JPH1148434A - 磁気記録媒体及びその支持体 - Google Patents

磁気記録媒体及びその支持体

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JPH1148434A
JPH1148434A JP22000497A JP22000497A JPH1148434A JP H1148434 A JPH1148434 A JP H1148434A JP 22000497 A JP22000497 A JP 22000497A JP 22000497 A JP22000497 A JP 22000497A JP H1148434 A JPH1148434 A JP H1148434A
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雅章 小野
Masaya Onishi
雅也 大西
Sunao Harada
直 原田
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Akira Ishikawa
彰 石川
Kazutoshi Otsuka
和俊 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面性が良く走行性やヘッドタッチの良好な
磁気記録媒体が得られる支持体を提供する。 【解決手段】 粒子を含有するフィラー面と、粒子と有
機化合物を含有する被膜を有するマット面を持ち、フィ
ラー面の粒子の平均粒子径がマット面の被膜中の粒子の
平均粒子径の2倍以上大きく、厚さ2〜5.5μmのポ
リエステル系プラスチックフィルムの両面に、金属、半
金属及び合金並びにこれらの酸化物及び複合物から選ば
れた金属材料からなる強化膜が形成されている磁気記録
媒体の支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープなどの
磁気記録媒体に用いられる支持体と該支持体を用いてな
る強磁性金属薄膜型の磁性層を有する磁気記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の磁気記録は高密度記録化の方向に
あり、高周波数特性の優れた磁気記録媒体が要望されて
いる。従来は磁性粉を適当なバインダーに分散させて支
持体上に塗布したいわゆる塗布型の磁気記録媒体が主流
であり、高密度記録に対する要求を満たすために種々の
改善がなされているが、ほぼ限界に近づいている。
【0003】塗布型の磁気記録媒体を超える性能を期待
できる磁気記録媒体として、支持体に蒸着等により磁性
金属を付着させた磁性層を有するいわゆる金属薄膜型の
磁気記録媒体が開発されている。金属薄膜型の磁気記録
媒体は、磁性層にバインダーを含まないことから磁性材
料の密度を高められるため、高密度記録に有望であると
されている。金属薄膜型の磁性層としては、Co、Co
−Ni、Co−Ni−P、Co−O、Co−Ni−O、
Co−Cr、Co−Ni−Cr等が検討されている。金
属薄膜型の磁気記録媒体を実用化する際の製造法として
は、真空蒸着法が最も適しており、この方法でCo−N
i−Oからなる磁性層を形成したHi8方式VTR用テ
ープやCo−Oからなる磁性層を形成したDVC(デジ
タルビデオカセット)用テープが既に実用化されてい
る。
【0004】高密度記録を達成する別の方法として、磁
気記録媒体の支持体を薄膜化することが考えれられる。
通常、磁気記録媒体の支持体としては、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)等のポリエステル系プラスチックをはじめと
する非磁性支持体が用いられ、その厚さは例えばVHS
型のビデオテープでは16μm程度、8mmビデオテー
プでは9μm程度であるが、高密度記録(小型・長時
間)を達成するために、より一層支持体の薄膜化を進め
る必要がある。薄膜化されたテープを用いる場合には、
今までの厚いテープとの互換性(ヘッドの当たりや走行
性など)を得ることが望まれ、この観点から、支持体と
して剛性の高いポリアミドフィルムが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリア
ミドフィルムは現在市販されている量が従来のポリエス
テルフィルムと比べて格段に少なく、ポリアミドフィル
ムによる金属薄膜型磁気記録媒体の量的拡大には制約が
多い。また、PETやPENをそのまま用いると、剛性
が低いので、ヘッドタッチが悪くなり、走行不良や大幅
な出力の低下を招くなどの点から、薄膜化には限界があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点に鑑み、磁気記録媒体の薄膜化に適した支持体を得
るために鋭意研究した結果、特定の構造を有するポリエ
ステル系プラスチックフィルムを用い、更に該フィルム
の両面に金属系の強化膜を設けたものを支持体とするこ
とにより、ポリアミドフィルムを用いた場合と同等の剛
性を有し、且つ表面性が良好となり出力特性に優れた磁
気記録媒体が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0007】すなわち本発明は、粒子を含有するフィラ
ー面と、粒子と有機化合物を含有する被膜を有するマッ
ト面を持ち、フィラー面の粒子の平均粒子径がマット面
の被膜中の粒子の平均粒子径の2倍以上大きく、厚さ2
〜5.5μmのポリエステル系プラスチックフィルムの
両面に、金属、半金属及び合金並びにこれらの酸化物及
び複合物から選ばれた金属材料からなる強化膜が形成さ
れていることを特徴とする磁気記録媒体の支持体を提供
するものである。
【0008】また、本発明は、かかる本発明の支持体
と、該支持体のマット面側に形成された磁性層を有する
磁気記録媒体であって、該磁性層が前記支持体の強化膜
自体からなるか該強化膜を含んで構成され、或いは該強
化膜上に形成された少なくとも1層の強磁性金属薄膜か
ら構成されることを特徴とする磁気記録媒体を提供する
ものである。
【0009】<支持体>本発明の支持体は、ポリエステ
ル系プラスチックからなるフィルムと該フィルムの両面
に設けられた金属系の強化膜からなる。
【0010】ここで、ポリエステルとしては、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ
ート(PEN)、ポリテトラメチレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシ
レート、ポリエチレン−p−オキシベンゾエートなどが
挙げられる。特にポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)が好まし
い。また、これらのポリエステルはホモポリエステルで
あってもコポリエステルであってもよい。
【0011】また、本発明の支持体に用いられるポリエ
ステル系フィルムは、厚さが2〜5.5μm、好ましく
は3.5〜5.5μmである。本発明の支持体は特定の
マット面とフィラー面を有するポリエステル系フィルム
に金属系の強化膜を形成するものである。フィルムの曲
げ剛性は、フィルムのヤング率、フィルムの厚さにより
算出可能であり、更にフィルムの両面に何らかの層を形
成する場合は、フィルムの曲げ剛性と形成する層の厚さ
とヤング率並びにフィルムの厚さから得られるパラメー
ターとを加味して算出される。このとき、最も外側に剛
性の高い層を形成すること、更にはフィルムの両側の最
も外側に剛性の高い層を形成することにより、高い曲げ
剛性が得られる。曲げ応力がフィルムに加わるとフィル
ムの一面側は縮み他面側は伸びることになり、フィルム
の伸び縮みを阻止することが曲げ剛性の向上につなが
る。よって、本発明の支持体としてフィルムの両面に硬
い膜を形成させる意味がある。一般に金属は酸化物の方
が硬度が高くなるので、強化膜の表面部を酸化すること
により、本発明の効果は更に向上する。更に、厚さ2〜
5.5μmの薄いポリエステル系フィルムを用いる場合
でも、フィルムの両側に剛性の高い金属系の強化膜を形
成し、その際、強化膜の厚さやヤング率を調節すること
により、ポリアミドフィルムに匹敵する曲げ剛性の支持
体を得ることができる。本発明のこのような知見による
ものであるが、ポリエステル系フィルムの厚さが5.5
μmを超えると、強化膜による曲げ剛性の向上効果は少
なくなる。これは、一般にフィルムの曲げ剛性は厚さの
3乗に比例することから、フィルムの厚さが増えるとフ
ィルムの剛性そのものが向上し、強化膜による剛性の向
上率が相対的に減少するからである。また、厚さが2μ
m未満のポリエステル系フィルムは、基本的にフィルム
自体の曲げ剛性が低すぎるため、強化膜による剛性の向
上が加味されても十分な剛性が発現するには至らない。
本発明における強化膜による剛性の向上効果は厚さ3.
