JPH11506763A - ニューモシスティス・カリニ肺炎の抑制方法及びそのために有効な化合物 - Google Patents

ニューモシスティス・カリニ肺炎の抑制方法及びそのために有効な化合物

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JPH11506763A
JPH11506763A JP9501062A JP50106297A JPH11506763A JP H11506763 A JPH11506763 A JP H11506763A JP 9501062 A JP9501062 A JP 9501062A JP 50106297 A JP50106297 A JP 50106297A JP H11506763 A JPH11506763 A JP H11506763A
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ティドウェル,リチャード・アール
ホール,ジェイムズ・イー
ボイキン,デイヴィッド・ダブリュー
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ザ・ユニヴァーシティ・オヴ・ノース・キャロライナ・アト・チャペル・ヒル
ジョージア・ステイト・ユニヴァーシティ・リサーチ・ファンデイション,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ニューモシスティス・カリニ肺炎の治療方法を提供する。この方法は、式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩を患者に投与することを含んでなり、式(I)中、Xは、パラまたはメタ位置にあり、低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール、ハロゲンまたは(a)(ここで、各R2は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または2つのR2基が、一緒になってC2〜C10アルキレンを表すか、あるいは、2つのR2基が、一緒になって(b)(ここで、mは、1〜3であり、R4は、H、(c)または−CONHR5NR67(ここで、R5は、低級アルキルであり、R6およびR7は、Hおよび低級アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、各R8は、H、低級アルキル、アルコシキアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または、2つのR8基が一緒になってC2〜C10アルキレンを表し、R9は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルキルアリールであり)であり)を表し、R3は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルキルアリールである)であり、、R1は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリールまたはハロゲンである。

Description

【発明の詳細な説明】 ニューモシスティス・カリニ肺炎の抑制方法及びそのために有効な化合物 本発明は、国立衛生研究所からの承認番号5-U01-A133363-03の下に政府の支持 の下に行われた。政府は、この発明に一定の権利を有する。 発明の分野 本発明は、ニューモシステイス・カリニ肺炎(Pneumocystis carinii pneumoni a)の治療に有効な方法及びそのために有効な化合物に関する。 発明の背景 ペンタミジンは、ニューモシスティス・カリニ肺炎(Pneumocystis carinii pn eumonia)すなわち「PCP」の治療に使用されている。ペンタミジンの重要性は 、PCPにかかった患者の顕著な増加により最近劇的に上昇してきた。罹患した 患者人口の増加は、増加しつつある後天性免疫不全症候群(「エイズ(AIDS)」) の不幸なる結果である。エイズ患者のほぼ70%がPCPにかかっていると現在 推測される。エイズ患者のPCPの高い罹病率のために、ペンタミジンは、PC Pの治療でばかりでなく、特にエイズ患者のPCPの初期徴候または再発防止処 置、又は、それらを遅延させる予防処置としての用途を見いだされている。現在 、ペンタミジンは、静脈注入による治療薬としてまたエアロゾール投与による予 防薬として最も普通に投与されている。 しかしながら、不運にも、ペンタミジンの副作用は、その毒性にある。ペンタ ミジンで治療された患者のなかには、ひどい低血圧症、低血糖症および心臓不整 脈により死亡した患者もいる。反対に、投与が不十分であると、肺を越えて病気 が広がってしまうことも起こりうる。これは、予後が悪いことと関係がある。 ペンタミジンは、費用と毒性とから、現在、使用が限定されている。治療的薬 剤モニターリングが、使用されていないのは、高性能液体クロマトグラフィー分 析および血漿の抽出を必要とする現在得られる検定技術の複雑さと費用とのため である。結果として、ペンタミジンの毒性は、有意的な関心事であるため、ペン タミジンの利用にまつわる望ましくない副作用を避けうるか最小としうるペンタ ミジン代替え品の開発が市場に望まれている。従って、本発明の目的は、P.カ リニ肺炎の治療に有用な新規化合物を提供することである。 発明の概要 第1の態様として、本発明は、P.カリニ肺炎の治療方法を提供する。該治療 方法は、そのような治療を必要とする患者に、P.カリニ肺炎の治療に有効な量 の式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む。 式中、 Xは、パラまたはメタ位置にあり、低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキ シアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、 シクロアルキル、アリール(aryl)、アルキルアリール、ハロゲンまたは (ここで、それぞれのR2は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロ キシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ア リールまたはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または2つ のR2基が、一緒になってC2〜C10アルキレンを表すか、あるいは、2つのR2 基が、一緒になって (ここで、mは、1〜3であり、R4は、H、 (ここで、各R8は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアル キル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールま たはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または、2つのR8 基が一緒になってC2〜C10アルキレンを表し、R9は、H、ヒドロキシ、低級ア ルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキル アミノアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルキルアリールを表す)、 または、−CONHR5NR67(R5は、低級アルキルであり、R6およびR7 は、Hおよび低級アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される)を表す) 、 R3は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール またはアルキルアリールである)、 R1は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミ ノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルア リールまたはハロゲンである。 第2の態様として、本発明は、P.カリニ肺炎の治療に有用な化合物を提供す る。該化合物は、上記の構造式(I)を有する。