JPH11504028A - 油/水エマルジョンを作り出す自己乳化性配合物 - Google Patents

油/水エマルジョンを作り出す自己乳化性配合物

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JPH11504028A
JPH11504028A JP8532202A JP53220296A JPH11504028A JP H11504028 A JPH11504028 A JP H11504028A JP 8532202 A JP8532202 A JP 8532202A JP 53220296 A JP53220296 A JP 53220296A JP H11504028 A JPH11504028 A JP H11504028A
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ベニタ,サイモン
クレインスターン,ジャッキー
ジェシャニク,タティアナ
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イースム リサーチ ディベロップメント カンパニー オブ ザ ヒーブル ユニバーシティ オブ エルサレム
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、油成分と界面活性剤を含む自己乳化性配合物(SEOF)であって、その油成分が油状媒体とカチオン脂質を、そして場合により親油性油状脂肪アルコールを含むことを特徴とするSEOFに関する。本SEOFを混合することにより作られる油/水エマルジョンは、正電荷をもつ油滴を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 油/水エマルジョンを作り出す自己乳化性配合物 本発明の分野 本発明は、自己乳化性の本質的に疎水性の配合物、すなわち、水との混合の間 、自発的に崩壊して油/水エマルジョンを形成する配合物、に関する。本発明は 、(i)親油性医薬のドラッグ・デリバリー媒体、又は(ii)その後に疎水性医 薬のドラッグ・デリバリー媒体として有用な油/水エマルジョンの調製のための 前駆体、の両方としてのこのような配合物の医薬としての使用にも関する。 本配合物の1の適用は、胃腸(gastro intestinal(GI))管内に吸収され、そ してその後血液又はリンパ系を介してその標的臓器に達することを意図された医 薬の経口投与にある。このような投与形態を、本明細書中“経口全身投与(oral systemic administration)”という。 上記の好ましい態様の特別な適用は、フィゾスティグミン(physostigmine)、 プロブコール(probucol)、シクロスポリンA(cyclosporin A)、モルフィン塩 基(morphine base)、ペンクロメジン(penclomedine)、その他の如き医薬の経 口全身投与にある。 先の従来技術に関する本明細書中の知見は、この技術がいかなる方法において も、本明細書中に定義する本発明の特許性に関する言及に関係することを認める ものと解釈されてはならない。 本発明の背景 医薬の経口全身投与は、一般に、長期間にわたり繰り返しての医薬の投与を必 要とする、外来患者のための処置養生法における好ま しい投与モードである。経口全身投与は、水溶性医薬に関してひじょうに有効で あるけれども、それは、疎水性医薬又は限定された水溶性をもつ医薬、例えば、 フィゾスティグミン塩基(physostigmine base)、イスラジピン(isradipine) 、バージニアマイシン(virginiamycine)、シクロスポリンA(cyclosporin A) 、モルフィン(morphin)、ブプレノルフィン(buprenorphine)、ナロルフィン(na lorphine)、メトルファン(methorfan)、プロブコール(probucol)、その他に 関して、やっかいな投与経路であることが判明している。 経口投与された疎水性医薬により達成される僅かな全身的効果は、多数の要因 に起因する。1については、疎水性医薬は、水に溶解せず、そして水溶液中で分 離相を形成し、そしてこれ故、GI管の壁を通しての吸収のために容易に利用され ることができない。さらに、主に、小腸の壁を通して、特に空腸を通して吸収さ れるいくつかの疎水性医薬は、いわゆる“ファースト・パス効果(first pass ef fect)”、すなわち、その血液系に達する前の、その肝臓内への医薬の通過を、 経験することができる。これらの要因の全体的な効果は、ほんの低く、しばしば 有効でない量の経口投与された疎水性医薬が、最終的に標的臓器に達するという こと、すなわち、経口投与された疎水性医薬が、一般に、低い生物学的利用能を もつということである。これは、その医薬の投与量を増加させることにより克服 されることができるが、このような増加は、迷走性の、かつ、可変性の間主観的 な吸収に因る、副作用の増加した兆候をもたらす。 疎水性医薬の生物学的利用能を増加させるためのさまざまな提案がなされてき た。例えば、溶解された親油性医薬を含むオレイン酸を使用した先の研究は、医 薬の生物学的利用能に対する有益な効果を示している(Stella et al,1978,J. Pharm.Sci,67,1375-137 7)。最近、経口投与後のプロプラノールオールの生物学的利用能が、その医薬を 、主にオレイン酸を含む脂質配合物に溶解し、そしてそれを、密封され腸溶コー トされた硬質ゼラチン・カプセル内に充填することにより、改善されることがで きることが示された(Barnwell et al,1992,Int.J.Pharmaceutics,88,423- 432)。 