JPH1141266A - 多重通信装置 - Google Patents

多重通信装置

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JPH1141266A
JPH1141266A JP9197350A JP19735097A JPH1141266A JP H1141266 A JPH1141266 A JP H1141266A JP 9197350 A JP9197350 A JP 9197350A JP 19735097 A JP19735097 A JP 19735097A JP H1141266 A JPH1141266 A JP H1141266A
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bus
controller
switch
vehicle
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JP9197350A
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Inventor
Makoto Uda
誠 宇田
Kazuto Sugiyama
和人 杉山
Yoshihiko Mine
義彦 峰
Hiroshi Honda
洋 本田
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Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バスラインがGNDや電源に短絡した場合で
も、装置全体が通信不能となることを防止する多重通信
装置を提供する。 【解決手段】 複数のECU1をバスライン3A,3B
によりループ状に接続して各ECU相互間でデータ通信
を行なう装置であり、バスライン3Aの一端bに接続さ
れた第1のコントローラ5は、バスライン3Aの一端と
バスライン3Bの一端aとに接続された第1のリレーRL
Y-A を有し、バスライン3Bの他端cに接続された第2
のコントローラ7は、バスライン3Aの他端dとバスラ
イン3Bの他端とに接続された第2のリレーRLY-B を有
し、リレー制御部13a,13bは、バス異常検出部1
1a,11bによりバスライン3A,3Bの短絡異常が
検出されたとき、自コントローラ内のリレーをオフさせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ループ型のバスラ
インを有する1線バス式の多重通信装置に関し、バスラ
インがグランド(GND)や電源に短絡した場合におい
ても、装置全体が通信不能となることを防止する多重通
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には複数の電子制御ユニット(以
下、ECUと称する。)等の伝送制御装置が搭載されて
おり、この複数の伝送制御装置であるECUを1本のバ
スラインでループ状に接続して1線バス式の多重通信装
置を形成している。この多重通信装置の各ECUは、他
のECUからデータを受信し、自己のデータを他のEC
Uに送信することで各ECU相互間で通信が行なえる。
【0003】従来のこの種の多重通信装置を図8に示
す。図8において、通常時では、複数のECUとしての
ノード1−0〜1−5がバスライン3によりループ状に
接続され、ノード1−3とノード1−4との相互間で
は、バスライン3aを介してデータの送受信が行なわれ
る。
【0004】ここで、バスライン3上の例えば、点a,
点b間で断線が発生した場合には、ノード1−3とノー
ド1−4と間では、バスライン3aを介してデータの送
受信が行なえないが、バスライン3aを除くバスライン
3(迂回路ループ)を介してデータの送受信を行なうこ
とができる。
【0005】このように、ループ型のバスライン3で
は、バスライン3上に1カ所の断線が発生しても、デー
タ通信に全く影響を与えず、多重通信装置に関する機能
が低下しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すように、バスライン3上の位置cが短絡によりGN
Dに接地されたり、あるいは、バスライン3が図示しな
い電源等に短絡された場合には、データがGNDに流れ
込んでしまう。このため、多重通信装置全体の通信が不
能となり、その通信機能が著しく低下してしまうという
問題があった。
【0007】本発明は、バスラインがGNDや電源に短
絡した場合であっても、装置全体の通信不能を防止でき
る多重通信装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の手段を採用した。請求項1の発明は、
