JPH11503285A - セルラ無線用のトランシーバ・テスタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 セルラ・ネットワークにおいてある無線基地局からのセルラ・トラヒックを搬送するために必要とされる完全な一チェーンの無線装置を試験し、かつ監視する試験ループを設ける。ある無線基地局における送信機部と受信機部との間にトランシーバ試験ユニットを含むソフトウェア変更の移動局をケーブルにより接続する。前記セルにおける全てのトラヒック・チャネル上の移動局に対する接続を確立し、かつ前記トランシーバ試験ユニット及び受信機からの測定報告を評価するために、基地局コントローラに論理を導入する。信号強度及びビット誤り率が所定の間隔内でないときは、前記基地局コントローラに警報を与える。更に、前記セルにおける全てのトラヒック・チャネルにおいて測定された信号強度及びビット誤り率についての報告を得ることができる。この送信機試験を周期的なコマンドにより開始することができる。加えて、前記セルにおけるトラヒック上の統計を評価してトランシーバ試験の自動的な開始に帰結するセルにおける異常な挙動を判断することができる。前記セルに連続的な監視を設けて高速の故障検出及び故障位置決定を達成させ、これによってコストを下げ、セルラ・トラヒック・ダウン時間を最小化し、かつエンド・ユーザに対するサービスの品質を高める。

Description

【発明の詳細な説明】 セルラ無線用のトランシーバ・テスタ 背景技術 本発明は、セルラ・ネットワークにおいて装置を試験するシステムに関し、特 に無線基地局における送信リンク及び受信機リンク上の故障を検出し、かつ位置 を判断するシステムに関する。 セルラ無線電話システムは、典型的に、隣接する複数の無線セルのネットワー クを含み、これらの無線セルは相互に完全な有効範囲の地理的領域を提供してサ ービスをする。各セルは、関連する無線チャネルを介して１又はそれより多くの 移動局（ＭＳ）と通信をする一つの基地局（ＢＳ）を含む。与えられたセルに割 り当てられた一組の無線チャネルは、干渉を避けるために隣接セルで用いられる 複数の組のものと異なる。各グループのＢＳはそれぞれの移動サービス交換局（ ＭＳＣ）により制御され、各ＭＳＣは公衆交換電話ネットワーク（ＰＳＴＮ）に おける市内交換と同等である。従って、ＭＳＣは、交換、ルート設定及び課金呼 のようなタスクと、ＰＳＴＮ及び他のネットワークへの又はからの通信とを取り 扱う役割を担う。 周知のセルラ・システムは、ノルディック・テレフォン（ＮＭＴ）システム、 トータル・アクセス通信システム（ＴＡＣＳ）、アドバンスド移動電話システム （ＡＭＰＳ）、アメリカン・ディジタル・セルラ（ＡＤＣ）システム、移動通信 用グローバル・システム（ＧＳＭ）、及びパーソナル・セルラ（ＰＤＣ）システ ム（以前、日本ディジタル・セルラ（ＪＤＣ）システムと呼ばれていた）である 。ＧＳＭシステムの種々の特徴については、無線信号強度の情報信号を訂正する 方法及び装置（Ｍｅｔｈｏｄ ａｎｄ Ａｐｐａｒａｔｕｓ ｆｏｒ Ｃｏｒｒ ｅｃｔｉｎｇ ａ Ｒａｄｉｏ Ｓｉｇｎａｌ Ｓｔｒｅｎｇｔｈ Ｉｎｆｏｒ ｍａｔｉｏｎ Ｓｉｇｎａｌ）のホーフェルベルク（Ｈｏｆｖｅｒｂｅｒｇ）に 対する米国特許第５，４０８，６９６号、及び「時多重化無線通信システムにお いて送信アンテナの選択に関連する異なるコマンド を送信する方法（Ｍｅｔｈｏｄ Ｔｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｆｆｅｒｅｎ ｔ Ｃｏｍｍａｎｄｓ Ｒｅｌａｔｉｏｎｇ ｔｏ ｔｈｅ Ｃｈｏｉｃｅ Ｔ ｒａｎｓｍｉｔｔｅｒ Ａｎｔｅｎｎａ ｉｎ ａ Ｔｉｍｅ Ｍｕｌｔｉｐｌ ｅ Ｒａｄｉｏ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ Ｓｙｓｔｅｍ）」についてエ リクソンに対する米国特許第５，２１２，６８９号において説明されている。