JPH11501856A - 歯科組立体及び歯補綴物の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 拡大できる機構により顎骨のボアに確実に固定される管状本体部分を備えたインプラントと、該インプラントに固定されかつインプラントに対して回転できないカラーを備えたツーピース衝合体とを有する歯科組立体。歯補綴物を製造する関連方法では、特別注文の類似体の製造における衝合組立体の形状を含む口内の状態を複製する工程で、転移スリーブを使用する。特別注文の類似体は、口の正確な複製を作るため石膏鋳型に鋳造される。この石膏鋳型から、特別注文の衝合体上で患者の口内に正確に嵌合する歯冠を、歯科試験室で製造できる。仮義歯に関連して、治療用歯冠スリーブを使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科組立体及び歯補綴物の製造方法 発明の背景 本発明は、一般的には、歯科インプラント及び歯補綴物の製造方法に関し、よ り詳しくは、拡大機構により顎骨内のボアに確実に固定される管状本体部分と、 歯科インプラントに関連して使用するための直接固定形ツーピース衝合体と、歯 補綴物を製造するユニークな転移技術とを含む歯科インプラントに関する。 顎骨に設けられたボアに受け入れられる特徴をもつ歯科インプラントは、歯科 技術分野において古くからみられる。一般に、このようなインプラントは、骨に ドリル穿孔されたボアに据え付けられる孔穿き本体部分を有している。本体部分 は、インプラントの据え付け後約４〜６ヵ月の期間中に骨組織が孔内に成長し、 インプラントの本体部分を骨ボアの所定位置に固定するように設計されている。 この４〜６ヵ月の期間の経過後に、人工歯又は他の補綴物要素が本体部分に固定 される。 この処置は、幾つかの点で好ましくない。先ず、第１に、この処置は時間がか かり、口腔外科医に何回も通う必要がある。第２に、インプラント内及びインプ ラントの周囲での骨組織の成長に要する長期間に亘って、患者には、人工歯のよ うな補綴物要素を最終的に納める不快で醜いキャビティが残される。また、この 処置では、顎骨へのインプラントの充分な固定が必ずしも得られないため、やが てインプラントが緩んでしまう。 上記標準的処置の欠点を解消するため、インプラントを顎骨のボアの所定位置 に固定する機械的ロック手段を用いる幾つかのインプラント形式が提案されてい る。このようなインプラント形式の例は、Flander の米国特許第3,708,883 号に 記載されている。Lazarof の米国特許第5,004,421 号及び第5,807,199 号には、 改良された歯科インプラントが説明されている。Lazarof の歯科インプラントは 機械的固定手段を使用するが、Flander のインプラントとは異なり、Lazarof の インプラントは、標準的設計の選択された歯科補綴物をねじで相互連結する手段 を有している。この方法により、人工歯のような補綴物の角度矯正が容易に行な える。また、一形態では、Lazarof のインプラントは、２つの別体ではあるが協 働する固定機構により、骨のボアに確実に固定される。第１固定機構は、インプ ラントを第１方向に回転することにより骨内に螺着されるインプラントの管状本 体には、セルフタッピング雄ねじが設けられている。第２協働固定機構は、イン プラントが骨内に確実に螺着された後に骨係合位置に移動される、管状本体のス カート部分に形成された複数の骨貫入アンカーブレードを有している。アンカー ブレードは、ねじ形拡大部材を回転（これも第１方向に回転）させることにより 、骨係合構造内に移動される。しかしながら、拡大部材のねじの方向は管状本体 のねじとは反対方向であるため、インプラントは、拡大部材に作用する回転力に より締付け方向に連続的に押圧される。この二重ロックアプローチは、患者が再 度口腔外科医を訪れる必要なくして、選択された補綴物要素をインプラントに直 接連結することを可能にする。 衝合体（この上に歯補綴物が形成される）は、しばしば、歯科インプラントの 露出端に固定される。一般に、従来の衝合体は、インプラントに衝合体を固定す べく、開放中央ボアを長手方向に通されるボルトを収容するか、一体ねじシャフ トを設けて、衝合体がインプラント内に直接螺合できるようにしている。しかし ながら、インプラントアタッチメントへのこのような衝合は、完全に満足できる ものではない。なぜならば、特に、補綴物が衝合体に取り付けられた後に衝合体 及びインプラントが一体化されたとき、これらの衝合体とインプラントとの間に 何らかの相対移動が可能であることは極めて好ましくないからである。衝合体を インプラントに実際に合着しなければ、衝合体がインプラントからとれてしまい 、歯科補綴物の好ましくない回転が生じる。 歯科補綴物要素は、一般に歯科試験室で製造されるため、歯科医及び歯科試験 室の技工士の主要関心事は、患者／歯科医から歯科試験室への情報の正確な伝達 にある。このような情報として、隣接歯のサイズ及び形状、インプラントの位置 及び衝合体の正確な形状がある。なぜならば、これらはしばしば歯科医が提供す るからである。 従って、簡単な構造を有しかつ従来技術よりも優れている改良された歯科イン プラントが要望されている。また、ひとたび歯冠のような歯科補綴物が歯科イン プラントに取り付けられたならば、歯科インプラントに対して回転できない直接 固定形衝合体が要望されている。更に、歯科医及び歯科試験室での、患者の口内 に存在する状態の正確な複製、及び歯科試験室での歯冠製造の容易化を可能にす る新規な歯補綴物の製造方法が要望されている。本発明は、これらの要望を満た しかつ他の関連する長所を提供する。 発明の概要 本発明は、歯科インプラント及び該歯科インプラントに取り付けられるツーピ ース衝合組立体からなる新規な歯科組立体(dental assembly)にある。より詳し くは、歯科インプラントは、患者の顎骨に設けられたボアに受け入れられるスカ ートと、該スカートに隣接しかつボアから外方に延びている支持手段とを有して いる。支持手段は半径方向外方を向いた少なくとも１つの平らな面を備えている 。衝合組立体は、少なくとも１つの半径方向内方を向いた平らな面を備えた衝合 カラーを有し、該衝合カラーが支持手段の少なくとも一部上に配置されると、支 持手段及び衝合カラーの半径方向を向いた面が嵌合し、歯科インプラントに対す る衝合カラーの回転を防止する。衝合組立体は更に衝合ねじを有し、該衝合ねじ は、歯科インプラントに対向して衝合カラーに衝合関係をなして配置される頭部 と、インプラント組立体に連結すべく衝合カラーに挿通されるシャンクとを備え ている。また、本発明は、衝合組立体に取り付けるための歯補綴物を製造する新 規な関連方法にある。 本発明の好ましい形態では、歯科インプラントは、患者の顎骨に設けられたボ アに受け入れられるスカートと、該スカートに隣接しかつボアから外方に延びて いる、補綴物要素を支持する手段（本発明では衝合組立体）とを備えた細長い中 空本体を有する。スカートは、ボアで第１収縮位置から第２拡大位置へと半径方 向に移動できかつ内方肩部を有している。支持手段は半径方向外方を向いた少な くとも１つの平らな面を備え、該平らな面は補綴物要素と係合してこれらの間の 相対回転を防止する。