JPH1144796A - 廃棄物処理体およびその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

廃棄物処理体およびその製造方法並びにその製造装置

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JPH1144796A
JPH1144796A JP9201283A JP20128397A JPH1144796A JP H1144796 A JPH1144796 A JP H1144796A JP 9201283 A JP9201283 A JP 9201283A JP 20128397 A JP20128397 A JP 20128397A JP H1144796 A JPH1144796 A JP H1144796A
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毅 今北
Nobutaka Kurimoto
宜孝 栗本
Yasushi Sugimura
泰 杉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属化合物の還元による処分対象物のイオン
化を長期間に亘って阻止する。 【解決手段】 還元性条件の大深度地下に処分されたと
きの放射性核種である“I”の拡散を防止するように処
理されたものである。“I”を含む低溶解性の“Ag
I”と、“AgI”よりも大きな高酸素ポテンシャルを
有した高酸素ポテンシャル材である“Fe2 3 ”とを
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大深度地下に処分
される廃棄物処理体およびその製造方法並びにその製造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、高レベル放射性廃棄物
のように環境や人体に長期間に亘って悪影響を及ぼす廃
棄物を大深度地下に埋設または保管して処分する方法が
実施されている。この廃棄物の処分においては、大深度
地下に処分後に廃棄物中の処分対象物が廃棄物から漏洩
して周辺に拡散しないように、廃棄物が長期間に亘って
処分対象物の状態を保持していることが重要である。
【0003】従って、従来より廃棄物を安定化させる各
種の処理方法が提案および開発されており、例えば特公
昭57−960号公報には、ブロック状の廃棄物を容器
に充填すると共に、容器内の空隙部に金属粉末等の不燃
性粉末を充填し、脱気しながら容器を密閉した後、熱間
等方圧加圧処理を施して塊状の廃棄物処理体にする処理
方法が開示されている。そして、この処理方法によれ
ば、廃棄物処理体の酸化や窒化を不燃焼粉末により抑制
することによって、真密状態に減容固化して得られた廃
棄物処理体の強い結合力を長期間に亘って維持させるこ
とが可能になっている。
【0004】また、特開平8−20557号公報には、
アルカリ金属の水酸化物や酸化物を添加した水ガラスに
より廃棄物を固化して廃棄物処理体とする処理方法が開
示されている。そして、この処理方法によれば、廃棄物
処理体のアルカリ性をアルカリ金属により維持し、無機
塩類の結晶水の生成を防止することにより固化状態を長
期間に亘って維持させることが可能になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように廃棄物処理体の酸化や窒化、結晶水の発生を
防止することによって、廃棄物処理体が処分当初の形状
を維持していても、大深度地下の環境が低酸素濃度によ
る還元性条件であるため、廃棄物中の処分対象物がイオ
ン化して地下水に溶解し易い形態に変質し、結果として
早期に外部に漏洩することになるという問題がある。
【0006】即ち、図4に示すように、地上の環境は、
高い酸素濃度により酸化性条件(高Eh)になっている
一方、大深度地下の環境は、地上の大気中の酸素濃度よ
りも大幅に酸素濃度が低いため、還元性条件(低Eh)
になっている。
【0007】従って、廃棄物が処分対象物である“I”
を“AgI”の金属化合物の形態で含んでいた場合、酸
化性条件の地上に存在していれば、“AgI”が水に浸
漬されたときでも、低溶解度([Ag+ ][I- ]=1
- 16)であるため、AgI→Ag+ +I- の化学式の
ように“Ag”および“I”がイオン化して溶解するこ
とは殆どない。
【0008】一方、“AgI”が還元性条件の大深度地
下に存在している場合には、還元性条件による還元剤が
AgI+e- →Ag0 +I- の反応を招来して“I”の
イオン化を促進する。従って、このような状態で地下水
