JPH11503455A - トロンビン阻害剤 - Google Patents

トロンビン阻害剤

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JPH11503455A
JPH11503455A JP8531066A JP53106696A JPH11503455A JP H11503455 A JPH11503455 A JP H11503455A JP 8531066 A JP8531066 A JP 8531066A JP 53106696 A JP53106696 A JP 53106696A JP H11503455 A JPH11503455 A JP H11503455A
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bicyclic heterocyclic
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バツカ,ジヨージフ・ピイー
ルーマ,ウイリアム・シー
ブラデイ,ステイーブン・エフ
タツカー,トーマス・ジヨージフ
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メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 この発明の化合物は、構造(I)、例えば(II)を有する。これらの化合物は、トロンビン及び関連血栓を阻害する。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 トロンビン阻害剤発明の背景 トロンビンは、前駆物質プロトロンビンの形態で血漿中に存在するセリンプロ テアーゼである。トロンビンは、溶液血漿タンパク質フィブリノーゲンを不溶性 のフィブリンに変換することにより血液凝固機構において中心的な役割を果たし ている。 Edwardsら,J.Amer.Chem.Soc.(1992)第114 巻,1854−63ページは、セリンプロテアーゼヒト白血球エラスターゼ及び ブタ膵エラスターゼの可逆的阻害剤であるペプチジルα−ケトベンゾオキサゾー ルを記載している。 ヨーロッパ特許出願公開第363284号は、基質ペプチドの切断可能なアミ ド基の窒素原子が水素又は置換カルボニル部分で置換されているペプチダーゼ基 質類縁体を記載している。 オーストラリア特許出願公開第86245677号も、フルオロメチレンケト ン又はα−ケトカルボキシル誘導体のような活性化求電子ケトン部分を有するペ プチダーゼ阻 害剤を記載している。 従来技術の刊行物に記載されているトロンビン阻害剤は、アルギニン及びリシ ン側鎖を含んでいる。これらの構造体は、他のトリプシン様酵素よりもトロンビ ンに対する選択性が低く、低血圧や肝臓毒性といった有害作用を示すものもある 。 ヨーロッパ特許出願公開第601459号は、N−[4−[(アミノイミノメ チル)アミノ]ブチル]−1−[N−(2−ナフタレニルスルホニル)−L−フ ェニルアラニル]−L−プロリンアミドのようなスルホンアミド複素環式トロン ビン阻害剤を記載している。 WO94/29336号は、トロンビン阻害剤として有用な化合物を記載して いる。発明の要旨 本発明の化合物は、構造: 〔式中、R1及びR2は独立に、 水素、 置換されていないか、又はOH、C1-4アルキル、オキソ若しくはハロでモノ 若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 R4(CH2n、 (R42CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、 (R4)(R4O)CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、又は R4O(CH2n であるか; あるいは、R2はR1と一緒になって、4〜7員炭素環(ここで、0〜2個の炭 素原子は、N、O及びSから独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてよい )を形成してもよく; ここで、nは1、2、3又は4であり; R3は、水素、又は HO(CH2p(ここで、pは0、1、2、3若しくは4である) であるか; あるいは、 (ここで、Zは、C、O又は結合である) であり; R4は、 置換されていないか、又はOH、OMe、C1-4アルキル、オキソ若しくはハ ロでモノ若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、又は C11-16三環式アルキル であり; Xは、 (CH2q(ここで、qは1若しくは2である)、 NR1CH2、又は SCH2 である〕 を有する化合物及びその医薬上許容し得る塩である。 これらの化合物は、トリプシンや他のトリプシン様酵素の阻害よりもトロンビ ン阻害に対する選択性を示すと共に 、経口投与時のバイオアベイラビリティー(生物利用性)を有する。トリプシン 様酵素(例えば、トリプシン、トロンビン、xa因子、カリクレイン、プラスミ ン、ウロキナーゼ及びプラスミノーゲンアクチベーター)は、アルキニル及びリ シルペプチド結合における加水分解を触媒するセリン依存性酵素である。 本発明は、哺乳動物において、血小板の損失、血小板凝集物の形成、フィブリ ンの形成、血栓の形成及び塞栓子の形成を阻止する組成物を包含し、該組成物は 、医薬上許容し得る担体中の本発明の化合物を含む。これらの組成物は、場合に よって、抗凝血剤、抗血小板剤及び血栓溶解剤を含む。該組成物を、血液、血液 製剤又は哺乳動物器官に加えて所望の阻害を行うことができる。 本発明はさらに、不安定狭心症、難治性狭心症、心筋梗塞、一過性脳虚血発作 、心房細動、血栓性発作、塞栓性発作、深部静脈血栓、播種性血管内凝固、フィ ブリンの眼内堆積及び再疎通した血管の再閉塞又は再発狭窄の予防又は治療用組 成物をも包含し、該組成物は、医薬上許容し得る担体中の本発明の化合物を含む 。これらの組成物は、場合によって、抗凝血剤、抗血小板剤及び血栓溶解剤を含 む。 また、本発明は、哺乳動物において、共有結合又は非共有結合により本発明の 化合物を表面に付着させて該表面の血栓形成を減少させる方法をも包含する。