JPH114468A - 無線選択呼出受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線選択呼出受信機において、時差をともう
ような２つ以上の受信エリアの時刻を、グルーピング
し、分割させて表示させることを可能とする。 【解決手段】 本発明では、時刻情報の格納、計時を行
う時計部を各受信エリアに対応したテーブルに分割し、
時刻情報を受信した際に、同時に受信した基地識別情報
に従ってエリアに対応したテーブルに保持し、計時を行
う。時計部のエリアテーブルは、ユーザーが従来使用し
ているエリアをホームエリア、移動先のエリアをサブエ
リアとしてグループピングし、ホームエリアとサブエリ
アの現在時刻を同時に表示させることにより、上記課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線選択呼出受信
機に関し、特に呼出信号に含まれる時刻情報を用いた無
線機の持つ時計機能の改善と、２つ以上の時刻を表示す
る（ワールドタイム等）時刻表示機能の改善に関する。
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の無線選択呼出受信機で
は、一般的にユーザーが時差のある受信エリア間を移動
した場合には、計時手段を１つしか持たない場合は、結
果的に移動先の受信エリアの現地時刻での計時手段に強
制的に変更されてしまう。

【０００３】また、時差オフセットを利用して、１つの
計時手段より複数計時表示を行う技術手段も提供されて
いる。例えば、特開平６−１８８８１４号公報には、送
信される呼出信号と共に受信エリアコードを受信する
と、そのエリアデータより、グリニッジ標準時を規準と
した各受信エリアの時差データをもとに加減算すること
によって計時手段の時刻を書き換えるという技術が開示
されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の第１の問題点は、時計部及び表示部を持つ無線
選択呼出受信機において、送信情報に含まれる時刻情報
で自動的に時刻合わせを行う場合、時差が生ずるような
遠距離の移動の際には移動先の時刻しか確認することが
できず、例えばホームエリア等、自分の希望する受信エ
リアの時刻の認識が不可能であることである。

【０００５】このような機能の受信機において、移動地
に関係なく常に特定のエリアの時刻を認識するために
は、移動する前に予め時刻調整機能を止めておく必要が
ある。その理由は、時計機能を１つしか有しておらず、
また、受信機の自動時刻調整を行う際に送信側から送信
する時刻情報は、その受信エリアに対応した時刻のみで
あるから、自動時刻調整機能を停止しない限りその受信
エリアの時刻を強制的に受信し表示してしまうからであ
る。

【０００６】さらに問題点の第２は、複数のエリアの時
刻表示に対応エリアコードに対応して格納されたグリニ
ッジ標準時を規準とした各受信エリアの時差データを切
り替えて使用するため、時計部のテーブル構成及び計時
が複雑になることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決し、ユーザーの操作性を向上させた無線選択呼出受信
機の提供を目的としてなされたもので、その構成上の特
徴の第１は、少なくとも標準時と同期して送信開始を制
御され基地局からの送信情報内に時刻情報を含む選択呼
出信号で変調された無線信号を受信し復調する受信部
と、この受信部の動作を制御し、得られた復調信号より
呼受信や時刻情報を判断し処理する制御部と、得られた
時刻情報を少なくとも一時的に保持する時計部を有する
無線呼出受信機において、受信可能な時差のある複数の
受信エリアにおいて時刻情報を受信した場合に当該時刻
情報を受信エリア毎に格納すると共に各々計時する機能
を有する時計部と、それぞれの受信エリアに対応した上
記時刻情報を表示する表示部とを具備した点にある。特
徴の第２は、上記時計部において上記受信エリアに対応
した時刻情報の格納先をグループ化すると共に、上記表
示部において少なくとも２以上のグループに分割して時
刻の表示切り替えを行う点にある。さらに特徴の第３
は、上記受信エリアを移動する際に、上記基地局から受
信機へ送信される送信情報内に含まれる移動先の基地識
別情報により現在の受信エリアを認識し、上記表示部に
おける対応した時刻情報の表示方法を変更する点にあ
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第１の実施形態つ
いて図面を参照して更に詳しく説明する。図１は本発明
の無線選択呼出受信機の構成を示すブロック線図であ
る。１は受信部であり、標準時と同期して送信開始を制
御され基地局からの送信情報内に時刻情報を含む選択呼
出信号で変調された無線信号Ｓを受信し復調する。

