JPH1142102A - 釣用靴底 - Google Patents

釣用靴底

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JPH1142102A
JPH1142102A JP21818197A JP21818197A JPH1142102A JP H1142102 A JPH1142102 A JP H1142102A JP 21818197 A JP21818197 A JP 21818197A JP 21818197 A JP21818197 A JP 21818197A JP H1142102 A JPH1142102 A JP H1142102A
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JP
Japan
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sole
shoe sole
film
elastic body
felt
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Application number
JP21818197A
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English (en)
Inventor
Tajiyun Nanjiyou
多潤 南條
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑り難く、歪難く、摩耗し難い、釣用靴底を
提供する。 【構成】 フェルト部4を用いた靴底2に、ゴム質の弾
性体6を多数ピン状に設け、かつかかと部に金属酸化物
を添加した弾性体皮膜8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は釣用靴底に関し、特に、
苔等が付着した岩や石でも滑り難く、かつ一時的に変形
しても原形を回復しようとし、さらに摩耗し難い水陸両
用の釣用靴底に関する。
【0002】
【従来技術】釣用靴底として、藁やロープ,フェルト等
の多孔質材料を用いたものと、金属スパイクを用いたも
のとが知られている。この内、金属スパイクを用いたも
のはスパイクに危険性があり、水中専用の靴底である。
釣用靴底に多孔質材料を用いる理由は滑り止めにあり、
特に水苔が多い渓流釣り等で滑り止めが重要となる。多
孔質材料を用いた靴底では、体重が移動すると靴底が圧
縮されあるいは元の形状へ回復し、これに伴って靴底内
での水の排出と吸引とが行われる。このように排出吸引
される水は、靴底と岩の表面等の間に水が膜状に滞留す
るのを防止し、靴底と岩の間の水膜により滑り易くなる
のを防止する。また多孔質靴底の素材による凹凸は、靴
底と岩や石等の摩擦を増して滑り止めとなる。
【0003】しかしながら水苔に対して、フェルトの靴
底は無力である。フェルトは軟らかく、水苔の層を突き
破ることができず、水苔で滑るのを防止できない。また
水苔等でフェルトが目詰まりすると、体重移動による水
の排出/吸入の作用が失われて、水膜が靴底の底部に形
成されるため滑り易くなる。さらにフェルトは圧縮変形
し易く、復元性が無いため使用すると短期間の内に型く
ずれしてしまう。またフェルトは摩耗し易く耐久性が低
い。
【0004】
【発明の課題】この発明の課題は、 1) 水苔の層を突き破ることができるようにして、靴底
が滑るのを防止し、 2) 靴底が永久変形して型くずれするのを防止し、 3) 靴底の摩耗を防止して、耐久性を高めることにあ
る。
【0005】
【発明の構成】この発明の釣用靴底では、フェルトから
なる多孔質の靴底本体の底面複数箇所において、弾性物
質を注入・固化して、ピン状の弾性体を複数個靴底に形
成する。弾性体としては、天然あるいは合成のゴムや、
これらに類似のエポキシやウレタン,シリコン等のゴム
状高分子を用いる。そしてこれらの弾性体は、靴底の底
面に複数箇所で注入してピン状に固化させる。注入箇所
はかかとや爪先、足裏の左右両サイド等の体重が加わり
易い箇所が好ましく、好ましくはかかとと爪先部には各
複数箇所ずつ設け、足裏の両サイド部には各1〜5箇所
程度ずつ設ける。弾性体は、液状即ちラテックス状やエ
マルジョン状や液状ポリマー状等で注入し、注入は原則
