JPH1145811A - モールド巻線 - Google Patents

モールド巻線

Info

Publication number
JPH1145811A
JPH1145811A JP10131850A JP13185098A JPH1145811A JP H1145811 A JPH1145811 A JP H1145811A JP 10131850 A JP10131850 A JP 10131850A JP 13185098 A JP13185098 A JP 13185098A JP H1145811 A JPH1145811 A JP H1145811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
winding
lead
molded
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10131850A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Kadoma
幸宏 門間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP10131850A priority Critical patent/JPH1145811A/ja
Publication of JPH1145811A publication Critical patent/JPH1145811A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2847Sheets; Strips
    • H01F2027/2861Coil formed by folding a blank

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の単位コイルを直列接続して1つのコイ
ルを形成し、一体に樹脂モールドしてモールド変圧器を
作成する場合の、単位コイル間の接続を容易にし作業時
間の短縮化を図る。 【解決手段】 或る単位コイルの巻終わり導体61の周
方向(図の左右方向)を向いている導体を、直角に折り
曲げ軸方向に向けて内側に曲げ下ろして渡り導体62を
形成し、さらに、直角に折り曲げて次の単位コイルの巻
き始め導体63とすることにより、隣接する単位コイル
間の接続部をなくし、巻線の製作時間を短縮する。符号
65は渡り絶縁部を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻線が樹脂モー
ルドされたモールド変圧器のモールド巻線、とりわけ、
条または箔などの薄い導体を外側方向に絶縁層を介して
積層して巻回した単位コイルを、複数個軸方向に積み重
ねて直列接続して形成されるモールド巻線の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図26は、モールド巻線の一部断面を示
す平面図である。すなわち、長方形筒状の巻枠10の外
側に複数の単位コイルからなるコイル2を巻回し、巻枠
10とともにモールド樹脂(または樹脂モールドともい
う)9で一体にモールドしてなるモールド巻線1が構成
されている。
【0003】図27は図26のA−A断面図であり、コ
イル2は例えば単位コイル2A,2B,2C,2D,2
Eから構成されており、隣り合った単位コイルはそれぞ
れ接続部5により直列になるように接続されて、1つの
まとまったコイル2を形成している。コイル2の上部か
らはリード3Aが引き出され、モールド表面に一部を突
出して設けられている上部端子4Aに接続され、同じよ
うにしてコイル2の下部からはリード3Bが引き出さ
れ、下部端子4Bに接続されている。
【0004】図28は図27の接続部5の周辺を拡大し
て表示する要部断面図、図29は単位コイルの断面図で
ある。単位コイル2Bは例えば図28,図29の縦方向
のコイル幅に相当する条導体または箔導体100を、巻
枠10の外周表面から順次外側に、例えば図29に示す
ような絶縁フィルム113を挟みながら積み重ねて巻回
して形成されたものであり、単位コイル2Bの巻回作業
が終了後、引き続いて単位コイル2Cを同じ巻枠上に単
位コイル2Bから所定の間隔を隔てた位置に巻回する。
このような作業を単位コイル2Aから初めて単位コイル
2Eが終わったところで、コイル2の巻回作業が終了す
る。
【0005】単位コイル2Bの巻終わりで巻終わり導体
51が引き出され、単位コイル2Cでは巻始め導体52
を引き出した状態から巻回作業が始まる。これらの巻終
わり導体51と巻始め導体52とは、コイル2の巻回作
業が終了後別途接続作業がまとめて行なわれ、それぞれ
の接続部5において、巻終わり導体51と巻始め導体5
2とを揃えて適当な位置で切断し、圧着端子53によっ
て巻終わり導体51と巻始め導体52とを接続して接続
部5を構成している。この接続部5は単位コイル2Cの
外周表面とは電位差が生じるので、適当な絶縁距離を保
持するように図示しない間隔材を挿入して一時的な固定
がされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、単位コ
イル間の接続のために隣接する単位コイルの巻始めと巻
き終わりとの導体を直角に折り曲げて外側に引き出して
おき、全部の単位コイルの巻回作業が完了した後に、こ
れらの接続部を接続する作業を行なうという2段の工程
を経てコイルとして完成するのであるが、モールド変圧
器の信頼性の観点から導体の接続部はなるべく少ない
か、むしろ単位コイル間の接続部は無いのが望ましい。
また、上記のような方法では、接続作業が巻回作業の他
に必要であることから、コイルの製作時間が長くなると
いう問題もある。
【0007】また、モールド巻線においては上記の他
に、その構造や部品点数、または製造工程や製造時間、
もしくは安全性や信頼性などの様々な点で、多くの改良
すべき余地が残されている。
【0008】したがって、この発明の第1の課題は、単
