JPH1146361A - 画像圧縮方法、画像圧縮装置、デジタルカメラ、携帯情報端末、画像伸張装置、並びに、画像伝送システム - Google Patents

画像圧縮方法、画像圧縮装置、デジタルカメラ、携帯情報端末、画像伸張装置、並びに、画像伝送システム

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JPH1146361A
JPH1146361A JP9199898A JP19989897A JPH1146361A JP H1146361 A JPH1146361 A JP H1146361A JP 9199898 A JP9199898 A JP 9199898A JP 19989897 A JP19989897 A JP 19989897A JP H1146361 A JPH1146361 A JP H1146361A
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pixel
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JP9199898A
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English (en)
Inventor
Eiji Atsumi
栄司 渥美
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来からある有線伝送路用画像伸張装置をそ
のまま無線伝送路用に転用すると、無線伝送路の狭帯域
特性に起因して、ブロック歪みを防止しつつ良好な画像
伝送速度を確保することはできなかった。 【解決手段】 本発明は、入力画像の画素数を削減する
とともとに、ジェイペグベースライン方式にて輝度情報
を削減するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の画素がマ
トリックス状に配列されたデジタル画像を圧縮/伸張す
るための技術に係り、例えば、PHSやセルラーフォン
などの伝送レート(帯域)が制限された伝送路を介して
上記デジタル画像を良好に伝送することが可能な画像圧
縮方法、画像圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル画像を伝送するシステム
としては電話回線などの有線伝送路を利用したものがあ
る。図8は「マルチメディア符号化の国際標準(丸善書
店出版、平成3年6月)」に記載された有線伝送路用画
像伝送システムのブロック図である。図において、10
aは当該画像伝送システムに入力される入力画像であ
り、10pは当該入力画像をジェイペクベースライン方
式(JPEGbaseline方式)により圧縮して圧
縮データを出力する有線伝送路用画像圧縮装置であり、
10gは当該圧縮データであり、10hは当該圧縮デー
タを送信する電話回線などの有線伝送路であり、10q
は上記有線伝送路10hから入力された圧縮データをジ
ェイペクベースライン方式により伸張して伸張画像を出
力する有線伝送路用画像伸張装置である。
【0003】また、上記有線伝送路用画像圧縮装置10
pにおいて、10bは当該入力画像を8×8などのブロ
ックに分割し、各ブロック毎に離散コサイン変換方式
(ディスクリート・コサイン・トランスフォーム方式)
によりDCT係数を演算するDCT手段であり、10d
は10cの量子化テーブルを参照しながら当該DCT係
数のDC成分とAC成分とを量子化する量子化手段であ
り、10fはl0eの符号化テーブルを参考にしながら
当該量子化データをエントロピー符号化するエントロピ
ー符号化手段である。
【0004】更に、上記有線伝送路用画像伸張装置10
qにおいて、10kはl0jの復号化テーブルを参考に
しながら上記圧縮データ10gをエントロピー復号化す
るエントロピー復号化手段であり、10mは10lの逆
量子化テーブルを参照しながら復号化データを逆量子化
して各ブロック毎のDCT係数を出力する逆量子化手段
であり、10nは当該各ブロック毎のDCT係数から各
ブロックを構成する各画素の輝度データを再生する逆D
CT手段である。
【0005】次に動作について説明する。まず、上記D
CT手段10bが上記当該入力画像10aを8×8など
のブロックに分割し、各ブロック毎に離散コサイン変換
方式(ディスクリート・コサイン・トランスフォーム方
式)によりDCT係数を演算し、上記量子化手段10d
が当該DCT係数のDC成分とAC成分とを量子化し、
上記エントロピー符号化手段10fが当該量子化データ
をエントロピー符号化することで、上記入力画像10a
の圧縮データ10gが上記有線伝送路用画像圧縮装置1
0pから上記有線伝送路10hに出力される。
【0006】次に、エントロピー復号化手段10kが上
記有線伝送路10hから入力された圧縮データ10gを
エントロピー復号化し、上記逆量子化手段10mが復号
化データを逆量子化して各ブロック毎のDCT係数を出
力し、上記逆DCT手段10nが当該各ブロック毎のD
CT係数から各ブロックを構成する各画素の輝度データ
を再生することで、上記有線伝送路用画像伸張装置10
qから上記符号化データの伸張画像10oが出力され
る。
【0007】以上のようにして、従来の有線伝送路用画
像伝送システムは入力画像10aを有線伝送路10hを
利用して伝送することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の有線伝送路用画
像伝送システムは以上のように構成されているので、例
えばPHSやセルラーフォンなどの伝送レート(帯域)
が制限された伝送路を介して上記デジタル画像を良好に
伝送することができなかった。
【0009】以下、その理由を詳細に説明する。上記P
HSやセルラーフォンなどの携帯端末は、最大でも32
Kbpsの伝送レートである。これに対して、画像情報
