JPH1141571A - 信号合成装置、信号合成方法、映像信号記録装置、映像信号記録方法並びに記録媒体 - Google Patents

信号合成装置、信号合成方法、映像信号記録装置、映像信号記録方法並びに記録媒体

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JPH1141571A
JPH1141571A JP9194414A JP19441497A JPH1141571A JP H1141571 A JPH1141571 A JP H1141571A JP 9194414 A JP9194414 A JP 9194414A JP 19441497 A JP19441497 A JP 19441497A JP H1141571 A JPH1141571 A JP H1141571A
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Tadashi Ezaki
正 江▲崎▼
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像のディジタルデータに付加情報を重畳す
る場合において、データの圧縮処理やノイズリダクショ
ン処理を経ても付加情報が削除されず、また、画質の劣
化を抑えることができる信号合成装置及び信号合成方法
を提供し、また、この信号合成装置及び信号合成方法で
合成された信号を記録する映像信号記録装置及び映像信
号記録方法を提供し、さらには、上記信号合成装置及び
信号合成方法で合成された信号を記録した記録媒体を提
供する。 【解決手段】 映像を構成する複数のフレームから選択
された１以上のフレームの信号に、付加情報信号を重畳
する信号合成部４を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像の信号に付加
情報信号を重畳する信号合成装置及び信号合成方法、映
像の信号に付加情報信号が重畳されてなる映像情報信号
を記録する映像信号記録装置及び映像信号記録方法、映
像の信号に付加情報信号が重畳されてなる映像情報信号
が記録された記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、インターネットの普及やオーディ
オビジュアル機器のディジタル化にともない、ディジタ
ルデータの不正コピーが問題となってきている。
【０００３】こうしたディジタルデータの不正コピーを
防止する方法として、ディジタルデータの中に不正コピ
ーを防止するためのデータ等の付加情報を埋め込む方法
が検討されている。
【０００４】例えば、画像データの不正コピーを防止す
る方法としては、画像データに、目に見える限界レベル
以下程度のノイズレベルにスペクトラム拡散した付加情
報を重畳する技術が提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、付加情
報をノイズとして画像データに重畳する場合、ノイズレ
ベルが低いと、データの圧縮処理やノイズリダクション
処理の過程で、付加情報が削除されてしまう可能性があ
る。
【０００６】データの圧縮処理やノイズリダクション処
理を経ても付加情報が削除されないように、ノイズレベ
ルを大きくして画像データに重畳すると、画質の劣化を
招く可能性がある。
【０００７】そこで、本発明は、映像のディジタルデー
タに付加情報を重畳する場合において、データの圧縮処
理やノイズリダクション処理を経ても付加情報が削除さ
れず、また、画質の劣化を抑えることができる信号合成
装置及び信号合成方法を提供し、また、この信号合成装
置及び信号合成方法で合成された信号を記録する映像信
号記録装置及び映像信号記録方法を提供し、さらには、
上記信号合成装置及び信号合成方法で合成された信号を
記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る信号合成装
置は、映像を構成する複数のフレームから選択された１
以上のフレームの信号に、付加情報信号を重畳する信号
