JPH1147275A - シリンジの打栓装置 - Google Patents

シリンジの打栓装置

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JPH1147275A
JPH1147275A JP9219837A JP21983797A JPH1147275A JP H1147275 A JPH1147275 A JP H1147275A JP 9219837 A JP9219837 A JP 9219837A JP 21983797 A JP21983797 A JP 21983797A JP H1147275 A JPH1147275 A JP H1147275A
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syringe
sleeve
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Ichiro Hamano
一郎 濱野
Masanori Tsunoda
匡謙 角田
Osamu Fukunaga
修 福永
Atsushi Ohara
篤 尾原
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Shibuya Corp
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Shibuya Kogyo Co Ltd
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 押し込み手段13は、ハウジングに連結
したパイプ32と、このパイプ2に対して昇降可能な昇
降部材33を備えている。他方、シール部材6の上面に
は円形の凹部6aを形成している。先ず、昇降部材33
の下端部33bをパイプ32の下端部32aから突出さ
せた状態で押し込み手段13全体を下降させて、シール
部材6の凹部6aに下端部33bを当接させる。そし
て、さらに押し込み手段13全体を下降させて、シール
部材6をスリーブ12に押し込み、その後、押し込み手
段13およびスリーブ12を同期して所定量づつ下降さ
せてスリーブ12の下端をシリンジ3に挿入する。昇降
部材33の下端部33aによって、シール部材6はスリ
ーブ12内を深く押し込まれるが、その際の両部材間の
摩擦抵抗を従来よりも小さく出来る。 【効果】 シール部材6の損傷を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンジの打栓装置に関
し、より詳しくは、薬液を充填した後のシリンジの上方
開口をシール部材で閉鎖するようにした打栓装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液を充填した後のシリンジの上
方開口をシール部材で閉鎖する打栓装置は知られている
(例えば米国特許明細書5,519,984号)。上記
米国特許明細書5,519,984号に開示された装置
は、次のような構成を備えている。すなわち、シリンジ
を保持するポケットを備えた支持部材と、上記支持部材
に保持されたシリンジの上方の位置で概略円柱状をした
シール部材を保持する保持手段と、上方側が拡径した円
筒状に形成されるとともに、上記支持部材と保持手段と
の間に配置したスリーブと、上記保持手段よりも上方側
に設けられて、保持手段が保持するシール部材を押し下
げて上記スリーブ内に押し込む押し込み手段とを備えて
いる。そして、上記押し込み手段の下端部によってスリ
ーブ内にシール部材を押し込んだ状態でスリーブの下端
部をシリンジ内に挿入してから、スリーブをシリンジお
よび押し込み手段に対して相対的に上昇させることで、
シール部材をシリンジに嵌合するようにしている。これ
により、シール部材はシリンジ内に残留し自己の弾性に
よってシリンジ内に密着するので、シリンジの上方開口
がシール部材によって閉鎖されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の装置では、シール部材は概略円柱状となっており、
自然状態におけるシール部材の外径は、シリンジの内径
よりも大きく設定されている。また、一方、押し込み手
段の下端部の外径は、シール部材の外径の半分程度の寸
法に設定されている。そのため、内径が小さなシリンジ
にシール部材を嵌合しようとする場合には、自然状態の
シール部材の外径寸法に対して、スリーブ内に挿入して
圧縮された状態のシール部材の外径の比率が大きくな
る。つまり、シール部材が圧縮される比率が大きくな
り、しかも、その状態において小径とした押し込み手段
