JPH1141370A - データ通信システム - Google Patents

データ通信システム

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Publication number
JPH1141370A
JPH1141370A JP9194598A JP19459897A JPH1141370A JP H1141370 A JPH1141370 A JP H1141370A JP 9194598 A JP9194598 A JP 9194598A JP 19459897 A JP19459897 A JP 19459897A JP H1141370 A JPH1141370 A JP H1141370A
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JP
Japan
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transmission
data
mode
speed
sequence
Prior art date
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Application number
JP9194598A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Sumida
哲二 澄田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1141370A publication Critical patent/JPH1141370A/ja
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  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声帯域周波数信号を用いて行うデータ通信
において、伝送誤りに対応しつつ、効率よく伝送を行う
ためのデータ通信システムを提供する。 【解決手段】 送信端末10は、送信データ列を符号化
部101で、伝送誤り識別符号を持ち、同じ値の符号化
データが連続しない符号化データ列に変換する。この符
号化データ列は、DTMF信号発生部105を介して通
信回線により送信される。受信端末11では、復号化部
111が、DTMF信号受信部115を介して受信した
符号化データ列を復号化し、元のデータ列に再現する。
ここで、伝送誤りにより重複して同じ符号化データを受
信した場合、上記識別符号を判定して重複する2つ目の
符号化データを削除して元のデータ列を再現する。ま
た、送信端末50と受信端末51は、予め定められた条
件に基づいて、DTMF信号を用いた低速通信モードと
モデムを用いた高速通信モードを適宜切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信システ
ムに関し、より特定的には、音声帯域の周波数を持つ信
号を用いてデータの通信を行うデータ通信システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、音声帯域の周波数を持つ信号
を用いてデータを相互に通信する方法として、モデム
(Modem)を用いて通信する方法や、データをDT
MF(Dual Tone Multi Freque
ncy)信号に変換してから通信する方法が利用されて
きた。
【0003】モデムを用いてデータを通信する方法(以
下、モデム通信方法と略す)では、電話回線経由でのデ
ータ通信において、300bpsから33.6Kbps
程度の比較的高速な通信が可能となる。しかし、このモ
デム通信方法は、CCITT勧告のモデム識別シーケン
スにより、通信開始前に数十秒間程のモデム接続時間が
必要となるほか、当該使用するモデムは、専用のものが
必要であった。
【0004】これに対し、DTMF信号を用いてデータ
を通信する方法(以下、DTMF通信方法と略す)は、
専用のモデムを用いることなく、一般的な音声通信端末
装置に装備されている機器を用いてデータ通信を行うこ
とを可能とした方法である。従って、DTMF通信方法
は、モデム通信方法のようなモデム接続時間が不要であ
る。このことから、DTMF通信方法は、少量のデータ
通信を安価に行うことを目的として利用されてきた。
【0005】従来のDTMF通信方法として、「特開平
3−243050号」公報(以下、第1の文献と称す
る)に記載されている方法がある。この第1の文献に記
載されている方法は、まず、送信側が、DTMF信号を
「0」〜「F」の16進コードに対応させて1バイトの
データを2個のDTMF信号に変換する。そして、変換
後のDTMF信号を、電話回線によって送信する。これ
に対し、受信側は、受信した2個のDTMF信号を上記
と同様に16進コードと対応させ、逆に元の1バイトの
データに変換する。これにより、任意のデータの通信を
行うという方法である。
【0006】また、他の従来のDTMF通信方法とし
て、「特開平8−237415号」公報(以下、第2の
文献と称する)に記載されている方法がある。この第2
の文献に記載されている方法は、画像データの伝送にお
いて、同一の色調が連続する画素を特定のDTMF信号
に対応させることで、情報の冗長性を排除して伝送効率
を向上させるという方法である。
【0007】さらに、他の従来のDTMF通信方法とし
て、「特開平2−205164号」公報(以下、第3の
文献と称する)に記載されている方法がある。この第3
の文献に記載されている方法は、送信側において送信デ
ータに伝送誤り識別用の情報を持たせて送信し、受信側
において当該情報をチェックすることにより、伝送誤り
の受信データをそのまま出力しないようにする方法であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話やPH
S(Personal Handyphone Sys
tem)等の無線通信機器の普及により、DTMF信号
を用いた非音声通信が無線通信機器においても利用され
る機会が増えてきている。
【0009】ここで、ディジタル方式の無線区間I/F
(Inter Face)を採用した無線通信システム
では、一般的に、受信符号に誤りを検出した場合は、そ