エマルジョンが、一般に疎水性医薬の経口配合物中の担体として(Pal et al, 1984,J.Int.Pharm,33.99-104; Myers et al,1992,Int.J.Pharm.78,2 17-226)、そして特にフィゾスティグミンの如き医薬のために(Rubinstein et al ,1991,J.Pharm.Res,80,643-647; Friedman et al,1989,Drug Design an d Delivery,4,135-142; Benita et al,1989,Drug Delivery Design,4,143 -153)、提案されてきた。上記医薬を担持するエマルジョンのコロイド粒子は、 空腸内に吸収され、そして胸管を通じて主にリンパによりたぶん運搬され、これ 故肝臓をバイパスし、そして上記ファースト・パス効果をかなり減少させる。実 際、いくつかの親油性医薬の経口による生物学的利用能は、それらの経口全身投 与のための媒体としてのエマルジョンを使用していくぶん改良されることができ ることが示された。 しかしながら、多くの場合において、エマルジョン配合物は、水性配合物中で のそれらの投与に対して、疎水性医薬の生物学的利用能における改善を全く提供 しなかった。これは、エマルジョン・コロイド粒子の油/水(o/w)界面フィ ルム内のエマルジョン中に局在化する両親媒性医薬であるフィゾスティグミンの 如き医薬に関する場合に、特にそうである。消化管を通してのフィゾスティグミ ンを含むエマルジョンの通過の間、事実上無限に希釈されるエマルジョンが、そ の中に含まれた医薬を速やかに放出する。この問題は、エマルジョンのコロイド 粒子の安定性を減少させる傾向をもつ胃 内のひじょうに強い酸性により、だんだんに増大する。 特定の脂質溶液は、それらの成分によって、油/水エマルジョンを作り出す穏 やかな撹拌の後に水相中に導入されるとき、自発的な乳化を経験する能力をもつ 。このような脂質溶液は、自己乳化性デリバリー・システムと文献中に定義され ている(Charman et al,1992,Pharm.Res,9,87-93)。自己乳化性デリバリー ・システムは、それらのまさにその性質に依存して、自己乳化性ドラッグ・デリ バリー・システムの基礎を作ることができるであろう、中鎖トリグリセリド油及 び非イオン界面活性剤を使用して配合されてきた(Pouton,1985a,Int.J.Phar m.27,335-348; Pouton 1985b,Int.J.Pharm.37,1P; Pouton et al,1987 ,Proc.Int.Symp.Control.Rel.Bioacta.Mater, 14,113-117; Wakerly e t al,1986,ACS.Symp.Ser.311,242-255; Wakerly et al,1987,J.Pharm .Sci,67,1375-1377)。これらの配合物は、正確で、かつ、便利な単位投薬系 を作り出すために、軟質ゼラチン・カプセル又は密封された硬質ゼラチン・カプ セル内に封入されることができる。 小腸における初期の研究は、吸収性細胞の内部は、粘膜溶液に対して負である ことを、はっきりと証明した(Csaky,IL(Ed.),Handbook of Experimental Pha rmacology,Vol 70,Springer-Verloy,Berlin,(1984),324-325)。GI管のpH 範囲にわたり完全にイオン化しているいくつかの疎水性カチオン医薬は、それら の僅かな水溶性にも拘らず、速く吸収されることも報告されている(Iseky,K, Hirano,T,Fukushi,Y,Kitamura,Y,Miyazaki,S,Takada,M; Sugawara,M ,Saitou,H and Miyazaki,K.(1992),J.Pharm.Pharmacol,44: 9,722-726 ; Saitou,H,Kawai,S,Iseki,K,Miyazaki,K and Arita,T,(1988),J.Ph arm.Pharmacol,41,200-202)。その上、いくつかの内因性化合物は、そのNH2 −末端により 内皮表面に結合し、その静電作用の生理学的重要性を示している(21)。 溶解された医薬を含む油滴の形成は、その油とその周囲の水相との間の医薬の 分配のための大きな界面領域を提供しながら、GI管を通しての医薬の分配を引き 起こす。従って、GI管内で僅かに吸収される限定された水溶性をもつ医薬のため に、ひじょうに細かく分散された油滴へのその脂質相の自発的崩壊が、吸収の速 度及び範囲の両方における改善を提供することができる。今日まで知られた自己 乳化性ドラッグ・デリバリー・システムの全てが、中性又は電気的に陰性の電荷 をもつ油状滴の形成をもたらす非イオン(例えば、トウィーン(商標)(TweenR) 、スパン(商標)(SpanR))又はアニオン界面活性剤(例えば、リン脂質)である( 50%までの)高濃度の界面活性剤を含む。 最近の報告(Elbaz et al,1993,Int.J.Pharm.96,R1-R6)において、乳化 されたドラッグ・デリバリー・システムであって、そのコロイド粒子が正電荷を 担持するものが開示されている。しかしながら、その刊行物中、経口全身ドラッ グ・デリバリー媒体としてのこのようなエマルジョンを使用する可能性について の言及は全くない。 本発明の目的は、親油性医薬のドラッグ・デリバリー・システムとして有用な 自己乳化配合物を提供することである。 本発明のさらなる目的は、親油性医薬の全身的経口投与のための新規のドラッ グ・デリバリー・システムを提供することである。 本発明のさらなる目的は、親油性医薬の新規投与方法を提供することである。 