JP2000069441A - 付加情報抽出方法、付加情報抽出装置および映像信号記録装置 - Google Patents

付加情報抽出方法、付加情報抽出装置および映像信号記録装置

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JP2000069441A
JP2000069441A JP24032098A JP24032098A JP2000069441A JP 2000069441 A JP2000069441 A JP 2000069441A JP 24032098 A JP24032098 A JP 24032098A JP 24032098 A JP24032098 A JP 24032098A JP 2000069441 A JP2000069441 A JP 2000069441A
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despreading
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aspect ratio
image
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JP24032098A
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English (en)
Inventor
Nozomi Ikeda
望 池田
Akira Ogino
晃 荻野
Takashi Kobashi
貴志 小橋
Yuji Kimura
裕司 木村
Hisayoshi Moriwaki
久芳 森脇
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトラム拡散信号が重畳されている映像
信号が、アスペクト比の異なる画像を形成する映像信号
に変換された場合に、変換後の映像信号からこれに重畳
されているスペクトラム拡散信号を抽出できるようにす
る。 【解決手段】 第1の映像信号が、アスペクト比の異な
る第2の映像信号に変換される場合、単位ブロック毎に
水平方向の画素や垂直方向のラインを間引いたり、補間
したりするなどして、アスペクト比の異なる第2の映像
信号が形成される。この第2の映像信号において拡散符
号が割り当てられる単位ブロックの大きさに応じて、P
N発生制御部73において形成されるタイミング信号に
より、PN発生部74、PN反転部75を通じて形成す
る逆拡散用の拡散符号の発生タイミングなどを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、スペク
トラム拡散された付加情報が重畳されている映像信号
が、アスペクト比の異なる映像信号に変換された場合
に、変換後の映像信号からもこれにスペクトラム拡散さ
れて重畳されている付加情報を抽出できるようにする付
加情報抽出方法、付加情報抽出装置および映像信号記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープやデジタルビデオディスク
(DVD)、さらには、インターネットや放送メディア
などを通じて、画像情報や音声情報などの様々なコンテ
ンツ情報が豊富に提供されるようになってきている。そ
の一方で、各種のメディアを通じて提供されるようにな
った様々なコンテンツ情報についての違法な複製(コピ
ー)による著作権侵害が問題となっている。
【0003】この問題に対処するため、画像情報などの
コンテンツ情報に複製制御のための情報や著作権情報な
どを付加し、この付加情報を用いて、コンテンツ情報の
違法な複製を防止したり、コンテンツ情報の違法な複製
業者の追跡を行うなどのことが考えられている。
【0004】そして、コンテンツ情報に付加される付加
情報は、電子透かし処理を用いて重畳する方法が提案さ
れている。この電子透かし処理は、画像データや音楽デ
ータに存在する人間の知覚上の重要でない部分、すなわ
ち、音楽や映像に対して冗長でない部分に、雑音として
情報を埋め込む処理である。
【0005】このような電子透かし処理により画像デー
タや音楽データ中に埋め込まれた付加情報は、その画像
データや音楽データから除去されにくい。一方、画像デ
ータや音楽データについてフィルタリング処理やデータ
圧縮処理をした後であっても、それらに埋め込まれた電
子透かしの付加情報(電子透かし情報)を画像データや
音楽データ中から抽出することが可能である。
【0006】このように電子透かし処理を用いることに
より、簡単に除去や改ざんがされることがないように電
子透かし情報をコンテンツ情報に重畳することができる
とともに、コンテンツ情報に重畳された電子透かし情報
は、例えば記録装置などにおいて、確実に抽出すること
ができるようにされるので、コンテンツ情報に重畳され
た電子透かし情報を用いて、コンテンツ情報の違法な複
製を防止するなどのこと行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子透かし
処理の1つに、スペクトラム拡散技術を用いたものがあ
る。これは、付加情報をスペクトラム拡散することによ
り、画像データなどの情報信号に対してノイズと見なせ
る程度の低レベル、広帯域の信号にし、これを画像デー
タなどの情報信号に重畳するものである。
【0008】付加情報のスペクトラム拡散は、付加情報
に、十分早い周期で発生させた拡散符号を掛け合わせる
ことにより行なわれる。また、スペクトラム拡散される
ことにより、低レベル、広帯域の信号にされた付加情報
は、スペクトラム拡散時と、同じ拡散符号を同じタイミ
ングで掛け合わせる逆拡散を行うことにより、元の高レ
ベル、狭帯域の信号として抽出することができる。
【0009】このため、スペクトラム拡散した付加情報
(電子透かし情報)を映像信号に重畳する場合、拡散符
号を例えば1フレーム周期、2フレーム周期というよう
に、映像同期信号に同期させて発生させ、この拡散符号
を用いてスペクトラム拡散した付加情報を映像信号に重
畳するようにすることが考えられている。
【0010】こうすることにより、映像信号に重畳され
た電子透かし情報を抽出する場合には、映像同期信号を
基準信号として用いることによって、映像信号にスペク
トラム拡散されて重畳されている付加情報に対して、ス
ペクトラム拡散時と同じ拡散符号を同じタイミングで発
生させて逆拡散を行うことができるので、映像信号にス
ペクトラム拡散されて重畳されている付加情報を迅速か
つ正確に抽出することができるようにされる。
【0011】しかしながら、DVDや放送メディアを通
じて提供される映像信号の中には、アスペクト比が16
対9の画像を形成するものもある。このアスペクト比が
16対9の画像を、一般に普及しているアスペクト比が
4対3の画枠のモニター受像機などに映出する場合に
は、アスペクト比が16対9の画像を形成する映像信号
をアスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号に変
換する必要が生じる。
【0012】この場合、アスペクト比が16対9の画像
を形成する映像信号に、例えば、1フレーム周期で発生
させた拡散符号によりスペクトラム拡散された付加情報
が重畳されていたとすると、これをアスペクト比が4対
3の画像を形成する映像信号に変換した場合には、変換
前の映像信号に重畳されていたはずの付加情報が、変換
後の映像信号からは検出することができなくなる場合が
ある。
【0013】例えば、ノーマル処理、レターボックス処
理、パンスキャン処理などの方法を用いることによっ
て、アスペクト比が16対9の画像を形成する映像信号
を、アスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号に
変換することができる。
【0014】ノーマル処理は、図17(A)に示すよう
に、アスペクト比が16対9の画面GWに表示される画
像PWの全体を、図17(B)に示すように、画像PS
として、アスペクト比が4対3の画面GSに表示する映
像信号(アスペクト比が4対3の画像PSを形成する映
像信号)を、前記アスペクト比が16対9の画像を形成
する映像信号から形成する。
【0015】このノーマル処理により形成された映像信
号は、図17(A)、(B)に示したように、アスペク
ト比が16対9の画像PWの全部を欠落させることな
く、アスペクト比が4対3の画像PSとして表示するよ
うにするものである。
【0016】この場合には、図17(C)に示すよう
に、例えば、垂直同期信号VDに同期し、1フレーム周
期で発生させた拡散符号PN1、PN2、…、によりス
ペクトラム拡散された付加情報が、アスペクト比が16
対9の画像PWを形成する映像信号に重畳されていて
も、これをアスペクト比が4対3の画像PSを形成する
映像信号に変換することによっては、図17(D)に示
すように、拡散符号PN1、PN2、…、によりスペク
トラムかされた付加情報が欠落することはない。
【0017】したがって、アスペクト比が4対3の画像
PSを形成する映像信号の映像同期信号VDに同期し、
1フレーム周期で拡散符号PN1、PN2、…、を発生
させ、これを用いて逆拡散することにより、ノーマル処
理により形成されたアスペクト比が4対3の画像PSを
形成する映像信号から、これにスペクトラム拡散されて
重畳されている付加情報を抽出することができる。
【0018】ところが、レターボックス処理は、図18
(A)に示すように、アスペクト比が16対9の画面G
Wに表示される画像PWの全体を、そのアスペクト比を
変えずに、図18(B)に示すように、アスペクト比が
4対3の画面GSに画像PSWとして表示する映像信号
を、前記アスペクト比が16対9の画像PWを形成する
映像信号から形成する。
【0019】この場合には、図18(B)に示したよう
に、アスペクト比が4対3の画面GS内の垂直方向の予
め決められた複数水平ラインからなる所定の領域に、ア
スペクト比が16対9の画像PSWが表示するようにさ
れ、画面GSの上下には、画像の表示されない非画像表
示領域が設けられる。
【0020】したがって、図18(C)に示すように、
例えば、1フレーム周期で発生させた拡散符号PN1、
PN2、…、によりスペクトラム拡散された付加情報
が、アスペクト比が16対9の画像PWを形成する映像
信号に重畳されていた場合には、これをレターボックス
処理によりアスペクト比が4対3の画像PSを形成する
映像信号に変換すると、図18(D)に示すように、ス
ペクトラム拡散された付加情報が重畳されている画像P
SWの表示位置が、垂直同期信号VDに対して遅れるこ
とになる。
【0021】また、アスペクト比が16対9の画像PW
をアスペクト比が4対3の画面GS内に表示するように
するため、アスペクト比が16対9の画像PWから、垂
直方向の水平ラインを間引くようにして、アスペクト比
が4対3の画面GS内に表示するアスペクト比が16対
9の画像PSWを形成するようにしている。このため、
アスペクト比が16対9の画像PWと、アスペクト比が
16対9の画像PSWとでは、垂直方向の水平ライン数
が異なる。
【0022】このため、アスペクト比が4対3の画像P
Sを形成する映像信号の映像同期信号VDに同期し、1
フレーム周期で拡散符号PN1、PN2、…、を発生さ
せても、付加情報をスペクトラム拡散したときと同じタ
イミングで拡散符号を発生させることができないため
に、逆拡散して当該映像信号に重畳されている付加情報
を抽出することができない。
【0023】また、パンスキャン処理は、図19(A)
に示すように、アスペクト比が16対9の画像を形成す
る映像信号によって、アスペクト比が16対9の画面G
Wに表示される画像PWのうち、アスペクト比が4対3
の画面に歪みを生じさせることなく表示可能な予め決め
られた領域の画像PBを切り出す。そして、切り出した
画像PBを、図19(B)に示すように、アスペクト比
が4対3の画面GSに画像PBSとして表示する映像信
号を、前記アスペクト比が16対9の画像PWを形成す
る映像信号から形成する。
【0024】この場合には、図20に示すように、アス
ペクト比が16対9の画像PW(図20(A))から切
り出された水平ラインの画素数がM画素の画像PB(図
20(B))は、水平同期信号HDを基準にして見ると
明らかなように、画像PWを形成する映像信号の各水平
区間の一部分が切り出されたものである。したがって、
切り出された画像PBを形成する映像信号の水平区間
は、時間的に短い。
【0025】このため、切り出された画像PBの各水平
区間に対し、画素の補間をすることによって、図20
(C)に示すように、アスペクト比が4対3の画面GS
一杯に、切り出された画像PBに対応する水平ラインの
画素数がm画素の画像PBSを表示する映像信号を形成
する。
【0026】したがって、このパンスキャン処理の場
合、図19(C)に示すように、例えば、垂直同期信号
VDに同期し、1フレーム周期で発生させた拡散符号P
N1、PN2、…、によりスペクトラム拡散された付加
情報が、アスペクト比が16対9の画像PWを形成する
映像信号に重畳されていた場合には、これをアスペクト
比が4対3の画像PBSを形成する映像信号に変換する
と、図19(D)に示すように、映像信号に重畳されて
いる付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号の発
生位相がずれる。
【0027】つまり、アスペクト比が4対3の画像PB
Sを形成する映像信号には、図19(D)に示したよう
に、切り出された画像PBを形成する部分の映像信号に
重畳されている付加情報が重畳されていることになる。
これは拡散符号PNi〜PNxによってスペクトラム拡
散されているものであるので、垂直同期信号VDに対し
て、付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号の発
生位相がずれる。
【0028】また、画像PBSを形成する映像信号は、
図20を用いて前述したように、各水平区間において、
画素が補間されている。このため、拡散符号の発生位相
がずれるばかりでなく、拡散符号1チップ当たりの発生
周期もずれることになる。
【0029】このため、アスペクト比が16対9の画像
PWを形成する映像信号にスペクトラム拡散した付加情
報を重畳する場合と同様にして、1フレーム周期で発生
させた拡散符号PN1、PN2、…、PNnを用いて逆
拡散しても、画像PBSを形成する映像信号にスペクト
ラム拡散されて重畳されている付加情報を検出すること
はできない。
【0030】そして、前述した、ノーマル処理、レター
ボックス処理、パンスキャン処理により形成された画像
のうち、ノーマル処理により形成された映像信号により
表示される画像は、画面の上下方向に歪んだものとな
る。このため、表示される画像が歪むことのない、ノー
マル処理やレターボックス処理により、アスペクト比が
16対9の画像を形成する映像信号をアスペクト比が4
対3の画像を形成する映像信号に変換することが多くな
ると考えられる。
【0031】そして、これらのノーマル処理、レターボ
ックス処理、パンスキャン処理は、通常は送信側におい
て行なわれる。すなわち、アスペクト比が16対9の画
像を形成する映像信号がDVDを介して提供される場
合、アスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号へ
の変換処理は、DVDの再生装置において行われる。
【0032】このため、DVDの再生装置から映像信号
の供給を受ける記録装置においては、レターボックス処
理やパンスキャン処理によって形成された映像信号が供
給された場合には、供給された映像信号にスペクトラム
拡散されて重畳されている付加情報に対し、スペクトラ
ム拡散時と同じ拡散符号を同じタイミングで発生させる
ことができず、適正に逆拡散を行って、供給された映像
信号に重畳されている電子透かし情報を抽出することが
できない。
【0033】この場合には、いくら元の映像信号に複製
禁止を意味する電子透かし情報が重畳されていても、電
子透かし情報が抽出できないので、記録媒体への複製
(記録)が可能となってしまい、違法な複製の防止がで
きなくなるなどの問題が生じる。
【0034】以上のことにかんがみ、この発明は、スペ
クトラム拡散された付加情報が重畳されている映像信号
が、アスペクト比の異なる画像を形成する映像信号に変
換された場合であっても、変換後の映像信号からこれに
スペクトラム拡散されて重畳されている付加情報を抽出
できるようにする付加情報抽出方法、付加情報抽出装置
および映像信号記録装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の付加情報抽出方法は、垂直
