JPH11502801A - 開封確認機構を有する容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の開封確認機構１０は、容器１２用のものであって、閉じた本体、開口して終端する終端部１８、及び該終端部１８の開口端を閉じる蓋１４を有する。蓋１４は、上部と、この上部に連続する壁部１６とを有し、該壁部１６には、終端部１８へ向う内向きのカム歯２６が形成されている。突起２４は、終端部１８の外表面から突設され、蓋１４が取り付けられたときに、終端部１８とカム歯２６との間に位置される。突起２４は、切断可能な薄板片２５により終端部１８と一体に成形されている。切断可能な薄板片２５は、蓋１４が終端部１８へ取り付けられるとき、この取り付けの邪魔にならないように、カム歯２６により切断可能な薄板片を軸として突起２４を回転させるように構成されている。突起２４は、蓋１４が終端部１８から取り外されるときに、カム歯２６の一つと係合する。突起２４は、切断可能な薄板片２５部分で突起２４が終端部１８から切断されない限り、蓋１４が取り外されないように構成されている。また、突起２４は、工具なしには手で触れることができない。さらに、突起２４は、該突起２４がカム歯２６の一つにより蓋の取り外し方向へ回転したときに、終端部１８の外表面２０と接触する角部３１を有する。突起２４は、終端部１８と接触する角部３１を軸として回転し、切断可能な薄板片２５部分で終端部１８から切断されるように構成されている。開封確認機構１０は、突起２４から蓋１４の開口端の外部へ延出する標識３２を有し、突起２４が切断される前の状態ではこの標識を消費者に見えるようにしている。変形例においては、突起５４と切断可能な薄板片５５とが、蓋４４と一体に成形されており、また、係合カム歯５６が、容器の終端部４８に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 開封確認機構を有する容器 技術分野 本発明は、取り外し可能な蓋を有する容器の開封確認機構に関し、詳しくは、 販売される前に、蓋が取り外されたか否かを購入者へ知らせるため、蓋が最初に 取り外されるときに、一つの部材が容器または蓋から取り外れるように構成した ものである。さらに詳細には、本発明は、容器または蓋と一体に成形された開封 確認機構に関する。 発明の背景 従来技術として、スナップ締め蓋またはねじ締め蓋を有する容器の幾つかの開 封確認機構を開示したものがある。例えば、アブゲイ他の米国特許第４，６４６ ，９２６号には、終端部から半径方向外方へ伸びる薄板片により支持された突起 を有する容器の終端部が示されている。この突起は水平面から立ち上げられてい る。ねじ締め蓋は、その最下部の回りに、蓋が取り付けられたとき突起を下方へ 押す鋸歯を有する。この鋸歯の垂直縁は、蓋がねじ戻されるときに突起の垂直縁 と係合する。このため、突起を切断せずには、ねじ戻しを行うことができない。 また、この突起は、蓋の下方で眼に見え、手で触ることが出来るようになってい るので、それが無くなっていた場合には、消費者は、不正開封のあったことが分 かるようになっている。しかし、アブケイのような特徴を有する開封確認は、残 念なことに、手で無効にすることができる。従って、このものは開封確認機構と して信頼性がない。 次に、木村等の米国特許第４，６６９，１２４号には、外方へびる鋸歯を有す るねじ締め蓋が開示されており、壊れやすい係合部材が、蓋の外部に配置されて いる。この構造はラチェットと爪のようなものである。また、前記壊れやすい係 合部材は、蓋が取り付けられる場合に、鋸歯が蓋に引っ掛からないように、半径 方向外方へ曲げられている。そして、この蓋をねじ戻すときには、壊れやすい係 合部材は外周へ押されて切断される。また、アブゲイ他の場合のように、壊れや すい係合部材は、外部に配置されているため、切断しないように手で曲げること ができる。従って、この木村のものも信頼性のある開封確認機構を提供すること ができない。 