こ れら両特許が、ここにおいて引用されることによって本明細書に組み込まれる。 無線通信システムをハードウエアにより実施する特定的な詳細説明における大 部分は、本発明の範囲外のものであるが、当該技術分野において習熟する者が本 発明をこのようなシステムに適用できることは容易に理解すべきである。無線通 信システムの１例は、ＰＳＴＮと、複数のＭＳの信号を送受信する１又はそれよ り多くのＢＳとの間にＭＳＣを接続したセルラ通信ネットワークである。呼が接 続されると、トラヒック・チャネルを介して通信が開始される。このようなトラ ヒック・チャネル、及びトラヒック・チャネル上の通信を設定する際に用いられ る制御チャネルの仕様は、実施されているシステム、例えばＧＳＭ、ＰＤＣ、Ａ ＤＣ等に適用可能な標準によるものでよい。このような基地局及び移動局の例示 的なハードウエア構成に関心のある者のために、ここではダーリン（Ｄａｈｌｉ ｎ）他に対する米国特許第５，１１９，３９７号が引用により関連される。 ＴＤＭＡセルラ無線電話システムにおいて、各無線チャネルは、データ・ソー スからの一バーストの情報、例えばディジタル的に符号化された音声会話の部分 を含む一連のタイム・スロットに分割される。これらのタイム・スロットは所定 の長さを有する連続的な複数のＴＤＭＡフレームにグループ分けされる。各ＴＤ ＭＡフレームにおけるタイム・スロット数は、無線チャネルを同時に共有するこ とができる異なったユーザ数に関連する。あるＴＤＭＡフレームにおける各スロ ットを異なったユーザに割り当てると、ＴＤＭＡフレームの長さは、同一ユーザ に割り当てた連続的なタイム・スロット間で最小時間量となる。音声通信のため に同一ユーザに割り当てられる連続的なタイム・スロットは、通常、無線搬送波 上で連続的なタイム・スロットではない。割り当てられた複数のスロットは、そ のユーザのディジタル・トラヒック・チャネルを構成し、これをそのユーザに割 り当てられた一つの論理チャネルであると考えることができる。セルラ無線通信 システムは、音声チャネル又はトラヒック・チャネルに加えて、基地局と移動局 との間で呼設定メッセージを搬送するページング／アクセス又は制御チャネルも 提供する。ヨーロピアンＧＳＭシステムは、２００ＫＨｚ幅の無線チャネルを９ ００ＭＨｚ近傍に配置した全ディジタル・システムである。各ＧＳＭ無線チャネ ルは２７０キロビット／秒の総合データ速度を有し、８フル・レートトラヒック ・チャネル（各トラヒック・タイム・スロットは１１６暗号化ビットを搬送する ）に分割される。 無線ＢＳにおける無線部の故障検出及び故障位置決定は、セルラ無線ネットワ ークの運用者が負担する運用及び保守（Ｏ及びＭ）を軽減するため、セルラ・ト ラヒック・ダウン時間を最小化するため、及びエンド・ユーザに対するサービス の品質を高めるために重要である。便宜上、故障は、無線基地局において個別的 な複数の装置及び複数の機能を網羅することにより検出され、かつ局部化される 。