JPH11502170A - 2つの搭乗地域を備えた運搬装置 - Google Patents

2つの搭乗地域を備えた運搬装置

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JPH11502170A
JPH11502170A JP8528134A JP52813496A JPH11502170A JP H11502170 A JPH11502170 A JP H11502170A JP 8528134 A JP8528134 A JP 8528134A JP 52813496 A JP52813496 A JP 52813496A JP H11502170 A JPH11502170 A JP H11502170A
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JP
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seat
seats
boarding
lift
point
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Ceased
Application number
JP8528134A
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English (en)
Inventor
ドゥニ、クレッセル
ジャン、フランソワ、ピアール
Original Assignee
ドゥニ、クレッセル
ジャン、フランソワ、ピアール
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Publication date
Application filed by ドゥニ、クレッセル, ジャン、フランソワ、ピアール filed Critical ドゥニ、クレッセル
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61BRAILWAY SYSTEMS; EQUIPMENT THEREFOR NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B61B12/00Component parts, details or accessories not provided for in groups B61B7/00 - B61B11/00
    • B61B12/02Suspension of the load; Guiding means, e.g. wheels; Attaching traction cables
    • B61B12/022Vehicle receiving and dispatching devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61BRAILWAY SYSTEMS; EQUIPMENT THEREFOR NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B61B1/00General arrangement of stations, platforms, or sidings; Railway networks; Rail vehicle marshalling systems
    • B61B1/02General arrangement of stations and platforms including protection devices for the passengers

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 分離自在座席リフトの搭乗ステーションは、スキーヤー(21)を交互に搭乗させるための2つの地域(22,29)を備えている。スキーヤーを搭乗地点により容易に到達させるために、通路地域において座席を組に配列することにより座席同士の間隔が増加される。上記ステーションは、それぞれ1つずつの搭乗地域を有する2つのレーン(16,17)を備えることができる。この場合、索から取り外された座席は、各ラインに沿って交互に導かれる。両搭乗地域は、同一のレーン上において前後して配置させることができる。この場合は、組にされた座席の位置は、2つの搭乗地域同士の間で交換され、最初の地域で後側にあった座席が2番目の地域では前側に移動される。

Description