の符号を無効としてミュート(mute)処理を行う。
従って、このような無線通信システムにおいてDTMF
信号を用いた非音声通信を行う場合、DTMF信号の受
信中にミュート処理が行われたときには、送信側では1
回しかDTMF信号を送信していないにもかかわらず、
受信側では当該DTMF信号を複数回受信したように誤
認識してしまうという問題があった。
【0010】上記問題に対応すべく、ディジタル携帯電
話やPHSでは、端末から基地局に対してDTMF信号
の送出を要求するための予め定めた特殊な制御信号を送
信し、基地局側でDTMF信号を作成することで、上り
方向(端末側から基地局側)での伝送誤りについては対
処している。しかし、この方法では、下り方向(基地局
側から端末側)での伝送誤りには対処できない。
【0011】上述した第1および第2の文献に記載され
ている方法では、通信回線を介して発生する伝送誤りに
ついては配慮されていないため、送信側で送信したDT
MF信号が受信側で正しく受信されなかった場合には、
受信側で元の送信データ列を正しく再現できない。ま
た、第3の文献に記載されている方法は、伝送誤りにつ
いて配慮したものであるが、当該方法におけるデータの
受信側は、伝送誤りのデータを検出するだけの手段であ
って、自ら受信データの伝送誤りを訂正して元の送信デ
ータ列を再現するものではない(単に、送信側に対し
て、伝送誤りがなくなるまで同じデータの再送信を要求
するだけである)。
【0012】一方、モデム通信方法では、上述したとお
り、電話回線経由でのデータ通信において比較的高速な
通信が可能となるが、通信を開始する前に数十秒間程度
のモデム接続時間が必要となる。このため、モデム通信
方法を用いて比較的少量のデータの送受信を行う場合に
は、却って伝送効率が悪くなるという問題があった。
【0013】それ故、本発明の目的は、DTMF信号を
用いたデータ通信において、音声信号のミュート処理に
起因する伝送誤りに対応した比較的簡単で、かつ、伝送
効率の面でも優れたデータ通信システムを提供し、さら
に、DTMF通信方法とモデム通信方法との双方を選択
的に用いることにより、モデム接続時間から生じるデー
タ全体としての伝送効率の低下を改善したデータ通信方
法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、送信側と受信側とが通信回線により接続されて
おり、音声帯域周波数信号を用いて送受信間のデータ通
信を行うデータ通信システムであって、送信側は、送信
データ列を同じ値が連続しない符号の並びからなる符号
列に符号化する符号化手段と、符号列をDTMF信号列
に変換し、当該DTMF信号列を通信回線に送出するD
TMF信号発生手段とを備え、受信側は、通信回線に送
出されたDTMF信号列を受信し、当該DTMF信号列
を符号列に変換するDTMF信号受信手段と、DTMF
信号受信手段から符号列を入力して復号化すると共に、
当該符号列を構成する符号のうち、直前に受けた符号と
異なる値の符号だけをもとに送信データ列を再現する復
号化手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】上記のように、第1の発明は、DTMF信
号を用いてデータ通信を行う際、送信側で同じ値の符号
が連続しない符号の並び(符号列)を作成して順次送信
する。これにより、受信側は、同じ値の符号を連続して
受信した場合に、伝送誤りが発生したものと判断するこ
とができる。従って、受信側は、この連続して受信した
同じ値の符号を無視し、直前に受信したものと異なる値
の符号だけをもとに送信されたデータ列を再現すること
で、音声信号のミュート処理に起因する伝送誤りに影響
されず、正しいデータ列を再現することができる。
【0016】第2の発明は、送信側と受信側とが通信回
線により接続されており、音声帯域周波数信号を用いて
送受信間のデータ通信を行うデータ通信システムであっ
て、送信側は、送信データ列をDTMF信号列に変換
し、当該DTMF信号列を通信回線に送出するDTMF
信号符号化手段と、送信データ列をモデムを用いて音声
帯域周波数信号に変換し、当該音声帯域周波数信号を通
信回線に送出するモデム送信手段と、DTMF信号符号
化手段を用いて送信データ列を送信する低速送信モード
と、モデム送信手段を用いて送信データ列を送信する高
速送信モードとを切換える送信モード切換手段とを備
え、受信側は、通信回線に送出されたDTMF信号列を
受信し、当該DTMF信号列から送信データ列を再現す
るDTMF信号復号化手段と、通信回線に送出された音
声帯域周波数信号をモデムを用いて受信し、当該音声帯
域周波数信号から送信データ列を再現するモデム受信手
段と、DTMF信号復号化手段を用いて送信データ列を
受信する低速受信モードと、モデム受信手段を用いて送
信データ列を受信する高速受信モードとを切換える受信
モード切換手段とを備え、予め定めた条件に従い、低速
送信モードおよび低速受信モードで構成される低速通信
方法から、高速送信モードおよび高速受信モードで構成
される高速通信方法に切換えることを特徴とする。
【0017】上記のように、第2の発明は、送信側にお
いて、DTMF信号を用いる低速送信方法およびモデム
を用いる高速送信方法の2通り送信方法を有しており、
さらに、これら2通りの送信方法を切換える手段を備え
ている。また、同様に受信側においても、DTMF信号
を用いる低速受信方法およびモデムを用いる高速受信方
法の2通り受信方法を有しており、さらに、これら2通
りの受信方法を切換える手段を備えている。これによ
り、第2の発明は、送信するデータの内容や接続先に応
じてデータの通信方法を切換えることができ、データの
伝送効率を向上させることができる。
【0018】第3の発明は、第1の発明において、送信
側は、送信データ列をモデムを用いて音声帯域周波数信
号に変換し、当該音声帯域周波数信号を通信回線に送出
するモデム送信手段と、DTMF信号符号化手段を用い
て送信データ列を送信する低速送信モードと、モデム送
信手段を用いて送信データ列を送信する高速送信モード
とを切換える送信モード切換手段とをさらに備え、受信
側は、通信回線に送出された音声帯域周波数信号をモデ
ムを用いて受信し、当該音声帯域周波数信号から送信デ
ータ列を再現するモデム受信手段と、DTMF信号復号
