JPH11506589A - 払い戻し可能プリペイドテレホンカード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 払い戻し可能なプリペイドテレホンカード（302）は、プリペイドアカウントに関連するIDコード（306）を有する。IDコードを提供するインストルメントは、第２のインストルメントまたは交換コード（310）を有する分離可能な部分（304）を備える。購入後、交換コードインストルメントは、IDコードインストルメントから分離されて保管される。IDコードインストルメントの紛失または盗難の際には、持ち主は、交換コードを用いてプロバイダに連絡し得る。交換コードを受け取ると、次にプロバイダは、適切に、元のカードをキャンセルし、元のカードを交換するかまたは持ち主に償還する。

Description

【発明の詳細な説明】 払い戻し可能プリペイドテレホンカード 技術分野 本発明は、一般に、紛失または盗難の際に交換可能なプリペイドテレホン通話 カードなどのプリペイドインストルメント（instrument）を安全に発行するため のシステムおよび方法、さらに特定的には、承認コード（アカウントIDコード） を有するプリペイドカードに関し、該カードは、顧客が紛失または盗難にあった プリペイドカードの報告をするために用いる交換コードを含む第２の文書と共に 発行される。 背景技術および技術課題 プリペイド信用貸しインストルメントは一般によく知られている。プリペイド 遠隔メモリテレホンカードは、特に、販売促進用パンフレット、札入れサイズの 厚紙およびプラスチックのカード等を含む種々の形態で普及している。 プリペイドテレホンカードには、通常、長距離電話をかけるのに必要な情報が 印刷されている。特に、典型的なプリペイドテレホンカードは、プリペイド通話 システムにアクセスするために用いられるアクセス電話番号（例えば、番号800 ）を有する。カードはまた、特定のアカウントにアクセスするために用いられる 特有の認証コードまたはIDコードを有し、この特定のアカウントは、通常、プリ ペイド通話カードサービスプロバイダの遠隔データベースレジデントに格納され る。最後に、カードは、国内通話または国際通話にかかわらず、長距離電話をか けるためのインストラクションを有する。 通常、このようなプリペイドカードは、例えば、５＄、10＄、20＄、50＄等の 所定の金額で販売される。さらに、このようなカードは、宝くじ券が販売される のと同様に、コンビニエンスストアおよび他の小売店でよく販売される。このよ うな状況であるため、多数のカードを発行者から購入し、小売店で消費者がカー ドを購入するまでカードを在庫商品として維持することは、多くの小売店、特に 低価格商品を販売する（low dollar volume）商人にとっては、ひどく費用がか かることになる。これらの商人に便宜をはかるために、発行者は通常、商人にカ ードを提供し、特定のカードが実際に売れて初めてそのカードを有効にし、その カードが売れた時点で、商人は、発行者への支払い義務を負う。これによって、 商人は、しばらくの間売れないか、または全く売れないかも知れない多数のカー ドに対して予め支払いをしなくもよいことになる。 しかし、商人からの支払いを受け取る前に商人にこれらのカードを所持させる と、発行者は、商人による詐欺のリスクを負うことになる。例えば、商人が支払 いをしていないプリペイドカードを所持する場合、商人がこれらのカード上のID 番号を用いるか、またはこれらのID番号を第３者に漏らし、それによって発行者 に対して詐欺行為を行うことは理論的に可能である。 発行者を配布チェーン内の商人または他者による詐欺行為から保護するために 、多くのプリペイドカードは、IDコードを隠す封筒に包装されるか、または消費 者がカードを購入するときまでIDコードを隠すように包装される。カードは、購 入されると、例えば、商人が発行者ホストコンピュータにダイヤルし、そのカー ドが消費者によって購入されたことを示し、ホストコンピュータにおいてカード を発効することによって、「有効（activated）」となる。 