発明の詳細な説明 本発明の化合物は、構造: 〔式中、R1及びR2は独立に、 水素、 置換されていないか、又はOH、C1-4アルキル、オキソ若しくはハロでモノ 若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 R4(CH2n、 (R42CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、 (R4)(R4O)CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、又は R4O(CH2n であるか; あるいは、R2はR1と一緒になって、4〜7員炭素環(ここで、0〜2個の炭 素原子は、N、O及びSから独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてよい )を形成してもよく; ここで、nは1、2、3又は4であり; R3は、 水素、又は HO(CH2p(ここで、pは0、1、2、3若しくは4である) であるか; あるいは、 (ここで、Zは、C、O又は結合である) であり; R4は、 置換されていないか、又はOH、OMe、C1-4アルキル、オキソ若しくはハ ロでモノ若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、又は C11-16三環式アルキル であり; Xは、 (CH2q(ここで、qは1若しくは2である)、 NR1CH2、又は SCH2 である〕 を有する化合物及びその医薬上許容し得る塩である。 本発明の化合物の1つのクラスにおいて、該化合物は、構造: 〔式中、R1及びR2は独立に、 水素、 置換されていないか、又はOH、C1-4アルキル、オキソ若しくはハロでモノ 若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 R4(CH2n、 (R42CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、 (R4)(R4O)CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、又は R4O(CH2n であるか; あるいは、R2はR1と一緒になって、4〜7員炭素環(ここで、0〜2個の炭 素原子は、N、O及びSから独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてよい )を形成し てもよく; ここで、nは1、2、3又は4であり; R3は、 水素、又は HO(CH2p(ここで、pは0、1、2、3若しくは4である) であるか; あるいは、 (ここで、Zは、C、O又は結合である) であり; R4は、 置換されていないか、又はOH、OMe、C1-4アルキル、オキソ若しくはハ ロでモノ若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 1−ジベンゾシクロヘプテン、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、又は C11-16三環式アルキル である〕 を有する化合物及びその医薬上許容し得る塩である。 本発明の化合物の該クラスの1つのサブクラスにおいて、該化合物は、構造: 〔式中、R1及びR2は独立に、 水素、 置換されていないか、又はOH、C1-4アルキル、オ キソ若しくはハロでモノ若しくはジ置換されたフェニル、又は (R42CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい) であるか; あるいは、R2はR1と一緒になって、4〜7員炭素環(ここで、0〜2個の炭 素原子は、N、O及びSから独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてよい )を形成し(ここで、nは1、2、3又は4である); R3は、 水素、又は HO(CH2p(ここで、pは0、1、2、3若しくは4である) であるか; あるいは、 (ここで、Zは、C、O又は結合である) であり; R4は、 置換されていないか、又はOH、OMe、C1-4アルキル、オキソ若しくはハ ロでモノ若しくはジ置換されたフェニル、 1−ジベンゾシクロヘプテン、 6員単環式複素環(ここで、該環は、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭 素原子と1〜3個のNヘテロ原子とからなる)、又は C3-7シクロアルキル である〕 を有する化合物及びその医薬上許容し得る塩である。 このクラスの化合物群には: 及び 並びにその医薬上許容し得る塩が含まれる。 この群の特定の具体例には: 及び 並びにその医薬上許容し得る塩が含まれる。 本発明の別の化合物は: 及びその医薬上許容し得る塩である。 該化合物の1つの具体例は: 及びその医薬上許容し得る塩である。 本明細書に出でくる略号には以下のものが含まれる。 略号 名称 保護基 BOC(Boc) t−ブチルオキシカルボニル CBZ(Cbz) ベンジルオキシカルボニル (カルボベンゾキシ) TBS(TBDMS) t−ブチル−ジメチルシリル活性化基 HBT(HOBT又はHOBt) 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物名称 カップリング試薬 BOP試薬 ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス −(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート BOP−C1 ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル) ホスホン酸塩化物 EDC 1−エチル−3−(3− ジメチルアミノプルピル)カルボジイミド ヒドロクロリド その他 (BOC)2O(BOC2O) 二炭酸ジ−t−ブチル n−Bu4N+F− フッ化テトラブチルアンモニウム nBuLi(n−Buli) n−ブチルリチウム DMF ジメチルホルムアミド Et3N トリエチルアミン EtOAc 酢酸エチル TFA トリフルオロ酢酸 DMAP ジメチルアミノピリジン DME ジメトキシエタン LDA リチウムジイソプロピルアミド THF テトラヒドロフラン アミノ酸 Ile イソロイシン Phe フェニルアラニン Pro プロリン Ala アラニン Val バリン 本発明の化合物は、不斉中心を有し、且つ、ラセミ体、ラセミ混合物として、 また個々のジアステレオマー又はエナンチオマーとして生成し得、全ての異性体 形態は本発明に包含される。 