5〜5.5μmのフィルムにおいて特に顕著である。
【0012】また、本発明の支持体に用いられるポリエ
ステル系フィルムは、マット面とフィラー面とを有す
る。ここで、マット面とは、粒子と有機化合物を含有す
る被膜が形成された面を言い、通常、該被膜上には微細
突起が形成されている。また、フィラー面とは、フィル
ムに内在する粒子により表面突起が形成される面を言
う。
【0013】本発明に用いられるポリエステル系フィル
ムは、単層でも使用可能であるが、2層以上の積層フィ
ルムを用いるのが好ましい。
【0014】マット面の被膜に用いられる粒子の平均粒
子径はフィラー面の粒子の平均粒子径の1/2 以下であ
り、好ましくは5〜50nm、より好ましくは8〜30
nmであり、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、ポリ
アクリル酸球、ポリスチレン球等が用いられるが、これ
らに限定されない。被膜中には該粒子は好ましくは0.
5〜12.0重量%、より好ましくは0.6〜10.0
重量%含まれる。また、有機化合物としては、有機高分
子が好ましく、例えばポリビニルアルコール、トラガン
トゴム、カゼイン、ゼラチン、セルロース誘導体、水溶
性ポリエステル、ポリウレタン等の有機高分子又はこれ
らのブレンド体が使用できるが、これらに限定されな
い。
【0015】また、磁気記録媒体の磁性層の耐久性を更
に増すために、必要に応じて、マット面を形成する被膜
下のポリエステル系フィルム層内には平均粒子径が30
〜150nm、好ましくは40〜100nmの粒子を
0.01〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.8
重量%含ませマット面上に更に表面突起を持たせても良
い。ここで使用される粒子は炭酸カルシウム、シリカ、
アルミナ、ポリスチレン等が例示されるがこれらに限定
されない。
【0016】フィラー面に用いられる粒子は炭酸カルシ
ウム、シリカ、アルミナ、ポリスチレン等が例示される
がこれらに限定されない。この粒子の平均粒子径は好ま
しくは100〜1000nmであり、より好ましくは1
50〜900nmのものが用いられる。粒子の添加量
は、好ましくは、フィラー面を構成するポリエステル層
の0.05〜1.0重量%であり、より好ましくは0.
08〜0.8重量%である。
【0017】上記平均粒子径は下記の方法により測定さ
れたものである。即ち、電顕試験台上に粒子粉体を、こ
の粒子ができるだけ重ならないように散在せしめ、電子
顕微鏡(好ましくは透過型電子顕微鏡)により倍率10
0万倍程度で観測し、少なくとも100個の粒子の面積
円相当径を求め、この数平均値をもって平均粒子径とす
る。
【0018】なお、この平均粒子径をフィルムから求め
る場合下記の手法等により求められる。
【0019】a)フィルムマット面に金スパッター装置
により金薄膜蒸着層を20〜30nm(Anm)設け、
電子顕微鏡(好ましくは走査型電子顕微鏡)により倍率
10万倍程度で観測し、少なくとも100個の粒子の面
積円相当径を求め、この数平均値より2Anm減じた値
をもって平均粒子径とする。
【0020】b)フィルムフィラー面をイオンエッチン
グしフィラー面の微粒子をフィルム表面から暴露し電子
顕微鏡(好ましくは走査型電子顕微鏡)により倍率1万
倍程度で観測し、少なくとも100個の粒子の面積円相
当径を求め、この数平均値をもって平均粒子径とする。
【0021】ポリエステル系フィルムの幅方向(磁気テ
ープとしたときの長手方向に直交する方向)のヤング率
は8000MPa以上が好ましく、更に好ましくは80
00〜11800MPaである。幅方向のヤング率が8
000MPa未満であると、本ポリエステル系フィルム
から作成された支持体より作成された磁気記録媒体のビ
デオテープレコーダー、データーストリーマー装置内で
の記録、再生時、ヘッドの走行、テープ走行規制ガイド
との接触等によるテープエッジダメージが発生する場合
がある。
【0022】本支持体に用いられるポリエステル系フィ
ルムの長手方向(磁気テープとしたときの長手方向)の
ヤング率は、6000MPa以下が好ましく、更に好ま
しくは3900〜5500MPaである。長手方向のヤ
ング率が6000MPaを越えると、本ポリエステル系
フィルムから作成された支持体の長手方向の剛性が高く
なることがあり、本支持体より作成した磁気記録媒体の
従来の磁気記録媒体との互換性がとれなくなる場合がな
いとは言えないので、長手方向のヤング率は6000M
Pa以下が好ましい。
【0023】上記ポリエステル系フィルムのヤング率
は、引張試験測定により得られる応力−ひずみ曲線にお
けるスタート点の立ち上がり勾配からASTM D−8
82−67に準じて測定され、単位はMPaで表す。こ
のときのサンプル幅、実効長さは10mm、100mm
とし、引張速度は100mm/minとした。
【0024】本発明で用いるポリエステル系フィルムの
マット面の微細突起個数は好ましくは300万個〜90
00万個/mm2 、より好ましくは500万個〜800
0万個/mm2 であり、フィラー面の微細突起個数は好
ましくは5000個〜200万個/mm2 、より好まし
くは1万個〜200万個/mm2 である。
【0025】本発明においては、微細突起個数は顕微鏡
観察で測定される。マット面の微細突起は1万倍以上
(例えば3万倍)の倍率の電子顕微鏡で観察し、被膜の
上に突起状に見えるものであり、その突起個数は電子顕
微鏡(好ましくは走査型電子顕微鏡)で10視野以上観
察して1mm2 あたりに換算して求める。また、フィラ
ー面の微細突起は、1000倍程度の倍率の光学顕微鏡
(好ましくは微分干渉顕微鏡)観察により突起状に見え
るものであり、その突起個数は光学顕微鏡で1視野以上
観察して1mm2 あたりに換算して求める。
【0026】図7に本発明の支持体のマット面の構造を
示す走査型電子顕微鏡写真(倍率3万倍)を、また図8
に本発明の支持体のフィラー面の構造を示す微分干渉顕
微鏡写真(倍率1000倍)をそれぞれ示した。
【0027】このようなマット面とフィラー面とを有す
るポリエステル系フィルムは、以下の方法で得ることが
できる。
【0028】溶融、成形、二軸延伸、熱固定からなる通
常のプラスチックフィルム製造工程において、共押出し
技術の使用により含有粒子を可能な限り除いたマット面
用のポリエステル原料(A)と、平均粒子径100〜1
000nmの粒子を0.05〜1.0重量%含有させた
フィラー面用のポリエステル原料(B)を用いたA/B
積層フィルムを押出し、縦方向に90〜150℃で2.
