JPH1144197A - 断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設方法およびその装置 - Google Patents

断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設方法およびその装置

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JPH1144197A
JPH1144197A JP9218061A JP21806197A JPH1144197A JP H1144197 A JPH1144197 A JP H1144197A JP 9218061 A JP9218061 A JP 9218061A JP 21806197 A JP21806197 A JP 21806197A JP H1144197 A JPH1144197 A JP H1144197A
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Tsutomu Kitagawa
勉 北川
Takeshi Aizaki
毅 相崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トンネル幅に対応させて容易に拡幅、狭幅で
き、効率良く二次覆工用コンクリートを打設する。 【解決手段】ガントリー18上に天端フォーム20およ
び両側フォーム22,22を配設させてなる型枠12を
介して、トンネル14内に二次覆工用コンクリート16
を打設する方法において、型枠12の周方向に各フォー
ム20,22,22を複数分割させると共に、ヒンジ機
構32を介して回動自在に結合することにより、型枠1
2の断面形状を変更可能とし、トンネル14に対応させ
て、各フォーム20,22,22をヒンジ機構32を介
して拡幅または狭幅させた後、二次覆工用コンクリート
16を打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩盤の強度による
掘削状況に応じて掘削されたトンネル掘削面の断面形
状、またはトンネルの直線部、曲線部に応じたトンネル
の断面形状、に対応させて型枠を拡幅または縮幅させ、
効率良く二次覆工用コンクリートの打設をすることがで
きるトンネル用コンクリート打設方法およびその装置に
関するものである。なお、本明細書中、「打設」とは、
養生硬化してない流動性コンクリートを型枠と、トンネ
ル掘削面または一次覆工用コンクリートと、の間に充填
させることをいう。
【0002】
【従来の技術】元来、一本のトンネルにおいて、岩盤の
強度による掘削状況に応じて掘削されたトンネル掘削面
の幅、およびトンネル断面形状が、トンネル各部で微妙
に相違している。
【0003】また、一本のトンネルにおいて、直線と曲
線が混在する場合が多く、この場合、直線部のトンネル
幅より曲線部のトンネル幅が広く掘削され、トンネル掘
削面の幅、およびトンネル断面形状が相違している(図
15および図16参照)。
【0004】これは、トンネル曲線部において、トンネ
ル内を通過する車両の前部と後部では内輪差を生ずるた
めであり、この内輪差を緩衝すると共に、トンネル曲線
部における視界を広くするため、曲線部のトンネル幅
は、直線部のトンネル幅より広く確保されている。
【0005】また、二次覆工用コンクリートを打設する
ための型枠は、一体ものである天端フォームの両側に、
一体ものである側フォームをそれぞれ配設させてなるも
のであり、トンネル掘削方向へ移動させて順次二次覆工
用コンクリートを打設していた。
【0006】複数の断面形状を有するトンネルに二次覆
工用コンクリートを打設する場合、形状が異なる両側フ
ォームおよび下端フォーム、例えば直線状のものと、湾
曲(円弧)状のものを2種類を用意し、トンネル内で交
換し、二次覆工用コンクリートを打設させたり、あるい
は両側フォームおよび下端フォームの形状が異なる型枠
を予め2台用意し、拡幅用または狭幅用、直線部用また
は曲線部用、を使い分けて二次覆工用コンクリートを打
設させていた。
【0007】なお、図15および図16中、14はトン
ネル、A,B,Cはトンネル断面を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、二次覆工用コン
クリート打設において、岩盤強度によるトンネル幅、ト
ンネル断面形状が相違する個所、あるいはトンネルの直
線部と曲線部、とで両側フォームおよび下端フォームを
交換する場合、その交換作業に約7日前後かかり、作業
が大幅に遅延することが問題となっていた。
【0009】また、トンネル幅、トンネル断面形状が相
違する個所で型枠を使い分ける方法においては、常時型