可変部がいずれかの構成成分又は式Iに2度以上出現する場合、各出現におけ るその定義は他のいずれの出現における定義からも独立している。また、置換基 及び/又は可変部の組み合わせは、そのような組み合わせにより安定な化合物が 得られる場合にのみ許容され得る。 本明細書に用いられている「アルキル」とは、特に断りのない限り、特定数の 炭素原子を有する分枝鎖と直鎖の飽和脂肪族炭化水素基(Meはメチル、Etは エチル、Prはプロピル、Buはブチルである)を共に包含するものとする。「 アルコキシ」とは、酸素架橋を介して結合している指定数の炭素原子を有するア ルキル基を表す。本明細書 に用いられている「ハロ」とは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味す る。「対イオン」は、負に帯電した小さい単一種、例えば、クロリド、ブロミド 、ヒドロキシド、アセテート、トリフルオロアセテート、パーコレート、ニトレ ート、ベンゾエート、マレエート、タートレート、ヘミタートレート、ベンゼン スルホネートなどを表すのに用いられる。 本明細書に用いられている複素環又は複素環式という用語は、特に断りのない 限り、飽和又は不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからなる群から 選択される1〜3個のヘテロ原子とからなり、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に 酸化され得、窒素ヘテロ原子は任意に四級化され得る、安定な5〜7員単環式複 素環又は安定な7〜10員二環式複素環系を表し、且つ上記定義の複素環のいず れかがベンゼン環に縮合している任意の二環式基を含む。該複素環は、任意のヘ テロ原子又は炭素原子位置で結合して安定な構造を形成し得る。そのような複素 環成分の例には、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2− オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピ ニル、ピロリル、4−ピペリド ニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリ ニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル 、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル 、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニ ル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイ ミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキ サゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベ ンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホ リニルスルホン及びオキサジアゾリルが含まれる。モルホリノはモルホリニルと 同一である。 (水溶性若しくは油溶性又は分散性生成物の形態の)式Iの化合物の医薬上許 容し得る塩には、例えば、無機若しくは有機酸又は塩基から形成される、慣用の 無毒性塩又は第4級アンモニウム塩が含まれる。そのような酸付加塩の例として は、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベ ンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショ ウノ ウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫 酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸 塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化 水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタン スルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ 酸塩、ペタチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、 ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−ト ルエンスルホン酸塩及びウンデカン酸塩が含まれる。塩基の塩には、アンモニウ ム塩、アルキル金属塩(例えば、ナトリウム塩及びカリウム塩)、アルカリ土類 金属塩(例えば、カルシウム塩及びマグネシウム塩)、有機塩基との塩(例えば 、ジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル−D−グルカミン)並びにアルギニン 、リシンのようなアミノ酸との塩などが挙げられる。また、塩基性の窒素含有基 は、低級ハロゲン化アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル及びブチルの 塩化物、臭化物及びヨウ化物;ジメチル、ジエチル、ジブチルのようなジアルキ ルスルフェート;及び硫酸ジアミル )、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリル の塩化物、臭化物及びヨウ化物)、ハロゲン化アラルキル(例えば、ベンジル及 びフェネチルの臭化物)などのような物質で4級化し得る。 本発明の化合物の形成に用いられるアミドカップリングは、典型的には、ジシ クロヘキシルカルホジイミド又は1−エチル−3−(3−ジメチル−アミノプロ ピル)カルボジイミドのような試薬を用いるカルボジイミド法により行う。他の アミド又はペプチド結合形成法には、酸塩化物、アジ化物、混合酸無水物又は活 性化エステルを介した合成経路が含まれるがそれらには限定されない。