JPH11502174A - ヨーグルト容器等の支持体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 再利用可能なヨーグルト容器等の支持体（１０）は容器収容部（１４）を有し、それは支持体のスタッフ内の垂直な力を伝達し、ヨーグルト容器（１６）を囲んでいる。各支持体の容器収容部（１４）の下端は、下にある支持体（１０）の上面の位置決めリブ（４２、４４）と協働し、積み重ねられた支持体の層が、互いに水平方向に動かない様にしている。支持体（１０）は全体として、深絞りの薄い膜材で作られた、積み重ねが可能な単体であって、製造費が安く、また、再利用の前に洗滌することが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】 ヨーグルト容器等の支持体 本発明は、請求項１の前提部分に記載のヨーグルト容器等の支持体に関するも のである。 この種の支持体は、異なる実施形態で使用され、通常は、接着まはた止め針に よって互いに結合された板紙素材からなる。この支持体は、一度使用した後は廃 棄される。 さらに、ヨーグルトまたはカードなどのミルク製品をプラスチックから射出成 形されたケースで販売することが知られており、そのケースにはビン用バスケッ トのように、一体的に形成された内側仕切りが設けられている。この種の箱状の 支持体は、多数の支持体を積み重ねる際に伝達すべき力が、支持体内にある製品 を介してではなく、支持体を介してのみ受け渡される、という利点がある。しか し、高価で嵩張るという、欠点がある。 本発明によって、安価で、コンパクトに積み重ねることができ、その内部に保 持されるカップが積重ね力に加わらない、ヨーグルト容器等の支持体を提供する 。 この課題は、本発明によれば、請求項１に記載の特徴を有する支持体によって 解決される。 本発明による支持体においては、互いに重なり合った支持体間における力の垂 直の伝達は、個々の容器を包囲する容器収容部の周壁を介して行われる。支持体 の各容器収容部についてこの種の閉鎖された周壁が設けられているので、ひとつ の支持体から他の支持体への力の伝達は多数の伝達箇所を介して行われるので、 個々の伝達箇所が極めて大きい力を伝達する必要はない。この理由から容器収容 部の力を伝達する壁を比較的弱い材料から形成することができ、たとえば支持体 全体を箔、金属薄板またはコーティングされた板紙の裁断片から、請求項１５に 記載されているように、深絞りまたは真空変形によって形成することができる。 容器収容部の底壁が、支持体平面においてそれぞれ収容開口部に隣接する位置 決め手段によって位置決めされていることによって、本発明による支持体からな るスタックは横方向においても安定している。従ってこの種のスタックは手動お よび機械で良好に取り扱うことができる。 本発明の好ましい態様が、従属請求項に記載されている。 請求項２の発明によれば、支持体からの容器の取り出しが容易になる。支持体 の機械的な充填に関しても、この態様は有利である。 請求項３から５の発明によれば、後の再利用のために支持体を簡単に洗浄する ことに関して有利である。 請求項６の発明によれば、直接重なり合う空の支持体間で、隣接する支持体間 の最小間隔が保証されており、それによってスタックを再度分離することが容易 になる。 請求項８の発明によれば、支持体平面に対して平行な方向において隣接する支 持体の確実な位置決めが可能になる。 その場合に請求項８の発明によれば、それにもかかわらず、支持体が空の場合 に支持体を極めてコンパクトに積み重ねることができる。 請求項９と１０の発明によれば、再使用のために支持体を水で簡単に洗浄する ために用いられる。 請求項１１の発明によれば、支持体の高い機械的強度に関して有利である。 請求項１２に示すように形成された支持体によって、多数の個々 の支持体をその端縁に沿って係止することによって、より大きな複合支持体を形 成することができる。このことは、その上に多数の支持体スタックが並べて据え られるパレットにおいても、独立的な高いスタックではなく、むしろ力に関して 連続的な広いスタック層が得られることを意味している。