JPH114741A - 陶磁器風食器及びその製造方法 - Google Patents

陶磁器風食器及びその製造方法

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JPH114741A
JPH114741A JP17776997A JP17776997A JPH114741A JP H114741 A JPH114741 A JP H114741A JP 17776997 A JP17776997 A JP 17776997A JP 17776997 A JP17776997 A JP 17776997A JP H114741 A JPH114741 A JP H114741A
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JP
Japan
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tableware
ceramic
weight
dish
plastic
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JP17776997A
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English (en)
Inventor
Akio Shimomura
昭夫 下村
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SHIMOMURA SHITSUKITEN KK
Original Assignee
SHIMOMURA SHITSUKITEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割れたり欠けたりする恐れがなく、又軽量で
取り扱い性に優れ、加えて陶磁器の感触、強度を有し、
その上優れた耐熱性をも具備する食器を提供する。 【解決手段】 ガラス繊維の短繊維が混入されたプラス
チックを用いて成形された陶磁器風の食器である。前記
ガラス繊維の短繊維の混入量は、重量比で15〜45%
に設定される。又食器本体3の表面全体にアクリル樹脂
の塗装層2が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陶磁器風食器に関
するものであり、又その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】わん類や皿類、鉢類等の従来の食器とし
ては、陶磁器製のものやプラスチック製のもの等が一般
に使用されている。陶磁器製のものは、適度の重量感、
安定感を有する共に手触りがよく、又その形態や色合い
に趣があって食事の楽しみを増大させる利点がある。又
プラスチック製のものは、成形が容易で各種形態のもの
を精度良く製造できる共に、割れたり欠けたりする恐れ
が殆どなく、又、軽量であるために持ち運び等その取り
扱いに便利な利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで食器は、器の
中の食物を美しく見せて食欲をそそるものであるが、良
い食器の条件は、食事をする際だけでなく食事を提供す
る際の事情をも考慮して設定されるものである。即ち、
まずその形態や色合いが良好であり、手に持ったときの
重量が大き過ぎず軽過ぎないで適当であること、又丈夫
で壊れにくく、更に、電子レンジの加熱温度や高温保管
温度等に対応できる耐熱性を有すること等が要求され
る。
【0004】然るに前記陶磁器製の食器は、衝撃で欠け
たり割れたりしやすい欠点があったため、前記のような
利点によって、外食産業等において使用したい要望が多
かったにもかかわらず大量に使用されるまでには至って
いない。又陶磁器、取り分け陶器の場合は、その仕上げ
精度を上げるのが困難であり、もしも高精度に仕上げよ
うとすると食器が極めて高価につく問題があった。
【0005】一方前記プラスチック製の食器は、熱に弱
い欠点があり、従って広く普及している電子レンジに対
応できなかった。加えて、例えば衛生面が特に重視され
る病院給食等においては、洗浄後の食器を80〜100
℃程度の高温状態で長時間に亘って保管することが要求
されるが、このような高温状態で保管すると変形しやす
い問題もあった。
【0006】又プラスチック製の食器は、その形態が自
由に作れる利点を生かして、陶磁器に似せて厚肉の外観
に形成したものも提供されているが、このように形成し
たとしても、見た目とは裏腹に重量感に欠け、安っぽい
感じを抱かせる欠点があり、感触面において陶磁器の風
合とはかけ離れたものであった。又熱に弱く、電子レン
ジでの使用もできず、陶磁器の代用にはなり得ないもの