例えば、プリペイドカードを配布する一般に普及している方法によると、特有 のIDコードは、カードの表面に他の事柄と共に印刷され、そのカードは、発行者 または製造者において、シールされた封筒に配置される。追跡番号は、シールさ れた封筒の外側に印刷される。いくつかの配布方式では、追跡番号は、暗号によ ってIDコードと関連づけられ、発行者が暗号鍵を保持する。このように、カード が消費者に売られた時点で商人が発行者に追跡番号を知らせると、発行者は、そ のカードに対応するIDコードを引き出し、対応するアカウントを有効にし得る。 あるいは、追跡番号とIDコードとを、発行者ホストコンピュータによって維持さ れるルックアップテーブルまたは関連のデータベースを通じて関連づけてもよい 。 一旦消費者が商人からカードを購入し、商人がカード発行者との通信を通して 容易にカードの有効化をすると、カードの盗難または紛失に対する責任は、消費 者に移される。例えば、消費者が自分のカードを紛失するかまたはカードが盗ま れた場合、その消費者が発行者に電話し、そのカードが紛失または盗難にあった ことを報告し、発行者にそのアカウントを無効にするように請求し、それによっ て詐欺を防止することが考えられる。これは確かによい方法であるが、発行者が 、消費者に新しい番号を再発行するか、または紛失したカードに対する信用貸し を消費者に提供する状況にはなっていない。これは、カードの面にIDコードが印 刷されているため、カードを盗んだ者または紛失したカードの発見者もIDコード にアクセスするであろうからである。この結果、カードを盗んだ者または紛失し たカードの発見者は、単に、発行者に電話し、そのカードが紛失または盗難にあ ったことを報告し、IDコードを発行者に伝え、払い戻しまたは新しいIDコードを 請求するだけでよい。従って、カードの表面に印刷されているIDコードを知って いることを前提とした交換または払い戻し方式は、実用的でない。 カードを盗んだ者またはカードの発見者は、IDコードにはアクセスするが、追 跡番号にはアクセスしないので、消費者がカードに関連する追跡番号の記録を維 持し得ることも示唆されている。このように、消費者が発行者に連絡することが でき、紛失または盗難にあったカードの報告をし、追跡番号に基づいて信用貸し または償還を請求し、その追跡番号から発行者はIDコードおよび／またはアカウ ント番号を検索するかまたは決定することができることも考えられ得る。しかし 、この解決方法もまた、発行者が商人による詐欺にあうという点で問題がある。 より具体的には、追跡番号は、販売前に通話カードが中にシールされた封筒の 外側に印刷されているため、商人が容易に得ることができる。事実、商人は、通 常、特定のカードが売られた時点でそのカードのアカウントを有効にするために 追跡番号を用いなければならない。従って、追跡番号を知っていることを前提と した償還、信用貸し、または交換方式も実用的ではない。 このように、特に、紛失または盗難にあったカードに対して交換、信用貸しま たは償還を発行者が安全に提供する能力に対する従来技術の制限を克服し、プリ ペイドテレホンインストルメントおよび他のタイプのインストルメントを発行す る安全なシステムが必要とされている。 発明の要旨 従来の方式に関連する欠点の多くを克服するプリペイドテレホンカードおよび 他のインストルメントを発行する安全な手段が提供される。特に、本発明は、プ リペイドインストルメントの発行者が、紛失または盗難にあったプリペイドイン ストルメントの購入者への信用貸し、交換、または償還を安全に提供できるよう にする方式を提供する。 本発明の１つの局面によると、プリペイド商品（goods）またはサービスにア クセスするためのインストラクションを含むプリペイド遠隔メモリカードが提供 される。本発明の好ましい実施態様によると、これらのインストラクションは、 プリペイド電話アカウントサービスプロバイダネットワークにアクセスするため の電話番号、特定のカードおよび特定のプリペイド電話アカウントに関連する特 有のIDコード、およびプリペイドアカウントに対して借方記入される国内および ／または国際電話をかけるためのインストラクションの形態をとる。本発明の他 の局面によると、プリペイドカードを購入すると、消費者には、カード上のIDコ ードとうまく関連づけられた第２の交換コードも与えられる。