式Iの通常好ましい化合物には 、2,7−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩、3,6−ジイソプロピルアミジノ カルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス(2−イミダゾリニル)−9−メチルカル バゾール二塩酸塩、3,6−ビス〔1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル )〕−9−メチルカルバゾール二塩酸塩およびこれらの薬学的に許容可能な塩が あるが、これらに限定されるものではない。 第3の態様として、本発明は、処置を必要とする患者のクリプトコッカス・ネ オフォーマンス(Cryptococcus neoformans)の処置方法を提供する。該方法は、 そのような処置を必要とする患者に、C.ネオフォーマンスの処置に有効な量の 上記式Iの化合物を投与することを含む。C.ネオフォーマンスの処置に有用な 新規化合物も開示してある。 第4の態様として、本発明は、クリプトスポリジウム・パーバム(Cryptospori dium parvum)の処置を必要とする患者のクリプトスポリジウム・パーバムの処置 方法を提供する。該方法は、そのような処置を必要とする患者に、C.パーバム の処置に有効な量の上記式Iの化合物を投与することを含む。C.パーバムの処 置に有用な新規化合物も開示してある。 第5の態様として、本発明は、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)の 処置を必要とする患者のカンジダ・アルビカンスの処置方法を提供する。該方法 は、そのような処置を必要とする患者に、C.アルビカンスの処置に有効な量の 上記式Iの化合物を投与することを含む。C.アルビカンスの処置に有用な新規 化合物も開示してある。 本発明の上記の目的、他の目的および態様は、以下の明細書に詳細に説明する 。 発明の詳細な説明 本明細書において使用される、用語「低級アルキル」とは、C1〜C4の直鎖 のまたは分岐したアルキル、たとえば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イ ソプロピル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを指す。メチルが通常は好 ましい。本明細書において使用される、用語「シクロアルキル」は、C3〜C6 の環状アルキル、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルお よびシクロヘキシルを指す。シクロヘキシルが通常は好ましい。本明細書におい て使用される、用語「アリール(aryl)」は、C3〜C10の環状芳香族基、たと えば、フェニル、ナフチルなどを指し、置換アリール基たとえばトリルも含む。 本明細書において使用される、用語「ヒドロキシアルキル」は、C1〜C4の直 鎖のまたは分岐したヒドロキシ置換アルキルを指し、すなわち−CH2OH、− (CH22OH等を指す。本明細書において使用される、用語「アミノアルキル 」は、C1〜C4の直鎖のまたは分岐したアミノ置換アルキルを指し、本明細書 において用語「アミノ」とは、基NR’R”(R’およびR”は、Hまたは上記 に定義したような低級アルキルなどから独立に選択される)を指し、すなわち− NH2、−NHCH3、−N(CH32などである。本明細書において使用される 、用語「オキシアルキル」は、C1〜C4の酸素置換アルキル、すなわち、−O CH3を指し、本明細書において使用される、用語「オキシアリール」は、C3 〜C10の酸素置換環状芳香族基を指す。 上記したように、本発明の方法は、P.カリニ肺炎およびC.ネオフォーマン ス、C.パーバムおよびC.アルビカンスにより起こされる感染を処置するのに 有用である。本発明の方法は、該方法が、その状態の開始、発展あるいは広がり を抑制し、その状態の後退を起こさせ、その状態を治癒し、あるいは、その状態 に罹患した患者、または罹患する危険のある患者の全体的健康を向上させるとい う点で、これらの状態を治療するのに有用である。 本発明の方法により治療される患者は、典型的には、ヒト患者であるが、本発 明の方法は、当業者に公知の任意の適当な被検対象に有用であり得る。 上記したように、本発明は、下記により詳細に論じるようなエアロゾール投与 、経口投与および非経口投与用の薬学的に許容可能な担体中に、式Iの上記の化 合物または薬学的に許容可能なその塩を含む医薬製剤を提供する。本発明は、ま た、凍結乾燥された新規化合物またはその塩を提供する。その新規化合物又はそ の塩は、再構成して、静脈内注入または筋肉内注入により投与するための薬学的 に許容可能な製剤としてもよい。 いずれの特定の化合物の使用は、本発明の範囲であり、その治療有効投与量は 、化合物毎に、患者毎にいくぶん異なり、また、患者の状態と投与方法とに依存 しうる。通常の提案として、約0.1mg/kg〜約50mg/kgの投与量が 、治療効果を有し、さらに高い投与量が、経口および/またはエアロゾール投与 におそらく使用される。より高いレベルでの毒性の懸念は、約10mg/kgま でのような低いレベルまで静脈内投与量を制限するであろう(すべての重量は、 塩が用いられる場合を含めて活性ベースの重量に基づき計算する)。典型的には 、約0.5mg/kg〜約5mg/kgの投与量が、静脈内および筋肉内投与に 使用されるであろう。約10mg/kg〜約50mg/kgの投与量が、経口投 与に使用されるであろう。治療の期間は、通常、2〜3週間にわたり1日1回と するか、P.カリニ肺炎が、実質的に制御されるまで、1日1回である。より低 い投与量を頻度を下げて投与することは、感染の再発を防止又は減少させるため に使用されてもよい。 本発明によれば、式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩が、固体とし て経口的に投与されるかまたは吸入により投与されてよく、あるいは、溶液とし て、懸濁物としてまたはエマルジョンとして静脈内投与または筋肉内投与されて もよい。別法として、化合物または塩は、リポソーム懸濁物として吸入により投 与されても、静脈内投与または筋肉内投与されてもよい。吸入により投与される とき、化合物または塩は、約0.5〜約5ミクロン、好ましくは、約1〜約2ミ クロンの粒子の大きさをもった多数の固体粒子または小滴の形態であるべきであ る。 P.カリニ肺炎を治療する方法を提供する他に、式Iの化合物は、また、P. カリニ肺炎の少なくとも1回の症状の発現を経験しているが、治療時に肺炎の徴 候を示さない、エイズ患者のように免疫力の低下した患者について、P.カリニ 肺炎の予防の方法を提供する。P.カリニ肺炎は、免疫低下した患者にとって特 に潜在的に壊滅的な病気であるので、P.カリニ肺炎が、症状を示した後に病気 を治療するよりも、P.カリニ肺炎の発病を避けることが好ましい。従って、本 発明は、予防有効量の式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩を患者に投 与することを含むP.カリニ肺炎を予防する方法を提供する。この方法に従う化 合物または塩の投与の形態は、P.カリニ肺炎患者を実際に治療する目的で使用 されるのと同じであってもよい。 本発明の追加の有用な態様は、P.カリニ肺炎の病状の発現を経験していない 免疫低下した患者における、P.カリニ肺炎の初期の病状発現に対しても予防す る方法である。この点について、P.カリニ肺炎の初期症状の発病前でも、免疫 低下したと診断された患者、たとえば、エイズまたはARC(AIDS related com plex; エイズ関連コンプレックス)を患っている人は、予防有効量の式Iの化合 物または薬学的に許容可能なその塩を投与されることにより感染するのを避ける か、または、遅らせることができるであろう。化合物または塩は、P.カリニ肺 炎患者の治療と同じように投与されてもよい。 本発明は、また、静脈内または筋肉内注入に適する医薬組成物を提供する。医 薬組成物は、薬学的に許容可能な任意の担体中に式Iの化合物または薬学的に許 容可能なその塩を含んでなる。溶液が望ましいなら、水可溶性の化合物または塩 について、水が担体に選ばれる。水不溶性の化合物または塩に関して、有機ビヒ クルが適当であり、たとえば、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチ レングリコールまたはそれらの混合物が適当である。後者の場合、有機ビヒクル は、かなりの量の水を含んでいてもよい。いずれの場合も、溶液は、適当な方法 で、好ましくは、0.22ミクロンのフィルターを通す濾過により滅菌されても よい。滅菌の後、溶液は、適当な容器、たとえば、発熱物質が除かれたガラスバ イアルに充填してもよい。