JPH1147536A - 排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理方法

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JPH1147536A
JPH1147536A JP9207776A JP20777697A JPH1147536A JP H1147536 A JPH1147536 A JP H1147536A JP 9207776 A JP9207776 A JP 9207776A JP 20777697 A JP20777697 A JP 20777697A JP H1147536 A JPH1147536 A JP H1147536A
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JP
Japan
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exhaust gas
bed reactor
moving bed
carbonaceous catalyst
dust collector
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Application number
JP9207776A
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Inventor
Kazuyoshi Takahashi
和義 高橋
Shinichi Yamada
慎一 山田
Kohei Goto
浩平 後藤
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硫黄酸化物の濃度が高い排ガスを処理すること
ができ、炭素質触媒を少なくすることができるようにす
る。 【解決手段】硫黄酸化物を含有する排ガスにアルカリ吸
収剤を添加して集塵(じん)機13に供給し、前記硫黄
酸化物とアルカリ吸収剤との生成物を前記集塵機13に
よって除去し、該集塵機13から排出された排ガスを移
動床反応器15に供給し、該移動床反応器15において
炭素質触媒によって脱硫を行い、前記移動床反応器15
から排出された炭素質触媒を再生器19によって再生
し、前記炭素質触媒の再生に伴って発生した二酸化硫黄
ガスを、前記集塵機13に供給される前の排ガスに添加
する。この場合、生成物は集塵機13で除去されるので
移動床反応器15の入口側の排ガス中の硫黄酸化物の濃
度が低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、硫黄酸化物(SOX )、又は該硫
黄酸化物及び窒素酸化物(NOX )を含有するボイラ排
ガス、焼結炉排ガス、ごみ焼却炉排ガス等の排ガスを処
理するための排ガス処理装置においては、排ガスを、直
接、又はアンモニア(NH3 )を添加してから、活性
炭、活性コークス等の炭素質触媒(吸着剤)が充填(て
ん)された移動床反応器に供給するようになっている。
【0003】そして、該移動床反応器において、炭素質
触媒による排ガスの脱硫が行われ、排ガス中の硫黄酸化
物は炭素質触媒に吸着されて除去され、また、排ガスに
アンモニアが添加される場合には、前記炭素質触媒の触
媒作用による排ガスの脱硝が行われ、窒素酸化物は無害
な窒素(N2 )に還元される。なお、特に、ボイラ排ガ
スを処理する場合は、前記炭素質触媒が酸素によって劣
化するのを防止するために、前記ボイラ排ガスの温度と
対応させて、120〜180〔℃〕の温度で前記移動床
反応器を運転するようにしている。
【0004】ところで、排ガスと炭素質触媒とが接触す
ることによって、炭素質触媒に硫酸、及び酸性硫安、硫
安等のアンモニウム塩が吸着されるが、時間が経過する
のに伴って吸着量が多くなると、炭素質触媒の脱硫活性
及び脱硝活性が低下してしまう。そこで、前記移動床反
応器から排出された炭素質触媒を、再生器に送り、該再
生器において加熱することによって再生するようにして
いる。この場合、前記炭素質触媒に吸着されている硫
酸、及び酸性硫安、硫安等のアンモニウム塩が分解して
高濃度の二酸化硫黄(SO2 )ガスを含有する脱離ガス
になる。該脱離ガス中の二酸化硫黄ガスの濃度は、キャ
リヤガスを利用するかどうか、及び移動床反応器の運転
条件(排ガス中の二酸化硫黄ガスの濃度、炭素質触媒の
移送量等)によって変動するが、一般に数〜数十〔%〕
である。そこで、脱離ガス中の二酸化硫黄ガスを硫酸、
硫黄等の副生品として回収するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の排ガス処理方法においては、炭素質触媒が排ガス中
