JPH11502179A - 二重チャンバー圧搾チューブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はアダプタに関し、このアダプタによって、練り歯磨きチューブ等の様々なサイズの既製のチューブ二つの一方のチューブを他方のチューブの内部に取り付けて二重チューブディスペンサを得ることができ、これに二つの異なる物質を別々に蓄えかつ必要時にディスペンサに外圧を加えればその物質を同時押し出しすることができる。このアダプタは、ねじ付き部品として従来の練り歯磨きチューブの頚部のねじに適合する内側ねじを備えたキャップを含む。アダプタ（Ａ）に設けられた中央通路はアダプタを螺合するチューブ内部と連通する。このアダプタにはさらに二重チューブディスペンサを得るためにチューブを大サイズのチューブ内に同軸に保持する圧入手段（ＳＴ）が設けられ、前記圧入手段は大サイズのチューブ頚部内部に圧入接続部を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 二重チャンバー圧搾チューブ 本発明は、相互に化学反応性である、および／または相互に物理的に不適合（ incompatible）であるためとか、あるいは色違いにする等、製品形態の見場をよ くしたいから等の様々な理由から別々にして置くべき二つの異なる物質を別々に 蓄え、かつその物質の組合せ使用を必要とするときには変形可能なディスペンサ 本体に外圧を加えて同時にディスペンスする二重チューブディスペンサとそのよ うな二重チューブディスペンサに使用するアダプタに関する。 一定の健康補助品および美容補助品、洗浄組成物、およびとくに歯科用製剤は ときに相互に化学反応性である、および／または相互に物理的に不適合である等 の異なる物質を蓄え、必要時にこれを同時にディスペンスして組み合わせたエン ドユースすなわち最終使用のための二重もしくは多重コンパートメント容器を必 要とすることがある。 すでに歯科用製剤の二重コンパートメントディスペンサが知られており、その ディスペンサでは各々が他方の成分と化学反応する成分を相互に含む二つの歯磨 き剤部分が、共に蓄えられ ている二つの歯磨き剤部分のいずれとも反応しない押出成形可能な物質により形 成された分離膜によって相互に別々に前記ディスペンサ中に維持される。この知 られているディスペンサにおいては、二つの反応性物質および／または物理的に 不適合の物質を有効に貯蔵しかつ同時に放出して組合せたエンドユースの目的は 達成されるものの、この知られているディスペンサの製造法は扱いにくく、時間 がかかり、かつ高価でもある。とくに、この二重コンパートメントディスペンサ の製造にはディスペンサ製造機械のかなりの変更を伴い、またディスペンサ内容 物の特別の補助充填機を必要とする。 したがって、本発明の基本的目的は、相互に反応性の、および／または物理的 に不適合の、および／または外見の異なる二つの異なる物質を別々に蓄える上で 効果的であり、かつその物質の組合せたエンドユースを必要とするときには変形 可能なディスペンサ本体に外圧を加えて上記物質を共に同時に放出することがで きるディスペンサ容器を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、従来のチューブ製造装置および補助充填装置を使用 して二重チューブディスペンサ容器を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、各種サイズの練り歯磨きチューブ等の従来の貯蔵 用チューブを利用できるアダプタを提供し、二つの異なる物質を蓄えかつ必要時 に同時に押出して組合わせたエンドユースのための二重チューブディスペンサを 製造できるようにすることにある。 本発明のさらに別の目的は二重チューブディスペンサの簡潔かつ費用効果の高 い製造方法を提供することにある。 本発明の一態様によれば、本明細書に記載する二つの異なる物質を別々に貯蔵 しかつ前記物質を必要時に同時にディスペンスする二重チューブディスペンサア センブリであって、 前記物質のうち一方の物質を内蔵しかつ変形可能な本体部分を有する小サイズ のチューブと、 前記小サイズのチューブの口部および／または頚部に固定されかつ前記小サイ ズのチューブの内側と連通する通路を少なくとも一つ有するアダプタと、 前記アダプタがさらに前記小サイズのチューブを同軸に保持してアダプタ内部 に固定する手段を有し、かつ大サイズのチューブに関しても前記小サイズのチュ ーブが変形可能な本体部分を有することと、 前記異なる物質のうち他方の物質を内蔵し、アダプタを伴う前記小サイズのチ ューブの外面と大サイズのチューブの内面との間の中間の空間とを含み、大サイ ズのチューブの変形可能な本体部分に力／圧力が加わると前記小サイズのチュー ブと前記中間の空間から前記の異なる物質が前記大サイズのチューブの口部から 同時にディスペンスされ、 さらに大サイズのチューブの前記口の蓋と、 を含む二重チューブディスペンサアセンブリが提供される。 