JPH1147674A - 2トーン塗装方法 - Google Patents

2トーン塗装方法

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JPH1147674A
JPH1147674A JP20584897A JP20584897A JPH1147674A JP H1147674 A JPH1147674 A JP H1147674A JP 20584897 A JP20584897 A JP 20584897A JP 20584897 A JP20584897 A JP 20584897A JP H1147674 A JPH1147674 A JP H1147674A
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JP
Japan
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coating
color
powder
coating film
paint
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JP20584897A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Nakae
泰彦 中江
Kenji Shindo
憲司 新藤
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再利用可能なマスキング治具を用いた、自動
車車体および部品の2トーン塗装方法の提供。 【解決手段】 下塗りおよび中塗り塗膜を順に形成した
基板上に、(i)第1カラー塗膜を形成すること、(i
i)前記第1カラー塗膜を、再利用可能なマスキング治
具を用いて部分的に隠蔽すること、(iii)第2カラー
塗膜用の粉体塗料を塗装すること、および(iv)マス
キング治具を除去して塗膜を焼付け硬化することから成
る2トーン塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再利用可能なマス
キング治具を用いた、自動車車体および部品の2トーン
塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両には、需要者のニーズに
伴って、色、形状等の美粧的外観および機械的性能や付
加機能等の構造上の利点が付与されている。前記美粧的
外観は、需要者に直接、視覚的な作用を及ぼすだけでな
く、車体に耐候性・防食性を付与することから、特に重
要視されている。そのため、自動車製造者らは、自動車
等の開発において、その構造や機能・性能の向上のみな
らず、車両の美粧性要因(すなわち、配色、艶等の表面
特徴)も併せて考慮する必要がある。
【0003】美粧性を付与するために、自動車車体に
は、通常、色彩・色調の同じまたは異なる配色から成る
仕上げ塗装を施す。また、車体の色は、上記の構造上の
利点を浮き上がらせたり、視覚的欠点をカバーするため
に、特定部分のみを全体とは異なる色で塗装することも
ある。例えば、車体全体の下方部を上部と異なる色で塗
装する2トーン塗装は、車体全体の印象を引き締める効
果等が得られることから、しばしば適用されている。
【0004】従来、前記2トーン塗装を行う場合、下塗
りおよび中塗りを施した車体用金属被塗物に、先ず、1
色目のカラーベース塗膜を形成し、次いで被塗物に粘着
テープを貼付して、部分的にマスキングし、その後、2
色目のカラー塗膜を形成する方法が一般に行われてい
る。この場合、2色目を塗装した後、粘着テープを除去
して、再度焼付け硬化する。このような方法は、例え
ば、特開平7−124520号公報等に記載されてい
る。
【0005】上記の方法において、粘着テープは通常、
使い捨てである。また、粘着テープを適当な箇所に粘着
するための作業が必要であり、これは多くの場合、人手
がかかり、費用が大きい。
【0006】更に、上記のような粘着テープを除去する
際に貼付した部位の塗膜を剥離したり、あるいは前記塗
膜上に粘着テープの痕跡を残すことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような不利益を与えずかつ付加価値の高い、再利用可
能なマスキング治具を用いて2トーン塗膜を形成する方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下塗りおよび
中塗り塗膜を順に形成した基板上に、(i)第1カラー
塗膜を形成すること、(ii)前記第1カラー塗膜を、再
利用可能なマスキング治具を用いて部分的に隠蔽するこ
と、(iii)第2カラー塗膜用の粉体塗料を塗装するこ
と、および(iv)マスキング治具を除去して塗膜を焼
付け硬化することから成る2トーン塗装方法を提供す
る。
【0009】
