JPH1141991A - 水力発電機の調速方法 - Google Patents

水力発電機の調速方法

Info

Publication number
JPH1141991A
JPH1141991A JP9195977A JP19597797A JPH1141991A JP H1141991 A JPH1141991 A JP H1141991A JP 9195977 A JP9195977 A JP 9195977A JP 19597797 A JP19597797 A JP 19597797A JP H1141991 A JPH1141991 A JP H1141991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
generator
power system
correction
frequency
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9195977A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Tsubota
治夫 坪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP9195977A priority Critical patent/JPH1141991A/ja
Publication of JPH1141991A publication Critical patent/JPH1141991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力系統と並入される発電機を持つ水力発電
機の調速方法において、並入直後、初期負荷、モータリ
ングを防止する。 【解決手段】 電力系統の周波数と、上記電力系統に並
入される水力発電機の出力周波数とを比較し、この比較
信号により上記水力発電機の速度制御を行う調速方法に
おいて、上記発電機を電力系統に並入する時点を決める
調速機の速度設定手段による発電機出力周波数設定値
を、上記発電機を電力系統に並入した直後の一定時間、
補正手段により補正して電力系統の周波数に一致させる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水力発電機の調速
方法に関するものであり、特に、水力発電所の同期投入
時の速度制御に有効な調速方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の水力発電所における同期投
入速度制御装置を示す図であり、図5は、発電機起動後
の発電機出力P、ガイドベーン(G/V)の開度、およ
び水車回転数Nを縦軸に、時間tを横軸にとって示した
グラフである。図4において、1は水車、2はガイドベ
ーン、3は水車1により回転する発電機、4は発電機3
を電力系統20に並入する遮断器、5は発電機3を遮断
器4により電力系統20に並入する投入タイミングを制
御する自動並入装置、7は発電機3の速度を調整する調
速機、8は調速機7内に設けられた速度設定器、9は減
算器である。
【0003】次に動作を図4、図5に従って説明する。
図4において、発電機3が起動して同期投入可能な回転
数となり、系統周波数fと発電機側周波数の差が所定範
囲内に入ると、自動並入装置5は、同期点で並入するタ
イミングで、並入用遮断器4に投入指令を与え、発電機
3と電力系統20が接続される。図5のグラフの101
aは、系統周波数をf、発電機の出力周波数をf0 とし
たとき、f<f0 に設定された状態での遮断器投入時
点、101bはf>f0 に設定された状態での遮断器投
入時点である。
【0004】図5のグラフにおいて、発電機3の出力周
波数f0 は、水車1の回転数Nに比例するため、起動時
点102後、ガイドベーン2を開いて、水車回転数Nが
上昇すると、それに応じて電力系統20の周波数f近く
まで上昇する。系統周波数fと発電機側周波数f0 の差
が所定範囲内に入ると発電機3は電力系統20に並入さ
れ(101aまたは101b)、その後、電力系統20
の周波数fで安定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の調速方法は、以
上のように構成されており、系統周波数fと発電機側周
波数f0 の差が0ではなくとも、ある規定範囲内に入る
と自動並入装置5は並入用遮断器4に投入指令を与える
しくみになっている。自動並入装置5には周波数差ロッ
クの機能を有しており、この設定内であれば、系統周波
数fと発電機出力周波数f0 とに差があっても発電機3
を電力系統20に並入する。
【0006】並入時以外も含めて、一般に速度設定器8
の目標値は、制御系を早く目標値に一致させるため、並
入用の遮断器4を閉じた時点では、速度設定器8の目標
値f0 (即ち、発電機6の出力周波数)は系統の周波数
fよりも高く設定されている。このため、発電機6は並
入時101a後、電力系統の周波数fよりも、若干高い
周波数を出力するまで回転数を上昇させる。しかし、速
度設定器8の働きで、その後は電力系統の周波数に一致
させるよう、速度を調整するが、上述のように余分に上
昇したエネルギーが、電力系統に電力を供給する指示を
していないにもかかららず、発電機出力(初期負荷10
3)として、出力される。
【0007】また、逆のケースとして、発電機出力周波
数が高い状態から並入した場合(101bの状態)も、
同様に、系統周波数fと発電機側周波数f0 の差が0で
はなく、ある規定範囲内に入ると並入するので、並入用
の遮断器4を閉じた時点では、速度設定器8の目標値f
0 は、電力系統20の周波数fよりも低目に設定され
る。このため、発電機3は、並入後、電力系統20の周
波数fよりも、若干低い周波数を出力するまで回転数を
下降させる。そして、速度設定器8の働きで、その後、
電力系統20の周波数fに一致させるよう、速度を調整
するため、電力系統20の電力を使用して、回転数を上
昇させ一致させようとする。ここでいわゆるモータリン
グ現象104が発生する。
【0008】この発明は、上記のように、電力系統と並
入される発電機を持つ水力発電機の調速機において、並
入直後の初期負荷およびモータリングを防止しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る水力発電
機の調速方法は、電力系統の周波数と、上記電力系統に