同期信号に同期するとともに、水平方向および垂直方向
の複数画素からなる予め決められた大きさの単位ブロッ
ク毎に1チップを割り当てるように発生するようにされ
た拡散符号によりスペクトラム拡散された付加情報が前
記単位ブロック毎に重畳されている、アスペクト比が1
6対9の画像を形成する第1の映像信号を、アスペクト
比が4対3の画像を形成する第2の映像信号に変換した
場合に、前記第2の映像信号から、これにスペクトラム
拡散されて重畳されている前記付加情報を抽出する付加
情報抽出方法であって、前記第2の映像信号においての
前記拡散符号の1チップが割り当てられる単位ブロック
の大きさに応じて、映像同期信号に同期させて発生させ
る逆拡散用の拡散符号の発生タイミングを制御し、各単
位ブロック毎に、スペクトラム拡散時に割り当てた拡散
符号と同じ逆拡散用の拡散符号を発生させて、逆拡散を
行うことにより、前記第2の映像信号から前記付加情報
を抽出することを特徴とする。
【0036】この請求項1に記載の付加情報抽出方法に
よれば、第1の映像信号には、第1の映像信号中の映像
同期信号に同期し、例えば、1フレーム単位に、垂直方
向および水平方向に複数画素からなる予め決められた大
きさの単位ブロック毎に1チップが割り当てられるよう
にされた拡散符号によりスペクトラム拡散された付加情
報が重畳されている。
【0037】そして、アスペクト比16対9の画像を形
成する第1の映像信号が、アスペクト比が4対3の画像
を形成する第2の映像信号に変換される場合、単位ブロ
ック毎に水平方向の画素や垂直方向の水平ラインを間引
いたり、補間したりするなどして、アスペクト比の異な
る第2の映像信号が形成される。
【0038】この場合、第1の映像信号において、単位
ブロック毎に間引かれたり補間されたりする水平方向の
画素数や垂直方向の水平ライン数は、予め決められてい
る。そこで、この第2の映像信号においての拡散符号の
1チップが割り当てられる単位ブロックの大きさに応じ
て、第2の映像信号の映像同期信号に同期して発生させ
る逆拡散用の拡散符号の発生タイミングが制御される。
【0039】これにより、第2の映像信号に重畳されて
いる付加情報がスペクトラム拡散されたときと同じ拡散
符号を同じタイミングで発生させ、これを用いて逆拡散
を行うことにより、逆拡散を適正に行い、第2の映像信
号に重畳されている付加情報を正確に抽出することがで
きるようにされる。
【0040】また、請求項2に記載の発明の付加情報抽
出方法は、請求項1に記載の付加情報抽出方法であっ
て、前記第2の映像信号は、垂直方向の所定範囲の複数
水平ラインからなる所定領域に、前記第1の映像信号に
よって形成されるアスペクト比が16対9の画像の全体
をそのアスペクト比を変えずに表示するようにするもの
であり、前記逆拡散用の拡散符号を前記所定領域の先頭
の単位ブロックから発生させるように、前記逆拡散用の
拡散符号の発生開始タイミングを制御するとともに、前
記第2の映像信号においての前記拡散符号の1チップが
割り当てられている前記単位ブロックの少なくとも垂直
方向の水平ライン数に応じて、前記第2の映像信号にお
いての前記単位ブロック毎に、前記逆拡散用の拡散符号
の1チップを割り当てるように制御することを特徴とす
る。
【0041】この請求項2に記載の付加情報抽出方法に
よれば、第2の映像信号は、第1の映像信号をいわゆる
レターボックス処理することにより形成されたものであ
り、アスペクト比が4対3の有効画面内の垂直方向の複
数水平ラインからなる予め決められた所定領域に、アス
ペクト比が16対9の画像の全体が、そのアスペクト比
を変えずに表示するものである。
【0042】この場合、第2の映像信号により、予め決
められた所定領域に表示するようにされるアスペクト比
が16対9の画像は、第1の映像信号によって形成され
る画像の各単位ブロック毎の垂直方向の水平ラインが間
引かれて形成されたものである。
【0043】そこで、この第2の映像信号にスペクトラ
ム拡散されて重畳されている付加情報を抽出する場合に
は、逆拡散用の拡散符号を、第2の映像信号の映像同期
信号に基づいて、前記予め決められた所定領域の先頭の
単位ブロックから、第1の映像信号に重畳した付加情報
をスペクトラム拡散したときと同じ拡散符号を、水平方
向にはまったく同じに、垂直方向には、間引かれた水平
ライン数分少なくなるように発生するように制御され
る。
【0044】これにより、いわゆるレターボックス処理
されて形成された第2の映像信号にスペクトラム拡散さ
れて重畳されている付加情報を抽出することができるよ
うにされる。
【0045】また、請求項3に記載の発明の付加情報抽
出方法は、請求項1に記載の付加情報抽出方法であっ
て、前記第2の映像信号は、前記第1の映像信号によっ
て形成されるアスペクト比が16対9の画像の右側およ
び/または左側の画像部分を除くようにして切り出され
た画像を、アスペクト比が4対3の画面の全面に表示す
るようにするものであり、前記逆拡散用の拡散符号の発
生開始位相を制御するとともに、前記第2の映像信号に
おいての前記拡散符号の1チップが割り当てられている
前記単位ブロックの少なくとも水平方向の画素数に応じ
て、前記逆拡散用の拡散符号の1チップ当たりの発生周
期を制御することを特徴とする。
【0046】この請求項3に記載の付加情報抽出方法に
よれば、第2の映像信号は、第1の映像信号をいわゆる
パンスキャン処理することにより形成されたものであ
り、アスペクト比が16対9の画像のうち、アスペクト
比が4対3の有効画面内に表示可能なだけの、例えば左
右の予め決められた領域が除かれて切り出すようにされ
た画像を表示するようにするものである。
【0047】この場合、第1の映像信号によって形成さ
れる画像から切り出された画像は、1水平区間の1部分
の画像であり、各単位ブロック毎の各水平ラインの画素
が補間されて、アスペクト比が4対3の画面の全面に表
示する画像を形成する第二の映像信号が形成される。
【0048】このように、第2の映像信号により形成さ
れる画像は、第1の映像信号により形成される画像の水
平方向の1部分が切り出された画像であり、第1の映像
信号に重畳されている付加情報をスペクトラム拡散して
いる拡散符号と、第2の映像信号に重畳されている付加
情報をスペクトラム拡散している拡散符号とは、その発
生位相が異なる。また、単位ブロック毎の水平方向の画
素数も異なる。
【0049】しかし、第1の映像信号により形成される
アスペクト比が16対9の画像のどの範囲の画像が切り
出されるようにされ、各単位ブロック毎に、水平方向に
幾つの画素が補間されたかは予め決められているので、
逆拡散用の拡散符号の発生位相を制御するとともに、第
2の映像信号において、拡散符号が割り当てられる単位
ブロックの水平方向の画素数に応じて、逆拡散用の拡散
符号が発生するように制御される。
【0050】これにより、いわゆるパンスキャン処理さ
れて形成された第2の映像信号にスペクトラム拡散され
て重畳されている付加情報を抽出することができるよう
にされる。
【0051】また、請求項4に記載の発明の付加情報抽
出方法は、請求項1に記載の付加情報抽出方法であっ
て、前記第1の映像信号から形成される前記第2の映像
信号は、垂直方向の所定範囲の複数水平ラインからなる
所定領域に、前記第1の映像信号によって形成されるア
スペクト比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比
を変えずに表示するようにするものと、前記第1の映像
信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像
の右側および/または左側の画像部分を除くようにして
切り出された画像を、アスペクト比が4対3の画面の全
面に表示するようにするものとがあり、前記逆拡散用の
拡散符号を前記所定領域の先頭の単位ブロックから発生
させるように、前記逆拡散用の拡散符号の発生開始タイ
ミングを制御するとともに、前記第2の映像信号におい
ての前記拡散符号の1チップが割り当てられている前記
単位ブロックの少なくとも垂直方向の水平ライン数に応
じて、前記第2の映像信号においての前記単位ブロック
毎に、前記逆拡散用の拡散符号の1チップを割り当てる
ように制御して、前記逆拡散用の拡散符号を発生させ、
前記第2の映像信号から前記付加情報を抽出する処理
と、前記逆拡散用の拡散符号の発生開始位相を制御する
とともに、前記第2の映像信号においての前記拡散符号
の1チップが割り当てられている前記単位ブロックの少
なくとも水平方向の画素数に応じて、前記逆拡散用の拡
散符号の1チップ当たりの発生周期を制御して、前記逆
拡散用の拡散符号を発生させ、前記第2の映像信号から
前記付加情報を抽出する処理とを時分割で行うことを特
徴とする。
【0052】この請求項4に記載の付加情報抽出方法に
よれば、第2の映像信号は、前述したように、レターボ
ックス処理により形成されたものか、あるいは、パンス
キャン処理により形成されたものかのいづれかである。
【0053】そこで、レターボックス処理により形成さ
れた映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている
付加情報の抽出処理と、パンスキャン処理により形成さ
れた映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている
付加情報の抽出処理とが時分割で行うようにされる。
【0054】これにより、第1の映像信号から、レター
ボックス処理、パンスキャン処理のいづれの処理により
形成された第2の映像信号からでも、これにスペクトラ
ム拡散されて重畳されている付加情報を抽出することが
できるようにされる。
【0055】また、請求項5に記載の発明の付加情報抽
出方法は、請求項1に記載の付加情報抽出方法であっ
て、前記第1の映像信号から形成される前記第2の映像
信号は、垂直方向の所定範囲の複数水平ラインからなる
所定領域に、前記第1の映像信号によって形成されるア
スペクト比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比
を変えずに表示するようにするものと、前記第1の映像
信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像
の右側および/または左側の画像部分を除くようにして
切り出された画像を、アスペクト比が4対3の有効画面
いっぱいに表示するようにするものと、アスペクト比が
4対3の画面の全面に、前記第1の映像信号によって形
成されるアスペクト比が16対9の画像の全体を表示す
るようにするものとがあり、前記逆拡散用の拡散符号を
前記所定領域の先頭の単位ブロックから発生させるよう
に、前記逆拡散用の拡散符号の発生開始タイミングを制
御するとともに、前記第2の映像信号においての前記拡
散符号の1チップが割り当てられている前記単位ブロッ
クの少なくとも垂直方向の水平ライン数に応じて、前記
第2の映像信号においての前記単位ブロック毎に、前記
逆拡散用の拡散符号の1チップを割り当てるように制御
して、前記逆拡散用の拡散符号を発生させ、前記第2の
映像信号から前記付加情報を抽出する処理と、前記第2
の映像信号においての前記拡散符号の1チップが割り当
てられている単位ブロックの大きさに応じて、映像同期
信号に同期させて発生させる逆拡散用の拡散符号の発生
タイミングを制御して、前記逆拡散用の拡散符号を発生
させ、前記第2の映像信号から前記付加情報を抽出する
処理とを時分割で行うことを特徴とする。
【0056】この請求項5に記載の付加情報抽出方法に
よれば、第2の映像信号は、レターボックス処理により
形成されたものか、パンスキャン処理により形成された
ものか、あるいは、ノーマル処理により形成されたもの
かのいづれかである。
【0057】そこで、レターボックス処理により形成さ
れた映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている
付加情報の抽出処理と、パンスキャン処理により形成さ
れた映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている
付加情報の抽出処理と、ノーマル処理により形成された
映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている付加
情報の抽出処理とが時分割で行うようにされる。
【0058】これにより、第1の映像信号から、レター
ボックス処理、パンスキャン処理、ノーマル処理のいづ
れの処理により形成された第2の映像信号からでも、こ
れにスペクトラム拡散されて重畳されている付加情報を
抽出することができるようにされる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、この発明による付加情報抽
出方法およびこの方法が適用される付加情報抽出装置、
映像信号記録装置の実施の形態について、図を参照しな
がら説明する。
【0060】以下に説明する実施の形態において、付加
情報抽出装置、映像信号記録装置、のそれぞれは、スペ
クトラム拡散された付加情報(電子透かし情報)が重畳
されているアスペクト比が16対9の画像を形成する映
像信号(第1の映像信号)が、前述したレターボックス
処理やパンスキャン処理により、アスペクト比が4対3
の画像を形成する映像信号(第2の映像信号)に変換さ
れて提供された場合に、このアスペクト比が4対3の画
像を形成する映像信号にスペクトラム拡散されて重畳さ
れている付加情報を抽出することができるようにされた
ものである。
【0061】この場合、アスペクト比が16対9の映像
信号に重畳される付加情報は、垂直同期信号に同期し、
1フレーム毎であって、垂直方向および水平方向に複数
画素からなる単位ブロック毎に1チップが割り当てられ
るPN(Pseudorandom Noise;擬似
雑音符号)系列の符号(以下、PN符号という)により
スペクトラム拡散されて重畳されたものである。
【0062】また、この実施の形態では、スペクトラム
拡散された付加情報が重畳されたアスペクト比が16対
9の映像信号は、デジタルビデオディスク(以下、DV
Dと略称する。)に記録されて提供され、DVDの再生
装置において、アスペクト比が4対3の映像信号に変換
されて、この発明による映像信号記録装置に提供される
場合を例にして説明する。
【0063】このため、この実施の形態においては、初
めに、アスペクト比が16対9の画像を形成する映像信
号を記録して、映像信号が記録されたDVDを作成する
オーサリング装置と、DVDに記録されたアスペクト比
が16対9の画像を形成する映像信号から、アスペクト
比が4対3の画像を形成する映像信号を形成して出力す
るDVDの再生装置について説明し、その後に、この発
明による付加情報抽出方法が適用された付加情報抽出装
置、映像信号記録装置について説明する。
【0064】なお、以下の実施の形態において、付加情
報は、映像信号の複製を制御するための複製制御情報で
ある。また、この複製制御情報に基づいて、複製制限処
理を行うことができる記録装置および再生装置をコンプ
ライアントの装置と呼び、複製限処理に対応していない
装置を、ノンコンプライアントの装置と呼ぶことにす
る。
【0065】[オーサーリング装置について]図7は、
スペクトラム拡散された付加情報(以下、電子透かし情
報という。)が重畳されたアスペクト比が16対9の映
像信号を記録したDVDを作成するオーサリング装置を
説明するためのブロック図である。この図1に示すオー
サリング装置は、DVDに映像信号などのコンテンツ情
報を記録して、これをユーザに提供するようにするコン
テンツ提供業者側において使用されるものである。
【0066】この実施の形態において、電子透かし情報
が重畳されて、DVDに記録される映像信号は、アスペ
クト比が16対9の画像を形成するものである。そし
て、図8に示すように、映像信号の1フレーム(1画面
分)を、例えば水平方向×垂直方向=8画素×8画素か
らなる矩形領域毎のブロックBLに分割したとき、電子
透かし情報は、各ブロックBL毎に1チップづつ割り当
てられるPN符号によってスペクトラム拡散されて、映
像信号に重畳される。
【0067】図7に示すオーサリング装置において、D
VD100に記録しようとするアスペクト比が16対9
の画像を形成する映像信号は、入力端子31を通じて、
電子透かし情報重畳部(以下、WM重畳部という)32
と、同期検出部33に供給される。同期検出部33は、
供給された映像信号から、垂直同期タイミング信号Vお
よび水平同期タイミング信号Hを検出し、これらの検出
出力をPN発生制御部34に供給する。
【0068】PN発生制御部34は、垂直同期タイミン
グ信号Vおよび水平同期タイミング信号Hを基準信号と
