JPH114095A

JPH114095A - 携帯電話用電磁波遮断装置

Info

Publication number: JPH114095A
Application number: JP15381797A
Authority: JP
Inventors: Hidenori Tsuboi; 英範坪井; Keiichi Hasegawa; 桂一長谷川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-06-11
Filing date: 1997-06-11
Publication date: 1999-01-06

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯電話のアンテナに取付けられ、携帯電話
使用の際に発生する人体、主に頭部に有害または悪影響
を与えると言われるマイクロ波である電磁波を人体側の
み遮断し、携帯電話の送受信の性能を何ら損なうことな
く、安全且つ安心に使用できる携帯電話用電磁波遮断装
置を提供する。【解決手段】携帯電話のダイポールアンテナ３に被着
する円筒形の電磁波遮断装置の本体１の内側の一部に、
細長い薄板状の電磁波遮断部材２を軸方向に沿って前記
本体１の内周に密接する様に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は携帯電話のアンテ
ナに取付けられ、携帯電話使用の際に発生する人体、主
に頭部に有害または悪影響を与えると言われるマイクロ
波である電磁波を人体側のみ遮断し、携帯電話の送受信
の性能を何ら損なうことなく、安全且つ安心に使用でき
る携帯電話用電磁波遮断装置を提供する。

【０００２】

【従来の技術】一般に携帯電話を使用する際、電話機の
受話器を耳に押し当てて使用し、その電話機のアンテナ
が丁度耳部の上部の頭部側に近接している。この様な構
造上、送受信の際にアンテナに発生する、原因は未だは
っきり究明されていないが数多の医学文献から人体、主
に頭部に対し有害または悪影響を与えると報告されてい
るマイクロ波である電磁波を避けることは皆無で、約２
００mG(Milli Gauss) にも及ぶ電磁波を頭部が直撃され
てしまう結果となる。

【０００３】電磁波を発生する機器には、例えば、電子
レンジやコンピュータ等が有り、これら機器には電磁波
を機器内部から外部に漏れない様に封鎖する専用の電磁
波遮断装置またはシールド装置が設けられてある。とこ
ろが、これら電磁波の遮断装置は異なる形状及び用途の
機器に適用する関係上、装置の形状及び構造が異なり、
容積も大きく、これを携帯電話に応用し取付けることは
全く不可能または至極困難であり、商品にはならない現
状である。

【０００４】電磁波が人体に有害といわれ、携帯電話を
使用する人々に安全もしくは安心感を提供する為に、従
来は、電磁波の所謂中和装置等も提案されている。とこ
ろが、このような中和装置を使用して見ても、実際に電
磁波を測定すると何ら変化なく、その「中和」という意
味が怪しく、理論上不明確で遮断能力が全くないという
のが実態である。

【０００５】なお、その他にも電磁波の遮断装置があ
る。ところがこの従来の装置は電場性の電磁波を遮断出
来ても、磁場性の電磁波には遮断能力がなく、実質的に
はその効果を十分に発揮できない問題がある。

【０００６】また、電磁波が人体に悪影響を与えない様
に電磁波を遮断または最小限ね抑制することが可能であ
るとしても、携帯電話の本来の機能、即ち送受信の性能
を損なうようになれば、遮断装置の設置は全く無意味で
ある。従って、人体に悪影響を来さない様にすると同時
に、携帯電話の送受信機能を損なわない様にすることと
の両方を考慮しなければならない。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記の様に従来の中和
装置には電磁波の遮断能力が殆どなく、理論的にも不明
確なものであって、その他の遮断材においても主に電場
性電磁波のみを遮断し、しかも構造及び形状の関係上、
携帯電話に不相応である上、取付けも困難であり、実用
上甚だ困難であるという課題がある。

【０００８】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものである。上記課題を解決するには、まず携帯
電話から発生する電磁波について説明の必要がある。

【０００９】一般に電磁波と言っても色々な種類があ
る。まず電磁波とは電場と磁場の周期的変化が波動とな
って伝わるのが電磁波であり、つまり電気のある所には
必ず電磁波が発生するのである。一般に家庭電化製品に
使用される電気の周波数が50Hz〜60Hzであるため、これ
らから発生する電磁波は極超低周波の電磁波と呼ばれ、
一般には1000Hz(1KHz)以下のものを指し、波長は極めて
長く、磁場の性質が強く、コンクリートの建物さえも穿
透し、遮断が極めて難しい。