化手段を用いて送信データ列を受信する低速受信モード
と、モデム受信手段を用いて送信データ列を受信する高
速受信モードとを切換える受信モード切換手段とをさら
に備え、予め定めた条件に従い、低速送信モードおよび
低速受信モードで構成される低速通信方法から、高速送
信モードおよび高速受信モードで構成される高速通信方
法に切換えることを特徴とする。
【0019】上記のように、第3の発明は、第1の発明
における送信側および受信側に、それぞれ第2の発明に
おける2通りのデータの通信方法、およびこれらの切換
手段を備えたものである。これにより、第3の発明は、
DTMF信号を用いた低速通信方法において音声信号の
ミュート処理に起因する伝送誤りに対応すると共に、必
要に応じて高速通信方法に切換えることにより、データ
の伝送効率を向上させることができる。
【0020】第4の発明は、第2および第3の発明にお
ける送信側は、予め定められた条件に従い、任意の特定
パターンデータ列を送信した後、送信モードを低速送信
モードから高速送信モードに切換え、受信側は、特定パ
ターンデータ列を受信した場合に、受信モードを低速受
信モードから高速受信モードに切換えることを特徴とす
る。
【0021】上記のように、第4の発明は、第2および
第3の発明において、送信側で通信方法の切換えを指示
する特定パターンデータ列を送信する。これにより、受
信側は、この特定パターンデータ列を受信することで、
送信側の送信方法に対応した受信方法に自動的に切換え
ることができる。
【0022】第5の発明は、第4の発明における送信側
が、データ通信を開始する前に送信データ列の長さを計
測し、当該送信データ列の長さが予め定められた長さを
超える場合に、送信モードを低速送信モードから高速送
信モードに切換えることを特徴とする。
【0023】上記のように、第5の発明は、第4の発明
における送信側において送信するデータの量を計測し、
少量のデータを送信する場合には、通信速度は遅いが接
続処理の時間が短いDTMF信号を用いた通信方法を使
用し、多量のデータを送信する場合には、接続処理の時
間は長いが通信速度の速いモデムを用いた通信方法を使
用する。これにより、第5の発明は、少量のデータを送
信する際のモデム接続時間による伝送効率の低下を回避
することができる。
【0024】第6の発明は、第4の発明における送信側
が、送信データ列の単位時間当たりのデータ量を計測
し、当該データ量が予め定められた量を超えた場合に、
送信モードを低速送信モードから高速送信モードに切換
えることを特徴とする。
【0025】上記のように、第6の発明は、第4の発明
における送信側において単位時間当たりの送信データの
量を計測し、送信データの量が少ない場合には、通信速
度は遅いが接続処理の時間が短いDTMF信号を用いた
通信方法を使用し、送信データの量が多くなった場合に
は、接続処理の時間は長いが通信速度の速いモデムを用
いた通信方法に切換える。これにより、第6の発明は、
予め送信するデータの量が判明していない場合にも、モ
デム接続時間による伝送効率の低下を回避しつつ、送信
データの量に応じた適切な方法で通信を行うことができ
る。
【0026】第7の発明は、第4の発明における送信側
が、送信データ列の単位時間当たりのデータ量を計測
し、一定時間以上に渡ってデータの送信が行われなかっ
た場合に、送信モードを低速送信モードから高速送信モ
ードに切換えることことを特徴とする。
【0027】上記のように、第7の発明は、第4の発明
における送信側において単位時間当たりの送信データの
量を計測し、データの送信が行われていないときを見計
らってモデムの接続処理を行う。これにより、第6の発
明は、モデム接続時間による伝送効率の低下を回避する
ことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図7を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るデータ通信システムに用いる通信端末の構成を示す
ブロック図である。図1(a)は、送信側の通信端末
(以下、送信端末と略す)10の構成を示すブロック図
であり、図1(b)は、受信側の通信端末(以下、受信
端末と略す)11の構成を示すブロック図である。
【0029】まず、本発明の第1の実施形態に係るデー
タ通信システムに用いる送信端末10について説明す
る。図1(a)において、送信端末10は、符号化部1
01と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)104
と、DTMF信号発生部105とを備える。また、符号
化部101は、レジスタ102と、B/H変換部103
とを含む。具体的には、符号化部101は、CPU(中
央演算処理装置)等で構成され、当該CPUが行う制御
に関するプログラムデータは、図示はしないがROM
(リード・オンリィ・メモリ)等に格納されている。
【0030】RAM104には、受信端末11へ送信す
べきデータ(以下、送信データと略す)が格納されてい
る。なお、以下の説明において、複数のデータの並びを
データ列と表現する。レジスタ102は、予め定められ
た方法でRAM104に格納されている送信データ列の
一部分のデータを一時的にセット(すなわち、記憶)す
ると共に、当該一部分のデータを2進コードで符号化す
る。B/H変換部103は、レジスタ102にセットさ
れている2進コードの符号を受け、「0」〜「F」の1
6進コードの符号に変換してDTMF信号発生部105
へ出力する。DTMF信号発生部105は、B/H変換
部103から受けた16進コードの符号をDTMF信号
に変換し、通信回線を介して受信端末11側へ出力す
る。
【0031】上記送信端末10において処理されるステ
ップを、図2を用いて詳細に説明する。図2は、送信端
末10における符号化部101にて行われる処理のフロ
ーチャートの一例を示す図である。
【0032】前提として、レジスタ102は、4ビット
のレジスタである。図2において、最初に、レジスタ1
02に「0(H)」をセットして初期化する(ステップ
S201)。なお、データの後の(H)は、そのデータ
が16進コードであることを示している。次に、RAM
104内の所定の領域に存在する送信データ列から先頭
