JP3913051B2 - 生理用ショーツ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンやパンティライナなどの吸収性物品が固定されて着用される生理用ショーツに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本出願人は先に特許第2744060号明細書において、股下部にナプキン保持部を設けた生理用ショーツを提案した。このナプキン保持部は、身頃中央線に対して対称位置に分割され離反して設けられている。股下最下端部における各ナプキン保持部の幅は0.5〜2cmであり、且つそれらの形状が、それぞれ、それらの一側縁の曲率が股下部の左右両側縁に一致する形状となっている。更に、ナプキン保持部はその一側縁が股下部の側縁に接触するように設けられている。この生理用ショーツによれば、ナプキンのヨレやズレを防止でき、ナプキンを安定して保持することが可能となる。また、装着感が良好となる。
【0003】
しかし、この生理用ショーツにおいては、ショーツ装着初期におけるナプキン保持部のヨレ回復性が十分でない場合がある。またショーツ装着中に体圧が加わった場合におけるナプキン保持部のヨレ回復性が十分でない場合もある。これらの結果、ナプキンのヨレやズレを十分に防止できない場合があった。
【0004】
従って、本発明は、ショーツの装着中におけるナプキン等の吸収性物品のヨレやズレが防止された生理用ショーツを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前身頃、後身頃及びこれら両者間に位置する股下部からなり、吸収性物品が固定されて着用される生理用ショーツにおいて、前記股下部に、該股下部よりも狭幅の板状の保形片が配されており、該保形片は、複数枚の不織布が重ね合わされ且つ各不織布が不連続の接合パターンで互いに接合一体化されて構成されており、該不織布のうちの少なくとも一枚が、熱融着性複合繊維によって構成繊維の交点が接合されている不織布からなり、該不連続の接合パターンは、楕円形、円形、菱形、多角形又はこれらの組み合わせからなる凹状の接合部により形成されており、該接合部の面積率が5〜50%である生理用ショーツを提供することにより前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の生理用ショーツの一実施形態の斜視図が示されている。また、図2には、図1に示すショーツの股下部を外面側からみた一部破断平面図が示されている。尚、図2においては、上側が前見頃側を表し、下側が後見頃側を表す。
【0007】
本実施形態の生理用ショーツ1は、生理用ナプキンやパンティライナなどの吸収性物品が固定されて着用されるものであり、前身頃2、後身頃3、及び前身頃2と後見頃3との間に位置する股下部4からなる。前身頃2及び後見頃3は何れも一枚の布から構成されている。一方、股下部4は、ショーツ1の外面側に位置する外側股下布5と、内面側に位置する内側股下布6との二枚重ねとなっている。各布は互いに縫合されてショーツ1を構成している。各布は、肌触りが良く、通気性及び吸湿性が高いことが好ましく、この点から綿を主体とする素材から構成されていることが好ましい。また各布は、着用者の身体とのフィット性を高める点から、縦横方向に伸縮性を有する伸縮素材から構成されている。伸縮素材は、例えば綿を主体としポリウレタン繊維等のエラストマー繊維を少量含んでいる生地から構成されている。
【0008】
外側股下布5と内側股下布6とは同形をしている。それらの前後端は、それぞれ前身頃2及び後身頃3に縫合されていると共にそれらの左右両側縁が互いに縫合されている。つまり、両股下布5,6にはその周縁に閉じた形状の縫合部が形成されている。縫合部の内側においては、両股下布5,6は互いに離間可能になっている。内側股下布6における外側股下布対向面には、防水層7が形成されている。防水層7は、例えば内側股下布6における外側股下布対向面を、シリコン系やフッ素系の撥水剤で処理したり、ポリフッ化エチレン、有孔性ポリウレタン、無孔性ポリウレタン、無孔性ポリエチレン等の材料からなる撥水性のシートを複合化することで形成されている。
【0009】