【００１０】ところが、携帯電話に使用される電気の周
波数は一般には800MHz,1500MHzであり、PHS の場合は例
えば1900MHz がある。これらの発生させる電磁波はマイ
クロ波の電磁波であって、波長が短く、電場に性質が強
く、電場の遮断は比較的に容易であるが、磁場の性質は
物質の影響を受け難くやはり遮断が難しい点がある。同
種のマイクロ波を利用した電化製品に電子レンジが広く
使用されているが、出力の差こそあれ発熱する性質を持
っている。これに対する電磁波の拡散の対策としては、
レンジの内側に反射性金属板を、且つ外側に金属板製ケ
ースをそれぞれ設けて電磁波をレンジ内に封じその中の
みで作用する様にした構造となっている。また、レンジ
のガラス張りのドアに電磁波遮断用の金属網を張りつけ
たものもある。ところが、電子レンジの場合、電磁波の
作用は閉鎖型であり、携帯電話の様な開放型ではない。

【００１１】前記２種類の電磁波は一般に人体の皮膚や
目に悪影響を及ぼす懸念があるが、電子レンジの場合
は、使用中、使用者はレンジから一定距離を隔てまたは
遠ざければ良いが、携帯電話の場合はそうには行かな
い。つまり携帯電話の構造上アンテナが頭部の横にあ
り、電話機を頭部に押し当てた至近距離で使用するの
で、頭部が強い電磁波の直撃を受けることになる。そこ
で、如何にしてこの電磁波による人体、特に頭部の悪影
響を最小限に抑えることが肝心な課題である。

【００１２】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、安価に製造でき、従来の携帯電話を何ら改造する
ことなく、電磁波遮断部材を設けたる取付け体を単にア
ンテナに取付けるだけで、電磁波の電場、磁場共に遮断
能力のあるコンパクトな携帯電話用電磁波遮断装置を提
供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１記載の携帯電話用電磁波遮断装置
によれば、携帯電話のダイポールアンテナに被着する合
成樹脂製円筒キャップの内側の一部に、細長い薄板状の
電磁波遮断部材を軸方向に沿って前記円筒キャップの内
周に密接する様に取付けてなることを特徴とする。

【００１４】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の装置において、前記合成樹脂円筒キャップが、固定
式の２段式ダイポールアンテナに被着できるように２段
式円筒キャップに形成されてなることを特徴とする。

【００１５】更に、請求項３記載の発明は、請求項１記
載の装置において、前記合成樹脂円筒キャップが、複数
個の直径の異なる円筒を軸方向に伸縮可能に順次嵌合し
て成る多重円筒に形成され、携帯電話の伸縮可能なロッ
ドアンテナに被着されるように構成されてなることを特
徴とする。

【００１６】また、請求項４記載の発明は、請求項１記
載の装置において、前記電磁波遮断部材が、細長いテー
プ状に形成され、上端を携帯電話の収納式アンテナの上
端に被さった円筒キャップの内周の一部に取付ると共
に、下端をアンテナ引出し口に近接して取付けた巻尺構
造の繰り出し装置に取付け、アンテナの引出し時にテー
プ状電磁波遮断部材が繰り出され、且つアンテナの収納
時にテープ状部材が繰り出し装置に巻き戻される様に構
成されてなることを特徴とする。

【００１７】また、請求項５記載の発明は、請求項１記
載の装置において、前記電磁波遮断部材が、その内側に
接着剤層と剥離紙を設けた長方形または細長い帯状のシ
ール式構造に形成され、前記接着剤層によって携帯電話
のアンテナに軸方向に沿って直接貼着可能に構成されて
なることを特徴とする。

【００１８】また、請求項６記載の発明は、請求項１記
載の装置において、前記電磁波遮断部材が、少なくとも
その上端にリング状取付け部材を設けた構造に形成さ
れ、この取付け部材によって携帯電話のアンテナに取付
け可能に構成されてなることを特徴とする。