好ましい実施態様 において、交換コードは、IDコードが印刷されているカード、インストルメント 、または文書とは物理的に離れたまたは分離可能な文書またはインストルメント 上に印刷されている。カード（IDコードを有する）および関連の文書（交換コー ドを有する）は両方共に、例えば、カードおよび交換インストルメントを単一の シールされた封筒または他の安全なパッケージで配布することによって、好まし くは、一方または両方の番号が商人から見えないように販売される。本発明の他 の実施態様によると、IDコードおよび交換コードは両方とも、インストルメント の交換コード部分が、IDコードを有するインストルメントの部分から分離され得 るようにATM機またはPOSターミナルから発行される単一の受領証に印刷されてい る。 IDコードから交換コードを物理的に引き離すことによって、消費者は、交換コ ードのみに基づいてプリペイドカードの盗難または他の紛失を報告し得る。重要 なことは、これによって、カードを盗んだ者または紛失したカードの発見者が、 交換コードにアクセスしないので、信用貸し、償還、または交換を請求すること ができないことである。さらに、商人から交換コードを見えなくすることによっ て、例えば、交換コードをシールされた封筒に配置するか、交換コードをスクラ ッチオフ（scratch off）層で隠すか、または他のこのような安全手段によって 、発行者は、実質的に商人による盗難から保護される。 本発明の他の局面によると、さらにIDコードおよび／または交換コードの一方 または両方に関連する第３の追跡番号は、シールされた封筒の外側に配置される か、または商人に読み出される他の様式で配置され、消費者がカードを購入した 時点で商人がアカウントを有効にすることができるようにし得る。 本発明の他の実施態様によると、プリペイドテレホンカードには、ローカルメ モリ機構が適切に設けられ、カードに関連するアカウントの残高および他の重要 な情報が、カード上のメモリ機構にうまく符号化され得る。例えば、マイクロプ ロセッサまたはRAMをカードに内蔵してもよい。これは、例えば、ローカルメモ リとして作用し得る「スマートカード」において知られている。あるいは、アカ ウントに関連する情報を直接カードに機械的に符号化するために機械的ストリッ プを用いてもよい。 図面の簡単な説明 以下、本発明を添付の図面を参照しながら説明する。ここで、同様の参照符号 は、同様の要素を示す。 図1Aは、本発明の１つの局面によるシールされた封筒内に破線で示す、プリペ イドカードおよび交換インストルメントを含むシールされた封筒の模式的な正面 図である。 図1Bは、図１のプリペイドカードの詳細な図である。 図1Cは、図１に示す交換インストルメントの詳細な図である。 図２は、本発明の他の実施態様によるATM機で印刷されたタイプの例示的なプ リペイドカード／交換カードの組合せである。 図３は、交換インストルメントに取り外し可能に添付されたIDコードを有する プリペイドカードである。 好ましい例示的な実施態様の詳細な説明 ここで図１を参照すると、プリペイドインストルメントを発行するための安全 なシステムは、プリペイド通話カード104と、個別の交換文書106とを適切に有し 、これらは両方ともシールされた封筒102内にうまく保管されている。このよう にして、封筒102と同様の複数のシールされた封筒がプリペイドテレホンカード の発行者によって各商人に提供され、その後商人が発行者の代わりにプリペイド カードを消費者に配布することが想定される。商人は、消費者に封筒102を売る 度に、例えば、封筒の外側に存在し売る追跡番号を発行者に伝達し、それに基づ いて発行者ホストコンピュータがアカウントを有効にすることによって、カード に対応するアカウントを発効し得る。あるいは、商人は単に発行者から封筒を購 入し、商人が発行者からカードを購入した時点で各アカウントが有効となる。こ れによって、カードを売った時点でカードを有効にする必要がなくなる。これは 、例えば、販売後の有効化がめんどうな自動販売機による販売において特に有利 である。 本発明の他の局面によると、プリペイドカード104は、消費者がプリペイドア カウントから引き出すことができるようにするために必要なすべての情報を適切 に含む。