位コイル間の接続部を無くすことにより、モールド変圧
器の信頼性を向上させ、コイルの製作時間を短縮するこ
とにある。また、この発明のその他の課題は、上記の構
成に加えてモールド巻線についての様々な不都合を解消
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決すべ
く、請求項1の発明では、所定の幅の条導体または箔導
体を内側から外側方向に巻回し積層してなる単位コイル
の所定数を軸方向に所定の間隔を隔てて積み重ね、隣接
する単位コイルの一方の巻終わり導体と他方の巻始め導
体とを電気的に接続して前記複数の単位コイルを直列接
続することにより1つのコイルを形成して一体に樹脂モ
ールドしてなるモールド巻線において、前記単位コイル
の一方の巻終わり導体を巻方向に対して直角に折り曲げ
て軸方向に向けて内側に曲げ下ろし、さらにコイル巻回
積層方向に直角に折り曲げて前記単位コイルに隣接する
単位コイルの巻き始め導体としている。
【0010】上記請求項1の発明では、前記単位コイル
の巻終わり導体から巻き始め導体へつなげる渡り導体を
覆う渡り絶縁が折り曲げられた絶縁シートからなり、こ
の絶縁シートに前記渡り導体を挟み込むことができ(請
求項2の発明)、請求項1または2の発明では、引出し
リードまたはタップリードが引出される側のコイル外側
の樹脂モールド厚さが、他の側の樹脂モールド厚さより
も厚くすることができる(請求項3の発明)。請求項1
ないし3の発明では、コイル内径側に未硬化状態のエポ
キシ樹脂で含浸されたプリプレグ層が設けられ、このプ
リプレグ層の外側にコイルが巻回された状態で加熱硬化
することができ(請求項4の発明)、この請求項4の発
明では、前記プリプレグ層とコイルとの間に、平坦なガ
ラス繊維に波形のガラス繊維を積層してなるガラス繊維
マットが巻回され、このガラス繊維マットにモールド樹
脂が含浸することができ(請求項5の発明)、この請求
項5の発明では、前記コイルの外径側にガラス繊維が巻
回され、このガラス繊維にモールド樹脂が含浸すること
ができる(請求項6の発明)。
【0011】また、上記請求項1の発明では、リードが
引き出される側とは反対側のコイル外側の樹脂モールド
を外径側に膨らませ、この膨らんだ樹脂モールドの位置
で単位コイルの渡りを行なうことができ(請求項7の発
明)、または、コイルを形成する箔導体の端部から箔導
体の長さ方向に等間隔で切れ目が入れられて短冊状の切
り端が複数形成され、最初に最も外側の切り端が根元で
切り離され、次にこの外側の切り端に隣接する切り端が
根元で箔導体の長さ方向と直角な方向に折り曲げられ、
以下順次隣接する切り端が根元で箔導体の長さ方向と直
角な方向に折り曲げられ、この折り曲げられた切り端は
互いに厚さ方向に積層されてコイルから引き出されるリ
ードとすることができる(請求項8の発明)。
【0012】上記請求項8の発明では、コイルから引き
出されるリードの付け根が口出し絶縁で覆われ、この口
出し絶縁は穴があけられた絶縁シートをその穴の位置で
折り曲げたものからなり、前記リードが口出し絶縁の穴
から挿入することができ(請求項9の発明)、上記請求
項8または9の発明では、ガラス繊維を折り曲げてL字
形に形成したガラス繊維枕が、単位コイルの外径側縁端
部のリードが引き出された位置に当てられることができ
る(請求項10の発明)。以上請求項1ないし10の発
明では、前記コイルを形成する箔導体は複数枚の絶縁フ
ィルムを介して巻回することができる(請求項11の発
明)。
【0013】請求項12の発明では、絶縁樹脂によりコ
イル全体がモールドされ、このモールドされたモールド
樹脂の外部表面に上下一対の接続端子が埋め込まれ、こ
の接続端子にコイルの両端部が接続されるとともに、上
側の接続端子に外部回路へ接続するための端子板が固定
されてなるモールド巻線において、前記端子板に止めね
じを貫通させ、この止めねじの先端部をモールド樹脂の
表面に設けられた止め穴に挿入している。この請求項1
2の発明では、前記端子板に形成された止め穴に止めね
じを嵌合させるとともに、この止めねじの先端部を止め
穴に挿入することができ(請求項13の発明)、また
は、前記止め穴があけられた埋め込み金具はモールド樹
脂の表面に埋め込まれるとともに、その止め穴はねじ穴
に加工され、止めねじを前記端子板に形成された貫通穴
を通して前記埋め込み金具の前記止め穴にねじ止めする
ことができる(請求項14の発明)。
【0014】請求項15の発明では、絶縁樹脂によりコ
イル全体がモールドされ、このモールドされたモールド
樹脂の外部表面にタップ端子群と上下一対の接続端子と
が埋め込まれ、これらの接続端子はリードを介してコイ
ルの両端部に結線され、前記タップ端子群はタップリー
ドを介してコイル途中に結線されてなるモールド巻線に
おいて、前記一対の接続端子がタップ端子群よりも上部
に配置するようにしている。この請求項15の発明で
は、下側の接続端子とコイル端部との間に結線される接
続リードの立ち上がり部が、円柱状の銅材より構成する
ことができる(請求項16の発明)。
【0015】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態を示す要部斜視図で、図28に示す接続部5に代わる
渡り部6の詳細を示すものである。渡り部6は図27,
図28の接続部5と同じ位置に設け、図27からも明ら
かなように、この部分ではコイル2は直線状になる部分
があるので、図1でもその直線部のみを拡大して図示し
ており、巻枠10は図示を省略している。
【0016】単位コイル2Bの巻終わり導体61は直角
に折り曲げ、さらに渡り導体62として外側から内側に
下がり巻枠上に至ってもう一度直角に折り曲がって単位
コイル2Cの巻始め位置に至り、折り曲げられた導体が
そのまま単位コイル2Cの巻終わり導体となる。単位コ
イル2Cの巻始め導体の図示は省略されており、単位コ
イル2Dの巻始め導体63のみを図示してあり、この部
分の構成は単位コイル2Cでも同じである。この図にお
いて、それぞれの導体間の絶縁耐力を持たせるために挿