の3ビットのデータ内容を読出して、レジスタ102の
下位3ビットにセットする(ステップS202)。な
お、以下の説明において、最下位ビットを‘ビット1’
と表現し、位が上がればそれに従い‘ビット2’、‘ビ
ット3’…と表現することとする。従って、上述の下位
3ビットとは、‘ビット1’、‘ビット2’および‘ビ
ット3’を示すこととなる。そして、レジスタ102に
セットした3ビットに最上位ビットの‘ビット4’を加
えた4ビットを符号として、(B/H変換部103を介
して)DTMF信号発生部105に出力する(ステップ
S203)。ここで、ステップS202においてレジス
タ102にセットしたデータが、送信する最後のデータ
であるか否か(すなわち、送信データ列の終端であるか
否か)を判断する(ステップS204)。レジスタ10
2にセットしたデータが送信する最後のデータである場
合には、今行った処理をもって送信処理を終了する。し
かし、未送信のデータがまだ存在する場合には、レジス
タ102の‘ビット4’の値を反転させ(この場合は、
ステップS201において初期値「0」が入力されてい
るため、「0」から「1」への反転となる)、次の送信
データを処理すべく、再びステップS202に移行する
(ステップS205)。以上の処理を送信データ列の終
端まで繰返して行う。
【0033】次に、本発明の第1の実施形態に係るデー
タ通信システムに用いる受信端末11について説明す
る。図1(b)において、受信端末11は、復号化部1
11と、RAM114と、DTMF信号受信部115と
を備える。また、復号化部111は、Aレジスタ112
aと、Bレジスタ112bと、H/B変換部113とを
含む。具体的には、復号化部111は、CPU等で構成
され、当該CPUが行う制御に関するプログラムデータ
は、図示はしないがROM等に格納されている。
【0034】RAM114には、受信端末11が受信し
たデータが格納される。DTMF信号受信部115は、
通信回線から受信したDTMF信号を16進コードの符
号化データに変換した後、H/B変換部113へ出力す
る。H/B変換部113は、DTMF信号受信部115
から16進コードの符号を受け、4ビットの2進コード
の符号に変換してBレジスタ112bへ出力する。Bレ
ジスタ112bは、H/B変換部113から受けた2進
コードの符号を一時的にセットする。Aレジスタ112
aには、予め定められた任意のビット値がセットされ
る。
【0035】上記受信端末11において処理されるステ
ップを、図3を用いて詳細に説明する。図3は、受信端
末11における復号化部111にて行われる処理のフロ
ーチャートの一例を示す図である。
【0036】前提として、Aレジスタ112aおよびB
レジスタ112bは、4ビットのレジスタである。図3
において、最初に、Aレジスタ112aに「8(H)」
をセットして初期化する(ステップS301)。これは
Aレジスタ112aの‘ビット4’を「1」にするため
の処理である。この初期化の後、DTMF信号受信部1
15からの割込みがあるのを待つ(ステップS30
2)。ここで、DTMF信号受信部115からの割込み
とは、送信端末10からDTMF信号受信部115へ送
信があったことを復号化部111に伝えるものである。
復号化部111に対し、DTMF信号受信部115から
の割込みがあった場合は、DTMF信号受信部115か
ら出力される符号を(H/B変換部113を介して2進
コードの符号に変換した後)Bレジスタ112bにセッ
トする(ステップS303)。そして、Aレジスタ11
2aの‘ビット4’の値とBレジスタ112bの‘ビッ
ト4’の値を比較する(ステップS304)。ここで、
上記双方の‘ビット4’の値が等しい場合は、伝送誤り
が発生しているものと判断し、Bレジスタ112bにセ
ットした符号を無視してステップS302に戻る。これ
に対し、上記双方の‘ビット4’の値が異なる場合は、
伝送誤りが発生していない符号であると判断し、Bレジ
スタ112bの下位3ビットの内容をRAM114内の
所定の領域に書込む(ステップS305)。その後、今
RAM114に書込んだデータが受信する最後のデータ
であるか否か(すなわち、送信データ列の終端であるか
否か)を判断する(ステップS306)。ここで、RA
M114に書込んだデータが受信する最後のデータであ
る場合には、今行った処理をもって受信処理を終了す
る。しかし、受信するデータがまだ存在する場合には、
Aレジスタ112aの‘ビット4’の値を反転させ(こ
の場合は、ステップS301において初期値「1」が入
力されているため、「1」から「0」への反転とな
る)、次の受信データを処理すべく、再びステップS3
02に移行する(ステップS307)。以上の処理を受
信したデータ列の終端まで繰返して行う。なお、受信デ
ータの終端の判定は、例えば、一定時間以上DTMF信
号受信部115からの割込みが発生しなかったこと等を
条件として行えばよい。
【0037】以下、第1の実施形態に係るデータ通信シ
ステムについて、図4を用いて具体的に説明する。図4
は、連続した「00(H)」、「44(H)」、「54
(H)」、「4d(H)」および「46(H)」という
データを送受信する場合の各ブロックにおける信号の状
態を示す図である。
【0038】前提として、連続した「00(H)」、
「44(H)」、「54(H)」、「4d(H)」およ
び「46(H)」というデータ列(図4(a))は、連
続した2進コードのデータ列として処理される(図4
(a)′)。まず、送信端末10においては、符号化部
101が、レジスタ102に「0(H)」をセットして
初期化する(図4(c)の先頭データ)。次に、2進コ
ードの送信データ列から先頭の3ビット「000
(B)」をレジスタ102の下位3ビットにセットする
(図4(b))。なお、データの後の(B)は、そのデ
ータが2進コードのデータであることを示している。上
記処理により、レジスタ102には、4ビット「000
0(B)」の符号が作成される(図4(d))。B/H
変換部103は、この「0000(B)」をレジスタ1
02から読出して「0(H)」に変換した後、DTMF
信号発生部105へ出力する(図4(e))。そして、
DTMF信号発生部105は、B/H変換部103から
受けた「0(H)」を対応する電話キー「0」のDTM
F信号に変換し、当該DTMF信号を電話回線により送