は、例えば比較的画素数の少なくないデジタルカメラで
あっても320ドット×240ドット画素数を有し、こ
の画像が8ビット階調のモノクロ画像だとしても、61
4.4Kbitの情報量を有する。従って、上記記PH
Sやセルラーフォンなどの携帯端末を利用して当該画像
を伝送しようとした場合には、その画像の伝送速度を考
慮すると、少なくとも画像を1/20以上、あるいは1
/30以上にまで圧縮しなければならない。なお、各種
の制御情報や伝送路データ誤りを検出/訂正するための
情報をも伝送する必要があるので、1/30まで画像を
圧縮したとしても1フレームの伝送が完了するまでには
1分以上が必要である。
【0010】他方、上記図8に示す従来の有線伝送路用
画像伝送システムでは、ジェイペグベースライン方式に
より画像を圧縮しているが、このジェイペグベースライ
ン方式は、各ブロック毎に独立して圧縮を行ない、これ
により画像全体を圧縮させるブロック符号化方式の一種
である。従って、画像の圧縮率が高くなればなるほど
(各ブロックが利用できるビット数が減れば減るほ
ど)、伸張画像に発生するブロック歪みが顕在化して画
質劣化が激しくなってしまうことになり、上記ジェイペ
グベースライン方式では一般的に1/10以上の圧縮率
は利用されていない。ちなみに、上記デジタルカメラで
の画像圧縮率は1/10である。
【0011】従って、今日広く普及している有線伝送路
を利用した画像伝送システムを応用して、ジェイペグベ
ースライン方式などのブロック符号化方式に画像を圧縮
して、当該圧縮画像を無線伝送路を使用して伝送した場
合には、実用的な伝送速度にて伝送しようとするとブロ
ック歪みによる画質劣化が激しく視認されてしまうこと
になり、他方、当該ブロック歪みを抑制して伝送しよう
とすると非常に長い伝送時間が必要となってしまい、い
ずれにしてもデジタル画像を良好に伝送することはでき
なかった。
【0012】ところで、従来には、特開昭63−292
769号公報などのように上記ジェイペグベースライン
方式以外の圧縮方式にて画像を圧縮して伝送する技術が
提案されている。ちなみに、上記公報には、入力画像を
縮小して更に圧縮符号化することで符号化データを生成
するとともに、上記縮小した段階の画像を再拡大して得
られる画像と上記入力画像との排他論理和データを生成
して、これら符号化データおよび排他論理和データを出
力する画像圧縮方式が提案されている。そして、このよ
うな圧縮方式を利用して画像伝送システムを構築するこ
とが考えられる。
【0013】しかしながら、今日において上記ジェイペ
グベースライン方式は有線伝送路における圧縮方式とし
て広く利用されている。従って、無線伝送路における画
像伝送システムを上記ジェイペグベースライン方式以外
の圧縮方式を利用して構築してしまった場合には、有線
伝送路に接続された各種の情報端末、例えばパーソナル
コンピュータ、ワークステーションなどの各種情報機器
との間でのデータ互換性が失われてしまう。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、伝送レート(帯域)が制限された
伝送路を介して上記デジタル画像を良好に伝送すること
ができる画像圧縮方法、画像圧縮装置、デジタルカメ
ラ、携帯情報端末、画像伸張装置、並びに、画像伝送シ
ステムを得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る画像圧縮方法は、複数の画素がマトリックス状に配列
された入力画像に対して画素数を削減する画素数削減処
理を行なった後、複数の画素に対してブロック符号化処
理を行なうものである。
【0016】請求項2記載の発明に係る画像圧縮装置
は、入力画像を構成する複数の画素に対して画素数を削
減する処理を行なって当該入力画像の画素数よりも少な
い画素数からなる低画素化画像を生成する画素数削減部
と、当該低画素化画像に対して複数の画素単位で符号化
処理を行なって符号化データを生成するブロック符号化
部とを有し、当該符号化データを上記入力画像の圧縮デ
ータとして出力するものである。
【0017】請求項3記載の発明に係る画像圧縮装置
は、画素数削減部が、デジタル画像の各辺の画素数の削
減率が3/4倍から1/4倍となるように画素数削減処
理を行なう一方で、ブロック符号化部が、ジェイペクベ
ースライン方式にて低画素化画像に対する符号化処理を
行なうとともに、10から80のクオリティパラメータ
にて符号化処理を行なうものである。
【0018】請求項4記載の発明に係る画像圧縮装置
は、画素数削減部が、入力画像を構成する複数の画素に
対して複数の画素毎に輝度の平均値を求め、当該輝度平
均値を当該複数の画素の輝度に置き換える平均値フィル
タリング処理手段と、上記輝度平均値に係る複数の画素
毎に1つの画素を残すように間引き処理を行なう間引き
処理手段とを有し、当該間引き処理により得られる低画
素化画像の画素数が上記入力画像の画素数の1/2倍以
上1/4倍以下であるものである。
【0019】請求項5記載の発明に係る画像圧縮装置
は、画素数削減部が、入力画像を構成する複数の画素に
対して複数の画素毎に1つの画素を残すように間引き処
理を行なう間引き処理手段を有し、当該間引き処理によ
り得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の画素
数の1/2倍以上1/4倍以下であるものである。
【0020】請求項6記載の発明に係る画像圧縮装置
は、画素数削減部が、入力画像を構成する複数の画素に
対して複数の画素毎に1つの画素を残すように間引き処
理を行なう間引き処理手段を有し、当該間引き処理によ
り得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の画素
数の1/2倍以上1倍未満であるものである。
【0021】請求項7記載の発明に係る画像圧縮装置
は、画素数削減部が、入力画像の各画素に対してガウシ