枠を2台使用するため、トンネル内での他の作業に支障
を来すばかりでなく、トンネル幅、トンネル断面形状が
相違する個所の長さを緻密に計算して二次覆工用コンク
リートの打設を行う必要があり、非常に面倒であること
が問題となっていた。
【0010】本発明は、このような欠点に鑑み、トンネ
ル幅に対応させて容易に拡幅、狭幅でき、効率良く二次
覆工用コンクリートを打設することができる断面形状変
更可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設方法お
よびその装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、ガント
リー上に天端フォームおよび両側フォームを配設させて
なる型枠を介して、トンネル内に二次覆工用コンクリー
トを打設する方法において、型枠の周方向に対して各フ
ォームを複数分割させると共に、分割した各フォームを
ヒンジ機構を介して回動自在に結合することにより、型
枠の断面形状を変更可能とし、トンネルの周長に対応さ
せて、各フォームをヒンジ機構を介して拡幅または狭幅
させた後、トンネル内に二次覆工用コンクリートを打設
することを特徴とするもの、あるいはヒンジ機構を介し
て型枠を拡幅または狭幅させた後、ヒンジ機構により生
ずる各フォーム間の空間を被覆体を介して被覆させるも
の、あるいはヒンジ機構を、各フォームの周方向の両端
縁に固着させたL型部材と、L型部材の両端縁に固着さ
せた覆板と、結合すべき各覆板に枢着させた回動ピン
と、により構成したもの、あるいはヒンジ機構を、各フ
ォームの周方向の両端縁に形成させた凹部と、この凹部
の下縁に固着させたL型部材と、L型部材の両端縁に固
着させた覆板と、結合すべき各覆板に枢着させた回動ピ
ンと、結合すべき各凹部内に嵌入させた弾性体と、によ
り構成したもの、あるいはヒンジ機構を、各フォームの
周方向の一端縁に、上辺部を外方に延出させて固着させ
たL型部材と、各フォームの周方向の他端縁に、上辺部
を内方に縮入させて固着させた別のL型部材と、両L型
部材の両端縁に固着させた覆板と、結合すべき各覆板に
枢着させた回動ピンと、により構成したもの、あるいは
型枠を拡幅させた際、トンネル床面と両側フォームとの
間に被覆フォームを介入させるもの、あるいは型枠を、
天端フォーム、両側フォーム、および別体の両下端フォ
ーム、とにより構成し、型枠を拡幅させた際、両下端フ
ォームと両側フォームとの間に被覆フォームを介入させ
るものである。
【0012】本発明の装置は、ガントリー上に天端フォ
ームおよび両側フォームを配設させてなる型枠を介し
て、トンネル内に二次覆工用コンクリートを打設する装
置において、型枠の周方向に対して各フォームを複数分
割させると共に、分割した各フォームがヒンジ機構を介
して回動自在に結合されてなり、トンネルの周長に対応
させて、各フォームをヒンジ機構を介して拡幅または狭
幅させた後、トンネル内に二次覆工用コンクリートを打
設することを特徴とするもの、あるいはヒンジ機構を介
して型枠を拡幅または狭幅させた後、ヒンジ機構により
生ずる各フォーム間の空間を被覆体を介して被覆させる
もの、あるいはヒンジ機構を、各フォームの周方向の両
端縁に、開放側を外方に向けて固着させたL型部材と、
L型部材の両端縁に固着させた覆板と、結合すべき各覆
板に枢着させた回動ピンと、により構成したもの、ある
いはヒンジ機構を、各フォームの周方向の両端縁に形成
させた凹部と、この凹部の下縁に固着させたL型部材
と、L型部材の両端縁に固着させた覆板と、結合すべき
各覆板に枢着させた回動ピンと、結合すべき各凹部内
に、嵌入させた弾性体と、により構成したもの、あるい
はヒンジ機構を、各フォームの周方向の一端縁に、上辺
部を外方に延出させて固着させたL型部材と、各フォー
ムの周方向の他端縁に、上辺部を内方に縮入させて固着
させた別のL型部材と、両L型部材の両端縁に固着させ
た覆板と、結合すべき各覆板に枢着させた回動ピンと、
により構成したもの、あるいは型枠を拡幅させた際、ト
ンネル床面と両側フォームとの間に被覆フォームを介入
させたもの、あるいは型枠を、天端フォーム、両側フォ
ーム、および別体の両下端フォーム、とにより構成し、
型枠を拡幅させた際、両下端フォームと両側フォームと
の間に被覆フォームを介入させたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るトンネル用コンクリ
ート打設装置は、図1〜図5に示すように、以下の構成
からなるものである。
【0014】本発明で使用する型枠12は、トンネル1
4内に二次覆工用コンクリート16を打設するためのも
のであり、ガントリー18上に天端フォーム20、両側
フォーム22,22および両下端フォーム24,24が