歯科インプラントは更に、中空本体の内方肩部上に載置さ れる頭部及びスカートの一端まで延びるねじシャンクを備えた引張りねじを有し ている。截頭円錐状のスカート係合側壁を備えた拡大ナットは、引張りねじのシ ャンクが螺合するねじ付き内部キャビティを備えている。拡大ナットの内部キャ ビティを通して引張りねじを回転させると、第１収縮位置から第２拡大位置への スカートの半径方向移動を引き起こす。 スカートは、第１収縮位置から第２拡大位置へと移動できる少なくとも２つの アンカーセグメントを有している。スカートは更に、傾斜内面と、アンカーセグ メントを分離する、周方向に間隔を隔てかつ長手方向に延びた複数のスリットと を有している。アンカーセグメントは、該セグメントが第２拡大位置に移動する と、患者の骨内に貫入する骨貫入手段を有している。 拡大ナットはスカート係合部分を有し、該部分は、拡大ナットの内部キャビテ ィを通る引張りねじを回転させると移動して、スカートの傾斜内面と係合する。 拡大ナットは更に、長手方向に延びたスリットと整合するように構成された複数 のタブを有している。引張りねじは、その全体がスカート内に配置されかつ支持 手段を通ってアクセスできる。 支持手段は、ボアより大きい直径をもつリングを有している。リングは、ボア から離れる方向を向いた肩部を形成している。支持手段は更に、リングから離れ る方向に延びた六角形の上方部分を有し、該部分は半径方向外方を向いた複数の 平らな面を形成している。更に、六角形の上方部分を包囲するベベルが、肩部に 隣接して設けられている。 衝合ねじのシャンクと引張りねじの頭部との間で、弾性ボールが圧縮される。 衝合カラーは、六角形の内周面を形成する半径方向内方を向いた複数の平らな 面を有している。衝合カラーが支持手段の少なくとも一部の上に配置されると、 支持手段及び衝合カラーの半径方向を向いた面が嵌合し、中空本体に対する衝合 カラーの回転を防止する。衝合カラーは、支持手段の少なくとも一部の上に配置 される主本体と、主本体に関してインプラント組立体とは反対側のカラーとを有 している。カラーは、六角形の外周面を形成する半径方向外方を向いた複数の平 らな面を有している。衝合カラーは更に雌ねじセクションを有し、該雌ねじセク ションに衝合ねじのシャンクが通される。内方ベベルは、歯科インプラントに設 けられた補完外方ベベルと係合するように構成されている。衝合カラーは、金色 を呈するように窒化チタンでメッキするのが好ましい。 衝合ねじは、中空本体とは反対側で衝合カラーに対して衝合関係をなして配置 される頭部を有している。シャンクは、衝合カラーに通して中空本体に連結でき る。このため、シャンクの一端にはねじが設けられており、シャンクは中空本体 の雌ねじ内に受け入れられる。 衝合組立体に取り付けるための歯補綴物を製造する方法によれば、先ず、衝合 体上に転移スリーブが置かれ、次に、口の印象が取られ、転移スリーブが印象に 移される。次に、印象スリーブを用いて、衝合体の印象を取る。次に、印象スリ ーブの衝合体の印象に複合材料を充填する。次にインプラント類似体（implant analog）上に印象スリーブを座合させる。複合材料の硬化後、印象スリーブ及び その印象材をインプラント類似体から除去して、衝合体の正確な複製である特別 注文の類似体を作る。 次に、特別注文の類似体を、転移スリーブを通して口の印象内に置く。口内に 取り付けられた特別注文の類似体を備えた口の印象を用いて、口の石膏鋳型を創 成し、次に、石膏鋳型を用いて歯補綴物を形成する。 より詳しくは、石膏鋳型から突出する特別注文の類似体上に蝋形成スリーブが 置かれる。蝋形成スリーブは蝋で充填され、次に、歯科補綴物の蝋形成体（wax- up）が蝋形成スリーブ上に形成される。次に、蝋形成体及び蝋形成スリーブを石 膏鋳型から除去し、次に、既知の方法で歯補綴物を製造すべく鋳造される他の石 膏鋳型内に埋没される。 転移スリーブ、印象スリーブ及び蝋形成スリーブの全ては、これらの間の相対 回転を防止するのと同じ態様で、衝合体及び特別注文の類似体のそれぞれの要素 上の所定位置にロックされるのが好ましい。蝋形成体に一致する外形及び衝合組 立体の形状に一致する内部キャビティを得るため）ひとたび歯冠が製造されると 、接着剤を使用して、歯科補綴物を患者の口内の衝合組立体に取り付ける。 暫定手段として、複合材料が充填された義歯内に配置される治療用歯冠スリー ブを用いて、衝合組立体上に配置するための仮義歯を製造することができる。治 療用歯冠スリーブ及び衝合カラーは、これらに金色の外観を与えるため、窒化チ タンでメッキするのが好ましい。 本発明の他の特徴及び長所は、本発明の原理を例示する添付図面を参照して述 ベる以下の詳細な説明から明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 添付図面には本発明が示されている。これらの図面において、 第１図は、顎骨内に埋入されかつ特別注文の衝合組立体（これに陶材冠が取り 付けられる）を支持する歯科インプラントを示す部分断面図である。 第２図は、第１図の歯科インプラント及び衝合組立体の一部を破断した分解側 面図である。 第３図は、第２図に示した要素の側面図であり、歯科インプラントへの衝合組 立体の取り付けを示すものである。 第４図は、第３図に番号４で示された領域を拡大して示す部分断面図である。 第５図は、第２図及び第３図に示した歯科インプラントの管状本体部分を示す 側断面図である。 第６図は、第５図の６−６線方向から見た管状本体部分の平面図である。 第７図は、第２図及び第３図に示した、衝合組立体の一部を形成する衝合ねじ を示す部分側断面図である。 第８図は、第７図の８−８線方向から見た衝合ねじの平面図である。 第９図は、第２図及び第３図に示した、衝合組立体の一部を形成する衝合カラ ーを示す部分側断面図である。 第１０図は、第９図の１０−１０線方向から見た衝合カラーの平面図である。 第１１図は、第９図の１１−１１線方向から見た衝合カラーの底面図である。 第１２図は、第４２図〜第４５図において使用方法を詳細に説明する蝋形成ス リーブの側断面図である。 第１３図は、第１２図の１３−１３線方向から見た蝋形成スリーブの平面図で ある。 第１４図は、第１２図の１４−１４線方向から見た蝋形成スリーブの底面図で ある。 第１５図は、第３５図及び第３６図において使用方法を詳細に説明する治療用 歯冠スリーブの側断面図である。 第１６図は、第１５図の１６−１６線方向から見た治療用歯冠スリーブの平面 図である。 第１７図は、第１５図の１７−１７線方向から見た治療用歯冠スリーブの底面 図である。 第１８図は、第２８図〜第３０図及び第３８図〜第４０図において使用方法を 詳細に説明する転移スリーブの側断面図である。 第１９図は、第３１図〜第３４図及び第３７図において詳細に説明する印象ス リーブの側面図である。 第２０図は、第１９図の２０−２０線に沿う方向から見た印象スリーブの拡大 側断面図である。 第２１図は、第２０図の２１−２１線方向から見た印象スリーブの平面図であ る。 第２２図は、第２０図の２２−２２線方向から見た印象スリーブの底面図であ る。 第２３図は、第３４図及び第３７図〜第４５図において使用方法を詳細に説明 するインプラント類似体の側面図である。 第２４図は、第２３図の２４−２４線に沿う方向から見たインプラント類似体 の拡大側断面図である。 第２５図は、第２４図の２５−２５線方向から見たインプラント類似体の平面 図である。 