JPH1145853A - 投影露光装置及び投影露光方法 - Google Patents

投影露光装置及び投影露光方法

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JPH1145853A
JPH1145853A JP9215719A JP21571997A JPH1145853A JP H1145853 A JPH1145853 A JP H1145853A JP 9215719 A JP9215719 A JP 9215719A JP 21571997 A JP21571997 A JP 21571997A JP H1145853 A JPH1145853 A JP H1145853A
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JP
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projection lens
lens system
projection
aberration
photosensitive substrate
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JP9215719A
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English (en)
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Masato Hatazawa
正人 畑沢
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影露光装置における投影レンズの調整作業
の煩雑さを低減し、また投影露光装置で形成される微細
パターンの「膜減り」を防止する。 【解決手段】 図1に示されるように、レチクル上のパ
ターンを感光性基板に投影し該感光性基板を露光する投
影露光装置において、パターンを投影する投影レンズ系
11aと、投影レンズ系の感光性基板側に設けられ、投
影レンズ系の収差を補正する収差補正手段11bとを備
える投影露光装置。投影レンズ系の収差を補正する収差
補正手段が投影レンズ系の感光性基板側に設けられてい
るので、投影レンズ系を露光装置にとりつけたまま収差
の補正ができ、収差の調整作業の工数が低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置及び
投影露光方法に関し、特にレチクル上の微細パターンを
投影レンズを介して基板上に露光・転写する投影露光装
置及び投影露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の投影光学露光装置においては、図
7に示されるように、その投影レンズ系1は所定の曲率
半径をもったレンズ2a〜2g(2c〜2fは符号不図
示)を組み合わして構成されていた。図中、各レンズ2
a〜2gは、これらレンズを保持する枠3(以下、レン
ズ枠と呼ぶ)を介して投影レンズ鏡筒4内に、所定の順
序で各レンズの光軸を一致させて順次嵌入され、各レン
ズ間の空気間隔5a〜5f(レンズ中心における相隣る
レンズの隔たり)を設計値又は指示値にしたがって加
工、調整しながら組み立てて完成されている。ここで、
5a、5fはそれぞれレンズ2aとレンズ2bの間隔、
レンズ2fとレンズ2gの間隔を示す。
【0003】前記レンズ間の空気間隔を調整する作業
は、前記投影レンズの諸収差を改善し解像度等の性能を
向上させる重要な工程の一つとなっている。
【0004】さらに、前記投影レンズの性能向上の要請
により、レンズ枚数の増加、レンズの大口径化が余儀な
くされ、前記空気間隔調整のためのレンズ枠端面の加工
及びレンズ枠の投影レンズ鏡筒への嵌入・組立は、より
一層慎重且つ正確に行われている。
【0005】大口径の投影レンズともなれば、完成重量
が100kgに達するものも珍しくない。こうして完成
された投影レンズ系1は投影露光装置本体の所定の場所
にフランジ6を介してボルト等で固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術において、投影露光装置から投影レンズ鏡筒4を
含む投影レンズ系1を取り外すことは勿論の事、投影レ
ンズ鏡筒4内に嵌入されたレンズ枠3を取り出すことも
非常に工数のかかる調整作業であるという問題があっ