【０００９】受信部１で復調されたデータ１０１は制御
部２に入力される。データ１０１は、制御部２により予
め書き込まれたの個別情報データ１０２に基づくID-ROM
５からの読み出しデータ個別情報１０３でデコードさ
れ、一致した場合に送信システムに対して自己の時刻を
定める。

【００１０】制御部２は、同期がとれた際に受信部１よ
り得られた時刻情報を、同時に得られた受信エリア識別
情報に従い時計部３の受信エリア別のテーブルに設定
し、次の時刻情報が送信されるまでの時間情報を保持す
る。また、制御部２は、表示部４を用いて時刻の表示や
着信メッセージの表示を行う。

【００１１】この実施形態の動作につき図２のフローチ
ャートを用いて説明する。あるエリアに移動した際、受
信機は受信した送信情報内の周波数と基地情報がID-ROM
５内の個別情報と一致した場合において同期を引き込む
（ステップ２０１）。

【００１２】同期後のデータ待ち状態（ステップ２０
２）において、時刻情報を受信した場合（ステップ２０
３でYES）、受信情報に含まれる基地識別情報に従い、
エリア毎に対応した時計部の格納先に時刻情報を書き込
み保持し、計時を行う（ステップ２０４）。

【００１３】この時、受信した時刻情報が時計部３に設
定されているホームエリアであった場合（ステップ２０
５の判断）、ホームエリア用の時刻として表示部４に表
示が行われる（ステップ２０６）。ステップ２０５の判
断でサブエリアであると判断された場合にはサブエリア
用の時刻として表示部４に表示が行われる（ステップ２
０７）。

【００１４】図３に時計部３における時刻表示の格納方
法の実施例を示す。格納テーブル３０１において、エリ
ア１乃至エリアＭはホームエリア領域であり、それぞれ
のホームエリアに対応した時刻１乃至時刻Ｍが格納され
る。エリアM+1乃至エリアＮはサブエリア領域であり、
それぞれのサブエリアに対応した時刻M+1乃至時刻Ｎが
格納される。

【００１５】さらに、表示部４の表示制御例を図４によ
り説明する。図において４０１、４０２、４０３は表示
画面の表示例を示しており、この例ではID-ROM５の個別
情報における同期可能エリアは、エリア１（ホームエリ
ア）、エリア２（サブエリア）、エリア３（サブエリ
ア）であると仮定する。

【００１６】ユーザーがエリア１に移動してきたとし
て、ます受信した情報の周波数と受信情報に含まれる基
地識別情報がID-ROM内の個別情報と一致した場合に同期
がひきこまれる。その後時刻データを受信した場合、同
時に受信した基地識別情報に従って時計部３のエリア１
テーブルに格納、計時され、表示部４のホームエリア用
時計の時刻修正が行われる。４０１に示すようにこのと
きホームエリアの時計が拡大表示される。

【００１７】次にユーザーがホームエリア１からサブエ
リア２にに移動した場合は、同期が外れ、再度エリア２
で同期後に時刻データを受信したとする。このデータは
基地識別情報に従い時計部のエリア２のテーブルに格
納、計時なされる。これにより、表示部の時計は４０２
に示すようにサブエリア２の時刻に修正され、拡大表示
される。

【００１８】さらにサブエリア２からサブエリア３に移
動して同期した後に時刻データを受信した場合も同様
に、時計部のエリア３テーブルに格納、計時され、表示
部の時計は４０３に示すようにエリア３の時刻に修正さ
れる。

【００１９】次に本発明の第２の実施形態を図５に示す
時計部３のテーブル５０１により説明する。本発明の基
本構成は、時刻情報をエリア毎に分割して格納、計時を
行う点にある。図１の第１の実施形態では、ホームエリ
アとサブエリアにグルーピングして表示しているのに対
して、図５の実施形態では、エリアテーブル毎に格納、
計時を行う点は図１と共通するが、グルーピングはせず
に、ユーザーが現在いるエリア（例えばエリアＭ）の時
刻（時計Ｍ）の拡大表示と、保持している他のエリアの
時刻を同時に表示させるようにする。

【００２０】この場合、他のエリアの時計切り替えはマ
ニュアル切り替え操作で行うように表示部のハードウェ
アを構成する。このように構成することによって、ユー
ザーにとって必要な受信エリアの時刻のみを知ることが
可能となる。

