JPH1150310A - 水 着 - Google Patents

水 着

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JPH1150310A
JPH1150310A JP9217998A JP21799897A JPH1150310A JP H1150310 A JPH1150310 A JP H1150310A JP 9217998 A JP9217998 A JP 9217998A JP 21799897 A JP21799897 A JP 21799897A JP H1150310 A JPH1150310 A JP H1150310A
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JP
Japan
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adhesive sheet
adhesive
swimsuit
elastic body
cloth
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Application number
JP9217998A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsuzaki
健 松崎
Chiharu Mori
千春 森
Kenjirou Mori
健次朗 森
Takeshi Kadowaki
猛 門脇
Osanori Fujiwara
長徳 藤原
Kumiko Ogino
久美子 荻野
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TOOYOONITTO KK
Mizuno Corp
Toyo Cloth Co Ltd
Original Assignee
TOOYOONITTO KK
Mizuno Corp
Toyo Cloth Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易でフィット性の高い水着を提供す
る。 【解決手段】 コールゴム35を支持体22に用いた接
着シート30を衿ぐり部2、脇ぐり部3、足周り部4、
背ぐり部5、ウエスト周り部の一部または全部に設け、
接合部を上記接着シートで接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水着を接着形成す
るための好適な接着シートとその接着シートを用いた水
着の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被服の接着に用いられるものとし
て、ホットメルト系の接着シートがある。ここで接着シ
ートとは、平面的形状のフィルムや各種の織・編地を支
持体とし,その表面に接着剤層を有し、生地と生地との
接合に利用されるものをいう。また、この接着シートに
伸縮性を持たせるための発明として、伸縮可能なポリマ
ーフィルムを支持体に用いた特表平6−508389、
ポリウレタンエラストマーからなる支持体を用いた特開
平8−120231、その他特開昭48−61767、
実開昭62−41045等がある。
【0003】また、これまでの水着において、緊迫力が
必要な部分である衿ぐり部(2)、脇ぐり部(3)、脚
周り部(4)、ウエスト周り部、背ぐり部(5)(以
下、各縁部とする)には、これら縁部に沿って筒を形成
し、この筒内に伸縮性良好なゴムテ−プ等を挿入して縫
いつけたり、又は生地の縁に沿って伸縮性良好なポリウ
レタンからなる薄いフィルム状のテープをミシン縫いで
仮止めし、該テープを包むように生地を折り曲げて再び
ミシン縫いしたりすることが行われている。しかし、こ
の場合は、縫製が面倒であると共に、生地が二重、三重
に重ねられ、これに縫い糸が加わるため、上記の縁部が
厚くなって水の抵抗が増す原因となっている。そこで,
水の抵抗の低減を重要視する競泳用の水着の分野では、
上記縁部を薄くする技術が望まれていた。また、生地と
生地との接合は、縫製により行われていた。そのため、
鋭角な切り替えが難しくデザイン上の制約があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、接着シートの支
持体として用いられてきた、化学繊維、合成繊維からな
る織物や編物などの不織布や、ポリエステル系ポリウレ
タンシート等は、全く伸縮性がなかったり、又は、ある