当然、充填は、無菌法により行われるべきである。滅 菌済のクロージャーをバイアルにつけ、また、所望なら、バイアルの内容物を凍 結乾燥する。 式Iの化合物またはその塩に加え、医薬組成物は、他の添加剤、たとえば、p H調節添加剤を含んでいてもよい。特に、有用なpH調節剤には、塩酸のような 酸、塩基、または緩衝剤たとえば乳酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、燐酸ナトリ ウム、クエン酸ナトリウム、ほう酸ナトリウムまたはグルコン酸ナトリウムがあ る。さらに、組成物は、微生物防止剤を含んでいてもよい。有用な微生物防止剤 には、メチルパラベン、プロピルパラベンおよびベンジルアルコールがある。微 生物防止剤は、製剤を、多投与利用(multidose use)用に設計されたバイアルに いれるときに、典型的に使用される。示されているように、当然、本発明の医薬 組成物は、本分野で周知の技術を用いて凍結乾燥されてもよい。 本発明のさらにもう1つの態様では、密封容器に入れたユニット投与形態の式 Iの化合物またはその塩を含む注入可能で、安定な滅菌組成物が提供される。該 化合物または塩は、適当な薬学的に許容可能な担体により再構成して、人への注 入に適する液体組成物の形態とすることができる凍結乾燥体の形態で提供される 。ユニット投与形態は、典型的には、化合物またはその塩約10mg〜約10g を 含む。化合物またはその塩が、実質的に水不溶性であるなら、生理学的に受け入 れられる十分な量の乳化剤を、水性担体中に化合物または塩を乳化するに十分な 量で用いてもよい。1つのそのような乳化剤は、フォスファチジルコリンである 。 他の医薬組成物、たとえば、水性ベースエマルジョンを、式Iの水不溶性化合 物またはその塩からつくることもできる。そのような場合、組成物は、所望の量 の式Iの化合物または塩を乳化させるように、十分な量の薬学的に許容可能な乳 化剤を含むことになる。特に有用な乳化剤には、フォスファチジルコリンおよび レシチンがある。 さらに、本発明は、式Iの化合物およびその塩のリポソーム製剤を提供する。 リポソーム懸濁物をつくる技術は、本分野で周知である。式Iの化合物またはそ の塩が、水性の可溶性塩であるなら、慣用のリポソーム技術を用いて、式Iの化 合物またはその塩を、脂質小胞に組み入れるようにしてもよい。そのような場合 、化合物または塩の水可溶性に起因して、化合物または塩は、リポソームの親水 性の中心すなわち芯内に実質的に収まることになる。使用される脂質層は、慣用 の組成であってよく、また、コレステロールを含んでもよく、あるいはコレステ ロールを含まなくてもよい。問題の化合物または塩が、水不溶性であるなら、そ の場合も、慣用のリポソーム形成技術を用いて、塩が、リポソームの構造を形成 する疎水性の脂質二重層内に実質的にいれられることになる。いずれの場合も、 生成されるリポソームは、標準的な超音波処理技術および均質化技術の使用によ り、大きさが減少されてもよい。 当然、式Iまたはその塩を含むリポソーム製剤は、凍結乾燥されてもよく、リ ポソーム懸濁物を再生できるように水のような薬学的に許容可能な担体により再 構成される凍結乾燥体をつくるようにしてもよい。 吸入によりエアロゾールとして投与するのに適する医薬製剤も、提供される。 これらの製剤は、式Iの所望の化合物若しくはその塩の溶液若しくは懸濁物、ま たは、該化合物または塩の多数の固体の粒子を含んでなる。所望の製剤は、小さ なチャンバーに入れられ、霧状にすることができる。霧状化は、圧縮空気により または超音波エネルギーにより達成され、化合物または塩からなる多数の液体の 小滴または固体の粒子を形成する。液体の小滴または固体の粒子は、約0.5〜 約5ミクロンの範囲の粒子の大きさを有すべきである。固体粒子は、式Iの固体 化合物またはその塩を本分野で公知の適当な方法で処理することにより、たとえ ば、超微粉砕により得ることができる。最も好ましくは、固体の粒子または小滴 の大きさは、約1〜約2ミクロンであろう。この点に関し、この目的を達成する ための商業的霧作成機が入手可能である。 好ましくは、エアロゾールとして投与するのに適する医薬製剤が、液体の形態 であるなら、製剤は、水を含む担体中に式Iの水溶性化合物またはその塩を含む であろう。製剤の表面張力を十分に下げる界面活性剤を存在させて、霧状化させ たとき所望の大きさの範囲の小滴を形成するようにしてもよい。 示されているように、本発明は、水溶性および水不溶性の両方の化合物および 塩を提供する。本明細書で使用されるように、用語「水溶性」とは、約50mg /mLまたはそれ以上の量で水に溶解する組成物を定義することを意味する。本 明細書で使用されている用語「水不溶性」とは、水への溶解性が約20mg/m Lより低い組成物を定義することを意味する。ある適用では、水溶性の化合物ま たは塩が望ましく、他の適用では、水不溶性の化合物または塩が同様に望ましい であろう。 上記の式Iの例示的化合物としては、次のものがあるが、これらに限定される ものではない (1)3,6−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩 (2)3,6−ジイソプロピルアミジノカルバゾール二塩酸塩 (3)3,6−ビス(2−イミダゾリニル)カルバゾール二塩酸塩 (4)3,6−ビス(2−イミダゾリニル)−9−メチルカルバゾール 二塩酸塩 (5)9−シクロヘキシルメチル−3,6−ビス(2−イミダゾリニル )カルバゾール二塩酸塩 (6)3,6−ビス〔2−(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニ ル)〕−9−メチルカルバゾール二塩酸塩 (7)3,6−ビス〔2−(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニ ル)〕−9−シクロヘキシルメチルカルバゾール二塩酸塩 (8)3,6−ビス〔2−イミダゾリニル)−2−ベンズイミダゾイル 〕カルバゾール四塩酸塩 (9)2,7−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩 (10)2,7−ビス(2−イミダゾリニル)カルバゾール二塩酸塩 本発明を実施するのに用いる化合物は、特に下記の開示と例とに照らし、当業 者に公知の技術に従い製造されよう。 示されているように、本発明に使用される化合物は、薬学的に許容可能な塩と して存在してもよい。そのような塩には、グルコン酸塩、乳酸塩、酢酸塩、酒石 酸塩、クエン酸塩、燐酸塩、ほう酸塩、硝酸塩、硫酸塩および塩酸塩がある。 本発明の塩は、通常は、2当量のピリミジン塩基化合物を所望の酸と溶液中で 反応させることにより、製造され得る。反応が完了した後、その塩が不溶性であ る溶剤を適当量添加することにより、塩が溶液から結晶化される。 上記式Iの化合物による治療方法は、実質的に、上記に示したのと同じように して実施され、微生物撲滅のための式Iの化合物の医薬製剤は、実質的に、上記 に示したのと同じようにして調整される。 上記式Iの化合物によりC.ネオフォーマンス、C.パーバムおよびC.アル ビカンスを撲滅する方法は、実質的に、上記に示したのと同じようにして実施さ れ、C.ネオフォーマンス、C.パーバムおよびC.アルビカンスを撲滅するた めの式Iの化合物の医薬組成物は、実質的に、上記に示したのと同じようにして 調整する。 上記したように、本発明の化合物は、本分野で公知の方法に従って製造できる 。たとえば、上記式Iの化合物は、適当な中間体たとえば2,4−ビス(4−ブ ロモフェニル)ピリジミジンを先ず調整することにより製造され得る。中間体は 、R.Wagner,et al.,Chem.Ber.104: 2975(1971)の方法に従い、4−ブロモ ベンズアミジンと1−ジメチルアミノ−3−ジメチルイモニオ−1−(4−ブロ モフェニル)−1−プロペンとの塩基促進した縮合により調整される。ビス−ニ トリルは、このようにして得られた中間体を還流DMS中でシアン化銅(I)と 反応させることにより標準的技術に従い容易に得られる。J.Spychala et al., European J.Med.Chem.29:363(1994)を参照。ビス−ニトリルは、B.Das et a l.,J.Med.Chem.20:1219(1977)に従い、Pinner法によりイミデートエステル に変換される。式Iの化合物は、公知の技術によりイミデートエステルから得ら れる。上記のDas et al.を参照。下記の図解1が、式Iの化合物を製造する上記 の手順を概説する。 