複数の制御装置を第1のバス及び第2のバスによりルー
プ状に接続して各制御装置相互間でデータ通信を行なう
多重通信装置において、前記第1のバスの一端と前記第
2のバスの一端とに接続された第1のスイッチ部を有す
ると共に前記第1のバスの一端に接続された第1のコン
トローラと、前記第1のバスの他端と前記第2のバスの
他端とに接続された第2のスイッチ部を有すると共に前
記第2のバスの他端に接続された第2のコントローラと
を備え、前記第1のコントローラ及び前記第2のコント
ローラは、前記第1のバス及び前記第2のバスの短絡異
常の有無を検出するバス異常検出部と、前記第1のバス
または前記第2のバスの短絡異常が検出されたとき、自
コントローラ内のスイッチ部をオフさせるスイッチ制御
部とを有することを特徴とする。
【0009】この発明によれば、第1のコントローラに
第1のスイッチ部を設けると共に、第2のコントローラ
に第2のスイッチ部を設け、第1のバスまたは第2のバ
スの短絡異常が検出されたとき、各スイッチ制御部が自
コントローラ内のスイッチ部をオフさせる。
【0010】これにより、第1のバスに接続される第1
のコントローラと、第2のバスに接続される第2のコン
トローラとが切り離されるから、第1のバスまたは第2
のバスがGNDや電源に短絡した場合であっても、短絡
異常が発生しなかった側のバスにおいて制御装置相互間
で通信を行なえ、多重通信装置全体の通信不能を防止で
きる。
【0011】請求項2の発明のように、前記各スイッチ
制御部は、前記自コントローラ内のスイッチ部をオフさ
せても通信が回復しない場合には、前記自コントローラ
に接続されているバスにおいて短絡異常が発生したとし
て前記自コントローラ内のスイッチ部のオフ状態を継続
させることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、各スイッチ制御部は、
自コントローラ内のスイッチ部をオフさせても通信が回
復しない場合には、自コントローラに接続されているバ
スにおいて短絡異常が発生したものと判断できる。
【0013】請求項3の発明のように、前記各スイッチ
制御部は、前記自コントローラ内のスイッチ部をオフさ
せた時から所定時間経過後に通信が回復した場合には、
前記自コントローラに接続されているバスの短絡異常が
解消したとして前記自コントローラ内のスイッチ部をオ
ンさせることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、各スイッチ制御部は、
自コントローラ内のスイッチ部をオフさせた時から所定
時間経過後に通信が回復した場合には、自コントローラ
に接続されているバスの短絡異常が解消したとして自コ
ントローラ内のスイッチ部をオンさせるので、複数の制
御装置を第1のバス及び第2のバスによりループ状に復
帰接続することができる。
【0015】請求項4の発明のように、前記各スイッチ
制御部は、前記自コントローラ内のスイッチ部をオフさ
せた時から所定時間内に通信が回復した場合には、前記
自コントローラに接続されているバス以外のもう一方の
バスにおいて短絡異常が発生したとして前記自コントロ
ーラ内のスイッチ部のオフ状態を継続させることを特徴
とする。
【0016】この発明によれば、各スイッチ制御部は、
自コントローラ内のスイッチ部をオフさせた時から所定
時間内に通信が回復した場合には、自コントローラに接
続されているバス以外のもう一方のバスにおいて短絡異
常が発生したものと判断できる。
【0017】請求項5の発明のように、前記第1のコン
トローラ及び第2のコントローラは、前記複数の制御装
置を前記第1のバス及び前記第2のバスによりループ状
に復帰接続するための復帰条件が成立したかどうかを判
定する復帰判定部を備え、前記各スイッチ制御部は、前
記復帰状条件が成立した場合に前記自コントローラ内の
スイッチ部をオンさせることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、複数の制御装置を第1
のバス及び第2のバスによりループ状に復帰接続するた
めの復帰条件が成立したかどうかを復帰判定部で判定
し、復帰状条件が成立した場合に、各スイッチ制御部
は、自コントローラ内のスイッチ部をオンさせるので、
複数の制御装置を第1のバス及び第2のバスによりルー
プ状に復帰接続することができる。
【0019】請求項6の発明のように、前記第1のバス
及び第1のバスに接続された前記制御装置は、車両前部
と車両後部とのいずれか一方に配置され、前記第2のバ
ス及び第2のバスに接続された前記制御装置は、車両前
部と車両後部との他方に配置され、前記各スイッチ制御
部は、前記異常が検出されたとき、自コントローラ内の
スイッチ部をオフさせることにより第1のバス及び第2
