JPH11323804A - 走行路およびその使用方法 - Google Patents

走行路およびその使用方法

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JPH11323804A
JPH11323804A JP12782498A JP12782498A JPH11323804A JP H11323804 A JPH11323804 A JP H11323804A JP 12782498 A JP12782498 A JP 12782498A JP 12782498 A JP12782498 A JP 12782498A JP H11323804 A JPH11323804 A JP H11323804A
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lane
traveling
vehicle
travel
lanes
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Hiroyuki Mizukami
裕之 水上
Isao Nakamura
功 中村
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られたスペースを有効に使用して効率的な
輸送を行う。 【解決手段】 高速道路10の中央部に3車線の高速物
流レーン4を設ける。高速物流レーン4の外側は、一般
レーン9として利用する。高速物流レーン4の上り車線
1および下り車線2には、無人の自律走行台車11,1
2を走行させ、トラック13を乗載またはトレーラ14
を牽引させる。中央車線3は、空の自律走行台車11,
12の駐車用スペースや予備用など、多目的に使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人または物を輸送
する車両の走行路およびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】限られた道路のスペースを有効に利用し
て、人や物が効率的な輸送を行うために、自律走行台車
を用いる搬送システムの一種として、たとえばシャトル
ハイウェイシステム (“The Shuttle Highway Syste
m” Proceeding of The SecondWorld Congress on Inte
lligent Transport System Vol,Vpp 2203−2212.199
5)が提案されている。このシャトルハイウェイシステ
ムでは、複数のインターチェンジが設けられ、インター
チェンジ間は専用の輸送ラインによって接続され、輸送
ラインには専用の自律走行台車が用いられる。インター
チェンジの入口サイドと出口サイドとは、それぞれ通常
の道路に接続される。通常道路から乗込む車両は、入口
サイドでインターチェンジに入り、インターチェンジで
自律走行台車上に搭載される。インターチェンジと目的
のインターチェンジとの間は、自律走行台車が車両を乗
載した状態の高速で走行し、目的のインターチェンジで
自律走行台車から車両が降ろされ、その出口サイドから
通常の道路に戻る。
【0003】このようなシャトルハイウェイシステムの
ように専用の自律走行台車を走行させる道路は、専用の
走行路として設ける必要があるけれども、独立した道路
として建設するよりは、既設あるいは新設の高速道路な
どの一部分を利用する方が実現しやすいと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自律走行台車を走行さ
せる専用の道路を広い範囲に建設することは現実的でな
く、高速道路網の一部を自律走行台車用の走行路として
利用する方が実現可能性を高めることができる。しかし
ながら、高速道路などの一部を自律走行台車専用の走行
路に転用する場合には、通常の車両が走行する車線を確
保しなければならないので、自律走行台車の走行用の車
線は限られてしまう。専用の走行路は、最低で上下各1
車線ずつの2車線とすることが考えられる。しかしなが
ら、上下2車線では、一方の車線に事故などが生じると
きに他方の車線を利用することは困難であり、1つの車
線での障害の影響が大きく使用効率を低下させてしま
う。また、分岐や合流を、それぞれの車線毎に設ける必
要があり、特に自律走行台車などの自動運転を行う場合
に、分岐や合流の制御が複雑となって円滑な自動走行が
阻害され易い。
【0005】自律走行台車専用の車線の数を多くし、走
行方向の片側毎に複数車線ずつ設ければ、障害発生時な
どでの回避や分岐や合流地点での円滑な走行も容易とな
る。しかしながら、片側に複数の車線を設けることは、
それだけ自律走行台車用の走行路が占めるスペースが大
きくなり、他の一般車両が走行するスペースが少なくな
ってしなう。
【0006】本発明の目的は、限られたスペースを有効
に利用して効率的な運送を行うことができる走行路およ
びその使用方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両が走行可
能な走行レーンを3以上含む走行路であって、幅方向の
一方寄りで、車両が第1方向に走行する第1の走行レー
ンと、幅方向の他方寄りで、車両が第1方向とは逆方向
の第2方向に走行する第2の走行レーンと、第1の走行
レーンおよび第2の走行レーンの中央に設けられ、複数
の目的に使用可能な第3の走行レーンとを含むことを特
徴とする走行路である。
【0008】本発明に従えば、車両が走行可能な3つの
走行レーンを設ける。本発明の走行レーンは、道路の車
線はいうまでもなく、線路(レール)、ガイドウェイ、
軌道等を全て含む概念である。第1の走行レーンおよび
第2の走行レーンの中央の第3の走行レーンは、複数の
目的使用可能であるので交通状況に応じて柔軟に第3の
走行レールを使い分けて、全体として効率的な走行路の
利用を図ることができる。
【0009】また本発明で前記走行路は、5以上の走行
レーンを有し、前記第1の走行レーン、前記第2の走行
レーン、および前記第3の走行レーンとして、中央寄り
の少なくとも3つの走行レーンが割当てられることを特
徴とする。
【0010】本発明に従えば、5以上の走行レーンを有
する走行路のうちの、中央寄りの3以上の走行レーンが
設けられているので、中央寄りの少なくとも3つの走行
レーンを有効に利用して輸送効率の向上を図るととも
に、周辺の走行レーンを利用して一般の車両も通行させ
ることができる。
【0011】また本発明で前記第3の走行レーンには、
分岐または合流区間が設けられることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、第1の走行レーンおよび
第2の走行レーンの中央の第3の走行レーンを利用して
分岐または合流区間を設けるので、走行路からの分岐ま
たは走行路への合流を円滑に行うことができる。
【0013】また本発明で前記第3の走行レーンには、
登坂用走行レーンが設けられることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、登坂用走行レーンが必要
なときには第3の走行レーンを登坂用走行レーンとして
用いればよいので、容易に登坂用走行レーンを利用する
ことができ、車速が遅い車両と速い車両とを分離して安
全でかつ効率的な車両の走行を行うことができる。
【0015】また本発明でトンネルまたは橋梁等を含む
特定区間には、前記第3の走行レーンは設けられないこ
とを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、トンネルまたは橋梁等を
含む特定区間には第3の走行レーンを設けないので、ト
ンネルや橋梁の建造費用を低減することができる。
【0017】さらに本発明は、車両が走行可能な走行レ
ーンを3以上含む走行路の使用方法であって、幅方向の
一方寄りおよび他方寄りに、車両の走行方向が逆方向と
なる第1および第2の走行レーンをそれぞれ設け、第1
および第2の走行レーンの中央に第3の走行レーンを設
け、第3の走行レーンを、複数の目的に応じて使い分け
ることを特徴とする走行路の使用方法である。
【0018】本発明に従えば、第1の走行レーンおよび
第2の走行レーンの間に設ける第3の走行レーンを、複
数の目的に応じて使い分けるので、第1の走行レーンお
よび第2の走行レーンの交通状況などに合わせて適切な
第3の走行レーンの使用を行い、全体として効率的な輸
送を行うことができる。
【0019】また本発明で前記第1の走行レーン、前記
第2の走行レーンおよび前記第3の走行レーンは、貨物
輸送専用に使用することを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、3つの走行レーンを利用
して貨物輸送を効率的かつ安全に行うことができる。
【0021】また本発明で前記貨物輸送は、無人運転で
行うことを特徴とする。本発明に従えば、無人運転の貨
物輸送を、3つの走行レーンを有効に利用して効率よく
行うことができる。
【0022】また本発明で前記第1の走行レーン、前記
第2の走行レーンおよび前記第3の走行レーンには、無
人運転車両のための誘導を行う案内手段を設けておくこ
とを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、無人運転車両のために走
行の誘導を行う案内手段が設けられるので、走行レーン
に沿って高速で無人運転車両を高速度で移動させること
も可能となり、全体として効率的な輸送を行わせること
ができる。
【0024】また本発明で前記案内手段は、走行レーン
間の境界に設けられ、前記車両が走行中の走行レーンか
ら逸脱することの防止も可能な障害物であることを特徴
