JPH114488A - 縦続接続通信システムの通信機器 - Google Patents

縦続接続通信システムの通信機器

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JPH114488A
JPH114488A JP15413697A JP15413697A JPH114488A JP H114488 A JPH114488 A JP H114488A JP 15413697 A JP15413697 A JP 15413697A JP 15413697 A JP15413697 A JP 15413697A JP H114488 A JPH114488 A JP H114488A
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JP15413697A
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Yoshihiko Tanigawa
善彦 谷川
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホストに接続する際に手間がかからず、簡単
な構成の通信機器を提供する。 【解決手段】 縦続接続された複数のセンサ2は、ホス
トに接続されている。ホストは、送信先のセンサ2がホ
ストから数えて何番目に接続されているかに基づいて、
機器番号を設定し、当該機器番号を含んだデータを送出
する。各センサ2において、機器番号判別部22は、受
信したデータの機器番号が”0”であるか否かを判定す
る。機器番号が”0”ではない場合、機器番号減算部2
3は、機器番号から1を減じて、次のセンサ2へ送出す
る。各センサ2は、どこに接続されていても、同様に動
作するので、データの機器番号は、センサ2を介する毎
に1つずつ減っていく。機器番号が”0”になると、セ
ンサ2の機器番号判別部22は、処理部21へ受信デー
タを与え、処理部21は、センサ2の調整など、所定の
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の親機(ホス
ト)と、少なくとも2つの子機(通信機器)とを縦続接
続して構成される縦続接続通信システムの通信機器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】センサやモータなどの子機(通信機器)
へコンピュータなどの親機(ホスト)を接続し、ホスト
が通信機器を監視あるいは制御することは、従来より広
く行われている。また、ホストと通信機器との接続方法
も、使用形態に合わせて種々のものが使用されている。
【0003】例えば、図4に示す通信システム51で
は、各通信機器52は、対応するホスト53と1対1に
接続されている。各ホスト53は、対応する通信機器5
2から送られてきた通信データに基づいて、当該通信機
器52を監視すると共に、対応する通信機器52へ指示
する動作を示す通信データを送出することによって、当
該通信機器52を制御できる。ところが、この通信シス
テム51では、通信機器52と同数のホスト53が必要
になる。したがって、通信システム51を設置する際
に、多大な費用がかかるという問題を抱えている。ま
た、通信機器52の数を増減する場合にも、ホスト53
の数を変更するため、変更時の手間や費用も増大しがち
である。
【0004】また、図5に示す通信システム61では、
各通信機器62は、単一のホスト63に設けられた複数
のシリアルポート64に、それぞれ接続されている。こ
れにより、1つのホスト63で複数の通信機器62を監
視制御できる。ところが、この場合、ホスト63は、各
通信機器62に対応するシリアルポート64を備え、か
つ、各シリアルポート64に個別に入出力しなければな
らない。一般に、ホスト63として用いられるコンピュ
ータは、あまり多くのシリアルポート64を備えていな
いことが多いので、通信機器62の数が多い場合には、
通信機器62の数に応じて、ホスト63を特別に用意す
る必要がある。さらに、通信機器62の数は、予測を越
えて増加することが多い。この場合には、シリアルポー
ト64を増加するために、やはり、多くの手間や費用が
かかる。
【0005】したがって、通信機器の数が不明な場合に
は、図6に示す通信システム71のように、2つのシリ
アルポート74を持つ複数の通信機器72…を縦続接続
して、1つのシリアルポート74を持つホスト73に接
続する方法が使われることが多い。この場合、各通信機
器72には、通信機器72固有の識別番号(ID)が予
め設定される。
【0006】ホスト73が通信機器72を制御する場
合、ホスト73は、送信先の通信機器72を示すID
と、当該通信機器72の動作を示すデータ本体とからな
る通信データを送信する。各通信機器72は、受信した
通信データのIDが自機器のIDと一致した場合、当該
通信データの指示に従って、所定の動作を行うと共に、
一致しない場合は、受信した通信データをそのまま、次
に接続された通信機器72へ送信する。
【0007】一方、通信機器72がホスト73へデータ
を送出する場合、通信機器72は、自機器のIDと、デ
ータ本体とからなる通信データを送信する。該通信デー
タは、両者間の通信機器72を、そのまま通過し、ホス
ト73に受け取られる。ホスト73は、通信データのI
Dによって、発信した通信機器72を認識し、通信デー
タに応じた処理を行う。
【0008】これにより、通信機器72の数が変化して
も、各通信機器72やホスト73において、シリアルポ
ート74の数を変更することなく、ホスト73は、各通