して用いて、PN符号の発生開始タイミングを示すPN
符号リセットタイミング信号RE(以下、リセット信号
REと略称する)や、PN符号を発生させる区間を示す
PN発生イネーブル信号ENや、クロック信号PNCL
Kを生成する。
【0069】図9は、この実施の形態のPN発生制御部
34の具体構成例を説明するためのブロック図である。
図9に示すように、この実施の形態のPN発生制御部3
4は、PN発生タイミング信号生成部341、PLLか
らなるPNクロック生成部342、タイミング信号生成
部343を備え、PN発生タイミング信号生成部341
およびタイミング信号生成部343には、同期検出部3
3からの水平同期タイミング信号Hおよび垂直同期タイ
ミング信号Vが供給され、PNクロック生成部342に
は同期検出部33からの水平同期タイミング信号Hが供
給される。
【0070】PN発生タイミング信号生成部341は、
垂直同期タイミング信号Vを基準信号として用いて、図
11(A)に示すような、スペクトラム拡散に用いる拡
散用のPN符号列の繰り返し周期を決める垂直周期のリ
セット信号REを生成する。この例では、リセット信号
REは、垂直同期タイミング信号Vの例えば前縁で立ち
下がる垂直周期の信号である。
【0071】PN発生タイミング信号生成部341は、
また、この例の場合には、水平同期タイミング信号H
(図11(B)参照)を基準信号として、PN発生イネ
ーブル信号ENを生成する。この例では、PN発生イネ
ーブル信号ENは、ブロックBLの垂直方向のライン数
N、この例ではN=8水平区間毎の1水平区間だけPN
発生部35からPN符号を発生させるようにする信号と
して生成される(図11(D)参照)。図11(D)に
示すように、このPN発生イネーブル信号ENはローア
クティブである。
【0072】PNクロック生成部342は、PLLを用
いて、水平同期タイミング信号Hに同期し、かつ、ブロ
ックBLの周期のPNクロックPNCLK(図11
(C)参照)を生成する。すなわち、PNクロックPN
CLKは、1ブロックBLの水平方向の画素数の周期、
この例では、8画素周期のクロック信号である。このP
NクロックPNCLKは、拡散符号のチップ周期を決め
るものである。
【0073】また、タイミング信号生成部343は、垂
直同期タイミング信号Vおよび水平同期タイミング信号
Hに基づいて、図7のオーサリング装置において用いら
れる各種のタイミング信号を生成する。
【0074】PN発生部35は、クロック信号PNCL
Kと、イネーブル信号ENと、PN符号リセットタイミ
ング信号REとに応じてPN符号を発生する。すなわ
ち、PN発生部35は、リセット信号REにより、この
例では、垂直周期でリセットされ、予め決められた符号
パターンのPN符号列PSをその先頭から生成する。そ
して、PN発生部35は、イネーブル信号ENによりP
N符号発生可能状態(イネーブル状態)とされるときに
のみ、クロック信号PNCLKに応じて、PN符号列P
Sを発生する。
【0075】この例の場合には、前述もしたように、P
N発生部35は、イネーブル信号ENがローレベルのと
きにPN符号を発生可能な状態にされるので、図11
(D)に示すように、1ブロックの垂直方向の8水平区
間のうちの先頭の1水平区間でPN符号発生状態とな
り、クロックPNCLKの1クロックごとに1チップの
割合でPN符号を発生する。この場合、1垂直区間内で
は、PN発生部35はリセットされないので、前記のP
N発生水平区間では、図11(E)に示すように、それ
ぞれ異なるPN符号例PN11,PN12,PN13、
…が生成される。
【0076】しかし、PN発生部35は、リセット信号
REにより、垂直区間の先頭でリセットされるので、各
垂直区間では、同じように、各ブロックBLの先頭の1
水平区間で、それぞれ異なるPN符号例PN11,PN
12,PN13、…が生成されることになる。
【0077】PN発生部35は、上述したように、イネ
ーブル信号EN、PNクロック信号PNCLK、PN符
号リセットタイミング信号REに基づいて、M系列のP
N符号列PSを発生するようにされたものであり、図示
しないが、多段のシフトレジスタを備え、このシフトレ
ジスタの適宜のタップ出力を演算する幾つかのイクスク
ルーシブオア回路から構成されたものである。
【0078】こうして得られたPN発生部35からのP
N符号列PSは、PN反復部36に供給され、また、前
述したように、PN発生制御部35からのイネーブル信
号ENおよびクロックPNCLKも、このPN反復部3
6に供給される。
【0079】図10は、このPN反復部36の構成例で
ある。すなわち、このPN反復部36は、スイッチ回路
361と、1水平区間内に入るPN符号のチップ数分の
段数を有するシフトレジスタ362とで構成される。そ
して、スイッチ回路361の一方の入力端a側に前記P
N符号列PSが供給され、他方の入力端b側に、シフト
レジスタ362の出力が供給される。
【0080】このスイッチ回路361の切り換え信号と
してイネーブル信号ENが供給されており、イネーブル
信号ENがローレベルでPN符号列PSが発生する区間
では、スイッチ回路361は入力端a側に、イネーブル
信号ENがハイレベルであるPN符号列PSが発生して
いない区間では、スイッチ回路361は入力端b側に、
それぞれ切り換えられる。そして、クロックPNCLK
は、シフトレジスタ362にシフトクロックとして供給
される。
【0081】したがって、PN発生部35で、各ブロッ
クBL内の先頭の水平区間で発生したPN符号列PN1
1,PN12,PN13…からなるPN符号列PSは、
スイッチ回路361を通じてシフトレジスタ362にそ
れぞれ転送される。そして、各ブロックBL内の残りの
水平区間では、PN発生部35からのPN符号列PSは
途絶えるが、スイッチ回路361がシフトレジスタの出
力側である入力端b側に切り替わるので、シフトレジス
タ362は、前の水平区間で取り込んだ1水平区間分の
PN符号列PN11,PN12,PN13…を、それぞ
れ反復して出力する。
【0082】以上のようにして、この例の場合には、P
N反復部36では、PN発生部35で、各ブロックにお
いて、8水平区間のうちの1水平区間で発生したPN符
号列が、それぞれ後続する次の水平区間で繰り返され
て、図11(F)に示すように、各ブロックBLにおい
て、前記1水平区間単位のPN符号列PN11,PN1
2,PN13…が8水平区間で連続する状態のPN符号
列PSrが生成される。すなわち、1ブロックにPN符
号列PSの1チップが割り当てられるものとなる。この
PN反復部36からのPN符号列PSrは、SS拡散部
38に供給される。
【0083】また、複製制御情報発生部37は、PN発
生制御部35からのイネーブル信号ENのタイミング
で、クロックPNCLKに基づいて、入力端子31を通
じて入力された映像信号にスペクトラム拡散して重畳す
る付加情報としての複製制御情報列を発生させ、これを
クロックPNCLKに基づいて出力して、SS拡散部3
8に供給する。つまり、複製制御情報発生部37は、P
N符号列PSrと同じタイミングで、複製制御情報列F
Sを形成して、これをSS拡散部38に供給する。複製
制御情報発生部37において発生される複製制御情報
は、複製可能、複製不可、1世代のみの複製可能などの
複製制御状態を示す低ビットレートの情報である。
【0084】SS拡散部38は、複製制御情報発生部3
7からの複製制御情報列FSをPN符号列PSrを用い
てスペクトラム拡散し、入力端子31を通じて入力され
た映像信号に重畳する電子透かし情報(SS複製制御情
報(SSは、スペクトラム拡散を意味する。))を形成
する。
【0085】SS拡散部38において形成された電子透
かし情報は、レベル調整部39を通じてWM重畳部32
に供給される。レベル調整部39は、電子透かし情報を
映像信号に重畳することにより、当該映像信号により再
生される映像が劣化しないように、電子透かし情報の重
畳レベルを調整する。この実施の形態において、レベル
調整部39は、電子透かし情報が、映像信号のダイナミ
ックレンジより小さいレベルで重畳される。
【0086】そして、WM重畳部32において電子透か
し情報が重畳された映像信号は、データ圧縮処理部40
に供給される。データ圧縮処理部40は、これに供給さ
れた映像信号を、MPEG方式でデータ圧縮する。そし
て、この実施の形態においては、データ圧縮された映像
信号に、CGMS(Copy GenerationM
anagement System)方式の複製制御情
報を付加するために、データ圧縮された映像信号をCG
MS情報付加部41に供給する。
【0087】CGMS方式は、例えばアナログ画像信号
であれば、その垂直ブランキング期間内の特定の1水平
区間に複製制御用の2ビットの付加情報を重畳し、ま
た、デジタル画像信号であれば、デジタル画像データ
に、複製制御用の2ビットの付加情報(以下、CGMS
情報という)を付加して伝送する方式である。
【0088】CGMS情報付加部41は、データ圧縮さ
れたデジタル映像信号に、CGMS発生部42から供給
されるCGMS情報を付加する。CGMS情報発生部4
2は、伝送しようとする映像信号に付加するCGMS情
報を発生させる。この場合、付加しようとするCGMS
情報は、伝送しようとする情報に応じて決定される。C
GMS情報発生部42において発生させるCGMS情報
は、「複製可能[00]」「1回複製可能[10]」
「複製禁止[11]」のいづれかを意味するものであ
る。
【0089】CGMS情報付加部41において、CGM
S情報が付加された映像信号は、暗号化部43に供給さ
れる。この実施の形態においては、暗号化部43は、映
像信号にCSS(Contents Scramble
System)方式の暗号化処理を施す。CSS方式
の暗号化処理は、DVDなどのディスク媒体に映像信号
などの情報信号を記録して提供する場合などにおいて、
情報信号に対して施される暗号化処理方式である。
【0090】暗号化部43において、暗号化処理が施さ
れた映像信号は、記録処理部44にに供給される。記録
処理部44は、供給された映像信号に対し、DVD10
0に記録するための調整処理などを行って、映像信号を
DVD100に記録する。
【0091】これにより、DVD100には、スペクト
ラム拡散された複製制御情報が電子透かし情報として重
畳されるとともに、CGMS情報が付加されたアスペク
ト比が16対9の画像を形成する映像信号が記録され、
DVD100を媒体としてユーザに提供するようにされ
る。この場合、DVDに記録されるアスペクト比が16
対9の画像を形成する映像信号は、例えば、水平方向の
画素数は720画素、垂直方向のライン数は、480ラ
インで1フレーム(1画面)を形成するようにされたも
のである。
【0092】そして、この場合、スペクトラム拡散され
た複製制御情報である電子透かし情報(SS複製制御情
報)は、これを映像信号に重畳しても、映像信号を劣化
させることがなく、また、映像信号に重畳された電子透
かし情報は、除去や改ざんが難しい。このため、電子透
かし情報を確実に複製制御の対象となる情報信号ととも
に、記録装置や再生装置などに供給することができるよ
うにされ、供給を受けた装置において、SS複製制御情
報を検出することにより、確実な複製制御や再生制御が
できるようにされる。
【0093】図12は、電子透かし情報としてスペクト
ラム拡散して重畳する複製制御情報と、映像信号との関
係をスペクトルで示したものである。複製制御情報は、
これに含まれる情報量は少なく、低ビットレートの信号
であり、図12(a)に示されるように狭帯域の信号で
ある。これにスペクトラム拡散を施すと、図12(b)
に示すような広帯域幅の信号となる。このときに、スペ
クトラム拡散信号レベルは帯域の拡大比に反比例して小
さくなる。
【0094】このスペクトラム拡散信号、すなわち、電
子透かし情報(SS複製制御情報)を、WM重畳部32
で映像信号に重畳させるのであるが、この場合に、図1
2(c)に示すように、情報信号としての映像信号のダ
イナミックレンジより小さいレベルで、電子透かし情報
を重畳させるようにする。このように重畳することによ
り主情報信号の劣化がほとんど生じないようにすること
ができる。したがって、上述したように、電子透かし情
報が重畳された映像信号がモニター受像機に供給され
て、映像が再生された場合に、電子透かし情報の影響は
ほとんどなく、良好な再生映像が得られるものである。
【0095】一方、後述するように、電子透かし情報を
検出するために、逆スペクトラム拡散を行うと、図12
(d)に示すように、電子透かし情報が再び狭帯域の信
号として復元される。十分な帯域拡散率を与えることに
より、逆拡散後の複製制御情報の電力が情報信号を上回
り、検出可能となる。
【0096】この場合、映像信号に重畳された電子透か
し情報は、映像信号と同一時間、同一周波数内に重畳さ
れるため、周波数フィルタや単純な情報の置き換えでは
削除および修正が不可能である。
【0097】したがって、映像信号に重畳されたSS複
製制御情報が取り除かれることがなく、その改ざんが困
難であるので、不正な複製を確実に防止することができ
る複製制御が可能になる。
【0098】また、上述の構成においては、垂直同期信
号を基準信号とした、垂直周期のPN符号列を用いてス
ペクトラム拡散を行うようにしたので、このスペクトラ
ム拡散信号を映像信号から検出する場合に必要となる逆
スペクトラム拡散用のPN符号列は、映像信号から検出
した垂直同期信号に同期した信号に基づき容易に生成す
ることができる。
【0099】[再生装置について]図13は、この実施
の形態で用いられるDVDの再生装置を説明するための
ブロック図である。この再生装置は、図7を用いて前述
したオーサリング装置により作成されたDVD100か
ら、これに記録されている映像信号を再生することがで
きるものである。
【0100】前述したように、DVD100には、電子
透かし情報が重畳されたアスペクト比が16対9の画像
を形成する映像信号が記録されている。このため、図1
3に示した再生装置は、現在普及しているアスペクト比
が4対3の画枠のモニター受像機に供給可能なアスペク
ト比が4対3の画像を形成する映像信号をアスペクト比
が16対9の画像を形成する映像信号から形成するモー
ドを備えたものである。
【0101】そして、この実施の形態の再生装置の場合
には、アスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号
に変換して出力するモードとして、図17を用いて前述
したように、ノーマル処理を行うノーマルモードと、レ
ターボックス処理を行うレターボックスモードと、パン
スキャン処理を行うパンスキャンモードとの3つのモー
ドが用意されている。
【0102】そして、ノーマルモード、レターボックス
モード、パンスキャンモードのうちのいづれを使用する
かは、再生装置の使用者が選択し、コントロール部に接
続されたキー操作部を通じて、この実施の形態の再生装
置に入力するすることができるようにされている。
【0103】図13に示すように、ユーザにより、ディ
スク100に記録されている映像信号の再生指示が与え
られると、読み出し部51により、ディスク100から
読み出された映像信号は、デ・スクランブル部52に供
給され、読み出された映像信号にかけられているスクラ
ンブルを解くデ・スクランブル処理が行なわれる。
【0104】デ・スクランブル処理された映像信号は、
ビデオデータデコード部53に供給される。このデ・ス
クランブル処理された映像信号は、MPEG圧縮されて
いるので、これを例えばディスプレイモニター装置に供
給するために、ビデオデータデコード部53において、
このMPEGデコードされて、伸長される。このMPE
Gデコードされた映像信号は、出力映像信号形成部54
に供給される。
【0105】出力映像信号形成部54は、キー操作部6
1を通じて入力されるノーマルモード、レターボックス
モード、パンスキャンモードのいずれかを選択する選択
指示情報に基づいて、出力する映像信号を形成する。
【0106】すなわち、ユーザからの選択指示が、ノー
マルモードのときには、出力映像信号形成部54は、図
17を用いて前述したように、アスペクト比が16対9
の画像PWを形成する映像信号から、アスペクト比が1
6対9の画像PWの全体を欠落させることなく、アスペ
クト比が4対3の画面GSの全面に画像PSとして表示
するようにする映像信号を形成する。
【0107】また、ユーザからの指示が、レターボック
スモードのときには、出力映像信号形成部54は、図1
8を用いて前述したように、アスペクト比が4対3の画
面GS内の垂直方向の予め決められた複数ラインからな
る所定の領域に、アスペクト比が16対9の画像PWの
全体をそのアスペクト比を変えずに画像PSWとして表
