JPH1146860A - 容器の蓋体係合構造 - Google Patents

容器の蓋体係合構造

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JPH1146860A
JPH1146860A JP9206955A JP20695597A JPH1146860A JP H1146860 A JPH1146860 A JP H1146860A JP 9206955 A JP9206955 A JP 9206955A JP 20695597 A JP20695597 A JP 20695597A JP H1146860 A JPH1146860 A JP H1146860A
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JP
Japan
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lid
projection
container
locking
opening
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JP9206955A
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English (en)
Inventor
Toru Goto
亨 後藤
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の蓋体を容器の開口部天頂に確実に係合
係止し、揺動や衝撃により離脱し難く、使用経時で寸法
変動に対応し得る耐久性ある係合構造の提供。 【解決手段】 容器本体2の開口部の周部を包囲して固
定した肩部材3に、蓋体21を螺合等によって係合する
構造で、これらがそれぞれの螺合により当接する部位と
した肩部材の突出部7の上面7aと蓋体21の摘み部2
3の下面23aとの少なくとも一方に係止用突起8を設
け、これに対応した他方にこれに係合する突起受け部2
4を設けるとともに、これら係合突起8と突起受け部2
4の少なくとも一方を舌片状板10の如き弾性部材に保
持せしめた構造としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用液体容器等
の容器の開口部に装着する蓋体係合構造であり、着脱操
作が簡単で、しかも装着した蓋体が不測の事態で脱離す
る恐れがなく、かつ蓋停止位置を一定にできる容器の蓋
体係合構造である。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯用液体容器の蓋体係合構造と
しては、容器本体の開口部外周にネジ部を設けるととも
に、これに装着する外蓋の開口端部内壁に前記ネジに螺
合するネジ部を形成し、前記容器本体の開口部の外周に
外蓋を螺合して装着するような、螺合ネジ方式が一般に
用いられている。そしてこの螺合ネジ方式では、通常の
一条ネジ方式の他に、二条以上のネジ条数とした多条ネ
ジ方式や、周方向に沿って適当な間隔をおいて短寸のネ
ジ条を設けて螺合域を短くした短寸方式がある。
【0003】しかしながら、前記各方式にはそれぞれ問
題点があった。即ち、一条ネジ方式にあっては、停止位
置は定位置になるものの、ネジ導入部が一個所であるの
で螺合に手間がかかるとともに、一回転以上回転しない
と螺合し得ない不都合が生じる場合がある。また、二条
以上の多条方式にあっては、停止位置が不定であって、
外観に方向性の特徴がある器物にあっては特徴を損なう
問題が生じる。さらに短寸方式にあっては、蓋の着脱の
操作は簡単になるが、携帯して持ち運ぶ間の揺動により
ネジが弛み易く、蓋が知らぬ間に離脱する恐れがある等
の不都合があった。
【0004】このようなことより、上記各不都合を解消
するため、特開平7ー225号公報に開示されている容
器の蓋体係合構造に関する発明の如き係合構造が提案さ
れた。この係合構造を、図8に容器本体の肩部材50と
外蓋81との係合構造の展開図を図示して説明する。容
器本体の肩部材50の開口部外周に、段違いの突起部5
1〜56を複数設けてなる。一方、これに係合する外蓋
81の内周壁には、前記肩部材51に設けた突起部間に
生じる溝57〜63に対応して係合する係合爪82、8
3、84を設け、そして前記溝に外蓋81の係合爪84
の回動を規制する係止壁64を配したものである。
【0005】この係合構造では、容器本体の肩部材50
の外周に沿って配した突起部51〜56により形成され
た溝57〜63に、前記突起部51〜56を間隙を隔て