合成手段を備えている。
【０００９】この信号合成装置は、信号合成手段が、映
像を構成する複数のフレームのうち選択されたフレーム
の信号にのみ付加情報信号を重畳する。したがって、信
号合成手段が、データの圧縮処理やノイズリダクション
処理を経ても削除されない程度にノイズレベルの大きい
付加情報信号を映像の信号に重畳しても、画質の劣化が
抑えられる。
【００１０】また、本発明に係る信号合成方法は、映像
を構成する複数のフレームから選択された１以上のフレ
ームの信号に、付加情報信号を重畳するようにしてい
る。
【００１１】したがって、この信号合成方法によれば、
データの圧縮処理やノイズリダクション処理を経ても削
除されない程度にノイズレベルの大きい付加情報信号を
映像の信号に重畳しても、画質の劣化が抑えられる。
【００１２】また、本発明に係る映像信号記録装置は、
映像を構成する複数のフレームから選択された１以上の
フレームの信号に付加情報信号が重畳されてなる映像情
報信号が入力され、この映像情報信号を記録する記録手
段と、この記録手段を制御する制御手段と、上記映像情
報信号から付加情報信号を抽出し、この付加情報信号を
制御部に供給する付加情報信号抽出手段とを備えてい
る。
【００１３】そして、この映像信号記録装置は、制御手
段が、付加情報信号抽出手段から供給される付加情報信
号に基づいて記録手段を制御するようになされている。
【００１４】この映像信号記録装置は、付加情報信号抽
出手段により、映像を構成する複数のフレームから選択
された１以上のフレームの信号に付加情報信号が重畳さ
れてなる映像情報信号から付加情報信号が抽出される。
【００１５】付加情報信号抽出手段により抽出された付
加情報は、制御手段に供給される。制御手段は、付加情
報信号抽出手段から供給された付加情報信号に基づい
て、記録手段を制御する。
【００１６】そして、映像情報信号は、制御手段の制御
に従って、記録部により記録される。
【００１７】また、本発明に係る映像信号記録方法は、
映像を構成する複数のフレームから選択された１以上の
フレームの信号に付加情報信号が重畳されてなる映像情
報信号が入力され、この映像情報信号から付加情報信号
を抽出して、この付加情報信号に基づいて、上記映像情
報信号の記録を制御するようにしている。
【００１８】したがって、この映像信号記録方法によれ
ば、映像の信号に重畳された付加情報に基づいて、映像
情報信号の記録の制御を行うことができる。
【００１９】また、本発明に係る記録媒体は、映像を構
成する複数のフレームから選択された１以上のフレーム
の信号に、付加情報信号を重畳してなる映像情報信号が
記録されている。
【００２０】この記録媒体に記録された映像情報信号
は、映像を構成する複数のフレームから選択された１以
上のフレームの信号に付加情報信号が重畳されてなるの
で、再生された際の画像の劣化が目立たない。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。
【００２２】なお、本明細書においては、映像を構成す
る信号を映像信号といい、この映像信号に付加される他
の情報を示す信号を付加情報信号という。また、映像信
号に付加情報信号が重畳されてなる信号を映像情報信号
という。
【００２３】本発明に係る信号合成装置１は、複数のフ
レームからなる映像信号の中の選択された１以上のフレ
ームの信号に、付加情報信号を重畳する信号合成装置で
あり、例えば図１にブロック図で示すように、映像信号
を出力する映像信号出力部２と、付加情報信号を出力す
る付加情報信号出力部３とを備えている。
【００２４】映像信号出力部２は、例えば４：２：２の
ディジタル形式で映像信号を出力する。そして、映像信
号出力部２から出力された映像信号は、信号合成部４に
供給される。
【００２５】付加情報信号出力部３は、付加情報信号を
出力する。この付加情報信号出力部３から出力される付
加情報信号としては、例えば著作権管理情報があげられ
る。ここで、著作権管理情報とは、著作権者名、作品
名、作品コード、作製工場や作製機器の番号等の著作権