示する映像信号を形成する。
【0108】この場合、アスペクト比が16対9の画像
PWを、水平方向の映像情報を欠落させることなく、か
つ、そのアスペクト比を変えることがないようにして、
アスペクト比が4対3の画面GSに表示するようにする
ためには、アスペクト比が16対9の画像PWを形成す
る映像信号の垂直方向のラインを間引かなければならな
い。
【0109】そこで、この実施の形態のDVDの再生装
置においては、図14に示すように、アスペクト比が1
6対9の画像PW(図14(A))において、同じPN
符号が割り当てられるブロックBLの8水平ラインのう
ち、2水平ライン分を間引き、図14(B)に示すよう
に、アスペクト比が4対3の画面GSにアスペクト比が
16対9の画像PSWを表示する映像信号を形成する。
【0110】すなわち、この実施の形態の再生装置にお
いて、水平方向のライン数が480ラインのアスペクト
比が16対9の画像PWは、水平方向のライン数が36
0ラインのアスペクト比が16対9の画像PSWとし
て、アスペクト比が4対3の画面GS内に表示するよう
にされる。
【0111】この場合、図14(B)に示すように、画
像PSWは、各ブロック毎に垂直方向の2水平ラインが
間引かれて形成されたものであり、同じPN符号が割り
当てられる単位ブロックBL1は、垂直方向の画素数×
水平方向の画素数=6画素×8画素となる。
【0112】また、画像PSWは、前述のように、アス
ペクト比が16対9の画像GSを構成する垂直方向の水
平ラインのうち、その4分の1の水平ラインを間引くこ
とにより形成されたものである。このため、画像PSW
は、図14(B)に示すように、アスペクト比が4対3
の画面GSの先頭ラインから表示されるのではなく、そ
の表示開始水平ラインは、画面GSの先頭ライン位置S
から、位置Pが示す水平ラインにまでずらされて、画面
GSのほぼ中央部分の所定の領域に表示するようにされ
る。
【0113】このため、アスペクト比が16対9の画像
PSWを表示するアスペクト比が4対3の映像信号に重
畳されている付加情報をスペクトラム拡散している拡散
符号は、その発生開始タイミングが、垂直同期信号VD
に対して、位置Sから位置Pにまで遅れる。また、垂直
方向の水平ラインも間引かれているので、1ブロックの
垂直方向の先頭の1水平区間で発生されるPN符号列の
反復回数も少なくなる。
【0114】なお、この実施の形態において、アスペク
ト比が4対3の画像GS中に表示するようにされるアス
ペクト比が16対9の画像PSWの表示開始位置Pは、
予め決められている。
【0115】また、ユーザからの指示が、パンスキャン
モードのときには、出力映像信号形成部54は、図1
9、図20を用いて前述したように、アスペクト比が1
6対9の画像PWの一部分の画像PBを切り出し、これ
をアスペクト比が4対3の画面GSの全面に表示するよ
うにする映像信号を形成する。
【0116】この実施の形態の再生装置においては、図
15(A)に示すように、アスペクト比が16対9の画
面に表示されるアスペクト比が16対9の画像PWのう
ち、画像PWの左端から水平方向の右側に90画素分の
画像PLと、画像PWの右端から水平方向の左側に90
画素分の画像PRとを除く画像部分PBが切り出され、
この切り出された画像PBを、図15(B)に示すよう
にアスペクト比が4対3の画像PBSとして表示する映
像信号を形成する。
【0117】この場合、アスペクト比が16対9の画像
PWを表示する映像信号は、前述したように、DVDに
記録された映像信号であり、水平方向の画素数は720
画素、垂直方向のライン数(画素数)は480ラインで
ある。このため、この実施の形態の再生装置において、
図15(A)に示したように、アスペクト比が16対9
の画像PWの水平方向の中心を基準として、水平方向に
540画素分、垂直方向に480ライン分の画像PBが
切り出される。
【0118】したがって、この場合には、図15(A)
において点線が示すように、画像PWの左端および右端
から12番目の単位ブロックの途中から切り出された画
像PBをアスペクト比が4対3の画面GSの全面に表示
するようにする映像信号が形成される。そして、この例
の場合には、切り出された画像PBは、前述したよう
に、各水平ラインの画素が補間され、水平方向の画素数
が640画素、垂直方向のライン数が480ラインのア
スペクト比が4対3の画像を形成する映像信号に変換さ
れる。
【0119】このため、切り出された画像の左端および
右端のブロックを除く各ブロックBLnの各ラインの水
平方向の画素が、2画素分あるいは3画素分補間され、
水平方向に540画素からなる各ラインが640画素の
ラインに変換される。
【0120】したがって、アスペクト比が16対9の画
像PWのブロックBLの大きさが8画素×8画素である
のに対し、図15(B)に示す画像PBSを構成する各
単位ブロックBLnの大きさは、この例の場合には、左
端および右端の垂直方向に1列の単位ブロックの大きさ
は、8画素×6画素となり、その他の単位ブロックの大
きさは、水平方向には、2画素分あるいは3画素分補間
されるので、8画素×10画素、あるいは、8画素×1
1画素となる。
【0121】このため、前述にもしたように、垂直同期
信号VDに同期させて発生させるPN符号列の発生位相
がずれるとともに、各ブロックBLnの水平方向の画素
が、元の映像信号において分割したブロックBLの水平
方向の画素数とは異なるので、各ブロックBLnにおい
て発生させる拡散符号の1チップ当たりの発生回数も異
なる。
【0122】なお、水平画素数が10画素と、11画素
の単位ブロックは、どのブロックであるかは予め決め決
められている。そして、水平方向の画素が補間される場
合には、例えば、水平方向の隣接する画素など、同じ単
位ブロック内の隣接する画素を用いて、補間するように
される。
【0123】このようにして、ユーザの指示に応じたて
形成された出力映像信号形成部54からの映像信号は、
D/Aコンバータ55によりアナログ信号に変換され
て、アナログ出力端子55aを通じて、例えばディスプ
レイモニター装置や記録装置に供給される。
【0124】また、この実施の形態においては、デ・ス
クランブル部52からのMPEG圧縮された状態のビデ
オデータが、IEEE1394規格のインターフェース
バスを通じてデジタル出力することができるようにされ
ている。
【0125】IEEE1394規格のインターフェース
においては、不正な複製を防止するために、伝送デジタ
ル情報には暗号化を施すが、出力先がコンプライアント
の装置であるかなどを検証するとともに、複製制御のた
めの情報であるCGMS情報や電子透かし情報を検証し
て、それらの検証結果に応じて、前記暗号化を解くため
キーを出力先に送出するか否かを決定する。
【0126】以上の通信制御方式は、IEEE1394
セキュアバスと呼ばれており、デジタルインターフェー
スは、これにより複製の有効な防止が図られている。
【0127】そして、デ・スクランブル部52から出力
された映像信号は、CGMSデコード部56に供給され
て、映像信号に付加されているCGMS情報が抽出され
る。CGMS情報は、CGMS情報デコード部56にお
いて、ビデオデータとは分離された特定位置の2ビット
の情報として抽出され、その2ビットの情報がコントロ
ール部60に供給される。
【0128】また、ビデオデータデコード部53におい
て、MPEGデコードされたビデオデータが、電子透か
し情報デコード部(以下、WMデコード部という。)5
7に供給されて、ビデオデータに付加されている電子透
かし情報が抽出される。電子透かし情報は、この実施の
形態では、前述したように、情報信号にスペクトラム拡
散信号として重畳されている。
【0129】すなわち、前述したように、この例では、
拡散符号として用いるPN符号を垂直同期信号に同期さ
せ、1垂直周期であって、8画素×8画素の単位ブロッ
クに1つのPN符号を割り当てるようにして発生させ
て、これを付加情報としての複製制御情報に対して掛け
合わせることによりスペクトラム拡散し、狭帯域、高レ
ベルの複製制御情報を、映像信号には影響を与えること
のない広帯域、微小レベルの信号に変換させる。そし
て、このスペクトラム拡散された複製制御情報をビデオ
データに重畳して伝送するようにされている。
【0130】以上のようにして重畳された電子透かし情
報を抽出し、判別するWMデコード部57は、図16の
ように構成することができる。すなわち、図16に示す
ように、ビデオデータデコード部53からのビデオデー
タは逆拡散部575に供給されるとともに、同期検出部
571に供給される。同期検出部571は、垂直同期タ
イミング信号Vおよび水平同期タイミング信号Hを検出
し、その検出出力をPN発生制御部572に供給する。
【0131】PN符号発生制御部572は、図9を用い
て前述したオーサリング装置のPN符号発生制御部34
と同様に構成されたものであり、同期検出部571から
の垂直同期タイミング信号Vおよび水平同期タイミング
信号Hに基づいて、PN符号を発生させる区間を示すP
N発生イネーブル信号ENや、PN符号の発生開始タイ
ミングを示すリセット信号REや、PNクロック信号P
NCLKを生成する。
【0132】これらの各信号は、PN発生部573に供
給されるとともに、PN発生イネーブル信号ENおよび
PNクロック信号PNCLKは、PN反復部574にも
供給される。PN反復部574は、図10を用いて前述
したオーサリング装置のPF反復部36と同様に構成さ
れたものである。
【0133】これにより、PN発生部573、において
は、電子透かし情報が重畳されているビデオデータに対
して、複製制御情報がスペクトラム拡散されて映像信号
に重畳されたときと同じPN符号列を同じタイミングで
発生させ、このPN符号列がPN反復部574において
反復されることにより、単位ブロックBL毎に、複製制
御情報をスペクトラム拡散したときと同じタイミングで
同じPN符号列PSrが形成される。
【0134】PN反復部574からのPN符号列PSr
は、逆拡散部575に供給され、逆拡散が行われて、映
像信号に重畳されている複製制御情報が検出され、これ
がWM判定部576に供給されて、検出された複製制御
情報が示す複製制御状態が判定される。そして、その判
定出力がコントロール部60に供給される。
【0135】そして、さらに、デ・スクランブル部52
の出力データは、暗号化部58に供給され、コントロー
ル部60からの制御により通信ごとに異なる暗号キーに
基づく暗号化が圧縮ビデオデータに施される。この暗号
化部28からの暗号化データは、IEEE1394イン
ターフェース59を通じ、出力端子59dを通じて出力
先の電子機器に供給される。IEEE1394インター
フェース59は、当該IEEE1394インターフェー
ス規格に適合するように、データ変換をしてデータを出
力する。
【0136】この際に、コントロール部60は、IEE
E1394インターフェース59を通じて出力先の機器
と通信を行い、その出力先の機器がコンプライアントの
装置か、また、コンプライアントの装置であれば、それ
が記録装置であるか否か判別する。
【0137】そして、コントロール部20は、CGMS
デコード部56およびWMデコード部57のそれぞれか
らの複製制御情報の判別出力と、IEEE1394イン
ターフェース59を通じた出力先の機器の判別情報とか
ら、暗号化部58で暗号化を解くための暗号キー情報を
出力先に送出するか否かを決定する。
【0138】例えば、出力先がノンコンプライアントの
装置であったときには、暗号キー情報は、出力先の装置
に渡さない。また、出力先がコンプライアントの装置で
あったときでも、それが記録装置の場合には、CGMS
情報が「複製禁止」を示す[11]のとき、あるいは、
電子透かし情報が「複製禁止」を示すものであるときに
は、暗号キー情報は、出力先の装置に渡さない。
【0139】このように、この実施の形態の再生装置
は、複製制御情報としての電子透かし情報が重畳される
とともに、別の複製制御情報としてのCGMS情報が重
畳されてディスク100に記録されている映像信号を読
み出し、前述したように、デ・スクランブル処理(暗号
解読処理)や、データ圧縮されたデジタル映像信号の伸
長処理、出力映像信号の形成処理などの必要な処理を行
って、モニター受像機などに供給するアナログ映像信号
と、デジタルインターフェースを通じて出力するデジタ
ル映像信号を形成して出力する。
【0140】ところが、図14〜図15を用いて説明し
たように、レターボックス処理、パンスキャン処理によ
りアスペクト比が16対9の画像を形成する映像信号か
ら形成されたアスペクト比が4対3の画像を形成する映
像信号(アナログ映像信号)は、電子透かし情報が重畳
されている単位ブロックの大きさ、電子透かし情報をス
ペクトラム拡散しているPN符号の発生開始タイミング
(映像信号に対するPN符号の発生開始位置)、あるい
は、映像信号に重畳されている電子透かし情報をスペク
トラム拡散しているPN符号の発生位相が、アスペクト
比が16対9の画像を形成する映像信号(第1の映像信
号)の場合とは異なってしまう。
【0141】このため、アスペクト比が4対3の画像を
形成する映像信号(第2の映像信号)に重畳されている
SS複製制御情報の検出および判別ができなくなってし
まう。
【0142】そこで、以下に説明するこの実施の形態の
記録装置は、図13を用いて説明したDVDの再生装置
からアナログ映像信号の供給を受けた場合には、そのア
ナログ映像信号が、ノーマル処理、レターボックス処
理、パンスキャン処理のいずれにより形成された映像信
号であっても、これに重畳されているSS複製制御情報
を検出し、その複製制御状態を判別することができるよ
うにしたものである。
【0143】[コンプライアントの記録装置について]
図1は、前述のDVDの再生装置により再生された映像
信号に供給をうけて、これをRAMディスクであるDV
D200に記録するこのコンプライアントの記録装置の
構成例のブロック図である。
【0144】図1に示すように、このコンプライアント
の記録装置は、IEEE1394インターフェース用の
デジタル入力端子1dと、アナログ入力端子4aとを備
える。デジタル入力端子1dはIEEE1394インタ
ーフェース1に接続される。
【0145】このIEEE1394インターフェース1
は、当該IEEE1394バスインターフェース規格に
適合するように変換されているデータを元に戻す処理を
行う。また、このIEEE1394インターフェース1
を通じて、デジタル映像信号の供給元の機器と通信を行
うことにより、コントロール部10は、供給元の機器の
種類を判別することができるようにされている。
【0146】そして、IEEE1394インターフェー
ス1からのデータは、暗号解読部2に供給される。前述
したように、このデジタル入力端子1dに接続される機
器が、その情報信号の複製が可能と判断した情報につい
ては、その機器から暗号化を解くために暗号キー情報が
送られてくる。暗号化解読部2は、この暗号キー情報が
得られたときには、IEEE1394インターフェース
1からのデータの暗号化を解読して、圧縮ビデオデータ
を復元することができる。復元された圧縮ビデオデータ
はセレクタ3に供給される。
【0147】また、アナログ入力端子4aを通じて入力
されたビデオ情報は、アナログインターフェース4を通
じて圧縮エンコード部5に供給されて、MPEG圧縮さ
れた後、セレクタ3に供給される。
【0148】セレクタ3は、キー操作部11を通じて入
力されたユーザからの選択入力に応じたセレクタ制御信
号により、暗号解読部2からのデータと、エンコード部
5からのデータとのいずれかを選択して出力する。この
セレクタ3の出力データは、記録制御部8に供給され
る。セレクタ3の出力データは、また、CGMSデコー
ド部6およびWMデコード部7に供給される。
【0149】CGMSデコード部6は、図13を用いて
前述した再生装置のCGMSデコード部56と同様に構
成されたものである。また、WMデコード部7は、図1
7を用いて前述した再生装置のWMデコード部57と、
ほぼ同様に構成されたものである。
【0150】しかし、この記録装置のWMデコード部7
は、アスペクト比が16対9の画像を形成する映像信号
からノーマルモード、レターボックスモード、パンスキ
ャンモードのいづれのモードにより形成されたアスペク
ト比が4対3の画像を形成する映像信号からも、これに
重畳されている電子透かし情報の抽出、判定ができるよ
うにされたものである。
【0151】図2は、この実施の形態の記録装置のWM
デコード部7の構成例を説明するためのブロック図であ
る。図2に示すように、WMデコード部7は、MPEG
デコード部71、同期検出部72、PN発生制御部7