【発明の効果】マスキング後、マスキング治具をエアブ
ローして粉体塗料を除去することで、前記治具が再利用
可能となるため、省資源化が達成できる。更に、マスキ
ング治具の塗膜を接触する部分に粘着テープを用いない
ため、治具の除去後、塗膜に欠陥を生じさせない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。本発明は、2トーン塗装における第1カラー塗膜
を、再利用可能なマスキング治具を用いて部分的に隠蔽
することを特徴とする。
【0011】本発明に適した基材としては、自動車(オ
ートバイ、バス等を含む。)等の車体に適した金属製被
塗物であって、例えば、鉄、鋼、アルミニウム、錫、亜
鉛等、およびこれらの金属を含む合金、並びにこれらの
金属のメッキもしくは蒸着製品等が挙げられる。基材
は、通常、脱脂された状態のもの、または予めリン酸塩
もしくはクロム酸塩等で化成処理されたものを使用す
る。
【0012】前記基材は、通常、下塗り塗装された後、
耐候性および平坦性を付与するために、適した中塗り塗
装が施される。下塗り塗装は、防食性の観点から、カチ
オン電着塗装が好ましい。また、上記中塗り塗装は、耐
候性のあるダークグレー、グレーまたは白色系の常套の
中塗り用塗料を用いて行うことができる。
【0013】所望により、前記下塗りおよび中塗り塗装
した後に、チッピングプライマー塗装やサッシュ用ブラ
ックアウト塗装を行ってよい。
【0014】本発明の工程(i)では、第1カラー塗膜
は、前記液体カラーベース塗膜少なくとも1つから形成
される。
【0015】このようなカラーベース塗料塗料は、塗膜
形成成分としての基体樹脂と硬化剤、顔料、有機溶剤お
よび/または水、並びに添加剤を含んで成る。
【0016】前記基体樹脂は、水または有機溶剤に溶解
もしくは分散し得る熱硬化性樹脂であって、例えば、熱
硬化性アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂
およびウレタン樹脂等であってよく、最も好ましくは、
熱硬化性アクリル樹脂である。
【0017】好ましいアクリル樹脂は、例えば、水酸基
を有するアクリル樹脂であり、具体的には熱硬化性アク
リル樹脂A(日本ペイント製、水酸基価45、酸価1
5、数平均分子量18000、固形分50%)またはダ
イヤナールHR2048(三菱レーヨン製、熱硬化性アクリル
樹脂)であって、数平均分子量2000〜50000の
ものが好ましい。数平均分子量が2000未満である
と、耐久性等の塗膜性能が低下し、また、50000を
超えると、フィルムの平滑性が低下することがあるた
め、いずれも好ましくない。
【0018】水性カラーベース塗料を得る場合、上記樹
脂のうち、親水性の熱硬化性樹脂(例えば水酸基、カル
ボキシル基、アミノ基、メチロール基、スルホン酸基、
ポリオキシエチレン結合等を有する樹脂)の酸基を水酸
化ナトリウムまたはアミン類によって中和して塩として
用いてよく、それを水に溶解または分散する。
【0019】前記水性のカラーベース塗料が水溶液また
は水分散液である場合、特に、酸価10〜200および
水酸基価30〜200の範囲であることが好ましい。
【0020】他方、溶剤系カラーベース塗料を得る場
合、当該分野において通常使用されている有機溶剤(例
えば、トルエン、キシレン等の炭化水素系;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート等のエステル系:エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル
等のエーテル系:n−ブタノール、イソブタノール、プ
ロパノール、シクロヘキサノール等のアルコール系;メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン系など)を用いて塗料を調製するこ
とができる。
【0021】上記溶剤系もしくは水性のカラーベース塗
料に含まれる硬化剤としては、一般に、アミノ樹脂、特
にメラミン樹脂およびブロックイソシアナート等が挙げ
られ、好ましくは、アルコキシメチルメラミン樹脂また
はアルキル化メラミン樹脂、特に好ましくはブチル化メ
ラミン樹脂を使用することができる。
【0022】上記の適したべース樹脂と硬化剤の組み合
わせは、例えば、熱硬化性アクリル樹脂とメラミン樹脂
の組み合わせである。
【0023】本発明の方法では、溶剤系もしくは水性の
カラーベース塗料中の熱硬化性樹脂と硬化剤の重量比
は、90:10〜40:60であり、好ましくは80:
20〜60:40の範囲である。硬化剤の配合比が、9
0:10未満であると、塗膜の架橋密度が低くなるた
め、塗膜強度が弱く、逆に、40:60を超えると、形
成される塗膜の内部応力が高くなり、クラック等をもた
らすことがあるため、いずれも好ましくない。
【0024】前記溶剤系もしくは水性のカラーベース塗