このことは、高いスタ ックをより確実に形成することに関して有利である。 請求項１３の発明も、空の支持体を積み重ねられることを維持しながら、支持 体の機械的強度を増大させる作用をする。 請求項１４と１５の発明によれば、安価かつ容易な製造という点で、また、支 持体の簡単な洗浄という点で有利である（滑らかで、密な表面）。 請求項１６と１７の発明によれば、支持体内に挿入された容器の周壁の一部が 、容器を収容している支持体スタックの側方から見えることが可能になる。さら に、スタック内で一番上の支持体の容器の、位置決め手段の間で自由に接近でき る部分を、特に簡単に掴んで、取り出すことができる。 以下、図面を参照し、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。 図面において、 図１は、ヨーグルト容器を充填された支持体スタックの２層の一部を示す側面 図であり、 図２は、図１においてスタックを形成するために使用されたような、空の支持 体の上面図であり、 図３は、隣接する２つの支持体の２つの重なり合った容器収容部を、図２の I II−III 線に沿って切断した、拡大垂直断面図であり、 図４は、容器支持体の隣接する容器収容部を、図２のIV−IV線に沿って切断し た垂直断面図であり、 図５は、空の容器支持体のスタックの一部を、端縁近傍の容器収容部の領域で 切断した断面図であり、 図６から９は、図１から３および５に相当する図示であるが、変更された支持 体が図示されており、そして、 図１０は、１つの平面に配置され、互いに組み合わされた、図６から９に示す ４つの支持体の上面図である。 図１において支持体全体が符号１０で示されており、その支持体には上方の支 持体プレート１２に懸架された、全体を符号１４で示すヨーグルト容器１６用の 収容部が設けられている。支持体プレート１２の端縁には、一周する補強壁１８ が形成されており、その補強壁は容器収容部１４のほぼ半分の高さにわたって延 びている。補強壁１８は全部、支持体プレート１２の法線に対して（従って図面 では垂直に対して）約５から１０°の角度で設けられており、従ってほぼピラミ ッド台の形状を有する。補強壁１８の一方の長手端縁に折畳み部分２０が形成さ れており、反対側の長手壁には溝部分２２が形成されている。折畳み部分２０は 、実際には溝として形成することも可能であるが、その場合にはこれは溝部分２ ２よりも幾分少ない幅を有する。補強壁１８の一方の幅狭側には同様に折畳み部 分２４が形成され、反対の側には溝部分２６が形成されている。折畳み部分と溝 部分を介して、支持体１０のスタック平面に隣接するものを互いに組み合わせる ことができる。このようにして多数の支持体を重ね合せることができ、支持体ス タックを支持するパレットが斜め位置になった場合、あるいはこのパレットが唐 突に動いた場合に支持体スタックが倒れる危険はない。 個々の容器収容部１４は、特に図２から５に明らかなように、それぞれほぼ円 錐状の周壁２８を有する。周壁２８の下方端部にはリング形状の底壁３０が形成 されており、その底壁の自由端縁が流出 開口部３２を画成している。環状の底壁３０から等角度に分配された３つの突起 ３４が上方へ押し出されている。周壁２８の収容軸に対向する箇所にそれぞれ２ つのグリップ溝３６、３８が形成されており、そのグリップ溝の壁も同様に支持 体プレート１２の法線に対して斜めに配置されている。容器収容部１４の隣接す るものが支持体プレート１２内でそれぞれ深い条溝４０によって、特に支持体１ ２の縦方向にも横方向にも結合されている。このようにして容器収容部１４と条 溝４０が、支持体１０の材厚がわずかであっても良好に荷重を担うことのできる 機械的な骨組を形成する。 各カップ収容部１４において、周壁２８のグリップ溝３６、３８が設けられて いない部分の半径方向外側に、それぞれ２つの位置決めリブ４２、４４が設けら れており、その内側輪郭はグリップ溝３６、３８の下方端部の外側輪郭に相当す る。このようにして、スタックとして積み重ねる支持体をそれぞれ垂直軸を中心 に１８０°回動させて積み重ねた場合に、グリップ溝３６、３８の下方端部と支 持体の底壁３０のそれに対応する部分とがその下に位置する支持体の位置決めリ ブ４２、４４によって、支持体プレート平面内で位置決めされる。 