第２６図〜第４６図は、本発明による歯補綴物の製造方法に含まれる工程を示 す図面である。 第２６図は、歯科インプラントが配置された顎骨を示す断面図である。 第２７図は、歯科インプラントに衝合組立体を固定しかつ該衝合組立体を成形 しで特別注文の衝合体を形成する工程を示すものである。 第２８図は、特別注文の衝合体上に転移スリーブを配置する工程を示すもので ある。 第２９図は、特別注文の衝合体及び転移スリーブ上で口の印象をとる工程を示 すものである。 第３０図は、印象材を用いて転移スリーブを除去する工程を示すものである。 第３１図は、特別注文の衝合体上に、印象材が充填された印象スリーブを配置 する工程を示すものである。 第３２図は、口から印象スリーブを除去する工程を示すものである。 第３３図は、特別注文の衝合体の形状に一致する印象スリーブ内のキャビティ に複合材料を充填する工程を示すものである。 第３４図は、複合材料が充填された印象スリーブをインプラント類似体上に配 置する工程を示すものである。 第３５図は、特別注文の衝合体上に第１５図の治療用歯冠スリーブを配置しか つ複合材料で仮歯（暫間歯）を充填する工程を示すものである。 第３６図は、暫定工程として、複合材料が充填された仮歯を、特別注文のイン プラント類似体及び治療用歯冠スリーブ上に配置しかつ歯科試験室で永久歯冠を 製造する間に暫間歯補綴物を作る工程を示すものである。 第３７図は、特別注文の衝合組立体に形状が一致する石膏歯型を残して、イン プラント類似体から印象スリーブを除去し、これにより特別注文の類似体を形成 する工程を示すものである。 第３８図は、口の印象内に埋入された転移スリーブ内に特別注文の類似体を挿 入する工程を示すものである。 第３９図は、特別注文の類似体上に、口の石膏模型を作る工程を示すものであ る。 第４０図は、石膏鋳型から模型及び口の印象を除去する工程を示すものである 。 第４１図は、特別注文の類似体が埋入された石膏鋳型を示す斜視図である。 第４２図は、石膏鋳型から延びている特別注文の類似体上に蝋形成スリーブを 配置する工程を示すものである。 第４３図は、特別注文の類似体の露出部分を包囲するように、蝋形成スリーブ に蝋を充填する工程を示すものである。 第４４図は、歯補綴物の蝋形成体を形成する工程を示すものである。 第４５図は、標準鋳造法を用いて歯冠を形成する目的で蝋形成体を除去する工 程を示すものである。 第４６図は、特別注文の衝合組立体の外部形状を、患者の口内の特別注文の衝 合組立体に正確に一致させる内部キャビティを備えた完成歯冠を固定する工程を 示すものである。 好ましい実施の形態の詳細な説明 例示の目的で図面に示すように、本発明は、新規な歯科インプラント５０、該 歯科インプラント５０に組み付けられるツーピース衝合組立体５２、及び衝合組 立体５２に最終的に固定される歯補綴物５４を製造する方法に関するものである 。 第１図〜第５図に示すように、歯科インプラント５０は、患者の顎骨６０に設 けられたボア５８に受け入れられる細長い管状本体５６を有している。管状本体 ５６には、衝合組立体５２のねじシャンク部分６４を受け入れる雌ねじ６２が設 けられている。管状本体５６は、第１収縮位置（第２図及び第３図）から第２拡 大位置（第１図）へと半径方向に移動できるスカート部分６６を有している。ス カート部分６６を第２拡大位置に移動させるため、拡大ナット６８及び引張りね じ７０からなるとして図面に示された拡大手段が設けられる。第３図に示すよう に、管状本体５６は内方肩部７２を有し、該肩部７２上には引張りねじ７０のス ロット付きヘッド７４が載る。引張りねじ７０のねじシャンク部分７６は、肩部 ７２の下方で、ほぼ管状本体５６の下端部まで延び、ここで、拡大ナット６８が ねじシャンク７６に螺合される。拡大ナット６８は截頭円錐状のスカート係合側 壁を有し、該側壁は、管状本体５６スカート部分６６に設けられた内方に傾斜し た側壁８０すなわち傾斜側壁８０と係合するようになっている。 第２図及び第５図に最も良く示すように、管状本体５６のスカート部分６６に は周方向に間隔を隔てて配置された４つの細長いスリット８２が設けられており 、これらのスリット８２は別々に移動できる４つの骨アンカーセグメント８４を 形成する。各骨アンカーセグメント８４は、長手方向に間隔を隔てた一連のブレ ード状骨貫入突起部８６の形態をなす骨貫入手段を備えている。拡大ナット６８ が管状本体５６内に引き入れられると、骨アンカーセグメント８４が外方に拡大 され、このため、貫入突起部８６が骨内に食い込み、管状本体５６をボア５８に 確実にロックする。拡大ナット６８が管状本体５６内に引き入れられるとき、拡 大ナット６８の上部から外方に延びているタブ８８が細長いスリット８２を通っ て 上方に移動し、管状本体５６に対する拡大ナット６８の回転を防止する。 歯科インプラント５０を第２６図に示すように患者の顎骨６０内に適正に配置 すると、歯科インプラント５０の上部は顎骨６０から上方に突出された状態にな る。この突出部分は、ボア５８の直径より僅かに大きい直径をもつ円筒状リング ９０と、最上方の六角形外面部分９２とからなる。円筒状リング９０は全体とし て平らな上方肩部９４を有し、ベベル９６は、上方肩部９４とこれに隣接する上 方六角形部分９２との間の移行部を形成する。 歯科インプラント５０を患者の顎骨６０内に配置する前に、先ず顎骨６０をド リル穿孔し、選択された直径（好ましくは円筒状リング９０の直径より僅かに小 さい）のボア５８を形成する。歯科インプラント５０は、引張りねじ７０の溝付 き頭部７４が内方肩部７２に衝合するようにして引張りねじ７０を管状本体５６ 内に単に置くことにより準備される。次に、拡大ナット６８のタブ８８が管状本 体５６の細長いスリット８２と適正に整合するようにして、拡大ナット６８を、 ねじシャンク７６の下端部に螺合させる。次に、管状本体５６、引張りねじ７０ 及び拡大ナット６８からなるこの組立体をボア５８に配置する。拡大ナット６８ を管状本体５６内で上方に引き上げる目的で、管状本体５６の上端部からねじド ライバを挿入して引張りねじ７０を回転させることができる。必要ならば、上方 六角形部分９２と係合するレンチを使用して、管状本体５６の回転を防止するこ とができる。タブ８８は、拡大ナット６８が管状本体５６に対して回転しないよ うに保証する。拡大ナット６８が管状本体５６内に引き入れられると、骨アンカ ーセグメント８４が外方に拡大し、これにより、貫入突起部８６が骨内に食い込 み、管状本体５６をボア５８で確実にロックする。 衝合組立体５２は、２つの主要要素、すなわち衝合ねじ９８及び衝合カラー１ ００からなる。衝合ねじ９８は、頭部１０２と、該頭部からねじシャンク６４ま で延びている軸１０４とを有している。頭部１０２は、周方向に延びる複数の溝 １０６が設けられた截頭円錐状の外面を有し、溝１０６は、衝合組立体５２の形 状の座面修正(chair-side modification)を補助する。頭部１０２は更に肩部１ ０８を有し、該肩部１０８は、頭部の截頭円錐状外面と、衝合カラー１００内に 配置される頭部のほぼ円筒状の外面との間の移行領域を形成する。頭部１０２ 内には長手方向のキャビティ１１０が設けられており、該キャビティ１１０内に は六角形内面１１２が形成されている。六角形内面１１２は、ねじシャンク６４ を歯科インプラント５０の管状本体５６の雌ねじ６２に締め付けるのに、適当な 工具を用いて衝合ねじ９８を回転させることを容易にする。 