JPH1148326A - 成形品の製造方法 - Google Patents

成形品の製造方法

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JPH1148326A
JPH1148326A JP21201897A JP21201897A JPH1148326A JP H1148326 A JPH1148326 A JP H1148326A JP 21201897 A JP21201897 A JP 21201897A JP 21201897 A JP21201897 A JP 21201897A JP H1148326 A JPH1148326 A JP H1148326A
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JP
Japan
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molding
molded product
chuck
blow pin
blow
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JP21201897A
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English (en)
Inventor
Hidenori Kimura
栄紀 木村
Taijun Yoshida
泰淳 吉田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却後の成形品を金型より取り出すまでの時
間を大幅に短縮して成形サイクルの短縮化を図り、生産
性の向上を実現する成形品の製造方法を提供すること。 【解決手段】 吹込み装置1のブローピン4を分割成形
型23,24内に打ち込んで成形した成形品25を、冷
却後該分割成形型23,24より取り出す際に、ブロー
成形中の上記ブローピン4の両側に、成形品取り出し装
置の一対のアーム13,13からなるチャック14を開
いた状態で待機させて置き、成形終了後、上記分割成形
型23,24を開いて該ブローピン4を引き抜くとき
に、一対の該アーム13,13間に上記成形品25を通
過させ、通過中の該成形品25の任意の位置で該アーム
13,13を閉じて該成形品25を把持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂よりなる
成形品の製造方法に関し、特に、冷却後の成形品を分割
成形型より取り出すまでの時間を大幅に短縮して成形サ
イクルの短縮化を実現する成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、ブロー成形法によって中空成形品を製造するには、
次のような工程を経て製造されている。先ず、連続して
押し出されるパリソンが設けられる位置に、キャビティ
が形成された分割成形型を移動させて、該分割成形型を
閉じてパリソンを挟持させる。次に、パリソンをカット
した後、連続して押し出されてくるパリソンに接触しな
いように該分割成形型を待避(後退)させる。そして、
ブローピンを分割成形型の上方から打ち込んでブローし
た後、冷却後に該分割成形型を開いて成形品取り出し装
置のチャックにより成形品を取り出す。
【0003】上記製造工程のうち、冷却後の成形品を分
割成形型より取り出すには、例えば、冷却後分割成形型
を開いた後に、次の成形品を成形するために分割成形型
がパリソンが押し出される位置へ移動して該分割成形型
を閉じたときに、ブローピンにぶら下がった成形品を、
型締装置のプラテン又は分割成形型に設けた成形品ホル
ダーに一旦保持させた後、該ブローピンを引き抜いて、
上記成形品取り出し装置のチャックによって上記成形品
ホルダーに保持された成形品を取り出すようにしてい
る。
【0004】しかし、上記方法では、成形品ホルダーに
保持された成形品からのブローピンの引き抜き動作が終
了しないと、分割成形型を後退(移動)させることがで
きず、その後の上記成形品取り出し装置のチャックによ
る成形品の取り出しが行えない。つまり、上記方法で
は、分割成形型を後退させるに際して、ブローピンが成
形品から引き抜かれるまで待っていなければならず、そ
のため、無駄な待ち時間が生じ、成形サイクルの短縮化
が図れない。
【0005】そこでさらに、従来においては、次のよう
に構成された成形機を用いて成形する方法が提案されて
いる。かかる成形機は、エアシリンダの駆動によりリン
ク機構を動作させてブローピンを上下動させるようにし
た吹込み装置を、分割成形型の下方に配置した回転シャ
フトに取り付け、該回転シャフトを軸回り方向に回転さ
せることにより、該吹込み装置を90度回転させるよう
に構成したものであり、該ブローピンを分割成形型の下
方より打ち込むようにしてある。
【0006】上記構成の成形機による成形は、ブローピ
ンを分割成形型の下方より打ち込んでブローした後、該
分割成形型を開き、回転シャフトを軸回り方向に回転さ
せて吹込み装置を90度回転させる。そして、ブローピ
ン先端にぶら下がった成形品をチャックによって把持さ