5〜7.0倍延伸した後、A層表面に平均粒子径が5〜
50nm、好ましくは8〜30nmの微細粒子を0.5
〜12.0重量%、好ましくは0.6〜10.0重量%
含む有機化合物からなる塗液を塗布する。次に横方向に
90〜150℃で3.0〜7.0倍延伸した後、150
〜220℃の温度で熱固定を行いつつ1.1倍以上、横
に延伸する。このようにして原料A側表面にマット面、
B層表面にフィラー面を形成させることができる。原料
Aには磁気テープ磁性面の磁気ヘッドによる耐久性を更
に増すために、微細粒子を含ませても良い。
【0029】A層、B層の間に更に層を設け、3層以上
の積層構造を有するポリエステル系フィルムを用いても
よい。
【0030】また、かかるフィルムは、本発明に用いる
ポリエステル系フィルムのマット面の表面粗さSRa値
は1〜6nmであるのが好ましく、より好ましくは2〜
5nmである。一方フィラー面の表面粗さSRa値は1
0〜60nmであるのが好ましく、より好ましくは15
〜50nmである。
【0031】マット面のSRa値は表面A上に形成させ
た被膜内の微粒子種類、添加量、ポリエステルA層内部
の微細粒子の調整により調整することができる。フィラ
ー面のSRa値は層B内の粒子種類、添加量の調整によ
り調整することができる。
【0032】なお、この表面粗さSRa値はJIS B
0601で規定する中心線平均粗さ(Ra)に相当す
る中心線面平均粗さであり、次の方法により測定された
ものである。小坂研究所製の光触針式(臨界角焦点エラ
ー検出方式)の3次元粗さ計(ET−30HK)を使用
して測定した。SRa値の測定は試料表面にAl蒸着を
施し光の反射率を増大させて行った。測定方向は幅方向
とし、カットオフ値は0.08mm、測定長は0.1〜
0.25mm、送りピッチは0.2μm、測定スピード
は20μm/s、測定本数は100本とした。単位はn
mとした。
【0033】通常、本発明の支持体では、当該フィルム
のマット面側に磁性層が形成され、フィラー面側にはバ
ックコート層が形成される。
【0034】また、フィルムの両面に形成される強化膜
は、金属、半金属及び合金並びにこれらの酸化物及び複
合物から選ばれた金属材料からなる。具体的には、A
l、Cu、Zn、Sn、Ni、Ag、Co、Fe、Mn
などの金属、Si、Ge、As、Sc、Sbなどの半金
属が挙げられる。これらの金属及び半金属の合金として
は、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Fe−Co
−Ni、Fe−Cu、Co−Cu、Co−Au、Co−
Y、Co−La、Co−Pr、Co−Gd、Co−S
m、Co−Pt、Ni−Cu、Mn−Bi、Mn−S
b、Mn−Al、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−C
r、Fe−Co−Cr、Ni−Co−Cr等が挙げられ
る。また、これらの金属、半金属及び合金の酸化物は、
例えば蒸着時に酸素ガスを導入することで容易に得られ
る。また、これらの金属、半金属及び合金の複合物とし
ては、Fe−Si−O、Si−C、Si−N、Cu−A
l−O、Si−N−O、Si−C−Oなどが挙げられ
る。
【0035】強化膜の形成方法は問わないが、真空蒸着
法が一般的であり、その他にもスパッタ法やイオンプレ
ーティング法などを用いることができる。特に強化膜と
なる金属材料としては、コバルトを主体とする強磁性金
属とその酸化物が好適であり、この場合、真空中の斜め
蒸着により、強化膜を形成することが好ましい。
【0036】強化膜の厚さは、20〜500nmが好ま
しく、より好ましくは50〜300nmである。
【0037】本発明では、特に、強化膜が、金属、半金
属及び合金から選ばれた金属材料の酸化物を含み、該強
化膜中の酸素濃度の分布が該強化膜の表面近傍で大きい
ことが好ましく、更に、強化膜中の酸素濃度の分布が該
強化膜の表面近傍と該強化膜と前記フィルムの界面近傍
で大きいことが、フィルムの剛性の面で好ましい。この
ような酸素分布を有する強化膜は、成膜時又は成膜後、
表面を酸化性ガスで強制的に酸化処理することにより作
製することができる。また、強化膜中の酸素濃度分布の
測定は、オージェ電子分光分析の深さ方向の分析により
行うことができる。ただし、強化膜の表面やフィルムと
の界面付近は異物の混入などの影響により、オージェプ
ロファイルの形状を正確に求めることは困難であり、本
発明においてこれらの部分の酸素濃度の変化は排除され
る。
【0038】ここで、「酸素濃度が大きい」とは、相対
的にその他の部分よりも酸素濃度が大きいことであり、
特に濃度の変動が10原子%以上ある場合を含む。
【0039】本発明において、強化膜はポリエステル系
フィルムの両面に形成されるが、両面とも同一の金属材
料で形成することが生産性の面から望ましく、特に本発
明では両面の強化膜をCoとその酸化物から形成するこ
とが好ましい。
【0040】<磁気記録媒体>本発明の磁気記録媒体
は、上記の本発明の支持体のマット面側に少なくとも一
層の強磁性金属薄膜からなる磁性層を有する。磁性層
は、本発明の支持体の強化膜自体からなるか該強化膜を
含んで構成され、或いは該強化膜上に形成された少なく
とも1層の強磁性金属薄膜から構成される。
【0041】本発明において、金属薄膜型の磁性層を形
成する磁性材料としては、通常の金属薄膜型の磁気記録
媒体の製造に用いられる強磁性金属材料が挙げられ、例
えばCo、Ni、Fe等の強磁性金属、また、Fe−C
o、Fe−Ni、Co−Ni、Fe−Co−Ni、Fe
−Cu、Co−Cu、Co−Au、Co−Y、Co−L
a、Co−Pr、Co−Gd、Co−Sm、Co−P
t、Ni−Cu、Mn−Bi、Mn−Sb、Mn−A
l、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−Cr、Fe−Co