【００２１】さらに本発明の第３の実施形態を図６に示
す時計部のテーブル６０１により説明する。第１、第２
の実施形態においては、受信した時間情報、分情報、秒
情報のみをそれぞれエリア毎に分割して格納、計時を行
うが、図６の実施形態では受信機における分、秒情報を
全受信エリア共通とし、時刻情報を受信した場合に時間
情報のみを格納するという手段を特徴とする。

【００２２】この場合、全エリアに共通する分、秒情報
は、現在地の受信エリアで受信した時刻情報のものと
し、時差の生じる他の複数エリアの計時を行う。このよ
うな構成により、テーブルが簡素化され時刻計算がシン
プルとなる。

【００２３】すなわち、本発明の無線選択呼出受信機に
おいては、時刻データが時計部に複数保持されており、
ユーザーが普段使用する受信エリア（以下ホームエリア
と言う）と、時差が生ずるような移動先の受信エリア
（以下サブエリアと言う）とで時刻調整を行う計時が自
動的に切り替えられる。

【００２４】例として、ユーザーが現在ホームエリアに
いたとし、時差の生じるサブエリアに移動したと想定す
る。ホームエリアでは、受信機が同期したときに基地局
からの基地認識情報を受信し、ホームエリアであること
を判断し、送信信号中の時刻情報に基づいて時計部に格
納されているホームエリア用の時刻の自動時刻調整を行
う。この時サブエリア用の時刻調整は禁止される。

【００２５】サブエリアに移動する場合は、一旦同期が
外れ再度サブエリアで同期する際に、サブエリア基地認
識情報を受信して、サブエリアと判断し、ホームエリア
用の時刻調整を禁止し、サブエリアの自動時刻調整を行
う。

【００２６】このように、ホームエリアとサブエリアの
時刻調整が自動的に切り替えられ、一方の時刻の自動調
整時には他方の時刻の自動調整が禁止されるので、サブ
エリアにいながらホームエリアの時刻を確認することが
でき、ワールドタイムの認識を容易に行うことが可能で
ある。

【００２７】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明では、エリア
によって時刻の格納先を分割しており、これによって、
ユーザーが普段使用する受信エリアをホームエリア、時
差が生じるような移動先の受信エリアをサブエリアと定
義分けして表示することが可能となり、ワールドタイム
の認識を容易に行うことができる無線選択呼出受信機を
実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第一実施形態に係るの構造の例を示
すブロック線図である。

【図２】 本発明の第一実施形態の動作を説明するため
のフローチャート図である。

【図３】 本発明の第一実施形態に係る時計部の構成例
を示すテーブルである。

【図４】 本発明の第一の実施例に係る表示部の構成例
を示す表示画面図である。

【図５】 本発明の第二実施形態に係る時計部の構成例
を示すテーブルである。

【図６】 本発明の第三実施形態に係る時計部の構成例
を示すテーブルである。

【符号の説明】

１ 受信部 ２ 制御部 ３ 時計部 ４ 表示部 ５ ID-ROM １０１ 受信・復調データ １０２ ID-ROM書き込みデータ １０３ ID-ROM読み出しデータ １０４ 時計データ １０５ 時計データ １０６ 表示データ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも標準時と同期して送信開始を
   制御され基地局からの送信情報内に時刻情報を含む選択
   呼出信号で変調された無線信号を受信し復調する受信部
   と、この受信部の動作を制御し、得られた復調信号より
   呼受信や時刻情報を判断し処理する制御部と、得られた
   時刻情報を少なくとも一時的に保持する時計部を有する
   無線呼出受信機において、 受信可能な時差のある複数の受信エリアにおいて時刻情
   報を受信した場合に当該時刻情報を受信エリア毎に格納
   すると共に各々計時する機能を有する時計部と、それぞ
   れの受信エリアに対応した上記時刻情報を表示する表示
   部とを具備した無線選択呼出受信機。
2. 【請求項２】 上記時計部において上記受信エリアに対
   応した時刻情報の格納先をグループ化すると共に、上記
   表示部において少なくとも２以上のグループに分割して
   時刻の表示切り替えを行うことを特徴とした請求項１記
   載の無線選択呼出受信機。
3. 【請求項３】 上記受信エリアを移動する際に、上記基
   地局から受信機へ送信される送信情報内に含まれる移動
   先の基地識別情報により現在の受信エリアを認識し、上
   記表示部における対応した時刻情報の表示方法を変更す
   ることを特徴とする請求項１記載の無線呼選択呼出受信
   機。