並入される水力発電機の出力周波数とを比較し、この比
較信号により上記水力発電機の速度制御を行うものにお
いて、上記発電機を電力系統に並入する時点を決める調
速機の速度設定手段による発電機出力周波数設定値を、
上記発電機を電力系統に並入した直後の一定時間、補正
手段により補正して電力系統の周波数に一致させるよう
にしたものである。
【0010】また、補正手段による補正は、発電機並入
用遮断器の投入を検出して行うようにしたものである。
【0011】また、補正手段による補正は、発電機の並
入用遮断器投入の検出と、発電機と電力系統間の潮流の
検出とにより行うようにしたものである。
【0012】また、補正手段による補正量は、ダム水位
により変更するようにしたものである。
【0013】また、補正手段による補正量は、最適値と
して記憶しているものを使用するようにしたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1に
基づいて説明する。図1において、1は水車、2はガイ
ドベーン、3は水車1により回転する発電機、4は発電
機3を電力系統20に並入する遮断器、5は発電機3を
遮断器4により電力系統20に並入する投入タイミング
を制御する自動並入装置である。7aは発電機3の速度
を制御する調速機であり、この調速機7a内には、速度
設定器8、減算器9、加算器10、および補正装置11
が設けられている。補正装置11は遮断器4が投入され
たときにはその信号4aを受けて、一定時間だけ補正信
号を出力するようになされている。
【0015】次に動作を説明する。補正装置11は、速
度設定器8の目標値f0 を電力系統20の周波数fを一
致させるような補正信号を出力し、これを加算器10で
速度設定器8の信号に加算する。この加算された信号と
発電機3の速度信号とが減算器9で比較され、減算器9
の出力で水車1のガイドベーン2を調整する。調速機7
aの補正装置11は、並入用遮断器4の投入信号4aを
受けて、もし、並入時に電力系統20の周波数fと速度
設定器8の設定周波数f0 との間に差がある場合には、
上記のように速度設定器8の出力を補正する信号を出
し、一時的に量周波数が一致するようにする。もし、設
定する周波数とに差が発生した場合でも、GOV制御量
を0にするよう補正する。上記補正は、並入用遮断器4
の投入より、一定時間が経過すれば、解除される。これ
により、制御系を早く目標値に一致させるよう、速度設
定装置8の目標値f0 が電力系統20の周波数fよりも
高く(低く)設定されていても、並入時に補正装置11
により補正をかけるので、発電機3は、電力系統20と
周波数差がない状態で並入される。このため、並入時に
初期負荷を取ったり、モータリングを起こしたりするこ
とがない。
【0016】実施の形態2.実施の形態1では、並入用
遮断器4の並入信号4aのみで、補正をかけているの
で、補正の必要がない場合でも補正がかかることがあっ
たが、図2に示すように、潮流の電力を判定する電力判
定回路14の出力12aまたは電流を判定する電流判定
回路15の出力12bと、信号4aとをアンド回路13
で組み合わせて、補正装置11を起動することにより、
並入用遮断器4のみで補正装置11を起動させるより、
より確実な動作を実現できる。
【0017】実施の形態3.実施の形態1、実施の形態
2において、補正装置11の補正値は、一定であった
が、図3に示すように、ダム水位による切り替え信号1
9により切り替えスイッチ18を切り替えて、補正装置
11aに補正装置11b〜11gの補正値を加えること
により、ダム水位により、補正した信号によるガイドベ
ーン開度またはニードルバルブ開度に誤差が発生するこ
とを防止でき、ダム水位に関係なく、より正確な補正を
かけることができる。なお、補正装置11b〜11gに
記憶機能をもたせ、適正な補正が行われた場合の補正量
を記憶しておき、並入信号4aにより記憶補正量を呼び
出して補正を行うようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、発電
機の電力系統への並入時に初期負荷を取ったり、モータ
リングを起こしたりすることを防止でき、電力系統の損
失を少なくし、安定した状態で水力発電機を運転するこ
とができる。
【0019】また、調速機の速度設定手段の設定値補正
の開始を並入遮断器の動作検出だけでなく、発電機の電
力潮流の検出と併用することにより、より確実な動作を
可能とする。
【0020】また、ダム水位を設定値補正に加味するこ
とにより、より正確な補正をかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る水力発電機の
調速方法を説明する調速装置のブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る水力発電機の
調速方法を説明する調速装置の要部を示すブロック図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る水力発電機の
調速方法を説明する調速装置の要部を示すブロック図で
ある。
【図4】 従来の水力発電機の調速方法を説明する調速
装置のブロック図である。
【図5】 従来の方法を説明するグラフを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 水車、2 ガイドベーン、3 発電機、4 並入用
遮断器、5 自動並入装置、7a 調速機、8 速度設
定器、9 減算器、10 加算器、11、11a〜11
g 補正装置、13 アンド回路、14 電力判定回
路、15 電流判定回路、18 切り替えスイッチ、2
0 電力系統。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の周波数と、上記電力系統に並
    入される水力発電機の出力周波数とを比較し、この比較
    信号により上記水力発電機の速度制御を行う調速方法に
    おいて、上記発電機を電力系統に並入する時点を決める
    調速機の速度設定手段による発電機出力周波数設定値
    を、上記発電機を電力系統に並入した直後の一定時間、
    補正手段により補正して電力系統の周波数に一致させる
    ようにしたことを特徴とする水力発電機の調速方法。
  2. 【請求項2】 補正手段による補正は、発電機並入用遮