のバスにより形成される通信ループを車両前部と車両後
部とに分割することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、例えば、車両前部に異
常が発生すれば、車両後部のバスに接続された制御装置
により車両後部に配置された例えばテールランプの点消
灯を制御することができる。
【0021】請求項7の発明のように、前記第1のバス
及び第1のバスに接続された前記制御装置は、車両左部
と車両右部とのいずれか一方に配置され、前記第2のバ
ス及び第2のバスに接続された前記制御装置は、車両左
部と車両右部との他方に配置され、前記各スイッチ制御
部は、前記異常が検出されたとき、自コントローラ内の
スイッチ部をオフさせることにより第1のバス及び第2
のバスにより形成される通信ループを車両左部と車両右
部とに分割することを特徴とする。
【0022】この発明によれば、例えば、車両左部に異
常が発生すれば、車両右部のバスに接続された制御装置
により車両右部に配置された例えばランプの点消灯を制
御することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多重通信装置の実
施の形態を図面を参照して説明する。図1に本発明の多
重通信装置の実施の形態の構成ブロック図を示す。図1
に示す多重通信装置は、自動車に搭載されており、バス
としてのバスライン3Bにループ状に接続されるECU
1−B1〜1−B4、バスライン3Bに接続されるオプ
ション用のECU1−P1〜1−P4、バスライン3A
に接続されるECU1−A1、バスライン3Aにループ
状に接続されるECU1−A2〜1−A6、インパネ系
のバスライン3Aに接続される第1のコントローラ5、
ドア系のバスライン3Bに接続される第2のコントロー
ラ7を有する。
【0024】これら制御装置としてのECUは、例え
ば、図示しないが、データ送信部、データ受信部、デー
タを記憶するメモリを有する。
【0025】バスライン3Aの一端bに接続された第1
のコントローラ5は、バスライン3Aの一端bとバスラ
イン3Bの一端aとに接続された第1のスイッチ部とし
ての第1のリレー部RLY-A を有すると共に、バスライン
3Aの一端bに接続されたECU6を有する。
【0026】バスライン3Bの他端cに接続された第2
のコントローラ7は、バスライン3Aの他端dとバスラ
イン3Bの他端cとに接続された第2のスイッチ部とし
ての第2のリレー部RLY-B を有すると共に、バスライン
3Bの他端cに接続されたECU8を有する。
【0027】また、第1のコントローラ5は、バス異常
検出部11a、スイッチ制御部としてのリレー制御部1
3a、復帰判定部15aを有する。第2のコントローラ
7は、バス異常検出部11b、リレー制御部13b、復
帰判定部15bを有する。
【0028】バス異常検出部11a,11bは、バスラ
イン3A,3Bの監視を行ない、規定時間(所定時間)
内に他のECUからのデータ受信の有無によりバスライ
ン3A,3Bの短絡異常を検出する。
【0029】リレー制御部13aは、バスライン3A,
3Bの短絡異常が検出されたとき、自コントローラ内の
リレー(第1のリレーRLY-A )をオフさせ、リレー制御
部13bは、バスライン3A,3Bの短絡異常が検出さ
れたとき、自コントローラ内のリレー(第2のリレーRL
Y-B )をオフさせる。
【0030】リレー制御部13a,13bは、自コント
ローラ内のリレーをオフさせても、通信が回復しない場
合(バスライン3A,3Bの短絡異常を検出した場合)
に、自コントローラ内のリレーに接続されるバスライン
で短絡が発生したものと判断して、自コントローラ内の
リレーのオフ状態を継続させる。
【0031】リレー制御部13a,13bは、自コント
ローラ内のリレーをオフした時から規定時間以上経過後
に通信が回復した場合(バスライン3A,3Bの短絡異
常が検出されない場合)には、自コントローラ内のリレ
ーに接続されるバスラインで短絡が解消したものと判断
して、自コントローラ内のリレーをオンさせる。
【0032】リレー制御部13a,13bは、自コント
ローラ内のリレーをオフした時から規定時間内に通信が
回復した場合には、自コントローラ内のリレーに接続さ
れるバスライン以外のもう一方のバスラインで短絡が発
生したものと判断して、自コントローラ内のリレーのオ
フ状態を復帰条件が成立する時まで継続させる。
【0033】復帰判定部15a,15bは、経過時間、
自コントローラ以外のもう一方のコントローラからのデ
ータの受信、ドアやイグニッションキースイッチ等の操
作、電源リセット等の復帰条件が成立したかどうかを判
定する。リレー制御部13a,13bは、復帰状条件が
成立した場合には自コントローラ内のリレーをONさせ
る。