の管理に必要な情報をいう。
【００２６】また、付加情報信号として、不正コピーを
防止するためのＣＧＭＳ（Copy Generation Management
System）情報を用いるようにしてもよい。このＣＧＭ
Ｓ情報は、２ビットのデータからなり、図２に示すよう
に、コピー禁止、１世代のみコピー可、コピーフリーの
３態様の情報を指定することができる。
【００２７】そして、付加情報信号出力部３は、これら
の付加情報信号をスペクトラム拡散部５に供給する。
【００２８】スペクトラム拡散部５は、ＰＮ（疑似ラン
ダムノイズ）符号列発生器６と乗算器７とを備えてい
る。そして、スペクトラム拡散部５に供給された付加情
報信号は、ＰＮ符号列発生器６により生成されたノイズ
信号と乗算器７にて乗算され、直接拡散方式によってス
ペクトラム拡散される。
【００２９】スペクトラム拡散部５にてスペクトラム拡
散された付加情報信号は、上記信号合成部４に供給され
る。このとき、スペクトラム拡散された付加情報信号が
信号合成部４に供給されるタイミングは、タイミング発
生器８により決定される。
【００３０】タイミング発生器８は、映像信号出力部２
から出力される映像信号のフレームのタイミングを検出
し、複数のフレームのつながりの中で付加情報信号を重
畳するフレームのゲート信号を発信する。そして、この
ゲート信号に基づいて、付加情報信号が信号合成器４に
供給される。
【００３１】信号合成部４は、映像信号出力部２から供
給された映像信号に、タイミング発生器８により決定さ
れた所定のタイミングで供給されるスペクトラム拡散さ
れた付加情報信号を埋め込み、映像情報信号を生成す
る。
【００３２】信号合成部４にて生成された映像情報信号
は、データ圧縮部９に供給され、圧縮される。データ圧
縮部９としては、例えばＭＰＥＧ（Moving Picture Exp
ertsGroup）エンコーダ等が用いられる。
【００３３】データ圧縮部９により圧縮された映像情報
信号は、例えば記録装置１０に供給され、この記録装置
１０により、例えばＤＶＤと称される光ディスク等の記
録媒体２０に記録される。
【００３４】この記録媒体２０は、以上のような信号合
成装置１により合成された映像情報信号、すなわち、複
数のフレームからなる映像信号の中の選択された１以上
のフレームの信号に付加情報信号が重畳されてなる信号
が記録されている。
【００３５】また、データ圧縮部９により圧縮された映
像情報信号は、例えばインターネット等のネットワーク
に伝送されるようにしてもよい。
【００３６】以上のように構成される信号合成装置１
は、図３に示すように、映像を構成する複数のフレーム
の中から選択した１以上のフレームに、付加情報を重畳
するようにしている。したがって、この信号合成装置１
により生成された映像情報信号は、付加情報信号のノイ
ズレベルをデータ圧縮処理やノイズリダクション処理を
施しても取り除かれない程度に大きくしても、再生時の
画質の劣化が目につかない程度に抑えられる。
【００３７】すなわち、この信号合成装置１により生成
される映像情報信号は、付加情報が重畳されて画質が劣
化したフレームが、映像を構成する全てのフレームでは
なく、その中の選択された一部であるので、再生時の画
質の劣化が目につかない程度に抑えられる。
【００３８】さらに、付加情報信号を重畳するフレーム
の中でも、そのフレームを構成する映像信号のうち知覚
上重要ではない部分（冗長部分）の信号を選択して、こ
の信号に付加情報信号を重畳するようにすれば、さらに
画質の劣化を抑えることができる。
【００３９】また、この信号合成装置１により生成され
た映像情報信号は、映像を構成する複数のフレームの中
の一部のフレームの信号に付加情報が重畳されているの
で、付加情報が重畳された信号の判別が困難で、この付
加情報を削除しようとするいわゆるアタックに対しても
安全性が増す。
【００４０】ところで、付加情報信号が重畳されるフレ
ームとしては、例えば図４に示すように、ＭＰＥＧエン
コーダで信号を圧縮する際にＩピクチャーに充てられる