ローランドの米国特許第３，８８８，３８３号には、半径方向内方に突出して いる歯を有するねじ締め蓋を有する容器が開示されている。蓋が取り付けられる ときに、歯が、容器終端に取り付けられた引っ張りタブを下方へ移動させる。こ の引っ張りタブは、終端部にあり眼で見ることができ、手に触れることができる 。そして、歯が引っ張りタブを通過する。次に、蓋をねじ戻そうとすると、歯は 引っ張りタブと係合し、蓋がねじ戻されるのを阻止する。従って、引っ張りタブ は、蓋が開かれる前に、まず容器の終端から手ではぎ取られなければならない。 この機構は容易に無効にされないので信頼できる。しかし、引っ張りタブを握っ て引きちぎることが必要なため、ある使用者、殊に関節炎の年長者には無理であ る。 ローランドのような引っ張りタブなどの開封確認部材は、プラスチック製容器 と一体に成形されており、取り外しの難しいことがしばしばある。容器との連結 部の大きさは、引っ張るか、ねじるか、または、連結個所で切断するように意図 された部材へのプラスチックの流速と直接関係する。切断するのが容易な小さな 連結点の場合には、成形装置で成形するのに過度の時間が必要であり、速く成形 できる大きな連結点の場合には、容器から取り外すのに過度の力が必要である。 開封確認機構は、使用者が開封確認部材を握って取り除くことができる必要が あるが、信頼性を確保するために容易に手に触れることができない部材を有する ものでなければならない。 また、容器または蓋と一体に成形された開封確認部材を取り除く力を低減する ための、てこ手段を備えていることも必要である。 発明の要約 本発明の実施においては、開封確認機構は、射出成形、射出中空成形、または 押し出し吹き込み成形された容器と一体に成形することができる。また、容器は 、ねじ締め、スナップ締め、またはそれらの組み合わせ式の蓋を有する。変形例 では、開封確認機構は、ねじ締め、スナップ締め、またはそれらの組み合わせ式 の射出成形された蓋と一体に成形されている。 本発明の一つの実施態様において、開封確認機構は、閉じた本体と終端部とか ら成る容器を有し、該終端部には外表面と開口端部とが形成されている。また、 この開封確認機構は、上部、この上部に続く壁部及び上部と相対する開口端部か ら成る蓋を有する。前記壁部は、前記終端部の開口端部を閉じるために、前記終 端部と係合するように形成されている。また、前記壁部は、前記終端部へ向う内 向きのカム歯を有する。また、開封確認機構は、前記終端部の外表面から突出し た突起を有し、該突起は、蓋が取り付けられたとき、前記終端部と壁部のカム歯 との間に位置するように構成されている。この突起は、切断可能な薄板片により 終端部へ連結されている。また、突起の形状と切断可能な薄板片とは、蓋が終端 部へ取り付けられるときに、その取り付を邪魔しないように、カム歯により切断 可能な前記薄板片を軸として回転するように形成されている。また、この突起は 、蓋が終端部から取り外されるときに、カム歯の一つと係合する形状を有してお り、切断可能な薄板片部分で突起が終端部から切断されない限り、蓋が取り外さ れないように構成されている。また、突起は、手で触れることができず、工具な しにはカム歯の一つとの係合を解消できないように構成されている。さらに、突 起は、該突起がカム歯の一つにより蓋の取り外し方向に回転されたときに、終端 部の外面と接触する角部を有する。また、突起は、終端部と接触する角部を中心 に回転することにより、該突起が切断可能な薄板片部分で終端部から切断される ように構成されている。さらに、開封確認機構は、突起から蓋の開口端部の外側 へ伸長する標識を有し、突起が切断される前の状態では、消費者に見えるように している。 変形例においては、突起と切断可能な薄板片とが、蓋と一体に成形され、カム 歯との係合が容器の終端に形成されている。この突起は、突起がカム歯の一つに より蓋の取り外しの方向と反対の方向へ回転したときに、壁部の内面と接触する 角部を有する。