料中に含まれる顔料は、形成される塗膜に高隠蔽性を付
与し、かつメタリック色またはソリッド色を発現するも
のであって、例えば、二酸化チタン、カーボンブラッ
ク、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、
カルバゾールバイオレット、アントラピリジン、アゾオ
レンジ、イエロー、フラバンスロンイエロ一、イソイン
ドリンイエロ一、アゾイエロー、インダスロンブルー、
ジブロムアンザスロンレッド、ペリレンレッド、アゾレ
ッド、アントラキノンレッド、キナクリドンレッド、バ
イオレット等の着色顔料;バリタ粉、沈降性硫酸バリウ
ム、炭酸バリウム、石膏、クレー、シリカ、ホワイトカ
ーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、アルミナ
ホワイト、グロスホワイト、サテン白、マイカ粉等の体
質顔料;並びにアルミニウム粉、ブロンズ粉、銅粉、錫
粉、鉛粉、亜鉛粉、リン化鉄、パール状金属コーティン
グ雲母粉、マイ力状酸化鉄等のメタリック顔料等が挙げ
られる。これらの顔料は、それぞれ単独で使用すること
ができ、また2種以上併用してもよいが、着色顔料を必
須顔料成分とする。
【0025】前記溶剤系もしくは水性のカラーベース塗
料には、場合により、上記顔料に加えて、染料を配合し
てもよく、耐光性、並びに水および/または有機溶剤と
の溶解性等に優れた染料が好ましい。そのような染料の
具体例としては、1:2クロム錯体ブラック、1:2ク
ロム錯体イエロー、1:2コバルト錯体イエローが挙げ
られ、これらから選ばれる1種または2種以上を配合す
ることができる。
【0026】前記溶剤系もしくは水性のカラーベース塗
料は、上記顔料(および染料)を、通常、塗料中の樹脂
固形分(すなわち、ベース樹脂と硬化剤の合計量)に対
し、10〜60重量%の量で含有してよい。
【0027】さらに、上記カラーベース塗料は、当該分
野において既知の添加剤も包含してよく、例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸等の硬化触媒、シリコーンまた
はアクリルオリゴマー等の表面調整剤(代表的には、ジ
メチルシリコーン、メチルシリコーン等)、ベンゾフェ
ノン等の酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、ベンゾイ
ン類、タレ止め剤、増粘剤等が挙げられる。
【0028】溶剤系もしくは水性のカラーベース塗料
中、上記添加剤は、カラーベース塗料中の固形分に対
し、0.05〜5重量%の量で含まれていてよい。
【0029】溶剤系もしくは水性のカラーベース塗料
は、既知のスプレー塗装方法により塗装され得る。
【0030】上記塗装後、常套の手段により、120〜
180℃において10〜30分間乾燥に付す。
【0031】本発明の工程(i)において、第1カラー
塗膜は、粉体塗膜を含んでよい。第1カラー塗膜に粉体
塗膜を含んで成る場合、前記液体カラーベース塗膜を形
成した後、その上に粉体塗膜を形成する。
【0032】このような粉体塗膜を形成する粉体塗料
は、粉体ソリッド色塗料および粉体クリアー塗料を包含
する。
【0033】粉体塗料として粉体ソリッド色塗料を使用
する場合、その色は、前記カラーベース塗膜の色と本質
的に同系色であることが望ましい。粉体ソリッド色塗膜
用塗料は、例えば、塗膜形成成分である熱硬化性樹脂と
硬化剤を主成分とし、さらに顔料、表面調整剤およびそ
の他の添加剤から構成される。
【0034】適した熱硬化性樹脂としては、室温で固体
である熱硬化性樹脂が好ましく、例えば、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂(アルキド樹脂を含む。)、エポ
キシ樹脂等が挙げられる。前記熱硬化性樹脂は、形成さ
れる塗膜の用途によって1種または2種以上が好ましく
選択され、例えば、耐候性の良好な塗膜を形成する必要
がある場合にはアクリル樹脂が、耐衝撃性等の塗膜物性
に優れた塗膜を形成する必要がある場合にはポリステル
樹脂が、あるいは耐食性に優れた塗膜を得る必要がある
場合にはエポキシ樹脂がそれぞれ適している。
【0035】粉体ソリッド色塗料は、場合により、上記
熱硬化性樹脂のうち2種以上を混合して包含してよい。
【0036】アクリル樹脂の典型的な例としては、アク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ter
t-ブチル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタク
リレート、または2-メチルグリシジルメタクリレート
等のアクリル系モノマーを通常の方法で重合させたもの
が挙げられ、それらとスチレンとの共重合体も包含す
る。
【0037】ポリエステル樹脂の典型的な例としては、
エチレングリコール、プロパンジオール、ペンタンジオ