【発明の詳細な説明】 2つの搭乗地域を備えた運搬装置 技術分野 本発明は、分離自在座席リフト(detachable chair-lift)に関する。このリ フトは、2つのステーション間を連続的に運行する空中索を有している。この空 中索は、ブルホイールの間を通って無端ループを形成する。このリフトは又、ラ イン上で上記索に連結されるとともに上記ステーションにおいて上記索から取り 外される座席を有している。この索から取り外された座席は、上記ループの1の ストランドから、スキーヤーを搭乗させる複数の搭乗地点を通る他のストランド ヘ当該座席を運搬する軌道上を、連続的に移動する。 本発明は、これに鑑みて、その好適な適用例として分離自在座席リフト、更に 特定的には一般に坂の下に位置する搭乗ステーションとして記述されているが、 ケーブルカーに代表される他の運搬手段にも適用できることは言うまでもない。 背景技術 運搬能力は、座席リフトにとって本質的な要素であって、各座席の乗員数とラ イン上の座席の速度及び座席間の距離に左右される。分離自在座席リフトの発達 は、減速による座席への搭乗の容易さを確保する一方で、ライン上の速度とそれ による運搬率とを増大させることによって成し遂げられてきている。上記ステー ションにおいては、座席の速度が低くなるため、ライン上よりも座席同士の間隔 が狭くなり、特に搭乗領域において、座席のサイズが2座、3座或いは4座と大 きくなればなるほど、スキーヤーが互いに接近した2つの座席間を通過するのが 困難となる。 発明の開示 本発明の目的は、高い運搬能力と極めて安全な搭乗性とを備えた座席リフトを 提供することである。 本発明の座席リフトにおいて、運搬軌道は、スキーヤーが互いに続く座席に交 互に搭乗するための搭乗地点を少なくとも2つ備えるとともに、索から取り外さ れた複数の座席は、これらの座席の組同士の間の距離を増加させてスキーヤーを 搭乗地点により容易に到達させるように、搭乗地点を通過する際に組に寄せ集め られる。 複数の座席の組を寄せ集めること(grouping)は、ステーションの入口に配置 されたリズム変更装置によって行われ、このリズム変更装置は、座席が索から取 り外された後、座席の減速度を変更する。このリズム変更装置は、坂の上のステ ーションに配置することもでき、このことにより、リズム変更装置は、座席がこ のステーションを出るとすぐに、複数の座席の組を寄せ集める。この場合、座席 は空席であるから、ラインに沿う複数の座席が不等間隔であることは欠点になら ない。 本発明の第1の実施形態においては、上記運搬軌道は、それぞれ通路を伴った 搭乗地点を有する内側進路及び外側進路への分岐によって2つに分かれるととも に、ポイント切換装置が、これらの進路の一方と他方とに複数の座席を交互に差 し向ける。 複数の座席を一方の進路と他方の進路とに交互に差し向けることにより、座席 が搭乗地点を通過する頻度が半分となり、搭乗作業がより容易となる。更に、3 又はそれ以上の数の進路を設けて、このような頻度をより減少させることも考え られる。外側進路の搭乗地点への到達は、何ら困難を生じさせない。これに対し て、内側進路は外側進路によって取り囲まれており、内側進路の搭乗地点への通 路は進路と交差してしまう。本発明において複数の座席の組を寄せ集めることに よって、座席間の距離、ここでは座席の組同士の間の距離は増加し、スキーヤー にとって、座席の組同士の間を通過して搭乗地点に到達することがより容易とな る。このことにより、通路上を前進するスキーヤーと座席との間での衝突の危険 性は明らかに減少し、ほとんど一般的な座席リフトと同等程度となる。これは、 2つの座席の組が交差領域を同時に通過するからである。通路と進路とが交差す る交差領域は、有利には、進路の分岐領域と一致する。 本発明の発展形においては、搭乗地点が次のような手法で配置されている。す なわち、これらの地点への通路は進路のカーブ部分に対して接線をなし、半ルー プ形状を有する内側進路は、通常の手法でラインの軸線上に延びる。内側進路の 搭乗地点は、通路と進路との交差領域に隣接している。有利には、通路上に配置 されたゲートが、この通路へのスキーヤーの進入を制御する。 本発明の変型例においては、2つの進路は、交差領域において、両者とも搭乗 地点の方向にカーブしており、座席の組のうちの進行方向から見て前側の座席が 、切換ポイントの近傍で内側進路へ差し向けられる。このような進路のカーブに よって、複数の座席は速やかに交差領域を通過することができる。この前側の座 席は、最もカーブのきつい軌道を辿るので、事故の大きな危険性を何ら伴うこと なく動きの遅いスキーヤーに背後から接近する。 本発明のもう一つの変型例においては、それぞれ半ループ形状の内側進路及び 外側進路が、ラインの軸線上において、この軸線に沿って食い違う形で配置され る。