本発明の別の態様によれば、 円筒形の基部とその管状延長部を最上部に有する本体部分と、 前記円筒形基部内に前記小サイズのチューブ頚／口部に関して解除自在に固定 して設けた手段と、 前記本体部分の少なくとも一部の外部に設けた、前記小サイズのチューブを圧 入および保持し、本体部分の円筒形の基部に、前記大サイズのチューブ内面の少 なくとも一部内にかつこれに関して同軸に、着脱自在に固定された手段とを含み 、 前記本体部分により、前記小サイズのチューブの内側と連通する通路が少なく とも一つと、前記本体部分外面の少なくとも一部および大サイズのチューブの内 面部分により画定される更 なる通路少なくとも一つとが画定され、小サイズのチューブの外面と前記小サイ ズのチューブを収容する大サイズのチューブの内側との間の中間の空間と連通す る、 前記二重チューブディスペンサにおいて使用するアダプタが提供される。 本発明のさらに別の態様は、本明細書に記載するように二つの異なる物質を別 々に貯蔵しかつ前記の異なる物質を必要時に同時にディスペンスする手段を備え た二重チューブディスペンサの製造方法を開示するものであり、その方法は、 一端の開いた空の小サイズのチューブをこれに解除自在の蓋を取り付けて用意 することと、 前記の異なる物質のうち一方の物質を前記小サイズのチューブ内に充填機によ り前記小サイズのチューブの前記の開口端から充填し、次いで充填完了後に、開 口端を圧着密封することと、 充填した小サイズのチューブの解除自在の蓋を本明細書に記載のアダプタと交 換し、それによってアダプタ基部を前記小サイズのチューブの口／頚部に関して 固定することと、 一端の開いた空の大サイズのチューブをこれに解除自在の蓋を取り付けて用意 することと、 アダプタを取り付けた小サイズのチューブを大サイズのチューブ内にその開口 端から挿入しかつアダプタ外面部分を前記大サイズのチューブの内面／内部構成 に関して圧入し、それによって前記小サイズのチューブを前記大サイズのチュー ブ内に同軸に保持することと、 アダプタ付きの小サイズのチューブの外面部分と大サイズのチューブの内面と によって画定される中間の空間内に前記異なる物質のうち他方の物質を前記大サ イズのチューブの開いた端から充填機によって充填し、次いで、充填完了後に大 サイズのチューブの開口端を圧着密封し、それによって二重チューブディスペン サを得ることと、 を含む。 したがって本発明の二重チューブディスペンサに使用するアダプタによって、 練り歯磨きチューブ等の様々なサイズの既製のチューブ二つの一方のチューブを 他方のチューブの内部に取り付けて二重チューブディスペンサを得ることができ 、これに二つの異なる物質を別々に蓄えかつ必要時にディスペンサに外圧を加え ればその物質を同時押し出しすることができる。あるいは、このディスペンサに は、出口での相互汚染予防策として 適切な環状リングおよびスピゴットを有する特製キャップ（ねじ締め式もしくは フリップトップの）を取り付けてもよい。 本発明のアダプタは、ねじ付き部品として従来の練り歯磨きチューブの頚部の ねじに適合する内側ねじを備えた改造キャップを含むことが好ましい。アダプタ の幾つかの構成の一つは、アダプタを螺合する小サイズのチューブ内部と連通す る中央通路をアダプタ内に設けることである。このアダプタにはさらに本発明の 二重チューブディスペンサを得るために、小サイズのチューブを大サイズのチュ ーブ内に同軸に保持する圧入手段が設けられ、前記圧入手段は大サイズのチュー ブ頚部内部に圧入接続部を形成可能なものとする。ねじ付き部品は従来の方法と 材料により作ることができるが、塑性物質を用いる場合には射出成形によるのが 好ましい。 本発明ならびにその目的と長所については、本発明によるアダプタと、これを 利用した二重チューブディスペンサの実施形態に関する以下の詳細な説明および 添付図面を参照することによってさらに明らかとなろう。なお実施形態はこれに 限定されるものではない。 第１図は本発明によるアダプタの第一の実施形熊の立面図で ある。 第２図は第１図のアダプタの平面図である。 第３図は第２図のアダプタのＳ−Ｓ’線縦断面図である。 第４図は本発明によるアダプタの第二の実施形態の立面図である。 第５図は第４図のアダプタの平面図である。 第６図は第５図のアダプタのＳ−Ｓ’線縦断面図である。 第７図は本発明によるアダプタの第三の実施形態の立面図である。 第８図は第７図のアダプタの平面図である。 