以下の例は、本発明を説明するためにあるもので、本発明を制限するものと解 釈されるべきではない。これらの例では、mMは、ミリモルを意味し、mLは、 ミリリットルを意味し、mmは、ミリメートルを意味し、cmは、センチメート ルを意味し、℃は、摂氏の度を意味し、gは、グラムを意味し、kgは、キログ ラムを意味し、m.p.は、融点を意味し、MHzは、メガヘルツを意味し、M は、モルを意味し、hは、時間を意味し、eVは、電子ボルトを意味し、mAは 、ミリアンペアを意味し、IRは、赤外線を意味し、FTIRは、フーリエ変換 赤外線を意味し、NMRは、核磁気共鳴を意味し、FABは、高速電子衝突を意 味し、EIMSは、電子衝突イオン化質量分光測光を意味し、DMFは、ジメチ ル ホルムアミドを意味し、EtOHは、エチルアルコールを意味し、DMSOは、 ジメチルスルホキシドを意味し、TLCは、薄層クロマトグラフィーを意味し、 HPLCは、高速液体クロマトグラフィーを意味し、UVは、紫外線を意味し、 satは、飽和されていることを意味し、decは、分解点を意味する。 以下の例では、未補正の融点は、トーマスフーバー毛管融点装置(Thomas Hoov er capillary melting point apparatus)またはMelt-Temp II装置により測定し た。IRスペクトルは、Perkin-Elmer1320またはMichelson100 FTIR(Bomen,Inc) 分光光度計によりヌジョールマル(Nujol mull)またはKBrペレットで記録した 。1H NMRおよび13C NMRスペクトルは、Jeol GX-270、Bruker 300、Va rian Gemini 300およびXL400分光計で記録した。化学シフトは、テトラメチルシ ランまたは3−(トリメチルシリル)プロピオン酸ナトリウムに関連して100 万分率で表した。無水エタノールは、使用直前にMgを用い蒸留した。反応生成 物は、77℃または110℃、0.2mmHgでP25を用いて乾燥させた。特 にことわらない限り、反応は、シリカによるTLCによりまたは逆相HPLCに よりモニターした。HPLCクロマトグラムは、Dupont Zorbax Rx C8カラム(4. 6mm×25cm)とUV検出(230nm)を用いて、Hewlett-Packard 1090クロマトグラフ により記録した。移動相は、10mMのテトラメチルアンモニウムクロリド、1 0mMのナトリウムヘプタンスルホネートおよび2.2mMの燐酸を含む水に溶 解したアセトニトリル(5〜67.5% v/v)の混合物から構成した。クロ マトグラフデータは、Hewlett-Packard 3396積分器を用いて記録し分析した。電 子衝撃質量スペクトルは、VG 70-SE、VG 70-SEQハイブリッドまたはJMS O-100二 重焦点分光光度計で記録した。FAB質量スペクトルは、VG 70-SEQハイブリッ ド分光光度計(セシウムイオンガン、30KV)で記録した。微量分析は、Atla ntic Microlab(Norcross,GA)により行われた。 例1〜9では、次の化合物名を全体を通じて用いた。化合物番号 名称 1 3,6−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩 2 3,6−ジイソプロピルアミジノカルバゾール二塩酸塩 3 3,6−ビス(2−イミダゾリニル)カルバゾール二塩酸塩 4 3,6−ビス(2−イミダゾリニル)−9−メチルカルバゾール二塩 酸塩 5 9−シクロヘキシルメチル−3,6−ビス(2−イミダゾリニル)カ ルバゾール二塩酸塩 6 3,6−ビス〔2−(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル) 〕−9−メチルカルバゾール二塩酸塩 7 3,6−ビス〔2−(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル) 〕−9−シクロヘキシルメチルカルバゾール二塩酸塩 8 3,6−ビス〔2−イミダゾリニル)−2−ベンズイミダゾイル〕カ ルバゾール四塩酸塩 9 2,7−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩 10 2,7−ビス(2−イミダゾリニル)カルバゾール二塩酸塩 11 3,6−ジブロモカルバゾール 12 3,6−ジブロモ−9−(メチル)カルバゾール 13 3,6−ジブロモ−9−(シクロヘキシルメチル)カルバゾール 14 3,6−ジシアノカルバゾール 15 3,6−ジシアノ−9−(メチル)カルバゾール 16 3,6−ジシアノ−9−(シクロヘキシルメチル)カルバゾール 17 3,6−ジホルミルカルバゾール 18 4−(2−イミダゾリニル)−1,2−フェニレンジアミン塩酸塩 19 2,5−ジブロモニトロベンゼン 20 2,2’−ジニトロ−4,4’−ジブロモビフェニル 21 3,8−ジブロモベンゾ〔c〕シンノリン 22 2,2’−ジアミノ−4,4’−ジブロモビフェニル 23 2,7−ジブロモカルバゾール 24 2,7−ジシアノカルバゾール 例1 新規化合物1の合成 新規化合物1〜8の合成と化学構造を図解1に示す。 3.0mL(51.2mmol)の無水EtOHと150mLの乾燥1,4− ジオキサン中に、2.48g(11.4mmol)の3,6−ジブロモカルバゾ ールを含む攪拌した懸濁物を、氷−塩浴で冷却し、次に、反応温度が5℃未満に 保たれるような速度でHClガスを飽和させる。次に、フラスコをしっかりと密 封し、IR分析により少量のニトリルバンド(2200cm-1)のみが検出され るまで、この混合物を21日間室温で保つ。反応混合物は、N2ガスでパージし てから、エーテル(200mL)で希釈する。粗ジイミデートをN2の下で濾過 し、直ちに、100mLの無水エタノール中に懸濁させる。懸濁物は、100m Lのエタノール中に3.97gのNH3(233mmol)を含む溶液で希釈す る。得られる溶液を、しっかり栓をしたフラスコ中で35〜50℃で一晩攪拌す る。反応混合物をセライト545を用いて濾過してから、蒸発させる。残留物を 熱湯とエタノールとの混合物中に溶解させ、濾過後、アセトンで希釈して沈殿を 得る。沈殿物を集め、水−アセトンから数回にわたり再結晶させ0.393g( 10.6%)の白色の結晶を得る。得られるスペクトルデータと分析データは、 次のようである:m.p.〉360℃,1H NMR(300MHz,DMSO-d6)d12.61(br s,1 H),9 .44(br s,4 H),9.16(br s,4 H),8.82(d,J=1.2Hz,2 H),7.99(dd,J=8.6お よび1.2Hz,2 H),7.79(d,J=8.6 Hz,2 H); FAB-MS m/z 252(遊離塩基のMH+)。 分 析(C14H13N5・2HCl・H2O)C,H,N 例2 新規化合物2の合成 3.0mL(51.4mmol)の無水EtOHと130mLのジオキサン中 に1.645g(7.59mmol)の3,6−ジシアノカルバゾール(図1の 化合物14)を含む攪拌した懸濁物に、上記したようにHClガスを飽和させる 。17日後に、粗ジイミデートを集め、30mLの無水エタノールと15mLの イソプロピルアミンに懸濁させる。混合物を4.5時間窒素の下で還流してから 、さらにエタノールとイソロピルアミン(それぞれ10mL)を加えた。この混 合物を全部で20.5時間還流する。溶剤をロータリーエバポレーターで蒸発さ せて油状の残留物を得、アルカリ性とし、次に酸性とし、多重蒸発により固体を 得る。この物質をエタノール−水−アセトンから数回再結晶させて白色粉体0. 368g(11.7%)を得る。得られるスペクトルと分析データを次に示す: m.p.317〜318℃;1H NMR(400MHz,DMSO-d6)d 12.59(br s,1 H),9.61(br s,2 H ), 9.49(br s,2 H),9.11(br s,2 H),8.70(d,J=1.5Hz,2 H),7.84(dd,J=8 .6および1.5Hz,2 H),7.75(d,J=8.6,2 H),4.14(m,2 H); FAB-MS m/z 336( 遊離塩基のMH+)。分析(C20H25N5・2HCl)C,H,N。 例3 新規化合物3の合成 2.01g(9.27mmol)の3,6−ジシアノカルバゾールと8.36 g(62.9mmol)のエチレンジアミン二塩酸塩との混合物を、めのう乳鉢 で微粉砕してから、砂浴中で310〜320℃で15分間加熱する。反応混合物 を、150mLの沸騰水中にほぼ完全に溶解させる。不溶性の固体をセライト5 45を通して濾過する。濾液を約25mLまで濃縮し、粗生成物は、75mLの エタノールによる希釈により沈殿させる。