この場合、前側の座席は好ましくは、切換ポイントにおいて外側進路へ差し 向けられる。後側の座席が内側軌道へ分岐して通路を速やかに通過するのに対し て、この前側の座席は、その通路を垂直に横切る。 2つの進路及びそれらの軌道の配置は、異なっていてもよく、またステーショ ンの位置や構造によって決定されてもよい。ただし、2つの進路は決して交差し てはならない。これは、座席同士の衝突の危険と複雑な同調装置の必要とを避け るためである。進路の長さと、これらの進路上での座席の移動速度とは、複数の 座席が、それらの可能な順序変更を伴いながら、進路を離れる時に進路をスター トする時と同様の進行率を有するようになっている。 本発明の他の実施形態においては、2つの搭乗地点が同一の進路上に前後して 配置され、複数の座席は、始めに第1の搭乗地点を通過し次に第2の搭乗地点を 通過するように組に寄せ集められるとともに、この際、第1の搭乗地点に進入す る時に座席の組の前側にあってこの第1の搭乗地点でスキーヤーを搭乗させた座 席が、第2の搭乗地点に進入する時には座席の組の後ろ側に位置するような座席 の集合の切換を伴う。搭乗地点は、通路がカーブに対して接線をなすように、進 路のカーブ部分に配置されており、これらの2つの搭乗地点は、有利には互いに 直角をなしている。座席の進行と同調されたゲートが、通路へのスキーヤーの進 入を制御する。 到着時の降席は、搭乗よりも重大性が低く、多くは、単純な傾斜路を伴った通 常の手法で達成できる。しかしながら、それぞれ降席地点を有する2つの進路を 有するような、搭乗装置と同様のシステムを使用することも可能である。本発明 に関して簡素化されたものでは、運搬軌道が、それぞれ傾斜路の形態の降席地点 を有する2つの平行な進路に2分されている。ポイント切換装置は、座席を一方 の進路と他方の進路とに交互に差し向ける。また、2つの傾斜路は、スキーヤー が座席と進路の下を正常に通過して路を空けられるように傾斜している。座席と の接触の危険性は、全て排除される。 図面の簡単な説明 その他の利点及び特徴は、以下に述べる本発明の2つの実施形態であって、単 なる例示として以下の添付図面に記載された実施形態についての記述によって更 に明確となるであろう。 図1は、本発明による座席リフトの搭乗ステーションの概略斜視図、 図2乃至図5は、図1に示すステーションの平面図であって、それぞれ座席の 連続的な位置を示す図、 図6は、本発明の他の実施形態を示す、図2と同様の図、 図7は、本発明による降席ステーションを示す概略平面図、 図8及び図9は、本発明の他の実施形態を示す、図2及び図3と同様の図であ る。 発明を実施するための最良の形態 図1乃至図6において、分離自在座席リフトの搭乗ステーションは、その入口 部分に、索12からの座席11の取り外し及びこれらの座席の減速のための領域 10を備えている。これらの座席11は、レール13上を進行してステーション からの出口へ搬送され、そこで、索12の反対側のストランドに再度連結される 前に、加速領域14上で再加速されてステーションから出て行く。 索12から取り外された座席11の駆動及び減速は、適当な手段、例えば綱止 め(cleats)付きのチェーン及びタイヤ付ホイールの組33によってなされる。 この種の減速状態で搭乗を行う分離自在座席リフトは周知であり、ここではその 詳細を述べる必要はない。 本発明においては、減速領域10の後に配置されたポイント切換装置15によ って、座席11を内側進路16又は外側進路17へ選択的に差し向けることがで きる。2つの進路16,17は、ポイント切換装置18によって、加速領域14 に連結され、外側進路17は内側進路16の周囲に延びている。従って、座席1 1を索12の一側のストランドから反対側のストランドへ移送するための進路は 、各々レール13と推進手段とを有する2つの進路16,17によって2つに分 けられる。内側進路16は、通常の手法で進路軸線内に配置された半ループ形状 を有している。この内側進路16は、通路23とともにその上に搭乗地点22を 作るべきカーブ部分20を備えている。この通路23は、その軸線がカーブ20 に対してほぼ接線をなすようになっている。座席11は、6座式(この数と異な っていてもよい)であり、6つのゲート24が設けられた通路23によって、6 人のスキーヤー(三角形で図示されている。)が一列になって搭乗地点22へ前 進することができるようになっている。外側進路17は、導入部分において内側 進路16の曲線に従うとともに、その始めの部分19が搭乗地点22の方へ内側 進路16と同方向に湾曲するような、側方へ変形した半ループ形状をなしている 。