せた後、該ブローピンを引き抜いて次の成形を行うため
に分割成形型をパリソン下に移動させる。
【0007】しかし、上記取出し方法では、吹込み装置
を90度回転させた後でなければ、チャックによって成
形品を把持させることができないので、成形品を取り出
すのに時間がかかる。また、かかる方法では、ブローピ
ンの上下動及び吹込み装置の回転に、動作時間がかかる
エアシリンダーを用いているため、やはり成形品を取り
出すのに時間がかかってしまう。
【0008】このため、さらに従来においては、図7に
示すように、ブローピン104を上下動させる動作と該
ブローピン104を回転させる動作を一つのサーボモー
タ108で動作させるようにした方法が提案されてい
る。
【0009】かかる方法は、図7(a)に示すように、
型締された分割成形型101,102にブローピン10
4を打ち込んで、該分割成形型101,102内に存す
るパリソンにエアーを吹き込む。次に、成形された成形
品を冷却した後、分割成形型101,102を開いてブ
ローピン104を下方に移動させる。そして、同図
(b)に示すように、ブローピン104を30度傾けた
後、該ブローピン104にぶら下がった成形品106の
口部部分を製品取り出し装置のチャック109によって
挟持させて、該成形品106を取り出す。
【0010】上記取出し方法では、エアーシリンダーに
比べて動作が高速なサーボモータ108を用いること
で、上記ブローピン104の上下動作と回転動作を高速
で行うことが可能となり、成形サイクルの短縮化が図れ
る。
【0011】しかし、成形品106を取り出すに際して
は、ブローピン104を30度回転させるようにしてい
るため、回転動作を行う分、成形品106の取り出しに
時間がかかってしまう。
【0012】従って、本発明の目的は、冷却後の成形品
を金型より取り出すまでの時間を大幅に短縮して成形サ
イクルの短縮化を図り、生産性の向上を実現する成形品
の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、吹込み装置のブローピンを分割成形型内に打ち込ん
で成形した成形品を、冷却後該分割成形型より取り出す
際に、ブロー成形中の上記ブローピンの両側に、成形品
取り出し装置の一対のアームからなるチャックを開いた
状態で待機させて置き、成形終了後、上記分割成形型を
開いて該ブローピンを引き抜くときに、一対の該アーム
間に上記成形品を通過させ、通過中の該成形品の任意の
位置で該アームを閉じて該成形品を把持させることを特
徴とする成形品の製造方法を提供することにより、上記
の目的を達成したものである。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の成形品の製造方法において、上記チャックに冷却水を
流したことを特徴とする成形品の製造方法を提供するこ
とにより、上記の目的を達成したものである。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の成形品の製造方法において、上記吹込み装置が、上記
分割成形型を固定するプラテン又は該分割成形型と一体
的に設けられていることを特徴とする成形品の製造方法
を提供することにより、上記の目的を達成したものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1はブロー成形中のブローピン両側にチ
ャックを移動させる前の状態を示す斜視図、図2はブロ
ー成形中のブローピン両側にチャックを開いた状態で待
機させた状態を示す斜視図、図3は分割成形型を開いて
成形品を取り出す状態を示す斜視図、図4は製品取り出
し装置を一部破断して示す正面図、図5は本発明と従来
のそれぞれの工程を比較して示す成形サイクルチャート
である。
【0018】なお、図5は単に工程を順に示すものであ
り、各工程の時間を示すものではない。また、図5中、
上段は吹込み装置をエアシリンダにて回転させた後に、
チャックにより成形品を取り出す方法の成形サイクルを
示し、中段はサーボモータにてブローピンを引き抜き回
転させた後に、成形品を取り出す方法(前記従来の図7
に示す方法)の成形サイクルを示し、下段は本発明の成
形サイクルを示す。
【0019】先ず、本実施形態の製造方法で用いられる
吹込み装置について簡単に説明する。上記吹込み装置1
は、図1に示すように、ベースプレート2に設けられた
一対のリンク3,3と、これらリンク3,3を屈伸動作
させるトグル機構と、このトグル機構によって上下動せ
しめられるブローピン4とを有している。
【0020】上記トグル機構は、サーボモータ5の回転
をプーリー6に伝達させ、該プーリー6に軸支された送
りネジ7に沿って前後動するブロック8を、上記一対の
リンク3,3の連結部に回動自在に設けた突当て部材9
に突き当てることで、該リンク3,3を上下方向に屈伸
させるようになっている。
【0021】上記ブローピン4は、上方に設けられるリ
ンク3の先端に固定されたブローピンベース10上に固
定されている。このブローピンベース10は、一対のガ
イド棒11,11を有しており、それぞれのガイド棒1
