JPH11504945A - 勃起機能障害の処置において利用するためのpge―1含有凍結乾燥リポソーム - Google Patents

勃起機能障害の処置において利用するためのpge―1含有凍結乾燥リポソーム

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JPH11504945A JP9522803A JP52280397A JPH11504945A JP H11504945 A JPH11504945 A JP H11504945A JP 9522803 A JP9522803 A JP 9522803A JP 52280397 A JP52280397 A JP 52280397A JP H11504945 A JPH11504945 A JP H11504945A
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Abstract

(57)【要約】 勃起機能不全の処置のための方法であって、プロスタグランジン含有リポソーム及び当該リポソームを溶解する界面活性剤を含む水性溶液を道内注入することを含んで成る方法。勃起機能不全を処置するための薬理組成物は二成分系を含んで成る。第一成分系は所定量の凍結乾燥プロスタグランジン含有リポソームを含んで成る。第二成分系は所定容量のリポソームの溶解のための界面活性剤を含む水性溶液を含んで成る。凍結乾燥プロスタグランジン含有リポソームの溶解は勃起を及ぼすために陰茎に適用するのに適する液体組成物を供する。

Description

【発明の詳細な説明】 勃起機能障害の処置において利用するための PGE−1含有凍結乾燥リポソーム 発明の分野 本発明は勃起機能障害の処置、そしてより詳しくは腫脹及び硬直を及ぼすため のプロスタグランジン含有リポソームの道内投与に関する。 発明の背景 男性の勃起反応は神経の活動により誘導される血管作用であり、そして血管と 神経作用との間での複雑な相互作用により維持される。副交感神経系インプット は陰茎の小柱平滑筋の弛緩及びピロシーン(Pilocene)動脈の拡張により勃起を 可能にする。勃起機能障害又はインポテンスは性交渉のために十分な硬直性を一 貫して達成又は維持できないことをいう。勃起機能不全の程度は様々であり、そ してそれは陰茎硬直性の一部低下又は勃起状態の維持不能から完全な勃起不良に 至る。 勃起機能不全のための処置は真空圧縮装置、血管手術、人工陰茎、精神性的治 療、ホルモン治療、及び血管拡張剤の投与を包括する。陰茎体への血管拡張物質 の直接注入は多くの患者において即効式な勃起を供するのに極めて有効な方法で ある。直接注入において最も効果的且つよく研究されている試薬にはパパベリン 塩酸塩、フェントラミン及びアプロスチジル又はプロスタグランジンE−1(PGE −1)が含まれる。これらは単独で、又は組合されて使用されている。一般的に は有効であるが、かかる処置は高い割合での患者の脱 落により示される通り、心理学的にわずらわしい、痛みがある、外傷性である又 は不便であることが往々に認められている。更に、感染、陰茎体線維症、線維症 節、低血圧及び持続性勃起症が生じうる。 血管拡張物質は尿道を介して投与されてもいる。これは例えばVossの米国特許 第4,801,578 号、Place らの米国特許第4,242,391 号及びKockのヨーロッパ特許 出願第0,357,581 号に記載されている。 パパバリン塩酸塩は動脈及び細静脈の双方を拡張し、静脈漏出をもたらしてし まう。フェンタロミンは勃起機能不全の原因となるとは限らない副交感神経支配 に影響を及ぼし、PGE−1は動脈及び/又は神経を選択的に拡張し、それ故尿道 体洞の血管の充血をもたらしてしまう。 プロスタグランジン、特にプロスタグランジンE−1は陰茎体への直接針注入 により勃起を引き起こすうえで有効であることが示されているが、勃起機能不全 の処置におけるプロスタグランジンの利用はその短い棚寿命により制約されてい る。プロスタグランジンは非常に不安定であり、そして薬理学的に安定な製剤と して製造するのは難しい。例えば、水性溶液中で、プロスタグランジンE−1は わずか約90秒の棚寿命しかない。このことは、有用となるには、それも溶解した ら直ちに注入又は適用しなければならないことを意味する。道外又は道内適用の ためには非リポソーム系プロスタグランジンが好ましくなく、なぜなら十分なプ ロスタグランジンが上皮又は尿道膜を横断して陰茎体洞へと拡散して勃起を引き 起こす前にかなり分解が起きてしまうからである。 発明の概要 本発明は勃起機能不全を処置するための薬理組成物及び方法に関 する。好適な薬理組成物は二成分系を含み、一方の成分はプロスタグランジン含 有リポソーム(「リポソームPG」とも呼ぶ)を含んで成り、そして第二成分は当 該リポソームを制御式に溶解せしめてその中に含まれているプロスタグランジン を遊離させるための化学的手段を含んで成る水性アクチベーター溶液を含んで成 る。この製品の棚寿命を延期するため、リポソームPGは凍結乾燥するのが好まし い。好適な態様において、プロスタグランジンはプロスタグランジンE−1(「 PGE−1」)である。リポソームを制御式に溶解するための好適な手段は無毒な 界面活性剤、好ましくはPEG(9)オクチルフェニルエーテルの水性溶液を含んで成 る。勃起機能不全を処置するため、これら二つの成分を混合して溶液にし、それ を陰茎に道外的に、又は好ましくは道内的に適用して満足たる勃起を得る。 勃起機能不全を処置するための本発明の方法において、リポソームPGを含んで 成る組成物を陰茎に適用する。適用は道外的、又はより好ましくは道内的であっ てよい。道外とするなら、当該組成物は水性溶液又はクリームもしくはオイント メントの形態であってよい。道内的に投与するなら、当該組成物は水性溶液の形 態であることが好ましい。投与するプロスタグランジンの量は好ましくは約0.25 mg〜約5mg、そしてより好ましくは約1mg〜約 2.5mgとする。当該溶液は道内的 に約 0.5cc〜約1ccの用量で1又は数回投与することが好ましい。 本発明の好適な方法において、凍結乾燥PGを、界面活性剤、好ましくはPEG(9) オクチルフェニルエーテルを含む水性アクチベーター溶液に溶かす。