この始めの部分19に連続して、ほぼ中央部に搭乗地点29を有するカーブ部 分27が存在している。この搭乗地点29は、カーブ部分27に対して接線をな した軸線を有する通路30を伴っている。6つのゲート24が設けられた通路3 0によって、6人のスキーヤーが一列になって搭乗地点29へ前進することがで きるようになっている。2つの通路23,30は、互いに平行に隣接している。 内側進路16における通路23が外側進路17と交差しているのに対して、外側 進路17における通路30は、通常の手法で後方から搭乗地点へ直接連絡してい る。前者の交差領域25は、ポイント切換装置15を伴う分岐領域に一致してい る。内側進路16の搭乗地点22は、交差領域25に隣接しており、ゲート24 はこの交差領域25の直前に配置されている。従って、ゲート24と搭乗地点2 2との間のスキーヤー21が進むべき距離ができるだけ制限される。同じゲート 24が、交差領域25の通過と搭乗地点22へのアクセスとを調節する。ゲート 24は、進路16,17の曲線の外側と内側にそれぞれ従って、通路上に斜めに 配置されるとともに、座席11が通過する段階で開放されて行くようになってい る。 本発明の第1の実施形態において、座席11の減速装置33は、座席11の運 行リズムを変更し、これらの座席を直ちに、互いに接近した座席同士の組を形成 して交差領域25を一緒に通過するように動かす。このように座席を一緒に動か すことは、交差領域25の入口で一方の座席11を停止させて次の座席を待たせ ることの他、好ましくは、2つの座席11が交差領域25の入口に一緒に到達し てこの領域を同時に通過できるように、各々の減速を調節することによって達成 される。座席11の組同士を隔てる距離が増加し、スキーヤーがより容易に座席 の組同士の間を通過できることは明らかである。本実施形態の変型例においては 、坂の下の搭乗ステーションを簡素化できるように、座席11の運行リズムの変 更が坂の上のステーションで実行され、空の座席が予めライン上で組に寄せ集め られる。 外側進路17の長さは、内側進路16の長さより長くなっている。従って、も し座席が進路16,17上を同等の速度で通過するとすれば、この長さの差は、 出口において通常の規則的なリズムが再度達成されるように定められなければな らない。この場合、座席の順番を変更して、短い内側進路16の座席が、長い外 側進路17の1又は2の座席の前方を通過するようにする。このようなリズムは 、進路16,17又は加速領域14における座席11の速度を異ならせることに よっても達成することができる。 装置の動作は、図2乃至図5によって理解できる。図2に示す時点で、一組の 座席11.4及び11.5が、分岐領域25を低速で一緒に通過できるように、減速領域 10において減速されて一緒に動かされて行く。最初の座席11.4は、ポイント切 換装置15をちょうど通過したところである。このポイント切換装置15は、座 席11.4を搭乗地点22方向の内側進路16へ差し向けるようになっている。組の 2番目の座席11.5は、交差領域25に進入し、外側進路17へ差し向けられて行 く。通路23はゲート24によって閉じられており、このゲート24によって、 スキーヤー21が交差領域25と関わったり内側進路16の搭乗地点22へ進行 したりできないようになっている。短い内側進路16に従って先行した座席11.2 が、加速領域14にかみ合わされ、長い外側進路17に従う最初の座席11.1を追 い越しているのに対して、先行する座席11.3は、外側進路17のカーブ部分27 の搭乗地点29にある。座席11.4,11.5の組を追う座席11.6が、明らかに、この 座席の組から少し離れているこのが分かる。 図3に示す時点においては、座席11.4は搭乗地点22にあり、座席11.5は外側 進路17にかみ合っている。続く図4及び図5は、ポイント切換装置15によっ て内側進路16と外側進路17とに交互に差し向けられる異なる座席11の進行 を示している。このような動作については、さらに詳細な説明は要しない。 図6は、進路16,17のもう一つの配列を示している。この配列では、外側 進路17は、ラインの軸線上及び延長上に配置された半ループ状をなすとともに 、内側進路16の半ループに対して食い違う形になっている。従って、内側進路 16における通路23は、外側進路17に対してほぼ垂直に配置されている。こ の変型例においては、外側進路17へ差し向けられるようになっている座席11.5 が、座席11.5,11.6の組の前側に位置しており、後側の座席11.6は内側進路16 の側へ転向しつつ、速やかに交差領域を離れる。動作については、図2乃至図5 を参照して上述したものと同様である。 