【００１９】また、請求項７記載の発明は、請求項１〜
６記載の装置において、前記電磁波遮断部材は、純鉄ま
たはステンレス鋼と、セラミックと、パーマロイ(Perma
lloy) との３種類の素材によって積層加工されてなる複
合材の薄板状電磁波遮断部材であることを特徴とする。

【００２０】また、請求項８記載の発明は、請求項１〜
４記載の装置において、前記合成樹脂円筒キャップの上
端に更に中空の透明合成樹脂天蓋を設け、その内部にア
ンテナの着信により生じる搬送電波によって発光する発
光素子を設けてなることを特徴とする。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、添付の図面を用いて本発明
の実施の形態について詳細に説明する。図１は本発明の
携帯電話用電磁波遮断装置の第１の実施の形態を示す縦
断面図であり、図２は図１の底面図であり、図３は電磁
波遮断装部材の拡大縦断面図である。

【００２２】図１〜図２において、１は合成樹脂材によ
って円筒形に形成された本発明の電磁波遮断装置の本体
であり、PHS 型の携帯電話に広く使用されている固定式
ダイポールアンテナ３の外周面に嵌合被着できるように
下部11の直径が上部12のそれよりも大きく形成した２段
式円筒体に成っている。この本体１の内周の一部には、
電磁波遮断作用がある円弧形の細長い薄板状の電磁波遮
断部材２が下端から軸方向に沿って上端まで延びるよう
に本体１の内周に設けた嵌合溝13内に嵌着されている。
本体１の上端開口部には、蓋部材14が被着されている。

【００２３】前記電磁波遮断部材２は、図３に拡大して
表示するように、主に純鉄またはステンレス鋼21と、セ
ラミック22と、パーマロイ(PERMALLOY)23 との３種類の
素材で３層に積層してなる薄板状の複合材であり、純鉄
またはステンレス鋼21の電場と磁場に対し共に反射させ
る作用、セラミックの電場性の電磁波を遮断する作用、
及びパーマロイの磁場性の電磁波を遮断する作用をそれ
ぞれ生かしかつ欠点を補うように構成してある。

【００２４】前記本体１は、組立てに際し電磁波遮断部
材２を嵌合溝13内に容易に取付けられるように上端を開
口部にして蓋部材14を被着した構成になっているが、本
体１を底部が一体的に形成された有底円筒体に構成した
場合は、上記蓋部材14は省略できる。なお、前記嵌合溝
13を設けずに遮断部材を直接本体１の内周に固着しても
よい。

【００２５】図４は本発明の第１の実施形態を示す変形
例であって、前記電磁波遮断部材２は、前記アンテナよ
りも長い２段式円柱形のダイポールアンテナ3aに適用す
る形状に構成されている。即ち、本体１が大径の下部11
と小径の上部12を有し、上記アンテナ3aに嵌合可能な長
い２段式円筒体に構成され、その内側の一部には軸方向
に延びる細長い薄板状の電磁波遮断部材２が取付けられ
ている。

【００２６】図５は本発明の第２の実施形態を示す縦断
面図ヲ示し、電磁波遮断装置の円筒形本体１は、複数個
（本例では３個）の直径の異なる円筒1a,1b,1cを軸方向
に伸縮可能に順次嵌合して成る多重円筒体に構成され、
伸縮可能の多段式ロッドアンテナ3bの伸縮操作に対応し
て伸縮できるように該アンテナの外側に被着嵌合した構
成になっている。円筒1a,1b,1cの内側のそれぞれの対応
する位置には前記電磁波遮断部材２を構成する遮断部材
片2a,2b,2cがそれぞれ取付けられている。

【００２７】図６は本発明の第３の実施形態を示すもの
で、前記電磁波遮断部材２は、可撓性の細長いテープ状
に形成され、その上端を携帯電話の収納式アンテナ3cの
上端に被さった円筒キャップ1dの内周の一部に取付ける
と共に、下端をアンテナの引出し口に近接して取付けた
巻尺構造の繰り出し装置４に取付け、アンテナの引出し
時にテープ状電磁波遮断部材２が繰り出され、且つアン
テナの収納時にテープ状部材２が繰り出し装置４に巻き
戻されるように構成されている。