衝合カラー１００は、管状本体５６の円筒状リング９０の上方肩部９４上に置 かれるように構成された主本体部分１１４と、六角形外面をもつ上方カラー116 とを有している。衝合カラー１００を長手方向に貫通して延びる中央キャビティ は、衝合ねじ９８のねじシャンク６４が通されるねじセクション１１８と、管状 本体５６の上方六角形部分９２と係合するように構成された六角形内面１２０と を有している。また、六角形長手方向１２０に直接隣接して、衝合カラー１００ には内方ベベル１２２が設けられており、該ベベル１２２は、管状本体５６の上 方肩部９４に隣接するベベル９６と係合するように構成されている。 衝合組立体５２は、これが２つの別要素、すなわち衝合ねじ９８及び衝合カラ ー１００に分離されている点で従来技術の構造とは異なっていることが理解され よう。使用に際し、衝合カラー１００は、その六角形内面１２０が上方六角形部 分９２と係合しかつ主本体部分１１４の下縁部が上方肩部９４上に置かれるよう にして、管状本体５６の円筒状リング９０上に置かれる。この構成は、歯科イン プラント５０に対する衝合カラー１００の回転を防止する。互いに対面するベベ ル９６、１２２は、衝合カラー１００と管状本体５６との適正な長手方向整合を 保証する機能を有する。衝合ねじ９８は、該衝合ねじ９８及び衝合カラー１００ の両者が歯科インプラント５０に対し所定位置に確実に固定されるまで、衝合カ ラー１００を通ってインプラント５０に螺着される。この特別な構成は、衝合組 立体５２に取り付けられる修復補綴物すなわち歯科補綴物が、要素９８、１００ の両者に取り付けられ、従ってこれらの間の相対回転を確実に防止する。従来技 術の衝合体では、一般に、ねじが衝合体の開放内部に通され、衝合体を所定位置 に保持する。いかなる修復部もねじに直接取り付けられないため、このねじは緩 めることができる。 衝合カラー１００の外面は窒化チタンでメッキされ、金色が付される。これは 、主として審美的な理由から好ましい。或る場合には、患者の歯肉の性状に基づ い て、銀色の衝合カラーが見えるようにすることもできる。窒化チタンでメッキさ れた衝合カラーの金色は、衝合カラーにより自然な色を付すことにより輝きが低 減される。 第２図及び第３図に示すように、ねじシャンク６４の端部と引張りねじ７０の 溝付き頭部７４の頂部との間には、弾性ボール１２４が配置されている。衝合ね じ９８を所定位置に締め付ける前に、好ましくはシリコーンエラストマ材料から なる弾性ボールを、溝付き頭部７４上に簡単に置く。管状本体５６の雌ねじ６２ 内にねじシャンク６４を締め付けると、ボール１２４が圧縮される。これにより 、引張りねじ７０及び衝合ねじ９８の両者に力が加えられ、従って、管状本体５ ６に対してこれらの要素が回転することが妨げられる。ばねにより、均等構造を 得ることもできる。 第１２図〜第１４図は、蝋形成スリーブ１２６を示す。蝋形成スリーブ１２６ の機能について、第４２図〜第４５図に示す工程工程に従って以下に完全に説明 する。蝋形成スリーブ１２６は、標準鋳造法を用いて製造される歯冠の蝋形成体 で焼き尽くされる透明プラスチック材料で製造するのが好ましい。蝋形成スリー ブ１２６はほぼ円筒状であり、開放上端部１２８及び開放下端部１３０を有して いる。蝋形成スリーブ１２６の取扱いを容易にするため、複数の周方向リング１ ３２が設けられている。内部キャビティ１３６内には六角形内面１３４が設けら れており、該六角形内面は、インプラント類似体１４０（第２３図〜第２５図） の同様な形状の上方カラー１３８と係合する形状を有している。インプラント類 似体１４０の上方カラー１３８は、衝合カラー１００の上方カラー１１６と同じ 形状を有する。六角形内面１３４に隣接して、内部キャビティ１３６は内方肩部 １４２を有し、該肩部はインプラント類似体１４０の上方カラー１３８の上端部 と係合する形状を有している。 第１５図〜第１７図は治療用歯冠スリーブ１４４を示す。一般に、治療用歯冠 スリーブ１４４は、衝合組立体５２及び管状本体５６を形成するものと同じ硬質 金属で製造され、ほぼ管状の主本体１４６を有している。治療用歯冠スリーブ１ ４４の取扱いを容易にするための周方向に延びる複数のリング１４８が設けられ ており、該リング１４８は、複合材料のここへの接着も容易にする。治療用歯 冠スリーブ１４４の使用方法については、第３５図及び第３６図に示す工程工程 に関連して更に後述する。 治療用歯冠スリーブ１４４の内部構造は、蝋形成スリーブ１２６の下部の内部 構造と同じである。この点に関し、治療用歯冠スリーブ１４４は、衝合カラー１ ００の上方カラー１１６の六角形外面と正確に係合するように設計された形状を もつ六角形内面１５０を有している。また、六角形内面１５０に隣接して内方肩 部１５２が設けられており、該肩部は、上方カラー１１６の上面上での治療用歯 冠スリーブ１４４の内方座面を形成する。衝合カラー１００と同様に、治療用歯 冠スリーブ１４４も窒化チタン材料でメッキし、前述と同様な理由から治療用歯 冠スリーブを金色にするのが好ましい。 第１８図は、転移スリーブを示す。転移スリーブ１５４の機能については、第 ２８図〜第３０図及び第３８図〜第４０図に示す工程工程に関連して完全に後述 する。転移スリーブ１５４の平面図及び底面図は、第１６図及び第１７図に示す 治療用歯冠スリーブ１４４の平面図及び底面図と同じである。 転移スリーブ１５４は、本質的に、治療用歯冠スリーブ１４４の短縮バージョ ンである。転移スリーブ１５４は、周方向に延びる複数の外方リング１５８を備 えた管状主本体１５６を有する。衝合カラー１００の上方カラー１１６と係合す るための六角形内面１６０が設けられている。また、上方カラー１１６の上端部 上に直接載るための内方肩部１６２が設けられている。 第１９図〜第２２図は、印象スリーブ１６４を示す。印象スリーブ１６４の機 能については、第３１図〜第３４図及び第３７図に示す工程工程に関連して後述 する。印象スリーブ１６４は好ましくは透明プラスチック材料で形成されかつ４ つの貫通孔１６８を備えたほぼ円筒状の本体１６６を有している。孔１６８は、 印象が後述のように作られるときに複合材料の変位を容易にするためのものであ る。印象スリーブ１６４の構造は蝋形成スリーブ１２６の構造と同様であり、開 放上端部１７０、開放下端部１７２及び内部キャビティ１７４を有している。内 部キャビティ１７４には六角形内面１７６が設けられており、該内面１７６は、 衝合カラー１００の上方カラー１１６及びインプラント類似体１４０の上方カラ ー１３８の両者と正確に係合するように構成されている。上方カラー１１６、 １３８の上端部と係合する内方肩部１７８が、六角形内面１７６に隣接して設け られている。 蝋形成スリーブ１２６、治療用歯冠スリーブ１４４、転移スリーブ１５４及び 印象スリーブ１６４の六角形内面及び内方肩部の内部構造は同一であることを理 解すべきである。これは、これらの各要素が、衝合カラー１００及びインプラン ト類似体１４０の同一の上方カラー１１６、１３８上に正確に同じ態様で嵌合す ることを意図したものである。 第２３図及び第２５図は、インプラント類似体１４０を示す。インプラント類 似体１４０の機能については、第３４図及び第３７図〜第４５図に示す工程工程 に関連して説明する。