とする。
【0025】本発明に従えば、走行レーン間の境界に障
害物が設けられるので、無人運転の車両が走行中の走行
レーンから逸脱することがなく、安全で効率的な輸送を
行うことができる。
【0026】また本発明で前記障害物の表面には、前記
車両の車輪の高さに対応する位置に、走行路の路面から
立上る軸線が走行方向の前方側および走行レーンの幅方
向の外方に傾斜するローラを備えておくことを特徴とす
る。
【0027】本発明に従えば、走行路の路面から立上る
軸線が走行方向の前方側および走行レーンの幅方向の外
方に傾斜するローラが障害物として備えられるので、走
行中の車両の車輪がローラの表面に接触すれば、ローラ
から走行レーンの内方に向ける反力を受け、円滑に走行
レーン内を走行させることができる。
【0028】また本発明で前記第3の走行レーンは、交
通状況に応じて使い分けることを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、第3の走行レーンを交通
状況に応じて使い分けるので、第3の走行レーンを適切
かつ有効な用途に使用して効率よく輸送を行わせること
ができる。
【0030】また本発明で前記第3の走行レーンは、停
止車両用のスペースとして利用することを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、第3の走行レーンを停止
車両用のスペースとして、駐車用や退避用に用いるの
で、第1の走行レーンおよび第2の走行レーンの走行の
障害とならずに車両を停止させることができる。
【0032】また本発明で前記第3の走行レーンは、前
記第1の走行レーンまたは前記第2の走行レーンのうち
の一方の予備として使用することを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、第3の走行レーンは、第
1の走行レーンまたは第2の走行レーンのうちの一方の
予備として使用するので、一方が障害があるようなとき
にも車両の通行を継続させることができる。
【0034】また本発明で前記第3の走行レーンが予備
となる対象の走行レーンは、区間によって異なることを
特徴とする。
【0035】本発明に従えば、区間によって予備となる
対象の走行レーンを変えるので、全体として円滑な車両
の通行を行わせることができる。
【0036】また本発明で前記第3の走行レーンは、当
該走行路への進入、または当該走行路からの退出用にも
用いることを特徴とする。
【0037】本発明に従えば、第3の走行レーンを利用
して車両の進入または退出を行うので、第1または第2
の走行レーンでの車両の走行を円滑に行いながら、走行
路への車両の進入または走行路から車両の退出を円滑に
行うことができる。
【0038】また本発明で前記第1の走行レーンまたは
前記第2の走行レーンを走行中の車両は、車間距離を詰
めて前記第3の走行レーンから進入する車両のための余
地を空けることを特徴とする。
【0039】本発明に従えば、第3の走行レーンに進入
した車両が第1の走行レーンまたは第2の走行レーンに
合流する際には、第1の走行レーンまたは第2の走行レ
ーンを走行中の車両が車間距離を縮めて形成するスペー
スに進入することができるので、円滑な合流を行うこと
ができる。
【0040】また本発明で前記第1の走行レーン、前記
第2の走行レーンおよび前記第3の走行レーンには、車
両を牽引または乗載させて走行可能な自動走行台車を走
行させ、前記走行路の近傍に、自動走行台車上への車両
の乗込み、および自動走行台車上からの車両の退出を行
うターミナルを設けることを特徴とする。
【0041】本発明に従えば、第1、第2および第3の
走行レーンを利用して自動走行台車を走行させ、車両を
牽引または乗載させて輸送しながら、走行路の近傍に設
けられるターミナルで、自動走行台車への車両の乗込み
または自動走行台車からの車両の退出を行わせることが
できる。
【0042】また本発明で前記ターミナルでは、前記自
動走行台車を、車両の退出場所と乗込場所との間で運搬
することを特徴とする。
【0043】本発明に従えば、ターミナルには自動走行
台車からの車両の退出場所と、自動走行台車の車両の乗
込場所とを設けておき、退出場所と乗込場所との間では
自動走行台車を運搬して移動するので、車両の退出と乗
込みとを分けて円滑に行うことができる。
【0044】また本発明で前記自動走行台車は、高さが
予め定める基準以下に保たれて上面に車両を乗載し、前
記ターミナルには、自動走行台車のみが走行可能な高さ
の暗渠式走行路が設けられ、暗渠式走行路の入口側で車
両の退出を行い、暗渠式走行路の出口側で車両の乗込み
を行うことを特徴とする。
【0045】本発明に従えば、自動走行台車の高さが予
め定める基準以下に保たれて、上面に車両を乗載して運
搬するので、ターミナルには自動走行台車のみが走行可
能な高さの暗渠式走行路を設け、暗渠式走行路の入口側
で車両の退出を行い、暗渠式走行路の出口側の車両の乗
込みを行うことによって、自動走行台車が暗渠式走行路
を出入りする際に円滑に車両の退出と乗込みとを行わせ
ることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の実施
の第1形態の走行路での概略的な交通状況を示す。本実
施形態では、中寄りの3つの走行レーン、すなわち第1
の走行レーンである上り車線1、第2の走行レーンであ
る下り車線2および第3の走行レーンである中央車線3
を貨物専用の高速物流レーン4に割当てている。上り車
線1と下り車線2とでは、車両の走行方向が逆方向とな
る。高速物流レーン4の両側には、上り車線5,6およ
び下り車線7,8が2車線ずつ配置され、一般レーン9
となっている。中央部の高速物流レーン4と、両側の一
般レーン9とは、全体として高速道路10を構成してい
る。
【0047】3車線が配置される高速物流レーン4で
は、特に貨物輸送を効率的に行うため、2種類の自律走
行台車11,12のような自動運転の専用車両が用いら
れる。一方の自律走行台車11は、上面にトラック13
を乗載した状態で自律して走行可能である。他方の自律
走行台車12は、トレーラ14を牽引した状態で自律し
て走行可能である。これらの自律走行台車11,12
は、一般レーン9を走行する乗用車、バス、トラックな
どの一般車15と同様に、ゴムタイヤの車輪で走行す
る。高速物流レーン4の上り車線1、下り車線2および
中央車線3には、路面に磁気ネイル16などの誘導案内
用の標識が埋込まれている。自律走行台車11,12に
は、AHS(Automated Highway System)技術を適用し
た自動ステアリングが導入されており、路面の標識に従
って自律的に横方向の制御を行うことができる。
【0048】高速物流レーン4は、限られた道路資源を
有効に利用して、輸送効率を高める目的で設けられてい
る。輸送効率を高めるためには、車両の走行速度を高
め、かつ車両の密度を高くする必要がある。道路におけ
る車両の密度は、単位時間当りの断面交通容量として表
される。断面交通容量を高くするために、複数の台車を
メカニカルに連結した状態で走行させ、車間距離を0に
して高速走行し、必要に応じて台車の分岐や合流を行う
方式とすることも考えられる。しかしながら、高速走行
中に高頻度で分岐や合流を行うことはかなり困難である
と考えられる。各台車が自律的に走行し、高速物流レー
ン4を走行中の車間距離の制御や運行管理を自動的に行
うようにすれば、一般車15が一般レーン9を走行する
場合よりは、輸送効率の向上を図ることができる。
【0049】ゴムタイヤ方式の自律走行台車11,12
を走行させる高速物流レーン4は、軌道面を単純化する
ことができ、道路設計施工上も安価でシンプルな機構を
設けるだけで済むようになる。ただし、上り車線1およ
び下り車線2は、走行方向が相互に逆方向であり、中央
車線3は後述するように多目的に使用するので、走行中
の車両が車線から逸脱しないように防止する機構とし
て、たとえば車線間の境界に案内障壁17が設けられて
いる。また、なお、自律走行台車11,12への給電は
路面から行う。車間距離や運行管理は、自律走行台車1
1,12相互間の車車間通信や、前方・後方車間距離セ
ンサなどのAHS技術を応用する。
【0050】たとえば、目標となる単位時間当りの断面
交通容量を2000台/時間とし、車両長を15mと仮
定すると、走行速度が時速80kmのときの車間距離は
25mとなる。このときの車間時間は、25÷(800
00÷3600)=1.125秒となる。走行速度を3
0km/時間まで減少させると、車間距離は0mとな
る。すなわち、交通容量が2000台/時間のときの限
界の走行速度は、車両長が15mでは、2000×15
=30km/時間である。AHS技術を応用し、車間距
離を5mまで詰めることができるとすれば、1車線当り
の最大断面交通容量は、時速80kmで走行するとき、
80000÷(15+5)=4000台/時間となる。
【0051】図3は、同一の道幅の高速道路10で、高
速物流レーン4を設ける場合の方が、一般レーン9のみ
の場合よりも輸送効率を向上させることができることを
示す。すなわち、図3(a)では、片側3車線ずつの一
般レーン9のみを設け、中央に中央分離帯18、両側に
路肩19を設ける従来の高速道路の断面を示す。1車線
当り3.75mの幅で、3車線分が3.75×3=1
1.25mとなり、路肩に3.25mずつ、中央分離帯
18として7.50mを必要とすると、全体の道幅は、
3.25×2+11.25×2+7.50=36.5m
となる。図3(b)は、本実施形態の高速道路10とし
て、中央部に高速物流レーン4を設ける場合の断面を示
す。一般レーン9は2車線ずつとし、路肩19の幅は
3.00mに減らして、高速物流レーン4の幅を12.