通路23,30及び搭乗地点22,29は、利用可能なスペース及びステーショ ンの構造に応じて、カーブ20,27の他の部分に位置させることもできること は明らかである。座席11同士の間隔を増加させるために、第3の分岐進路を設 けることも考えられる。各進路16,17は、搭乗地点22,29より前方に位置 する搭乗地点を備えていても良く、それらの場所は必ずしもカーブ20,27内 にある必要はない。 到着ステーションは、2つに分かれた進路を有する出発ステーションとほぼ同 様にすることができる。運行率及び装置の構造によっては、単一進路を有する通 常のステーションでも十分である。すなわち、座席から降りることは乗ることよ りも容易だからである。図7は、簡略化された降席ステーションを示している。 この降席ステーションにおいては、座席が2つの隣り合う平行な進路32,34 に交互に差し向けれれる。これらの進路32,34は各々、スキーヤーを衝突の 危険なしに(図の矢印で示すように)座席11の下と進路32,34とを通過さ せるような降席用傾斜路35,36を有している。 図8及び図9に示す本発明のもう一つの実施形態においては、搭乗ステーショ ンは、ラインから通常の手法で延びる半ループ状の単一の進路13を備えている 。各々通路38,40を伴う2つの搭乗地点37,39は、各進路のカーブ部分、 特にカーブの中央部とカーブからの出口とに配置され、座席11の組がこれらの 2つの搭乗地点37,39を連続的に通過するようになっている。2つの搭乗地 点37,39は互いにほぼ垂直に配置され、カーブに対して接線をなす通路38, 40には、座席11の進行に同調して開くゲート24が備え付けられている。 上述したような手順で、座席11が、カーブの始めの部分に到着し、組に寄せ 集められ、第1の搭乗地点37に向かって一緒に動かされ、この搭乗地点37に おいて、組の前方の座席がスキーヤー21を搭乗させる。この場合、2つの搭乗 地点37,39間における座席11を組にする寄せ集め方を変更する必要がある ということが分かる。すなわち、第1の搭乗地点37において組の後側の座席が 、第2の搭乗地点39においては前側で到着してスキーヤーを搭乗させるような 寄せ集め方に変更する必要がある。このような切換は、未だ空の座席とそれに続 く座席とを寄せ集めるとともに、当該空の座席をそれに先行する座席から隔てる ように、連続する座席を減速及び/又は増速させることによって達成される。ス キーヤー21は、通路38,40上を前進して搭乗地点37,39に到達するため の、より多くの時間的余裕を有することが分かる。 動作については、図8及び図9により明確に示されている。図8において、一 組の座席11.4,11.5がカーブの始めの部分に到達し、通路38を横切って搭乗地 点37で待機するスキーヤーを前側の座席11.4上に搭乗させる準備がなされる。 先行する座席11.2と寄せ集められて第1の搭乗地点37を通過した座席11.3は、 座席11.2から引き離され、次の座席11.4とともに第2の搭乗地点39の通路40 を横切るべく、その座席11.4を待っている。そして、座席11.3は、この搭乗地点 39まで前進したスキーヤーを搭乗させることになる。 図9は、座席11.4,11.5が第1の搭乗地点37を通過して先行する座席11.3に 追いついた瞬間を示している。この座席11.3は、座席11.4とともに通路40を横 切って第2の搭乗地点39まで前進する。座席11.4,11.5の組の後側の座席11.5 は、減速して座席11.4から引き離され、後続の座席11.6,11.7の組の次の座席11. 6を待つ。カーブから離れた領域の座席11.1,11.2は、一方の座席11.1が第2 の搭乗地点39のスキーヤーを搭乗させるとともに、他方の座席11.2が第1の搭 乗地点37のスキーヤーを搭乗させている。 座席11.4,11.5の組と座席11.6,11.7の組とを隔てる距離は、通常の間隔で離さ れた座席同士を隔てる距離よりも大きい点と、それ故にスキーヤーが座席の組同 士の間をより容易に横切れるようになっている点とに注目すべきである。このよ うな動作については、図8及び図9の例によって明確に示されており、さらに詳 細な説明は不要である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年3月6日 【補正内容】 技術分野 本発明は、請求項1の前文に対応した分離自在座席リフト(detachable chair -lift)に関する。 本発明は、これに鑑みて、その好適な適用例として分離自在座席リフト、更に 特定的には一般に坂の下に位置する搭乗ステーションとして記述されているが、 ケーブルカーに代表される他の運搬手段にも適用できることは言うまでもない。 