この物質を、エタノールとメタノール との混合物から、またはエタノールとメタノールとの混合物のエーテル希釈物か ら、数回再結晶させて淡黄色粉体0.310g(8.9%)を得る。得られるス ペクトルと分析データは、次のようである:m.p.〉320℃(dec);1H NMR(300MHz,T FA-d)d8.44(s,2 H),7.93(d,J=8.6Hz,2 H),7.75(d,J=8.6Hz,2 H),4.26(s ,8 H); FAB-MA m/z 304(遊離塩基のMH+)。分析(C18H17N5・2HCl・0.5H2O)C,H,N 。 例4 新規化合物4〜7の合成 環状アミジン4〜7を与える6mmolのジシアノ芳香族化合物3,6−ジシ アノ−9−(メチル)カルバゾールおよび3,6−ジシアノ−9−(シクロヘキ シルメチル)カルバゾール(図1の化合物15および16)およびジアミノアル カン(75mmolの塩基と80mmolの適当な二塩酸塩)の反応を、300 〜310℃(15〜30分)で砂浴中で行った。反応をTLCにより完結させた とき、未反応ジニトリルをクロロホルムまたはアセトンにより抽出させる。生成 物は、沸騰水から結晶化させる。メチル誘導体の塩酸塩は、シクロヘキシルメチ ルアミジンよりもさらに水に溶解性である。未変化の物質または分解した物質を 濾過により除くことが好ましい。塩基は、2Mの水酸化ナトリウム溶液により沈 殿させ、次に、エタノール塩化水素を用いて塩酸塩が得られる。分析データとス ペクトルデータは、次のようである: 化合物(4):m.p.〉300℃; IR(KBr)3496,3433,3103,2984,1599,1491,14 06,1355,1317,1285cm-1;1H NMR(D2O): d 7.25(d,2 H,J=8.3Hz),7.16(s,2 H),6.98(d,2 H,J=8.3Hz),3.95(s,8 H),3.30(s,3 H);13C NMR(D2O)d166. 5,145.9,127.9,123.2,122.7,114.1,112.3,47.0,31.8; EIMS(75eV,0.3m A)m/z 317(遊離塩基のM+)。分析(C19H19N5・2HCl・H2O)C,H,N。 化合物(5):2.16g(71%)の白色結晶:m.p.>300℃,IR(KBr)3096, 2925,2844,1603,1493,1418,1361,1319,1288,1251cm-1;1H-NMR(300MHz,D MSO-d6)d 10.79(br s,4 H),8.97(s,2 H),8.19(d,2 H,J=8.8Hz),8.09(d, 2 H,J=8.8Hz),4.40(d,2 H,J=7.0Hz),4.06(s,8 H),1.93(m,1 H),1.62(m ,3 H),1.47(m,2 H),1.13(m,5 H);13C NMR(75MHz,DMSO-d6)d 166.1,145.0 ,126.7,122.3,121.8,113.3,111.7,50.3,45.4,38.4,31.3,26.6,26.1; EIMS(75eV,0.3mA)m/z 399(遊離塩基のM+)。分析(C25H29N5・2HCl・2H2O)C,H,N 。 化合物(6):m.p.〉300℃; IR(KBr)3403,3161,3020,1631,1599,1493,14 43,1370,1316,1263cm-1;1H-NMR(D2O)d8.04(s,2 H),7.56(d,2 H,J=8.3Hz) ,7.31(d,2 H,J=8.3Hz),3.72(br s 8 H),3.52(s,3 H),2.24(br s,4 H);1 3 C-NMR(D2O)d 162.0,146.1,127.0,124.0,121.9,121.1,112.7,42.1,31.8 ,21.0; EIMS(75eV,0.3mA)m/z 345(遊離塩基のM+)。分析(C21H23N5・2HCl・1.75H2 O)C,H,N。 化合物(7):1.89g(白色の結晶61%,m.p.〉300℃,IR(KBr)3146,3016,2919 ,2849,1631,1598,1445,1375,1320cm-1;1H NMR(270MHz,DMSO-d6)d 10.20( br s,4 H),8.79(s,2 H),7.99(d,2 H,J=8.8Hz),7.85(d,2 H,J=8.8Hz), 4.37(m,2 H),3.54(m,8 H),2.02(m,5 H),1.65(m,5 H),1.14(m,5 H);13C NMR(67.5MHz,DMSO-d6)d 159.1,143.6,125.8,121.7,120.7,120.5,110.6 ,48.9,39.2,37.7,30.3,25.8,25.2,18.4; EIMS(75eV,0.3mA)m/z 427(遊 離塩基のM+)。分析(C27H33N5・2HCl・H2O)C,H,N。 例5 新規化合物8の合成 メタノール100mL中に、0.2354g(1.503mmol)の3,6 −ジホルミルカルバゾール(図1の化合物17)、0.6380g(3.000 mmol)の4−(2−イミダゾリニル)−1,2−フェニレンジアミン二塩酸 塩(図1の化合物18)および0.3882g(3.5911mmol)の1, 4−ベンゾキノンを含む混合物を3.5時間還流し、その間空気にさらす。反応 混合物を氷で冷却し、沈殿生成物(二塩酸塩として)を濾過する。この物質を3 0mLの熱水に溶解させ、四塩酸塩を15mLの4NのHCl溶液による希釈に より沈殿させ、次のスペクトルと分析特性を有する明るい薄黄緑色の粉体0.4 89g(48.9%)を得る:m.p.〉360℃;1H NMR(300MHz,TFA-d)d9.25(s,2 H),8.74(s,2 H),8.40(d,J=8.3Hz),8.11(s,4 H),7.89(d,J=8.3Hz,2 H) ,4.32(s,8 H); FAB-MS m/z 536(遊離塩基MH+)。分析(C32H25N9・4HCl・3.25H2O) C,H,N。 例6 新規化合物9および10の合成 2,7−置換化合物9および9の調整と化学構造を図解2に示す。下記の番号 を付けた化合物は、図2において対応する番号を示す。化合物9および10の調 整は,先ず2,7−ジブロモカルバゾール(化合物23)の調整を含む。この化 合物の公表された3段階合成は、ビフェニル化合物20を与える2,5−ジブロ モニトロベンゼン(化合物19)のウルマン反応、ジアミン化合物22を与える 錫/塩酸との20のニトロ基の反応およびカルバゾール化合物23を形成するナ フィオンH(Nafion-H)によりに触媒される脱アミノ閉環を含む。Yamato,T.et al.,J.Org.Chem.56,6248-6250(1991)を参照。 還流エタノール中での塩化第1錫二水和物による20の還元により、文献の値 よりも高いほぼ20℃の融点を有するジアミン22を最高純度で収率63%で生 じる。この収率は、文献の錫/HCl還元からのものより僅かに低い。上記Yama to,et al.を参照。3,8−ジブロモベンゾ〔c〕シンノリン(化合物21)が 、少量生成物として塩化第1錫または錫HCl還元により単離される(収率は、 それぞれ17および13%である)。還流エタノール中でヒドラジン水化物およ び炭素に担持した5%のルテニウムを用いることによる20の還元により、22 の 量は減少し、21の量は増加する。この化合物も、水素化アルミニウムリチウム による20の還元により調整される。21のようなベンゾ〔c〕シンノリンも、 硫化ナトリウム(Corbett,J.F.et al.,J.Chem.Soc.5029-5037(1961)参照 )、ヒドラジン−ラネーニッケル(Barton,J.W.およびD.J.Lapham、 J.C. S.Perkin Trans.I1503-1505(1979)参照)、亜鉛による硝酸ニッケルの還元に より得られる触媒を用いるヒドラジン(Yun,T.H. et al.,J.Chem.Res.Sy nop. 10,336-337(1992)を参照)による2,2’−ジニトロビフェニルの還元に より、または、オキシ硫酸チタニウムを用いて電気化学的に(Martre A.-M.,e t al., Can J.Chem.71,1136-1146(1993)を参照)得られる。 21〜23のナフィオン触媒による環化反応は、200℃で85%燐酸を用い て達成される。生成物23の融点は、文献の値よりも高い約25℃である。上記 Yamato,et al.を参照。ジニトリル化合物24を与える還流DMF中でのシアン 化銅(I)によるジブロミド23の反応は、9時間(3,6−位置異性体(3,6-r egioisomer)の70時間と比較される)後に完了する。