JPH1148383A - 寸法安定性に優れる塗膜防水基布用複合シート - Google Patents
寸法安定性に優れる塗膜防水基布用複合シートInfo
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- JPH1148383A JPH1148383A JP20435497A JP20435497A JPH1148383A JP H1148383 A JPH1148383 A JP H1148383A JP 20435497 A JP20435497 A JP 20435497A JP 20435497 A JP20435497 A JP 20435497A JP H1148383 A JPH1148383 A JP H1148383A
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Abstract
する寸法安定性に優れ、かつ、樹脂などの抜けが起こら
ない塗膜防水用基布を提供する。 【解決手段】 不織布/ガラス繊維不織布の構成からな
る複合シートであって、通気度が1.0cc/cm/sec以
下、180℃で10分間処理した場合の乾熱収縮率が
0.5%以下、180℃条件下での3%引張応力が2kgf
/5cm以上である寸法安定性に優れる塗膜防水基布用複
合シート。
Description
して用いられるシートに関するものである。
不織布やガラスシートなどが利用されているが、ゴムア
スファルト層及びウレタン層の2重防水層タイプの屋外
防水用基布としての性能、特にウレタン層へのゴムアス
ファルトの滲み出し、あるいはゴムアスファルト加工時
の張力による残留歪みによる経時収縮、屋外に設置した
後の太陽熱による収縮などの問題を満足する基布は得ら
れていない。例えば、熱可塑性樹脂からなる不織布を用
いる場合、日光による熱での収縮が起こり、防水層に欠
陥が生じることが問題となっている。また、不織布、ガ
ラスシートいずれの場合でも、防水層を形成する樹脂を
塗布する場合の裏抜け、特にゴムアスファルトを基盤側
に配置して2層防水を行う場合に、基盤側のゴムアスフ
ァルトが上層のウレタン層に滲み出し、変色の原因とな
るなど、好ましくない点がある。
課題を解決するもので、アスファルト加工時および日光
による熱に対する寸法安定性に優れ、かつ、樹脂などの
抜けが起こらない、塗膜防水用基布を提供することを目
的とするものである。
ス繊維不織布の構成からなる複合シートであって、通気
度が1.0cc/cm/sec以下、180℃で10分間処理し
た場合の乾熱収縮率が0.5%以下、180℃条件下で
の3%引張応力が2kgf/5cm以上であることを特徴と
する、寸法安定性に優れる塗膜防水基布用複合シート。
すなわち、本発明の複合シートは不織布/ガラス繊維不
織布の構成をとることにより、熱に対する寸法安定性に
優れ、樹脂などの抜けが起こらないという特徴を有す
る。また、片側を不織布とすることにより、下地の寸法
変化に対する追従性が保持され、防水性を良好に保つこ
とができる。
本発明で用いる不織布としては、種々のものを用いるこ
とができるが、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポ
リオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6、
ナイロン66などのポリアミドなどの合成繊維からなる
不織布が、強度および耐腐敗性の点から好ましく、特に
耐熱性の点からポリエステルが好ましい。
法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法などの長繊維不
織布製造法、カードウェブを作成した後に、熱処理また
はニードルパンチまたは水流交路などの処理を行い不織
布とする、短繊維不織布製造法、などの方法があり、特
に限定されない。また、不織布には必要に応じてアクリ
ル、ポリアミド、ポリウレタン、フェノール、尿素、エ
ポキシなどの樹脂を付与してもよい。
0℃付近の温度で物理的性質の低下が少ないものほど好
ましい。180℃の3%モジュラス値は、アスファルト
加工機の張力に見合うよう、ガラス繊維不織布の目付な
どを調整する必要があるが、おおむね2kgf/5cm以上
は必要である。また、ガラス繊維不織布は、出来るだけ
繊維が均一に分散している方が、アスファルトコーティ
ングあるいはウレタン塗布の際に接着性が良くなるので
好ましい。
用いて、不織布/ガラス繊維不織布の構成となる基布を
作成する。上記積層基布の作成法としては、通常のウェ
ットラミネート、ドライラミネート、押し出しラミネー
トなどの方法によれば良いが、ゴムアスファルト成分の
滲み出し防止のためには押し出しラミネートでフィルム
層を形成させておくことが好ましい。ウェットラミネー
ト、ドライラミネートの場合は、不織布とガラス繊維不
織布との間にフィルムを配置すれば、滲み出しを防止す
る上で好ましい。このようなフィルムとしては例えばP
ET、ナイロン、PVAを用いることができる。
は、通気度が1.0cc/cm2/sec以下、180℃の温度
で10分間処理したときの乾熱収縮率が0.5%以下、
180℃での3%引張応力が2kgf/5cm以上であるこ
とが重要であり、不織布の目付、厚さおよびガラス繊維
不織布の目付などにより調整できる。通気度が1.0cc
/cm2/sec以上であると、ゴムアスファルトの滲み出し
が起こり易く好ましくない。また、乾熱収縮が0.5%
以上であると、日光熱での収縮が問題となり好ましくな
い。また、180℃での3%引張応力が2kgf/5cm以
下であると、ゴムアスファルト加工時の張力による歪み
が生じ、施工後に日光熱による収縮を助長するため好ま
しくない。
不織布とガラス繊維不織布をラミネートすることで、ア
スファルト加工時の張力による歪みが生じ難く、ゴムア
スファルトの滲み出しの無い高強力高モジュラスを有す
る積層シートとなる。
る。試験方法については、JIS L1906に準じ
た。引張強力 低速伸長型試験機として(株)オリエンティック製テンシ
ロンを用い、幅5cm、長さ20cmの試料片をつかみ間隔
10cm、引張速度10cm/分で測定し、n=10個の平
均から求めた。180℃における3%伸長時の応力 試料を加熱することのできる加熱装置を上記テンシロン
