JPH1142729A - 帯電防止性ハードコートフィルム - Google Patents
帯電防止性ハードコートフィルムInfo
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- JPH1142729A JPH1142729A JP10138407A JP13840798A JPH1142729A JP H1142729 A JPH1142729 A JP H1142729A JP 10138407 A JP10138407 A JP 10138407A JP 13840798 A JP13840798 A JP 13840798A JP H1142729 A JPH1142729 A JP H1142729A
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Abstract
フィルムにおいて、静電気による異物の付着を防止する
とともに、耐擦傷性に優れ、摩擦により透明性を損なわ
ない十分な硬度をもつ帯電防止性ハードコートフィルム
を提供すること。 【解決手段】 透明基材フィルム1と、この基材フィル
ム1に設けられた好ましくは、表面抵抗率が1012Ω/
□を超えない透明導電性層2と、透明導電性層2の上
に、好ましくは更に膜面方向の抵抗率が膜厚方向の抵抗
率より高い異方導電性を示すハードコート層3を設けて
なる帯電防止ハードコートフィルム5。
Description
とをもつフィルムに関する。特に本発明は、ワープロ、
コンピュータ、テレビなどの各種ディスプレイ、液晶表
示装置に用いる偏光板の表面、透明なプラスチック類か
らなるサングラスのレンズ、度付きメガネのレンズ、カ
メラ用ファインダーのレンズなどの光学レンズ、各種計
器のカバー、自動車、電車などの窓ガラスの表面の粉塵
による汚れ防止と耐擦傷性に優れた透明フィルムに属す
る。
ル、窓ガラス、特にパソコン、ワープロなど電子機器の
ディスプレイ、その他種々の商業ディスプレイなどに
は、ガラスやプラスチックなどの透明樹脂板が使用され
ている。そして、これらの透明樹脂板は、ガラス板と比
較して軽量で破損し難いものではあるが、静電気による
粉塵付着や、硬度が低いために、耐擦傷性が劣り、傷が
つき透明性を損なうという問題があった。
や、摩擦による擦傷による透明性の低下を防止する技術
には、プラスチックの表面に、帯電防止塗料を塗工した
り、ハードコート層を塗工する方法などがあった。
防止剤などの導電性材料を分散したハードコート層は、
透明性に欠けるばかりでなく、硬化が阻害され耐擦傷性
を満たす十分な硬度を得ることができないものであっ
た。また、金属酸化物などの蒸着で透明性が高い導電性
薄膜を形成することはできるが、蒸着工程は生産性が劣
りコストの増大をもたらし、しかも耐擦傷性が十分でな
いという問題があった。
プレイに使用して透明基板を通して識別する物体や文
字、図形などの視覚情報、あるいはミラーからの像を透
明基板を通して反射層から観察する場合に、これら透明
基板の表面に静電気による異物の付着を防止し、かつ、
摩擦による擦り傷などで透明性を損なわない十分な硬度
をもつ、帯電防止性ハードコートフィルムを提供するこ
とを目的とするものである。
トフィルムは、これを通してみる画像の認識に支障がな
い程度の透明性を維持できるものである。すなわち、上
記の課題を解決するため、本発明による帯電防止性ハー
ドコートフィルムは、透明基材フィルムと、この基材フ
ィルムに設けられた透明導電性層と、透明導電性層上に
設けたハードコート層とからなることを特徴とする。そ
して、本発明の好ましい態様においては、前記透明導電
性層の表面抵抗率が、1012Ω/□を超えないものから
なる。
ドコート層は、厚み方向の体積抵抗率が108 Ω・cm
以下のものからなる。また、別の好ましい態様において
は、前記ハードコート層は、反応硬化性樹脂組成物から
なり、その厚みが、1μm〜50μmである。また、別
の好ましい態様では、前記ハードコート層は、膜面方向
の抵抗率が高く、膜厚方向の抵抗率が低い異方導電性ハ
ードコート層からなる。
を含むハードコート樹脂からなり、該導電性微粒子の粒
径が塗工厚みの1/3以上のものであることが好まし
い。また、前記導電性微粒子は、好ましくは、金および
(または)ニッケルで表面処理をした粒子からなる。
フィルムは、図1に示すように、透明基材フィルム1
と、この基材フィルムに設けられた透明導電性層2と、
透明導電性層上に設けたハードコート層3とからなる帯