信機器72を個別に監視制御できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記通
信システム71は、各通信機器72にIDを設定する
際、他の通信機器72とは別のIDを選択する必要があ
る。したがって、通信機器72追加時の手間や費用を十
分には削減できないという問題を有している。
【0010】具体的には、万一、複数の通信機器72に
同一のIDが設定されていると、ホスト73は、受信し
た通信データが、どちらの通信機器72から発信された
かを判別できず、これらの通信機器72を正常に監視で
きない。また、ホスト73が、これらの通信機器72へ
通信データを送信する場合、複数の通信機器72が同時
に応答しようとしたり、あるいは、先に受信した通信機
器72のみが応答したりして、これらの通信機器72を
正常に制御できない。
【0011】この結果、新たな通信機器72を接続する
場合、他の全ての通信機器72のIDを調べて、これら
と異なるIDを、追加する通信機器72へ設定しなけれ
ば、ホスト73と通信機器72…とは正常に通信できな
い。したがって、他の通信機器72のIDに関わらず確
実に接続するためには、各通信機器72は、例えば、ス
イッチなど、複数のIDから自機器のIDを選択する部
材を備えている必要がある。選択可能なIDを増やせ
ば、より確実に接続できる一方で、通信機器72のコス
トは上昇する。
【0012】さらに、選択可能なIDが全て使用されて
いる場合、既に接続されている通信機器72のIDを変
更するなどの手間が必要になる。特に、接続されている
通信機器72が多い場合、あるいは、各通信機器72が
離れた場所や作業しにくい場所に設置されている場合な
どには、通信機器72のIDを変更する手間は極めて増
大する。
【0013】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ホストに接続する際に手間が
かからず、簡単な構成の通信機器を実現することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る縦
続接続通信システムの通信機器は、上記課題を解決する
ために、少なくとも2つの通信機器と、制御する通信機
器を識別するための識別データを含む通信データを送出
する親機とを有し、上記親機と通信機器とが、当該親機
を一端として縦続接続されている縦続接続通信システム
の通信機器において、以下の手段を備えていることを特
徴としている。
【0015】すなわち、親機側に接続された通信機器あ
るいは親機から通信データを受信した場合、当該通信デ
ータに含まれる識別データと上記各通信機器間で共通の
特定識別データとを比較して、受信した通信機器への通
信データであるか否かを判定する判定手段と、上記特定
識別データではないと判定した場合、受信した通信デー
タのうち、識別データを次の識別データへ変更して、親
機とは反対側に接続された通信機器へ送出する識別デー
タ変更手段とを備えている。
【0016】上記構成において、親機は、接続された通
信機器へ、制御対象となる通信機器に応じた識別データ
を含む通信データを送出する。なお、請求項1の発明に
係る通信機器の場合、通信機器に対応する識別データ
は、当該通信機器と親機との間に接続されている通信機
器の分だけ、特定識別データの前になる識別データであ
る。例えば、特定識別データが”0”であり、識別デー
タ変更手段が識別データを1ずつ減算して、次の識別デ
ータを求める場合、通信機器の識別データは、親機側か
ら順番に、”0”、”1”、”2”、…となる。
【0017】各通信機器において、親機側の通信機器あ
るいは親機から識別データを含む通信データを受信する
と、判定手段は、この通信データから識別データを取り
出し、当該識別データが、例えば、”0”など、上記各
通信機器間で共通の特定識別データであるか否かを判定
する。両者が一致しない場合、識別データ変更手段は、
例えば、減算などによって次の識別データを算出し、通
信データの識別データを新たな識別データへと変更す
る。さらに、変更後のデータは、親機とは反対側に接続
された通信機器へ送出される。これにより、親機から送
出された通信データのうち、識別データは、通信機器を
通過する毎に、次の識別データへと変更される。
【0018】通信データの識別データが変更されて、特
定識別データになった場合、該通信データを受信した通
信機器の判定手段は、当該通信データが自通信機器(自
機器)への通信データであると判定する。これにより、
当該通信機器は、通信データに基づいて、例えば、モー
タの制御やセンサの調整など、親機の指示に応じた処理
を行う。
【0019】それゆえ、各通信機器は、縦続接続の何番
目に接続されているか、あるいは、どんな種類の通信機
器が他に接続されているかに関わらず、受信した識別デ
ータが特定識別データであるか否かによって、自機器へ
の通信データであるか否かを識別できる。同様に、自機
器への通信データではない場合も、常に一定の動作で次
段以降の通信機器へ通信データを送信できる。この結
果、親機が所望の通信機器が縦続接続の何番目に接続さ
れているかに応じて、識別データを生成し、該識別デー
タを含んだ通信データを送信することによって、当該親
機は、各通信機器を個別に制御できる。
【0020】したがって、従来のように、各通信機器に
個別の識別データを割り当てる必要がない。この結果、
親機へ通信機器を接続する際、要する手間や費用を削減
できる。また、各通信機器の動作が共通なので、従来の
ように、個別の識別データを設定できるように通信機器
を構成する必要がなく、通信機器の製造時の費用を削減
できる。
【0021】請求項2の発明に係る縦続接続通信システ
ムの通信機器は、上記課題を解決するために、少なくと