配設され、各フォーム20,22,24は伸縮自在であ
る。
【0015】本例において、天端フォーム20の伸縮手
段はガントリー18に装着された油圧ジャッキ26であ
り、両側フォーム22,22および両下端フォーム2
4,24の伸縮手段は各フォーム22,24に個別に装
着された油圧ジャッキ28,30である。
【0016】型枠12の周方向に対して天端フォーム2
0および両側フォーム,22,22を複数分割させると
共に、分割した各フォーム20,22,22がヒンジ機
構32を介して回動自在に結合されている。
【0017】本例において、ヒンジ機構32は、図3〜
図5に示すように、各フォーム20,22,22の周方
向の両端縁に、L型部材34が、L型の開放側を外方に
向けて固着されると共に、L型部材34の長さ方向の両
端縁に、回動軸用通孔36が穿孔された覆板38が固着
され、結合すべき各フォーム20,22,22の回動軸
用通孔36に回動ピン40を枢着させてなるものであ
り、このヒンジ機構32により各フォーム20,22,
22を回動自在に結合させてある。
【0018】また、複数分割された各フォーム20,2
2,22間には、各フォーム20,22,22を回動さ
せるための空間42を形成させてヒンジ機構32により
結合させてある(図3参照)。
【0019】各フォーム20,22,22を回動させて
型枠12を拡幅させて、図4に示すように、各フォーム
20,22,22間が密着されて空間42がなくなる場
合においては問題はないが、図5に示すように、各フォ
ーム20,22,22間が密着されずに空間42が残存
する場合には、二次覆工用コンクリート16の打設時に
型枠16内への二次覆工用コンクリート16の浸入を防
止するため、空間42を被覆するための平板状の被覆体
44を各フォーム20,22,22間に装着する。
【0020】なお、図中46は既一次覆工用コンクリー
ト打設面、58はトンネル床面、62は既二次覆工用コ
ンクリート打設部を示す。
【0021】本装置を使用して、図16の符号Aおよび
図8に示すような周長が短いトンネル14内に二次覆工
用コンクリート16を打設する方法を以下に詳述する。
【0022】まず、型枠12をトンネル14の所定位置
まで移動させる。
【0023】この際、型枠12のトンネル掘削側と反対
側は、既二次覆工用コンクリート打設部62と重合させ
ておく必要がある。
【0024】次に、型枠12のトンネル掘削側周縁を確
実に被覆(妻止め)する。
【0025】次に、各フォーム20,22,22間に被
覆体44を装着させ、各フォーム20,22,22間の
空間42を被覆する。
【0026】また、両下端フォーム24は、予め両側フ
ォーム22,22の下端縁と密着するように、位置させ
ることにより、両下端フォーム24,24と両側フォー
ム22,22との間に空隙を生じないようにしておく必
要がある。
【0027】次に、既一次覆工用コンクリート打設面4
6と型枠12との間に二次覆工用コンクリート16を打
設させ、二次覆工用コンクリート16を養生硬化させ
る。
【0028】次に、型枠12を脱型させる。
【0029】前記工程により、型枠12が設置された個
所の二次覆工用コンクリートの打設が完了する。
【0030】本装置を使用して、図16の符号B,C、
図9および図10に示すような周長が長いトンネル14
内に二次覆工用コンクリート16を打設する方法を以下
に詳述する。
【0031】まず、型枠12をトンネル14の所定位置
まで移動させ、トンネル周長に対応させて複数分割され
た天端フォーム20および両側フォーム22,22をヒ
ンジ機構32を介して回動させることにより、型枠12
を拡幅させる。
【0032】この際、各フォーム20,22,22間が
密着する場合(図4参照)には必要ないが、各フォーム
20,22,22間に空間42が形成される場合(図3
および図5参照)には、各フォーム20,22,22間
に被覆体44を装着させ、各フォーム20,22,22
間の空間42を被覆する。
【0033】また、図6に示すように、各フォーム2
0,22,22間が密着した場合においても、各フォー
ム20,22,22間に段差が生ずる場合には、各フォ
ーム20,22,22間に被覆体44を装着させ、この
段差を解消することができる(図7参照)。
【0034】次に、両下端フォーム24,24を、両側
フォーム22,22の下端縁と密着するように油圧ジャ
ッキ30を介して伸長させ、両下端フォーム24,24
と両側フォーム22,22との間に空隙を生じさせない
ようにする(図9参照)。
【0035】また、両下端フォーム24を伸長させても
両側フォーム22,22との間に空隙48が生じる場合
には、両フォーム22,24間に被覆フォーム50を介
入させることにより、空隙48を被覆する(図10参
照)。