本願に記載の好ましい実施態様では、アカウントは、プリペイド長距離 電話アカウントに対応し、プリペイドインストルメントは、プリペイド長距離通 話カードに対応する。しかし、言うまでもなく、本発明は、これに限定されるも のではない。例えば、実質的に任意の種類のプリペイド商品およびサービスを含 む実質的に任意のタイプのプリペイドアレンジメント（arrangement）が、本願 に記載する方式を用いて実施され得る。この点で、「商品」は、データネットワ ーク、電話ネットワーク、あるいはまたインターネットを通じて販売され得るデ ータおよび情報に関連し得る。 特に図1Bおよび図1Cを参照すると、プリペイドインストルメント104には、電 話番号が適切に印刷され、それによって消費者は、サービスプロバイダによって 運営されるサービスネットワークにアクセスし得る。アクセス電話番号（例えば 、電話番号800）をダイアルすると、消費者は、例えば、サービスプロバイダホ ストコンピュータからの声または他のプロンプトに応答して、プリペイドインス ト ルメントに印刷されたIDコードを入力する。ID番号を受け取ると、サービスプロ バイダホストコンピュータは、そのデータベースに応答指令信号を送り、消費者 が長距離通話をするのに十分な「財源」がアカウントに存在するかどうかを決定 する。十分な「財源」が存在しない場合には、消費者には、そのアカウントが完 全に引き出されていることが知らされ、新しいプリペイドカードを購入するか、 またはこの特定の通話に対する長距離料金を支払うための他の取り決めをするよ うに求められる。 プリペイドアカウントが、長距離電話をかけるのに十分な財源を有していると 、消費者は、例えば、ホストコンピュータからの声または他のプロンプトに応答 して、所望の目的地の電話番号入力する。次に、消費者は、目的地に接続され、 アカウントの財貨が使い果たされるまで長距離通話をすることが可能となる。 現存するプリペイド通話カード方式の主要な利点の１つに、ユーザにとっての 便利さが挙げられる。即ち、ユーザは、カードを保持しているだけで、実質的に 任意の電話から長距離電話をかけることができる。しかし、この方式の欠点は、 IDコードがカードの面に印刷されているため、紛失または盗難にあったプリペイ ドカードを見つけた者なら誰でも、回収したカードに対応するアカウント内で利 用可能な財貨を消費者から搾取することができる。その結果、現在公知のシステ ムでは、消費者は、通常、紛失または盗難にあったカードのリスクを負うことに なる。 本発明に関連する主要な利点は、発行者が消費者に交換IDコードを提供する能 力、または紛失もしくは盗難にあったカードの償還もしくは信用貸しを提供する 能力に関わる。本発明の１つの局面によると、このような信用貸し、償還、また は交換を提供する発行者の能力は、消費者がカード上のIDコードを暗誦する能力 を前提としていない。むしろ、消費者は、IDコードを有するプリペイドカードか らうまく引き離される文書上に印刷された個別の交換コードに基づいて、紛失ま たは盗難にあったカードの交換を求める。特に、例示的な交換文書106は、そこ に印刷された交換コードを適切に有し、この交換文書は、プリペイドカード104 とは個別の場所で消費者によって保管され得る。必要に応じて、交換文書106も また、消費者が紛失または盗難にあったプリペイドカードの報告をするために用 い得る名称および電話番号を有し得る。 以下、本発明の有用性を示すために、本発明の安全な交換方式を有する典型的 なシナリオを記載する。 プリペイドアンサンブルの製造中、発行者は、プリペイドカード上のIDコード が、発行者のみが知っている秘密の関係に従って、交換文書上の交換コードに関 連づけられるように、プリペイドカード104および交換文書106を製造する。例え ば、IDコードおよび交換コードは、暗号によって関連づけらるか、またはサービ スプロバイダのホストコンピュータで維持されるルックアップテーブルもしくは 他の関連方式によって関連づけられる。プリペイドカードおよび交換文書がシー ルされている封筒の外側の追跡番号が用いられている場合、例えば、適切な時間 にIDコードに対応するアカウントの有効化を可能にするためには、追跡番号もま た、IDコードおよび交換コードの少なくとも１つに関連づけられなければならな い。 