JPH11506293A - データ通信装置およびその方法 - Google Patents

データ通信装置およびその方法

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Abstract

(57)【要約】 データは、チャネル上に、チャネルへのアクセスを調整する制御信号と共にブロックで伝送される。制御信号は、あるデータ・ブロックと同一の値を有し、これらの値は、制御信号がデータ・ブロック値の集団中に間隔をあけて配置されるように、また制御信号値の間にデータ信号間より大きいハミング距離があるように選択される。制御信号は、データ・ブロック信号のいずれとも異なるデリミタ信号間に伝送され、データ信号と同じようにスクランブルおよび符号化システムを通して渡されるので、チャネルからの電磁放出のスペクトルは、制御信号に影響されない。

Description

【発明の詳細な説明】 データ通信装置およびその方法 技術分野 この発明は、データ通信装置およびその方法に関し、限定されないが特に、複 数の導線(例えば4つのツイストペア・ワイヤ)をもつケーブルのような複数のチ ャネル上でデータを通信し、例えばそのような通信に関連してデータを符号化す るおよび/または復号化する装置および方法に関する。背景芸術 パソコンおよびワークステーションの普及によって、そのような設備とプリン タやデータ記憶装置のような共有資源とを相互に接続するためのネットワークが 開発されている。より強力で洗練された計算設備およびプログラムが、次第に利 用できるようになり、例えばデータベース情報およびグラフィック画像の形式で より大量のデータ処理を可能にする。これらの開発は、ネットワークの速度およ び容量に関する需要を増加させている。 多様な新しいネットワーク技術が、これらの需要を満たすために提案されてい る。最近の1つの提案は、IEEE Standard 802.12として確立されており、100VG- AnyLANとしても知られている。データを100メガビット/秒(Mb/s)で転送するこの 技術は、伝送されるデータ・フレームをそれぞれ5ビットの連続するブロックに 分割し、そのブロックを5B6Bコードを使用して符号化し、符号化されたブロック を周期に基づいて4ツイストペア導線の間に分配することを含む。 この技術に基づくネットワークは、展開されており、現在の要求に応じている が、将来の計算の開発は、最終的に一様により高速でより高容量のネットワーク を必要とするものと考えられる。しかし必要な費用を最小限にするため、現在の ネットワークについて使用されているものと同種のケーブル基盤構造(infrastru cture)を使用し続けることが望ましい。しかし、そのような基盤構造 の使用は、30MHz以上の周波数をもつ電磁放射のレベルに関する厳しい規制限度 に準拠することを要求する。既存のネットワーク・システムのビット速度を単に 増加させることは、例えばそのような容認できないレベルの放射を生じる。 この発明の目的は、現在使用中のものと同様の導線を使用し、規制要件に準拠 しながら、100Mb/sを超えるデータ速度でデータを通信する装置および方法を提 供することである。発明の開示 この発明の1つの見地によると、チャネル上にチャネルへのアクセスを調整す る制御信号と共にデータのブロックを伝送する装置であって、上記制御信号は、 上記データ・ブロック入力信号のいずれとも異なるデリミタ信号間に伝送され、 上記制御信号は、上記制御信号が上記可能な値の集団中に間隔を置いて配置され るように、また上記制御信号間に上記データ信号間より大きいハミング距離があ るように上記データ・ブロックの可能な値から前もって選択される、上記装置が 提供される。 この発明のもう一つの見地によると、チャネル上に上記チャネルへのアクセス を調整する制御信号と共にデータのブロックを伝送する装置であって、 データ・ブロック入力信号を受信し、元に戻せるようにスクランブルするスク ランブラ手段と、 上記スクランブラ手段に結合され、コードに従って、それぞれ別々のスクラン ブルされたデータ・ブロックについてコード・ブロックを引き出す符号化手段と 、 上記符号化手段に結合され、上記チャネル上にコード・ブロックを伝送する伝 送手段と、 制御信号を生成し、上記スクランブラ手段に上記制御信号を供給する制御手段 であって、上記制御信号は、上記データ・ブロックの可能な値のあらかじめ選択 されたものである手段と、 上記伝送手段および上記符号化手段に結合され、スクランブルされ符号化され た形式の上記データ・ブロック入力信号のいずれとも異なる上記デリミタ信号間 に、符号化される制御信号を上記伝送手段に供給する制御手段と、 を備える装置が提供される。 この発明の更なる見地によると、チャネル上に、上記チャネルへのアクセスを 調整する制御信号と共にデータのブロックを伝送する方法であって、上記制御信 号は、上記データ・ブロック入力信号のいずれとも異なるデリミタ信号の間に伝 送され、上記制御信号は、上記制御信号が上記可能な値の集団中で間隔を置いて 配置されるように、また上記制御信号間に上記データ信号間より大きいハミング 距離があるように、上記データ・ブロックの可能な値からあらかじめ選択される 上記方法が提供される。 