【0036】その後、型枠12のトンネル掘削側と反対
側は、既二次覆工用コンクリート打設部62と重合さ
せ、型枠12のトンネル掘削側周縁の被覆(妻止め)、
二次覆工用コンクリート16の打設、養生硬化、型枠1
2を脱型、を順次行う。
【0037】前記工程により、型枠12が設置された個
所の二次覆工用コンクリートの打設が完了する。
【0038】この二次覆工用コンクリートの打設を、ト
ンネル掘削側へ向けて順次型枠12を移動させて行い、
トンネル14の全長にわたり行う。
【0039】なお、図8〜図10中、60は補助継手を
示し、L,l,M,mの長さ関係は、lはLより長く、
mはMより長い。
【0040】また、図11および図12にヒンジ機構3
2の別の例が示してある。
【0041】本例のヒンジ機構32は、各フォーム2
0,22,22の周方向の両端縁に凹部52が形成され
ると共に、この凹部52の下縁に、L型部材34が、L
型の開放側を外方に向けて固着され、L型部材34の長
さ方向の両端縁に、回動軸用通孔36が穿孔された覆板
38が固着され、結合すべき各フォーム20,22,2
2の回動軸用通孔36に回動ピン40が枢着され、結合
された各フォーム20,22,22の凹部52内に弾性
体54を嵌入させてなるものである。
【0042】本ヒンジ機構32の凹部52内に嵌入させ
た弾性体54により、各フォーム20,22,22を回
動させた際に生ずる空間42を被覆させることができ、
前例の被覆体44を個別に装着させることを省くことが
できる。
【0043】また、図13および図14にヒンジ機構3
2の別の例が示してある。
【0044】本例のヒンジ機構32は、各フォーム2
0,22,22の周方向の一端縁に、L型部材34が、
L型の開放側を外方に向け、かつ上辺部56を外方に延
出させて固着されると共に、L型部材34の長さ方向の
両端縁に、回動軸用通孔36が穿孔された覆板38が固
着され、各フォーム20,22,22の周方向の他端縁
に、別のL型部材34が、L型の開放側を外方に向け、
かつ上辺部56を内方に縮入させて固着されると共に、
両L型部材34の長さ方向の両端縁に、回動軸用通孔3
6が穿孔された覆板38が固着され、結合すべき各フォ
ーム20,22,22の回動軸用通孔36に回動ピン4
0が枢着されてなるものである。
【0045】本ヒンジ機構32である一方のフォーム2
0,22,22に固着された、外方に延出されたL型部
材34の上辺部56が、他方のフォーム20,22,2
2との間に形成された空間42を被覆することができ、
前記両例の被覆体44または弾性体54を省くことがで
きる。
【0046】なお、全例において、天端フォーム20、
両側フォーム22,22および両下端フォーム24,2
4の伸縮手段は、いずれも油圧ジャッキによるものであ
るが、他の移動手段、例えばスクリューモーターによる
ものでもよく、他の伸縮機構でもよい。
【0047】また、全例において、型枠12は、両側フ
ォーム22,22の下方に、両下端フォーム24,24
が配設されてなるものであるが、両下端フォーム24,
24を省略する場合には、両側フォーム22,22とト
ンネル床面58との間に、被覆フォーム50を介入させ
て使用することは自明のことである。
【0048】また、本例は略半円形のトンネル等のコン
クリート打設におけるものであるが、円形のトンネル、
例えば海中トンネル、下水道等にも利用できる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る断面形状変更可能な型枠に
よるトンネル用コンクリート打設方法およびその装置に
よれば、二次覆工用コンクリートを打設するための型枠
の天端フォームおよび両側フォームを複数分割させ、分
割させた各フォームを、ヒンジ機構を介して回動自在に
結合させることにより、二次覆工用コンクリートを打設
させるトンネル断面形状に応じて、その都度断面形状を
調整することができ、1台の装置により、効率良く二次
覆工用コンクリートの打設が行える。
【0050】また、ヒンジ機構により生じる各フォーム
間の空間を被覆体により被覆させることにより、二次覆
工用コンクリート打設時に二次覆工用コンクリートの型
枠内への浸入を防止することができる。
【0051】また、ヒンジ機構を、L型部材、凹部、回
動ピン、弾性体により構成することにより、ヒンジ機構
により生じる各フォーム間の空間を個別に被覆する必要
がなくなり、作業能率を向上させることができる。
【0052】また、ヒンジ機構を、外方へ延出させたL
型部材、内方へ縮入させたL型部材により構成すること
により、ヒンジ機構により生じる各フォーム間の空間
を、外方へ延出させたL型部材の上辺部により被覆する
ことができるため、ヒンジ機構とは別の被覆部材が必要
なく、構造を簡易とすることができる。