3、PN符号発生部74、PN符号反復部75、逆拡散
部76、WM判定部77を備えている。
【0152】図2に示すように、この記録装置のWMデ
コード部7は、MPEGデコード部71を備える点、お
よび、コントロール部10からの制御信号CT、プリセ
ット値情報PSTの供給を受けるようにされている点
が、前述した再生装置のWMデコード部57とは異な
る。
【0153】MPEGデコード部71が設けられている
のは、この実施の形態において、WMデコード部71に
供給される映像信号は、MPEG圧縮されているので、
このMPEGデコード部71において、MPEGデコー
ドすることによって、圧縮される前の映像信号に重畳さ
れた電子透かし情報を確実かつ正確に抽出、判定するこ
とができるようにするためである。
【0154】そして、セレクタ3が、暗号解読部2から
のデータを出力するように切り換えられた場合には、セ
レクタ3から出力される映像信号は、デジタルインター
フェース1を通じて供給されたアスペクト比が16対9
の画像を形成するデジタル映像信号である。
【0155】このため、この場合には、CGMSデコー
ド部6およびWMデコード部7においては、図13を用
いて前述した再生装置のCGMSデコード部56および
WMデコード部57と同様にして、CGMS情報および
電子透かし情報の抽出、判別が行われ、それらCGMS
情報および電子透かし情報の判別出力がコントロール部
10に供給される。
【0156】そして、コントロール部10は、CGMS
情報および電子透かし情報の判別結果に基づいて、記録
制御部8を制御し、記録(複製)が許可された映像信号
のみをスクランブル部9に供給する。スクランブル部9
は、供給された映像信号にスクランブル処理(暗号化処
理)を施し、このスクランブル処理が施された映像信号
をDVD(RAMディスク)200に記録する。
【0157】一方、セレクタ3が、エンコード部5から
のデータを出力するように切り換えられた場合には、セ
レクタ3から出力される映像信号は、アナログインター
フェース4を通じて供給されたアスペクト比が4対3の
画像を形成する映像信号であって、アスペクト比が16
対9の画像を形成する映像信号から形成されたものであ
る。
【0158】そして、アスペクト比が16対9の画像を
形成する映像信号は、デジタル信号であり、このデジタ
ル信号からアスペクト比が4対3の画像を形成するアナ
ログの映像信号を形成したときに、映像信号に付加され
ていたCGMS情報は消滅してしまう。
【0159】このため、この実施の形態において、セレ
クタ3が、エンコード部5からのデータを出力するよう
に切り換えられた場合には、CGMSデコード部6にお
いては、CGMS情報のデコード処理は行われないよう
にされる。また、この場合、WMデコード部7に供給さ
れたアスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号
は、前述した、ノーマルモード、レターボックスモー
ド、パンスキャンモードのいづれのモードにより作成さ
れた映像信号かは分からない。
【0160】そこで、この実施の形態の記録装置におい
ては、ノーマルモード、レターボックスモード、パンス
キャンモードの各モードに対応した電子透かし情報の抽
出および判別を時分割で行うようにすることにより、い
づれのモードにより作成された映像信号であっても、こ
れに重畳されている電子透かし情報の抽出、判定をする
ことができるようにしている。
【0161】以下、アスペクト比が4対3の画像を形成
する映像信号から、これに重畳されている電子透かし情
報を処理する場合のWMデコード部7においての処理に
ついて説明する。
【0162】前述もしたように、セレクタ3からWMデ
コード部7に供給されたアスペクト比が4対3の画像を
形成する映像信号は、MPEG圧縮されているので、M
PEGデコード部71において、MPEGデコードされ
た後、同期検出部72と、逆拡散部76に供給される。
【0163】同期検出部72は、供給された映像信号か
ら垂直同期タイミング信号V、および、水平同期タイミ
ング信号Hを検出し、この検出出力をPN発生制御部7
3に供給する。この垂直同期タイミング信号V、およ
び、水平同期タイミング信号Hに基づいて、PN発生制
御部73において、PN発生イネーブル信号EN、PN
クロック信号PNCLKなどの各種のタイミング信号を
形成する。
【0164】そして、この実施の形態のPN発生制御部
73においては、前述したように、ノーマルモード、レ
ターボックスモード、パンスキャンモードのそれぞれに
対応する電子透かし情報の抽出、判別処理をコントロー
ル部20からの制御信号CTに基づいて、時分割で行う
ようにする。
【0165】すなわち、PN発生制御部73は、図9を
用いて前述したPN発生制御部34とほぼ同様に構成さ
れたものであるが、コントロール部10からの制御信号
CTによって指示されたモードに応じた逆拡散用のPN
符号列を発生させるようにするPN発生イネーブル信号
ENやPNクロック信号PNCLKなどの各種のタイミ
ング信号を形成し、これをPN発生部74、PN反復部
75に供給する。
【0166】例えば、コントロール部10からの制御信
号CTが、ノーマルモードで形成された映像信号から電
子透かし情報を抽出することを指示するものであるとき
には、アスペクト比が16対9の画像を形成する映像信
号にスペクトラム拡散信号である電子透かし情報を重畳
したときと同様にして、垂直同期タイミング信号Vと水
平同期タイミング信号Hとに基づいて、単位ブロック毎
にPN符号を発生させるようにする。
【0167】このノーマルモードの場合には、図17を
用いて前述したように、アスペクト比が16対9の画像
PWの全部を欠落させることなく、アスペクト比が4対
3の画像PSとして表示するようにする映像信号が形成
される。このため、アスペクト比が16対9の画像PW
を形成する映像信号に電子透かし情報を形成して重畳し
た場合と同様に、同じPN符号を同じタイミングで発生
させて逆拡散を行うことにより、アスペクト比が4対3
の画像PSを形成する映像信号に重畳されている電子透
かし情報を抽出することができる。
【0168】すなわち、図11を用いて前述したよう
に、PN発生制御部73は、垂直同期タイミング信号V
から形成されるリセット信号RE(図11(A))と、
水平同期タイミング信号H(図11(B))とに基づい
て、PN発生イネーブル信号EN(図11(D))とP
Nクロック信号PNCLK(図11(C))とを形成す
る。
【0169】これら、PN発生イネーブル信号EN、P
N符号リセット信号REおよびPNクロック信号PNC
LKは、PN発生部74に供給される。また、PN発生
イネーブル信号ENおよびPNクロック信号PNCLK
は、PN反復部75にも供給される。
【0170】そして、PN発生部74は、PN発生イネ
ーブル信号ENとPNクロック信号PNCLKとに基づ
いて、電子透かし情報を形成して映像信号に重畳したと
きと同じように、単位ブロックBLの先頭水平ラインの
1ライン分のPN符号列(図11(E))を発生させ
る。
【0171】そして、発生させた1ライン分のPN符号
を、PN発生イネーブル信号ENとPNクロック信号P
NCLKとに基づいて、PN反転部75において、単位
ブロックBLのライン数分反復させる。これにより、垂
直同期タイミング信号Vに同期し、単位ブロックBL毎
に、逆拡散用のPN符号列PSrが発生される。
【0172】すなわち、ノーマルモードで形成された映
像信号に重畳されている電子透かし情報をスペクトラム
拡散しているPN符号列が、当該映像信号に対して同じ
タイミングで発生するようにされる。そして、この逆拡
散用のPN符号列PSrは、後述もするように、逆拡散
部76に供給されて、逆拡散に用いられることになる。
【0173】このように、ノーマルスモードで作成され
た映像信号から電子透かし情報を抽出するようにする場
合には、複製制御情報をスペクトラム拡散してアスペク
ト比が16対9の画像PWを形成する映像信号に重畳し
た場合と同様に、垂直同期タイミング信号V、水平同期
タイミング信号Hに基づいて、垂直周期で、単位ブロッ
クBL毎に1チップのPN符号を発生させ、これを用い
て逆拡散することにより、ノーマルモードで作成された
映像信号から、これにスペクトラム拡散されて重畳され
ている付加情報を抽出することができる。
【0174】また、コントロール部20からの制御信号
CTが、レターボックスモードで形成された映像信号か
ら電子透かし情報を抽出することを指示するものである
ときには、レターボックスモードで作成された映像信号
から、これに重畳されている電子透かし情報の抽出、判
定処理が行われる。
【0175】すなわち、レターボックスモードで作成さ
れた映像信号は、図14を用いて前述したように、アス
ペクト比が4対3の画面の上下には、画像の非表示領域
が設けられ、位置Pが示すライン位置から複数ライン分
の所定領域に、電子透かし情報が重畳されているアスペ
クト比が16対9の画像PSWを表示する。したがっ
て、垂直同期タイミング信号Vに対して、逆拡散用のP
N符号の発生開始のタイミングが、アスペクト比が16
対9の画像PWを形成する元の映像信号の場合と異な
る。
【0176】しかし、電子透かし情報が重畳されている
画像の表示開始位置は、図14に示した位置Pからであ
ることは予め分かっている。そこで、図3に示すよう
に、垂直同期タイミング信号Vを基準信号として用い
て、図3(A)に示すような、スペクトラム拡散に用い
る拡散用のPN符号列の繰り返し周期を決める垂直周期
のリセット信号REを生成する。この例では、複製制御
情報のスペクトラム拡散時と同様に、リセット信号RE
は、垂直同期タイミング信号Vの例えば前縁で立ち下が
る垂直周期の信号である。
【0177】そして、このリセット信号RE(図3
(A))、水平同期タイミング信号H(図3(B))に
基づいて、図3(D)に示すように、ローレベルに変化
する変化点が1フレームの先頭から位置Pにまでずらさ
れたPN発生イネーブル信号ENが形成される。このイ
ネーブル信号ENは、アスペクト比が4対3の画面GS
に表示されるアスペクト比が16対9の画像PSWのブ
ロックBL1の垂直方向のライン数N、この例ではN=
6水平区間毎の1水平区間だけPN発生部35からPN
符号を発生させるようにする信号として生成される(図
3(D)参照)。図3(D)に示すように、このイネー
ブル信号ENもローアクティブである。
【0178】PNクロック生成部342は、PLLを用
いて、アスペクト比が4対3の画面GSに表示されるア
スペクト比が16対9の画像PSWの表示開始位置であ
る位置Pから、水平同期タイミング信号Hに同期し、か
つ、画像PSWのブロックBL1の周期のPNクロック
PNCLK(図3(C)参照)を生成する。すなわち、
PNクロックPNCLKは、画像PSWのブロックBL
1の水平方向の画素数の周期、この例では、8画素周期
のクロック信号である。このPNクロックPNCLK
は、拡散符号のチップ周期を決める。
【0179】このように、レターボックスモードで形成
された映像信号から電子透かし情報を抽出することが指
示された場合には、イネーブル信号ENおよびPNクロ
ック信号PNCLKは、画像PSWの表示開始位置であ
る位置Pが示すラインの先頭から発生するようにされ
る。
【0180】このPN発生制御部73において生成され
たPN発生イネーブル信号EN、PN符号リセット信号
REおよびPNクロック信号PNCLKは、PN発生部
74に供給される。PN発生イネーブル信号ENおよび
PNクロック信号PNCLKは、また、PN反復部75
にも供給される。
【0181】そして、PN発生部74は、PN発生イネ
ーブル信号ENとPNクロック信号PNCLKとに基づ
いて、位置Pから画像PSWの単位ブロックBL1の先
頭水平ラインの1ライン分のPN符号列(図3(E))
を発生させる。
【0182】そして、レターボックスモードの場合に
は、垂直方向の水平ラインは、各単位ブロック毎に2ラ
インづつ間引かれている。このため、PN反転部75で
は、PN発生イネーブル信号ENに基づいて、位置Pか
ら画像PSWの単位ブロックBL1の先頭水平ラインの
1ライン分のPN符号列PSを、単位ブロックBL1の
ライン数分、この場合には、6ライン分反復させことに
より、図3(F)に示すように逆拡散用のPN符号列P
Srが形成される。このPN符号列PSr(図3
(F))が、逆拡散部76に供給されて、逆拡散に用い
られる。
【0183】このように、レターボックスモードで作成
された映像信号から電子透かし情報を抽出するようにす
る場合には、逆拡散に用いられるPN符号列PSrは、
その発生開始位置が位置Pにまで遅れるように調整され
るとともに、垂直方向の反復回数が、単位ブロックBL
1に応じて調整されて発生するようにされる。
【0184】また、コントロール部10からの制御信号
CTが、パンスキャンモードで形成された映像信号から
電子透かし情報を抽出することを指示するものであると
きには、パンスキャンモードで形成された映像信号か
ら、これに重畳されている電子透かし情報の抽出、判定
処理が行われる。
【0185】すなわち、パンスキャンモードの場合に
は、前述したように、アスペクト比が16対9の画像P
Wの一部分の画像PBを切り出すようにし、この切り出
した画像PBの各単位ブロックを構成する各ラインの画
素数を2画素分あるいは3画素分補間するようにして、
アスペクト比が4対3の画像PBSを形成する映像信号
を形成する。
【0186】このため、図15に示したように、各単位
ブロックBLnの水平方向の画素数と、電子透かし情報
をスペクトラム拡散しているPN符号列の発生位相と
が、アスペクト比が16対9の画像を形成する映像信号
と、アスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号と
では異なることになる。
【0187】しかし、前述したように、アスペクト比が
4対3の画像を形成するために、アスペクト比が16対
9の画像から切り出すようにされる画像PBの位置、お
よび、各単位ブロック毎に補間される画素数は予め決め
られているので、どの位相のPN符号から発生させ、ど
の単位ブロックの水平方向の画素を幾つ補間するように
すればよいかは、予め分かっている。
【0188】そこで、コントロール部20が備えるメモ
リに、パンスキャンモードに対応したPN符号を発生さ
せるために、PN発生部73を構成する多段のシフトレ
ジスタにプリンタセットするプリセット値PSTを記憶
させておく。そして、逆拡散用のPN符号の発生開始タ
イミングで、PN発生部73のシフトレジスタに前記プ
リセット値PSTをセットすることにより、逆拡散用の
PN符号の発生開始位相をずらすようにする。また、各
単位ブロックにおいて、補間された画素数に応じて、各
ブロックに割り当てて発生させるPN符号の発生回数を
調整する。
【0189】これにより、パンスキャンモードにより形
成されたアスペクト比が4対3の画像を形成する映像信
号に対し、これに重畳されている電子透かし情報をスペ
クトラム拡散しているPN符号から順次に逆拡散用のP
N符号を発生させるようにすることができる。
【0190】すなわち、この実施の形態において、パン
スキャンモードの場合には、1水平区間(図4(A))
の画素数が、図4(B)に示すように720画素であ
り、垂直方向のライン数が480ラインであるアスペク
ト比が16対9の画像PWのうち、左端から水平方向に
90画素の領域と、右端から水平方向に90画素の領域
の画像が除かれた中央部分の水平方向に540画素、垂
直方向に480ラインの画像PBが切り出されるように
される。
【0191】そして、この例の場合には、1水平区間
(図4(E))の画素数が640画素、垂直方向のライ
ン数が480ラインのアスペクト比が4対3の画像を形
成する映像信号が形成するようにされるので、図4
(F)に示すように、画像PWの左端、右端のブロック
を除き、各単位ブロックの水平方向の画素が、2画素分
あるいは3画素分補間される。
【0192】このため、図4(G)に示すように、垂直
同期タイミング信号V、水平同期タイミング信号Hに基
づいて、PN符号発生制御部73のタイミング信号生成
部において形成される画素クロック信号をカウントるよ
うにすることにより、補間後の画素数に応じて、各単位
ブロック毎にPN符号を発生させるためのPNクロック
信号PNCLKを発生させる。また、垂直同期タイミン
グ信号Vと水平同期タイミング信号Hに基づいて形成さ
れるPN発生イネーブル信号ENの立ち下がりのタイミ
ングで、前述したPN発生部74を構成するシフトレジ
スタに、コントロール部10からのプリセット値PST
がプリセットされる。これにより、図4(H)に示すよ
うに、切り出された画像に重畳されているPN符号から
