｉｃｃｏｍｐｏｕｎｄ）を有するビスコース溶液の混合物から調製され得るものであり、最終的なポアの寸法は塩結晶の寸法に関係する。ビスコース溶液は、所望の断面の押し出しダイを通して押し出され、次いで凝固させられ得る。材料は、塩および他の溶解可能な化合物を除去するために、再生後水で洗浄され、次いで乾燥され、もし必要であれば、所望の密度に圧縮される。圧縮された再生セルローススポンジは、硫酸ナトリウム結晶の除去により作り出された気泡を含む網状構造を有する。圧縮された再生セルローススポンジ材料は、例えば、異なる密度、厚さおよび坪量の層またはシートのようなさまざまな形態において入手可能である。本発明において用いられる圧縮された材料についての乾燥密度値は０．１ｇ／ｃｃから１ｇ／ｃｃであり、一方厚さは０．２ｍｍから５ｍｍの範囲を取り得る。膨張層４６を形成する圧縮された再生セルローススポンジ材料の液体吸収に際しての膨潤は、湿潤条件においてつぶれない空隙体積を作り出し、それゆえ、材料は、流体の更なる放出を急速に獲得し、それを下にある吸収性コア２８の吸収要素４４に移行させることが可能である。図１から３において例示される態様において、生理用ナプキン２０の全吸収能力は、圧縮された再生セルローススポンジのシートから作られる膨張層４６および実質的に非膨張性の吸収要素４４を含む吸収性コア２８により供給される。図１および２において例示されている本発明の好ましい態様において、吸収性コア２８は、０．５ｇ／ｃｃの乾燥密度および２ｍｍの厚さを有する圧縮された再生セルローススポンジのシートにより構成される膨張層４６を含み、それと対面関係で吸収性コア２８の上に位置する。吸収層３０は２０７ｍｍ長および６４ｍｍ幅であり、圧縮された再生セルローススポンジのシート４６は１２５ｍｍ長および３０ｍｍ幅であり、生理用ナプキン２０の縦および横中心線Ｏ−ＯおよびＡ−Ａの両方について中央に置かれる。圧縮された再生セルローススポンジの適切なシートは、スポンテックス・フランス（ＳｐｏｎｔｅｘＦｒａｎｃｅ）により製造されるものであり得る。膨張層４６を好ましく構成する圧縮された再生セルローススポンジのシートは、圧縮のときのその体積の一般的に約２から２０倍、通常は５から１５倍のその体積における大きな増加を伴って急速に体液を吸収することが可能である。体積増加は実質的に、圧縮の方向、すなわち生理用ナプキン２０のＺ−方向における膨潤に対応する。生理用ナプキン２０は、図１および２において例示されるように通常の平坦な製品として製造され、包装される。生理用ナプキン２０が着用された後、吸収された体液が膨張層４６と接触するようになるとすぐに、図３においてみられ得る様に、それはその厚さを増加させてＺ−方向において膨潤し始めるであろう。トップシート２４は、ひだまたは折りたたみ５２を伸ばしきることにより膨張層４６の膨潤に従い、したがって、膨潤を抑制することなくその幅を増加させる。膨張層４６を構成する圧縮された再生セルローススポンジシートの膨潤は、吸収された流体による活性化の際にのみ、すなわち、生理用ナプキン２０の使用の間の使用者の解剖学的構造との近接した接触においてのみ起こる。従って、３次元構造の形成により、使用者の解剖学的構造とのはるかにより良い適合に達し得る。さらにその上、圧縮された再生セルローススポンジシート４６の膨潤は、まず流体が実際に到達する場合に開始し得る。従って、３次元構造の形成もまた、体液がさまざまな使用者により放出され得る異なる可能な方式に適合し得る。膨張するトップシート２４もまた、体液による活性化の際の所望の３次元構造への生理用ナプキン２０の膨張を抑制することなく使用者の解剖学的構造との快適な接触を提供する。本発明の生理用ナプキンは使用の前は平坦である、それゆえ、従来の弾性化されたものかまたは予備形成された製品よりも容易に製造され、包装され得る。３次元構造は使用の間のみ形成されるので、本発明の生理用ナプキンは着用にもまたより容易である。着用の間に生理用ナプキン２０を３次元構造に膨張させるための膨張要素４６は、所望の３次元構造を得るために、生理用ナプキン２０において、いずれか他の適切な位置および／または配向において含まれ得るものであり、特に、膨張要素４６は、吸収性コア２８の着衣に面する表面の少なくとも一部を形成し得る。