この溶液中 のリポソームPGの量は好ましくは約0.25mg/cc〜約6mg/cc以下、そして好まし くは約 0.5mg/cc〜約2mg/ccのプロスタグランジンを含む溶液を供するように 好適に選ばれる。当該溶液中の界面活性剤の濃度は好ましくは約0.02〜約2重量 %、そして好ましくは0.05〜約0.25重量%とし、これによりリポソームの溶解は 混合して好ましくは約20分以内、そしてより好ましくは約5〜10分以内、そして 更により好ましくは約2〜5分以内に起こる。液体界面活性剤を凍結乾燥リポソ ームPGに添加後、この溶液を1〜3分強力に撹拌し、これによりこの溶液は透明 となるのに一般に2〜5分要する。 好適な方法において、リポソームPG溶液を10〜15mm軟長ニップルを介して道内 投与する。患者をあお向けにして、細長いニップルを尿道の中に陰茎の道口から 約1cm〜約2cmの距離挿入し、そして所定量の溶液、好ましくは 0.5〜約1ccを ニップルを介して注入する。この溶液は漏出を最小にするためにゆっくりと注入 する。典型的には、腫脹の開始は1〜3分以内に起こり、完璧な腫脹は5〜10分 以内に達成され、20〜40分又はそれより長く持続する。必要ならば性交渉のため の満足たる勃起のために数回注入してよい。 別の態様においては、凍結乾燥リポソームPG及びアクチベーター溶液をコンド ームのリザーバーの中で混合する。リポソームPGが溶解したら、コンドームを陰 茎に装着し、そしてマッサージを施して液体を陰茎の上に広げる。満足たる勃起 は一般に5〜10分以内で達成される。 図面の簡単な説明 図1は好適なデリバリーシステムの側面図である。 詳細な説明 勃起機能不全の処置のために極めて好適な薬剤は二成分系を含んで成る。第一 成分はリポソームを含む凍結乾燥プロスタグランジンを含んで成る。第二成分は リポソーム溶解剤、好ましくは界面活性 剤を含む水性アクチベーター溶液を含んで成る。 本発明における利用に適するプロスタグランジンにはプロスタグランジンE(P GE)、例えば PGE−1、 PGE−2及び PGE−3、プロスタグランジンA(PGA)、例 えば PGA−1、プロスタグランジンF(PGF)、例えば PGF−2、プロスタグラン ジンD(PGD)、例えば PGD−2、プロスタサイクリン、トロンボキサン、リュー コトリエン、6−ケト− PGE−1誘導体、カルバサイクリン誘導体、PGD−2誘 導体が含まれる。PGE−1及び PGE−2が好適なプロスタグランジンであり、そ して PGE−1が最も好ましいプロスタグランジンである。 本発明のリポソームは任意の適当なリン脂質、糖脂質、誘導化脂質等より成り うる。適当なリン脂質の例にはホスファチドコリン、ホスファチジルセリン、ホ スファチジン酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルエタノールアミン 、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ジセチルホスホフェート 、リソホスファチジルコリン及びそれらの混合物、例えばダイズリン脂質、及び 卵黄リン脂質が含まれる。適当な糖脂質にはセレブロシド、硫黄含有脂質、ガン グリオシド等が含まれる。適当な誘導化脂質にはコリン酸、デオキシコリン酸等 が含まれる。現状好ましいリポソーム形成用脂質は卵ホスファチジルコリンであ る。 リポソームはリポソームを形成するための任意の方法により形成でき、そして 公知の手順に従ってプロスタグランジンを装填する。リポソームPGを形成するた めの公知の方法は例えばLiposome Companyに共に譲渡されたPCT 出願 PCT/US88 /01714 及びヨーロッパ特許出願EP 0,512,916A2、並びにGreen Cross Corporat ion に譲渡されたヨーロッパ特許出願EP 0,416,527A2、並びにこれらの出願にお いて開示されている引用文献に記載されている。これらは引用する ことで本明細書に組入れる。形成されるのはリポソームPGを含んで成るエマルシ ョンである。プロスタグランジンに加えて、当該リポソームにはその他の薬剤、 例えばパパバリン塩酸塩及び/又はフェントラミンを装填してよいことがわかる 。 本発明において利用するリポソームは約20nm〜約1000nm、そして好ましくは約 100nm〜約 200nmの平均直径を有する。約 140nmの平均直径が特に好ましい。約 20nmより小さいリポソームは有用であるが、製造することが困難であるため好適 でない。 従って、製造されるリポソームは好ましくはサイズの縮小及び均質集団の生成 のために処理する。これは慣用の技術、例えば好ましくは 100〜 500nmの孔サイ ズのフィルターを介して押出することにより達成し得、ここでこのフィルターは 直線流路型でも屈曲流路型であってもよい。均質なサイズ分布に至るリポソーム のサイズ縮小のその他の方法は超音波曝露、フレンチプレス技術、流体力学剪断 、コロイドミルもしくはガウリンホモジナイザー等を使用するホモジナイゼーシ ョン、又は微小粒体化技術である。微小粒体化が現状好ましい。 微小粒体化は例えばCookらの米国特許第4,533,254 号に記載されている。これ は引用することで本明細書に組入れる。好適な微小粒体化手順においては、リポ ソームエマルションを小直径開口部に高圧で通し、そして壁に散布し、そして集 める。 本発明の特に好適な態様においては、当該リポソームをMicrofluidies Corpor ation 製のM-110 Series Caboratory Microfluidizerに例えば平方インチ当り 1 4000〜16000 ポンドの圧力で1〜10回、そして好ましくは4回通し、約 140nmの 平均直径を有する概して均質なリポソーム集団を得る。 リポソームPGの水性エマルションは、プロスタグランジンが何分 間であるのに対し、何日間も安定である。 リポソームPGを更に安定にするため、好ましくはエマルションを凍結乾燥する 。凍結乾燥したリポソームPGはリポソーム又はプロスタグランジンが劣化するこ となく半年〜3年室温で保存できる。 凍結乾燥は当業界に公知の任意の方法により達成し得る。かかる手順は例えば 引用することで本明細書に組入れるJanoffらの米国特許第4,880,835 号に開示さ れている。