第９図は第８図のアダプタのＳ−Ｓ’線縦断面図である。 第１０図は本発明によるアダプタの第四の実施形態の立面図である。 第１１図は第１０図のアダプタの平面図である。 第１２図は第１１図のアダプタのＳ−Ｓ’線縦断面図である。 第１３図は本発明によるアダプタの第五の実施形態の立面図である。 第１４図は第１３図のアダプタの平面図である。 第１５図は第１４図のＳ−Ｓ’線縦断面図である。 第１６図は本発明によるアダプタの第七の実施形態の立面図である。 第１７図は第１６図のＳ−Ｓ’線縦断面図である。 第１８Ａ図から第１８Ｄ図は本発明による二重チューブディスペンサの製造法 を示す概略図である。 第１９図は本発明による二重チューブディスペンサの平面図（大サイズのチュ ーブのキャップ蓋を除く）である。 第１図から第３図は本発明のアダプタの第一の実施形態を示す。第１図は、ア ダプタ全体の立面図を符号（Ａ）により示す。この図が明瞭に示すように、アダ プタ（Ａ）は基本的に円筒状の基部（Ｂ）とこれに隣接するショルダ（Ｓ）によ り構成され、ショルダの延伸する先に最上部の管状延長部（ＴＢ）が形成される 。アダプタ（Ａ）には長手のスタッド（ＳＴ）が複数成形される。スタッド（Ｓ Ｔ）は各々基部（Ｂ）付近から発してショルダ（Ｓ）に沿って上向きに延び、管 状延長部（ＴＢ）の上縁のすぐ下に至る。 第２図はアダプタ構造の平面図である。この図が明瞭に示すように、アダプタ の中央通路（Ｏ１）が小サイズのチューブ（呼び径１９ｍｍの練り歯磨きチュー ブ等）の内側と連通し、この 小サイズのチューブにアダプタが螺合している。図は本発明によるアダプタの基 部（Ｂ）、ショルダ（Ｓ）、管状延長部（ＴＢ）およびスタッド（ＳＴ）を平面 図により示す。 第３図は第２図のアダプタ（Ａ）のＳ−Ｓ’線断面を示す。この図に示すよう に、アダプタには従来のチューブの頚部のねじに対応する内部ねじ（ＴＨ）を設 けてあり、このチューブの出口はこのチューブが圧入されるチューブより小さい 出口を有する（以下、それぞれ小サイズのチューブ、大サイズのチューブと称す ）。さらにこの図には、アダプタの基部（Ｂ）、ショルダ（Ｓ）、管状延長部（ ＴＢ）、スタッド（ＳＴ）および中央開口（Ｏ１）の断面を示す。上述の第一の 実施形態によれば、中央開口（Ｏ１）は円形でありかつ小サイズのチューブの開 口に関して同心の内側開口であり、この小サイズのチューブにアダプタがアダプ タのねじ（ＴＨ）と小サイズのチューブ頚部の対応するねじにより固定される。 次に本発明のアダプタのさらなる実施形態を示す第４図から第１７図について 説明する。 第４図から第６図に示す第二の実施形態のアダプタは円筒状の基部（Ｂ）がシ ョルダ（Ｓ）に沿って延伸し、管状延長部（Ｔ Ｂ）を形成している。スタッド（ＳＴ）は基部（Ｂ）から発してショルダ（Ｓ） に沿って延伸し、管状延長部（ＴＢ）の頂部のすぐ下に至る。この第二の実施形 態では、円筒状の基部（Ｂ）、ショルダ（Ｓ）、管状延長部（ＴＢ）、中央開口 （Ｏ１）およびスタッド（ＳＴ）により構成するアダプタの基本的特徴は第１図 から第３図に示した第一の実施形態と同様に設けられている。しかし、この第二 の実施形態においては、管状延長部（ＴＢ）の内部形状および構成は方形の中央 開口（Ｏ１）を得、それによってこの開口（Ｏ１）と連通する小サイズのチュー ブの内容物を方形にディスペンスするようにしてある。 第７図から第９図に示す第三の実施形態のアダプタは円筒状の基部（Ｂ）がシ ョルダ（Ｓ）に沿って延伸し、管状延長部（ＴＢ）を形成している。スタッド（ ＳＴ）は基部（Ｂ）から発してショルダ（Ｓ）に沿って延伸し、管状延長部（Ｔ Ｂ）の頂部のすぐ下に至る。この第三の実施形態では、円筒状の基部（Ｂ）、シ ョルダ（Ｓ）、管状延長部（ＴＢ）、中央開口（Ｏ１）およびスタッド（ＳＴ） により構成するアダプタの基本的特徴は第１図から第３図に示した第一の実施形 態と同様に設けられている。しかし、この第三の実施形態においては、管状延長 部（Ｔ Ｂ）の内部形状および構成は星形の中央開口（Ｏ１）を得、それによってこの開 口（Ｏ１）と連通する小サイズのチューブの内容物を星形にディスペンスするよ うにしてある。 アダプタの第四の実施形態を第１０図から第１２図に示す。この第四の実施形 態のアダプタの基本的特徴である円筒状の基部（Ｂ）、ショルダ（Ｓ）、管状延 長部（ＴＢ）、中央開口（Ｏ１）およびスタッド（ＳＴ）は第一の実施形態と同 様である。ただし、この第四の実施形態では、中央開口（Ｏ１）に加えて管状延 長部（ＴＢ）の側部にポートホール（ＰＨ）が設けられている。したがって、こ の実施形態によれば、小サイズのチューブの内容物は、中央開口（Ｏ１）に加え て、管状延長部（ＴＢ）の側壁に位置するポートホール（ＰＨ）からもディスペ ンスすることができる。