本発明のさらなる目的は、自己乳化性油状調製物の使用によるエマルジョンの 製法を提供することである。 本発明の一般的説明 本発明に従って、新規の自己乳化性油状配合物(self-emulsifying oily form ulation(SEOF))が提供される。本発明の配合物が水性溶液と混合され、そして その混合物が撹拌されるとき、油/水エマルジョンが形成される。本発明の好ま しい態様に従えば、そのように形成された滴は、約 0.2μm未満の直径をもつ。 本発明に従って得られることができるような小さな滴をもつエマルジョンは、こ れまで、複雑な装置の使用を含む複雑な均質化手順を使用することによってのみ 得られることができた(例えば、Benita et al,1989,Drug Delivery Design,4 ,143-153を参照のこと。)。 本発明のSEOFの追加の特徴は、その形成されたエマルジョン中の滴が、正電荷 をもち、従来技術のSEOFにより達成された負電荷をもつエマルジョンとは異なる ということである。 本発明のSEOFは、中鎖トリグリセリド(MCT)油、長鎖トリグリセリド(LCT)油、 及び油状脂肪酸誘導体であることができる油状担体を含む。さらに、SEOFは、カ チオン脂質をも含む。本発明により、親油性アルコールの添加が、サブミクロン (<1μm)範囲内のエマルジョン滴を得るために要求されることが判明してい る。本発明のSEOF中に親油性アルコールが含有されることが、これ故に好ましい 。 従って、本発明は、油成分と界面活性剤を含む自己乳化性油状配合物(SEOF) であって、その油成分が油状担体とカチオン脂質を、そして場合により、親油性 アルコールを含み、そのSEOFの混合の間に形成される油/水エマルジョンが、正 電荷をもつ油状滴をもつ、ことを特徴とするSEOFを提供する。 本発明のSEOFは、疎水性医薬のためのデリバリー媒体として使用されることが できる。その中に医薬が溶解されているこのようなデ リバリー媒体が体液に接触するとき、それは自発的(自然に)乳化して、その中 に医薬が含まれている小さな油状滴を形成する。 このような医薬デリバリー媒体の1つの特定の例は、疎水性医薬の経口全身投 与を意図されるものである。このような投与のために、溶解された医薬をもつSE OFは、好ましくは、カプセルに包まれる。 従って、本発明は、液体担体中に溶解された疎水性医薬の有効量を含む医薬調 製物であって、その担体が上記SEOFであることを特徴とするものを提供する。 用語“有効量”は、治療効果を発揮するのに有効な医薬投与量を意味すると理 解されなければならない。本発明の経口調製物のために、用語“有効量”は、GI 管の壁を通って体中にそれが吸収された後に、標的臓器(器官)に対して治療効 果を発揮するのに有効である血中医薬濃度を作り出す、医薬投与量を意味する。 本発明は、その調製物が体液と接触する場合に、体内の部位、例えば、GI管、 血中等に、疎水性医薬を投与する方法であって、上記SEOFである油状媒体中の医 薬を投与することを含む方法をも提供する。 本発明のSEOFの他の使用は、特に、サブミクロン範囲内の滴をもつようなエマ ルジョン(サブミクロン・エマルジョン)の製法におけるものである。特定の態 様は、疎水性医薬を含み、そして医薬調製物として使用されることを意図された エマルジョンの製法におけるものである。従って、本発明は、上記SEOFを水性溶 液と混合し、そしてその混合物を撹拌することを含む、エマルジョンの製法を提 供する。 エマルジョンが疎水性医薬の担体として使用されることを予定される場合、そ のSEOFは、その中に上記医薬が溶解されるであろう。 本発明の詳細な説明 本発明に従って、新規自己乳化性油状配合物が調製されている。このSEOFは、 医薬調製物中、疎水性医薬の担体として使用されることができ、又はエマルジョ ン、特に、サブミクロン・エマルジョンの調製のための前駆体として使用される ことができる。 本発明のSEOFは、界面活性剤と油成分であってカチオン脂質及び、 MCT、 LCT と油状脂肪酸誘導体の中の少なくとも1を含む油成分を含む。この油成分は、任 意成分として油状脂肪アルコールを含む。さらに、この油成分は、以下に特記す るように他の成分をも含むことができる。自明であるが、使用される成分の全て が生理学的に適合性でなければならない。 MCTは、その炭水化物鎖が平均約8−12炭素原子をもつようなトリグリセリド 油である。 MCT油の例は、その脂肪酸鎖の約95%が8又は10のいずれかの炭素原 子をもつトリグリセリドの混合物である TCMTM(Societe des Oleagineux,Fran ce);又はグリセリンとカプリル酸及びカプリン酸のトリエステル混合物である MYGLYOL 812TM(Dynamit Nobel,Sweden)である。 LCT油は、その炭水化物鎖が、12を上廻る炭素原子の平均鎖長をもつ、トリグ リセリド油である。本発明に従って使用されることができる LCT油の例は、アラ キス(arachis)油、サフラワー油、ゴマ油、大豆油、綿実油、オリーブ油である 。 油状脂肪酸誘導体は、さまざまな親油性の置換脂肪酸、例えばアルキル・アル コールとのエステル、例えば、脂肪酸のメチル又はエチル・エステル、例えば、 オレイン酸エチルであることができる。 カチオン脂質は、正電荷極性基をもつ脂質である。カチオン脂質の例は、C10 −C24脂肪アルキルアミンとC12−C24脂肪アルカノイルアミンであり、C12− C18脂肪アルキルアミンとC12−C18脂 肪アルカノイルアミンが好ましい。カチオン脂質の特定の例は、ステアリルアミ ンとオレイルアミンである。