JPH1145833A - 電気化学キャパシタ及びその製造方法 - Google Patents

電気化学キャパシタ及びその製造方法

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JPH1145833A
JPH1145833A JP9201500A JP20150097A JPH1145833A JP H1145833 A JPH1145833 A JP H1145833A JP 9201500 A JP9201500 A JP 9201500A JP 20150097 A JP20150097 A JP 20150097A JP H1145833 A JPH1145833 A JP H1145833A
Authority
JP
Japan
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electrochemical capacitor
polarizable electrodes
polymer film
conductive polymer
electrolytic
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Pending
Application number
JP9201500A
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English (en)
Inventor
Takuji Ono
卓爾 大野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electronic Components Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質のセパレータを介して一対の分極性電
極を対向させ、該分極性電極に電解質を含浸してなる電
気化学キャパシタにおいて、静電容量が大きくて充放電
特性にも優れ、軽くて安価な電気化学キャパシタを提供
する。 【解決手段】 本発明による電気化学キャパシタにおい
ては、前記分極性電極の少なくとも一方21が、集電基
体210上に被着形成された導電性高分子膜211から
なり、前記導電性高分子膜が被着形成される集電基体2
10が、Alを主成分としてイオン化傾向がAlより小
さい元素を0.1〜10wt%含有する合金からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質のセパレー
タを介して一対の分極性電極を対向させ、該分極性電極
に電解質を含浸してなる電気化学キャパシタに関する。
【0002】電気化学キャパシタの用途としては、 携帯電話、ICカード、ページャー等におけるメモ
リバックアップ用電源、 コンピュータ、データ通信機器等における非常用電
源、 ソーラ−発電システム等において低電圧でも充電可
能なエネルギー蓄積デバイス、 高速充放電可能なガソリン自動車エンジンのイグナ
イタ用電源、 電気自動車、電気-ガソリンハイブリッド自動車等に
おける回生制動エネルギの蓄積用デバイス、 交換困難な道路埋込式点滅表示灯等の電源等が挙げ
られる。
【0003】
【従来の技術】多孔質のセパレータを介して一対の分極
性電極を対向させ、該分極性電極に電解質を含浸してな
る電気化学キャパシタの分極性電極として、集電基体上
に電解重合法により被着形成された導電性高分子膜を用
いる技術は、特開平6−104141号に記載されてい
る。
【0004】前記特開平6−104141号に記載され
た電気化学キャパシタは、図1に示すようなコインセル
型のものであるが、電気化学キャパシタの静電容量を大
きくするためのには、図2に示すような巻回型にするこ
とも考えられる。
【0005】図1において、11は一方の分極性電極、
110は集電基体、111は導電性高分子膜、12はセ
パレータ、13は他方の分極性電極、14は正極集電
缶、15は負極集電缶、16はガスケットを示してい
る。
【0006】図2の(a)において、21は一方の分極
性電極、22はセパレータ、23は他方の分極性電極、
24は正極集電端子、25は負極集電缶、26はガスケ
ット、27はスペーサを示しており、図2の(a)にお
ける一方の分極性電極21の断面を拡大した図2の
(b)において、210は集電基体、211は導電性高
分子膜を示している。
【0007】前記特開平6−104141号に記載され
た技術によれば、導電性高分子膜が被着形成される集電
基体の材料、すなわち電解重合時の陽極材料としては、
Au、Ag、Cu、Pt、ステンレス、Ti、Ni、S
n、W等の純金属または合金が用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特開平
6−104141号に記載された電極基体材としてのA
u、Ag、Cu、Pt、ステンレス、Ti、Ni、S
n、W等は、電解コンデンサの電極材として多用されれ
るAlに比べて、重く、巻回型に加工しにくく、高価で
ある。
【0009】一方、電解コンデンサの電極材として多用
されるAlは、純度99.99wt%以上のものである
が、Al上に電解重合法により導電性高分子膜を被着形
成しようとしても、陽極酸化が先行、あるいは同時進行
し、電解重合が進行しにくい。
【0010】また、Alの自然酸化皮膜上、あるいは陽
極酸化皮膜上に、化学重合法と電解重合法とを併用して
導電性高分子膜を被着形成しても、前記酸化皮膜の介在
により電気化学キャパシタとしての内部抵抗が高くな
り、充放電特性に悪影響を及ぼすことになる。
【0011】これに対して、電解重合時に過電圧を印加
すれば、Alの酸化皮膜を破壊しながら電解重合を進行
させることができるかもしれないが、あまり現実的でな
い。
【0012】本発明は、多孔質のセパレータを介して一
対の分極性電極を対向させ、該分極性電極に電解質を含
浸してなる電気化学キャパシタにおいて、前記分極性電
極の少なくとも一方を、集電基体上に被着形成された導
電性高分子膜により構成する場合に、上述の如き従来技
術の問題点を解消できるような集電基体の材料及び導電
性高分子膜の形成方法を明らかにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による電気化学キ
ャパシタは、多孔質のセパレータを介して一対の分極性
電極を対向させ、該分極性電極に電解質を含浸してなる
電気化学キャパシタにおいて、前記分極性電極の少なく
とも一方が、集電基体上に被着形成された導電性高分子
膜からなり、前記導電性高分子膜が被着形成される集電
基体が、Alを主成分としてイオン化傾向がAlより小
さい元素を0.1〜10wt%含有する合金からなるこ
とを特徴とするものである。
【0014】上記本発明の構成において、Al合金中に
含有されるイオン化傾向の小さい元素は、Al母材に完
全には固溶せずに、分散析出する。そして、電解重合に
よる導電性高分子膜の成長は、この析出箇所から開始し