この発明の更なる見地によると、チャネル上に、上記チャネルへのアクセスを 調整する制御信号と共にデータのブロックを伝送する方法であって、 データ・ブロック入力信号を受信し、元に戻せるようにスクランブルするステ ップと、 コードに従って、それぞれ別々のスクランブルされたデータ・ブロックについ てコード・ブロックを引き出すステップと、 上記チャネル上にコード・ブロックを伝送するステップと、 制御信号を生成するステップであって、上記制御信号は上記データ・ブロック の可能な値のあらかじめ選択されたものであるステップと、 スクランブルされ符号化された形式の上記データブロック入力信号のいずれと も異なるデリミタ信号の間に、符号化される制御信号を上記伝送手段に供給する ステップと、 を含む上記方法が提供される。図面の簡単な記述 この発明に従う、シールドされていないツイストペア・ケーブルを使用してデ ータを通信するための装置および方法は、添付の図面を参照して例示によって記 述される。 図1は、装置の形態のブロック概略図である。 図2は、図1の装置に含まれるサイドストリーム・スクランブラのブロック図 である。 図3は、図1の装置の色々な点における波形を示す波形図である。 図4は、2つのブロック・コードの電力スペクトル密度を示すグラフである。 図5は、装置の修正された形態のブロック概略図である。発明を実行するためのベスト・モード、および産業上の応用 図1は、ISO/IEC 11801:1995に規定されるようなCategory5のシールドされ ていないツイストペア(UTP)ケーブル上に、100Mb/sを越える速度でデータを 通信する装置を示す。この装置は、電磁放射のレベルに関する規制要件に準拠し ながら、データ通信がこれらの速度で達成されることを可能にする。装置は特に 、米国特許第5 438 571号の明細書に開示される種類の、通信媒体の共有使用の ための需要優先プロトコルを実現するときに使用するのによく適している。そこ に開示されるシステムは、4本導線のUTPケーブル上を100Mb/sのデータ速度 で動作する。本装置は、Category5のケーブル配線上で、より高い一様なデータ 速度が達成されることを可能にする。これに関して、この装置は、データと、通 信媒体へのアクセスならびに装置に含まれる回路の動作を調整するために需要優 先プロトコルで使用される制御信号との両方の通信を提供する。 図1を参照して、装置は、単一のCategory5UTP導線16を含む通信チャネル によって連結される送信器セクション12および受信器セクション14を含む。デー タは、8ビット語を含むように示され、分かりやすくするため各々のブロックは 、複数のビットを並行に受信するように表されている。実際上、いくつかのファ ンクションは、(例えばデータ語のスクランブルに関連して以下で述べるように) ビットごとの連続する態様で実現されてもよい。さらに特定のデータ語の処理は 、図に示されるブロックの順序に一致して、個々のステップの厳密な時系列の順 序で生じる必要はない。こうして受信器セクション14の中のデリミタ検 出、および結果として生じる誤り検出メカニズムの選択(以下で記述される)は、 同時に受信されるブロックに影響を与えうる。このため、バッファ・メモリを必 要に応じていくつかのブロックに供給することができる。 送信器セクション12は、8ビット・データ語および制御語をそれぞれ受信し、 制御/データ選択信号に従ってこれら2つの入力の一方に関する信号を選択する 、2つの入力をもつマルチプレクサ20を含む。制御語は、たった5つのアクティ ブなビットをもち、残りの3つの最上位ビットは、ゼロの値を強いられる。 マルチプレクサへの選択される入力語は、サイドストリーム(side-stream)・ スクランブラ22に渡される。通信ネットワーク上の典型的なデータ・トラフィッ クは、単なる反復的な1またはゼロであるパターンを含む。同様に制御語も、長 い期間変わらないことがあり、同じ語の反復をもたらす。これらの反復が導線16 上に伝送される場合、伝送されるエネルギーの大きい割合は、比較的少数の周波 数に集まり、結果的に電磁放射に関する問題を生じる。スクランブラ22は、デー タおよび制御語ストリームを、疑似ランダム・ビット・シーケンスと結合するこ とにより、伝送されるビット・パターンの元に戻せるランダム化を提供する。図 2に示されるように、この疑似ランダム・ビット・シーケンスは、所定の開始パ ターンでロードされるシフトレジスタ24内で生成される。データおよび制御語ス トリームの各々のビットが受信されると、シフトレジスタの内容は1位置ずつシ フトされる。シフトレジスタの出力ステージにおける値は、選択される前のステ ージにフィードバックされ、それらの各々の中で、その値は、先行ステージから の値と排他的ORゲート(図示しない)で結合されて、所望の擬似ランダム・シーケ ンスを作り出す。また出力値は、データおよび制御語ストリームの現在のビット との結合のために排他的ORゲート26に供給され、スクランブルされたビット・ス トリームを作り出す。 再び図1を参照して、スクランブルされたビット・ストリームの最上位3ビッ トは、固定の0値を受信する第2の3ビット入力をもつ第2のマルチプレクサ28 に供給される。制御/データ選択信号が、データが伝送されていることを示すと き、関連するビットが排他的ORゲート26によって与えられるところでスクランブ ラの出力が選択されるのに対して、制御語の場合、それらのビットについて固定 の0値が使用される。 スクランブラ出力の最下位5ビットおよびマルチプレクサ28の出力は、8ビッ ト/3九進法シンボル(8B3N)エンコーダ30に供給される。このエンコーダは、そ れぞれ8ビットのスクランブルされた語を8B3Nブロック・コードの中の対応する 3シンボルの符号語に翻訳する。ここで各々のシンボルは、9つの可能な値のう ちどの値をとってもよい。これら9つの可能なシンボル値は、(ツイストペア導 線の2本のワイヤ間で測定される)9つの異なる電圧レベルによってツイストペ ア導線16上に表される。