カチオン脂質に加えて、上記油成分は、カチオン界 面活性剤、例えば、カチオン・コレステロール・エステル及びカチオン・コレス テロール誘導体、例えば、 むことができる。 油状脂肪アルコールは、さまざまな親油性アルコール、例えば、脂肪酸アルコ ール、例えば、オレイル・アルコール、又はアリール・アルコール、例えば、ベ ンジル・アルコール、エチル・アルコール又は他のいずれかの非毒性アルコール を含む。 上記成分に加えて、上記油成分は、他のタイプの植物油、鉱物油及びイソプロ ピル・ミリステートを含むさまざまな他の油状成分をも含むことができる。さら に、この油成分は、中性又はアニオン脂質であって、そのエマルジョン滴の正電 荷を充分に除去しないようなものをも含むことができる。 本発明のSEOF中で使用されることができる界面活性剤は、それ自体知られたも ののいずれかであることができる。この界面活性剤は、好ましくは、非イオン性 界面活性剤であり、そして、例えば、 Tween、例えば、Tween 80とTween 85;Sp an、例えば、 Span 80;又はグリコシル化ポリオキシエチレン化グリセリド、例 えば、LABRAFIL M 1944 CSTM(Gattefosse Corp,USA)であることができる。非 イオン界面活性剤の他の例は、ソルビトールと脂肪酸のエステル、例えば、ソル ビタン・モノオレエート、及び油状スクロース・エステル、例えば、スクロース ・モノ−、ジ−又はトリ−パルミテートである。非イオン界面活性剤に加えて、 リン脂質の如きイオン界面活性剤が使用されることができ、このようなイオン界 面活性剤の量は、そのエマルジョン滴の正電荷を除去しないようなものでなけれ ばならない。時に、異なる界面活性剤の組合せ、例えば、Tween 80と Span 80又 はTween 85と Span 80の組合せを使用することが有用である。 本発明のSEOFの典型的な医薬としての適用は、疎水性医薬の経口全身投与にお けるものである。この投与のために、その中に医薬が溶解されたSEOFは、好まし くは、密封された軟質又は硬質ゼラチン・カプセル内に封入されるであろう。こ のカプセルは、典型的には、そこでその内容物を放出するGI管の特別の領域内に 溶解されるようなものである。このようなカプセルの例は、腸溶コートされた軟 質又は硬質ゼラチン・カプセルである。それ自体知られた腸溶コートは、胃液中 での溶解に耐性であるが、その腸内で崩壊する物質又は物質の組合せによるコー ティングである。腸溶コーティングの例は、ヒドロキシプロピルメチルセルロー スフタレートBPである。この腸溶コーティングの結果として、そのカプセルは、 その消化管の上部内での溶解に耐性であり、そしてこれ故、例えば、空腸内の胆 汁酸及び塩との接触の結果として、その腸内でのみ溶解する。特に、例えば大豆 油のような LCTを含むエマルジョン滴は、小腸から遠くに胸管を通して運ばれ、 これ故肝臓をバイパスする、キロミクロン中に、リンパ系を介して空腸内で吸収 されるようである。このような吸収は、これ故、肝臓内で医薬分解のファースト ・パス効果をかなり減少させる。 商業的に入手可能なカプセルは、約 0.7mlの内容量をもつようなサイズまでの サイズにある。本発明に従って行われた実験から、この容量は、全身的効果を達 成するために、フィゾスティグミンの如き医薬の有効量のデリバリーのために十 分なものであることが判明した。 本発明のSEOFの医薬としての使用のために、保存料、例えば、メ チル・パラベン、プロピル・パラベン、ブチル・パラベン又はこれらの組合せ、 並びに抗酸化剤、例えば、プロピル没食子酸塩、 BHT又はジメルカプロールが、 使用されることができる。さらに、使用に先立って、その調製物は、好ましくは 、濾過により滅菌される。 本発明を、以下の実施例及び添付の図面中にさらに説明する。 図面の簡単な説明 図面中、 図1は:水相中のSEOFの希釈のレベルの関数としての平均滴サイズを示す。こ のSEOFは、25% Tween 80 、12.5%ベンジル・アルコール、 2.5%オレイルアミ ン及び 100%までのエチル・オレエートから成る。これらの実験の詳細を実施例 IVに記載する。 図2は:同じく実施例IVに報告する図1に示すものと同様の実験の結果を示す 。但し、Tween 80の濃度は35%であった。 図3は:実施例IVに記載する実験の結果を示す。ここでその平均滴サイズは、 水相中のSEOFの3つの異なる希釈において時間の経過にわたりテストした。SEOF は、25% Tween 80 、12%ベンジル・アルコール、 2.5%オレイルアミン及び 1 00%までのエチル・オレエートから成る。水相のpHレベルは、 5.0であった。 図4は:同じく実施例IVに記載する、図3のものと同様の実験の結果を示す。 但し、水相のpHレベルは 2.5であった(フタレート・バッファーで調節した)。 図5は:フィゾスティグミンの3つの異なる配合物のPO投与後の時間に対する コリンエステラーゼ阻害の実験結果を示す。 図6は:医薬を含有する正SEOFと負SEOF、並びに水中プロゲステロン懸濁液及 びブランク配合物の投与後の、プロゲステロン血清濃度を示す。 実験方法 (i)粒子サイズ評価: 崩壊性SEOFの粒子滴サイズを、粒子サイズが光子相関スペクトロスコピーによ り評価されるスーパー・ナノサイザー装置(super nanosizer apparatus(Coulte r N4))を使用して測定した。評価に先立ち、調製物を、濾過し、そして音波処 理した2.25%グリセリン溶液を使用して希釈した。 (ii)エマルジョンの電荷: エマルジョンの電荷を、電気泳動移動度により測定した。標準的な負電荷をも つ脂肪エマルジョン、2.25%グリセリン溶液中に浸されたIntralipid(R)(Kabi- Vitrum,Sweden)は、その分散された油滴の負電荷に因り、正電極の方に動く。 (胃又は腸液、 USP中の)各種乳化油配合物は、負電極に向って、その反対方向 に移動し、その油滴が正電荷をもつことを証明した。 (iii)ゼータ電位: ゼータ電位を、移動境界電気泳動技術を使用して測定した。自発的に形成され た油滴のゼータ電位値を、希釈剤として2.25%のグリセリン溶液を使用して Zet asizerTM(DELSA 440 Coulter)を使用して測定した。 (iv)肉眼的観察: SEOF配合物の安定性の程度及び上記配合物から得られたエマルジョン中の相分 離の程度を、所定の時間間隔において肉眼で評価した。目に見えるいずれの変化 も記録されなかった。実施例I SEOFの調製 SEOFを以下の段階により調製した: 1.脂肪アルコールとほとんどの油状担体をフラスコ内で混合した。 2.次に界面活性剤を添加し、そして撹拌により可溶化した。 3.次にカチオン脂質を添加し、そして上記混合物中に溶解した。ステアリル アミンの場合には、約37℃までの穏やかな加熱がこの成分を可溶化するために必 要であった。 4.上記組成物の最終重量を、残りの油状担体の添加により確定した。 5.医薬を、上記混合物への添加に先立って脂肪アルコール中に溶解しても、 又は上記油状担体による最終重量の確定前のその配合物の他の成分の取り込み後 に添加してもよい。 6.実施例VI〜Xにおいてのみ、医薬が含有されており、実施例II〜Vは、医 薬を含んでいなかった。 エマルジョン配合物のために、調製されたSEOFを2段蒸留された水又は擬似 V SP胃及び腸液と混合した。実施例II 250μm未満の直径をもつ油滴に崩壊するSEOF さまざまなSEOFを以下の成分から調製した:スパン、Tween 85、ステアリルア ミン及びアラキス油。以下の表は、上記4成分を列記し、そのテストされた濃度 レンジ、及びその好ましい濃度レンジ、及び最小粒子サイズを作り出す各成分に ついての典型的な濃度を示す。 各配合物は、37℃において液体中で透明であり、そして室温において乳光色に 、そして粘性になった。これらの配合物から形成されたエマルジョンは、数時間 室温において安定であった。穏やかな撹拌の後のエマルジョン中の油滴の粒子サ イズは、50〜 250μmの範囲にあった。 アラキス油に加えて、サフラワー油、ゴマ粗、大豆油、綿実油及びオリーブ油 を含む他の LCT油をテストした。上記レンジ(50〜 250μm)内にあるエマルジ ョンは、これらの LCT油の全てによって達成された。上記レンジの下限にある滴 をもつ最適エマルジョンは、アラキス油とサフラワー油を用いて得られた。 さらに、アラキス油の代わりに MCT油をもテストし、そして同一レンジ内のサ イズの滴を同様に生じることが示された。実施例III サブミクロン油滴に崩壊するSEOF SEOFを、以下の成分から調製した:Tween 80、 Span 80、オレイル・アルコー ル、オレイル・アミン及びエチル・オレエート。典型的な配合物の成分、各成分 についてのテストされた濃度レンジ、好ましい濃度レンジ及び最小サイズの滴を 作り出す典型的な濃度を、以下の表II中に示す。 上記SEOFから作られたエマルジョンの滴サイズは、直径 160〜 200nm、標準偏 差60−70nmの範囲にあった。この油状滴は、正電荷をもっていた。 エマルジョンは全て、数週間室温において安定であった。 脂質溶液中のオレイル・アルコールの濃度は、最終滴サイズに影響を及ぼすこ とが判明した。結果を、以下の表III に示す。 Tween 85を、Tween 80の代わりに使用したとき、7〜8%までのオレイルアミ ンの濃度上昇が、正電荷エマルジョンを達成するために必要であった。このケー スにおける得られた分散滴の最終粒子サイズは、1〜2μmの範囲にあった。 エチル・オレエートは、サブミクロン範囲にあるエマルジョンを作り出すこと ができた、テストされた唯一の溶媒であった。実施例IV 20〜 200nmの範囲にある油滴に崩壊するSEOF SEOFを、以下の成分から調製した:Tween 80、ベンジル・アルコール、オレイ ル・アミン及びエチル・オレエート。各々についてのテストされた濃度レンジに おける成分を以下の表IVに示す。 0.5%未満のベンジル・アルコールを含む配合物は、安定ではなかった。50% を上廻るベンジル・アルコールが含有されるとき、安定したサブミクロン・エマ ルジョンは達成されなかった。 以下の表Vは、(1:1の水相による一定希釈下での)トウィーン80とベンジ ル・アルコールの関数としての粒子サイズを示す。 表から分かるように、最小の滴直径は、40% Tween 80 と40%ベンジル・アル コール配合物を用いて達成された。 図1は、25% Tween 80 、12.5%ベンジル・アルコール、 2.5%オレイルアミ ン及び 100%の全体まで添加されたエチル・オレエートから成るSEOFにより得ら れた結果を示す。図1から分かるように、粒子サイズは、約1:500 の希釈まで の水相希釈の増加に伴って、減少した。1:1000までのさらなる希釈は、滴サイ ズの僅かな増加をもたらした。 図2に見られるように、図1のSEOFと同じ挙動タイプが、25%の代わりに35% のTween 80を含む異なるSEOFを用いても見られた。 図1、図2と表VIは、有効な自己乳化が、高pH依存性を示さないが、pH増加の 関数としての滴サイズ拡大のいくぶんの傾向が観察された。 pHと時間の関数としての平均滴サイズに対するpHの影響 それらの平均滴サイズを反映して、エマルジョンの安定性が一定時間の経過に わたりテストされたところの実験からの結果を示す図3と4を参照する。