電防止性ハードコートフィルム5である。そして、好ま
しくは、前記透明導電性層2の表面抵抗率は、1012Ω
/□以下、さらに好ましくは108Ω/□以下である。
は、厚み方向の体積抵抗率が、108 Ω・cm以下、さ
らに好ましくは、103Ω・cm以下のものである。ま
た、好ましくは、前記ハードコート層3は、反応硬化性
樹脂組成物からなり、好ましくはその厚みが、1μm〜
50μmである。また、図2に示すように、前記ハード
コート層3は、好ましくは膜面方向の抵抗率が高く、膜
厚方向の抵抗率が低い異方導電性ハードコート層31か
らなる。
は、導電性微粒子4を含むハードコート樹脂からなり、
該導電性微粒子の粒径が塗工厚みの1/3以上のもので
あることが好ましい。また、この場合、前記導電性微粒
子4は、金および(または)ニッケルで表面処理をした
粒子であることが好ましい。この場合の粒子としては、
シリカ、カーボンブラック、金属粒子または樹脂粒子が
好ましく用いられ得る。
は、セルローストリアセテート、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセタール、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリウレタンなど
の熱可塑性樹脂の延伸または未延伸フィルムからなる。
透明基材フィルムには、導電性微粒子と反応硬化性樹脂
組成物とからなる導電性層を塗工したり、金属酸化物な
どを、蒸着やスパッタリングなど通常の方法で形成する
ことができる。導電性層は、基材フィルムに直接、また
は接着を強固にするプライマー層を介して形成すること
ができる。これらの塗工方法としては、ロールコート、
グラビアコート、バーコート、押出しコートなどを用い
ることができ、塗料の特性、塗工量に応じて従来公知の
方法を用いることができる。
性微粒子としては、アンチモンドープのインジウム・テ
ィンオキサイド(以下、ATOと記載する)やインジウ
ム・ティンオキサイド(ITO)などが挙げられる。ま
た、透明の金属又は金属酸化物を蒸着やスパッタリング
して得られる導電性薄膜層を導電性層として構成するこ
ともできる。
は、基材フィルムとの接着がよく、樹脂組成物としての
耐光性があり、耐湿性があり、また、導電性層の上に設
ける異方導電性層との接着がよいものから選択すること
が好ましい。なお、本発明でいう異方導電性とは、下式
に示すように膜面方向の体積抵抗率(PVH)が、膜厚方
向の体積抵抗率(PVV)より10倍、若しくはそれ以上
の関係があることを意味する。 PVH≧10×PVV 上記関係を満足しない場合は、通常、異方導電性を有す
るとはいえない。
電性薄膜層の好ましい例としては、ITO、ATO、
金、ニッケル、酸化亜鉛/酸化アルミニウムなどが挙げ
られる。また、塗工により設けることができる導電性層
の好ましい例としては、ポリピロール、ポリアニリンな
どがある。
は、アルキッド樹脂、多価アルコールなどの多官能化合
物の(メタ)アクリレート(以下、本明細書では、アク
リレートとメタアクリレートの双方を含む意味で(メ
タ)アクリレートと記載する。)などのオリゴマーまた
はプレポリマー及び反応性の希釈剤を比較的多量に含む
ものが好ましい。上記希釈剤としては、エチル(メタ)
アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
スチレン、ビニルトルエン、N−ビニルピロリドンなど
の単官能モノマー、並びに多官能モノマー、例えばトリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサ
ンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレートなどがある。
線硬化型樹脂として使用するときは、これらの中に光重
合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン
類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシ
ムエステル、チオキサントン類や、光増感剤としてn−
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホス
フィンなどを混合して使用する。
応性有機ケイ素化合物を含ませることもできる。Rm S
i(OR′)n で表せる化合物であり、ここでR、R′
は炭素数1〜10のアルキル基を表し、m+n=4であ
り、そしてm及びnはそれぞれ整数である。更に具体的
