JPH1148416A - 長尺床材 - Google Patents
長尺床材Info
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- JPH1148416A JPH1148416A JP9220725A JP22072597A JPH1148416A JP H1148416 A JPH1148416 A JP H1148416A JP 9220725 A JP9220725 A JP 9220725A JP 22072597 A JP22072597 A JP 22072597A JP H1148416 A JPH1148416 A JP H1148416A
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Abstract
諸物性を改善したポリオレフィン系の長尺床材を提供す
る。 【解決手段】 上地層1と下地層2を有する長尺床材で
あって、上地層1は、30〜70重量部のポリオレフィ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体を69〜5重量部、
メタクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸のいずれか
で変性されたオレフィン系樹脂、又は、メタクリル酸、
無水マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸エステルのい
ずれかとオレフィンとの二元もしくは三元共重合樹脂を
1〜25重量部、無機質充填材を50〜300重量部の
割合で配合して成る層であり、下地層2は、25〜70
重量部のポリオレフィンに、エチレン−酢酸ビニル共重
合体を74〜15重量部、上記の変性オレフィン系樹脂
又は二元もしくは三元共重合樹脂を1〜15重量部、無
機質充填材を50〜300重量部の割合で配合して成る
層とする。
Description
性、耐凹み性、柔軟性などの諸物性を総合的に改善した
ポリオレフィン系の長尺床材に関する。
ングには、塩化ビニル樹脂製の床材が多用されている。
しかし、塩化ビニル樹脂製の床材は、火災時に有害な塩
化水素ガスを含んだ煙を多量に発生するため、人体に悪
影響を及ぼし、避難行動や消火活動を妨げるという問題
がある。また、可塑剤や安定剤を多量に含むため、臭気
が強いという問題もある。
ポリプロピレンに注目し、ポリプロピレンにエチレン−
酢酸ビニル共重合体と炭酸カルシウム等を配合して成る
床材を提案した(特願平5−296154号)。
体を配合しているため、それまでのポリプロピレン製の
床材に見られたような脆さがないといった利点を有し、
耐汚れ性や耐傷性もある程度は改善されるという利点を
有するものであった。
ポリプロピレン製の床材のようにエチレン−酢酸ビニル
共重合体を配合するだけでは、床材に要求される耐汚れ
性、耐傷性、柔軟性などの諸物性を充分に改善できない
という問題があった。
で、耐汚れ性、耐傷性、耐凹み性、柔軟性などの諸物性
を改善したポリオレフィン系の長尺床材を提供すること
を目的としている。
め、本発明の請求項1に係る長尺床材は上地層と下地層
を有する長尺床材であって、上地層は、30〜70重量
部のポリオレフィンに、エチレン−酢酸ビニル共重合体
を69〜5重量部、メタクリル酸、無水マレイン酸、ア
クリル酸のいずれかで変性されたオレフィン系樹脂、又
は、メタクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸、アク
リル酸エステルのいずれかとオレフィンとの二元もしく
は三元共重合樹脂を1〜25重量部、無機質充填材を5
0〜300重量部の割合で配合して成る層であり、下地
層は、25〜70重量部のポリオレフィンに、エチレン
−酢酸ビニル共重合体を74〜15重量部、上記の変性
オレフィン系樹脂又は二元もしくは三元共重合樹脂を1
〜15重量部、無機質充填材を50〜300重量部の割
合で配合して成る層であることを特徴とする。
請求項1の長尺床材において、ポリオレフィンが低密度
ポリエチレンであることを特徴とし、請求項3に係る長
尺床材は、上記請求項1又は請求項2の長尺床材におい
て、上地層の表面に、該上地層よりも耐汚れ性及び耐傷