て配置して形成した係合爪導入口66〜69より外蓋8
1の内周壁に設けた係合爪82、83、84を導入す
る。そして、外蓋81を矢印方向に回転させることによ
り係合爪82、83、84は、それぞれ溝にしたがって
移動し、低い位置に配した係合爪84は下の溝62を経
て溝59に係合し、係合爪83は溝63、61を経て溝
60に、また係合爪82は溝58、57、63を経て溝
61に係合する。そして更に回転することにより、最終
的に係合爪84が停止壁64を乗り越え、係止用溝65
に入り、外蓋81の開方向への回動を停止壁64が規制
する。このようにして外蓋は容器本体の肩部材50に容
器本体の開口部を被蓋して係止され、携帯時の揺動や軽
い衝撃に遭遇しても外蓋81が脱離しない構造としたも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た係合構造では、容器本体の肩部材の外周に設ける係合
溝用の突起部と、前記溝に係合せしめるため外蓋の内周
壁に設ける係合爪とがそれぞれ直径方向に突出する構造
となるので、これらを弛みがなく、また堅くならずに適
切な係合と平滑な回動を確保するために、上記各突起の
設計、寸法管理が煩雑であった。また、外蓋はコップと
して使用されるので使用にしたがって、外蓋の形状が偏
心等の変化をし、この結果上記した外蓋の係合爪が肩部
材の溝に滑らかに係合しなくなったり、回動しなくなっ
たりすることがあった。更に使用するに従って、前記肩
部材の突起部と外蓋の係合爪とは相互の摺動により摩耗
し、最終的に係止壁による外蓋の係止が不十分となる等
の不都合があった。
【0007】その上、上記した事態により、外蓋を肩部
材に係止したことを感知するための、係止爪が停止壁を
乗り越えるときに生ずるクリック感が一定でなくなり、
係止の確認が不明瞭となる不都合もあった。このような
ことから、本発明は上記不都合を解消し、容器の蓋体を
容器の肩部材に確実に定位置に係合係止し得るととも
に、使用によって生じる変化に対して影響を受け難い係
合係止構造として寸法管理を容易にし、更に摩耗による
寸法の変動が生じ難く、耐久性を向上した容器の蓋体係
合構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記不都合を解消し、上
記目的を達成するため、本発明の請求項1では、容器本
体と該容器本体の開口部に螺合する蓋体との係合構造で
あって、容器本体の蓋体係合部と蓋体の少なくなくとも
一方に蓋体固定用の舌片状板よりなる弾性部材に配した
係止用突起を一体に設けてなるとともに、これに対応す
る他方に前記係止用突起が係合する突起受け部が設けら
れてなることを特徴とする容器の蓋体係合構造とし、請
求項2では、前記係止用突起及び突起受け部は容器本体
の開口部面に対して平行な面に配設されてなることを特
徴とする請求項1に記載の容器の蓋体係合構造とし、請
求項3では、前記係止用突起及び突起受け部は容器本体
の開口の軸心に平行な面に配設されてなることを特徴と
する請求項1に記載の容器の蓋体係合構造としたもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の容器の蓋体係合構造は、
液体等を収容して携行する魔法瓶等の如き液体容器の開
口部に被蓋する蓋体を螺合して装着係止する係合構造
で、螺合する容器本体の開口部の蓋体係合部と蓋体との
少なくとも一方にその螺合終端部近傍位置に係止用突起
を設け、他方にこれに対応する螺合終端部近傍位置に前
記係止用突起と係合する突起受け部を設けて、螺合終点
部で係止用突起と突起受け部が係合して蓋体を容器に装
着係止せしめる。
【0010】そして前記係止用突起を、容器本体の開口
部と蓋体の少なくとも一方の、蓋体を被蓋する容器本体
の開口部の平面と平行な面、即ち螺合での前進で両者が
最終的に当接する接触面に位置して設けるとともに、こ
れに対応する容器本体の開口部または蓋体の対応位置に
突起受け部を設けて、これらの係止用突起と突起受け部
とを係合せしめて、蓋体を容器本体の開口部に装着係止
し、装着した蓋体の回動を規制するものである。
【0011】また、他の実施の形態として、前記係止用
突起を、容器本体の開口部と蓋体の少なくとも一方の、
蓋体を被蓋する容器本体の開口部の軸心と平行な面、例
えば容器本体と蓋体との螺合当接面に設け、これに対応
する容器本体の開口部または蓋体の対応位置に突起受け
部を設けて、これらの係止用突起と突起受け部とを係合
せしめて、蓋体を容器本体の開口部に装着係止し、装着