図2に示すように、股下部4における着用者の排泄部位に対応する位置には、当該位置における股下部4の幅よりも幅狭の保形片10が配されている。保形片10は所定厚みを有する板状となっている。保形片10は、その幅よりも長さの方が大きい縦長の形状をしており、その長手方向が、股下部4の縦中心線8の方向と一致するように、縦中心線8に沿って配されている。保形片10は、縦中心線8に沿って、内側股下布6に縫合によって固定されている。保形片10は、両股下布5,6を構成する伸縮素材よりも剛性が高い材料から構成されている。保形片10を股下部4に配することで、股下部4の剛性(コシ)が高まり、吸収性物品を固定したショーツ1の装着中に着用者が激しい動きをしても、ショーツ1に固定された吸収性物品のヨレやズレが起こりにくくなる。その結果、液漏れが起こりにくくなる。また、吸収性物品が固定される股下部4に剛性が付与されるので、ウイング部を有する吸収性物品をショーツ1に固定する際に、該ウイング部に塗布されている止着用粘着剤が手にまとわりついたり、ショーツの適正な位置以外の位置に貼り付くことが効果的に防止されて、ウイング部の折り返し及び股下部4への止着を容易に行うことができる。
【0010】
図3には保形片10の平面図が示されている。保形片10は角が丸みを帯びた縦長の矩形状をしている。保形片10は、その長手方向中央部からやや後端部寄りの位置に最大幅を有している。そして、保形片10は、その前端部から最大幅の存する位置に向かって、幅が漸次大きくなっていると共に最大幅の存する位置から後端部に向かって、幅が漸次小さくなっている。保形片10は、その長さが30〜100mm程度となっている。またその最大幅が10〜50mm程度で、前後端における幅がそれぞれ5〜40mm程度となっている。
【0011】
図4には図3に示す保形片の断面図が拡大して示されている。図4に示すように、保形片10は、同一の又は異なる種類の複数枚の不織布11が重ね合わされて構成されている。各不織布11は、不連続に形成されたパターンの接合部12によって、各不織布11が何れも同じ位置で互いに接合一体化されている。連続パターン、例えば直線状パターンや曲線状パターンからなる接合部は形成されていない。保形片10を構成する不織布のうちの少なくとも一枚は、熱融着性複合繊維によって構成繊維の交点が接合されている不織布からなっている。斯かる保形片を用いることによって、前述した通り、ショーツ1に固定された吸収性物品のヨレやズレが起こりにくくなる。詳細には、複数枚の不織布を不連続の部分接合によって一体化することで、各不織布が本来的に有している各種特性が保形片10においても維持され、長手方向及び/又は幅方向への曲げや、幅方向からの圧縮に対して、接合部12を起点とした回復性が効果的に発現する。同坪量の一枚の不織布から保形片を構成しても、本発明と同様の効果は得られない。その上、少なくとも一枚の不織布が、熱融着性複合繊維によって構成繊維の交点が接合されているものから成ることで、曲げや圧縮に対する回復性を一層高めることができる。更に、複数枚の不織布11を用いることで、異なる機能を有する不織布を組み合わせて用いることが可能となり、保形片10に種々の機能を付与することができる。
【0012】
後述する実施例から明らかなように、保形片10を構成する不織布11の枚数は、本発明において臨界的でなく、曲げや圧縮に対する十分な回復性が発現するように適宜調整される。また、後述する圧縮抵抗値や引張強度が、それらの好ましい範囲となるように適宜調整される。各不織布11を接合して接合部12を形成する方法も、本発明において臨界的でなく、例えば超音波エンボス法、ヒートエンボス法、ホットメルト粘着剤を用いた接着法など適宜の接合方法を用いることができる。不織布11が本体的に有している曲げ回復性や圧縮回復性を損なわずに各不織布を接合し得る観点からは、超音波エンボス法を用いることが好ましい。
【0013】
図3に示すように、各不織布を接合する接合部12は楕円形をしている。各接合部12は、その長径方向が保形片10の幅方向と一致するように配置されている。各接合部12は千鳥格子状の不連続パターンで規則的に形成されている。個々の接合部12の面積は、曲げや圧縮に対する回復性を十分に発現させる点から、0.3〜100mm2、特に0.8〜50mm2であることが好ましい。同様の理由により、個々の接合部12の面積の総和/保形片10の面積×100で定義される接合部面積率は、5〜50%であり好ましくは10〜40%である。