このことを保証するために、グリップ溝３６、３８も位置決めリブ４２、４４ も、支持体１０の横中央平面に対して対称に配置されている。それに対して支持 体を同じ方向に整合させて積み重ねた場合には、支持体の容器収容部１４がその グリップ溝３６、３８を含めて、その下にある支持体の容器収容部１４とグリッ プ溝３６、３８内へはまり込む。 支持体プレート１２の、容器収容部１４の上方端部の間に位置する部分には、 流出開口部４６が設けられており、それを通して洗浄液が流出することができる 。 図５から明らかなように、支持体の支持体プレート平面に対して垂直に延びる 種々の壁はそれぞれ斜めに配置されているので、空の支持体を回収するためにそ の支持体を（同じ方向で、上を参照）極めてコンパクトに重ね合せることができ る。その場合に突起３４は、種々の支持体１０を少し離しておくために用いられ るので、それらを容易にばらばらにすることができる。 さらに図１から明らかなように、比較的幅広の補強壁１８を、宣伝情報および ／または製品情報をよく見えるように取り付けるために、使用することができる 。 上述の実施例においては、支持体１０は深絞りまたは真空成形によって形成さ れた一体的なプラスチック部品であった。この実施例の変形においては、支持体 を金属薄板またはコーティングされた紙からなる適当な素材を深絞りすることに よっても形成することができる。使用される金属薄板はステンレススチールから 形成してもよく、ラッカー塗装された、あるいはプラスチックコーティングされ た金属薄板であってもよい。支持体１０用の材料としてコーティングされた紙が 使用される場合には、コーティングは衛生規則と洗浄に対する耐性に関して選択 されている。該当する素材は、たとえば両側に適切な薄いプラスチックフィルム が張られた板紙コア層も含むことができる。 図６から１０に示す支持体１０は、以下に説明するわずかな変形はあるが、図 １から５を参照して上述したのと同じである。対応する支持体部分は同一の参照 符号を有し、改めて個々に説明はしない。 変形された支持体においては、位置決めリブ４２と４４は、支持体１０の全体 高さのほぼ５０％に相当する高さを有し、その支持体は図１から５に示す例の場 合と同じ寸法を有する容器１６を収容す るように定められている。それによって容器収容部内にある容器１６の実際に魅 力的な情報を与えるように印刷された周壁の大きな領域を、支持体スタックの側 方から見ることができる。容器を取り出すために、位置決めリブ間に容易に手を 差し込むことができる。 位置決めリブ４２、４４の端部には、それぞれ支持体プレートから高く引き上 げられた壁部分４８が設けられており、その壁部分がその上に位置している支持 体１０の容器収容部１４の底を支える。 図６から１０に示す支持体構造は製造技術的に、深絞りの際に材料量をあまり 遠くまで流さなくて済むという利点を有する。というのは平坦な素材に基づいて 、半分の支持体距離が容器収容部１４を一方へ深絞りすることによって、そして 支持体距離の他の半分は位置決めリブ４２、４４を他の方向へ深絞りすることに よって形成されるからである。 図６から１０に示す支持体においては、折畳み部分２０と２４も省かれている 。すなわち、溝部分２２と２６が一周して延びている補強壁１８の下方の端縁と 直接協働する。 図７の切断線ＡとＢは、図８の左下に位置する、下方の支持体１０の容器収容 部１４ないしは図８の上方に位置する、上方の支持体１０の容器収容部１４がど の方向に切断されているかを示唆している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＮ，ＣＺ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．