JPH1149836A - 光硬化性シリコーン組成物 - Google Patents
光硬化性シリコーン組成物Info
- Publication number
- JPH1149836A JPH1149836A JP9241651A JP24165197A JPH1149836A JP H1149836 A JPH1149836 A JP H1149836A JP 9241651 A JP9241651 A JP 9241651A JP 24165197 A JP24165197 A JP 24165197A JP H1149836 A JPH1149836 A JP H1149836A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- silicone composition
- organopolysiloxane
- photocurable silicone
- meth
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- Pending
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- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬化物の硬度が非常に柔らかいゲル状で制振
性に優れた材料で、かつ被着体との接着性に優れた光硬
化性シリコーン組成物を得ること。 【解決手段】 (メタ)アクリル基含有イソシアネート
と、片末端に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシ
ロキサンとを反応させて得られた分子片末端にビニル基
を有するオルガノポリシロキサンと、光硬化触媒とを主
成分とする光硬化性シリコーン組成物とした。
性に優れた材料で、かつ被着体との接着性に優れた光硬
化性シリコーン組成物を得ること。 【解決手段】 (メタ)アクリル基含有イソシアネート
と、片末端に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシ
ロキサンとを反応させて得られた分子片末端にビニル基
を有するオルガノポリシロキサンと、光硬化触媒とを主
成分とする光硬化性シリコーン組成物とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化性シリコー
ン組成物に関するものであり、特に硬化物の硬度が非常
に柔らかいゲル状で制振性に優れた材料で、かつ被着体
との接着性に優れた光硬化性シリコーン組成物に関す
る。
ン組成物に関するものであり、特に硬化物の硬度が非常
に柔らかいゲル状で制振性に優れた材料で、かつ被着体
との接着性に優れた光硬化性シリコーン組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、シリコーンゲルは低い
弾性率、強い粘着性を有することからハイブリットIC
のポッティングを初め、各種電子部品用のポッティング
剤、粘着剤として広い範囲で使用されている。このシリ
コーンゲルは、珪素原子に結合した不飽和基と珪素原子
に結合した水素原子とを白金触媒の存在下で反応させる
いわゆる付加反応型のものとされてきたが、80〜15
0℃の硬化温度が必要なことや白金触媒が硬化阻害を受
けるなどの問題点を有することから、紫外線硬化型シリ
コーンゲルも提案されている。例えば、特開昭64−1
4226号公報には、片末端にアクリレート基又はメタ
クリレート基を持ったオルガノシロキサンが開示されて
いる。また、特開平6−184257には、アミノ基を
有するオルガノアルコキシシランに、末端シラノールオ
ルガノシロキサンを付加した末端アミノ基含有オルガノ
ポリシロキサンに、さらにビニル基含有イソシアネート
を反応させて得られた光硬化性オルガノポリシロキサン
が開示されている。
弾性率、強い粘着性を有することからハイブリットIC
のポッティングを初め、各種電子部品用のポッティング
剤、粘着剤として広い範囲で使用されている。このシリ
コーンゲルは、珪素原子に結合した不飽和基と珪素原子
に結合した水素原子とを白金触媒の存在下で反応させる
いわゆる付加反応型のものとされてきたが、80〜15
0℃の硬化温度が必要なことや白金触媒が硬化阻害を受
けるなどの問題点を有することから、紫外線硬化型シリ
コーンゲルも提案されている。例えば、特開昭64−1
4226号公報には、片末端にアクリレート基又はメタ
クリレート基を持ったオルガノシロキサンが開示されて
いる。また、特開平6−184257には、アミノ基を
有するオルガノアルコキシシランに、末端シラノールオ
ルガノシロキサンを付加した末端アミノ基含有オルガノ
ポリシロキサンに、さらにビニル基含有イソシアネート
を反応させて得られた光硬化性オルガノポリシロキサン