ジニトリル24は、位置 異性体14よりもPinner合成条件に対して、より反応性に富む。24のジイミデ ート誘導体の形成は、5日後に完了する。アンモニアとの24のジイミデート誘 導体の反応は、新規ジアミジン化合物9を与える。エチレンジアミン二塩酸塩と の24のニート融合(neat fusion)は、ジイミダゾリン10を与える。 化合物9を得るのには、3.0mL(51.12mmol)の無水エタノール および100mLの乾燥1,4−ジオキサン中に1.68g(7.74mmol )の2,7−ジシアノカルバゾール(図2の化合物22)を含む攪拌した懸濁物 に、上記化合物1の合成で説明したようにHClガスで飽和させる。5日間の反 応時間の後、粗ジイミデートを集める。15mLの無水エタノール中にジイミデ ートを含むようにした懸濁物を、85mLのエタノールに7.26gのアンモニ アを含む溶液で希釈し、栓をしたフラスコ中で40℃で一晩攪拌する。冷却した 反応 混合物を125mLの冷エーテル中に注ぎ、得られる沈殿を濾過する。この物質 を水−エタノール−アセトンから1回、水アセトンから4回再結晶化させて、次 に示すスペクトルと分析特性を有する0.4820g(19.2%)の明るい黄 色の粉体を得る:m.p.〉360℃(dec);1H NMR(400MHz,DMSO-d6)d 12.53(s,1 H), 9.52(s,4H),9.27(s,4 H),8.49(d,J=8.8Hz,2 H),8.08(s,2 H),7.65(d, J=8.8Hz,2 H); FAB-MS m/z 252(遊離塩基のMH+)。分析(C14H13N5・2HCl)C,H, N。 化合物10を得るには、0.9886g(4.5511mmol)の2,7− ジシアノカルバゾール(図2の化合物22)と3.00g(22.6mmol) のエチレンジアミン二塩酸塩との混合物を、めのう乳鉢中で微粉砕し、320℃ で30分間加熱する。冷却した後、反応混合物を100mLの熱水に溶解させて から、セライト545を通して濾過する。濾液を沸騰させて約5mLまで濃縮し 、冷却により溶液から固体を沈殿させる。沈殿を集め、メタノールに溶解させ、 溶液をノリットA(Norit-A)(3mm層)を通して濾過する。濃縮濾液からエー テルによる希釈により黄色の固体が沈殿し、次に、熱水−EtOH(各20mL )からの再結晶により、次の性質を有する黄色の微結晶0.3878g(22. 6%)が得られる:m.p.〉360℃;1H NMR(300MHz,CF3COOH-d6)d 8.36(d,J=8.2H z,2 H),8.19(s,2 H),7.67(d,J=8.2Hz,2 H),4.27(s,8 H); FAB-MS m/z 3 04(遊離塩基のMH+)。分析(C18H17N5・2HCl・0.9H2O)C,H,N。 例7 ニューモシスティス・カリニに対する新規化合物の活性 P.カリニに対する化合物の活性を、確立された方法に従い行った。Tidwell, R.R.,et al.,J.Med.Chem.33,1252-1257(1990); Jones,S.K.,et al., Antimicrob.Agents Chemother.34,1026-1030(1990); Tedwell R.R.,et al .,Antimicrob.Agents Chemother.37,1713-1716(1993)を参照。P.カリニ肺 炎(PCP)の誘導と治療は、公表された方法にほんの僅かな変更を加えて行っ た。Frenkel et al.,Lab.Invest.15,1559(1966); Hughes W.T.,et al.,An timicrob.Agents Chemother.5,289(1974)を参照。手短に述べると、それぞれ 150〜200gの重さの雄のSprague-Dawleyラット(障壁を設けられた(barri er raised)、ウイルスを有さないことを証明されていない)を得た(Hilltop Lab oratories,Scottsdale,PA)。到着後直ちに、動物を個々にかごに入れ、低タン パク質(8%)食餌とテトラサイクリン(0.5mg/mL)とデキサメサゾン (1.0μ/mL)を含む飲料水とを開始した。この生活規制を8週間継続させ た。第7週の初めに、動物を8匹以上の群に分け、テスト化合物を、毎日一回の IV注入により14日間投与した。通常、毎日の投与は、体重当たり5mg/k gとし、塩類溶液0.4mLに溶解させた。塩類溶液処理群およびペンタミジン 処理群を、対照として含んだ。 動物は、第8週の終わりにクロロホルム吸入により屠殺した。右の肺をin sit uで10%ホルマリンにより膨張させ、組織検査のために固定した。肺の組織を 長軸方向で切り、GMS染色を行った。この染色は、P.カリニ嚢の壁を選択的 に特定する。 左の肺の重さを測り、No.60ワイヤーメッシュ篩を通して粉砕し、カチオ ンを含まない10mMのβ−メルカプトエタノール−ハンクス液(HBSS)に 1:10(重量/容量)で懸濁させた。スライドは、β−メルカプトエタノール でHBSS中に1:10で希釈した5μLの肺ホモジネートをスポティングする ことにより調整した。スライドは、クレシル紫で染色し、嚢を盲プロトコール(b linded protocol)により計数した。初めの肺組織の1g当たりの嚢の数を計算し 、塩類溶液で処理した対照の百分率として報告した。 表1に見られるように、テストした新規化合物の大多数は、P.カリニ肺炎の ラットモデルで優れた活性を示した。抗P.カリニ活性は、未処理の対照に比較 した処理済動物について肺組織の1g当たりの嚢の数の減少により測定した。そ れぞれの化合物についての抗P.カリニ値は、対照群に比較した処理群の嚢のパ ーセントとして表す。化合物5、7および8だけが、抗P.カリニ活性を対照薬 剤よりも有意的により効果的であることを示すことはなかった。化合物3は、ペ ンタミジンに比較して、ログな(log)大きい活性を示した。化合物3は、全ての カルバゾールと同様、ペンタミジンの投与量の半分でテストしたことに注目すべ きである。 シリーズとして、ここ数年でテストされた抗P.カリニ薬剤のなかで、最も有 効とされる幾つかの抗P.カリニ薬剤を含む。 Jones,S.K.et al.,Antimicrob.Agents Chemother.34,1026-1030(1990); Ti dwell,R.R.et al.,Pneumocystis carinii(Walzer,p.,ed.; Marcel Decker : New York)p561-583(1993); Tidwell,R.R.et al.,J.Protozool.36,74S -76S(1989); Donkor,I.O.et al.,J.Med.Chem.37,4554-4557(1994); Tid well,R.R.et al.,Antimicrob.Agents Chemother.37,1713-1716(1993)を参 照。化合物3は、先にテストした化合物の嚢の最も低いパーセントを与えた。 例8 DNAへの新規化合物の結合 すでに報告された研究により、DNAへの2カチオン性分子の結合がその抗微 生物活性に対し必要条件であることが確実となっているため、DNA結合効果を 、化合物のそれぞれについて測定した。たとえば、Tidwell,R.R.et al.,Ant imicrob.Agnets Chemother.37,1713-1716(1993); Bell,C.A.et al.,Anti microb.Agents Chemother.35,1099-1107(1991)を参照。新規化合物のDNA 結合は、実験化合物へ結合したDNAの融解の変化により測定された。この方法 は、十分に証拠資料があり、DNA結合力を測定する標準的方法と見なされる。 Cory,M.et al.,J.Med.Chem.25,431-438(1992)を参照。手短に述べると、 キュベットチェインジャー(cuvette changer)を有するUV−可視光分光光度計 は、サンプルを18℃/hの速度で加熱したときの259nmでのDNA−吸光 度データとキュベット温度を記録したマイクロコンピューターにインターフェイ スした。子ウシ胸線DNAを、初期吸光度0.3A259で用いた。それぞれの変 性曲線の中点は、それぞれの実験のそれぞれの曲線についての開始吸光度温度と 終わり吸光度温度のコンピューターのグラフ選択の後、決定された。DNAまた は実験化合物に結合したDNAは、各実験で処理され、ΔTm Sが、その実験に ついてのポリヌクレオチドTmから決定された。