程度の伸縮性は認められるものの、通常、水着に用いら
れているゴムテ−プよりもその伸縮性の程度は低く、更
に、複数回伸縮を繰り返した場合に塑性変形を起こす問
題があった。従って、高い伸縮性が必要とされ、更に、
着脱や使用の際に何度も伸縮が繰り返される水着の脚周
り部や脇ぐり部などに接着シートを使用した場合には、
数回の使用によって接着シートが塑性変形を起こし、弾
性を失ってしまっていた。そのため、上記した化学繊
維、合成繊維からなる織物や編物などの不織布、ポリエ
ステル系ポリウレタンシート等を接着シートとして用い
た水着は商品化には至っていない。
【0005】一方、これまでホットメルト系の接着シー
トに用いられてきた2液型ポリウレタン接着剤やポリエ
ステル系、ポリアミド系及びポリウレタン系等の接着剤
と、ゴムテ−プに用いられる伸縮性に優れた天然ゴムま
たは、天然ゴムと合成ゴムとの混合ゴムとは、その相性
が悪く、良好な接着強度を得ることはできなかった。更
に、天然ゴムの接着に用いられている天然ゴム系接着剤
は、液体状でなければ使用することができないため、該
天然ゴム系接着剤をホットメルト系の接着シートの接着
剤として使用することもできなかった。そのため、これ
まで天然ゴムを接着シートの支持体に用いることはでき
なかった。
【0006】また、前記した伸縮性良好なゴムテ−プ等
を縫製することで、水着の脚周り部等の各縁部は形成さ
れるが、そのような縫製には高い技術と手間がかかるた
め、水着の製造工程の簡略化の妨げとなっていた。更
に、ゴムテ−プを縫製する際には、着用時のゴムテ−プ
が伸びた状態での形状を重視するため、ゴムテ−プを引
き延ばした状態で各縁部に縫い合わせる、いわゆるいせ
込み縫いが行われていた。そして、該いせ込み縫いは、
均一にゴムテ−プを引き延ばした状態で生地に縫い合わ
さなければならないため、その工程には高い技術と丁寧
な作業が必要とされる。このことも、水着の製造工程の
簡略化の妨げとなっていた。更に、該いせ込み縫いで
は、ゴムテ−プが均一に引き延ばされた状態で生地に縫
製することは困難であり、均一に引き延ばされていない
場合が多く、そのような場合には着用時の締め付けが均
一とならず、着用者に不快感を与える原因となってい
た。
【0007】また、水着の縫製部は、直接着用者の肌に
接する部分である。しかし、この縫製部は縫い糸が現れ
る部分でもあるため、その形状には凹凸がある。従っ
て、この縫製部が直接肌と接することにより、着用者に
不快感を与え、擦れにより肌がキズつくなどの欠点があ
った。一方、いせ込みにより縫製された各縁部は、生地
に比べ厚いため、使用時には水の抵抗を生じる大きな原
因となっていた。そのため、該縁部を薄くする技術が望
まれていた。
【0008】また、生地と生地との接合は、これまで、
縫製により行われていた。そして、該接合される部位
(以下、接合部とする)は強固に接合されなくてはなら
ないため、伸縮性の乏しい強固な化学繊維によって重ね
て縫製されていた。そのため、生地自体は伸縮性に富ん
だものであっても、該接合部は伸縮性に欠け、そのた
め、着用者は接合部に不快感を生じることがあった。ま
た、水着は、色や柄の異なる生地と生地とを切り替える
ことにより、デザインを構成していた。しかし、縫製に
よる方法では、生地と生地との切り替えは、直線上にし
なければならなかったため、縫製による製法ではデザイ
ン上の制約が大きかった。そこで、製造工程が簡略化さ
れ、各縁部の締め付けの偏りを防止し、フィット性が向
上し着心地がよく、肌との擦れがなく、更に、各縁部の
水の抵抗が少なく、接合部に不快感を生じさせず、そし
て、デザイン上の制約が少ない水着が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、伸縮性に優れ
た帯状弾性体を支持体に用いた接着シートにより、衿ぐ
り部や脇ぐり部等の各縁部を形成する。また、該接着シ
ートにより各生地の接合を行うものである。その結果、
各縁部の充分な伸縮性を実現し、更に水着の製造工程を
容易にし、更に、従来接着シートに用いられてきたポリ
エステル系接着剤等と天然ゴムとの接着不良を解消した
ものである。そして、該接着シートを各縁部に用いるこ
とで、着心地がよく、更に、縁部を薄くすることがで
き、その結果、着用時の水の抵抗を少なくした水着の提
供を可能とするものである。更に、該接着シートにより
生地と生地との接合を行うことで、製造工程を容易に