背景技術 運搬能力は、座席リフトにとって本質的な要素であって、各座席の乗員数とラ イン上の座席の速度及び座席間の距離に左右される。分離自在座席リフトの発達 は、減速による座席への搭乗の容易さを確保する一方で、ライン上の速度とそれ による運搬率とを増大させることによって成し遂げられてきている。上記ステー ションにおいては、座席の速度が低くなるため、ライン上よりも座席同士の間隔 が狭くなり、特に搭乗領域において、座席のサイズが2座、3座或いは4座と大 きくなればなるほど、スキーヤーが互いに接近した2つの座席間を通過するのが 困難となる。 発明の開示 本発明の目的は、高い運搬能力と極めて安全な搭乗性とを備えた座席リフトを 提供することであって、このような目的は、請求項1の特徴を実現することによ って達成されるものである。 米国特許-A-4,050,385号の文書は、複数の座席の運搬軌道がそれぞれ 搭乗地点を有する2つの平行な進路に分割されるような分離自在座席リフトにつ いて記述している。上記複数の座席は、一方の進路と他方の進路とに交互に差し 向けられ、このことによって装置の運搬率を増加させることができる。2つの進 路は交差しており、搭乗地点は各進路の外側部分に配置されている。スキーヤー は、ラインに対して垂直に位置するとともに、座席の軌道や進路と交差すること なく、停止した状態の座席に後方から搭乗する。停止した状態での搭乗は、座席 リフトの運行率を減少させてしまうし、2つの進路の交差部分において、座席の うちの1つに搭乗が行われ、僅かな調節の誤りが負傷事故を引き起こす可能性が ある。 ヨーロッパ特許-A-0,306,771の文書は、複数の座席が互いに接近して 貯留されるような、分離自在座席リフトの駐機用進路について記述している。 本発明の座席リフトにおいて、運搬軌道は、スキーヤーが互いに続く座席に交 互に搭乗するための搭乗地点を少なくとも2つ備えるとともに、索から取り外さ れた複数の座席は、これらの座席の組同士の間の距離を増加させてスキーヤーを 搭乗地点により容易に到達させるように、搭乗地点を通過する際に組に寄せ集め られる。 本発明において、複数の座席を組に寄せ集めること(grouping)によって、一 の組の後側の座席と後続の組の前側の座席との間の距離が増加される。このよう な寄せ集めは、ステーションの入口に配置されたリズム変更装置によって行われ 、このリズム変更装置は、座席が索から取り外された後、座席の減速度を変更す る。このリズム変更装置は、坂の上のステーションに配置することもでき、この ことにより、リズム変更装置は、座席がこのステーションを出るとすぐに、複数 の座席の組を寄せ集める。この場合、座席は空席であるから、ラインに沿う複数 の座席が不等間隔であることは欠点にならない。 本発明の第1の実施形態においては、上記運搬軌道は、それぞれ通路を伴った 搭乗地点を有する内側進路及び外側進路への分岐によって2つに分かれるととも に、ポイント切換装置が、これらの進路の一方と他方とに複数の座席を交互に差 し向け、そのため、座席が搭乗地点を通過する頻度が半分となり、このようにし て搭乗作業がより容易となる。更に、3又はそれ以上の数の進路を設けて、この ような頻度をより減少させることも考えられる。外側進路の搭乗地点への到達は 、何ら困難を生じさせない。これに対して、内側進路は外側進路によって取り囲 まれており、内側進路の搭乗地点への通路は、進路と交差してしまう。本発明に おいて複数の座席の組を寄せ集めることによって、座席間の距離、ここでは座席 の組同士の間の距離は増加し、スキーヤーにとって、座席の組同士の間を通過し て搭乗地点に到達することがより容易となる。このことにより、通路上を前進す るスキーヤーと座席との間での衝突の危険性は明らかに減少し、ほとんど一般的 な座席リフトと同等程度となる。 請求の範囲 1. 2つのステーションの間に延びて連続的に運行する空中索であって、前 記ステーションにおいてブルホイールの間を通って無端ループを形成する空中索 (12)と、ライン上で前記索に連結されるとともに、前記ステーションにおい て前記索から取り外されて軌道上を進行する複数の座席(11)とを有し、前記 軌道は、前記ループの1のストランドから、スキーヤー(21)を搭乗させるた めの少なくとも2つの搭乗地点(22,29;37,39)を通る他のストランド ヘ当該座席を運搬する軌道であり、これらの搭乗地点においてスキーヤー(21 )が互いに連続する座席(11)に交互に搭乗するような分離自在座席リフトに おいて、 前記スキーヤーは、前記複数の座席の間を通過することによって1の搭乗地点 に到達し、 前記索(12)から取り外された連続する2つの座席(11)は、前記搭乗地 点に向かう際に一組の座席として寄せ集められ、この寄せ集めは、寄せ集められ た2つの座席同士の間の距離を減少させるとともに、その結果として、この座席 の組と後続又は先行の座席との間の距離を増加させて前記スキーヤーを前記搭乗 地点により容易に到達させるように行われることを特徴とする分離自在座席リフ ト。 