JPH11505435A - 血管形成術を施した後の血管の再狭窄を阻止するためのバルーンカテーテルおよびこのバルーンカテーテルを造るための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 バルーンカテーテル（１）が、血管狭隘或いは狭窄（５）を排除するために、動脈（６）、或いは静脈或いは人工血管内の再狭窄を阻止するために、或いは腫瘍の成長を阻止するために、バルーンの壁内に或いは壁に沿って少なくとも一つの放射性核種の種類を備えていること、少なくとも一つの放射性核種の種類がバルーン壁の可塑性物質に混合されているか、或いは直接バルーン壁内に移植されているか、或いは付着作用のあるフイルムとしてバルーン壁に付着されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 血管形成術を施した後の血管の再狭窄を阻止するための バルーンカテーテルおよびこのバルーンカテーテルを造 るための方法 本発明はバルーンカテーテルに関する。 動脈硬化による血管狭隘もしくは血管狭窄のバルーンカテーテルによる血管形 成術は、施術されたすべての患者の３０から５０％にあって、血管の再狭窄を招 く血管壁の過度の細胞増殖を誘因している。血管形成術は血管壁の中膜内の過度 の細胞増殖並びにこの中膜の平滑な筋細胞からの最も内奥の動脈層内への迷走を 誘起する。この過程は血管を更に狭めるいわゆる動脈内膜過形成を招く。 閉塞された血管をレーザカテーテル或いはアテレクトミーカテーテル(Atherek tomiekatheter)により再び開通させる目的とした、或いは狭窄を起こしている物 質を取除く目的とした血管形成術の他の方法も同様に使用されるが、しかしバル ーンカテーテルの使用と同様に動脈内膜過形成を招く。 過度の細胞成長を放射線照射により阻止することは腫瘍の処置により、或いは 動脈内膜過形成の処置により十分に公知になっている。 動脈内膜過形成の阻止に放射線の照射を適用することの可能性は、放射線機器 を動脈内に或いはバルーンカテーテル内に一時的に挿入することである（米国特 許第５，１９９，９３９号或いは米国特許第５，２１３，５６１号参照）。この 方法の欠点は、細い放射線用の線或いはカテーテルを正確に調心できないことか ら、血管壁に一様な照射が行われないこと（米国特許第５，１９９，９３９号参 照）或いは放射性物質と血管壁との直接的な接触がなされないこと（米国特許第 ５，２１３，５６１とヨーロッパ公開特許公報第０ ６３３ ０４１号参照）、 従って再狭窄の阻止のために多量の放射線照射量を必要とする点にある。 純粋のβ−放射線は、例えば主として組織内に近傍領域で作用し、この放射線 の作用は出口から離れていればいるほど明白に希薄となる。高エネルギーのγ− 放射線は、例えば放射性核種イリジウム−１９２（米国特許第第５，２１３，５ ６１号参照）から出発して、放射量の比較的多量の損失を伴うことなく、放射性 物質を備えた案内カテーテルに浸透するが、しかし放射線照射量は完全に動脈壁 に吸収されず、それどころか患者の身体にも浸透する。放射性物質を備えた全カ テーテルは、血管を傷つけないように、その硬さが十分な可撓性でかつ柔軟さが ある用に造られていなければならない。 血管壁を直接的に少量の線量で照射することの可能性は放射性のステント(Ste ent-拡張部材)の使用或いは血管移植体の使用である（ヨーロッパ公開特許公報 第０ ４３ ０１１号、ドイツ連邦共和国特許第４３ １５ ００２号公報参照 ）。しかし、ステントの移植は、人体の動脈内への異物の進入により、凝血塊と 血管の狭隘を招き、これらは処置される器官の組織の破壊を招く。更に、現在臨 床で使用されているステントは異物反応を誘起し、この異物反応は炎症細胞の血 管壁内への転移を引起こす。更に、全器官に対する放射線照射による放射線被爆 を低減するには、放射性の人工血管による長期間の放射線照射による処置に優先 して短期間の放射線作用を適用いなければならない。 本発明は上記の諸種の欠点を回避する。本発明は、バルーンカテーテル、この バルーンカテーテルの製造方法および放射線に関する改変により本発明によるバ ルーンカテーテルへと変わる半製品（金属材料を被覆したバルーンカテーテル） に関する。 