融点の変化が大きければ大きい ほど、分子のDNA結合は、より効果的である。表1に報告のデータは、ΔTm S の少なくとも2つの測定の平均を示す。 表1は、DNA結合の強度が、抗P.カリニ有効性と相関しないことを示して いる。しかしながら、強いDNA結合が、抗微生物活性に対する必要条件である のに対し、DNA結合の強度が、抗微生物作用の程度を必ずしも反映しないこと が先に報告されている。Cory,M.et al.,J.Med.Chem.25,431-438(1992); Fairley,T.et al.,J.Med.Chem.36,1846-1753(1993)参照。 興味深いことには、化合物8は、P.カリニ動物モデルで並の活性を示したが 、DNA結合剤として高度な有効性を示した。抗P.カリニ活性が劣ることは、 このより大きな分子の溶解性が劣ることと分布とに原因があるかもしれない。 例9 他の日和見性病原体に対する化合物9の活性 3つの追加のエイズ関連日和見性病原体に対する化合物9の活性を表2に示す 。ラットモデルでのP.カリニ感染に対するこの化合物により示される有効性の 他に、化合物は、クリプトスポリジウム・パーバム(Cryptosporidium parvum)感 染の新生児のマウスモデルでも有効であった。このモデルは、先の報告で詳細に 説明されている。Blagburn,B.L.,et al.,Antimicrob.Agents Chemother.3 5, 1520-1523(1991)を参照。C.バーマムに対する化合物の活性は、未処理の対 照に比較した処理マウスの腸に検出される接合子嚢の数の減少により測定される 。 化合物9は、また、クリプトコッカス・ネオフォーマンス(Cryptococcus neof ormans)およびカンジダ・アルブミンス(Candida albumins)に対してin vitroで 高度に活性であった。化合物の活性は、in vitro菌類細胞成長抑制検定の標準を 用いて評価された(1992年、the Naional Committee for Clinical Laboratory Standardsにより確認された酵母菌のブロス希釈抗菌類性感受性テスト(提案さ れた標準文書M27−P)).手短に述べると、このブロス希釈手順は、PMI 培地および培地のみを含む104の対照チューブの接種を用いる。上記の手順で 最少の阻害濃度を決定した後、成長が視認できないチューブを継代培養して、初 めの接種物の0.01%生存より少ない基準を用いて最少殺菌濃度を測定した。 2つの生物体をテストした。(1)H99、in vitroおよびin vivoでアゾール およびポリエンに十分に影響され易いC.ネオフォーマンスの臨床単離体、(2 )A39、アゾールおよびポリエンに十分に影響され易いC.アルビカンスの臨 床単離体。 これらの2つの重要なエイズ関連菌類感染に対する化合物9についてのMFC (最少殺菌濃度)を表2に示す。 表2のデータは、このシリーズの化合物が広い範囲の抗菌活性を有する可能性 を示す。 MFC=最少殺菌投与量。MIC=最少阻害濃度。MIC及びMFCは、C.ネ オフォーマンスとC.アルビカンスについての測定。MIC測定は、NCCLS 提案標準M27-P(1992)に従って行った。最少殺菌濃度(MFC)はMcGinnis の方法により測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,EE,EE,E S,FI,FI,GB,GE,HU,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SK,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ティドウェル,リチャード・アール アメリカ合衆国、27312 ノース・キャロ ライナ、ピッツボロ、ダブリュー.アー ル.クラーク・ロード 390、 ルート 3 (72)発明者 ホール,ジェイムズ・イー アメリカ合衆国、27514 ノース・キャロ ライナ、チャペル・ヒル、スプリングヴュ ー・テラス 2440 (72)発明者 ボイキン,デイヴィッド・ダブリュー アメリカ合衆国、30306 ジョージア、ア トランタ、スプリングデイル・ロード−エ ヌイー 1369 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ニューモシスティス・カリニ(Pneumocystis carinii)肺炎の治療を必要と する患者のニューモシスティス・カリニ肺炎に対する治療方法において、ニュー モシスティス・カリニ肺炎の治療に有効な量の以下の式Iの化合物または薬学的 に許容可能なその塩を、該患者に投与することを含んでなる治療方法。 式中、 Xは、パラまたはメタ位置にあり、低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキ シアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、 シクロアルキル、アリール(aryl)、アルキルアリール、ハロゲンまたは (ここで、各R2は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアル キル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールま たはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または2つのR2基 が、一緒になってC2〜C10アルキレンを表すか、あるいは、2つのR2基が、一 緒になって (ここで、mは、1〜3であり、R4は、H、 (ここで、各R8は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアル キル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールま たはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または、2つのR8 基が一緒になってC2〜C10アルキレンを表し、R9は、H、ヒドロキシ、低級ア ルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキル アミノアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルキルアリールを表す)、 または、−CONHR5NR67(R5は、低級アルキルであり、R6およびR7 は、Hおよび低級アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される)を表す) 、 R3は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール またはアルキルアリールである)、 R1は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミ ノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルア リールまたはハロゲンである。 2.該患者が、ニューモシスティス・カリニ肺炎に罹っている請求項1に記載 の方法。 3.該患者が、ニューモシスティス・カリニ肺炎に罹患する危険があり、該化 合物が、予防有効量で投与される請求項1に記載の方法。 4.Xが、パラ位置にある請求項1に記載の方法。 5.Xが、メタ位置にある請求項1に記載の方法。 6.Xが、 であり、式Iの該化合物が、 (a)R1が、Hであり、各R2が、Hであり、R3が、Hである、 (b)R1が、Hであり、1つのR2が、低級アルキルであり、1つのR2が、 Hであり、R3が、Hである、 (c)R1が、Hであり、各R2が、低級アルキルであり、R3が、Hである、 (d)R1が、Hであり、2つのR2基が、一緒になってC2アルキレンを表し 、R3が、Hである、 (e)R1が、Hであり、2つのR2基が、一緒になってC3アルキレンを表し 、R3が、Hである、 (f)R1が、低級アルキルであり、各R2が、Hであり、R3が、Hである、 (g)R1が、低級アルキルであり、1つのR2が、低級アルキルであり、1つ のR2が、Hであり、R3が、Hである、 (h)R1が、低級アルキルであり、各R2が、低級アルキルであり、R3が、 Hである、 (i)R1が、低級アルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC2アルキ レンを表し、R3が、Hである、 (j)R1が、低級アルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC3アルキ レンを表し、R3が、Hである、 (k)R1が、シクロアルキルであり、各R2が、Hであり、R3が、Hである 、 (l)R1が、シクロアルキルであり、1つのR2が、低級アルキルであり、1 つのR2が、Hであり、R3が、Hである、 (m)R1が、シクロアルキルであり、各R2が、低級アルキルであり、R3が 、Hである、 (n)R1が、シクロアルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC2アル キレンを表し、R3が、Hである、 (o)R1が、シクロアルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC3アル キレンを表し、R3が、Hである、 化合物からなる群から選択される請求項1に記載の方法。 