凍結乾燥手順には好ましくはリポソーム懸濁物への乾燥保護剤の添加 が含まれる。乾燥保護剤はリポソームを、サイズ及び中身が乾燥工程の際及び再 水和の間維持されるように安定化する。好適な乾燥剤の糖、例えばデキストスー ス、スクロース、マルトース、マンノース、ガラクトース、ラフィノース、トレ ハロース、ラクトース及びトリオース糖であり、これらはリポソーム懸濁物の水 性相の重量%の約5%〜約20%、そして好ましくは約10%の量で添加するのが好 ましい。デキストロース、スクロース及びマルトースが現状好ましい。マンニト ールは任意の糖と一緒に使用してよい。追加の保存剤、例えばBHT 又はEDTA、尿 素、アルミブン、デキストラン又はポリビニルアルコールも使用してよい。 当該アクチベーター溶液が含んで成るリポソーム溶解手段は任意の水溶性化学 品であってよく、それはプロスタグランジンを分解することなくリポソームを溶 解でき、そして患者に対して使用する濃度では無毒且つ無刺激的である。好適な 溶解手段には界面活性剤が含まれる。適当な界面活性剤の非限定例にはコリン酸 のナトリウム塩、ドデシル−β−D−マルトシル、ラウリルジメチルアミンオキ シド、PEG(9)オクチルフェニルエーテル(Triton(登録商標)X−100)及びポリ ソルベート20(Tween(登録商標)20)が含まれる。PEG(9)オクチルフェニルエー テルが現状好ましい。 溶解剤の濃度は重要である。もし溶解剤が濃厚すぎると、プロスタグランジン は早く遊離しすぎてしまい、そして吸収される前に失活してしまう。もし使用す る量が少なすぎると、プロスタグランジンの遊離する量が不十分となる。好まし くは、溶解剤の濃度は混合後所望の時間内に、好ましくは20分以内に、より好ま しくは5〜10分以内に、そして更により好ましくは約2〜5分以内にリポソーム を溶解できる最少限の量となるように選定する。患者に対する任意の潜在的な刺 激が最少限となるよう最少有効量の溶解剤を使用することが所望される。約0.02 〜約2重量%又はそれ以上の界面活性溶解剤の量がリポソームを溶解するのに有 効であることが見い出された。約0.05%〜約0.25%の範囲が現状好ましく、なぜ ならリポソームを溶解するための最適時間(2〜5分)と陰茎に対する最小限の 刺激との最良の組合せを供するからである。 陰茎体洞に直接針注入した約10〜20μgのプロスタグランジンE−1は血管拡 張作用を引き起こし、腫脹及び硬直を供することがわかっている。従って、約10 〜20μmのプロスタグランジンが道膜又は尿道膜を横断して陰茎体洞に至るよう にする量のリポソームPGを使用するのが所望される。1mgの用量のプロスタグラ ンジンE−1のうち約1%〜5%が尿道膜を横断して陰茎体洞へと拡散すること が見い出された。 従って、1mgの用量のリポソーム PGE−1が現状好ましいが、約6mgまでのよ り高い用量も使用してよい。約6mgより高い用量は、更なる利点がないため、好 ましくない。約0.25mgほどの低い用量は一部の個体においては有効であることも ある。 尿道の限られた容積に基づき、リポソームPGの用量は約2cc以下、そして好ま しくは約 0.5〜1ccの溶液の容量で投与しなくてはならない。より多い量は好ま しくなく、なぜなら道管を介して漏出す る傾向が高まるからである。必要なら数回に分けて投与してよいことがわかる。 所望用量のプロスタグランジンを送達するのに必要なリポソームPGの量を決定 するのに、どれだけの量プロスタグランジンが存在しているかを決定する必要が ある。標準プロスタグランジンE−2 ELISA試験を利用する分析はプロスタグラ ンジンを20〜40重量%ほどの多い量でリポソームに装填してよいことを確立した 。しかしながら、プロスタグランジンは約2〜約3重量%の量で存在しているこ とが好ましい。特に好適な凍結乾燥リポソームPG組成物は44mgの卵ホスホチジル コリン、75mgのマルトース及び1mgのプロスタグランジンE−1を含んで成る。 溶解したリポソームPG溶液は道内的に投与することが現状好ましい。本明細書 における「道内」投与とは陰茎内の尿道の任意の部分における当該溶液の投与を 意味及び包括するが、道管にわたって広がる尿道の一部内、即ち道管開口部から 約2〜3cm内での当該溶液の投与が好ましい。 溶解リポソームPGの道内投与のために好適なデリバリーシステムを図1に示す 。このデリバリーシステムは当該凍結乾燥PGを含み、且つ、その中にアクチベー ター溶液(一般に1cc)を導入するプラスチックバイアル10を含んで成る。この バイアル10はバイアルに封をするためのスクリュー・オン・キャップ(図示せず )を有し、かかるバイアルを強力に振盪して中身を混合し、そして凍結乾燥PGを 溶解する。この製品を約2〜5分放置後、キャップを外し、軟質プラスチック又 はゴムニップル12をこのバイアルの開口部に押し込む。ニップル12は約1mmの直 径及び約2cmの長さを有する。 図1に示すデリバリーシステムを利用する本発明の好適な方法に従うと、患者 をあお向けの位置にする。バイアルのニップル部分を 尿道の開口部に静かに挿入し、そしてその位置に固定する。次いでバイアルを絞 り、バイアルの中身を尿道に押し込む。追し出される部分を陰茎の土台に向って 押し込み、漏出を防ぐ。これをバイアルの中身全てが搬送されるまで繰り返す。 道管の開口部をしばらくの間、例えば5〜10分閉じ、その間に完全な腫脹及び硬 直が典型的に達成される。 別のデリバリーシステムは慣用のコンドームを含んで成る。コンドームは一部 が巻状となっておらず、そして凍結乾燥リポソームPGをコンドームのリザーバー に入れる。次いで水性アクチベーター溶液をリザーバーに入れ、そして中身をリ ポソームPGが溶解するまで混合する。次いでこのコンドームを陰茎に巻き付け、 マッサージを施して陰茎の上に液体を均一に広げる。完全な腫脹は一般に5〜10 分以内に達成される。 本発明の範囲を逸脱することなく当該製品及び方法の記載の好適な態様に様々 な改良を施すことができることが理解される。例えば、棚寿命を長くするのに凍 結乾燥が好ましいが、本発明の実施にとって本質ではない。同様に、溶解剤の存 在はプロスタグランジンの制御遊離を可能にするが、溶解剤の存在は請求の範囲 の方法の実施のためには必要ではない。