信する(図4(f))。なお、16進コードと電話キー
との対応については、上述した第1の文献の明細書にお
いて詳述されているので、ここでの説明は省略する。
【0039】続いて、残りの送信データ列から先頭の3
ビット「000(B)」をレジスタ102の下位3ビッ
トにセットすると共に(図4(b))、レジスタ102
の‘ビット4’の値を「0」から「1」に反転させる
(図4(c))。上記処理により、レジスタ102に
は、4ビット「1000(B)」の符号が作成される
(図4(d))。B/H変換部103は、この「100
0(B)」をレジスタ102から読出して「8(H)」
に変換した後、DTMF信号発生部105へ出力する
(図4(e))。DTMF信号発生部105は、B/H
変換部103から受けた符号化データ「8(H)」を電
話キー「8」のDTMF信号に変換し、当該DTMF信
号を電話回線により送信する(図4(f))。
【0040】さらに続いて、残りの送信データ列から先
頭の3ビット「000(B)」をレジスタ102の下位
3ビットにセットすると共に(図4(b))、レジスタ
102の‘ビット4’の値を「1」から「0」に再び反
転させる(図4(c))。上記処理により、レジスタ1
02には、4ビット「0000(B)」の符号が作成さ
れる(図4(d))。B/H変換部103は、この「0
000(B)」をレジスタ102から読出して「0
(H)」に変換した後、DTMF信号発生部105へ出
力する(図4(e))。DTMF信号発生部105は、
B/H変換部103から受けた符号化データ「0
(H)」を電話キー「0」のDTMF信号に変換し、当
該DTMF信号を電話回線により送信する(図4
(f))。以下、同様の処理をすべてのデータの送信が
完了するまで繰返す。
【0041】なお、送信データの終端が、3ビット分丁
度で終わらなかった場合、すなわち、図4(a)′で示
すように最後に送信するデータが「0(B)」の1つと
なった場合には、任意のビット値をデータの空白部分
(図4(b)の最終データにおけるxxの部分である)
に割当てる。なお、この割当てるビット値は、後述する
理由によりどのようなビット値でもよく、また、受信端
末11側が当該ビット値がいかなる値かを認識しておく
必要もない。
【0042】一方、受信端末11においては、まず、復
号化部111が、Aレジスタ112aに「8(H)」を
セットして初期化する。その後、DTMF信号受信部1
15が、電話キー「0」のDTMF信号を受信すると
(図4(g))、当該DTMF信号を「0(H)」に変
換してH/B変換部113に出力する(図4(h))。
H/B変換部113は、DTMF信号受信部115から
受けた「0(H)」を「0000(B)」に変換し、B
レジスタ112bへセットする(図4(i))。Bレジ
スタ112bへのセットが終わると、復号化部111
は、Aレジスタ112aの‘ビット4’の値とBレジス
タ112bの‘ビット4’の値とを比較する。この場合
においては、Aレジスタ112aの‘ビット4’の値は
「1」であり(図4(j))、Bレジスタ112bの
‘ビット4’の値は「0」である。上記比較の結果、双
方の‘ビット4’の値が異なっているため、復号化部1
11は、伝送誤りは発生していないと判断する。そし
て、復号化部111は、Bレジスタ112bにセットさ
れている符号の下位3ビット「000(B)」をRAM
114内の所定の領域に書込む(図4(k))。このデ
ータ「000(B)」の書込みが終わると、復号化部1
11は、Aレジスタ112aの‘ビット4’の値を
「0」から「1」に反転させる(図4(j))。
【0043】続いてDTMF信号受信部115が、電話
キー「8」のDTMF信号を受信すると(図4
(g))、当該DTMF信号を「8(H)」に変換して
H/B変換部113に出力する(図4(h))。H/B
変換部113は、DTMF信号受信部115から受けた
「8(H)」を「1000(B)」へ変換し、Bレジス
タ112bにセットする(図4(i))。Bレジスタ1
12bへのセットが終われば、符号化部101は、Aレ
ジスタ112aの‘ビット4’の値とBレジスタ112
bの‘ビット4’の値とを比較する。この場合において
は、上述の反転処理によりAレジスタ112aの‘ビッ
ト4’の値は「0」となっており(図4(j))、ま
た、Bレジスタ112bの‘ビット4’の値は「1」で
ある。上記比較の結果、双方の‘ビット4’の値が異な
っているため、復号化部111は、伝送誤りは発生して
いないと判断する。そして、復号化部111は、Bレジ
スタ112bにセットされている符号の下位3ビット
「000(B)」をRAM114内の所定の領域に書込
む(図4(k))。このデータ「000(B)」の書込
みが終わると、復号化部111は、Aレジスタ112a
の‘ビット4’の値を「0」から「1」に再び反転させ
る(図4(j))。
【0044】上記受信処理を繰返し行い、RAM114
内に書込まれた2進コードのデータ列(図4(k))か
ら、元の送信データ列である16進コードのデータ列を
得る(図4(l))。なお、上述した最終の送信データ
におけるxxの部分は、当該最終の送信データをRAM
114に書込んで「46(H)」(図4(l)の最終デ
ータ)を得た時点で不必要となるので、データから破棄
される。従って、上述したように、このxxの部分は、
任意のビット値で構わないのである。
【0045】以上、伝送誤りの発生がない正常なデータ
の場合の送受信処理について説明した。ここからは、伝
送誤りが発生した場合の処理について説明する。
【0046】伝送誤りとは、DTMF信号の途中におい
てミュート処理が行われ、DTMF信号受信部115
が、同一のDTMF信号を連続して受信した場合をい
う。図4においては、受信DTMF信号列の5番目の受
信データで示したような場合である。この電話キー
「2」の受信DTMF信号は、ミュート区間で区切られ
た結果、2つの電話キー「2」の受信DTMF信号とな
る。
【0047】DTMF信号受信部115は、上記2つの
電話キー「2」の受信DTMF信号の1つ目を通常どお
り符号として受信し、「2(H)」に変換してH/B変
換部113へ出力する(図4(h))。そして、H/B
変換部113は、受けた「2(H)」を「0010
(B)」へ変換し、Bレジスタ112bにセットする
(図4(i))。ここで、復号化部111は、上述のよ