ここで1レベルは0であり、4レベルは正であり、4レ ベルは負である。便宜上、これらのシンボルおよび対応する電圧レベルは、ここ で任意の数値-4、-3、-2、-1、0、+1、+2、+3および+4によって表される。実際 の電圧は、これらの値とは数値的に異なってもよく、例えば電力消費および雑音 マージンを含む実際上の要件を満たすように選ぶことができる。 エンコーダ30の実際の出力は、4ビット語またはニブルのシーケンスであり、 各々のニブルは、9つの可能な九進法シンボルを表す9つの可能な値(例えば0000 、0001、0010、0011、0100、0101、0110、1111および1000)のうち1つを有し、 ニブルの連続するトリプレットは、エンコーダ30に供給される対応する8ビット 語のための符号語を含む3シンボルを定義する。 エンコーダ30によって作り出される4ビット・ニブルのシーケンスは、制御語 シンボルのトリプレットの前後にデリミタを表す追加のニブル(すなわちシンボ ル)と、データ語シンボルのシーケンスに関連して誤り検出シンボルとを挿入す る挿入モジュール32に供給される。このため挿入モジュール32は、マルチプレク サ20および28と同じように制御/データ入力信号を受信する。 8B3Nコード、およびエンコーダ30ならびに挿入モジュール32の動作は、より詳 しく以下に記述される。 挿入モジュール32によって出力されるニブル・シーケンスは、デジタル-アナ ログ変換器(D/Aコンバータ)34に供給され、そのD/Aコンバータ34は、各々の 異なるシンボル値について別々の電圧レベルを作り出し、この電圧レベルをツイ ストペア導線16に適用する。選択的に、例えばデジタル・フィルタリングのよう なニブル・シーケンスの更なる処理は、それがD/Aコンバータ34に供給される 前に可能である。同様に、例えばアナログ・フィルタリングのようなD/Aコン バータの出力の更なる処理は、それがツイストペア導線16に適用される前に可能 である。 受信器14は、これらの電圧レベルを等化器40で受信し、この等化器40は、受信 される信号に影響を与えるひずみに関する異なる導線長の影響を補償する。等化 器40によって作り出される補償された信号は、アナログ-デジタル変換器(A/D コンバータ)42(または判断回路の代替の形式)に供給され、このA/Dコンバータ 42は、各々の連続するシンボル期間について、等化器40の出力に存在するものに 最も近い電圧レベルに対応する9つの可能なニブル値0000ないし1000のうちの1 つを生成する。これに関して、受信器14は、受信された信号の中のシンボル期間 が識別できるように、位相固定ループのようなクロック復旧回路(図示しない)を 組み入れる。 A/Dコンバーター42によって生成されるニブルのシーケンスは、誤り検出モ ジュール44に渡され、この誤り検出モジュール44は、以下に述べるように、デー タ語シンボルに関連して挿入モジュール32によって挿入された誤り検出シンボル を除去し検査し、デリミタおよび関連する制御語シンボルを検査する。このモジ ュールによって検出される誤りは、可能であれば誤りを訂正したり、影響を受け たデータおよび制御信号の再伝送を要求するために使用される。 残りのニブルは8B3Nデコーダ46に供給され、この8B3Nデコーダ46は、受信され た符号化されたシンボルが有効であることを検査し、エンコーダ30によって実施 された符号化を元に戻す。このデコーダは、デリミタ・ニブルも認識し、従って 受信器14のための制御/データ選択信号を生成し、誤り検出モジュール44に供給 される。 復号化された8ビット語は、スクランブラ22と同じように動作するデスクラン ブラ48に供給され、同一の疑似ランダム・ビット・シーケンスを作り出す。この シーケンスは、送信器12で行われたスクランブリングを元に戻し、元のデータお よび制御語を回復するために復号化された命令と結合される。回復された語は、 デコーダ46からの制御/データ選択信号の制御の下、デマルチプレクサ50によっ て個々の制御およびデータ語ストリームに分割される。制御語の場合、デマルチ プレクサ50からの出力のうち3つの最上位ビットは無視される。 エンコーダ30において実現される8B3Nコードの例は、以下の表1に示される。 表1の各々のエントリは、十進法の8ビット語の値と、その8ビット語につい て符号語を一緒に形成する3つの九進法シンボルの値と、その符号化された値の 「重み」の3つの部分を含む。この重みは、各々の符号化された値について、そ の符号化された値を作り上げる個々の九進法シンボルを合計することによって得 られる。このように、8ビット値の十進数201(二進数11001001)について九進法 の符号語は、シンボル(4,-3,2)のトリプレットであり、関連する重みは4-3+2=3 である。 重みは、導線上の電圧オフセットが継続して存在することを回避するため、ツ イストペア導線16上のd.c.バランスを維持する望ましさと関連して重要である。 そのようなオフセットが長い期間存在することは、(例えば電気の安全の理由で) 変圧器カップリングを使用するシステムに困難を引き起こすので、回避しなけれ ばならない。それぞれの符号化された値について重みは、そのようなオフセット を所定の限度内に保つために使用される。エンコーダ30は、導線16上に伝送され る全符号語の重みの累積合計(ランニング・デジタル合計またはr.d.s.として知 られる)を維持するカウンタを含む。各々の連続する8ビット値が符号化される とき、表1に示されるようなその関連する重み(またはその重みが0を超えるか 否か)は、この累積合計と比較される。