【0034】次に、このように構成された本発明の多重
通信装置の動作を図面を参照して詳細に説明する。図2
にバスラインがGNDや電源に短絡した場合の各コント
ローラの状態遷移図を示し、図3にバスラインの状態を
示し、図4に各コントローラの状態移行の条件を示し、
図5に各コントローラの処理のフローチャートを示す。
【0035】まず、第1のコントローラ5及び第2のコ
ントローラ7において、バス異常検出部11a,11b
は、バスライン3A,3Bの監視を行ない(ステップS
11)、バスライン3A,3Bに短絡異常があるかどう
かを判定する(ステップS13)。
【0036】このバスライン3A,3Bの監視処理にあ
っては、規定時間内にデータが受信されたかどうかが判
定される。規定時間内にデータが受信された場合には、
図4に示すように正常な送受信が可能であり、正常(O
K)として処理される。
【0037】この場合、図2に示すように、2つのリレ
ーの状態は状態1であり、第1のリレーRLY-A ,第2の
リレーRLY-B は共にONである。
【0038】この場合、ECU1−B1〜1−B4、第
1のコントローラ5、ECU1−A1〜1−A6、第2
のコントローラ7がバスライン3A,3Bにより、ルー
プ状に接続されるので、各ECU相互間でデータ通信が
行なえる。
【0039】一方、規定時間内にデータが受信されない
場合には、データの送信処理を行ない、送信エラーがあ
るかどうかが判定され、送信エラーがある場合、すなわ
ち、図4に示すように、送受信ともに不可能な状態が規
定時間以上継続する場合には、バスライン3A,3Bが
短絡異常(NG)として処理される。
【0040】すなわち、バス異常検出部11a,11b
がバスライン3A,3Bの短絡異常を検出した場合に
は、リレー制御部13aは、第1のリレーRLY-A の接点
をOFFさせ、リレー制御部13bは、第2のリレーRL
Y-B をOFFさせる(ステップS15)。これにより、
バスライン3Aに接続される第1のコントローラ5と、
バスライン3Bに接続される第2のコントローラ7とが
切り離され、図2に示す状態2に移行する。
【0041】この状態2では、第1のリレーRLY-A 及び
第2のリレーRLY-B がOFFでも短絡異常である。そし
て、リレー制御部13a,13bは、自コントローラ内
のリレーをオフさせても、通信が回復しない場合(NG
である場合)に、自コントローラ内のリレーに接続され
るバスラインで短絡が発生したものと判断して、自コン
トローラ内のリレーのオフ状態を継続させる。
【0042】例えば、リレー制御部13bは、第2のリ
レーRLY-B をオフさせても、通信が回復しない場合に
は、第2のリレーRLY-B に接続されるバスライン3Bで
短絡が発生したものと判断して、第2のリレーRLY-B の
オフ状態を継続させる。
【0043】さらに、リレー制御部13a,13bは、
自コントローラ内のリレーをオフした時から規定時間以
上経過後に通信が回復した場合には、自コントローラ内
のリレーに接続されるバスラインで短絡が解消したもの
と判断して、自コントローラ内のリレーをオンさせるこ
とで(図2中でOK1)、状態1に復帰することができ
る。
【0044】また、リレー制御部13a,13bは、自
コントローラ内のリレーをオフした時から規定時間内に
通信が回復した場合には、自コントローラ内のリレーに
接続されるバスライン以外のバスラインで短絡が発生し
たものと判断する。
【0045】例えば、リレー制御部13aは、第1のリ
レーRLY-A をオフさせ、そのリレーをオフした時から規
定時間内に通信が回復した場合には、第1のリレーRLY-
A に接続されるバスライン3A以外のバスライン3Bで
短絡が発生したものと判断する。
【0046】すなわち、バスライン3BがGNDや電源
に短絡した場合でも、バスライン3Aに接続されるEC
U1−A1〜ECU1−A6相互間でデータ通信が行な
えるので、多重通信装置の通信不能を防止でき、装置の
機能低下を最小限に抑えることができる。
【0047】そして、リレー制御部13a,13bは、
規定時間内に通信が回復した場合には、自コントローラ
内のリレーのオフ状態を復帰条件が成立する時まで継続
させる。この場合には、OK2の処理として図2に示す
状態3に移行する。
【0048】この状態3では、第1のリレーRLY-A 及び
第2のリレーRLY-B のOFFにより通信正常である。そ
して、状態3において、正常な通信が継続した場合(ス
テップS13においてNOであるとき)には、復帰判定
部15a,15bは、復帰条件が成立するかどうかを判
定する(ステップS17)。
【0049】ここで、復帰とは、第1及び第2のリレー
をONさせてバスライン3A,3Bにより複数のECU
をループ状に接続させることである。復帰条件として