うにAレジスタ112aの‘ビット4’の値とBレジス
タ112bの‘ビット4’の値とを比較する。この時点
では、Aレジスタ112aの‘ビット4’の値は「1」
であり、Bレジスタ112bの‘ビット4’の値は
「0」である。従って、双方の値が異なるので、復号化
部111は、伝送誤りがないものとして、Bレジスタ1
12bにセットされている符号の下位3ビット「010
(B)」をRAM114内の所定の領域に書込む(図4
(k))。そして、このデータ「010(B)」の書込
みが終わると、復号化部111は、Aレジスタ112a
の‘ビット4’の値を「1」から「0」に反転させる
(図4(j))。
【0048】引き続き、DTMF信号受信部115は、
2つ目の電話キー「2」の受信DTMF信号を通常どお
り受信し、Bレジスタ112bに「0010(B)」と
してセットする(図4(i))。そして、復号化部11
1は、Aレジスタ112aの‘ビット4’の値とBレジ
スタ112bの‘ビット4’の値とを比較するのである
が、上記1つ目のデータをRAM114内に書込んだ時
点でAレジスタ112aの‘ビット4’の値を「0」に
反転している。このため、Aレジスタ112aの‘ビッ
ト4’の値とBレジスタ112bの‘ビット4’の値と
が等しくなる。これにより、復号化部111は、伝送誤
りが発生したと判断し、2つ目の符号を無視する。従っ
て、この2つ目の符号は、RAM114に書込まれな
い。また、復号化部111は、Aレジスタ112aの
‘ビット4’の値の反転も行わない(図4(j))。よ
って、‘ビット4’の値に「1」を有しているこの次に
来るべき正しい順序の符号は、通常どおり処理される。
【0049】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係るデータ通信システムは、送信端末10において、送
信データ列を、分割した3ビットのデータと伝送誤り識
別用の1ビットとを加えた4ビットのデータを1単位と
した符号列に変換する。このとき、同じ符号が連続しな
いように、識別用の1ビットを「0」と「1」とに交互
に反転させる。これに対し、受信端末11においては、
送信されてくる符号の伝送誤り識別用の1ビットを識別
するために、同様に交互にビット値が変化する値と当該
伝送誤り識別用の1ビットとを比較する。そして、この
結果により、伝送誤りで受信した符号は無視し、正しい
順序で受信した符号のみを判断する。これにより、本発
明の第1の実施形態に係るデータ通信システムは、DT
MF信号に伝送誤りが発生しても、常に送信端末10が
送信した正しいデータ列を受信端末11で再現すること
ができる。
【0050】なお、本発明の第1の実施形態に係るデー
タ通信システムでは、送信端末10において、送信デー
タ列を同じ符号が連続しない符号列に変換するために、
符号の出力ごとに値を反転させた識別用の1ビットを、
送信データ列を分割した3ビットに加えて4ビットとす
る符号化方法を用いたが、送信データ列を同じ値の符号
が連続しない符号列に変換する符号化方法であれば、こ
の他の符号化方法を用いることも可能である。
【0051】また、本発明の第1の実施形態に係るデー
タ通信システムにおいて、レジスタ102、Aレジスタ
112aおよびBレジスタ112bは、4ビットのレジ
スタであるとした。しかし、これらレジスタは、4ビッ
トのものに限定されるものではなく、4ビット以上のレ
ジスタ、例えば、8ビットのレジスタの場合は、その下
位4ビットのみを使用するという制御にすることで、本
発明の第1の実施形態に係るデータ通信システムに用い
ることができる。
【0052】さらに、本発明の第1の実施形態に係るデ
ータ通信システムにおいて、レジスタ102の初期化を
値「0(H)」で、Aレジスタ112aの初期化を値
「8(H)」で行い、さらに、復号化部111では、A
レジスタ112aの‘ビット4’の値とBレジスタ11
2bの‘ビット4’の値とが等しい場合に伝送誤りが発
生していると判断させた。しかし、本発明の第1の実施
形態に係るデータ通信システムは、上記値および判断に
限定されるものではなく、送信端末10の符号化部10
1と受信端末11の復号化部111との処理の整合が図
られていれば、他の値および判断の方法であっても構わ
ない。
【0053】(第2の実施形態)上記従来の技術におい
て説明したとおり、モデム通信方法は、通信自体は高速
であるがモデムの接続に時間を要する。一方、DTMF
通信方法は、すぐに通信状態に移行するが通信自体の速
度は速くはない。このことから、例えば、モデムの接続
時間内にすべての送信が終わる程度の送信データ量が少
ない場合などは、DTMF通信方法がよく、逆にモデム
の接続時間を考慮しても高速通信を行った方がよい程の
大量のデータである場合は、モデム通信方法がよいとい
える。
【0054】本発明の第2の実施形態に係るデータ通信
システムは、上記内容を考慮して発明したものであり、
データの通信方法を、未送信のデータサイズや単位時間
当たりの送信データ量やデータの送受信状態など基づい
て、自動的にDTMF信号を用いた低速通信モード(以
下、DTMF通信モードと称する)とモデム信号を用い
た高速通信モード(以下、モデム通信モードと称する)
との切換えを行うものである。
【0055】図5は、本発明の第2の実施形態に係るデ
ータ通信システムに用いられる通信端末の構成を示すブ
ロック図である。図5(a)は、送信端末50の構成を
示すブロック図であり、図5(b)は、受信端末51の
構成を示すブロック図である。
【0056】まず、本発明の第2の実施形態に係るデー
タ通信システムに用いる送信端末50について説明す
る。図5(a)において、送信端末50は、符号化部1
01と、RAM104と、DTMF信号発生部105
と、モデム501と、送信モード切換部502とを備え
る。また、符号化部101は、レジスタ102と、B/
H変換部103とを含む。なお、本発明の第2の実施形
態に係るデータ通信システムに用いる送信端末50は、
本発明の第1の実施形態に係るデータ通信システムに用
いる送信端末10の構成に、新たにモデム501および
送信モード切換部502を備えたものである。従って、
モデム501および送信モード切換部502以外の他の
構成部分については、上述した本発明の第1の実施形態