好ましくは、本発明の生理用ナプキン２０は、さらに、吸収された体液と関連する不快臭を制御するための臭気制御材料６０を含み得る。汗、経血、膣排出物、または尿のような体液からの不快臭の発生は、基本的に２つの異なる原因による、すなわち、ａ）体液中にすでに含まれる悪臭性化合物、およびｂ）細菌が延長された時間の間に体液と接触するようになるとき細菌の代謝により作り出される悪臭性化合物である。体液に関連する臭気を制御するための手段および使い捨て吸収製品におけるその組み込みは当該技術において広く知られており、さまざまな臭気制御剤が文献において開示されてきた。臭気制御剤の異なる等級が、その異なる作用の機構にしたがって当該技術において知られている。使い捨て吸収製品は、１種の臭気制御剤のみ、または、場合に応じて異なる等級に属し、従って、体液に関連する不快臭の制御について異なる作用を果たすさまざまな臭気制御剤の組み合わせを含み得る。第１の等級の臭気制御剤は、体液からの悪臭性代謝産物の産生を回避するかまたは減少させるために細菌の代謝を妨害する化合物により構成される。その様な薬剤は殺菌剤または静菌剤であり得るし、典型的には水溶性化合物として入手し得る。第２の等級の臭気制御剤は、典型的には微粉末形態であり、体液それ自体においてすでに存在するものおよび細菌の代謝により産生されるものの両方の臭気発散物質をその構造の中に吸着することが可能である化合物を含む。もう１つの等級の臭気制御剤は本質的に不快臭を遮蔽する香料を含む。製品の使用の間にその作用を提供し、もしその様な組み合わせが実際に臭気制御材料として用いられるならば、製品が使用される前に、場合に応じて他の臭気制御剤との相互作用を回避するために、材料が濡れているときのみ香料が放出される水分活性化カプセル封入香料粒子もまた用いられ得る。本発明の実施において任意に用いられる臭気制御剤は例えば、水溶性抗細菌化合物であり得る。その様な化合物には、例えば、ハロゲン化フェニレン化合物( 米国特許第３，０９３，５４６号)、過ヨウ素酸（米国特許第３，８０４，０９４号）、特に酢酸銅である（米国特許第４，３８５，６３２号）さまざまな銅化合物、例えばセチルピリジニウムクロライドのようなその抗細菌特性について周知であるさまざまな第４級アンモニウム塩などが含まれる。あるいは、抗細菌化合物は、使用時に水分の存在下で抗細菌剤を放出するさまざまな微粉末材料と共同で用いられ得る。銅、銀および亜鉛のようなさまざまな殺細菌性カチオンをその中におよびその上に吸収したために殺細菌性であるゼオライトのようなゼオライト材料は、本発明の実施において有利に用いられ得る（米国特許第４，５２５，４１０号）。好ましい態様において、臭気制御剤は、クロロフィル粒子、活性炭顆粒、木炭、イオン交換樹脂（日本特許８７０１９８６５）、活性化アルミナ、およびタイプＡおよびＸの周知の「分子ふるい」ゼオライトおよび典型的に３〜５ミクロン粒子サイズ範囲において白色粉末として入手可能であるユニオン・カーバイド・コーポレーションおよびＵＯＰによりアブセンツ（ＡＢＳＣＥＮＴＳ）の商品名の下で販売されているゼオライト材料を含む吸収性ゼオライト材料の様な、水に不溶性の微粒子の臭気吸収材料である。本発明において用いられ得る臭気制御材料は、シクロデキストリン、キレート剤、パラベン（ｐａｒａｂｅｎ）、キチン、ｐＨ緩衝材料、シリカゲル、ヒドロゲル形成吸収性ゲル化材料などのような他の化合物をもまた含み得る。ポリアクリレートゲル化材料およびアクリレートグラフト化でんぷんゲル化材料のような幾つかの部分的に中和されたヒドロゲル形成吸収性ゲル化材料もまた、好ましくは他の臭気制御剤との組み合わせにおいて用いられ得る。本発明の実施において任意に用いられる臭気制御材料は、吸収構造に加えられる、単純に臭気制御剤それ自体ではないことが理解されるべきである。むしろ、臭気制御材料は、臭気制御剤のいずれかの組み合わせ、および場合に応じてバインダーおよび／または基材のような他の材料の組み合わせを含む。他方、臭気制御剤は、特定の臭気制御化合物である。さまざまな体液は、非環式および環式アミン、アルデヒド、脂肪酸、およびスルフィドのような硫黄含有化合物を含む悪臭性化合物を含む。