し、更に、着心地のよい水着の提供をも可能とするもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】初めに、本発明に用いることがで
きる帯状弾性体について説明する。帯状弾性体とは、一
本又は複数本の線状弾性体を配列し、その各線状弾性体
をカバー糸で被ったものをいい、コールゴムや織りゴム
の利用が可能である。ここで、線状弾性体とは帯状弾性
体の長さ方向に配される伸縮性に優れたものを意味し、
適宜な緊迫力を有するものである。そこで、線状弾性体
の素材としては天然ゴムや、天然ゴムと合成ゴムを混合
したもの、又はポリウレタン、又はポリエ−テルエステ
ルが使用でき、伸縮性等を考慮すると天然ゴム95%に
対し合成ゴムを5%の割合で混合したものが適してい
る。
【0011】次に、カバー糸とは、線状弾性体の周りを
被ったものを意味する。そして、カバー糸の組成は、通
常のコールゴムや織ゴムに用いられるカバー糸であれば
利用が可能であり、特に制限はない。しかし、本発明で
は、ホットメルト系の接着剤と相性が良くなくてはなら
ず、更に、帯状弾性体としての強度や厚み、水着に用い
られる点などを考慮するとポリエステル、ナイロン、レ
ーヨン、ポリプロピレンが適しており、価格と強度と耐
塩素性を重視するとポリエステルが最も適している。そ
して,カバー糸の太さにも特に制限はないが、接着シー
トを薄くしつつ充分な強度を達成するためにその太さは
50デニールから300デニールのものが望ましい。
【0012】本発明では、帯状弾性体の形状に特に制限
はないが,該帯状弾性体が用いられる縁部や接合部の厚
みを薄くするためには,帯状弾性体自体の厚みも薄いも
のでなければならない。特に,縁部の厚みが3mm以上
では本発明による水の抵抗低減の効果を得ることができ
なくなる。そこで,縁部の厚みを3mm以下とするため
に,帯状弾性体の厚みは1.5mm以下のものが望まし
い。一方,帯状弾性体は薄いものほど縁部を薄くするこ
とが可能となるため望ましい。しかし,あまりに薄い帯
状弾性体では各縁部の十分な締め付けを得ることができ
ない。また、薄い帯状弾性体の製造は困難であり、薄い
帯状弾性体では強度も不足する。そこで,帯状弾性体の
厚みは0.5mm以上のものが望ましい。また,帯状弾
性体の幅にも制限はないが、その幅は5mm〜30mm
の範囲内が望ましい。それは,以下の理由による。ま
ず、帯状弾性体の幅があまりに狭いと,接着シートとし
ての伸縮力が弱く、衿ぐり部や脇くり部等に使用した場
合に充分な締め付けを得ることができないからである。
そこで、接着シートの幅は5mm以上あることが望まし
い。一方、帯状弾性体の柔軟性は水着の生地より劣るた
め、縁部の柔軟性も水着の生地よりも劣る。従って、帯
状弾性体の幅があまりに広いと該帯状弾性体が用いられ
る縁部や接合部の柔軟性が損なわれることとなり、着用
者に不快感を与える原因となる。更に、帯状弾性体によ
る締め付けがあまりに強くても、着用者に不快感を与え
ることとなる。そこで、着用者に不快感を与えないため
には帯状弾性体の幅は30mm以下であることが望まし
い。
【0013】次に、上記した帯状弾性体を支持体に用い
た接着シートについて説明する。接着シートに用いられ
る接着剤は、水着の生地とカバー糸のそれぞれと充分な
接着力を得ることができるホットメルト系の接着剤であ
れば特に制限はない。そして、水着の脇ぐり部などの各
縁部は着脱の際には、50%以上伸ばされるものであ
る。そこで、より強固な接着力を得るためには、接着剤
自体も伸縮性を有しているものであることが望ましい。
【0014】そこで、水着の生地にポリエステルを用
い、カバー糸にはポリエステル、ナイロン、レーヨン、
ポリプロピレンのいずれかを用いた場合、それらの生地
との相性を考慮すると、ポリエステル系接着剤、又は2
液型ポリウレタン接着剤、もしくはポリエステル系接着
剤と2液型ポリウレタン接着剤を混合したものの使用が
可能であり、接着強度や接着剤自体の伸縮性を考慮する
と2液型ポリウレタン接着剤が適している。
【0015】そして、接着シートの接着剤層は、支持体
の片面であっても両面であってもよく、接着シートに取
り付ける態様によって決められるものである。しかし、
各縁部に強固に接着シートを接着させるためには両面で
あることが望ましい。ここで、接着剤に2液型ポリウレ
タンを用いた場合、その2液型ポリウレタンの融点は5
0〜110゜Cが好ましい。それは、融点が50゜C未
満では乾燥後の接着シートの表面がべたつき、加工性が
低下するからである。一方、融点が110゜Cを越える