の下端部によってシール部材がスリーブ内を押し下げら
れるため、シール部材とスリーブの内周部の摺動抵抗が
大きくなっていたものである。したがって、従来では上
記シール部材が損傷しやすいという欠点が指摘されてい
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、シリンジを保持するポケットを備えた支持部
材と、上記支持部材に保持されたシリンジの上方の位置
で概略円柱状をしたシール部材を保持する保持手段と、
上方側が拡径した円筒状に形成されるとともに、上記支
持部材と保持手段との間に配置したスリーブと、上記保
持手段よりも上方側に設けられて、保持手段が保持する
シール部材を押し下げて上記スリーブ内に押し込む押し
込み手段とを備え、押し込み手段の下端部によってスリ
ーブ内にシール部材を押し込んだ状態でスリーブの下端
部をシリンジ内に挿入してから、スリーブをシリンジお
よび押し込み手段に対して相対的に上昇させることで、
シール部材をシリンジに嵌合するようにしたシリンジの
打栓装置において、上記シール部材の上面に円形の凹部
を形成するとともに、上記押し込み手段の下端部を上記
シール部材の凹部の内径よりも小さな外径を有する小径
部とし、かつこの小径部の軸方向寸法を上記凹部の深さ
よりも大きな寸法に設定したものである。また、第2の
発明は、シリンジを保持するポケットを備えた支持部材
と、上記支持部材に保持されたシリンジの上方の位置で
概略円柱状をしたシール部材を保持する保持手段と、上
方側が拡径した円筒状に形成されるとともに、上記支持
部材と保持手段との間に配置したスリーブと、上記保持
手段よりも上方側に設けられて、保持手段が保持するシ
ール部材を押し下げて上記スリーブ内に押し込む押し込
み手段とを備え、押し込み手段の下端部によってスリー
ブ内にシール部材を押し込んだ状態でスリーブの下端部
をシリンジ内に挿入してから、スリーブをシリンジおよ
び押し込み手段に対して相対的に上昇させることで、シ
ール部材をシリンジに嵌合するようにしたシリンジの打
栓装置において、上記押し込み手段を、ハウジングに連
結したパイプと、このパイプ内に移動可能に嵌合した昇
降部材とから構成して、上記昇降部材の下端部をパイプ
の下端部から出没可能に構成するとともに、上記昇降部
材をパイプに対して軸方向に進退させる駆動源を設けた
ものである。
【0005】
【作用】上記第1の発明によれば、シール部材の上面に
は凹部が形成してあるので、押し込み手段の下端軸部を
先ず上記凹部に挿入し、その状態において、押し込み手
段によってシール部材をスリーブに押し込んでいく。そ
の際、押し込み手段の下端外周部とシール部材の凹部の
周面との間には間隙が維持されているので、スリーブ内
に押し込まれたシール部材は縮径しやすくなり、しか
も、シール部材は、自然状態の時とスリーブ内で圧縮さ
れた時との圧縮比率を従来よりも小さくすることができ
る。そのため、シール部材とスリーブの内周面と摩擦抵
抗を小さくすることができる。したがって、従来に比較
して、シール部材をシリンジ内に円滑に挿入することが
できる。また、シール部材が損傷するのを抑制すること
ができる。また、上記第2の発明によれば、スリーブ内
にシール部材を押し込む時に押し込み手段における昇降
部材の下端部をパイプの下端部よりも下方に突出させて
おき、その突出した昇降部材の下端部をシール部材に当
接させて該シール部材をスリーブ内における下降端まで
に押し込む。この後、昇降部材の下端部をパイプの下端
部と同じ位置よりも退没させる。これにより、押し込み
手段のパイプの下端部とシール部材が当接することにな
り、その状態において、スリーブを押し込み手段および
シリンジに対して相対的に上昇させる。その際、押し込
み手段のパイプの下端部とシール部材とが接触している
ので、昇降部材の下端部がシール部材と接触したままス
リーブが相対的に上昇される場合と比較すると、シール
部材とスリーブとが相対的に摺動することによるシール
部材の損傷を抑制することができる。したがって、従来
に比較してシール部材の損傷を抑制することができる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、図1ないし図2において1はシリンジの打栓装置で
あり、この打栓装置1は反時計方向に所定角度づつ間欠
的に回転される回転体2を備えている。回転体2の外周
部には、円周方向の等間隔位置にシリンジ3を保持する
ポケット2Aを備えている。このポケット2Aは、回転
体2の外周部に形成した半円形の凹部からなり、この凹
部には負圧通路2Bおよび導管4を介して図示しない負