であった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて開
発されたものであり、プラスチック製食器の前記利点を
生かしながら陶磁器風の風合を兼ね具え、更に耐熱性に
も優れる陶磁器風食器の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
陶磁器風食器は、ガラス繊維の短繊維が混入されたプラ
スチックを用いて成形されてなり、前記ガラス繊維の短
繊維の混入量が、重量比で5〜60%、好ましくは15
〜45%に設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明に係る陶磁器風食器は、より好まし
くは、表面全体にアクリル樹脂が塗布されるのがよい。
又前記プラスチックとしては、ポリブチレンテレフタレ
ートを用いるのがよい。
【0010】又本発明に係る陶磁器風食器の製造方法
は、ガラス繊維の短繊維が重量比で5〜60%、好まし
くは15〜45%混入されたプラスチックを用いて食器
本体を射出成形するに際し、該食器本体の表面に凹凸部
を形成するものとし、得られた射出成形体に塗装を施し
たときに、前記凹部に塗料が溜まるようになし、又前記
食器本体の表面の全体にアクリル樹脂を塗布することを
特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜2において、本発明に係る
陶磁器風食器1は、ガラス繊維が混入されたプラスチッ
クを用いて射出成形によって形成されており、その表面
の全体にアクリル樹脂の塗装層2が形成されている。
【0012】前記プラスチックとしては、例えばポリブ
チレンテレフタレートを用いるのが好都合である。前記
ガラス繊維の短繊維は、得られた食器の強度を向上させ
ると共に、食器に適度の重量を付与して、食器を手に持
ったときの手触りや重量感を陶磁器に近いものとし、又
食器の耐熱性を向上させる(例えば電子レンジに対応で
きるように200℃程度に設定する)ために用いられて
いる。
【0013】その配合割合は、重量比で5〜60%、好
ましくは15〜45%に設定する。5%よりも少ない
と、重量感等の効果が発揮されなくなって好ましくな
い。又60%よりも多い場合は、耐熱性の向上が殆ど期
待できないばかりか、得られた食器が脆くなると共に成
形性も悪くなって好ましくない。
【0014】なおガラス繊維の混入割合に関して言え
ば、製造される食器が小さい場合はガラス繊維の短繊維
の混入割合を大きくして食器全体を重く形成するのがよ
い。又比較的大きな食器の場合は、ガラス繊維の混入割
合を少なくして食器全体が必要以上に重くならないよう
にするのがよい。
【0015】又前記アクリル樹脂は、前記ポリブチレン
テレフタレートの加水分解を防いで陶磁器の風合を持続
させるために塗装するものである。
【0016】又射出成形によって形成された食器本体3
の表面には、比較的浅い凹部4を有する凹凸部5を形成
しておき、この食器本体3に塗装を施したときに塗料が
この凹部4に溜まるようになし、これによって塗装状態
に濃淡を付け、より陶磁器風の外観を呈する塗装状態が
得られるように工夫すると共に、食器の周壁部分を適宜
湾曲させ、全体として陶磁器の外観に近似させるのがよ
い。
【0017】〔その他の実施の形態〕 本発明で用いる樹脂としては、前記ポリブチレンテ
レフタレートの他、ポリプロピレンやポリカーボネー
ト、ナイロン、ABS樹脂、FRP等、食器の製造に適
する各種のプラスチックを採用できる。又これらの樹脂
からなる食器本体にも、加水分解を防止するためにアク
リル樹脂を塗布するのが好ましい。
【0018】 本発明において食器とは、わん類や皿
類、鉢類の他、盆、コースター等も含む概念である。
【0019】
【発明の効果】本発明によるときは、プラスチックの利
点と陶磁器の利点とを兼ね具える磁器風の食器を提供で
きる。より詳しくは、各種形態のものを精度良く量産で
きると共に、割れたり欠けたりする恐れがなく、又軽量
で取り扱い性に優れ、加えて陶磁器の感触、強度を有
し、その上優れた耐熱性をも具備する食器を提供できる
こととなる。以下これを具体的に説明する。
【0020】 本発明に係る陶磁器風食器は、ガラス
繊維の短繊維が混入されたプラスチックを用いて成形さ
れているため、ガラス繊維の混入量に応じて食器の重量
を増大できる。又食器を叩いたときに生ずる音を、陶磁
器に近い硬い音にできる。その上、元々プラスチック製
であるために欠けたり割れたりする恐れが殆どないこと
に加え、ガラス繊維の補強作用により、食器の強度を一
層向上させ得る。このように本発明によるときは、食器
の重量感や叩いた時の音質を陶磁器のそれに近づけるこ
とができる。従って本発明によるときは、プラスチック
だけの成形によっては達成できなかった陶磁器風の風合