かかる態様において、リポソーム中のプ ロスタグランジンの濃度は、適量のプロスタグランジンが投与後遊離されるもの と仮定して増大させるのが好ましい。 外的に投与するなら、アクチベーター「溶液」は例えば引用することで本明細 書に組入れるVossらの米国特許第4,801,587 号に記載のローション又はオイント メントを含んで成りうる。 本発明の効能を下記の実施例により実証する。その中の勃起の「レベル」又は 「級」は患者又は医師により評価される腫脹度を意味する。それは例えば2/10 の比で示し、10は完全腫脹を意味する。 「腫脹」は縦方向及び外周の双方の血管充血度を意味する。これは患者又は医師 により完全又は最大腫脹の%として表示して評価される。「硬直」とは陰茎の屈 曲のしにくさを意味する。これは患者又は医師により評価され、そして完全腫脹 が達成されたときの硬度の%として表示する。「膨張」は外周の拡大度を意味す る。これも患者又は医師により評価され、そして完全腫脹が達成されたときの膨 張度の%として示す。 実施例1 凍結乾燥 PGE−1リポソームの調製 下記の実施例に記載の患者試験において利用したリポソーム PGE−1は下記の 手順に従って調製した。 1. 2250mlの水(二重蒸留)をビーカー(低温に保った)に入れ、そして窒素 を30分以上散布する。 2. 225gのマルトース(Sigma M5885)を水に加え、そして溶けるまで混合する 。窒素の散布は続ける。pH4.81の混合物。 3. 別のビーカーの中で、 10.59gの卵ホスファチジルコリン(EPC)(Sigma)を 8.38mlのエタノール(無水、Sigma E3884)と組合せ、そして溶解するまで混合す る。これに67.5mgのBHT を加え、そして溶解するまで混合する。この混合物に21 60mgの PGE−1を加え、そして溶解するまで混合する。残り4.19mlのエタノール を秤量容器中の全ての残留 PGE−1をこの混合物にすすぎ入れるために用いる。 4. エタノール溶液を10mlのガラスシリンジに入れ、そしてマルトース溶液を 11分かけて連続窒素散布しながら加える。pH<7.0 に保つ(微小流体化器にpH4. 81で入れる)。測定する。ハンドブレードで混合する。全て 1.5℃に冷却して保 つ。 5. 微小粒体化器。微小粒体化器 110Fに4回通す。 6. 2.7mlの仕上げ製品を取り出し、そして約 1.000−6mlのWheaton 点眼ボ トルの中で凍結乾燥する。 凍結乾燥は下記のサイクルに従って達成: 1. 装填の1時間以上前に棚を≦−45℃に設定: 2. 製品を装填し、≦−45℃で12時間保つ。 3. −50μに真空。 4. 棚温度を−28℃〜−20℃に59時間設定。 5. 棚温度を10時間かけて−20℃から−5℃に上昇。 目視では製品は−20℃で追加の時間を要する。 6. 棚を−22℃に再設定し、そして36時間−22℃〜−18℃に保つ。 7. 棚を+25℃に再設定し、そして25℃に48時間保つ。 下記の凍結乾燥サイクルは同じ結果をより短い時間で供するものと期待される 。 1. 装填の1時間以上前に棚を≦−45℃に設定: 2. 製品の装填し、≦−45℃で6時間以上保つ。 3. ≦ 100μに真空。 4. 棚を−28℃に50時間設定する。 5. 棚を25℃に40〜50時間設定する。 実施例 2−13 患者試験 以下は勃起機能不全に悩む男性患者への PGE−1を含んで成る組成物、様々な 濃度の PGE−1含有リポソーム又は偽薬の道内投与の例である。 実施例2患者の経歴 患者は精神的インポテンスに悩む47才の白人男性である。患者は特別な医学的 特徴を有さず、アレルギーはなく、入院経験はなく、そして現在医薬品を摂取し ていない。身体検査は脈拍数70;呼吸数16;血圧 140/90 を示し、肉体的には正 常値内である。実験手順 試験 No.1:0.25%の緩衝酢酸塩を含む溶液10ccを白色結晶粉末状の2mgの P GE−1を含むチューブに導入し、0.2mg/ccの濃度にする。酢の臭気が認められ た。この白色結晶粉末は緩衝液と混合したときは完全に溶解しない。この混合物 の粒状結晶性は経時的に、振盪混合により、又は室温(72°F)に至る温度上昇 のいずれによっても著しく変化しない。1ccの溶液を患者の尿道管に挿入したド ロッパーの中に入れ、この溶液を注入した。患者は入口で刺痛/熱痛感覚を感知 した。尿道に全容量を挿入することは不可能であり、そして大量の漏出が起きた 。勃起は起きなかった。同じ容量及びmg用量の白色結晶材料を利用する2回目の 投与を患者に施し、本質的 に同じ結果となった。 試験 No.2:4mgの PGE−1を含む第二バイアルを試験 No.1で用いたものと 同じ緩衝液2ccと混合して2mg/ccの濃度にした。溶液の結晶粒子が再び認めら れた。1ccの溶液を試験 No.1のように尿道管に注入した。患者はここでも若干 の刺痛/熱痛を感知し、不快感は溶液の充満による尿道中の圧力の上昇に伴って 増大した。一過性の勃起活性が認められた。陰茎亀頭は勃起サイズの70%まで拡 大した(患者により記録)。患者は陰茎の充血感触も感知した。陰茎幹は50%充 血し、そして50%の伸長が認められた。この一過性の効果は約30秒持続した。勃 起の硬直はなく、膨張のみであった。 2回目の1ccの注入は尿道の入口での刺痛及び注入による圧迫の不満を除き、 患者による反応を全く供さなかった。 3時間後の患者による電話報告。患者は鼠蹊部及び陰茎において、勃起して性 交渉したときの如き充実感を認識した。患者は試験による苦痛又は残余感を感知 しなかった。彼は陰茎が性交渉後のような陰茎が充血した感触をもち続けている ことを示唆した。道管においてほんのわずかな刺痛感覚があった。 実施例3患者の経歴 関連の健康経歴なく。身体検査は伸長5′9″;体重 165;血圧 142/98;脈 拍88を示し、肉体的には正常値内であった。 過去の性的機能不全なし。実験手順 PGE−1を0.25%の緩衝酢酸塩を含む10ccの緩衝溶液に加え、溶液1cc当り4m gの PGE−1の溶液を作った。材料は全て溶液に溶解することが認められた。こ の患者を診察台の上にあお向けにし、そして1/2(0.5)ccの溶液を患者の尿道 の中の点眼器の中に注入し た。K−Yジェリー環を、ガラスチップより1cm上にくるようにこの点眼器の上 に載せ、道管を閉じ、そしてこの溶液が逆流又は液だれしないようにした。