フレームが選択されることが望ましい。
【００４１】ＭＰＥＧエンコーダで信号を圧縮する際
は、映像を構成する一連のフレームをＩ，Ｂ，Ｐの３種
類のフレームに分類し、この３種類のフレームからなる
ＧＯＰ（Group of Pictures）を単位として処理を行っ
ている。そして、画像の相関性から、変化の比較的大き
い例えばシーンチェンジの部分等のフレームには、Ｉピ
クチャーが充てられることが多い。したがって、このＩ
ピクチャーに充てられるフレームを選択して、このフレ
ームの信号に付加情報信号を重畳することにより、デー
タ圧縮の際に付加情報信号が除去される可能性が減る。
【００４２】この場合、タイミング発生器８は、例えば
図示しない動き検出回路や相関検出回路、または、ＭＰ
ＥＧエンコーダの動き検出回路を用いて、変化の激しい
フレームを特定し、そのフレーム、すなわちＩピクチャ
ーに充てられるフレームのゲート信号を発信するように
する。このタイミング発生器８から発信されるゲート信
号に基づいて、スペクトラム拡散部５から信号合成部４
に付加情報信号が供給され、信号合成部４にて映像信号
と付加情報信号とが合成されることにより、ＭＰＥＧエ
ンコーダで信号を圧縮する際にＩピクチャーに充てられ
るフレームの信号に、付加情報信号を重畳することがで
きる。
【００４３】また、付加情報信号が重畳されるフレーム
としては、図５に示すように、不定期間隔で出現するフ
レームを選択するようにしてもよい。
【００４４】映像情報信号は、ＮＴＳＣ（National Tel
evision System Committee）のようにフレーム周波数が
規定されているとは限らず、特にコンピュータ等で扱わ
れる場合は、フレームレート、ラインレートともに変換
される可能性がある。したがって、付加情報信号が重畳
されるフレームの間隔を一定にすると、この画像形式変
換の過程において付加情報信号が全て取り除かれてしま
う可能性がある。
【００４５】そこで、付加情報信号を重畳するフレーム
として、不定期間隔で出現するフレームを選択すること
により、画像形式が変換されたときにいくつかの付加情
報信号が取り除かれても、必ずいくらかの付加情報信号
が残るようにすることができる。
【００４６】この場合、タイミング発生器８は、一連の
フレームの中から付加情報信号を重畳するフレームをラ
ンダムに選択し、このフレームのゲート信号を発信する
ようにする。このタイミング発生器８から発信されるゲ
ート信号に基づいて、スペクトラム拡散部５から信号合
成部４に付加情報信号が供給され、信号合成部４にて映
像信号と付加情報信号とが合成されることにより、不定
期間隔で出現するフレームの信号に付加情報信号を重畳
することができる。
【００４７】なお、付加情報信号が重畳されるフレーム
として、不定期間隔で出現するフレームを選択した場合
は、付加情報信号のデコードを容易に行うために、次の
付加情報信号を重畳したフレームを検出するための情報
信号を付加情報信号に含ませることが望ましい。
【００４８】すなわち、エンコードされたデータをデコ
ードするには、デコードの信頼性を向上させるために、
同じデータが何度か確認されたときにはじめてそのデー
タを確定する手法を採ることが多いが、このような手法
で付加情報信号のデコードを行う場合でも、次の付加情
報信号を重畳したフレームを検出するための情報信号を
付加情報信号に含ませることにより、デコードを容易に
行うことができる。
【００４９】なお、以上は、信号合成部４に供給される
映像信号に、スペクトラム拡散した付加情報信号を重畳
して映像情報信号を生成する例について説明したが、本
発明の信号合成装置は、この例に限定されるものではな
く、例えば映像信号の波形や画素等の標本値に処理を施
して付加情報を埋め込み、映像情報信号等を生成するよ
うにしてもよい。
【００５０】また、以上は、スペクトラム拡散部５にお
いて付加情報信号を直接拡散方式によりスペクトラム拡
散する例について説明したが、本発明の信号合成装置
は、この例に限定されるものではなく、例えば周波数ホ