次に、製造者は、プリペイドカード104および交換文書106を封筒102に入れ、 商人に出荷される前に封筒をシールする。封筒内に交換コードをシールすること によって、配布チェーン（商人を含む）の関係者は、交換コードを検出すること ができないので、発行者に対する商人による詐欺および他の詐欺は実質的に防止 される。即ち、商人が、アンサンブルが消費者に販売される前に交換コードを検 出することができるならば、商人または商人の従業員は、発行者に電話し、交換 、償還等を請求することができると考えられる。 消費者が、商人、自動販売機等のいずれかからプリペイドカードを購入したい 場合、消費者は、現金、小切手、クレジットカード、デビットカード等の形態で 、シールされた封筒102に対する支払いを商人にするだけでよい。商人が発行者 に対してアンサンブルの支払いをしていない場合には、商人が消費者から支払い を受け取った時点でアカウントを有効にするのが適切であり得る。上記のように 、商人は、封筒の外側に印刷され得る追跡番号を発行者に伝達し、それによって 、発行者は、封筒内のカードに対応するアカウントを有効にし得る。 あるいは、プリペイド通話カードおよび関連の交換インストルメントは、販売 およびマーケティング促進に関連する組織によって配布され得る。または、カー ドは、実質的に任意の他の理由および実質的に任意の他の配布様式で消費者の手 に渡り得る。 消費者は、一旦、プリペイドカード104および交換カード106を所持すると、消 費者は、交換インストルメントを通話カードとは遠隔の安全な場所に保管するの が望ましい。従って、通話カード104が紛失または盗難にあっても、通話カード の発見者は、交換コードにアクセスしない。事実、通話カードを盗んだ者もしく はその発見者（または消費者もしくは商人）が、IDコードのみに基づいてカード が盗まれたことを報告しようとしても、発行者は、その裁量で、アカウントをキ ャンセルまたは無効にし得る。しかし、本発明の方式によると、発行者は、IDコ ードしか所持していない関係者に対して交換の認可、信用貸し、または払い戻し をしないことが好ましい。むしろ、交換コードを所持している者のみが払い戻し 、償還、または交換を請求する権利がある。簡単に上述したように、交換コード は、消費者がカードを購入するまで、商人から隠されているので、商人であって も交換コードにアクセスすることはない。この結果、交換コードを所持する権利 を有する消費者のみが、払い戻しまたは償還を適切に請求することができる。勿 論、消費者が、交換コードを紛失するか、または盗まれた場合には、交換コード を所持する関係者が発行者から交換または払い戻しを請求することが考えられる 。しかし、本発明の１つの局面によると、消費者は、通話カードを携帯し、交換 カードは自宅、会社等の安全な場所に保管しておくように指導される。 消費者は、一旦通話カードが紛失または盗難にあったことを確かめると、消費 者は、例えば、交換インストルメント106上に印刷された電話番号で発行者に連 絡し、交換コードを発行者に報告するだけでよい。次に、発行者は、新しいIDコ ードを電話で消費者に発行する、新しいIDコードもしくはIDカードを郵便で消費 者に送る、消費者のチェッキングアカウント、クレジットカード、デビットカー ド等に対して信用貸しする、等を含む任意の適切なアクションをとり得る。また は発行者は、ATM機を通してもしくは消費者に発行者のサテライトオフィスまで 訪問してもらうことによって、消費者に現金を支払うことも可能である。 ここで、図２を参照すると、本発明の他の実施態様は、ATM機、POSターミナル 等によってうまく印刷され得るタイプの「受領書」202を適切に有する。この点 に関しては、本願と実質的に同時に提出された発明者John M．Taskettによる同 時係属の米国特許出願第 号を参照されたい。本願では、この出願 の開示をそのまま援用する。 図２を続けて参照すると、安全な通話カードの発行様式では、例えば、ATMで の消費者からの対話式リクエストに応答する印刷インストルメント202が含まれ る。