また、この突起は、壁部と接触する角部を中心に回転して、突起 自身が切断可能な薄板片部分で壁部から突起を切断されるように構成されている 。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を詳細に指摘し、明確に請求する請求の範囲で終わってい るが、本発明は、添付図面に関連して説明された好適な実施態様の以降の記述か らよく理解されるであろうと考えられる。なお、添付図面において同じ参照数字 は同一要素を特定する。 図１は、本発明の開封確認機構の好適な実施態様の斜視図であり、蓋と、容器 と、これらの間に見えるように配置された標識とを示している。 図２は、図１の断面線２ー２に沿った部分側断面であり、２個所で容器の終端 に接続され、一体に成形された突起と、蓋のすぐ下から外方へ延出する標識とを 示している。 図３は、図２の断面線３ー３に沿った部分平面断面図であり、蓋が容器の終端 にねじ込まれるときに、突起がその連結点周りで、蓋の回転の方向へ押されてい る状態を示しており、蓋の歯はこの突起の存在に邪魔されない。 図４は、図３に似た部分平面断面であるが、突起が、その連結点を軸として蓋 をねじ戻す方向へ回転した状態を示している。この状態において、蓋の歯は、突 起と係合し、この突起を容器の終端に押しつけている。終端との接触点はてこ支 点として働き、これにより、突起がさらに回転すると、支点回りのてこの力が発 生して、低い蓋のトルクにより突起を切断することができる。 図５は、本発明の開封確認機構の他の実施態様の部分側断面であり、図２と似 ているが、蓋に連結されて一体成形された突起と、蓋のすぐ下から外方へ伸長し ている標識とを示している。 図６は、図５の断面線６ー６に沿った部分平面断面であり、蓋が容器の終端に ねじ込まれたとき、突起がその連結点で蓋の回転と反対の方向へ押されている状 態を示している。この状態では、突起は、蓋のカム歯の存在により邪魔されない 。 図７は、図６に似たその部分平面断面であるが、突起がその連結点で、蓋のね じ戻しと反対の方向へ回転している突起を示している。この状態において、容器 終端の歯は突起と係合し、それを蓋の内壁に押しつけている。内壁との連結点は 、てこの支点として働き、これにより、突起がさらに回転すると支点回りのてこ の力を発生し、低い蓋のトルクにより突起を切断することができる。 発明の詳細な説明 図面、特に図１と図２には、本発明の好適な第一実施態様が示されているが、 そこには開封確認機構が提供され、全体が１０で示されている。この開封確認機 構１０は、瓶などの容器１２用であって、ねじ締めキャップなどの蓋１４により 閉じられる開口端１３を有する。蓋１４は、上部１５と、好ましくは連続的に円 筒状に垂れ下がっている側壁部１６とを有する。容器１０は、通常、本体１７と 開口端１３を囲む終端部１８とを有している。終端部１８は、図２に示されてい るように、その外面２０にねじ山１９を有し、このねじ山１９は、壁部１６の内 面２２のねじ山２１と組み合って、蓋１４を取り付けている。 また、容器終端の他の面にスナップ動作で締めて取り付け、かつ、スナップ外 しまたはねじ戻しして取り外す蓋も、本発明の開封確認機構を使用している。こ のような蓋には連続した壁部がなく、及び／または、係合部分が中断している。 本発明の開封確認機構１０が機能するためには、蓋の取り外しに関連する実質的 に直線または回転の運動が存在することが重要である。 蓋１４は、終端部１８がはめ込められる上部１５に対向する開口端２３を有す るが、この開口端２３は、通常、ねじ山１９、２１を考慮して、終端部１８より 少し大きい径を有する。壁部１６の内面２２と終端部１８の外面２０との間には 、開封確認機構１０を収容するのに適した環状の空間がある。開封確認機構１０ は、好ましくは終端部１８から半径方向に伸長するとともに、切断可能な薄板片 ２５により終端部１８の外表面２０に接続された突起２４を有している。