した蓋体の回動を規制するものである。
【0012】そして、前記係止用突起及び突起受け部の
少なくとも一方を蓋体係合部及び蓋体に一体にして形成
した舌片状板よりなる弾性部材に保持することにより、
これらの係合、離脱を確実にし、かつこれらの操作を柔
軟になし得るようにするとともに、蓋体の経時の使用に
よる寸法変動を吸収し、蓋体の装着係止を常に保持可能
として寸法管理を容易にし、かつ前記係止用突起の摩耗
による寸法の変動の影響を抑止して耐久性の向上を可能
としたものである。
【0013】
【実施例】次に実施例を2つ例示して本発明の容器の蓋
体係合構造を具体的に説明する。 [実施例1]図1、図2及び図3は本発明の容器の蓋体
係合構造の一例を説明するもので、図1は本発明の容器
1の開口部に蓋体21を係合する構造を説明するための
側面図である。容器1は例えば金属製魔法瓶、ガラス製
魔法瓶、水筒等液体を収容して携行する容器であり、所
望する物を収容する容器本体2と、該容器本体2の開口
部の周部を包囲して配置されて、該部に緊密に係合装着
されている肩部材3よりなっている。そして該肩部材3
の軸心頂部には容器本体の開口部を封止するための中栓
4が螺合して着脱可能に装着されているとともに、肩部
材3の側部に携行用の把手5が収納可能なようにその端
部が回転自在に軸支されて配されている。
【0014】このような容器本体2の開口部に中栓4を
施栓した容器1の天頂部を被包して蓋体21が装着され
るものである。そこで本発明では前記中栓4を配した肩
部材3の外壁周部3aの下方に、周方向に沿って走る雄
ネジ6を形成するとともに、該雄ネジ6の下部に拡径し
て形成されている鍔状部3bの上面と面一に、その上面
がつながって外方に延びる突出部7が設けられている。
そして該突出部7の下部は箱状に形成されていて、携行
用把手5の一端を軸支する軸受け部を形成している。
【0015】一方前記鍔状部3bの上面と面一につなが
って外方に突出する突出部7の上面7aには、図2で図
示する肩部材3の平面図で示す如く、係止用突起8が配
されている。そして、該係止用突起8は上方よりの押圧
により下方に押し下げられ、押圧の解除により原状に復
するよう弾性部材で保持されている。図示した図2にお
いては、係止用突起8の周部にコの字状の切り込み9を
入れて、基部10aを基点に上下に可撓性のある弾性を
有する舌片状板10として、該舌片状板10上に係止用
突起8を配して、係止用突起8に上下方向の弾性を付与
している。なお、前記突出部7の上面7aは、容器本体
2の開口部の平面と平行な面であるので、開口部を含む
肩部材3に螺合する蓋体21の前進により、その終端で
蓋体21の開口端21aを受けとめ、これを係合係止せ
しめ得るものである。
【0016】次に、前記肩部材3に螺合する蓋体21
は、図3に図示する蓋体の底面図に示す如く、その内周
壁21bの開口端21aの近傍に周方向に沿って走り、
前記肩部材3の外周3aに設けた雄ネジ6と係合する雌
ネジ22が設けられている。また蓋体21の外壁21c
には、その下面23a部が開口端21a面と面一に外方
に延出し、その延出端は外壁に沿って突出して上方に延
びている摘み部23が設けられている。そして該摘み部
23の前記下面23aには、前記肩部材3の突出部7の
上面7aに設けた係止用突起8に係合する突起受け部2
4が設けられている。この突起受け部24は、係止用突
起8が係合可能であれば如何なる形状でもよい。例えば
突起受け部24としては係止用突起8が嵌まる凹部形状
にしたり、また突起形状でもよい。なお突起形状の場
合、この突起形状の突起受け部24や係止用突起8が弾
性部材に保持されているので、相互に容易に乗り越し合
って係合して同様な係止効果を奏する。
【0017】なお、前記外壁21cに突出して設けた摘
み部23の下面23aの平面形状は、当接係合する肩部
材3の突出部7の上面7aの平面形状と整合することが
外観上や、また係止用突起8と突起受け部24との確実
な係合係止を確保する上で好ましい。なおまた、前記雌
ネジ22は、前記肩部材3に設けた雄ネジ6との螺合終
点または終点近傍で、蓋体21の前記突起受け部24が
肩部材3の前記係止用突起8に係合するよう設計し配設
することが必要であることは勿論である。
【0018】上記した構造の容器1への蓋体21の係合
係止は次の通り行われる。容器本体2の上部開口部に装
着された肩部材3に、その天頂部より蓋体21をその開
口端21aより挿入し、該蓋体21を回動して肩部材3
の雄ネジ6に蓋体21の雌ネジ22を螺合せしめて、蓋
体21を容器1に係合する。そして、更に蓋体21を回