−Cr、Ni−Co−Cr等の強磁性合金が挙げられ
る。また、これら金属もしくは金属合金の窒化物、炭化
物、酸化物も好ましい。
【0042】高密度記録のためには磁気記録媒体の磁性
層は、斜め蒸着又はスパッタなどにより基材上に形成さ
れる。斜め蒸着やスパッタの方法は特に限定されず、従
来公知の方法に準ずる。蒸着の際の真空度は10-4〜1
-7Torr程度である。
【0043】特に、支持体の強化膜がCo等の強磁性金
属から形成されている場合は、当該強化膜を磁性層とし
てもよく、特に本発明では、真空中での斜め蒸着によ
り、支持体の一面にコバルトを主体とする強磁性金属を
付着させて形成した強化膜を磁性層とすることが好まし
い。この場合、蒸着中に酸素ガスを導入してコバルトを
主体とする強磁性金属の酸化物が含まれるようにするこ
とが一層望ましい。
【0044】更に、支持体上にバックコート層を形成す
ることができる。バックコート層は、カーボンブラック
やバインダーを主成分とする厚さ0.2〜1.0μm程
度の塗布型のバックコート層でもよいし、蒸着法、直流
スパッタ法、交流スパッタ法、高周波スパッタ法、直流
マグネトロンスパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ
法、イオンビームスパッタ法などの乾式メッキ手段によ
り、真空中で金属又は半金属を支持体に付着させて形成
された金属薄膜型のバックコート層でもよい。後者の場
合、バックコート層として付着する金属としては、いろ
いろ考えられるが、Al、Cu、Zn、Sn、Ni、A
g、Coなど及びこれらの合金が用いられ、Al、Co
やCu−Al合金が好適である。また、バックコート層
を形成する半金属としては、Si、Ge、As、Sc、
Sbなどが用いられ、Siが好適である。更に蒸着時に
前記金属又は半金属に酸化反応、炭化反応等をさせた酸
化膜、炭化膜などのようにセラミックス化したものも好
適である。また、更に添加物をドープし、導電率を向上
させることは好ましい。金属薄膜型のバックコート層の
厚さは、0.05〜1.0μm程度である。バックコー
ト層は金属薄膜型が好ましく、かかるバックコート層
は、本発明の支持体の強化膜自体からなるか該強化膜を
含んで構成され、或いは該強化膜上に形成された少なく
とも1層の強磁性金属薄膜から構成されることが好まし
い。特に支持体の強化膜をバックコート層とすることが
好ましい。
【0045】また、本発明の磁気記録媒体においては、
磁性層上に厚さが1〜50nmの保護膜が設けられるの
が好ましい。保護層を構成する材料として、Al等の金
属の酸化物、窒化物、あるいは炭化物などの他、SiC
等、及びそれを含む化合物などが考えられる。また、特
に、炭素膜、中でもダイヤモンドライクカーボンが好ま
しい。ダイヤモンドライクカーボンよりなる保護層はフ
ィジカルベーパーデポジション(PVD)法又はケミカ
ルベーパーデポジション(CVD)法により形成され
る。特に、ECRプラズマCVD装置により形成され
る。即ち、真空槽内に配設された支持体上の磁性層に対
してECRプラズマCVD装置を作動させ、磁性層に炭
化水素系ガスのプラズマを吹き付ける。これにより、磁
性層表面に保護層(ダイヤモンドライクカーボン層)が
形成される。
【0046】更に、本発明の磁気記録媒体においては、
磁性層又は保護層上に適当な潤滑剤からなる潤滑剤層を
形成することが好ましい。特にパーフルオロポリエーテ
ル等のフッ素系の潤滑剤が好ましく、潤滑剤層の厚さは
0.5〜10nm程度である。潤滑剤としては、例えば
-[C(R)F-CF2-O]p-(但し、RはF,CF3, CH3などの基) 、特
にHOOC-CF2(OC2F4)p(OCF2)q-OCF2COOH,F-(CF2CF2CF2O)
n-CF2CF2COOH 等のカルボキシル基変性パーフルオロポ
リエーテル、HOCH2-CF2(OC2F4)p(OCF2)q-OCF2-CH2OH, H
O-(C2H4O)m-CH2-(OC2F4)p(OCF2)q-OCH2-(OCH2CH2)n-OH,
F-(CF2CF2CF2O)n-CF2CF2CH2OH等のアルコール変性パー
フルオロポリエーテルが挙げられる。分子量は500〜
50000のものが好ましい。具体的には、モンテカチ
ーニ社の商品名「FOMBLIN Z DIAC」や
「FOMBLIN Z DOL」、ダイキン工業社の商
品名「デムナムSA」等がある。特に耐久性の面ではフ
ッ素系アルキル基とアルキル基の両方を持つ潤滑剤の使
用が好ましい。また、これらの潤滑剤を混合して使用す
ることも好ましい。
【0047】なお、本発明においては、バックコート層
上にも上記のような潤滑剤層を形成することが走行性の
面から好ましい。
【0048】本発明において、各磁性層の厚さは、2層
の場合、下層の磁性層の厚さが10〜200nm、上層
の磁性層の厚さが5〜100nmが好ましく、3層の場
合、下層の磁性層の厚さが10〜200nm、中間の磁
性層の厚さが10〜100nm、上層の磁性層の厚さが
5〜100nmが好ましい。また磁性層の数は高周波記
録媒体程多い方が良いが、実用的な範囲としては2〜5
層、特に2〜3層が適当と考えられる。多層の磁性層
は、一層ずつ形成しても、二以上の装置を用いて連続的
に成膜してもよい。
【0049】また、本発明の磁気記録媒体の保磁力は、
磁性層全体の保磁力として1200(Oe)(95KA
/m)以上であるのが好ましく、特に1300(Oe)
(103KA/m)以上が好ましい。
【0050】
【発明の実施の形態】以下実施例にて本発明を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0051】実施例1 (1)支持体の製造 下記の方法で、マット面とフィラー面を有する厚さ4.
9μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ムを得た。
【0052】実質的に不活性粒子を含有しないポリエチ
レンテレフタレートに平均粒子径60nmのシリカを
0.03重量%含有させた原料Aと、実質的に不活性粒
子を含有しないポリエチレンテレフタレートに平均粒子
径300nmの炭酸カルシウムを0.20重量%含有さ
せた原料Bとを厚み比5:1の割合で共押出しし、ロー
ル延伸法で110℃で3.0倍に縦延伸した。
【0053】縦延伸の後の工程で、片側表面Aの外側に
下記水溶液を塗布した。 A面外側:メチルセルロース 0.10重量% 水溶性ポリエステル 0.30重量% (テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30 モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) アミノエチルシランカップリング剤 0.01重量% 平均粒子径18nmのシリカ 0.02重量% 固形分濃度20mg/m2 その後、ステンターにて横方向に105℃で3.3倍に
延伸し、更に215℃で1.56倍に横延伸しながら熱
処理し、中間スプールに巻き、スリッターで小幅にスリ
ットし、円筒コアーにロール状に巻取り、マット面A
(原料Aに水溶液を塗布し被膜を形成した面)とフィラ
ー面B(原料Bよりなる面)を有する厚さ4.9μmの
ロール状ポリエステルフィルムを得た。
【0054】本ポリエステルフィルムはマット面の微細
突起個数が1800万個/mm2 で、SRa値が3nm
であった。フィラー面の微細突起個数は25万個/mm
2 で、SRa値が20nmであった。ヤング率は長手方
向/幅方向で4200MPa/9000MPaであっ
た。
【0055】次いで、このPETフィルムの両面に、図
1の装置を用いて、それぞれ厚さ120nmのCo強化
膜を成膜し、強化膜が形成された支持体を製造した。こ
の時の蒸着条件は、最大入射角60°、フィルム走行速
度1.5m/分、電子銃パワー16kW、ノズル14a
からの酸素ガス流量10SCCM、ノズル14cからの
酸素ガス流量60SCCMであった。なお、図1は真空
蒸着装置の概略図であり、図1において、1は支持体、
10は冷却キャンロール、11はルツボ、12はCo、
13は防着板、14a、14b、14cは酸素ガスノズ
ル、15は電子銃、16は真空チャンバである。本例で
は酸素ガスノズル14bは使用しなかった。
【0056】得られた支持体のマット面側の強化膜の元
素分布をオージェ電子分光法により分析した結果を図3
に示す。ここで、オージェ電子分光法は、電子銃条件と
して電子銃加速電圧10kV、エミッション電流10n
A、倍率2000倍であり、エッチング条件として、エ
ッチングガスがアルゴンガスで、加速電圧3kV、イオ
ン電流300nAであり、この条件下で25秒間毎にエ
ッチングして行った(以下同じ)。図3から、この支持
体のマット面側の強化膜は、その表面近傍と、強化膜と
PETフィルムの界面近傍で酸素濃度が高いことがわか
る。
【0057】(2)磁気テープの製造 上記で得られた支持体フィルムを再度図1の装置にセッ
トし、支持体のマット面側のCo強化膜上に、厚さ90
nmのCo磁性層を形成した。この時の蒸着条件は、フ
ィルム走行速度1.3m/分、電子銃パワー15kW、
ノズル14cからの酸素ガス流量50SCCMであった
(ノズル14a、14bは使用せず)。
【0058】次いで、該Co磁性層上にCVD法により
ダイヤモンドライクカーボンからなる厚さ10nmの保
護層を形成した。更に該保護層上とフィラー面側のCo
強化膜上に、フッ素系潤滑剤〔商品名:AM2001
(ダイキン工業社製)〕をそれぞれ厚さが2nmとなる
ように付着して潤滑剤層を形成した。
【0059】上記により得られた、Co強化膜、Co磁
性層、ダイヤモンドライクカーボン保護層及びフッ素系
潤滑層が形成されたフィルムを8mm巾に裁断し、カセ
ットケースにローディングし、8mmビデオテープを得
た。
【0060】(3)性能評価 上記で得られた8mmビデオテープについて、出力、走
行性(ジッタ)及びヘッドタッチの指標としてエンベロ
ープを以下の方法で評価した。走行性は走行に伴う電磁
変換特性の変化を表すジッタを指標とした。その結果を
表1に示す。
【0061】出力 8mmVTRを改造したデッキを用いて、表1の周波数
での出力を測定し、本実施例1を基準(0dB)とする
相対評価とした。
【0062】ジッタ ジッタは、市販の8mmVTRを改造し、これにジッタ
メーターを接続して測定した。
【0063】エンベロープ エンベロープは、アドバンテスト社のTR4171型ス
ペクトラアナライザを用い、RBW=10kHz、VB
W=30kHz、周波数スパン=0MHz、スイープタ
イム=40ms、アベレージ=16回の条件で得られた
出力波形(エンベロープ)をオシロスコープで測定し、
図2に示すように、出力波形の最大値Bと最小値Aから
欠け量として下記のように算出した。 欠け量(dB)=20log(A/B) 欠け量の小さいもの程ヘッドタッチが良好である。
【0064】実施例2 実施例1において、マット面の微細突起個数が8000
万個/mm2 で、SRa値が2nmである以外は、同様
の厚さ4.9μm、ヤング率は長手方向/幅方向で42
00MPa/9000MPaのPETフィルムを用いて
実施例1と同様に8mmビデオテープを製造し、実施例
1同様の性能評価を行った。その結果を表1に示す。な
お、ここで用いたPETフィルムは、実施例1のPET
フィルム製造において、原料Aから平均粒子径60nm
のシリカを除き、片面表面Aの外側に塗布される水溶液
に含まれる極微細シリカの平均粒子径を10nmとした
