JPH11500688A - 柔軟な筒状包装 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 略筒状の形状を有しかつ使用者が管理された方法で菅理された位置において包装を開封することを助ける機能の組み込まれた簡単で強い被覆包装が明らかにされる。被覆包装は、ａ）外面の対応した長手方向ストリップ部分の上に重ねられた封着可能な内面の外向きの第１の狭い長手方向ストリップ部分、ｂ）前記封着可能な内面に隣接した外面の外向きの第２の狭い長手方向ストリップ部分、及びｃ）第１と第２の長手方向ストリップ部分の上に重ねられ封着された封着可能な内面の内向きの第３の狭い長手方向ストリップ部分より形成された長手方向合せ目を持つ。好ましくは、第１の狭いストリップは、包装材料の内面の一部分を外面の上に折ることにより形成される。このため、合せ目は補強された引裂き用ストリップを提供し、そして第１の平たくされた端部の第１の横方向の側辺から遠い側で長手方向合せ目の近くで始まった裂け目は、第２の略平たくされた端部に向かって長手方向合せ目に追随することができる。かかる包装の製造方法もまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 柔軟な筒状包装発明の分野 本発明は、一般に、平たくされた端部を持った略筒状の形状を有し、かつ包装 を開くための補強された引裂き用ストリップとして有用な長手方向の合せ目を有 する柔軟な細長い被覆包装に関する。被覆は、これを、使用前の貯蔵中のタンポ ンのような衛生防護製品の保護に使うことができる。発明の背景 筒状製品の包装は本技術において公知である。特に、タンポンの被覆のような 囲まれた製品を、不注意により開くことによる汚染から防護することが重要な場 合は、包装は比較的強い材料で形成される。かかる包装はプラスチックフィルム 、紙、及びコート紙より形成されることがしばしばある。強い材料の使用は、使 用者が管理された方法でかつ管理された場所で包装を開くときに遭遇する困難を 大きくする。 包装の管理された開き方を許し、なおかつ引張り、破裂及び引裂きの強さが比 較的大きい材料で形成される被覆を提供しようとする試みに、カデルの米国特許 ５１３３４５７号及びノルゲスト他の米国特許４８８１６４４号が含まれる。こ れらの包装は、ボイデッド（ｖｏｉｄｅｄ）ポリプロピレンフィルム、低密度ポ リエチレン、及び紙のような材料を使用する。これらの文献に説明されたラッパ ーは、包装の長さと直角に走る切れ目線のようなラップ分離手段を持つ。被覆の 開口部に好んで置かれる切れ目線の使用には幾つかの欠点がある。第１に、被覆 材料に望ましくない切れ目が形成されることを防ぐために、切れ目線の形成には 高度の工程管理を必要とする。かかる切れ目は汚染源となる可能性がある。第２ に、包装における切れ目線の形成は、包装自体の形成に要する以上の追加の工程 段階が必要である。 このため、要求されることは、略筒状の形状を有し、かつ使用者が管理された 方法で管理された位置において包装を開くことを助ける機能を組み入れた簡単で 強い被覆包装である。発明の概要 本発明は、外面及び封着可能な内面を有する包装材料の略筒状のシートで形成 された柔軟な被覆包装に関する。包装材料は筒状に形成され、そして長手方向合 せ目及び第１と第２の略平たくされた端部に沿って封着される。封着された包装 は第１の横方向の側辺を持つ。長手方向合せ目は、第１と第２の略平たくされた 端部の第１の横方向側辺の近くに向けられる。合せ目は、ａ）外面の対応した長 手方向ストリップ部分の上に重ねられた封着可能な内面の外向きの第１の狭い長 手方向ストリップ部分、ｂ）前記封着可能な内面に隣接した外面の外向きの第２ の狭い長手方向ストリップ部分、ｃ）第１と第２の長手方向ストリップ部分の上 に重ねられ封着された封着可能な内面の内向きの第３の狭い長手方向ストリップ 部分を持つ。