に浸漬された場合には、6AgI+3H2 O→6Ag0
+5I- +IO3 - +6H+ の化学式のように、イオン
化した多量の“I- ”が地下水に溶解するため、廃棄物
処理体が処分当初の形状を維持していても、地下水を介
して早期に外部に漏洩して拡散することになる。
【0009】そこで、本発明は、大深度地下の環境が還
元性条件であることに着目し、このような還元性条件の
環境下に処分しても、金属化合物の還元による処分対象
物のイオン化を長期間に亘って阻止することができる廃
棄物処理体およびその製造方法並びにその製造装置を提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、還元性条件の大深度地下に処分
されたときの処分対象物の浸出を抑制するように処理さ
れた廃棄物処理体であって、前記処分対象物を含む化合
物と、前記化合物よりも大きな酸素ポテンシャルを有し
た高酸素ポテンシャル材とを有したことを特徴としてい
る。これにより、高酸素ポテンシャル材が廃棄物処理体
を酸化性条件にするため、処分された廃棄物処理体が大
深度地下の還元性条件に曝された場合でも、この還元性
条件が処分直後に廃棄物処理体内の処分対象物を含む化
合物に作用することはない。従って、化合物の還元が防
止されるため、化合物中の処分対象物が処分直後にイオ
ン化して浸出することがない。また、時間の経過に従っ
て還元性条件による還元剤が廃棄物処理体に作用したと
き、高酸素ポテンシャル材が電子と優先的に結び付き、
還元剤による処分対象物を含む化合物の還元を阻止する
ため、処分対象物のイオン化が遅延することになる。こ
れにより、廃棄物処理体は、長期間に亘って化合物の状
態で処分対象物を保持するため、例えば地下水に浸漬さ
れた場合でも、処分対象物が地下水に溶け込むことが殆
どなく、長期間に亘って処分対象物の浸出を抑制するこ
とができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の廃棄物
処理体であって、前記化合物と高酸素ポテンシャル材と
が固化体にされたことを特徴としている。また、請求項
3の発明は、請求項1記載の廃棄物処理体の製造方法で
あって、前記廃棄物処理体を固化体にするように固化処
理することを特徴としている。これにより、固化体にす
ることにより還元性条件の雰囲気との接触面積を低減さ
せることができるため、処分対象物を含む化合物の還元
を一層低減させることができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項3記載の廃棄物
処理体の製造方法であって、前記固化処理を固化材料の
充填により行うことを特徴としている。これにより、固
化材料を充填するという簡単な作業により廃棄物処理体
を得ることができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項3記載の廃棄物
処理体の製造方法であって、前記固化処理を熱間等方圧
加圧処理により行うことを特徴としている。これによ
り、廃棄物処理体が減容固化することによって、還元性
条件の雰囲気との接触面積を一層低減させることができ
るため、還元性条件による化合物の還元を極めて低減さ
せることができる。さらに、熱間等方圧加圧処理時の処
理温度により固化体表面に層を生成させ、この表面の層
により化合物からイオン化して遊離した処分対象物を固
化体の内部に留めておくことができる。
【0014】請求項6の発明は、還元性条件の大深度地
下に処分されたときの処分対象物の浸出を抑制するよう
に処理された廃棄物処理体の製造装置であって、前記処
分対象物を含む化合物と、前記化合物よりも大きな酸素
ポテンシャルを有した高酸素ポテンシャル材とを混合す
る混合手段と、前記混合手段により混合された混合物に
対して熱間等方圧加圧処理を行う加圧手段とを有してい
ることを特徴としている。これにより、混合手段と加圧
手段との簡単な構成により廃棄物処理体を製造すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図3に基づいて以下に説明する。本実施形態に係る廃棄
物処理体は、図1に示すように、放射性核種の
129I”等を含んだ化合物である“AgI”と、“A
gI”よりも大きな酸素ポテンシャルを有した高酸素ポ
テンシャル材である“Fe2 3 ”と、これらの“Ag
I”および“Fe2 3 ”を固化体にする固化材料とを
有している。尚、廃棄物処理体1は、簡単な構成の製造
装置で製造されるように、“AgI”と“Fe2 3
とを混合する混合装置21と、混合装置21により混合