も2つの通信機器と親機とが、当該親機を一端として縦
続接続されている縦続接続通信システムの通信機器にお
いて、以下の手段を備えていることを特徴としている。
【0022】すなわち、上記親機へデータを発信する場
合、上記各通信機器間で共通の特定識別データを含む通
信データを親機側に接続された通信機器あるいは親機へ
送信する発信手段と、親機側とは反対側に接続された通
信機器から通信データを受信した場合、当該通信データ
に含まれる識別データを次の識別データへ変更して、親
機側に接続された通信機器あるいは親機へ送出する識別
データ変更手段とを備えている。
【0023】上記構成において、通信機器が親機へ通信
データを送出する場合、当該通信機器の発信手段は、例
えば、”0”など、各通信機器間で共通の特定識別デー
タを含んだ通信データを、親機側の通信機器あるいは親
機へ送出する。当該通信機器と親機との間に接続されて
いる各通信機器では、識別データ変更手段が、例えば、
1を加算するなどして、受信した識別データを次の識別
データへ変更する。これにより、通信データは、通信機
器を介する毎に、特定識別データを始めとして、次の識
別データへと変更される。この結果、親機は、受信した
識別データが特定識別データから何番目の通信データで
あるかによって、通信データを発信した通信機器を判定
できる。これにより、当該親機は、各通信機器を個別に
監視できる。
【0024】それゆえ、縦続接続通信システムにおい
て、通信機器が親機へ通信データを送信する際、縦続接
続の何番目に接続されているか、あるいは、どんな種類
の通信機器が他に接続されているかに関わらず、各通信
機器の動作を共通にできる。従来のように、各通信機器
に個別の識別データを割り当てる必要がないので、親機
へ通信機器を接続する際、要する手間や費用を削減でき
る。また、各通信機器の動作が共通なので、従来のよう
に、個別の識別データを設定できるように通信機器を構
成する必要がなく、通信機器の製造時の費用を削減でき
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図3に基づいて説明すると以下の通りである。本
実施形態に係る通信システム(縦続接続通信システム)
1は、例えば、ハードディスク装置の故障検出などに用
いられており、図2に示すように、各ハードディスク装
置における故障の有無を検出するセンサ(通信機器)2
…と、各センサ2から送られてくる通信データを監視
し、各センサ2を制御するホスト(親機)3とを備えて
いる。上記センサ2…およびホスト3は、ホスト3を一
端として縦続接続されている。以降では、説明の便宜
上、縦続接続において、ホスト3に近い方向をホスト
側、ホスト3から遠い方向を機器側と称する。なお、本
実施形態では、説明の便宜上、監視あるいは制御する対
象をセンサ2…としているが、これに限らず、モータな
ど、他の機器を監視制御する場合も同様である。
【0026】センサ2…およびホスト3は、2つのシリ
アルポート4・4を備えており、各シリアルポート4
は、隣接するセンサ2あるいはホスト3に設けられたシ
リアルポート4と、シリアルケーブル5を介して接続さ
れている。本実施形態では、シリアルポート4およびシ
リアルケーブル5には、RS−232CやRS−244
などの規格に適したものが使用されている。なお、縦続
接続の両端に位置するセンサ2およびホスト3は、1つ
のシリアルポート4のみを有していてもよい。
【0027】各センサ2およびホスト3は、隣接するセ
ンサ2あるいはホスト3と通信を行っている。両者間を
伝送される通信データは、発信元あるいは送信先を示す
機器番号を含むヘッダとデータ本体とを備えており、各
センサ2は、当該センサ2(自機器)への通信データで
は無い場合、次のセンサ2あるいはホスト3へデータ本
体を通過させる。これにより、各センサ2とホスト3と
は、両者間のセンサ2を介して通信できる。ただし、本
実施形態では、上記機器番号は、各センサ2を通過する
毎に変化する。
【0028】本実施形態に係るセンサ2は、図1に示す
ように、ホスト側のシリアルポート4aと、機器側のシ
リアルポート4bと、検出した信号をホスト3へ送出し
たり、ホスト3からの指示に基づいてセンサ2を調整し
たりするなど、センサ2固有の処理を行う処理部21と
を備えている。なお、処理部21、および、後述する各
部22ないし25は、センサ2に設けられた図示しない
CPU(Central Processing Unit)などが所定のプログ
ラムを実行することによって実現される機能ブロックで
ある。
【0029】さらに、各センサ2は、ホスト3が送信し
た通信データを所望のセンサ2へ伝送するために、ホス
ト側のシリアルポート4aから通信データを受信した場
合、この通信データに含まれる機器番号に基づいて、当
該センサ2への通信データか否かを判別する機器番号判
別部(判定手段)22と、当該センサ2への通信データ
では無い場合、機器側のシリアルポート4bへ、機器番
号を変更した通信データを送出する機器番号減算部(識
別データ変更手段)23とを備えている。
【0030】上記機器番号判別部22は、受信した通信
データのヘッダから機器番号を取り出し、当該機器番号
が”0”であるか否かによって、受信した通信データが
自機器への通信データであるか否かを判別できる。さら
に、機器番号が”0”であった場合、機器番号判別部2
2は、受信した通信データが自機器への通信データであ
ると判定し、当該通信データを処理部21へ与えること
ができる。ここで、自機器への通信データであることを
示す機器番号は、全てのセンサ2で共通に用いられてお
り、センサ2を接続した位置や、他のセンサ2の数など
に関わりなく、常に一定である。