性の良好な樹脂膜が形成されていることを特徴とし、請
求項4に係る長尺床材は、請求項3の長尺床材におい
て、樹脂膜が、紫外線硬化型樹脂塗料、エマルジョン樹
脂塗料、水性樹脂塗料のいずれかの塗膜であることを特
徴とし、請求項5に係る長尺床材は、上記請求項3又は
請求項4の長尺床材において、上地層の表面がコロナ放
電処理もしくはプラズマ放電処理もしくは電子線照射処
理されていることを特徴とするものである。
ニル共重合体を上地層に69〜5重量部、下地層に74
〜15重量部の割合で配合して、ポリオレフィン系床材
の脆さを改善すると共に、更に、メタクリル酸、無水マ
レイン酸、アクリル酸のいずれかで変性された変性オレ
フィン系樹脂、又は、メタクリル酸、無水マレイン酸、
アクリル酸、アクリル酸エステルのいずれかとオレフィ
ンとの二元もしくは三元共重合樹脂を上地層に1〜25
重量部、下地層に1〜15重量部の割合で配合して、上
地層及び下地層における無機質充填材の混合分散性と相
溶性を高めているため、脆さの改善効果が一層顕著であ
る。しかも、上記の変性オレフィン系樹脂又は二元もし
くは三元共重合樹脂を配合すると、後述する実験データ
から判るように、耐汚れ性、耐傷性、耐凹み性が向上し
て良質の長尺床材となる。
の長尺床材に用いる低密度ポリエチレンが最適であり、
かかる低密度ポリエチレンはエチレン−酢酸ビニル共重
合体や上記の変性オレフィン系樹脂又は二元もしくは三
元共重合樹脂との相溶性に富み、良く調和するため、成
形性、生産性等が向上する。低密度ポリエチレンの配合
量の上限は、上地層においても下地層においても70重
量部であり、これより多量に配合すると、長尺床材に必
要な柔軟性が低下するので好ましくない。また、低密度
ポリエチレンの配合量の下限は、上地層において30重
量部、下地層において25重量部であり、これより少な
くなると、耐汚れ性や耐凹み性が低下するので好ましく
ない。
おいても下地層においても50〜300重量部の範囲で
あり、これより多くなると長尺床材が脆弱化し、少なく
なると床材の難燃性と寸法安定性が低下するといった不
都合を生じる。
層の表面に、該上地層よりも耐汚れ性及び耐傷性の良好
な樹脂膜が形成されていると、長尺床材の耐汚れ性及び
耐傷性が上記の樹脂膜によって一層向上することにな
る。かかる樹脂膜としては、請求項4の長尺床材に用い
られるような紫外線硬化型樹脂塗料、エマルジョン樹脂
塗料、水性樹脂塗料などの塗膜が好適である。
層の表面がコロナ放電処理もしくはプラズマ放電処理も
しくは電子線照射処理されると、これらの処理によって
上地層の表面が適度に肌荒れするため、この表面に形成
された樹脂膜の接着性が大幅に向上して剥離の恐れが皆
無に等しくなる。
の具体的な実施形態を詳述する。
の概略断面図であって、下地層2の上に上地層1を積層
一体化した2層構造の長尺床材を示している。
オレフィンに、エチレン−酢酸ビニル共重合体を69〜
5重量部、メタクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸
のいずれかで変性された変性オレフィン系樹脂、又は、
メタクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸、アクリル
酸エステルのいずれかとオレフィンとの二元もしくは三
元共重合樹脂を1〜25重量部、無機質充填材を50〜
300重量部の割合で配合して成る層であり、その好ま
しい厚みは0.5〜1.5mm程度であるが、特に限定
されるものではない。
リオレフィンに、エチレン−酢酸ビニル共重合体を74
〜15重量部、上記の変性オレフィン系樹脂又は二元も
しくは三元共重合樹脂を1〜15重量部、無機質充填材
を50〜300重量部の割合で配合して成る層であり、
その好ましい厚みは0.5〜1.5mm程度であるが、
特に限定されるものではない。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレンやポリプロピレ
ン等が使用されるが、その中でも低密度ポリエチレン
(比重0.93以下のもの)が好適に使用される。かか
る低密度ポリエチレンは、他の改質用の樹脂であるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体や、前記の変性オレフィン系