た。また仮に投影レンズ系1を取り外し再調整後取り付
けたとしても、この種の投影レンズ系1の性能には、な
お僅かの非点収差や歪曲収差が残存するという問題と、
この投影露光装置で投影露光すべき基板上に塗布された
感光材の種類や厚さに応じて球面収差を最適化すること
が微細パターンの転写には望ましいという要請とがあっ
た。
【0007】特に、非点収差はよく補正された前記投影
レンズ系1においても像面が投影レンズ側に放物面のよ
うに僅かの湾曲をもっており、この湾曲した像面はペッ
ツバール像面(数学者、Petzvalによって証明され、
非点収差が除かれているときのみ映像はぺッツバール面
上にある)と呼ばれている。ペッツバール像面は光軸に
垂直な平面ではないので、いかにして像面を平坦化し、
光軸に垂直な面とするかが課題であった。
【0008】また前記基板上に露光・転写される微細パ
ターンでは、特開平2−278811に開示されている
ように前記基板上に塗布された感光材によっては露光現
像後に「膜減り」と言う現象が起こり、理想的には転写
された微細パターンの断面において矩形形状の所定の厚
さで未露光領域が残るべきところ、膜厚が小さくなると
いう露光による微細パターンの不完全さがあり、解像度
が低下していた。
【0009】以上のように本発明は、投影露光装置にお
ける投影レンズの調整作業の煩雑さを低減し、また投影
露光装置で形成される微細パターンの「膜減り」を防止
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による投影露光装置は、図1に
示されるように、レチクル上のパターンを感光性基板W
に投影し該感光性基板を露光する投影露光装置におい
て;前記パターンを投影する投影レンズ系11aと;該
投影レンズ系の前記感光性基板側に設けられ、前記投影
レンズ系の収差を補正する収差補正手段11bとを備え
る。
【0011】このように構成すると、投影レンズ系の収
差を補正する収差補正手段が投影レンズ系の感光性基板
側に設けられているので、投影レンズ系を露光装置にと
りつけたまま収差の補正ができ、収差の調整作業の工数
が低減できる。
【0012】以上の発明においては、請求項2に記載の
投影露光装置のように、前記収差補正手段が、前記投影
レンズ系に取り付けられた、2つの平行な平面を有する
平行平面ガラス体であり、該平行平面ガラス体が、前記
平行な平面の少なくとも一方の面に所定の曲率を有して
おり、該所定の曲率が、前記投影レンズ系に前記平行平
面ガラス体を取り付けた際、光学的再現性が維持できる
範囲内にあることを特徴としてもよい。平行平面ガラス
体は、典型的には光学ガラスで形成された平行平面ガラ
ス板である。
【0013】ここで、2つの平行な平面とは巨視的観点
から平行な平面であることを意味し、平面の概念からは
ずれることのない所望の球面曲率、例えば微視的にはニ
ュートンリングの数縞分の曲率の球面を有する面も平面
として扱う。また光学的再現性が維持できる範囲とは、
ニュートンリング10縞分、望ましくは5縞分、さらに
望ましくは3縞分とする。1縞分の厚さは、使用する光
を例えばg線とすれば波長は436nmなので、218
nmである。
【0014】このように構成すると、収差補正手段が、
前記投影レンズ系に取り付けられた、2つの平行な平面
を有する平行平面ガラス体であるので、投影レンズへの
着脱が容易に行える。また所定の曲率により、球面収差
を補正できる。
【0015】以上の発明においては、請求項3に記載の
装置のように、前記収差補正手段が、感光性基板の特性
に応じて選定されて構成されてもよい。
【0016】この場合、収差が感光性基板の特性に応じ
てなされるので、感光性基板の感光剤の性質によって生
じ得る膜減りを防止することができる。
【0017】さらに以上の発明においては、請求項4に
記載の投影露光装置のように、前記収差補正手段が、前
記投影レンズ系に対して挿脱可能に構成されてもよい。
【0018】この場合、収差補正手段が投影レンズ系に
対して挿脱可能に構成されているので、必要に応じて適
切な補正手段を選択し装着できる。
【0019】請求項5に係る発明による投影露光方法
は、レチクル上のパターンを感光性基板に投影し該感光
性基板を露光する投影露光方法において;前記パターン
を投影する投影レンズ系の前記感光性基板側に、前記投
影レンズ系の収差を補正する収差補正手段を挿脱するこ
とによって、前記投影レンズ系の収差を補正する工程
と;前記投影レンズを用いて前記パターンを前記感光性