また、必要な場合には、中央開口（Ｏ１）からのディス ペンスを適当に防止することもできる。 次いで第１３図から第１５図に示す本発明のアダプタの第五の実施形態につい て説明する。これらの図に示すように、この第五の実施形態のアダプタの基本的 特徴である円筒状の基部（Ｂ）、ショルダ（Ｓ）、管状延長部（ＴＢ）、中央開 口（Ｏ１）およびスタッド（ＳＴ）は第一の実施形態と同様である。 ただし、この実施形態では、ショルダ（Ｓ）にポートホール（ＰＨ）が設けられ ている。したがって、この実施形態によれば、小サイズのチューブの内容物は、 中央開口（Ｏ１）に加えて、ショルダに設けたポートホール（ＰＨ）からもディ スペンスすることができる。また、必要な場合には、中央開口（Ｏ１）からのデ ィスペンスを適当に防止することもできる。 第１０図から第１５図に示したポートホールの形状と数はディスペンスする内 容物および／またはエンドユースにより変えることができる。 またアダプタ本体部分、とりわけその管状延長部および／またはスタッドの外 面の形状と構成を、管状延長部の内部形状と構成［中央開口（Ｏ１）］の変更を 伴いもしくは伴わずに変えることにより、本発明の二重チューブディスペンサ用 のアダプタによりディスペンスする内容物の形状をさらに変えることができる。 次に第１６図および第１７図に示す本発明のアダプタの第六の実施形態につい て説明する。第１６図のＳ−Ｓ’線断面図である第１７図に示すように、このア ダプタの円筒状基部（Ｂ）はショルダ（Ｓ）に沿って延伸し、第１６図の平面図 で明らか に分かるように非同心半円形の中央開口（Ｏ１）を構成する。この実施形態のス タッド（ＳＴ）も円筒状の基部（Ｂ）から延伸し、上向きに先細になって半円形 の開口（Ｏ１）の上縁のすぐ下に至る。 したがって、第六の実施形態の中央開口（Ｏ１）によって本発明の二重チュー ブディスペンサアセンブリの小サイズのチューブの内容物を非同心半円形状にデ ィスペンスする通路が与えられる。スタッド（ＳＴ）と少なくともアダプタ本体 部分の一部分の外部寸法によってこのアダプタを圧入する大サイズのチューブ頚 部の内部寸法に関する圧入接続が定まり、それによって本発明の二重チューブデ ィスペンサにおいて小サイズのチューブが大サイズのチューブ内に同軸に保持さ れかつ収容される。 以上に示した実施形態は単一の差別化因子（開口の形状／大きさ、ポートホー ルの介在）に基づくアダプタの様々な変形例であったが、適宜にそのような特徴 を複数組み合わせて所望のアダプタを得ることができる。 次に本発明によるアダプタを用いる二重チューブディスペンサを作る方法を示 す第１８Ａ図から第１８Ｄ図について説明する。 第１８Ａ図は、（従来の充填機により）すでに一種類の物質を充填し密封した 小サイズのチューブ（ｔ）に、チューブ（ｔ）をアダプタ（Ａ）に関して矢印（ ａｒ）方向に回転運動させることにより、アダプタ（Ａ）が取り付けられるとこ ろを示す。アダプタ（Ａ）の内側ねじ（ＴＨ）および小サイズのチューブ（ｔ） 頚部（ｎ１）周囲の外部ねじ（ｔｈ１）により、アダプタ（Ａ）が小サイズのチ ューブ（ｔ）に螺合する。アダプタ（Ａ）の小サイズのチューブ（ｔ）への螺合 が上述のように達成されると、第１８Ｂ図に示す小サイズのチューブ（ｔ）とア ダプタ（Ａ）とのアセンブリが得られる。 チューブ（ｔ）とアダプタ（Ａ）とを上記のように組み立てた後、二重チュー ブディスペンサは第１８Ｃ図および第１８Ｄ図に示す手順を経て作られる。 第１８Ｃ図は、適切に充填および密封を終え、アダプタ（Ａ）を螺合した小サ イズのチューブ（ｔ）を空の大サイズのチューブ（Ｔ）に、前記大サイズのチュ ーブ（Ｔ）の開いた後部端から挿入中の状態を示す。大サイズのチューブ（Ｔ） の口は取外し可能なキャップ（Ｃ）により閉じられている。小サイズのチューブ （ｔ）付きアダプタが、アダプタのスタッド（ＳＴ）が 大サイズのチューブ（Ｔ）の頚部（ｎ２）の内部に圧入されるまで挿入され、そ れによって小サイズのチューブ（ｔ）が大サイズのチューブ（Ｔ）内に同軸に保 持されかつ収容される。アダプタ（Ａ）および小サイズのチューブ（ｔ）が大サ イズのチューブ（Ｔ）内に組み付けられる圧入接続の状態を第１８Ｄ図に示す。 この図では大サイズのチューブ（Ｔ）だけが縦断面で示してある。 上述のように小サイズのチューブ（ｔ）をアダプタ（Ａ）で大サイズのチュー ブ（Ｔ）内に組み付けた後、小サイズのチューブ（ｔ）およびアダプタ（Ａ）の 外部と大サイズのチューブ（Ｔ）の内部との中間の空間に別種の物質（小サイズ のチューブ内の物質と異種類で、特徴が明確に異なるもの）を充填機により充填 する。 上述のそれぞれの部分への二種類の物質の充填は従来のもしくは特製のチュー ブ補助充填装置により行うことができる。