樹脂又は二元もしくは三元共重合樹脂との相溶性に富ん
で良く調和するため、成形性や生産性の向上を図ること
ができる。
地層1においても下地層2においても70重量部であ
り、これより多量に配合すると、長尺床材に要求される
柔軟性が低下するので好ましくない。また、低密度ポリ
エチレンの配合量の下限は、上地層において30重量
部、下地層において25重量部であり、これより少なく
すると、耐汚れ性や耐凹み性が低下するので好ましくな
い。
共重合体(以下、EVAと記す)としては、酢酸ビニル
含有率が15〜70重量%の範囲にある比較的軟質のE
VAが好適に使用され、このようなEVAは柔軟性など
の改善に有効に作用する。
て69重量部、下地層2において74重量部であり、こ
れらの上限を越えると、耐汚れ性や耐凹み性が低下する
ので好ましくない。また、EVAの配合量の下限は、上
地層1において5重量部、下地層2において15重量部
であり、これらの下限を下回ると、長尺床材に必要な柔
軟性が低下するので好ましくない。
レフィン系樹脂としては、メタクリル酸、無水マレイン
酸、アクリル酸のいずれかで変性された低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、EVAな
どが使用され、同じく改質用の共重合樹脂としては、メ
タクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸
エステルのいずれかとオレフィンとの二元もしくは三元
共重合樹脂が使用される。特に、無水マレイン酸で変性
された低(高)密度ポリエチレンやエチレン−アクリル
酸エステル共重合体は好適に使用される。
は、耐汚れ性、耐傷性、耐凹み性を改善するのに有効で
あり、また、前記のEVAと共に無機質充填材の混合分
散性と相溶性を高めて脆さを改善するのにも有効なもの
である。
くは三元共重合樹脂の配合量の上限は、上地層1におい
て25重量部、下地層2において15重量部であり、こ
れらの上限を越えて多量に配合しても、それに見合うだ
けの顕著な改質効果の向上が期待できず、却って材料の
無駄使いとなる。また、変性オレフィン系樹脂又は二元
もしくは三元共重合樹脂の配合量の下限は、上地層1に
おいても下地層2においても1重量部であり、これより
少ないと上記の改質効果を得ることは困難となる。
種々の充填材を使用できるが、その中でも10μm以下
の平均粒径を有する炭酸カルシウムの粉末や、この炭酸
カルシウム粉末と水酸化アルミニウム粉末との混合粉末
や、これらの粉末を表面処理したものが好適に使用され
る。炭酸カルシウム粉末を配合するだけでも長尺床材に
難燃性を付与することはできるが、炭酸カルシウム粉末
と水酸化アルミニウム粉末との混合粉末を配合すると、
水酸化アルミニウムが熱分解時に水を放出するため、難
燃性の高い長尺床材を得ることができる。
地層1においても下地層2においても300重量部であ
り、この上限を越えると長尺床材が脆弱化するので好ま
しくない。また、無機質充填材の配合量の下限は、上地
層1においても下地層2においても50重量部であり、
この下限を下回ると床材の難燃性と寸法安定性が低下す
るといった不都合を生じるので好ましくない。
に応じて顔料、過酸化系の架橋剤、カップリング剤、ビ
スアマイド等の滑剤、フェノール系の酸化防止剤、ヒン
ダードアミン系の光安定剤など、各種の添加剤を少量含
有させてもよい。また、床地面に対する接着性を向上さ
せるために、下地層2にロジンを1〜15重量部の割合
で配合したり、下地層2の下面に寒冷紗、不織布、織
布、ガラス繊維、紙等の種々の繊維層(不図示)を熱圧
着したり、接着性の良好なプライマー層(不図示)を形
成してもよい。
長尺床材は、例えば次の方法によって製造することがで
きる。
と、69〜5重量部のEVAと、1〜25重量部の変性
オレフィン系樹脂又は共重合樹脂と、50〜300重量
部の無機質充填材と、必要に応じて少量の添加剤とを混
合し、押出機で造粒して粉粒体を造る。
と、74〜15重量部のEVAと、1〜15重量部の変
性オレフィン系樹脂又は共重合樹脂と、50〜300重
量部の無機質充填材と、必要に応じて1〜15重量部の
ロジン及び少量の添加剤を混合し、押出機でシーティン
グして、下地層2となる長尺シートを造る。