この解決方法による問題は、送信機及び受信機チェーンにおいて劣化の原因と なる、又はセルラ・トラヒック送信を不能にする全ての可能故障を網羅するのが 困難ということにある。 ＢＳに多数のＭＳと通信する特定のトランシーバ（ＴＲＸＴ）を設けることが 知られている。ＴＲＸＴ１０は図１においてトランシーバ・グループ（ＴＧ）１ ００の一部として示されている。ＴＧ１００は２つのトランシーバ（ＴＲＸ）を 含み、それぞれ４つの構成要素、即ちトランシーバ・コントローラ（ＴＲＸＣ） ２２、８チャネル信号処理部（８×ＳＰＰ）２４、無線送信機（ＲＴＸ）２６、 及び無線受信機（ＲＲＸ）２８を含む。 ＴＲＸＣ２２はＴＲＸと基地局コントローラ（ＢＳＣ）（図示なし）との間の 信号伝送を制御する。ＴＧ制御（ＴＧＣ）は１ＴＲＸＣ２２におけるソフトウェ ア機能として含まれてＴＧ１００における共通制御機能を取り扱う。ＴＧＣはＴ ＲＸに割り当てられた制御タイム・スロットを用いてトランシーバ無線インター フェイス（ＴＲＩ）３０を介してＢＳＣと通信をする。８×ＳＰＰ２４は全ての 信号処理、例えば１タイム・スロットに関する等化及びチャネル符号化を取り扱 い、８フル・レート２重チャネルまでサービスすることができる。 ＲＴＸ２６は変調、無線周波（ＲＦ）の搬送波信号発生、及び電力増幅の機能 を含む。少なくとも１台のＴＲＸ当り１台のＲＴＸが存在する。周波数ホッピン グを採用しないのであれば、各ＲＴＸは特定の１ＴＲＸに属する。このようなＴ ＲＸの構成例を図１に点線により示す。周波数ホッピングを採用するのであれば 、各ホッピング周波数に付き１ＲＴＸを設けて、ＲＴＸの数をＴＲＸの数より大 きくすることができる。周波数ホッピングの場合に、ＲＴＸは各タイム・スロッ ト用に異なるＴＲＸに属する。 各ＴＲＸは、更に、受信機（ＲＲＸ）２８を含む。ＲＲＸ２８は受信するため の無線部であり、受信及び復調のための機能を含む。各ＲＲＸは特定の１ＴＲＸ に属する。 更に、ＴＧにはタイミング・モジュール（ＴＭ）４０、送信機組合わせ器５０ 、及び受信機分割器６０も含む。ＴＭ４０は着信するパルス符号変調（ＰＣＭ） クロックから基準周波数を得ると共に、フレーム同期の処理をする。組合わせ器 ５０は多数のＲＴＸから一つのアンテナへの信号の組合わせを行う。受信機分割 器６０は、受信アンテナＲＸＡ ＡＮＴ及びＲＸＢ ＡＮＴからＲＲＸへの信号 を増幅し、かつ分配する受信機分割器増幅器（ＲＸＤＡ）及び受信機分割器（Ｒ ＸＤ）を含む。 ＴＧ１００に周波数ホッピングを採用すると、ＴＲＸＣ２２とＲＴＸ２６との 間の信号パスを制御するために、各ＴＲＸに対してベースバンド・スイッチ（Ｂ ＢＸ）７０が設けられている。このスイッチはホッピング・シーケンスに従って ＴＲＸＣから現在のＲＴＸへ各信号バーストを接続し、主として８×ＳＰＰ２４ 及びＲＴＸにおけるソフトウェアにより実施される。 図１のＴＧにはＢＳＣからの制御により基地局ＴＧ１００の全体の送信機装置 及び受信機装置の機能試験を実行するＴＲＸＴユニット１０が設けられている。 ＴＲＸＴ１０は方向性カプラにより、送信アンテナＴＸ ＡＮＴと、受信機分割 器６０とに接続されて、試験ループ（ＴＬ）制御信号ＴＸ ＴＬ、ＲＸＡ ＴＬ 、及びＲＸＢ ＴＬに応答して動作する。ＴＲＸＴ１０はＴＧＣ機能を介してＢ ＳＣと通信する。 ＴＲＸＴ１０はあるチャネル（周波数及びタイム・スロット）上でＴＧ１００ の種々の機能の測定を実行し、次いである遅延後に、測定を実行するタイム・ス ロットとは別個のタイム・スロットにその結果を与える。