された混合物に対して熱間等方圧加圧処理を行う加圧装
置22とを有した製造装置により製造されている。
【0016】上記の酸素ポテンシャルは、電子e- との
結び付き易さを意味しており、大きな酸素ポテンシャル
を有した“Fe2 3 ”は、固化体の内部を地上と同一
環境の酸化性条件の高酸化還元電位(高Eh)にしてい
ると共に、固化体の内部に存在する還元剤と優先的に結
び付き、還元剤による“AgI”の還元を阻止するよう
になっている。
【0017】また、“AgI”および“Fe2 3 ”を
固化する固化材料は、ホウケイ酸ガラスやCASガラス
等の酸化物系ガラスからなっており、固化体をガラス化
することによって、固化体の機械的強度を増大させるよ
うになっている。尚、固化材料としては、セメントを用
いることもできる。そして、固化体は、外部に存在する
湿気や地下水による水分から遮断されるように、“T
i”や“Cu”等の金属製のカプセル2に密封状態で収
容されている。
【0018】さらに、廃棄物処理体1は、固化体の機械
的強度を一層向上させると共に減容するように、熱間等
方圧加圧処理(HIP処理)が施されている。熱間等方
圧加圧処理は、450℃〜750℃の処理温度下で窒素
やアルゴン等の不活性ガスを圧力媒体としながら100
0kg/cm2 の圧力を付与する処理条件に設定されて
いる。そして、このような処理条件で熱間等方圧加圧処
理が施された廃棄物処理体1は、固化体の表面に高温の
処理温度による層を有しており、この表面の層は、拡散
係数が内部の10-4倍程度の核種保持機能を備えること
によって、“I - ”の放出を防止するようになってい
る。
【0019】上記の構成において、廃棄物処理体1の製
造方法について説明する。先ず、原子力発電所や再処理
施設等の原子力施設から“AgIO3 ”や“AgI”等
の吸着した廃銀吸着材が廃棄物として排出されると、こ
の廃銀吸着材中の化合物である“AgI”の還元を阻止
するように、“AgI”よりも大きな酸素ポテンシャル
を有した“Fe2 3 ”を高酸素ポテンシャル材として
選定し、廃銀吸着材および“Fe2 3 ”を酸化物系ガ
ラスからなる固化材料と共に混合した後、カプセル2に
充填する。
【0020】この後、カプセル2内の充填物を外部の水
分から遮断させるように、カプセル2を溶接により密封
する。そして、このカプセル2の充填物をガラス化して
固化体にすると共に減容させるように、熱間等方圧加圧
処理を施して廃棄物処理体1とする。この際、熱間等方
圧加圧処理の処理条件は、450℃〜750℃の処理温
度下で窒素やアルゴン等の不活性ガスを圧力媒体としな
がら1000kg/cm2 の圧力を付与するように設定
されており、この処理条件下においては、全量の“Ag
IO3 ”が“AgI”に変換すると共に、ガラス化した
充填物の固化体の表面に核種保持機能を備えた層が生成
する。従って、製造された廃棄物処理体1は、ガラス化
および減容した固化体により形状を長期間に亘って保持
することが可能になっている。
【0021】次に、廃棄物処理体1の処分後の動作につ
いて説明する。上記のようにして製造された廃棄物処理
体1は、図示しないドラム缶に収容された後、大深度地
下に形成された処分場に運搬されて処分される。処分さ
れた廃棄物処理体1は、大深度地下の処分場が低酸素濃
度であるため、還元性条件(低Eh)の環境下に存在す
ることになる。そして、この還元性条件が廃棄物処理体
1内の“AgI”に対して処分直後に作用した場合に
は、AgI+e- →Ag0+I- の反応が生じることに
よって、イオン化した“I- ”が処分後の僅かな期間に
生成することになる。
【0022】ところが、廃棄物処理体1内におけるガラ
ス化した固化体は、高酸素ポテンシャル材の“Fe2
3 ”により酸化性条件(高Eh)にされている。従っ
て、廃棄物処理体1の周囲の還元性条件が固化体の“A
gI”に対して処分直後に作用することがないため、イ
オン化した“I- ”が処分後の僅かな期間に生成するこ
とはない。また、時間の経過に従って還元性条件による
還元剤が廃棄物処理体1内に作用することになるが、高
酸素ポテンシャル材の“Fe2 3 ”が還元剤と優先的
に結び付き、電子e- による“AgI”の還元を阻止す
るため、イオン化した“I- ”の生成が遅延することに
なる。そして、このようにして“I- ”が生成された場
合でも、ガラス化した固化体の表面に核種保持機能を備
えた層が“I- ”の放出を防止している。従って、固化
体を覆うカプセル2が破損等することによって、固化体
が地下水に接触することになっても、“I”の地下水へ
の溶解が僅かであるため、処分場周辺から“I- ”が漏