図２に示すように、インストルメント202には、長距離電話をかけるための インストラクション、またさらには、例えば、商品などの任意の所望の形態のプ リペイドアカウント、サービスの提供等を利用するためのインストラクションが 適切に印刷されている。図２に示すプリペイド通話カードには、消費者が長距離 電話をかけるために必要な情報が提示されている。特に、承認コード（図1Bに示 すIDコードに類似する）が提示され、この承認コードは、インストルメント202 の底部に提示される交換コードとは異なる。このように、ATM、POSターミナル、 または他の任意の便利な配布デバイスは、一枚の紙に印刷するだけでよく、消費 者は、その紙を点線（またはミシン目）203でうまく分離し得る。交換コード部 分をインストルメント202の残りの部分から引き離すと、交換コード部分は、他 のすべてのプリペイド通話カードとちょうど同様に消費者によって携帯されるこ とが想定されるインストルメント202から遠隔の安全な場所に消費者によって維 持され得る。プリペイド通話カード部分が紛失または盗難にあったときには、消 費者は、交換コード部分を取り出して、上記のように発行者に連絡する。 ここで、図３を参照すると、本発明のさらに他の実施態様は、複合アンサンブ ル302を有し、この複合アンサンブルは、IDコード部分306と交換コード部分304 とを有し、これらは、点線、ミシン目、または他の適切な分離機構308で分離さ れる。図３に示す実施態様において、交換コードは、例えば、スクラッチオフま たは他の被覆面310によってうまく隠されている。 図３に示す他の実施態様の１つの局面によると、消費者が複合アンサンブル30 2を購入するまで、交換コードは商人およびさらには配布チェーンの誰からも隠 され得るので、シールされた封筒は必要ない。このため、購入者は、交換コード が見える場合には、アンサンブルを購入しないように指導されなければならない 。このように、発行者に対する商人の詐欺は、実質的に減少し得る。 例えば、自動販売機、商人等から複合アンサンブル302を購入すると、消費者 は、交換コード部分304をプリペイド通話部分306から分離し、交換コードを安全 な場所に保管するだけでよい。次に、図1Bのプリペイドカード104と類似する通 話カード部分306は、消費者によって携帯され、上記のように用いられ得る。通 話部分306が紛失または盗難にあった場合には、消費者は、交換部分304を取り出 し、表面310を引っ掻いて交換コードを露出させ、交換、償還等について発行者 に連絡し得る。 図３に示す実施態様に関連する他の利点は、図１に示すように個別の追跡番号 が必要でないことである。交換コードを商人から隠して商人による詐欺を防止し ながら、図１に示す実施態様における追跡番号をうまく用いて、消費者がアンサ ンブルを購入した時点で商人がアカウントを有効にすることができることを思い 出してもらいたい。図３に示す実施態様において、交換コードは、消費者が複合 アンサンブル302を購入するまで商人から隠されているので、シールされた封筒 は実質的に必要ない。さらに、シールされた封筒がなくても、交換コードは商人 から隠されたままになっているので、IDコード自体をアカウントを有効にするた めに用いることが可能である。アカウントが一旦有効になると、そのアカウント は、配布チェーン内の商人およびその他の任意の者を含むIDコードの所持者によ って用いられ得る。従って、発行者の観点からすると、図３に示す実施態様は、 例えば自動販売機の適用等においてアンサンブルが発行者の所持から離れた時点 で、発行者がそのアンサンブルに対する支払いを受け取るという環境において特 に適切である。 あるいは、複合アンサンブル302もまた、IDコードおよび交換コードとは異な る追跡番号（不図示）を有し得る。この場合、例えばスクラッチオフサービスを 用いてIDコードを隠し、発行者を商人による詐欺からさらに保護することも所望 され得る。 追跡番号をアンサンブルの表面に直接配置することによって、包装および配布 コストが最小限に抑えられる。なぜなら、３つの関連する番号（IDコード、交換 コード、および追跡番号）はすべて、ミシン目がついている可能性はあるものの 単一の紙または厚紙に現れるからである。 