従って、測定結果は試 験を意図していたチャネルと異なるチャネルに与えられる。これは、波形伝搬及 びマルチパス伝搬に関して送信機／受信機条件が非常に異なるので、問題を発生 させる。測定は１チャネルの条件に代わって２チャネルの条件に依存することに なり、従って誤りがあり得る。 図１に関して前述したようにＢＳの構成要素の更なる詳細は、ＣＭＥ２０ Ｍ ＳＣ／ＶＬＲ／ＨＬＲ Ｏ＆Ｍトレーニング・ドキュメント、エリクソン無線シ ステムＡＢ（１９９３）、及びＣＭＥ２０ システム・サーベイ・トレーニング ・ドキュメント、エリクソン無線システムＡＢ（１９９１、１９９２、１９９４ ）に開示されており、その両者はここで引用により関連される。 トランシーバにおける故障を検出する他の試験装置が提案された。国際特許公 告番号ＷＯ９１／１９３６５及びＷＯ９１／１９３６６は、試験信号を受信機に 送出する前に、これを遅延するトランシーバ試験ループを開示している。国際特 許公告番号ＷＯ９１／１５９０４は、試験移動体に遅延を導入する基地局トラン シーバ装置用の遠方試験移動体を開示している。これらの試験システムは前述し たＴＲＸＴ装置と同一の問題を経験する。即ち、試験信号の遅延は誤った結果を 発生させる恐れがある。 セルラ・ネットワークにおいて無線基地局からのセルラ・トラヒックを得るた めに用いられる完全なチェーンの無線装置を監視するシステムに対する要請が存 在する。このようなシステムは基地トランシーバ局（ＢＴＳ）において何ら他の 監視機能により償えないギャップを満たす。 概要 出願人の発明の目的は、無線基地局へ及びからのセルラ・トラヒックを搬送す るために必要とされる完全な一チェーンの無線装置にまたがる試験及び監視能力 を提供することである。 出願人の発明の他の目的は、故障検出及び故障位置決定を改善し、従って動作 及び管理コストを軽減し、セルラ・トラヒックのダウン時間を最小化すると共に エンド・ユーザに対するサービスの品質を高めることにある。 出願人の発明の１つの特徴では、ソフトウェア変更の移動局（ＭＳ）が無線基 地局（ＢＳ）における送信機と受信機との間に接続される。基地局コントローラ （ＢＳＣ）は、セルにおける全トラヒック・チャネル上のＭＳに含まれるトラン シーバ・テスタ（ＴＲＸＴ）に対する接続を確立し、かつＭＳからのダウンリン ク測定報告及びアップリンク測定報告を評価する。このように、セルに連続的な 監視を行って高速の故障検出及び故障位置決定を達成する。信号強度及び／又は ビット誤り率が所定の期待間隔内でないときは、ＢＳＣに警報を与える。更に、 セルにおける全てのトラヒック・チャネル（ＴＣＨ）上で測定した信号強度及び ビット誤り率について報告をすることができる。トランシーバの試験を所定の周 期で自動的に、又はコマンドにより手動的に、開始することができる。加えて、 セルにおけるトラヒックについての統計値が評価されるので、セルにおける異常 な挙動はトランシーバ試験を自動的に開始させる結果となる。 図面の簡単な説明 以下単なる例として挙げ、かつ添付図面に示した好ましい実施例を参照して、 出願人の発明を更に詳細に説明する。 図１はトランシーバ・グループの典型的なブロック図を示し、かつ 図２は本発明による無線周波数試験ループを示す。 詳細な説明 セルラ・ネットワークには、移動局（ＭＳ）を交換システム（ＳＳ）に接続す るために基地局システム（ＢＳＳ）が設けられる。ＢＳＳはいくつかの基地トラ ンシーバ局（ＢＴＳ）及び基地局コントローラ（ＢＳＣ）を含む。