【００２８】図７は本発明の第４の実施形態を示し、前
記電磁波遮断部材２は、少なくともその上端にリング状
取付け部材1eを設けた構造に形成され、この取付け部材
1eによって携帯電話のアンテナに取付けられるように構
成されている。

【００２９】図８は本発明の第５の実施形態を示し、前
記電磁波遮断部材２は、その内側に接着剤層24と台紙で
ある剥離紙25を設けた長方形または細長い帯状のシール
式構造に形成され、剥離紙25を剥がした後、接着剤層24
によって携帯電話のアンテナに軸方向に沿って直接貼着
して使用できるように構成されている。

【００３０】図９は本発明の第６の実施形態を示し、前
記合成樹脂製本体１は、その上端に中空状の透明合成樹
脂天蓋15が設けられてあり、その内部にアンテナの着信
によって生じる搬送電波により図示されてないダイオー
ドで構成される電気回路を介して発光する発光素子５を
設け、携帯電話の着信時に通話状態ないし電磁波遮断装
置の作用状態を視覚的に表示するように構成されてい
る。この発光装置は図１、図４、図５、図６、図７の何
れの装置にも応用できることは明らかである。

【００３１】また、前記各実施形態による電磁波遮断装
置はそれぞれ別個に形成され、携帯電話のアンテナに取
付けるように構成したものであるが、前記電磁波遮断部
材２を直接アンテナの外周の合成樹脂被覆筒に設けるこ
とも出来ることは明らかである。

【００３２】携帯電話のアンテナから発射する電磁波
は、アンテナを中心に３６０度ほぼ均等に２００ミリガ
ウスの電磁波が発生し、その強さは距離の２乗に反比例
しておよそアンテナを中心に半径４０cmの距離でほぼ零
(0) になる。電磁波は基本的には線運動であるが、携帯
電話のアンテナが指向性を持たず、３６０度に対してほ
ぼ平均に電磁波を出力するので、アンテナの先端を中心
に３６０度の球体で電磁波の磁場フィールドが出来る訳
であるが、アンテナの先端のみを遮断すると遮断されて
いない中間部分より同出力の電磁波を出力する。従っ
て、遮断する方向を決める場合は、その面全てを遮断し
なければ電磁波の遮断は不可能である。

【００３３】ところが、電磁波の基本運動は前記の通り
線運動であるので、遮断する面の幅により電磁波の遮断
範囲が異なり、その関係は幅と範囲が反比例関係にあ
る。要するにアンテナ全部を遮断すれば３６０度の半径
約４０cmある磁場をアンテナ中心に全部遮断することが
可能である。本発明遮断装置においては、図１０に示す
ように、ｒをアンテナ３の中心から円筒形遮断装置の本
体１の遮断部材２までの距離、即ち半径とし、ｗを遮断
部材２の円弧の長さ、つまり遮断面とすると、単一方向
にｒ×ｗの球体部分の電磁波のフィールドを遮断するこ
とができる訳であるが、その理論は遮断部材２とアンテ
ナ３の距離及び遮断部材２のアンテナを中心とした円周
角、即ち遮断角度θに関係する。この角度θは実用面か
ら考慮すると90°〜120 °が適当である。

【００３４】それで、例えば、ｒを４mm、ｗを７mmとし
た場合、遮断角度θ＝360 °/(2 πr/ｗ）＝360 °/(2 ×3.14×
4/7)＝100.32°≒100 ° となる。つまりアンテナの約１００°の電磁波の遮断が
可能である。ところが、携帯電話を使用する際、人間の
頭Ｈがアンテナから頭の中心の距離ｓを１５cmと設定
し、電磁波の分布状態を測定試験した結果、図１１に示
す如く、頭部Ｈ付近において、最大２８cmのフィールド
で零測定値の結果を得た。

【００３５】

【発明の効果】この発明の構成は上記に述べた通り、携
帯電話のアンテナの人体側、つまり頭部側に電磁波遮断
部材を設け、携帯電話の使用時に発生する電磁波を人体
の頭部側のみ遮断し、携帯電話の送受信の性能に何ら損
なうことなく、安全且つ安心な携帯電話の使用を可能に
する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施形態による携帯電話電磁波
遮断装置の縦断面図である。