【0014】
保形片10は、該保形片10を股下部4の幅方向に圧縮したときの圧縮抵抗値(以下、この値を無荷重圧縮抵抗値という)が0.5〜10N、特に1〜8Nであることが、曲げや圧縮に対する回復性を十分に発現させる点から好ましい。無荷重圧縮抵抗値は次の方法で測定される。先ず、ショーツ1から保形片10を取り出し、幅方向(股下部の幅方向に同じ)が圧縮方向となるように、図5に示すように引張試験機のチャックに取り付ける。チャック間距離は15mmとする。このとき、保形片10の縦中心線が、チャック間の中央部に位置するように保形片10を取り付ける。尚、図5では保形片10を矩形状に切り出しているが、特にその必要は無く、保形片10が、チャックに取り付けられる程度の長さ及び幅を有していれば、ショーツ1から取り出したままの状態でチャックに取り付けてよい。チャックに取り付けられた保形片10を、圧縮速度50mm/分で測定片を圧縮していきチャック間距離10mmまで圧縮した時点(=5mm圧縮した時点)での荷重を、無荷重圧縮抵抗値とする。測定は3回行い、その平均値をとる。
【0015】
保形片10は、圧縮抵抗値の測定において、チャック間距離10mmまで圧縮する過程(=5mm圧縮する過程)での荷重の最大値(以下、無荷重最大圧縮抵抗値という)が、2〜15N、特に3〜12Nであることが好ましい。無荷重最大圧縮抵抗値は保形片10の硬さに関連する値であり、無荷重最大圧縮抵抗値を前記範囲内とすることで、装着に違和感を生じさせることなく、曲げや圧縮に対する保形片10の回復性を確保することができる。
【0016】
更に保形片10は、該保形片10に、その厚さ方向に50g/cm2の荷重を5分間加えた後に、無荷重圧縮抵抗値と同様にして測定された圧縮抵抗値(以下、この値を加重後圧縮抵抗値という)が0.5〜10N、特に1〜8Nであることが好ましい。換言すれば、保形片10は、無荷重圧縮抵抗値と加重後圧縮抵抗値との差が小さいことが好ましい。50g/cm2の荷重は、ショーツ1の装着中に股下部4に加わる荷重にほぼ相当する。無荷重圧縮抵抗値と加重後圧縮抵抗値との差が小さいことは、ショーツ1の装着初期と装着中とで、曲げや圧縮に対する保形片10の回復性に差が小さいことを意味する。これによって、ショーツ1の装着期間中に亘り吸収性物品のヨレやズレが効果的に防止される。50g/cm2の荷重を加えた後に圧縮抵抗値を測定するまでの時間は30秒以内とする。
【0017】
更に保形片10は、該保形片10に、その厚さ方向に50g/cm2の荷重を5分間加えた後に、無荷重最大圧縮抵抗値と同様にして測定された圧縮抵抗値(以下、この値を加重後最大圧縮抵抗値という)が2〜15N、特に2〜12Nであることが好ましい。換言すれば、保形片10は、前述した無荷重圧縮抵抗値と加重後圧縮抵抗値との関係と同様に、無荷重最大圧縮抵抗値と加重後最大圧縮抵抗値との差が小さいことが好ましい。この理由は、前述した無荷重圧縮抵抗値と加重後圧縮抵抗値との関係と同様である。
【0018】
一般に加重後圧縮抵抗値は無荷重圧縮抵抗値よりも小さくなる傾向がある。一方、加重後最大圧縮抵抗値は無荷重最大圧縮抵抗値よりも大きくなる傾向がある。しかしながら、前述の通り、加重後圧縮抵抗値と無荷重圧縮抵抗値との差、及び加重後最大圧縮抵抗値と無荷重最大圧縮抵抗値との差は何れも小さいことが好ましい。具体的には、加重後圧縮抵抗値/無荷重圧縮抵抗値×100=60〜110%であることが好ましく、加重後最大圧縮抵抗値/無荷重最大圧縮抵抗値×100=90〜120%であることが好ましい。この範囲内であれば、保形片20を構成する不織布の網目構造の変化が小さく、圧縮に対する回復性が損なわれない。
【0019】