には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、
テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−プロ
ポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−
sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシ
シラン、テトラペンタエトキシシラン、テトラペンタ−
iso−プロポキシシラン、テトラペンタ−n−プロポ
キシシラン、テトラペンタ−n−ブトキシシラン、テト
ラペンタ−sec−ブトキシシラン、テトラペンタ−t
ert−ブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラ
ン、メチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルエトキシシ
ラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルプロポキシシ
ラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラ
ン、ジメチルプロポキシシラン、ジメチルブトキシシラ
ン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラ
ン、ヘキシルトリメトキシシランなどがあげられる。
くは0.5〜5μm、さらに好ましくは1μm(本明細
書における塗工量は重量分で記載する。以下同様)以上
に形成する。0.5μm以下では、透明基材フィルムに
形成する導電性層の表面抵抗率を1012Ω/□以下とす
ることが困難であり、一方、厚さが5μm以上では導電
性層の透明性がいきおい低下する場合があるので好まし
くない。
に、上記透明導電性層の表面抵抗率を好ましくは1012
Ω/□以下、さらに好ましくは108Ω/□以下の範囲
にすることが望ましい。透明導電性層の表面抵抗率が1
012Ω/□を超えると、良好な帯電防止効果が発現しな
いので好ましくない。
異方導電性層からなる。この異方導電性層は、導電性層
の上に耐擦傷性に優れた硬度と、導電性を極端に損なわ
ない層を塗工により形成するものである。このような異
方導電性ハードコート層に用いる反応硬化性樹脂組成物
は、前記の導電性層と強固に接着する反応硬化性樹脂組
成物を使用することができる。そして、表面の光沢に変
化をもたせたり、耐擦傷性をより強固にするために、塗
工後硬化する前に表面形状を賦型したり、樹脂組成物に
滑剤を加えることもある。
ードコート層が異方導電性を示すように、好ましくはそ
の粒径がハードコート層の塗工厚みの1/3以上のも
の、さらに好ましくは、1/2〜2のものから選択す
る。
厚さの1/3未満では、ハードコード層が異方導電性を
発現しないため帯電防止性能がいきおい不充分となるの
で好ましくない。
抗率は108 Ω・cm以下であることが好ましく、さら
に好ましくは103Ω・cm以下である。この体積抵抗
率が108 Ω・cmを超えると、良好な帯電防止性能が
得られなくなるので好ましくない。
しては、金および(または)ニッケルで表面処理を施し
た樹脂粒子が特に好ましい。
説明する。実施例 1 厚み188μmのポリエステルフィルムA−4350
(基材フィルム1:東洋紡(株)製)の一方の面に、シ
ントロンC−4456−S7(ATOを分散したハード
コート剤(固形分45%):神東塗料(株)製、商品
名)を、塗工・乾燥後、紫外線を照射して硬化し、厚み
1μmの導電性層2を形成した。次いで、この導電性層
2の上に、PET−D31(ハードコート剤:大日精化
工業(株)製、商品名)をトルエンで希釈して塗工・乾
燥後、電離放射線により硬化し、厚み7.5μmのハー
ドコート層3を形成した。基材フィルム1に導電性層2
とハードコート層3との2層を設けた図1に示す実施例
1の帯電防止性ハードコートフィルム5を作成した。
ィルムA−4350(基材フィルム1)の一方の面に、
実施例1で使用したシントロンC−4456−S7を、
1μm塗工・乾燥後、紫外線を照射して硬化し、導電性
層2を形成した。次いで、この導電性層2の上に、ブラ
イト20GNR4,6−EH(金及びニッケルで表面処
理をした平均粒径5μmの樹脂粒子(ベンゾグアナミ
ン)からなる導電性微粒子4:日本化学工業(株)製、
商品名)を、実施例1で使用したPET−D31に0.