膣排出物および使用済み生理用ナプキンは、例えば、トリメチルアミン、ピリジン、フルアルデヒド、イソ吉草酸、およびメチルメルカプタンのような多くの悪臭性化合物を含み得る。さまざまな吸収製品により吸収されるであろう特定の悪臭性化合物は、吸収製品を着用する人物および吸収される体液のタイプ、すなわち、尿、経血、膣排出物、汗、母乳などに依存して変化するであろう。生理用ナプキンまたはパンティライナーのような女性用パッドについては、製品が着用される時間の長さ、吸収される流体の量および異なろ体液に対するパッドの暴露が、どの臭気が吸収製品により放出され得るかを決定するであろう。バインダーおよび／または基材のような他の材料を含む使い捨て吸収製品において適切に含まれ得るいずれが既知の臭気制御剤またはそのいずれかの組み合わせは、臭気制御材料として本発明の生理用ナプキン２０において含まれ得る。臭気制御材料は、例えば、吸収性コア上にもしくはその中に層を成すかまたは吸収性コアの中に混ぜられるかするような当該技術において既知の方法により生理用ナプキン２０に組み込まれ得る。臭気制御材料は、２層のセルロースティッシュの間に組み込まれ得るし、場合に応じて、その材料は、例えばホットメルト接着剤またはいずれか適切な結合系で２層の間に結合され得る。臭気制御材料は、典型的には、本発明の生理用ナプキン２０の吸収性コア２８の中に含まれる。図１から３において例示される本発明の１つの態様において、生理用ナプキン２０は、実質的に非膨張性の吸収要素４４の構造の中に粒子形態で臭気制御材料６０を含み得る。臭気制御材料６０の粒子は、明確さのために示されていない吸収性ゲル化材料の粒子とともに、吸収性層３０の折りたたまれた層の間に均一に分布される。臭気制御材料６０は、シリカゲル、ゼオライト、および吸収性ゲル化材料粒子の組み合わせであり得る。好ましくは、臭気制御材料は、膨張層４６においてもまた含まれ得る。この臭気制御材料は、吸収性コア２８の実質的に非膨張性の吸収要素４４において含まれるものについて同じタイプまたは異なるタイプであり得る。膨張層４６が圧縮された再生セルローススポンジのシートにより構成されるとき、好ましいものとして、臭気制御材料は、例えば米国特許第５，４４１，７４２号において開示される様に、臭気制御材料の粒子がスポンジの網状構造の中に分布され得るような、いずれか既知の方法でスポンジ構造の中に含まれ得る。臭気制御材料は、使用に先立ってその平坦な状態における生理用ナプキン２０の全表面積について、２０ｇ／ｍ²から４００ｇ／ｍ²、好ましくは１００ｇ／ｍ² から３００ｇ／ｍ²、より好ましくは１５０ｇ／ｍ²から２５０ｇ／ｍ²の範囲を取る量において本発明による吸収製品に組み込まれ得ることが見出された。さまざまな吸収製品において用いられ得る臭気制御材料の重量は、吸収製品のサイズおよびタイプを考慮して当業者により容易に決定され得る。使用において、吸収された体液による活性化の際に起こる膨張層４６の膨潤は、生理用ナプキン２０に、使用者の解剖学的構造との極めて近接した適合を与える。本発明の生理用ナプキン２０による使用において達せられる近接した身体接触は、好ましいものとして、特に吸収性コア２８の膨張層４６および実質的に非膨張性の層４４の両方が臭気制御材料６０を含むとき、吸収製品に含まれる臭気制御剤量の効果を向上させる。近接した身体接触に達することが可能である呼吸可能な生理用ナプキン２０への臭気制御材料６０の好ましい添加は極めて望ましい。と言うのは、このことは、吸収製品の呼吸可能なバックシート２６から出て行き得ろであろう吸収された体液に関連する不快臭から発生し得る間題を解決するからである。臭気制御材料６０の効果は、本発明による生理用ナプキン２０の近接した身体接触および呼吸性の両方もまた利用し得る。体液は実際、好ましくは吸収製品の膨張層４６の中に吸収されるとすぐに、その放出の直後に臭気制御材料６０との接触にもたらされる。このことは、臭気制御材料において含まれる臭気制御剤のタイプにしたがって、吸収された体液においてすでに存在する悪臭性化合物の吸着の点、および他の悪臭性化合物の形成の防止の点の両方において吸収された体液と関連する臭気のより良い制御を可能にする。