好ましくは、第１の狭いストリップは、包装材料の内面の一部分を 外面の上に折ることにより形成される。このため、合せ目が補強された引裂き用 のストリップを提供し、そして第１の平たくされた端部の第１の横方向の側辺か ら遠い側で長手方向合せ目の近くで始まった裂け目は、第２の略平たくされた端 部に向かって長手方向合せ目に追随することができる。図面の簡単な説明 図１は本発明によるタンポン被覆の斜視図である。 図２はタンポン被覆の平面図である。 図３はタンポン被覆の側面図である。 図４はタンポン被覆の立面図である。 図５Ａ及び５Ｂは本発明の包装の製作工程の部分的な図式的表現である。 図５Ｃは本発明の包装の製作工程の付加的な図式的表現の平面図である。発明の詳細な説明 図１−４を参照すれば、柔軟な被覆包装１０は、外面１４、封着可能な内面１ ６、長手方向合せ目１８、及びそれぞれ第１の横方向の側辺２４を有する第１と 第２の略平たい端部２０と２２を有する包装材料の略筒状シート１２で形成され る。長手方向合せ目１８は、第１及び第２の略平たい端部２０、２２の第１の横 方向側辺２４の近くに向けられる。 合せ目１８は、封着可能な内面２６の外向きの第１の狭い長手方向ストリップ 部分を持つ。このストリップ部分２６は、外面２８の対応した長手方向ストリッ プ部分の上に支持される。合せ目１８は、前記封着可能な内面２６に隣接した外 面３０の外向きの第２の狭い長手方向ストリップ部分も持つ。合せ目１８の別の 部分は封着可能な内面３２の内向きの第３の狭い長手方向ストリップ部分であり 、これは第１と第２の長手方向ストリップ部分２６、３０の上に重ねられる。好 ましくは、第１の狭いストリップ２６は、包装材料の内面の一部分を外面２８の 上に折り返すことにより形成される。このため、合せ目１８は、補強された引裂 き用ストリップを提供し、第１の略平たくされた端部２０の第１の横方向 側辺２４から遠い側で長手方向の合せ目１８の近くから始まる裂け目は、第２の 略平たくされた端部２２に向かって長手方向合せ目１８に追随することができる 。第１の略平たくされた端部２０には、裂け目の開始点の位置を決めるための切 込み３４を形成することができる。 別の実施例では、長手方向合せ目１８が補強用手段３５を持つこともできる。 補強用手段３５は、好ましくは、長手方向合せ目１８の長さに連続して沿った部 材である。有効な補強用手段１８の典型的なリストには、これらに限定するもの ではないが、糸、プラスチックテープ、単繊維、ホットメルト、コールドグリュ ー（ｃｏｌｄ ｇｌｕｅ）のようなポリマーの連続線、及び同等品が含まれる。 使用時には、使用者はその第１の手の栂指と示指との間で第１の端部２０の左 側２０ａをつかみ、第２の手の栂指と示指との間で第１の端部の右側２０ｂをつ かむ。次いで、使用者は、第２の手をゆっくりと捩り及び／又は被覆包装１０の 右側を左側から離し、そして切込み３４から始まった裂け目は略合せ目１８に追 随し、被覆包装１０の内容物３６を露出させるであろう。 被覆包装１０はアプリケータータンポン３６を防護するとして図示されたが、 指状タンポン、タンポン挿入器、膣用タンポン、及び／又は殺精子薬アプリケー ター、婦人衛生用製品および同等品のような比較的長い対象物を保護するために 使用することができる。 包装用材料は限定なしにポリマーフィルム、紙、織物又は不織布、これらの適 宜の組合せ、及び同等品を含んだ適宜適切なシート状材料とすることができる。 これらシート状材料は、希望のように塗装し、及び／又は積層にすることができ る。好ましくは、包装材料は、ポリマーフィ ルム、紙又はコート紙である。