の硫黄酸化物を吸着する際に発熱するので、硫黄酸化物
の濃度が約1000〔ppm〕より高い排ガスを処理し
ようとすると、移動床反応器内の温度が高くなってしま
う。また、脱硫率を高くすることができない。そこで、
大量の炭素質触媒を使用することによって前記温度を低
くするとともに、除去性能を高くすることが考えられる
が、移動床反応器がその分大型化してしまう。
【0006】また、二酸化硫黄ガスから硫酸、硫黄等を
副生品として回収するための回収装置として、多数の反
応器及び硫黄凝縮器が必要になり、回収装置が複雑にな
るだけでなく、回収装置のコストが高くなってしまう。
本発明は、前記従来の排ガス処理方法の問題点を解決し
て、硫黄酸化物の濃度が高い排ガスを処理することがで
き、炭素質触媒を少なくすることができ、移動床反応器
を小型化することができるとともに、回収装置を不要に
することができる排ガス処理方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の排
ガス処理方法においては、硫黄酸化物を含有する排ガス
にアルカリ吸収剤を添加して集塵(じん)機に供給し、
前記硫黄酸化物とアルカリ吸収剤との生成物を前記集塵
機によって除去し、該集塵機から排出された排ガスを移
動床反応器に供給し、該移動床反応器において炭素質触
媒によって脱硫を行い、前記移動床反応器から排出され
た炭素質触媒を再生器によって再生し、前記炭素質触媒
の再生に伴って発生した二酸化硫黄ガスを、前記集塵機
に供給される前の排ガスに添加する。
【0008】本発明の他の排ガス処理方法においては、
さらに、前記集塵機から排出された排ガスにアンモニア
を添加し、前記移動床反応器において炭素質触媒によっ
て脱硝を行う。本発明の更に他の排ガス処理方法におい
ては、さらに、前記炭素質触媒の再生に伴って発生した
二酸化硫黄ガスにアルカリ吸収剤を添加する。
【0009】本発明の更に他の排ガス処理方法において
は、硫黄酸化物を含有する排ガスを移動床反応器に供給
し、該移動床反応器において炭素質触媒によって脱硫を
行い、前記移動床反応器から排出された炭素質触媒を再
生器によって再生し、前記炭素質触媒の再生に伴って発
生した二酸化硫黄ガスにアルカリ吸収剤を添加し、前記
二酸化硫黄ガスとアルカリ吸収剤との生成物を集塵機に
よって除去し、該集塵機から排出されたガスを前記排ガ
スに添加する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における排ガス処理装置のブロック図
である。図において、L1は温度が60〜200〔℃〕
程度に調整され、硫黄酸化物、又は該硫黄酸化物及び窒
素酸化物を含有するボイラ排ガス、焼結炉排ガス、ごみ
焼却炉排ガス等の排ガスを供給するためのライン、L2
は前記排ガスに粉末状又はスラリー状のアルカリ吸収剤
を添加するためのラインである。なお、前記アルカリ吸
収剤としては、カルシウム又はマグネシウムの水酸化
物、酸化物、炭酸塩等を使用することができるほか、石
灰石、ドロマイト等のカルシウム、マグネシウム等を含
有する鉱物、又はカルシウム、マグネシウム等を含有す
るダストを使用することもできる。また、前記アルカリ
吸収剤の添加量は、排ガス中の硫黄酸化物の量に対する
モル比で0.5〜3、好ましくは1〜2程度である。
【0011】前記アルカリ吸収剤が添加された排ガス
は、電気集塵機、バグフィルター、サイクロン等の集塵
機13に供給され、該集塵機13において除塵処理が施
され、排ガス中のダスト及び後述する生成物が除去され
る。前記集塵機13から排出された排ガスは、ラインL
4を介して図示しない活性炭、活性コークス等の炭素質
触媒が充填された直交流型又は向流型の移動床反応器1
5に供給される。このとき、必要に応じてラインL5を
介してアンモニアが排ガスに添加される。
【0012】そして、前記移動床反応器15において炭
素質触媒による排ガスの脱硫及び脱硝が行われ、排ガス
中の硫黄酸化物は炭素質触媒に吸着されて除去され、窒
素酸化物は前記炭素質触媒の触媒作用によって無害な窒
素に還元される。その後、排ガスは、ラインL6を介し
て移動床反応器15から排出され、直接又は図示しない
集塵機を介して大気中に放出される。
【0013】ところで、排ガスと炭素質触媒とが接触す
ることによって、炭素質触媒に硫酸、及び酸性硫安、硫
安等のアンモニウム塩が吸着されるが、時間が経過する
のに伴って吸着量が多くなると、炭素質触媒の脱硫活性
及び脱硝活性が低下してしまう。そこで、前記移動床反
応器15の下部から排出された炭素質触媒を、再生器1
9に送り、該再生器19において加熱することによって