以外は実施例1と同様にして製造されたものである。
【0065】実施例3 実施例1において、フィラー面の微細突起個数が100
万個/mm2 で、SRa値が40nmである以外は、同
様の厚さ4.9μm、ヤング率は長手方向/幅方向で4
200MPa/9000MPaのPETフィルムを用い
て実施例1と同様に8mmビデオテープを製造し、実施
例1同様の性能評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、ここで用いたPETフィルムは、実施例1のPE
Tフィルム製造において、原料Bに含まれる炭酸カルシ
ウムの含有量を0.60重量%とした以外は実施例1と
同様にして製造されたものである。
【0066】実施例4 実施例1において、PETフィルムに代えて厚さ4.2
μmポリエチレンナフタナフタレート(PEN)フィル
ムを用いた以外は実施例1と同様にして8mmビデオテ
ープを製造し、実施例1同様の性能評価を行った。その
結果を表1に示す。なお、ここで用いたPENフィルム
は、マット面の微細突起個数が600万個/mm2 で、
SRa値が2nmであった。フィラー面の突起個数は7
万個/mm2 で、SRa値は17nmであった。ヤング
率は長手方向/幅方向で5500MPa/11000M
Paであった。また、このPENフィルムは実施例1の
PETフィルム製造において、原料をポリエチレンテレ
フタレートからポリエチレン−2,6−ナフタレートと
変更し、縦延伸温度、倍率を135℃で5.0倍とし、
横延伸温度、倍率を135℃、6.0倍とし、更に16
0℃で1.2倍に横に延伸し、200℃で熱処理と変更
した以外は実施例1と同様にして製造されたものであ
る。
【0067】実施例5 実施例1において、蒸着装置の酸素ガスノズル14aか
らの酸素ガスの導入をせずに両面の強化膜を形成し、そ
の他は実施例1と同様にして、8mmビデオテープを製
造し、実施例1同様の性能評価を行った。その結果を表
1に示す。なお、得られた支持体のマット面側の強化膜
の元素分布をオージェ電子分光法により分析した結果を
図4に示す。図4から、この支持体のマット面側の強化
膜は、その表面近傍で酸素濃度が高いことがわかる。
【0068】実施例6 実施例1において、支持体に強化膜を形成する際に全く
酸素ガスを導入をせず、その他は実施例1と同様にし
て、8mmビデオテープを製造し、実施例1同様の性能
評価を行った。その結果を表1に示す。なお、得られた
支持体のマット面側の強化膜の元素分布をオージェ電子
分光法により分析した結果を図5に示す。図5から、こ
の支持体のマット面側の強化膜は、酸素濃度がほぼ一定
であることがわかる(表面近傍がわずかに酸素濃度が高
いのは自然酸化によるものである)。
【0069】実施例7 (1) 支持体の製造 実施例1の製造法において、共押出しフィルムの厚さを
0.8倍、押出し速度を1.2倍とし、他は同様にし
て、マット面とフィラー面を有する厚さ3.5μmのP
ETフィルムを得た。本ポリエステルフィルムのマット
面の微細突起個数が1800万個/mm2 で、SRa値
が3nmであった。フィラー面の突起個数は25万個/
mm2 で、SRa値は20nmであった。ヤング率は長
手方向/幅方向で4300MPa/9200MPaであ
った。
【0070】次いで、このPETフィルムの両面に、図
1の装置を用いて、マット面に厚さ100nmのSiO
x 強化膜を成膜し、フィラー面に厚さ150nmのSi
x強化膜を成膜し、強化膜が形成された支持体を製造
した。この時の蒸着条件は、最大入射角40°、電子銃
パワー18kW、ノズル14aからの酸素ガス流量20
SCCM、ノズル14cからの酸素ガス流量30SCC
Mであり、フィルム走行速度はマット面で3m/分、フ
ィラー面で4.5m/分であった。
【0071】(2)磁気テープの製造および性能評価 上記で得られた支持体フィルムを再度図1の装置にセッ
トし、支持体のマット面側のSiOx 強化膜上に、厚さ
150nmのCo磁性層を形成した。この時の蒸着条件
は、最大入射角60°、フィルム走行速度1.0m/
分、電子銃パワー16kW、ノズル14cからの酸素ガ
ス流量70SCCMであった(ノズル14a、14bは
使用せず)。
【0072】次いで、実施例1と同様にダイヤモンドラ
イクカーボンからなる保護層、フッ素系潤滑剤を形成
し、8mmビデオテープを製造し、実施例1同様の性能
評価を行った。その結果を表1に示す。
【0073】実施例8 実施例7において、SiOx 強化膜の形成の際に蒸着装
置の酸素ガスノズル14bのみから酸素ガスを導入(流
量50SCCM)して両面の強化膜を形成し、その他は
実施例7と同様にして、8mmビデオテープを製造し、
実施例1同様の性能評価を行った。その結果を表1に示
す。なお、得られた支持体のマット面側の強化膜の元素
分布をオージェ電子分光法により分析した結果を図6に
示す。図6に示されるように、この支持体のマット面側
の強化膜中の酸素濃度は、その表面近傍は自然酸化によ
りやや高くなり、深さ方向に向かうにつれて一旦酸素濃
度が減少するが徐々に増加し、再度ゆるやかに減少して
いる。
【0074】実施例9 実施例7において、支持体のマット面に形成するSiO
x 強化膜をNi−O強化膜に代えた以外は実施例7と同
様にして、8mmビデオテープを製造し、実施例1同様
の性能評価を行った。その結果を表1に示す。なお、N
i−O強化膜を形成する際の蒸着条件は、最大入射角5
0°、電子銃パワー12kW、フィルム走行速度1.2
m/分、ノズル14aからの酸素ガス流量20SCC
M、ノズル14cからの酸素ガス流量40SCCMであ
った。
【0075】実施例10 実施例7において、PETフィルムに代えて厚さ2.5