アンフィルタ処理を行なうガウシアンフィルタリング処
理手段と、複数の画素毎に1つの画素を残すように間引
き処理を行なう間引き処理手段とを有し、当該間引き処
理により得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像
の画素数の1/2倍以上1/4倍以下であるものであ
る。
【0022】請求項8記載の発明に係る画像圧縮装置
は、画素数削減部が、入力画像を構成する複数の画素に
対して画素数を増加させる処理を行なう画素数増加手段
と、当該拡大済の画像を構成する複数の画素毎に輝度の
平均値を求め、当該輝度平均値を当該複数の画素の輝度
に置き換える平均値フィルタリング処理手段と、上記輝
度平均値に係る複数の画素毎に1つの画素を残すように
間引き処理を行なう間引き処理手段とを有し、当該間引
き処理により得られる低画素化画像の画素数が上記入力
画像の画素数の1/4倍以上3/4倍以下であるもので
ある。
【0023】請求項9記載の発明に係る画像圧縮装置
は、更に、低画素化画像を入力画像と同じ画素数に拡大
する拡大処理部と、当該拡大処理済の画像と上記入力画
像との各画素の輝度差を求めて差分画像を生成する差分
画像形成部と、当該差分画像を符号化して差分符号化デ
ータを生成する差分データ符号化部とを有するものであ
る。
【0024】請求項10記載の発明に係るデジタルカメ
ラは、請求項2記載の画像圧縮装置を有するものであ
る。
【0025】請求項11記載の発明に係る携帯情報端末
は、請求項2記載の画像圧縮装置を有するものである。
【0026】請求項12記載の発明に係る画像伸張装置
は、画像を複数の画素単位で符号化することにより得ら
れる符号化データに対して伸張処理を行なって復号化画
像を生成する復号化部と、当該復号化画像に対して画素
数を増加させる処理を行なって高画素化画像を生成する
画素数増加部とを有し、当該高画素化画像を上記符号化
データの伸張画像として出力するものである。
【0027】請求項13記載の発明に係る画像伸張装置
は、復号化部が、ジェイペクベースライン方式にて低画
素化画像に対する符号化処理を行なうとともに、10か
ら80のクオリティパラメータにて復号化処理を行なう
一方で、画素数増加部は、伸張画像の各辺の画素数の拡
大率が3/4倍から1/4倍となるように画素数増加処
理を行なうものである。
【0028】請求項14記載の発明に係る画像伝送シス
テムは、請求項2記載の画像圧縮装置と、当該画像圧縮
装置から出力される圧縮データを無線により送信する無
線送信部と、当該無線送信部からの無線送信データを受
信する無線受信部と、当該無線受信部が受信した圧縮デ
ータに対して伸張処理を行なう請求項12記載の画像伸
張装置とを有するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る画
像伝送システムを示すブロック図であり、図において、
1jは入力された画像を送信データに変換して無線送信
する送信用携帯端末(携帯情報端末)であり、1kは当
該無線送信された送信データを受信するとともに当該受
信データから画像を復元して出力する受信用携帯端末
(携帯情報端末)である。なお、本実施の形態では無線
伝送路を使った例を示すが、本発明が適用できる伝送路
としては伝送レートが制限されたもの(狭帯域伝送路)
であるならば有線の伝送路であってもよい。
【0030】上記送信用携帯端末1jにおいて、1aは
入力画像を保持する画像入力部であり、1bは当該入力
画像を構成する複数の画素に対して画素数を削減する処
理を行なって当該入力画像の各辺を所定の画素数の削減
率に応じて削減して低画素化画像を生成する画素数削減
部(画像圧縮装置)であり、1cは当該低画素化画像に
対してジェイペクベースライン方式にて符号化処理を行
なって符号化データを生成するブロック符号化部(画像
圧縮装置)であり、1dは当該符号化データ(圧縮デー
タ)を無線により送信する無線送信部であり、1eは上
記受信用携帯端末との間の伝送レートが入力され、この
伝送レートに応じて上記画素数削減部における画素数の
削減率を3/4倍から1/4倍に制御するとともに、上
記ブロック符号化部におけるクオリティパラメータを対
象となる画像の性質に応じて10から80に制御するレ
ート制御部である。そして、本実施の形態1では上記画
素数削減部および上記ブロック符号化部により画像の圧
縮がなされており、これらが画像圧縮装置に相当する。
【0031】なお、このような送信用携帯端末1jにお
いて画像の情報量の削減率は、上記画素数削減部におけ
る画素数の削減率と、上記ブロック符号化部における圧
縮率との積となる。
【0032】上記受信用携帯端末1kにおいて、1fは
上記無線送信部から送信された伝送データ(無線送信デ
ータ)を受信する無線受信部であり、1gは当該伝送デ
ータに含まれる上記符号化データに対してジェイペグベ
ースライン方式にて復号化処理を行なって復号化画像を
生成する復号化部であり、1hは上記伝送データに含ま
れる上記画素数の削減率情報に基づいて上記復号化画像
に対して各辺の画素数を増加させる処理を行なって高画
素化画像を生成する画素数増加部であり、1iは当該高
画素化画像を保持する画像出力部であり、当該画像出力
部から復元画像は出力される。そして、本実施の形態1
では上記復号化部および画素数増加部により画像の伸張
がなされており、これらが画像伸張装置に相当する。
【0033】次に動作について説明する。まず、上記レ
ート制御部1eが無線伝送路の伝送レートに基づいて上
記画素数の削減率および上記クオリティパラメータを設
定する。そして、上記画素数削減部1bは、上記レート
制御部1eから出力される画素数の削減率に基づいて入
力画像に対して画素数を削減する処理を行なって当該入
力画像の各辺を所定の画素数の削減率にて削減して低画
素化画像を生成する。次に、上記ブロック符号化部が、
当該低画素化画像を例えば8×8画素毎に独立して離散
コサイン変換してDCT係数を演算し、当該DCT係数