圧源から負圧を導入できるようにしている。なお、シリ
ンジ3がポケット2Aから排出される排出位置Dとその
前後の領域では、各ポケット2Aに負圧が導入されない
ようになっており、他方、その他の回転体2の回転領域
ではポケット2Aに負圧が導入されるようになってい
る。このようにポケット2A内に負圧を作用させること
により、シリンジ3はポケット2A内に確実に保持され
る。図3に示すように、円筒状としたシリンジ3は、そ
の一端を小径にしてそこを先端口部3aとしてあり、ま
た、他端の開口側の外周部につば部3bを備えている。
図1に示すように、打栓装置1の回転体2の隣接位置に
は、想像線で示した別の打栓装置を設けている。この隣
接位置の打栓装置によって、各シリンジ3は、その先端
口部3aにシール手段5(図3)を取り付けられるよう
になっている。このように、隣接位置の打栓装置によっ
て先端口部3aをシール手段5で閉鎖されたシリンジ3
は、受渡位置Aに停止した回転体2のポケット2A内に
順次供給されるようになっている。受渡位置Aにおいて
各ポケット2Aに供給されたシリンジ3は、先端口部3
aが下方に位置し、つば部3bが上方側となるように所
定高さで各ポケット2Aに保持される(図2参照)。受
渡位置Aよりも下流側となる所定領域は充填ゾーンBと
してあり、この充填ゾーンB内に位置する各ポケット2
Aの停止位置の上方に図示しない充填ノズルを配設して
いる。充填ノズルは従来公知のものであり、各ポケット
2Aよりも上方側に支持されて昇降されるようになって
いる。回転体2が所定角度づつ間欠回転して一時停止さ
れた際に、充填ゾーンB内に位置するシリンジ3に上記
充填ノズルによって所定量の充填液が充填されるように
なっている。上記充填ゾーンBよりも回転方向下流側
で、各ポケット2Aが一時停止する位置を打栓位置Cと
している。この打栓位置Cに隣接させて、シール部材6
を打栓位置Cに供給する供給ホイール7を配設してい
る。図3に示すように、シール部材6は概略円柱状のゴ
ムからなり、自然状態における外径は、シリンジ3の内
径よりも少し大きな寸法に設定している。シール部材6
は、その上面に所定の深さで円形の凹部6aを形成して
いる。また、この凹部6aの周面には雌ねじを螺刻して
いる。後述するスリーブ12および押し込み手段13に
よって、シール部材6は打栓位置Cに停止したシリンジ
3に上方側から嵌合されて、シリンジ3の上方側の開口
を閉鎖するようになっている。供給ホイール7は、回転
体2と同期して矢印方向に間欠的に回転されるように構
成している。供給ホイール7には、円周方向等間隔位置
に貫通孔7aを穿設してあり、供給ホイール7が間欠的
に回転して一時停止した際に、供給ホイール7の隣接位
置に設けたアーム8によってシュート11上のシール部
材6を、供給ホイール7の各貫通孔7aに順次嵌合する
ようにしている。そして、供給ホイール7が間欠回転さ
れることによって、供給ホイール7の貫通孔7aに保持
されたシール部材6が打栓位置Cに位置するようになっ
ている。したがって、打栓位置Cでは、下方側にシリン
ジ3が一時停止するとともに、その上方に供給ホイール
7側のシール部材6が一時停止するようになっている。
上記打栓位置Cには、供給ホイール7とポケット2Aに
保持したシリンジ3との間に円筒状のスリーブ12を配
置している。また、この打栓位置Cには、供給ホイール
7の上方に押し込み手段13を配置している。スリーブ
12は、上方側を拡径させてテーパ状としてあり、その
拡径させた内周部の上端の内径は、自然状態におけるシ
ール部材6の外径よりも少し大きな寸法にしている。他
方、上記テーパ状とした拡径部分よりも下方側の内径
は、自然状態におけるシール部材6の外径よりも小さな
寸法に設定してあり、かつスリーブ12の下方側の外径
は、シリンジ3内に余裕を持って挿入できる寸法に設定
している。図4に示すように、フレーム14に筒状ガイ
ド15を立設してあり、この筒状ガイド15に支持軸1
6を摺動自在に貫通させている。そして、支持軸16の
上端部にはブラケット17を連結してあり、このブラケ
ット17の先端部にスリーブ12を鉛直方向となるよう
に連結している。他方、支持軸16の下端部にはナット
部材18を連結している。フレーム14にはねじ軸21
を回転自在に取り付けてあり、このねじ軸21に上記ナ
ット部材18を螺合させている。ねじ軸21はサーボモ
ータ22に連動しており、したがって、サーボモータ2
2が正逆に回転されると、上記スリーブ12が所定量だ
け昇降するようになっている。本実施例では、スリーブ
12は、図4に実線で示した上昇端位置とブラケット1
7を想像線で示した下降端位置とに昇降されるようにな