に係るデータ通信システムと同様であり、以下同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0057】図6は、送信モード切換部502において
行われる通信モード切換処理のフローチャートの一例を
示す図である。以下、図6を参照して、通信モード切換
処理の説明を行う。
【0058】データを送信するに際し、RAM104に
格納されている送信データのサイズが、予め定めた基準
サイズを超えているかどうかを判定する(ステップS6
01)。ここで、上記判定の結果、送信データのサイズ
が予め定めた基準サイズを超えていない場合は、DTM
F通信モードで適していると判断し、通信モードをDT
MF通信モードに設定し、送信データの送信処理を行う
(ステップS602)。1つのデータの送信処理が終わ
ると、送信するデータが終了したか否か(すなわち、送
信データ列の終端であるか否か)を判定する(ステップ
S603)。ここで、送信するデータが終了した場合に
は、今行った処理をもって送信処理を終了する。これに
対し、送信すべきデータがまだ存在する場合には、再び
ステップS601に戻り、通信モードの切換えの判定処
理を行う。一方、上記判定の結果、送信データのサイズ
が予め定めた基準サイズを超えている場合は、DTMF
通信モードは適していないと判断し、通信モードをモデ
ム通信モードに変更する(ステップS601)。ここ
で、送信モード切換部502は、通信モードを切換えを
要求する予め定められた特定パターンのデータ列をDT
MF信号によりまず受信端末51側に送信し(ステップ
S604)、送信端末50側と受信端末51側とのモデ
ムの接続処理を行う(ステップS605)。そして、モ
デムの接続後、モデム通信モードにて送信データの送信
処理を行う(ステップS606)。このモデム通信モー
ドによる送信データの送信処理は、送信データが終わる
まで繰返される(ステップS607)。
【0059】なお、ステップS601の判定において、
判定の条件を「送信データのサイズが、予め定めた基準
サイズを超えているかどうか」としたが、この条件以外
に、「単位時間当たりの送信データの量が、予め定めた
基準の量を超えたかどうか」または「一定時間以上にわ
ってデータの送受信が行われなかった」等、DTMF通
信モードからモデム通信モードに切換える方が結果的に
通信効率がよくなる場合を、判断の条件とすることが可
能である。
【0060】次に、本発明の第2の実施形態に係るデー
タ通信システムに用いる受信端末51について説明す
る。図5(b)において、受信端末51は、復号化部1
11と、RAM114と、DTMF信号発生部115
と、モデム511と、受信モード切換部512とを備え
る。また、復号化部111は、Aレジスタ112aと、
Bレジスタ112bと、H/B変換部113とを含む。
なお、本発明の第2の実施形態に係るデータ通信システ
ムに用いる受信端末51は、本発明の第1の実施形態に
係るデータ通信システムに用いる受信端末11の構成
に、新たにモデム511および受信モード切換部512
を備えたものである。従って、モデム511および受信
モード切換部512以外の他の構成部分については、上
述した本発明の第1の実施形態に係るデータ通信システ
ムと同様であり、以下同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0061】図7は、受信モード切換部512において
行われる通信モード切換処理のフローチャートの一例を
示す図である。以下、図7を参照して、通信モード切換
処理の説明を行う。
【0062】通信開始直後は、DTMF通信モードで受
信データの処理を行う(ステップS701)。受信デー
タを受信すると、当該受信データが、DTMF通信モー
ドからモデム通信モードへの切換えを要求する特定パタ
ーンのデータ列かどうかを判定する(ステップS70
2)。ここで、受信データが上記通信モードの切換えを
要求する特定パターンのデータ列ではない場合は、上述
したとおり、当該受信データを復号化部111での処理
を介して、RAM114に格納する。そして、1つのデ
ータの受信処理が終わると、受信すべきデータが終了し
たか否か(すなわち、受信データ列の終端であるか否
か)を判定する(ステップS704)。ここで、受信す
べきデータが終了した場合には、今行った処理をもって
受信処理を終了する。これに対し、受信すべきデータが
まだ存在する場合には、再びステップS701に戻り、
DTMF通信モードのまま次の受信データの処理に移る
(ステップS704)。一方、受信データが上記通信モ
ードの切換えを要求する特定パターンのデータ列である
場合は、当該受信したデータ列は破棄すると共に(当該
受信データは、単に通信モードの切換を指示する信号で
あり、再現すべきデータではないからである)、受信端
末51側と送信端末50側とのモデムの接続処理を行う
(ステップS705)。モデムの接続後は、モデム通信
モードでの受信データの処理を行い(ステップS70
6)、当該受信データをRAM114に格納する(ステ
ップS707)。このモデム通信モードによる受信デー
タの受信処理は、受信データが終わるまで繰返される
(ステップS708)。
【0063】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係るデータ通信システムは、適切な通信モードへの切換
え条件を設定し、当該条件に従ってDTMF通信モード
とモデム通信モードとを使い分けることにより、伝送効
率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ通信シス
テムに用いる送受信端末の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】符号化部が行う処理のフローチャートの一例を
示す図である。
【図3】復号化部が行う処理のフローチャートの一例を
示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るデータ通信シス
テムによる具体的なデータの流れおよびタイミングを示
す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るデータ通信シス