μmのPENフィルムを用いた以外は実施例7と同様に
して8mmビデオテープを製造し、実施例7同様の性能
評価を行った。その結果を表1に示す。なお、ここで用
いたPENフィルムは、マット面の微細突起個数が60
0万個/mm2 で、SRa値が2nmであった。フィラ
ー面の突起個数は7万個/mm2 で、SRa値は17n
mであった。ヤング率は長手方向/幅方向で6000M
Pa/11000MPaであった。また、このPENフ
ィルムは実施例4のPENフィルム製造において、共押
出しフィルムの厚さを0.7倍、押出し速度を1.2倍
とし、他は同様にして得た。
【0076】実施例11 実施例7において、厚さ5.5μmのPETフィルムを
用いた以外は実施例1と同様にして8mmビデオテープ
を製造し、実施例1同様の性能評価を行った。その結果
を表1に示す。なお、ここで用いたPETフィルムは、
マット面の微細突起個数が1600万個/mm2 で、S
Ra値が3nmであった。フィラー面の突起個数は15
万個/mm2 で、SRa値は18nmであった。ヤング
率は長手方向/幅方向で4300MPa/9100MP
aであった。また、ここで用いられたPETフィルムは
実施例1のPETフィルム製造において、共押出しフィ
ルムの厚さを1.2倍とし、他は同様にして得た。
【0077】実施例12 実施例9において、マット面側のNi−O強化膜とフィ
ラー面側のSiOx 強化膜の厚さをそれぞれ2倍にした
(フィルム走行速度を半分にした)以外は実施例1と同
様にして、8mmビデオテープを製造し、実施例1同様
の性能評価を行った。その結果を表1に示す。
【0078】実施例13 実施例9において、マット面側のNi−O強化膜とフィ
ラー面側のSiOx 強化膜の厚さをそれぞれ半分にした
(フィルム走行速度を2倍にした)以外は実施例1と同
様にして、8mmビデオテープを製造し、実施例1同様
の性能評価を行った。その結果を表1に示す。
【0079】実施例14 図1の装置を用いて、実施例1で得られたポリエステル
フィルムのマット面に厚さ140nmのCo強化膜を成
膜し、一方フィラー面には厚さ140nmのCo強化膜
を成膜した。その後、実施例1と同様にマット面の強化
膜上に保護層を形成し、更に該保護層上とフィラー面の
Co強化膜上に潤滑剤層を形成した。その後実施例1と
同様に8mmビデオテープを製造し、実施例1同様の性
能評価を行った。その結果を表1に示す。
【0080】実施例15 実施例1のPETフィルム製造において、215℃での
横延伸倍率を1.24倍と変更した以外は実施例1と同
様にして得た厚さ4.9μmのPETフィルムを用い、
8mmビデオテープを製造し、実施例1同様の性能評価
を行った。その結果を表1に示す。なお、ここで用いた
PETフィルムは、マット面の微細突起個数が2000
万個/mm2 で、SRa値が3nmであった。フィラー
面の突起個数は32万個/mm2 で、SRa値は25n
mであった。ヤング率は長手方向/幅方向で4300M
Pa/7500MPaであった。
【0081】実施例16 実施例4のPENフィルム製造において、縦延伸倍率を
5.8倍と変更した以外は実施例4と同様にして厚さ
4.2μmのPENフィルムを用い、8mmビデオテー
プを製造し、実施例1同様の性能評価を行った。その結
果を表1に示す。なお、ここで用いたPENフィルム
は、マット面の微細突起個数が700万個/mm2 で、
SRa値が2nmであった。フィラー面の突起個数は6
万個/mm2 で、SRa値は16nmであった。ヤング
率は長手方向/幅方向で6500MPa/11000M
Paであった。
【0082】実施例17 実施例1のPETフィルム製造において、原料B内の炭
酸カルシウムの平均粒子径を8nmとした。その他は実
施例1と同様にして厚さ4.9μmのポリエステルフィ
ルムを得た以外は実施例1と同様にして8mmビデオテ
ープを製造し、実施例1同様の性能評価を行った。その
結果を表1に示す。なお、ここで用いたPETフィルム
は、マット面の微細突起個数が1800万個/mm
2 で、SRa値が3nmであった。フィラー面の突起個
数は300万個/mm2 で、SRa値は8nmであっ
た。ヤング率は長手方向/幅方向で4300MPa/9
100MPaであった。
【0083】実施例18 実施例1のPETフィルム製造において、原料B内の炭
酸カルシウムの平均粒子径を1200nmとした。その
他は実施例1と同様にして厚さ4.9μmのポリエステ
ルフィルムを得た以外は実施例1と同様にして8mmビ
デオテープを製造し、実施例1同様の性能評価を行っ
た。その結果を表1に示す。なお、ここで用いたPET
フィルムは、マット面の微細突起個数が1800万個/
mm2 で、SRa値が3nmであった。フィラー面の突
起個数は4000個/mm2 で、SRa値は70nmで
あった。ヤング率は長手方向/幅方向で4300MPa
/9100MPaであった。
【0084】実施例19 実施例1のPETフィルム製造において、片側表面Aの
外側に塗布される水溶液に含まれる極微細シリカの平均
粒子径を4nmとした以外は実施例1と同様にして厚さ
4.9μmのPETフィルムを用い、8mmビデオテー
プを製造し、実施例1同様の性能評価を行った。その結
果を表1に示す。なお、ここで用いたPETフィルム
は、マット面の微細突起個数が1.1億個/mm2 で、
SRa値が2nmであった。フィラー面の突起個数は2
5万個/mm2 で、SRa値は20nmであった。ヤン
グ率は長手方向/幅方向で4300MPa/9100M
Paであった。
【0085】実施例20 実施例1のPETフィルム製造において、片側表面Aの
外側に塗布される水溶液に含まれるシリカの平均粒子径
を60nmとした以外は実施例1と同様にして厚さ4.
