JPH1142550A - リテーナリング付きウェーハ研磨装置 - Google Patents

リテーナリング付きウェーハ研磨装置

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JPH1142550A
JPH1142550A JP12785198A JP12785198A JPH1142550A JP H1142550 A JPH1142550 A JP H1142550A JP 12785198 A JP12785198 A JP 12785198A JP 12785198 A JP12785198 A JP 12785198A JP H1142550 A JPH1142550 A JP H1142550A
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polishing
carrier
space
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Takao Inaba
高男 稲葉
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/27Work carriers
    • B24B37/30Work carriers for single side lapping of plane surfaces
    • B24B37/32Retaining rings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】リテーナリング付きウェーハ研磨装置におい
て、リテーナリングを均一に押圧して研磨布に押し付け
ることができるウェーハ研磨装置を提供する。 【解決手段】本発明は、ウェーハ保持ヘッド14のヘッ
ド本体22とリテーナリング28との間に1枚のゴムシ
ート30を介在させる。そして、リテーナリング28の
上方に位置するゴムシート30の外周部30Bとヘッド
本体22との間の空間66を、Oリング46、56で密
閉する。この空間66にポンプ44から圧縮エアを供給
すると、ゴムシート30の外周部30Bが弾性変形して
リテーナリング28を均一な圧力で押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハ研磨装置に
係り、特にウェーハの周縁をリテーナリングで包囲した
状態で、ウェーハを回転する研磨定盤に押し付けてウェ
ーハを研磨するリテーナリング付きウェーハ研磨装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−229808号公報に開示さ
れたウェーハ研磨装置は、ウェーハの外周部を包囲する
リテーナリングを備え、このリテーナリングをウェーハ
と共に研磨定盤に押し付けてウェーハを研磨する研磨装
置が開示されている。また、前記ウェーハ研磨装置は、
リテーナリングとウェーハ保持ヘッドとの間に円環状の
チューブを設け、このチューブの内部エア圧力を調整す
ることによりリテーナリングの押し付け力を調整する方
法、及びダイヤフラムを使用して前記押し付け力を調整
する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウェーハ研磨装置は、チューブにエアを供給すると、弱
い部分がより多く膨張してしまうので、結果としてリテ
ーナリングをその全周に亘り均一に押圧することができ
ないという欠点がある。このように押圧力が不均一にな
ると、ウェーハにかかる研磨圧力も不均一になるので、
ウェーハを均一に研磨することができない。
【0004】また、ダイヤフラムでリテーナリングの押
し付け力を調整する方法は、リテーナリングの変位量を
大きくとれないので、必要な押圧力を得ることができな
い場合がある。本発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、リテーナリングを均一に押圧すると共にリ
テーナリングの変位量を大きくとることができるリテー
ナリング付きウェーハ研磨装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、ウェーハを回転する研磨定盤に押し付け
て、ウェーハの表面を研磨するウェーハ研磨装置におい
て、回転すると共に前記研磨定盤に対面配置されるヘッ
ド本体と、前記ヘッド本体に上下方向移動自在に収納さ
れ、前記ウェーハを支持してウェーハを前記研磨定盤に
押し付けるキャリアと、前記ヘッド本体に上下方向移動
自在に収納されると共に前記キャリアの外周に同心状に
配置され、研磨時に研磨定盤に当接すると共にウェーハ
の外周を保持するリテーナリングと、ヘッド本体内に形
成され、前記キャリアを押圧する第1空間部及び前記リ
テーナリングを押圧する第2空間部と、から形成され、
前記第1、第2空間部は、前記ヘッド本体のキャリア及
びリテーナリングの上部空間に設けられた弾性シートを
同心状に少なくとも2分し、その中央部を第1空間部と
すると共に外周部を第2空間部とし、前記第1、第2空
間部に圧力エアを供給して弾性シートの中央部と外周部