00mとし、高速物流レーン4と一般レーン9との間に
幅1.75mのスペースを空ける。高速道路10の幅
は、3.00×2+3.75×2×2+1.75×2+
12.00=36.5mであり、図3(a)と同じであ
る。高速物流レーン4の幅が12.00mとれるので、
上り車線1、下り車線2および中央車線3の各車線に、
4.00mずつ割当てることができる。
【0052】図4は、本実施形態の高速道路10の高速
物流レーン4で車線逸脱防止を図るための案内障壁17
の構成を示す。案内障壁17の高さは、自律走行台車1
1,12の車体下部に設ける緩衝部20までとする。自
律走行台車11,12の走行方向が横にずれると、緩衝
部20が案内障壁17に接触し、走行中の車線から逸脱
しないように押戻すことができる。また、一般レーン9
を走行中の一般車15が高速物流レーン4に進入しよう
とするときも、案内障壁17が障害となるので、一般レ
ーン9と高速物流レーン4との分離の機能も果すことが
できる。
【0053】図5は、本発明の実施の第2形態として、
車線逸脱防止を図る他の構成を示す。自律走行台車1
1,12の車体には、下方に延びる形状の走行ロッド2
1が設けられる。走行ロッド21は、車線中央部に形成
される案内溝22に嵌合し、走行中に経路が案内され
る。路面上に案内溝22が開口している幅はタイヤの幅
よりも小さく、一般車15も高速物流レーン4内を走行
することができる。ただし、高速で自動運転される自律
走行台車11,12が高密度で走行する高速物流レーン
4に、人が操縦する一般車15が進入すると、高速物流
レーン4内の交通が乱されるおそれがある。このため、
高速物流レーン4と一般レーン9との間には、案内ロー
ラ23も設けられている。案内ローラ23は、車両のゴ
ムタイヤと接触すると、ゴムタイヤに車線の内方に向う
ような反力を与える。
【0054】図6は、本発明の実施の第3形態として、
車線逸脱防止を図るさらに他の構成を示す。本実施形態
では、図5の実施形態と同様な案内ローラ23を、高速
物流レーン4と一般レーン9との間の分離用ばかりでは
なく、高速物流レーン4内の車線逸脱防止用にも使用し
ている。本実施形態では、案内ローラ23を各車線の境
界に並べることによって、車線逸脱防止と一般車進入防
止とを図ることができる。なお、案内ローラ23は、車
線の境界上のみに配置してもよい。
【0055】図7は、図5および図6の実施形態で使用
する案内ローラ23についての基本的な構成を示す。複
数の案内ローラ23は、軸線24回りに回転自在であ
る。各案内ローラ23の軸線24は、路面25から立上
がる際に、走行方向Rの前方に角度θ1(0゜<θ1<
90°)でかつ車線の幅方向Wの外方に角度θ2(0゜
<θ2<90°)で傾斜する。このように傾斜して並ん
でいる案内ローラ23に車両の車輪26が当ると、案内
ローラ23は軸線24回りに回転し、車輪26は車線の
内方I寄りに案内され、一般車の進入防止や車線逸脱防
止を図ることができる。図5および図6では、このよう
な複数の案内ローラ23が両側で山形に並んでいる。
【0056】図8、図9および図10は、図3(a)に
示す片側3車線の高速道路について、平坦地、橋梁およ
び傾斜地でとりうる道路断面形状の変化を示す。図8に
示すように、平坦地あるいは緩い傾斜地では、道幅3
6.50mで中央分離帯18を含む片側3車線ずつの上
下線をとりうる。図9に示すような橋梁27では、上下
線を分離しても、片側3車線を確保することができる。
また図10に示すような比較的傾斜が急な傾斜面28に
高速道路を建設するときは、上下線で高度差を設ける必
要があるけれども、片側3車線は確保することができ
る。
【0057】図11は、本発明の実施の第1〜第3形態
として、図3(b)に示すように、高速道路の中央部に
設ける3車線の高速物流レーン4の内の中央車線3を、
空車両の駐車用に使用する状態を示す。自律走行台車1
1,12は、高速物流レーン4の両端および中間に間隔
をおいて設置されるターミナル30間でトラック13や
トレーラ14の搬送を行う。自律走行台車11,12も
故障する可能性があり、また安全確保のための定期的な
メンテナンスの必要もある。タイヤ交換や車両点検は、
高速物流ライン4の近傍に設けられる台車メンテナンス
工場31で行われる。
【0058】各ターミナル30で、到着する自律走行台
車11,12と、出発する自律走行台車11,12とが
常に同数であれば、自律走行台車11,12の過不足は
生じない。しかしながら、冗長性が全くないので、途中
の事故や故障で到着が遅れると、トラックやトレーラと
組合わせて出発すべき自律走行台車11,12の数が不
足し、ターミナル30で待ち時間などが生じてしまい、
出発する自律走行台車11,12にも遅れが生じてしま
う。各ターミナル30で、到着予定と出発予定との台数
が常に同一となるように調整することも困難である。し
たがって、中央車線3を空の自律走行台車11,12の
駐車用に使用し、常にある程度の台数の自律走行台車1
1,12が駐車可能であるようにしておけば、種々の事
態に柔軟に対応し、効率の良い物流システムを構成する
ことができる。
【0059】図12に示すように、中央車線3に空の自
律走行台車11,12を駐車可能にしておけば、中央車
線3をバッファとして過不足の調整を行うことができ
る。ターミナル30間での高速物流レーン4の長さが3
00kmである場合を想定すると、前述のような全長1
5mの空の自律走行台車11,12は、車間距離を5m
ずつとれば、15000台×(15+5)=300km
であるので、最大で15000台までの駐車が可能であ
る。図11に示すように、中央車線1を駐車用や故障車
両などの停車車両の待機用に円滑に使用するためには、
高速物流レーン4に沿って、適宜、上り車線1および下
り車線2との間の連絡部32を設けておく必要がある。
【0060】図13は、トンネルや橋梁33が設けられ
る部分で、中央車線3を設けずに2車線としている状態
を示す。橋梁33などでは、図9に示すように、上下の
片側ずつが中央で分離されるので、中央に高速物流レー
ン4の中央車線3を設けることができなくなってしま
う。上下線が一体となるようなトンネルや橋梁33は、
建造が困難であり、建造に要する費用も大きくなる。ま
た、図10に示すような傾斜面28に片側ずつ道路を形
成する必要があるときにも、高速物流レーン4の中央車
線を設けることはできなくなる。中央車線3を駐車用な
どとして用いるときには、橋梁33やトンネルの部分で
分断されていても、残りの区間を有効に使用することが
できる。
【0061】図14は、中央車線3を事故発生時の退避
車線として用いる考え方を示す。たとえば、図14
(a)では、上り車線1に事故34が発生している状態
を示す。事故発生の直前まで、中央車線3は駐車用とし
て使用されており、何台かの空の自律走行台車11,1
2が駐車している。事故34が発生すると、図14
(b)に示すように、事故34の発生箇所の近傍で、中
央車線3が回避用として使用される。この際に、回避用
として使用予定の区間では、中央車線3上に駐車してい
る自律走行台車11,12を隣接する中央車線3の区間
などに移動させ、回避用としての使用が可能にしてい
る。図14(c)は、中央車線3の一部区間を、上り車
線1の事故34発生時の回避路として使用中の状態を示
す。中央車線3を有効に利用して、通行遮断の事態を避
けている。上り車線1の事故34の部分は、中央車線3
を利用して通過車両の事故回避を行っている際に、事故
34の現場検証などの事故対策と、事故34からの復旧
とを図ることができる。通過車両を考慮することなく復
旧工事等を行うことができるので、復旧に要する時間の
短縮も図ることができる。
【0062】このように、中央車線15を、通常は停止
車両用のスペースとしておき、必要に応じて上り車線1
および下り車線2のうちの一方の予備として用いる考え
方は、事故発生時ばかりではなく、交通が混雑している
場合の渋滞防止にも適用することができる。中央車線3
を、上り車線1または下り車線2の一方のみの補助的役
割として専用に使用することもできる。たとえば、交通
が特に混雑する場所で、一方の車線と同一方向に車両を
走行させるために用いることができる。あるいは、登坂
車線が必要な場所に、中央車線3を利用して登坂車線を
設けることができる。高速物流レーン4内に、速度が異
なる車両を走行させる場合は、中央車線3を追越し車線
として利用することもできる。
【0063】図15は、1つの車線上を走行している自
律走行台車11,12が他の車線に分岐するときの考え
方を示す。分岐部分に、分岐準備区間35、分岐区間3
6、分岐完了確認区間37、分岐確認区間38および分