と熱接着時の流動性が低下し、接着力が低下するからで
ある。また、上記接着剤層の厚みは少なくとも60μm
に設定し、接着される水着の生地の厚みに応じて該生地
の厚みの1/2以下まで増大することが望ましい。上記
接着剤層の厚みが60μm未満では接着剤不足で、接着
力が不十分となるからであり、一方、水着の生地の厚み
の1/2を越えると接着した部分の柔軟性に欠けること
となり、かつ、該接着部が厚くなるからである。但し、
接着剤層が厚くなるとその製層時の能率が低下するの
で、加工性の面からは150μm以下、特に100μm
以下が好ましい。
【0016】次に、上記した帯状弾性体を支持体に用い
ることで、高い伸縮性を実現し、天然ゴムと2液型ポリ
ウレタン接着剤やポリエステル系接着剤との接着不良の
問題を解決した理由を説明する。
【0017】図8(a)は、水着の生地に挟まれた状態
で接着シートが接着された、接着部の断面図である。図
8(b)は、図8(a)の状態の接着シートに張力Fが
かかり、接着部が伸びた状態である。図8(a)の状態
で、生地31とカバー糸33とは、接着剤層32により
接着されている。一方、生地31と線状弾性体34と
は、接着されていない。次に,上記接着剤層32に張力
Fがかかり、引っ張られた状態の接着剤層の断面図を図
8(b)に示す。図より、カバー糸33と生地31とは
接着剤層32により接着されている。一方、線状弾性体
34は接着剤層32と分離しているため、自由に伸縮が
可能であり、図に示すように充分に伸びることが可能で
ある。そのため、高い伸縮性を実現することが可能とな
る。
【0018】次に、上記した接着シートを水着に用いた
実施の形態を説明する。水着に用いられる生地として
は、これまで水着に用いられている生地であればよく、
特に制限はない。従って、ナイロン、ポリエステル、ポ
リプロピレンなどの合成繊維マルチフィラメント糸、ま
たは、これらの合成繊維マルチフィラメント糸とポリウ
レタン弾性糸の交編よりなる編地、織地を用いることが
できる。そして、生地の伸縮性や強度を考慮すると、ポ
リエステルマルチフィラメント糸とポリウレタン弾性糸
との交編よりなる編地が適しているといえる。
【0019】そして、接着シートの接着形態としては、
以下に示す様々な形態で実施が可能である。まず、図2
に示すように、支持体22の両面に接着剤層23、24
を設けた接着シートを二つ織りにした生地21の端では
さみ込む形態である。この形態では、製造工程が容易
で、しかも、強固に接着シートを接着できる利点があ
る。また、従来の縫製による方法より、縁部を薄くする
ことができ、水の抵抗を少なくすることができる。更
に、従来のいせ込みによる製法と異なり、容易に縁部を
均一に締め付けることができるようになる。そのため、
水着のフィット性が高まり、着用者に、不必要な締め付
けによる不快感を与えることがなくなった。
【0020】次に、図3(a)に示すように支持体22
の片面に接着剤層23を設けた接着シートを生地21の
端に接着させる形態である。この形態では、図2に示す
形態より(上記した方法)製造工程の簡略化が図られ、
また、接着剤の少量化をも図ることができる利点があ
る。更に、図2に示す形態より縁部を薄くすることがで
きる。また、図3(b)に示すように、支持体22の片
面に接着剤層23を設けた接着シートを生地21の端の
両面に接着させる形態でも実施は可能である。この形態
では、図3(a)に示す形態より、強力な緊迫力を得る
ことができる。
【0021】次に、図4に示すように支持体22の片面
に接着剤層23を設けた接着シートを接着剤層23のあ
る面を内側に折り曲げ、その間に、生地21を挟み込む
形態である。この形態では、強固に接着シートを接着で
き、更に、使用される接着シートの幅が広くなるため、
上記した二つの形態よりも強力な緊迫力を得られる利点
がある。
【0022】次に、図5に示すように支持体22の一方
の面にはその全面に接着剤層24を設け、他方の面には
半分にだけ接着剤層23を設けた接着シートを用い、二
つ折りにした生地21の端の間に両面に接着剤層23、
24を有する接着シートを挟み込み、更に、該接着シー
ト自体も二つ折りにして生地21に接着させる形態であ
る。この形態では、更に強力な緊迫力を得られる利点が
ある。
【0023】また、いずれの実施の形態においても、接
着シートを使用することにより、各縁部において充分な
伸縮性を確保しつつ、これまでより、水着製造の工程が
簡略化される。また、均一な締め付けを実現できるた