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭64−14
226号に開示される紫外線硬化型シリコーンゲルは、
製造工程が多くコストも高いため、実用性に低く、ポッ
テイング剤としては高価なものとなる。また、シリコー
ン鎖に付けるアクリル基のコントロールが難しく、粘着
性にばらつきが生じるなどの問題点もある。一方、特開
平6−184257号に開示される光硬化性オルガノポ
リシロキサンの硬化物は、末端にシラノール基が残存し
ているため、熱エージング時に脱水架橋して硬化物が硬
くなるという問題がある。
226号に開示される紫外線硬化型シリコーンゲルは、
製造工程が多くコストも高いため、実用性に低く、ポッ
テイング剤としては高価なものとなる。また、シリコー
ン鎖に付けるアクリル基のコントロールが難しく、粘着
性にばらつきが生じるなどの問題点もある。一方、特開
平6−184257号に開示される光硬化性オルガノポ
リシロキサンの硬化物は、末端にシラノール基が残存し
ているため、熱エージング時に脱水架橋して硬化物が硬
くなるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、(メタ)アクリル基含有イソシアネートと片末
端に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシロキサン
とを反応させて得られた分子片末端にビニル基を有する
オルガノポリシロキサンと、光硬化触媒とを主成分とす
る光硬化性シリコーン組成物とした。本発明に用いられ
る分子片末端にビニル基を有するオルガノポリシロキサ
ンは、(メタ)アクリル基含有イソシアネートと片末端
に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシロキサンと
の反応物であり、ここで用いられる(メタ)アクリル基
含有イソシアネートは次式(1)または(2)で示され
る。
ために、(メタ)アクリル基含有イソシアネートと片末
端に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシロキサン
とを反応させて得られた分子片末端にビニル基を有する
オルガノポリシロキサンと、光硬化触媒とを主成分とす
る光硬化性シリコーン組成物とした。本発明に用いられ
る分子片末端にビニル基を有するオルガノポリシロキサ
ンは、(メタ)アクリル基含有イソシアネートと片末端
に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシロキサンと
の反応物であり、ここで用いられる(メタ)アクリル基
含有イソシアネートは次式(1)または(2)で示され
る。
【0005】
【化1】
【0006】
【化2】(但し、R5は水素またはメチル基で、R6は
二価の炭化水素でメチレン基やエチレン基、プロピレン
基でkは0または1である。R8は二価の炭化水素でヘ
キサメチレン基、2,4−トリル基などである。)
二価の炭化水素でメチレン基やエチレン基、プロピレン
基でkは0または1である。R8は二価の炭化水素でヘ
キサメチレン基、2,4−トリル基などである。)
【0007】これらのビニル基含有イソシアネートの具
体例としては、メタクリロイルイソシアネート、2−イ
ソシアネートエチルメタクリレート、イソプロペニル−
2、2−ジメチルベンジルイソシアネート、さらに2、
4−トリレンジイソシアネート、1、5−ナフタレンジ
イソシアネートなどのイソシアネート基を2個以上持つ
ものと2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどの水酸
基を持った(メタ)アクリレートの反応で得られたイソ
シアネート基含有(メタ)アクリレートが例示される。
体例としては、メタクリロイルイソシアネート、2−イ
ソシアネートエチルメタクリレート、イソプロペニル−
2、2−ジメチルベンジルイソシアネート、さらに2、
4−トリレンジイソシアネート、1、5−ナフタレンジ
イソシアネートなどのイソシアネート基を2個以上持つ
ものと2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどの水酸
基を持った(メタ)アクリレートの反応で得られたイソ
シアネート基含有(メタ)アクリレートが例示される。
【0008】また、片末端に2個以上の水酸基を有する
オルガノポリシロキサンは、例えば次式(4)や(5)
で示されるものが使用できる。
オルガノポリシロキサンは、例えば次式(4)や(5)
で示されるものが使用できる。
【0009】
【化4】 (mは10から2000)
【0010】
【化5】 (mは10から2000)
【0011】本発明の(メタ)アクリル基含有イソシア
ネートと片末端に2個以上の水酸基を有するオルガノポ
リシロキサンとの反応に用いられる触媒は、当該分野で
公知の化合物から選択して用いることができる。例え