突起２ ４は、蓋１４の取り外し方向に平行な平面内で切断可能な薄板片２５を軸として 回転する。即ち、蓋１４がねじ締めキャップである場合には、蓋１４の取り外し 方向が円周方向であるので、切断可能な薄板片２５は終端部１８の軸方向に向け られている。しかし、蓋１４がスナップ締めキャップである場合には、蓋１４の 取り外し方向が軸方向であるので、切断可能な薄板片２５は終端部１８の軸と直 角な方向に向けられている。 切断可能な薄板片２５は、突起２４が容器１２と一体に成形されるように、好 適には二つの成形ゲートを有する。この二つの成形ゲート２５は、図２に示され ているように間隔をおいて離されている。この成形ゲート２５と突起２４とは、 蓋１４の開口端２３のすぐ内側に位置している。蓋１４は、内表面２２に、円周 方向に間隔をおいた内向きのカム歯２６を有する。 カム歯２６は、図３と図面４とに最もよく表されているように、蓋１４を取り 付るときに突起２４の存在が邪魔にならないように、蓋の取り付け方向２７に対 しなだらかに傾斜している。しかし、カム歯２６は、蓋１４を取り外し始めると きに、一つの歯２６が突起２４と係合するように、蓋の取り外し方向２８に対し 鋭く立ち上がっている。従って、蓋１４が容器１２へねじ込まれるときは、カム 歯２６は、突起２４をねじ込み方向２７の片側へ単に押すだけである。また、蓋 １４がねじ戻し方向２８へねじ戻されるときは、一つのカム歯２６が突起２４と 係合し、突起２４をねじ戻し方向２８へ押圧する。 図３及び図４に示されるように、突起２４の形状及び切断可能な薄板片２５の 位置は、突起２４の歯と係合する端部２９との間隔が、支点端３０と切断可能な 薄板片２５との間隔の約２倍となっている。支点端３０は角部３１を有している そして、角部３１は、蓋１４がねじ戻され、突起２４がねじ戻し方向２８に押さ れたときに、終端部１８の外表面２０に接触する。突起２４がさらに切断可能な 薄板片２５を軸に回転すると、角部３１は支点として機能する。即ち、切断可能 な薄板片２５が曲げられるか、変形される間に、回転が角部３１を中心に行われ る。また、壁部１６がある程度変形して、突起２４の回転に順応する。そして、 最終的には、突起２４は、角部３１を中心に回転して、切断可能な薄板片２５か ら分離される。この分離は、剪断破壊であると考えられるが、引っ張り破壊も伴 う。何れにせよ、突起２４は、蓋１４が容器１２から完全に分離される前に容器 １２から分離される。 成形ゲート２５は、型の突起のキャビティを短時間に充填することができるよ うに、十分に大きくしなければならない。また、成形ゲート２５は、十分に丈夫 であって、蓋１４が取り付けられる前に、射出成形と梱包のライン操作に耐えて 残らなければならない。容器１２は、一般に、丈夫な高密度ポリエチレン（ＨＤ ＰＥ）で製作される。従って、大きな成形ゲートは、手で蓋をねじることによっ ては切断することが困難である。突起２４の形状に関して重要なことは、切断可 能な成形ゲート２５からなる支点が歯と係合する係合端２９より角部３１に近く なることである。係合端２９から成形ゲート２５までの寸法が、成形ゲート２５ から角部３１までの寸法の２倍である場合、てこ比が３になる。このように構成 することにより、蓋に作用する低トルクで突起２４を切断することができる、あ るいは、成形ゲート２５を大きくすることができる。 図面は、全て、突起２４から蓋１４の開口端２３の外側へ伸長しているタブ３ ２を示している。従って、タブ３２を見ることができる。タブ３２は、開封確認 機構がまだ所定の位置にあることを容器の購入者に示す標識である。従って、購 入者は、購入する前に蓋を開けた者がなく、また、容器１２の中味が不正に変更 されていないことを確信することが出来る。蓋１４がねじ戻された場合は、突起 ２４は終端部１８から壊れて外れ、突起２４と標識とが、容器から無くなってし まっているはずである。従って標識が無いことから、使用者は、蓋の不正開封の 可能性を知ることになる。