両ケー スにおいてSEOFは、25% Tween 80 、12.5%ベンジル・アルコール(BA)、 2.5 %オレイルアミン(OA)及 び 100%まで添加されたエチル・オレエート(EO)から成っていた。図3に示さ れた実験においては、そのpHは、 5.0であり、一方、図4の実験においては、 2 .5であった。これらのことから分かるように、形成されたエマルジョンは、テス トされた条件下で30日間にわたり安定であった。1:100 未満の希釈下では、エ マルジョンは、約1週間だけ安定であったことは注目に値する。さらに、 7.4を 上廻る水相のpHの下では、エマルジョンは、同じく、ほんの1週間の期間にわた り安定であった。実施例V SEOFから作られた滴のゼータ電位 定量的なゼータ電位計測を、実施例3に記載したSEOFから調製したエマルジョ ンを用いて、構成した。これらのエマルジョンは、異なる量のオレイルアミン(0 .5%)を含んでいた。表VII は、2.25%グリセリン溶液中で計測された、異なる 量のオレイルアミン(0− 0.5%)を含むSEOF希釈(1:10)から得られたエマ ルジョンのゼータ電位を示す。表から分かるように、オレイルアミンを含むSEOF は、正電荷をもつ滴を作り出すことができた。 実施例VI 医薬を含むSEOF フィゾスチグミン、シクロスポリンA、プロブコールとインスリン(インスリ ンは、浴音波処理装置を使用して5分間の音波処理により油配合物中に細かく分 散された)を、SEOF中に導入し、そしてその配合を、以下の表VIIIに示す。 実施例VII ラットにおける経口投与されたフィゾスティグミンによるコリンエステラーゼ の阻害 ラットに対する経口投与されたフィゾスティグミン(PS)の薬理学的効果を、 Steffens(Steffens A.B 1969,Physiology and Behavior,4,833-836)により 先に報告された方法を修正したものによりテストした。雄 Sebraラットに、実験 の1日前に頸静脈を通して長期にわたりカニューレ挿入し、麻酔されないラット からの頻繁な 血液サンプリングを可能にした。目がさめたラットの各群(各群3〜4匹)に、 3つのPS配合物の中の1を経口(PO)投与した。配合物の全てを、 0.5mg/kgの PS投与量において投与した。 0.1mlの血液サンプルを、医薬投与後5時間まで特 定の時間間隔において採取し、そしてJohnson & Russelの放射計測アッセイ(Joh nson C.D and Russel R.L,1975,Anal.Biochem,64,229-238)に従って、コ リンエステラーゼ活性について分析した。 テストされた配合物は以下のようなものであった: 配合物1: 9mg P.S、 8.5g大豆油、 8.5gオレイン酸、 1.0g Labrafil M 1944Cs、0. 02g没食子酸イソプロピル、0.02g PHT、0.02gジメルカプトール及び0.02gブ チル・パラベン。 配合物2: 5mg P.S、1mlエタノール(95%)、 1.0g Lipaid-E80 、0.02g α−トコ フェロール、0.21gステアリルアミン及び 8.0g大豆油。 配合物3: 6mg P.S、3mg Span 80、 0.6g Tween 85 、0.36gステアリルアミン及び12 gまでのアラキス油。 各配合物によるコリンエステラーゼ阻害の結果を表5に示す。表から分かるよ うに、カチオン脂質の添加を伴わない大豆油中に溶解されたP.S(配合物1)は、 約20%のコリンエステラーゼ活性を阻害することができたが、この阻害は、長い 時間期間にわたり維持されなかった。カチオン脂質を含む大豆油配合物中に溶解 された P.Sは、医薬の投与3時間後においてさえ20%を超えるコリンエステラー ゼ活性の阻害を保ち続けた。5時間以上にわたる20%を超える最も深遠な阻害は 、カチオン脂質との組合せにおける油状担体としての アラキス油の使用により達成された。実施例VIII 糖尿病ラットにおけるグルコース・レベルに対する経口投与されたインスリン の効果 実験方法: 体重 200gの Sebra雄ラットに、生理食塩中にストレプトゾシンを溶解するこ とより調製した、 100mg/kgの投薬におけるストレプトゾシンを腹膜内注射した 。この生理食塩水のpHは、 0.1Nクエン酸溶液で 4.4に調整した。 ストレプトゾシン(Streptozocin)は、グルコース代謝に影響を及ぼし、そし てこの用量において、内因性インスリンを消耗させて、ラットに糖尿病を与える 。この糖尿病形成効果を、注射後24時間、 Reagent Stripテストを使用してグル コース血中レベルをモニタリングすることにより、評価した:尾からのラット血 液の一滴を GlucostixTM(Miles Ltd,Ames Division,Slough,England)テスト ・パッド上に適用した。グルコース・レベルを、製造者の指示書に従ってGlucom eter II(Miles Lab,Ames Division,Elkhart,In USA)を使用して測定した。 このグルコメーターの最大限界は 400mg/dlであることに留意すべきである。 ラットをエーテルを用いて麻酔し、そして腹の部分をそる。メスを使用して、 腹筋と腹膜内で小さく開口し、そして腸の空腸領域を晒し、そして生理食塩水で 濡らした。 各種液体配合物を、最初に、2段蒸留水で希釈し(1:5)、穏やかに混合し 、空腸内に直ちに注射した(1mgのインスリンを含有する得られた最終エマルジ ョン1ml)。これら調製物を、ラット内に液体がないことを確認しながら投与前 に希釈した。次に腹筋と皮膚を縫合した。医薬投与前に時刻“0”とした。実験 の残りを、動 物の目をさまさせて、そして血液を所定の時間間隔でラットの尾から採取しなが ら、行った。 