放射性物質はバルーンカテーテルの表面上に局所的に集まり、（人の動脈硬化 症にあって一般的であるが）血管の内壁規則性にあって血管壁と直に接触した状 態にとどめるために、十分に可塑的に変形可能でなければならない。本発明の重 要な特徴は、表面上への或いは表面に沿った放射能の均一な配分の下での可塑性 物質から成るバルーンの変形可能性により、動脈壁が一様にかつ直接照射が行な われることにある。このことは、バルーンの壁内に定着されているか、或いは放 射性フイルムの形でバルーン壁に固着される放射性核種によって保証される。こ の放射性核種は直接バルーン壁内に移植されるか、或いは帯電された粒子を有す る金属性のフイルムを射出することにより形成される。 放射性バルーンカテーテルは、狭窄した血管を同時に拡張し、放射線を動脈壁 内に照射することにより動脈内膜過形成の発生とに伴う新たな狭窄の発生を阻止 するのに使用される。その際、動脈内膜過形成を阻止するための第二の機器或い は人造血管を付加的に導入することはもはや必要ではない。バルーンが膨らまさ れている間の一時間以内の血管閉塞が患者にとって許容可能であるように、バル ーンが膨らまされている間、カテーテルを通る血液の流れが管理されるのが理想 的である。これはいわゆる灌注−バルーンカテーテルによって達せられる。 特に到達距離の僅かな放射線（例えばβ線）を有するバルーン壁内の放射性核 種の種類(Radionuklid-Species)を使用しなければならない。しかし、主として γ線を発生する放射性核種はむしろ再狭窄を阻止するための放射性バルーンカテ ーテルには適していない。放射性光線は側方からバルーンによって与えられ、こ れにより直接伸び可能な血管壁のみが照射される。バルーンの端部における放射 線照射量の低下を阻止して、バルーン表面の活性が一様であるようにするため、 このバルーンの端部における活性が局所的に増大される。 本発明の他の特徴と利点は、本発明の実施例に関連して、図面を基として詳細 な説明からおよび請求の範囲から明らかである。個々の特徴はそれぞれ自体で、 或いは本発明の実施例の任意の組合せで実現可能である。 第１Ａ図は動脈内に挿入したバルーンカテーテルの膨らまされていない状態で の縦断面図、 第１Ｂ図は第１Ａ図の横断面図、 第２Ａ図は動脈内に挿入したバルーンカテーテルの膨らまされている状態での 縦断面図、 第２Ｂ図は第２Ａ図の横断面図、 第３図はバルーン壁内に均一に放射性核種を有するバルーンカテーテルの膨ら まされている状態での縦断面図、 第４図はその外壁に放射性核種の種類を有する重合体フイルムを備えたバルー ンカテーテルの膨らまされた状態での縦断面図。 本発明によるバルーンカテーテルはカテーテル１から成り、このカテーテルの 先端には折畳まれている放射線を発生するバルーン２が設けられている（第１Ａ 図、第１Ｂ図および第２Ａ図、第２Ｂ図参照）。 カテーテルの内腔３を通して案内線材が動脈内に挿入されている。バルーンカ テーテルの周囲には、例えば鉛のような金属或いは放射線非透過性の可塑性物質 （テフツェル ＴＭ チューブ）から成る放射線非透過性でかつ可撓性の条片４ が設けられている。この条片４の太さは０．１から４ｍｍである。この条片は狭 窄部５の領域内の作用位置で引戻される。この条片は、放射線がバルーンカテー テルの導入の間と前方への摺動の間放出されないように働くばかりでなく、動脈 ６内の狭窄部５の領域内の作用位置でのみ放出されるようにも働く。放射線放出 保護条片が引戻された後、バルーンが血管内で膨張される。参照符号７はバルー ンカテーテルの中央を示している。 膨張された状態（第２Ａ図、第２Ｂ図参照）にあって、バルーンは動脈壁に当 接していて、血管腔を拡大し、同時に放射線を放出する。イオン化された放射線 は直接バルーン壁内で分散されている放射性核種により放出される（第３図参照 ）。これに対して選択的に、バルーン壁は放射性核種を含んでいる、金属或いは 可塑性物質から成るフイルム８で被覆されている（第４図参照）。付加的に更に 放射線透過性の保護層９が設けられており、この保護層は放射性物質による周囲 の組織の汚染を阻止する。 