インプラント類似体１４０は、周方向に延びる３つのリン グ１８０を備えたほぼ円筒状の管状本体からなる。インプラント類似体１４０の 下方部分は、取扱い及び石膏鋳型１８２（第４１図）内への固定を容易にするた め簡単な構造を有している。インプラント類似体１４０の上方部分１８４は衝合 カラー１００の外部構造の複製であり、主本体部分１８６（該部分は衝合カラー １００の主本体部分１１４の複製である）と、上方カラー１３８（該カラーは衝 合カラー１００の上方カラー１１６の複製である）とを有している。 ここで第２６図〜第４６図を参照して、本発明に従って歯補綴物を製造する方 法について説明する。先ず、前述しかつ第２６図に示したように、顎骨６０のボ ア５８に歯科インプラント５０を配置する。次に、衝合組立体５２を、前述のよ うにして歯科インプラント５０に固定する。第２７図に概略的に示すように、や すり１８８又は他の適当な工具を用いて、衝合ねじ９８の頭部１０２を成形する 。次に、第２８図に示すように、転移スリーブ１５４の内方肩部１６２が衝合カ ラー１００の上縁部上に載るようにし、かつ転移スリーブ１５４の六角形内面１ ６０が上方カラー１１６の六角形外面と係合するようにして、転移スリーブ１５ ４を衝合組立体５２上に配置する。 第２９図及び第３０図に示すように、適当なホルダ１９０に印象材１９２を充 填し、口の印象を取る。印象材１９２が口から除去されると、特別注文の衝合体 の印象１９４に隣接して、転移スリーブ１５４も衝合組立体５２から除去される 。 次に、第３１図〜第３４図に示すように、印象スリーブ１６４に印象材１９２ を充填して、印象スリーブ１６４の六角形内面１７６が衝合カラー１００の上方 カラー１１６と係合するようにして、特別注文の衝合組立体５２上に置く（第３ １図）。次に、印象スリーブ１６４を口から除去し（第３２図）、複合材料又は 石膏材料１９６を充填し（第３３図）、かつインプラント類似体１４０の上方部 分１８４上に完全に座合させる（第３４図）。この手順により、修正された衝合 組立体５２の外部形状が、インプラント類似体１４０の上端部１８４に取り付け られた複合石膏鋳型に複製される。 支持骨の質が良好（タイプＩ、ＩＩ及び時にはタイプＩＩＩ）でありかつ患者 の審美的及び／又は心理的要望がある場合には、第３５図及び第３６図に示すよ うに、歯科インプラント５０を取り付けた後に、直接的暫定処置（immediate p- rovisonalization）を行なうことができる。 患者の生歯の蝋矯正模型から、予め、特別注文のアクリル樹脂歯冠又は固定補 綴物を作ることができる。或いは単一ユニットとして、適正に選択された中空の アクリル樹脂義歯１９８を使用できる。この直接的暫定処置に関連して、治療用 歯冠スリーブ１４４が使用される。義歯１９８には複合材料が充填され、歯冠ス リーブ１４４の六角形内面１５０が衝合カラー１００の上方カラー１１６と完全 に係合するようにして、治療用歯冠スリーブ１４４が矯正された衝合組立体１５ ２上に置かれる。義歯内には、冷間硬化アクリル樹脂が入れられる（仮修復）。 アクリル樹脂２００が硬化し始めると、特別注文の衝合組立体５２及び治療用歯 冠スリーブ１４４上に義歯１９８を置き、義歯１９８と隣接歯との整合を確認す る。アクリル樹脂２００が硬化した後、仮義歯（provisional denture tooth） ２０２が口から除去される。この仮義歯２０２には、今や、治療用歯冠スリーブ １１４が組み込まれている。治療用歯冠スリーブ１４４は、内部チタン強度、良 好な摩擦保持力及び仮義歯２０２に対する正確な嵌め合いを与える。仮義歯２０ ２には、次に、自然の解剖学的輪郭を得るのに必要な形状修正、研摩及び調整が 行なわれる。次に、永久歯冠が下記のようにして製造されるまで、矯正された衝 合組立体５２上に仮義歯２０２が再び取り付けられる。 歯型石膏複合材料１９６が充填された印象スリーブ１６４を受け入れたインプ ラント類似体１４０に戻って説明すると、複合材料が硬化したならば、印象スリ ーブ１６４を除去する（第３７図）。これにより、矯正された衝合組立体５２の 正確な複製である特別注文の類似体２０４が作られる。特別注文の類似体２０４ は元の印象１９４内に置かれ、転移スリーブ１５４内に嵌合される（第３８図） 。模型２０６が使用され、インプラント類似体１４０の露出部分上の模型内に石 膏が注入される（第３９図）。石膏２０８が硬化すると、転移スリーブ１５４を 含んだホルダ１９０及び印象材１９２が特別注文の類似体２０４から除去され、 かつ模型２０６が石膏２０８から除去される（第４０図）。これにより、口の正 確な模型である石膏鋳型１８２が作られる（第４１図）。 次に、蝋形成スリーブ１２６の六角形内面１３４がインプラント類似体１４０ の上方カラー１３８と完全に係合するようにして、蝋形成スリーブ１２６が特別 注文の類似体２０４上に置かれる（第４２図）。次に、蝋形成スリーブ１２６に 蝋２１０が充填され（第４３図）、次に、歯の形状をなす蝋形成体２１２が標準 的な態様で形成される（第４４図）。次に、特別注文の類似体２０４の印象を支 持する蝋形成スリーブ１２６を含んだ蝋形成体２１２が特別注文の類似体から除 去され（第４５図）、かつ専門家に良く知られた態様で歯冠を形成する目的で、 埋没石膏内に置かれる（第４５図）。蝋形成体２１２と同じ形状の歯冠２１４の 製造中に、蝋２１０及び蝋形成スリーブ１２６が焼き尽くされる。この結果得ら れる歯冠２１４は、特別注文の類似体２０４及び矯正された衝合組立体５２と一 致するように正確に形成された内部キャビティ２１６を有している。最後に、接 着剤２１８が内部キャビティ２１６内に置かれ、歯冠２１４が特別注文の衝合組 立体５２に固定される（第４６図）。この結果得られる構造が、第１図に示され ている。 以上から、本発明は、ツーピース衝合組立体（歯冠２１４がこれに固定される とき、この下に位置する歯科インプラント５０に対して回転できないツーピース 衝合組立体）を有する新規な歯科インプラント組立体を提供することが明白であ る。また、本発明の方法は、歯科インプラント組立体の形状を含む口内の状態を 、石膏鋳型１８２内で正確に複製できるようにする。これは、歯科試験室の技工 士が、患者の口内に置かれたときに適正に嵌合される歯冠２１４を正確に製造す ることを可能にする。 例示の目的で本発明の特定実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神及び範 囲を逸脱することなく種々の変更を行なうことができる。従って、本発明は、請 求の範囲の記載よってのみ、制限を受けるものである。