更にその上、呼吸性それ自体は、汗ばみを減少させ、水蒸気消失および好ましい空気循環を可能にすることにより、吸収製品の中の温度および湿度の状態を減少させることを可能とし、それゆえ、細菌の代謝による悪臭性化合物の形成がそれにしたがって減少する。本発明の別の態様において、生理用ナプキン２０は、そのそれぞれが吸収性コアの側面端部に隣接し、そこから横に伸びる２つのフラップ（図示せず）を有し得る。フラップは、フラップが着用者のパンティの端部と着用者の腿との間に配置される様に、クロッチ領域における着用者のパンティの端部を越えて垂れ下がるように形成される。フラップは、少なくとも２つの目的に適う。第１に、フラップは、好ましくはパンティの端部に沿って２重壁バリヤを形成することにより、経血による着用者の身体およびパンティの汚れを防ぐ役割をすることを助ける。第２に、フラップは、フラップがパンティの下に折り戻され、パンティの着衣に面する側に付着され得る様に、その着衣に面する表面上に付着手段を備えることが好ましい。この方式において、フラップは、生理用ナプキンがパンティの中で適切に位置することを維持するように働く。フラップは、トップシート２４、バックシート２６、その組み合わせについて用いられる材料を含むさまざまな材料で構成され得るし、中心においてティッシュを有する積層体でもあり得る。さらに、フラップは、生理用ナプキン２０の中心部分に付着された分離した要素であり得るし、トップシート２４および／またはバックシート２６の延長部分を含み得る。しかしながら、フラップは、フラップに達する体液が着用者のパンティの端部を汚すことを防止するために液体不透過性バックシートを有することが奨められる。フラップは呼吸可能なバックシート２６の材料を具備し得るけれども、しかしながら、呼吸性はフラップについての必要な特徴ではない。本発明の生理用ナプキン２０に適切であるかまたは適合可能である好ましいフラップは、１９８７年８月１８日にバン・ティルバーグ（ＶａｎＴｉｌｂｕｒｇ）に発行された米国特許第４，６８７，４７８号、１９８６年５月２０日にバン・ティルバーグに発行された米国特許第４，５８９，８７６号、および１９８６年８月２６日にマッティングリー（Ｍａｔｔｉｎｇｌｙ）に発行された米国特許第４，６０８，０４７号において開示される。場合に応じて、生理用ナプキン２０は、着用者のパンティの側面を自然に包む部材を含み得る。本発明の生理用ナプキン２０としての使用にとって適切な、着用者のパンティの側面を自然に包む部材を有する生理用ナプキンは、ラバシュ( Ｌａｖａｓｈ)らの名義で１９９３年７月２２日に出願された「パンティの側面を自然に包むパンティカバー部材を有する吸収製品（ＡｂｓｏｒｂｅｎｔＡｒｔｉｃｌｅｈａｖｉｎｇＰａｎｔｙＣｏｖｅｒｉｎｇＣｏｍｐｏｎｅｎｔｓｔｈａｔＮａｔｕｒａｌｌｙＷｒａｐｔｈｅＳｉｄｅｓｏｆＰａｎｔｉｅｓ）」と言う表題の米国特許出願シリアル番号第０８／０９６，１２１号およびワインバーガー（Ｗｅｉｎｂｅｒｇｅｒ）らの名義で１９９４年７月２０日に出願された「伸長性の帯域を有する下着カバー部材を有する吸収製品( ＡｂｓｏｒｂｅｎｔＡｒｔｉｃｌｅｓＨａｖｉｎｇＵｎｄｅｒｇａｒｍｅｎｔＣｏｖｅｒｉｎｇＣｏｍｐｏｎｅｎｔｓｗｉｔｈＺｏｎｅｓｏｆＥｘｔｅｎｓｉｂｉｌｉｔｙ)」と言う表題の米国特許出願シリアル番号第０８／２７７７３３号において開示される。図４において例示される別の態様において、図１および２において例示されるものと同様の生理用ナプキン２０は更に、トップシート２４と吸収性コア２８との間に位置する獲得層または２次トップシート２９を含む。好ましくは獲得層２９は完全には吸収性コア２８の上に存在しない。図４において例示される態様において、獲得層２９は膨張層４６を覆わない、それゆえ、膨張層はトップシート２４を通して直接体液を受け取ることが可能である。図４において例示されている様に、獲得層２９は、膨張層４６よりわずかに長く広いウインドウを含む不連続表面を有する。それゆえ、獲得層２９は、実際には、トップシート２４と吸収性コア２８の実質的に非膨張性の吸収要素４４との間に含まれる。例えば、獲得層２９は、膨張層４６の両側において吸収性コア２８の吸収要素４４にわたって縦に配向して位置する２本の細いストリップを含み得る、別の形状もまた可能である。あるいは、獲得層２９は、吸収性コア８とバックシート２６との間に含まれ得る。