テストされた配合物は、以下のようなものであった: 正電荷配合物:表VI(第4番)に示すSEOFインスリン配合物。これは、正電荷 エマルジョン滴を作り出す。 負電荷配合物:オレイルアミンを含まない正電荷配合物と同じ配合物。これは 、負電荷エマルジョン滴を作り出す。 ブランク配合物:インスリンを含まない正電荷配合物と同様の配合物。 インスリン水性懸濁液:生理食塩水中のインスリンの懸濁液。 市販インスリン調製物:Novoにより市販されたインスリン調製物。 結果を以下の表IXに示す。 表IX中に示す結果から、インスリンの水性分散物は、その大量投薬の結果とし ていくぶんの吸収が生じたけれども、あまり活性ではなかったことが分かる。市 販されたインスリン溶液は、糖尿病ラットに腹膜内注射(8ユニット/ラット) されたとき、その血中グルコース・レベルを顕著に減少させた。これは、比較モ デルとしてのこれらのラットの使用の有効性を示している。 インスリンを除く全ての賦形剤を含むブランク脂質配合物は、予 想されたように、血糖値低下効果のいずれをも誘導しなかった。正電荷エマルジ ョン滴をもつ正電荷エマルジョンは、水性インスリン懸濁液のものよりもかなり 大きく有効な血糖値低下効果を顕出した。実施例IX 各種配合物投与後の血清プロゲステロン濃度 プロゲステロンは、かなりのファースト・パス効果のために経口投与されない 内因性の親油性化合物である。その経口による生物学的利用能を改善するSEOFの 能力を、本試験においてテストした。 24〜28日齢の Sabra雌ラットの4群(1群6ラット)に、プロゲステロンを含 有する3つの配合物とブランク配合物を受容させた。各動物を、医薬を含まない か又は1kgの体重当り4mgのプロゲステロンを含む適切な配合物 0.5mlで飼養し た。 テストされた配合物は以下のようなものであった: ブランク配合物:実施例VI中に記載されたSEOF(第5番)、2段蒸留水(DDW)で の1:50希釈、医薬なし。 懸濁液: DDW中に懸濁されたプロゲステロン。 負電荷配合物:実施例VI中に記載されたSEOF(第5番)、 DDWによる1:50希釈 、オレイル・アミンを含有せず。 正電荷配合物:実施例VI中に記載されたSEOF(第5番)、 DDWによる1:50希釈 。 プロゲステロン濃度を、ImmuChemTM Coated tube kit,ICN Biomedicals,Inc ,Costa Miesa,California,USAを使用して、 RIAにより測定した。 結果を図6に示す。各種配合物中でのその投与後に得られたプロゲステロンの 薬理学的パラメーター、及び懸濁液と比較してのSEOFの比生物学的利用能を表X に示す。 実施例X BALB/c マウスおけるSEOFの急性毒性 実施例2〜4中に記載した配合物の急性毒性を、30日間にわたりBALB/c マウ スにおいて調べた。1:10に希釈した(300倍を超える過剰用量の)及び1:100 希釈した(30倍を超える過剰用量の)各SEOF 0.5mlを、4〜6マウスの群に腹膜 内注射した。動物の症状を、上記手順後数時間にわたり、そしてその後1ケ月間 毎日、検査した。 実施例IIに記載したSEOFの両希釈物、及び(12.5%と30%のBAを含有する)実 施例IVに記載した配合物の1:100 希釈物を受容したマウスは、中毒(intoxica tion)の兆候を全く示さなかった。12.5%のBAを含むSEOFの1:10希釈物は、毒 性効果のいずれをも引き起 こさなかった。他方において、30%のベンジル・アルコールを含有する配合物の 1:10希釈物は、即時的な神経学的ショックを誘導することが判明し、そしてさ らなる部分的改良と、数日後の動物の死をもたらした。同一配合物の半分の投与 量も未だ神経毒性の兆候を引き起こしたが、マウスは生存していた。 表XIから分かるように、同一の毒性効果は、 1.5%と3%のBA水溶液の注射後 にも観察され、これは、配合物の 300倍の過剰投与量毒性におけるその役割を確 信させた。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1997年5月8日 【補正内容】 請求の範囲 1.油成分と界面活性剤を含有する自己乳化性油状配合物(SEOF)を含む医薬 組成物であって、その油成分が、油状担体とカチオン脂質、そして場合により親 油性油状脂肪アルコールを含み、そのSEOFの混合の間に形成される油/水エマル ジョンが、サブミクロン直径の正電荷をもつ油状滴をもち、そして医薬活性成分 がその油状滴内に溶解していることを特徴とする医薬組成物。 2.前記カチオン脂質がC10−C24−脂肪アルキルアミン又はC12−C24−脂 肪アルカノイルアミンである、請求項1に記載の医薬組成物。 3.前記カチオン脂質がC12−C18−脂肪アルキルアミン又はC12−C18−脂 肪アルカノイルアミンである、請求項1又は2に記載の医薬組成物。 4.前記カチオン脂質がステアリルアミン又はオレイル・アミンである、請求 項1〜3のいずれか1項に記載のSEOF。 5.前記油状担体が、中鎖トリグリセリド(MCT)油、長鎖トリグリセリド(LCT) 油及び油状脂肪酸誘導体から成る群の中の1以上である、請求項1〜4の中のい ずれか1項に記載の医薬組成物。 6.前記 LCTが、アラキス油、サフラワー油、ゴマ油、大豆油、綿実油及びオ リーブ油から成る群の中の1以上である、請求項1〜5の中のいずれか1項に記 載の医薬組成物。 7.前記油状脂肪酸誘導体が、アルキル・アルコールとの脂肪酸のエステルで ある、請求項1〜6の中のいずれか1項に記載の医薬組成物。 8.前記誘導体がエチル・オレエートである、請求項7に記載の医薬組成物。 9.