ール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価
アルコールと、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
β-オキシプロピオン酸等のカルボン酸を常套の方法で
反応させたもの、またはアルキド樹脂が挙げられる。
【0038】エポキシ樹脂の典型的な例としては、分子
内に2個以上のオキシランを有する化合物であって、例
えば、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンとの縮合
反応物を代表とするグリシジルエーテル樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂、綿状脂肪族エポキシ樹脂、ノボラック型エ
ポキシ樹脂等が挙げられる。
【0039】上記熱硬化性樹脂のガラス転移温度(T
g)は、25〜80℃であることが好ましい。Tgが2
5℃よりも低いと粉砕時の発熱により、粉砕機に樹脂粒
子が融着するため製造が困難であり、Tgが80℃を超
えると、形成された塗膜に表面平滑性が得られ難いた
め、いずれも好ましくない。
【0040】本発明で使用する粉体ソリッド色塗料に適
した硬化剤としては、前記樹脂の官能基種により適宜選
択でき、例えば、ブロックイソシアネート、セバシン酸
等の脂肪族多価カルボン酸、アミノブラスト樹脂、脂肪
族酸無水物、トリグリシジルイソシアナート、アミン系
硬化剤、ジシアンジアミド、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、アルキルメチルメラミン樹脂またはベンゾグアナ
ミン樹脂等が挙げられる。
【0041】前記熱硬化性樹脂と硬化剤との組み合わせ
において、例えば、アクリル樹脂またはポリエステル樹
脂とメラミン樹脂の配合割合は、重量比9:1〜5:
5、好ましくは8:2〜6:4に設定することが望まし
い。上記配合割合を超えると塗膜強度が不足し、また前
記配合割合を下回ると塗膜にクラックが生じるようにな
る。あるいは、水酸基を含有する熱硬化性樹脂とポリイ
ソシアナート化合物との配合割合は、重量比0.3:1
〜1.5:1の間が好ましい。上記配合割合を超えると
耐水性が減退し、前記配合割合を下回ると硬化不良とな
るため好ましくない。
【0042】上記粉体ソリッド色塗料に適した顔料は、
前記顔料中、光輝性顔料以外のソリッド色顔料である。
そのような顔料としては、例えば、二酸化チタン、カー
ボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、カルバゾールバイオレット、アントラピリジ
ン、アゾオレンジ、イエロー、フラバンスロンイエロ
一、イソインドリンイエロ一、アゾイエロー、インダス
ロンブルー、ジブロムアンザスロンレッド、ペリレンレ
ッド、アゾレッド、アントラキノンレッド、キナクリド
ンレッド、バイオレット等の着色顔料;バリタ粉、沈降
性硫酸バリウム、炭酸バリウム、石膏、クレー、シリ
カ、ホワイトカーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシ
ウム、アルミナホワイト、グロスホワイト、サテン白、
マイカ粉等の体質顔料等が挙げられる。上記顔料は、そ
れぞれ単独で使用することができるが、2種以上併用し
て使用してもよい。第1カラー塗膜においては、上記顔
料の中、着色顔料を必須顔料成分とする。
【0043】前記粉体ソリッド色塗料は、上記顔料を、
通常、塗料中の樹脂固形分(すなわち、熱硬化性樹脂と
硬化剤の合計量)に対し、1〜70重量%の量で含有し
てよい。
【0044】粉体ソリッド色塗料に包含され得る添加剤
としては、上記と同様に、ドデシルベンゼンスルホン酸
等の硬化触媒、シリコーンまたはアクリルオリゴマー等
の表面調整剤(代表的には、ジメチルシリコーン、メチ
ルシリコーン等)、ベンゾフェノン等の酸化防止剤可塑
剤、紫外線吸収剤、ベンゾイン類、タレ止め剤、増粘剤
等が挙げられる。
【0045】前記粉体ソリッド色塗料中、上記添加剤
は、カラーベース塗料中の固形分に対し、0.1〜5重
量%の量で含まれていてよい。
【0046】本発明の工程(i)で形成される第1カラ
ー塗膜において、カラーベース塗膜上に常套の粉体クリ
アー塗膜を形成してもよい。そのような粉体クリアー塗
膜用塗料は、塗膜化の際に揮散物の揮散し易さおよび高
外観の塗膜を達成するために、平均粒径は15μm以
下、および粒度分布の標準偏差は20μm以下である必
要があることが確認されている。さらに、粉体クリアー
塗料自身の貯蔵時のブロッキングを有効に阻止するため
に、平均粒径が0.001〜10μm、ガラス転移温度
50〜150℃、溶解パラメーター(SP)値が9〜1
5の樹脂微粒子を粉体粒子の少なくとも表面上に存在さ
せたものを使用することが好ましい。