動して前進せしめ、回動が終点になると蓋体21の開口
端21aが肩部材3のの鍔状部3bの上面に当接すると
ともに、蓋体21の摘み部23の下面23aに設けた突
起受け部24が肩部材3の突出部7の上面7aに配した
係止用突起8と係合する。この時係止用突起8は可撓性
を有する舌片状板10の如き弾性部材に保持されている
ので極めて平滑に係合される。この結果蓋体21は容器
1の天頂部に肩部材3を介して係止固定されるととも
に、肩部材3の突出部7と蓋体21の摘み部23が合致
して一体化した外観を呈して係合し、携行時の揺動や衝
撃によって脱離することなく確実に係止保持される。
【0019】また、装着した蓋体21を容器1より取り
外す時には、装着の時とは逆方向に蓋体21を回動する
ことにより、係合されている係止用突起8と突起受け部
24は周方向に摺動して離脱する。この時係止用突起8
は突起受け部24から平面に強制的に脱出させられる
が、上記した通り係止用突起8は弾性部材に保持されて
いるので、脱出時に上方よりの負荷で下方に押し下げら
れて極めて容易に脱出して離脱せしめることができる。
このように係止用突起8が弾性部材で保持されているこ
とにより、これと突起受け部24との係合時や脱出離脱
時の係合、離脱が極めて平滑に行われるばかりでなく、
突起の摩耗が減少し、その結果長期にわたって確実な係
止作用を保持することが可能となる。更に、係止用突起
8または突起受け部24の周部にコの字状の切り込みを
入れて舌片状の弾性部材としているので部品点数を少な
くし得て、安価にすることができる。
【0020】なお、前記実施例1では係止用突起8を舌
片状板10よりなる弾性部材に保持している例を例示し
たが、これに限定されるものでなく突起受け部24を舌
片状板10よりなる弾性部材に保持しても同様な作用効
果を奏することは勿論である。また係止用突起8と突起
受け部24の両方を舌片状板10よりなる弾性部材に保
持しても同様な作用効果を奏する。特に、係止用突起8
と突起受け部24とを突起にした突起同志の係合の場合
その効果は著しい。なおまた、これらを保持する弾性部
材としては、上記した通りコイルバネ、板バネでも良
い。また更に設置する係止用突起8と突起受け部24は
前記実施例1とは逆に肩部材3に突起受け部24を設
け、蓋体21に係止用突起8を設けても良く、また複数
個設けても良いことは勿論であり、少なくともいずれか
一方に係止用突起8を設け、これに対応して他方に突起
受け部24を設ければ同様な作用効果を奏するものであ
る。
【0021】なお更に、前記実施例1では係止用突起8
や突起受け部24は、肩部材3に外方に突出する突出部
7を設け、また該突出部7に整合して係合する蓋体21
に突出摘み部23を設けて、これらの上面や下面に配設
した例を示して説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、これら係止用突起8や突起受け部24は
蓋体の螺着終着点で蓋体21の開口端21aと当接する
面であって、例えば肩部材3の鍔状部3bの上面の如
く、容器本体2の開口部の平面と平行である面であれば
如何なる場所でも配設することができ、勿論同様な作用
効果を奏する。
【0022】[実施例2]次に別の実施例を図4、図
5、図6及び図7により説明する。なお、前記実施例1
での説明で図1、図2、及び図3に図示した構成部と共
通する構成部には同一符号を付し、詳細な説明は省略す
る。実施例2の特徴は図4の容器の蓋体係合構造の側面
図及び図5の肩部材の平面図に図示されている如く、係
止用突起18を、蓋体21を容器1の天頂を覆って被蓋
するために、これを螺合する肩部材3の外壁周部3aの
下方に設けた雄ネジ6に沿ってその螺合終端近傍に設け
たものである。そしてこの係止用突起18はこれをコの
字状の切り込み9を入れて基部10aを基点にして外壁
周部3aの直径方向の内外に撓む可撓性のある弾性を付
与した舌片状板10に保持されている。なお、該可撓性
を付与した舌片上板10に代えて前記係止用突起18を
コイルバネ、板バネあるいはゴム板等の弾性部材に保持
させてもよい。
【0023】一方容器1の天頂部に被蓋する蓋体21に
は、図6に図示する底面図及び図7に図示する図6の底
面図のAーA断面図に示す如く、その内周壁21bの開
口端21aの近傍で周方向に沿って走り、前記肩部材3
の外壁周部3aに設けた終端雄ネジ6に螺合する雌ネジ
22aが設けられている。そしてこの雌ネジ22aの螺
合の進行方向の先端には、前記肩部材3の外壁周部3a
の雄ネジ6の螺合終端近傍に設けた係止用突起18に係