9μmのPETフィルムを用い、8mmビデオテープを
製造し、実施例1同様の性能評価を行った。その結果を
表1に示す。なお、ここで用いたPETフィルムは、マ
ット面の微細突起個数が200万個/mm2 で、SRa
値が8nmであった。フィラー面の突起個数は25万個
/mm2 で、SRa値は20nmであった。ヤング率は
長手方向/幅方向で4300MPa/9100MPaで
あった。
【0086】比較例1 実施例1において、マット面とフィラー面が形成されて
いないPETフィルムを用い、このPETフィルムに実
施例1と同様にして強化膜を形成し、支持体とした。そ
の他は実施例1と同様にして、8mmビデオテープを製
造し、実施例1同様の性能評価を行った。その結果を表
1に示す。
【0087】比較例2 実施例1において、支持体のフィラー面にCo強化膜を
形成せず、代わりに公知のカーボンブラックとバインダ
ーとからなる塗料を塗布して厚さ0.5μm(乾燥厚)
の塗布型のバックコート層を形成した。その他は実施例
1と同様にして、8mmビデオテープを製造し、実施例
1同様の性能評価を行った。その結果を表1に示す。
【0088】比較例3 実施例7において、支持体のフィラー面にSiOx 強化
膜を形成せず、代わりに公知のカーボンブラックとバイ
ンダーとからなる塗料を塗布して厚さ0.5μm(乾燥
厚)の塗布型のバックコート層を形成した。その他は実
施例1と同様にして、8mmビデオテープを製造し、実
施例1同様の性能評価を行った。その結果を表1に示
す。
【0089】比較例4 実施例1のPETフィルム製造において、片側表面Aの
外側に塗布される水溶液に含まれるシリカの平均粒子径
を55nmとし、原料B内の炭酸カルシウムの平均粒子
径を80nmとした以外は実施例1と同様にして厚さ
4.9μmのPETフィルムを用い、8mmビデオテー
プを製造し、実施例1同様の性能評価を行った。その結
果を表1に示す。なお、ここで用いたPETフィルム
は、マット面の微細突起個数が60万個/mm2 で、フ
ィラー面の突起個数は800万個/mm2 であった。
【0090】
【表1】
【0091】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、優れた剛性
を有する薄膜化された支持体が提供される。この支持体
を用いて得られる磁気記録媒体は走行性やヘッドの当た
りが良好であり、優れた出力特性を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の磁性層を形成するため
の装置の例を示す略図
【図2】実施例におけるエンベロープ欠け量を算出する
ためのモデル図
【図3】実施例1の支持体のマット面側の強化膜のオー
ジェ分光分析のチャート
【図4】実施例5の支持体のマット面側の強化膜のオー
ジェ分光分析のチャート
【図5】実施例6の支持体のマット面側の強化膜のオー
ジェ分光分析のチャート
【図6】実施例8の支持体のマット面側の強化膜のオー
ジェ分光分析のチャート
【図7】本発明の支持体のマット面の構造を示す走査型
電子顕微鏡写真(倍率3万倍)
【図8】本発明の支持体のフィラー面の構造を示す微分
干渉顕微鏡写真(倍率1000倍)
【符号の説明】
1…支持体 10…冷却キャンロール 11…ルツボ 12…Co 15…電子銃 16…真空チャンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 直 滋賀県大津市園山一丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 北折 典之 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 石川 彰 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 大塚 和俊 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子を含有するフィラー面と、粒子と有
    機化合物を含有する被膜を有するマット面を持ち、フィ
    ラー面の粒子の平均粒子径がマット面の被膜中の粒子の
    平均粒子径の2倍以上大きく、厚さ2〜5.5μmのポ
    リエステル系プラスチックフィルムの両面に、金属、半
    金属及び合金並びにこれらの酸化物及び複合物から選ば
    れた金属材料からなる強化膜が形成されていることを特
    徴とする磁気記録媒体の支持体。
  2. 【請求項2】 フィラー面の粒子の平均粒子径が100
    〜1000nm、マット面の被膜中の粒子の平均粒子径
    が5〜50nmであることを特徴とする請求項1記載の
    支持体。
  3. 【請求項3】 マット面の微細突起個数が300万個〜
    9000万個/mm2 であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の支持体。
  4. 【請求項4】 ポリエステル系フィルムの幅方向のヤン
    グ率が8000MPa以上である請求項1〜3の何れか
    1項記載の支持体。
  5. 【請求項5】 フィラー面の微細突起個数が5000個
    〜200万個/mm2 であることを特徴とする請求項1
    〜4の何れか1項記載の支持体。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系フィルムの長手方向のヤ
    ング率が6000MPa以下であることを特徴とする請
    求項1〜5の何れか1項記載の支持体。
  7. 【請求項7】 前記強化膜が、金属、半金属及び合金か
    ら選ばれた金属材料の酸化物を含み、該強化膜中の酸素
    濃度が該強化膜の表面近傍で大きい請求項1〜6の何れ
    か1項記載の支持体。
  8. 【請求項8】 前記強化膜が、金属、半金属及び合金か
    ら選ばれた金属材料の酸化物を含み、該強化膜中の酸素
    濃度が該強化膜の表面近傍と該強化膜と前記フィルムの
    界面近傍で大きい請求項1〜6の何れか1項記載の支持
    体。
  9. 【請求項9】 前記金属材料がコバルトを主体とする強
    磁性金属とその酸化物である請求項1〜8の何れか1項
    記載の支持体。
  10. 【請求項10】 前記両面の強化膜が同一の金属材料か
    らなる請求項1〜9の何れか1項記載の支持体。
  11. 【請求項11】 前記強化膜が真空中での斜め蒸着によ
    り形成されたものである請求項1〜10の何れか1項記
    載の支持体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れか1項記載の支
    持体と、該支持体のマット面側に形成された磁性層を有
    する磁気記録媒体であって、該磁性層が前記支持体の強
    化膜自体からなるか該強化膜を含んで構成され、或いは
    該強化膜上に形成された少なくとも1層の強磁性金属薄
    膜から構成されることを特徴とする磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 磁性層が前記支持体に形成された前記
    強化膜からなる請求項12記載の磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 磁性層がコバルトを主体とする強磁性
    金属とその酸化物からなる請求項12又は13記載の磁
    気記録媒体。
  15. 【請求項15】 磁性層の厚さが0.1〜0.3μmで
    ある請求項12〜14の何れか1項記載の磁気記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 磁性層上に保護層が形成されている請
    求項12〜15の何れか1項記載の磁気記録媒体。
  17. 【請求項17】 保護層がダイヤモンドライクカーボン
    からなる請求項16記載の磁気記録媒体。
  18. 【請求項18】 磁性層又は保護層上に潤滑層が形成さ
    れている請求項12〜17の何れか1項記載の磁気記録
    媒体。
  19. 【請求項19】 潤滑層がフッ素系潤滑剤からなる請求
    項18記載の磁気記録媒体。
  20. 【請求項20】 支持体のフィラー面側にバックコート
    層を有し、該バックコート層が前記支持体の強化膜自体
    からなるか該強化膜を含んで構成され、或いは該強化膜
    上に形成された少なくとも1層の強磁性金属薄膜から構
    成される請求項12〜19の何れか1項記載の磁気記録
    媒体。
  21. 【請求項21】 バックコート層が前記支持体に形成さ
    れた前記強化膜からなる請求項20記載の磁気記録媒
    体。
  22. 【請求項22】 バックコート層がコバルトを主体とす
    る強磁性金属とその酸化物からなる請求項20又は21
    記載の磁気記録媒体。
  23. 【請求項23】 バックコート層上に潤滑層が形成され
    ている請求項20〜22の何れか1項記載の磁気記録媒
    体。
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