1,11を、上記ベースプレート2に設けられたガイド
部12,12に案内させることにより上下動自在とされ
ている。
【0022】次に、製品取り出し装置の構成について説
明する。製品取り出し装置は、図1及び図4に示すよう
に、一対のアーム13,13からなるチャック14と、
これらアーム13,13を開閉動作させるチャック開閉
機構部15と、チャック14を矢印Xで示す水平方向に
移動させる移動機構部16とから構成されている。
【0023】上記チャック14は、図1に示すように、
一対のアーム13,13からなり、これらアーム13,
13が互いに近接及び離間するように水平方向に開閉自
在とされている。そして、これら各アーム13,13の
先端部には、例えば成形品であるボトルの首部を把持さ
せるための円弧状凹部17,17が形成されている。ま
た、上記チャック14には、成形後の成形品25を冷却
させるために、その内部に冷却水を巡回させる冷却水導
入管(図示は省略する)が設けられている。具体的に
は、成形品を把持させる各アーム13,13の先端部に
至る位置まで、冷却水導入管が設けられている。
【0024】上記チャック開閉機構部15は、図4に示
すように、上記チャック14の後端部に設けられてい
る。このチャック開閉機構部15は、上記一対のアーム
13,13の開閉動作を高精度に制御するように構成さ
れている。
【0025】上記移動機構部16は、サーボモータから
なるベルト駆動モータ18と、このベルト駆動モータ1
8によって回転せしめられる無端状のベルト19と、こ
のベルト19が掛けられる一対のプーリー20,21と
からなっている。
【0026】上記一対のプーリー20,21と、これら
プーリー20,21に掛けられたベルト19は、カバー
ケース22内に収納されるようになされている。かかる
ベルト19は、カバーケース22の外側に設けられたベ
ルト駆動モータ18によって正逆回転するようになされ
ている。
【0027】そして、上記ベルト19には、上記チャッ
ク開閉機構部15が固定されている。このため、上記チ
ャック14は、ベルト駆動モータ18によって回転され
るベルト19により、図4中矢印X方向に移動自在とさ
れている。
【0028】なお、分割成形型23,24より取り出さ
れた成形品25は、チャック14によって移送されて次
工程に送られ、例えば図4に示すように、バリ処理部2
6でバリ処理がなされた後、口部処理部27で口部の処
理がなされる。
【0029】次に、本実施形態の成形品の製造方法につ
いて説明する。本実施形態の成形品の製造方法は、図1
ないし図3に示すように、吹込み装置1のブローピン4
を分割成形型23,24内に打ち込んで成形した成形品
25を、冷却後該分割成形型23,24より取り出す際
に、ブロー成形中の上記ブローピン4の両側に、成形品
取り出し装置の一対のアーム13,13からなるチャッ
ク14を開いた状態で待機させて置き、成形終了後、上
記分割成形型23,24を開いて該ブローピン4を引き
抜くときに、一対の該アーム13,13間に上記成形品
25を通過させ、通過中の該成形品25の任意の位置で
該アーム13,13を閉じて該成形品25を把持させる
ものである。
【0030】さらに、本実施形態の成形品の製造方法に
ついて、上記構成からなる吹込み装置1及び製品取り出
し装置と共に、図5の成形サイクルチャートを参照しな
がら詳細に説明する。初めに、図示しない押出機のクロ
スヘッドから連続的にパリソンを供給させる。次に、型
移動モータによって一対の分割成形型23,24を、上
記パリソンが供給される位置(クロスヘッドの下)に移
動させる。このとき、分割成形型23,24は、パリソ
ンを把持させるべく、該分割成形型23,24を開いた
状態とする。なお、上記分割成形型23,24の移動
を、図5では、単に型移動と略する。
【0031】次に、所定長さに垂下されたパリソンを、
一対の分割成形型23,24によって挟持させる。次い
で、パリソンをカッターによって切断した後、分割成形
型23,24が閉じると同時に、該分割成形型23,2
4内に吹込み装置1のブローピン4を打ち込む。
【0032】そして、型移動機構によって上記分割成形
型23,24を移動させて、該分割成形型23,24を
パリソンが供給される位置から待避させる。上記パリソ
ンへの吹き込み(ブロー)は、上記分割成形型23,2
4が締まり次第行い、該分割成形型23,24の移動中
も行う。つまり、分割成形型23,24の移動中にもパ
リソンへの吹き込みが行える。
【0033】次に、図1に示すように、分割成形型2
3,24がパリソン2から待避した位置に達したところ
で、製品取り出し装置のチャック14を侵入させる。そ
して、図2に示すように、ブロー成形中のブローピン4
の両側に、一対のアーム13,13を開いた状態で待機
させる。このとき、上記アーム13,13は、ブローピ
ン4と接触しないようにする。
【0034】このように、予めチャック14をブローピ
ン4の両側に待機させて置くことで、これまでのよう
に、分割成形型23,24を開いた後にチャック14を
侵入させて冷却後の成形品25をチャッキングするとい
ったロスタイムを無くすことができ、該成形品25の取