ＢＴＳはアン テナ・システム、電力増幅及びディジタル処理装置を含め、一つのセルを役立て るために必要な無線装置である。ＢＳＣはＢＳＳにおけるＢＴＳ及び無線接続を 制御し、かつ監視する。 各セルのために、トランシーバ・グループ（ＴＧ）が設けられる。図１に関し て前述したように、ＴＧはいくつかのトランシーバ（ＴＲＸ）、即ち１セルにお ける各搬送波に付き一台を含む。ＴＲＸは搬送波を送信／受信するために必要な 大抵の装置を含む。ＴＲＸは全て同一の送信機アンテナに接続される。 本発明によれば、ＴＲＸＴユニットは、ＲＴＸ及びＴＲＸのＲＲＸを接続する ＢＴＳに個別的なハードウエア・ユニットとして設けられる。ＴＲＸＴユニット は、ＴＲＸＴに対するＴＣＨ接続を確立し、かつ全てのアイドルＴＣＨチャネル 上の信号強度及び品質、アップリンク及びダウンリンクを評価することにより、 ＢＴＳにおける送信及び受信リンクを検定する試験を実行する。 トランシーバ試験は、オペレータ・コマンドにより手動的に、又はＢＳＣによ る所定の周期で自動的に開始できるようにされる。ＢＳＣは試験を自動的に開始 させるのか否か、及び試験の間隔を表示するために、ＢＳＣにパラメータを設定 可能にされる。各試験は、任意の所望時間に自動的に行うように計画可能にされ る。これらの試験は、典型的には、ユーザ・トラヒックを妨げる可能性を少なく するために夜間に行うように計画される。 判断論理は成功したＴＣＨ割り当てのトラヒック統計に基づく自動試験を開始 させるようにＢＳＣに含まれてもよい。この論理は、失敗したＴＣＨ割り当て率 が大き過ぎるか否か、又は所定の期間中に呼がセルに接続されていないか否か検 出する。従って、無線環境を混乱させることなく、ＢＴＳにおいて連続的な無線 部の監視が得られる。 ＴＲＸＴ機能は、アンテナ・ダイバシティ監視機能により実施されてもよい。 いくつかのシステム、例えばディジタル通信システム１８００（ＤＣＳ１８００ ）は２つのアンテナを採用している。例えば図１にＲＸＡ ＡＮＴ及びＲＸＢ ＡＮＴとして示されている２つのアンテナの場合に、両送信機リンクは、好まし くは、ＴＲＸＴ試験により監視される。アンテナ・ダイバシティ監視機能は、ダ イバシティを使用しているときに、両受信機接続ＲＸＡ及びＲＸＢの連続的な監 視を行う。ＴＲＸＴ機能及びアンテナ・ダイバシティ監視機能は共にＢＴＳにお ける受信部の監視を大幅に強化し、また送信リンク及び受信リンクを全体として 監視し、かつ検定するのを保証する。 本発明の実施例として試験ループが図２に示されており、また図１にも示され ている構成要素に対して同一参照番号が与えられている。ＴＲＸＴ試験はＢＳＣ により開始されて制御される。送信機端（ダウンリンク）では、試験されるチャ ネルがタイム・スロット・ハンドラ（ＴＳＨ）１５に送られる。ＴＳＨ１５は、 搬送波周波数を試験するのはいずれのタイム・スロットかを判断する。この試験 は、これに係わりのないタイム・スロットを介する通常のトラヒックを混乱させ ることはない。チャネルは送受信２６を介して送信され、組合わせ器５０におい て組合わせられ、そして測定カプラ・ユニット（ＭＣＵ）５２に送られる。ＭＣ Ｕ５２は、本質的には、ケーブル接続を介してＴＲＸＴユニット１０に送信機リ ンク信号を送るスプリッタである。 ＴＲＸＴユニット１０は送信機リンク信号について信号強度及び品質に関する 測定を実行し、受信機フィードバック・ループを介して（即ちアップリンク・チ ャネルを介して）ＢＳＣに報告する。