【0031】また、機器番号減算部23は、機器番号
が”0”では無かった場合、機器番号を1引いて新たな
機器番号を生成できる。さらに、機器番号減算部23
は、新たな機器番号を含むヘッダと受信したデータ本体
とから、次のセンサ2へ送出する通信データを生成し、
機器側のシリアルポート4bへ送出できる。
【0032】これにより、センサ2は、自機器への通信
データに基づいて、ホスト3が指示した動作を行うこと
ができると共に、自機器への通信データでは無い場合、
機器番号を1減じた通信データを、次のセンサ2へ送出
できる。
【0033】一方、各センサ2は、当該センサ2が送信
する通信データをホスト3へ伝送するために、当該セン
サ2の処理部21が生成したデータに基づいて、ホスト
3へ送出する通信データを生成し、ホスト側のシリアル
ポート4aへ送出する機器番号生成部(発信手段)24
と、機器側のシリアルポート4bから入力された通信デ
ータの機器番号を変更して、ホスト側のシリアルポート
4aへ伝える機器番号加算部(識別データ変更手段)2
5とを備えている。
【0034】上記機器番号生成部24は、処理部21か
らホスト3へ送出するデータを受け取った場合、当該デ
ータと、機器番号が”0”を示すヘッダとからホスト3
へ送信する通信データを生成して、ホスト側のシリアル
ポート4aから送出できる。ここで、機器番号生成部2
4が生成する機器番号は、全てのセンサ2で共通に用い
られており、センサ2を接続した位置や、他のセンサ2
の数などに関わりなく、常に一定である。
【0035】また、機器番号加算部25は、機器側のシ
リアルポート4bから通信データを受信した場合、該通
信データの機器番号に1を加えて、新たな機器番号を生
成できる。さらに、機器番号加算部25は、新たな機器
番号を含むヘッダと受信したデータ本体とから、次のセ
ンサ2へ送出する通信データを生成し、ホスト側のシリ
アルポート4aへ送出できる。
【0036】これにより、センサ2は、自機器が通信デ
ータを発信する場合、所定の機器番号を持った通信デー
タをホスト3へ送出できると共に、他のセンサ2が発信
した通信データを受信した場合、その機器番号を1増加
させて、ホスト側のセンサ2あるいはホスト3へ送出で
きる。
【0037】一方、本実施形態に係るホスト3は、例え
ば、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、
RAM( Random access Memory )などの記憶装置を備
えており、当該CPUが所定のプログラムを実行するこ
とによって、隣接するセンサ2aと通信して各センサ2
を監視制御できる。
【0038】具体的には、上記記憶装置は、例えば、以
下の表1に示すように、機器番号とセンサ2との対応を
示す表を保持している。
【0039】
【表1】
【0040】なお、表1は、図2に示すように、センサ
2aないし2cが、ホスト側から順番に接続されている
場合を示している。
【0041】ホスト3は、この対応表によって、制御し
たいセンサ2に対応する機器番号、および、受信した通
信データの機器番号に対応するセンサ2を読み出すこと
ができる。なお、上記対応表の作成方法や更新方法は、
ホスト3と各センサ2との通信方法を説明した後で説明
する。
【0042】さらに、ホスト3は、発信したセンサ2
と、受信した通信データのデータ本体とに基づいて、故
障の有無などを認識し、例えば、表示装置などへ、当該
センサ2の状況を表示できる。また、センサ2へ動作を
指示する場合、ホスト3は、当該センサ2に対応する機
器番号を含むヘッダと動作を示すデータ本体とからシリ
アルポート4へ出力する通信データを作成できる。な
お、センサ2へ指示する動作は、ホスト3が各センサ2
の状態に基づいて決定してもよいし、使用者が入力して
もよい。
【0043】上記構成において、センサ2がホスト3へ
データを送信する場合における各部の動作を説明すると
以下の通りである。なお、以下では、図2に示すよう
に、ホスト側から順番にセンサ2a・センサ2b・セン
サ2cが接続されており、ホスト側から数えて3つめの
センサ2cがホスト3へデータを送信する場合について
説明する。
【0044】例えば、故障を検出した場合など、センサ
2cに何らかの反応があった場合、当該センサ2cにお
いて、図1に示す処理部21は、例えば、故障の種類な
どを示すデータ本体を生成する。続いて、機器番号加算
部25は、機器番号が”0”のヘッダを生成し、当該デ
ータ本体とヘッダとを含む通信データをホスト側のシリ
アルポート4aへ送出する。
【0045】次に、図2に示すセンサ2bが機器番号
が”0”のヘッダを含む通信データを受け取ると、セン
サ2bにおいて、図1に示す機器番号加算部25は、機
器側のシリアルポート4bから受け取った機器番号”
0”に1を加えて、新たな機器番号”1”を含むヘッダ
を生成する。さらに、機器番号加算部25は、受信した
データ本体とヘッダとをホスト側のシリアルポート4a
へ送出する。同様に、図2に示すセンサ2aは、機器番
号”1”の通信データを受信してホスト3へ機器番号”
2”の通信データを送出する。
【0046】ホスト3は、センサ2aから通信データを
受信すると、そのヘッダに含まれる機器番号に対応する
センサ2を対応表から読み出す。この場合、機器番号
が”2”であるので、ホスト3は、3つめのセンサ2、
すなわち、センサ2cが当該通信データを発信したと識
別する。さらに、ホスト3は、データ本体から故障の種
類などを認識し、例えば、モニタなどの表示装置へ表示
するなど、所定の動作を行う。
【0047】同様に、他のセンサ2がデータを発信する
場合も、当該センサ2は、センサ2の種類や接続されて