1重量%に分散させ、トルエンで希釈した塗工液を塗工
・乾燥後、電離放射線により硬化し厚み7.5μmの異
方導電性ハードコート層31を形成した。基材フィルム
1に導電性層2と異方導電性ハードコート層31との2
層を設けた図2に示す実施例2の帯電防止性ハードコー
トフィルム5を作成した。
リングによる導電性薄膜層22を次の条件で形成した以
外は、実施例2と同様にして異方導電性ハードコート層
31とを2層に設けた図3に示す実施例3の帯電防止性
ハードコートフィルム5を作成した。 導電性層の形成条件:ITOのスパッタリング 真空度5×10-6torr、基材温度を室温、アルゴン
ガスを100scc/min、酸素を5cc/min導
入し、デポジットレート1.6オングストローム、IT
Oの厚み105nm。
ィルムA−4350(基材フィルム1)の一方の面に、
実施例1で使用したシントロンC−4456−S7を、
1μm塗工・乾燥後、紫外線を照射して硬化し、導電性
層2を形成した。次いで、この導電性層2の上に、実施
例2に使用したブライト20GNR4,6−EHを、実
施例1で使用したPET−D31に0.1重量%に分散
し、トルエンで希釈した塗工液を塗工した。そして、図
示はしないが、PTH−25(賦型フィルム:ユニチカ
(株)製、商品名)を積層し、電離放射線により硬化
し、賦型フィルムを剥離・除去して表面に凹凸形状をも
つ厚み7.5μmの異方導電性ハードコート層32を構
成した。基材フィルム1に導電性層2と凹凸形状をもつ
異方導電性ハードコート層32との2層を設けた図4に
示す実施例4の帯電防止性ハードコートフィルム5を作
成した。
ィルムA−4350(基材フィルム1)の一方の面に、
実施例1で使用したシントロンC−4456−S7を、
1μm塗工・乾燥後、紫外線を照射して硬化し、導電性
層2を形成した。次いで、この導電性層2の上に、下記
組成のマット導電性塗工液を、塗工・乾燥後、電離放射
線により硬化し、表面にマット状の厚み7.5μmの異
方導電性ハードコート層33を形成した。基材フィルム
1に導電性層2とマット状の異方導電性ハードコート層
33との2層を設けた図5に示す実施例5の帯電防止性
ハードコートフィルム5を作成した。 マット導電性塗工液の組成(固形分比) シリカ(平均粒径 1.5μm) 3重量部 ブライト20GNR4,6−EH(導電性微粒子) 0.1重量部 セイカビームEXG40−77(S−2) 100重量部 (セイカビーム(商品名):電離放射線硬化型樹脂、大日精化工業(株)製)
ライトGNC−Gr(金およびニッケルで表面処理をし
た平均粒径12μmのカーボン粒子からなる導電性微粒
子4:日本化学工業(株)製、商品名)を、PET−D
31に0.1重量%に分散させ、トルエンで希釈した塗
工液を塗工・乾燥後、電離放射線により硬化し厚み12
μmの異方導電性ハードコート層31を形成した。基材
フィルム1に導電性層2と異方導電性ハードコート層3
1との2層を設けた図2に示す実施例6の帯電防止性ハ
ードコートフィルム5を作成した。
ライト6GNM5−Ni(金で表面処理をした平均粒径
7μmのニッケル粒子からなる導電性微粒子4:日本化
学工業(株)製、商品名)を、PET−D31に0.1
重量%に分散させ、トルエンで希釈した塗工液を塗工・
乾燥後、電離放射線により硬化し厚み8μmの異方導電
性ハードコート層31を形成した。基材フィルム1に導
電性層2と異方導電性ハードコート層31との2層を設
けた図2に示す実施例7の帯電防止性ハードコートフィ
ルム5を作成した。
(基材フィルム1)の一方の面に、実施例1で用いたハ
ードコート剤(PET−D31)を、トルエンで希釈し
て塗工・乾燥後、電離放射線により硬化し、厚み7.5
μmの単層のハードコート層3を設けた図6に示す比較
例1のハードコートフィルム6を作成した。
(基材フィルム1)の一方の面に、実施例1で使用した
シントロンC−4456−S7を、塗工・乾燥後、紫外
線を照射して硬化した厚み7.5μm導電性ハードコー
ト層21のみを設けた、図7に示す比較例2のハードコ
ートフィルム6を作成した。
(基材フィルム1)の一方の面に、ハードコート剤PE
T−D31をトルエンで希釈して、塗工・乾燥後、電離
放射線により硬化して、厚み7.5μmのハードコート
層3を設け、更に導電性層として実施例1で使用したシ