順に逆拡散用のPN符号PSが発生するようにされる。
【0193】したがって、図5に示すように、PN発生
制御部73は、垂直同期タイミング信号Vからリセット
信号RE(図5(A))を形成するとともに、水平同期
タイミング信号(図5(B))に基づいて、1水平区間
分のPN符号列を発生させるための発生開始タイミング
を示すPN発生イネーブル信号EN(図5(D))が形
成される。
【0194】さらに、PN発生制御部73のPLLによ
り、垂直同期タイミング信号V、水平同期タイミング信
号Hとに基づいて、画素クロック信号が形成され、この
画素クロック信号をカウントすることにより、各単位ブ
ロックの大きさに応じて、PN符号を発生させるための
PNクロック信号PNCLK(図5(C))が形成され
る。そして、これらの各タイミング信号が、前述したノ
ーマルモードやレターボックスモードにより形成された
映像信号から、これの重畳されている電子透かし情報を
抽出する場合と同様に、PN発生部74、PN反復部7
5に供給される。
【0195】また、この例の場合には、前述したよう
に、PN発生イネーブル信号ENの立ち下がりのタイミ
ングで、PN発生部74にコントロール部10からのプ
リセット値PSTがプリセットされ、そのプリセット値
から、PN発生部74において、図5(E)に示すよう
に、逆拡散用のPN符号列PSが発生するようにされ
る。
【0196】この実施の形態においては、PN発生イネ
ーブル信号ENの立ち下がりのタイミング毎に、電子透
かし情報の重畳時に用いたPN符号列に対応して、異な
るプリセット値をPN発生部74にプリセットすること
により、図5(E)に示すように、各単位ブロックの先
頭ラインから構成される1ライン分の逆拡散用のPN符
号列PN11S、PN12S、…が発生するようにされ
る。
【0197】そして、各単位ブロックの先頭ラインから
構成される1ライン分の逆拡散用のPN符号列PN11
S、PN12S、…は、PN反転部75に供給され、P
N発生イネーブル信号EN、PNクロック信号PNCL
Kに基づいて、1ブロックBLnの垂直方向のライン数
分、この実施の形態においては、8ライン分反復するよ
うにされて、図5(F)に示す用に逆拡散用のPN符号
列PSrが発生するようにされる。
【0198】すなわち、図5(F)に示すPN符号列P
Sr、…は、アスペクト比が16た9の画像を形成する
映像信号(第1の映像信号)によって形成されるアスペ
クト比が16対9の画像から切り出されるようにして形
成されたアスペクト比が4対3の画像を形成する映像信
号(第2の映像信号)において、これに重畳されている
電子透かし情報をスペクトラム拡散しているPN符号列
である。
【0199】そして、このPN符号列PSrが、逆拡散
部76に供給されて、逆拡散に用いられる。
【0200】このように、パンスキャンモードで作成さ
れた映像信号から電子透かし情報を抽出するようにする
場合には、逆拡散に用いられるPN符号列PSrは、そ
の発生位相が調整されるとともに、PNクロック信号P
NCLKが各単位ブロックの水平方向の画素数に応じて
調整されて発生するようにされる。
【0201】このようにして、コントロール部10から
の制御信号CT、さらには、プリセット値PSTに基づ
いて、各モードに対応して形成するようにされた逆拡散
用のPN符号列PSrは、逆拡散部76に供給される。
そして、逆拡散部76において、逆拡散が行われ、映像
信号に重畳されている電子透かし情報が検出され、この
検出出力がWM判定部77に供給されて、映像信号に重
畳されている電子透かし情報が示す複製制御状態が判定
され、この判定結果がコントロール部10に供給され
る。
【0202】そして、コントロール部10は、供給され
た電子透かし情報の判定結果に基づいて、記録制御部8
を制御し、記録(複製)が許可された映像信号のみをス
クランブル部9に供給する。これにより、アスペクト比
が4対3の画像を形成する映像信号であっても、これに
重畳されている電子透かし情報に基づいて、記録が許可
された映像信号のみをDVD200に記録し、記録が禁
止されている映像信号については、記録できないように
することができる。
【0203】次に、図6のフローチャートを参照しなが
ら、この記録装置において、時分割で行なわれるノーマ
ルモード、レターボックスモード、パンスキャンモード
の各モードに対応した逆拡散用のPN符号列の形成、お
よび、この逆拡散用のPN符号列を用いた電子透かし情
報の抽出、判定の処理の流れについて説明する。
【0204】図6に示す処理は、例えば、記録装置のユ
ーザなどにより記録開始指示がコントロール部10に供
給された後に、1フレーム単位の割り込み処理として実
行される。
【0205】そして、この実施の形態においては、アス
ペクト比が4対3の画像を形成する映像信号からの電子
透かし情報の抽出処理は、ノーマルモード、レターボッ
クスモード、パンスキャンモードの順に時分割で行われ
る。このため、コントロール部10は、前回どのモード
で形成された映像信号に対する電子透かし情報の抽出ル
ーチンを行ったかを示す情報を持っている。
【0206】そこで、コントロール部10は、まず、自
己が保持する情報に基づいて、前の抽出ルーチンを検知
する(ステップS101)。そして、前の抽出ルーチン
の検知結果に基づいて、次の抽出、判定ルーチンはどれ
かを判断する(ステップS102)。
【0207】そして、ステップS102の判断処理にお
いて、次の抽出、判定ルーチンは、レターボックスモー
ド対応であると判断したときには、コントロール部10
は、前述したように、PN発生制御部73を制御して、
レターボックスモードに対応した電子透かし情報の抽
出、判定処理を行うようにする(ステップS103)。
【0208】また、ステップS102の判断処理におい
て、次の抽出、判定ルーチンは、パンスキャンモード対
応であると判断したときには、コントロール部10は、
前述したように、PN発生制御部73を制御するととも
に、PN発生部74に、PN発生タイミング信号ENの
立ち下がりのタイミングで、プリセット値PSTを供給
し、パンスキャンモードに対応した電子透かし情報の抽
出、判定処理を行うようにする(ステップS104)。
【0209】また、ステップS102の判断処理におい
て、次の抽出、判定ルーチンは、ノーマルモード対応で
あると判断したときには、コントロール部10は、前述
したように、PN発生制御部73を制御して、ノーマル
モードに対応した電子透かし情報の抽出、判定処理を行
うようにする(ステップS105)。
【0210】そして、コントロール部10は、WMデコ
ード部7からの判定結果に基づいて、電子透かし情報が
抽出されたか否かを判断し(ステップS106)、抽出
されたと判断したときには、WMデコード部7からの判
定結果を取り込んで、この取り込んだ電子透かし情報の
判定結果に基づいて記録制御部8を制御する(ステップ
S107)。
【0211】また、ステップS106の判断処理におい
て、電子透かし情報が抽出されていないと判断したとき
には、図6に示す処理を抜けて、次のフレームにおい
て、次のモードに対応する電子透かし情報の抽出、判定
処理を行うようにする。これは、前述したように、電子
透かし情報は、1フレーム毎、単位ブロック毎に重畳さ
れているためである。
【0212】このように、この実施の形態の記録装置に
おいては、アスペクト比が16対9の画像を形成する映
像信号から、ノーマルモード、レターボックスモード、
パンスキャンモードのいづれのモードにより形成された
アスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号が供給
された場合であっても、供給された映像信号から、これ
に重畳されている電子透かし情報を確実に抽出して、抽
出した電子透かし情報が示す複製制御状態に基づいて、
複製(記録)制御を行うことができる。
【0213】また、アスペクト比が4対3の画像を形成
する映像信号から、これに重畳されている電子透かし情
報の抽出、判定処理は、各モード毎に、1フレーム毎の
割り込み処理により、時分割で行うようにされる。した
がって、少なくとも、3フレーム以内で映像信号に重畳
されている電子透かし情報を検出することができる。こ
のため、それぞれのモードに対応したWMデコード部を
設ける必要がない。
【0214】もちろん、各モードに対応したWMデコー
ド部を設け、それぞれのモードに対応した電子透かし情
報の抽出、判定処理を同時に行うようにすることもでき
る。
【0215】なお、前述した実施の形態において、パン
スキャンモードに対応した電子透かし情報の抽出、判定
を行う場合には、PN発生イネーブルENの立ち下がり
のタイミング毎に、電子透かし情報の重畳時に用いたP
N符号列に対応して、異なるプリセット値をPN発生部
74にプリセットすることにより、図5(E)に示すよ
うに、各単位ブロックの先頭ラインから構成される1ラ
イン分の逆拡散用のPN符号列PN11S、PN12
S、…を発生させるようにした。
【0216】しかし、これに限るものではない。例え
ば、画像を形成する上端の単位ブロックの最初の水平区
間に対しては、プリセット値PSTをPN発生部74に
供給してPN符号列を発生させるようにする。そして、
これ以降の垂直方向の単位ブロックの先頭水平区間のP
N符号列を発生される場合には、前述したようにアスペ
クト比が16対9の画像の切り取られた部分に重畳され
ている電子透かし情報をスペクトラム拡散しているPN
符号をPNクロック信号PNCLKを早くすることによ
り、逆拡散用のPN符号の発生位相を調整するようにし
てもよい。
【0217】この場合には、垂直方向のブロック数に応
じた複数個のプリセット値をコントロール部10に保持
しておく必要がなく、保持しておくべきプリセット値
は、1つで済む。
【0218】また、ノーマルモード、レターボックスモ
ード、パンスキャンモードのそれぞれに対応した電子透
かし情報の抽出、判別処理を行う際に、逆拡散用のPN
符号列をその都度発生させるのではなく、予めコントロ
ール部10のROMに用意しておき、これを逆拡散時に
使用するようにしてもよい。
【0219】この場合には、コントロール部10のRO
Mに予め用意されている逆拡散用のPN符号列をPN反
復部75のシフトレジスタにプリセットして、これを反
復させることにより、各単位ブロックに対応した逆拡散
用のPN符号列を発生させることができる。
【0220】また、前述した実施の形態においては、単
位ブロックの先頭の水平ラインにおいて発生させた1水
平ライン分のPN符号列PSを、単位ブロックの垂直方
向の水平ライン数分反復させることにより、各単位ブロ
ックに1チップのPN符号を割り当てるようにした場合
を例にして説明した。しかし、これに限るものではな
い。
【0221】映像信号がデジタル信号の場合、単位ブロ
ック毎に割り当てるPN符号を、例えばメモリに用意し
ておく。そして、メモリにデジタル映像信号を取り込ん
で、各単位ブロック毎に、1チップのPN符号を割り当
てるように、ソフトウエアで処理するようにすることも
できる。
【0222】この場合には、レターボックスモード、パ
ンスキャンモードで形成されたアスペクト比が4対3の
画像を形成する映像信号に対しても、PN符号の1チッ
プが割り当てられている単位ブロックの大きさに応じ
て、逆拡散用のPN符号を割り当てるようにすればよ
い。
【0223】つまり、前述したレターボックスモードに
より作成された映像信号の場合には、PN符号の1チッ
プが割り当てられている単位ブロックの大きさは、垂直
方向の画像数×水平方向の画素数=6画素×8画素であ
るので、この6画素×8画素の単位領域毎に逆拡散用の
PN符号の1チップを割り当てるようにすればよい。同
様に、パンスキャンモードにより作成された映像信号の
場合には、8画素×10画素、あるいは、8画素×11
画素の単位領域毎に逆拡散用のPN符号の1チップを割
り当てるようにする。これらの処理は、前述したように
ソフトウエアで対応することができる。
【0224】また、電子透かし情報を重畳する映像信号
がデジタル信号の場合には、電子透かし情報は、MPE
Gエンコード前のデジタル信号に重畳することもできる
し、MPEGエンコード後のデジタル映像信号に重畳す
ることもできる。しかし、電子透かし情報の重畳時にお
いては、単位ブロック毎にPN符号が1チップ割り当て
られるので、逆拡散時においても、単位ブロック毎に、
スペクトラム拡散時と同じPN符号を同じタイミングで
発生させるようにすれば、電子透かし情報の抽出ができ
る。
【0225】また、前述した実施の形態においては、1
フレーム毎であって、単位ブロック毎に電子透かし情報
を重畳されている場合を例にして説明したが、これに限
るものではない。電子透かし情報は、複数フレーム毎で
あって、単位ブロック毎に電子透かし情報が重畳されて
いる場合にもこの発明を適用することができる。また、
1/2フレーム毎であって、単位ブロック毎、1/3フ
レーム毎であって、単位ブロック毎というように、電子
透かし情報が重畳されている場合にもこの発明を適用す
ることができる。
【0226】このようにした場合には、時分割で行うよ
うにされる、ノーマル処理、レターボックス処理、パン
スキャン処理の各処理に対応して行う電子透かし情報の
抽出および判別処理は、電子透かし情報をスペクトラム
拡散しているPN符号のリセット周期に対応して行うよ
うにすればよい。すなわち、複数フレーム毎、あるい
は、1/2フレーム毎、1/3フレーム毎というよう
に、PN符号のリセット周期毎の割り込み処理で、前述
の各処理に対応して行う電子透かし情報の抽出および判
別処理を行うようにすればよい。
【0227】この場合、PN符号のリセット周期の同期
用の情報は、例えば、映像信号がアナログ信号であれ
ば、垂直帰線消去期間に付加しておくようにすればよい
し、映像信号がデジタル信号であれば、例えば、MPE
Gエンコードされた映像信号のGOP(グループオブピ
ックチャ)ごとに付加するようにすなど、各種の方法を
用いることができる。
【0228】また、単位ブロックの大きさも、8画素×
8画素に限るものではない。水平方向と垂直方向に複数
画素からなる様々な大きさの単位ブロックであってもこ
の発明を適用することができる。
【0229】すなわち、重畳単位、単位ブロックの大き
さに応じ、前述したように、各モードに対応した逆拡散
用のPN符号列を発生させるようにすることにより対応
することができる。
【0230】また、前述したレターボックスモード、パ
ンスキャンモードに限ることなく、例えば、レターボッ
クスモードのように、画像が表示される領域が予め決め
られてアスペクト比が4対3の映像信号が形成される場
合、あるいは、パンスキャンモードのように、切り出さ
れるようにされる画像が予め決められてアスペクト比が
4対3の映像信号が形成される場合にもこの発明を適用
することができる。
【0231】この場合には、画像が表示される領域の位
置やその領域の大きさ、あるいは、切り出される画像の
位置やその大きさに応じて、前述したように、逆拡散用
のPN符号を発生させるようにするればよい。
【0232】また、前述したレターボックスモード、パ
ンスキャンモードにより形成された映像信号の場合に
は、この映像信号により形成される画像が、水平方向や
垂直方向、あるいは、水平方向と垂直方向の両方向に、
数画素程度のずれが発生する場合があると考えられる。
【0233】このため、前述したように、予め決められ
た条件に基づいて、逆拡散用のPN符号を発生させて、
逆拡散を行っても、電子透かし情報が抽出できないとき
には、PN符号の発生開始タイミングやPN符号の発生
位相を数画素程度ずらすようにして逆拡散用のPN符号
列を発生させて逆拡散を行うようにする。これにより、
アスペクト比が4対3の画像を形成する映像信号により
形成される画像が、本来形成されるべき画像との間で多
少のずれが生じたとしても、当該アスペクト比が4対3
の画像を形成する映像信号に重畳されている電子透かし
情報を抽出することができる。
【0234】また、前述の実施の形態においては、DV
Dの再生装置において、DVDに記録されているアスペ
クト比が16対9の画像を形成する映像信号をアスペク
ト比が4対3の画像を形成する映像信号に変換するよう
にした。
【0235】これと同様に、例えば、デジタル放送によ
り提供されるアスペクト比が16対9のデジタル映像信
号をデジタル放送の受信機であるセットトップボックで
受信し、このセットトップボックにおいて、アスペクト
比が4対3の画像を形成する映像信号に変換して出力さ
れ、これが前述の記録装置に供給された場合にも、記録
装置において、供給された映像信号に重畳されている電
子透かし情報を抽出し、利用することができる。
【0236】また、前述の実施の形態の再生装置におい
ては、ノーマルモード、レターボックスモード、パンス