テムに用いる送受信端末の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】送信モード切換部が行う処理のフローチャート
の一例を示す図である。
【図7】受信モード切換部が行う処理のフローチャート
の一例を示す図である。
【符号の説明】
10、50…送信端末 11、51…受信端末 101…符号化部 102、112a、112b…レジスタ 103…B/H変換部 104、114…RAM 105…DTMF信号発生部 111…復号化部 113…H/B変換部 115…DTMF信号受信部 501、511…モデム 502…送信モード切換部 512…受信モード切換部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側と受信側とが通信回線により接続
    されており、音声帯域周波数信号を用いて送受信間のデ
    ータ通信を行うデータ通信システムであって、 前記送信側は、 送信データ列を同じ値が連続しない符号の並びからなる
    符号列に符号化する符号化手段と、 前記符号列をDTMF信号列に変換し、当該DTMF信
    号列を前記通信回線に送出するDTMF信号発生手段と
    を備え、 前記受信側は、 前記通信回線に送出された前記DTMF信号列を受信
    し、当該DTMF信号列を前記符号列に変換するDTM
    F信号受信手段と、 前記DTMF信号受信手段から前記符号列を入力して復
    号化すると共に、当該符号列を構成する前記符号のう
    ち、直前に受けた符号と異なる値の符号だけをもとに前
    記送信データ列を再現する復号化手段とを備えたことを
    特徴とする、データ通信システム。
  2. 【請求項2】 送信側と受信側とが通信回線により接続
    されており、音声帯域周波数信号を用いて送受信間のデ
    ータ通信を行うデータ通信システムであって、 前記送信側は、 送信データ列をDTMF信号列に変換し、当該DTMF
    信号列を前記通信回線に送出するDTMF信号符号化手
    段と、 前記送信データ列をモデムを用いて前記音声帯域周波数
    信号に変換し、当該音声帯域周波数信号を前記通信回線
    に送出するモデム送信手段と、 前記DTMF信号符号化手段を用いて前記送信データ列
    を送信する低速送信モードと、前記モデム送信手段を用
    いて前記送信データ列を送信する高速送信モードとを切
    換える送信モード切換手段とを備え、 前記受信側は、 前記通信回線に送出された前記DTMF信号列を受信
    し、当該DTMF信号列から前記送信データ列を再現す
    るDTMF信号復号化手段と、 前記通信回線に送出された前記音声帯域周波数信号をモ
    デムを用いて受信し、当該音声帯域周波数信号から前記
    送信データ列を再現するモデム受信手段と、 前記DTMF信号復号化手段を用いて前記送信データ列
    を受信する低速受信モードと、前記モデム受信手段を用
    いて前記送信データ列を受信する高速受信モードとを切
    換える受信モード切換手段とを備え、 予め定めた条件に従い、前記低速送信モードおよび前記
    低速受信モードで構成される低速通信方法から、前記高
    速送信モードおよび前記高速受信モードで構成される高
    速通信方法に切換えることを特徴とする、データ通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記送信側は、 前記送信データ列をモデムを用いて前記音声帯域周波数
    信号に変換し、当該音声帯域周波数信号を前記通信回線
    に送出するモデム送信手段と、 前記DTMF信号符号化手段を用いて前記送信データ列
    を送信する低速送信モードと、前記モデム送信手段を用
    いて前記送信データ列を送信する高速送信モードとを切
    換える送信モード切換手段とをさらに備え、 前記受信側は、 前記通信回線に送出された前記音声帯域周波数信号をモ
    デムを用いて受信し、当該音声帯域周波数信号から前記
    送信データ列を再現するモデム受信手段と、 前記DTMF信号復号化手段を用いて前記送信データ列
    を受信する低速受信モードと、前記モデム受信手段を用
    いて前記送信データ列を受信する高速受信モードとを切
    換える受信モード切換手段とをさらに備え、 予め定めた条件に従い、前記低速送信モードおよび前記
    低速受信モードで構成される低速通信方法から、前記高
    速送信モードおよび前記高速受信モードで構成される高
    速通信方法に切換えることを特徴とする、請求項1に記
    載のデータ通信システム。
  4. 【請求項4】 前記送信側は、前記予め定められた条件
    に従い、任意の特定パターンデータ列を送信した後、送
    信モードを前記低速送信モードから前記高速送信モード
    に切換え、 前記受信側は、前記特定パターンデータ列を受信した場
    合に、受信モードを前記低速受信モードから前記高速受
    信モードに切換えることを特徴とする、請求項2または
    3に記載のデータ通信システム。
  5. 【請求項5】 前記送信側は、データ通信を開始する前
    に前記送信データ列の長さを計測し、当該送信データ列
    の長さが予め定められた長さを超える場合に、送信モー
    ドを前記低速送信モードから前記高速送信モードに切換
    えることを特徴とする、請求項4に記載のデータ通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記送信側は、前記送信データ列の単位
    時間当たりのデータ量を計測し、当該データ量が予め定
    められた量を超えた場合に、送信モードを前記低速送信
    モードから前記高速送信モードに切換えることを特徴と
    する、請求項4に記載のデータ通信システム。
  7. 【請求項7】 前記送信側は、前記送信データ列の単位
    時間当たりのデータ量を計測し、一定時間以上に渡って
    データの送信が行われなかった場合に、送信モードを前
    記低速送信モードから前記高速送信モードに切換えるこ
    とを特徴とする、請求項4に記載のデータ通信システ
    ム。
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