保形片10は、該保形片10を股下部4の幅方向に引っ張ったときの引張強度が5N/30mm以上、特に20N/30mm以上であることが、ショーツ製造時の取り扱い易さ、洗濯して繰り返し使用することに対する耐久性及び実使用時の耐久性の点から好ましい。引張強度は次の方法で測定される。先ず、保形片10を長手方向(股下部の長手方向に同じ)に30mm、幅方向(股下部の幅方向に同じ)に30mmの大きさに切り出す。次いで、得られた測定片を、幅方向が引張方向となるように、引張試験機のチャックに取り付ける。チャック間距離は15mmとする。引張速度300mm/分で測定片を引っ張っていき、破断するまでの最大荷重を引張強度とする。測定は3回行い、その平均値をとる。尚、引張強度の上限値に特に制限はなく、高いほど好ましい。本発明において測定に使用した試験機(東洋ボールドウィン製のRTA−25)では、引張強度が50N/30mm程度の測定片を測定すると、測定片がチャックから滑り、正確な値が測定できないことから、測定限界値は50N/30mm程度となる。
【0020】
以上説明した無荷重圧縮抵抗値、加重後圧縮抵抗値、無荷重最大圧縮抵抗値及び加重後最大圧縮抵抗値並びに引張強度の各値は、不織布の枚数を調整すること及び/又は後述する不織布の種類を適宜選択することでコントロールすることができる。
【0021】
保形片10は、該保形片10を構成する各不織布11間の剥離強度が1N/30mm以上、特に2N/30mm以上となっている。これによって繰り返し使用に対する十分な耐久性を確保できる。特に、ショーツ1は洗濯されて繰り返し使用されるものであるから、十分な耐久性を有することは重要である。剥離強度は次の方法で測定される。保形片10を長手方向(股下部の長手方向に同じ)に30mm以上、幅方向(股下部の幅方向に同じ)に30mmの大きさに切り出す。次いで、得られた測定片における最外層に位置する不織布の端部を手で引き剥がし、引き剥がされた側の不織布を手で持ち、残りの不織布をプッシュプルゲージ(アイコーエンジニアリング製、9505B)側に把持させる。次いで約300mm/分の速度(手動時)で、保形片10の長手方向に沿って手で180度剥離を行う。剥離過程における最大荷重の値を剥離強度とする。測定は3回行い、その平均値をとる。剥離強度は、その上限値に特に制限はなく、材料破壊を起こすほどに剥離強度が高くてもよい。尤も、装着違和感を生じさせない観点からは、剥離強度の最大値は30N/30mm程度であることが好ましい。剥離強度は、例えば接合部12の形成方法を適宜選択することでコントロールすることができる。
【0022】
保形片10は、その坪量が100〜500g/m2、特に150〜300g/m2であることが、曲げや圧縮に対する保形片10の回復性を確保する点、装着違和感を生じさせない点、及び経済性の点から好ましい。
【0023】
保形片10は、同一の又は異なる種類の複数枚の不織布を重ね合わせ、所定の接合手段によって、各不織布を不連続の接合パターンで接合し、その後所望の形状に切り出すことで得られる。接合手段は前述した通り、超音波エンボス法、ヒートエンボス法、ホットメルト粘着剤を用いた接着法などが挙げられる。重ね合わせる不織布の枚数が多い場合には、何枚かの不織布を前もって仮接合しておき、仮接合した不織布の組を複数組重ね合わせて、前記接合手段によって接合してもよい。仮接合の方法は、前記接合手段と同様とすることができる。
【0024】
次に、保形片10を構成する不織布11について説明する。前述の通り、不織布11は少なくとも一枚が、熱融着性複合繊維によって構成繊維の交点が接合されている不織布(以下、この不織布を複合繊維含有不織布という)からなっている。複合繊維含有不織布としては、例えば1)カード法によって形成された未接合状態のウエブにおける構成繊維の交点を、熱や接着剤によって接合した不織布、2)紡糸口金から溶融紡糸されたフィラメントを、吸引されているワイヤメッシュ上に直接堆積させて形成したウエブにおける構成繊維の交点を、熱や接着剤によって接合した不織布などが挙げられる。特に、繊維同士の交点において互いに繊維が接着して、不織布の網目構造が形成され易い点から、接合手段として熱融着を用いることが好ましい。複合繊維含有不織布の具体例としては、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。また、被服の分野において芯地として知られている各種布帛も、複合繊維含有不織布として用いることができる。
【0025】