ば、ジブチルすずジラウレート、ブチルすずトリ−2−
エチルヘキソエートなどが好適に用いられる。
ネートと片末端に2個以上の水酸基を有するオルガノポ
リシロキサンとの反応に用いられる触媒は、当該分野で
公知の化合物から選択して用いることができる。例え
ば、ジブチルすずジラウレート、ブチルすずトリ−2−
エチルヘキソエートなどが好適に用いられる。
【0012】また、上記反応の際の(メタ)アクリル基
含有イソシアネートと片末端に2個以上の水酸基を有す
るオルガノポリシロキサンとの反応比(NCO/OH)
は、0.5〜1であるのが望ましく、且つ光硬化しうる
シリコーン組成物に光照射して硬化した硬化物の硬度が
1/4コーン(9.38g)のちょう度が0〜150で
あるのが望ましい。反応比(NCO/OH)が0.5以
下であると光硬化性が悪く、ゲル状の硬化物が得られな
いし、1以上であるとイソシアネート基が未反応で残
り、刺激臭があり硬化物の安定性に大きく影響を与えた
りする。
含有イソシアネートと片末端に2個以上の水酸基を有す
るオルガノポリシロキサンとの反応比(NCO/OH)
は、0.5〜1であるのが望ましく、且つ光硬化しうる
シリコーン組成物に光照射して硬化した硬化物の硬度が
1/4コーン(9.38g)のちょう度が0〜150で
あるのが望ましい。反応比(NCO/OH)が0.5以
下であると光硬化性が悪く、ゲル状の硬化物が得られな
いし、1以上であるとイソシアネート基が未反応で残
り、刺激臭があり硬化物の安定性に大きく影響を与えた
りする。
【0013】本発明に使用できる光重合触媒としては、
例えばアセトフェノン、プロピオフェノン、ベンゾフェ
ノン、キサントール、フルオレイン、ベンズアルデヒ
ド、アンスラキノン、カンファーキノン、2.4.6−
トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフェノン、2.2−エトキシアセトフェノン、4−
メチルアセトフェノン、3−ペンチルアセトフェノン、
4−メトキシアセトフェノン、3−ブロモアセトフェノ
ン、p−ジアセチルベンゼン、3−メトキシベンゾフェ
ノン、4−アリルアセトフェノン、4−メチルベンゾフ
ェノン、4−クロロ−4−ベンジルベンゾフェノン、3
−クロロキサントーン、3,9−ジクロロキサントー
ン、3−クロロ−8−ノニルキサントーン、ベンゾイ
ル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエー
テル、ビス(4−ジメチルアミノフェニル)ケトン、メ
チルベンゾイルホルメート、ベンジルメトキシケター
ル、2−クロロチオキサトーンなどがあげられる。な
お、光重合触媒の添加量は系を僅かに光感応化するだけ
でよいので、本発明の組成物中に存在する反応性化合物
の総重量を基準にして0.01〜10重量%の範囲で添
加すればよいが、一般には0.1〜5重量%の範囲とす
ることが好ましい。
例えばアセトフェノン、プロピオフェノン、ベンゾフェ
ノン、キサントール、フルオレイン、ベンズアルデヒ
ド、アンスラキノン、カンファーキノン、2.4.6−
トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフェノン、2.2−エトキシアセトフェノン、4−
メチルアセトフェノン、3−ペンチルアセトフェノン、
4−メトキシアセトフェノン、3−ブロモアセトフェノ
ン、p−ジアセチルベンゼン、3−メトキシベンゾフェ
ノン、4−アリルアセトフェノン、4−メチルベンゾフ
ェノン、4−クロロ−4−ベンジルベンゾフェノン、3
−クロロキサントーン、3,9−ジクロロキサントー
ン、3−クロロ−8−ノニルキサントーン、ベンゾイ
ル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエー
テル、ビス(4−ジメチルアミノフェニル)ケトン、メ
チルベンゾイルホルメート、ベンジルメトキシケター
ル、2−クロロチオキサトーンなどがあげられる。な
お、光重合触媒の添加量は系を僅かに光感応化するだけ
でよいので、本発明の組成物中に存在する反応性化合物
の総重量を基準にして0.01〜10重量%の範囲で添
加すればよいが、一般には0.1〜5重量%の範囲とす
ることが好ましい。
【0014】本発明の組成物は上記成分を主成分とする
が、さらに必要に応じて、硬化前の流れ特性を改善し、
硬化後のゴム状弾性体に必要な機械的性質を付与するた
めに、微粉末状の無機質充填剤を添加することもでき
る。無機質充填剤としてはヒュームドシリカ、石英微粉
末、炭酸カルシウム、煙霧質二酸化チタン、けいそう
土、水酸化アルミニウム、微粒子状アルミナ、マグネシ
ア、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、およびこれらをシラン類、シ
ラザン類、低重合度シロキサン類、有機化合物などを表
面処理したものなどが例示される.