いる位置などに関わらず、機器番号”0”の通信データ
を送出する。また、上記センサ2とホスト3との間に介
在するセンサ2は、常に機器番号を1増加させて次のセ
ンサ2あるいはホスト3へ送出する。これにより、通信
データの機器番号は、”0”から始まって、センサ2を
通過する毎に1ずつ増加した後、ホスト3へ到着する。
したがって、ホスト3が受信する機器番号は、発信した
センサ2がホスト3から見て何番目に接続されているか
によって変化する。この結果、ホスト3は、発信したセ
ンサ2を区別して、各センサ2を個別に監視できる。
【0048】一方、ホスト3がセンサ2へデータを送る
場合、ホスト3は、当該センサ2へ指示する動作に基づ
いて、データ本体を生成する。また、当該センサ2を示
す機器番号が対応表から読み出され、該機器番号を含む
ヘッダが生成される。さらに、ホスト3は、ヘッダと上
記データ本体とを含む通信データを、シリアルポート4
より出力する。
【0049】例えば、図2に示すセンサ2cは、3番目
に接続されている。したがって、対応表は、上記表1に
示すように、機器番号”2”とセンサ2cとの組み合わ
せを保持している。したがって、ホスト3は、シリアル
ポート4およびシリアルケーブル5を介し、センサ2a
へ、機器番号”2”の通信データを送出する。
【0050】センサ2aにおいて、図1に示す機器番号
判別部22は、受信した通信データのヘッダに含まれて
いる機器番号が”0”であるか否かを判定する。この場
合、機器番号は、”2”であり、”0”ではない。した
がって、機器番号判別部22は、受信した通信データが
自機器への通信データではないと判定する。これに基づ
いて、機器番号減算部23は、受信した機器番号”2”
から1を引いて、新たな機器番号”1”を生成する。こ
れにより、機器番号”1”の通信データが機器側のシリ
アルポート4bから送出される。
【0051】同様に、図2に示すセンサ2bは、機器番
号”1”が”0”ではないことから、自機器への通信デ
ータではないと判定する。したがって、機器番号”0”
の通信データは、センサ2cへ送出される。
【0052】センサ2cにおいて、図1に示す機器番号
判別部22は、受信した通信データの機器番号が”0”
であることから、この通信データが自機器への通信デー
タであると判定する。これにより、当該通信データは、
処理部21へ与えられる。処理部21は、これに基づい
て、例えば、センサ2cの調整など、ホスト3より指示
された所定の動作を行う。
【0053】他のセンサ2へ通信データを送出する場合
も同様に、ホスト3は、制御対象のセンサ2に応じて、
通信データの機器番号を設定する。各センサ2は、セン
サ2の種類や接続されている位置などに関わらず、機器
番号が”0”ではない場合には、機器番号を1減少させ
て次のセンサ2へ送る。これにより、通信データの機器
番号は、センサ2に対応する機器番号から始まって、セ
ンサ2を通過する毎に1ずつ減少する。通信データの機
器番号が減少して”0”になると、通信データを受信し
たセンサ2は、当該通信データを取り込んで所定の動作
を行う。したがって、ホスト3が発信する通信データの
機器番号を変更することによって、指示を与えるセンサ
2を決定できる。これにより、ホスト3は、各センサ2
を個別に制御できる。
【0054】続いて、例えば、新しいセンサ2を接続し
た場合や接続されていたセンサ2を取り除いた場合な
ど、センサ2の接続状態を変更する場合について説明す
る。例えば、図3に示すように、図2に示す通信システ
ム1からセンサ2bを取り除き、センサ2cの機器側へ
センサ2d・2eを新たに接続する。この状態では、接
続状態が変更されているにも関わらず、ホスト3の対応
表は、上述の表1のように上記通信システム1に対応し
ており、変更後の通信システム1aと一致しなくなる。
【0055】この状態で、各センサ2は、自らの種別な
どを示す機器データを含んだ通信データを発信する。各
センサ2の動作は、ホスト3において、対応表が現在の
接続状態と一致しているか否かに関わらず一定なので、
該通信データは、センサ2とホスト3との間のセンサ2
を通過する毎に機器番号を増加させながら、ホスト3へ
到着する。ホスト3は、受信した通信データから、当該
センサ2を示す機器データと機器番号との組み合わせを
認識し、対応表に登録する。接続状態の変更後、各セン
サ2から、機器データを含む通信データを受信すること
によって、ホスト3は、以下の表2に示すように、変更
後の通信システム1aに応じた対応表を作成できる。
【0056】
【表2】
【0057】ホスト3が通信データを送信する場合、ホ
スト3は、新たに生成した対応表に基づいて、通信デー
タの機器番号を生成する。これにより、ホスト3は、接
続が変更されても、正常に監視制御できる。
【0058】なお、各センサ2は、接続の状態が変化し
てから、ホスト3が当該センサ2を制御するまでの間
に、機器データを含む通信データを発信すればよい。し
たがって、当該通信データを発信するタイミングには種
々のものが考えられる。通常、センサ2を制御する際、
ホスト3あるいは使用者は、センサ2の状態に基づいて
当該センサ2を制御する。したがって、センサ2が通信
データを発信する際、当該通信データの中に常に機器デ
ータを付加し、かつ、ホスト3が通信データを受信する
度に、機器番号とセンサ2との対応を対応表へ登録して
もよい。
【0059】また、接続の状態が変化する度に、使用者
が各センサ2へ指示し、これに基づいて、各センサ2が
当該通信データを発信してもよい。この場合は、対応表
の更新が接続の状態が変更された時のみに限定されるの
で、変更がない場合におけるホスト3やセンサ2の処理
が軽くなる。
【0060】ところで、従来のように、各センサ2を固