患者 を30分の間隔で4回、毎回7分間処置した。不快感はなかった。熱痛は尿道にも 道管にもなかった。尿道には充実感がなく、材料の挿入による不快感もなかった 。陰茎を1時間観察した。2mgでは反応はなかった。4mgでは若干の腫脹があっ た。6mgでは若干大きい充血があった。8mgでは2〜3/10級の勃起が達成され たが、次の1時間ではなくなった。 患者に2及び3時間の間隔でコンタクトをとった。更なる充血は認められなか った。 実施例4患者の経歴 健康歴:34才で心臓病(心膜炎)。2週間入院。36才にて右膝半月切除。現在 C.C.なし。現在投薬なし。性的機能不全の経歴なし。身体検査は正常値内のNDA 、血圧 130/82;脈拍数80;体重160 ;伸長5′10″を示した。実験手順 結晶リポソーム PGE−1を2%の界面活性PGE(9)のオクチルフェニルエーテル を含む緩衝溶液に溶かして2mgの PGE−1/cc溶液にした。この患者をあお向け にし、そして細い 1.5cmの軟質ニップルを用いて溶液を1/2ccづつ尿道管のに 注入した。患者に10分にわたって2回注入を施した。患者は若干の道管の熱痛/ 刺痛を訴えた。2〜3/10の勃起級レベルへの充血が2回目の注入を経て認めら れた。患者は若干の熱痛を報告した。彼は鼠蹊部での充実感を認識し、そして性 的刺激により「勃起しない」と感じた。 2及び3時間後の検査、患者は去った後に充実感を緩和するため、射精のため にマスターベーションしたことを報告した。 実施例5患者の経歴 この者は実施例4に記載の実験手順に参加した者である。実験手順 500mgの凍結乾燥 PGE−1含有リポソームを含むバイアルを1%の界面活性PGE (9)オクチルフェニルエーテルを含む緩衝液3ccで希釈して1mg/ccの PGE−1 を含む溶液を作った。5分の強い振盪の後、バイアルの中身全てが溶解し、そし て粒状物質は認められなかった。中身に臭気はなかった。患者を診察台の上にあ お向けにし、そして 0.5ccの溶液を点眼器に入れ、そして道内投与した。K−Y ジェリー環を点眼器の1cm上に載せ、漏出を最小限にした。 1回目の注入後、反応はなかったが、被験者は尿道の熱痛感覚を訴えた。5分 後、2回目の 0.5ccの用量を注入し、そして患者は一過性の2〜3/10級勃起に 達成した。 4分経過後、3回目の 0.5ccの用量の溶液を注入し、そして被検体は4〜5/ 10級の勃起に達した。更に5分後、4回目の 0.5ccの用量の溶液を注入し、そし て勃起は4/10級より高い度合に至らなかった。若干の腫脹があり、硬直はなか った。患者が立ち上がると、勃起は7/10級に増大した。彼に横たわらせると勃 起は3/10に下がった。4分後、彼が再び立ち上がると勃起は再び7/10にまで 増大した。勃起した患者にこのときには尿道に更なる注入を施さなかった。この 実験の1時間後、患者は勃起がまだ3/10級であると報告した。実験の2時間後 、患者は勃起がまだ3/10級であり、そして最初の放尿の後に熱痛感覚があった ことを報告した。実験の3時間後、充血の全徴候は消えた。 実施例6患者の経歴 73才の男性がこの実験の被検者である。この患者は挿入して約3分後に勃起性 を失う性的機能不全を有したが、射精には問題がなかった。彼のa.m.勃起率は10 /10級であり、そして血管不全の経歴を有さなかった。継続している投薬歴は血 圧のためのHytrin 2QD及びコレステロールのためのProvocolであった。経歴を考 慮し、そして身体検査を行った。全て正常値内であった。実験手順 凍結乾燥 PGE−1含有リポソームを含むバイアルを1%の界面活性PGE(9)オク チルフェニルエーテルを含んで成る8ccの緩衝液と混合し、1mg/ccの PGE−1 を含む溶液を作った。1ccづつの得られる溶液を全部で3回の注入で注入した。 最初の2回の注入では反応はなかった。3回目の注入により、患者は7/10級 の勃起に達し、そして挿入のために十分であった。右側陰茎体洞は充満し、そし て海綿体は充満したが、左側は充満せず、左側の陰茎体充満の不良により陰茎は 左側に傾いた。患者は注入後若干の刺痛を訴え、そして漏出は前述のK−Yジェ リーを使用するとにより最少限であった。 実施例7患者の経歴 この患者は52才の白人男性である。患者は総合医療検査をし、そして異常な病 理学的発見はなかった。彼は6年間の真正糖尿病歴を有し、Diabenasc 250mg B. I.D.を摂取していた。患者は喫煙も飲酒もしない。その他の関連健康要因はなか った。患者はこの評価の約2年前に徐々にインポテンスの発症に気付いた。患者 は20年間安定な結婚生活を送り、そして彼及び彼女は週に1回性交渉を試み、成 功率は25%であった。実験手順 凍結乾燥リポソーム PGE−1を含む図1に示すニップルチップを有するバイア ルに 0.5%の界面活性PGE(9)オクチルフェニルエーテルを含む1ccの緩衝液を導 入し、1mg/ccの PGE−1を含む溶液を作った。患者を診察台の上にあお向けに 、K−Yジェリーのビーズをバイアル容器のニップルチップに載せた。この混合 物を患者注入の10分前に混合した。ニップルチップを患者の尿道管に挿入し、そ して容器の中身全てをゆっくりと注入した。道管入口を閉じて5分間漏出を防い だ。 この患者は陰茎の 100%の腫脹を得、硬直度は50%であった。彼は今までに彼 自身では経験していない陰茎の勃起を感じた。この患者と2時間後にコンタクト をとり、そして彼は 1.5時間勃起した後、マスターベーションすることを決意し たと述べた。勃起は十分なものであり、そして射精後、直ちに腫脹減退した。 実施例8患者の経歴 この患者は48才の白人男性である。患者を総合医療検査にかけ、そして異常な 病理学的発見はなかった。この患者は6年間真正糖尿病を患い、N.P.H.40μp.m .、Seldane 20mg、Clucatrol 5mg a.mを摂取している。患者は喫煙も飲酒もし ない。その他の関連の健康要因はなかった。患者は評価の約2年前から徐々にイ ンポテンスの発症に気付いた。患者は10年間の安定した結婚生活を送っており、 性交渉は週に1回試みており、その成功率は50%である。