基板に投影し前記感光性基板を露光する工程とを備える
ことを特徴とする。
【0020】このように構成すると、収差補正手段を投
影レンズ系の感光性基板側に挿脱するので、投影レンズ
系を投影露光装置にとりつけたまま収差の補正ができる
ので、投影露光の全体工数が低減できる。
【0021】ここで、請求項6に記載の投影露光方法の
ように、前記投影レンズ系の解像度を調べる工程と;前
記解像度を調べる工程で得られた解像度テストデータに
基づいて前記収差補正手段の特性を定める工程とをさら
に備え;前記補正する工程で挿脱する収差補正手段を、
前記特性を定める工程で定められた特性を有する収差補
正手段とすることを特徴とする。
【0022】このように構成すると、解像度を調べる工
程で得られた解像度テストデータに基づいて前記収差補
正手段の特性を定め、補正する工程で挿脱する収差補正
手段を、前記記特性を定める工程で定められた特性を有
する収差補正手段とするので、補正手段を投影レンズの
解像度に応じて投影レンズを装着したまま適切に補正で
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】図6は、本発明による投影露光装
置の実施の形態を示す概略構成図である。図中、照明レ
ンズL、レチクルR、投影レンズ系PL、収差補正手段
100がこの順番で、投影レンズ系PLの光軸に沿って
配列されており、収差補正手段100の先には、投影レ
ンズ系PLについてレチクルRと共役な位置にあるよう
に、基板であるウエハWが、基板ステージSTの上に載
置されている。この実施の形態では、収差補正手段10
0は投影レンズ系PLの光軸に平行平面が直交するよう
に置かれた、光学ガラスで作られた2枚の平行平面ガラ
ス板から構成されている。
【0024】ここで本発明の原理を説明する。一般に写
真レンズにおいて、特定波長透過、有害波長遮断等の波
長選択や減光の目的でフィルターが併用される。フィル
ターは一種の平行平面ガラスであって写真レンズの場
合、平行平面ガラスによって生ずる球面収差、非点収差
(像面湾曲)、歪曲収差が写真レンズ自身の性能を劣化
させる大きな収差とならないように、屈折率、厚さ、平
行度、研磨面精度、取り付け位置等が考慮されている。
このことは顕微鏡の対物レンズとカバーガラスの関係に
おいても同様である。
【0025】しかしながら、本発明では前記平行平面ガ
ラスの前記諸収差を積極的に投影レンズの収差補正手段
として用いるところが、前記写真レンズ用フィルターや
顕微鏡のカバーガラスと異なる点である。
【0026】例えば、2枚の平行平面ガラスを用いる場
合に、一方は平行平面ガラスの厚さの異なったもの、他
方は面に平面でなく所望の球面を与えたものを組み合わ
せて用いる。平行平面ガラスの厚さの選択は前記投影レ
ンズのペッツバール像面を光軸に垂直で平坦な像面を作
り、歪曲収差も小さくできる。また、平行平面ガラスの
球面化は前記基板上に塗布された感光剤に対する前記投
影レンズの球面収差を最適化するので「膜減り」を防ぐ
ことができる。
【0027】図1〜図5の断面図を参照して、本発明に
用いる投影レンズ系組立体の実施例を説明する。なお、
各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一
符号を付し、重複した説明は省略する。
【0028】図1に本発明の第1の実施例を示す。図
中、投影レンズ系組立体11は、投影レンズ系11a
と、その投影レンズ系11aの光軸方向に投影レンズ系
11aと組み合わされる収差補正手段11bとを含む。
【0029】投影レンズ系11aは、この例では、投影
レンズ鏡筒114に所定の曲率半径をもった7枚のレン
ズ112a〜112g(112c〜112fは符号不図
示)を組み合わせて構成されている。図中、各レンズ1
12a〜112gは、これらレンズを保持する枠113
a〜113g(以下、レンズ枠と呼ぶ)を介して投影レ
ンズ鏡筒114内に、所定の順序で各レンズの光軸を一
致させて順次嵌入され、各レンズ間の空気間隔115a
〜115f(レンズ中心における相隣るレンズの隔た
り)を設計値又は指示値にしたがって加工、調整しなが
ら組み立てて完成されている。ここで、115a、11
5fはそれぞれレンズ112aとレンズ112bの間
隔、レンズ112fとレンズ112gの間隔を示す。他
の空気間隔115b〜115eとレンズの関係も同様で
ある。
【0030】各レンズ枠113a〜113gは、円環状