入される、絶縁フィルム等の絶縁材の図示は省略してい
る。
【0017】図2は図1のA−A断面であり、単位コイ
ル2Bの巻終わり導体61が渡り導体62、単位コイル
2Cの巻始め導体63とつながっている状態を示してお
り、巻終わり導体61の内側に絶縁層65,外側に絶縁
層64の2層の絶縁層で挟んで他の導体との接触を防止
する構成としている。図3は渡り部6を構成する導体と
絶縁層の展開図であり、この図では絶縁層65のみを示
しているが、絶縁層64は絶縁層65と同一寸法形状
で、絶縁層65とで渡り導体62を挟むように、図3の
上方から覆うように配置される。
【0018】図4はこの発明の第2の実施の形態を示す
要部断面図で、図5はその要部展開図である。すなわ
ち、ここでは渡り導体62を覆う渡り絶縁164が、折
り返し部165で折り曲げられた絶縁シートからなり、
この渡り絶縁164に渡り導体62が挟み込まれている
点が特徴で、その他の構成は図2および図3と同じであ
る。こうすることで、渡り絶縁164の両側の絶縁シー
トが一体になり、巻線作業中に散らばることがない。し
たがって、作業がし易くなって作業者の疲労も低減さ
れ、それに伴って作業能率も向上するようになる。
【0019】図6はこの発明の第3の実施の形態を示す
部分断面図で、図7は図6のB−B断面図、図8は図6
で用いるガラス繊維マットの構成例を示す拡大図であ
る。図6,図7に示すように、巻線の内径側から未硬化
状態のエポキシ樹脂で含侵されたプリプレグ層23、ガ
ラス繊維マット22、単位コイル2、ガラス繊維21、
モールド樹脂9がそれぞれ周回状に形成されている。単
位コイル2からは図6のようにリード3Aが引き出さ
れ、リード3Aは図示されない外部回路に接続される端
子4Aに結線されている。
【0020】ガラス繊維マット22は図8に示すよう
に、例えば平坦なガラス繊維22Aと波形のガラス繊維
22Bが積層されたものから構成する。このとき、ガラ
ス繊維22Aと22Bとは各繊維の糸を互いに絡ませて
あるので、カッターで切らない限り互いに離れることは
ない。平坦なガラス繊維22Aと波形のガラス繊維22
Bとの間に空隙ができるので、モールド樹脂が非常に良
く含侵される。
【0021】図7を再び参照すると、その左側の図示さ
れていない巻枠にはプリプレグ層23が巻回され、その
外径側にガラス繊維マット22が巻回される。その外径
側に単位コイル2が連続巻きされ、さらに、その外径側
にガラス繊維21が巻回される。巻枠が抜かれた後、ガ
ラス繊維21およびガラス繊維21より内径側のものが
金型に収められ、その全体がエポキシ樹脂で含侵され、
モールド樹脂9が形成されるとともに、加熱処理され
る。それによって、ガラス繊維21およびガラス繊維マ
ット22ならびにプリプレグ層23が全て強化プラスチ
ック(FRP)と同様な材質となり、巻線の機械的強度
が増加する。従来は、図27に示すようにモールド樹脂
9の内部にガラス繊維などは含まれていないので、巻線
の機械的強度にも限界があったが、図7の如き構成によ
り巻線の機械的強度が増加し、巻線の短絡容量が増加し
変圧器の信頼性が向上する。
【0022】また、従来は、図26のように絶縁筒を巻
枠10として単位コイル2が巻かれ、巻枠10はそのま
ま巻線自体の絶縁体として構成されていた。そのため
に、モールド樹脂9が含侵された場合、エポキシ樹脂が
単位コイル2と巻枠10との間に入り難く、巻線製作の
不良率が非常に大きかった。しかし、図8のようにする
ことで、ガラス繊維マット22へのエポキシ樹脂の含侵
性が非常に良いので、巻線製作の不良率が非常に小さく
なり、不良率がほぼ零になった。
【0023】図6において、モールド樹脂9のリード3
Aが引き出される側の厚さXは、その他の側の厚さYよ
りも大きくされる。この厚さXは、モールド樹脂9内に
リード3Aを張るために必要な厚さであり、それ以外の
モールド樹脂9ではリード3Aを引き出さないようにし
ている。また、図示されていないが、巻線のタップリー
ドも厚さXの部分で引き出されている。そのために、図
6における巻線の上下方向の幅が小さくなる。上下方向
には、他相の巻線が複数並べられるとともに、鉄心の継
鉄も上下方向に長く配される。したがって、厚さYを小
さくすることにより、鉄心の窓寸法が小さくなり、変圧
器全体の外形が小さくなる。
【0024】図9はこの発明の第4の実施の形態を示す
要部断面図で、図10は図9の平面図である。図9に示
すように、単位コイル2の左側からリード3A,3Cが
引き出されている。一方、単位コイル2の右側で渡り導
体62を介して単位コイル2間の渡りが行なわれてい
る。リードには外部回路に接続される接続リードと、コ
イルの巻数を切り換えるためのタップリードとがある。
リード3Aは単位コイル2の端部から端子4Aに引き出
された接続リードの例であり、リード3Cは単位コイル
2の巻回途中から端子4Cに引き出されたタップリード
の例である。
【0025】図10に示すように、単位コイル2外側の
リードが引き出される側のモールド樹脂9の厚さXは、
これと90度異なる方向のモールド樹脂9の厚さYより
大きくなるようにしている。このリード側のモールド樹
脂9の膨らみは、図6の場合と同様である。一方、単位
コイル2の渡りが行なわれている側のモールド樹脂9の
厚さZも、これと直角な方向のモールド樹脂9の厚さY
よりも大きくなっている。こうすることで、複数の巻線
を並べる方向(図10の上下方向)の巻線幅が小さくな
り、鉄心の窓寸法が小さくなり、変圧器全体の外形も小
さくなる。
【0026】図11はこの発明の第5の実施の形態とし
ての、巻線におけるリード形成手順を説明する説明図で
ある。ここでは、図11の(a)から(e)の順序でリ
ードが形成される。つまり、図11(a)では、コイル
を形成する箔導体100の右側端部から左側へ同じ間隔
で切れ目101が入れられる。これにより、ぼぼ同じ幅
の短冊状の4つの切れ端102A,102B,102
C,102Dが形成される。次の図11(b)では、最
も外側(図の下側)の切れ端102Aが根元103で切