ＴＲＸＴユニット１０からケーブルを介し てＲＸＤＡ６２に信号を送出する。ＲＸＤＡ６２はこれらのフィードバック信号 をＲＲＸ２８に送出し、ＲＲＸ２８において信号強度及び品質に関して測定を実 行する。次いで、ＲＲＸはこれらの信号をＴＳＨ１５を介してＢＳＣに送出して 評価をする。 図２に示す試験ループを用いると、全てのチャネル・グループを含むあるセル においてＴＲＸＴユニットと全て構築されたＴＣＨチャネルとの間に複数の接続 を構築することができる。トランシーバ試験を開始すると、標準的な呼の確立信 号を用いて全てのアイドル・トラヒック・チャネル上でＴＲＸＴに対する接続を 確立する。次いで、ＢＳＣは信号強度及び品質についての測定報告を評価する。 ＴＲＸＴユニット１０は測定値を提供し、送信リンクを介して報告し、またＲ ＲＸ２８は測定値を提供し、受信機リンクを介して報告し、かくして無線チャネ ルのアップリンク・パス及びダウンリンク・パスの両方を検定するのを保証する 。ＢＳＣにおけるプロセッサはこれらの測定値及び報告を評価するように適当に プログラムされている。ＴＲＸＴ試験は、放射された電力が期待される公称値周 辺で所定に間隔内にあることを調べる。ダウンリンクの品質測定値は、送信機リ ンクにおけるビット誤り率（ＢＥＲ）が許容率より低いことを検定するために用 いられる。ＴＲＸＴ試験は更に受信機により測定された電力レベルが期待値周辺 の所定値内にあることを調べる。受信機の品質測定値は、ＢＥＲが許容率より低 いことを検定するために用いられる。 以上で概説した手順は、あるセルにおける一つのチャネルの評価を説明してい る。最終的に、あるセル・サイト内の全てのセルは、それらがアイドルになって いるときにＴＲＸＴユニットにより試験される。 試験を完了した後は、いずれのチャネルが試験されたのか、及びいずれに故障 が発見されたのかについての情報を含め、試験結果の印刷出力を行うこともでき る。検査結果が、全ての基準を満足していることを示すときは、正しく作動する ように、全てのＲＲＸ、ＲＴＸ及びタイム・スロット＋試験におけるこれらのユ ニット間の全ての相互接続が考慮される。 故障試験の結果はＢＴＳ装置を表示する。故障の位置は、ＴＧ、ＴＲＸ及びタ イム・スロットに対応する送信機又は受信機リンクが試験される際に判断される 。故障試験結果が発生すると、ＢＳＣに警報を出す。 ＴＲＸＴユニット１０は、既に発送された装置に容易に設置できるようにプラ グイン・ユニットとして、ＢＴＳ装置キャビネット内の基板に配置できるように される。送信機試験は、セルにおける全ての接続が作動することを検定するため に、保守要員により設置時に又はセルの動作中に開始できるようにされる。 ＴＲＸＴユニット１０に対する電力の供給は、ＢＴＳ装置から既知の手段によ り行えるようにされる。ＴＲＸＴ試験中に構成されたＢＳ及びＭＳの電力と、Ｔ ＲＸＴユニットに向かって及びこれからの用いられる減衰とは、ＢＳＣにより整 合される。ＴＲＸＴユニットは、好ましくは、電源故障後、自動的に再起動する 。 ＴＲＸＴ試験ループは、通常のトラヒックを妨げることはなく、アイドル・ト ラヒック・チャネルのみに作用する。このために、ＴＲＸＴユニットは、好まし くは、以下の少数の例外により、移動トラヒック取り扱いに関するＧＳＭ技術仕 様に適合する。ＴＲＸＴユニットは、常に国際移動加入者識別（ＩＭＳＩ）によ るページに応答し、かつＴＲＸＴユニットにおいて用いられるＭＳは固有のＴＲ ＸＴ ＩＭＳＩによりスイッチ・プログラムされている。