いや感触を有する個性的な食器を提供できることとな
り、食事の楽しみを増大できる。その上、陶磁器に比べ
れば軽量であるため、その持ち運び等取り扱いも容易で
ある。
【0021】 ガラス繊維の混入によって耐熱性が向
上されているため、現在においては必要不可欠となって
いる電子レンジに、食器の変形の恐れなく安全に対応で
き、従って、料理を盛りつけた後に加熱調理を簡易に行
い得ることとなる。又、高温の洗浄器にかけることがで
きると共に、洗浄後の食器を80〜100℃程度の高温
状態で安全に保管できることともなる。
【0022】 食器の表面全体にアクリル樹脂を塗布
することにより、プラスチックの加水分解を防止して、
陶磁器風食器の風合いを長期間に亘って良好に維持でき
ることになる。
【0023】 ガラス繊維混入のプラスチックを成形
して本発明の陶磁器風食器を製造するため、プラスチッ
クの成形容易性により各種形態の食器(例えば蓋もの
等)を精度よく能率的に製造できることになる。
【0024】 その他、食器としての形状を有する限
り、塗装が剥げても、塗装を繰り返す修理が可能であ
る。又不必要となった食器は、ガラス繊維を含んでいる
ものではあってもこれを一度原料に戻して再利用するこ
とが可能であり、資源の有効活用を図り得る。
【0025】 食器の製造段階において、射出成形さ
れる食器本体の表面に凹凸を形成することにより、凹部
に溜まった塗料が濃色を形成し、食器の全体的デザイン
を、濃淡色を有する陶磁器に近い状態に形成できること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陶磁器風食器の一例を示す斜視図
である。
【図2】その部分断面図である。
【符号の説明】
1 陶磁器風食器 2 アクリル樹脂の塗装層 3 食器本体 4 凹部 5 凹凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維の短繊維が混入されたプラス
    チックを用いて成形されてなり、前記ガラス繊維の短繊
    維の混入量が、重量比で5〜60%に設定されているこ
    とを特徴とする陶磁器風食器。
  2. 【請求項2】 ガラス繊維の短繊維が混入されたプラス
    チックを用いて成形されてなり、前記ガラス繊維の短繊
    維の混入量が、重量比で15〜45%に設定されている
    ことを特徴とする陶磁器風食器。
  3. 【請求項3】 ガラス繊維の短繊維が混入されたプラス
    チックを用いて成形され且つ表面全体にアクリル樹脂が
    塗布されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の
    陶磁器風食器。
  4. 【請求項4】 プラスチックとして、ポリブチレンテレ
    フタレートを用いることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の陶磁器風食器。
  5. 【請求項5】 ガラス繊維の短繊維が重量比で5〜60
    %混入されたプラスチックを用いて食器本体を射出成形
    するに際し、該食器本体の表面に凹凸部を形成するもの
    とし、得られた射出成形体に塗装を施したときに、前記
    凹部に塗料が溜まるようになし、又前記食器本体の表面
    の全体にアクリル樹脂を塗布することを特徴とする陶磁
    器風食器の製造方法。
  6. 【請求項6】 ガラス繊維の短繊維が重量比で15〜4
    5%混入されたプラスチックを用いて食器本体を射出成
    形するに際し、該食器本体の表面に凹凸部を形成するも
    のとし、得られた射出成形体に塗装を施したときに、前
    記凹部に塗料が溜まるようになし、又前記食器本体の表
    面の全体にアクリル樹脂を塗布することを特徴とする陶
    磁器風食器の製造方法。
JP17776997A 1997-06-17 1997-06-17 陶磁器風食器及びその製造方法 Pending JPH114741A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT515944A4 (de) * 2014-10-16 2016-01-15 Trumpf Maschinen Austria Gmbh Biegewinkel-Messverfahren

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT515944A4 (de) * 2014-10-16 2016-01-15 Trumpf Maschinen Austria Gmbh Biegewinkel-Messverfahren
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