として加圧下で行い、圧力により粘性の高い弾性体材料
を靴底に注入する。また弾性体の径はピンの直径で5m
m以上が好ましい。
【0006】好ましくは、靴底の底面に弾性体の皮膜を
設け、その材料は前記と同様に天然あるいは合成のゴ
ム,エポキシやウレタン,シリコン等のゴム類似物を用
いる。皮膜の形成箇所はかかとが好ましく、特に好まし
くは皮膜の弾性体に、アルミナ,シリカ,スピネル,珪
砂等の金属酸化物の粒子を混入し、靴底の摩擦を大きく
する。金属酸化物の添加量は、ゴムないしはゴム類似物
質の固形分重量100部に対し20部以上が好ましい。
【0007】
【発明の作用と効果】この発明では、フェルトの靴底の
底部複数箇所にピン状の弾性体を設ける。この弾性体は
フェルトに比べて硬く、水苔の層を破って岩や石に接触
し、水苔で滑るとの問題を解決できる。フェルトは永久
変形しやすく原形を回復する機能がないが、弾性体は初
期の形状から変化するのに抵抗し、弾性体により靴底の
永久変形を防止できる。またピン状の靴底はフェルトに
比べて硬いため、靴底の摩耗を防止する。これらのた
め、靴底の耐久性を向上できる。
【0008】靴底の一部、例えばかかと部に弾性体の皮
膜を設けると、皮膜で覆われた部分の靴底はより硬く、
より摩耗し難く、より変形し難く、かつより摩擦が大き
くなる。そこで皮膜で覆われていない部分の靴底と、皮
膜で覆われソリッド化した靴底の部分との組合せで、よ
り滑り難く、より摩耗し難く、より耐久性の高い靴底が
得られる。即ち皮膜で覆われた部分の靴底は目詰まりせ
ず、かつこの部分をかかと等の体重の加わる箇所に配置
して、それ以外の部分で、フェルトの圧縮/膨張に伴う
水膜の除去を行う。またこの皮膜は硬いので摩耗し難
く、摩擦が大きいのでより滑り難く、さらに原形に復帰
しようとするので、型くずれを防止できる。
【0009】ここで皮膜の弾性体に金属酸化物の粒子を
添加すると、金属酸化物粒子は一般に摩擦が大きいた
め、前記のピン状の弾性体で水苔等を突き破り、皮膜中
の金属酸化物と岩や石との摩擦で滑るのを防止できる。
【0010】
【実施例】図1〜図3に、実施例を示す。図において、
2はフェルト製の釣用靴底本体で、多孔質のフェルト部
4とピン状の弾性体6と、かかとに設けた皮膜6からな
る。
【0011】弾性体6は天然ラテックスや合成エマルジ
ョン、あるいは液状ポリマーをフェルト部4に注入して
固化させたもので、ラッテクスやエマルジョンにはイソ
プレン系や、スチレンブタジエン系、アクリロニトリル
・ブタジエン系、ポリブタジエン系、アクリレート系、
塩化ビニール系、エチレン・酢酸ビニール系、ポリ塩化
ビニリデン系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリウレタン
系、ポリスチレン系、VPラテックス系、MBRラテッ
クス系、ポリスチレン系等のものを用い、連続相が水
で、分散相がゴムである。
【0012】弾性体6は固化後にゴム質となるものが好
ましく、注入時に水を連続相としたラテックスやエマル
ジョンである必要はない。例えば2液性のエポキシや低
分子量のポリウレタン等の溶液を注入して固化させても
良い。このような例としては、ポリウレタン系、エポキ
シ樹脂系、ポリエステル系、ポリブタジエン系、クロロ
プレン系、アクリロニトリル・ブタジエン系、メチール
メタアクリレート系、多硫化ポリマー、等低分子量の液
状ゴムがある。
【0013】弾性体6は例えば直径が5mm程度とし、
直径1mm程度の小さな弾性体6を多数集束して実効的
に直径5mm程度の弾性体としても良い。また弾性体6
は例えばフェルト部4の厚さの1/2〜3/4程度の長
さとし、かかと部や爪先部、両足裏部に配置し、特に体
重の加わり易いかかと部と爪先部に多数配置し、両足裏
部には各1〜5個程度ずつ配置する。
【0014】皮膜8の材質は、ゴム質の部分において弾
性体6と同様である。ピン状の弾性体6との相違点は、
好ましくはアルミナ、シリカ、スピネル、マグネシア、
珪砂等の金属酸化物粉体を添加することである。添加量
は、皮膜8中のゴム質部分を100重量部として例えば
20〜100重量部、より好ましくは20〜50重量部
とし、金属酸化物の粒径は例えば20メッシュパス〜2
00メッシュパス程度とする。皮膜8の厚さは例えば1
0μm〜2mm程度とし、設ける場所はかかと部とする
ことが好ましい。