    断器の投入を検出して行うようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の水力発電機の調速方法。
  3. 【請求項3】 補正手段による補正は、発電機の並入用
    遮断器投入の検出と、発電機と電力系統間の潮流の検出
    とにより行うようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の水力発電機の調速方法。
  4. 【請求項4】 補正手段による補正量は、ダム水位によ
    り変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか一項記載の水力発電機の調速方法。
  5. 【請求項5】 補正手段による補正量は、最適値として
    記憶しているものを使用することを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか一項記載の水力発電機の調速方
    法。
JP9195977A 1997-07-22 1997-07-22 水力発電機の調速方法 Pending JPH1141991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9195977A JPH1141991A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 水力発電機の調速方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9195977A JPH1141991A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 水力発電機の調速方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1141991A true JPH1141991A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16350161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9195977A Pending JPH1141991A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 水力発電機の調速方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1141991A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005105849A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 水車発電機の自動運転保護装置
JP2011223783A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The 同期発電機の調速制御装置および調速制御方法
JP2013074739A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Hitachi Mitsubishi Hydro Corp 水車またはポンプ水車の調速機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005105849A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 水車発電機の自動運転保護装置
JP4538210B2 (ja) * 2003-09-29 2010-09-08 株式会社日立産機システム 水車発電機の自動運転保護装置
JP2011223783A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The 同期発電機の調速制御装置および調速制御方法
JP2013074739A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Hitachi Mitsubishi Hydro Corp 水車またはポンプ水車の調速機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1141991A (ja) 水力発電機の調速方法
US4430574A (en) Method for switching operation of water wheel or pump water wheel
US5148093A (en) System for controlling AC excited synchronous machine
JP5797513B2 (ja) 水力発電制御システムおよびその調速機制御装置
JP3529807B2 (ja) 水車発電機における調速機の速度制御装置
JPH11257017A (ja) タービン制御装置
JP2003083226A (ja) 水力発電所の調速制御方法および調速機
KR20020024397A (ko) 엔진 아이들 제어방법
JP2768688B2 (ja) 可変速水力発電設備の始動方法
JP2004076597A (ja) 揚水式発電所の揚水始動方法、揚水停止方法および揚水運転制御装置
US4292533A (en) Motoring control for hydraulic pump-turbine
JPH06233579A (ja) 揚水運転制御方法及びその制御装置
JP2617310B2 (ja) 水車発電機の始動制御方式
JPH01182531A (ja) ガスタービン起動制御装置
JPH119000A (ja) 可変速発電機の制御方法及びその装置
KR850001374B1 (ko) 수차 제어장치
JPS59145304A (ja) 蒸気加減弁自動制御装置
JPH0673376U (ja) 発電用水車の負荷制限装置
JP2685199B2 (ja) 可変速水力発電設備の始動方法
JP3355564B2 (ja) ポンプ制御システム
JP4607492B2 (ja) 水車ランナベーンの制御方法および制御装置
JPH0921302A (ja) 熱併給発電制御装置
JP2002034296A (ja) 可変速揚水発電制御装置
JPH06335296A (ja) 可変速揚水型発電システム
JPH01224413A (ja) ガスタービン燃料制御装置