て徐々に周辺に拡がる。
【0015】また、本発明による電気化学キャパシタの
製造方法は、多孔質のセパレータを介して一対の分極性
電極を対向させ、該分極性電極に電解質を含浸してなる
電気化学キャパシタの製造方法において、前記分極性電
極の少なくとも一方が、集電基体上に電解重合法により
被着形成された導電性高分子膜からなり、該導電性高分
子膜が、電解重合用の電解液に超音波振動を与えながら
電解重合反応を進行させることにより前記集電基体上に
被着形成されることを特徴とするものである。
【0016】上記本発明の製法によれば、集電基体上に
形成される可能性のある酸化皮膜が、超音波によって発
生するキャビテーションの泡によって機械的に破壊さ
れ、集電電極の金属表面が露出して、その上に導電性高
分子膜が形成される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に従った電気
化学キャパシタにおいては、図2に示すように、集電基
体上210に被着形成された導電性高分子膜211から
なる一対の分極性電極21、23が、多孔質のセパレー
タ23を挟んで多重に巻回され、前記分極性電極に電解
質が含浸される。
【0018】集電基体としては、Alを主成分としてイ
オン化傾向がAlより小さい元素(例えばFe、Cu、
Ni等)を0.1〜10wt%、さらに好ましくは0.1
〜1wt%含有する合金が用いられる。具体的には、
0.17wt%のFeと0.031wt%のSiと0.0
08wt%のTiと0.004wt%のMgと0.003
wt%のNiと0.0023wt%のZnと0.002w
t%のZrとを含有し、残部がAlからなる合金等が適
する。
【0019】分極性電極としての導電性高分子膜は、前
記Al合金箔を陽極とした電解重合法により形成され
る。導電性高分子の具体例としては、ポリピロール、ポ
リチオフェン及びそれらの誘導体等が挙げられる。
【0020】ここで、Al合金箔上にポリピロール膜を
被着形成する場合について説明すると、電解重合液とし
ては、0.1mol/lのピロールモノマーと0.1mo
l/lのナフタレン-1,3,6-トリスルホン酸3ナトリ
ウム塩とを含有する水溶液が用いられる。
【0021】電解槽としては、図3に示すような3電極
電解セルが用いられる。該電解セルの作用電極31とし
ては前述のAl合金箔、対向電極としてはPt板、比較
電極33としてはAg/AgClが用いられる。
【0022】そして、Al合金箔の表面電位が0.8〜
2.0Vになるようにポテンショスタットを調整し、フ
ィードバックをかけながら表面電位一定の条件で電解重
合を行う。
【0023】この時、前記電解槽を超音波洗浄槽(周波
数28kHz)内の水中に浸漬し、電解液が超音波によ
るキャビテーション現象を起こしている雰囲気中で電解
重合を行うことが望ましい。
【0024】斯くして、Al合金箔の表面全体に分散析
出したFe等の添加物が電解重合の開始点となり、以
後、電解重合反応の起こる領域が徐々に拡がり、最終的
には、Al合金箔の全面上にポリピロール膜が被着形成
される。
【0025】以上のように、本発明に従った分極性電極
の構成及び製法は、図2に示したような巻回型の電気化
学キャパシタにおいて特に有効であるが、図1に示した
ようなコインセル型の電気化学キャパシタにも適用可能
である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、静電容量が大きくて充
放電特性にも優れ、軽くて安価な電気化学キャパシタが
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コインセル型電気化学キャパシタの断面図であ
る。
【図2】巻回型電気化学キャパシタの断面図である。
【図3】3電極電解セルの構成図である。
【符号の説明】
11 、21 一方の分極性電極 110、210 集電基体 111、211 導電性高分子膜 12 、22 セパレータ 13 、23 他方の分極性電極、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質のセパレータを介して一対の分極
    性電極を対向させ、該分極性電極に電解質を含浸してな
    る電気化学キャパシタにおいて、 前記分極性電極の少なくとも一方は、集電基体上に被着
    形成された導電性高分子膜からなり、 前記導電性高分子膜が被着形成される集電基体は、Al
    を主成分としてイオン化傾向がAlより小さい元素を
    0.1〜10wt%含有する合金からなることを特徴と
    する電気化学キャパシタ。
  2. 【請求項2】 前記一対の分極性電極は、箔状の集電基
    体上に被着形成された導電性高分子膜からなり、前記セ
    パレータを挟んで多重に巻回されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電気化学キャパシタ。
  3. 【請求項3】 多孔質のセパレータを介して一対の分極
    性電極を対向させ、該分極性電極に電解質を含浸してな
    る電気化学キャパシタの製造方法において、 前記分極性電極の少なくとも一方は、集電基体上に電解
    重合法により被着形成された導電性高分子膜からなり、 該導電性高分子膜は、電解重合用の電解液に超音波振動
    を与えながら電解重合反応を進行させることにより、前
    記集電基体上に被着形成されることを特徴とする電気化
    学キャパシタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記導電性高分子膜が被着形成される集
    電基体として、Alを主成分とし、イオン化傾向がAl
    より小さい元素を0.1〜10wt%含有する合金から
    なる箔を用いることを特徴とする請求項3記載の電気化
    学キャパシタの製造方法。
JP9201500A 1997-07-28 1997-07-28 電気化学キャパシタ及びその製造方法 Pending JPH1145833A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503214A (ja) * 2006-09-01 2010-01-28 バッテル メモリアル インスティテュート カーボンナノチューブのナノコンポジット、カーボンナノチューブのナノコンポジットを作製する方法、およびナノコンポジットを含むデバイス

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JP2010503214A (ja) * 2006-09-01 2010-01-28 バッテル メモリアル インスティテュート カーボンナノチューブのナノコンポジット、カーボンナノチューブのナノコンポジットを作製する方法、およびナノコンポジットを含むデバイス

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