【手続補正書】 【提出日】１９９８年７月６日 【補正内容】 請求の範囲 １．患者の顎骨に設けられたボアに受け入れられるスカートと、該スカートから 延びかつボアから外方に延びることができる支持手段とを備えたインプラント組 立体を有し、支持手段は半径方向外方を向いた少なくとも１つの平らな面を備え 、スカートは、ボアで第１収縮位置から第２拡大位置へと半径方向に移動できか つ内方肩部を備え、インプラント組立体は、内方肩部上に載る頭部及びスカート の一端まで延びているねじシャンクを備えた引張りねじと、截頭円錐状のスカー ト係合側壁及び引張りねじのシャンクが螺合するねじ付き内部キャビティを備え た拡大ナットとを更に有し、拡大ナットの内部キャビティを通して引張りねじを 回転させると、第１収縮位置から第２拡大位置へのスカートの半径方向移動を引 き起こし、 少なくとも１つの半径方向内方を向いた平らな面を形成する中央キャビティ を備えた衝合カラーを有し、該衝合カラーが支持手段の少なくとも一部上に配置 されると、支持手段及び衝合カラーの半径方向を向いた面が嵌合し、インプラン ト組立体に対する衝合カラーの回転を防止し、 インプラント組立体とは反対側で衝合カラーに衝合関係をなして配置できる 頭部と、インプラント組立体に連結すべく衝合カラーの中央キャビティを通って 頭部から延びるシャンクとを備えた衝合ねじを更に有することを特徴とする歯科 組立体。 ２．前記衝合ねじのシャンクにはねじが設けられていることを特徴とする請求の 範囲第１項に記載の歯科組立体。 ３．前記衝合カラーは、支持手段の少なくとも一部の上に配置できる主本体と、 主本体に関してインプラント組立体とは反対側のカラーとを有し、該カラーは半 径方向外方を向いた少なくとも１つの平らな面を有することを特徴とする請求の 範囲第１項に記載の歯科組立体。 ４．前記衝合カラーのカラーは、六角形の外周面を形成するための、半径方向外 方を向いた複数の平らな面を有していることを特徴とする請求の範囲第３項に記 載の歯科組立体。 ５．前記衝合カラーの半径方向内方を向いた少なくとも１つの平らな面は、六角 形内面を形成する複数のこのような面を有し、衝合カラーは、衝合ねじのシャン クが通される雌ねじセクションを更に有していることを特徴とする請求の範囲第 ３項に記載の歯科組立体。 ６．前記衝合カラーの中央キャビティは内方ベベルを形成し、該内方ベベルは、 支持手段に隣接して配置されかつインプラント組立体に設けられた補完外方ベベ ルと係合するように構成されていることを特徴とする請求の範囲第３項に記載の 歯科組立体。 ７．前記スカートは、第１収縮位置から第２拡大位置まで移動できる少なくとも ２つのアンカーセグメントを有し、スカートは傾斜内面を有し、拡大ナットは、 該拡大ナットの内部キャビティを通って引張りねじを回転させると、移動してス カートの傾斜内面と係合する傾斜外面を備えたスカート係合部分を有し、アンカ ーセグメントは、該セグメントが第２拡大位置に移動すると、患者の骨に貫入す る骨貫入手段を有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の歯科組立体。 ８．前記スカートは、アンカーセグメントを分離する、周方向に間隔を隔てかつ 長手方向に延びた複数のスリットを有し、拡大ナットは、長手方向に延びたスリ ットと整合するように構成された複数のタブを有することを特徴とする請求の範 囲第７項に記載の歯科組立体。 ９．前記引張りねじは、全体的にスカート内に配置されかつ支持手段を通ってア クセスできることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の歯科組立体。 10．前記支持手段はボアより大きい直径をもつリングを有し、該リングは、ボア から離れる方向を向いた肩部と、リングから離れる方向に延びかつ半径方向外方 を向いた複数の平らな面を形成する上方の六角形部分と、前記肩部に隣接しかつ 上方の六角形部分を包囲するベベルとを形成していることを特徴とする請求の範 囲第１項に記載の歯科組立体。 11．前記衝合カラーは金色であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の歯 科組立体。 12．患者の顎骨に設けられたボアに受け入れられるスカートと、該スカートから 延びかつボアから外方に延びることができる、補綴物要素を支持するための支持 手段とを備えた細長い中空本体を有し、スカートは、ボアで第１収縮位置から第 ２拡大位置へと半径方向に移動できかつ内方肩部を備え、支持手段は半径方向外 方を向いた少なくとも１つの平らな面を備え、該面は補綴物要素と係合して支持 手段と補綴物要素との相対回転を防止し、 内方肩部上に載る頭部及び該頭部に連結されかつスカートの一端まで延びて いるねじシャンクを備えた引張りねじと、 截頭円錐状のスカート係合側壁及び引張りねじのシャンクが螺合するねじ付 き内部キャビティを備えた拡大ナットとを更に有し、拡大ナットの内部キャビテ ィを通して引張りねじを回転させると、第１収縮位置から第２拡大位置へのスカ ートの半径方向移動を引き起こすことを特徴とする歯科組立体。 13．前記スカートは、第１収縮位置から第２拡大位置まで移動できる少なくとも ２つのアンカーセグメントを有することを特徴とする請求の範囲第１２項に記載 の歯科組立体。 14．前記スカートは傾斜内面を有し、拡大ナットは、該拡大ナットの内部キャビ ティを通って引張りねじを回転させると、移動してスカートの傾斜内面と係合す る傾斜外面を備えたスカート係合部分を有することを特徴とする請求の範囲第１ ２項に記載の歯科組立体。 15．前記アンカーセグメントは、該セグメントが第２拡大位置に移動すると、患 者の骨に貫入する骨貫入手段を有することを特徴とする請求の範囲第１３項に記 載の歯科組立体。 16．前記スカートは、アンカーセグメントを分離する、周方向に間隔を隔てかつ 長手方向に延びた複数のスリットを有することを特徴とする請求の範囲第１３項 に記載の歯科組立体。 17．前記拡大ナットは、長手方向に延びたスリットと整合するように構成された 複数のタブを有することを特徴とする請求の範囲第１６項に記載の歯科組立体。 18．前記引張りねじは、全体的にスカート内に配置されかつ支持手段を通ってア クセスできることを特徴とする請求の範囲第１２項に記載の歯科組立体。 19．前記支持手段はボアより大きい直径をもつリングを有し、該リングは、ボア から離れる方向を向いた肩部と、リングから離れる方向に延びかつ半径方向外方 を向いた複数の平らな面を形成する上方の六角形部分とを形成していることを特 徴とする請求の範囲第１２項に記載の歯科組立体。 20．前記肩部に隣接しかつ上方の六角形部分を包囲するベベルを有することを特 徴とする請求の範囲第１９項に記載の歯科組立体。 21．前記補綴物要素はツーピース衝合組立体を有し、該ツーピース衝合組立体は 、支持手段の少なくとも１つの平らな面と係合する衝合カラーと、該衝合カラー に隣接して配置される頭部及び中空本体内にねじ込まれるシャンクを備えた衝合 ねじとからなることを特徴とする請求の範囲第１２項に記載の歯科組立体。 22．前記衝合ねじのシャンクと引張りねじの頭部との間で圧縮される弾性ボール を有することを特徴とする請求の範囲第２１項に記載の歯科組立体。 23．前記衝合カラーは金色材料でめっきされていることを特徴とする請求の範囲 第２１項に記載の歯科組立体。 24．前記衝合カラーは少なくとも１つの半径方向内方を向いた平らな面を有し、 衝合カラーが支持手段の少なくとも一部上に配置されると、支持手段及び衝合カ ラーの半径方向を向いた面が嵌合し、中空本体に対する衝合カラーの回転を防止 することを特徴とする請求の範囲第２１項に記載の歯科組立体。 25．前記衝合カラーは、支持手段の少なくとも一部の上に配置できる主本体と、 主本体に関してインプラント組立体とは反対側のカラーとを有し、該カラーは半 径方向外方を向いた少なくとも１つの平らな面を有することを特徴とする請求の 範囲第２４項に記載の歯科組立体。 26．前記衝合カラーのカラーは、六角形の外周面を形成するための、半径方向外 方を向いた複数の平らな面を有していることを特徴とする請求の範囲第２５項に 記載の歯科組立体。 