【0047】前記粉体クリアー塗料において、前記樹脂
微粒子を粉体塗料粒子の表面に付着させると同様に、シ
リカ微粒子を外添剤として添加してもよい。そのような
シリカ微粒子としては、例えば表面がトリメチルシリル
基で覆われた商品名HDKH2000、HDK H3
0、HDK H20(何れもヘキスト社製)や、表面に
あるシラノール基をジメチルジクロルシランと反応させ
て疎水性を付与した、商品名アエロジルR972(日本
アエロジル社製)等が挙げられる。なお、本発明では、
上記疎水性シリカが特に有効である。
【0048】粉体クリアー塗料から形成される塗膜は、
無色透明であっても、有色透明であってもよい。有色系
粉体クリアー塗料の場合、上述の顔料を、例えば、塗料
中の樹脂固形分(すなわち、ベース樹脂と硬化剤の合計
量)に対して1〜70重量%の量で含んでよい。
【0049】上記粉体塗料の調製方法は、当該分野にお
いて公知の技術である。それは、例えば、原料準備工程
の後、予備混合し、溶融混練し、冷却した後、粉砕し、
粒度分布調整のために分級して、充填することから成
る。
【0050】上記工程により製造された粉体塗料は、好
ましくは、平均粒径5〜40μmに粉砕・分級される。
【0051】上記粉体塗料は、スプレー塗装、特に好ま
しくは静電塗装(例えば、コロナ帯電法、または摩擦帯
電法等)によって塗工され、その後、オーブン等の常套
の加熱手段を用いて、80〜120℃において5〜30
分間予備乾燥することにより、連続な粉体塗膜を形成す
る。このような連続塗膜の形成において、所望の色相お
よび色の深みを得るために、通常、上記の塗装および乾
燥工程は順に繰り返し行われる。
【0052】ここで、「予備乾燥」とは、連続膜が形成
される程度まで加熱乾燥することをいい、乾燥後の塗膜
は、実質上未硬化である。
【0053】本発明の方法の工程(ii)では、上記の如
く形成した第1カラー塗膜および/または基材におい
て、第2カラー塗膜の形成を要しない部分を隠蔽するた
めに、マスキング治具を使用する。
【0054】本発明に使用されるマスキング治具は、例
えば、図1に示すような構造を有する。マスキング治具
10は、基本的に、塗膜を隠蔽するための隠蔽板1、隠
蔽板1を支持するためのアーム2、および隠蔽板1のア
ーム2が接合される面とは反対の面に装備された塗膜接
触部3から構成される。前記アーム2は、隠蔽板1と接
合部材4によって結合されている。
【0055】隠蔽板材料としては、付着した粉体塗料を
エアブローで簡単に除去することができ、かつ塗膜の隠
蔽すべき部分を覆う寸法に成型できる材料であれば良
く、例えば金属、木材、プラスチック等が挙げられる。
【0056】前記アームは、マスキング工程中、前記隠
蔽板を支持できればよく、また作業中にマスキング治具
を自由に移動させることができる程度に十分な自由度お
よび長さを有する。そのような機能および構造上の条件
を満たすアームは、例えば金属、プラスチック等の硬質
材から製造される。
【0057】本発明の方法に使用するアームの形状およ
び寸法は、適用する被貼着物の寸法または隠蔽すべき部
分の寸法に応じて変化してよい。
【0058】アーム2は、接合部材4によって隠蔽板1
と結合しており、アームおよび隠蔽板の材質によって異
なるが、溶接や接着等の公知の方法で結合することがで
きる。またアームおよび隠蔽板が同一の材質である場
合、一体成型法によって形成してもよい。
【0059】本発明で使用されるマスキング治具10
は、隠蔽板と塗膜の隠蔽すべき部分の接触部に塗膜接触
部3を装備している方が好ましい。塗膜接触部は、塗膜
の傷つきを防止するのが目的であるため、プラスチック
および/またはゴムから作製されるのが好ましい。な
お、マスキング治具に付着した粉体粒子を効率的に取り
除くために溶剤を用いて洗浄することがある場合には、
塗膜接触部としてのプラスチックまたはゴムは、シリコ
ン樹脂またはテフロンから成ることが好ましい。作製さ
れたマスキング治具は、第2カラー塗膜の形成を要しな
い部分の第1カラー塗膜および/または基材を隠蔽する
ように使用される。また塗膜の隠蔽すべき部分を覆った
状態を保持しながら、塗装ラインの速度に合わせて、車
体と一体化して移動する方が好ましい。このような場
合、前記マスキング治具は、車体に平行に設置された車
体と同一速度で作動するコンベアに装備されているか、
車体を積載している台車に装備されていることが好まし
い。
【0060】本発明の工程(iii)では、マスキング治
具により隠蔽した第1カラー塗膜および/または基材上
に、第2カラー塗膜を形成する。第2カラー塗膜は、下
地の色および前記第1カラー塗膜の色を隠蔽し、好まし
くは、それらとは異なる色相を保有するものであって、
粉体塗料から形成される。
【0061】第2カラー塗膜を形成するための粉体塗料
は、前記と同様の粉体カラー塗料および粉体クリアー塗
料を使用してよい。第2カラー塗膜形成用粉体塗料とし