実験手順 ニップルチップを有し、且つ 500mgの凍結乾燥リポソーム PGE−1を含むバイ アルに 0.1%の界面活性PGE(9)オクチルフェニルエーテルを含む1ccの緩衝液を 導入して1mg/ccの PGE−1を含む溶液を作った。患者を診察台の上であお向け にし、そしてK−Yジェリ ーのビードをバイアルのニップルチップに載せた。この混合物を患者への注入の 10分前に混合した。ニップルチップを尿道管に挿入し、そして容器の中身全てを ゆっくりと注入した。道管入口を閉じて5分間漏出を防いだ。圧力を解放すると 約90%の混合物が漏れ出した。 患者は陰茎の50%の腫脹及び約20%の硬直度を得た。患者は今までに彼自身で は経験していない陰茎の勃起を感じた。 実施例9患者の経歴 この患者は67才の白人男性である。患者を総合医療検査にかけ、そして異常な 病理学的発見はなかった。この患者は「花粉症」に悩み、そしてSeldane D を摂 取している。この患者は高いコレステロール症も有し、そしてLopid IQD で処置 されている。患者は喫煙も飲酒もしない。その他の関連の健康要因はなかった。 患者は32才のときに腎臓結石のために1度入院している。血圧 150/78、SMAC、 CBC、UA、WNL。患者は評価の約4年前から徐々にインポテンスの発症に気づいた 。患者は26年間の安定した結婚生活を送り、そして週に1回性交渉を試みており 、その成功率は50%であった。実験手順 ニップルチップを有し、且つ 500mgの凍結乾燥リポソーム PGE−1を含むバイ アルに 0.025%の界面活性PGE(9)オクチルフェニルエーテルを含む1ccの緩衝液 を導入し、 0.5mg/ccの PGE−1を含む溶液を作った。この患者を診察台の上に あお向けにし、そしてK−Yジェリーのビードをバイアルのニップルチップに載 せた。患者への注入の10分前に混合物を混合した。ニップルチップを患者の尿道 管に挿入し、そして容器の中身全てをゆっくりと注入した。道入口を閉じ、5分 間の漏出を防いだ。 患者は陰茎の50%の腫脹及び0%の硬直度を得た。患者はマスターベションに よる彼の勃起及びa.m.勃起が往々にして10/10であることを報告した。 実施例10患者の経歴 この患者は55才の白人男性である。患者を総合医療検査にかけ、そしていくつ かの病理学的発見があった。1982年に大動脈心弁交換を受け、そして1949年に虫 耳切除及び扁桃摘出を受けている。足水腫はなく、そして彼の血圧は 120/80の 正常値内である。しかしながら、彼はLanoxin 0.25mg、Zestril 10ml及びMevaco r 20mgで処置されている。彼は彼の血圧が処置しないと 160/110 となると報告 している。彼はまた大きな右側猟径ヘルニアを有し、彼は来週その手術を受ける と報告している。彼は喫煙しない。彼は高コレステロール症に悩み、それはMeva cor により抑えている。彼は中程度に飲酒する。即ち、1日ビール1本である。 彼はぜん息、肺炎で何回か入院しており、そして大動脈心弁交換の後ひどいうつ 病に悩んでいる。彼は現在、性交渉を試みるときに8/10〜9/10の勃起級に達 することができるが、概して挿入又は挿入前に0/10に減退すると報告している 。性交渉の試みは通常月1回である。彼は週に2回のマスターベーション活動を 報告し、マスターベーションの最中は8/10の勃起率に達し、そして射精時には 9/10の勃起率に達する。彼はインポテンスの問題が4年間続いており、そして 彼の29年間の結婚生活は完全であったと報告している。彼は3人の男子をもち、 彼らは全員健康である。際立った経歴の特徴は彼の父親が発作で死亡し、そして 彼の兄が腎臓病を患っていることである。彼の父親も発作前に高血圧を有してい た。実験手順 ニップルチップを有し、且つ0.25重量%PGE(9)オクチルフェニルエーテルの偽 薬1ccを含むバイアルを用意した。この患者を診察台の上にあお向けにし、そし てK−Yジェリーのビードをバイアルのニップルチップに載せた。ニップルチッ プを尿道管に挿入し、そしてバアイルの中身全てをゆっくりと注入した。道入口 を閉じ、5分間漏出を防いだ。しかしながら挿入の際に中身の約半分が漏出して しまった。 患者は0度の陰茎腫脹率及び0度の硬直度を得た。彼に挿入後10分及び20分に 検査を受けさせ,そして3時間後に連絡するように要求した。彼は一度も腫脹を 経験しなかった。この患者はネガティブな結果を経験せず、そて副作用が全くな いと報告した。彼は注入後若干発熱したと述べたが、これはここ数年彼が悩んで いる症状であった。 実施例11患者の経歴 患者は58才の白人男性であり、約7〜10年間断続的な偶発性インポテンスの主 たる訴えをしている。現在彼は離婚しているが、52才の性交渉パートナーを有す る。彼は週2回性交渉を試み、そして勃起するためにKaiserの真空装置を使用し ている。生殖器のホラルセックスでは7/10の勃起率を経験している。彼は正常 な夜間勃起を経験している。彼のSMAC、CBC 、UAは全て正常値内であり、そして 異常な心理学的問題はないようである。現時点で彼は投薬歴又は際立った病歴も もたない。彼は1982年に精管切除、1958年に左半月切除、1955年に左水腫修復、 そして毛巣嚢胞修復を受けている。その他の医学歴的訴えはない。彼に総合医療 検査を受けさせた。身体検査でその他の関連の健康要因はなかった。実験手順 500mgの凍結乾燥リポソーム PGE−1を含むバイアルに1mg/ccの PGE−1を 含んで成る1ccの緩衝液を導入した。この患者を診察台の上にあお向けにし、そ してK−Yジェリーのビードを点眼器の上に載せた。患者への注入の10分前にこ の混合物を混合した。この混合物を点眼器に導入し、そしてこの点眼器を尿道に 約 2.5cmの距離挿入した。この点眼器を尿道管に挿入し、そして中身全てをゆっ くりと注入した。道入口を閉じ、5分間漏出を防いだ。 患者は約80〜90%の腫脹率帯び50〜60%の硬直度を経験した。彼は2時間以内 に鼠蹊部における「充実感」を報告した。彼は陰茎体充血を緩和するためにマス ターベーションを行い、そして勃起は30分以内に減退したが、2時間およそ80% のレベルで保たれたことを述べ、それは有用なパートナーの存在する彼にとって 挿入のために十分であると述べた。 実施例12患者の経歴 この患者は68才の男性であり、約10年間断続的な偶発性インポテンスの主たる 訴えをしている。