【0053】また、型枠を拡幅させた際、トンネル床面
と両側フォームとの間、あるいは両下端フォームと両側
フォームとの間、に被覆フォームを介入させることによ
り、周長が長いトンネルにおいても、二次覆工用コンク
リート打設時に二次覆工用コンクリートの型枠内への浸
入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る断面形状変更可能なトンネル用コ
ンクリート打設装置の正面図。
【図2】同、側面図。
【図3】ヒンジ機構の拡大正面図。
【図4】同、回動状態を示す拡大正面図。
【図5】被覆体の使用状態を示す拡大正面図。
【図6】ヒンジ機構の回動状態を示す拡大正面図。
【図7】被覆体の使用状態を示す拡大正面図。
【図8】本発明に係る装置の使用状態を示す要部正面
図。
【図9】本発明に係る装置の使用状態を示す要部正面
図。
【図10】本発明に係る装置の使用状態を示す要部正面
図。
【図11】別のヒンジ機構の拡大正面図。
【図12】同、回動状態を示す拡大正面図。
【図13】さらに別のヒンジ機構の拡大正面図。
【図14】同、回動状態を示す拡大正面図。
【図15】トンネル断面が相違するトンネルを示す平面
図。
【図16】同、正面図。
【符号の説明】
12 型枠 14 トンネル 16 二次覆工用コンクリート 18 ガントリー 20 天端フォーム 22 側フォーム 24 下端フォーム 32 ヒンジ機構 34 L型部材 38 覆板 40 回動ピン 42 空間 44 被覆体 48 空隙 50 被覆フォーム 52 凹部 54 弾性体 56 上辺部(L型部材の) 58 トンネル床面

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガントリー(18)上に天端フォーム(20)お
    よび両側フォーム(22),(22)を配設させてなる型枠(12)
    を介して、トンネル(14)内に二次覆工用コンクリート(1
    6)を打設する方法において、 型枠(12)の周方向に対して各フォーム(20),(22),(22)
    を複数分割させると共に、分割した各フォーム(20),(2
    2),(22)をヒンジ機構(32)を介して回動自在に結合する
    ことにより、 型枠(12)の断面形状を変更可能とし、 トンネル(14)の周長に対応させて、各フォーム(20),(2
    2),(22)をヒンジ機構(32)を介して拡幅または狭幅させ
    た後、トンネル(14)内に二次覆工用コンクリート(16)を
    打設することを特徴とする断面形状変更可能な型枠によ
    るトンネル用コンクリート打設方法。
  2. 【請求項2】 ヒンジ機構(32)により生ずる各フォーム
    (20),(22),(22)間の空間(42)を被覆体(44)を介して被
    覆させることにより、打設する二次覆工用コンクリート
    (16)の型枠(12)内への浸入を防止することを特徴とする
    請求項1記載の断面形状変更可能な型枠によるトンネル
    用コンクリート打設方法。
  3. 【請求項3】 ヒンジ機構(32)を、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の両端縁に、開放
    側を外方に向けて固着させたL型部材(34)と、 L型部材(34)の長さ方向の両端縁に固着させた覆板(38)
    と、 結合すべき各覆板(38)に枢着させた回動ピン(40)と、 により構成したことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コン
    クリート打設方法。
  4. 【請求項4】 ヒンジ機構(32)を、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の両端縁に形成さ
    せた凹部(52)と、 この凹部(52)の下縁に、開放側を外方に向けて固着させ
    たL型部材(34)と、 L型部材(34)の長さ方向の両端縁に固着させた覆板(38)
    と、 結合すべき各覆板(38)に枢着させた回動ピン(40)と、 結合すべき各凹部(52)内に嵌入させた弾性体(54)と、 により構成し、 このヒンジ機構(32)により生ずる各フォーム(20),(2
    2),(22)間の空間(42)を弾性体(54)により被覆させ、打
    設する二次覆工用コンクリート(16)の型枠(12)内への浸
    入を防止することを特徴とする請求項1記載の断面形状
    変更可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設方
    法。