とを弾性変形させてキャリアとリテーナリングを前記研
磨定盤に押し付けることを特徴としている。
【0006】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、ウェーハを回転する研磨定盤に押し付けて、ウェー
ハの表面を研磨するウェーハ研磨装置において、回転す
ると共に前記研磨定盤に対面配置されるヘッド本体と、
前記ヘッド本体に上下方向移動自在に収納され、前記ウ
ェーハを支持してウェーハを前記研磨定盤に押し付ける
キャリアと、前記ヘッド本体に上下方向移動自在に収納
されると共に前記キャリアの外周に同心状に配置され、
研磨時に研磨定盤に当接すると共にウェーハの外周を保
持するリテーナリングと、ヘッド本体内に形成され、前
記キャリアを押圧する密閉状の第1空間部及び前記リテ
ーナリングを押圧する密閉状の第2空間部と、から形成
され、前記第1、第2空間部に圧力エアを直接供給して
キャリアとリテーナリングを前記研磨定盤に押し付ける
ことを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、第1空間部
に圧力エアを供給し、弾性シートの中央部をエア圧力で
弾性変形させてキャリアを押圧することにより、ウェー
ハを研磨布に押し付けることができる。そして、第2空
間部に圧力エアを供給し、弾性シートの外周部をエア圧
力で弾性変形させてリテーナリングを押圧することによ
り、リテーナリングを研磨布に均一に押し付けることが
できる。これにより、本発明は、ウェーハの研磨面全域
を均一に研磨することができ、また、ダイヤフラムを使
用するものよりもリテーナリングの移動ストロークを長
くとることができるので、十分な押圧力を得ることがで
きる。
【0008】請求項2記載の発明によれば、第1空間部
に圧力エアを供給し、このエア圧力でキャリアを直接押
圧することにより、ウェーハを研磨布に押し付けること
ができる。そして、第2空間部に圧力エアを供給し、こ
のエア圧力でリテーナリングを直接押圧することによ
り、リテーナリングを研磨布に均一に押し付けることが
できる。よって、本発明は、ウェーハの研磨面全域を均
一に研磨することができ、また、ダイヤフラムを使用す
るものよりもリテーナリングの移動ストロークを長くと
ることができるので、十分な押圧力を得ることができ
る。
【0009】請求項3記載の発明は、前記弾性シートと
して、ゴム製、金属製、又はプラスチック製のシートを
適用したものである。即ち、圧力エアの圧力で弾性変形
してキャリアやリテーナリングを押圧できるシートであ
れば、本発明の弾性シートとして適用することができ
る。請求項4記載の発明は、弾性シートを1枚のシート
で構成したので、部品点数を削減することができる。
【0010】請求項5記載の発明は、前記弾性シート
を、内側に配置される円形状のシートと、円形シートの
外側に配置される環状のシートとから構成したものであ
り、また、請求項6記載の発明は、前記弾性シートを、
上下に重ねて配置された2枚の弾性シートから構成した
ものである。即ち、請求項5、6記載の発明によれば、
2枚の弾性シートを使用しても第1空間部と第2空間部
とを形成することができる。
【0011】請求項7記載の発明によれば、キャリアの
下面にエア吹出部材を設け、このエア吹出部材からウェ
ーハに向けてエアを吹き出して、キャリアとウェーハと
の間に圧力流体層を形成し、この圧力流体層を介してウ
ェーハを研磨定盤に押し付けて研磨する。これにより、
ウェーハは、研磨定盤に均一に押し付けられるので、ウ
ェーハ全面を均一に研磨することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るリテーナリング付きウェーハ研磨装置の好ましい実施
の形態について詳説する。図1は、本発明のリテーナリ
ング付きウェーハ研磨装置が適用されたウェーハ研磨装
置の全体構成図である。同図に示すように、前記ウェー
ハ研磨装置10は、研磨定盤12とウェーハ保持ヘッド
14とを備えている。研磨定盤12は円盤状に形成され
ており、その上面には研磨布16が設けられている。ま
た、この研磨定盤12の下部には、スピンドル18が連
結されており、スピンドル18はモータ20の図示しな
い出力軸に連結されている。前記研磨定盤12は、この
モータ20を駆動することにより矢印A方向に回転し、
その回転する研磨定盤12の研磨布16上に図示しない
ノズルからスラリが供給される。
【0013】図2は前記ウェーハ保持ヘッド14の縦断
面図である。同図に示すウェーハ保持ヘッド14は、ヘ
ッド本体22、キャリア24、ガイドリング26、リテ
ーナリング28、及びゴムシート(弾性シート)30等
から構成される。前記ヘッド本体22は円盤状に形成さ
れ、回転軸32に連結される図示しないモータによって
ヘッド本体22は矢印B方向に回転される。また、ヘッ
ド本体22にはエア供給路34、36、37が形成され
ており、これらのエア供給路34、36、37は前記回
転軸32に形成されたエア供給路38、40、41に連
通されている。前記エア供給路38には、レギュレータ
42Aを介してポンプ44が連結され、エア供給路40