7.式Iの該化合物が、3,6−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩、3,6− ジイソプロピルアミジノカルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス(2−イミダゾリ ニル)カルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス(2−イミダゾリニル)−9−メチ ルカルバゾール二塩酸塩、9−シクロヘキシルメチル−3,6−ビス(2−イミ ダゾリニル)カルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス〔2−(1,4,5,6−テ トラヒドロピリミジニル)〕−9−メチルカルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス 〔2−(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル)〕−9−シクロヘキシル メチルカルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス〔2−イミダゾリニル)−2−ベン ズイミダゾイル〕カルバゾール四塩酸塩、2,7−ジアミジノカルバゾール二塩 酸塩および2,7−ビス(2−イミダゾリニル)カルバゾール二塩酸塩からなる 群から選択される請求項1に記載の方法。 8.下記式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩。 式中、 Xは、パラまたはメタ位置にあり、低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキ シアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、 シクロアルキル、アリール、アルキルアリール、ハロゲンまたは (ここで、各R2は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアル キル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールま たはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または2つのR2基 が、一緒になってC2〜C10アルキレンを表すか、あるいは、2つのR2基が、一 緒になって (ここで、mは、1〜3であり、R4は、H、 (ここで、各R8は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアル キル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリールま たはアルキルアリールからなる群から独立に選択されるか、または、2つのR8 基が一緒になってC2〜C10アルキレンを表し、R9は、H、ヒドロキシ、低級ア ルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキル アミノアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルキルアリールを表す)、 または、−CONHR5NR67(R5は、低級アルキルであり、R6およびR7 は、Hおよび低級アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される)を表す) 、 R3は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール またはアルキルアリールである)、 R1は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミ ノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルア リールまたはハロゲンである。 9.Xが、 であり、式Iの該化合物が、 (a)R1が、Hであり、各R2が、Hであり、R3が、Hである、 (b)R1が、Hであり、1つのR2が、低級アルキルであり、1つのR2が、 Hであり、R3が、Hである、 (c)R1が、Hであり、各R2が、低級アルキルであり、R3が、Hである、 (d)R1が、Hであり、2つのR2基が、一緒になってC2アルキレンを表し 、R3が、Hである、 (e)R1が、Hであり、2つのR2基が、一緒になってC3アルキレンを表し 、R3が、Hである、 (f)R1が、Hであり、2つのR2基が、一緒になって を表し、ここで、R4であり(2つのR8基はC2アルキレンであり、R9はHである) R3はHである、 (g)R1が、低級アルキルであり、各R2が、Hであり、R3が、Hである、 (h)R1が、低級アルキルであり、1つのR2が、低級アルキルであり、1つ のR2が、Hであり、R3が、Hである、 (i)R1が、低級アルキルであり、各R2が、低級アルキルであり、R3が、 Hである、 (j)R1が、低級アルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC2アルキ レンを表し、R3が、Hである、 (k)R1が、低級アルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC3アルキ レンを表し、R3が、Hである、 (l)R1が、シクロアルキルであり、各R2が、Hであり、R3が、Hである 、 (m)R1が、シクロアルキルであり、1つのR2が、低級アルキルであり、1 つのR2が、Hであり、R3が、Hである、 (n)R1が、シクロアルキルであり、各R2が、低級アルキルであり、R3が 、Hである、 (o)R1が、シクロアルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC2アル キレンを表し、R3が、Hである、 (p)R1が、シクロアルキルであり、2つのR2基が、一緒になってC3アル キレンを表し、R3が、Hである、 化合物からなる群から選択される請求項8に記載の化合物。 10.該化合物が、3,6−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩、3,6−ジイ ソプロピルアミジノカルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス(2−イミダゾリニル )カルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス(2−イミダゾリニル)−9−メチルカ ルバゾール二塩酸塩、9−シクロヘキシルメチル−3,6−ビス(2−イミダゾ リニル)カルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス〔2−(1,4,5,6−テトラ ヒドロピリミジニル)〕−9−メチルカルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス〔2 −(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル)〕−9−シクロヘキシルメチ ルカルバゾール二塩酸塩、3,6−ビス〔2−イミダゾリニル)−2−ベンズイ ミダゾイル〕カルバゾール四塩酸塩、2,7−ジアミジノカルバゾール二塩酸塩 および2,7−ビス(2−イミダゾリニル)カルバゾール二塩酸塩からなる群か ら選択される請求項8に記載の化合物。
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