組織内での放射線の到達距離は、特に０．０５−１０ｍｍである。α線、β線 、γ線或いは弱いレントゲン線を放出する放射性核種はバルーン壁に均一に配分 されている。放射性核種の種類或いは放射性核種混合物の半減期（t₁/2）は、バ ルーンカテーテルの留置が大きな活性の損失を伴うことなく可能であるように、 ５時間から３年でなければならない。放射性核種の種類としては、例えば燐−３ ２（t₁/2 １４，３ｄ）或いは核種コバルト−５５（t₁/2 １７，８ｄ）が該当 し、これらは弱いレントゲン線の放出の下に電子捕獲により２．７年の半減期を 有する核種鉄−５５に崩壊する。この放射性核種は主として人体の組織の近傍領 域内で作用する。即ち、１０ｍｍ離れた距離の所では放射線の照射量は僅かであ る。 バルーンカテーテルの可塑性物質に放射能を与えることは色々やり方で行うこ とができる。 放射性のバルーンの製造は、少なくとも一つの放射性核種の種類をバルーンの 可塑性物質、例えばポリエチレン或いはラテックスにカテーテルの製造に先立っ て混合することにより行なわれる（第３図参照）。放射性核種の種類は可塑性壁 の組成部分である。次いで、放射性バルーンは従来の方法技術によりカテーテル に固定される。バルーンは圧縮され、放射能を失うことなく膨らまされる。 市販で買い求められたバルーンカテーテルには加速装置により放射能が与える 。すべての市販で買い求めることが可能な、血管形成術にとって許容性のあるバ ルーンカテーテルを使用することができる。その際、バルーンの壁は膨張された 状態で少なくとも一つの放射性核種が照射される。イオンソースが必要な放射性 核種の種類を与える。放射性核種の種類は加速装置内に封入され、局所化された イオン放射線として可塑性物質に作用させられる。可塑性物質のマトリックスは 放射性核種の種類を吸収する。バルーンの表面に均一に放射能を与えることはバ ルーンを膨張することによって達せられる。例えば純粋なβ線燐−３２を選択的 にバルーンの壁に移入するために、このβ線燐−３２は予め加速装置内で物質分 離器の使用の下に燐−３１が分離される。全ての市販で買い求めることが可能な バルーンカテーテルに放射能を与えることが可能であり、またバルーン膨張の間 血液の流れを保証するために、バルーンの前方に或いは後方に多数の孔或いは内 腔を備えたいわゆる灌注カテーテルを使用しても、これに放射能を与えることが 可能である。 少なくとも一つの放射性核種の種類８を備えている重合体フイルムを、バルー ンカテーテルの外壁に剥離することなく付着することが可能であるか、或いは第 二の薄い可塑性物質層９をこの放射性の重合体フイルム上に固着することが可能 である。この可塑性物質層は放射線透過性で、血液との接触によるフイルムの溶 解或いはバルーンを膨らました際（第４図参照）のフイルムの剥離を阻止する。 以下に放射性バルーンカテーテルの本発明による製造方法を詳説する。 例１ 放射能を発するバルーンカテーテルから出発して、血管内での放射線の到達距 離は、特に０，０５から１０ｍｍとする。β放射線或いは弱いレントゲン放射線 を放出する放射性核種は動脈内の近傍で作用し、従ってバルーン壁の或いはバル ーン被覆層の構成要素として最も良く適している。市販で買い求めることが可能 なバルーンカテーテルへの放射能の付与は、放射性核種を直接バルーン壁に移植 することにより行なわれる。バルーンはその際加速装置内で膨らまされた状態で 放射性核種が照射される。バルーン表面への均一な放射能の付与はバルーンを膨 らますことによって達せられる。放射性核種はバルーン壁の可塑性物質内に吸収 される。例えば純粋のβ放射線 燐−３２を選択的にバルーン壁に移植するため に、β放射線 燐−３２は予め加速装置内で、質量分離器の使用の下で燐−３１ から分離される。 例２ 特にアルミニウム、銀或いは特殊鋼から成る金属層が、市販で買い求めること が可能なバルーンカテーテルの膨らまされたバルーン上に蒸気着される。この層 は２ｎｍから５μｍの厚みを有している。引続き、金属性の層を可塑性物質と良 好に定着させるため、アルゴン−イオンの照射が行なわれる。更に、選択された 放射性核種の種類を直接この金属性の層内に移植するか、或いはこの金属性の層 を荷電した粒子、例えばプロトンを照射する。