り離される。
【0027】図11(c)では、切れ端102Aに隣接
していた切れ端102Bがその根元で箔導体100の長
さ方向(図の左右方向)と直角な方向(図の下方向)に
折り曲げられる。図11(d)では、切れ端102Cが
その根元で図の下方向に折り曲げられる。その際、折り
曲げられた切れ端102Bと102Cとは、互いに厚さ
方向に積層される。さらに、次の図11(e)では、切
れ端102Dが切れ端102Cの上に重ねられる。3つ
の切れ端102B,102C,102Dは互いに重ねら
れ一括してリード104とし、端子4Aや4C(図9参
照)に結線される。
【0028】すなわち、従来は図30に示すように、箔
導体100に銅板112を半田付けし、この銅板112
をリードとしていた。そのため、銅板112の半田付け
に多大の時間と手間を要していた。これに対し図11の
場合は、箔導体100だけでコイル2とリード104を
一体的に形成することができる。その結果、リード製作
時間が短くなるとともに、半田付けの不良などの発生も
全くなくなり、信頼性が大幅に向上する。
【0029】図12はこの発明の第6の実施の形態を示
す、樹脂モールド巻線の要部拡大断面図である。図示の
ように、単位コイル2の巻回途中からタップ用のリード
104が引き出された部分の構成が示されている。ただ
し、図の右側が巻線の軸であり、単位コイル2の周辺は
図示されていないモールド樹脂で充填されている。リー
ド104は図11(e)の構成と同じものであり、その
引き出された部分が口出し絶縁106に挟み込まれてい
る。さらに、L形のガラス繊維枕105が口出し絶縁1
06の上下に挿入され、単位コイル2の外径側の縁端部
に当てられている。口出し絶縁106は、リード104
を単位コイル2の箔導体から絶縁するためのものであ
り、ガラス繊維枕105はリード104の単位コイル2
から絶縁寸法を確実に確保するためのものである。
【0030】図13はこの発明の第7の実施の形態を示
す、樹脂モールド巻線の要部拡大断面図である。ここで
は、外部回路への接続用あるいはタップ用のリード10
4が、単位コイル2の内径側から引き出されている点が
特徴で、その他は図12に示すものと同様である。した
がって、ガラス繊維枕105や口出し絶縁106の役目
も同じである。
【0031】図14にこの発明の第8の実施の形態を示
す。これは図12または図13の口出し絶縁106を絶
縁シート107から製作する手順を示すものである。図
14(a)は口出し絶縁106用に切り出された絶縁シ
ート107の平面図であり、絶縁シート107(例えば
ポリイミドアミド紙)が方形状に切り出され、中央に四
角な穴108をあける。この穴108を2分割するよう
に、点線の位置で折り目109を付ける。図14(b)
は口出し絶縁106の形状を示す斜視図であり、絶縁シ
ート107が折り目109のところで折られることによ
り、口出し絶縁106が得られる。絶縁シート107の
間にリードを挟み込むとともに、穴108にリードが通
される。
【0032】図15はこの発明の第9の実施の形態を示
すもので、図14(b)に示す口出し絶縁106の穴に
リードを挿入した状態を示す側面図である。口出し絶縁
106の穴108は、リード104の反単位コイル2側
に配される。これにより、リード104を挟み込む両側
の絶縁シートが一体となり、巻線作業中に口出し絶縁1
06が散らばることがない。
【0033】図16はこの発明の第10の実施の形態を
示すもので、図12または図13で説明したガラス繊維
枕105の詳細を示す斜視図である。すなわち、帯状の
ガラス繊維111を2箇所の折り目111Aのところで
互いに向き合う方向に折るとともに、その両端111B
を互いに突き合わせた状態にする。その後、折り目11
1Cで折るとともに、さらに、折り目111Dで直角に
曲げると、図16のようなL字形のガラス繊維枕105
ができる。このガラス繊維枕105は、4層のガラス繊
維111の積層体となり、リードと単位コイルとの絶縁
距離を確実に確保することができる。
【0034】図17はこの発明の第11の実施の形態を
示す説明図である。これは、樹脂モールド巻線の構成を
示す拡大断面図で、例えばアルミニウム箔等の箔導体1
00に、例えばポリエチレンナフタレート(PENとも
略記する)のフィルムからなる絶縁フィルム113を複
数枚(ここでは2枚)巻回して形成されている。このた
め、絶縁フィルム113にたとえピンホールが存在した
としても、絶縁フィルム113が巻回されたときに、ピ
ンホールが同じ位置に来て重なることが少なくなるの
で、コイル2のターン間短絡の確率が、従来の如き絶縁
フィルム113が1枚の場合(図29参照)に比べて著
しく小さくなり、巻線の製作不良率をほぼ零とすること
が可能となる。
【0035】図31に端子板を取り付けた巻線の従来例
を示す。すなわち、モールド巻線の正面には上下の接続
端子4A,4Bとタップ端子群4Cとが設けられてい
る。接続端子4A,4Bはモールド樹脂9の内部で、図
示されないコイル2の両端に接続されている。一方、タ
ップ端子群4Cもモールド樹脂9の内部で、図示されな
いコイル2の途中に接続されている。上側の接続端子4
Aには、外部回路へ接続するための端子板11が端子ね
じ7を介して固定されている。しかし、図31に示すも
のは、端子板11が回り易いという問題がある。つま
り、図31で端子ねじ7が緩むと、端子板11が端子ね
じ7を中心にして回り、外部回路への端子板11の接触
状態が悪くなるというわけである。そこで、次のように
する。
【0036】図18,図19,図20はこの発明の第1
2の実施の形態を示す説明図で、図18は端子板を除去
した場合、図19は端子板を取り付けた場合、図20は
図19のX−X断面図をそれぞれ示している。これらの
図からも明らかなように、接続端子4Aの上部には止め
穴12が形成され、この止め穴12に止めねじ8が挿入
される。接続端子4Aにはねじ穴14が形成され、端子
ねじ7を端子板11に貫通させた後にねじ穴14に嵌合