め、着心地が良くなる。更に、縫製ではないため、縫い
糸が直接肌に接することがなく、不快感を生じさせるこ
とがない。
【0024】また、各縁部に用いられる接着シートは、
同一の帯状弾性体を用いたものであってもよく、また、
縁部ごとに異なる帯状弾性体を用いた接着シートを用い
ることも可能である。例えば、衿ぐり部では、あまりに
締め付けがきついと呼吸の妨げとなるため、緊迫力の弱
い、細い弾性糸から成る帯状弾性体を用いる。そして、
その他の縁部には、衿ぐり部に用いられるものより太い
弾性糸から成る帯状弾性体を用いる。
【0025】次に、本発明において接着シートは、各縁
部に使用が可能であり,女性用水着においては、衿ぐり
部、脇ぐり部、脚周り部、背ぐり部に、男性用水着にお
いてはウエスト周り部と脚周り部に、それぞれ接着シー
トを用いることができる。そして、衿ぐり部の前面部を
この形態で形成した場合、上記した接着シートによる効
果の他に、水着と身体とのフィット性が高まったことに
より、胸部の水の進入を少なくすることができるように
なった。また、近年、水着のハイレグカットの普及と共
に、脚周り部の背面部が、使用時に中央部に寄り集ま
る、いわゆる食い込むという問題が生じていた。そのた
め、これまで着用者はその都度、脚周り部の背面部を引
き戻さなければならなかった。しかし、脚周り部を接着
シートで形成した場合は、前記したように水着のフィッ
ト性が高まるため、これまでのように食い込むことが起
こらなくなった。
【0026】また、縫製と接着シートの併用も可能であ
り、一部の縁部のみに接着シートを用いても本発明の実
施は可能である。その形態としては、身体とのフィット
性が要求される衿ぐり部のみを接着シートで形成し、そ
の他の縁部を縫製で形成する形態である。また、衿ぐり
部と脚周り部は接着シートで形成し、その他の縁部を縫
製で形成することも可能である。また、男性用の水着で
は、脚周り部を接着シートで形成し、ウエスト周り部を
縫製で形成する形態も可能である。
【0027】次に、生地と生地との接合部おいても、接
着シートを用いて接合が可能である。ここで、接合部と
は,従来、生地と生地とを縫い合わせていた部位をい
い,図1(b)に示す接合部6、7、8、9を意味する
ものである。また、その接合の形態は、図6に示すよう
に、支持体22の両面に接着剤層23、24を設けた接
着シートを生地21、25で挟み込む形態で実施が可能
である。この形態により、接合部の伸縮性を損なうこと
なく、生地21、25の接合が可能となる。また、図7
に示すように、支持体22の片面に接着剤層23を設け
た接着シートを用いて、接合する生地21と生地25の
端部の縁をそろえて、接着シートで接合する形態でも実
施が可能である。この形態では、接合部の伸縮性を損な
うことなく、接着部を薄くすることが可能であり水の抵
抗を下げることが可能となる。そして、接着シートによ
り生地を接合することで、製造工程の一層の簡略化を図
ることが可能となる。更に、従来の縫製とは異なり、本
発明では接着シートの形状に沿って生地と生地との接合
が可能であるため、縫製のように生地と生地とを直線上
に縫い合わせる制約もない。従って、本発明では自由な
形状によって生地の切り替えが可能となり、デザイン上
の制約が少ないという効果が生じる。
【0028】また、各接合部に用いられる接着シート
は、同一の帯状弾性体を用いたものであってもよく、ま
た、接合部ごとに異なる帯状弾性体を用いた接着シート
を用いることも可能である。従って、帯状弾性体に用い
る弾性糸には任意の素材からなる弾性糸の使用が可能で
ある。
【0029】
【実施例】本発明の実施例について図1(a)、
(b)、図2、図6、図8に基づいて説明する。図1
(a)は、接着シートを用いた女性用の水着1の前面図
である。図1(b)は、図1(a)に示した水着1の背
面図である。図2は接着シートを用いた縁部の断面図で
ある。図6は、接着シートを用いた接合部の断面図であ
る。図8は、使用する接着シートの断面図である。初め
に、接着シート30に用いられる帯状弾性体35を図8
(a)と図2を用いて説明する。帯状弾性体35とは、
線状弾性体34とカバー糸33とからなる接着シート3
0の支持体となるものであり、本実施例では厚み0.8
mm、幅7.6mm、10本の弾性糸34aからなるコ
ールゴム35aを用いる。そして、接着シート30は、
上記コールゴム35aを支持体とし、その両面に接着剤
層32を設けたものである。そして、線状弾性体34に