典型的に は、溶液相アミドカップリングを行うが、その代わりに古典的なMerrifi eld法による固相合成を用いてもよい。1個以上の保護基の付加及び除去も一 般的な方法である。 以下の表に示されている化合物は本発明の化合物の例である: 以下の合成経路を用いて、本発明の化合物を調製することができる。方法Iを 用い、標準的なアミドカップリング手順に従って4−アミノメチル−BOC−ピ ペリジンをCBZ−L−プロリンとカップリングする。次いで、CBZ基を水素 化して除去し、プロリンアミンを9−ヒドロキシ−フルオレン−カルボン酸のよ うな酸とカップリングする。ピペリジンからBOC基を除去し、アミジノスルホ ン酸のようなグアニル化試薬を用いてアミンをグアニジンに変換する。 (実施例1及び2に示されているような)一般構造Iの化合物を構築する第2 の方法は、9−ヒドロキシ−フルオレン−カルボン酸又は3,3−ジフェニル− ブロピオン酸のような酸と、L−プロリン−メチルエステルとを反応させるもの である。エステル基を加水分解し、次いで、該酸 を4−アミノメチル−Boc−ピペリジンとカップリングする。HCl又はトリ フルオロ酢酸のような酸を用いてBOC基を除去し、得られたアミンをアミジン −スルホン酸と反応させて、所望の生成物を得る。 実施例1 N′−[[1−(アミノイミノメチル)−4−ピペリジニル]メチル]−N−( 3,3−ジフェニルプロピオニル)−L−プロリンアミドの調製 ステップA :N−(3,3−ジフェニルプロピオニル−L −プロリンメチルエステル DMF(20ml)中の3,3−ジフェニルプロピオン酸(2,00g,8. 85mmol)の溶液に、EDC(2.04g,10.62mmol)、HOB T(1.44g,10.62mmol)及びL−プロリンメチルエステルヒドロ タロリド(1.76g,10.62mmol)を周囲温度で攪拌しながら加えた 。トリエチルアミン(2.96ml,21.24mmol)を加えて、混合物の pHを8.5に調整した。24時間後、DMFを減圧下に除去し、残留物をEt OAc(100ml)とH2O(50ml)に分配した。水性層をEtOAc( 2×50ml)で洗浄し、有機物を合わせ、10%クエン酸溶液、飽和NaHC O3水溶液、ブラインで洗浄し、脱水(Na2SO4)した。濾過、濃縮乾固して 、3.50gの粗生成物を得、これを、99 CH2Cl2:1 MeOH→98 CH2 Cl2:2 MeOHで溶離するクロマトグラフィー(SiO2)にかけ、2.4 8g(83%)のN−(3,3−ジフェニルプロピオニル)−L−プロリンメチ ルエステルを得た。ステップB :N−(3,3−ジフェニルプロピオニル)− L−プロリン N−(3,3−ジフェニルプロピオニル)−L−プロリンメチルエステル(2 .10g,6.23mmol)をDME(50ml)及びH2O(50ml)に 溶解した。水酸化リチウム−水和物(1.57g,37.39mmol)を加え 、混合物を周囲温度で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮してDMEを除去し、 1N HClを加えて残留水性層をpH3に酸性化した。酸性層をEtOAc( 3×75ml)で洗浄した。有機洗浄物を合わせ、Na2SO4で脱水、濾過、濃 縮して、1.92g(94%)のN−(3,3−ジフェニルプロピオニル)−L −プロリンを得た。ステップC :N′−[[1−(t−ブチルオキシカルボニ ル)−4−ピペリジニル]メチル]−N−( 3,3−ジフェニルプロピオニル−L−プロ リンアミド DMF(8ml)中のN−(3,3−ジフェニルプロピオニル)−L−プロリ ン(0.600g,1.83mmol)の溶液に、EDC(0.422g,2. 20mmol)、HOBT(0.297g,2.20mmol)及びN−1−( t−ブチルオキシカルボニル)アミノメチルピペリジン(0.471g,2.2 0mmol)を周囲温度で攪拌しながら加えた。トリエチルアミン(0.307 ml,2.20mmol)を加えて混合物のpHを8.5に調整した。24時間 後、DMFを減圧下に除去し、残留物をEtOAc(50ml)とH2O(25 ml)に分配した。水性層をEtOAc(2×25ml)で洗浄し、有機物を合 わせ、飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、脱水(Na2SO4)した。 濾過、濃縮乾固して、0.960gの粗生成物を得、これを、99 CH2Cl2 :1MeOH→98 CH2Cl2:2 MeOHで溶離するクロマトグラフィー (SiO2)にかけ、0.750g(79%)のN′−[[1−(t−ブチルオ キシカルボニル)−4−ピペリジニル]メチル]−N−(3,3−ジフェニルプ ロピオニル)−L−プロリンアミドを得た。ステップD :N′−[4−ピペリジニルメチル]−N−( 3,3−ジフェニルプロピオニル)−L−プ ロリンアミドヒドロクロリド EtOAc(75ml)中のN′−[[1−(t−ブチルオキシカルボニル) −4−ピペリジニル]メチル]−N−(3,3−ジフェニルプロピオニル)−L −プロリンアミド(0.750g, 1.45mmol)の溶液に、−20℃で 5分間、HClガスを噴出させた。混合物(容器)にキャップをかぶせ、周囲温 度で1時間攪拌した。溶液を濃縮乾固して、0.656g(100%)のN′− [4−ピペリジニルメチル]−N−(3,3−ジフェニルプロピオニル)−L− プロリンアミドヒドロクロリドを得、さらに生成することなく次のステップに用 いた。ステップE :N′−[[1−(アミノイミノメチル)−4 −(ピペリジニル)メチル]−N−(3,3 −ジフェニルプロピオニル)−L−プロリン アミド N′−[4−ピペリジニルメチル]−N−(3,3−ジフェニルプロピオニル )−L−プロリンアミドヒドロクロリド(0.650g,0.143mmol) をDMF(6 ml)に溶解し、周囲温度で攪拌しながら、トリエチルアミン(0.438ml ,3.15mmol)及びアミジンスルホン酸(0.195g,1.57mmo l)で処理した。72時間攪拌し、DMFを除去した後、残留物を分取HPLC にかけて精製した。純粋な画分を合わせ、凍結乾燥して、440mgのN′−[ [1−(アミノイミノメチル)−4−ピペリジニル]メチル]−N−(3,3− ジフェニルプロピオニル)−L−プロリンアミドを得た。 