し、端子板11を固定している。一方、端子板11に第
2のねじ穴15を貫通させ、皿ねじである止めねじ8の
軸部をねじ穴15にねじ込みながら、端子板11に貫通
させる。この止めねじ8は、その先端部が止め穴12の
内部に入るようにするとともに、端子板11にねじ止め
する。この止めねじ8により、たとえ端子ねじ7が緩ん
でも端子板11が回ることがなくなる。
【0037】図21,図22,図23はこの発明の第1
3の実施の形態を示す説明図で、第12の実施の形態の
変形例である。図21に示すように、接続端子4Aの上
部に止め穴12の代わりに、埋め込み金具16からなる
止め穴を用い、ここに十字穴付きの止めねじ17を挿入
するようにした点が特徴で、その他は図18,図19,
図20と同様である。なお、埋め込み金具16には図2
3に示すように止め穴18が形成され、止めねじ17の
先端部がこの止め穴18にねじ止めされる。この止めね
じ17により、たとえ端子ねじ7が緩んでも端子板11
が回ることがなくなる。
【0038】図32にモールド変圧器の従来例を示す。
樹脂モールドされた巻線1が3台配置され、鉄心41に
嵌め込まれるとともに上下のフレーム40A,40Bで
挟持されている。各巻線1の正面側には、上下一対の接
続端子4A,4Bと、タップ端子群4Cとが埋め込まれ
ている。相間リード30は、接続端子4A,4Bに接続
され、巻線1同士を外部で3相結線するものである。ま
た、短絡バー13は、タップ端子群4Cのタップ同士を
外部で短絡し、巻線1内の図示されないコイルの巻数を
決めている。
【0039】図33は図32における巻線の構成を示す
断面図である。複数段に積層されたコイル2が、樹脂モ
ールド9でモールドされている。上段のコイル2が接続
リード3Aを介して上部の接続端子4Aに結線され、下
段のコイル2が接続リード3Bを介して下部の接続端子
4Bに結線されている。また、中間のコイル2の途中が
タップリード3C(点線)を介してタップ端子群4Cに
結線されている。しかし、上記のような従来の巻線は、
3相の変圧器に組み込まれる場合、その相間リードが長
くなるという問題がある。つまり、図32に示すよう
に、相間リード30を、上部の接続端子4Aから他相の
下部の接続端子4Bへと長く張る必要があり、リード材
料が多くなって不経済となる。
【0040】図24はこの発明の第14の実施の形態を
示す説明図である。同図からも明らかなように、ここで
は接続端子4A,4Bがタップ端子群4Cの上部に配置
されている。これにより、接続端子4Aと4B間の距離
が短縮されるので、相間リード30の長さを図32の場
合よりも短くすることができる。なお、その他の点は図
32の場合と同様なので、詳細は省略する。
【0041】図25は巻線の構成を示す断面図で、接続
端子4Bがタップ端子群4Cの上部に配置されている他
は図33と同じである。ただ、接続リード3Bとタップ
リード3Cは、接触しないようにコイル2の円周方向に
互いに離して立ち上げられている。また、接続端子4
A,4Bの間は、巻線1の相間絶縁試験時に印加される
衝撃電圧に耐える必要がある。したがって、接続端子4
A,4B間の最短許容離隔距離は、巻線1の絶縁階級に
よって決まるが、衝撃電圧に耐えるぎりぎりの距離ま
で、接続端子4Aと4Bとを近づけることができる。
【0042】接続リード3Bの立ち上げ部は、円柱状の
銅材より構成される。これは、抵抗を減らして電流密度
を高めるようにするためで、これによって、接続リード
3Bを細くすることが可能となる。また、接続リード3
Bを従来のアルミニウム箔に代えて円柱状の銅材とする
ことで撓みがなくなり、樹脂9の注型時に接続リード3
Bがしっかりと固定され、樹脂モールド後も接続リード
3Bを正確な位置の状態のままで樹脂9を固めることが
できる。したがって、接続リード3Bがタップリード3
Cに近づいたり、接触したりすることがなくなる。この
ため、製作不良がなくなり、経済性も高めることができ
る。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、単位コイルの
巻き終わり部の周方向を向いている導体を直角に折り曲
げて軸方向に内側に曲げて次に巻回する単位コイルの巻
き始め導体とするようにしたので、隣接する単位コイル
間に接続が無くなってコイル全体が1本の導体で形成さ
れることになる。
【0044】請求項2の発明によれば、渡り導体を覆う
渡り絶縁を折り曲げられた絶縁シートからなり、この絶
縁シートに渡り導体を挟み込むようにしたので、渡り導
体を挟み込む両側の絶縁シートが一体化され、巻線作業
中に散らばらることがない。請求項3の発明によれば、
引き出しリードまたはタップリードが引き出される側の
コイル外側の樹脂モールド厚さが、他の側の樹脂モール
ド厚さよりも厚くなるようにしたので、複数の巻線を並
べる方向の幅を小さくでき、小型化を図ることができ
る。
【0045】請求項4の発明によれば、コイルの内径側
に未硬化状態のエポキシ樹脂で含浸されたプリプレグ層
を設け、このプリプレグ層の外側にコイルが巻回された
状態で加熱硬化されるようにしたので、加熱硬化後はプ
リプレグ層が繊維強化プラスラック(FRP)と同様な
材質となり、巻線の機械的強度が増大する。請求項5の
発明によれば、プリプレグ層とコイルとの間に、平坦な
ガラス繊維に波形のガラス繊維を積層したガラス繊維マ
ットを巻回し、このガラス繊維マットにモールド樹脂を
含浸させるようにしたので、コイルの内径側への樹脂含
浸が良好となり、コイルの製作不良が減少する。
【0046】請求項6の発明によれば、コイルの外径側
にガラス繊維を巻回し、このガラス繊維にモールド樹脂
を含浸させるようにしたので、樹脂含浸後はガラス繊維
がFRPと同様な材質となり、巻線の機械的強度が増加
する。
【0047】請求項7の発明によれば、リードが引き出
される側とは反対側のコイル外側の樹脂モールドを外径
側に膨らませ、この膨らんだ樹脂モールドの位置で単位
コイルの渡りを行なうようにしたので、複数の巻線を並
べる方向の巻線幅を小さくできる。請求項8の発明によ