岐終了確認区間39をそれぞれ設けておく。自律走行台
車11,12が分岐準備区間35から分岐区間36にさ
しかかると、分岐する自律走行台車11,12は横方向
に走行方向をずらし始める。分岐完了確認区間37で
は、破線で示す元の位置からの違いが充分であるか否か
を判断する。位置の違いが充分であれば、分岐完了の確
認を行い、次の分岐確認区間38から分岐終了確認区間
39で、実際の分岐点の確認とその通過の確認とを行
う。
【0064】複数の自律走行台車11,12が走行中の
高速物流レーン4内の車線に、他の車線を走行中の自律
走行台車11,12が合流する場合は、合流を円滑に行
うため、高速物流レーン4内の車線上を走行中の自律走
行台車11,12が速度調整を行う。速度調整によっ
て、車間距離を大きくし、そこに他の車線からの自律走
行台車11,12を進入させる。
【0065】図16は、高速物流レーン4を有する高速
道路10に、道路外から合流路40が立体的に合流する
状態を示す。合流路40は、1車線であり、中央車線3
に接続される。合流路40と一般レーン9および上り車
線1は立体交差し、合流路40の下方の中央車線3は自
律走行台車11,12の駐車用スペースとして利用する
ことができる。自律走行台車11,12のみでは、かな
り車高が低いので、合流路40の下方の空間のかなり奥
の方まで、駐車用に利用することができる。
【0066】図17は、3車線の物流専用レーン4に合
流路40が合流する際の交通状態を示す。合流路40が
最終的に上り車線1に合流する場合を想定する。合流路
40は、立体交差部41で上り車線1の上空を通過し、
中央車線3に接続される。上り車線1の下方をくぐって
立体交差することもできる。合流路40が中央車線3に
接続された後、走行方向の前方には中央車線3と上り車
線1とが合流する合流部42が設けられている。したが
って、合流路40を走行して上り車線1に合流しようと
する自律走行台車11,12は、まず中央車線3に進入
し、その後合流部42から上り車線1に合流することに
なる。合流部42近傍では、前述のような速度調整が行
われ、円滑な合流が可能となる。
【0067】図18は、高速物流レーン4に設けるイン
ターチェンジの基本的な構成を示す。図18(a)は上
り車線1に対するインターチェンジの構成を示し、図1
8(b)は下り車線2に対するインターチェンジの構成
を示す。上り車線1または下り車線2に対し、インター
チェンジの走行方向手前側に、分岐部43がそれぞれ設
けられ、図15と同様な考え方で、中央車線3への分岐
が可能である。分岐部43よりも走行方向の前方では、
中央車線3に分岐路44が接続されている。分岐路43
は、たとえば上り車線1と立体交差する立体交差部41
を形成して、高速物流レーン4の外部のターミナル30
や台車メンテナンス工場31などに連なっている。中央
車線3の走行方向のさらに前方には、合流路40が接続
される。合流路40の接続位置よりも中央車線3の走行
方向のさらに先方には、上り車線1または下り車線2へ
の合流部42が設けられる。合流路40および分岐路4
4は、立体交差部41の近傍で並ぶようになり、道路外
部に接続される。
【0068】図19は、自律走行台車11,12の外部
構成を示す。図19(a)に示す自律走行台車11は、
上面にトラック13を乗載した状態で自動走行すること
ができる。図19(b)に示す自律走行台車12は、ト
レーラ14の前方を支えながら、トレーラ14を牽引し
て自動走行することができる。トレーラ14の重量は
は、トレーラ14の後部の車輪でも支えられるので、大
型のトレーラ14の牽引に適している。図19(c)に
示すように、自律走行台車12でトラック13を牽引す
ることもできる。トラック13やトレーラ14は、一定
の規格に従うコンテナを積載していてもよい。コンテナ
を、自律走行台車11上に、直接積載することもできる
けれども、ターミナル30などでの移載が必要になる。
トラック13であれば、ターミナル30に運転者が待機
して、そのまま運転して自律走行台車11上から離れる
ことができ、ターミナル30の構成を簡略化することが
できる。トレーラ14の場合は、ターミナル30にトレ
ーラトラックを待機させておけばよく、到着したトレー
ラ14を自律走行台車12と交代して牽引し、一般道路
などに移動させることができる。
【0069】図20は、図19に示す自律走行台車1
1,12の制御のための構成を示す。制御装置50に
は、磁気センサ51が検出する磁気ネイル16に応じた
信号が入力される。制御装置50内には、マイクロコン
ピュータを構成するCPU52やメモリ53等が含ま
れ、磁気ネイル16の配列に沿って走行するための制御
が行われる。合流や車間距離を縮めての走行を安全かつ
円滑に行うためには、通信装置54を用いて、他の自律
走行台車11,12との間で、車車間通信を行い、走行
に関する制御情報などの交換を行うことが重要である。
自律走行台車11,12自体の走行制御は、操舵機構5
5、走行機構56および制動機構57によって行われ
る。
【0070】操舵機構55は、一般の自動車のようなハ
ンドル方式や、各車輪毎に独立にモータで駆動する方式
で、自動的なステアリングを行う。図5に示す実施の第
2形態では、走行ロッド21に与えられる変位を検出し
て、案内溝に沿って走行するように操舵が行われる。走
行機構56は、路面から供給される電力でモータを回転
させ、車輪を駆動する。制動機構57は、各車輪にブレ
ーキをかける。
【0071】前方を走行する車両との間で、車間距離を
縮めるためには、前方車両が急停車するときに、後方車
両も遅れないで急停車して、追突を防ぐことを可能にす
る必要がある。人が運転する場合は、前方車両の急停車
を認識して自車の急停車のための急制動を開始するまで
に時間がかかるので、車間距離を大きくとる必要があ
る。前方車間距離センサ58および後方車間距離センサ
59で、自車の前方および後方の車間距離を絶えず監視
し、所定値に保つように自動制御すれば、車間距離を短
く設定しても、追突のおそれなく、急制動をかけて停止
することができる。
【0072】図21は、本発明の実施の第4形態の走行
路として、HSST方式、すなわち常伝導磁気浮上方式
の磁気浮上台車60を走行させている状態を示す。走行
路の路面には専用の軌道61が形成される。起動61に
は、給電架線62が敷設され、磁気浮上式台車60に電
力を供給する。磁気浮上式台車60を浮上させる力は、
断面がT字状で、軌道の路面よりも下方に幅方向の広が
りを有する浮上溝63内に挿入される磁気浮上ユニット
64で発生させる。磁気浮上式台車60の上面には、2
0〜25t積程度のトラック13を乗載可能であり、乗
載されるトラック13は車輪固縛装置65で固定され
る。
【0073】図22は、本実施形態を適用した高速道路
70の概略的な構成を示す。本実施形態でも、全体の中
央寄りに、上り車線71、下り車線72および中央車線
73の3車線からなる高速物流レーン74を設ける。高
速物流レーン74の両側に、一般レーン9を設けること
については、図1や図2の実施形態と同様である。中央
車線3は、空の磁気浮上式台車60の駐車スペースとし
て利用しているけれども、必要に応じて他の用途で用い
ることができる。本実施形態では、車輪のない磁気浮上
式台車60を高速で走行させることができるので、一層
効率的な輸送を行うことができる。
【0074】図23は、本発明の実施の第5形態の走行
路として、鉄道車両用のレールを走行レーンとする構成
を示す。貨物75はレール76上を走行し、上面にトラ
ック13を乗載する。貨物75は連結器77で他の同様
な貨物75と連結され、動力車で牽引される。レール7
6を3線分敷設し、中央を前述の他の実施形態と同様に
多目的に使用する。なお、貨車75は、単独で自動走行
可能なものを使用することもできる。
【0075】図24は、本発明の実施の第6形態の走行
路として、いわゆる新交通システムの専用軌道80の概
略的な断面形状を(a)に、平面形状を(b)にそれぞ
れ示す。本実施形態の専用軌道80は、第1の走行レー
ンである上り軌道81、第2の走行レーンである下り軌
道82および第3の走行レーンである中央軌道83の3
つの走行レーンのみから成る。図24(a)に示すよう
に、専用軌道80の幅は、約6mであり、しかも橋脚8
4上に建造して高架化すれば、地表面の占有面積を小さ
くすることができ、市街地などにも容易に建設すること
ができる。各軌道には、略中央部に案内溝85が形成さ
れ、専用車両86の下方に突出する走行ロッド87が挿
入される。案内溝85の底面には、給電用の架線も設け
られる。
【0076】中央軌道83は、通常は車両ストック車線