27．前記衝合カラーの半径方向内方を向いた少なくとも１つの平らな面は、六角 形内面を形成する複数のこのような面を有し、衝合カラーは、衝合ねじのシャン クが通される雌ねじセクションを有し、衝合カラーはインプラント組立体に設け られた補完外方ベベルと係合するように構成された内方ベベルを更に有すること を特徴とする請求の範囲第２６項に記載の歯科組立体。 28．前記衝合ねじは、中空本体とは反対側で衝合カラーに対して衝合関係をなし て配置され、シャンクは、中空本体に連結するため衝合カラーを通って配置され ることを特徴とする請求の範囲第２１項に記載の歯科組立体。 29．前記シャンクの一端にはねじが設けられていることを特徴とする請求の範囲 第２８項に記載の歯科組立体。 30．患者の顎骨に設けられたボアに受け入れられるスカートを備えた歯科インプ ラントを有し、スカートは、ボアで第１収縮位置から第２拡大位置へと半径方向 に移動でき、歯科インプラントは、截頭円錐状のスカート係合側壁を備えた拡大 ナットと、該拡大ナットをスカート内に引き入れて、第１収縮位置から第２拡大 位置へのスカートの半径方向移動を引き起こす手段とを更に有し、 衝合カラーを有し、該衝合カラーは、歯科インプラント上に配置される主本 体部分と、該主本体部分に対して歯科インプラントから離れる方向に延びたカラ ー部分と、主本体部分を貫通する中央キャビティを備え、主本体部分は、歯科イ ンプラントと係合して、歯科インプラントに対する衝合カラーの相対回転を防止 する手段を備え、 歯科インプラントとは反対側で衝合カラーに衝合関係をなして配置できる頭 部と、歯科インプラントに連結すべく衝合カラーの中央キャビティを通って頭部 から延びるシャンクとを備えた衝合ねじを更に有することを特徴とする歯科組立 体。 31．前記衝合カラーの回転防止手段は、半径方向内方を向いた少なくとも１つの 平らな面を有していることを特徴とする請求の範囲第３０項に記載の歯科組立体 。 32．前記衝合カラーのカラー部分は、六角形の外周面を形成するための、半径方 向外方を向いた複数の平らな面を有していることを特徴とする請求の範囲第３１ 項に記載の歯科組立体。 33．前記衝合カラーの中央キャビティは、半径方向内方を向いた少なくとも１つ の平らな面に隣接した内方ベベルを形成し、該内方ベベルは、歯科インプラント に設けられた対応ベベルと係合するように構成されていることを特徴とする請求 の範囲第３１項に記載の歯科組立体。 34．前記衝合ねじのシャンクには、歯科インプラント内にねじ込むためのねじが 設けられていることを特徴とする請求の範囲第３０項に記載の歯科組立体。 35．前記衝合ねじは、長手方向に延びた内部キャビティを有していることを特徴 とする請求の範囲第３０項に記載の歯科組立体。 36．前記内部キャビティ内の六角形の内面を有していることを特徴とする請求の 範囲第３５項に記載の歯科組立体。 37．患者の口内の衝合体に取り付けるための歯補綴物を製造する方法において、 衝合体上に転移スリーブを置き、 口の印象を取り、転移スリーブは印象に移され、 印象スリーブを用いて、衝合体の印象を取り、 印象スリーブの衝合体の印象に複合材料を充填し、次にインプラント類似体 上に印象スリーブを座合させ、 インプラント類似体から印象スリーブ及びその印象材を除去して、衝合体の 複製である特別注文の類似体を作り、 特別注文の類似体を、転移スリーブを通して口の印象内に置き、 挿入された特別注文の類似体を備えた口の印象を用いて口の石膏鋳型を創成 し、 石膏鋳型を用いて歯補綴物を形成する工程からなる歯補綴物製造方法。 38．前記衝合体に対する転移スリーブの相対回転を防止する工程を有することを 特徴とする請求の範囲第３７項に記載の歯科補綴物製造方法。 39．前記衝合体の印象を取るため印象スリーブを使用する工程中に、印象スリー ブが、転移スリーブと同じ態様で衝合体にロックされることを特徴とする請求の 範囲第３８項に記載の歯科補綴物製造方法。 40．前記転移スリーブを通して口の印象内に特別注文の類似体を置く工程中に、 転移スリーブが衝合体にロックされて両者の相対回転を防止するのと同じ態様で 、転移スリーブが特別注文の類似体にロックされることを特徴とする請求の範囲 第３９項に記載の歯科補綴物製造方法。 41．前記歯補綴物の形成に石膏鋳型を使用する工程が、更に、 石膏鋳型から延びる特別注文の類似体上に蝋形成スリーブを置き、 蝋形成スリーブに蝋を充填し、 蝋形成スリーブ上に形成すべき歯冠の蝋形成体を作り、 石膏鋳型から、蝋形成体及び蝋形成スリーブを除去し、 石膏鋳型内の埋入蝋形成スリーブに蝋形成体を埋没させ、 蝋形成体及び蝋形成スリーブから形成された石膏鋳型から歯補綴物を鋳造す る工程を有することを特徴とする請求の範囲第４０項に記載の歯科補綴物製造方 法。 42．前記蝋形成スリーブは、転移スリーブが衝合体上にロックされるのと同じ態 様で、特別注文の類似体上にロックされることを特徴とする請求の範囲第４１項 に記載の歯科補綴物製造方法。 43．前記歯補綴物は、接着剤を用いて衝合体に取り付けられることを特徴とする 請求の範囲第３７項に記載の歯科補綴物製造方法。 44．前記衝合体の一部を金色材料でめっきする工程を有することを特徴とする請 求の範囲第３７項に記載の歯科補綴物製造方法。 45．前記金色材料は、窒化チタンであることを特徴とする請求の範囲第４４項に 記載の歯科補綴物製造方法。 46．前記印象スリーブを使用して衝合体の印象を取る工程の後に、衝合体上の所 定位置に仮義歯を固定することを特徴とする請求の範囲第３７項に記載の歯科補 綴物製造方法。 47．前記仮義歯を形成する工程が、 衝合体上に治療用歯冠スリーブを置き、 義歯に複合材料を充填し、 複合材料が充填された義歯を、治療用歯冠スリーブ上に置く工程からなるこ とを特徴とする請求の範囲第４６項に記載の歯科補綴物製造方法。 48．前記治療用歯冠スリーブが窒化チタンでめっきされることを特徴とする請求 の範囲第４７項に記載の歯科補綴物製造方法。 49．前記歯科インプラントのスカートが内方肩部を有し、引張り手段が引張りね じを有し、該引張りねじが、内方肩部上に載置される頭部及びスカートの一端ま で延びているねじシャンクを備え、拡大ナットが雌ねじが設けられたキャビ ティを有し、該キャビティ内に引張りねじのシャンクがねじ込まれ、拡大ナット の内部キャビティを通して引張りねじを回転させることにより、スカートが第１ 収縮位置から第２拡大位置へと半径方向に移動されることを特徴とする請求の範 囲第３０項に記載の歯科組立体。 50．患者の口内の衝合体に取り付けるための補綴物を製造する方法において、 衝合体上に転移スリーブを置き、 口の印象を取り、転移スリーブは印象に移され、 印象スリーブを用いて、衝合体の印象を取り、 印象スリーブの衝合体の印象に複合材料を充填し、次にインプラント類似体 上に印象スリーブを座合させ、 インプラント類似体から印象スリーブ及びその印象材を除去して、衝合体の 複製である特別注文の類似体を作り、 特別注文の類似体を、転移スリーブを通して口の印象内に置き、 挿入された特別注文の類似体を備えた口の印象を用いて口の石膏鋳型を創成 し、 石膏鋳型を用いて補綴物を形成する工程からなる歯補綴物製造方法。 51．