体を積層して加熱し、加圧ロール等で加圧一体化して長
尺床材を製造する。尚、裏面に寒冷紗等の繊維層を設け
る場合は、長尺シートの下側に寒冷紗等を重ねて加圧ロ
ール等で同時に圧着すればよい。
材の概略断面図である。
を積層一体化し、この上地層1の表面に、上地層1より
も耐汚れ性及び耐傷性の良好な樹脂膜3を形成したもの
である。この樹脂膜3は紫外線硬化型樹脂塗料、エマル
ジョン樹脂塗料、水性樹脂塗料のいずれかの塗膜であっ
て、0.01〜0.1mm程度の膜厚を有するものであ
る。
脂塗料としては、ウレタン系紫外線硬化型樹脂塗料、エ
ステル系紫外線硬化型樹脂塗料、アクリル系紫外線硬化
型樹脂塗料、エポキシ系紫外線硬化型樹脂塗料、ジエン
系紫外線硬化型樹脂塗料、シリコン系紫外線硬化型樹脂
塗料などが挙げられ、好ましいエマルジョン樹脂塗料と
しては、酢酸ビニル系エマルジョン樹脂塗料、アクリル
系エマルジョン樹脂塗料、エポキシ系エマルジョン樹脂
塗料、ウレタン系エマルジョン樹脂塗料、エステル系エ
マルジョン樹脂塗料、ジエン系エマルジョン樹脂塗料な
どが挙げられ、好ましい水性樹脂塗料としては、水性ア
クリル系樹脂塗料、水性エポキシ系樹脂塗料、水性ウレ
タン系樹脂塗料、水性エステル系樹脂塗料、水性ジエン
系樹脂塗料などが挙げられる。
形成すると、上地層1が露出した図1に示す実施形態の
長尺床材よりも耐汚れ性や耐傷性が更に向上する。特
に、上記の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して樹脂膜3を
形成すると、耐汚れ性や耐傷性の向上が顕著であり、ま
た、樹脂膜3によって耐水性や耐溶剤性が向上する利点
もあるので極めて好ましい。
層1の表面1aにコロナ放電処理もしくはプラズマ放電
処理もしくは電子線照射処理を施して適度に肌荒れさせ
ている。このような処理を施すと、上地層1と樹脂膜3
との接着性が向上し、樹脂膜3の剥離を防止できる利点
があるので好ましい。尚、処理後、時間がたってから樹
脂膜3を形成すると、接着性が顕著に向上しなくなるの
で、処理後すぐに樹脂膜3を形成することが大切であ
る。
密度300〜1600w/m2 /minの条件下に行う
ことが望ましく、プラズマ放電処理は、大気中で電界強
度5〜90kV/cm、処理時間1〜180秒の条件下
に行うことが望ましく、電子線照射処理は、加速電圧3
00〜1000kV、照射線量1〜30Mradの条件
下に行うことが望ましい。
1の長尺床材の上地層1及び下地層2と同様であるの
で、説明を省略する。また、この実施形態の長尺床材に
おいても、上地層1や下地層2に各種の添加剤を少量含
有させたり、床地面に対する接着性を向上させるため
に、下地層2にロジンを配合したり、繊維層を圧着した
り、接着性の良好なプライマー層を形成することができ
る。
例と比較例を説明する。
レン(東ソー(株)製の342)に、酢酸ビニル含有率
が28重量%のEVA(三井デュポンケミカル(株)製
のEV260)を20重量部、エチレン−無水マレイン
酸−アクリル酸エステル三元共重合樹脂(住友化学工業
(株)製のボンダインH×8140)を20重量部、平
均粒径が3μmの炭酸カルシウム粉末を150重量部の
割合で均一に混練して押出機から押出し、これを粉砕し
て3mm以下の粒径を有する粉粒体を得た。
レンに、上記のEVAを40重量部、上記の三元共重合
樹脂を5重量部、ロジンを5重量部、上記の炭酸カルシ
ウム粉末を150重量部の割合で均一に混練し、押出機
でシーティングして下地層となる長尺シート(厚さ1m
m)を形成した。
体を積層して80℃に加熱し、これをプレスして厚さ2
mmの長尺床材を作製した。
傷性、残留凹み、柔軟性を次の要領で調べた。
023に準じる標準汚染物質を落としながら、JIS
A 1453の方法に準じて、研磨紙を巻き付けないゴ
ム輪でサンプルの表面を80回研磨し、更に、汚染物質
を落とすのをやめて上記ゴム輪で20回研磨した。そし
て、JIS K 7105の色差測定法によって、上記
の汚れたサンプルと、汚れのない元のサンプルとの色差
(ΔE)を求めた。その結果、色差は下記の表1に示す
ように僅か5.21%であり、優れた耐汚れ性を有して
いた。
400の手書き法によって表面の鉛筆硬度を測定した。
その結果、下記の表1に示すように表面の鉛筆硬度は3