が、さらに必要に応じて、硬化前の流れ特性を改善し、
硬化後のゴム状弾性体に必要な機械的性質を付与するた
めに、微粉末状の無機質充填剤を添加することもでき
る。無機質充填剤としてはヒュームドシリカ、石英微粉
末、炭酸カルシウム、煙霧質二酸化チタン、けいそう
土、水酸化アルミニウム、微粒子状アルミナ、マグネシ
ア、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、およびこれらをシラン類、シ
ラザン類、低重合度シロキサン類、有機化合物などを表
面処理したものなどが例示される.
【0015】さらに、本発明の組成物には有機溶剤、防
黴剤、難燃剤、可塑剤、チクソ性付与剤、接着付与剤、
硬化促進剤、顔料などを添加することができる.また、
ラジカル重合開始剤として光開始剤だけでなく、熱重合
開始剤やレドックス重合開始剤なども併用して、熱重
合、レドックス重合などを付与することもできる。そし
て、さらに粘度調整のために、ジメチルシリコーンオイ
ルや反応性希釈剤などを添加しても良い。反応性希釈剤
としては、不飽和(ビニル二重結合)基を含有する化合
物や加水分解可能な基を含有する化合物等があり、具体
的には、アクリル酸、メタクリル酸、イソボルニルアク
リレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペン
テニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレートな
どの(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられる。
黴剤、難燃剤、可塑剤、チクソ性付与剤、接着付与剤、
硬化促進剤、顔料などを添加することができる.また、
ラジカル重合開始剤として光開始剤だけでなく、熱重合
開始剤やレドックス重合開始剤なども併用して、熱重
合、レドックス重合などを付与することもできる。そし
て、さらに粘度調整のために、ジメチルシリコーンオイ
ルや反応性希釈剤などを添加しても良い。反応性希釈剤
としては、不飽和(ビニル二重結合)基を含有する化合
物や加水分解可能な基を含有する化合物等があり、具体
的には、アクリル酸、メタクリル酸、イソボルニルアク
リレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペン
テニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレートな
どの(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例を用いて詳
述する。 製造例1 粘度500mPa・sの片末端に2個の水酸基を有する
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート2.0gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度1.4Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
述する。 製造例1 粘度500mPa・sの片末端に2個の水酸基を有する
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート2.0gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度1.4Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
【0017】製造例2 粘度500mPa・sの片末端に2個の水酸基を有する
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.2gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度0.8Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.2gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度0.8Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
【0018】製造例3 粘度300mPa・sの片末端に2個の水酸基を有する
ポリジメチルシロキサンFM−D425〔チッソ(株)
製〕(分子量10000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.6gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度0.5Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
ポリジメチルシロキサンFM−D425〔チッソ(株)
製〕(分子量10000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.6gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度0.5Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
【0019】製造例4 粘度500mPa・sの片末端に2個の水酸基を有する
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.0gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1間撹
拌反応して、粘度0.7Pa・sの片末端メタクリレー
トポリジメチルシロキサンが得られた。
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.0gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1間撹
拌反応して、粘度0.7Pa・sの片末端メタクリレー
トポリジメチルシロキサンが得られた。
【0020】製造例5 粘度500mPa・sの片末端に2個の水酸基を有する
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート4.0gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度1.5Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