有のIDによって識別している場合、同一のIDを持つ
センサ2が接続されていると、ホスト3は、所望のセン
サ2と正常に通信できない。例えば、最初に当該IDを
含む通信データを受け取ったセンサ2が、機器側のシリ
アルポート4から通信データを送信しない場合、当該セ
ンサ2より機器側のセンサ2は、当該通信データ2を受
け取ることができない。また、当該センサ2が機器側へ
通信データを送信する場合には、複数のセンサ2が同時
に制御される。
【0061】ところが、本実施形態に係る通信システム
1では、ホスト3が送信する機器番号に関わらず、受信
するセンサ2は常に1つである。ただし、機器番号によ
って、受信するセンサ2は異なる。したがって、受信先
を問わなければ、ホスト3は、各センサ2へ正常に指示
を与えることができる。この結果、接続状態が変化して
から各センサ2を制御するまでの間に、ホスト3が機器
番号を順次変化させながら、各センサ2へ、機器データ
を含む通信データを発信するように指示することによっ
て、ホスト3は、各センサ2と機器番号との対応を確認
できる。この場合は、使用者が各センサ2へ指示する場
合に比べて、接続状態の変更毎の手間が削減できる。
【0062】なお、本実施形態では、センサ2と機器番
号との組み合わせを記述した対応表に基づいて、両者の
対応を判定しているが、これに限るものではない。例え
ば、機器番号の小さな順にセンサ2を並べて記憶しても
よい。センサ2と機器番号との対応を更新するタイミン
グ、更新方法、あるいは記憶方法などに関わらず、ホス
ト3が所望のセンサ2へ通信データの送信するまでの間
に、所望のセンサ2と機器番号との対応が取られていれ
ば、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0063】以上のように、本実施形態に係る通信シス
テム1は、少なくとも2つのセンサ2と単一のホスト3
とを備えており、センサ2およびホスト3は、ホスト3
を一端として縦続接続されている。さらに、各センサ2
は、受信した通信データの機器番号が”0”であるか否
かを判定する機器番号判別部22と、”0”ではなかっ
た場合、機器番号から1を引いて新たな機器番号を作成
し、機器側に接続されているセンサ2へ変更後の機器番
号を含んだ通信データを送出する機器番号減算部23と
を備えている。
【0064】上記構成において、ホスト3は、送信先の
センサ2に対応する機器番号を持った通信データを、最
もホスト側のセンサ2へ送出する。通信データの機器番
号は、各センサ2を通過する度に、各センサ2に設けら
れた機器番号減算部23によって、1ずつ減算される。
通信データの機器番号が”0”になると、当該通信デー
タを受信したセンサ2において、機器番号判別部22
は、当該通信データを自機器への通信データであると判
定し、処理部21は、当該通信データに基づいて、所定
の処理を行う。
【0065】この結果、所望のセンサ2とホスト3との
間に配されるセンサ2の数に応じて、送出する通信デー
タの機器番号を設定することによって、ホスト3は、所
望のセンサ2を個別に制御できる。また、ホスト3が各
センサ2へ通信データを送信する際、縦続接続における
接続位置あるいは、他に接続されているセンサ2の種類
などに関わらず、センサ2の動作は一定である。
【0066】したがって、従来のように、各センサ2に
個別のIDを割り当てる必要がない。この結果、ホスト
3へセンサ2を接続する際、あるいは、両者の接続を変
更する際の手間や費用を削減できる。また、各センサ2
の動作が共通なので、従来のように、個別のIDを設定
できるようにセンサ2を構成する必要がない。この結
果、センサ2製造時の費用を削減できる。
【0067】なお、本実施形態に係る機器番号判別部2
2は、当該センサ2への通信データであるか否かを判定
する際、通信データの機器番号が”0”であるか否かに
よって判定しているが、判定の基準となる数値は、これ
に限らず、他の数値を用いてもよい。判定の基準となる
数値が各センサ2で共通であれば、本実施形態と同様の
効果が得られる。
【0068】また、本実施形態に係る機器番号減算部2
3は、次の機器番号を算出する際、1を減算している
が、これに限るものではない。例えば、他の加減算、あ
るいは、論理回路などで計数する際に用いられるグレイ
コードなど、他の関数を用いて算出してもよい。受信し
た通信データの機器番号に基づいて、次の機器番号を一
意に求めることができるのであれば、本実施形態と同様
の効果が得られる。
【0069】一方、本実施形態に係るセンサ2は、デー
タを発信する際、通信データの機器番号を”0”に設定
する機器番号生成部24と、機器側のセンサ2から通信
データを受信した場合、その機器番号を1増加させた
後、変更後の通信データをホスト側へ送出する機器番号
加算部25とを備えている。
【0070】上記構成では、発信元のセンサ2から送出
された通信データは、センサ2を介する毎に1ずつ増加
する。したがって、ホスト3は、受信した通信データの
機器番号によって、発信元のセンサ2を識別できる。こ
の結果、ホスト3は、各センサ2を個別に監視できる。
【0071】したがって、従来のように、各センサ2に
個別のIDを割り当てる必要がない。この結果、ホスト
3へセンサ2を接続する際、あるいは、両者の接続を変
更する際の手間や費用を削減できる。また、各センサ2
の動作が共通なので、従来のように、個別のIDを設定
できるようにセンサ2を構成する必要がない。この結
果、センサ2製造時の費用を削減できる。
【0072】なお、本実施形態に係る機器番号生成部2
4は、ホスト3への通信データを生成する際に生成する
機器番号は、”0”に限らず、他の数値でもよい。生成