さらに、獲得層２９は、図２において例示されるものと同様の態様において、膨張層４６と吸収要素４４との間に含まれ得る。獲得層２９は、膨張層４６から横に出て行き得るかまたは、あるいは、直接獲得層２９を越えて吸収性コア２８の吸収要素４４に達しうる、体液の灯心作用を向上させることを含む幾つかの機能を果たし得る。体液の灯心作用を改善することにより、獲得層２９は、吸収性コア２８にわたって体液のより均一な分布を与える。獲得層２９は、極めて速やかに液体を獲得することが可能である材料からなり、続いて、実質的に保持能力を持たない隣接する層にそれを放出することが好ましい。獲得層２９は、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレンを含む合成繊維、綿またはセルロースを含む天然繊維、その様な繊維の混合物、またはいずれか等価の材料または材料の組み合わせの不織または製織ウエブを含む幾つかの異なる材料から構成され得る。獲得層およびトップシートを有する生理用ナプキンの例は、オズボーン（Ｏｓｂｏｒｎ）に発行された米国特許第４，９５０，２６４号およびクリー（Ｃｒｅｅ）らの名義で１９９１年１２月１７日に出願された「溶融された層を有する吸収製品(ＡｂｓｏｒｂｅｎｔＡｒｔｉｃｌｅＨａｖｉｎｇＦｕｓｅｄＬａｙｅｒｓ)」と言う表題の米国特許出願シリアル番号第０７／８１０，７７４号においてより完全に記載される。トップシート２４、獲得層２９および吸収性コア２８もまた、それらの間の適切な流体移動を保証するために、いずれか適切な様式において結合され得る。例示されていない更なる別な態様において、獲得層２９は、トップシート２４と膨張層４６を含む下にある吸収性コア２８との間に挿入され得る。獲得層２９は、膨潤を抑制することなく液体の吸収に際して膨張層４６の膨張に従うように自由なままにされなければならない。図４において例示される様に、ひだまたは折りたたみ５２は、縦中心線Ｏ−Ｏの両側に、実質的にそれと平行に位置するがしかし、それぞれのひだまたは折りたたみ５２において、トップシート２４は、生理用ナプキン２０の縦中心線Ｏ− Ｏに向かってそれ自体２回折りたたまれる。流体吸収の際の膨張層４６の膨潤の間に、ひだまたは折りたたみ５２の伸び切りは、図５において例示されている様に、横漏れに対する良好なシールを提供する１種の縦に配向されたサイドカフ４７を形成する。もしトップシート２４の幅全体が、膨張層４６の完全な膨潤に従うのに必要であろう幅よりわずかに大きいならば、膨張層４６の膨潤が完了するとき、サイドカフ４７はいまだ存在し得る。本発明の使い捨て吸収製品は、生理用ナプキンについて記載されてきたが、それは、パンティライナー、失禁用製品およびおむつのような他の使い捨て吸収製品のコンテキストにおいて有益に用いられ得る。従って使い捨て吸収製品もまた、その意図される用途のコンテキストにおいて製品について典型的であるすべてのその特徴および部分を有し得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＡ４１Ｂ 13/02 Ｎ (31)優先権主張番号９６１０６７２４．６ (32)優先日 1996年４月29日 (33)優先権主張国ヨーロッパ特許庁（ＥＰ） (31)優先権主張番号９６１１２４０２．１ (32)優先日 1996年８月１日 (33)優先権主張国ヨーロッパ特許庁（ＥＰ） (81)指定国ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ (72)発明者コルツァーニ、イタロイタリア国、アイ―66100 キエティ、ビア・フォンテベチア 40 (72)発明者ディヴォ、ミヒャエルドイツ連邦共和国、デー―61381 フリードリッヒスドルフ、シュッツェンシュトラーセ 35アー (72)発明者マリネリ、ルイギイタリア国、アイ―65129 ペスカラ、ストラダ・バレルンガ 25

Claims