キャンモードにより、アスペクト比が16対9の画像を
形成するデジタル映像信号から、アスペクト比が4対3
の画像を形成するアナログ映像信号を形成するものとし
て説明したが、アスペクト比が16対9の画像を形成す
るデジタル映像信号から、アスペクト比が16対9の画
像を形成するアナログ映像信号を形成して出力する用に
することももちろんできる。
【0237】また、記録装置としては、DVDの記録装
置に限るものではなく、デジタルビデオテープレコーダ
(DVTR)、VTR、磁気ディスク、光ディスク、光
磁気ディスクを記録装置媒体として用いる各種の記録装
置にこの発明を適用することができる。
【0238】また、図2に示したWMデコード部7を、
例えばアダプタとして形成し、記録装置に後づけするよ
うにすることもできる。つまり、図2に示したWMデコ
ード部7を、独立した付加情報抽出装置として構成する
ようにすることもできる。
【0239】また、電子透かし情報は、複製制御情報に
限るものではなく、例えば、著作権情報などであっても
よい。映像信号に重畳する電子透かし情報が著作権情報
などの場合には、これを検出するようにすることによ
り、違法な複製業者の追跡や摘発に利用することができ
る。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明の付加情報抽出方法にによれば、第2の映像信号に
重畳されている付加情報がスペクトラム拡散されたとき
と同じ拡散符号を同じタイミングで発生させ、これを用
いて逆拡散を行うことにより、逆拡散を適正に行い、第
2の映像信号に重畳されている付加情報を正確に抽出す
ることができる。
【0241】また、請求項2に記載の発明の付加情報抽
出方法にによれば、いわゆるレターボックス処理されて
形成された第2の映像信号にスペクトラム拡散されて重
畳されている付加情報を抽出することができる。
【0242】また、請求項3に記載の発明の付加情報抽
出方法にによれば、いわゆるパンスキャン処理されて形
成された第2の映像信号にスペクトラム拡散されて重畳
されている付加情報を抽出することができる。
【0243】また、請求項4に記載の発明の付加情報抽
出方法にによれば、アスペクト比が16対9の画像を形
成する第1の映像信号から、レターボックス処理、パン
スキャン処理のいづれの処理により形成されたアスペク
ト比が4対3の画像を形成する第2の映像信号からで
も、これにスペクトラム拡散されて重畳されている付加
情報を確実に抽出することができる。
【0244】また、請求項5に記載の発明の付加情報抽
出方法にによれば、アスペクト比が16対9の画像を形
成する第1の映像信号から、レターボックス処理、パン
スキャン処理、ノーマル処理のいづれの処理により形成
されたアスペクト比が4対3の画像を形成する第2の映
像信号からでも、これにスペクトラム拡散されて重畳さ
れている付加情報を確実に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による付加情報検出方法が適用された
映像信号記録装置の一実施の形態について説明するため
のブロック図である。
【図2】この発明による付加情報検出方法が適用された
WMデコード部7を説明するためのブロック図である。
【図3】レターボックスモードで形成された映像信号に
対する逆拡散用のPN符号列に形成について説明するた
めの図である。
【図4】パンスキャンモードで形成された映像信号に対
する逆拡散用のPN符号列に形成について説明するため
の図である。
【図5】パンスキャンモードで形成された映像信号に対
する逆拡散用のPN符号列に形成について説明するため
の図である。
【図6】各モードに応じた電子透かし情報の検出処理を
時分割で行う場合の処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】1垂直区間毎であって、単位ブロック毎に割り
当てられたPN符号によりスペクトラム拡散された複製
制御情報が重畳された映像信号を記録媒体に記録する記
録装置を説明するためのブロック図である。
【図8】PN符号が割り当てられる単位ブロックを説明
するための図である。
【図9】PN発生制御部34を説明するためのブロック
図である。
【図10】PN反復部36を説明するためのブロック図
である。
【図11】1垂直区間毎であって、単位ブロック毎に割
り当てられたPN符号により複製制御情報をスペクトラ
ム拡散して映像信号に重畳する場合の例を説明するため
の図である。
【図12】情報信号、複製制御情報、スペクトラム拡散
された複製制御情報の関係を説明するための図である。
【図13】アスペクト比が異なる映像信号を形成して出
力する再生装置の一例を説明するためのブロック図であ
る。
【図14】アスペクト比が16対9の画像を形成する映
像信号をアスペクト比が4対3の映像信号に変換する場
合の他の1つの態様(レターボックスモード)を説明す
るための図である。
【図15】アスペクト比が16対9の画像を形成する映
像信号をアスペクト比が4対3の映像信号に変換する場
合の他の1つの態様(パンスキャンモード)を説明する
ための図である。
【図16】図13に示した再生装置のWMデコード部5
7を説明するためのブロック図である。
【図17】アスペクト比が16対9の画像を形成する映
像信号をアスペクト比が4対3の映像信号に変換する処
理の1つであるノーマル処理を説明するための図であ
る。
【図18】アスペクト比が16対9の画像を形成する映
像信号をアスペクト比が4対3の映像信号に変換する処
理の1つであるレターボック処理を説明するための図で
ある。
【図19】アスペクト比が16対9の画像を形成する映
像信号をアスペクト比が4対3の映像信号に変換する処
理の1つであるパンスキャン処理を説明するための図で
ある。
【図20】図19に示すパンスキャン処理について説明
するための図である。
【符号の説明】
1d…デジタル信号の入力端子、1…IEEE1394
インターフェース、2…暗号解読部、3…セレクタ、4
a…アナログ信号の入力端子、4…アナログインターフ
ェース、5…圧縮エンコード部、6…CGMSデコード
部、7…WM(電子透かし情報)デコード部、8…記録
制御部、9…スクランブル部、10…コントロール部、
11…キー操作部、71…MPEGデコード部、72…
同期検出部、73…PN発生制御部、74…PN発生
部、75…PN反復部、76…逆拡散部、77…WM
(電子透かし情報)判定部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/04 (72)発明者 小橋 貴志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 木村 裕司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 森脇 久芳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C020 BA01 BA07 BA09 5C063 BA14 CA36 CA40 5D044 AB07 DE03 DE15 DE17 DE32 DE34 DE43 GK17 5K022 EE02 EE32 EE36

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直同期信号に同期するとともに、水平方
    向および垂直方向の複数画素からなる予め決められた大
    きさの単位ブロック毎に1チップを割り当てるように発
    生するようにされた拡散符号によりスペクトラム拡散さ
    れた付加情報が前記単位ブロック毎に重畳されている、
    アスペクト比が16対9の画像を形成する第1の映像信
    号を、アスペクト比が4対3の画像を形成する第2の映
    像信号に変換した場合に、前記第2の映像信号から、こ
    れにスペクトラム拡散されて重畳されている前記付加情
    報を抽出する付加情報抽出方法であって、 前記第2の映像信号においての前記拡散符号の1チップ
    が割り当てられる単位ブロックの大きさに応じて、映像
    同期信号に同期させて発生させる逆拡散用の拡散符号の
    発生タイミングを制御し、各単位ブロック毎に、スペク
    トラム拡散時に割り当てた拡散符号と同じ逆拡散用の拡
    散符号を発生させて、逆拡散を行うことにより、前記第
    2の映像信号から前記付加情報を抽出することを特徴と
    する付加情報抽出方法。
  2. 【請求項2】前記第2の映像信号は、垂直方向の所定範
    囲の複数水平ラインからなる所定領域に、前記第1の映
    像信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画
    像の全体をそのアスペクト比を変えずに表示するように
    するものであり、 前記逆拡散用の拡散符号を前記所定領域の先頭の単位ブ
    ロックから発生させるように、前記逆拡散用の拡散符号
    の発生開始タイミングを制御するとともに、前記第2の
    映像信号においての前記拡散符号の1チップが割り当て
    られている前記単位ブロックの少なくとも垂直方向の水
    平ライン数に応じて、前記第2の映像信号においての前
    記単位ブロック毎に、前記逆拡散用の拡散符号の1チッ
    プを割り当てるように制御することを特徴とする請求項
    1に記載の付加情報抽出方法。
  3. 【請求項3】前記第2の映像信号は、前記第1の映像信
    号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像の
    右側および/または左側の画像部分を除くようにして切
    り出された画像を、アスペクト比が4対3の画面の全面
    に表示するようにするものであり、 前記逆拡散用の拡散符号の発生開始位相を制御するとと
    もに、前記第2の映像信号においての前記拡散符号の1
    チップが割り当てられている前記単位ブロックの少なく
    とも水平方向の画素数に応じて、前記逆拡散用の拡散符
    号の1チップ当たりの発生周期を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の付加情報抽出方法。
  4. 【請求項4】前記第1の映像信号から形成される前記第
    2の映像信号は、 垂直方向の所定範囲の複数水平ラインからなる所定領域
    に、前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト
    比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比を変えず
    に表示するようにするものと、 前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト比が
    16対9の画像の右側および/または左側の画像部分を
    除くようにして切り出された画像を、アスペクト比が4
    対3の画面の全面に表示するようにするものとがあり、 前記逆拡散用の拡散符号を前記所定領域の先頭の単位ブ
    ロックから発生させるように、前記逆拡散用の拡散符号
    の発生開始タイミングを制御するとともに、前記第2の
    映像信号においての前記拡散符号の1チップが割り当て
    られている前記単位ブロックの少なくとも垂直方向の水
    平ライン数に応じて、前記第2の映像信号においての前
    記単位ブロック毎に、前記逆拡散用の拡散符号の1チッ
    プを割り当てるように制御して、前記逆拡散用の拡散符
    号を発生させ、前記第2の映像信号から前記付加情報を
    抽出する処理と、 前記逆拡散用の拡散符号の発生開始位相を制御するとと
    もに、前記第2の映像信号においての前記拡散符号の1
    チップが割り当てられている前記単位ブロックの少なく
    とも水平方向の画素数に応じて、前記逆拡散用の拡散符
    号の1チップ当たりの発生周期を制御して、前記逆拡散
    用の拡散符号を発生させ、前記第2の映像信号から前記
    付加情報を抽出する処理とを時分割で行うことを特徴と
    する請求項1に記載の付加情報抽出方法。
  5. 【請求項5】前記第1の映像信号から形成される前記第
    2の映像信号は、 垂直方向の所定範囲の複数水平ラインからなる所定領域
    に、前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト
    比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比を変えず
    に表示するようにするものと、 前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト比が
    16対9の画像の右側および/または左側の画像部分を
    除くようにして切り出された画像を、アスペクト比が4
    対3の画面の全面に表示するようにするものと、 アスペクト比が4対3の画面の全面に、前記第1の映像
    信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像
    の全体を表示するようにするものとがあり、 前記逆拡散用の拡散符号を前記所定領域の先頭の単位ブ
    ロックから発生させるように、前記逆拡散用の拡散符号
    の発生開始タイミングを制御するとともに、前記第2の
    映像信号においての前記拡散符号の1チップが割り当て
    られている前記単位ブロックの少なくとも垂直方向の水
    平ライン数に応じて、前記第2の映像信号においての前
    記単位ブロック毎に、前記逆拡散用の拡散符号の1チッ
    プを割り当てるように制御して、前記逆拡散用の拡散符
    号を発生させ、前記第2の映像信号から前記付加情報を
    抽出する処理と、 前記第2の映像信号においての前記拡散符号の1チップ
    が割り当てられている単位ブロックの大きさに応じて、
    映像同期信号に同期させて発生させる逆拡散用の拡散符
    号の発生タイミングを制御して、前記逆拡散用の拡散符
    号を発生させ、前記第2の映像信号から前記付加情報を
    抽出する処理とを時分割で行うことを特徴とする請求項
    1に記載の付加情報抽出方法。
  6. 【請求項6】垂直同期信号に同期するとともに、水平方
    向および垂直方向の複数画素からなる予め決められた大
    きさの単位ブロック毎に1チップづつ割り当てるように
    発生するようにされた拡散符号によりスペクトラム拡散
    された付加情報が前記単位ブロック毎に重畳されてい
    る、アスペクト比が16対9の画像を形成する第1の映
    像信号から形成された、アスペクト比が4対3の画像を
    形成する第2の映像信号の供給を受けて、前記第2の映
    像信号から、これに重畳されている前記付加情報を抽出
    する付加情報抽出装置であって、 前記第2の映像信号から映像同期信号を検出する同期信
    号検出部と、 前記同期信号検出部からの前記映像同期信号に同期する
    とともに、前記第2の映像信号においての前記拡散符号
    の1チップが割り当てられている単位ブロックの大きさ
    に基づいて、逆拡散用の拡散符号の発生タイミングを制
    御するためのタイミング信号を形成する拡散符号発生制
    御部と、 前記拡散符号発生制御部からの前記発生タイミング信号
    に基づいて、前記逆拡散用の拡散符号を発生させる拡散
    符号発生部と、 前記第2の映像信号と前記拡散符号発生部からの前記逆
    拡散用の拡散符号との供給をうけて逆拡散を行い、前記
    第2の映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されてい
    る前記付加情報を抽出する逆拡散部とを備えることを特
    徴とする付加情報抽出装置。
  7. 【請求項7】前記第2の映像信号は、垂直方向の所定範
    囲の複数水平ラインからなる所定領域に、前記第1の映
    像信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画
    像の全体をそのアスペクト比を変えずに表示するように
    するものであり、 前記拡散符号発生制御部は、前記拡散符号発生部におい
    て発生させる前記逆拡散用の拡散符号を、前記所定領域
    の先頭の単位ブロックから発生させるように、前記逆拡
    散用の拡散符号の発生開始タイミングを制御するととも
    に、前記第2の映像信号においての前記拡散符号の1チ