は、充分な伸縮性を実現し、耐塩素性をも考慮して
(株)サンキ社製のラテ#34の弾性糸34aを用い
る。
【0030】カバー糸33には、150デニールのポリ
エステルフィラメントを用いる。カバー糸33の太さが
150デニールと通常のコールゴムのカバー糸に使用さ
れている250デニ−ルより細いのは、コールゴム35
aの厚みをできる限り薄くするためである。次に、上記
したコールゴム35aの両面に接着材層32を設け、接
着シート30を作成する。次に、用いられる接着剤層3
2には、接着剤層32自体の伸縮性を考慮し、2液型ポ
リウレタンを用いる。そして、接着剤層32の厚みを8
5μmとした。それは、接着部の良好な風合いを得るた
めに、その厚みを生地31の厚み500μmの1/2以
下とするためである。これらによって接着シート30を
作成し、その厚みは0.97mmとなる。
【0031】次に、接着シート30を衿ぐり部2、脇ぐ
り部3、脚周り部4、背ぐり部5に図2に示す態様とな
るように接着する。水着1の生地には、ポリエステルマ
ルチフィラメント糸(40デニール)とポリウレタン弾
性糸(40デニール)とが80:20の比率で交編され
た、厚みが500μmの水着用の2ウエイトリコット編
み地を用いる。それは、充分な強度と伸縮性と耐塩素性
を得るためであり、更に、できるだけ薄い水着とするた
めである。各縁部2、3、4、5の接着の方法は、以下
の方法とする。まず、各縁部の生地21を着用時に身体
側になる方向に二つ折りにする。そして、その間に接着
シート30を挟む。そして、まず、表側を温度160
゜、圧力2kg/cm2 で15秒間のヒートプレスを行
い接着し、次に、裏側を同じ条件でヒートプレスを行う
方法である。このようにして形成された各縁部2、3、
4、5の厚さは1.4mmであり、従来の縫製による縁
部の厚さ2.5mmより、約45%薄くすることができ
た。その結果、各縁部の水の抵抗を低減することができ
た。更に、各縁部の均一な締め付けを実現することがで
き、着用者に不快感を与えることがなくなった。また、
衿ぐり部2においてはフィット性が良くなったことか
ら、水の進入をすくなくすることが可能となり、脚周り
部4では、いわゆる食い込みの防止が可能となった。
【0032】次に、生地と生地とを接合し、水着1を作
成する。本実施例では、最も強度が必要とされる接合部
6及び8は、従来品と同様に縫製により生地を接合す
る。一方、接合部自体にも柔軟性が要求される接着部7
及び9は、接着シート30により接合する。接合部6、
7に使用する接着シートは上記した接着シート30を用
いる。そして、図6に示すように、生地21と生地25
との間に接着シート30を挟み込み、まず表側を温度1
60゜、圧力2kg/cm2 で15秒間のヒートプレス
を行い、同一条件で裏側をヒートプレスして接着する。
以上の工程により、接着シート30を用いた水着1が作
成できる。
【0033】そこで、発明品である実施例に示した水着
1と従来品との比較テストの結果を表1に示す。ここ
で、従来品には、発明品である実施例と同様のポリエス
テルマルチフィラメント糸(40デニール)とポリウレ
タン弾性糸(40デニール)とが80:20の比率で交
編された、厚みが500μmの水着用の2ウエイトリコ
ット編み地を用いた。そして、各縁部は、ゴムテ−プを
いせ込み縫いにより縫製したものを用いる。そして、本
発明の実施例の各縁部の厚みは1.4mmであるのに対
し、従来品の厚みは2.5mmである。なお、発明品に
おいて、0.97mmの接着シート30を厚み500μ
mの生地21に挟んだ縁部の厚みが1.4mmとその合
計より薄くなるのは、ヒートプレスにより生地21と接
着シート30がそれぞれ圧縮されるからである。試験方
法は、抵抗試験装置の人体模型に水着を着用させ、その
人体模型を流水中に沈め、人体模型に生じる流体抵抗値
を測定したものである。実験条件としては、オリンピッ
ク競技会における女子100m自由形の平均的スピード
である1.8m/sの流速、以下1.6m/s、1.4
m/sの3つの流速でおこなった。
【0034】
【表1】
【0035】表1、流速1.8m/sで比較すると、従
来品が7.450kgであるのに対し、発明品は7.3
64kgであり、発明品の方が約1.2%その値が小さ
い。これは、発明品の水着の抵抗が従来品の抵抗より小
さいことを示している。また、いずれの流速においても
その傾向は表れており、本実験を行った流速において
は、発明品は従来品より抵抗が少ないといえる。これ