  5. 【請求項5】 ヒンジ機構(32)を、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の一端縁に、開放
    側を外方に向け、かつ上辺部(56)を外方に延出させて固
    着させたL型部材(34)と、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の他端縁に、開放
    側を外方に向け、かつ上辺部(56)を内方に縮入させて固
    着させた別のL型部材(34)と、 両L型部材(34)の長さ方向の両端縁に固着させた覆板(3
    8)と、 結合すべき各覆板(38)に枢着させた回動ピン(40)と、 により構成し、 一方のフォーム(20),(22),(22)に固着された、外方に
    延出されたL型部材(34)の上辺部(56)により、他方のフ
    ォーム(20),(22),(22)との間に形成された空間(42)を
    被覆し、打設する二次覆工用コンクリート(16)の型枠(1
    2)内への浸入を防止することを特徴とする請求項1記載
    の断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コンクリー
    ト打設方法。
  6. 【請求項6】 型枠(12)を拡幅させた際、トンネル床面
    (58)と両側フォーム(20),(20)との間に被覆フォーム(5
    0)を介入させることにより、トンネル床面(58)と両側フ
    ォーム(22),(22)との間に生ずる空隙(48)を被覆し、打
    設する二次覆工用コンクリート(16)の型枠(12)内への浸
    入を防止することを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4または請求項5記載の断面形状変更可
    能な型枠によるトンネル用コンクリート打設方法。
  7. 【請求項7】 型枠(12)を、天端フォーム(20)、天端フ
    ォーム(20)と回動自在に結合された両側フォーム(22),
    (22)、および両側フォーム(22),(22)とは別体の両下端
    フォーム(24),(24)、とにより構成し、 型枠(12)を拡幅させた際、両下端フォーム(24),(24)と
    両側フォーム(22),(22)との間に被覆フォーム(50)を介
    入させることにより、両フォーム(22),(24)間に生ずる
    空隙(48)を被覆し、打設する二次覆工用コンクリート(1
    6)の型枠(12)内への浸入を防止することを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5
    記載の断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コンク
    リート打設方法。
  8. 【請求項8】 ガントリー(18)上に天端フォーム(20)お
    よび両側フォーム(22)を配設させてなる型枠(12)を介し
    て、トンネル(14)内に二次覆工用コンクリート(16)を打
    設する装置において、 型枠(12)の周方向に対して各フォーム(20),(22),(22)
    を複数分割させると共に、分割した各フォーム(20),(2
    2),(22)がヒンジ機構(32)を介して回動自在に結合され
    てなり、 トンネル(14)の周長に対応させて、各フォーム(20),(2
    2),(22)をヒンジ機構(32)を介して拡幅または狭幅させ
    た後、トンネル(14)内に二次覆工用コンクリート(16)を
    打設することを特徴とする断面形状変更可能な型枠によ
    るトンネル用コンクリート打設装置。
  9. 【請求項9】 ヒンジ機構(32)により生ずる各フォーム
    (20),(22),(22)間の空間(42)を被覆体(44)を介して被
    覆させることにより、打設する二次覆工用コンクリート
    (16)の型枠(12)内への浸入を防止することを特徴とする
    請求項8記載の断面形状変更可能な型枠によるトンネル
    用コンクリート打設装置。
  10. 【請求項10】 ヒンジ機構(32)を、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の両端縁に、開放
    側を外方に向けて固着させたL型部材(34)と、 L型部材(34)の長さ方向の両端縁に固着させた覆板(38)
    と、 結合すべき各覆板(38)に枢着させた回動ピン(40)と、 により構成したことを特徴とする請求項8または請求項
    9記載の断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コン
    クリート打設装置。