累積合計が正であって、符号語の重みが ゼロでない場合、符号語(およびその重み)は反転される。例えば、8ビット値の 十進数201について、この場合符号語はトリプレット(-4,3,-2)になり、-3の重み を有する。 表1に定義されるコードの有利な特性は、どの符号語の重みも8より小さいか 、それに等しくなるように強制されることである。さらに符号語の重みに関する この制約は、導線上の電圧オフセットを最小限にすることを支援する。8B3Nコー ドの任意の選択は、重み12をもつ符号語を生じさせることがある。 図1より、制御語として使用される8ビット値は、8ビット・データ語値のサ ブセットであり、特に3つの最上位ディジットがゼロ(すなわち0ないし31のバ イト値をもつ)のものであることは明らかである。さらに表1より、このサブセ ット内の全ての制御語は、ゼロの重みをもつ九進法の符号語をもつことが理解で きる。程度を問わず1つでもの腐敗が生じる(すなわち1つの九進法シンボルに 影響を及ぼす)と、重み0の別の符号化された値を作ることはできない、すなわ ち、これらの符号語はハミング距離2ずつ離れている。制御語を表すためのこの サブセットの使用は、有効な制御語が腐敗して有効であるが不正確な制御語を作 り出すというリスクを低減させるために役立つ。さらに制御語は、有効であると 認められる前に連続して2回(またはそれ以上)生じなければならないということ を要求することで、このリスクを減少させることができる。 それぞれの連続する制御語についてエンコーダ30に適用される実際の8ビット 値は、マルチプレクサ20への入力に見られるその制御語に関する特定の固定値で はないことに注意すべきである。この値はスクランブラ22によってスクランブル されるので、一般に、特定の制御語の各々の連続する出現について異なった値が エンコーダ30に適用される。それにもかかわらず、スクランブラへの入力におけ る各ビットの変形が他の入力ビットには依存しない、スクランブラ22のビットご とのサイドストリーム動作ゆえに、スクランブラ出力の3つの最上位ビットに代 えてゼロを用い、所望のサブセット内の符号化された値が使用されることを保証 し、受信器14内のデスクランブラ48の出力において回復される元の制御語値をも つことが可能である。 表1に示される符号化の場合、デリミタは、例えばシンボル(4,4,4)および(-4 ,-4,-4)のトリプレットでありうる。これらトリプレット内のシンボルのいずれ か1つに影響を与える、程度を問わない腐敗が1つでも生じると、トリプレット をデータ語または制御語を表す有効な符号語に変えることができない。 図3は、一連のデータおよび制御語について、エンコーダ30の入出力およびツ イストペア導線16上に見られる波形を示す。最も上のラインは、制御/データ選 択信号(値1は制御信号が伝送されることを示す)の状態を示す。次の8本のラ インは、エンコーダ30への入力信号を示し、次の4本のラインは、その4つの出 力信号を示し、最も下のラインは、導線16上に現れる9レベル信号を示す。九進 数値-4ないし+4は、エンコーダ30の出力においてそれぞれニブル0000ないし1000 によって表されると仮定する。こうして例えば九進数値0は、ニブル0100によっ て表される。九進法のシンボル値とニブル値の間の対応について他の選択がなさ れてもよく、使用されるニブル値は、連続するシーケンスを形成する必要がない ことに注意すべきである。 図3を参照して、伝送される最初の3つの語はデータ語であり、それぞれ十進 法で0、77および193の(スクランブルされた)値をもつ。表1より、値0について 符号語は(2,-4,2)であり、従ってエンコーダ30の出力は、ニブル0110、0000、01 10のシーケンスであり、導線16上に必要とされる電圧レベルを提供する。この符 号語の重みは0であるので、ここまでr.d.s.が0であると仮定すれば、それは0 のままである。値77について符号語は(2,1,-2)であり、適当なニブルが、エンコ ーダ30によって出力され、これらの電圧を作り出すようD/Aコンバータ34を制 御する。この符号語の重みは1であるので、r.d.s.は1になる。値193について 符号語は(4,-3,0)であり、関連する重みは1である。従って符号語は反転され、 (-4,3,0)を作り出し、r.d.sを(この場合)ゼロの方へ減少させる。 これら3つのデータ語の後に、反復される制御語が続き、従って制御/データ 選択信号は状態を変える。これによって、マルチプレクサ20および28は、制御語 入力を選択し、スクランブラ22およびエンコーダ30について3つの最上位入力ビ ットをゼロに設定する。さらに挿入モジュール32は、必要に応じてr.d.s.をゼロ の方へ変更するよう選ばれるデリミタを、D/Aコンバータ34に供給されるニブ ルのストリームに挿入する。この場合、選ばれるデリミタは、シンボル・トリプ レット(4,4,4)であり、r.d.sを+12に変える。 そのデリミタの後に、この場合十進数16のスクランブルされた値をもつ制御語 の第1の出現が続く。従って対応する符号語(0,-4,4)が導線16上に伝送され、 r.d.s.に変化はない。この場合の制御語の第2の出現は、符号語(1,-3,2)を作り 出すスクランブルされた値9をもち、この後に、制御語シーケンスの終わりおよ びデータ語の再開を示すデリミタが続く。r.d.sをゼロに戻すため、デリミタは 、その反転された形式(-4,-4,-4)で伝送される。 次の最初のデータ語は、3番目のデータ語の場合と同じように、十進数193の スクランブルされた値をもつ。この場合、r.d.sは正ではないので、関連する符 号語(4,-3,0)は、変更されないまま伝送される。 