ッピング方式、時間ホッピング方式等により付加情報信
号をスペクトラム拡散するようにしてもよい。
【００５１】次に、上述した信号合成装置１により生成
された映像情報信号を記録する信号記録装置について説
明する。
【００５２】この信号記録装置１１は、映像情報信号が
記録されたＤＶＤ等の記録媒体２０を再生する再生装置
２１等より供給される映像情報信号、すなわち、複数の
フレームからなる映像信号の中の選択された１以上のフ
レームの信号に、付加情報信号が合成された映像情報信
号を、他の記録媒体に記録する信号記録装置であり、図
６に示すように、映像情報信号入力部１２から、再生装
置２１等より供給されるアナログ信号が入力される。
【００５３】映像情報信号入力部１２から入力されたア
ナログ信号は、Ａ／Ｄ変換部１３によりディジタル信号
に変換される。そして、Ａ／Ｄ変換部１３でディジタル
信号に変換された映像情報信号が、デコード部１４に供
給される。
【００５４】デコード部１４は、ＰＮ符号列発生器１５
と乗算器１６とを備えている。そして、デコード部１４
に供給された映像情報信号は、ＰＮ符号列発生器１５に
より生成されたノイズ信号と乗算器１６にて乗算され、
スペクトラム拡散された付加情報信号がデコードされ
る。
【００５５】このとき、スペクトラム拡散された付加情
報信号とＰＮ符号との位相が合っていないと正しいデー
タが復号できないので、同期形成回路１７によりスペク
トラム拡散された付加情報信号とＰＮ符号との位相を合
わせるようにしている。
【００５６】同期形成回路１７は、デコード部１４の乗
算器１６による乗算の結果を累積して相関を観察し、特
定のパターンが出現することを確認してタイミングを合
わせるようにしている。
【００５７】ところで、この信号記録装置１１に供給さ
れる映像情報信号は、映像を構成するフレームのうちの
選択されたフレームの信号、例えばＭＰＥＧエンコーダ
で圧縮された際にＩピクチャーに充てられたフレームの
信号やランダムに選択されたフレームの信号にのみ付加
情報信号が重畳されているので、付加情報信号が重畳さ
れたフレームの位置の検出が困難となる。
【００５８】そこで、デコード部１４は、付加情報信号
が重畳された最初のフレームが見つかるまでは、全ての
フレームに対してデコード操作を繰り返し行うようにし
ている。そして、このデコード部１４は、付加情報信号
が重畳された最初のフレームの付加情報信号をデコード
した後は、例えばその付加情報信号に含まれている、付
加情報信号が重畳された他のフレームの位置情報に基づ
いて、そのフレームが来るまでは待機して、そのフレー
ムが来たときにデコード操作を行うようにしている。
【００５９】デコード部１４によりデコードされた付加
情報は、制御部１８に供給される。この制御部１８は、
供給された付加情報を数フレーム分蓄積し、同じ情報が
何度も供給されることを確認して情報を確定し、この情
報に基づいて記録部１９の記録動作を制御する。
【００６０】記録部１９には、映像情報信号入力部１２
から入力され、Ａ／Ｄ変換部１３にてディジタル信号に
変換された映像情報信号が供給される。そして、記録部
１９は、この映像情報信号を記録媒体に記録する。
【００６１】記録部１９の記録動作は、制御部１８によ
り制御されている。例えば制御部１８に、付加情報とし
て上述したＣＧＭＳ情報が供給されたときは、記録部１
９は制御部１８により録画を禁止、すなわち映像情報信
号を記録しないように制御され、または映像情報信号を
記録した後に、ＣＧＭＳビットを書き換える等の操作を
行うように制御される。
【００６２】以上のように構成される信号記録装置１１
は、制御部１８が、映像信号に重畳された付加情報に基
づいて、記録部１９の記録動作を制御するようにしてい
るので、例えば入力される映像信号にＣＧＭＳ情報が重
畳されていれば、不正コピーの防止等を図ることができ
る。
【００６３】また、この信号記録装置１１は、上述した
ように、映像信号に重畳された付加情報信号をデコード
する際に、付加情報信号が重畳された最初のフレームが
見つかるまでは、デコード部１４が全てのフレームに対