は、数秒から数分までの経過時間、自コントローラ以外
のもう一方のコントローラからのデータの受信、ドアス
イッチ、イグニッションキースイッチ等の操作、電源リ
セット等の条件である。復帰条件が成立しない場合に
は、すなわち、正常な送受信が可能であるが、復帰条件
が成立していない場合であり、OK3として処理され
る。
【0050】一方、復帰条件が成立した場合、すなわ
ち、正常な送受信が可能であり、かつ、復帰条件が成立
している場合には、リレー制御部13a,13bは、第
1のリレーRLY-A 及び第2のリレーRLY-B をONさせて
(ステップS19)、OK4として状態1に復帰され
る。そして、その他の処理を行なった後に(ステップS
21)、ステップS11の処理に戻る。この復帰処理に
より、正常なデータの送受信を行なうことができる。
【0051】このように実施の形態の多重通信装置によ
れば、第1のコントローラ5に第1のリレーRLY-A を設
けると共に、第2のコントローラ7に第2のリレーRLY-
B を設け、バスライン3A,3Bの短絡異常が検出され
たとき、リレー制御部13a,13bが第1のリレーRL
Y-A 及び第2のリレーRLY-B をオフさせる。
【0052】これにより、バスライン3Aに接続される
第1のコントローラ5と、バスライン3Bに接続される
第2のコントローラ7とが切り離されるから、バスライ
ン3Aとバスライン3Bとのうちの、短絡異常が発生し
なかった側のバスラインにおいて、ECU相互間で通信
を行なえる。
【0053】従って、バスライン3Aまたはバスライン
3BがGNDや電源に短絡した場合であっても、一部の
ECU相互間で通信を行なえ、多重通信装置全体の通信
不能を防止でき、これによって、多重通信装置の機能低
下を最小限に抑えることができる。
【0054】<実施例1>次に、実施の形態の多重通信
装置を車両内で前後に分割して配置した実施例1を図6
を参照して説明する。図6において、第1のコントロー
ラ5及びバスライン3Aに接続されたECU1−A1〜
ECU1−A6は車両の後部に配置され、第2のコント
ローラ7及びバスライン3Bに接続されたECU1−B
1〜ECU1−B4は車両の前部に配置される。また、
第1のコントローラ5の近傍にはハンドル21が配置さ
れる。
【0055】ECU1−B1及びECU1−B4は、例
えば、左右のヘッドランプの点消灯を制御し、ECU1
−B2及びECU1−B3は、例えば、左右のワイパを
制御する。ECU1−A3及びECU1−A4は、例え
ば、左右のテールランプの点消灯を制御し、ECU1−
A2及びECU1−A5は、例えば、ストップランプ制
御する。
【0056】ここで、車両の前部または車両の後部が物
体に衝突して通信異常が発生した場合には、通信ループ
を、車両前部に配置されたバスライン3Bと車両後部に
配置されたバスライン3Aとに分割する。
【0057】車両の前部が衝突した場合には車両の前部
の通信異常が発生するが、車両の後部の通信は正常であ
るから、バスライン3Aに接続されたECUにより、テ
ールランプやストップランプを点消灯させることができ
る。
【0058】また、車両の後部が衝突した場合には車両
の後部の通信異常が発生するが、車両の前部の通信は正
常であるから、バスライン3Bに接続されたECUによ
り、ヘッドランプを点消灯させることができ、ワイパを
制御することができる。
【0059】<実施例2>次に、実施の形態の多重通信
装置を車両内で左右に分割して配置した実施例2を図7
を参照して説明する。図7において、第1のコントロー
ラ5及びバスライン3Aに接続されたECU1−A1〜
ECU1−A5は車両の右側に配置され、第2のコント
ローラ7及びバスライン3Bに接続されたECU1−B
1〜ECU1−B5は車両の左側に配置される。
【0060】ECU1−B1は例えば、左側のヘッドラ
ンプの点消灯を制御し、ECU1−A1は、例えば、右
側のヘッドランプの点消灯を制御する。ECU1−B3
は、例えば、左側のテールランプの点消灯を制御し、E
CU1−A3は、例えば、右側のテールランプの点消灯
を制御する。
【0061】ここで、バスライン3Aまたはバスライン
3Bに異常が発生した場合には、通信ループを、車両前
部に配置されたバスライン3Bと車両後部に配置された
バスライン3Aとに分割する。
【0062】例えば、バスライン3Bが異常になって
も、バスライン3Aに接続された右側のECU1−A
1,ECU1−A3により、右側のヘッドランプ及びテ
ールランプを点消灯させることができる。また、例え
ば、バスライン3Aが異常になっても、バスライン3B
に接続された左側のECU1−B1,ECU1−B3に
より、左側のヘッドランプ及びテールランプを点消灯さ
せることができる。