通話カードおよび交換文書が包装される特定の様式、即ち、図１もしくは図３ に示す様式または他の様式にかかわらず、いくつかの販売条項および条件、より 特定的には、通話カードを紛失した場合に通話カードの交換または払い戻しを管 理する条項および条件を提示するある種の購入申し込み書（Purchase Applicati on Form(PAF)）を含むことも所望され得る。より特定的には、従来のトラベラー ズチェックは、トラベラーズチェックを交換する場合の一般的なパラメータを提 示するPAFを購入文書の一部として含んでいる場合が多い。例えば、PAFは、消費 者が交換文書を通話カードとは別の場所に保管する必要条件などの特定の条件が 満たされた場合のみ、通話カードが発行者によって払い戻しされることを規定し 得る。従って、交換文書がカードと共に紛失または盗難にあった場合は、発行者 は、交換、払い戻し等の責任から開放される。例えば、通話カードの紛失または 盗難にあった日から所定の期間内に消費者が連絡をしなかった場合に発行者の交 換または払い戻し義務を制限する条項および条件をPAFが含むことも所望される 。 本発明において、このようなPAFは、複合アンサンブル（図３）に直接印刷さ れるか、封筒（図１）の外側に印刷されるか、または通話カード、交換文書また は他の任意の便利な手段のいずれかから分離可能な個別の紙を含み得る。 最後に、言うまでもなく、本願に記載するような交換コードの機能の１つは、 通話カードが実際に紛失および／または盗難にあったという確実性、および消費 者が交換または払い戻しを望んでいるという確実性を十分に示す証拠を発行者に 提供することである。しかし、盗難／紛失を報告している消費者が、通話カード の正当な持ち主であることを発行者が満足いくまで証明するものであれば、実質 的に任意の基準で確実性を十分に示す任意の証拠が発行者によって用いられ得る 。例えば、消費者が交換コードを紛失するかまたはうまく取り出せない場合でも 、消費者が他の方法で自分がカードの購入者であることを示すことができるなら ば、発行者は、払い戻しまたは交換をすすんで認可し得る。例えば、消費者が交 換文書を自宅または会社に保管したままで、休暇旅行している場合、消費者は、 通話カードを購入した場所および日時を発行者に説明し、発行者が払い戻しまた は交換の判断をする場合の十分に信頼のおける根拠を発行者に与えるだけで十分 であ り得る。 本発明は、添付の図面を参照しながら説明したが、本発明の範囲は、それに限 定されない。例えば、本願における多くの概念は、ローカルメモリ構成要素を有 するプリペイド通話カードにおいて実施され得る。例えば、アカウント残高に関 する情報、さらにはアカウントに関連する他の有用な情報は、例えば、RAM、マ イクロプロセッサ等においてカード上に直接格納され得る。このような場合、カ ードに対する利用可能な残高などのパラメータに関連する中央データベースをホ ストコンピュータに維持してもよい。または、長距離電話をかけるためにカード が用いられる度に、カード上のローカルメモリを単に復号化するだけも十分であ り得る。カードが用いられる度にホストコンピュータとの通信が行われる環境下 では、ホストコンピュータがカードの使用を各回毎に承認するにもかかわらず、 少なくとも承認されていない使用を防止するように設定される限りにおいて、ロ ーカルメモリ構成要素を有するカードでも、紛失または盗難にあうと、効果的に 「キャンセル」され得る。他方、カードが使用される前にホストコンピュータと の通信を必要としない方式が採用される場合には、アカウントをキャンセルする リクエストをカード発行会社が受け取った時点でキャンセルメッセージをすべて のサイト（または特定のサイト）に「同時通報（broadcast）する」ことが所望 され得る。このように、ローカルメモリを有するカードがキャンセルされる場合 、カードが使用されるターミナルは、そのカードがキャンセルされているという メッセージを受け取ると、そのカードの受け付けを拒否するように構成され得る 。 