Hであり、良好な耐傷性を有していた。
705の残留凹みの試験方法で残留凹みを調べた。その
結果、下記の表1に示すように残留凹みは僅か3.4%
であり、優れた耐凹み性を有していた。
多数のサンプルを作製し、室温20℃において、直径が
異なる複数のパイプに上記のサンプルを巻き付ける操作
を3回ずつ繰り返し、3回ともサンプルにひび割れが生
じない最小直径のパイプを調べて、そのパイプの直径の
大小から柔軟性の良否を判断した。その結果、サンプル
にひび割れが生じない最小のパイプの直径は、下記の表
1に示すように6mm以下であり、優れた柔軟性を有し
ていた。
リエチレン50重量部に、実施例1で使用したEVAを
40重量部、実施例1で使用した三元共重合樹脂を10
重量部、実施例1で使用した炭酸カルシウム粉末を15
0重量部の割合で均一に混練して押出機から押出し、こ
れを粉砕して粒径が3mm以下の粉粒体を得た。
mmの長尺シートの上に、上記の粉粒体を積層し、実施
例1と同じ温度及び同じ圧力で加熱プレスして、厚さ2
mmの長尺床材を作製した。
て、実施例1と同様にして耐汚れ性(色差)、耐傷
性、残留凹み、柔軟性を調べた。その結果を下記の
表1に示す。
リエチレン40重量部に、実施例1で使用したEVAを
55重量部、実施例1で使用した三元共重合樹脂を5重
量部、実施例1で使用した炭酸カルシウム粉末を150
重量部の割合で均一に混練して押出機から押出し、これ
を粉砕して粒径が3mm以下の粉粒体を得た。
さ1mmの長尺シートの上に、上記の粉粒体を積層し、
実施例1と同じ温度及び同じ圧力で加熱、プレスして、
厚さ2mmの長尺床材を作製した。
て、実施例1と同様にして耐汚れ性(色差)、耐傷
性、残留凹み、柔軟性を調べた。その結果を下記の
表1に示す。
面をコロナ放電処理した後、日本ビーケミカル(株)製
のウレタン系紫外線硬化型樹脂塗料を塗布し、紫外線照
射により塗膜を硬化させて、膜厚が略0.03mmのウ
レタン系樹脂膜を上地層の表面に形成した長尺床材を作
製した。
て、実施例1と同様にして耐汚れ性(色差)、耐傷
性、残留凹み、柔軟性を調べた。その結果を下記の
表1に示す。
面をコロナ放電処理した後、大日精化成工業(株)製の
アクリル系紫外線硬化型樹脂塗料を塗布し、紫外線照射
により塗膜を硬化させて、膜厚が略0.03mmのアク
リル系樹脂膜を上地層の表面に形成した長尺床材を作製
した。
て、実施例1と同様にして耐汚れ性(色差)、耐傷
性、残留凹み、柔軟性を調べた。その結果を下記の
表1に示す。
度ポリエチレン80重量部に、実施例1で使用したEV
Aを20重量部、実施例1で使用した炭酸カルシウム粉
末を150重量部の割合で均一に混練して押出機から押
出し、これを粉砕して粒径が3mm以下の粉粒体を得
た。そして、実施例1と同様にして成形した厚さ1mm
の長尺シートの上に、上記の粉粒体を積層し、実施例1
と同じ温度及び同じ圧力で加熱、プレスして、厚さ2m
mの比較例1の長尺床材を作製した。
レン80重量部に、実施例1で使用したEVAを10重
量部、実施例1で使用した三元共重合樹脂を10重量
部、実施例1で使用した炭酸カルシウム粉末を150重
量部の割合で均一に混練して押出機から押出し、これを
粉砕して粒径が3mm以下の粉粒体を得た。そして、実
施例1と同様にして成形した厚さ1mmの長尺シートの
上に、上記の粉粒体を積層し、実施例1と同じ温度及び
同じ圧力で加熱、プレスして、厚さ2mmの比較例2の
長尺床材を作製した。
レン20重量部に、実施例1で使用したEVAを70重
量部、実施例1で使用した三元共重合樹脂を10重量
部、実施例1で使用した炭酸カルシウム粉末を150重
量部の割合で均一に混練して押出機から押出し、これを
粉砕して粒径が3mm以下の粉粒体を得た。そして、実
施例1と同様にして成形した厚さ1mmの長尺シートの
上に、上記の粉粒体を積層し、実施例1と同じ温度及び
同じ圧力で加熱、プレスして、厚さ2mmの比較例3の
長尺床材を作製した。
たそれぞれのサンプルについて、実施例1と同様にして
耐汚れ性(色差)、耐傷性、残留凹み、柔軟性
を調べた。その結果を下記の表1に示す。
チレンの配合量が80重量部と多い比較例1,2の長尺
床材は、残留凹みが3%以下と小さく耐凹み性に優れて
いるけれども、柔軟性の良否を示す最小のパイプ直径が