より好ましくは、包装材料は、機械的接合、ヒー トシール、超音波接合、コールドシール、又はこれらの適宜の組合せ、及び同等 方法のための少なく１個の封着可能面、例えば熱可塑性プラスチック層又は粘着 シール層を持つ。特に好ましい実施例においては、包装材料はポリマー塗装の紙 である。より特に好ましい実施例では、包装材料は、ポリエチレン塗装紙である 。かかるコート紙は坪量５５g/m²（紙３０g/m²と塗装２５g/m²）を有する低密度 ポリエチレン塗装の白色クラフト紙である。この材料は、ドイツ、リンニッヒの ＰＫＬよりズペラフェルム（SUPRAFERM）６７０３０−２５として入手可能であ る。 さて、図５Ａ−５Ｃを参照すれば、被覆包装は、柔軟な包装材料の１００シー ト状リボンを、包装材料１００の長手方向軸に対応した機械方向で輸送すること により形成することができる。包装材料１００のリボンは、封着可能面１０２と 外面１０４、第１及び第２の横方向の縁１０６と１０８、及び長手方向軸線を持 つ。第１の封着用ストリップ１１２は、折曲げステーション１１３において、第 １の横方向の縁１０６に隣接した包装材料１００の狭い部分をほぼ１８０°折り 返すことによりこれを形成することができる。 折られた包装材料１００は、仕上がりの筒状被覆包装の内径に相当する直径を 有する成型用マンドレル１１６のまわりに材料１００を巻くことにより筒１１４ に形成することができる。包装材料１００は、封着可能面１０２が筒１１４の内 面を形成し、外面１０４が筒１１４の外面を形成し、そして第２の横方向の縁１ ０８に隣接する封着可能なストリップ１１８が第１の封着用ストリップ１１２と 第２の封着用ストリップ１ ２０との上に重なるようにマンドレル１１６のまわりに巻かれる。この第２のス トリップ１２０は外面１０４より形成され、かつ第１の横方向の縁１０６から遠 い側で第１の封着用ストリップ１１２に隣接して配置される。次いで、封着ステ ーション１２１において、本技術の通常の熟練者に公知の手段により、第２の横 方向の縁１０８に隣接した封着可能なストリップ１１８を、第１と第２の封着用 ストリップ１１２、１２０に封着し、長手方向合せ目１２２を形成することがで きる。これらの面は、例えば、ヒートシール、超音波接合、接着剤、コールドシ ール（ｃｏｌｄ ｓｅａｌｅｄ）、機械的接合、粘着剤、及び同等方法で封着す ることができる。 次いで、封着された筒１１４は、分離ステーション１２５において分離され、 個別の包装体１２４を形成する。この作業は、切断用ブレード、回転ナイフ、シ ヤー切断、押切り、水ジェット、予め弱くされた部分への負荷、レーザー、及び 本技術熟練者に公知のその他の分離作業により、これを実施することができる。 個別包装体１２４は、連続筒を横切る方向で動いているキャリヤー１２６上に移 し替えることができる。個別包装体１２４のキャリヤー１２６内への移送のタイ ミングが、長手方向合せ目１２２を、端部が封鎖されたときに平らにされる端部 の横方向の縁に近い位置に相当する位置にくるように方向を決める。方向付け手 段１３０は包装体１２４を約９０°回すことにより長手方向合せ目１２２の方向 を合わせることができる。回転の程度は厳密ではなく、約３０°から約１５０° の範囲とすることができる。即ち、包装体１２４の回転は、封鎖されたときに平 らにされた端部の横方向の縁の近くに合わせ目１２２を置くに十分である。次い で、方向を合わせられた包装体１３２は、 第１の端部の封鎖ステーション１３４、例えば加熱された封鎖用車輪、ローラー 、及び／又はベルトに輸送され、向きを合わせられた包装体１３２の第１の長手 方向端部１３６を平らにし封鎖することができる。平らにされた第１の長手方向 端部１３６にも切込みを付けることができる。次いで、被覆体は製品で満たされ 、そして第２の長手方向端部を平らにし封鎖することができる。これらの諸段階 は本技術の熟練者によく知られている。 