この患者に総合医療検査を受けさせ、そして異常な病理学的発 見はなかった。彼の父親は87才で発作で死亡している。彼の母親は93才で高血圧 で死亡している。彼はその他の病気についての家族歴を有さない。彼には健康な 56才の妹がいる。この患者は前立腺肥大のためにHytrinを摂取している。彼はそ の他の医学的問題を有さない。彼は喫煙しない。彼は週に4オンスのアルコール 及び1日コーヒー2杯を飲む。彼は結婚しておらず、そしてここ15年間結婚して いない。しかしながら彼には複数の女性パートナーがいる。患者は10/10級のa. m.勃起及び10/10級のp.m.勃起を有する。この患者は夜間陰茎腫脹モニターを受 けなかったが、彼の最後のSMAC、CBC 及び尿素分解値は正常値内にあり、そして 最近の心電図は正常であった。 患者は週に2〜3回約4年間パパベリン及びRegitineを利用しており、そして パパベリン、Regitine及びプロスタグランジン注射を約1年間利用している。患 者は稀にブラジルに旅行し、そこではこれを毎日使用している。彼は持続勃起症 に悩んでいる。実験手順 500mgの凍結乾燥リポソーム PGE−1を含むバイアルに0.25%の界面活性PEG(9 )オクチルフェニルエーテルを含む1ccの緩衝液を導入して1mg/ccの PGE−1 を含んで成る溶液を作った。この患者を診察台の上にあお向けにし、そしてK− Yジェリーのビードで点眼器チップに載せ、尿道用の混合物を含ませた。この混 合物を混合して約10分後に尿道に注入した。道入口を閉じ、5分間漏出を防いだ 。 患者が起立した後、混合物の半分が尿道から漏れた。しかしながら患者は80% の腫脹率及び50%の硬直度を有した。10分後、患者は 100%の勃起率を経験し、 完全な硬直及び完全な腫脹であった。 実施例13患者の経歴 この患者は53才の白人男性である。この患者に総合医療検査を受けさせ、そし て異常な病理学的発見はなかった。検査時、彼は痔、片頭痛ではないが緊張感と しての頻繁たる頭痛及び背中の痛みに悩まされ、背中下方の痛みは長く続いてい る。彼は1984年にC7円板空間の円板切除を受けている。彼はしばしば発疹する 。少年時代の病気には風疹、はしか及びおたふくかぜが含まれる。彼はよく1日 4杯飲酒し、そして1日タバコを約半箱吸う。血圧は 130/82であった。実験手順 0.25重量%のPEG(9)オクチルフェニルエーテルの偽薬を含むバイアルを用意し た。この患者を診察台の上にあお向けにし、そして点眼器バイアルのチップにほ とんど合わない非常に小直径の尿道が認められた。溶液の注入を始めたが、患者 は直ちに道内の痛みを訴え、従ってこの工程を特に約2分間中止した。その後注 入を続け、そして点眼器全体の溶液の約半分がこの患者が再び痛みを訴えるまで に尿道に注入でき、そしてこの工程を約5分中止した。注入を再び続け、そして もう一本の満杯点眼器を注入したが、尿道から第一点眼器の大量漏出があった。 患者はこの時点で不快感を経験したため試験の続行を断った。勃起はなく、そし て道管は尿道の中に含まれている溶液を完全に保持するために5分間閉じた。 患者は溶液の注入時は勃起せず、そして実験の20分後の陰茎は実験前のそれと 本質的にそのままであった。患者の器官での充実感は全くなく、勃起の感触もな かった。 実施例2〜13の結果を下記の表1にまとめる。
【手続補正書】 【提出日】1998年8月17日 【補正内容】 請求の範囲 1.勃起機能不全に悩む男性患者を処置するための、プロスタグランジン含有 リポソームを含んで成る薬理組成物。 2.前記プロスタグランジン含有リポソームがプロスタグランジンE−1 を含 む、請求項1記載の組成物。 3.前記組成物がリポソーム溶解剤を更に含んで成る、請求項1記載の組成物 。 4.勃起機能不全に悩む男性患者を処置するための薬理組成物であって、 所定量のリポソームPGを含んで成る第一成分; リポソーム溶解剤を含む所定容量の水性溶液を含んで成る第二成分; を含んで成り、ここで前記第一成分及び第二成分の混合物が陰茎の勃起を及ぼ すよう陰茎に適用することのできる液体組成物を供するものである、薬理組成物 。 5.前記リポソームPGがプロスタグランジンE−1を含んで成る、請求項4記 載の薬理組成物。 6.前記リポソームPGの所定量及び水性溶液の所定容量が約0.25mg/cc〜約6 mg/ccの前記液体組成物中でのPGの濃度を達成せしめるように選ばれたものであ る、請求項4記載の薬理組成物。 7.前記リポソームPGが凍結乾燥されている、請求項4記載の薬理組成物。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.勃起機能不全に悩む男性患者を処理するための方法であって: プロスタグランジン含有リポソームを含んで成る組成物を用意する;そして 当該患者に陰茎の勃起をもたらすのに十分な時間有効量の当該組成物を適用す る; ことを含んで成る方法。 2.前記プロスタグランジン含有リポソームがプロスタグランジン−E1を含 む、請求項1記載の方法。 3.前記組成物がリポソーム溶解剤を更に含んで成る、請求項1記載の方法。 4.前記組成物が水性溶液である、請求項1記載の方法。 5.前記組成物を道内適用する、請求項4記載の方法。 6.前記組成物を約 0.5cc〜約1ccの容量で適用する、請求項5記載の方法。 7.前記陰茎に適用する組成物中のプロスタグランジン量を約6mg/cc以下と する、請求項1記載の方法。 8.前記陰茎に適用する組成物中のプロスタグランジンの量を約 0.5mg〜約 2 .5mgとする、請求項1記載の方法。 9.前記リポソームが約20nm〜約1000nmの平均直径を有する、請求項1記載の 方法。 10.勃起機能不全に悩む男性患者を処置するための方法であって: 所定量の凍結乾燥リポソームPGを用意する; この凍結乾燥リポソームPGをリポソーム溶解剤を含んで成る所定 容量の水性アクチベーター溶液と、凍結乾燥リポソームPGが溶解して水性混合物 が形成されるのに十分な時間混合する;そして 当該患者に陰茎の勃起をもたらすのに十分な時間有効量の当該混合物を適用す る; ことを含んで成る方法。 11.前記凍結乾燥PGの所定量及びアクチベーター溶液の所定容量を、陰茎に適 用する前記混合物中のプロスタグランジンの量が約6mg以下となるように選定す る、請求項10記載の方法。 