に形成され、その円環の内側にそれぞれレンズ112a
〜112gを保持する枠であり、外径は投影レンズ鏡筒
114の内径とほぼ同一で僅かに小さく作られている。
そのレンズ枠113a〜113gは所定の順序に従い、
それぞれ投影レンズ鏡筒114に嵌入され、押え環11
7の軸力によって固定されている。レンズ枠113a〜
113gは、その軸方向の厚さにより各レンズ同士の間
隔である空気間隔を定めるスペーサとして作用する。
【0031】押え環117は円環状に形成されており、
その内径はほぼレンズ枠113a〜113gの内径と同
一であり、外径には外ねじ117aが切られている。
【0032】投影レンズ鏡筒114の上端部内側には内
ねじ114aが切られており、この内ネジ114aに、
押さえ環117の外ねじ117aがねじ込まれ、レンズ
枠113a〜113gを抑えて固定する軸力を発生す
る。
【0033】投影レンズ鏡筒114には、その長手方向
(レンズ光軸方向)中間部外周部に投影レンズ鏡筒11
4の一部をなすフランジ116が、その面が光軸に直交
するように形成されている。投影レンズ鏡筒114は、
このフランジ116を介して、投影露光装置(図6)本
体(不図示)にボルト(不図示)により取り付けられ
る。
【0034】次に、レンズ鏡筒114の下端部、即ち押
さえ環117が取り付けられたのと反対側の端部に、2
枚の平行平面ガラス板101a、101bがそれぞれ保
持枠102a、102bに装着されて、取り付けられて
いる。該先端部が、図6に示される投影露光装置では、
基板W側となる。保持枠102a、102bは、円環状
に形成されており、外径はレンズ鏡筒114の外径とほ
ぼ同一であり、内径はレンズ枠113a〜113gの内
径とほぼ同一またはそれより大きく作られている。
【0035】本実施例では、保持枠102a、102b
が投影レンズ鏡筒114の基板側端面118に複数の小
ネジ119(図1には、各保持枠につき1本ずつのみ図
示)により取り付けられ、平行平面ガラス板101a、
101bは、レンズ112a〜112gと一体になって
投影レンズ系組立体11を構成するように組み立てられ
る。
【0036】基板Wに近い側の平行平面ガラス板101
aが球面収差補正用、遠い方の平行平面ガラス板102
bが像面湾曲(ペッツバール像面)および歪曲収差補正
用である。両者の位置を互いに入れ替えてもよい。また
収差補正データが一義的に決定され、平行平面ガラス板
101a、101bの最終特性(形状、寸法、材質等)
が得られる場合は、平行平面ガラス板101a、101
bを保持枠 102a、102bを介して投影レンズ鏡
筒114の基板側端面118に接着等の永久固定をして
もよく、固定方法は問わない。
【0037】ここで、平行平面ガラス板101aの基板
側の平面には、僅かな曲率で球面に形成されている。そ
の曲率は、該投影レンズ系の光学的再現性が維持できる
範囲の値に作られている。曲率は、本実施例ではニュー
トンリングのほぼ1縞分であるが、その範囲は10縞
分、望ましくは5縞分、さらに望ましくは3縞分以内と
する。1縞分の厚さは、使用する光を例えばg線とすれ
ば波長は436nmなので、218nmである。このよ
うな曲率が与えられている場合も、その面は非常に平面
に近いので、そのような収差補正手段をも平行平面ガラ
ス板と呼ぶことにする。
【0038】本実施例では、平行平面ガラス板101a
の基板側の面に曲率が与えられているが、反対側の面で
あってもよいし、また例えば2縞分の曲率を与える場
合、両面に1縞分ずつ分けてもよい。球面は凸凸の組み
合わせの他、凹凹の組み合わせも用いる。
【0039】図2に、本発明の第2の実施例を示す。本
実施例では、2個の保持枠103a、103bが、保持
枠103a、103bの外側に切られた外径細目ねじと
レンズ鏡筒114の内側に切られた内側細目ねじ104
により取り付けられている例である。このようにする
と、特殊な工具を用いずに保持枠103a、103bが
着脱できる。
【0040】図3に、本発明の第3の実施例を示す。本
実施例は、バヨネット・カップリング105により着脱
する例である。レンズ鏡筒114の先端部にバヨネット
ソケットが形成されており、そこにレンズ保持枠に形成
されたバヨネットの突起がはまり込むようになってい
る。
【0041】図4に、本発明の第4の実施例を示す。本
実施例は、保持枠106を旋回させてレンズ鏡筒114
に着脱する例である。図中、旋回中心となるピン108