【0063】なお、実施の形態では、スイッチ部として
電磁リレーを用いたが、例えば、電界効果トランジスタ
やバイポーラトランジスタなどからなる半導体スイッ
チ、あるいは、リードリレーであってもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、第1のコントローラに
第1のスイッチ部を設けると共に、第2のコントローラ
に第2のスイッチ部を設け、第1のバスまたは第2のバ
スの短絡異常が検出されたとき、各スイッチ制御部が自
コントローラ内のスイッチ部をオフさせる。
【0065】これにより、第1のバスに接続される第1
のコントローラと、第2のバスに接続される第2のコン
トローラとが切り離されるから、第1のバスまたは第2
のバスがGNDや電源に短絡した場合であっても、短絡
異常が発生しなかった側のバスにおいて制御装置相互間
で通信を行なえ、多重通信装置全体の通信不能を防止で
きる。
【0066】また、各スイッチ制御部は、自コントロー
ラ内のスイッチ部をオフさせても通信が回復しない場合
には、自コントローラに接続されているバスにおいて短
絡異常が発生したものと判断できる。
【0067】また、各スイッチ制御部は、自コントロー
ラ内のスイッチ部をオフさせた時から所定時間経過後に
通信が回復した場合には、自コントローラに接続されて
いるバスの短絡異常が解消したとして自コントローラ内
のスイッチ部をオンさせるので、複数の制御装置を第1
のバス及び第2のバスによりループ状に復帰接続するこ
とができる。
【0068】また、各スイッチ制御部は、自コントロー
ラ内のスイッチ部をオフさせた時から所定時間内に通信
が回復した場合には、自コントローラに接続されている
バス以外のもう一方のバスにおいて短絡異常が発生した
ものと判断できる。
【0069】また、複数の制御装置を第1のバス及び第
2のバスによりループ状に復帰接続するための復帰条件
が成立したかどうかを復帰判定部で判定し、復帰状条件
が成立した場合に、各スイッチ制御部は、自コントロー
ラ内のスイッチ部をオンさせるので、複数の制御装置を
第1のバス及び第2のバスによりループ状に復帰接続す
ることができる。
【0070】また、第1のバス及び第1のバスに接続さ
れた制御装置を車両前部と車両後部とのいずれか一方に
配置し、第2のバス及び第2のバスに接続された制御装
置を車両前部と車両後部との他方に配置し、例えば、車
両前部に異常が発生すれば、車両後部のバスに接続され
た制御装置により車両後部に配置された例えばテールラ
ンプの点消灯を制御することができる。
【0071】また、第1のバス及び第1のバスに接続さ
れた制御装置を車両左部と車両右部とのいずれか一方に
配置し、第2のバス及び第2のバスに接続された制御装
置を車両左部と車両右部との他方に配置し、例えば、車
両左部に異常が発生すれば、車両右部のバスに接続され
た制御装置により車両右部に配置された例えばランプの
点消灯を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重通信装置の実施の形態の構成ブロ
ック図である。
【図2】バスラインがGNDや電源に短絡した場合の各
コントローラの状態遷移図である。
【図3】バスラインの状態を示す図である。
【図4】各コントローラの状態移行の条件を示す図であ
る。
【図5】各コントローラの処理のフローチャートであ
る。
【図6】本発明の多重通信装置を車両内で前後に分割し
て配置した図である。
【図7】本発明の多重通信装置を車両内で左右に分割し
て配置した図である。
【図8】従来の多重通信装置におけるループ型のバスラ
インで断線が発生した場合を示す図である。
【図9】従来の多重通信装置におけるループ型のバスラ
インがGNDに短絡した場合を示す図である。
【符号の説明】
1−A1〜1−B4 ECU(電子制御ユニット) 3A,3B バスライン 5 第1のコントローラ 7 第2のコントローラ 11a,11b バス異常検出部 13a,13b リレー制御部 15a,15b 復帰判定部 21 ハンドル RLY-A 第1のリレー RLY-B 第2のリレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峰 義彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 本田 洋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の制御装置を第1のバス及び第2の
    バスによりループ状に接続して各制御装置相互間でデー
    タ通信を行なう多重通信装置において、 前記第1のバスの一端と前記第2のバスの一端とに接続
    された第1のスイッチ部を有すると共に前記第1のバス