実施例2 N′−[[1−(アミノイミノメチル)−4−ピペリジニル]メチル]−N−( 9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシル)−L−プロリンアミドの調製 ステップA :N−(9−ヒドロキシフルオレン−9−カル ボキシル)−L−プロリンメチルエステル ジメチルアセトアミド(DMA、15ml)中のL−プロリンメチルエステル ヒドロクロリド(0.225g、1.36mmol)の溶液に、EDC(0.3 66g,1.91mmol)、HOBT(0.251g,1.64mmol)及 び9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボン酸(0.371g,1.64mmo l)を周囲温度で攪拌しな がら加えた。N−メチルモルホリンを加えて混合物のpHを7.5〜8に調整し た。5日後、DMAを減圧下に除去し、残留物をEtOAc(100ml)とH2 O(50ml)に分配した。水性層をEtOAc(2×50ml)で洗浄し、 有機物を合わせ、10%KHSO4溶液、2×水、1×飽和NaHCO3水溶液、 2×ブラインで洗浄し、脱水(Na2SO4)した。濾過、濃縮乾固して、0.5 38gの粗生成物を得、これをそのまま次のステップに用いた。ステップB :N−(9−ヒドロキシフルオレン−9−カル ボキシル)−L−プロリン N−(9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシル)−L−プロリンメチル エステル(0.539g,1.6mmol)を20mlの50%THF及びH2 Oに溶解した。1.0ml(2mmol)の2N 水酸化リチウム溶液を加え、 混合物を周囲温度で4.5時間攪拌した。反応混合物をTLC(12:2:2: 10;EtOAc:HOAc:IsoOct:H2O)判定を介して完結するま で続けた。次いで、KHSO4溶液を加えて混合物のpHを2未満に調整し、E tOAc(100ml)とH2O(50 ml)に分配した。水性層を除去し、EtOAcを2×ブライン、1×H2Oで 洗浄し、Na2SO4で脱水、濾過、濃縮して、400mg(90%)のN−(9 −ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシル)−L−プロリンを得た。ステップC :N′−[[1−(t−ブチルオキシカルボニ ル)−4−ピペリジニル]メチル]−N−( 9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシ ル)−L−プロリンアミド DMF(15ml)中のN−1−(t−ブチルオキシカルボニル)アミノメチ ルピペリジン(0.308g,1.44mmol)の溶液に、EDC(0.39 5g,2.06mmol)、HOBT(0.265g,1.73mmol)及び N−(9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシル)−L−プロリン(0.5 57g,1.72mmol)を周囲温度で攪拌しながら加えた。N−メチルモル ホリンを加えて混合物のpHを7.5〜8に調整した。5日後、反応体に追加量 のN−(9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシル)−L−プロリン(1. 15mmol)、HOBT(0.32mmol)及びEDC(1.44mmol )を加えた。さらに24時間経過した後、DMFを減 圧下に除去し、残留物をEtOAc(100ml)とH2O(50ml)に分配 した。水性層をEtOAc(2×50ml)で洗浄し、有機物を合わせ、10% KHSO4溶液、2×H2O、1×10%NaHCO3溶液、1×ブラインで洗浄 し、Na2SO4で脱水した。濾過、濃縮乾固して、1.068gの粗生成物を得 、これを逆相HPLCにかけると、純度49%であった。ステップD :N′−[4−ピペリジニルメチル]−N−( 9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシ ル)−L−プロリンアミドトリフルオロアセ テート 1.068gの粗N′−[[1−(t−ブチルオキシカルボニル)−4−ピペ リジニル]メチル]−N−(9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシル)− L−プロリンアミドを、40mlの50%トリフルオロ酢酸/50%塩化メチレ ンに溶解し、室温で25分間混合した。TFA/CH2Cl2を減圧下に除去し、 残留物として1.07gの粗生成物を得、これをHPLCにかけると、純度40 %であった。これをさらに精製することなく次のステップに用いた。ステップE :N′−[[1−(アミノイミノメチル)−4 −ピペリジニル]メチル]−N−(9−ヒ ドロキシフルオレン−9−カルボキシル)− L−プロリンアミド N′−[4−ピペリジニルメチル]−N−(9−ヒドロキシフルオレン−9− カルボキシル)−L−プロリンアミドトリフルオロアセテート(1.07g)を DMF(20ml)に溶解し、周囲温度で攪拌しながら、トリエチルアミン(0 .440ml,3.54mmol)及びアミジンスルホン酸(0.199g,1 .61mmol)で処理した。2日後、追加量のアミジンスルホン酸(0.18 4g,1.48mmol)及びトリエチルアミン(0.205ml,1.48m mol)を加えた。合計4日間攪拌した後、DMFを除去し、残留物を分取HP LCにかけて精製した。純粋な画分を合わせ、凍結乾燥して、114mgのN′ −[[1−(アミノイミノメチル)−4−ピペリジニル]メチル]−N−(9− ヒドロキシフルオレン−9−カルボキシル)−L−プロリンアミドトリフルオロ アセテートを得た。 プロテイナーゼ阻害を測定するためのIn vitroアッセイ 0.05M TRIS緩衝液、pH7.4、0.15MNaCl、0.1%P EG中25℃でヒトα−トロンビンアッセイ及びウシトリプシンアッセイを行っ た。トリプシンアッセイは、1mM CaCl2も含んでいた。p−ニトロアニ リド(pna)基質の加水分解速度を測定したアッセイでは、Thermoma x 96ウエルプレート読み取り装置を用いて、(405nmで)p−ニトロア ニリンの時間依存性出現を測定した。sar−PR−pnaを用いて、ヒトα− トロンビン(Km=125μM)及びウシトリプシン(Km=125μM)をア ッセイした。p−ニトロアニリド基質濃度は、8270cm-1-1の消衰係数を 用い342nmで吸光度を測定して決定した。 