する数値が各センサ2で共通であれば、本実施形態と同
様の効果が得られる。また、本実施形態に係る機器番号
加算部25は、次の機器番号を算出する際、1を加算し
ているが、これに限るものではない。上記機器番号減算
部23と同様に、他の関数を用いて算出してもよい。受
信した通信データの機器番号に基づいて、次の機器番号
を一意に求めることができるのであれば、本実施形態と
同様の効果が得られる。
【0073】なお、本実施形態では、センサ2が機器番
号判別部22ないし機器番号加算部25を備えており、
ホスト3が各センサ2に対して監視と制御との双方を行
う場合について説明しているが、これに限るものではな
い。ホスト3が各センサ2を監視し、どのセンサ2も制
御しない場合は、機器番号判別部22および機器番号減
算部23は不要である。なお、センサ2が制御されない
場合であっても、ホスト3が他のセンサ2を制御する場
合、当該センサ2は、機器番号減算部23を備えている
必要がある。同様に、ホスト3が各センサ2を制御し、
どのセンサ2も監視しない場合は、センサ2は、機器番
号生成部24および機器番号加算部25は不要となる。
なお、センサ2が監視されない場合であっても、ホスト
3が他のセンサ2を監視する場合、当該センサ2におい
ても、機器番号加算部25が必要になる。いずれの場合
も、センサ2に個別のIDを割り当てる必要がないた
め、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0074】ただし、センサ2が機器番号判別部22な
いし機器番号加算部25を備えている場合、ホスト3
は、各センサ2を個別に監視制御できる。また、ホスト
3と各センサ2とが互いに通信データを送信および受信
できるので、両者間で所定の通信データを送受すること
によって、送信元のホスト3あるいはセンサ2は、通信
データが送信先へ正常に到着したか否かを判定できる。
さらに、例えば、通信データの衝突などにより通信デー
タを正常に伝送できなかった場合は、再送するなどして
確実に通信データを伝送できる。この結果、通信システ
ム1の信頼性を向上させることができる。また、受信し
た通信データに基づいて、機器番号とセンサ2との対応
を決定できるので、センサ2の接続を切り換える際の手
間をさらに削減できる。
【0075】加えて、本実施形態に係るセンサ2におい
て、機器番号判別部22の判定基準となる機器番号と、
機器番号生成部24が生成する機器番号とが同一であ
り、かつ、機器番号減算部23が次の機器番号を作成す
る際に用いた関数と、機器番号加算部25の関数とは、
互いに逆関数になっている。これにより、ホスト3が通
信データを受信した際のセンサ2と機器番号との対応表
と、ホスト3が通信データを送信する際のセンサ2と機
器番号との対応表が同一になる。したがって、他の場合
に比べて、対応表を容易に作成あるいは更新できる。
【0076】ところで、本実施形態に係るセンサ2のよ
うに、機器番号減算部23の関数と機器番号加算部25
の関数とが一致していない場合、ホスト側のシリアルポ
ート4aと機器側のシリアルポート4bとの接続を誤ま
ると、正しく通信データを伝送できない。例えば、図3
に示すセンサ2aにおいて、シリアルポート4の接続を
誤り、ホスト側のシリアルポート4aをセンサ2cへ接
続し、機器側のシリアルポート4bをホスト3へ接続し
た場合、センサ2eがホスト3へ発信した通信データの
機器番号は、”0”、”1”、”2”、”1”のように
増減する。この結果、ホスト3は、ホスト3から数えて
2番目のセンサ2cの通信データと誤って判断する。
【0077】したがって、各センサ2を接続する際、ホ
スト側のシリアルポート4aと機器側とのシリアルポー
ト4bとを間違えないように注意して正しく接続する必
要がある。この場合、例えば、各シリアルポート4a・
4bにホスト側や機器側である旨を表記しておくことに
よって、誤接続をある程度防止できる。さらに、シリア
ルポート4aとシリアルポート4bとでコネクタの形状
を変えておくことによって、誤接続を確実に防止でき
る。
【0078】なお、本実施形態では、例えば、RS−2
32CやRS−244などのシリアル伝送方式を用い
て、各センサ2およびホスト3間を接続しているが、こ
れに限るものではない。例えば、他のシリアル伝送方式
やパラレル伝送方式を用いてもよい。また、伝送の際に
用いる伝送路は、有線/無線を問わない。各センサ2お
よびホスト3間が1対1に通信できるものであれば、伝
送路や伝送方式に関わらず、本実施形態と同様の効果が
得られる。ただし、シリアルポートを2つ以上備えてい
るセンサ2(通信機器)やホスト3は多数存在するた
め、シリアルポートを使用した場合は、ハードウェアの
追加や変更を最小限に抑えることができる。
【0079】また、本実施形態では、通信機器の例とし
てセンサ2を用い、センサ2を監視制御する場合につい
て説明したが、これに限るものではない。例えば、モー
タなど、他の通信機器を監視制御する場合でも本実施形
態と同様の効果が得られる。さらに、本発明は、監視制
御に限らず、例えば、コンピュータと周辺機器とのよう
に、単一のホストと複数の通信機器との間で通信を行う
場合に広く適用できる。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明に係る縦続接続通信シス
テムの通信機器は、以上のように、親機側に接続された
通信機器あるいは親機から通信データを受信した場合、
当該通信データに含まれる識別データと上記各通信機器
間で共通の特定識別データとを比較して、受信した通信
機器への通信データであるか否かを判定する判定手段
と、上記特定識別データではないと判定した場合、受信