にはレギュレータ42Bを介してポンプ44に連結さ
れ、エア供給路41にはレギュレータ42Cを介してポ
ンプ44に連結されている。
【0014】前記キャリア24は、円盤状に形成されて
ヘッド本体22の下部にヘッド本体22と同軸上に配置
されている。また、キャリア24の下面には凹部25が
形成され、この凹部25に通気性を有する多孔質板52
が収納されている。多孔質板52の上方には空気室27
が形成され、この空気室27にはエア供給路53が連通
され、このエア供給路53は前述したエア供給路37に
連通される。したがって、ポンプ44からの圧縮エアは
エア供給路37、41、53を介して空気室27に供給
され、その後、多孔質板52を通過して多孔質板52の
下面から下方に噴き出される。これにより、キャリア2
4の圧力が圧力エア層55を介してウェーハ54に伝達
され、ウェーハ54は研磨布16に均一に押し付けられ
る。また、研磨布16に対するウェーハ54の押し付け
力は、レギュレータ42Cでエア圧を調整することによ
り、制御することができる。キャリア24でウェーハ5
4を研磨布16に直接押圧すると、キャリア24とウェ
ーハ54との間にゴミがあった場合に、キャリア24の
押圧力をウェーハ54全面に均一に伝達することができ
ないが、このように、圧力エア層55を介してウェーハ
54を押圧すれば、キャリア24とウェーハ54との間
にゴミがあってもキャリア24の押圧力をウェーハ54
全面に均一に伝達することができる。
【0015】また、前記ウェーハ保持ヘッド14は、キ
ャリア24にかける押圧力を制御してキャリア24を上
下動させ、ウェーハ54の研磨圧力(ウェーハ54を研
磨布16に押しつける力)を制御するものなので、圧力
エア層55の圧力を直接制御してウェーハ54の研磨圧
力を制御するよりも、研磨圧力の制御が容易になる。即
ち、前記ウェーハ保持ヘッド14では、キャリア24の
上下位置を制御することでウェーハ54の研磨圧力を制
御できるからである。なお、多孔質板52から噴き出さ
れたエアは、リテーナリング28に形成された図示しな
い排気孔から外部に排気される。
【0016】前記多孔質板52は、内部に多数の通気路
を有するものであり、例えば、セラミック材料の焼結体
よりなるものが用いられている。前記ゴムシート30は
均一な厚さで1枚の円盤状に形成される。また、ゴムシ
ート30は、Oリング46を介して止め金48によりヘ
ッド本体22に固定され、ゴムシート30は止め金48
の部分で中央部30Aと外周部30Bとに2分されてい
る。後述するように、ゴムシート30の中央部30Aは
キャリア24を押圧し、外周部30Bはリテーナリング
28を押圧する。本実施の形態では、弾性シートとして
ゴムシート30を適用したが、これに限られるものでは
なく、エア圧力等の流体圧力で弾性変形するプラスチッ
ク等の材料で形成されたシートであれば良い。
【0017】一方、ヘッド本体22の下方には、ゴムシ
ート30とOリング46とによって密閉される空間(第
1空間部)50が形成される。この空間50に、前記エ
ア供給路36が連通されている。したがって、エア供給
路36から空間50に圧縮エアを供給し、ゴムシート3
0の中央部30Aをエア圧で弾性変形させてキャリア2
4の上面に押し付ければ、研磨布16に対するウェーハ
54の押し付け力を得ることができる。また、エア圧を
レギュレータ42Bで調整すれば、ウェーハ54の押し
付け力を制御することができる。
【0018】前記ガイドリング26は、円筒状に形成さ
れてヘッド本体22の下部にヘッド本体22と同軸上に
配置される。また、ガイドリング26は、ゴムシート3
0を介してヘッド本体22に固定されている。これによ
り、ヘッド本体22からの回転力が、ゴムシート30を
介してガイドリング26に伝達される。なお、符号5
6、58はシール用のOリングである。
【0019】ガイドリング26とキャリア24との間に
は、リテーナリング28が配置されている。このリテー
ナリング28は、外径がガイドリング26の内径と略等
しく形成されてガイドリング26の内周面26Aに摺接
支持されている。これにより、リテーナリング28は、
ガイドリング26の内周面26Aにガイドされて図中矢
印で示すC方向に摺動する。
【0020】前記リテーナリング28は、その外周面の
所定の位置に複数のストレート溝60、60…が形成さ
れている。前記ストレート溝60は、リテーナリング2
8の移動方向に沿って形成され、このストレート溝60
に、ガイドリング26側に固定されたピン62が係合さ
れている。これによって、ガイドリング26からのリテ
ーナリング28の脱落が防止されていると共に、リテー
ナリング28は、研磨布16に対するリテーナリング2
8の押し付け方向に移動できる。
【0021】一方、ヘッド本体22の下方外周部には、
ゴムシート30の外周部30B、Oリング46、及びO
リング56によって密閉される環状の空間(第2空間
部)66が形成される。この空間66に、前記エア供給
路34が連通されている。したがって、エア供給路34
から空間66に圧縮エアを供給すると、図2に示すよう
にゴムシート30の外周部30Bがエア圧で弾性変形し