各々の部分への充填を終えた後、大サ イズのチューブ（Ｔ）の開いた後部端を機械的な処理、超音波処理もしくはイン パルスヒーティング処理により圧着密封により閉じる。したがって、この二重チ ューブディスペンサは二つの異質の物質を別々に蓄 えるのに適しており、それによって化学反応および／またはそのような物質を一 緒に蓄える際の物理的不適合による問題等が回避される。 上述のように蓄えた物質を本発明の二重チューブディスペンサからディスペン スするため、大サイズのチューブ（Ｔ）と小サイズのチューブ（ｔ）の変形可能 な本体部分を通常は指で押圧しディスペンサに外圧を加え、それによって小サイ ズのチューブ（ｔ）内の物質をディスペンサの共通の出口端の開口（Ｏ１）およ び／または開口（Ｏ２）から、かつ空間（ＳＰ）内の物質を開口（Ｏ２）から同 時押出しする。開口（Ｏ１）および開口（Ｏ２）は第１９図に明示してある。 以上より明らかな通り、本発明の二重チューブディスペンサは、出口が３５ミ リ径と１９ミリ径のチューブ等の従来のストックチューブに本明細書に記載し開 示したアダプタを設けて有効に利用することにより得ることができる。さらには 、本発明は様々な径のチューブ、一般的には内側チューブは１０〜５０ミリ、外 側チューブは１５〜６０ミリ以上のものを使用することができる。また、本発明 のアダプタにより従来のチューブ製造装置および補助充填装置を有効に利用でき るので、製造技術 の変更が回避されかつ二重チューブディスペンサ製造の時間と経費がかなり節減 される。 上記実施形態に示した本発明の二重チューブディスペンサの構成は、アダプタ の材料の選択、用いるコラプシブルストックチューブの種類の選択、二重チュー ブディスペンサの内容物を同時にディスペンスするための開口の形状と構成の変 化、スタッドの数と形状、および本発明の二重チューブディスペンサの内容物の 充填方法等により様々に変更可能であることは明白であり、かつチューブの透明 性／半透明性等の外観を始めとする変更もしくは本発明のディスペンサと同じ目 的を達成するための製品形態は皆すべて上記の開示の範囲に属する。 それらのアダプタおよびチューブは適切なものであればどんな構成材料からも 製造することができる。チューブとアダプタの好ましい構成材料としては、金属 （アルミニウム等）、積層プラスチック、非積層プラスチック、透明／半透明／ 不透明プラスチック、熱硬化性プラスチックまたは熱可塑性プラスチック等があ る。本発明においては１０ミリから６０ミリ径の市販のストックチューブを使用 することができる。プラスチックチューブは側部シームレスの、単層プラスチッ クもしくは多層プ ラスチックの同時押出し品でもよし、あるいは従来技術により積層プラスチック （箔付きまたは箔なし）から製造することもできる。 本発明の用途は多種多様の領域にわたり、歯科用、食品、化粧品、洗髪剤、家 庭用クリーナ、触媒併用接着剤等、二つの相互に不適合の物質を共通のディスペ ンサに貯蔵し、使用中には両物質を同時に送出して両者間の相互作用により独特 の／より高い利益を得たいと望まれるところにある。以下は考えられる用途の一 部である。 ｉ．歯科用−チョークベースペースト中へのフッ化物の送出、過酸化水素ゲル と重曹ベースペーストとの同時送出、異なる色彩およびきめのゲルの同時送出。 ｉｉ．洗髪剤−陰イオンシャンプーと陽イオンコンディショナーの同時送出。 アダプタの設計は主としてエンドユース、すなわち二つの相互に不適合の物質 の送出によって決められる。二つの物質の比率、それらのレオロジーおよび密度 等のその他の物理的性質が主にアダプタの寸法（設計）を決める。それらの性質 はアダプタならびにストックチューブの構成材料の選択にもかかわる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１０月２日 【補正内容】 すでに歯科用製剤の二重コンパートメントディスペンサが知られており、その ディスペンサでは各々が他方の成分と化学反応する成分を相互に含む二つの歯磨 き剤部分が、共に蓄えられている二つの歯磨き剤部分のいずれとも反応しない押 出成形可能な物質により形成された分離膜によって相互に別々に前記ディスペン サ中に維持される。この知られているディスペンサにおいては、二つの反応性物 質および／または物理的に不適合の物質を有効に貯蔵しかつ同時に放出して組合 せた最終用途の目的は達成されるものの、この知られているディスペンサの製造 法は扱いにくく、時間がかかり、かつ高価でもある。とくに、この二重コンパー トメントディスペンサの製造にはディスペンサ製造機械のかなりの変更を伴い、 またディスペンサ内容物の特別の補助充填機を必要とする。 