本願に記載する安全なプリペイド通話カード方式の種々の実施態様を用いるた めの本願に記載する構成要素および本願に記載するステップのアレンジメントに 関しては、添付の請求の範囲に規定される発明の精神および範囲から逸脱しない ように改変され得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｍ 17/02 Ｇ０７Ｆ 7/08 Ａ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．財源にアクセスするためのインストルメントであって、 アカウントに関連する印を有するアカウント番号部と、 該アカウントに対応する交換番号に関連する印を有する交換番号部とを有し、 該交換番号部が、該アカウント番号部から分離可能である、インストルメント 。 ２．前記交換コードが承認されていない者からは隠されている、請求項１に記載 のインストルメント。 ３．前記IDコードも消費者によって購入されるまで隠されている、請求項１に記 載のインストルメント。 ４．前記IDコードおよび前記交換コードとは異なるが、該IDコードおよび該交換 コードに関連する追跡コードを有する第３の部をさらに有する、請求項１に記載 のインストルメント。 ５．前記追跡コードが露出している、請求項４に記載のインストルメント。 ６．前記インストルメントがテレホンカードを含む、請求項１に記載のインスト ルメント。 ７．前記インストルメントがATMから購入される、請求項１に記載のインストル メント。 ８．前記インストルメントが自動販売機から購入される、請求項１に記載のイン ストルメント。 ９．前記隠された部分がスクラッチオフ表面によって隠されている、請求項１に 記載のインストルメント。 10．プリペイド通話カードアンサンブルであって、 IDコードが印刷された通話カードであって、消費者は該IDコードを電話キーパ ッドに入力し、それによって、該ID番号に関連するプリペイド電話アカウントに アクセスする、通話カードと、 該通話カードから物理的に引き離され、該通話カードの発行者によって秘密に されている関係に従って該IDコードとは異なるが該IDコードに関連する交換コー ドが印刷された交換文書とを有し、 該通話カードおよび該交換カードが、消費者によって購入されるまで、シール された封筒内に安全に配置される、プリペイド通話カードアンサンブル。 11．前記IDコードも消費者によって購入されるまで隠されている、請求項10に記 載のプリペイド通話カード。 12．前記IDコードおよび前記交換コードとは異なるが、該IDコードおよび該交換 コードに関連する追跡コードをさらに有し、該追跡コードが露出している、請求 項10に記載のプリペイド通話カード。 13．前記追跡コードが前記封筒に印刷されている、請求項12に記載のプリペイド 通話カード。 14．前記隠された部分が、スクラッチオフ表面によって隠されている、請求項13 に記載のプリペイド通話カード。 15．前記カードがATMから購入される、請求項10に記載のプリペイド通話カード 。 16．前記インストルメントが自動販売機から購入される、請求項10に記載のプリ ペイド通話カード。 17．財源にアクセスするためのインストルメントであって、 IDコードを有する第１の部分であって、消費者は該IDコードをコンピュータシ ステムに入力し、該ID番号に関連するアカウントにアクセスする、第１の部分と 、 該第１の部分から物理的に引き離され、該IDコードとは異なる交換コードを有 する第２の部分とを有し、 該交換コードが消費者によって購入されるまで隠されている、インストルメン ト。 18．前記IDコードも消費者によって購入されるまで隠されている、請求項17に記 載のインストルメント。 19．前記IDコードおよび前記交換コードとは異なるが、該IDコードおよび該交換 コードに関連する追跡コードを有する第３の部分をさらに有する、請求項17に記 載のインストルメント。 20．前記追跡コードが露出している、請求項19に記載のインストルメント。 21．前記インストルメントがテレホンカードを含む、請求項17に記載のインスト ルメント。 22．前記インストルメントがATMから購入される、請求項17に記載のインストル メント。 23．前記インストルメントが、自動販売機から購入される、請求項17に記載のイ ンストルメント。 24．前記隠された部分が、スクラッチオフ表面によって隠されている、請求項17 に記載のインストルメント。