のDC成分とAC成分とを量子化し、更に、当該量子化
データをエントロピー符号化して符号化データを生成す
る。最後に、上記無線送信部1dが、当該符号化データ
に対して上記画素数の削減率情報などのヘッド情報を追
加して伝送データを生成して送信する。
【0034】次に、上記無線受信部1fが、上記伝送デ
ータを受信し、当該伝送データに含まれる上記符号化デ
ータを上記復号化部1gに出力するとともに上記画素数
の削減率情報を画素数増加部1hに出力する。そして、
上記復号化部1gは、上記符号化データをエントロピー
復号化し、当該復号化データを逆量子化して各ブロック
毎のDCT係数を演算し、当該DCT係数から各ブロッ
クを構成する各画素の輝度データを再生して復号画像を
出力する。次に、上記画素数増加部1hが上記画素数の
削減率情報に応じて当該復号画像の画素数を増加させて
伸張画像を出力する。最後に、上記画像出力部1iが当
該伸張画像を復元画像として出力する。
【0035】以上のように構成された画像伝送システム
を、無線伝送路として32Kbpsの伝送レートを有す
るPHSを使用した監視システムに応用して実験を行な
った。具体的には、建物,車等に設置された監視用デジ
タルカメラで撮影した画像を上記送信用携帯端末1jに
入力するともに、上記受信用携帯端末1kから出力され
る復元画像を監視センタ内のパーソナルコンピュータに
入力させた。なお、これら各種の装置は無線伝送路を使
用しているので、設置が非常に容易であった。
【0036】その結果、上記監視用デジタルカメラで撮
影された映像をブロック歪みを生ずることなく実用上問
題のない画質にて上記パーソナルコンピュータのモニタ
ーに写し出すことができた。また、画像も1秒に1回程
度で更新させることができ、監視装置として十分な動画
更新周期を確保することができた。
【0037】また、入力画像を圧縮処理するにあたっ
て、まず、入力画像に対して画素数を削減する画素数削
減処理を行なった後、次に、複数の画素に対してブロッ
ク符号化処理を行なうので、当該ブロック符号化処理と
してジェイペクベースライン方式と互換性のあるものを
採用することで、当該圧縮処理により得られる圧縮デー
タを、ジェイペクベースライン方式にて伸張することが
できる。従って、上記本発明の圧縮方式にて圧縮した圧
縮データは、有線伝送路に接続された各種の情報端末と
の間でデータ互換性を有する。そして、上記送信用携帯
端末1jの符号化データをジェイペクベースライン方式
のみで伸張してみたところ、ブロック歪みのない良好な
画像を得ることができた。
【0038】逆に、上記受信用携帯端末1kにジェイペ
クベースライン方式のみにて圧縮された監視映像の符号
化データを入力させても、上記パーソナルコンピュータ
のモニターにブロック歪みのない良好な画像を写し出す
こともできた。
【0039】以上のように、本実施の形態では、入力画
像そのものをブロック符号化処理するのではなく、入力
画像の画素数を削減したものに対してブロック符号化処
理をする。従って、従来のようにジェイペグベースライ
ン方式のみで入力画像の階調情報(輝度)のみを圧縮す
る場合に比べて、当該階調情報(輝度)の圧縮率をさげ
つつ、画像としては同等の圧縮率とすることができる。
従って、当該ジェイペグベースライン方式などのブロッ
ク符号化処理により高い圧縮率を稼ぐ必要はなくなるの
で、ブロック歪みの発生を抑制しつつ、実用的な伝送速
度にて伝送することが可能となる。
【0040】特に、画素数削減部が、デジタル画像の各
辺の画素数の削減率が3/4倍から1/4倍となるよう
に画素数削減処理を行なう一方で、ブロック符号化部
が、ジェイペクベースライン方式にて低画素化画像に対
する符号化処理を行なうとともに、10から80のクオ
リティパラメータにて符号化処理を行なうようにするこ
とで、ブロック歪みを防止しつつPHSなどにより良好
な伝送速度でデジタルカメラの画像や携帯情報端末の画
像を伝送することができる。
【0041】また、このような圧縮方式で圧縮された画
像を無線伝送路を介して画像伸張装置で受信する場合に
は、当該画像伸張装置は、画像を複数の画素毎に独立し
て符号化することにより得られる符号化データに対して
伸張処理を行なって復号化画像を生成する復号化部と、
当該復号化画像に対して画素数を増加させる処理を行な
って高画素化画像を生成する画素数増加部とを有し、当
該高画素化画像を上記符号化データの伸張画像として出
力するように構成すると良い。これにより、当該画像伸
張装置では、ブロック歪みを抑制しつつ所望の画素数の
伸張画像を得ることができ、ひいては入力画像と同一の
画素数の画像を得ることができ、良好な画質にて画像を
再現することができる。また、このような伸張方式であ
れば、有線伝送路に接続された各種の情報端末において
ジェイペグベースライン方式で圧縮された圧縮データを
も所望の画素数にて伸張することもできる。特に、復号
化部が、ジェイペクベースライン方式にて低画素化画像
に対する符号化処理を行なうとともに、10から80の
クオリティパラメータにて復号化処理を行なう一方で、
画素数増加部は、伸張画像の各辺の画素数の拡大率が4
/3倍から4/1倍となるように画素数増加処理を行な
うようにすれば、ブロック歪みを防止することができ
る。
【0042】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2に係る画像伝送システムを示すブロック図であり、
図において、2aはレート制御部1eから出力される画
素数の削減率に応じて入力画像についてN×N画素ずつ
の平均輝度を演算し、当該演算結果を当該N×Nの各画
素の輝度として設定する送信側Nタップ平均値フィルタ
リング処理手段(平均値フィルタリング処理手段)であ
り、2bは上記N個の画素毎に1つの画素を選択する
N:1間引き処理手段(間引き処理手段)であり、2c
は無線受信部1fから出力される画素数の削減率情報に