受信器14によるこれら信号の受信の間、デコーダ46は、エンコーダ30と同様に r.d.s.の総数を維持する。こうしてデコーダ46は、符号化された値の各々が受信 されるとき、必要に応じてr.d.s.を0の方へ変更することが適当かどうか確かめ ることができる。反転されるべきときに反転されていない符号語が受信される場 合、または表1から導かれない符号語に出会う場合、デコーダ46は、導線16上の 信号の腐敗が生じたと判断することができる。 同様に、誤り検出モジュール44は、受信される各々のデリミタが適当な値すな わち(4,4,4)または(-4,-4,-4)をもつこと、およびデリミタの対の間に受け取ら れる符号語(すなわち制御語)が、ゼロの重みをもち、0と31の間のバイト値につ いて符号化することを確認することができる。どんな相違も、導線16を横切る信 号の腐敗を示す。 送信器12内の制御/データ選択信号が、データ語が処理されていることを示す とき、挿入モジュール32は、8B3Nエンコーダ30によって作り出される符号化され たデータ語のシーケンスについて検査コードを生成する。これは、例えば既知の 周期的な冗長検査(cyclic redundancy check;CRC)コード・アルゴリズムを、エ ンコーダの出力ビット・ストリームn0ないしn3の各々(図3)に個別に適用するこ とによって実現することができる。こうして個々のCRC値は、これらのビットス トリームの各々について作ることができ、各々のデータ・パケットの後、 導線16上に伝送される信号に組み込まれる。 データ語の処理の間、誤り検出モジュール44は同様に、A/Dコンバータ42に よって供給される各々のビット・ストリームn0ないしn3についてCRC値を生成し 、その計算されたCRC値を、導線16を介して受信しものと比較する。どんな相違 も、伝送された信号の腐敗が起きたことを示す。典型的に、エンコーダ30からの 出力ビット・ストリームに関するこれらのCRC検査は、マルチプレクサ20によっ て受信されるときデータに適用される任意のCRC検査に加えられる。 制御語は、CRCコードを適用できる特定の種類のグループ(データのフレームま たはパケットに類似)に集められないので、典型的に、CRC検査を制御語に適用す ることは実現できない。こうしてデータ語の選択されたサブセットの制御信号の 使用は、一方で欠けている誤り検出を提供する。上述したデータ語と同じ一般的 な方法で制御語を処理する(すなわちそれらをスクランブルし、符号化する)こと は、制御語が直接導線16に適用される場合に生じうるd.c.バランスおよびビット パターンの繰り返しに関連する問題(そのような過剰な放射)を回避する利点をも つ。これは、制御語の符号化を選択する時により大きい自由度を許し、それらに 関する誤り検出を向上させる。 エンコーダ30、挿入モジュール32、誤り検出モジュール44およびデコーダ46は 、例えば読込専用メモリに保有されるルックアップテーブルを使用して、または デジタル論理回路を使用して実現することができる。代わりに、それらは、プロ セッサの動作を制御するための格納されたプログラム命令を使用して実現するこ ともでき、符号化および誤り検出技術の必要とされる特性を定義する論理的な公 式から必要とされる値を引き出すように。 表1で定義されるコードは、いくつかの有利な特性をもつように設計されてい る。これらは、強力な「エスケープ・パターン」、すなわち任意の可能なデータ 語を表すシンボルのシーケンス内には決して起こり得ないコード・シンボルのパ ターンの供給に関する。エスケープ・パターンは、データと同じチャネル上に、 通信装置自体に関する情報およびコマンドを通信するのに役立つ。上述された制 御語のデリミタ(4,4,4)および(-4,-4,-4)は、エスケープ・パターンの例である 。 1つのブロック・コード(すなわちどの符号語も同じ長さをもつ1つのコード) 内にエスケープ・パターンを実現する際、たとえ通信チャネルの2端の間のブロ ック同期が消失する場合でも(すなわちチャネルの少なくとも1端が、連続する 符号語の間の境界を誤って識別する場合)、データ語のためのシンボル・シーケ ンスと区別可能なままであるエスケープ・パターンをもつことが望ましい。この ように各々のエスケープ・パターンは、可能なデータ語に対応するどの符号語と も異ならなければならず、そのような符号語の連続の中に起きてはならない。 上述したように、信号の腐敗は、データ語についてエスケープ・パターンを有 効な符号語に即座に変えないのが望ましく、逆の場合も同じである。そのような 腐敗に対するコードの復元力の程度は、「ハミング距離」に関係して測定するこ とができる。ハミング距離は、エスケープ・パターンのコンテクストの中で、エ スケープ・パターンと一致するデータを表すシンボル・シーケンスについて、変 えられなければならないシンボルの最小の数として定義され、逆の場合も同じで ある。 シールドされていないツイストペア(および他の媒体)上にデータを伝送するた めのシステムの一部として使用されるブロック・コードの更なる望ましい特徴は 、ブロック・コードの出力が、可能な最低のエネルギー含有量をもつことである 。低いエネルギー含有量をもつブロック・コードは、放射規制の準拠をより容易 に達成させることができる。 ブロック同期の損失の場合も、データについての任意の符号語からハミング距 離Hをもつエスケープ・パターンを提供する、比較的低いエネルギー含有量をも ったブロック・コードは、次の手続きによって定義される。ブロック・コード設計の手続き ブロック・コードは、それぞれがY文字を含む複数の符号語からなる出力をも ち、それぞれの文字は、n個の可能なシンボルS={S1,S2,・・・Sn}の組から得ら れる。