トロンビンの阻害度が高かった強力な阻害剤(Ki<10nM)を用いたいく つかの実験では、より高感度の活性アッセイを用いた。このアッセイでは、トロ ンビンが触媒する蛍光基質Z−GPR−afc(Cbz−Gly−Pro−Ar g−7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン)の加水分解速度(Km=2 7μM)は、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリンの生成に関与する5 00 nmでの蛍光の増大(400nmで励起)から測定した。Z−GPR−afcの ストック溶液の濃度は、トロンビンによりストック溶液のアリコートが完全に加 水分解されたときに生成した7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリンの3 80nmでの吸光度の測定値から決定した。 活性アッセイは、基質のストック溶液を、酵素又は阻害剤で平衡にした酵素を 含む溶液中に少なくとも10倍から≦0.1Kmの最終濃度に稀釈して行った。 酵素と阻害剤の平衡を得るのに要する時間は対照実験で決定した。阻害剤の不在 (Vo)又は存在(Vi)下での生成物形成の初速度を測定した。拮抗阻害と仮定 し、しかもKm/[S]、[I]/e及び[I]/e(ここで、[S]、[I] 及びeはそれぞれ、基質、阻害剤及び酵素の全濃度を表す)に比べて一単位(un ity)がごく小さいと仮定すると、酵素からの阻害剤の解離平衡定数(Ki)は、 式1に示されている[I]に対するVo/Viの従属性から得ることができる。 Vo/Vi=1+[I]/Ki (1) このアッセイで示された活性は、本発明の化合物が、不安定狭心症、難治性狭 心症、心筋梗塞、一過性脳虚血発作 、心房細動、血栓性発作、塞栓性発作、深部静脈血栓、播種性血管内凝固、フィ ブリンの眼内堆積及び再疎通した血管の再閉塞又は再発狭窄に苦しむ患者の種々 の症状の治療に有用であることを示している。血栓性閉塞を測定するためのIn vivo実験 本出願人は、以下のラット塩化第二鉄アッセイを用いて本明細書にクレームさ れている化合物のIn vivo実験を行った。 本発明のトロンビン阻害剤のIn vivo活性の測定に用いたアッセイでは 、雄のSprague−Dawleyラット(体重200〜350g)をジアー ル−ウレタン溶液(0.1ml/100ml体重 腹腔内)を用いて麻酔し、尾 の側部静脈に、12インチ長のPE50管に接続した23ゲージの針をカニュー レ挿入した。該管を管アダプターを用いて3方弁に取り付けた。適切な場合には 、尾静脈のカテーテルを介して生理食塩水(対照)又はテスト化合物を投与した 。0.75インチ長のPE205管を用いて気管切開を行った。右頸動脈を露出 させ、直径1.3mmのDoppler血流プローブを血管上に置いた。加熱ラ ンプを用いて体温を37℃に維持した。 ラット(8〜10匹/グループ)を無作為に選んで、0.028ml/分の速 度で尾静脈を介して生理食塩水又はテスト化合物を静脈内に連続注入した。注入 処理を開始してから60分後に、35%FeCl3で飽和したWhatman 1号濾紙の3mm平方片を、血流プローブから遠位の露出頸動脈上に置いた。血 栓性閉塞が起こらなかった場合には、FeCl3の投与(合計注入時間は150 分)後さらに90分間注入処理を継続し、血管の血栓性閉塞が起こった場合には 、閉塞後30分してから注入処理を停止した。閉塞に至る時間をFeCl3の投 与から血管の血栓性閉塞までの時間と定義した。実験終了時(閉塞を起こさなか った動物ではFeCl3の投与から90分後、又は血栓性閉塞を起こしてから3 0分後)に、心臓穿刺して、3mlの血液試料を0.3mlの3.8%クエン酸 ナトリウム中に抜き取った。 該実験の結果は、本発明の化合物が血栓性閉塞を阻止することを示している。トロンビン阻害剤の治療上の使用 多様な血栓性症状、特に、冠状動脈及び大脳血管の疾患の治療及び予防には、 抗凝血療法が指示されている。この 分野で経験を積んだ者なら、抗凝血療法を必要とする状況には容易に気づく。本 明細書に用いられている用語「患者」とは、ヒト、ヒツジ、ウマ、ウシ、ブタ、 イヌ、ネコ、ラット及びマウスを含む霊長類のような哺乳動物を意味するものと する。 トロンビンの阻害は、血栓性症状を有する個体の抗凝血療法に有用であるのみ ならず、保存全血の凝集阻止及びテスト用又は保存用の他の生物学的試料の凝集 阻止のような血液の凝集を阻止する必要があるいずれの場合にも有用である。従 って、トロンビン阻害剤は、トロンビンを含むか含む疑いがあり且つ例えば、哺 乳動物の血液が、血管移植片、ステント、整形外科プロテーゼ、心臓プロテーゼ 及び体外循環系からなる群から選択される物質と接触するときに血液の凝集を阻 止することが望ましいいずれの媒体にも添加又は接触させることができる。 本発明のトロンビン阻害剤は、錠剤、カプセル剤(それぞれ、徐放性薬剤を含 む)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁剤、シロップ剤及び エマルションのような経口形態で投与することができる。また、該阻害剤は、静 脈内〔濃縮塊(bolus)又は注入液〕、腹腔内、 皮下又は筋肉内形態で投与可能であり、いずれも医薬業界の当業者には周知の形 態を用いる。有効且つ無毒性量の所望化合物を抗凝血剤として用いることができ る。フィブリンの眼内堆積を治療する場合、該化合物は、眼内に又は局所的に投 与してもよいし、経口又は非経口投与してもよい。 トロンビン阻害剤は、有効成分の持続性放出を可能にするように配合し得るデ ポー注射剤又はインプラント製剤の形態で投与し得る。有効成分は、ペレット又 は小型シリンダー中に圧縮し、デポー注射剤又はインプラントとして皮下又は筋 肉内に移植することができる。インプラントは、生分解性ポリマー又は合成シリ コーン、例えば、Silastic、シリコーンゴム又はDow−Cornin g Corporationで製造された他のポリマーのような不活性物質を用 い得る。 トロンビン阻害剤は、小型単層小胞、大型単層小胞及び多層小胞のようなリポ ソーム送達系の形態でも投与し得る。リポソームは、コレステロール、ステアリ ルアミン又はホスファチジルコリンのような多様なリン脂質から形成することが できる。 