基づいて復号化部から出力される復号画像をN×N倍に
単純に拡大するN倍単純拡大処理手段であり、2dは当
該拡大された復号画像についてN×N画素ずつの平均輝
度を演算し、当該演算結果を当該N×Nの各画素の輝度
として設定する受信側Nタップ平均値フィルタリング処
理手段である。上記以外の構成については、実施の形態
1と同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省
略する。
【0043】そして、本実施の形態2の送信用携帯端末
では、画素数削減部1bが送信側Nタップ平均値フィル
タリング処理手段2aとN:1間引き処理手段2bとで
構成されているので、実施の形態1と同様の作用効果を
奏するとともに、デジタル領域での積和演算処理のみに
よって簡易に倍率1/Nの投影法と等価な良質の圧縮デ
ータを迅速に得ることができる。
【0044】また、本実施の形態2の受信用携帯端末で
は、画素数増加部1hがN倍単純拡大処理手段2cと受
信側Nタップ平均値フィルタリング処理手段2dとで構
成されているので、実施の形態1と同様の作用効果を奏
するとともに、他のフィルタを用いた縮小処理、拡大処
理の場合に比べてより少ない乗算回数にて良好な画質を
迅速に生成することができる。
【0045】特に、上記送信用携帯端末における間引き
処理で得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の
画素数の1/2倍以上1/4倍以下にすることで、ブロ
ック歪みのない良好な画質を得ることができる。
【0046】また、画素数削減部が、入力画像を構成す
る複数の画素に対して複数の画素毎に輝度の平均値を求
め、当該輝度平均値を当該複数の画素の輝度に置き換え
る平均値フィルタリング処理手段と、上記輝度平均値に
係る複数の画素毎に1つの画素を残すように間引き処理
を行なう間引き処理手段とを有する場合には、当該間引
き処理により得られる低画素化画像の画素数が上記入力
画像の画素数の1/2倍以上1/4倍以下にすること
で、画質の劣化を最小に抑えつつ良好な伝送速度を確保
することができる。この場合では、デジタル領域での積
和演算処理のみによって簡易に良好な画質の圧縮データ
を得ることができ、その画質は従来から用いられてきた
画像拡大縮小処理である投影法による縮小画像によるも
のと同等のものである。また、平均値フィルタが用いら
れているため、他のフィルタを用いた縮小処理、拡大処
理の場合に比べてより少ない乗算回数にて良好な画質を
生成することができる。
【0047】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3に係る画像伝送システムを示すブロック図である。
図において、画素数削減部1bがN:1間引き処理手段
2bのみで構成されている以外は、実施の形態2と同様
の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0048】そして、本実施の形態3の送信用携帯端末
では、画素数削減部1bがN:1間引き処理手段2bで
構成されているので、実施の形態1と同様の作用効果を
奏するとともに、非常に高速に圧縮処理を行なうことが
できる。
【0049】また、本実施の形態3の受信用携帯端末で
は、画素数増加部1hがN倍単純拡大処理手段2cと受
信側Nタップ平均値フィルタリング処理手段2dとで構
成されているので、実施の形態1と同様の作用効果を奏
するとともに、他のフィルタを用いた縮小処理、拡大処
理の場合に比べてより少ない乗算回数にて良好な画質を
迅速に生成することができる。
【0050】特に、上記送信用携帯端末の間引き処理で
得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の画素数
の1/2倍以上1/4倍以下にすることで、画質の劣化
を最小に抑えつつ良好な伝送速度を確保することができ
る。
【0051】また、画素数削減部が、入力画像を構成す
る複数の画素に対して複数の画素毎に1つの画素を残す
ように間引き処理を行なう間引き処理手段のみからなる
場合には、当該間引き処理により得られる低画素化画像
の画素数が上記入力画像の画素数の1/2倍以上1/4
倍以下にすることで、画質の劣化を最小に抑えつつ良好
な伝送速度を確保することができる。この場合には、乗
算を用いることなく圧縮処理を実現することができるの
で、圧縮処理の高速化を図ることができる。
【0052】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4に係る画像伝送システムを示すブロック図である。
図において、画素数削減部1bがN:1間引き処理手段
2bのみで構成されるとともに、画素数増加部1hがN
倍単純拡大処理手段2cのみで構成されている以外は、
実施の形態2と同様の構成であるので、同一符号を付し
て説明を省略する。
【0053】そして、本実施の形態4の送信用携帯端末
では、画素数削減部1bがN:1間引き処理手段2bで
構成されているので、実施の形態1と同様の作用効果を
奏するとともに、非常に高速に圧縮処理を行なうことが
できる。
【0054】また、本実施の形態4の受信用携帯端末で
は、画素数増加部1hがN倍単純拡大処理手段2cで構
成されているので、実施の形態1と同様の作用効果を奏
するとともに、非常に高速に復号画像を得ることができ
る。
【0055】特に、上記送信用携帯端末の間引き処理で
得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の画素数
の1/2倍以上1倍未満にすることで、画質の劣化を最
小に抑えつつ良好な伝送速度を確保することができる。
【0056】また、画素数削減部が、入力画像を構成す
る複数の画素に対して複数の画素毎に1つの画素を残す
ように間引き処理を行なう間引き処理手段のみを有する
場合であっても、当該間引き処理により得られる低画素