更に、ＴＲＸＴ試験は ＴＲＸＴ ＭＳ端末に加入者識別モジュール（ＳＩＭ）カードがなくとも実行で きるようにされる。 ＧＳＭ仕様に対する更なる例外として、ＭＳユニットに通常見られる位置更新 及びＩＭＳＩの取り付け／取り外し手順は、全てのＴＲＸＴをホーム位置レジス タ（ＨＬＲ）に登録すること及び登録に関連して信号伝達することを避けるため に、ＴＲＸＴユニットにおいて用いられるＭＳから削除される。取り付け／取り 外し手順を削除するときは、他のトラヒック機能による干渉がＴＲＸＴ誤動作原 因とならないことを保証するように注意しなければならない。 更に、ＧＳＭ仕様に対する更なる例外として、ＭＳ測定における精度を最適化 するために、アップリンクを介する不連続伝送（ＤＴＸ）をＴＲＸＴユニットが 使用しないということである。結局、ＴＲＸＴの要点はＢＳの構成要素を試験す ることなので、ＤＴＸの場合にあるような、ＴＲＸＴ送信を妨げることは好まし くない。最後に、ＴＲＸＴ試験は妨げられたセルにおけるＴＲＸＴユニットによ り実行されてもよい。 ＴＣＨとして構成された全てのアップリンク及びダウンリンクのタイム・スロ ットは、ＴＲＸＴユニットにより試験されてもよい。放送制御チャネル（ＢＣＣ Ｈ）及びスタンド・アローン専用制御チャネル（ＳＤＣＣＨ）として構成された アップリンク及びダウンリンクのタイム・スロットは、成功したＴＲＸＴ試験に より潜在的に監視され、かつ検定される。ＴＲＸＴユニットは、ベースバンド及 び合成されたホッピングを含め、非ホッピング・セル及び周波数ホッピング・セ ルの両者において試験を実行する。 ＴＲＸＴユニットは、ＧＳＭ０５．０８仕様による精度により、ＴＲＸＴルー プにおけるダウンリンク信号の信号強度及び品質を測定して報告する。試験ルー プが確立されると、ＴＲＸＴユニット１０は、ＧＳＭ０５．０８仕様により送信 された信号強度の許容誤差を有する信号により、ＲＸＤＡ６２を給電する。ＧＳ Ｍ１２．１１仕様により、故障インジケータが設けられる。ＧＳＭ仕様はここで 引用により関連される。 本発明に従い、ＭＳに基づくＴＲＸＴユニットは、これに対して作成された呼 を有する移動体として作動することを理解すべきである。ＢＴＳ装置は、実ＴＣ Ｈ接続の信号強度及び品質に基づいて監視される。ＭＳに基づくＴＲＸＴユニッ トは、ＴＲＸＴのみに定められた試験パターン及びループを評価するＴＲＸＴユ ニットよりも、セルにおける移動体を接続するように及び役立てるように、ＢＴ Ｓ装置の能力により直接的な検定が得られる。 本発明に従い、ＭＳに基づくＴＲＸＴユニットは、試験を実行している時に、 従来の試験ループが占有するような２ＴＣＨに代わって、１ＴＣＨのみを占有す るだけである。従って、セルにおいて試験中に通常のトラヒックに対する利用可 能性は、ＴＲＸＴユニットに基づいたＭＳにより改善される。 無線環境を混乱させることなく、連続的なＢＴＳ装置の監視は、ＴＲＸＴ検査 を開始するために、成功したＴＣＨ割り当てに基づいた判断論理を介して、本発 明によるＭＳに基づいたＴＲＸＴにより、得られる。ＴＲＸＴ検査ユニットはＢ ＴＳハードウエア及びソフトウェアから独立して実行される。ＴＲＸＴ検査ユニ ットは、設定した間隔外の信号強度及び信号品質の変動に帰結する送信機又は受 信機チェーンにおける如何なる故障も検出でき、かつ移動体を接続すること及び 役立てることができない全てのチャネル及び関連するＢＴＳ装置を検出して正確 に指示することができる。 以上、出願人の発明の一実施例を説明したが、出願人の発明は、特定的なこの 実施例に限定されない。