ポリジメチルシロキサンFM−DA26〔チッソ(株)
製〕(分子量15000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート4.0gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度1.5Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
【0021】製造例6 末端シラノールポリジメチルシロキサン(分子量200
00)1000gにN−メチルアミノプロピルジメトキ
シシラン6gを加えて、窒素置換中にて100℃2時間
撹拌反応する。その後真空に引き留出するメタノールを
取り除く。これに2−イソシアネートエチルメタクリレ
ート4.0gを加え窒素置換中にて50℃で1時間撹拌
反応して、粘度3Pa・sの末端メタクリレートポリジ
メチルシロキサンが得られた。
00)1000gにN−メチルアミノプロピルジメトキ
シシラン6gを加えて、窒素置換中にて100℃2時間
撹拌反応する。その後真空に引き留出するメタノールを
取り除く。これに2−イソシアネートエチルメタクリレ
ート4.0gを加え窒素置換中にて50℃で1時間撹拌
反応して、粘度3Pa・sの末端メタクリレートポリジ
メチルシロキサンが得られた。
【0022】製造例7 粘度200mPa・sの片末端に1個の水酸基を有する
ポリジメチルシロキサンFM−0425〔チッソ(株)
製〕(分子量10000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.6gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度0.5Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
ポリジメチルシロキサンFM−0425〔チッソ(株)
製〕(分子量10000)100gに2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.6gとジブチル錫ジラウレ
ート0.02gを加えて、窒素置換中にて80℃1時間
撹拌反応して、粘度0.5Pa・sの片末端メタクリレ
ートポリジメチルシロキサンが得られた。
【0023】
【実施例1〜5及び比較例1〜2】 実施例1 製造例1で得られた樹脂100gに光硬化触媒として
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
【0024】実施例2 製造例2で得られた樹脂100gに光硬化触媒として
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
【0025】実施例3 製造例3で得られた樹脂100gに光硬化触媒としてベ
ンゾフェノン1.0gを加えて均一になるまで撹拌混合
する。光硬化性シリコーン組成物を得た。
ンゾフェノン1.0gを加えて均一になるまで撹拌混合
する。光硬化性シリコーン組成物を得た。
【0026】実施例4 製造例4で得られた樹脂100gに光硬化触媒として
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
【0027】実施例5 製造例5で得られた樹脂100gに光硬化触媒としてベ
ンゾフェノン1.0gを加えて均一になるまで撹拌混合
する。光硬化性シリコーン組成物を得た。
ンゾフェノン1.0gを加えて均一になるまで撹拌混合
する。光硬化性シリコーン組成物を得た。
【0028】比較例1 製造例6で得られた樹脂100gに光硬化触媒としてメ
チルベンゾイルホルメート1.0gを加えて均一になる
まで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物を得た。
チルベンゾイルホルメート1.0gを加えて均一になる
まで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物を得た。
【0029】比較例2 製造例7で得られた樹脂100gに光硬化触媒として
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
2.2−ジエトキシアセトフェノン1.0gを加えて均
一になるまで撹拌混合する。光硬化性シリコーン組成物
を得た。
【0030】上述した実施例、比較例で得られた樹脂組
成物を深さ8mm×φ32mmの透明な容器に満たし、
4kW高圧水銀灯(150mW/cm2×20秒)で表
側を2回、裏側を1回、紫外線を照射してこれら樹脂組
成物を硬化させた。そして、この硬化物を2個重ね合わ
せて9.38gの1/4コーンで針入度を測定した。ま
た、これら硬化物をさらに100℃で240時間熱エー
ジングした後、さらに針入度を測定した。また、ガラス
板の表面に塗布して同様に硬化させたガラスへの密着性
を調べた。その結果を表1に示す。
成物を深さ8mm×φ32mmの透明な容器に満たし、
4kW高圧水銀灯(150mW/cm2×20秒)で表
側を2回、裏側を1回、紫外線を照射してこれら樹脂組
成物を硬化させた。そして、この硬化物を2個重ね合わ
せて9.38gの1/4コーンで針入度を測定した。ま
た、これら硬化物をさらに100℃で240時間熱エー
ジングした後、さらに針入度を測定した。また、ガラス
板の表面に塗布して同様に硬化させたガラスへの密着性
を調べた。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明は、(メタ)アクリル基含有イソ
シアネートと片末端に2個以上の水酸基を有するオルガ
ノポリシロキサンとの反応物である分子片末端にビニル
基を有するオルガノポリシロキサンと光硬化触媒とを主
成分とする光硬化性シリコーン組成物を用いることによ
り、硬化物の硬度が非常に柔らかくゲル状で制振性に優
れた材料で、かつ被着体との接着性に優れた光硬化性シ
リコーン組成物を達成できた。また表1によれば、本発
明の組成物は、従来の光硬化性シリコーン組成物に比較
して熱エージング後の硬度が固くならず柔らかいゲル状
を保っている。
シアネートと片末端に2個以上の水酸基を有するオルガ
ノポリシロキサンとの反応物である分子片末端にビニル
基を有するオルガノポリシロキサンと光硬化触媒とを主
成分とする光硬化性シリコーン組成物を用いることによ
り、硬化物の硬度が非常に柔らかくゲル状で制振性に優
れた材料で、かつ被着体との接着性に優れた光硬化性シ
リコーン組成物を達成できた。また表1によれば、本発
明の組成物は、従来の光硬化性シリコーン組成物に比較
して熱エージング後の硬度が固くならず柔らかいゲル状