化画像の画素数が上記入力画像の画素数の1/2倍以上
1倍未満にすることで、画質の劣化を最小に抑えつつ良
好な伝送速度を確保することができる。この場合には、
乗算を用いることなく圧縮処理を実現することができる
ので、圧縮処理の高速化を図ることができる。
【0057】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5に係る画像伝送システムを示すブロック図である。
図において、5bは画素数の削減率に応じたタップ長N
以上のガウシアンフィルタを出力する送信側ガウシアン
フィルタ選択手段であり、5aは当該ガウシアンフィル
タを用いて入力画像にガウシアンフィルタを施す送信側
ガウシアンフィルタリング処理手段(ガウシアンフィル
タリング処理手段)であり、5cは画素数の削減率情報
に応じて復号画像の縦横各方向ごとに各画素間に(N−
1)個の値0の画素を挿入することにより復号画像の解
像度をN倍に上げるアップサンプリングを施す1:Nア
ップサンプリング処理手段であり、5eは画素数の削減
率情報に応じてタップ長N以上のガウシアンフィルタを
出力する受信側ガウシアンフィルタ選択手段であり、5
cは当該ガウシアンフィルタを用いて復号画像にガウシ
アンフィルタを施す受信側ガウシアンフィルタリング処
理手段(ガウシアンフィルタリング処理手段)である。
上記以外の構成については、実施の形態1と同様の構成
であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0058】そして、本実施の形態5の送信用携帯端末
では、画素数削減部1bが上記送信側ガウシアンフィル
タ選択手段5bと、送信側ガウシアンフィルタリング処
理手段5aと、N:1間引き処理手段2bとで構成され
ているので、実施の形態1と同様の作用効果を奏すると
ともに、実施の形態2から実施の形態4よりも画質劣化
を抑制することができる。
【0059】また、本実施の形態5の受信用携帯端末で
は、画素数増加部1hが1:Nアップサンプリング処理
手段5cと、受信側ガウシアンフィルタ選択手段5e
と、受信側ガウシアンフィルタリング処理手段5dとで
構成されているので、実施の形態1と同様の作用効果を
奏するとともに、実施の形態2から実施の形態4よりも
良好な画質の復元画像を得ることができる。
【0060】特に、上記送信用携帯端末の間引き処理で
得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の画素数
の1/2倍以上1/4倍以下にすることで、ブロック歪
みが生じない非常に良好な画質を得つつ、良好な伝送速
度を確保することができる。
【0061】また、画素数削減部が、入力画像の各画素
に対してガウシアンフィルタ処理を行なうガウシアンフ
ィルタリング処理手段と、複数の画素毎に1つの画素を
残すように間引き処理を行なう間引き処理手段とを有し
ても、当該間引き処理により得られる低画素化画像の画
素数が上記入力画像の画素数の1/2倍以上1/4倍以
下にすることで、画質の劣化を最小に抑えつつ良好な伝
送速度を確保することができる。この場合には、平均値
フィルタリングの場合よりも画質を維持した縮小処理を
実現することができる。
【0062】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6に係る画像伝送システムを示すブロック図である。
図において、7aは実施の形態2のN倍単純拡大処理手
段2cと同様な構成の送信側N倍単純拡大処理手段(画
素数増加手段)であり、7bは実施の形態2の送信側N
タップ平均値フィルタリング処理手段2aと同様な構成
のMタップ平均値フィルタリング処理手段(平均地フィ
ルタリング処理手段)であり、7cは実施の形態2の
N:1間引き処理手段2bと同様な構成のM:1間引き
処理手段(間引き処理手段)であり、8aは実施の形態
2のN倍単純拡大処理手段2cと同様な構成のP倍単純
拡大処理手段であり、8bは実施の形態2の送信側Nタ
ップ平均値フィルタリング処理手段2aと同様な構成の
Pタップ平均値フィルタリング処理手段であり、8cは
実施の形態2のN:1間引き処理手段2bと同様な構成
のQ:1間引き処理手段である。上記以外の構成につい
ては、実施の形態1と同様の構成であるので、同一符号
を付して説明を省略する。
【0063】そして、本実施の形態6の送信用携帯端末
では、画素数削減部1bが送信側N倍単純拡大処理手段
7aと、Mタップ平均値フィルタリング処理手段7b
と、M:1間引き処理手段7cとで構成されているの
で、実施の形態1と同様の作用効果を奏するとともに、
画素数の削減率を伝送レートに応じた任意の値に設定し
て実施の形態2から実施の形態4よりも画質劣化を抑制
することが可能となる。
【0064】また、本実施の形態6の受信用携帯端末で
は、画素数増加部1hがP倍単純拡大処理手段8aと、
Pタップ平均値フィルタリング処理手段8bと、Q:1
間引き処理手段8cとで構成されているので、実施の形
態1と同様の作用効果を奏するとともに、伝送レートに
最適な画素数の削減率にて送信された圧縮データをもと
に、実施の形態2から実施の形態4よりも良好な画質の
復元画像を得ることが可能となる。
【0065】特に、上記送信用携帯端末の間引き処理で
得られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の画素数
の1/4倍以上3/4倍以下にすることで、ブロック歪
みが生じない非常に良好な画質を得つつ、良好な伝送速
度を確保することができる。
【0066】また、画素数削減部が、入力画像を構成す
る複数の画素に対して画素数を増加させる処理を行なう
画素数増加手段と、当該拡大済の画像を構成する複数の
画素毎に輝度の平均値を求め、当該輝度平均値を当該複
数の画素の輝度に置き換える平均値フィルタリング処理
手段と、上記輝度平均値に係る複数の画素毎に1つの画
素を残すように間引き処理を行なう間引き処理手段とを