れば、コイルを形成する箔導体の端部から、箔導体の長
さ方向にほぼ等間隔に切れ目を入れて短冊状の切れ端を
複数形成し、最初に最も外側の切れ端が根元で切り離さ
れ、次にこの外側の切れ端に隣接する切れ端を根元で箔
導体の長さ方向に直角な方向に折り曲げ、以下順次隣接
する切れ端を根元で箔導体の長さ方向に直角な方向に折
り曲げ、この折り曲げられた切れ端を互いに厚さ方向に
積層してコイルから引き出されるリードとするようにし
たので、リードの製作時間が短縮され、半田付けも不必
要となって信頼性が向上する。
【0048】請求項9の発明によれば、コイルから引き
出されるリードの付け根を口出し絶縁で覆うとともに、
この口出し絶縁は穴があけられた絶縁シートをその穴の
位置で折り曲げたものとし、リードを口出し絶縁の穴か
ら挿入するようにしたので、リードを挟み込む両側の絶
縁シートが一体となり、巻線作業中に絶縁シートが散ら
ばることがない。
【0049】請求項10の発明によれば、ガラス繊維を
折り曲げてL字形に形成したガラス繊維枕が、単位コイ
ルの外径側縁端部のリードが引き出される位置に当てら
れるようにしたので、リードと単位コイルとの絶縁距離
を確実に確保できる。請求項11の発明によれば、コイ
ルを形成する箔導体を複数枚の絶縁フィルムを介して巻
回するようにしたので、ターン間短絡がほとんどなくな
り、製作不良率を低下させることができる。
【0050】請求項12の発明のごとく、端子板に止め
ねじを貫通させ、この止めねじの先端部をモールド樹脂
の表面に設けられた止め穴に挿入するか、または、請求
項13の発明のごとく、端子板に形成されたねじ穴に止
めねじを嵌合させるとともに、止めねじの先端部を止め
穴に挿入するか、もしくは、請求項14の発明のごと
く、モールド樹脂の表面にねじ止め穴があけられた埋め
込み金具を埋め込み、止めねじを端子板に形成された貫
通穴に通すとともに、埋め込み金具のねじ止め穴にねじ
止めすることで、端子板が回らなくなり、外部回路への
接触状態を常に良好に保つことができる。
【0051】請求項15の発明によれば、一対の接続端
子をタップ端子群より上部に配置するようにしたので、
上下の接続端子の離隔距離が短縮され、相関リードが短
くて済み、経済的となる。さらに、請求項16の発明の
ように、上記構成に加えて下側の接続端子とコイル端部
との間に結線される接続リードの立ち上がり部を、円柱
状の銅材から形成することで、電流密度を高めることが
でき、接続リードを細くすることが可能となる。
【0052】以上のように、この発明によれば、モール
ド変圧器の巻線にかかる数々の問題を解決することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図2】図1の渡り接続を示す断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態を示す要部断面図
である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態を示す部分断面図
である。
【図7】図6のB−B断面図である。
【図8】図6のガラス繊維マットの構成例を示す拡大図
である。
【図9】この発明の第4の実施の形態を示す要部断面図
である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】この発明の第5の実施の形態としての、巻線
におけるリード形成手順を説明する説明図である。
【図12】この発明の第6の実施の形態を示す、樹脂モ
ールド巻線の要部拡大断面図である。
【図13】この発明の第7の実施の形態を示す、樹脂モ
ールド巻線の要部拡大断面図である。
【図14】この発明の第8の実施の形態を説明するため
の説明図である。
【図15】この発明の第9の実施の形態を説明するため
の説明図である。
【図16】この発明の第10の実施の形態を説明するた
めの説明図である。
【図17】この発明の第11の実施の形態を説明するた
めの説明図である。
【図18】この発明の第11の実施の形態を説明するた
めの、端子板を除去した場合を示す説明図である。
【図19】この発明の第11の実施の形態を説明するた
めの、端子板を取り付けた場合を示す説明図である。
【図20】図19のX−X断面図である。
【図21】この発明の第12の実施の形態を説明するた
めの、端子板を除去した場合を示す説明図である。
【図22】この発明の第12の実施の形態を説明するた
めの、端子板を取り付けた場合を示す説明図である。
【図23】図22のY−Y断面図である。
【図24】この発明の第13の実施の形態を示す正面図
である。
【図25】図24の部分断面図である。
【図26】樹脂モールド巻線の従来例を示す平面図であ
る。
【図27】図26のA−A断面図である。
【図28】図27の部分拡大図である。
【図29】コイルの従来例を示す断面図である。
【図30】従来のリード引き出し方法説明図である。
【図31】巻線の端子構造の従来例を示す外観図であ
る。
【図32】モールド変圧器の従来例を示す正面図であ
る。
【図33】図32の部分断面図である。
【符号の説明】
1…樹脂モールド巻線、2,2A〜2E…コイル、2
1,22A,22B,111…ガラス繊維、22…ガラ
ス繊維マット、23…プリプレグ層、24,3A〜3
C,104…リード、30…相間リード、4,4A〜4
E…端子、5…接続部、51,61…巻終わり導体、5
2,63…巻始め導体、53…圧着端子、6…渡り部、
62…渡り導体、64,65…絶縁層、164…渡り絶
縁、165…折り返し部、7…端子ねじ、8,17…止
めねじ、9…モールド樹脂、10…巻枠、I1…端子
板、12,18…止め穴、I3…短絡バー、14,15
…ねじ穴、16…埋め込み金具、40A…上フレーム、
40B…下フレーム、41…鉄心、100…箔導体、1
01…切れ目、102A〜102D…切れ端、103…
…根元、105……ガラス繊維枕、106…口出し絶
縁、107…絶縁シート、108…穴、109,111
A,111C,111D…折り目、112…銅板、11