っている。上昇端位置にあるスリーブ12は、その上端
部が供給ホイール7側のシール部材6の近接下方に位置
しており、かつ、スリーブ12の下端部は、シリンジ3
の近接上方に位置している。これに対して、スリーブ1
2が下降端位置まで下降されると、スリーブ12の下端
部がシリンジ3内から所定寸法だけ挿入されるようにな
っている。次に図4に示すように、フレーム14には別
の筒状ガイド23を立設してあり、この筒状ガイド23
に支持軸24を摺動自在に貫通させている。そして、支
持軸24の上端部にブラケット25を連結してあり、こ
のブラケット25の先端部に押し込み手段13を鉛直方
向となるように連結している。また、支持軸24の下端
部にナット部材26を連結している。フレーム14には
ねじ軸27を回転自在に取り付けてあり、このねじ軸2
7に上記ナット部材26を螺合させている。ねじ軸27
はサーボモータ28に連動しており、したがって、サー
ボモータ28が正逆に回転されると、上記押し込み手段
13が昇降されるようになっている。次に、図5に示す
ように、本実施例の押し込み手段13は、上記支持部材
25に連結した概略円筒状のハウジング31と、このハ
ウジング31の下方内周部に嵌着したパイプ32と、こ
のパイプ32およびハウジング31に摺動自在に貫通さ
せた丸棒状の昇降部材33とを備えている。パイプ32
の外径は、自然状態におけるシール部材6の外径よりも
わずかに小さい寸法で、かつスリーブ12の下方側の内
径よりも少し小さな寸法に設定している。つまり、パイ
プ32は上記スリーブ12内を貫通できるようになって
いる。ハウジング31の上端内周部および下方側の内周
部には、Oリング34,35を装着してあり、それによ
って、昇降部材33の外周部とハウジング31の上下位
置の内周部との間の気密を保持している。ハウジング3
1内にはピストン36を摺動自在に嵌合してあり、この
ピストン36の軸部に昇降部材33における上方部を貫
通させて一体に連結している。また、ハウジング31の
内部空間は、ピストン36よりも上方側を第1圧力室3
7とする一方、ピストン36よりも下方側を第2圧力室
38としている。第1圧力室37は、ハウジング31に
設けたエア通路41とそれに接続した導管42を介して
図示しない圧縮空気の供給源と連通している。また、第
2圧力室38は、ハウジング31に設けたエア通路43
とそれに接続した導管44を介して上述した圧縮空気の
供給源と連通している。そして、圧縮空気の供給源から
両圧力室37,38に交互に圧縮空気を供給できるよう
に構成している。ピストン36の上方側の端面と対向す
るハウジング31の段部端面には、薄板状のゴム45を
接着してあり、またピストン36の下方側の端面と対向
するハウジング31の段部端面にも薄板状のゴム46を
接着している。上記圧縮空気の供給源から第1圧力室3
7内に圧縮空気が供給されると、ピストン36および昇
降部材33は、ピストン36の下方側の端面がゴム46
に当接する下降端位置までハウジング31およびパイプ
32に対して下降される。この時には、昇降部材33の
下端部33bが、パイプ32の下端部よりも下方に突出
するようになっている(図6参照)。他方、上記圧縮空
気の供給源から第2圧力室38内に圧縮空気が導入され
ると、ピストン36および昇降部材33は、ピストン3
6の上方側の端面がゴム45に当接する上昇端位置まで
上昇される。この時には、それまでパイプ32の下端部
32aよりも下方に突出していた昇降部材33の下端部
33bは、パイプ32の下端部よりも僅かに退没するよ
うになっている(図5、図7参照)。さらに本実施例で
は、図5ないし図7に示すように、昇降部材33の下方
側の外径を上方側よりも縮径させた小径部33aとして
あり、この小径部33aの下端部33b(昇降部材33
の下端部)は半球状に形成している。この小径部33a
の外径は、シール部材6に設けた凹部6aの内径の半分
程度の寸法に設定している。また、図6に示したよう
に、昇降部材33の下端部33bがパイプ32aよりも
下方に突出した時の小径部33aの突出寸法は、自然状
態におけるシール部材6の凹部6aの深さの1.5倍程
度の寸法に調整している。 (作動説明)以上の構成に基づく、打栓位置Cにおける
打栓装置1の作動を説明する。先ず、図8に示すよう
に、スリーブ12は上昇端に位置するとともに、押し込
み手段13はその下端部が供給ホイール7よりも上方に
支持された状態において、供給ホイール7によりシール
部材6が打栓位置Cに位置すると同時に、ポケット2A
に保持したシリンジ3が打栓位置Cに位置する。上述し
たように、シリンジ3の先端口部3aはシール手段5で
閉鎖されるとともにシリンジ3内には充填液が充填され