有する場合には、当該間引き処理により得られる低画素
化画像の画素数が上記入力画像の画素数の1/4倍以上
3/4倍以下にすることで、画質の劣化を最小に抑えつ
つ良好な伝送速度を確保することができる。また、当該
構成では任意倍率に画素数の低減率を任意に設定するこ
とができる。
【0067】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7に係る画像伝送システムを示すブロック図である。
図において、6aは画素数削減部1bから出力される低
画素化画像を入力画像と同じ画素数(サイズ)に拡大す
る拡大処理部であり、6cは当該拡大処理済の画像と上
記入力画像との各画素の輝度差を求めて差分画像を生成
する差分画像形成部であり、6bは当該差分画像に対し
てハフマン符号化や算術符号化などのエントロピー符号
化を施して差分符号化データを生成する差分画像符号化
部であり、無線送信部1dは符号化データや上記画素数
の削減率情報などのヘッド情報とともに上記差分符号化
データにより伝送データを生成して送信する。この際、
当該差分符号化データは上記符号化データの後から送信
される。
【0068】また、同図において、6dは上記差分符号
化データをエントロピー復号化して差分画像を生成する
差分画像復号化部であり、6eは画素数増加部1hから
出力された伸張画像および上記差分画像が入力され、必
要に応じてこれら2つの画像を加算して加算画像を生成
する加算画像生成部であり、当該加算画像が画像出力部
1iを介して復元画像として出力される。
【0069】そして、本実施の形態7では、上記送信用
携帯端末1jが符号化データとともに差分符号化データ
を送信するとともに、上記受信側携帯端末1kが上記差
分画像復号化部6dおよび上記加算画像生成部6eを備
えているので、当該受信側携帯端末1kは当該送信用携
帯端末1jからの伝送データを受信した場合には必要に
応じて、伸張画像と差分画像とを加算して得られる加算
画像を生成して出力することができるので、非常に高画
質の画像を再生することもできる。
【0070】また、上記送信用携帯端末1jは符号化デ
ータに続けて差分符号化データを送信するようになって
いるので、上記受信用携帯端末1kは符号化データに基
づく伸張画像を最初に出力し、続けて、上記加算画像を
出力することができるので、画像表示の体感速度を向上
させつつ、最終的には非常に画質の良い画像を得ること
ができる。
【0071】更に、低画素化画像を入力画像と同じ画素
数に拡大する拡大処理部と、当該拡大処理済の画像と上
記入力画像との各画素の輝度差を求めて差分画像を生成
する差分画像形成部と、当該差分画像を符号化して差分
符号化データを生成する差分データ符号化部とを設けて
いるので、伝送路の空き状況や必要に応じて高画質の画
像を伝送させることができる。この場合には、まず、低
画素化画像のみに基づいて画像を表示させ、続いて、受
信データの後方部分にあたる差分画像符号化データを復
号して、表示済の画像データに加算して表示することに
より、画像表示の体感速度を向上させる画像の段階的表
示が実現可能となる効果も得られる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
画像そのものをブロック符号化処理するのではなく、入
力画像の画素数を削減したものに対してブロック符号化
処理をする。従って、従来のようにジェイペグベースラ
イン方式のみで入力画像の階調情報(輝度)のみを圧縮
する場合に比べて、当該階調情報(輝度)の圧縮率をさ
げつつ、画像としては同等の圧縮率とすることができ
る。従って、当該ジェイペグベースライン方式などのブ
ロック符号化処理により高い圧縮率を稼ぐ必要はなくな
るので、ブロック歪みの発生を抑制しつつ、実用的な伝
送速度にて伝送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による画像伝送シス
テムを示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による画像伝送シス
テムを示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による画像伝送シス
テムを示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による画像伝送シス
テムを示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による画像伝送シス
テムを示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による画像伝送シス
テムを示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による画像伝送シス
テムを示すブロック図である。
【図8】 従来の有線伝送路用画像伝送システムのブロ
ック図である。
【符号の説明】
1b 画素数削減部(画像圧縮装置)、1c ブロック
符号化部(画像圧縮装置)、1g 復号化部、1h 画
素数増加部、1d 無線送信部、1f 無線受信部、2
a 送信側Nタップ平均値フィルタリング処理手段(平
均値フィルタリング処理手段)、2b N:1間引き処
理手段(間引き処理手段)、5a 送信側ガウシアンフ
ィルタリング処理手段(ガウシアンフィルタリング処理
手段)、6a 拡大処理部、6c 差分画像形成部、7
a 送信側N倍単純拡大処理手段(画素数増加手段)、
7b Mタップ平均値フィルタリング処理手段(平均値
フィルタリング処理手段)、7c M:1間引き処理手
段(間引き処理手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/41 H04B 7/26 109M

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素がマトリックス状に配列され