複合繊維含有不織布に用いられる熱融着性複合繊維としては、融点の異なる低融点樹脂と高融点樹脂とからなり、且つ該低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成している熱融着性複合繊維、例えば芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維が挙げられる。これらの複合繊維は、それ自身で繊維のネットワークを形成できるので、該複合繊維100%から複合繊維含有不織布を構成することができる。勿論、熱融着性複合繊維に加えて他の繊維を用いて複合繊維含有不織布を構成することもできる。その場合の他の繊維としては、例えば、ポリエチレン/ポリエステル繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン繊維、低融点ポリエステル/ポリエステル繊維、低融点ポリプロピレン/ポリエステル繊維などが挙げられる。熱融着性複合繊維と他の繊維との割合は、重量比で前者/後者=70〜100、特に90〜100であることが、曲げや圧縮に対する保形片10の回復性を確保する点、装着違和感を生じさせない点、及び経済性の点から好ましい。
【0026】
熱融着性複合繊維100%から構成されていると、他の繊維を含むとを問わず、複合繊維含有不織布は、その坪量が15〜100g/m2、特に20〜60g/m2であることが、不織布に網目構造を安定して形成できる点、即ち不織布中の接合点にむらが出来にくい点から好ましい。
【0027】
保形片10は、同一の又は異なる種類の複数枚の複合繊維含有不織布のみから構成されていることが、曲げや圧縮に対する保形片10の回復性が十分となる点から好ましい。また保形片10に、曲げや圧縮に対する回復性に加えてその他の特性、例えば消臭効果、芳香効果、保湿効果、着色による印象性等を付与したい場合には、複合繊維含有不織布に加えて、各種消臭剤、芳香剤、吸湿剤、着色剤を含有した繊維や材料を配合した不織布も用いることができる。これらの不織布は、その坪量が15〜60g/m2、特に20〜40g/m2であることが好ましい。
【0028】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、接合部12は楕円形であったが、これに代えて、円形、菱形、多角形又はこれらの組み合わせからなる不連続パターンの接合部を形成してもよい。
【0029】
また、保形片10の形状は前記実施形態のものに限られず、着用者の股間部にフィットし得る形状であれば如何なる形状でもよい。
【0030】
また前記実施形態においては、保形片10はショーツ1の股下部4のみに配されていたが、これに代えて、保形片10の前端部が股下部4の前端を越えて前身頃2まで延びていてもよく、或いは保形片10の後端部が股下部4の後端を越えて後身頃3まで延びていてもよい。
【0031】
また前記実施形態においては、保形片10が内側股下布6に固定されていたが、これに代えて外側股下布5に固定してもよく、或いは両布に固定してもよい。
【0032】
また前記実施形態においては、股下部が二枚の布から構成されており、両布の間に保形片10が配されていたが、これに代えて股下部を一枚の布から構成し、該布の内外面の何れかに保形片10を取り付けてもよい。
【0033】
また前記実施形態においては、内側股下布と外側股下布との側縁が縫合によって固定されていたが、これに代えて両股下布の側縁を固定せず、両股下布間が離間するようにして、ウィング付きナプキンにおけるウイングをショーツ股下部に固定し易くしてもよい。この場合、保形片は内側股下布/外側股下布のどちらの股下布に固定してもよい。
【0034】
〔実施例1〕
表1に示す繊維を用いて坪量40g/m2のエアスルー不織布を製造した。得られた不織布を6枚重ね、表1に示す接合方法で接合一体化した。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。このようにして図3及び図4に示す保形片を製造した。この保形片を用いて図1及び図2に示す生理用ショーツを製造した。
【0035】
〔実施例2〕
表1に示す繊維を用いて坪量80g/m2のエアスルー不織布を製造した。得られた不織布の上下面に芯地〔クレハテック製のボンデン281(商品名)〕を重ね、三者を表1に示す接合方法で接合一体化した。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0036】