した通信データのうち、識別データを次の識別データへ
変更して、親機とは反対側に接続された通信機器へ送出
する識別データ変更手段とを備えている構成である。
【0081】それゆえ、縦続接続通信システムにおい
て、親機が所望の通信機器へ通信データを送信する際、
各通信機器の動作を共通にできる。したがって、従来の
ように、各通信機器に個別の識別データを割り当てる必
要がなく、親機へ通信機器を接続する際、要する手間や
費用を削減できるという効果を奏する。
【0082】加えて、各通信機器の動作が共通なので、
従来のように、個別の識別データを設定できるように通
信機器を構成する必要がない。したがって、通信機器の
製造時の費用を削減できるという効果を併せて奏する。
【0083】請求項2の発明に係る縦続接続通信システ
ムの通信機器は、以上のように、親機へデータを発信す
る場合、各通信機器間で共通の特定識別データを含む通
信データを親機側に接続された通信機器あるいは親機へ
送信する発信手段と、親機側とは反対側に接続された通
信機器から通信データを受信した場合、当該通信データ
に含まれる識別データを次の識別データへ変更して、親
機側に接続された通信機器あるいは親機へ送出する識別
データ変更手段とを備えている構成である。
【0084】それゆえ、縦続接続通信システムにおい
て、通信機器が親機へ通信データを送信する際、各通信
機器の動作を共通にできる。したがって、従来のよう
に、各通信機器に個別の識別データを割り当てる必要が
なく、親機へ通信機器を接続する際、要する手間や費用
を削減できるという効果を奏する。
【0085】加えて、各通信機器の動作が共通なので、
従来のように、個別の識別データを設定できるように通
信機器を構成する必要がない。したがって、通信機器の
製造時の費用を削減できるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、通信機
器の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記通信機器とホストとによって構成される通
信システムを示すブロック図である。
【図3】上記通信システムにおいて、通信機器の接続状
態を変更した場合を示すブロック図である。
【図4】従来例を示すものであり、ホストと通信機器と
を1対1に接続する場合の通信システムを示すブロック
図である。
【図5】他の従来例を示すものであり、単一のホストと
複数の通信機器とを直接接続する場合の通信システムを
示すブロック図である。
【図6】さらに他の従来例を示すものであり、単一のホ
ストと複数の通信機器とを縦続接続する場合の通信シス
テムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 通信システム(縦続接続通信システム) 2 センサ(通信機器) 3 ホスト(親機) 22 機器番号判別部(判定手段) 23 機器番号減算部(識別データ変更手段) 24 機器番号生成部(発信手段) 25 機器番号加算部(識別データ変更手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの通信機器と、制御する通
    信機器を識別するための識別データを含む通信データを
    送出する親機とを有し、上記親機と通信機器とが、当該
    親機を一端として縦続接続されている縦続接続通信シス
    テムの通信機器において、 親機側に接続された通信機器あるいは親機から通信デー
    タを受信した場合、当該通信データに含まれる識別デー
    タと上記各通信機器間で共通の特定識別データとを比較
    して、受信した通信機器への通信データであるか否かを
    判定する判定手段と、 上記特定識別データではないと判定した場合、受信した
    通信データのうち、識別データを次の識別データへ変更
    して、親機とは反対側に接続された通信機器へ送出する
    識別データ変更手段とを備えていることを特徴とする縦
    続接続通信システムの通信機器。
  2. 【請求項2】少なくとも2つの通信機器と親機とが、当
    該親機を一端として縦続接続されている縦続接続通信シ
    ステムの通信機器において、 上記親機へデータを発信する場合、上記各通信機器間で
    共通の特定識別データを含む通信データを親機側に接続
    された通信機器あるいは親機へ送信する発信手段と、 親機側とは反対側に接続された通信機器から通信データ
    を受信した場合、当該通信データに含まれる識別データ
    を次の識別データへ変更して、親機側に接続された通信
    機器あるいは親機へ送出する識別データ変更手段とを備
    えていることを特徴とする縦続接続通信システムの通信
    機器。
JP15413697A 1997-06-11 1997-06-11 縦続接続通信システムの通信機器 Pending JPH114488A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008250757A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Signal Co Ltd:The 交通信号システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008250757A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Signal Co Ltd:The 交通信号システム

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