として使用し、上下いずれかの軌道81,82の予備と
しても使用する。さらに、大量輸送が必要な場合は、2
車線を使用して輸送を行ったり、3車線全部を同一方向
に使用したりして、輸送の需要に応じて柔軟な使い分け
を行うことができる。たとえば、大きな競技会の会場な
どへの輸送を行うときには、開会時と閉会時にそれぞれ
大量の観客を同一方向に輸送する必要がある。また空港
アクセスなどでは、時間帯によって、到着便が集中した
り、出発便が集中したりして、輸送力の柔軟な対応が必
要になる可能性がある。
【0077】図25は、図24に示す専用軌道80上を
走行する専用車両86の外部構成を示す。専用車両86
はゴムタイヤ式の車輪88で専用軌道80上を走行し、
走行ロッド87間の集電シュー89で案内溝85の底部
の架線から電力を取入れる。専用車両86は、自動運転
および自律ステアリングで自動走行し、外部から供給さ
れる電力で駆動される電動モータを動力源として走行す
る。専用軌道80上を走行するので、安全性を容易に確
保することができる。自動走行するので、車間距離を狭
くし、高速での分岐や合流が可能になる。1車線の幅が
2m程度のときは、専用車両86を低床方式で4〜6人
乗りとすることができる。最高時速を150kmとし、
1車線当りのピーク時最大輸送量を4000人/時間程
度にすることができる。このように、本発明の走行路に
設けられる走行レーンは軌道81,82,83であって
もよく、また図23に示すようなレール76であっても
よく、さらに図1に示すような車線1,2,3であって
もよい。
【0078】図26は、本発明の実施の第7形態とし
て、図11などのターミナル30についての構成を示
す。図26(a)は平面的なレイアウト、図26(b)
は概略的な側面構成を示す。本実施形態のターミナル3
0では、自律走行台車11と一般道路を走行するトラッ
ク13との間での車両や貨物の荷さばきが行われる。ト
ラック搬送コンベヤ90は、乗込みランプウェイ91を
介して一般道路から進入するトラック13を、必要に応
じて横方向に移動させることができる。トラック13が
乗込む自律走行台車11は、到着車線92を通って到着
口93に到着する。到着口93で、自律走行台車11上
に乗載されていたトラック13には、運転者が乗込み、
車体の固定を解除して、退出ランプウェイ94を通って
一般道路に退出する。到着口93で乗載されていたトラ
ック13が退出して空になった自律走行台車11は、台
車搬送コンベヤ95によって横方向に移動し、いずれか
の出発車線96で待機する。待機している自律走行台車
11上に、トラック搬送コンベヤ90で移動されたトラ
ック13が乗込む。運転者は、トラック13から退去
し、トラック13は自律走行台車11上に固定され、出
発車線96上でトラック13を乗載した自律走行台車1
1の走行が開始される。複数の出発車線96は、順次合
流して1つの車線にまとめられる。
【0079】図27は、図26に示すトラック搬送コン
ベヤ90の概略的な構成を示す。トラック13として、
たとえば11t車から4t車までを搬送の対象とし、前
輪と後輪との軸間距離の変化を考慮して、表面が路面1
00と同一の高さを有する後輪用コンベヤ101と前輪
用コンベヤ102,103とに分割している。このよう
なトラックコンベヤ90を用いて横方向の移動を行うこ
とによって、ターミナル30に必要な面積を小さくする
ことができる。
【0080】図28は、本発明の実施の第8形態とし
て、循環コンベヤ110を用いるターミナル30の構成
を示す。長円形状の循環コンベヤ110には、トラック
13を乗載した自律走行台車11が到着し、入線車線1
11から到着し、出線車線112から出発する。トラッ
ク13を乗載した自律走行台車11は、入線車線111
と循環コンベヤ110との間のターンテーブル113で
方向変換して逆向きとなり、循環コンベヤ110上に移
動する。循環コンベヤ110から出線車線112へも、
ターンテーブル114で逆向きに方向変換してから移動
する。循環コンベヤ110で、ターンテーブル113,
114が設けられている位置の反対側には、トラック1
3の退出ステーション115と乗込みステーション11
6とが設けられる。退出ステーション115では、自律
走行台車11上へのトラック13の固定を解除し、運転
者が乗込んで、トラック13を退出させることができ
る。乗込みステーション116では、運転者がトラック
13を運転して自律走行台車11上に乗込み、運転者が
退出してトラック13の固定を行う。ターンテーブル1
13,114によって方向転換を行うので、退出ステー
ション115および乗込みステーション116ではトラ
ック13を後退させる必要はない。
【0081】図29および図30は、本発明の実施の第
9形態として、暗渠方式のターミナル30の基本的な考
え方を示す。図29の簡略化した側断面構成に示すよう
に、自律走行台車11は荷扱い場120に到着車線12
1を通って到着し、出発車線122を通って出発する。
到着車線121と出発車線122との間は、暗渠方式車
線123で連絡しており、自律走行台車11のみが通過
することができる。図30の簡略化した平面レイアウト
構成に示すように、荷扱い場120は、暗渠方式車線1
23の前後の到着車線121および出発車線122の部
分が解放されている構成と考えることもできる。
【0082】荷扱い場120の到着車線121側および
出発車線122側にはそれぞれ渡り板124,125が
設けられる。自律走行台車11上に乗載されて到着した
トラック13は、固定を解除し、運転者が乗車した後、
渡り板124を利用して暗渠方式車線123上の荷扱い
場120に出ることができ、さらに一般道に退出するこ
とができる。トラック13が退出した後で、自律走行台
車11は暗渠方式車線123を通って、出発車線122
側で待機する。一般道からトラック13が荷扱い場12
0に乗込むと、渡り板125を利用して、待機している
自律走行台車11上に乗込むことができる。運転者が退
車し、トラック13の固定を行えば、トラック13を乗
載した自律走行台車11は出発車線122から目的地に
向けて出発することができる。
【0083】自律走行台車11が暗渠式車線123を走
行することができるのは、その高さが暗渠式車線123
の高さよりも低いからである。このように、高さを一定
以下に抑えた台車上に車両を乗載して搬送し、暗渠式の
通路の前後で退出と乗込みとを行う考え方は、軌道上を
走行する台車やAGVなどの無軌道台車にも同様に適用
することができる。
【0084】図31は、本実施形態を適用するターミナ
ル30の概略的な平面レイアウト構成を示す。到着車線
121は、たとえば3つの荷役車線121a,121
b,121cと留置車線121dとに分岐し、出発車線
122では、3つの発車車線122a,122b,12
2cと留置車線122dとが合流する。3つの荷役車線
121a,121b,121cを通って到着する自律走
行台車11は開口部126a,126b,126cにそ
れぞれ到着し、荷下ろしが行われる。空になった自律走
行台車11は、暗渠式車線123a,123b,123
cをそれぞれ通って、発車車線122a,122b,1
22c側の開口部127a,127b,127cにそれ
ぞれ移動して待機する。待機している自律走行台車11
上にトラック13が乗込むと積込みが行われる。トラッ
ク13の乗込みと退出のために、乗込みランプウェイ1
28および退出ランプウェイ129がそれぞれ設けら
れ、駐車場130に連絡している。駐車場130には事
務所131も設けられ、ターミナル30全体の管理を行
う。
【0085】荷役車線121a,121b,121cお
よび発車車線122a,122b,122cの長さは、
たとえば20台の自律走行台車11単位で作業が可能な
ように決める。自律走行台車11の建築限界を幅3.8
mとし、通路の幅も3.8mとることにすると、車線の
中心間の間隔は7.6mだけ確保する必要がある。トラ
ック11は、駐車場130に積込みの30分前に到着
し、荷下ろしの10分後に受取ることとして、駐車場1
30に必要な面積を決める。発車車線122a,122
b,122cおよび留置車線122dは、退出ランプウ
ェイ129の下を通った後で、発車前点検を20台並べ
て行うことができるように、それぞれ必要な長さを有す
る部分を残した後で合流する。このようなターミナル3
0を利用すると、大量の貨物の効率的な積み下ろしを行
うことができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、3つの走
行レーンの中央の走行レーンを交通状況に応じて使い分
け、効率的な走行路の利用を図ることができる。