この粒子の照射は金属層内に付着 する放射性核種への金属イオンの転換を誘起する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年８月２８日 【補正内容】 請求の範囲 １．血管狭隘或いは狭窄を排除するために、或いは動脈、静脈或いは人工血管内 の再狭窄を阻止するために、或いは腫瘍の成長を阻止するために、バルーンの壁 と結合されている少なくとも一つの放射性核種の種類を備えているバルーンカテ ーテルにおいて、バルーン表面に均一な放射能が与えられるように、少なくとも 一つの放射性核種の種類がバルーンの可塑性物質に混合されているか、或いは直 接バルーン壁内に移植されているか、或いは付着作用のあるフイルムとしてバル ーン壁に付着されていることを特徴とするバルーンカテーテル。 ２．放射性核種の種類の放射能がバルーンの端部において局所的に増大されてい ることを特徴とする請求の範囲第１項ち記載のバルーンカテーテル。 ３．放射性核種の種類が、α−線、β−線、γ−線或いは弱いレントゲン線を放 出し、これらの放射線の半減期が、少なくとも５時間から最も長くて３年である ことを特徴とする請求の範囲第１項或いは第２項に記載のバルーンカテーテル。 ４．放射性核種の種類が特に人体組織内にあって主として近接作用（０，０５− １０ｍｍ）を有していることを特徴とする請求の範囲第１項から第３項までのい ずれか一つに記載のバルーンカテーテル。 ５．放射性核種の種類の活性がバルーンのcm長さ当たり０，００１ｍＣｉから１ ０ ０００ｍＣｉ、特にバルーンのcm長さ当たり０，０１ｍＣｉから１０ ００ ０ｍＣｉであることを特徴とする請求項１から４までのいずれか一つに記載のバ ルーンカテーテル。 ６．付加的に、例えば鉛のような金属或いは放射線非透過性の可塑性物質或いは 他の放射線非透過性の材料から成る条片が、放射線から保護を行うために、折畳 まれた状態のバルーンを囲繞していおり、バルーンが膨らむ以前に引戻すことが できるように構成されていることを特徴とする請求項１から５までのいずれか一 つに記載のバルーンカテーテル。 ７．例えばアルミニウム或いは銀から成る金属性の、少なくとも一つの放射性核 種の種類を備えたフイルムがバルーン壁上に設けられているか、或いはバルーン 壁内に定着されていることを特徴とする請求項１から６までのいずれか一つ に記載のバルーンカテーテル。 ８．バルーンが少なくとも一つの放射性核種の種類を含有していてかつ付着作用 のある不溶性の重合体フイルムで被覆されているか、或いは放射線透過性の、不 溶性の薄い第二の可塑性物質或いは金属層で被覆されていることを特徴とする請 求項１から６までのいずれか一つに記載のバルーンカテーテル。 ９．このバルーンカテーテルが市販で買い求めることが可能な血管形成術カテー テルに相当し、この血管形成術カテーテルが加速装置内でイオン源の使用の下に 放射性に改変可能であるか或いは変更されていることを特徴とするバルーンカテ ーテル。 １０．このバルーンカテーテルがバルーンの前方或いは後方に多数の内腔或いは 孔を有しており、これらがバルーンが膨らまされている間血管内の血の流れを維 持するか、或いはこのようなバルーンカテーテル（いわゆる灌注バルーンカテー テル）として市販で買い求めることが可能であり、引続き放射性に改変されてい ることを特徴とする請求項１から９までのいずれか一つに記載のバルーンカテー テル。 １１．少なくとも一つの放射性核種の種類が内蔵されているバルーンの可塑性物 質がポリエチレン或いはラテックスであることを特徴とする請求項１から１０ま でのいずれか一つに記載のバルーンカテーテル。 １２．使用される放射性核種の種類の少なくとも一つが燐−３２のようなβ線発 生体であることを特徴とする請求項１から１１までのいずれか一つに記載のバル ーンカテーテル。 １３．少なくとも一つの放射性核種を移植するのに適している、例えばアルミニ ウム或いは銀から成る金属性のフイルムがバルーン壁上に設けられているか或い はバルーン壁内に定着されていることを特徴とするバルーンカテーテル。 １４．