欧州特許出願第０５６４２０８号は、二ポートアダプタに含まれる一連の内部 ダクトによりチューブ内の物質をディスペンスする二ポートアダプタを有する二 重チューブディスペンサについて記載している。 したがって、本発明の基本的目的は、相互に反応性の、および／または物理的 に不適合の、および／または外見の異なる二 つの異なる物質を別々に蓄える上で効果的であり、かつその物質の組合せたエン ドユースを必要とするときには変形可能なディスペンサ本体に外圧を加えて上記 物質を共に同時に放出することができるディスペンサ容器を提供することにある 。 本発明のさらなる目的は、従来のチューブ製造装置および補助充填装置を使用 して二重チューブディスペンサ容器を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、各種サイズの練り歯磨きチューブ等の従来の貯蔵 用チューブを利用できるアダプタを提供し、二つの異なる物質を蓄えかつ必要時 に同時に押出して組合わせ使用するための二重チューブディスペンサを製造でき るようにすることにある。 本発明のさらに別の目的は二重チューブディスペンサの簡潔かつ費用効果の高 い製造方法を提供することにある。 請求の範囲 １．円筒形基部（Ｂ）とその管状延長部（ＴＢ）を最上部に有する本体部分と、 前記円筒形基部（Ｂ）内に小サイズのチューブ頚／口部（ｎ１）に関して解除 自在に固定して設けた手段と、 前記本体部分の少なくとも一部の外部に設けた、前記小サイズのチューブ（ｔ ）を圧入および保持し、本体部分の円筒形基部（Ｂ）に、大サイズのチューブ（ Ｔ）内面（ｎ２）の少なくとも一部内にかつこれに関して同軸に、解除自在に固 定された手段と、 前記本体部分が、前記小サイズのチューブ（ｔ）の内側と連通する通路を少な くとも一つ画定することを含むアダプタであって、前記本体部分外面および大サ イズのチューブ（Ｔ）の内面部分（ｎ２）により画定される更なる少なくとも一 つの通路が小サイズのチューブ（ｔ）の外面と前記小サイズのチューブを収容す る大サイズのチューブ（Ｔ）の内側との間の中間の空間と連通することを特徴と する二重チューブディスペンサにおいて使用するアダプタ（Ａ）。 ２．前記円筒形基部（Ｂ）に、隣接して形成され最上部の前記管状延長部（ＴＢ ）までさらに延伸するショルダ（Ｓ）を設けた、請求の範囲第１項に記載のアダ プタ。 ３．円筒形基部（Ｂ）を小サイズのチューブ（ｔ）に関して解除自在に固定する 前記手段が前記円筒形部分（Ｂ）内に前記小サイズのチューブ（ｔ）の頚部区域 内に設けたねじ（ｔｈ１）に対応して設けた内部ねじ（ＴＨ）を含む、請求の範 囲第１項または第２項に記載のアダプタ。 ４．前記本体部分の外部に設けられ、前記小サイズのチューブ（ｔ）を前記大サ イズのチューブ（Ｔ）内に同軸に圧入および保持する前記手段が前記本体部分に 設けた少なくとも一つのスタッド（ＳＴ）を含む、請求の範囲第１項から第３項 のいずれか一項に記載のアダプタ。 ５．前記本体部分の外周面に沿って前記スタッド（ＳＴ）を複数個設けた、請求 の範囲第４項に記載のアダプタ。 ６．前記スタッド（ＳＴ）が前記本体部分に一体形成されかつ前記大サイズのチ ューブ（Ｔ）頚部の内面部分（ｎ２）に関して圧入する寸法を有する、請求の範 囲第４項または第５項に記載のアダプタ。 ７．前記スタッド（ＳＴ）が各々前記円筒形基部（Ｂ）から発しかつ前記ショル ダ（Ｓ）沿いに前記管状延長部（ＴＢ）の上縁のすぐ下の部分まで延伸する、請 求の範囲第５項または第６項に記載のアダプタ。 ８．前記円筒形基部（Ｂ）および管状延長部（ＴＢ）が同軸であり、かつ前記小 サイズのチューブ（ｔ）の内側と連通する前記の少なくとも一つの通路が前記小 サイズのチューブ（ｔ）と連通する内側通路を含む、請求の範囲第１項から第７ 項のいずれか一項に記載のアダプタ。 ９．前記管状延長部（ＴＢ）が、円形の、小サイズのチューブ（ｔ）の出口に関 して同心の内側通路を画定するための内部形状および構成を有する、請求の範囲 第１項から第８項のいずれか一項に記載のアダプタ。 １０．前記小サイズのチューブ（ｔ）と連通する前記通路がさらに前記管状延長 部の側部に設けたポートホール（ＰＨ）を含む、請求の範囲第１項から第９項の いずれか一項に記載のアダプタ。 １１．前記小サイズのチューブ（ｔ）と連通する前記通路がさらに前記本体部分 の前記ショルダ（Ｓ）に設けたポートホール （ＰＨ）を含む、請求の範囲第１項から第９項のいずれか一項に記載のアダプタ 。 １２．前記管状延長部（ＴＢ）が、円筒形基部（Ｂ）に関して非同心の開口を有 するよう備えられている、請求の範囲第１項から第１１項のいずれか一項に記載 のアダプタ。 １３．