ている。そして、この図8に示す状態では、シリンジ
3、スリーブ12、シール部材6、押し込み手段13の
軸心が一致している。また、この時点では押し込み手段
13の昇降部材33の下端部33bはパイプ32よりも
下方に突出させてあり、その状態において、サーボモー
タ28が回転されることによって押し込み手段13全体
が下降される。このように押し込み手段13が下降され
ることに伴って、その下端部である昇降部材33の下端
部33bが、シール部材6の凹部6aの底部に当接する
ので、シール部材6は供給ホイール7の貫通孔7aから
下方に脱落してスリーブ12の上方内周部に押し込まれ
る(図6、図9)。この時、昇降部材33の下端部33
bの外径は、シール部材6の凹部6aの内径よりも小さ
いので、図6に示すように、スリーブ12内に押し込ま
れたシール部材6は、容易に紡錘形状に弾性変形して縮
径される。押し込み手段13が下降されることに伴っ
て、昇降部材33の突出した下端部33bが当接した紡
錘形状のシール部材6は、スリーブ12内における下降
端位置まで押し込まれる。この時点で、押し込み手段1
3の下降は一旦停止され、この停止時に、それまで突出
していた昇降部材33の下端部33bがパイプ32に対
して上昇されるので、パイプ32の下端部32aよりも
昇降部材33の下端部33bが退没した状態となる(図
7)。そして、この後、図10に示すように、この状態
における押し込み手段13およびスリーブ12が同期し
て、同一量だけ下降される(図10、図11)。これに
より、スリーブ12の下端部がシリンジ3内に挿入さ
れ、それによって、スリーブ12内に嵌合された状態の
シール部材6もシリンジ3内に位置したことになる。こ
のようにして、押し込み手段13およびスリーブ12が
図11に示した下降端の位置まで下降したら、スリーブ
12を元の上昇端まで上昇させる。これによって、スリ
ーブ12はシリンジ3内から抜き取られるとともに、押
し込み手段13の下端部33bに当接した状態のシール
部材6はシリンジ6内に残留して、その残留した位置に
嵌合される。なお、スリーブ12が元の上昇端まで上昇
される時には、押し込み手段13のパイプ32の下端部
がシール部材6の上面と当接するので、昇降部材33の
下端部33bが突出した状態のままでスリーブ12を上
昇させる場合よりも、シール部材6の損傷を抑制するこ
とができる。そして、この後、図13に示すように、押
し込み手段13を元の上昇端の位置まで上昇させる。こ
れによって、打栓位置Cにおいて、シリンジ3へのシー
ル部材6の打栓が終了する。上述のようにして、打栓が
終了したシリンジ3は回転体2の間欠的な回転に伴って
排出位置Dにおいて、回転対2のポケット2Aから取り
外されて、下流側に排出される。上述した本実施例にお
いては、シール部材6の上面に凹部6aを形成してあ
り、また、押し込み手段13の昇降部材33の下端部3
3bはパイプ32の下端部32aから出没自在となって
いるので、スリーブ12の内周部とシール部材6との摩
擦抵抗を小さくすることができる。そして、それによっ
て、シール部材6を円滑にシリンジ3内に嵌合すること
ができるとともに、シール部材6が損傷することを抑制
することができる。なお、上記実施例では、押し込み手
段13が昇降部材33とパイプ32を備えて、昇降部材
33の下端部33bをパイプ32の下端部から出没させ
るようにしているが、次のような構成でもよい。つま
り、図14に示すように、押し込み手段13の下方側を
位置部材から形成して、その下端部にシール部材6側の
凹部6aの内径よりも小さく、かつ、凹部6aの深さよ
りも軸方向寸法が長い小径部13Aを形成しても良い。
このような実施例によっても、上述した最初の実施例と
同様の作用効果を得ることができる。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来に
比較してシール部材の損傷を抑制することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す打栓装置の概略の平面
【図2】図1のII−II線に沿う要部の断面図
【図3】図1に示した打栓装置1で処理するシリンジ3
等の斜視図
【図4】図1のIV−IV線に沿う要部の断面図
【図5】図4に示した構成部材の要部の拡大断面図
【図6】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工程
【図7】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工程
【図8】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工程