血管狭隘或いは狭窄を排除するために、或いは動脈、静脈或いは人工血管 内の再狭窄を阻止するために、或いは腫瘍の成長を阻止するために、バルーンの 壁内に或いは壁に沿って少なくとも一つの放射性核種の種類を備えている、請求 項１から１３までのいずれか一つに記載のバルーンカテーテルを造るための方法 において、少なくとも一つの放射性核種の種類をバルーン壁の可塑性物 質に混合するか、或いは直接バルーン壁内に移植するか、或いは付着作用のある フイルムとしてバルーン壁に付着することを特徴とするバルーンカテーテルを造 るための方法。 １５．少なくとも一つの放射性核種を備えた、例えばアルミニウム或いは銀から 成る金属性のフイルムをバルーン壁上に設けるか、或いはバルーン壁内に定着す ることを特徴とする請求項１４に記載の方法。 【手続補正書】 【提出日】１９９７年８月２２日 【補正内容】 請求の範囲 １．血管狭隘或いは狭窄を排除するために、或いは動脈、静脈或いは人工血管内 の再狭窄を阻止するために、或いは腫瘍の成長を阻止するために、バルーンの壁 と結合されている少なくとも一つの放射性核種の種類を備えているバルーンカテ ーテルにおいて、バルーン表面に均一な放射能が与えられるように、少なくとも 一つの放射性核種の種類がバルーンの可塑性物質に混合されているか、或いは直 接バルーン壁内に移植されているか、或いは付着作用のあるフイルムとしてバル ーン壁に付着されていることを特徴とするバルーンカテーテル。 ２．放射性核種の種類の放射能がバルーンの端部において局所的に増大されてい ることを特徴とする請求の範囲第１項ち記載のバルーンカテーテル。 ３．放射性核種の種類が、α−線、β−線、γ−線或いは弱いレントゲン線を放 出し、これらの放射線の半減期が、少なくとも５時間から最も長くて３年である ことを特徴とする請求の範囲第１項或いは第２項に記載のバルーンカテーテル。 ４．付加的に、例えば鉛のような金属或いは放射線非透過性の可塑性物質或いは 他の放射線非透過性の材料から成る条片が、放射線から保護を行うために、折畳 まれた状態のバルーンを囲繞していおり、バルーンが膨らむ以前に引戻すことが できるように構成されていることを特徴とする請求項１から３までのいずれか一 つに記載のバルーンカテーテル。 ５．例えばアルミニウム或いは銀から成る金属性の、少なくとも一つの放射性核 種の種類を備えたフイルムがバルーン壁上に設けられているか、或いはバルーン 壁内に定着されていることを特徴とする請求項１から４までのいずれか一つに記 載のバルーンカテーテル。 ６．バルーンが少なくとも一つの放射性核種の種類を含有していてかつ付着作用 のある不溶性の重合体フイルムで被覆されているか、或いは放射線透過性の、不 溶性の薄い第二の可塑性物質或いは金属層で被覆されていることを特徴とする請 求項１から４までのいずれか一つに記載のバルーンカテーテル。 ７．このバルーンカテーテルがバルーンの前方或いは後方に多数の内腔或いは孔 を有しており、これらがバルーンが膨らまされている間血管内の血の流れを維 持するか、或いはこのようなバルーンカテーテル（いわゆる灌注バルーンカテー テル）として市販で買い求めることが可能であり、引続き放射性に改変されてい ることを特徴とする請求項１から６までのいずれか一つに記載のバルーンカテー テル。 ８．血管狭隘或いは狭窄を排除するために、或いは動脈、静脈或いは人工血管内 の再狭窄を阻止するために、或いは腫瘍の成長を阻止するために、バルーンの壁 内に或いは壁に沿って少なくとも一つの放射性核種の種類を備えている、請求項 １から１３までのいずれか一つに記載のバルーンカテーテルを造るための方法に おいて、少なくとも一つの放射性核種の種類をバルーン壁の可塑性物質に混合す るか、或いは直接バルーン壁内に移植するか、或いは付着作用のあるフイルムと してバルーン壁に付着することを特徴とするバルーンカテーテルを造るための方 法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．