【図２】図１の電磁波遮断装置の底面図である。

【図３】この発明による電磁波遮断部材の拡大断面図で
ある。

【図４】この発明の第１実施形態の変形例を示す縦断面
図である。

【図５】この発明の第２実施形態による電磁波遮断装置
の縦断面図である。

【図６】この発明の第３実施形態による電磁波遮断装置
の縦断面図である。

【図７】この発明の第４実施形態による電磁波遮断装置
の縦断面図である。

【図８】この発明の第５実施形態による電磁波遮断装置
の縦断面図である。

【図９】この発明の第６実施形態による電磁波遮断装置
の側面図である。

【図１０】この発明によるアンテナと電磁波遮断部材と
の関係を示す説明図である。

【図１１】この発明による遮断装置使用時の電磁波の分
布状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１本体 11 下部 12 上部 13 嵌合溝 14 蓋部材 15 天蓋 1a,1b,1c 円筒 1d 円筒キャップ 1e 取付け部材２電磁波遮断部材 2a,2b,2c 遮断部材片 21 純鉄またはステンレス鋼 22 セラミック 23 パーマロイ 24 接着剤層 25 剥離紙 3,3a,3b,3c アンテナ４繰り出し装置５発光素子Ｈ頭部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＨ０４Ｍ 1/02 Ｈ０４Ｍ 1/02 Ｃ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】携帯電話のアンテナに被着する合成樹脂
製円筒キャップの内側の一部に、細長い薄板状の電磁波
遮断部材を軸方向に沿って前記円筒キャップの内周に密
接する様に取付けてなることを特徴とする携帯電話用電
磁波遮断装置。
【請求項２】前記合成樹脂円筒キャップが、固定式の
２段式アンテナに被着できるように２段式円筒キャップ
に形成されてなる請求項１記載の携帯電話用電磁波遮断
装置。
【請求項３】前記合成樹脂円筒キャップが、複数個の
直径の異なる円筒を軸方向に伸縮可能に順次嵌合して成
る多重円筒に構成され、携帯電話の伸縮可能なロッドア
ンテナに被着可能に形成されてなる請求項１記載の携帯
電話用電磁波遮断装置。
【請求項４】前記電磁波遮断部材が、細長いテープ状
に形成され、上端を携帯電話の収納式アンテナの上端に
被さった円筒キャップの内周の一部に取付けると共に、
下端をアンテナ引出し口に近接して取付けた巻尺構造の
繰り出し装置に取付け、アンテナの引出し時にテープ状
電磁波遮断部材が繰り出され、且つアンテナの収納時に
テープ状部材が繰り出し装置に巻き戻される様に構成さ
れてなる請求項１記載の携帯電話用電磁波遮断装置。
【請求項５】前記電磁波遮断部材が、その内側に接着
剤層と剥離紙を設けた長方形または細長い帯状のシール
式構造に形成され、前記剥離紙を剥がし、前記接着剤層
によって携帯電話のアンテナに軸方向に沿って直接貼着
可能に構成されてなる請求項１記載の携帯電話用電磁波
遮断装置。
【請求項６】前記電磁波遮断部材が、少なくともその
上端にリング状取付け部材を設けた構造に形成し、この
取付け部材によって携帯電話のアンテナに取付け可能に
構成されてなる請求項１記載の携帯電話用電磁波遮断装
置。
【請求項７】前記電磁波遮断部材は、純鉄またはステ
ンレス鋼と、セラミックと、パーマロイ(Permalloy) と
の３種類の素材によって積層加工されてなる複合材の薄
板状電磁波遮断部材であることを特徴とする請求項１〜
６のいずれかに記載の携帯電話用電磁波遮断装置。
【請求項８】前記合成樹脂円筒キャップの上端には更
に中空の透明合成樹脂天蓋を設け、その内部にアンテナ
の着信により生じる搬送電波によって発光する発光素子
を設けてなる請求項１〜４のいずれかに記載の携帯電話
用電磁波遮断装置。