前記親油性油状脂肪アルコールが脂肪酸アルコール、アリール・アルコー ル又はエチル・アルコールである、請求項1に記載の医薬組成物。 10.前記親油性脂肪アルコールが、オレイル・アルコール、ベンジル・アルコ ール又はそれらの組合せである、請求項9に記載の医薬組成物。 11.前記界面活性剤が非イオン界面活性剤である、請求項1〜10の中のいずれ か1項に記載の医薬組成物。 12.トウィーン(商標)又はスパン(商標)である、請求項11に記載の医薬組 成物。 13.医薬の投与のための請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物であ って、担体と有効量の疎水性医薬を含むことを特徴とする医薬組成物。 14.前記医薬がインスリン又はその誘導体である、請求項13に記載の医薬組成 物。 15.疎水性医薬の経口全身投与のための、請求項14に記載の医薬組成物。 16.カプセル内に封入されたSEOFを内に含有された疎水性医薬の経口全身投与 のための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物。 17.前記カプセルが軟質又は硬質ゼラチン・カプセルである、請求項16に記載 の医薬組成物。 18.前記カプセルが、腸溶コートされた、請求項1〜12のいずれか1項に記載 の医薬組成物。 19.水性媒体と請求項1〜12のいずれか1項に記載のSEOFを混合することを含 む正電荷をもつ油/水エマルジョンの製法。 20.疎水性医薬を含む油/水エマルジョンの調製のための請求項 15に記載の方法であって、請求項1〜12の中のいずれか1項に記載の正電荷をも つ油滴の中にその医薬を取り込むことを含む方法。 21.医薬組成物の使用のための、請求項1〜12のいずれか1項に記載のSEOF。 22.疎水性医薬の経口全身投与のための医薬組成物の使用のための、請求項1 〜12のいずれか1項に記載のSEOF。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェシャニク,タティアナ イスラエル国,93847 イェルサレム,ジ ロ,マーガリット ストリート 306/25

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.油成分と界面活性剤を含有する自己乳化性油状配合物(SEOF)であって、 その油成分が、油状担体とカチオン脂質、そして場合により親油性油状脂肪アル コールを含み、そのSEOFの混合の間に形成される油/水エマルジョンが、正電荷 をもつ油状滴をもつことを特徴とするSEOF。 2.前記カチオン脂質がC10−C24−脂肪アルキルアミン又はC12−C24−脂 肪アルカノイルアミンである、請求項1に記載のSEOF。 3.前記カチオン脂質がC12−C18−脂肪アルキルアミン又はC12−C18−脂 肪アルカノイルアミンである、請求項2に記載のSEOF。 4.前記カチオン脂質がステアリルアミン又はオレイル・アミンである、請求 項3に記載のSEOF。 5.前記油状担体が、中鎖トリグリセリド(MCT)油、長鎖トリグリセリド(LCT) 油及び油状脂肪酸誘導体から成る群の中の1以上である、請求項1〜4の中のい ずれか1項に記載のSEOF。 6.前記 LCTが、アラキス油、サフラワー油、ゴマ油、大豆油、綿実油及びオ リーブ油から成る群の中の1以上である、請求項1〜5の中のいずれか1項に記 載のSEOF。 7.前記油状脂肪酸誘導体が、アルキル・アルコールとの脂肪酸のエステルで ある、請求項1〜6の中のいずれか1項に記載のSEOF。 8.前記誘導体がエチル・オレエートである、請求項7に記載のSEOF。 9.前記油状脂肪アルコールが脂肪酸アルコール又はアリール・ アルコールである、請求項1〜8の中のいずれか1項に記載のSEOF。 10.前記脂肪アルコールが、オレイル・アルコール、ベンジル・アルコール又 はそれらの組合せである、請求項9に記載のSEOF。 11.前記界面活性剤が非イオン界面活性剤である、請求項1〜10の中のいずれ か1項に記載のSEOF。 12.トウィーン(商標)又はスパン(商標)である、請求項11に記載の非イオ ン界面活性剤。 13.疎水性医薬の投与のための医薬調製物であって、担体と有効量の前記医薬 を含み、その担体が請求項1〜11の中のいずれか1項に記載のSEOFである医薬調 製物。 14.前記医薬がインスリン又はその誘導体である、請求項13に記載の医薬調製 物。 15.前記医薬の経口全身投与のための、請求項12に記載の医薬調製物。 16.カプセル内に封入された、請求項1〜11の中のいずれか1項に記載のSEOF を含む疎水性医薬の経口全身投与のためのドラッグ・デリバリー・システム。 17.前記カプセルが軟質又は硬質ゼラチン・カプセルである、請求項14に記載 のドラッグ・デリバリー・システム。 18.前記カプセルが、腸溶コートされた、請求項9に記載のドラッグ・デリバ リー・システム。 19.疎水性医薬を用いて治療の必要とされる被験体を治療する方法であって、 本質的に油状媒体中の上記医薬を投与することを含み、上記媒体が請求項1〜11 の中のいずれか1項に記載のSEOFであることを特徴とする方法。 20.疎水性医薬の経口全身投与のための、請求項18に記載の方法 。 21.前記SEOFがカプセル内に封入される、請求項19に記載の方法。 22.水性媒体と、請求項1〜11の中のいずれか1項に記載のSEOFとを混合する ことを含む、エマルジョンの製法。 23.疎水性医薬を含む油/水エマルジョンの製法のための、請求項21に記載の 方法であって、請求項1〜11の中のいずれか1項に記載のSEOF中にその医薬を導 入することを含む方法。
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