35〜40mmと大きく、長尺床材に必要な柔軟性に劣
っていることが判る。また、上地層の低密度ポリエチレ
ンの配合量が20重量部と少なく、EVAの配合量が7
0重量部と多い比較例3の長尺床材は、最小のパイプ直
径が6mm以下で柔軟性に優れているけれども、耐汚れ
性(色差)が24.61%と悪く、残留凹みも15.8
%と大きいことが判る。
柔軟性の良否を示す最小のパイプ直径がいずれも6mm
以下で優れた柔軟性を有している。そして、耐汚れ性
(色差)が5.21〜9.15%と良好であり、耐傷性
も2H〜3Hと良好であり、残留凹みも3.4〜7.1
%と小さいことが判る。特に、実施例1〜3を対比すれ
ば、三元共重合樹脂の配合量が多いものほど、耐汚れ性
(色差)や耐傷性が良くなり、また、残留凹みが小さく
なって耐凹み性が向上していることが判る。このことか
ら、三元共重合樹脂が耐汚れ性、耐傷性、耐凹み性の改
善に極めて有効であることが判る。
ン系とアクリル系の紫外線硬化型樹脂膜をそれぞれ形成
した実施例4,5の長尺床材は、耐汚れ性(色差)も耐
傷性も耐凹み性も実施例2の床材より向上しており、紫
外線硬化型樹脂膜が耐汚れ性、耐傷性、耐凹み性の改善
に極めて有効であることが判る。
の長尺床材は、長尺床材に要求される優れた柔軟性を備
え、しかも耐汚れ性、耐傷性、耐凹み性などの諸物性を
総合的に改善することができるといった顕著な効果を奏
し、特に、上地層よりも耐汚れ性及び耐傷性が良好な樹
脂膜を上地層の表面に形成した長尺床材は、諸物性の改
善効果がより一層顕著となる。
図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】上地層と下地層を有する長尺床材であっ
て、上地層は、30〜70重量部のポリオレフィンに、
エチレン−酢酸ビニル共重合体を69〜5重量部、メタ
クリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸のいずれかで変
性されたオレフィン系樹脂、又は、メタクリル酸、無水
マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸エステルのいずれ
かとオレフィンとの二元もしくは三元共重合樹脂を1〜
25重量部、無機質充填材を50〜300重量部の割合
で配合して成る層であり、下地層は、25〜70重量部
のポリオレフィンに、エチレン−酢酸ビニル共重合体を
74〜15重量部、上記の変性オレフィン系樹脂又は二
元もしくは三元共重合樹脂を1〜15重量部、無機質充
填材を50〜300重量部の割合で配合して成る層であ
ることを特徴とする長尺床材。 - 【請求項2】ポリオレフィンが低密度ポリエチレンであ
ることを特徴とする請求項1に記載の長尺床材。 - 【請求項3】上地層の表面に、該上地層よりも耐汚れ性
及び耐傷性の良好な樹脂膜が形成されていることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の長尺床材。 - 【請求項4】樹脂膜が、紫外線硬化型樹脂塗料、エマル
ジョン樹脂塗料、水性樹脂塗料のいずれかの塗膜である
ことを特徴とする請求項3に記載の長尺床材。 - 【請求項5】上地層の表面がコロナ放電処理もしくはプ
ラズマ放電処理もしくは電子線照射処理されていること
を特徴とする請求項3又は請求項4に記載の長尺床材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22072597A JP3843547B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 長尺床材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22072597A JP3843547B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 長尺床材 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1148416A true JPH1148416A (ja) | 1999-02-23 |
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