3…絶縁フィルム。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の幅の条導体または箔導体を内側か
    ら外側方向に巻回し積層してなる単位コイルの所定数を
    軸方向に所定の間隔を隔てて積み重ね、隣接する単位コ
    イルの一方の巻終わり導体と他方の巻始め導体とを電気
    的に接続して前記複数の単位コイルを直列接続すること
    により1つのコイルを形成して一体に樹脂モールドして
    なるモールド巻線において、 前記単位コイルの一方の巻終わり導体を巻方向に対して
    直角に折り曲げて軸方向に向けて内側に曲げ下ろし、さ
    らにコイル巻回積層方向に直角に折り曲げて前記単位コ
    イルに隣接する単位コイルの巻き始め導体としたことを
    特徴とするモールド巻線。
  2. 【請求項2】 前記単位コイルの巻終わり導体から巻き
    始め導体へつなげる渡り導体を覆う渡り絶縁が折り曲げ
    られた絶縁シートからなり、この絶縁シートに前記渡り
    導体を挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のモー
    ルド巻線。
  3. 【請求項3】 引出しリードまたはタップリードが引出
    される側のコイル外側の樹脂モールド厚さが、他の側の
    樹脂モールド厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1
    または2のいずれかに記載のモールド巻線。
  4. 【請求項4】 コイル内径側に未硬化状態のエポキシ樹
    脂で含浸されたプリプレグ層が設けられ、このプリプレ
    グ層の外側にコイルが巻回された状態で加熱硬化されて
    なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載のモールド巻線。
  5. 【請求項5】 前記プリプレグ層とコイルとの間に、平
    坦なガラス繊維に波形のガラス繊維を積層してなるガラ
    ス繊維マットが巻回され、このガラス繊維マットにモー
    ルド樹脂が含浸されたことを特徴とする請求項4に記載
    のモールド巻線。
  6. 【請求項6】 前記コイルの外径側にガラス繊維が巻回
    され、このガラス繊維にモールド樹脂が含浸されたこと
    を特徴とする請求項5に記載のモールド巻線。
  7. 【請求項7】 リードが引き出される側とは反対側のコ
    イル外側の樹脂モールドを外径側に膨らませ、この膨ら
    んだ樹脂モールドの位置で単位コイルの渡りが行なわれ
    ることを特徴とする請求項1に記載のモールド巻線。
  8. 【請求項8】 コイルを形成する箔導体の端部から箔導
    体の長さ方向に等間隔で切れ目が入れられて短冊状の切
    り端が複数形成され、最初に最も外側の切り端が根元で
    切り離され、次にこの外側の切り端に隣接する切り端が
    根元で箔導体の長さ方向と直角な方向に折り曲げられ、
    以下順次隣接する切り端が根元で箔導体の長さ方向と直
    角な方向に折り曲げられ、この折り曲げられた切り端は
    互いに厚さ方向に積層されてコイルから引き出されるリ
    ードとすることを特徴とする請求項1に記載のモールド
    巻線。
  9. 【請求項9】 コイルから引き出されるリードの付け根
    が口出し絶縁で覆われ、この口出し絶縁は穴があけられ
    た絶縁シートをその穴の位置で折り曲げたものからな
    り、前記リードが口出し絶縁の穴から挿入されることを
    特徴とする請求項8に記載のモールド巻線。
  10. 【請求項10】 ガラス繊維を折り曲げてL字形に形成
    したガラス繊維枕が、単位コイルの外径側縁端部のリー
    ドが引き出された位置に当てられることを特徴とする請
    求項8または9のいずれかに記載のモールド巻線。
  11. 【請求項11】 前記コイルを形成する箔導体は複数枚
    の絶縁フィルムを介して巻回されることを特徴とする請
    求項1ないし10のいずれかに記載のモールド巻線。
  12. 【請求項12】 絶縁樹脂によりコイル全体がモールド
    され、このモールドされたモールド樹脂の外部表面に上
    下一対の接続端子が埋め込まれ、この接続端子にコイル
    の両端部が接続されるとともに、上側の接続端子に外部
    回路へ接続するための端子板が固定されてなるモールド
    巻線において、 前記端子板に止めねじを貫通させ、この止めねじの先端
    部をモールド樹脂の表面に設けられた止め穴に挿入した
    ことを特徴とするモールド巻線。
  13. 【請求項13】 前記端子板に形成された止め穴に止め
    ねじを嵌合させるとともに、この止めねじの先端部を止
    め穴に挿入したことを特徴とする請求項12に記載のモ
    ールド巻線。
  14. 【請求項14】 前記止め穴があけられた埋め込み金具
    はモールド樹脂の表面に埋め込まれるとともに、その止
    め穴はねじ穴に加工され、止めねじを前記端子板に形成
    された貫通穴を通して前記埋め込み金具の前記止め穴に
    ねじ止めしたことを特徴とする請求項12に記載のモー
    ルド巻線。
  15. 【請求項15】 絶縁樹脂によりコイル全体がモールド
    され、このモールドされたモールド樹脂の外部表面にタ
    ップ端子群と上下一対の接続端子とが埋め込まれ、これ
    らの接続端子はリードを介してコイルの両端部に結線さ
    れ、前記タップ端子群はタップリードを介してコイル途
    中に結線されてなるモールド巻線において、 前記一対の接続端子がタップ端子群よりも上部に配置さ
    れていることを特徴とするモールド巻線。
  16. 【請求項16】 下側の接続端子とコイル端部との間に
    結線される接続リードの立ち上がり部が、円柱状の銅材
    よりなることを特徴とする請求項15に記載のモールド