それぞれ１つの容器を収容する多数の容器収容部（１４）を備えた支持体 プレート（１２）を有し、前記容器収容部がそれぞれ挿入された容器（１６）の 底と協働する底部分（３０）を有する、ヨーグルト容器等の支持体において、 容器収容部（１４）に、それぞれ支持体プレート平面に対してほぼ垂直に延び 、対応する容器（１６）の周壁を包囲する、容器収容部（１４）の長手軸に対し て傾斜した周壁（２８）が設けられており、その周壁の下方端部がそれぞれ底壁 （３０）と結合されており、 各容器収容部（１４）の近傍において支持体プレート（１２）上に位置決め手 段（４２、４４）が設けられており、前記位置決め手段の間にその上に位置する 支持体（１０）の容器収容部（１４）の底壁（３０）を収容することができるこ とを特徴とするヨーグルトなど用の支持体。 ２．周壁（２８）に、容器収容部（１４）の軸に関して互いに対向する少なく とも２つのグリップ溝（３６、３８）が設けられていることを特徴とする請求項 １に記載の支持体。 ３．底壁（３０）が流出開口部（３２）を有することを特徴とする請求項１又 は２のいずれか１項に記載の支持体。 ４．底壁（３０）が環状であることを特徴とする請求項３に記載の支持体。 ５．底壁（３０）が、その流出開口部（３２）へ向かって傾斜していることを 特徴とする請求項３又は４のいずれか１項に記載の支持体。 ６．底壁（３０）にそれぞれ上方へ突出する突起（３４）が取り 付けられていることを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の支持体 。 ７．位置決め手段が、支持体プレート（１２）から上方へ突出する位置決めリ ブ（４２、４４）であることを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載 の支持体。 ８．支持体プレート（１２）が矩形であって、個々のカップ収容部（１４）に おいて位置決めリブ（４２、４４）が支持体プレート（１２）の横中央平面に対 して対称に、その位置決めリブが支持体（１０）を逆にして隣接する支持体（１ ０）のグリップ溝（３６、３８）内へはまり込み、ないしはその位置決めリブの 間にその上に位置する容器収容部の下方部分を収容するように、配置され、かつ その寸法を選択されていることを特徴とする請求項２と組合わせた請求項７に記 載の支持体。 ９．支持体プレート（１２）の、容器収容部（１４）の間に位置する領域に流 出開口部（４６）が設けられていることを特徴とする請求項１から８のいずれか １項に記載の支持体。 １０．支持体プレート（１２）の、容器収容部（１４）の間に位置する領域が 、その領域に設けられている流出開口部（４６）に向かって傾斜していることを 特徴とする請求項９に記載の支持体。 １１．容器収容部（１４）の間に延びている補強リブ又は補強条溝（４０）を 特徴とする請求項１から１０のいずれか１項に記載の支持体。 １２．支持体プレート（１２）が矩形であって、互いに対向する２つの矩形側 のそれぞれ一方に折畳み部分（２０；２４）が、それと対向する矩形側に溝部分 （２２；２６）が設けられており、その場合に折畳み部分（２０；２４）と溝部 分（２２；２６）が互いに係止可能であることを特徴とする請求項１から１１の いずれか１項 に記載の支持体。 １３．支持体プレート（１２）の端縁に、周方向に延びる下方へ懸架された補 強壁（１８）が形成されており、その補強壁が支持体プレート（１２）の法線に 対して傾斜しており、かつ好ましくは容器収容部（１４）の軸方向寸法のほぼ半 分にわたって延びていることを特徴とする請求項１から１２のいずれか１項に記 載の支持体。 １４．支持体が、プラスチック、金属薄板またはコーティングされた板紙から なる一体的に形成された形状部品であることを特徴とする請求項１から１３のい ずれか１項に記載の支持体。 １５．支持体が素材の深絞りまたは真空変形によって形成されていることを特 徴とする請求項１４に記載の支持体。 １６．位置決め手段（４０、４２）が支持体プレート（１２）を越えて突出す る支柱からなり、その支柱がその上に位置する支持体（１０）のその上に位置す るカップ収容部の底を支持することができることを特徴とする請求項１から１５ のいずれか１項に記載の支持体。 １７．位置決め手段（４０、４２）の高さが、支持体全体の高さの約２５から ７５パーセント、好ましくは約５０パーセントであることを特徴とする請求項１ ６に記載の支持体。