ては、粉体ソリッド色塗料が特に好ましい。
【0062】本発明の方法において、工程(iv)で
は、前記マスキング治具を除去して塗膜全体を焼付け硬
化に付す。塗膜の焼付け硬化は、当該分野において既知
の手段により、140℃において10〜30分間加熱す
ることによって達成できる。上記硬化条件は、使用する
塗料種に応じて変化してよい。
【0063】本発明の方法により塗膜を作製した後、前
記マスキング治具を再利用可能にするために、エアブロ
ーによって粉体塗料を除去することが好ましい。
【0064】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。調製例 以下の方法に従って、5種の塗料(水性カラーベース塗
料、溶剤系ソリッド色塗料、溶剤系クリアー塗料、粉体
ソリッド色塗料および粉体クリアー塗料)を調製した。
【0065】I.水性カラーベース塗料の調製 先ず、以下の配合のモノマーを混合し、重合して、アク
リルアミド含有アクリル樹脂水性ワニスを合成した。 モ ノ マ ー 組 成 配合量 (重量部) エチレングリコールモノブチルエーテル 76 スチレン 15 メタクリル酸メチル 63 メタクリル酸2-ヒドロキシルエチル 48 アクリル酸n-ブチル 117 メタクリル酸 27 アクリルアミド 30 アゾビスブチロニトリル 3 ジメチルエタノールアミン 28脱イオン水 200 合 計 607 得られた水性ワニスは、固形分50%、数平均分子量1
2,000、水酸基価70、酸価58であった。
【0066】次に、以下の組成を混合して、水性カラー
ベース塗料を調製した。 組 成 添加量 (重量部) アルペースト7160N(東洋アルミニウム製) 15 サイメル303(三井東圧製、メラミン樹脂) 30 フォスフォレックスA−180L(堺化学工業製、 2 イソステアリルホスフェート) 上記のアクリルアミド含有アクリル樹脂水性ワニス 112ウレタンエマルション(固形分33%、酸価16.2) 43 合 計 202
【0067】II.溶剤系ソリッド色塗料の調製 溶剤系ソリッド塗料として、以下の組成を混合し、白塗
料配合溶剤系ソリッド色塗料を調製した。 組 成 添加量 (重量部) タイベークCR−97(チタン系白顔料:石原産業製) 33 ポリエステル樹脂(日本ペイント製、酸価5、水酸基価80、 12 数平均分子量3380、重量平均分子量27200) アルキド樹脂(日本ペイント製、油長(ヤシ油)20、 12 酸価8、水酸基価110、数平均分子量2700、 重量平均分子量16000) ユーバン128(ブチル化メラミン樹脂:三井東圧製) 10 ディスパロンKS−281(表面調製剤:楠本化成製) 0.2 n-ブタノール 9.0ソルベッソ100 17 合 計 93.2
【0068】III.溶剤系クリアー塗料の調製 先ず、以下の2種の樹脂ワニスを合成した。 (1)酸基含有アクリル樹脂ワニス 温度計、撹拌機、冷却管、窒素導入管および滴下漏斗を
装備した3L反応槽に、キシレン200重量部、ソルベ
ッソ100 100重量部およびプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート100重量部を仕込み、12
5℃に昇温した。この容器に、滴下漏斗を用いて、スチ
レン200重量部、アクリル酸シクロヘキシル580重
量部、無水マレイン酸220重量部およびプロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート400重量部か
ら成るモノマー溶液、並びにt-ブチルパーオキシ-2-
エチルヘキサノエイト10重量部およびキシレン100
重量部から成る開始剤溶液を3時間かけて滴下した。滴
下終了後、30分間に亙り125℃で保持した後、t-
ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエイト10重量部
およびキシレン50重量部から成る開始剤溶液を30分
間で滴下した。
【0069】滴下終了後、さらに1時間、125℃で反
応を継続させて、数平均分子量3800のアクリルポリ
酸無水物を含む樹脂ワニス(不揮発分50%)を得た
(以下、「酸基含有アクリル樹脂ワニス」と呼ぶ。)。 (2)エポキシ基および水酸基含有アクリル樹脂ワニス 温度計、撹拌機、冷却管、窒素導入管および滴下漏斗を
装備した2L反応槽に、キシレン300重量部とプロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート50重量
部を仕込み、125℃に昇温した。この容器に、滴下漏
斗を用いて、メタクリル酸グリシジル320重量部、ス
チレン167重量部、アクリル酸2-エチルヘキシル1
00重量部およびプラクセルFM-1 413重量部から成
るモノマー溶液、並びにt-ブチルパーオキシ-2-エチ
ルヘキサノエイト120重量部およびキシレン150重
