JPH11505429A - 人体部分用筒形包帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は人体部分用筒形包帯に関するものである。その包帯は弾性部分及び有意に弱い弾性部分からなる。その弾性部分を構成する少なくとも１つの長手条片が包帯に装入され、その長手条片とは別に、その包帯は有意に弱い弾性又は非弾性材も含む。その弾性部分は長手方向に有意に弱弾性又は非弾性のバンドによって橋かけされ、そのバンドを包帯上で締め付けると弾性部分の弾性が有意に低減するか又は除去される。

Description

【発明の詳細な説明】 人体部分用筒形包帯 本発明は、弾性及び弱弾性部分を有する人体部分用筒形包帯に関するものであ る。この種の包帯はドイツ特許公報３４４１４９６号に１例が記載されている。 この特許は、伸長性布地からなる靴下状の足首関節用包帯に関するものであり、 その包帯は非伸長性材、すなわち革製条片が縫着されていた。この場合、その革 製条片は靴下の上端から足の底の領域まで延長する。その革製条片は弾性材の１ つの薄いバーを安定させるのに役立つ。１つのバンドを革製条片上に斜めに配置 して靴下に縫着する。そのバンドは弾性を有し、かつ足の甲の上に位置すること ができる１つの周回バンドを固定するフック・ループ止め具の片側を形成する。 革製条片上に斜めに配置されたそのバンドは革製条片に何の作用も及ぼさずに周 回バンドを固定することに使用される。 又、全体的に弾性材からなり、位置決めのためにフック・ループ止め具バンド を備えた筒形包帯は公知（米国特許第４０３６２２０号、ドイツ実用新案第９２ １１７２８号、同９０１７４５０号）である。さらに、先行技術には、弾性材バ ンドからなり、かつ接合点又は重合点においてフック・ループ止め具バンドによ って保持される弾性包帯（ドイツ公開特許第４２３０１６５号、米国特許第３８ ５６００８号）が含まれる。 本発明は、着用時に包帯の治療作用を減ずることなく、人体部分により容易に 装着可能な筒形包帯の提供を目的とするものである。本発明の包帯は、弾性及び 有意に弱い弾性部分を有する包帯が出発点であり、少なくとも１つの弾性部分を 包帯の全長以上に伸長する長手条片として有し、さらにその長手条片とは別に、 有意に弱い弾性又は非弾性材を有す る。弾性部分を有意に弱い長手方向弾性伸長性又は長手方向非弾性のバンドによ って橋かけし、それにより包帯上でそのバンドを締め付けると、その弾性部分の 弾性が有意に低減されるか又は除去される。 別の包帯は、主として膝に使用されて良好な効果を奏するものである。 その包帯は、２つの本質的に同一な弾性部分を含み、その一方は包帯の一端から 略その中心へ、他方はそこから包帯の他端へそれぞれ延長する。 各部分は周方向において周面の半分を本質的に被覆し、両部分は相互に１８０度 のオフセット関係にある。その弾性部分は有意に弱い長手方向弾性伸長性、又は 長手方向非弾性のバンドによって橋かけされ、包帯上でそのバンドを締め付ける と、その弾性部分の弾性は有意に減少するか又は消失する。 包帯に装入された弾性部分は、包帯の装着を極めて容易にする。それは、その 弾性部分が伸長して包帯を足首関節、膝関節等にかぶせ着せすることができるか らである。包帯の装着後、治療作用上で好ましくない包帯の弾性は包帯上の弾性 部分を橋かけするバンドを締めると除去される。これは弾性部分の張力が橋かけ するバンドによって完全に吸収されることによる。包帯はこのように弾性を減少 するだけでなく、バンドの調整により実質的に非弾性となるから、包帯着用中、 その実質的非弾性が人体の包帯された特定部分全体に作用する。この非弾性作用 は、手足を不動に又は支持しなければならない場合には望ましいことである。 本質的に２つの同一弾性部分を含む包帯は、ヒンジを備えた１本の剛性の長手 バーをそれぞれに装入することにより、都合よく発展させることができる。ヒン ジのピンは略関節軸と一致させ、長手バーは包帯内において、弾性及び弱い弾性 部分の連結領域中を長手方向に延長する。このような包帯は、簡単に膝関節にか ぶし着せし、ついでバンドによりそこに固定することができる。ヒンジを備えた バーは膝関節が一方向にの み曲がること、すなわちヒンジピンのみを中心に曲がることを保証する。 フック・ループ止め具を設けてバンドを締め付けるようにすることが好ましい 。この場合、バンドは包帯に取り付けた折り返しリングを通して締めることが可 能であり、それによってバンドを適度に張ることができる。 本発明の実施例を図面に示す。第１図は本質的に非弾性の長手条片を備えた包 帯を示す図である。