突起２４と成形ゲート２５は、手で開封確認機構を無 効にすることができないように、容器１２の内部に十分に押し込められている。 標識は手で動かすことができるが、どのようにすれば手で開封確認機構を無効に することができるかは分からない。また、標識に手を触れて開封確認機構を無効 にすることができないことを確実にするため、突起２４の形状を、突起２４が常 にカム歯と干渉をするように調節することができる。 本発明の前記実施態様の変形例が、図５，図６及び図７に示されている。この 変形例において、開封確認機構は、全体として４０で示されている。この変形例 は、カム歯が容器の一部として成形され、突起と切断可能な薄板片とが蓋の一部 として成形されている点を除いては、前記実施態様と同じような容器と蓋とを有 する。 開封確認機構４０は、開口端４３がねじ締めキャップなどの蓋４４により閉じ られる瓶などの容器４２用に設定されたものである。蓋４４は、上部４５と、適 宜に連続した円筒状の側壁部４６とを有する。容器４２は、通常、本体４７と開 口端４３を包囲する終端部４８を有する。図５に示されているように、終端部４ ８は、その外表面５０にねじ山４９を有する。このねじ山４９は、蓋４４を取り 付けるために、側壁部４６の内面５２に形成されたねじ山５１と噛み合っている 。 また、蓋４４は、終端部４８が収納されるように上部４５に相対する開口端５ ３を有しているが、この開口端４３の直径は、通常、ねじ山４９、５１を考慮し て、終端部４８より少し大きい。壁部４６の内表面５２と終端部４８の外表面５ ０との間には、開封確認機構４０を収容するのに適した環状の空間が設けられて いる。開封確認機構４０は、好ましくは、切断可能な薄板片５５により内表面５ ２に適宜連結された突起５４を有する。この突起５４は、壁部４６から半径方向 内方へ伸長している。また、突起５４は、蓋４４の取り外し方向と平行な平面上 を切断可能な薄板片５５を軸として回転する。即ち、蓋４４がねじ締めキャップ の場合には、蓋の取り外し方向が円周方向であるので、切断可能な薄板片５５は 、壁部４６の軸方向に向けられている。しかし、蓋４４がスナップ締めキャップ の場合には、蓋の取り外し方向が軸方向であるので、切断可能な薄板片５５は、 壁部４６の軸と直角な方向に向けられている。 切断可能な薄板片５５は、突起５４が蓋４４と一体に成形されるように、二つ の成形ゲートであることが好ましい。図５に示されているように、二つの成形ゲ ート５５は、間隔をおき、離されている。成形ゲート５５と突起５４は、蓋４４ の開口端５３のすぐ内側に配設されている。容器４２は、終端部４８の外表面５ ０上に、円周方向に間隔をおいた外向きのカム歯５６を有する。 カム歯５６は、図６と図７とに最もよく示されている。これらカム歯５６は、 取り付けが突起５４の存在により邪魔されないように、蓋の取り付け方向５７に 対しなだらかに傾斜している。しかし、カム歯５６は、蓋の取り外し方向５８に 対しては鋭く立ち上がっている。従って、カム歯５６の一つは、蓋の取り外しが 始まると突起５４と係合する。蓋４４が容器４２へねじ込まれるときには、カム 歯５６は、突起５４を片側へ単に押すだけであるが、蓋４４が蓋の取り外し方向 ５８へねじ戻されるときには、カム歯５６は、突起５４と係合し、蓋のねじ戻し 方向と反対の方向へ突起４４を押す。 図６及び図７は、突起５４の形状と切断可能な薄板片５５の位置を示しており 、突起５４の歯係合端５９とてこ支点端６０との間の寸法が、切断可能な薄板片 ５５とてこ支点端６０との間の寸法の約２倍となっている。このてこ支点端６０ は角部６１を有する。蓋４４がねじ戻され、突起５４がねじ戻し方向と反対の方 向に押されると、最終的に角部６１が壁部４６の内表面５２と接触する。そして 、突起５４が切断可能な薄板片５５を軸としてさらに回転すると、角部６１は、 てこの支点として機能する。即ち、切断可能な薄板片が曲げられ、あるいは、変 形される間、回転が角部６１を軸として発生する。