前記円筒形基部（Ｂ）の実質的に半円形部分に沿って最上部で前記円筒形 基部が延伸して上向きに先細になるショルダに至り、かつその残る半円形部分が 垂直上向きに延伸して前記管状延長部（ＴＢ）を前記円筒形基部（Ｂ）上に構成 し、非同心半円形状の小サイズのチューブと連通する前記内側通路を備える、請 求の範囲第１項から第１２項のいずれか一項に記載のアダプタ。 １４．前記円筒形基部（Ｂ）から前記上向きに先細になるショルダ沿いに上向き に延伸するスタッド（ＳＴ）が少なくとも一つあり、前記スタッド（ＳＴ）と前 記管状延長部（ＴＢ）の垂直に延伸する半円形部分との外面構成／寸法により大 サイズのチューブ（Ｔ）頚部の内面／寸法に関して圧入接続が得られる、請求の 範囲第１３項に記載のアダプタ。 １５．請求の範囲第１項から請求の範囲第１４項のいずれか一 項に記載のアダプタを有する二重チューブディスペンサ。 １６．取り付けられた解除自在の蓋を有する前記の異なる物質のうち一方の物質 を含む適切に充填されかつ密封された小サイズのチューブ（ｔ）を準備すること と、 充填した小サイズのチューブ（ｔ）の解除自在の蓋をアダプタ（Ａ）と交換し 、それによってアダプタ基部を前記小サイズのチューブ（ｔ）の口／頚部（ｎ１ ）に関して固定することと、 一端の開いた空の大サイズのチューブ（Ｔ）をこれに解除蓋（Ｃ）を取り付け て用意することと、 アダプタ（Ａ）を取り付けた小サイズのチューブ（ｔ）を大サイズのチューブ （Ｔ）内にその開口端から挿入しかつアダプタ外面部分を前記大サイズのチュー ブ（Ｔ）の内面／内部構成（ｎ２）に関して好ましくはその頚部近辺に圧入し、 それによって前記小サイズのチューブ（ｔ）を前記大サイズのチューブ（Ｔ）内 に同軸に保持することと、 アダプタ（Ａ）付きの小サイズのチューブ（ｔ）の外面部分と大サイズのチュ ーブ（Ｔ）の内面（ｎ２）とによって画定される中間の空間内に前記異なる物質 のうち他方の物質を前記大サイズのチューブ（Ｔ）の開口端から充填機によって 充填し、 次いで、充填完了後に大サイズのチューブ（Ｔ）の開口端を圧着密封し、それに よって二重チューブディスペンサを得ることと、 を含む請求の範囲第１５項に従った二重チューブディスペンサの製造方法。 １７．蓋を取り付けた適切に充填済み小サイズのチューブを得る前記ステップが 、 解除自在に固定された蓋を取り付けた、一端の開いた空の小サイズのチューブ （ｔ）を用意することと、 前記の異なる物質のうち一方の物質を前記小サイズのチューブ（ｔ）内に充填 機により前記小サイズのチューブ（ｔ）の前記の開口端から充填し、次いで充填 完了後に、開口端を圧着密封することと、 を含む請求の範囲第１６項に記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ダールウオデイカー，シヤシヤンク・バー マン インド国、マハラシユトラ−400099、ボン ベイ、アイ・シー・テイ・リンク・ロー ド・アンデーリ（イースト）、ヒンドウス タン・レバー・リサーチ・センター・フラ ツツ、アグレザー・３・エイ (72)発明者 プロツテイ，コリン インド国、マハラシユトラ−400026、ボン ベイ、ブリーチ・キヤンデイ、デザイ・ロ ード、ブーラブハイ、サマーセツト・ハウ ス・52

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．二つの異なる物質を別々に貯蔵しかつ前記物質を必要時に同時にディスペン スする二重チューブディスペンサアセンブリであって、 前記物質のうち一方の物質を内蔵しかつ変形可能な本体部分を有する小サイズ のチューブと、 前記小サイズのチューブの口および／または頚部に固定されかつ前記小サイズ のチューブの内側と連通する通路を少なくとも一つ有するアダプタと、 前記アダプタがさらに前記小サイズのチューブを同軸に保持してアダプタ内部 に固定する手段を有し、かつ大サイズのチューブに関しても前記小サイズのチュ ーブが変形可能な本体部分を有することと、 前記異なる物質のうち他方の物質を内蔵し、アダプタを伴う前記小サイズのチ ューブの外面と大サイズのチューブの内面との間の中間の空間とを含み、大サイ ズのチューブの変形可能な本体部分に力／圧力が加わると前記小サイズのチュー ブと前記中間の空間から前記の異なる物質が前記大サイズのチューブの 口から同時にディスペンスされ、 さらに大サイズのチューブの前記口の蓋と、 を含む二重チューブディスペンサアセンブリ。 ２．