これらシンボルの長さYの可能な全てのシーケンスの組Cは、nY要素をも つ。データを表す符号語は、この組CのサブセットDを構成する。表1のブロッ ク・コードの場合、例えばY=3、n=9ならば、Sは九進法シンボル-4ないし4の組 を含み、組Cは、シンボルの729の組合せを含み、そのうち表1に載せられた256 は、サブセットDを形成する。 シンボルの組Sの中の1つのシンボルすなわちSeが選択され、エスケープ・パ ターンは、そのシンボルSeのY出現として定義される(すなわち単にSeシンボル からなる符号語)。そしてデータ符号語の組Dは、Dの中のどの符号語もシンボ ルSeの(Y-H)出現より多くをもたないように組み立てられる。組D内の全ての 符号語は、エスケープ・パターンから少なくともHのハミング距離をもつ。この ように、表1の符号化の場合、どの符号語も九進法シンボル4および-4の1より 多い出現を含まないことが理解できる。従って、(4,4,4)および(-4,-4,-4)のデ リミタのエスケープ・パターンの場合、符号語とエスケープ・パターンの間のハ ミング距離は2である。 エスケープ・パターンは、ブロック同期が消失した場合でもデータのための符 号語と異なったままであることを保証するため、YおよびHの値は、2H>Yのよ うに選ばれる。 1より多くのシンボルを使用してエスケープ・パターンを形成することが望ま れる場合、そのように使用するためのシンボルのサブセットSEは、組Sの全体か ら選択される。組Dの中のデータのための全ての符号語は、組SEの中にあるシン ボルのわずか(Y-H)出現しか含まないと仮定すると、長さYの、組SEの中の複数 のシンボルだけから成るエスケープ・パターンは、組Dの中の符号語から少なく ともHのハミング距離をもつ。 低いエネルギー含有量を達成するために、任意のサブセットSEを形成するため に選択される1つ(または複数)のシンボルは、大きいマグニチュードをもつもの である。組SE内のいずれのシンボルも(Y-H)以下の出現しか、どのデータまたは 制御符号語に含まれていないので、コードの出力は、サブセットSEに含まれない シンボルより、平均して少ないこれらのシンボルを含む。従って、組SEについて 大きいマグニチュードをもつシンボルを選択することは、任意に選ばれるコード より低く、コードのエネルギー含有量を減少させる。こうして、表1に示される 符号化の場合、シンボル4の1より多くの出現またはシンボル-4の1より多くの 出現をもつどんな符号語の欠如は、エスケープ・パターンを形成することに加え て、コードのエネルギー含有量を減少させるのに役立つ。ここで述べられる態様 のコードの設計は比較的高いエネルギーをもつエスケープ・パターンをもたらす が、一般に、これらのエスケープ・パターンはまれにしか伝送されない。 この手続きによって定義されるコードの更なる例を以下の表2に示す。 表2の各々のエントリは、十進法で8ビット語の値と、その8ビット語につい て符号語を共に形成する3つの九進法シンボルの値と、その符号化された値の「 重み」の3つの部分を含む。表2の最後の2行は、2つの符号語およびそれらの それぞれの重みを含み、それらは、どの8ビット語にもマップされないが、以下 に記述される特性をもつ。許容されるコードの修正は、十進数31より大きい値を もつ8ビット語にマップされる2つほかの符号語の代わってこれらの符号語を用 いることである。 表2によって定義されるコードは以下の特性をもつ。どの符号語も、九進法シ ンボル{4,-4}のサブセットの要素である1シンボルより多くを含まない。どの符 号語も、九進法シンボル3の1より多くの出現を含まない。どの符号語も、九進 法シンボル-3の1より多くの出現を含まない。表2に定義される任意の符号語か ら2のハミング距離をもつエスケープ・パターンは、この場合、組{4,-4}から選 ばれる3つの九進法シンボルのシーケンスか、組{3}から選ばれる3つの九進法 シンボルのシーケンスか、組{-3}から選ばれる3つの九進法シンボルのシーケン スから構成される。また、そのようなシーケンスを連結することにより、符号語 からの増加されたハミング距離をもつエスケープ・パターンを形成することもで きる。 さらに表2に示される符号化は、サブセット{2,-2}の要素である2より多くの 九進法シンボルを含む符号語と、サブセット{3,-3,4,-4}の要素である2より多 くの九進法シンボルを含む符号語をもたない。さらにこれらの特性は、コードの 出力のエネルギー含有量を減少させ、他のエスケープ・パターンが形成されるこ とを許すのに役立つ。表2に定義される任意の符号語からの1のハミング距離を もつエスケープ・パターンは、この場合組{2,-2}から選ばれる3つの九進法シン ボル、または組{-3,3,-4,4}から選ばれる3つの九進法シンボルのシーケンスか ら構成される。そのようなシーケンスを連結することにより、符号語からの増加 されたハミング距離をもつエスケープ・パターンを形成することもできる。 表2に示されるコードの低いエネルギー含有量が図4に示さており、そこで表 2に示されるコードの平均電力スペクトル密度は、上記手続きによって定義され ない別の8B3Nコードのものと一緒にプロットされている。 表2によって定義されるコードは、表1によって定義されるコードと同じよう に使用される。表2に示される符号化の場合、デリミタは、例えばシンボル(4,4 ,-4)および(-4,-4,4)のトリプレットでありうる。これらトリプレットの中のシ ンボルのうちいずれか1つに影響を与える腐敗が程度を問わず1つでも生じると 、トリプレットをデータ語または制御語を表す有効な符号語に変えることができ ない。