は、レンズ鏡筒114の外周部、先端部近傍に形成され
た突起107aの穴に、レンズ112a〜112gの光
軸に平行に固定されている。平行平面ガラス板102a
の保持枠106は、円環状でその外周部の一部に突出部
107bがあり、そこに平行平面ガラス板102aの平
面に垂直な方向に穴があいており、その穴にピン108
が貫通し、保持枠106がレンズ鏡筒114に旋回自在
に取り付けられている。
【0042】保持枠106は、ピン108を中心として
旋回し、レンズ112a〜112gの光路中に平行平面
ガラス板102aを挿入し、あるいは光路から外すこと
ができる。
【0043】図5に、本発明の第5の実施例を示す。本
実施例は、保持枠109をスライド機構により着脱する
例である。図中、平行平面ガラス板の保持枠109は、
スライド状の枠に形成されており、レンズ鏡筒114の
基板側先端部には、このスライドを出し入れできるスリ
ットが形成されている。スリットのスライドを受容し摺
動させる面はレンズ112a〜112gの光軸に直交す
るように形成されている。
【0044】スライド状の枠109を、スリットに挿入
しあるいは引き抜くことによって平行平面ガラス板をレ
ンズ112a〜112gの光路中に挿入し、あるいは光
路から外すことができる。スライド状枠109は、スラ
イド駆動機構110により挿脱してもよい。
【0045】以上のように、本発明によれば、投影レン
ズ鏡筒を投影露光装置本体に組み込んだままで、投影レ
ンズの収差補正を投影レンズ鏡筒の外部から基板側で行
うことができる。
【0046】図6を参照して、本発明による投影露光方
法の実施の形態を説明する。図中、レチクルR上のパタ
ーン(不図示)を投影する投影レンズ系PLの感光性基
板W側に、投影レンズ系PLの収差を補正する、2枚の
平行平面ガラス板からなる収差補正手段100を装着す
る。このとき、2枚の平行平面ガラス板の形状(平面を
僅かな球面とするか否か等)、寸法(曲率の値、平行平
面ガラス板の厚さ等)、材質(ガラスの屈折率等)を、
投影レンズ系の解像度を調べ、その値にしたがって定め
てもよい。このようにして、投影レンズ系の収差を補正
した投影露光装置により、感光性基板を露光する。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、収差補正
手段が感光性基板側に設けられるので、投影露光装置を
製造している途中及び完成後において、投影レンズ径を
投影露光装置本体から取り外すことなく、また投影レン
ズ系を構成するレンズ間の空気間隔を再調整することも
なく、収差補正手段例えば平行平面ガラス体を装着する
ことにより、投影レンズ系の残存する像面湾曲(ペッツ
バール像面)および歪曲収差が補正可能となる。
【0048】また、感光性基板の特性例えばその上に塗
布された感光剤の種類、厚さに応じて投影レンズ系の球
面収差を最適化でき、基板上に形成されるパターンの
「膜減り」を抑えた解像度の高い微細パターンを効率よ
く得ることができる。
【0049】特に、解像度を調べる投影レンズの空間像
評価および焼き付け像評価の各工程で得られた解像度テ
ストデータから収差補正手段、例えば平行平面ガラスの
特性を定めることができるので、投影レンズ系を取り付
けたまま、またレンズ枠群を分解せずに容易に補正でき
るので、投影レンズ系の性能向上と共に投影露光装置の
製造において生産性を大きく向上するものである。
【0050】また、本発明の投影露光方法によれば、投
影レンズ系の収差が容易に補正できるので、投影露光の
効率が向上する。
【0051】更に、平行平面ガラスを投影レンズの前記
基板側の収斂光束の光路に設置することにより、レチク
ル側に配置するよりも比較的小径の部材となり、経済的
である他に研磨面の精度が得易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に用いる投影レンズ系組
立体の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に用いる投影レンズ系組
立体の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に用いる投影レンズ系組
立体の断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例に用いる投影レンズ系組
立体の断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例に用いる投影レンズ系組