てリテーナリング28の環状上面を押す。これにより、
リテーナリング28が押圧されてリテーナリング28の
環状下面が研磨布16に押し付けられる。なお、リテー
ナリング28の押し付け力は、レギュレータ42Aでエ
ア圧を調整することにより制御することができる。
【0022】次に、前記の如く構成されたウェーハ研磨
装置10のウェーハ保持ヘッド14の作用について説明
する。まず、ポンプ44を駆動して圧縮エアをエア供給
路41、37、53を介して空気室27に供給し、多孔
質板52とウェーハ54との間に、キャリア24の押圧
力をウェーハ54全面に均一に伝達する圧力流体層55
を形成する。
【0023】次に、ポンプ44からの圧縮エアをエア供
給路40、36を介して空間50に供給し、ゴムシート
30の中央部30Aを内部エア圧により弾性変形させて
キャリア24を押圧し、圧力エア層55を介してウェー
ハ54を研磨布16に押し付ける。そして、レギュレー
タ42Bでエア圧を調整して内部エア圧力を所望の圧力
に制御し、研磨布16に対するウェーハ54の押付力を
一定にする。
【0024】次いで、ポンプ44からの圧縮エアをエア
供給路38、34を介して空間66に供給し、ゴムシー
ト30の外周部30Bを内部エア圧により弾性変形させ
てリテーナリング28を押圧し、リテーナリング28を
研磨布16に押し付ける。そして、レギュレータ42A
でエア圧を調整して内部エア圧力を所望の圧力に制御
し、研磨布16に対するリテーナリング28の押付力を
一定に保持する。ここで、研磨布16に対するウェーハ
54の単位面積当たりの押付力P1と、研磨布16に対
するリテーナリング28の単位面積当たりの押付力P2
とは、例えば、軟らかい研磨布(上層が硬質発泡ポリウ
レタンで下層がスポンジの研磨布)の場合には、P1<
P2に設定する。この後、ウェーハ保持ヘッド14を回
転させてウェーハ54の研磨を開始する。
【0025】本実施の形態では、リテーナリング28の
押圧手段としてゴムシート30を使用したので、エアバ
ッグやチューブよりも均一に弾性変形させることがで
き、また、リテーナリング28をガイドリング26によ
ってリテーナリングの押し付け方向に移動自在にガイド
しているので、リテーナリングを均一な圧力で安定して
押圧することができる。
【0026】したがって、本実施の形態では、エアバッ
グやチューブを適用した従来の研磨装置よりも、ウェー
ハ54の研磨面全域を均一に研磨することができる。ま
た、本実施の形態では、押圧手段としてダイヤフラムを
使用するものよりも、リテーナリング28の移動ストロ
ークを大きく取ることができる。図3は、ウェーハ保持
ヘッドの第2の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
り、図2に示した第1の実施の形態と同一、若しくは類
似の部材については同一の符号を付してその説明は省略
する。
【0027】図3に示すウェーハ保持ヘッド15は、リ
テーナリング28の外周面を摺接支持するガイドリング
70、リテーナリング28の内周面を摺接支持するガイ
ドリング72を備えている。リテーナリング28は、前
記ガイドリング70、72によってリテーナリング28
の押し付け方向に移動自在にガイドされている。ガイド
リング70、72と保持ヘッド本体22との間には空間
(第2空間部)74が形成され、この空間74にエア供
給路34が連通されている。符号76、78、80は、
前記空間74を密閉するOリングであり、符号82は空
間(第1空間部)50を密閉するOリングである。前記
空間50にエア供給路36から圧縮エアを供給すると、
キャリア24はエア圧力によって下方に押され、ウェー
ハ54を圧力エア層55を介して研磨布16に押し付け
る。
【0028】前記リテーナリング28の上面には、スト
ッパ板84が固着されている。このストッパ板84によ
ってガイドリング70、72からの脱落が防止される。
また、リテーナリング28の下部には内側に突出したス
トッパ86が形成され、このストッパ86がガイドリン
グ72の下面72Aに当接することにより、リテーナリ
ング28の上位置が規制されている。
【0029】このように構成されたウェーハ保持ヘッド
15によれば、前記空間74にエア供給路34から圧縮
エアを供給すると、リテーナリング28はエア圧力によ
って下方に押されて、研磨布16に押し付けられる。ま
た、圧縮エアのエア圧を調整すれば、研磨布16に対す
るリテーナリング28の押し付け力が制御できる。本実
施の形態では、前記空間74を形成するガイドリング7
0、72とヘッド本体22とでシリンダ本体を構成し、
リテーナリング28をロッドとして機能させることによ
りエアシリンダ機構を構成している。したがって、本発
明は、リテーナリング28を全周に亘り均一な圧力で押
圧することができると共に、エアバッグやチューブより
も移動ストロークを長くとることができるので、十分な
押圧力を得ることができる。
【0030】ところで、図2に示した第1実施例では、
1枚のゴムシート30を2分して中央部に第1空間部5
0を形成し、外周部に第2空間部66を形成したが、こ
れに限られるものではない。例えば、図4に示すように