再生するようになっている。
【0014】この場合、炭素質触媒は、一般に不活性ガ
ス雰囲気下(不活性キャリヤガスを利用することによっ
て、又はキャリヤガスを利用しないで発生させられた不
活性ガスの雰囲気下)で、又はアンモニアガス供給下で
約300〜600〔℃〕の温度に加熱される。そして、
次の式で示すように、前記炭素質触媒に吸着されている
硫酸及びアンモニウム塩が反応によって分解して高濃度
の二酸化硫黄(SO2)ガスを含有する脱離ガスにな
る。
【0015】 H2 SO4 +1/2C→SO2 +1/2CO2 +H2 O (NH4 2 SO4 →NH3 +NH4 HSO4 NH4 HSO4 →NH3 +SO3 +H2 O SO3 +2/3NH3 →SO2 +H2 O+1/3N2 前記脱離ガス中の二酸化硫黄ガスの濃度は、キャリヤガ
スを利用するかどうか、及び移動床反応器15の運転条
件によって変動するが、一般に数〜数十〔%〕である。
【0016】そして、前記再生器19によって再生され
た炭素質触媒は、振動スクリーン等の分離器20に送ら
れ、該分離器20によって、粉化した触媒及びダストが
除去される。その後、炭素質触媒はコンベヤ21によっ
て移動床反応器15の頂部に返送される。一方、前記再
生器19において、炭素質触媒の再生に伴って発生した
脱離ガスは、ラインL7を介してラインL1に供給さ
れ、前記排ガスに注入される。
【0017】そして、前述したように、前記集塵機13
に供給される前のラインL1の排ガスにアルカリ吸収剤
が添加されると、排ガス中の硫黄酸化物(前記脱離ガス
中の二酸化硫黄ガスを含む。)の一部とアルカリ剤とが
反応して亜硫酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カル
シウム等の生成物が生成され、該生成物が前記集塵機1
3によって除去される。なお、ラインL7の脱離ガスに
アルカリ吸収剤を添加することもできる。
【0018】ところで、炭素質触媒を使用する排ガス処
理方法においては、炭素質触媒が排ガス中の硫黄酸化物
を吸着する際に発熱するので、該硫黄酸化物の濃度が約
1000〔ppm〕より高くなると、炭素質触媒の温度
が15〜20〔℃〕高くなり、移動床反応器15内にホ
ットスポットが発生し、炭素質触媒が発火してしまうこ
とがあるだけでなく、除去性能が低下してしまう。
【0019】ところが、本実施の形態においては、排ガ
ス中の硫黄酸化物の一部が前記生成物として集塵機13
により除去されるので、移動床反応器15の入口側の排
ガス中の硫黄酸化物の濃度が低くなる。したがって、炭
素質触媒の発熱が抑制され、炭素質触媒が発火するのを
防止することができる。また、脱硫率を高くすることが
できる。その結果、硫黄酸化物の濃度が高い排ガスを処
理することができるとともに、除去性能を高くすること
ができる。
【0020】また、通常、多量の排ガスを処理しようと
すると、炭素質触媒がその分多く必要になるが、本実施
の形態においては、移動床反応器15の入口側の排ガス
中の硫黄酸化物の濃度が低くなるので、炭素質触媒をそ
の分少なくすることができ、移動床反応器15を小型化
することができるだけでなく、排ガス処理装置のコスト
を低くすることができる。
【0021】そして、炭素質触媒を使用する排ガス処理
方法において脱硫及び脱硝を同時に行おうとすると、炭
素質触媒に吸着された硫黄酸化物のうちの硫酸が炭素質
触媒を被毒させるだけでなく、前記硫酸がアンモニアを
急速に捕捉してしまうので、脱硝に必要なアンモニアが
不足し、脱硝率を高くすることができなくなってしま
う。
【0022】ところが、本実施の形態においては、移動
床反応器15の入口側の排ガス中の硫黄酸化物の濃度が
低くなるので、硫酸による炭素質触媒の被毒の程度が低
減され、脱硝に必要なアンモニアが不足することがなく
なり、脱硝率を高くすることができる。なお、硫黄酸化
物とアルカリ吸収剤との反応速度は低く、通常は、硫黄
酸化物の量に対して3〜5以上のモル比のアルカリ吸収
剤が必要であるが、本実施の形態においては、アルカリ
吸収剤によって硫黄酸化物の一部を前記生成物として除
去し、残りの硫黄酸化物を炭素質触媒による脱硫によっ
て除去するようになっている。したがって、アルカリ吸
収剤を過剰に添加する必要がない。
【0023】しかも、硫黄酸化物の一部を前記生成物と
して除去することができるので、従来の排ガス処理方法
のように硫酸又は硫黄として回収する必要がない。した
がって、回収装置を不要にすることができる。なお、本
発明は三酸化硫黄ガス(SO3 )の含有量が多い排ガス
の処理にも有効な方法である。排ガス中の三酸化硫黄ガ
スは、排ガス温度が低くなるのに伴って凝縮して硫酸ミ