    巻線。
JP10131850A 1997-05-27 1998-05-14 モールド巻線 Withdrawn JPH1145811A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10131850A JPH1145811A (ja) 1997-05-27 1998-05-14 モールド巻線

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13657597 1997-05-27
JP9-136575 1997-05-27
JP10131850A JPH1145811A (ja) 1997-05-27 1998-05-14 モールド巻線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1145811A true JPH1145811A (ja) 1999-02-16

Family

ID=26466568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10131850A Withdrawn JPH1145811A (ja) 1997-05-27 1998-05-14 モールド巻線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1145811A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139090A (ja) * 2011-03-04 2011-07-14 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd モールド変圧器
JP2013021172A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Mitsubishi Electric Corp 太陽電池モジュール
CN105591120A (zh) * 2014-11-12 2016-05-18 丰田自动车株式会社 绝缘体及燃料电池

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139090A (ja) * 2011-03-04 2011-07-14 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd モールド変圧器
JP2013021172A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Mitsubishi Electric Corp 太陽電池モジュール
CN105591120A (zh) * 2014-11-12 2016-05-18 丰田自动车株式会社 绝缘体及燃料电池
JP2016095927A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 トヨタ自動車株式会社 インシュレータおよび燃料電池
CN105591120B (zh) * 2014-11-12 2018-12-11 丰田自动车株式会社 绝缘体及燃料电池
US10270105B2 (en) 2014-11-12 2019-04-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Insulator and fuel cell

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7541908B2 (en) Transformer
US20070279177A1 (en) Disc-wound transformer with foil conductor and method of manufacturing the same
JP3639249B2 (ja) アルファ巻コイルの製造方法、製造装置
US8154374B2 (en) Transformer winding and a method of reinforcing a transformer winding
EP2251959B1 (en) Group of electrical coils and method for producing such group of coils
JP3551135B2 (ja) 薄形トランスおよびその製造方法
US7477126B2 (en) Winding for a transformer or a coil and method for the production thereof
JP5257780B2 (ja) リアクトル集合体、及びコンバータ
JP2002093634A (ja) 薄形トランス
JPH1145811A (ja) モールド巻線
JPH08316059A (ja) 薄形トランス
JP2005158857A (ja) モールドコイル
JPH0442907A (ja) 平面トランス用平面複合コイルおよびその製造方法
JP4722373B2 (ja) 溶接トランス
JP2010171358A (ja) リアクトル集合体
JP7417820B2 (ja) 回転電機の巻線および回転電機の固定子
JPH07220946A (ja) 静止誘導機器及びその製造方法
KR102627304B1 (ko) 인덕터 및 트랜스포머용 코일구조 및 이를 이용한 인덕터 및 트랜스포머 제조방법
JP4617560B2 (ja) 静止誘導電器およびその製造方法
JPH07263254A (ja) 薄型インダクタ
JPH08149737A (ja) 電動機の固定子および製造方法
JPH037928Y2 (ja)
JPH0332900B2 (ja)
JP2001143942A (ja) 層巻きトランス及びトランス用ボビン
JPH0376104A (ja) 高周波トランス

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20041108