ゴムシートを、内側に配置される円形状のシート90
と、円形シート90の外側に配置される環状のシート9
2とから構成しても良い。この場合、シート90の外周
部とシート92の内周部とを重ね合わせ、この重合部に
環状の止め金94を貫通させ、この止め金94をヘッド
本体22に取り付ける。これにより、第1空間部50
は、シート90、92の重合部の自己シール性によって
密閉される。一方、シート92の外周部をヘッド本体2
2とガイドリング26とで挟み込み、そして、ヘッド本
体22とガイドリング26とを複数本のボルト96で締
結して、シート92の外周部をヘッド本体22とガイド
リング26とで挟圧保持する。これにより、第2空間部
66は、シート92の外周部の自己シール性によって密
閉される。
【0031】また、図5に示すように2枚のゴムシート
100、102を上下に重ねて配置しても良い。この場
合、第1空間部50を形成するために、シート100、
102に環状の止め金104を貫通させて、この止め金
104をヘッド本体22に取り付ける。これにより、第
1空間部50は、シート100、102の重合部の自己
シール性によって密閉される。一方、シート100、1
02の外周部をヘッド本体22とガイドリング26とで
挟み込み、そして、ヘッド本体22とガイドリング26
とを複数本のボルト106で締結して、シート100、
102の外周部をヘッド本体22とガイドリング26と
で挟圧保持する。これにより、第2空間部66は、シー
ト100、102の外周部の自己シール性によって密閉
される。なお、シート100には、エア供給路36に連
結されてエアを第1空間部50に導入するためのエア導
入孔100Aが形成されると共に、エア供給路34に連
結されてエアを第2空間部66に導入するためのエア導
入孔100Bが形成されている。
【0032】図6は、三分割された1枚のゴムシートを
有する保持ヘッド214の平面図であり、図7は図6の
7−7線に沿う縦断面図である。図7に示す保持ヘッド
214は、ヘッド本体222、キャリア224、ガイド
リング226、研磨面調整リング228、リテーナリン
グ230、ゴムシート232、差動トランス234、及
び押付部材236等から構成されている。
【0033】前記ヘッド本体222は、円盤状に形成さ
れると共に、その上面には回転軸238が連結され、こ
の回転軸238に連結された図示しないモータによって
矢印B方向に回転される。また、ヘッド本体222には
エア供給路240、242、244が形成されている。
前記エア供給路240は、図6上二点鎖線で示すように
保持ヘッド214の外部に延設され、レギュレータ24
6Aを介してエアポンプ248に接続される。また、エ
ア供給路242、244も同様に保持ヘッド214の外
部に延設され、エア供給路242はレギュレータ246
Bを介してポンプ240に、そして、エア供給路244
はレギュレータ246Cを介してポンプ240にそれぞ
れ接続されている。
【0034】前記キャリア224は、略円柱状に形成さ
れてヘッド本体222の下部にヘッド本体222と同軸
上に配置されている。また、キャリア224の下面には
凹部225が形成され、この凹部225に通気性を有す
る多孔質板250が収納されている。多孔質板250に
は、キャリア224に形成されたエア路252、252
が連通されており、これらのエア路252、252は、
図中二点鎖線で示すように保持ヘッド214の外部に延
設されて、サクションポンプ276に接続されている。
したがって、前記サクションポンプ276を駆動する
と、ウェーハ254が多孔質板250に吸引されて多孔
質板250に吸着保持される。なお、前記多孔質板25
0は、内部に多数の通気路を有するものであり、例え
ば、セラミック材料の焼結体よりなるものが用いられて
いる。
【0035】前記キャリア224には、キャリア224
の下面外周部に噴出口が形成された多数のエア供給路2
78、278…(図6では2ヵ所のみ図示)が形成され
ている。このエア供給路278、278…は、図中二点
鎖線で示すように保持ヘッド214の外部に延設され、
レギュレータ246Dを介してエアポンプ248に接続
されている。したがって、エアポンプ248からの圧縮
エアは、エア供給路278、278…を介して多孔質板
250とウェーハ254との間の空気室256に噴き出
される。これにより、空気室256には圧力エア層が形
成され、キャリア224の押圧力がこの圧力エア層を介
してウェーハ254に伝達される。ウェーハ254は、
前記圧力エア層を介して伝達される前記押圧力によって
研磨布216に押し付けられる。なお、エア供給路27
8、278…から噴き出されたエアは、研磨面調整リン
グ228に形成された図示しない排気孔から外部に排気
される。
【0036】一方、ヘッド本体222とキャリア224
との間には、1枚のゴムシート232が配置されてい
る。このゴムシート232は、均一な厚さで円盤状に形
成される。また、ゴムシート232は、大小2つの環状
の止め金258、260によってヘッド本体222の下
面に固定されている。また、止め金258、260とヘ
ッド本体222との隙間が、前記ゴムシート232によ