2. 前記座席(11)のリズム変更装置(33)が、前記座席の進行速度を 変更することにより、前記複数の座席を組に寄せ集めることを特徴とする請求項 1記載の座席リフト。 3. 前記リズム変更装置(33)は、前記複数の座席(11)が前記索(1 2)から取り外された後、これらの座席(11)の減速度を変化させることによ り、連続する2つの座席(11)を互いに接近させて一緒に寄せ集めるようにな っていることを特徴とする請求項1又は2記載の座席リフト。 4. 前記座席(11)のリズム変更装置(33)は、前記座席(11)が坂 の上のステーションを出ると直ちに前記座席を寄せ集めるられるように、前記坂 の上のステーションに配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の座 席リフト。 5. 前記運搬軌道は、それぞれ通路(23,30)を伴った搭乗地点(22, 29)を有する内側進路(16)及び外側進路(17)への分岐によって2つに 分かれ、 ポイント切換装置(15)が、前記複数の座席(11)を前記進路(16,1 7)の一方と他方とに交互に差し向け、 前記複数の座席が、前記座席の進路と前記内側進路(16)の搭乗地点(22 )への通路(23)との交差領域(25)において組に寄せ集められることによ り、前記座席の組同士の間の距離を増加させ、スキーヤーがより容易に前記座席 の組同士の間を通過して前記内側進路の前記搭乗地点に到達できるように構成さ れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の座席リフト。 6. 前記2つの進路(16,17)の分岐する領域(15)が、前記交差領 域(25)とほぼ一致していることを特徴とする請求項5のいずれか1項に記載 の座席リフト。 7. 2つの搭乗地点(37,39)が同一の進路上に前後して配置され、 前記複数の座席(11)は、始めに第1の搭乗地点(37)に向かって進行し 、次に第2の搭乗地点(39)に向かって進行するように組に寄せ集められると ともに、この際、前記第1の搭乗地点(37)において座席の組の後側にあった 座席が前記第2の搭乗地点(39)においては座席の組の前側に位置するような 座席の寄せ集めの切換を伴うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に 記載の座席リフト。 8. 前記スキーヤー(21)が前記搭乗地点(22,29;37,39)に到 達するための通路(23,30;38,40)を有する座席リフトであって、 前記搭乗地点(22,29;37,39)は、これらの搭乗地点への通路が前記 進路(13,16,17)のカーブ部分(20,27)に対して接線をなすように 、これらの進路のカーブ部分に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7 のいずれか1項に記載の座席リフト。 9. 前記スキーヤー(21)が前記搭乗地点(22,29;37,39)に到 達するための通路(23,30;38,40)を有する座席リフトであって、 前記座席(11)の進行と同調されたゲート(24)が、前記搭乗地点への通 路上に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の 座席リフト。 10. 降席ステーションを有する座席リフトであって、 前記運搬軌道が、それぞれ降席地点(35,36)を有する2つの平行な進路 (32,34)に2分され、 ポイント切換装置(15)が、前記座席(11)を一方の前記進路と他方の前 記進路とに交互に差し向けるとともに、 前記2つの降席地点は、前記スキーヤーが進路と交差せずに路を空けられるよ うに傾斜していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の座席 リフト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 2つのステーションの間に延びて連続的に運行する空中索であって、前 記ステーションにおいてブルホイールの間を通って無端ループを形成する空中索 (12)と、ライン上で前記索に連結されるとともに、前記ステーションにおい て前記索から取り外されて軌道上を連続的に進行する複数の座席(11)とを有 