また、壁部４６はある程度変 形して、突起５４の回転に順応することができる。また、突起５４が角部６１を 軸としてさらに回転すると、突起５４は、切断可能な薄板片５５部分で分離され る。この分離は、剪断破壊であるが、引っ張り破壊を伴うと考えられる。何れに せよ、蓋４４が完全に容器４２から離れる前に、突起５４が蓋４４から分離され る。 図５，図６及び図７は、突起５４から蓋４４の開口端５３の外側へ伸長してい るタブ６２を示している。従って、タブ６２を見ることができる。タブ６２は、 開封確認機構がまだ取り付けられていることを容器４４の購入者に示す標識であ る。 本発明の特に好適な実施態様においては、容器１２は、高密度ポリエチレンか らなり、外表面の直径が４２．３ｍｍの終端部１８を有する。また、蓋１４は、 ポリポロピレンからなり、内表面の直径が４５．４ｍｍの壁部１６を有する。直 径のこの差により、蓋１４と容器１２の終端の間に、終端の全周に１．０５ｍｍ の幅の環状空間が形成される。そして、この空間内に、歯係合端２９からてこ支 点端３０への長さが４．５５ｍｍを有する突起２４が配置されている。突起２４ は、二つの成形ゲート２５により終端部１８へ連結されており、二つの成形ゲー ト２５は、それぞれ０．３ｍｍの直径と０.３８ｍｍの長さとを有する。突起２ ４は、成形ゲート２５との連結部において、２．２１ｍｍの最大幅を有する。 蓋１４は、壁部１６に、壁部の中側へ１．５４ｍｍ凹んだカム歯２６を有し、 このカム歯２６は突起２４と係合する。蓋１４の内周にはカム歯２４が設けられ ている。 本発明の特定の実施態様が示され説明されたが、多様な変更と修正が、発明の 精神と範囲から逸脱することなく行い得ることは、当業者において明らかであり 、また、添付の請求範囲は、発明の範囲内にある全ての修正を含むものである。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 より蓋の取り外し方向へ回転したときに、終端部１８の 外表面２０と接触する角部３１を有する。突起２４は、 終端部１８と接触する角部３１を軸として回転し、切断 可能な薄板片２５部分で終端部１８から切断されるよう に構成されている。開封確認機構１０は、突起２４から 蓋１４の開口端の外部へ延出する標識３２を有し、突起 ２４が切断される前の状態ではこの標識を消費者に見え るようにしている。変形例においては、突起５４と切断 可能な薄板片５５とが、蓋４４と一体に成形されてお り、また、係合カム歯５６が、容器の終端部４８に形成 されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． （ａ） 閉じた本体と終端部とを備えた容器を有し、また、前記終端部には外 表面と開口端とが形成され、 （ｂ） 上部、該上部に続く壁部及び前記上部と相対する開口端とからなる蓋 を有し、前記壁部は、前記終端部の前記開口端を閉じるために、前記終端部に係 合するように構成され、かつ、前記終端部へ向う内向きのカム歯を有し、 （ｃ） 前記終端部の前記外表面には突起が突設され、該突起は、前記蓋が取 り付けられたときに、前記終端部と前記壁部の前記カム歯との間に位置するよう に構成され、かつ、切断可能な薄板片により前記終端部へ連結され、 前記突起の形状と前記切断可能な薄板片とは、前記蓋が前記終端部へ取り付け られるときに、前記突起が取り付けの邪魔にならないように前記カム歯により前 記切断可能な薄板片を軸として回転するように形成され、 前記突起は、前記蓋が前記終端部から取り外されるときに前記カム歯の一つと 係合する形状を有し、 前記突起が前記切断可能な薄板片部分で前記終端部から取り外されない限り、 前記蓋が取り外されないように構成された ことを特徴とする開封確認機構。 ２．前記突起と前記切断可能な薄板片とが前記容器と一体に成形されていること を特徴とする請求項１記載の開封確認機構。 ３．