表2より、全ての制御語(すなわち0ないし31の十進数値をもつそれらの 入力)は、重みがゼロである九進法の符号語を有し、表1によって定義されるコ ードについて上述したのと同じ有利な特性を制御符号語について提供することが 分かる。 上述した装置に対して多様な修正が可能であり、それらは同様の機能性を備え た装置を生む。1つのそのような修正は、コーダー30の出力およびD/Aコンバ ーター34への入力において九進法シンボルを表す4ビット・ニブルの使用に関す る。それらの信号と九進法シンボルの間に1対1マッピングが存在するならば、 九進法シンボルを表す任意の他の信号の使用が許される。例えば、九進法シンボ ルは、許される4より多くのビットから構成される2進語によって、または変化 する電圧をもつ信号によって表すこともできる。 同様に、さらに許される修正は、九進法シンボルを、受信器14の中のA/Dコ ンバータ42の出力およびデコーダ46への入力において4ビット・ニブル以外の信 号で表すことである。 もう一つの修正は図5に示される。図5を参照して、示される装置は、同様の 参照数字の使用によって示されるように、図1を参照して上述したものと事実上 同一である。しかし、現在マルチプレクサ20は、4ビットの制御語のみ受け取 り、0に強制される4つの関連する最上位ビットがある。相応じて、図1の3ビ ット・マルチプレクサ28は4ビット・マルチプレクサ128と置き換えられ、それ は、スクランブラ22から、スクランブルされたビットストリームの4つの最上位 ビットを受け取る。このマルチプレクサは、第2の入力において0に設定される 3つの最上位ビットをもつ一方、その第2の入力の第4のビット位置は、ライン 130上の制御サブセット・トグル信号を受け取る。 制御サブセット・トグル信号の値は、伝送される各々の連続する制御語につい てゼロおよび1の間で交替される。この信号が、制御語の値を定義する際にアク ティブである5ビットのうち最上位ビットの値を供給するとき、このトグリング の結果は、32制御語の組全体の2つのサブセットの各々から交替に制御信号を発 信する間、連続的な符号語の値を選択することである。一方のサブセットは、バ イト値0ないし15をもつ16制御語を含み、他方のサブセットは、バイト値16ない し31をもつ16制御語を含む。 誤り検出および復号化回路44および46は、受信される制御語がこれら2つのサ ブセット間で同じ交替を示すか検査するよう配置される。同一サブセットからの 2つの連続する制御語の受信は、伝送に誤りが生じたことを示す。デマルチプレ クサ50は、その出力で4ビット制御語を供給し、その出力のうち4つの最上位ビ ットは無視される。 制御語値の組を、このように交替に使用される2つのサブセットに分割するこ とは、様々な利益を供給しうる。それは、有効であるが不正確な別の制御語を作 り出すようにして腐敗された有効な制御語のリスクを減少させるために使用する ことができる。通常、連続的な符号語の第1のシンボルは互いに相違するので、 この技術は、そのような同期化損失に起因する符号語誤りによってブロック同期 化損失を検出するのに使用することもできる。ある状況で、符号語の2つのサブ セットの交互の使用は、周波数に対して一層均一に広がる伝送される信号のエネ ルギーを生む。 当業者であれば、表1および表2によって定義される符号化が与えられると、 単純な正規変形によって、同じ特性をもつその追加の符号化を得ることができる ことは明らかであろう。そのような変形の一例として、8ビット2進語と8進法 シンボルの符号語の間でマッピングを取り替えることにより、符号化を同等な形 式に変形することができる。 先の記述は、分かりやすくするため一つのツイストペア導線上のデータの伝送 に言及しているが、この発明は、例えばデータを複数のツイストペア導線上に同 時に伝送したり、データを同軸ケーブルや光学ファイバ導波管のような他の任意 の媒体上に伝送するのに使用することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 モーブレイ・ミランダ・ジェーン・フェリ シティ イギリス、ビー・エス8、2エー・エイ チ、ブリストル、オークフィールド・ロー ド、ペンブローク・マンションズ、フラッ ト 8(番地なし) (72)発明者 コールズ・アリステア・ネイル イギリス、ビー・エー1、3アール・ピ ー、バース、イースト・リー・ロード 17 (72)発明者 クローチ・サイモン・エドウィン イギリス、エス・エヌ14、6ディー・キュ ー、ウィルトシャー州、チッペンハン、ス タントン・エス・ティー・クイントン、ス クール・コテージ(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.チャネル上に、上記チャネルへのアクセスを調整する制御信号と共にデータ のブロックを伝送する装置であって、上記制御信号は、上記データ・ブロック入 力信号のいずれとも異なるデリミタ信号間に伝送され、上記制御信号は、上記デ ータ・ブロックの可能な値から前もって選ばれ、上記制御信号は、上記可能な値 の集団中に、上記データ信号間よりも大きいハミング距離が上記制御信号間にあ るように間隔をおいて配置される、上記装置。 2.上記データ・ブロック入力信号を受信し、元に戻せるようにスクランブルす るスクランブラ手段と、 上記スクランブラ手段に結合され、コードに従って、それぞれ別々のスクラン ブルされたデータ・ブロックについてコード・ブロックを引き出す符号化手段と 、 上記符号化手段に結合され、上記チャネル上にコード・ブロックを伝送する伝 送手段と、 上記制御信号を生成し上記スクランブラ手段に供給する制御手段と、 上記伝送手段および上記符号化手段に結合され、スクランブルされ符号化され た形式の上記データ・ブロック入力信号のいずれとも異なる上記デリミタ信号間 に、制御信号を伝送手段に供給する制御手段と、 を含む請求項1の装置。 