は、水の抵抗を生ずる原因の一つである縁部の厚みを、
従来品の2.5mmに対し、発明品が1.4mmと、約
45%薄くできたからと考えられる。また、衿ぐり部2
における水の進入を少なくすることが可能になったこと
も一つの原因とも考えられる。
【0036】次に、本発明による水着が実際に水泳に用
いられるときの性能を確認するために女性選手15人に
実着テストを行い、各試験項目について、優れていると
感じた人数を集計した。なお、このテストにも、上記テ
ストと同様に従来品と発明品とを用いた。得られた結果
を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】以上の結果、着脱のし易さに関しては従来
品との優位な差はないといえるが、その他の項目につい
ては、全て発明品の方が優れていると感じた人数が多
い。従って、発明品は従来品に比べ、フィット感、肌触
り感が良くなり、動き易いといえる。特に、脚周り部の
ズレ難さ、すなわち食い込み難さについては、15人全
員が発明品が優れていると感じており、本発明の効果を
証明することができた。その結果、総合評価として、1
5人中14人の人が発明品が優れていると感じる結果と
なり、発明品の優位性が証明された。
【0039】
【発明の効果】本発明は、一本又は数本の線状弾性体を
並列し、該線状弾性体をカバー糸で被った帯状弾性体を
支持体とし、その片面または両面にホットメルト系の接
着剤層を設けた接着シートを実現したものである。該線
状弾性体は、天然ゴム、又は、天然ゴムと合成ゴムとの
混合ゴム、又はポリウレタン、又はポリエ−テルエステ
ルからなり、該帯状弾性体を支持体として用いることで
伸縮性に優れた接着シートを形成し、該接着シートによ
り衿ぐり部、脇ぐり部、脚周り部、ウエスト周り部、背
ぐリ部等の各縁部を形成する。その結果、各縁部が従来
品より薄く、フィット性が高い接着シートによる水着を
作成することができるようになった。従って、水の抵抗
を軽減することが可能となった。また、衿ぐり部の水の
進入が少なくなることによっても水の抵抗を低減するこ
とが可能となった。また、従来品のように各縁部をいせ
込み縫いをする必要がなく、製造工程を簡略化すること
ができるようになった。また、接着シートにより縁部の
締め付けを均等にすることが容易となり、水着のフィッ
ト性が高まり、その結果、不均一な締め付けによる着用
時の不快感を解消できるようになった。そして、脚周り
部の食い込みを防止することもできるようになった。ま
た、従来の縫製による縁部の形成では、縫製部の縫い糸
が直接肌に接するため、着用者に不快感を与える原因と
なっていたが、接着シートによる形成ではそのような縫
い糸が直接肌に接するようなことは生じないため,着用
者に不快感を与えることがなくなった。
【0040】また、帯状弾性体に用いられる線状弾性体
の太さ、組成、本数を変更することで、各縁部の任意な
締めつけを容易に実現することができるようになった。
また、これまで、縫製していた生地と生地との接合を、
接着シートで接合することで、接合部の伸縮性を損なう
ことなく生地の接合が可能となった。その結果、接合部
の不快感を解消できるようになった。更に、接着シート
で接合することで、自由な生地の切り替えが可能とな
り、デザイン上の制約が少なくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水着の好ましい一例を示す図であ
って、図1(a)は前面図、図1(b)は背面図を示
す。
【図2】本発明の各縁部における接着シートの接着態様
の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の各縁部における接着シートの接着態様
を示す断面図であって、図3(a)、図3(b)はその
一例である。
【図4】本発明の各縁部における接着シートの接着態様
の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の各縁部における接着シートの接着態様
の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の生地と生地との接合部における、接着
シートの接合態様の一例を示す断面図である。
【図7】本発明の生地と生地との接合部における、接着
シートの接合態様の一例を示す断面図である。
【図8】本発明の接着シートの接着部の断面図であっ
て、図8(a)は張力がかかる前、図8(b)は張力が
かかっている状態を示す。