ってシールされている。これにより、ゴムシート232
は、止め金260を境として中央部232Aと中間部2
32Bとに2分され、また、止め金258を境として中
間部232Bと外周部232Cとに2分されている。即
ち、ゴムシート232は、止め金258、260によっ
て3分され、その中央部232Aはキャリア224を押
圧し、中間部232Bは押付部材236を押圧し、外周
部232Cは研磨面調整リング228を押圧するための
エアーバックとして機能する。
【0037】前記エアーバックのうち、ゴムシート23
2の中央部232Aで画成されるエアーバック262に
は、前記エア供給路240が連通されている。したがっ
て、エア供給路240からエアーバック262に圧縮エ
アを供給すると、ゴムシート232の中央部232Aが
エア圧で弾性変形されてキャリア224の上面を押圧す
る。これにより、研磨布216に対するウェーハ254
の押し付け力を得ることができる。また、エア圧をレギ
ュレータ246Aで調整すれば、ウェーハ254の押し
付け力(研磨圧力)を制御することができる。
【0038】前記ガイドリング226は、円筒状に形成
されてヘッド本体222の下部にヘッド本体222と同
軸上に配置される。また、ガイドリング26は、ゴムシ
ート232を介してヘッド本体222に固定されてい
る。ガイドリング226とキャリア224との間には、
研磨面調整リング228が配置されている。前記研磨面
調整リング228の上方には、ゴムシート232の外周
部232Cと止め金258とによって画成される環状の
エアーバック264が形成される。このエアーバック2
64に、前記エア供給路244が連通されている。した
がって、エア供給路244からエアーバック264に圧
縮エアを供給すると、ゴムシート232の外周部232
Cがエア圧で弾性変形されて研磨面調整リング228の
環状上面228Aを押圧し、研磨面調整リング228の
環状下面228Bが研磨布216に押し付けられる。な
お、研磨面調整リング228の押し付け力は、レギュレ
ータ246Cでエア圧を調整することにより制御するこ
とができる。
【0039】前記キャリア224と研磨面調整リング2
28との間には押付部材236が配置されている。この
押付部材236は本体236A、ヘッド236B、支持
アーム236C、236C、及び脚部236D、236
Dから構成されている。なお、押付部材236のヘッド
236B、支持アーム236C、及び脚部236Dは図
6上で点線で示すように、それぞれ3本ずつ等間隔で形
成されている。
【0040】図7に示す前記押付部材236の本体23
6Aは、研磨面調整リング228に形成された開口部2
29内に配置されている。また、押付部材236の前記
ヘッド236Bは、本体236Aと一体に形成されると
共に、キャリア224と研磨面調整リング228との間
の隙間に配置されている。前記ヘッド236Bの上方に
は、ゴムシート232の中間部232Bと止め金25
8、260とによって画成される環状のエアーバック2
66が形成される。このエアーバック266に、前記エ
ア供給路242が連通されている。したがって、エア供
給路242からエアーバック266に圧縮エアを供給す
ると、ゴムシート232の中間部232Bがエア圧で弾
性変形されて押付部材236のヘッド236Bを押圧す
る。これにより、押付部材236の脚部236Dの下面
237が研磨布216に押し付けられる。なお、押付部
材236の押し付け力は、レギュレータ246Bでエア
圧を調整することにより制御することができる。また、
前記脚部236Dは、研磨面調整リング228に形成さ
れた貫通孔228Cに配置されている。更に、押付部材
236は、研磨加工熱による熱膨張を防止するために、
熱膨張率が極小さいアンバーを母材として形成され、そ
して、研磨布216に押圧される前記下面237は、研
磨布216に研磨されないようにダイヤモンドコーティ
ングされている。
【0041】一方、前記押付部材236の支持アーム2
36Cの先端部には、ウェーハ254の研磨量を検出す
る差動トランス234が設けられている。この差動トラ
ンス234は、コア270、ボビン272、及び接触子
274から構成されると共に、前記ボビン272は、押
付部材236の支持アーム236Cの先端部に固定さ
れ、このボビン272内に前記コア270が上下移動自
在に配置されている。また、前記コア270の下部に前
記接触子274が設けられ、この接触子274はキャリ
ア224に接触されている。また、前記ボビン272に
は、図示しない演算装置が接続されており、この演算装
置は、ボビン272に対するコア270の上下移動量に
基づいてウェーハ254の研磨量を演算する。
【0042】ところで、キャリア224の下部外周部に
は、リテーナリング230が上下移動可能に嵌入されて
いる。前記リテーナリング230は、ウェーハ254の
研磨中において研磨布216に接触される。そして、前
記ウェーハ254は、研磨布216の回転力で横方向に
移動してリテーナリング230の内周面に当接され、こ
れによって、キャリア224からのウェーハ254の飛
び出しがリテーナリング230によって阻止されてい
る。