立体の断面図である。
【図6】本発明による投影露光装置の実施の形態の概略
構成図である。
【図7】従来の投影露光装置に用いられる投影レンズ系
の組立断面図である。
【符号の説明】
12、13、14、15 投影レンズ系組立体 100 収差補正手段 101a、101b 平行平面ガラス板 102a、102b 保持枠 103a、103b 保持枠 104 細目ねじ 105 バヨネット 106 保持枠 107 突出部 108 ピン 109 スライド保持枠 110 スライド駆動機構 112a〜112g 投影レンズ系を構成するレンズ 113a〜113g レンズ枠 114 レンズ鏡筒 115a〜115f 空気間隔 116 フランジ 117 押え環 118 基板側端面 119 小ネジ PL 投影レンズ系 R レチクル W 基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクル上のパターンを感光性基板に投
    影し該感光性基板を露光する投影露光装置において;前
    記パターンを投影する投影レンズ系と;該投影レンズ系
    の前記感光性基板側に設けられ、前記投影レンズ系の収
    差を補正する収差補正手段とを備えることを特徴とす
    る;投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記収差補正手段が、前記投影レンズ系
    に取り付けられた、2つの平行な平面を有する平行平面
    ガラス体であり、該平行平面ガラス体が、前記平行な平
    面の少なくとも一方の面に所定の曲率を有しており、該
    所定の曲率が、前記投影レンズ系に前記平行平面ガラス
    体を取り付けた際、光学的再現性が維持できる範囲内に
    あることを特徴とする;請求項1に記載の投影露光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記収差補正手段が、前記感光性基板の
    特性に応じて選定されて構成される、請求項1または請
    求項2に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記収差補正手段が、前記投影レンズ系
    に対して挿脱可能に構成された、請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 レチクル上のパターンを感光性基板に投
    影し該感光性基板を露光する投影露光方法において;前
    記パターンを投影する投影レンズ系の前記感光性基板側
    に、前記投影レンズ系の収差を補正する収差補正手段を
    挿脱することによって、前記投影レンズ系の収差を補正
    する工程と;前記投影レンズを用いて前記パターンを前
    記感光性基板に投影し前記感光性基板を露光する工程と
    を備えることを特徴とする;投影露光方法。
  6. 【請求項6】 投影レンズ系の解像度を調べる工程と;
    前記解像度を調べる工程で得られた解像度テストデータ
    に基づいて前記収差補正手段の特性を定める工程とをさ
    らに備え;前記補正する工程で挿脱する収差補正手段
    を、前記特性を定める工程で定められた特性を有する収
    差補正手段とすることを特徴とする;請求項5に記載の
    投影露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6639651B2 (en) 2000-12-14 2003-10-28 Nikon Corporation Fabrication method for correcting member, fabrication method for projection optical system, and exposure apparatus
JP2010507915A (ja) * 2006-10-27 2010-03-11 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 対物レンズ部品を交換する方法及び装置
JP2012084812A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Canon Inc 処理設備、保守装置、および物品の製造方法

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