〔実施例3〕
表1に示す繊維を用いて坪量40g/m2のエアスルー不織布を製造した。得られた不織布を4枚重ね、表1に示す接合方法で接合一体化した。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0037】
〔実施例4〕
表1に示す繊維を用いて坪量40g/m2のエアスルー不織布を製造した。得られた不織布を8枚重ね、表1に示す接合方法で接合一体化した。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0038】
〔実施例5〕
表1に示す繊維を用いて坪量40g/m2のエアスルー不織布を製造した。芯地〔クレハテック製のボンデン281(商品名)〕の上下面に得られた不織布をそれぞれ重ね、三者を表1に示す接合方法で接合一体化した。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0039】
〔実施例6〕
表1に示す繊維を用いて坪量40g/m2のエアスルー不織布を製造した。得られた不織布を3枚重ねヒートエンボス加工により接合一体化した。このようにして得られた3枚重ねの不織布2組を重ね合わせ、表1に示す接合方法で接合一体化した。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0040】
〔実施例7〕
表1に示す繊維を用いて坪量40g/m2のエアスルー不織布を製造した。得られた不織布を6枚重ね、表1に示す接合方法で接合一体化した。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0041】
〔比較例1〕
表1に示す繊維を用いてヒートプレスによって坪量240g/m2のモールド成形不織布を製造した。この不織布は単層構造であり、その構成繊維が不織布全面において接合されていた。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0042】
〔比較例2〕
表1に示す繊維を用いてニードルパンチによって坪量240g/m2のニードルパンチ不織布を製造した。この不織布は単層構造であり、表1に示す接合方法で接合一体化されていた。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0043】
〔比較例3〕
芯地〔クレハテック製のボンデン281(商品名)〕を保形片として用いた。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0044】
〔比較例4〕
芯地〔クレハテック製のボンデン281(商品名)〕を3枚重ね、表1に示す接合方法で接合一体化し保形片とした。接合部面積率及び接合部形状は同表に示す通りである。その後は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0045】
〔比較例5〕
保形片を用いない以外は実施例1と同様にして生理用ショーツを得た。
【0046】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた生理用ショーツにおける保形片について、前述の方法で無荷重圧縮抵抗値、加重後圧縮抵抗値、無荷重最大圧縮抵抗値、加重後最大圧縮抵抗値、引張強度及び剥離強度を測定した。これらの結果を表1に示す。また以下の方法で、ナプキンヨレ率及び装着感を測定した。これらの結果を表2に示す。
【0047】
〔ナプキンヨレ率〕
花王(株)製の生理用ナプキンである「ロリエやわらかメッシュ ウィングなし」の中央部にバイオテスト製の馬脱繊維血液5gを注入した。実施例及び比較例で得られたショーツにこのナプキンを装着し、更に女性腰部人体モデルにこのショーツを装着した。この女性腰部人体モデルを、歩行速度100歩/分で30分間歩行動作させた。歩行前後でのナプキン幅を測定し、(歩行前のナプキン幅−歩行後のナプキン幅)/歩行前のナプキン幅×100で定義されるナプキンヨレ率を算出した。ナプキンヨレ率は、その数値が大きい程ヨレやすいことを示す。ナプキンヨレ率は、ショーツの洗濯前後でそれぞれ測定した。ショーツの洗濯は、東芝製の洗濯機AW−F425を用いた標準コースによる洗濯と、東芝製の洗濯機ED−F40Mを用いた標準コースによる洗濯をそれぞれ20回実施した。