    の一端に接続された第1のコントローラと、 前記第1のバスの他端と前記第2のバスの他端とに接続
    された第2のスイッチ部を有すると共に前記第2のバス
    の他端に接続された第2のコントローラとを備え、 前記第1のコントローラ及び前記第2のコントローラ
    は、前記第1のバス及び前記第2のバスの短絡異常の有
    無を検出するバス異常検出部と、 前記第1のバスまたは前記第2のバスの短絡異常が検出
    されたとき、自コントローラ内のスイッチ部をオフさせ
    るスイッチ制御部と、を有することを特徴とする多重通
    信装置。
  2. 【請求項2】 前記各スイッチ制御部は、前記自コント
    ローラ内のスイッチ部をオフさせても通信が回復しない
    場合には、前記自コントローラに接続されているバスに
    おいて短絡異常が発生したとして前記自コントローラ内
    のスイッチ部のオフ状態を継続させることを特徴とする
    請求項1記載の多重通信装置。
  3. 【請求項3】 前記各スイッチ制御部は、前記自コント
    ローラ内のスイッチ部をオフさせた時から所定時間経過
    後に通信が回復した場合には、前記自コントローラに接
    続されているバスの短絡異常が解消したとして前記自コ
    ントローラ内のスイッチ部をオンさせることを特徴とす
    る請求項1記載の多重通信装置。
  4. 【請求項4】 前記各スイッチ制御部は、前記自コント
    ローラ内のスイッチ部をオフさせた時から所定時間内に
    通信が回復した場合には、前記自コントローラに接続さ
    れているバス以外のもう一方のバスにおいて短絡異常が
    発生したとして前記自コントローラ内のスイッチ部のオ
    フ状態を継続させることを特徴とする請求項1記載の多
    重通信装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のコントローラ及び第2のコン
    トローラは、前記複数の制御装置を前記第1のバス及び
    前記第2のバスによりループ状に復帰接続するための復
    帰条件が成立したかどうかを判定する復帰判定部を備
    え、 前記各スイッチ制御部は、前記復帰状条件が成立した場
    合に前記自コントローラ内のスイッチ部をオンさせるこ
    とを特徴とする請求項4記載の多重通信装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のバス及び第1のバスに接続さ
    れた前記制御装置は、車両前部と車両後部とのいずれか
    一方に配置され、前記第2のバス及び第2のバスに接続
    された前記制御装置は、車両前部と車両後部との他方に
    配置され、 前記各スイッチ制御部は、前記異常が検出されたとき、
    自コントローラ内のスイッチ部をオフさせることにより
    第1のバス及び第2のバスにより形成される通信ループ
    を車両前部と車両後部とに分割することを特徴とする請
    求項1記載の多重通信装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のバス及び第1のバスに接続さ
    れた前記制御装置は、車両左部と車両右部とのいずれか
    一方に配置され、前記第2のバス及び第2のバスに接続
    された前記制御装置は、車両左部と車両右部との他方に
    配置され、 前記各スイッチ制御部は、前記異常が検出されたとき、
    自コントローラ内のスイッチ部をオフさせることにより
    第1のバス及び第2のバスにより形成される通信ループ
    を車両左部と車両右部とに分割することを特徴とする請
    求項1記載の多重通信装置。
JP9197350A 1997-07-23 1997-07-23 多重通信装置 Pending JPH1141266A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6448671B1 (en) * 1999-08-05 2002-09-10 Trw Inc. Distributed vehicle safety system having fault protection
JP2003212067A (ja) * 2002-01-24 2003-07-30 Yazaki Corp 車両用制御装置

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JP2003212067A (ja) * 2002-01-24 2003-07-30 Yazaki Corp 車両用制御装置

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