合せしめる突起受け部28が設けられている。
【0024】この突起受け部28は、係止用突起18が
係合可能であれば如何なる形状でもよい。例えば突起受
け部28としては図6、図7に図示する如く、係止用突
起18が嵌まる凹部形状にしたり、また突起形状でもよ
い。突起形状とした場合、この突起形状の突起受け部2
4や係止用突起18が弾性部材に保持されているので、
相互に容易に乗り越し合って係合して同様な係止効果を
奏する。なお、前記雌ネジ22aは、前記肩部材3に設
けた雄ネジ6との螺合終点または終点近傍で、蓋体21
の内周壁21bに設けた前記突起受け部28が肩部材3
の前記係止用突起18に係合し、かつ、肩部材3の突出
部7と蓋体21の摘み部23配設されている場合には、
その位置でこれらの肩部材3の突出部7と蓋体21の摘
み部23とが合致するよう設計し配置することが必要で
あることは勿論である。
【0025】以上のように、実施例2の蓋体の係合構造
の特徴は、蓋体21を容器1の天頂部を被って装着して
これを係止するための係止用突起18とこれに突起受け
部28を、螺合面、即ち、容器本体2の開口部の軸と平
行な面に設けたものである。この点、実施例1では係止
用突起8とこれに突起受け部24とが、容器本体2の開
口部の平面と平行な面に設けたものとで、設置位置がそ
れぞれ相異はするが、その作用効果は殆ど同様な作用効
果を奏する。
【0026】この実施例2の容器1への蓋体21の係合
係止は、前記実施例1と同様であり、これを図4によっ
て説明する。容器本体2の上部開口部に装着された肩部
材3に、その天頂部より蓋体21をその開口端21aよ
り挿入し、該蓋体21を回動して肩部材3の雄ネジ6に
蓋体21の雌ネジ22a、22bを螺合せしめて、蓋体
21を容器1に係合する。そして、更に蓋体21を回動
して前進せしめ、回動が終点に近い位置になると、蓋体
21の内周壁21bの雌ネジ22aの進行方向先端に設
けた突起受け部28が肩部材3の外壁周部3aに設けた
終端の雄ネジ6の螺合終端近傍に配した係止用突起18
と係合する。この時係止用突起18は可撓性を有する舌
片状板10の如き弾性部材に保持されているので極めて
平滑に係合される。
【0027】この結果蓋体21は容器1の天頂部に肩部
材3を介して係止固定され、携行時の揺動や衝撃によっ
て脱離することなく確実に係止保持される。そして、こ
の実施例2の係合構造では蓋体の螺合面の如く係合する
肩部材3と蓋体21との摺接する面に係止用突起18と
突起受け部28を配置したので、蓋体21を容器1に遊
びがなくより確実に装着係止ができ、揺動や衝撃による
脱離が殆ど生じることがない。
【0028】一方蓋体21を取り外す場合は、螺合ネジ
を後退する方向に蓋体21を回動することにより、係止
用突起18に係合されている突起受け部28は回動方向
に摺動して離脱する。この時係止用突起18は突起受け
部28から平面に強制的に脱出させられるが、上記した
通り係止用突起18は舌片状板10の如き弾性部材に保
持されているので、径方向に弾性的に押圧されて極めて
容易に脱出して離脱せしめ得ることができる。このよう
に係止用突起18が弾性部材で保持されていることによ
り、これと突起受け部28との係合時や脱出離脱時の係
合、離脱が極めて平滑に行われるばかりでなく、突起の
摩耗が減少し、その結果長期にわたって確実な係止作用
を保持することが可能となる。
【0029】なお、前記実施例2では弾性部材に係止用
突起18を保持している例を例示したが、これに限定さ
れるものでなく突起受け部28を舌片状板10よりなる
弾性部材に保持しても同様な作用効果を奏することは勿
論である。また係止用突起8と突起受け部24の両方を
舌片状板10よりなる弾性部材に保持しても同様な作用
効果を奏する。特に、係止用突起8と突起受け部24と
を突起にした突起同志の係合の場合その効果は著しい。
また、これらを保持する弾性部材としては上記した通
り、コイルバネ、板バネ等でもよい。また更に設置する
係止用突起18と突起受け部28は、前記実施例2で説
明したのとは逆に肩部材3の外壁周部3aに突起受け部
28を設け、蓋体21の内周壁21bに係止用突起8を
設けても良く、また複数個設けても良いことは勿論であ
り、少なくともいずれか一方に係止用突起18を設け、
これに対応して他方に突起受け部28を設ければ同様な
作用効果を奏するものである。
【0030】なお更に、前記実施例2では係止用突起1
8や突起受け部28は、肩部材3と蓋体21との螺合面
に配設した例を示して説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、蓋体21は容器本体2の開口部を