【符号の説明】
1 水着 2 衿ぐり部 3 脇ぐり部 4 脚周り部 5 背ぐり部 6、7、8、9 接合部 21、25、31 生地 22 支持体 23、24 接着剤層 30 接着シート 32 接着剤層 33 カバー糸 34 線状弾性体 34a 弾性糸 35 帯状弾性体 35a コールゴム F 張力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 千春 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内 (72)発明者 森 健次朗 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内 (72)発明者 門脇 猛 大阪府大阪市中央区安土町1丁目7番20号 トーヨーニット株式会社大阪営業所内 (72)発明者 藤原 長徳 大阪府泉南市樽井6丁目29番1号 東洋ク ロス株式会社内 (72)発明者 荻野 久美子 大阪府泉南市樽井6丁目29番1号 東洋ク ロス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本又は複数本の線状弾性体(34)を
    並列し、該線状弾性体をカバー糸で被った帯状弾性体
    (35)を支持体(22)とし、その片面もしくは両面
    にホットメルト系の接着剤層(23、24)を設けた接
    着シート(30)を、緊迫力が要求される衿ぐり部
    (2)、脇ぐり部(3)、脚周り部(4)、ウエスト周
    り部、背ぐり部(5)の各縁部の一部又は全部に用い
    た,各種繊維生地からなる水着(1)。
  2. 【請求項2】 帯状弾性体(35)を支持体(22)と
    し、その片面もしくは両面にホットメルト系の接着剤層
    (23、24)を設けた接着シート(30)で生地(2
    1)と生地(25)との接合部(6、7、8、9)の一
    部又は全部を接着接合した、各種繊維生地からなる水着
    (1)。
  3. 【請求項3】 帯状弾性体(35)を支持体(22)と
    し、その片面もしくは両面にホットメルト系の接着剤層
    (23、24)を設けた接着シート(30)を、衿ぐり
    部(2)、脇ぐり部(3)、脚周り部(4)、ウエスト
    周り部、背ぐり部(5)の各縁部の一部又は全部に用
    い、かつ、生地(21)と生地(25)との接合部
    (6、7、8、9)の一部又は全部を該接着シート(3
    0)で接着接合した、各種繊維生地からなる水着
    (1)。
  4. 【請求項4】前記線状弾性体(34)が天然ゴム、又
    は、天然ゴムと合成ゴムとの混合ゴム、又はポリウレタ
    ン、又はポリエ−テルエステルからなる弾性糸(34
    a)を用いた帯状弾性体(35)を支持体(22)とし
    た、請求項1、2、または3記載の水着(1)。
  5. 【請求項5】 前記カバー糸(33)の組成が、ポリエ
    ステル、ナイロン、レーヨン、ポリプロピレンのいずれ
    かからなる請求項1、2、3、または4記載の水着
    (1)。
  6. 【請求項6】 前記接着シート(30)に用いる接着剤
    として、2液型ポリウレタン接着剤、もしくは、ポリエ
    ステル系接着剤と2液型ポリウレタン接着剤とを混合し
    たもの、もしくは、ポリエステル系接着剤のいずれかを
    用いた請求項1、2、3、4、または5記載の水着
    (1)。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7115015B2 (en) 2000-08-23 2006-10-03 Wacoal Corporation Sport clothing with cups
JP2011213211A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Takata Corp エアバッグ及びエアバッグ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7115015B2 (en) 2000-08-23 2006-10-03 Wacoal Corporation Sport clothing with cups
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Effective date: 20030220