トロンビン阻害剤は、化合物分子が結合する個別担体としてモノクローナル抗 体を用いて送出してもよい。また、トロンビン阻害剤は、標的とし得る薬剤担体 として可溶性ポリマーと組み合わせてもよい。そのようなポリマーには、ポリビ ニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ−プロピル−メタクリルア ミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルタミド−フェノール、又は パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリシンが含まれ得る 。さらに、トロンビン阻害剤は、薬剤の徐放に有用なある種の生分解性ポリマー 、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリ マー、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステ ル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート及びヒドロ ゲルの架橋又は両親媒性ブロックコポリマーと組み合わせてもよい。 トロンビン阻害剤を用いる投薬計画は、患者のタイプ、種、体重、性別及び医 学的症状;治療すべき症状の重篤度;投与経路;患者の腎・肝機能;並びに用い られる特定の化合物又はその塩のような多様な要素に応じて選択される 。通常の技術を有する医師又は獣医であれば、症状の進行の阻止、治療又は治癒 に必要な薬剤の有効量は、容易に決定・処方し得る。 示されている作用を得るために使用する場合、トロンビン阻害剤の経口用量は 、1日当たり体重1kgにつき、約0.1〜約100mgの範囲、好ましくは1 .0〜100mgの範囲、最も好ましくは1〜20mgの範囲であろう。静脈内 投与の場合に最も好ましい用量は、定速注入の間、体重1kgにつき毎分約0. 01〜約10mgの範囲であろう。トロンビン阻害剤は、1日に、2回、3回又 は4回の分割用量で投与するのが有利である。さらに、該阻害剤は、適当な経鼻 ビヒクルを局所的に用いた経鼻形態で、又は当業者には周知の経皮スキンパッチ 形態を用いて経皮経路により投与し得る。経皮送達系形態で投与するためには、 投与物の投与は、投薬計画全体を通して間欠的であるよりは連続的であるのは勿 論である。 例えば、100〜500mg、典型的には200〜250mgの量の活性化合 物を含む経口錠剤を製造し得る。典型的には、トロンビン阻害剤化合物を必要と する患者には、該患者の体重及び代謝速度に応じて、1日当たり約10 0〜1,000mgの活性化合物を投与する。1日当たり1,000mgを必要 とする患者には、250mgの活性化合物を含む錠剤2個ずつを朝と夕方に投与 し得る。1日当たり500mgを必要とする患者には、250mgの活性化合物 を含む錠剤1個ずつを朝と夕方に投与し得る。 トロンビン阻害剤は、典型的には、有効成分として、意図する投与形態、即ち 、錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤などに関して適当に選択され且 つ医薬慣行に合致した適当な医薬稀釈剤又は担体(本明細書では、集合的に「担 体」物質と称する)と混合して投与する。 例えば、錠剤又はカプセル剤の形態で経口投与する場合、有効薬剤成分は、医 薬上許容し得る無毒性の経口不活性担体、例えば、ラクトース、スターチ、スク ロース、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二 カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトールなどと組み合わせ得 る。液体形態で経口投与する場合、経口薬剤成分は、医薬上許容し得る無毒性の 経口不活性担体、例えば、エタノール、グリセロール、水などと組み合わせるこ とができる。さらに、所望又は必要な場合、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及び 着色剤を混合物中 に混和することもできる。適当な結合剤には、スターチ、ゼラチン、天然糖類( 例えば、グルコース又はβ−ラクトース)、コーン甘味剤、天然及び合成ガム類 (例えば、アカシア、トラガカント又はアルキン酸ナトリウム)、カルホキシメ チルセルロース、ポリエチレングリコール、ろうなどが含まれる。これらの剤形 に用いられる滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ス テアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウ ムなどが含まれる。崩壊剤には、スターチ、メチルセルロース、寒天、ベントナ イト、キサンタンガムなどが含まれるがそれらには限定されない。 トロンビン阻害剤は、種々の血管病理学の治療において相乗効果を得るように 、プラスミノーゲンアクチベーター又はストレプトキナーゼのような適当な抗凝 血剤又は血栓溶解剤と同時投与することもできる。例えば、トロンビン阻害剤は 、組織のプラスミノーゲンアクチベーターが仲介する血栓溶解性再灌流の効力を 増強する。血栓形成後、先ずトロンビン阻害剤を投与し、その後で組織のプラス ミノーゲンアクチベーター又は他のプラスミノーゲンアクチベーターを投与して もよい。トロンビン阻害剤は、ヘパリ ン、アスピリン又はワルファリンと組み合わせてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB ,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,GE, HU,IS,JP,KG,KR,KZ,LK,LR,L T,LV,MD,MG,MK,MN,MX,MN,MX ,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK, TJ,TM,TR,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ルーマ,ウイリアム・シー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ブラデイ,ステイーブン・エフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 