前記突起は、該突起が前記カム歯の一つにより蓋の取り外し方向に回転した ときに、前記終端部の前記外表面と接触する角部を有し、前記突起が前記終端部 と接触する前記角部を中心に回転することにより、該突起自身が前記切断可能な 薄板片部分で前記終端部から切断されるように構成されたことを特徴とする請求 項１または２記載の開封確認機構。 ４． （ａ） 閉じた本体と終端部とを備えた容器を有し、前記終端部には外表面と 開口端とが形成され、また、前記外表面には内向きのカム歯が形成され、 （ｂ） 上部、該上部に続く壁部及び前記上部と相対する開口端を備えた蓋を 有し、前記壁部は、前記終端部の前記開口端を閉じるために、前記終端部と係合 するように構成され、 （ｃ） 前記蓋の前記壁部には内向きの突起が突設され、該突起は、前記蓋が 取り付けられたとき、前記壁部と前記終端部の前記カム歯との間に位置するよう に構成され、かつ、切断可能な薄板片により前記壁部に連結され、 また、前記突起の形状と前記薄板片とは、前記蓋が前記終端部へ取り付けられ るときに前記突起が取り付けの邪魔にならないように前記カム歯により前記切断 可能な薄板片を軸として回転するように形成され、 前記突起は、前記蓋が前記終端部から取り外されるときに前記カム歯の一つと 係合する形状を有し、 前記突起が前記切断可能な薄板片部分で前記終端部から切断されない限り、前 記蓋が取り外されないように構成された ことを特徴とする開封確認機構。 ５．前記突起と前記切断器薄板片とが前記蓋と一体に成形されていることを特徴 とする請求項４記載の開封確認機構。 ６．前記突起は、該突起が前記カム歯の一つにより蓋の取り外し方向と反対の方 向に回転したときに、前記壁部の前記内表面と接触する角部を有し、前記突起が 前記壁部と接触する前記角部を中心に回転することにより、該突起自身が前記切 断可能な薄板片部分で前記壁部から切断されるように構成されたことを特徴とす る請求項４または５記載の開封確認機構。 ７．前記突起と前記カム歯の一つとの係合を解くには、手で触れることができず 、工具の使用を必要とすることを特徴とする請求項１、２、３、４、５または６ 記載の開封確認機構。 ８．前記蓋の前記開口端の外部に前記突起から伸長する標識を備え、該標識を、 前記突起が切断されていない状態では消費者に見えるようにしたことを特徴とす る請求項１，２，３，４，５，６または７記載の開封確認機構。 ９． （ａ） 閉じた本体と終端部とを備えた容器を有し、前記終端部には外表面と 開口端とが形成され、該外表面には終端ねじ山が形成され、 （ｂ） 上部、該上部に続く円筒状壁部及び前記上部と相対する開口端を備え た蓋を有し、前記壁部には、前記蓋が前記終端部へねじ込まれて前記終端部の前 記開口端を閉じるために、前記終端部のねじに螺合するねじが形成され、かつ、 前記終端部へ向う内向きのカム歯が形成され、 （ｃ） 前記終端部の前記外表面には、前記容器と一体に成形された突起が突 設され、該突起は、前記蓋が前記終端部へねじ込まれたときに、前記終端部と前 記蓋の前記壁部の前記カム歯との間に位置するように構成され、かつ、軸方向に 向いた切断可能な薄板片により前記終端部へ連結され、 また、前記突起の形状は、前記蓋が前記終端部へねじ込まれるときには、前記 突起がねじ込みの邪魔にならないように前記切断可能な薄板片を軸として回転さ れ、前記蓋が前記終端部からねじ戻されるときには、前記突起が前記カム歯の一 つと係合するように形成され、 前記突起が前記切断可能な薄板片部分で前記終端部から切断されない限り前記 蓋がねじ戻されることのないように構成された ことを特徴とする開封確認機構。 １０．前記突起は、前記カム歯の一つにより蓋のねじ戻し方向に回転されたとき に、前記終端部の前記外表面と接触する角部を有し、前記突起が前記終端部と接 触する前記角部を中心に回転することにより、前記突起自身が前記切断可能な薄 板片部分で前記終端部から切断されるように構成されたことを特徴とする請求項 ９記載の開封確認機構。