【0043】また、前記リテーナリング230は樹脂製
なので、ウェーハ254からの押圧力によって元の形状
から変形し、ウェーハ254の周縁の形状に沿った形状
に弾性変形する。したがって、前記ウェーハ254は、
リテーナリング230に面接触した状態で押し付けられ
る。なお、前記押圧力で弾性変形するものであれば、樹
脂製に限らず金属製のリテーナリングを適用しても良
い。
【0044】次に、前記の如く構成されたウェーハ研磨
装置の作用いついて説明する。まず、保持ヘッド214
を上昇させた後、サクションポンプ276を駆動して研
磨対象のウェーハ254を多孔質板250に吸着保持さ
せる。次に、保持ヘッド214を下降させて、研磨面調
整リング228の接触面が研磨布216に当接した位置
で下降移動を停止する。そして、サクションポンプ27
6を停止して前記ウェーハ254の吸着を解除し、ウェ
ーハ254を研磨布216上に載置する。
【0045】次いで、エアポンプ248を駆動して圧縮
エアをエア路278を介して空間256に供給し、空気
室256に圧力エア層を形成する。この時、レギュレー
タ246Dを制御することにより圧縮エアの供給量を調
整し、圧力エア層の圧力を所定の圧力に設定する。次
に、ポンプ248からの圧縮エアを、エア供給路240
を介してエアーバック262に供給し、ゴムシート23
2の中央部232Aを内部エア圧により弾性変形させて
キャリア224を押圧し、前記圧力エア層を介してウェ
ーハ254を研磨布216に押し付ける。そして、レギ
ュレータ246Aでエア圧を調整して内部エア圧力を所
望の圧力に制御し、研磨布216に対するウェーハ25
4の押し付け力を一定に保持する。
【0046】そして、これと同時に、ポンプ248から
の圧縮エアをエア供給路244を介してエアーバック2
64に供給し、ゴムシート232の外周部232Cを内
部エア圧により弾性変形させて研磨面調整リング228
を押圧し、研磨面調整リング228とリテーナリング2
30の下面を研磨布216に押し付ける。そして、ポン
プ240からの圧縮エアをエア供給路242を介してエ
アーバック266に供給し、ゴムシート232の中間部
232Bを内部エア圧により弾性変形させて押付部材2
36を押圧し、押付部材236の下面237を研磨布2
16に押し付ける。この後、研磨定盤212及び保持ヘ
ッド214を回転させてウェーハ254の研磨を開始す
る。
【0047】ウェーハ254の研磨中において、ウェー
ハ254は研磨布216の回転によって横方向に移動し
て、その周縁がリテーナリング230に押し付けられた
状態で研磨されるが、この時、リテーナリング230
は、ウェーハ254からの押圧力によってウェーハ25
4の周縁の形状に沿った形状に弾性変形する。これによ
り、ウェーハ254は、リテーナリング230と面接触
した状態でリテーナリング230に押し付けられること
になり、リテーナリング230からウェーハにかかる圧
力が分散するので、ウェーハに割れ欠け等の欠陥は生じ
ない。
【0048】一方、研磨中におけるウェーハ254の研
磨量は、差動トランス234の接触子274がキャリア
224に接触していることにより、接触子274の下降
量、即ち、コア270の下降量に基づいて演算装置によ
り算出されている。そして、前記演算装置で算出された
研磨量が、予め設定した研磨加工終点になると、ウェー
ハ研磨装置を停止して、ウェーハ254の研磨を終了す
る。これにより、1枚のウェーハ254の研磨が終了
し、2枚目以降のウェーハ254を研磨する場合には、
前述した工程を繰り返せば良い。
【0049】なお、本実施の形態では、弾性シートとし
てゴムシートを適用した例について説明したが、圧力エ
アで弾性変形してキャリアやリテーナリングを押圧でき
るものであれば、ゴムシートに代えて、金属製のシー
ト、プラスチック製のシートを適用しても良い。また、
弾性シートに代えて、温度によって変形量が変化する形
状記憶合金を適用し、この形状記憶合金の加熱温度をヒ
ータで制御することにより形状記憶合金の変形量を制御
し、この変形による力でリテーナリング、キャリアを押
圧するようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るリテー
ナリング付きウェーハ研磨装置によれば、第1空間部に
圧力エアを供給し、弾性シートの中央部をエア圧力で弾
性変形させてキャリアを押圧することにより、ウェーハ
を研磨布に押し付けることができ、そして、第2空間部
に圧力エアを供給し、弾性シートの外周部をエア圧力で
弾性変形させてリテーナリングを押圧することにより、
リテーナリングを研磨布に均一に押し付けることができ
る。これにより、本発明は、ウェーハの研磨面全域を均
一に研磨することができ、また、ダイヤフラムを使用す
るものよりもリテーナリングの移動ストロークを長くと
ることができるので、十分な押圧力を得ることができ
る。
【0051】また、本発明によれば、第1空間部に圧力
エアを供給し、このエア圧力でキャリアを直接押圧する
ことにより、ウェーハを研磨布に押し付けることがで
き、そして、第2空間部に圧力エアを供給し、このエア
圧力でリテーナリングを直接押圧することにより、リテ