3.上記制御信号は、上記データ・ブロックの可能な値からあらかじめ選択され 、上記制御信号は、上記制御信号の間に少なくとも2のハミング距離があるよう に上記可能な値の集団中で間隔をあけて配置される、請求項1または請求項2の 装置。 4.誤り検出値を上記伝送手段に供給する手段を含み、上記供給する手段の動作 は、上記伝送手段が符号化されたデータ・ブロックまたは符号化された制御信号 を受信しているかに応答する、上記請求項1ないし請求項3のいずれかの装置。 5.チャネル上に上記チャネルへのアクセスを調整する制御信号と共にデータ・ ブロックを伝送する装置であって、 データ・ブロック入力信号を受信し、元に戻せるようにスクランブルするスク ランブラ手段と、 上記スクランブラ手段に結合され、コードに従って各々の個々のスクランブル されたデータ・ブロックについてコード・ブロックを引き出す符号化手段と、 上記符号化手段に結合され、上記チャネル上にコード・ブロックを伝送する伝 送手段と、 制御信号を生成し、上記スクランブラ手段に上記制御信号を供給する制御手段 であって、上記制御信号は、上記データ・ブロックの可能な値のあらかじめ選択 されたものである上記手段と、 上記伝送手段および上記符号化手段に結合され、スクランブルされ符号化され た形式の上記データ・ブロック入力信号のいずれとも異なるデリミタ信号間に、 制御信号を伝送手段に供給する制御手段と、 を備える上記装置。 6.上記制御信号は、1グループの制御符号語から選択される制御符号語によっ て表され、上記1グループの制御符号語は少なくとも2つのサブセットを含み、 上記制御符号語は各々のサブセットから選択される、請求項1ないし請求項5の いずれかの装置。 7.上記2つのサブセットは、各々のサブセットの中で制御符号語間のハミング 距離が少なくとも2であるように選ばれる、請求項6の装置。 8.上記データ・ブロックは、ここで「ブロック・コード設計の手続き」として 記述される手続きによって定義されるコードを使用して符号化される、請求項1 ないし請求項7のいずれかの装置。 9.上記データ・ブロックは、ここで表1に定義されるコード、またはその任意 の正規変形を使用して符号化される、請求項1ないし請求項8のいずれかの装置 。 10.上記データ・ブロックは、ここで表2に定義されるコード、またはその任 意の正規変形を使用して符号化される、請求項1ないし請求項8のいずれかの装 置。 11.チャネル上に、上記チャネルへのアクセスを調整する制御信号と共に、デ ータ・ブロックを伝送する方法であって、上記制御信号は、上記データ・ブロッ ク入力信号のいずれとも異なるデリミタ信号間に伝送され、上記制御信号は、上 記データ・ブロックの可能な値からあらかじめ選択され、上記制御信号は、上記 制御信号間に上記データ信号間より大きいハミング距離があるよう上記可能な値 の集団中で間隔をあけて配置される、上記方法。 12.上記データ・ブロック入力を受信し、元に戻せるようにスクランブルする ステップと、 コードに従って、それぞれ別々のスクランブルされたデータ・ブロックについ てコード・ブロックを引き出すステップと、 上記チャネル上にコード・ブロックを伝送するステップと、 上記制御信号を生成するステップと、 スクランブルされ符号化された形式の上記データ・ブロック入力信号のいずれ とも異なる上記デリミタ信号間に、上記伝送手段へ符号化された制御信号を供給 するステップと、 を含む請求項11の方法。 13.チャネル上に、上記チャネルへのアクセスを調整する制御信号と共に、デ ータ・ブロックを伝送する方法であって、 データ・ブロック入力信号を受信し、元に戻せるようにスクランブルするステ ップと、 コードに従って、それぞれ別々のスクランブルされたデータ・ブロックについ てコード・ブロックを引き出すステップと、 上記チャネル上にコード・ブロックを伝送するステップと、 制御信号を生成するステップであって、上記制御信号は、上記データ・ブロッ クの可能な値のあらかじめ選択されたものであるステップと、 スクランブルされ符号化された形式の上記データ・ブロック入力信号のいずれ とも異なるデリミタ信号の間に、符号化された制御信号を伝送手段に供給するス テップと、 を含む上記方法。 14.上記制御信号は、制御符号語の1グループから選択される制御符号語によ って表され、上記制御符号語の1グループは少なくとも2つのサブセットを含み 、上記制御符号語は各々のサブセットから選択される、請求項11ないし請求項 13のいずれかの方法。 15.上記2つのサブセットは、各々のサブセット内の制御符号語間のハミング 距離が少なくとも2であるように選ばれる、請求項14の方法。 16.上記データ・ブロックは、ここで「ブロック・コード設計の手続き」とし て記述される手続きによって定義されるコードを使用して符号化される、請求項 11ないし請求項15のいずれかの方法。 17.上記データ・ブロックは、ここで表1に定義されたコード、またはその任 意の正規変形を使用して符号化される、請求項11ないし請求項16の方法。 18.上記データ・ブロックは、ここで表2に定義されたコード、またはその任 意の正規変形を使用して符号化される、請求項11ないし請求項16のいずれか の方法。
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