ストになり、下流側の装置(集塵機、移動床反応器等)
を腐食させてしまう。これに対して、本発明ではあらか
じめ三酸化硫黄ガスにアルカリ吸収剤が添加されるの
で、三酸化硫黄ガスは硫酸塩に変換される。したがっ
て、腐食を防止することができる。
【0024】次に、排ガス中の硫黄酸化物の濃度が比較
的低く、約100〜200〔ppm〕又はそれ以下であ
る場合に適用される本発明の第2の実施の形態について
説明する。図2は本発明の第2の実施の形態における排
ガス処理装置のブロック図である。なお、第1の実施の
形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付
与することによってその説明を省略する。
【0025】この場合、再生器19からラインL11に
排出された脱離ガスにラインL13を介してアルカリ吸
収剤を添加すると、脱離ガス中の二酸化硫黄ガスの一部
とアルカリ吸収剤とが反応して亜硫酸カルシウム、硫酸
カルシウム、塩化カルシウム等の生成物が生成される。
そして、該生成物は、サイクロン等の集塵機22に送ら
れ、該集塵機22によって除去され、残りの二酸化硫黄
ガスを含有するガスはラインL12を介してラインL1
に供給される。
【0026】前記二酸化硫黄ガスは、排ガス中の硫黄酸
化物と共に移動床反応器15に送られ、移動床反応器1
5における脱硫処理によって除去される。
【0027】
【実施例】第1の実施の形態の排ガス処理方法に従っ
て、二酸化硫黄ガスを1500〔ppm〕、窒素酸化物
を300〔ppm〕含有する150〔℃〕の排ガスを1
000〔m3 N/h〕の速度でラインL1に供給し、ア
ルカリ吸収剤としての水酸化カルシウム(Ca(OH)
2 )の粉体をモル比(Ca/S)が1.5になるように
前記排ガスに添加した。
【0028】その後、集塵機13による除塵を行い、排
ガス中の二酸化硫黄ガスの濃度を640〔ppm〕に低
下させた。続いて、この排ガスにアンモニアを400
〔ppm〕添加した後、炭素質触媒として粒状の活性コ
ークスが1.67〔m3 〕(1170〔kg〕)充填さ
れた直交流型の移動床反応器15に供給した。なお、前
記活性コークスとして、粒径が約8〔mm〕、長さが約
10〔mm〕、比表面積が400〔m2 /g〕のものを
使用した。また、移動床反応器15からの活性コークス
の排出速度を29.2〔kg/h〕とし、移動床反応器
15内の活性コークスの滞留時間を40時間にした。
【0029】続いて、前記移動床反応器15から排出さ
れた活性コークスを再生器19に供給し、前記活性コー
クスを不活性ガス雰囲気下で450〔℃〕に加熱して再
生した。そして、再生器19で発生した約20〔%〕の
二酸化硫黄ガスをラインL1内の排ガスに添加した。以
上の条件で運転した結果、活性コークスの層の温度は1
50〔℃〕前後になり、移動床反応器15を安定させて
連続運転することができた。また、移動床反応器15の
出口側の二酸化硫黄ガスの濃度は30〔ppm〕以下に
なり、窒素酸化物の濃度は190〔ppm〕になった。 〔比較例〕比較例として、排ガスに水酸化カルシウムの
粉体を添加しないこと以外は前記実施例と同じ条件で排
ガスの処理を行った。この場合、活性コークスが充填さ
れた移動床反応器15内の温度は180〜200〔℃〕
に上昇し、移動床反応器15を連続運転することが困難
になった。また、移動床反応器15の出口側の二酸化硫
黄ガスの濃度は450〔ppm〕になり、窒素酸化物の
濃度は220〔ppm〕になった。
【0030】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、排ガス処理方法においては、硫黄酸化物を含有す
る排ガスにアルカリ吸収剤を添加して集塵機に供給し、
前記硫黄酸化物とアルカリ吸収剤との生成物を前記集塵
機によって除去し、該集塵機から排出された排ガスを移
動床反応器に供給し、該移動床反応器において炭素質触
媒によって脱硫を行い、前記移動床反応器から排出され
た炭素質触媒を再生器によって再生し、前記炭素質触媒
の再生に伴って発生した二酸化硫黄ガスを、前記集塵機
に供給される前の排ガスに添加する。
【0032】この場合、炭素質触媒の再生に伴って発生
した二酸化硫黄ガスは前記排ガスに添加され、前記二酸
化硫黄ガスは排ガス中の硫黄酸化物と共にアルカリ吸収
剤と反応して生成物になる。そして、該生成物は集塵機
で除去され、集塵機から排出された排ガスが移動床反応
器に供給される。したがって、移動床反応器の入口側の
排ガス中の硫黄酸化物の濃度が低くなるので、炭素質触
媒の発熱が抑制され、炭素質触媒が発火するのを防止す
ることができる。また、脱硫率を高くすることができ