【図9】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工程
【図10】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工
程図
【図11】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工
程図
【図12】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工
程図
【図13】シール部材6をシリンジ3に打栓する際の工
程図
【図14】本発明の第2実施例を示す要部の正面図
【符号の説明】
1 打栓装置 2 回転体
(支持部材) 2A ポケット 3 シリンジ 6 シール部材 6a 凹部 12 スリーブ 13 押し込
み手段 31 ハウジング 32 パイプ 33 昇降部材 C 打栓位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 修 静岡県榛原郡金谷町金谷河原588 第一製 薬株式会社静岡工場内 (72)発明者 尾原 篤 静岡県榛原郡金谷町金谷河原588 第一製 薬株式会社静岡工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンジを保持するポケットを備えた支
    持部材と、上記支持部材に保持されたシリンジの上方の
    位置で概略円柱状をしたシール部材を保持する保持手段
    と、上方側が拡径した円筒状に形成されるとともに、上
    記支持部材と保持手段との間に配置したスリーブと、上
    記保持手段よりも上方側に設けられて、保持手段が保持
    するシール部材を押し下げて上記スリーブ内に押し込む
    押し込み手段とを備え、 押し込み手段の下端部によってスリーブ内にシール部材
    を押し込んだ状態でスリーブの下端部をシリンジ内に挿
    入してから、スリーブをシリンジおよび押し込み手段に
    対して相対的に上昇させることで、シール部材をシリン
    ジに嵌合するようにしたシリンジの打栓装置において、 上記シール部材の上面に円形の凹部を形成するととも
    に、上記押し込み手段の下端部を上記シール部材の凹部
    の内径よりも小さな外径を有する小径部とし、かつこの
    小径部の軸方向寸法を上記凹部の深さよりも大きな寸法
    に設定したことを特徴とするシリンジの打栓装置。
  2. 【請求項2】 シリンジを保持するポケットを備えた支
    持部材と、上記支持部材に保持されたシリンジの上方の
    位置で概略円柱状をしたシール部材を保持する保持手段
    と、上方側が拡径した円筒状に形成されるとともに、上
    記支持部材と保持手段との間に配置したスリーブと、上
    記保持手段よりも上方側に設けられて、保持手段が保持
    するシール部材を押し下げて上記スリーブ内に押し込む
    押し込み手段とを備え、 押し込み手段の下端部によってスリーブ内にシール部材
    を押し込んだ状態でスリーブの下端部をシリンジ内に挿
    入してから、スリーブをシリンジおよび押し込み手段に
    対して相対的に上昇させることで、シール部材をシリン
    ジに嵌合するようにしたシリンジの打栓装置において、 上記押し込み手段を、ハウジングに連結したパイプと、
    このパイプ内に移動可能に嵌合した昇降部材とから構成
    して、 上記昇降部材の下端部をパイプの下端部から出没可能に
    構成するとともに、上記昇降部材をパイプに対して軸方
    向に進退させる駆動源を設けたことを特徴とするシリン
    ジの打栓装置。
  3. 【請求項3】 上記シール部材における上面には、上記
    昇降部材の下端部の外径よりも大きな内径を有する円形
    の凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記
    載のシリンジの打栓装置。
  4. 【請求項4】 上記シール部材における凹部の周面には
    雌ねじが形成されていることを特徴とする請求項1およ
    び請求項3に記載のシリンジの打栓装置。
  5. 【請求項5】 上記支持部材は間欠的に回転される回転
    体からなり、上記ポケットはこの回転体の円周方向等間
    隔位置に設けられていることを特徴とする請求項1から
    請求項4のそれぞれに記載のシリンジの打栓装置。
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