    ップが割り当てられている前記単位ブロックの少なくと
    も垂直方向の水平ライン数に応じて、前記第2の映像信
    号においての前記単位ブロック毎に、前記逆拡散用の拡
    散符号の1チップを割り当てるように制御する発生タイ
    ミング信号を形成することを特徴とする請求項6に記載
    の付加情報抽出装置。
  8. 【請求項8】前記第2の映像信号は、前記第1の映像信
    号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像の
    右側および/または左側の画像部分を除くようにして切
    り出された画像を、アスペクト比が4対3の画面の全面
    に表示するようにするものであり、 前記拡散符号発生部において発生させる前記逆拡散用の
    拡散符号の発生位相を制御するようにする拡散符号発生
    位相制御部を備え、 前記拡散符号発生制御部は、前記第2の映像信号におい
    て、前記拡散符号の1チップが割り当てられている単位
    ブロックの少なくとも水平方向の画素数に応じて、前記
    逆拡散用の拡散符号の1チップ当たりの発生周期を制御
    する発生タイミング信号を形成するものであることを特
    徴とする請求項6に記載の付加情報抽出装置。
  9. 【請求項9】前記第1の映像信号から形成される第2の
    映像信号は、 垂直方向の所定の範囲の複数水平ラインからなる領域
    に、前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト
    比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比を変えず
    に表示するようにするものと、 前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト比が
    16対9の画像の右側および/または左側の画像部分を
    除くようにして切り出された画像を、アスペクト比が4
    対3の画面の全面に表示するようにするものとがあり、 前記拡散符号発生部において発生するようにされる前記
    逆拡散用の拡散符号の発生位相を制御するようにする拡
    散符号発生位相制御部と、 前記拡散符号発生制御部と、前記拡散符号発生位相制御
    部とを制御するコントロール部とを備え、 前記コントロール部は、 前記拡散符号発生制御部を制御して、前記拡散符号発生
    部において発生させる前記逆拡散用の拡散符号を、前記
    所定領域の先頭の単位ブロックから発生させるように、
    前記逆拡散用の拡散符号の発生開始タイミングを制御す
    るとともに、前記第2の映像信号においての前記拡散符
    号の1チップが割り当てられている前記単位ブロックの
    少なくとも垂直方向の水平ライン数に応じて、前記第2
    の映像信号においての前記単位ブロック毎に、前記逆拡
    散用の拡散符号の1チップを割り当てるように制御する
    発生タイミング信号を形成し、前記逆拡散用の拡散符号
    を発生させて、前記第2の映像信号から前記付加情報を
    抽出する処理と、 前記拡散符号発生制御部と、前記拡散符号発生位相制御
    部とを制御して、前記拡散符号発生部において発生させ
    る前記逆拡散用の拡散符号の発生位相を制御するととも
    に、前記第2の映像信号において、前記拡散符号の1チ
    ップが割り当てられている単位ブロックの少なくとも水
    平方向の画素数に応じて、前記逆拡散用の拡散符号の1
    チップ当たりの発生周期を制御する発生タイミング信号
    を形成し、前記逆拡散用の拡散符号を発生させて、前記
    第2の映像信号から前記付加情報を抽出する処理とを時
    分割で行うようにすることを特徴とする請求項6に記載
    の付加情報抽出装置。
  10. 【請求項10】前記第1の映像信号から形成される第2
    の映像信号は、 垂直方向の所定の範囲の複数水平ラインからなる領域
    に、前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト
    比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比を変えず
    に表示するようにするものと、 前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト比が
    16対9の画像の右側および/または左側の水平方向に
    所定の画素数分の画像を除くようにして切り出された画
    像を、アスペクト比が4対3の画面の全面に表示するよ
    うにするものと、 アスペクト比が4対3の画面の全面に、前記第1の映像
    信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像
    の全体を表示するようにするものとがあり、 前記拡散符号発生部において発生するようにされる前記
    逆拡散用の拡散符号の発生位相を制御するようにする拡
    散符号発生位相制御部と、 前記拡散符号発生制御部と、前記拡散符号発生位相制御
    部とを制御するコントロール部とを備え、 前記コントロール部は、 前記拡散符号発生制御部を制御して、前記拡散符号発生
    部において発生させる前記逆拡散用の拡散符号を、前記
    所定領域の先頭の単位ブロックから発生させるように、
    前記逆拡散用の拡散符号の発生開始タイミングを制御す
    るとともに、前記第2の映像信号においての前記拡散符
    号の1チップが割り当てられている前記単位ブロックの
    少なくとも垂直方向の水平ライン数に応じて、前記第2
    の映像信号においての前記単位ブロック毎に、前記逆拡
    散用の拡散符号の1チップを割り当てるように制御する
    発生タイミング信号を形成し、前記逆拡散用の拡散符号
    を発生させて、前記第2の映像信号から前記付加情報を
    抽出する処理と、 前記拡散符号発生位相制御部を制御して、前記拡散符号
    発生部において発生させる前記逆拡散用の拡散符号の発
    生位相を制御するとともに、前記拡散符号発生制御部を
    制御して、前記第2の映像信号において、前記拡散符号
    の1チップが割り当てられている単位ブロックの少なく
    とも水平方向の画素数に応じて、前記逆拡散用の拡散符
    号の1チップ当たりの発生周期を制御する発生タイミン
    グ信号を形成し、前記逆拡散用の拡散符号を発生させ
    て、前記第2の映像信号から前記付加情報を抽出する処
    理と前記拡散符号発生制御部を制御して、前記第2の映
    像信号においての前記拡散符号の1チップが割り当てら
    れている単位ブロックの大きさに応じて、前記逆拡散用
    の拡散符号の発生タイミングを制御する発生タイミング
    信号を形成し、前記逆拡散用の拡散符号を発生させて、
    前記第2の映像信号から前記付加情報を抽出する処理と
    を時分割で行うようにすることを特徴とする請求項6に
    記載の付加情報抽出装置。
  11. 【請求項11】垂直同期信号に同期するとともに、水平
    方向および垂直方向の複数画素からなる予め決められた
    大きさの単位ブロック毎に1チップを割り当てるように
    された拡散符号によりスペクトラム拡散された付加情報
    が前記単位ブロック毎に重畳されている、アスペクト比
    が16対9の画像を形成する第1の映像信号から形成さ
    れた、アスペクト比が4対3の画像を形成する第2の映
    像信号の供給を受けて、前記第2の映像信号から、これ
    にスペクトラム拡散されて重畳されている前記付加情報
    を抽出し、抽出した付加情報に応じて前記第2の映像信
    号に対する記録制御を行う映像信号記録装置であって、 前記第2の映像信号から映像同期信号を検出する同期信
    号検出部と、 前記同期信号検出部からの前記映像同期信号に同期する
    とともに、前記第2の映像信号においての前記拡散符号
    の1チップが割り当てられている単位ブロックの大きさ
    に基づいて、逆拡散用の拡散符号の発生タイミングを制
    御するための発生タイミング信号を形成する拡散符号発
    生制御部と、 前記拡散符号発生制御部からの前記発生タイミング信号
    に基づいて、前記逆拡散用の拡散符号を発生させる拡散
    符号発生部と、 前記第2の映像信号と前記拡散符号発生部からの前記逆
    拡散用の拡散符号との供給をうけて逆拡散を行い、前記
    第2の映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されてい
    る前記付加情報を抽出する逆拡散部と、 前記逆拡散部により抽出された前記付加情報に基づい
    て、前記第2の映像信号の記録制御を行う記録制御部と
    を備えることを特徴とする映像信号記録装置。
  12. 【請求項12】前記第2の映像信号は、垂直方向の所定
    範囲の複数水平ラインからなる所定領域に、前記第1の
    映像信号によって形成されるアスペクト比が16対9の
    画像の全体をそのアスペクト比を変えずに表示するよう
    にするものであり、 前記拡散符号発生制御部は、前記拡散符号発生部におい
    て発生させる前記逆拡散用の拡散符号を、前記所定領域
    の先頭の単位ブロックから発生させるように、前記逆拡
    散用の拡散符号の発生開始タイミングを制御するととも
    に、前記第2の映像信号においての前記拡散符号の1チ
    ップが割り当てられている前記単位ブロックの少なくと
    も垂直方向の水平ライン数に応じて、前記第2の映像信
    号においての前記単位ブロック毎に、前記逆拡散用の拡
    散符号の1チップを割り当てるように制御する発生タイ
    ミング信号を形成することを特徴とする請求項11に記
    載の映像信号記録装置。
  13. 【請求項13】前記第2の映像信号は、前記第1の映像
    信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像
    の右側および/または左側の画像部分を除くようにして
    切り出された画像を、アスペクト比が4対3の画面の全
    面に表示するようにするものであり、 前記拡散符号発生部において発生される前記逆拡散用の
    拡散符号の発生位相を制御するようにする拡散符号発生
    位相制御部を備え、 前記拡散符号発生制御部は、前記第2の映像信号におい
    て、前記拡散符号の1チップが割り当てられている単位
    ブロックの少なくとも水平方向の画素数に応じて、前記
    逆拡散用の拡散符号の1チップ当たりの発生周期を制御
    する発生タイミング信号を形成することを特徴とする請
    求項11に記載の映像信号記録装置。
  14. 【請求項14】前記第1の映像信号から形成される第2
    の映像信号は、 垂直方向の所定の範囲の複数水平ラインからなる領域
    に、前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト
    比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比を変えず
    に表示するようにするものと、 前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト比が
    16対9の画像の右側および/または左側の画像部分を
    除くようにして切り出された画像を、アスペクト比が4
    対3の画面の全面に表示するようにするものとがあり、 前記拡散符号発生部において発生するようにされる前記
    逆拡散用の拡散符号の発生位相を制御するようにする拡
    散符号発生位相制御部と、 前記拡散符号発生制御部と、前記拡散符号発生位相制御
    部とを制御するコントロール部とを備え、 前記コントロール部は、 前記拡散符号発生制御部を制御して、前記拡散符号発生
    部において発生させる前記逆拡散用の拡散符号を、前記
    所定領域の先頭の単位ブロックから発生させるように、
    前記逆拡散用の拡散符号の発生開始タイミングを制御す
    るとともに、前記第2の映像信号においての前記拡散符
    号の1チップが割り当てられている前記単位ブロックの
    少なくとも垂直方向の水平ライン数に応じて、前記第2
    の映像信号においての前記単位ブロック毎に、前記逆拡
    散用の拡散符号の1チップを割り当てるように制御する
    発生タイミング信号を形成し、前記逆拡散用の拡散符号
    を発生させて、前記第2の映像信号から前記付加情報を
    抽出する処理と、 前記拡散符号発生制御部と、前記拡散符号発生位相制御
    部とを制御して、前記拡散符号発生部において発生させ
    る前記逆拡散用の拡散符号の発生位相を制御するととも
    に、前記第2の映像信号において、前記拡散符号の1チ
    ップが割り当てられている単位ブロックの少なくとも水
    平方向の画素数に応じて、前記逆拡散用の拡散符号の1
    チップ当たりの発生周期を制御する発生タイミング信号
    を形成し、前記逆拡散用の拡散符号を発生させて、前記
    第2の映像信号から前記付加情報を抽出する処理とを時
    分割で行うようにすることを特徴とする請求項11に記
    載の映像信号記録装置。
  15. 【請求項15】前記第1の映像信号から形成される第2
    の映像信号は、 垂直方向の所定の範囲の複数水平ラインからなる領域
    に、前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト
    比が16対9の画像の全体をそのアスペクト比を変えず
    に表示するようにするものと、 前記第1の映像信号によって形成されるアスペクト比が
    16対9の画像の右側および/または左側の画像部分を
    除くようにして切り出された画像を、アスペクト比が4
    対3の画面の全面に表示するようにするものと、 アスペクト比が4対3の画面の全面に、前記第1の映像
    信号によって形成されるアスペクト比が16対9の画像
    の全体を表示するようにするものとがあり、 前記拡散符号発生部において発生するようにされる前記
    逆拡散用の拡散符号の発生位相を制御するようにする拡
    散符号発生位相制御部と、 前記拡散符号発生制御部と、前記拡散符号発生位相制御
    部とを制御するコントロール部とを備え、 前記コントロール部は、 前記拡散符号発生制御部を制御して、前記拡散符号発生
    部において発生させる前記逆拡散用の拡散符号を、前記
    所定領域の先頭の単位ブロックから発生させるように、
    前記逆拡散用の拡散符号の発生開始タイミングを制御す
    るとともに、前記第2の映像信号においての前記拡散符
    号の1チップが割り当てられている前記単位ブロックの
    少なくとも垂直方向の水平ライン数に応じて、前記第2
    の映像信号においての前記単位ブロック毎に、前記逆拡
    散用の拡散符号の1チップを割り当てるように制御する
    発生タイミング信号を形成し、前記逆拡散用の拡散符号
    を発生させて、前記第2の映像信号から前記付加情報を
    抽出する処理と、 前記拡散符号発生位相制御部を制御して、前記拡散符号
    発生部において発生するようにされる前記逆拡散用の拡
    散符号の発生位相を制御するとともに、前記拡散符号発
    生制御部を制御して、前記第2の映像信号において、前
    記拡散符号の1チップが割り当てられている単位ブロッ
    クの少なくとも水平方向の画素数に応じて、前記逆拡散
    用の拡散符号の1チップ当たりの発生周期を制御する発
    生タイミング信号を形成し、前記逆拡散用の拡散符号を
    発生させて、前記第2の映像信号から前記付加情報を抽
    出する処理と前記拡散符号発生制御部を制御して、前記
    第2の映像信号においての前記拡散符号の1チップが割
    り当てられている単位ブロックの大きさに応じて、映像
    同期信号に同期させて発生させる逆拡散用の拡散符号の
    発生タイミングを制御する発生タイミング信号を形成
    し、前記逆拡散用の拡散符号を発生させて、前記第2の
    映像信号から前記付加情報を抽出する処理とを時分割で
    行うようにすることを特徴とする請求項11に記載の映
    像信号記録装置。
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