を保っている。
Claims (5)
- 【請求項1】 (メタ)アクリル基含有イソシアネート
と片末端に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシロ
キサンとを反応させて得られた分子片末端にビニル基を
有するオルガノポリシロキサンと光硬化触媒とを主成分
とする光硬化性シリコーン組成物。 - 【請求項2】 (メタ)アクリル基含有イソシアネート
が次式(1)または(2)のいずれか一方もしくは両方
である請求項1記載の光硬化性シリコーン組成物。 【化1】 【化2】 (但し、R5は水素またはメチル基で、R6は二価の炭
化水素でメチレン基やエチレン基、プロピレン基でkは
0または1である。R8は二価の炭化水素でヘキサメチ
レン基、2,4−トリル基などである。) - 【請求項3】 片末端に2個以上の水酸基を有するオル
ガノポリシロキサンが次式である請求項1記載の光硬化
性シリコーン組成物。 【化3】 (但し、R1R2は一価の炭化水素でメチル基やエチル
基やブチル基など、R3R 4R5R6は二価の炭化水素
でメチレン基やエチレン基やプロピレン基など、R7は
水素又は一価の炭化水素でメチル基やエチル基やブチル
基など、mは10から2000)nは0か1である。) - 【請求項4】 分子片末端にビニル基を有するオルガノ
ポリシロキサンの(メタ)アクリル基含有イソシアネー
トと片末端に2個以上の水酸基を有するオルガノポリシ
ロキサンとの反応比(NCO/OH)が0.5〜1であ
る請求項1記載の光硬化性シリコーン組成物。 - 【請求項5】 前記光硬化しうるシリコーン組成物の硬
化物の硬度が1/4コーン(9.38g)のちょう度
(1/10mm)で0〜150である請求項1記載の光
硬化性シリコーン組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9241651A JPH1149836A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 光硬化性シリコーン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9241651A JPH1149836A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 光硬化性シリコーン組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149836A true JPH1149836A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=17077495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9241651A Pending JPH1149836A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 光硬化性シリコーン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149836A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001068732A1 (fr) * | 2000-03-17 | 2001-09-20 | Three Bond Co., Ltd. | Composition de gel de silicone |
JP2002048777A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-02-15 | Chisso Corp | オルガノポリシロキサンの測定方法 |
WO2006006402A1 (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびその製造方法、ならびにそれを用いたコーティング剤組成物 |
CN109715135A (zh) * | 2016-09-23 | 2019-05-03 | 株式会社目立康 | 美甲用化妆品组合物、其使用方法和美甲用化妆品树脂 |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP9241651A patent/JPH1149836A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001068732A1 (fr) * | 2000-03-17 | 2001-09-20 | Three Bond Co., Ltd. | Composition de gel de silicone |
US6743843B2 (en) | 2000-03-17 | 2004-06-01 | Three Bond Co., Ltd. | Silicone gel composition |
JP2002048777A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-02-15 | Chisso Corp | オルガノポリシロキサンの測定方法 |
WO2006006402A1 (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびその製造方法、ならびにそれを用いたコーティング剤組成物 |
JP2006045504A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-02-16 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその製造方法、並びにそれを用いたコーティング剤組成物 |
CN109715135A (zh) * | 2016-09-23 | 2019-05-03 | 株式会社目立康 | 美甲用化妆品组合物、其使用方法和美甲用化妆品树脂 |
US11278489B2 (en) | 2016-09-23 | 2022-03-22 | Menicon Co., Ltd. | Cosmetic composition for nails, method of using same, and cosmetic resin for nails |
CN109715135B (zh) * | 2016-09-23 | 2023-01-24 | 株式会社目立康 | 美甲用化妆品组合物、其使用方法和美甲用化妆品树脂 |
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