り出し時間を大幅に短縮可能となる。
【0035】次に、ブロー及び排気処理が終了したら、
図3に示すように、分割成形型23,24を開き、それ
と同時に又は開後、ブローピン4を矢印Yで示す下方に
移動させる。すると、成形品25はブローピン4と共に
下方向に移動し、該成形品25が一対のアーム13,1
3間を通過して、該成形品25の首部が、該アーム1
3,13の円弧状凹部17,17と一致したときに、該
アーム13,13を閉じて該成形品25を把持させる。
【0036】その結果、成形品1は、その首部が上記一
対のアーム13,13によって保持される。このとき、
上記チャック14には、冷却水導入管が設けられている
ため、該チャック14によって成形品25が冷却される
ことになる。このため、チャック14には成形品14が
貼り付かずに、該成形品25を後工程に確実に搬送させ
ることが可能となる。
【0037】そして、上記ブローピン4は、引き続き下
方向に移動し(引き抜き動作を続け)、上記成形品25
から抜け出る。つまり、ブローピン4と成形品25とが
分離される。次に、上記チャック14を図3中矢印Xで
示す方向に移動(チャック14を退出)させると共に、
上記分割成形型23,24をパリソンが供給される位置
へと再び移動させる。
【0038】そして、図4に示すように、分割成形型2
3,24より取り出された成形品25は、チャック14
に把持されたまま次工程に送られ、バリ処理部26でバ
リ処理がなされた後、口部処理部27で口部の処理がな
される。以上の工程により、合成樹脂からなる成形品2
5が成形され、1成形サイクルが終了する。
【0039】以上のように、本実施形態の成形品の製造
方法においては、ブロー成形中のブローピン4の両側
に、予めチャック14を待機させているため、分割成形
型23,24を開いてから成形品25をチャック14に
よって把持させるまでの時間が従来方法(図5中上段に
示す方法)に比べて大幅に短縮でき、該成形品25を効
率良く製造することができる。従って、本実施形態の成
形品の製造方法によれば、成形サイクルの短縮化を図る
ことができ、生産性の大幅な向上を実現することができ
る。また、チャック14に冷却水を流しているので、上
記分割成形型23,24から取り出した成形品25を効
率良く冷却させることができ、さらに、チャック14に
成形品25が付着することを防ぐことができる。また、
中空成形品の成形において、肉厚となるノズル部(ネジ
部)の取出し温度は、薄肉部(胴部)に比較して高温で
あるが、その高温となるノズル部を冷却水を流したチャ
ック14によって把持させることで、高温での取出しが
可能となり、さらに全体の成形サイクルを短縮させるこ
とができる。
【0040】以上、本発明を適用した成形品の製造方法
は、上述の実施形態に制限されることなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。上
述の実施形態では、チャック14によって成形品25の
首部を把持させたが、該成形品25の胴部等の如き任意
の位置をチャック14により把持させるようにしてもよ
い。かかる場合は、各アーム13,13の円弧状凹部1
7,17の形状を成形品25の把持部分に合わせた形状
とすることが好ましい。
【0041】また、吹込み装置1の構成についは、上述
した実施形態のものに制限されることはなく、種々の変
更が可能である。例えば、吹込み装置1の他の例を、該
吹込み装置1をプラテンに一体化させた構成として、図
6を参照しながら説明する。
【0042】図6に示す吹込み装置1は、分割成形型2
3,24をそれぞれ固定させるフロントプラテン28及
び可動プラテン29に一体的に設けられている。すなわ
ち、フロントプラテン28及び可動プラテン29には、
それぞれ支持プレート30,31が下端部に延在して設
けられており、これら支持プレート30,31間に架設
された回転シャフト32に吹込み装置1が取り付けられ
ている。
【0043】上記吹込み装置1は、上記回転シャフト3
2の略中央部に固定されたベースプレート33と、この
ベースプレート33上に固定された電動式のピストン・
シリンダー機構34と、このピストン・シリンダー機構
34によって屈伸するトグル機構35と、トグル機構3
5の屈伸によって上下動するブローピン4とを備えてい
る。なお、上記ピストン・シリンダー機構34及びトグ
ル機構35は、ブローピン4をその軸方向に往復動させ
る往復動機構を構成している。
【0044】上記ピストン・シリンダー機構34の作動
ロッド34aの先端部には、連結ロッド34bがピン結
合されており、この連結ロッド34bが上記トグル機構
35の一対の作動ロッド35aの関節部にピン結合され
ている。そして、これら作動ロッド35aは、上記連結
ロッド34bの水平動に伴って屈伸動するようになって
いる。
【0045】上記ブローピン4は、上記トグル機構35
の作動ロッド35aの上端部に固定されたベース36上
に固定されており、コンプレッサー(図示せず)を通じ
て供給される圧縮空気を上記分割金型23,24の下方
より略垂直に打込むことができるように設けてある。
【0046】また、上記回転シャフト32の一端部に