洩することによる環境汚染は極めて小さなものになる。
【0023】次に、高酸素ポテンシャル材の“Fe2
3 ”が処分対象物の“AgI”の還元を抑制することを
下記の試験結果に基づいて説明する。
【0024】先ず、“AgI”の試薬からなる試料1
と、“AgI”の試薬に“Fe2 3”を混合した試料
2とを用意した。また、“AgI”とホウケイ酸ガラス
と“Fe2 3 ”とを100:0:0および80:5:
15の比率で含むようにそれぞれ調合した後、熱間等方
圧加圧処理を施すことにより固化体とすることによっ
て、100%の“AgI”からなる100%HIP固化
体(試料3)と、80%の“AgI”からなる80%H
IP固化体(試料4)とを用意した。さらに、これらの
試料3および試料4を粉砕することによって、粒状の1
00%HIP固化体粉砕物(試料5)と80%HIP固
化体粉砕物(試料6)とを用意した。
【0025】次に、上記の各試料1〜6から所定重量を
それぞれ秤量し、表面積を測定した。この後、図2に示
すように、これら所定重量の試料1〜6を各ビーカ10
にそれぞれ投入すると共に、6.2mmol/リットル
となるように還元剤(Na22 6 ・2H2 O)を蒸
留水に溶解させた水溶液をビーカ10にそれぞれ投入し
た。そして、各ビーカ10をグローブボックス11内の
恒温槽12にセットすることによって、35℃の水溶液
に試料1〜6を浸漬させた状態で放置した。この後、ガ
ス循環装置13を作動させることによって、グローブボ
ックス11内を大深度地下と同様の低酸素濃度(1pp
m未満)の環境に設定すると共に、ビーカ10の水溶液
に3%H2 −N2 混合ガスを10分/週の割合で吹き込
んだ。そして、このような条件下での試験を7日間継続
した後、水溶液中に溶解した“I - ”のヨウ素浸出量
(μg/ml)を求め、1リットル当たりの表面積に対
するヨウ素浸出率(μg−I/cm2 )を求めた。
【0026】この結果、表1および図3に示すように、
試薬の状態の試料1・2の関係においては、高酸素ポテ
ンシャル材の“Fe2 3 ”を含有しない試料1が0.
56のヨウ素浸出率であるのに対し、“Fe2 3 ”を
含有した試料2が0.44のヨウ素浸出率であることか
ら、試料1よりも試料2の方がヨウ素浸出率が低いとい
う結果が得られた。また、HIP固化体粉砕物の試料5
・6の関係においては、“Fe2 3 ”を含有しない試
料5が0.24のヨウ素浸出率であるのに対し、“Fe
2 3 ”を含有した試料6が検出下限以下であることか
ら、試料5よりも試料6の方がヨウ素浸出率が低いとい
う結果が得られた。
【0027】これにより、“Fe2 3 ”を含有してい
れば、試料2のように“AgI”と混合しただけの形態
であっても、試料6のように熱間等方圧加圧処理(HI
P処理)による固化体を粉砕した形態であっても、ヨウ
素浸出率が減少することが判明した。尚、熱間等方圧加
圧処理(HIP処理)による固化体の試料3・4の関係
においては、両者共に検出下限以下であるため、“Fe
2 3 ”の効果を確認することはできなかったが、これ
ら試料3・4の固化体を粉砕した試料5・6の結果から
“Fe2 3 ”を含有した試料4の方がヨウ素浸出率が
低下していることは明白である。
【0028】さらに、試料1・3・5の関係から、熱間
等方圧加圧処理を施せば、ヨウ素浸出率を低減すること
ができ、試料5のように処理後に粉砕した場合でも、未
処理の試料1よりもヨウ素浸出率を低減できることが判
明した。そして、これら試料1・3・5に“Fe
2 3 ”を含有させた試料2・4・6は、未含有の試料
1・3・5よりもヨウ素浸出率が低減しているため、
“Fe2 3 ”を含有したHIP固化体が最も望ましい
処理形態であり、この処理形態であれば、処分後に外力
等により固化体が粉砕されても、長期間に亘ってヨウ素
の浸出を低減できることが判明した。
【0029】
【表1】
【0030】以上のように、本実施形態の廃棄物処理体
1は、図1に示すように、還元性条件の大深度地下に処
分されたときの放射性核種である“I”(処分対象物)
の浸出を抑制するように処理されたものであって、
“I”を含む大気中では低溶解性の“AgI”(化合
物)と、“AgI”よりも大きな酸素ポテンシャルを有
した“Fe2 3 ”(高酸素ポテンシャル材)とを有し
た構成にされている。
【0031】これにより、“Fe2 3 ”が廃棄物処理
体1を酸化性条件にするため、処分された廃棄物処理体
1が大深度地下の還元性条件に曝された場合でも、この
還元性条件が処分直後に廃棄物処理体1内の“AgI”
に作用することはない。従って、“AgI”の還元が防