  11. 【請求項11】 ヒンジ機構(32)を、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の両端縁に形成さ
    せた凹部(52)と、 この凹部(52)の下縁に、開放側を外方に向けて固着させ
    たL型部材(34)と、 L型部材(34)の長さ方向の両端縁に固着させた覆板(38)
    と、 結合すべき各覆板(38)に枢着させた回動ピン(40)と、 結合すべき各凹部(52)内に、嵌入させた弾性体(54)と、 により構成し、 このヒンジ機構(32)により生ずる各フォーム(20),(2
    2),(22)間の空間(42)を弾性体(54)により被覆させ、打
    設する二次覆工用コンクリート(16)の型枠(12)内への浸
    入を防止することを特徴とする請求項8記載の断面形状
    変更可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設装
    置。
  12. 【請求項12】 ヒンジ機構(32)を、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の一端縁に、開放
    側を外方に向け、かつ上辺部(56)を外方に延出させて固
    着させたL型部材(34)と、 各フォーム(20),(22),(22)の周方向の他端縁に、開放
    側を外方に向け、かつ上辺部(56)を内方に縮入させて固
    着させた別のL型部材(34)と、 両L型部材(34)の長さ方向の両端縁に固着させた覆板(3
    8)と、 結合すべき各覆板(38)に枢着させた回動ピン(40)と、 により構成し、 一方のフォーム(20),(22),(22)に固着された、外方に
    延出されたL型部材(34)の上辺部(56)により、他方のフ
    ォーム(20),(22),(22)との間に形成された空間(42)を
    被覆し、打設する二次覆工用コンクリート(16)の型枠(1
    2)内への浸入を防止することを特徴とする請求項8記載
    の断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コンクリー
    ト打設装置。
  13. 【請求項13】 型枠(12)を拡幅させた際、トンネル床
    面(58)と両側フォーム(20),(20)との間に、トンネル床
    面(58)と両側フォーム(20),(20)との間を被覆するため
    の被覆フォーム(50)を、介入させることにより、打設す
    る二次覆工用コンクリート(16)の型枠(12)内への浸入を
    防止することを特徴とする請求項8、請求項9、請求項
    10、請求項11または請求項12記載の断面形状変更
    可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設装置。
  14. 【請求項14】 型枠(12)を、天端フォーム(20)、天端
    フォーム(20)と回動自在に結合された両側フォーム(2
    2),(22)、および両側フォーム(22),(22)とは別体の両
    下端フォーム(24),(24)、とにより構成し、 型枠(12)を拡幅させた際、両下端フォーム(24),(24)と
    両側フォーム(22),(22)との間に、両下端フォーム(2
    4),(24)と両側フォーム(22),(22)との間を被覆するた
    めの被覆フォーム(50)を、介入させることにより、打設
    する二次覆工用コンクリート(16)の型枠(12)内への浸入
    を防止することを特徴とする請求項8、請求項9、請求
    項10、請求項11または請求項12記載の断面形状変
    更可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設装置。
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JP2010156133A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Ohbayashi Corp 覆工コンクリートの養生装置及び養生方法
CN104453949A (zh) * 2014-12-07 2015-03-25 中国葛洲坝集团股份有限公司 一种隧洞束窄渐变段钢模台车及施工方法
JP2015232228A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 大成建設株式会社 トンネル用型枠およびトンネル施工方法

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