本出願人は以下の請求の範囲により定義される出願人の 発明の精神及び範囲に含まれるあらゆる変形も意図している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 成させ、これによってコストを下げ、セルラ・トラヒッ ク・ダウン時間を最小化し、かつエンド・ユーザに対す るサービスの品質を高める。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．セルラ・トラヒックを搬送するために用いられる、無線基地局における無 線装置を監視し、かつ試験する方法において、 ある移動局におけるトランシーバ試験ユニットとあるセルにおける全てのトラ ヒック・チャネルを介する基地トランシーバ局との間にトラヒック接続を確立す るステップと、 全てのアイドル・トラヒック・チャネルにおける信号強度及びビット誤り率を 評価するステップと を有し、信号強度及びビット誤り率が所定の間隔外であるときは、前記無線装置 は故障していると判断されて警報を基地局に与える方法。 ２．更に、不連続な送信を不可能にするように主局の交換を変更するステップ を有する請求項１記載の方法。 ３．セルラ・トラヒックを搬送するために用いられ、無線基地局における無線 装置を監視し、かつ試験する方法において、 ある移動局におけるトランシーバ試験ユニットとあるセルにおける全てのトラ ヒック・チャネル上の基地トランシーバ局との間にトラヒック接続を確立するス テップと、 あるセルにおけるトラヒック局を評価し、もしこれらのトラヒック局が異常と 評価されたときは、トランシーバ試験を自動的に開始させ、信号強度及びビット 誤り率を全てのアイドル・トラヒック・チャネルについて評価し、もし信号強度 及びビット誤り率が所定の間隔外であるときは、前記無線装置が故障していると 判断すると共に、前記基地局に警報を与えるステップと を有する方法。 ４．セルラ・トラヒックを搬送するために用いられる無線基地局における無線 装置を監視し、かつ試験するシステムにおいて、 ある移動局におけるトランシーバ試験ユニットとあるセルにおける全てのトラ ヒック・チャネル上の基地トランシーバ局との間にトラヒック接続を確立する手 段と、 全てのアイドル・トラヒック・チャネルにおける信号強度及びビット誤り率を 評価し、もし前記信号強度及びビット誤り率が所定の間隔外であるときは前記無 線装置が故障していると判断し、もし前記無線装置が故障であると判断したとき は前記基地局に警報を与える手段と を有するシステム。 ５．更に、不連続な送信を不可能にするように主局の交換を変更する手段を有 する請求項４記載のシステム。 ６．セルラ・ネットワーク内のあるセルにおけるトラヒック上の統計を評価す るシステムにおいて、 ある移動局におけるトランシーバ試験ユニットとあるセルにおける全てのトラ ヒック・チャネル上の基地トランシーバ局との間にトラヒック接続を確立する手 段と、 あるセルにおけるトラヒック統計を評価し、もしあるセルにおける前記トラヒ ック統計が異常と評価されたときは、トランシーバ試験を自動的に開始させる手 段と、 トランシーバ試験の開始に応答して全てのアイドル・トラヒック・チャネル上 の信号強度及びビット誤り率を評価し、もし前記信号強度及びビット誤り率が所 定の間隔外であるときは、前記セルにおけるその装置が故障していると判断し、 もし前記無線装置が故障していると判断されるときは、前記セルに警報を与える 手段と を有するシステム。