は、ラックアンドピニオン機構37が設けられており、
このラックアンドピニオン機構37のラック38を電動
式のピストン・シリンダー機構39で昇降させてピニオ
ン40を回転させ、回転シャフト32をその軸回りに回
転させることによって、上記ブローピン4を上記回転シ
ャフト32を軸として傾倒できるように設けてある。な
お、これら回転シャフト32及びラックアンドピニオン
機構37は、ブローピン4の水平軸回りの回動機構を構
成している。
【0047】そして、上記ベースプレート33の上記ブ
ローピン4の下方に位置する部分には、ガイドパイプ4
1が挿設されており、このガイドパイプ41には、上記
ブローピン4が設けられるベース36の下面から下方に
延びるガイドシャフト42が挿通されている。このガイ
ドシャフト42の下端部には、ストッパープレート43
が設けられており、このストッパープレート43をベー
スプレート33の下面に垂下させたストッパーピン44
に当接させることによって、ブローピン4の上昇位置を
規制するようになしてある。つまり、ブローピン4の上
昇高さは、ストッパーピン44の突出長さを調節する
か、或いはストッパープレート43の位置を変更するな
どし、ストッパープレート43とストッパーピン44と
の間隔を調節することによって、調節できるようになし
てある。
【0048】このように、吹込み装置1をプラテン2
8,29に一体的に設けた構成とすれば、分割成形型2
3,24をパリソンから待避させながら同時に吹き込み
作業を行うことができるので、かかる場合に、上述の方
法で成形品を製造すれば、より一層成形サイクルを短縮
することができる。なお、本例では、上記吹込み装置1
をプラテン28,29に一体的に設けたことが本発明で
あり、成形するに当たっては該吹込み装置1を回転させ
るようにはしない。
【0049】また、上記吹込み装置1をプラテン28,
28に一体的に設ける構成とする他に、該吹込み装置1
を分割成形型23,24と一体的に設けるようにしても
同様の効果がある。
【0050】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の成形品の製造方法によれば、冷却後の成形品を金型
より取り出すまでの時間を大幅に短縮して成形サイクル
の短縮化を図ることができ、その結果、生産性を格段に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の成形品の製造方法における、ブロ
ー成形中のブローピン両側にチャックを移動させる前の
状態を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の成形品の製造方法における、ブロ
ー成形中のブローピン両側にチャックを開いた状態で待
機させた状態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態の成形品の製造方法における、分割
成形型を開いて成形品を取り出す状態を示す斜視図であ
る。
【図4】製品取り出し装置を一部破断して示す正面図で
ある。
【図5】本発明と従来のそれぞれの工程を比較して示す
成形サイクルチャートである。
【図6】吹込み装置をプラテンに一体的に設けた例を示
す要部拡大斜視図である。
【図7】サーボモータを用いてブローピンを上下動及び
回動させるようにした、さらに従来の製造方法を順に示
す工程図である。
【符号の説明】
1 吹込み装置 4 ブローピン 13 アーム 14 チャック 23,24 分割成形型 25 成形品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹込み装置のブローピンを分割成形型内
    に打ち込んで成形した成形品を、冷却後該分割成形型よ
    り取り出す際に、 ブロー成形中の上記ブローピンの両側に、成形品取り出
    し装置の一対のアームからなるチャックを開いた状態で
    待機させて置き、成形終了後、上記分割成形型を開いて
    該ブローピンを引き抜くときに、一対の該アーム間に上
    記成形品を通過させ、通過中の該成形品の任意の位置で
    該アームを閉じて該成形品を把持させることを特徴とす
    る成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記チャックに冷却水を流したことを特
    徴とする請求項1記載の成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記吹込み装置が、上記分割成形型を固
    定するプラテン又は該分割成形型と一体的に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の成形品の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102273673B1 (ko) * 2020-12-02 2021-07-06 삼보프라텍 주식회사 블로우 몰딩 3단 분리 금형

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