し、前記軌道は、前記ループの1のストランドから、スキーヤー(21)を搭乗 させるための複数の搭乗地点(22,29;37,39)を通る他のストランドへ 当該座席を運搬する軌道であるような分離自在座席リフトにおいて、 前記運搬軌道は、互い連続する座席(11)にスキーヤー(21)が交互に搭 乗するための搭乗地点(22,29;37,39)を少なくとも2つ備え、 前記索(12)から取り外された複数の座席(11)が前記搭乗地点を通過す る際に組に寄せ集められることにより、これらの座席の組同士の間の距離を増加 させて前記スキーヤーを前記搭乗地点により容易に到達させるように構成されて いることを特徴とする分離自在座席リフト。 2. 前記座席(11)のリズム変更装置(33)が、前記座席の進行速度を 変更することにより、前記複数の座席を組に寄せ集めることを特徴とする請求項 1記載の座席リフト。 3. 前記リズム変更装置(33)は、前記複数の座席(11)が前記索(1 2)から取り外された後、これらの座席(11)の減速度を変化させることによ り、連続する2つの座席(11)を互いに接近させて一緒に寄せ集めるようにな っていることを特徴とする請求項1又は2記載の座席リフト。 4. 前記座席(11)のリズム変更装置(33)は、前記座席(11)が坂 の上のステーションを出ると直ちに前記座席を寄せ集めるられるように、前記坂 の上のステーションに配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の座 席リフト。 5. 前記運搬軌道は、それぞれ通路(23,30)を伴った搭乗地点(22, 29)を有する内側進路(16)及び外側進路(17)への分岐によって2つに 分かれ、 ポイント切換装置(15)が、前記複数の座席(11)を前記進路(16,1 7)の一方と他方とに交互に差し向け、 前記複数の座席が、前記座席の進路と前記内側進路(16)の搭乗地点(22 )への通路(23)との交差領域(25)において組に寄せ集められることによ り、前記座席の組同士の間の距離を増加させ、スキーヤーがより容易に前記座席 の組同士の間を通過して前記内側進路の前記搭乗地点に到達できるように構成さ れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の座席リフト。 6. 前記2つの進路(16,17)の分岐する領域(15)が、前記交差領 域(25)とほぼ一致していることを特徴とする請求項5のいずれか1項に記載 の座席リフト。 7. 2つの搭乗地点(37,39)が同一の進路上に前後して配置され、 前記複数の座席(11)は、始めに第1の搭乗地点(37)を通過し次に第2 の搭乗地点(39)を通過するように組に寄せ集められるとともに、この際、前 記第1の搭乗地点(37)において座席の組の後側にあった座席が前記第2の搭 乗地点(39)においては座席の組の前側に位置するような座席の寄せ集めの切 換を伴うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の座席リフト。 8. 前記スキーヤー(21)が前記搭乗地点(22,29;37,39)に到 達するための通路(23,30;38,40)を有する座席リフトであって、 前記搭乗地点(22,29;37,39)は、これらの搭乗地点への通路が前記 進路(13,16,17)のカーブ部分(20,27)に対して接線をなすように 、これらの進路のカーブ部分に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7 のいずれか1項に記載の座席リフト。 9. 前記スキーヤー(21)が前記搭乗地点(22,29;37,39)に到 達するための通路(23,30;38,40)を有する座席リフトであって、 前記座席(11)の進行と同調されたゲート(24)が、前記搭乗地点への通 路上に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の 座席リフト。 10. 降席ステーションを有する座席リフトであって、 前記運搬軌道が、それぞれ降席地点(35,36)を有する2つの平行な進路 (32,34)に2分され、 ポイント切換装置(15)が、前記座席(11)を一方の前記進路と他方の前 記進路とに交互に差し向けるとともに、 前記2つの降席地点は、前記スキーヤーが進路と交差せずに路を空けられるよ うに傾斜していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の座席 リフト。
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