タツカー,トーマス・ジヨージフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式: 〔式中、R1及びR2は独立に、 水素、 置換されていないか、又はOH、C1-4アルキル、オキソ若しくはハロでモノ 若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 R4(CH2n、 (R42CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、 (R4)(R4O)CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、又は R4O(CH2n であるか; あるいは、R2はR1と一緒になって、4〜7員炭素環(ここで、0〜2個の炭 素原子は、N、O及びSから独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてよい )を形成してもよく; ここで、nは1、2、3又は4であり; R3は、 水素、又は HO(CH2p(ここで、pは0、1、2、3若しくは4である) であるか; あるいは、 (ここで、Zは、C、O又は結合である) であり; R4は、 置換されていないか、又はOH、OMe、C1-4アルキル、オキソ若しくはハ ロでモノ−若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、又は C11-16三環式アルキル であり; Xは、 (CH2q(ここで、qは1若しくは2である)、 NR1CH2、又は SCH2 である〕 を有する化合物又はその医薬上許容し得る塩。 2. 構造: 〔式中、R1及びR2は独立に、 水素、 置換されていないか、又はOH、C1-4アルキル、オキソ若しくはハロでモノ 若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であ ってよく且つ炭素原子とN、O及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテ ロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 R4(CH2n、 (R42CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、 (R4)(R4O)CH(ここで、R4は同一でも異なっていてもよい)、又は R4O(CH2n であるか; あるいは、R2はR1と一緒になって、4〜7員炭素環(ここで、0〜2個の炭 素原子は、N、O及びSから独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてよい )を形成してもよく; ここで、nは1、2、3又は4であり; R3は、 H、又は HO(CH2p(ここで、pは0、1、2、3若しくは4である) であるか; あるいは、 (ここで、Zは、C、O又は結合である) であり; R4は、 置換されていないか、又はOH、OMe、C1-4アルキル、オキソ若しくはハ ロでモノ若しくはジ置換されたフェニル、 ナフチル、 ヒフェニル、 1−ジベンゾシクロヘプテン、 5〜7員の単環式若しくは二環式複素環又は二環式複素環系(ここで、該環は いずれも、飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子とN、O及びSからな る群から選択 される1〜3個のヘテロ原子とからなる)、 C1-4アルキル、 分枝鎖C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、又は C11-16三環式アルキル である〕 を有する、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩。 3. 式: 〔式中、R1及びR2は独立に、 水素、 置換されていないか、又はOH、C1-4アルキル、オキソ若しくはハロでモノ 若しくはジ置換されたフェニル、又は (R42CH(ここで、R4は同一でも異なっていて もよい) であるか; あるいは、R2はR1と一緒になって、4〜7員炭素環(ここで、0〜2個の炭 素原子は、N、O及びSから独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてよい )を形成してもよく; ここで、nは1、2、3又は4であり; R3は、 H、又は HO(CH2p(ここで、pは0、1、2、3若しくは4である) であるか; あるいは、 (ここで、Zは、C、O又は結合である) であり; R4は、 置換されていないか、又はOH、OMe、C1-4アル キル、オキソ若しくはハロでモノ−若しくはジ置換されたフェニル、 1−ジベンゾシクロヘプテン、 飽和若しくは不飽和であってよく且つ炭素原子と1〜3個のNヘテロ原子とか らなる6員単環式複素環、又は C3-7シクロアルキル である〕 を有する、請求項2に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩。 4. 以下の化合物: 及び からなる群から選択される、請求項3に記載の化合物又はその医薬上許容し得る 塩。 5. 以下の化合物: 及び からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物又はその医薬上許容し得る 塩。 6. である、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩。 7. である、請求項6に記載の化合物又はその医薬上許容し得 る塩。 8. 請求項1に記載の化合物及び医薬上許容し得る担体を含む、血液中のトロ ンビンを阻害する組成物。 9. 請求項1に記載の化合物及び医薬上許容し得る担体を含む、血液中の血小 板凝集物の形成を阻止する組成物。 10. 請求項1に記載の化合物及び医薬上許容し得る担体を含む、血液中の血 栓の形成を阻止する組成物。 11. 哺乳動物における血栓形成の阻止、血栓形成の予防、トロンビンの阻害 、フィブリン形成の阻止、及び血小板凝集物形成の阻止のための医薬品の製造に おける、請求項1に記載の化合物又はその医薬上許容し得る塩の使用。
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