してデコード操作を繰り返し行い、付加情報信号が重畳
された最初のフレームの付加情報信号をデコードした後
は、例えばその付加情報信号に含まれている、付加情報
信号が重畳された他のフレームの位置情報に基づいて、
そのフレームが来るまでは待機して、そのフレームが来
たときにデコード操作を行うようにしている。
【００６４】したがって、この信号記録装置１１は、複
数のフレームからなる映像信号の中の選択されたフレー
ムの信号に重畳された付加情報信号を効率的にデコード
することができる。
【００６５】なお、以上は、付加情報信号がスペクトラ
ム拡散されて映像信号に重畳された映像情報信号が入力
される信号記録装置１１について説明したが、本発明に
係る信号記録装置に入力される映像情報信号としては、
例えば映像信号の波形や画素等の標本値に処理を施すこ
とにより付加情報が埋め込まれた映像情報信号等であっ
てもよい。この場合、デコード部１４は、映像信号の波
形や画素等の標本値を検出して付加情報を読み出すよう
にすればよい。
【００６６】また、以上は、デコード部１４において、
直接拡散方式によりスペクトラム拡散された付加情報信
号を逆拡散する例について説明したが、本発明の信号記
録装置は、この例に限定されるものではなく、例えば周
波数ホッピング方式、時間ホッピング方式等によりスペ
クトラム拡散された付加情報信号を逆拡散して付加情報
信号を読み出すようにしてもよい。
【００６７】
【発明の効果】本発明に係る信号合成装置は、映像を構
成する複数のフレームから選択された１以上のフレーム
の信号に、付加情報信号を重畳する信号合成手段を備え
ているので、データの圧縮処理やノイズリダクション処
理を経ても付加情報信号が削除されず、また、画質の劣
化の少ない映像情報信号を生成することができる。
【００６８】また、本発明に係る信号合成方法は、映像
を構成する複数のフレームから選択された１以上のフレ
ームの信号に、付加情報信号を重畳するようにしている
ので、付加情報信号のノイズレベルをデータの圧縮処理
やノイズリダクション処理を経ても削除されない程度に
大きくしても、画質の劣化が抑えられる。
【００６９】また、本発明に係る信号記録装置は、映像
を構成する複数のフレームから選択された１以上のフレ
ームの信号に、付加情報信号が重畳された映像情報信号
が入力され、この映像情報信号を記録する記録手段と、
映像情報信号から付加情報信号を抽出する付加情報信号
抽出手段と、記録手段を制御する制御手段とを備えてい
るので、画質の劣化の少ない映像情報信号を記録するこ
とができるとともに、付加情報に基づいて適切に記録動
作を制御することができる。
【００７０】また、本発明に係る信号記録方法は、映像
を構成する複数のフレームから選択された１以上のフレ
ームの信号に、付加情報信号が重畳された映像情報信号
が入力され、この映像情報信号から付加情報信号を抽出
し、この付加情報信号に基づいて映像情報信号の記録を
制御するようにしているので、画質の劣化の少ない映像
情報信号を記録することができるとともに、付加情報に
基づいて適切に記録動作を制御することができる。
【００７１】また、本発明に係る記録媒体には、映像を
構成する複数のフレームから選択された１以上のフレー
ムの信号に、付加情報信号を重畳してなる映像情報信号
が記録されているので、再生された際の画質の劣化が目
立たない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る信号合成装置を示すブロック図で
ある。
【図２】ＣＧＭＳ情報の内容を示す図である。
【図３】本発明に係る信号合成装置により合成された映
像情報信号を示す概念図である。
【図４】本発明に係る信号合成装置により合成された映
像情報信号の一例を示す概念図である。
【図５】本発明に係る信号合成装置により合成された映
像情報信号の他の一例を示す概念図である。
【図６】本発明に係る信号記録装置を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