【0048】
〔装着感〕
花王(株)製の生理用ナプキンである「ロリエやわらかメッシュ ウィングなし」を実施例及び比較例で得られたショーツに装着し、このショーツを女性10名にそれぞれ装着させ、着用中の違和感を以下の3段階で評価させた。
○:違和感なし
△:違和感あり
×:装着不可
○の場合を1点、△の場合を0点、×の場合を−1点とし、合計点を算出してその値を装着感の指標とした。装着感はその数値が大きいほど良好な装着感が得られることを示す。
【0049】
【表1】
Figure 0003913051
【0050】
【表2】
Figure 0003913051
【0051】
表1及び表2に示す結果から明らかなように、実施例のショーツ(本発明品)によれば、ナプキンのヨレが抑えられ、違和感がないことが判る。これに対して比較例のショーツでは、ナプキンのヨレが起こり易いか又は違和感が生ずることが判る。また、実施例のショーツは、洗濯前後でのナプキンヨレ率に変化がなく、洗濯に対する耐久性が高いことが判る。
【0052】
【発明の効果】
本発明の生理用ショーツによれば、ショーツの装着中におけるナプキン等の吸収性物品のヨレやズレが防止される。また、ウイング部を有する吸収性物品を固定する際には、ウイング部の折り返し及びショーツへの止着を容易に行うことができる。特に、保形片の構成材料として、複数枚の不織布を用いることで、異なる機能を有する不織布を組み合わせて用いることが可能となり、保形片に種々の機能を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生理用ショーツの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すショーツの股下部を外面側からみた一部破断平面図である。
【図3】保形片の平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線断面を拡大して示す図である。
【図5】圧縮抵抗値の測定方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 生理用ショーツ
2 前身頃
3 後身頃
4 股下部
5 外側股下布
6 内側股下布
7 防水層
8 縦中心線
10 保形片
11 不織布
12 接合部

Claims (5)

  1. 前身頃、後身頃及びこれら両者間に位置する股下部からなり、吸収性物品が固定されて着用される生理用ショーツにおいて、前記股下部に、該股下部よりも狭幅の板状の保形片が配されており、該保形片は、複数枚の不織布が重ね合わされ且つ各不織布が不連続の接合パターンで互いに接合一体化されて構成されており、該不織布のうちの少なくとも一枚が、熱融着性複合繊維によって構成繊維の交点が接合されている不織布からなり、該不連続の接合パターンは、楕円形、円形、菱形、多角形又はこれらの組み合わせからなる凹状の接合部により形成されており、該接合部の面積率が5〜50%である生理用ショーツ。
  2. 前記保形片は、チャック間距離15mmで把持した該保形片を前記股下部の幅方向に5mm圧縮した時点での圧縮抵抗値が0.5〜10Nであり、また該圧縮抵抗値の測定過程での圧縮抵抗値の最大値が2〜15Nである請求項1記載の生理用ショーツ。
  3. 前記保形片は、該保形片に50g/cm2の荷重を5分間加えた後に、チャック間距離15mmで把持した該保形片を前記股下部の幅方向に5mm圧縮した時点での圧縮抵抗値が0.5〜10Nであり、また該圧縮抵抗値の測定過程での圧縮抵抗値の最大値が2〜15Nである請求項2記載の生理用ショーツ。
  4. 前記保形片が、熱融着性複合繊維によって構成繊維の交点が接合されている複数枚の不織布のみからなる請求項1〜3の何れかに記載の生理用ショーツ。
  5. 前記保形片を構成する各不織布間の剥離強度が1N/30mm以上である請求項1〜4の何れかに記載の生理用ショーツ。
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