バルーンカテーテルにおいて、このバルーンカテーテルが、血管狭隘或いは 挟窄を排除するために、或いは動脈、静脈或いは人工血管内の再狭窄を阻止する ために、或いは腫瘍の成長を阻止するために、バルーンの壁内に或いは壁に沿っ て少なくとも一つの放射性核種の種類を備えていること、および少なくとも一つ の放射性核種の種類がバルーンの可塑性物質に混合されているか、或いは直接バ ルーン壁内に移植されているか、或いは付着作用を有するフイルムとしてバルー ン壁に付着されていることを特徴とするバルーンカテーテル。 ２．放射性核種の種類が、α−線、β−線、γ−線或いは弱いレントゲン線を放 出し、これらの放射線の半減期が少なくとも５時間から最も長くて３年であるこ とを特徴とする請求の範囲第１項に記載のバルーンカテーテル。 ３．放射性核種の種類が、特に人体組織内にあって主として近接作用（０，０５ −１０ｍｍ）を有していることを特徴とする請求の範囲第１項或いは第２項に記 載のバルーンカテーテル。 ４．放射性核種の種類の活性が、バルーンのcm長さ当たり０，００１ｍＣｉから １０ ０００ｍＣｉ、特にバルーンのcm長さ当たり０，０１ｍＣｉから１０ ０ ００ｍＣｉであることを特徴とする請求項１から３までのいずれか一つに記載の バルーンカテーテル。 ５．付加的に、例えば鉛のような金属から或いは放射線非透過性の可塑性物質或 いは他の放射線非透過性の材料から成る条片が、放射線からの保護のため、折畳 まれた状態のバルーンを囲繞していおり、バルーンが膨らむ以前に引戻すことが できるように構成されていることを特徴とする請求項１から４までのいずれか一 つに記載のバルーンカテーテル。 ６．例えばアルミニウム或いは銀から成る金属性の、少なくとも一つの放射性核 種の種類を備えたフイルムがバルーン壁上に設けられているか、或いはバルーン 壁内に定着されていることを特徴とする請求項１から５までのいずれか一つに記 載のバルーンカテーテル。 ７．バルーンが少なくとも一つの放射性核種の種類を含有していてかつ付着作用 のある不溶性の重合体フイルムで被覆されているか、或いは放射線透過性の、 不溶性の薄い第二の可塑性物質或いは金属層で被覆されていることを特徴とする 請求項１から５までのいずれか一つに記載のバルーンカテーテル。 ８．このバルーンカテーテルが市販で買い求めることが可能な血管形成術カテー テルに相当し、この血管形成術カテーテルが加速装置内でイオン源の使用の下に 放射性に改変可能であるか或いは改変されていることを特徴とするバルーンカテ ーテル。 ９．このバルーンカテーテルがバルーンの前方或いは後方に多数の内腔或いは孔 を有しており、これらがバルーンが膨らまされている間血管内の血の流れを維持 するか、或いはこのようなバルーンカテーテル（いわゆる灌注バルーンカテーテ ル）として市販で買い求めることが可能であり、引続き放射性に改変されている ことを特徴とする請求項１から８までのいずれか一つに記載のバルーンカテーテ ル。 １０．少なくとも一つの放射性核種の種類が内蔵されているバルーンの可塑性物 質がポリエチレン或いはラテックスであることを特徴とする請求項１から９まで のいずれか一つに記載のバルーンカテーテル。 １１．使用される放射性核種の種類の少なくとも一つが燐−３２のようなβ線発 生体であることを特徴とする請求項１から１０までのいずれか一つに記載のバル ーンカテーテル。 １２．少なくとも一つの放射性核種を移植するのに適している、例えばアルミニ ウム或いは銀から成る金属性のフイルムがバルーン壁上に設けられているか或い はバルーン壁内に定着されていることを特徴とするバルーンカテーテル。 １３．血管狭隘或いは狭窄を排除するために、或いは動脈、静脈或いは人工血管 内の再狭窄を阻止するために、或いは腫瘍の成長を阻止するために、バルーンの 壁内に或いは壁に沿って少なくとも一つの放射性核種の種類を備えている、請求 項１から１２までのいずれか一つに記載のバルーンカテーテルを造るための方法 において、少なくとも一つの放射性核種の種類をバルーン壁の可塑性物質に混合 するか、或いは直接バルーン壁内に移植するか、或いは付着作用のあるフイルム としてバルーン壁に付着されていることを特徴とするバルーンカテーテルを造る ための方法。 １４．少なくとも一つの放射性核種の種類を移植される、例えばアルミニウム或 いは銀から成る金属性のフイルムをバルーン壁上に設けることを特徴とする請求 項１３に記載の方法。