以上の説明及び実施例は、ここに明らかにされた本発明の完全かつ非限定的な 理解を助けるために与えられた。本発明の精神及び範囲内で多くの変更及び具体 例が可能であり、本発明は以下の請求項の中にある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ )，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ， ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ ，ＶＮ (72)発明者 シエリング，ハンス・ベルナー ドイツ・デー−58256エネペタル・ドーレ ンベツク11 (72)発明者 シユマガ，ライナー ドイツ・デー−44879ボフム・ガウス−シ ユトラーセ15

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外面、封着可能な内面、長手方向の合せ目、及び第１の横方向のの側辺を 有する第１と第２の略平たくされた端部を有する包装材料の略筒状のシートを備 え、長手方向合せ目が第１と第２の略平たくされた端部の横方向側辺の近くに向 けられ、そして長手方向合せ目が ａ）外面の対応した長手方向ストリップ部分の上に重ねられた封着可能な内面 の外向きの第１の狭い長手方向ストリップ部分、 ｂ）前記封着可能な内面に隣接した外面の外向きの第２の狭い長手方向ストリ ップ部分、 ｃ）第１と第２の長手方向ストリップ部分の上に重ねられ封着された封着可能 な内面の内向きの第３の狭い長手方向ストリップ部分 を備え、 これにより第１の略平たくされた端部の第１の横方向の側辺から遠い側で長手 方向合せ目の近くで始まる裂け目が第２の略平たくされた端部に向かって長手方 向合せ目に追随することができる 柔軟な被覆包装。 ２．封着可能な内面がヒートシールできる面である請求項１の被覆包装。 ３．長手方向合せ目が補強用手段を更に備える請求項１の被覆包装。 ４．補強用手段が、第３の狭いストリップ部分とび長手方向合せ目の第１又は 第２の狭いストリップ部分の少なくも一方との間に置かれる請求項３の被覆包装 。 ５．補強用手段が、糸、ポリマーのテープ、及びホットメルトよりなるグルー プから選ばれる請求項３の被覆包装。 ６．第１の略平たくされた端部に置かれた切込みを更に備え、これにより裂け 目が管理された位置で始まり得る請求項１の被覆包装。 ７．包装材料がポリマーフィルム、紙、及びコート紙よるなるグループから選 ばれる請求項１の被覆包装。 ８．包装材料がコート紙である請求項７の被覆包装。 ９．コート紙が紙の層とポリマー塗装の層とを備える請求項７の被覆包装。 １０．ａ）タンポンを収容している筒状部材及び筒状部材内で差込み式に滑れ るような形状にされて筒からタンポンを押し出すプランジャー部材を有するタン ポンアプリケーター、 ｂ）外面、封着可能な内面、長手方向の合せ目、及び第１の横方向のの側辺を 有する第１と第２の略平たくされた端部を有する包装材料の略筒状のシートを備 え、長手方向合せ目が第１と第２の略平たくされた端部の横方向側辺にの近くに 向けられ、そして長手方向合せ目が ｉ）外面の対応した長手方向ストリップ部分の上に重ねられた封着可能な内面 の外向きの第１の狭い長手方向ストリップ部分、 ii）前記封着可能な内面に隣接した外面の外向きの第２の狭い長手方向ストリ ップ部分、 iii）第１と第２の長手方向ストリップ部分の上に重ねられ封着された封着可 能な内面の内向きの第３の狭い長手方向ストリップ部分 を備え、 これにより第１の略平たくされた端部の第１の横方向の側辺から遠い側で長手 方向合せ目の近くで始まる裂け目が第２の略平たくされた端部に向かって長手方 向合せ目に追随することができる 被覆包装 を備えた包装されたアプリケーター式タンポン。