【0087】また本発明によれば、中央よりの少なくと
も3つの走行レーンを利用して効率的な輸送を行い、周
辺の走行レーンで一般の車両の通行も併せて行うことが
できる。
【0088】また本発明によれば、第3の走行レーンを
利用して、分岐または合流を円滑に行うことができる。
【0089】また本発明によれば、必要に応じて第3の
走行レーンを登坂用走行レーンとして利用することがで
きる。
【0090】また本発明によれば、トンネルまたは橋梁
などには第3の走行レーンを設けないので、建造費用の
低減を図ることができる。
【0091】さらに本発明によれば、第3の走行レーン
を目的に応じて使い分け、全体として効率的な輸送を行
うことができる。
【0092】また本発明によれば、貨物輸送用の走行路
を効率的に利用することができる。また本発明によれ
ば、無人運転で貨物輸送を行うので、車間距離を短縮す
ることなどによって、輸送効率を高め、かつ第3の走行
レーンを使用して、交通状況の変化に柔軟に対応させる
ことができる。
【0093】また本発明によれば、走行レーンに誘導手
段を設けておくので、無人運転車両を走行レーンに沿っ
て高速度で運転させることが容易になり、効率的な輸送
を行うことができる。
【0094】また本発明によれば、走行レーンの境界に
障害物が設けられるので、車両が走行レーンから逸脱し
にくくなり、安全性を高めることができる。
【0095】また本発明によれば、走行レーンから逸脱
しようとして車輪がローラに接触すると、車輪を走行レ
ーンの中央に導くように反力が発生するので、円滑に走
行レーン内を走行させることができる。
【0096】また本発明によれば、第3の走行レーンを
交通状況に応じて使い分けるので、変化する交通状況に
も容易に対応させることができる。
【0097】また本発明によれば、第3の走行レーンを
利用して停止車両用のスペースとするので、多くの車両
を、走行する車両の障害とならないように停止させてお
くことができる。
【0098】また本発明によれば、第3の走行レーンを
第1または第2の走行レーンの予備として利用するの
で、障害などが生じている走行レーンを回避するためな
どに使用することができ、障害などを生じている走行レ
ーンに対しての復旧作業も、車両の通行がない状態で迅
速に行うことができる。
【0099】また本発明によれば、第3の走行レーン
は、区間によって予備となる対象の走行レーンを変える
ことができるので、第1の走行レーンと第2の走行レー
ンとで、異なる位置で事故などが生じているときに、第
3の走行レーンを有効に回避用に利用することができ
る。
【0100】また本発明によれば、第3の走行レーンを
利用して第1または第2の走行レーンへの進入または退
出を円滑に行うことができる。
【0101】また本発明によれば、第1の走行レーンま
たは第2の走行レーンを走行中の車両は、車間距離をあ
けて第3の走行レーンから車両を進入させるので、円滑
な合流を行うことができる。
【0102】また本発明によれば、ターミナルで自動走
行台車とその搬送対象となる車両との退出や乗込みの取
扱いを行うので、自動走行台車を有効に利用して効率的
な輸送を行うことができる。
【0103】また本発明によれば、ターミナルでの円滑
な乗込みと退出とを行うことができる。
【0104】また本発明によれば、ターミナルに暗渠式
の走行路を設けて、円滑かつ効率的に自動走行台車への
車両の乗込みと退出とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態の走行路として、高速
道路10の概略的な構成を示斜視図である。
【図2】図1の高速道路10の概略的な構成を示斜視図
である。
【図3】図1の高速道路10の断面構成を従来の高速道
路と比較して示す断面図である。
【図4】図1の高速道路10での車線の割当てを示す簡
略化した断面図である。
【図5】本発明の実施の第2形態の走行路を示す簡略化
した断面図である。
【図6】本発明の実施の第3形態の走行路を示す簡略化
した断面図である。
【図7】図5および図6の実施形態に用いる案内ローラ
23を示す簡略化した斜視図である。
【図8】図3に比較用として示す従来の高速道路の車線
の割当てを示す簡略化した断面図である。
【図9】図3に比較用として示す従来の高速道路で、橋
梁部分での車線の割当てを示す簡略化した断面図であ
る。
【図10】図3に比較用として示す従来の高速道路で、
傾斜面での上下線分離部分を示す簡略化した断面図であ
る。
【図11】図1の3車線の高速物流レーン4の中央車線
3を空車両駐車スペースとして利用する状態を示す簡略
化した平面図である。
【図12】図11の高速物流レーン4の簡略化した断面
図である。
【図13】図1の高速物流レーン4の途中に橋梁27が
存在する場合の状態を示す簡略化した平面図である。
【図14】図1の高速物流レーン4の上り車線1に事故
34が発生した場合の対応状態を示す簡略化した平面図
である。
【図15】図1の高速物流レーン4の一つの車線から分
岐する状態を示す簡略化した平面図である。
【図16】図1の高速物流レーン4の中央車線3に合流
路40が立体的に接続される状態を示す簡略化した斜視
図である。
【図17】図16の合流状態を示す簡略化した平面図で
ある。
【図18】図1の高速物流レーン4の中央車線3を利用
するインターチェンジの構成を示す簡略化した平面図で
ある。
【図19】図1の自律走行台車11,12の側面図であ
る。
【図20】図19の自律走行台車11,12に搭載する
走行制御のための構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施の第4形態として、磁気浮上台
車60が走行する軌道61を示す斜視図である。
【図22】図21の磁気浮上台車60が走行する高速物
流レーン74を備える高速道路70を示す簡略化した斜
視図である。
【図23】本発明の実施の第5形態として、貨車75が
走行するレール76を示す斜視図である。
【図24】本発明の実施の第6形態として、新交通シス
テムの専用軌道80の概略的な構成を示す断面図および
平面図である。
【図25】図24の専用車両86の簡略化した側面図で
ある。
【図26】本発明の実施の第7形態として、図11のタ
ーミナル30のレイアウト構成を示す概略的な平面図お
よび簡略化した側面図である。
【図27】図26のトラック搬送コンベヤ90の構成を
示す側面断面図である。
【図28】本発明の実施の第8形態として、図11のタ
ーミナル30の他のレイアウト構成を示す概略的な平面
図である。
【図29】本発明の実施の第9形態として、暗渠方式の
車線123を用いる基本的な構成を示す簡略化した側面
断面図である。
【図30】図29の暗渠方式車線123に関連する簡略
化した平面図である。
【図31】図11のターミナル30について、図29の
暗渠方式車線123を用いるさらに他のレイアウト構成
を示す概略的な平面図である。
【符号の説明】
1,71 上り車線 2,72 下り車線 3,73 中央車線 4,74 高速物流レーン 9 一般レーン 10,70 高速道路 11,12 自律走行台車 13 トラック 14 トレーラ 15 一般車 16 磁気ネイル 17 案内障壁 21 走行ロッド 22 案内溝 23 案内ローラ 30 ターミナル 31 台車メンテナンス工場 33 橋梁 34 事故 40 合流路 44 分岐路 50 制御装置 51 磁気センサ 54 通信装置 55 操舵機構 58 前方車間距離センサ 59 後方車間距離センサ 60 磁気浮上台車 75 貨車 76 レール 61 軌道 80 専用軌道 81 上り軌道 82 下り軌道 83 中央軌道 90 トラック搬送コンベヤ 95 台車搬送コンベヤ 110 循環コンベヤ 113,114 ターンテーブル 120 荷扱い場 121到着車線 121a,121b,121c 荷役車線 122 出発車線 122a,122b,122c 発車車線 123,123a,123b,123c 暗渠方式車線 124,125 渡り板 126,127 開口部 130 駐車場
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両が個別に
走行可能な走行レーンを3以上含む無軌道の走行路であ
って、 幅方向の一方寄りで、車両が第1方向に走行する第1の
走行レーンと、 幅方向の他方寄りで、車両が第1方向とは逆方向の第2
方向に走行する第2の走行レーンと、 第1の走行レーンおよび第2の走行レーンの中央に設け
られ、少なくとも他の走行路への分岐または他の走行路
からの合流を含む目的で使用可能な第3の走行レーンと
を含み、 他の走行路への分岐または他の走行路からの合流は、第