    た入力画像に対して画素数を削減する画素数削減処理を
    行なった後、複数の画素に対してブロック符号化処理を
    行なうことを特徴とする画像圧縮方法。
  2. 【請求項2】 入力画像を構成する複数の画素に対して
    画素数を削減する処理を行なって当該入力画像の画素数
    よりも少ない画素数からなる低画素化画像を生成する画
    素数削減部と、当該低画素化画像に対して複数の画素単
    位で符号化処理を行なって符号化データを生成するブロ
    ック符号化部とを有し、当該符号化データを上記入力画
    像の圧縮データとして出力することを特徴とする画像圧
    縮装置。
  3. 【請求項3】 画素数削減部は、デジタル画像の各辺の
    画素数の削減率が3/4倍から1/4倍となるように画
    素数削減処理を行なう一方で、ブロック符号化部は、ジ
    ェイペクベースライン方式にて低画素化画像に対する符
    号化処理を行なうとともに、10から80のクオリティ
    パラメータにて符号化処理を行なうことを特徴とする請
    求項2記載の画像圧縮装置。
  4. 【請求項4】 画素数削減部は、入力画像を構成する複
    数の画素に対して複数の画素毎に輝度の平均値を求め、
    当該輝度平均値を当該複数の画素の輝度に置き換える平
    均値フィルタリング処理手段と、上記輝度平均値に係る
    複数の画素毎に1つの画素を残すように間引き処理を行
    なう間引き処理手段とを有し、当該間引き処理により得
    られる低画素化画像の画素数が上記入力画像の画素数の
    1/2倍以上1/4倍以下であることを特徴とする請求
    項3記載の画像圧縮装置。
  5. 【請求項5】 画素数削減部は、入力画像を構成する複
    数の画素に対して複数の画素毎に1つの画素を残すよう
    に間引き処理を行なう間引き処理手段を有し、当該間引
    き処理により得られる低画素化画像の画素数が上記入力
    画像の画素数の1/2倍以上1/4倍以下であることを
    特徴とする請求項3記載の画像圧縮装置。
  6. 【請求項6】 画素数削減部は、入力画像を構成する複
    数の画素に対して複数の画素毎に1つの画素を残すよう
    に間引き処理を行なう間引き処理手段を有し、当該間引
    き処理により得られる低画素化画像の画素数が上記入力
    画像の画素数の1/2倍以上1倍未満であることを特徴
    とする請求項3記載の画像圧縮装置。
  7. 【請求項7】 画素数削減部は、入力画像の各画素に対
    してガウシアンフィルタ処理を行なうガウシアンフィル
    タリング処理手段と、複数の画素毎に1つの画素を残す
    ように間引き処理を行なう間引き処理手段とを有し、当
    該間引き処理により得られる低画素化画像の画素数が上
    記入力画像の画素数の1/2倍以上1/4倍以下である
    ことを特徴とする請求項3記載の画像圧縮装置。
  8. 【請求項8】 画素数削減部は、入力画像を構成する複
    数の画素に対して画素数を増加させる処理を行なう画素
    数増加手段と、当該拡大済の画像を構成する複数の画素
    毎に輝度の平均値を求め、当該輝度平均値を当該複数の
    画素の輝度に置き換える平均値フィルタリング処理手段
    と、上記輝度平均値に係る複数の画素毎に1つの画素を
    残すように間引き処理を行なう間引き処理手段とを有
    し、当該間引き処理により得られる低画素化画像の画素
    数が上記入力画像の画素数の1/4倍以上3/4倍以下
    であることを特徴とする請求項3記載の画像圧縮装置。
  9. 【請求項9】 低画素化画像を入力画像と同じ画素数に
    拡大する拡大処理部と、当該拡大処理済の画像と上記入
    力画像との各画素の輝度差を求めて差分画像を生成する
    差分画像形成部と、当該差分画像を符号化して差分符号
    化データを生成する差分データ符号化部とを有すること
    を特徴とする請求項2から請求項8のうちのいずれか1
    項記載の画像圧縮装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の画像圧縮装置を有する
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の画像圧縮装置を有する
    ことを特徴とする携帯情報端末。
  12. 【請求項12】 画像を複数の画素単位で符号化するこ
    とにより得られる符号化データに対して伸張処理を行な
    って復号化画像を生成する復号化部と、当該復号化画像
    に対して画素数を増加させる処理を行なって高画素化画
    像を生成する画素数増加部とを有し、当該高画素化画像
    を上記符号化データの伸張画像として出力することを特
    徴とする画像伸張装置。
  13. 【請求項13】 復号化部は、ジェイペクベースライン
    方式にて低画素化画像に対する符号化処理を行なうとと
    もに、10から80のクオリティパラメータにて復号化
    処理を行なう一方で、画素数増加部は、伸張画像の各辺
    の画素数の拡大率が3/4倍から1/4倍となるように
    画素数増加処理を行なうことを特徴とする請求項12記
    載の画像伸張装置。
  14. 【請求項14】 請求項2記載の画像圧縮装置と、当該
    画像圧縮装置から出力される圧縮データを無線により送
    信する無線送信部と、当該無線送信部からの無線送信デ
    ータを受信する無線受信部と、当該無線受信部が受信し
    た圧縮データに対して伸張処理を行なう請求項12記載
    の画像伸張装置とを有することを特徴とする画像伝送シ
    ステム。
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