第２図は相互にオフセット関係の弾性部分を備えた包帯を示 す図である。 第１図に示す筒形の包帯１は、長手条片２と本質的に非弾性の部分３とからな る。その部分３は非伸長性布地からなる。長手条片２は、弾性材からなり、部分 ３に織成又は編成により装入される。この長手条片２は、包帯１が関節、例えば 、膝関節に装着するとき、包帯１が条片２の領域において伸長し、それにより、 問題の関節に難なくかぶり着せすることができる。長手条片２は、このように、 包帯１の弾性部分を構成し、本質的に非弾性のバンド４、５、６、７によって橋 かけされる。図１に示すこれらのバンドの右半側は縫着により、非弾性部分３に 取り付けられる。バンド４〜７の反対側は周知の方法でループ２７により非弾性 部分３に部分的に取り付けられたリング８、９、１０、１１に通される。このル ープは非弾性部分３に縫着される。弾性長手条片２の弾性効果を除去するために 、バンド４〜７はリング８〜１０に通され、ついで強く引かれて作用可能な長さ になり、それぞれのフック・ループ止め具１２、１３により固定される。このよ うにして、弾性長手条片２は非弾性バンド４〜７により橋かけされ、もはや伸長 することはできなくなる。 第２図は別の実施例であり、その包帯１４は２つの非弾性部分１５、１６と２ つの弾性部分１７、１８とを有する。その非弾性部分１５、１６は略対角線状に 配置され、弾性部分１７、１８も同様に配置される。 非弾性部分１５、１６と弾性部分１７、１８が接合する領域に袋を縫着する等の 方法により、長手バー１９、２０が包帯１４に装入されて一体化する。これらの 長手バー１９、２０はそれぞれがヒンジ２１とピン２２を有し、そのピンは関節 軸の領域に略位置し、包帯１４が膝関節にかぶせ着せされたときに、膝関節の関 節軸を中心とする回動を維持する。この種類の長手バー１９、２０は第２図に示 すように包帯１４の両側に設けられる。ただし、後側は見えないので、破線で示 す。 包帯１４の弾性部分１７、１８は、非弾性バンド２３、２４、２５、２６によ って橋かけされる。これらのバンドはそれぞれの弾性部分１７、１８を第１図の バンド４〜７と同様に橋かけをし、これらの弾性部分から弾性を除去する。バン ド２３、２４、２５、２６は第１図に示された方法と同じ方法で取り付けられる 。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．弾性及び有意に弱い弾性部分（２、３）を有する包帯（１）において、前記 包帯（１）に装入された少なくとも１つの長手条片（２）が前記弾性部分（２） を形成し、前記包帯（１）の前記長手条片とは別の有意ぶ弱い弾性部分（３）は 、有意に弱い弾性又は非弾性材からなり、前記弾性部分（２）は、有意に弱い長 手方向弾性伸長性又は長手方向非弾性であるバンド（４、５、６、７）によって 橋かけされ、前記バンド（４、５、６、７）を前記包帯（１）上において締め付 けると、前記弾性部分（２）の弾性は有意に減少されるか除去されるようにした ことを特徴とする人体部分用筒形包帯。 ２．弾性及び有意に弱い弾性部分（２、３）を有する包帯（１）において、前記 包帯の弾性部分（２）は２つの本質的に同一な弾性部分（１７、１８）を含み、 その一方は包帯（１４）の一端からその略中央へ延長し、その他方はそこから包 帯（１４）の他端へ延長し、各弾性部分（１７、１８）は本質的に周方向に周面 の半分を被覆し、かつ相互に１８０度のオフセット関係であり、前記弾性部分（ ２）は、有意に弱い長手方向弾性伸長性又は長手方向非弾性のバンド（４、５、 ６、７）によって橋かけされ、前記バンド（４、５、６、７）を締め付けること により、前記弾性部分（２）の弾性は有意に低減されるか又は除去されるように したことを特徴とする人体部分用筒形包帯。 ３．包帯（１）にそれぞれ１つのヒンジと、関節軸に略合致する１つのピンとを 備えた１つの剛性長手バー（１９、２０）が装入され、前記長手バーは弾性部分 （１７、１８）と弱弾性部分（１５、１６）の連結領域において、前記包帯（１ ）の長手方向に延長することを特徴とする請求項２記載の人体部分用筒形包帯。 ４．バンド（４、５、６、７）を締め付けるためのフック・ループ止め具（１２ 、１３）が設けられたことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１つに記載 の人体部分用筒形包帯。 ５．バンド（４、５、６、７）は包帯（１）上に取り付けられた折り返しリング （８、９、１０、１１）を通して締め付けられることを特徴とする請求項４記載 の人体部分用筒形包帯。