ントロンC−4456−S7を塗工・乾燥後紫外線を照
射・硬化して厚み1μmの導電性層21を設けて図8に
示す比較例3のハードコートフィルム6を作成した。
(基材フィルム1)の一方の面に、実施例1と同様にシ
ントロンC−4456−S7を、塗工・乾燥後、紫外線
を照射して硬化し厚み1μmの導電性層2を形成した。
次いで、この導電性層2の上に、実施例2で使用した、
ブライト20GNR4,6−EHを0.1重量%をPE
T−D31に分散させ、トルエンで希釈作成した塗工液
をグラビアコート・乾燥後、電離放射線により硬化し、
厚み16μmの異方導電性ハードコート層を形成した。
基材フィルム1に導電性層2と異方導電性ハードコート
層34との2層を設けた図9に示す比較例4の帯電防止
性ハードコートフィルム6を形成した。
各項目を評価した結果を表1に示す。 積層体全光線透過率:村上色彩技術研究所製『反射透過
率計HR−100』を用いて測定する。但し、第1層
は、基材フィルムに直接塗工した層の測定値、第2層
は、第1層の上に設けたハードコートフィルムの測定
値、第2層*は、前記第2層のみを基材フィルムに直接
塗工した場合の測定値、を表わす。 鉛筆硬度:タクマ精工製『簡易鉛筆引っかき試験機』を
用いて、(MITSUBISHIUNI 2H)で1K
g荷重10mmの5回ストロークを行い、目視で傷の有
無を確認し傷のつかない回数を数えて評価とした。 表面抵抗率:三菱化学(株)製『抵抗率計MCP−HT
260』を用いて各層を構成する度に表面抵抗率を測定
した。
は、基材フィルム上に、耐擦傷性は劣るが、全光線透過
率を阻害しない導電性層を設け、更にその上に、好まし
くは導電性微粒子として金および(または)ニッケル処
理をした粒子を含む、耐擦傷性に優れた異方導電性ハー
ドコート層を設けることにより、全体として、表面抵抗
が低く、かつ耐擦傷性に優れた帯電防止性ハードコート
フィルムを得ることができる。
本構成を示す断面概略図。
面概略図。
の断面概略図。
ードコートフィルムの断面概略図。
コートフィルムの断面概略図。
面概略図。
の断面概略図。
の断面概略図。
Claims (10)
- 【請求項1】透明基材フィルムと、 前記基材フィルムに設けられた透明導電性層と、 前記透明導電性層上に設けたハードコート層とからな
る、帯電防止性ハードコートフィルム。 - 【請求項2】前記透明導電性層の表面抵抗率が、1012
Ω/□を超えない、請求項1記載の帯電防止性ハードコ
ートフィルム。 - 【請求項3】前記ハードコート層は、厚み方向の体積抵
抗率が108 Ω・cmを超えない、請求項1記載の帯電
防止性ハードコートフィルム。 - 【請求項4】前記ハードコート層が、反応硬化性樹脂組
成物からなる、請求項1記載の帯電防止性ハードコート
フィルム。 - 【請求項5】前記ハードコート層の厚みが、1μm〜5
0μmである、請求項4記載の帯電防止性ハードコート
フィルム。 - 【請求項6】前記ハードコート層が、膜面方向の体積抵
抗率が高く、かつ、膜厚方向の体積抵抗率が低い異方導
電性層からなる、請求項1記載の帯電防止性ハードコー
トフィルム。 - 【請求項7】前記異方導電性層が、導電性微粒子を含む
ハードコート樹脂からなり、該導電性微粒子の粒径が、
異方導電性層の塗工厚みの1/3以上のものからなる、
請求項6記載の帯電防止性ハードコートフィルム。 - 【請求項8】前記導電性微粒子が、金および(または)
ニッケルで表面処理をした粒子からなる、請求項1記載
の帯電防止性ハードコートフィルム。 - 【請求項9】前記粒子が、シリカ、カーボンブラック、
金属粒子および樹脂粒子からなる群から選ばれる、請求
項8記載の帯電防止性ハードコードフィルム。 - 【請求項10】膜面方向の体積抵抗率(PVH)と膜厚方
向の体積抵抗率(PVV)が下記の関係を満足する、請求
項6記載の帯電防止性ハードコートフィルム。 PVH≧10×PVV
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JP9-149907 | 1997-05-26 | ||
JP13840798A JP4119524B2 (ja) | 1997-05-26 | 1998-05-20 | 帯電防止性ハードコートフィルム |
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