量部から成る開始剤溶液を3時間かけて滴下した。
【0070】滴下終了後、30分間に亙り125℃で保
持した後、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエ
イト10重量部およびキシレン200重量部から成る開
始剤溶液を30分間で滴下した。滴下終了後、さらに1
時間、125℃で反応を継続させて、数平均分子量35
00、エポキシ当量450、水酸基価95mgKOH/
gのポリエポキシドを含むワニス(不揮発分60%)を
得た(以下、「エポキシ基および水酸基含有アクリル樹
脂ワニス」と呼ぶ。)。
【0071】上記2種の樹脂ワニスを含む以下の組成を
混合して、溶剤系クリアー塗料を調製した。 組 成 添加量 (重量部) 前記酸基含有アクリル樹脂 50 前記エポキシ基および水酸基含有アクリル樹脂 50 テトラブチルアンモニウムブロミド(硬化触媒) 0.5 チヌビン900(チバガイギー製、紫外線吸収剤) 2.0 サノールLS292(三共有機合成製、酸化防止剤) 1.0 表面調製剤 0.1 n-ブタノール 3.0ソルベッソ100(エクソン社製) 5.0 合 計 111.6
【0072】IV.粉体ソリッド色塗料の調製 先ず、基体樹脂であるアクリル樹脂を製造した。温度
計、撹拌機、冷却管、窒素導入管および滴下漏斗を備え
た反応器にキシレン63を仕込み、130℃に加熱し
た。この陽気に滴下漏斗を用いてグリシジルメタクリレ
ート45重量部、スチレン20重量部、メタクリル酸メ
チル27重量部、メタクリル酸イソブチル8重量部のモ
ノマーの混合物とt-ブチルパーオキシ-2-エチルエキ
サノエート6.5重量部、キシレン6重量部の開始剤溶
液とを3時間かけて滴下した。滴下終了後、その温度を
30分間保持し、その後、t-ブチルパーオキシ-2-エ
チルエキサノエート0.1重量部、キシレン7重量部を
滴下漏斗を用いて滴下した。滴下終了後、さらに130
℃で1時間保持した後、キシレンを減圧蒸留して、Tg
52℃、平均分子量3200のアクリル樹脂を得た。
【0073】上記のアクリル樹脂を含む以下の組成を、
スーパーミキサー(日本スピンドル製)で約3分間混合
し、コニーダー(ブス製)によって約100℃の条件で
溶融混練した。室温まで冷却し、粗粉砕後、アトマイザ
ー(不二パウダル製)で粉砕し、150メッシュの篩で
分級し、平均粒径35μmのアクリル系粉体ソリッド色
塗料を得た。 組 成 添加量 (重量部) 上記で調製したアクリル樹脂 60 デカンジカルボン酸 表面調整剤(CF-1056、東芝シリコーン製) 0.5 ベンゾイン 1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(YD-012、東都化成製) 2.5 イルガジンレッドDPP-BO(チバガイギー製) 1.0ε−カプロラクタムブロック化イソシアネート 10 合 計 75
【0074】V.粉体クリアー塗料の調製 最初に、アクリル樹脂を生成した。温度計、撹拌機、冷
却管、窒素導入管および滴下漏斗を備えた反応器に、キ
シレン63部を仕込み、130℃に加熱した。この陽気
に滴下漏斗を用いてグシシジルメタクリレート45部、
スチレン20部、メタクリル酸メチル27部およびメタ
クリル酸イソブチル8部から成るモノマー混合物と、t
-ブチル-オキシ-2-エチルヘキサノエート6.5部、キ
シレン6部の開始剤溶液とを、3時間かけて滴下した。
滴下終了後、30分保温した後、t-ブチル-オキシ-2-
エチルヘキサノエート0.1部およびキシレン7部を滴
下漏斗を用いて滴下した。滴下終了後、さらに130℃
で1時間保持した後、キシレンを減圧蒸留により除去し
て、Tg52℃および数平均分子量3200のアクリル
樹脂を得た。
【0075】次に、上記で生成したアクリル樹脂を含
む、以下の組成をスーパーミキサー(日本スピンドル社
製)にて約3分間混合し、コニーダー(ブス社製)によ
り、約100℃の条件で溶融混練した。室温で冷却し、
粗粉砕後にアトマイザー(不二パウダル社製)で粉砕
し、気流分級機DS−2型(日本ニューマチック工業社
製)で分級し、体積平均粒径10μmの粉体粒子を得
た。この粉体粒子100部に対し、微粉末シリカとして
日本アエロジル(株)製アエロジルR−812S(体積
平均粒子径7nm、BET表面積260L/g、いずれ
も公称、以下同様。)を0.5部添加し、ヘンシェルミ
キサーにて約1分間混合し、粉体クリアー塗料を得た。 組 成 添加量 (重量部) 前記アクリル樹脂 48 デカンジカルボン酸 12 表面調整剤(CF-1056、東芝シリコーン製) 0.1 ベンゾイン 0.3ビスフェノールA型エポキシ樹脂(YD-012、東都化成社製) 2.2 合 計 72.6
【0076】得られた粉体クリアー塗料の平均粒径は1
0μmであった。
【0077】実施例1 以下に、図2を参照して、本発明の2トーン塗装方法を
示す。リン酸亜鉛処理した鋼板21上に、カチオン電着