止されるため、“AgI”中の“I”が処分直後にイオ
ン化して析出することがない。また、時間の経過に従っ
て還元性条件による電子e- が廃棄物処理体1に作用し
たとき、“Fe2 3 ”が還元剤と優先的に結び付き、
還元剤による“AgI”の還元を阻止するため、“I”
のイオン化が遅延することになる。これにより、廃棄物
処理体1は、長期間に亘って低溶解性の“AgI”の状
態で“I”を保持するため、例えば地下水に浸漬された
場合でも、“I”が地下水に溶け込むことが殆どなく、
長期間に亘って“I”の拡散を抑制することができる。
【0032】尚、本実施形態においては、処分対象物で
ある放射性核種の“I”を“AgI”の金属化合物によ
り保持し、“Fe2 3 ”を高酸素ポテンシャル材とし
て使用した場合について説明したが、これに限定される
ことはない。即ち、処分対象物は、金属化合物以外の化
合物で保持されていても良い。また、処分対象物は、
“I”以外の放射性核種であっても良いし、環境に悪影
響を及ぼす重金属類であっても良い。また、高酸素ポテ
ンシャル材は、金属化合物等の化合物よりも電子e-
優先的に結び付くように、この化合物よりも大きな酸素
ポテンシャルを有していれば良く、例えば“AgI”の
金属化合物に対しては、酸化タングステン“WO3 ”や
五酸化バナジウム“V2 5 ”、酸化銀“Ag2 O”を
用いることもできる。
【0033】また、本実施形態の廃棄物処理体1の製造
方法は、廃棄物処理体1を固化体にするように固化処理
するようになっている。これにより、廃棄物処理体1を
固化体にすれば、還元性条件の雰囲気との接触面積を低
減させることができるため、“AgI”の還元が一層低
減した廃棄物処理体1を得ることができる。
【0034】即ち、固化処理は、ホウケイ酸ガラスやC
ASガラス等の酸化物系ガラス、セメント等の固化材料
を充填し、熱間等方圧加圧処理を施すことにより行われ
ている。尚、固化材料の充填による固化処理と、熱間等
方圧加圧処理による固化処理との何れか一方を行っても
良い。そして、固化材料の充填による固化処理を行った
場合には、固化材料の充填という簡単な作業により固化
した廃棄物処理体1を得ることができる。また、熱間等
方圧加圧処理により固化処理を行った場合には、廃棄物
処理体1が減容固化することによって、還元性条件の雰
囲気との接触面積を一層低減させることができるため、
還元性条件による“AgI”の還元を極めて低減させる
ことができる。
【0035】また、熱間等方圧加圧処理を行った場合に
は、処理温度により固化体表面に層を生成させることが
できるため、この層を生成するための加熱処理を省略す
ることができる。尚、熱間等方圧加圧処理を行わない場
合には、加熱処理により層を生成することが望ましい。
これは、本実施形態のように処分対象物が放射性核種
“I”であった場合に、“AgI”からイオン化した
“I- ”を表面の層により固化体の内部に留めておくこ
とができるからである。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、還元性条件の大深度
地下に処分されたときの処分対象物の浸出を抑制するよ
うに処理された廃棄物処理体であって、前記処分対象物
を含む化合物と、前記化合物よりも大きな酸素ポテンシ
ャルを有した高酸素ポテンシャル材とを有した構成であ
る。これにより、高酸素ポテンシャル材が廃棄物処理体
を酸化性条件にするため、処分された廃棄物処理体が大
深度地下の還元性条件に曝された場合でも、この還元性
条件が処分直後に廃棄物処理体内の処分対象物を含む化
合物に作用することはない。従って、金属化合物の還元
が防止されるため、金属化合物中の処分対象物が処分直
後にイオン化して浸出することがない。また、時間の経
過に従って還元性条件による還元剤が廃棄物処理体に作
用したとき、高酸素ポテンシャル材が電子と優先的に結
び付き、還元剤による処分対象物を含む化合物の還元を
阻止するため、処分対象物のイオン化が遅延することに
なる。これにより、廃棄物処理体は、長期間に亘って化
合物の状態で処分対象物を保持するため、例えば地下水
に浸漬された場合でも、処分対象物が地下水に溶け込む
ことが殆どなく、長期間に亘って処分対象物の浸出を抑
制することができるという効果を奏する。
【0037】請求項2の発明は、請求項1記載の廃棄物
処理体であって、前記化合物と高酸素ポテンシャル材と
が固化体にされた構成である。また、請求項3の発明
は、請求項1記載の廃棄物処理体の製造方法であって、
前記廃棄物処理体を固化体にするように固化処理する構
成である。これにより、固化体にすることにより還元性