１ 信号合成装置、４ 信号合成部、５ スペクトラム
拡散部、６ タイミング発生器、７ データ圧縮部、１
１ 信号記録装置、１４ デコード部、１７同期形成回
路、１８ 制御部、１９ 記録部、２０ 記録媒体

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 映像を構成する複数のフレームから選択
    された１以上のフレームの信号に、付加情報信号を重畳
    する信号合成手段を備えることを特徴とする信号合成装
    置。
  2. 【請求項２】 上記付加情報信号は、不正コピーを防止
    するための情報信号を含むことを特徴とする請求項１記
    載の信号合成装置。
  3. 【請求項３】 上記付加情報信号は、上記映像の著作権
    についての情報信号を含むことを特徴とする請求項１記
    載の信号合成装置。
  4. 【請求項４】 上記信号はＭＰＥＧエンコーダで圧縮さ
    れる信号であって、 上記信号合成手段は、ＭＰＥＧエンコーダで信号を圧縮
    する際にＩピクチャーに充てられるフレームの信号に上
    記付加情報信号を重畳することを特徴とする請求項１記
    載の信号合成装置。
  5. 【請求項５】 上記信号合成手段は、上記付加情報信号
    を不定期間隔で出現するフレームの信号に重畳すること
    を特徴とする請求項１記載の信号合成装置。
  6. 【請求項６】 上記付加情報信号は、付加情報信号を重
    畳した他のフレームを検出するための情報信号を含むこ
    とを特徴とする請求項５記載の信号合成装置。
  7. 【請求項７】 映像を構成する複数のフレームから選択
    された１以上のフレームの信号に、付加情報信号を重畳
    することを特徴とする信号合成方法。
  8. 【請求項８】 上記付加情報信号は、不正コピーを防止
    するための情報信号を含むことを特徴とする請求項７記
    載の信号合成方法。
  9. 【請求項９】 上記付加情報信号は、上記映像の著作権
    についての情報信号を含むことを特徴とする請求項７記
    載の信号合成方法。
  10. 【請求項１０】 上記信号はＭＰＥＧエンコーダで圧縮
    される信号であって、上記付加情報信号は、ＭＰＥＧエ
    ンコーダで信号を圧縮する際にＩピクチャーに充てられ
    るフレームに重畳されることを特徴とする請求項７記載
    の信号合成方法。
  11. 【請求項１１】 上記付加情報信号は、不定期間隔で出
    現するフレームに重畳されることを特徴とする請求項７
    記載の信号合成方法。
  12. 【請求項１２】 上記付加情報信号は、付加情報信号を
    重畳した他のフレームを検出するための情報信号を含む
    ことを特徴とする請求項１１記載の信号合成方法。
  13. 【請求項１３】 映像を構成する複数のフレームから選
    択された１以上のフレームの信号に付加情報信号が重畳
    されてなる映像情報信号が入力され、この映像情報信号
    を記録する記録手段と、 上記記録手段を制御する制御手段と、 上記映像情報信号から付加情報信号を抽出し、この付加
    情報信号を上記制御部に供給する付加情報信号抽出手段
    とを備え、 上記制御手段は、上記付加情報信号抽出手段から供給さ
    れる付加情報信号に基づいて上記記録手段を制御するこ
    とを特徴とする映像信号記録装置。
  14. 【請求項１４】 上記付加情報信号は、不正コピーを防
    止するための情報信号を含み、 上記制御手段は、上記不正コピーを防止するための情報
    信号に基づいて、上記記録手段による上記映像情報信号
    の記録回数を制限し、または記録を禁止する制御を行う
    ことを特徴とする請求項１３記載の映像信号記録装置。
  15. 【請求項１５】 上記付加情報信号は、著作権について
    の情報信号を含むことを特徴とする請求項１３記載の記
    録装置。
  16. 【請求項１６】 上記映像情報信号はＭＰＥＧエンコー