る。その結果、硫黄酸化物の濃度が高い排ガスを処理す
ることができるとともに、除去性能を高くすることがで
きる。
【0033】また、通常、多量の排ガスを処理しようと
すると、炭素質触媒がその分多く必要になるが、移動床
反応器の入口側の排ガス中の硫黄酸化物の濃度が低くな
るので、炭素質触媒をその分少なくすることができ、移
動床反応器を小型化することができるだけでなく、排ガ
ス処理装置のコストを低くすることができる。そして、
アルカリ吸収剤によって硫黄酸化物の一部を生成物とし
て除去し、残りの硫黄酸化物を炭素質触媒による脱硫に
よって除去するようになっているので、アルカリ吸収剤
を過剰に添加する必要はない。
【0034】しかも、硫黄酸化物の一部を生成物として
除去することができるので、硫酸又は硫黄として回収す
る必要がない。したがって、回収装置を不要にすること
ができる。本発明の他の排ガス処理方法においては、さ
らに、前記集塵機から排出された排ガスにアンモニアを
添加し、前記移動床反応器において炭素質触媒によって
脱硝を行う。
【0035】この場合、移動床反応器の入口側の排ガス
中の硫黄酸化物の濃度が低くなるので、硫酸による炭素
質触媒の被毒の程度が低減され、脱硝に必要なアンモニ
アが不足することがなくなり、脱硝率を高くすることが
できる。本発明の更に他の排ガス処理方法においては、
硫黄酸化物を含有する排ガスを移動床反応器に供給し、
該移動床反応器において炭素質触媒によって脱硫を行
い、前記移動床反応器から排出された炭素質触媒を再生
器によって再生し、前記炭素質触媒の再生に伴って発生
した二酸化硫黄ガスにアルカリ吸収剤を添加し、二酸化
硫黄ガスとアルカリ吸収剤との生成物を集塵機によって
除去し、該集塵機から排出されたガスを前記排ガスに添
加する。
【0036】この場合、炭素質触媒の再生に伴って発生
した二酸化硫黄ガスとアルカリ吸収剤とが反応して生成
物が生成される。そして、該生成物は集塵機で除去さ
れ、集塵機から排出されたガスが排ガスに添加される。
したがって、二酸化硫黄ガス中の硫黄酸化物の一部を生
成物として除去することができるので、硫酸又は硫黄と
して回収する必要がない。したがって、回収装置を不要
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における排ガス処理
装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における排ガス処理
装置のブロック図である。
【符号の説明】
13、22 集塵機 15 移動床反応器 19 再生器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 21/18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)硫黄酸化物を含有する排ガスにア
    ルカリ吸収剤を添加して集塵機に供給し、(b)前記硫
    黄酸化物とアルカリ吸収剤との生成物を前記集塵機によ
    って除去し、(c)該集塵機から排出された排ガスを移
    動床反応器に供給し、(d)該移動床反応器において炭
    素質触媒によって脱硫を行い、(e)前記移動床反応器
    から排出された炭素質触媒を再生器によって再生し、
    (f)前記炭素質触媒の再生に伴って発生した二酸化硫
    黄ガスを、前記集塵機に供給される前の排ガスに添加す
    ることを特徴とする排ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 (a)前記集塵機から排出された排ガス
    にアンモニアを添加し、(b)前記移動床反応器におい
    て炭素質触媒によって脱硝を行う請求項1に記載の排ガ
    ス処理方法。
  3. 【請求項3】 前記炭素質触媒の再生に伴って発生した
    二酸化硫黄ガスにアルカリ吸収剤を添加する請求項1に
    記載の排ガス処理方法。
  4. 【請求項4】 (a)硫黄酸化物を含有する排ガスを移
    動床反応器に供給し、(b)該移動床反応器において炭
    素質触媒によって脱硫を行い、(c)前記移動床反応器
    から排出された炭素質触媒を再生器によって再生し、
    (d)前記炭素質触媒の再生に伴って発生した二酸化硫
    黄ガスにアルカリ吸収剤を添加し、(e)前記二酸化硫
    黄ガスとアルカリ吸収剤との生成物を集塵機によって除
    去し、(f)該集塵機から排出されたガスを前記排ガス
    に添加することを特徴とする排ガス処理方法。
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