被蓋するものであるので、蓋体21を係合係止するこれ
ら係止用突起18や突起受け部28は、蓋体21が当接
する面であって、容器本体2の開口部の軸と平行である
面であれば如何なる場所でも配設することができ、勿論
同様な作用効果を奏する。
【0031】
【発明の効果】本発明の容器の蓋体係合構造は上記した
形態で実施され、以下に記載のような効果を奏する。従
来の蓋体の螺合による係合構造に一部の係止部材を付加
したもので、構造が極めて簡単であり、製作が容易で安
価である。それにも拘わらず係止が極めて確実に保持さ
れ、かつ揺動や衝撃による脱離が生づることが殆どな
く、安全に携行することができる。その上、本発明の係
合構造は、定位置に係止用突起とこれに係合する突起受
け部を配するようにしたので、容器とこれに被蓋する蓋
体を定位置に位置決めする設計が容易にでき、この結果
別体の容器と蓋体とを係合によって、種々の特徴ある意
匠外観を設計企画することができる。
【0032】また、係止用に設けた係止用突起、あるい
はこれに係合する突起受け部を舌片状板よりなる弾性部
材に保持せしめるようにしたので、これらの係合、離脱
時の抵抗負荷を弾性によって受け止め吸収し、これら相
互の摺動による接触摩擦を低減するので、係止用突起の
摩耗を低減し、使用経時による寸法の変動が少なく、確
実な蓋体の係合係止を長期にわたって保持し得て耐久性
が向上し得る。更に、上記した如く係合係止用構造が、
単なる係止用突起とこれに突起受け部との結合する極め
て簡単な構造であり、しかもこれらが弾性部材に保持さ
れているので、製造時の寸法誤差や、使用経時に伴う寸
法変動を吸収し得て、寸法管理が容易になるとともに、
設計、製造作業を容易にする等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の容器の蓋体係合構造の一例を説明す
る側面図である。
【図2】 図1に図示した係合構造の一例の肩部材の平
面図である。
【図3】 図1に図示した係合構造の一例の蓋体の底面
図である。
【図4】 本発明の容器の蓋体係合構造の他の例を説明
する側面図である。
【図5】 図4に図示した係合構造の他の例の肩部材の
平面図である。
【図6】 図4に図示した係合構造の他の例の蓋体の底
面図である。
【図7】 図5に図示した蓋体の底面図のA−A断面図
である。
【図8】 従来の容器の蓋体係合構造を説明する係合部
の展開図である。
【符号の説明】
1…容器、 2…容器本体、 3…肩部材、 3a…肩
部材の外壁周部、3b…肩部材の鍔状部、 4…中栓、
5…携行用把手、 6…雄ネジ、7…突出部、 7a
…突出部の上面、 8、18…係止用突起、9…コの字
状切り込み、 10…舌片状板、 21…蓋体、21a
…蓋体の開口端、 21b…蓋体の内周壁、 21c…
蓋体の外壁、22…雌ネジ、 23…摘み部、 23a
…摘み部の下面、24、28…突起受け部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と該容器本体の開口部に螺合す
    る蓋体との係合構造であって、容器本体の蓋体係合部と
    蓋体の少なくなくとも一方に蓋体固定用の舌片状板より
    なる弾性部材に配した係止用突起を一体に設けてなると
    ともに、これに対応する他方に前記係止用突起が係合す
    る突起受け部が設けられてなることを特徴とする容器の
    蓋体係合構造。
  2. 【請求項2】 前記係止用突起及び突起受け部は容器本
    体の開口部面に対して平行な面に配設されてなることを
    特徴とする請求項1に記載の容器の蓋体係合構造。
  3. 【請求項3】 前記係止用突起及び突起受け部は容器本
    体の開口の軸心に平行な面に配設されてなることを特徴
    とする請求項1に記載の容器の蓋体係合構造。
JP9206955A 1997-07-31 1997-07-31 容器の蓋体係合構造 Pending JPH1146860A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100622706B1 (ko) * 2004-08-27 2006-09-19 김홍배 용기의 덮개 및 수납통용 개폐장치
CN107788676A (zh) * 2016-09-07 2018-03-13 邬惠林 倒了也不会漏水的水瓶

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