ーナリングを研磨布に均一に押し付けることができる。
よって、本発明は、ウェーハの研磨面全域を均一に研磨
することができ、また、ダイヤフラムを使用するものよ
りもリテーナリングの移動ストロークを長くとることが
できるので、十分な押圧力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のリテーナリング付きウェー
ハ研磨装置の全体構造図
【図2】図1に示したウェーハ研磨装置のウェーハ保持
ヘッドの縦断面図
【図3】第2の実施の形態のリテーナリング付きウェー
ハ研磨装置の要部拡大断面図
【図4】2枚のゴムシートで弾性シートを構成した第1
の実施の形態を示す断面図
【図5】2枚のゴムシートで弾性シートを構成した第2
の実施の形態を示す断面図
【図6】第3の実施の形態のウェーハ保持ヘッドの平面
【図7】図6に示したウェーハ保持ヘッドの縦断面図
【符号の説明】
10…ウェーハ研磨装置 12…研磨定盤 14…ウェーハ保持ヘッド 16…研磨布 22…ヘッド本体 24…キャリア 26…ガイドリング 28…リテーナリング 30…ゴムシート 52…多孔質板 54…ウェーハ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェーハを回転する研磨定盤に押し付け
    て、ウェーハの表面を研磨するウェーハ研磨装置におい
    て、 回転すると共に前記研磨定盤に対面配置されるヘッド本
    体と、 前記ヘッド本体に上下方向移動自在に収納され、前記ウ
    ェーハを支持してウェーハを前記研磨定盤に押し付ける
    キャリアと、 前記ヘッド本体に上下方向移動自在に収納されると共に
    前記キャリアの外周に同心状に配置され、研磨時に研磨
    定盤に当接すると共にウェーハの外周を保持するリテー
    ナリングと、 ヘッド本体内に形成され、前記キャリアを押圧する第1
    空間部及び前記リテーナリングを押圧する第2空間部
    と、から形成され、 前記第1、第2空間部は、前記ヘッド本体のキャリア及
    びリテーナリングの上部空間に設けられた弾性シートを
    同心状に少なくとも2分し、その中央部を第1空間部と
    すると共に外周部を第2空間部とし、前記第1、第2空
    間部に圧力エアを供給して弾性シートの中央部と外周部
    とを弾性変形させてキャリアとリテーナリングを前記研
    磨定盤に押し付けることを特徴とするリテーナリング付
    きウェーハ研磨装置。
  2. 【請求項2】ウェーハを回転する研磨定盤に押し付け
    て、ウェーハの表面を研磨するウェーハ研磨装置におい
    て、 回転すると共に前記研磨定盤に対面配置されるヘッド本
    体と、 前記ヘッド本体に上下方向移動自在に収納され、前記ウ
    ェーハを支持してウェーハを前記研磨定盤に押し付ける
    キャリアと、 前記ヘッド本体に上下方向移動自在に収納されると共に
    前記キャリアの外周に同心状に配置され、研磨時に研磨
    定盤に当接すると共にウェーハの外周を保持するリテー
    ナリングと、 ヘッド本体内に形成され、前記キャリアを押圧する密閉
    状の第1空間部及び前記リテーナリングを押圧する密閉
    状の第2空間部と、から形成され、 前記第1、第2空間部に圧力エアを直接供給してキャリ
    アとリテーナリングを前記研磨定盤に押し付けることを
    特徴とするリテーナリング付きウェーハ研磨装置。
  3. 【請求項3】前記弾性シートは、ゴム製、金属製、又は
    プラスチック製であることを特徴とする請求項1記載の
    リテーナリング付きウェーハ研磨装置。
  4. 【請求項4】前記弾性シートは、1枚のシートであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のリテーナリング付きウェ
    ーハ研磨装置。
  5. 【請求項5】前記弾性シートは、内側に配置される円形
    状のシートと、該円形シートの外側に配置される環状の
    シートとから構成されることを特徴とする請求項1記載
    のリテーナリング付きウェーハ研磨装置。
  6. 【請求項6】前記弾性シートは、上下に重ねて配置され
    た2枚の弾性シートから構成され、該2枚の弾性シート
    を同心状に少なくとも2分し、該2枚の弾性シートで挟
    まれて形成される中央部の空間を前記第1空間部とし、
    該2枚の弾性シートで挟まれて形成される外周部の空間
    を前記第2空間部としたことを特徴とする請求項1記載
    のリテーナリング付きウェーハ研磨装置。
  7. 【請求項7】前記キャリアの下面にエア吹出部材を設
    け、該エア吹出部材から前記ウェーハの裏面に向けてエ
    アを吹き出すことにより、キャリアとウェーハとの間に
    圧力流体層を形成し、該圧力流体層を介して前記ウェー
    ハを前記研磨定盤に押し付けることを特徴とする請求項
    1、又は2記載のウェーハ研磨装置。
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