円筒形基部とその管状延長部を最上部に有する本体部分と、 前記円筒形基部内に前記小サイズのチューブ頚／口部に関して解除自在に固定 して設けた手段と、 前記本体部分の少なくとも一部の外部に設けた、前記小サイズのチューブを圧 入および保持し、本体部分の円筒形基部に、前記大サイズのチューブ内面の少な くとも一部内にかつこれに関して同軸に、解除自在に固定された手段とを含み、 前記本体部分により、前記小サイズのチューブの内側と連通する通路が少なく とも一つと、前記本体部分外面の少なくとも一部および大サイズのチューブの内 面部分により画定される更なる少なくとも一つの通路とが画定され、小サイズの チューブの外面と前記小サイズのチューブを収容する大サイズのチューブの内側 との間の中間の空間と連通する、 二重チューブディスペンサにおいて使用するアダプタ。 ３．前記円筒形基部に、隣接して形成され最上部の前記管状延長部までさらに延 伸するショルダを設けた、請求の範囲第２項 に記載のアダプタ。 ４．円筒形基部を小サイズのチューブに関して解除自在に固定する前記手段が前 記円筒形部分内に前記小サイズのチューブの頚部区域内に設けたねじに対応して 設けた内部ねじを含む、請求の範囲第２項に記載のアダプタ。 ５．前記本体部分の外部に設けられ、前記小サイズのチューブを前記大サイズの チューブ内に同軸に圧入および保持する前記手段が前記本体部分に設けた少なく とも一つのスタッドを含む、請求の範囲第２項に記載のアダプタ。 ６．前記本体部分の外周面に沿って前記スタッドを複数個設けた、請求の範囲第 ５項に記載のアダプタ。 ７．前記スタッドが前記本体部分に一体形成されかつ前記大サイズのチューブ頚 部の内面部分に関して圧入する寸法を有する、請求の範囲第５項に記載のアダプ タ。 ８．前記スタッドが各々前記円筒形基部から発しかつ前記ショルダ沿いに前記管 状延長部の上縁のすぐ下の部分まで延伸する、請求の範囲第５項に記載のアダプ タ。 ９．前記円筒形基部および管状延長部が同軸であり、かつ前記小サイズのチュー ブの内側と連通する前記の少なくとも一つの 通路が前記小サイズのチューブと連通する内側通路を含む、請求の範囲第２項に 記載のアダプタ。 １０．前記管状延長部が、円形の、小サイズのチューブの出口に関して同心の内 側通路を画定するための、内部形状および構成を有する請求の範囲第９項に記載 のアダプタ。 １１．前記小サイズのチューブと連通する前記通路がさらに前記管状延長部の側 部に設けたポートホールを含む、請求の範囲第２項に記載のアダプタ。 １２．前記小サイズのチューブと連通する前記通路がさらに前記本体部分の前記 ショルダに設けたポートホールを含む、請求の範囲第３項に記載のアダプタ。 １３．前記管状延長部が円筒形基部に関して非同心の開口を有するよう備えられ ている、請求の範囲第２項に記載のアダプタ。 １４．前記円筒形基部の実質的に半円形部分に沿って最上部で前記円筒形基部が 延伸して上向きに先細になるショルダに至り、かつその残る半円形部分が垂直上 向きに延伸して前記管状延長部を前記円筒形基部上に構成し、非同心半円形状の 小サイズのチューブと連通する前記内側通路を備える、請求の範囲第１３項に記 載のアダプタ。 １５．前記円筒形基部から前記上向きに先細になるショルダ沿いに上向きに延伸 するスタッドが少なくとも一つあり、前記スタッドと前記管状延長部の垂直に延 伸する半円形部分との外面構成／寸法により大サイズのチューブ頚部の内面／寸 法に関して圧入接続が得られる、請求の範囲第１４項に記載のアダプタ。 １６．取り付けられた解除自在の蓋を有する前記の異なる物質のうち一方の物質 を含む適切に充填されかつ密封された小サイズのチューブを準備することと、 充填した小サイズのチューブの解除自在の蓋をアダプタと交換し、それによっ てアダプタ基部を前記小サイズのチューブの口／頚部に関して固定することと、 一端の開いた空の大サイズのチューブをこれに解除蓋を取り付けて用意するこ とと、 アダプタを取り付けた小サイズのチューブを大サイズのチューブ内にその開口 端から挿入しかつアダプタ外面部分を前記大サイズのチューブの内面／内部構成 に関して好ましくはその頚部近辺に圧入し、それによって前記小サイズのチュー ブを前記大サイズのチューブ内に同軸に保持することと、 アダプタ付きの小サイズのチューブの外面部分と大サイズの チューブの内面とによって画定される中間の空間内に前記異なる物質のうち他方 の物質を前記大サイズのチューブの開口端から充填機によって充填し、次いで、 充填完了後に大サイズのチューブの開口端を圧着密封し、それによって二重チュ ーブディスペンサを得ることと、 を含む請求の範囲第１項に従った二重チューブディスペンサの製造方法。 １７．蓋を取り付けた適切に充填済み小サイズのチューブを得る前記ステップが 、 解除自在に固定された蓋を取り付けた、一端の開いた空の小サイズのチューブ を用意することと、 前記の異なる物質のうち一方の物質を前記小サイズのチューブ内に充填機によ り前記小サイズのチューブの前記の開口端から充填し、次いで充填完了後に、開 口端を圧着密封することと、を含む、請求の範囲第１６項に記載の方法。