12.前記凍結乾燥PGの所定量及びアクチベーター溶液の所定容量を、陰茎に適 用する前記混合物中のプロスタグランジンの量が約0.05mg〜約 2.5mgとなるよう に選定する、請求項10記載の方法。 13.前記リポソーム溶解剤が界面活性剤である、請求項10記載の方法。 14.前記界面活性剤がコリン酸のナトリウム塩、ドデシル−β−D−マルトシ ル、ラウリルジメチルアミンオキシド、PEG(9)オクチルフェニルエーテル、ポリ ソルベート20及びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求項12記載の方法 。 15.前記界面活性剤がPEG(9)オクチルフェニルエーテルである、請求項13記載 の方法。 16.前記界面活性剤が約0.02重量%〜約2重量%の量で存在している、請求項 12記載の方法。 17.前記界面活性剤が約0.05重量%〜約0.25重量%の量で存在している、請求 項12記載の方法。 18.前記溶解剤が、前記凍結乾燥リポソームの前記水性アクチベーター溶液へ の溶解後約20分以内にリポソームを実質的に全て溶解する、請求項10記載の方法 。 19.前記溶解剤が、前記凍結乾燥リポソームの前記水性アクチベ ーター溶液への溶解後約5〜約10分以内にリポソームを実質的に全て溶解する、 請求項10記載の方法。 20.前記溶解剤が、前記凍結乾燥リポソームの前記水性アクチベーター溶液へ の溶解後約2〜約5分以内にリポソームを実質的に全て溶解する、請求項10記載 の方法。 21.前記リポソームが約20nm〜約1000nmの平均直径を有する、請求項10記載の 方法。 22.前記リポソームが約 100nm〜約 200nmの平均直径を有する、請求項10記載 の方法。 23.水性溶液の前記所定容量が約 0.5cc〜約1ccであり、そして凍結乾燥リポ ソームPGの前記所定量が約 0.5mg/cc〜約 2.5mg/ccの溶液内プロスタグランジ ン濃度となるように選定する、請求項10記載の方法。 24.前記リポソームPGがプロスタグランジンE−1を含んで成る、請求項10記 載の方法。 25.男性勃起機能不全の処置において利用するための薬理組成物であって: 所定量のリポソームPGを含んで成る第一成分; リポソーム溶解剤を所定容量の水性溶液を含んで成る第二成分; を含んで成り、ここで当該第一及び第二成分の混合物は陰茎の勃起を及ぼすよ うに陰茎に適用することのできる液体組成物を供するものである、前記薬理組成 物。 26.前記リポソームPGがプロスタグランジンE−1を含んで成る、請求項25記 載の薬理組成物。 27.前記リポソームPGの所定量及び水性溶液の所定容量が約0.25mg/cc〜約6 mg/ccの前記組成物内PG濃度となるように選定する、請求項25記載の薬理組成物 。 28.前記リポソームPGの所定量及び水性溶液の所定容量が約 0.5mg/cc〜約 2 .5mg/ccの前記組成物内PG濃度となるように選定する、請求項25記載の薬理組成 物。 29.前記リポソームPGが凍結乾燥である、請求項25記載の薬理組成物。 30.前記リポソームが約20nm〜約1000nmの平均直径を有する、請求項25記載の 薬理組成物。 31.前記リポソームが約 100nm〜約 200nmの平均直径を有する、請求項25記載 の薬理組成物。 32.前記リポソーム溶解剤が界面活性剤である、請求項25記載の薬理組成物。 33.前記リポソーム溶解剤がコリン酸のナトリウム塩、ドデシル−β−D−マ ルトシル、ラウリルジメチルアミンオキシド、PEG(9)オクチルフェニルエーテル 、ポリソルベート20及びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求項25記載 の薬理組成物。 34.前記リポソーム溶解剤がPEG(9)オクチルフェニルエーテルである、請求項 25記載の薬理組成物。 35.前記界面活性剤が約0.02重量%〜約2重量%の量で存在する、請求項25記 載の薬理組成物。 36.前記界面活性剤が約0.05重量%〜約0.25重量%の量で存在する、請求項25 記載の薬理組成物。 37.男性勃起機能不全の処置において利用するための薬理組成物であって: 所定量の凍結乾燥リポソームPGを含んで成る第一成分; リポソーム溶解剤を所定容量の水性溶液を含んで成る第二成分; を含んで成り、ここで当該第一及び第二成分の混合は陰茎の勃起を及ぼすよう に陰茎に適用することのできる液体組成物を供するも のである、前記薬理組成物。 38.前記リポソームPGがプロスタグランジンE−1を含んで成る、請求項37記 載の薬理組成物。 39.前記凍結乾燥リポソームPGの所定量及び水性溶液の所定容量が約0.25mg/ cc〜約6mg/ccの前記組成物内PG濃度となるように選定する、請求項37記載の薬 理組成物。 40.前記凍結乾燥リポソームPGの所定量及び水性溶液の所定容量が約 0.5mg/ cc〜約 2.5mg/ccの前記組成物内PG濃度となるように選定する、請求項37記載の 薬理組成物。 41.前記リポソームが、再構築の後、約20nm〜約1000nmの平均直径を供するサ イズ有する、請求項37記載の薬理組成物。 42.前記リポソームが、再構築の後、約 100nm〜約 200nmの平均直径を供する サイズ有する、請求項37記載の薬理組成物。 43.前記リポソーム溶解剤が界面活性剤である、請求項25記載の薬理組成物。 44.前記リポソーム溶解剤がコリン酸のナトリウム塩、ドデシル−β−D−マ ルトシル、ラウリルジメチルアミンオキシド、PEG(9)オクチルフェニルエーテル 、ポリソルベート20及びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求項37記載 の薬理組成物。 45.前記リポソーム溶解剤がPEG(9)オクチルフェニルエーテルである、請求項 37記載の薬理組成物。 46.前記界面活性剤が約0.02重量%〜約2重量%の量で存在する、請求項37記 載の薬理組成物。 47.前記界面活性剤が約0.05重量%〜約0.25重量%の量で存在する、請求項37 記載の薬理組成物。
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