【0015】図3に、釣用靴底2の製造方法を示す。1
0は半製品の靴底2を搬送するためのコンベアで、12
は弾性体6の注入用の針で、14は針の深さを決めるた
めのストッパである。16は針12の昇降機構で、18
は注入量を制御するためのディスペンサー、20はラテ
ックスやエマルジョン、液状ポリマー等の容器で、チュ
ーブ22からディスペンサー18に液を供給し、24は
加圧空気の溜で、26はコンプレッサー、28は昇降機
構16の水平運動用のアーム、30は全体の制御系であ
る。そして針12で弾性体の原料液を注入して硬化さ
せ、次いで皮膜8を塗布あるいは印刷し、固化させて靴
底2を完成する。
【0016】この靴底2を釣靴に用いると、弾性体6や
皮膜8は硬質なため水苔等の層を突き破り、滑るのを防
止する。また皮膜8には摩擦係数の大きな金属酸化物粒
子が添加してあるため、さらに滑り難くなる。また皮膜
8の部分や弾性体6の部分はソリッドなため水苔等で目
詰まりしない。
【0017】皮膜8や弾性体6の無い部分は体重の移動
で伸縮して水を吸収/排出し、これによって靴底と岩や
石の間の水膜を除去し、滑り止めとなる。また皮膜8や
弾性体6の無い部分は、フェルト繊維と岩や石との摩擦
で滑り止めとなり、足に対するクッションとなって足に
加わる衝撃を吸収する。
【0018】弾性体6や皮膜8は硬質で摩耗しにくいの
で、靴底2の耐久性を向上させる。また弾性体6や皮膜
8は、足から加わる体重でフェルトが変形しようとする
のに抗し、靴底2が歪むのを防止する。
【0019】このように実施例では、滑り難く、摩耗し
難く、型くずれし難い、釣用靴底となる。また金属スパ
イクを用いないので安全で、水陸両用となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の釣用靴底の底面図
【図2】 実施例の釣用靴底の断面図
【図3】 実施例の釣用靴底の製造方法を示す図
【符号の説明】
2 靴底 4 フェルト部 6 弾性体 8 皮膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェルトからなる多孔質の靴底本体の底
    面複数箇所において、弾性物質を注入・固化して、ピン
    状の弾性体を複数個靴底に形成したことを特徴とする、
    釣用靴底。
  2. 【請求項2】 靴底底面の一部にのみ、弾性体の皮膜を
    設けたことを特徴とする、請求項1の釣用靴底。
  3. 【請求項3】 前記の弾性体皮膜に金属酸化物を添加し
    たことを特徴とする、請求項2の釣用靴底。
JP21818197A 1997-07-28 1997-07-28 釣用靴底 Pending JPH1142102A (ja)

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JP21818197A JPH1142102A (ja) 1997-07-28 1997-07-28 釣用靴底

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JP21818197A Pending JPH1142102A (ja) 1997-07-28 1997-07-28 釣用靴底

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007058164A1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-24 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. 電波吸収体及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007058164A1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-24 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. 電波吸収体及びその製造方法
JPWO2007058164A1 (ja) * 2005-11-21 2009-04-30 三菱電線工業株式会社 電波吸収体及びその製造方法

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