    ダで圧縮された信号であって、 上記付加情報信号は、ＭＰＥＧエンコーダで信号を圧縮
    した際にＩピクチャーに充てられたフレームに重畳され
    ていることを特徴とする請求項１３記載の映像信号記録
    装置。
  17. 【請求項１７】 上記付加情報信号は、不定期間隔で出
    現するフレームの信号に重畳されていることを特徴とす
    る請求項１３記載の映像信号記録装置。
  18. 【請求項１８】 上記付加情報信号は、付加情報信号を
    重畳した他のフレームを検出するための情報信号を含
    み、 上記付加情報信号抽出手段は、上記付加情報信号を重畳
    した他のフレームを検出するための情報に基づいて、付
    加情報信号が重畳されたフレームの位置を検出すること
    を特徴とする請求項１７記載の映像信号記録装置。
  19. 【請求項１９】 映像を構成する複数のフレームから選
    択された１以上のフレームの信号に付加情報信号が重畳
    されてなる映像情報信号が入力され、この映像情報信号
    から付加情報信号を抽出して、この付加情報信号に基づ
    いて、上記映像情報信号の記録を制御することを特徴と
    する映像信号記録方法。
  20. 【請求項２０】 上記付加情報信号は、不正コピーを防
    止するための情報信号を含み、 この不正コピーを防止するための情報信号に基づいて、
    上記映像情報信号の記録回数を制限し、または記録を禁
    止する制御を行うことを特徴とする請求項１９記載の映
    像信号記録方法。
  21. 【請求項２１】 上記付加情報信号は、著作権について
    の情報信号を含むことを特徴とする請求項１９記載の映
    像信号記録方法。
  22. 【請求項２２】 上記映像情報信号はＭＰＥＧエンコー
    ダで圧縮された信号であって、 上記付加情報信号は、ＭＰＥＧエンコーダで信号を圧縮
    した際にＩピクチャーに充てられたフレームに重畳され
    ていることを特徴とする請求項１９記載の映像信号記録
    方法。
  23. 【請求項２３】 上記付加情報信号は、不定期間隔で出
    現するフレームの信号に重畳されていることを特徴とす
    る請求項１９記載の映像信号記録方法。
  24. 【請求項２４】 上記付加情報信号は、付加情報信号を
    重畳した他のフレームを検出するための情報信号を含
    み、 上記付加情報信号を重畳した他のフレームを検出するた
    めの情報に基づいて、付加情報信号が重畳されたフレー
    ムを検出することを特徴とする請求項２３記載の映像信
    号記録方法。
  25. 【請求項２５】 映像を構成する複数のフレームから選
    択された１以上のフレームの信号に付加情報信号を重畳
    してなる映像情報信号が記録されていることを特徴とす
    る記録媒体。
  26. 【請求項２６】 上記付加情報信号は、不正コピーを防
    止するための情報信号を含むことを特徴とする請求項２
    ５記載の記録媒体。
  27. 【請求項２７】 上記付加情報信号は、上記映像の著作
    権についての情報信号を含むことを特徴とする請求項２
    ５記載の記録媒体。
  28. 【請求項２８】 上記映像情報信号はＭＰＥＧエンコー
    ダで圧縮された信号であって、 上記付加情報信号は、ＭＰＥＧエンコーダで信号を圧縮
    した際にＩピクチャーに充てられたフレームの信号に重
    畳されていることを特徴とする請求項２５記載の記録媒
    体。
  29. 【請求項２９】 上記付加情報信号は、不定期間隔で出
    現するフレームの信号に重畳されていることを特徴とす
    る請求項２５記載の記録媒体。
  30. 【請求項３０】 上記付加情報信号は、付加情報信号を
    重畳した他のフレームを検出するための情報信号を含む
    ことを特徴とする請求項２９記載の記録媒体。
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