条件の雰囲気との接触面積を低減させることができるた
め、処分対象物を含む化合物の還元を一層低減させるこ
とができるという効果を奏する。
【0038】請求項4の発明は、請求項3記載の廃棄物
処理体の製造方法であって、前記固化処理を固化材料の
充填により行う構成である。これにより、固化材料を充
填するという簡単な作業により廃棄物処理体を得ること
ができるという効果を奏する。
【0039】請求項5の発明は、請求項3記載の廃棄物
処理体の製造方法であって、前記固化処理を熱間等方圧
加圧処理により行う構成である。これにより、廃棄物処
理体が減容固化することによって、還元性条件の雰囲気
との接触面積を一層低減させることができるため、還元
性条件による金属化合物の還元を極めて低減させること
ができる。さらに、熱間等方圧加圧処理時の処理温度に
より固化体表面に層を生成させ、この層により化合物か
らイオン化して遊離した処分対象物を固化体の内部に留
めておくことができるという効果を奏する。
【0040】請求項6の発明は、還元性条件の大深度地
下に処分されたときの処分対象物の浸出を抑制するよう
に処理された廃棄物処理体の製造装置であって、前記処
分対象物を含む化合物と、前記化合物よりも大きな酸素
ポテンシャルを有した高酸素ポテンシャル材とを混合す
る混合手段と、前記混合手段により混合された混合物に
対して熱間等方圧加圧処理を行う加圧手段とを有してい
る構成である。る。これにより、混合手段と加圧手段と
の簡単な構成により廃棄物処理体を製造することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄物処理体の製造過程と処分後の状態を示す
説明図である。
【図2】廃棄物処理体の試験方法を示す説明図である。
【図3】各試料のヨウ素浸出率を示すグラフである。
【図4】大深度地下の処分場における廃棄物処理体の状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処理体 2 カプセル 21 混合装置 22 加圧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今北 毅 兵庫県神戸市中央区磯上通2丁目2−21 三ノ宮グランドビル10F 株式会社コベル コ科研内 (72)発明者 栗本 宜孝 兵庫県神戸市中央区磯上通2丁目2−21 三ノ宮グランドビル10F 株式会社コベル コ科研内 (72)発明者 杉村 泰 兵庫県神戸市中央区磯上通2丁目2−21 三ノ宮グランドビル10F 株式会社コベル コ科研内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元性条件の大深度地下に処分されたと
    きの処分対象物の浸出を抑制するように処理された廃棄
    物処理体であって、 前記処分対象物を含む化合物と、 前記化合物よりも大きな酸素ポテンシャルを有した高酸
    素ポテンシャル材とを有したことを特徴とする廃棄物処
    理体。
  2. 【請求項2】 前記化合物と高酸素ポテンシャル材とが
    固化体にされたことを特徴とする請求項1記載の廃棄物
    処理体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の廃棄物処理体の製造方法
    であって、 前記廃棄物処理体を固化体にするように固化処理するこ
    とを特徴とする廃棄物処理体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記固化処理を固化材料の充填により行
    うことを特徴とする請求項3記載の廃棄物処理体の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記固化処理を熱間等方圧加圧処理によ
    り行うことを特徴とする請求項3記載の廃棄物処理体の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 還元性条件の大深度地下に処分されたと
    きの処分対象物の浸出を抑制するように処理された廃棄
    物処理体の製造装置であって、 前記処分対象物を含む化合物と、前記化合物よりも大き
    な酸素ポテンシャルを有した高酸素ポテンシャル材とを
    混合する混合手段と、 前記混合手段により混合された混合物に対して熱間等方
    圧加圧処理を行う加圧手段とを有していることを特徴と
    する廃棄物処理体の製造装置。
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