1の走行レーンまたは第2の走行レーンと立体交差して
行われることを特徴とする走行路である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明に従えば、車両が走行可能な3つの
走行レーンを設ける。本発明の走行レーンでは、道路の
車線などのように無軌道で車両が走行可能である。第1
の走行レーンおよび第2の走行レーンの中央の第3の走
行レーンは、少なくとも他の走行路との間の分岐または
合流を含む目的に使用可能であり、分岐または合流は立
体交差で行われるので、全体として円滑で効率的な走行
路の利用を図ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】さらに本発明は、車両が走行可能な走行レ
ーンを3以上含む走行路の使用方法であって、幅方向の
一方寄りおよび他方寄りに、車両の走行方向が逆方向と
なる第1および第2の走行レーンをそれぞれ設け、第1
の走行レーンおよび第2の中央に、複数の目的に応じて
使い分ける第3の走行レーンを設け、第3の走行レーン
は、当該走行路への進入、または当該走行路からの退出
用にも用いられ、第1の走行レーンまたは第2の走行レ
ーンを走行中の車両は、車間距離を詰めて第3の走行レ
ーンから進入する車両のための余地を空けることを特徴
とする走行路の使用方法である。本発明に従えば、第1
の走行レーンおよび第2の走行レーンの間に設ける第3
の走行レーンを複数の目的に応じて使い分けるので、第
1の走行レーンおよび第2の走行レーンの交通状況など
に合わせて適切な第3の走行レーンの使用を行い、全体
として効率的な輸送を行うことができる。特に、第3の
走行レーンは車両の進入または退出を行うために利用す
るので、第1または第2の走行レーンでの車両の走行を
円滑に行いながら、走行路への車両の進入または走行路
からの車両の退出を円滑に行うことができる。第3の走
行レーンからの車両の進入の際には、第1の走行レーン
または第2の走行レーンを走行中の車両が車間距離を縮
めて形成するスペースに進入することができるので、円
滑な合流を行うことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】さらに本発明は、車両が走行可能な走行レ
ーンを3以上含む走行路の使用方法であって、幅方向の
一方寄りおよび他方寄りに、車両の走行方向が逆方向と
なる第1および第2の走行レーンをそれぞれ設け、第1
の走行レーンおよび第2の中央に、複数の目的に応じて
使い分ける第3の走行レーンを設け、第1の走行レー
ン、第2の走行レーンおよび第3の走行レーンには、車
両を牽引または乗載させて走行可能な自動走行台車を走
行させ、走行路の近傍に、自動走行台車上への車両の乗
込み、および自動走行台車上からの車両の退出を行うタ
ーミナルを設けることを特徴とする走行路の使用方法で
ある。本発明に従えば、第1の走行レーン、第2の走行
レーンの間および第3の走行レーンを利用して自動走行
台車を走行させ、車両を牽引または乗載させて輸送しな
がら、走行路の近傍に設けられるターミナルで、自動走
行台車への車両の乗込みまたは自動走行台車からの車両
の退出を行わせることができる。第1の走行レーンおよ
び第2の走行レーンの間に設ける第3の走行レーンを複
数の目的に応じて使い分けるので、第1の走行レーンお
よび第2の走行レーンの交通状況などに合わせて適切な
第3の走行レーンの使用を行い、全体として効率的な輸
送を行うことができる。また本発明で前記第3の走行レ
ーンは、当該走行路への進入、または当該走行路からの
退出用にも用いることを特徴とする。本発明に従えば、
第3の走行レーンを利用して車両の進入または退出を行
うので、第1または第2の走行レーンでの車両の走行を
円滑に行いながら、走行路への車両の進入または走行路
からの車両の退出を円滑に行うことができる。また本発
明の前記ターミナルでは、前記自動走行台車を、車両の
退出場所と乗込場所との間で運搬することを特徴とす
る。本発明に従えば、ターミナルには自動走行台車から
の車両の退出場所と、自動走行台車への車両の乗込場所
とを設けておき、退出場所と乗込場所との間では自動走
行台車を運搬して移動するので、車両の退出と乗込みと
を分けて円滑に行うことができる。また本発明の前記自
動走行台車は、高さが予め定める基準以下に保たれて上
面に車両を乗載し、前記ターミナルには、自動走行台車
のみが走行可能な高さの暗渠式走行路が設けられ、暗渠
式走行路の入口側で車両の退出を行い、暗渠式走行路の
出口側で車両の乗込みを行うことを特徴とする。本発明
に従えば、自動走行台車の高さが予め定める基準以下に
保たれて、上面に車両を乗載して運搬するので、ターミ
ナルには自動走行台車のみが走行可能な高さの暗渠式走
行路を設け、暗渠式走行路の入口側で車両の退出を行
い、暗渠式走行路の出口側で車両の乗込みを行うことに
よって、自動走行台車が暗渠式走行路を出入りする際
に、車両の退出と乗込みとを円滑に行わせることができ
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】本発明に従えば、無人運転車両のために走
行の誘導を行う案内手段が設けられるので、走行レーン
に沿って無人運転車両を高速度で移動させることも可能
となり、全体として効率的な輸送を行わせることができ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また本発明で前記障害物の表面には、前記
無人運転車両の車輪の高さに対応する位置に、走行路の
路面から立上る軸線が走行方向の前方側および走行レー
ンの幅方向の外方に傾斜するローラを備えておくことを
特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】本発明に従えば、走行路の路面から立上る
軸線が走行方向の前方側および走行レーンの幅方向の外
方に傾斜するローラが障害物として備えられるので、走
行中の無人運転車両の車輪がローラの表面に接触すれ
ば、ローラから走行レーンの内方に向ける反力を受け、
円滑に走行レーン内を走行させることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】さらに本発明は、車両が走行可能な走行レ
ーンを3以上含む走行路の使用方法であって、幅方向の
一方寄りおよび他方寄りに、車両の走行方向が逆方向と
なる第1および第2の走行レーンをそれぞれ設け、第1
の走行レーンおよび第2の中央に、複数の目的に応じて
使い分ける第3の走行レーンを設け、第1、第2および
第3の走行レーンを、貨物輸送のための無人運転車両専
用に使用し、第1、第2および第3の走行レーンには、
走行レーン間の境界に、無人運転車両のための誘導を行
い、無人運転車両が走行中の走行レーンから逸脱するこ
との防止も可能な障害物である案内手段を設けておくこ
とを特徴とする走行路の使用方法である。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】本発明に従えば、第1の走行レーン、第2
の走行レーンおよび第3の走行レーンを、無人運転の貨
物専用に使用し、走行レーン間の境界に障害物である案
内手段を設けて、無人運転の車両が走行中の走行レーン
から逸脱することがないように走行の誘導を行うので、
走行レーンに沿って無人運転車両を高速度で移動させる
ことができる。第3の走行レーンを複数の目的に応じて
使い分けるので、第1の走行レーンおよび第2の走行レ
ーンの交通状況などに合わせて適切な第3の走行レーン
の使用を行い、全体として効率的な輸送を行うことがで
きる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】また本発明で前記障害物の表面には、前記
無人運転車両の車輪の高さに対応する位置に、走行路の
路面から立上る軸線が走行方向の前方側および走行レー
ンの幅方向の外方に傾斜するローラを備えておくことを
特徴とする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】本発明に従えば、走行路の路面から立上る
軸線が走行方向の前方側および走行レーンの幅方向の外
方に傾斜するローラが障害物として備えられるので、走
行中の無人運転車両の車輪がローラの表面に接触すれ
ば、ローラから走行レーンの内方に向ける反力を受け、
円滑に走行レーン内を走行させることができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、3つの無
軌道の走行レーンの中央の走行レーンを利用して、分岐
または合流を円滑に行い、効率的な走行路の利用を図る
ことができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】削除
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】さらに本発明によれば、第3の走行レーン
を複数の目的に応じて使い分け、全体として効率的な輸
送を行うことができる。特に、第1または第2の走行レ
ーンでの車両の走行を円滑に行いながら、第3の走行レ
ーンからの車両の進入の際に必要なスペースを車間距離
を縮めて形成することができるので、円滑な合流を行う
ことができる。さらに本発明によれば、第1の走行レー
ン、第2の走行レーンの間および第3の走行レーンを利
用して自動走行台車を走行させ、車両を牽引または乗載
させて輸送しながら、走行路の近傍に設けられるターミ
ナルで、自動走行台車への車両の乗込みまたは自動走行
台車からの車両の退出を行わせることができる。第1の
走行レーンおよび第2の走行レーンの交通状況などに合
わせて適切な第3の走行レーンの使用を行い、自動走行
台車を有効に利用して効率的な輸送を行うことができ
る。また本発明によれば、第3の走行レーンを利用して
車両の走行路への進入または走行路からの退出を行うの
で、第1または第2の走行レーンでの車両の走行と、進
入または退出とを円滑に行うことができる。また本発明
によれば、ターミナルで自動走行台車と車両との間の円
滑な乗込みと退出とを行うことができる。また本発明に
よれば、ターミナルには自動走行台車のみが走行可能な
高さの暗渠式走行路を設け、自動走行台車が暗渠式走行
路を出入りする際に、車両の退出と乗込みとを円滑に行
わせることができる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】さらに本発明によれば、第1の走行レー
ン、第2の走行レーンおよび第3の走行レーン間の境界
に障害物である案内手段を設けて、無人運転の車両が走
行中の走行レーンから逸脱することがないように走行の
誘導を行うので、走行レーンに沿って無人運転車両を高
速度で移動させながら、第3の走行レーンを複数の目的
に応じて使い分けるので、全体として効率的な輸送を行
うことができる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】また本発明によれば、走行レーンの境界に
障害物が設けられるので、車両が走行レーンから逸脱し
にくくなり、安全性を高めることができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】削除

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が走行可能な走行レーンを3以上含
    む走行路であって、 幅方向の一方寄りで、車両が第1方向に走行する第1の
    走行レーンと、 幅方向の他方寄りで、車両が第1方向とは逆方向の第2
    方向に走行する第2の走行レーンと、 第1の走行レーンおよび第2の走行レーンの中央に設け
    られ、複数の目的に使用可能な第3の走行レーンとを含
    むことを特徴とする走行路。
  2. 【請求項2】 前記走行路は、5以上の走行レーンを有
    し、前記第1の走行レーン、前記第2の走行レーン、お
    よび前記第3の走行レーンとして、中央寄りの少なくと
    も3つの走行レーンが割当てられることを特徴とする請
    求項1記載の走行路。
  3. 【請求項3】 前記第3の走行レーンには、分岐または
    合流区間が設けられることを特徴とする請求項1または
    2記載の走行路。
  4. 【請求項4】 前記第3の走行レーンには、登坂用走行
    レーンが設けられることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の走行路。
  5. 【請求項5】 トンネルまたは橋梁等を含む特定区間に
    は、前記第3の走行レーンは設けられないことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の走行路。
  6. 【請求項6】 車両が走行可能な走行レーンを3以上含
    む走行路の使用方法であって、 幅方向の一方寄りおよび他方寄りに、車両の走行方向が
    逆方向となる第1および第2の走行レーンをそれぞれ設
    け、 第1および第2の走行レーンの中央に第3の走行レーン
    を設け、 第3の走行レーンを、複数の目的に応じて使い分けるこ
    とを特徴とする走行路の使用方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の走行レーン、前記第2の走行
    レーンおよび前記第3の走行レーンは、貨物輸送専用に
    使用することを特徴とする請求項6記載の走行路の使用
    方法。
  8. 【請求項8】 前記貨物輸送は、無人運転で行うことを
    特徴とする請求項6または7記載の走行路の使用方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の走行レーン、前記第2の走行
    レーンおよび前記第3の走行レーンには、無人運転車両
    のための誘導を行う案内手段を設けておくことを特徴と
    する請求項8記載の走行路の使用方法。
  10. 【請求項10】 前記案内手段は、走行レーン間の境界
    に設けられ、前記車両が走行中の走行レーンから逸脱す
    ることの防止も可能な障害物であることを特徴とする請
    求項9記載の走行路の使用方法。
  11. 【請求項11】 前記障害物の表面には、前記車両の車
    輪の高さに対応する位置に、走行路の路面から立上る軸
    線が走行方向の前方側および走行レーンの幅方向の外方
    に傾斜するローラを備えておくことを特徴とする請求項
    10記載の走行路の使用方法。
  12. 【請求項12】 前記第3の走行レーンは、交通状況に
    応じて使い分けることを特徴とする請求項6〜11のい
    ずれかに記載の走行路の使用方法。
  13. 【請求項13】 前記第3の走行レーンは、停止車両用
    のスペースとして利用することを特徴とする請求項6〜
    12のいずれかに記載の走行路の使用方法。
  14. 【請求項14】 前記第3の走行レーンは、前記第1の
    走行レーンまたは前記第2の走行レーンのうちの一方の
    予備として使用することを特徴とする請求項6〜13の
    いずれかに記載の走行路の使用方法。
  15. 【請求項15】 前記第3の走行レーンが予備となる対
    象の走行レーンは、区間によって異なることを特徴とす
    る請求項14記載の走行路の使用方法。
  16. 【請求項16】 前記第3の走行レーンは、当該走行路
    への進入、または当該走行路からの退出用にも用いるこ
    とを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の走行
    路の使用方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の走行レーンまたは前記第2
    の走行レーンを走行中の車両は、車間距離を詰めて前記
    第3の走行レーンから進入する車両のための余地を空け
    ることを特徴とする請求項16記載の走行路の使用方
    法。
  18. 【請求項18】 前記第1の走行レーン、前記第2の走
    行レーンおよび前記第3の走行レーンには、車両を牽引
    または乗載させて走行可能な自動走行台車を走行させ、 前記走行路の近傍に、自動走行台車上への車両の乗込
    み、および自動走行台車上からの車両の退出を行うター
    ミナルを設けることを特徴とする請求項6〜17のいず
    れかに記載の走行路の使用方法。
  19. 【請求項19】 前記ターミナルでは、前記自動走行台
    車を、車両の退出場所と乗込場所との間で運搬すること
    を特徴とする請求項18記載の走行路の使用方法。
  20. 【請求項20】 前記自動走行台車は、高さが予め定め
    る基準以下に保たれて上面に車両を乗載し、 前記ターミナルには、自動走行台車のみが走行可能な高
    さの暗渠式走行路が設けられ、暗渠式走行路の入口側で
    車両の退出を行い、暗渠式走行路の出口側で車両の乗込
    みを行うことを特徴とする請求項18記載の走行路の使
    用方法。
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