前記衝合体に対する転移スリーブの相対回転を防止する工程を有し、印象ス リーブを使用して衝合体の印象を取る工程中に、転移スリーブと同じ態様で印象 スリーブが衝合体上にロックされることを特徴とする請求の範囲第５０項に記載 の補綴物製造方法。 52．前記転移スリーブを通して衝合体を包囲する患者の身体部分の印象内に特別 注文の類似体を置く工程中に、転移スリーブが衝合体にロックされて両者の相対 回転を防止するのと同じ態様で、転移スリーブが特別注文の類似体にロックされ ることを特徴とする請求の範囲第５１項に記載の補綴物製造方法。 53．前記石膏鋳型を用いて補綴物を形成する工程が、更に、 石膏鋳型から延びる特別注文の類似体上に蝋形成スリーブを置き、 蝋形成スリーブに蝋を充填し、 蝋形成スリーブ上に形成すべき歯冠の蝋形成体を作り、 石膏鋳型から、蝋形成体及び蝋形成スリーブを除去し、 石膏鋳型内の埋入蝋形成スリーブに蝋形成体を埋没させ、 蝋形成体及び蝋形成スリーブから形成された石膏鋳型から補綴物を鋳造する 工程を有することを特徴とする請求の範囲第５２項に記載の補綴物製造方法。 54．前記蝋形成スリーブは、転移スリーブが衝合体上にロックされるのと同じ態 様で、特別注文の類似体上にロックされることを特徴とする請求の範囲第５３項 に記載の補綴物製造方法。 55．前記補綴物は、接着剤を用いて衝合体に取り付けられることを特徴とする請 求の範囲第５０項に記載の補綴物製造方法。 56．前記衝合体の一部を金色窒化チタン材料でめっきする工程を有することを特 徴とする請求の範囲第５０項に記載の補綴物製造方法。 57．補綴物製造方法が、患者の口内の衝合体に取り付けるための歯補綴物の製造 に使用される場合、印象スリーブを用いて衝合体の印象を取る工程の後に仮義歯 を衝合体上の所定位置に固定する工程が、 衝合体上に治療用歯冠スリーブを置き、 義歯に複合材料を充填し、 複合材料が充填された義歯を、治療用歯冠スリーブ上に置く工程からなるこ とを特徴とする請求の範囲第５０項に記載の補綴物製造方法。 58．衝合体上に転移スリーブを置き、 口の印象を取り、転移スリーブは印象に移され、 印象スリーブを用いて、衝合体の印象を取り、 印象スリーブの衝合体の印象に複合材料を充填し、次にインプラント類似体 上に印象スリーブを座合させ、 インプラント類似体から印象スリーブ及びその印象材を除去して、衝合体の 複製である特別注文の類似体を作り、 特別注文の類似体を、転移スリーブを通して口の印象内に置き、 挿入された特別注文の類似体を備えた口の印象を用いて口の石膏鋳型を創成 し、 石膏鋳型を用いて歯補綴物を形成する工程からなる、患者の口内の衝合体に 取り付けるための歯補綴物を製造する方法において、 石膏鋳型から延びる特別注文の類似体上に蝋形成スリーブを置き、 蝋形成スリーブに蝋を充填し、 蝋形成スリーブ上に形成すべき歯冠の蝋形成体を作り、 石膏鋳型から、蝋形成体及び蝋形成スリーブを除去し、 石膏鋳型内の埋入蝋形成スリーブに蝋形成体を埋没させ、 蝋形成体及び蝋形成スリーブから形成された石膏鋳型から歯補綴物を鋳造す る工程を更に有することを特徴とする歯補綴物製造方法。 59．前記衝合体に対する転移スリーブの相対回転を防止する工程を有し、印象ス リーブを使用して衝合体の印象を取る工程中に、転移スリーブと同じ態様で印象 スリーブが衝合体上にロックされ、前記転移スリーブを通して口の印象内に特別 注文の類似体を置く工程中に、転移スリーブが衝合体にロックされて両者の相対 回転を防止するのと同じ態様で、転移スリーブが特別注文の類似体にロックされ 、かつ転移スリーブが衝合体にロックされるのと同じ態様で蝋形成スリーブが特 別注文の類似体にロックされることを特徴とする請求の範囲第５８項に記載の歯 補綴物製造方法。 60．前記補綴物は、接着剤を用いて衝合体に取り付けられることを特徴とする請 求の範囲第５９項に記載の歯補綴物製造方法。 61．印象スリーブを用いて衝合体の印象を取る工程の後に仮義歯を衝合体上の所 定位置に固定する工程が、衝合体上に治療用歯冠スリーブを置き、義歯に複合材 料を充填し、複合材料が充填された義歯を、治療用歯冠スリーブ上に置く工程か らなり、治療用歯冠スリーブが、窒化チタンでめっきされることを特徴とする請 求の範囲第５８項に記載の歯補綴物製造方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ， ＩＳ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＲＯ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．患者の顎骨に設けられたボアに受け入れられるスカートと、該スカートに隣 接しかつボアから外方に延びている支持手段とを備えたインプラント組立体を有 し、支持手段は半径方向外方を向いた少なくとも１つの平らな面を備え、 少なくとも１つの半径方向内方を向いた平らな面を備えた衝合カラーを有し 、該衝合カラーが支持手段の少なくとも一部上に配置されると、支持手段及び衝 合カラーの半径方向を向いた面が嵌合し、インプラント組立体に対する衝合カラ ーの回転を防止し、 インプラント組立体に対向して衝合カラーに衝合関係をなして配置できる頭 部と、インプラント組立体に連結すべく衝合カラーに挿通されるシャンクとを備 えた衝合ねじを更に有することを特徴とする歯科組立体。 ２．患者の顎骨に設けられたボアに受け入れられるスカートと、該スカートに隣 接しかつボアから外方に延びている、補綴物要素を支持する手段とを備えた細長 い中空本体を有し、スカートはボアで第１収縮位置から第２拡大位置へと半径方 向に移動できかつ内方肩部を備え、支持手段は半径方向外方を向いた少なくとも １つの平らな面を備え、該平らな面は補綴物要素と係合してこれらの間の相対回 転を防止し、 内方肩部上に載置される頭部及びスカートの一端まで延びるねじシャンクを 備えた引張りねじと、 截頭円錐状のスカート係合側壁と、引張りねじのシャンクが螺合するねじ付 き内部キャビティとを備えた拡大ナットとを更に有し、拡大ナットの内部キャビ ティを通して引張りねじを回転させると、第１収縮位置から第２拡大位置へのス カートの半径方向移動を引き起こすことを特徴とする歯科組立体。 ３．歯科インプラント上に配置される主本体部分と、主本体部分に対して歯科イ ンプラントから離れる方向に延びているカラー部分とを備えた衝合カラーを有し 、主本体部分は、歯科インプラントに対する衝合カラーの相対回転を防止するた めの、歯科インプラントと係合できる手段を備え、 歯科インプラントに対向して衝合カラーに衝合関係をなして配置できる頭部 と、歯科インプラントに連結すべく衝合カラーに挿通されるシャンクとを備えた 衝合ねじを更に有することを特徴とする、歯科インプラントに取り付けられる衝 合組立体。 ４．患者の口内の衝合体に取り付けるための歯補綴物を製造する方法において、 衝合体上に転移スリーブを置き、 口の印象を取り、転移スリーブは印象に移され、 印象スリーブを用いて、衝合体の印象を取り、 印象スリーブの衝合体の印象に複合材料を充填し、次にインプラント類似体 上に印象スリーブを座合させ、 インプラント類似体から印象スリーブ及びその印象材を除去して、衝合体の 複製である特別注文の類似体を作り、 特別注文の類似体を、転移スリーブを通して口の印象内に置き、 挿入された特別注文の類似体を備えた口の印象を用いて口の石膏鋳型を創成 し、 石膏鋳型を用いて歯補綴物を形成する各工程からなる歯補綴物製造方法。