に取り付け、上記のように試料をチャックでつかんだ状
態で該加熱装置に入れて180℃に加熱し、加熱開始後
180℃で安定した後5分後に、上記引張強力測定に準
じて180℃雰囲気下で測定を行い、引張伸長曲線から
3%伸長時の応力を求めた。熱収縮率 複合シートを金属ネット上に載せて、180℃の恒温槽
中で10分間加熱し、加熱後ただちに常温中に取り出
し、30分放置した後寸法変化を測定した。通気度 フラジール法により測定した。
重量混合溶媒を用い、20℃測定〕〔η〕=0.68の
ポリエチレンテレフタレートを孔径0.35mm、孔数1
60の紡糸口金を用い、溶融温度285℃で紡糸口金よ
り吐出し、紡糸速度4500m/分でエアーサッカーに
て吸引し、延伸後の繊維を金網ネット上に捕集し、ウェ
ブとした。このウェブを圧接ロールで圧接し、不織布と
した。得られた不織布の目付は50g/m2であった。次
に、目付40g/m2ガラス繊維不織布を使用し、ポリエ
チレンの押し出しラミネートにより、上記不織布を積層
した。ラミネートに際し、ポリエチレンの厚さを40μ
mとした。得られた積層シートの物性を表1に示す。
不織布の目付を40g/m2とした以外は実施例1と同様
の方法で、積層シートを作成した。得られた積層シート
の物性を表1に示した。
μmのポリエステルフィルムを用いて乾式ラミネート加
工を行った以外は、実施例1と条件で積層シートを作成
した。得られた積層シートの物性を表1に示す。
様の方法で積層シートを作成した。得られた積層シート
の物性を表1に示す。
布単体での物性を表1に示した。
い、実施例1と同様の方法で積層シートを得た。得られ
た積層シートの物性を表1に示す。
られた複合シートを用いて、ゴムアスファルト温度18
0℃、加工時の張力0.7kg/cmにおいてゴムアス
ファルト含浸を行いゴムアスファルトシートを作成し
た。得られたアルファルトシートの寸法安定性を評価
し、更に180℃における3%伸長時の引張強応力(k
g/5cm幅)および180℃×10分間熱処理後の熱
収縮率(%)については、複合シートの経方向(以下、
MDという)と緯方向(以下、CD方向という)に対し
て各々測定した。この結果を併せて表1に記載した。
4で得られた積層シートは、比較例1、2のシートに比
べて、180℃における3%引張応力の点で優れてお
り、アスファルト加工も問題なく行え、該アスファルト
シートを屋外に設置した後の寸法変化も極めて小さいも
のであった。
は、不織布とガラス繊維不織布をラミネートすること
で、アスファルト加工時の張力による歪みが生じ難く、
アスファルトの滲み出しの無い高強力高モジュラスを有
する積層シートとなる。さらに、本発明の塗膜防水用基
布は両面に繊維が均一に存在するシートであるため、ア
スファルトコーティングおよびウレタン塗布を行う際の
作業性がよく、アスファルトおよびウレタンと塗布防水
用基布の接着力も非常に高いものであった。
Claims (1)
- 【請求項1】 不織布/ガラス繊維不織布の構成からな
る複合シートであって、通気度が1.0cc/cm/sec以
下、180℃で10分間処理した場合の乾熱収縮率が
0.5%以下、180℃条件下での3%引張応力が2kgf
/5cm以上であることを特徴とする、寸法安定性に優れ
る塗膜防水基布用複合シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20435497A JP3805491B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 寸法安定性に優れる塗膜防水基布用複合シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20435497A JP3805491B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 寸法安定性に優れる塗膜防水基布用複合シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1148383A true JPH1148383A (ja) | 1999-02-23 |
JP3805491B2 JP3805491B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=16489126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20435497A Expired - Fee Related JP3805491B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 寸法安定性に優れる塗膜防水基布用複合シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3805491B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002120313A (ja) * | 2000-10-18 | 2002-04-23 | Toyobo Co Ltd | 防水補強材及びこれを用いた塗膜防水工法 |
KR100354191B1 (ko) * | 2000-08-29 | 2002-09-27 | 연일화섬공업(주) | 방수공사용 시트 제조방법 |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP20435497A patent/JP3805491B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100354191B1 (ko) * | 2000-08-29 | 2002-09-27 | 연일화섬공업(주) | 방수공사용 시트 제조방법 |
JP2002120313A (ja) * | 2000-10-18 | 2002-04-23 | Toyobo Co Ltd | 防水補強材及びこれを用いた塗膜防水工法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3805491B2 (ja) | 2006-08-02 |
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