塗料22(日本ペイント製「パワートップU-50」)を乾
燥膜厚約25μmとなるように電着塗装し、160℃で
30分間焼き付けた。次いで、得られた電着塗装塗膜2
2の上に、中塗り塗料23(日本ペイント製「オルガP-
2グレー」)を、乾燥膜厚約40μmとなるようにスプ
レー塗装し、140℃で30分間焼き付けた。
【0078】上記の如く下地を形成した基材上に、先
ず、前記水性カラーベース塗料(I)24を乾燥膜厚1
5μmとなるようにエアスプレー塗装し、80℃で5分
間予備乾燥させた。次いで、粉体クリアー塗料(V)2
5をウエットオンウエットで膜厚60μmとなるように
静電塗装した後、120℃で5分間予備乾燥を行い、非
粘着性の均一な未硬化の第1カラー塗膜30を形成し
た。
【0079】次に、上記未硬化の第1カラー塗膜30を
上記で作製したマスキング治具26を用いて非塗装部分
を隠蔽した後、粉体ソリッド色塗料(IV)27を乾燥
膜厚60μmとなるように静電塗装した。160℃で3
0分間焼付け硬化を行うことにより、2トーン塗膜50
を得た。その後、マスキング治具は、エアーブローによ
り、粉体塗料を除去して塗装前の状態へ完全に再現され
た。
【0080】実施例2 第1カラー塗膜の形成において、粉体クリアー塗料
(V)を溶剤系クリアー塗料(III)に代えて乾燥膜厚
35μmとなるようにエアスプレー塗装した後、140
℃で30分間焼付け硬化したこと以外は、実施例1と同
様にして、2トーン塗膜を得た。その後、マスキング治
具は、エアブローにより、粉体塗料を除去して塗装前の
状態へ完全に再現された。
【0081】実施例3 第1カラー塗膜を、乾燥膜厚35μmとなるようにエア
スプレー塗装した後、140℃で30分間焼付け硬化し
た溶剤系ソリッド色塗料(II)の塗膜から構成したこと
以外は、実施例1と同様にして、2トーン塗膜を得た。
その後、マスキング治具は、エアブローにより、粉体塗
料を除去して塗装前の状態へ完全に再現された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法において使用する典型的なマス
キング治具の構成図を表す。
【図2】 本発明の方法によって形成された2トーン塗
膜の断面図を表す。
【符号の説明】
1…隠蔽板、2…アーム、3…塗膜接触部、4…接合部
材、10…マスキング治具、21…鋼板、22…カチオ
ン電着塗膜、23…中塗り塗膜、24…水性カラーベー
ス塗膜、25…粉体クリアー塗膜、26…マスキング治
具、27…粉体ソリッド色塗膜、30…第1カラー塗
膜、50…2トーン塗膜。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下塗りおよび中塗り塗膜を順に形成した
    基板上に、(i)第1カラー塗膜を形成すること、(i
    i)前記第1カラー塗膜を、再利用可能なマスキング治
    具を用いて部分的に隠蔽すること、(iii)第2カラー
    塗膜用の粉体塗料を塗装すること、および(iv)マス
    キング治具を除去して塗膜を焼付け硬化することから成
    る2トーン塗装方法。
  2. 【請求項2】 第1カラー塗膜と接触する、前記マスキ
    ング治具の塗膜接触部が、プラスチックおよび/または
    ゴムである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1カラー塗膜が、カラーベース塗料か
    ら成る請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1カラー塗膜が、カラーベース塗料お
    よびクリアー塗料、または粉体ソリッド色塗料を包含す
    る請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記粉体塗料を塗装した後、予備乾燥す
    ることによって第1カラー塗膜を形成する請求項4記載
    の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524724A (ja) * 2003-06-25 2007-08-30 アンダーソン ディベロップメント コー. カプロラクトン派生の側鎖を含有するグルシジル(メタ)アクリレート粉末コーティング組成物
DE102004010389B4 (de) * 2003-03-04 2008-09-04 Ford Motor Co., Dearborn Verfahren zum Naßlackieren von Fahrzeugkarosserien, zweifarbig lackierte Fahrzeugkarosserie und Zweifarben-Lackieranlage

Cited By (3)

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