【特許請求の範囲】１．身体排出領域に隣接して着用するための呼吸可能な使い捨て吸収製品であって、前記製品は、縦中心線およびそれと直角の横中心線を有し、縦および横方向をそれぞれ規定し、前記製品は更に、前記縦および横方向の両方に対して直角であるＺ−方向を有し、前記製品は液体透過性トップシート、前記トップシートに結合するバックシート、前記トップシートと前記バックシートとの間の吸収性コアを具備し、前記吸収製品は使用に先立って実質的に平坦であり、前記吸収性コアは、使用者により着用されている間に前記製品を３次元構造に膨張させるための手段を含み、前記手段は体液により活性化され、前記吸収性コアは身体に面する表面を具備し、前記吸収製品は、前記バックシートが水蒸気透過性であり、好ましくは空気透過性であることを特徴とする呼吸可能な使い捨て吸収製品。２．体液による活性化の際に前記製品を膨張させるための前記手段が、前記３次元構造を与えるために実質的に前記Ｚ−方向に膨張することを特徴とする請求項１記載の使い捨て吸収製品。３．体液による活性化の際に前記吸収製品が膨張するとき前記トップシートが拡張することが可能であることを特徴とする請求項１または２記載の使い捨て吸収製品。４．前記製品を膨張させるための前記手段が、０．１ｇ／ｃｃから１ｇ／ｃｃの乾燥密度を有する圧縮された再生セルローススポンジのシートを含むことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項記載の使い捨て吸収製品。５．前記圧縮された再生セルローススポンジのシートが０．２ｍｍから５ｍｍの厚さを有することを特徴とする請求項４記載の使い捨て吸収製品。６．前記バックシートは内層および外層を含み、前記内層は前記外層より前記吸収性コアにより近接しており、前記外層はポリマー性繊維から構成される疎水性繊維性布帛層を含み、前記内層は疎水性水蒸気透過性ポリマー性フィルムを含み、好ましくは疎水性の開孔されたポリマー性フィルムを含むことを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１項記載の吸収製品。７．前記ポリマー性フィルムは第１の液体輸送方向および前記第１の液体輸送方向と反対の第２の液体輸送方向を有し、前記内層は、前記第１の方向が前記外層から前記吸収性コアに向かうように配向され、前記ポリマー性フィルムは、前記ポリマー性フィルムにわたっての同一の圧力降下の下で前記第２の液体輸送方向における液体輸送より大きい前記第１の液体輸送方向における液体輸送を可能とすることを特徴とする請求項６記載の使い捨て吸収製品。８．前記ポリマー性フィルムは開孔を有し、前記開孔は、大きな漏斗開口から小さな漏斗開口に向かう方向が前記第１の液体輸送方向と平行である漏斗形状開孔であることを特徴とする請求項７記載の使い捨て吸収製品。９．前記ポリマー性フィルムは、２００μｍ以下、好ましくは１００μｍ以下の水力直径を有する開孔を有する微小多孔性フィルムであることを特徴とする請求項６ないし８のいずれか１項記載の使い捨て吸収製品。１０．前記ポリマー性フィルムは、２００μｍを超え、好ましくは３００μｍないし７００μｍの水力直径を有する巨視的開孔を有する巨視的に拡張されたフィルムであることを特徴とする請求項６ないし８のいずれか１項記載の使い捨て吸収製品。１１．前記ポリマー性フイルムは、全フィルム表面の５％を超え、好ましくは１０％から３５％の範囲における開口面積を有することを特徴とする請求項６ないし１０のいずれか１項記載の使い捨て吸収製品。１２．前記繊維性布帛層は、１０ｇ／ｍ²から１００ｇ／ｍ²、好ましくは１５ｇ／ｍ²から５０ｇ／ｍ²の範囲における坪量を有することを特徴とする請求項６ないし１１のいずれか１項記載の使い捨て吸収製品。１３．１以上の臭気制御剤を含む臭気制御材料をさらに含むことを特徴とする請求項１ないし１２のいずれか１項記載の使い捨て吸収製品。１４．前記臭気制御剤が、抗細菌化合物、ゼオライト、活性炭、木炭、シリカゲル、ケイ素質分子ふるい、活性化アルミナ、シクロデキストリン、キレート剤、クロロフィル、パラベン、キチン、無機塩、イオン交換樹脂、酸性、塩基性または中性緩衝系、吸収性ゲル化材料、香料、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項１３記載の使い捨て吸収製品。１５．前記使い捨て吸収製品が生理用ナプキンまたはパンティライナーであることを特徴とする請求項１ないし１４のいずれか１項記載の使い捨て吸収製品。